JP2001052837A - 板金プレス加工部品とその製造方法 - Google Patents

板金プレス加工部品とその製造方法

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JP2001052837A
JP2001052837A JP11229358A JP22935899A JP2001052837A JP 2001052837 A JP2001052837 A JP 2001052837A JP 11229358 A JP11229358 A JP 11229358A JP 22935899 A JP22935899 A JP 22935899A JP 2001052837 A JP2001052837 A JP 2001052837A
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semi
adhesive layer
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JP11229358A
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Keizo Furuya
恵三 古屋
Mitsuo Aikawa
光生 相川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、所望の形状に打ち抜かれた製品部を
容易に引き剥がすことができる板金プレス加工部品を得
ることにある。 【解決手段】板金プレス加工部品としての最終製品35
は、金属製の薄板素材22に板金プレス加工を施すことで
構成され、所望の形状に打ち抜かれた状態で互いに間隔
を存して配置されるとともに、糊代となる接着固定部10
aを有する複数の導通ばね10と、製品部に連結部24a,24b
を介して連なるスクラップ部23とを一体に有する半加工
品21と;接着剤層31を覆う剥離可能な第1および第2の
剥離紙32a,32bを有し、接着剤層を製品部の接着固定部
に貼り付けることで、複数の製品部に跨るようにして半
加工品に取り付けられた帯状の接着部材30と;を備えて
いる。半加工品の連結部は、半加工品に接着部材を貼り
付けた状態で切断除去されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板金プレス加工さ
れた製品部に両面接着テープのような接着部材を貼り付
けてなる板金プレス加工部品およびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータを始めとする電
子機器は、CPUやスイッチング電源を搭載しているた
め、そこから出る電磁ノイズが他の機器に影響を与えた
り、逆に他の機器からの電磁ノイズが正常な動作を妨げ
ることがあり得る。そのため、この種の電子機器におい
ては、電磁ノイズの放射および誘導ノイズを防止するEM
I対策が必要不可欠となっている。
【0003】このEMI対策の一例について、携帯形のパ
ーソナルコンピュータに適用した図18および図19に
もとづいて説明する。携帯形のパーソナルコンピュータ
1は、CPUや回路基板のようなノイズ発生源が収容され
た筐体2を有している。筐体2は、小型・軽量化を図る
ため合成樹脂材料にて構成され、この筐体2の上面に凹
みからなるキーボード装着部3が形成されている。キー
ボード装着部3を含む筐体2の内面は、導電性のメッキ
層4によって覆われており、このメッキ層4でノイズ発
生源を取り囲むことにより電波や静電気障害等の悪影響
を防いでいる。
【0004】筐体2のキーボード装着部3に設置される
キーボード5は、多数のキー6を支持する合成樹脂製の
ベース7と、このベース7の裏面を覆う金属製のシール
ド板8とを備えている。シールド板8は、キーボード装
着部3のメッキ層4に接触し、このメッキ層4を介して
筐体2と電気的に導通されている。
【0005】この際、従来のパーソナルコンピュータ1
では、シールド板8と筐体2のメッキ層4との電気的な
導通を確実に行うために、キーボード装着部3の底面の
四個所に導通ばね10を配置している。導通ばね10
は、例えば肉厚が0.2mm前後の薄板状のステンレス
鋼板にて構成されている。
【0006】導通ばね10は、糊代となる接着固定部1
0aと、この接着固定部10aに連なる複数の短冊状の
導通片10bとを有している。導通片10bは、接着固
定部10aに対し互いに間隔を存して一列に並べて配置
されているとともに、交互に逆向きに折り曲げることで
弾性が付与されている。
【0007】導通ばね10の接着固定部10aは、両面
接着テープのような導電性を兼ね備えた接着部材11を
介してキーボード装着部3の底面に貼り付けられてい
る。このため、キーボード装着部3にキーボード5を載
置すると、そのシールド板8とメッキ層4との間で導通
ばね10の導通片10bが挟み込まれ、これら導通片1
0bの反発力によりシールド板8とメッキ層4との安定
した電気的導通が維持されるようになっている。
【0008】この種の導通ばね10は、以下に述べる手
順に従って製造される。まず、薄板素材としてのステン
レス鋼板に板金プレス加工を施すことで、この薄板素材
から所望の輪郭形状を有する導通ばね10を個々に打ち
抜く。次に、接着部材11に打ち抜き加工を施し、この
接着部材11を導通ばね10の接着固定部10aに対応
するような形状に成形した後、この接着部材11を導通
ばね10の接着固定部10aに手作業で貼り付ける。
【0009】この際、図20に示すように、接着部材1
1は、接着剤層11aと、この接着剤層11aを挟み込
む剥離可能な第1および第2の剥離紙11b,11cと
を有する三層構造をなしている。そのため、接着部材1
1を導通ばね10の接着固定部10aに接着するに当っ
ては、第1の剥離紙11aを剥がし、接着剤層11aを
導通ばね10の接着固定部10aに押し付ける。これに
より、導通ばね10の接着固定部10aに接着部材11
が貼り付けられた一つの製品が完成する。
【0010】そして、この製品として完成された導通ば
ね10をキーボード装着部3に装着するには、第2の剥
離紙11cを剥がし、接着剤層11aをキーボード装着
部3の底面の所定位置に手作業で貼り付けていく。
【0011】ところで、上記従来の導通ばね10におい
て、薄板素材に板金プレス加工を施す工程と、この薄板
素材から打ち抜かれた導通ばね10に接着部材11を貼
り付ける工程とは、互いに関与することなく独立して行
われている。この理由は、ステンレス鋼板のような硬い
薄板素材を打ち抜くには、ポンチとダイスとを組み合わ
せた金型が用いられており、これらポンチとダイスとの
間に薄板素材を送り込むことで所定の打ち抜き加工が行
われるようになっている。
【0012】これに対し、両面接着テープのような柔軟
で、かつ接着剤層11aを有する接着部材11の場合に
は、ナイフのような刃形の金型を接着部材11に押し付
けることで打ち抜く必要がある。すなわち、ポンチとダ
イスとを組み合わせた金型で接着部材11を打ち抜くよ
うにすると、この接着部材11はポンチとダイスとの噛
み合い部分で厚み方向に切断されていくので、これらポ
ンチおよびダイスの噛み合い部分となる鋭利な角部に接
着剤が付着してしまう。このため、直ぐに加工性が損な
われてしまい、それ故、接着部材11を薄板素材に貼り
付けた状態での打ち抜き加工は不可能となる。
【0013】したがって、従来では、所望の輪郭形状に
打ち抜かれた導通ばね10に、同じく所望の形状に打ち
抜かれた接着部材11を一つ一つ手作業で貼り付けてい
く作業を余儀なくされている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の導
通ばね10は、肉厚が極めて薄いために、導通ばね10
そのものの強度が弱くなっている。そのため、導通ばね
10に貼り付けられた接着部材11から第2の剥離紙1
1cを剥がす際に、誤って接着固定部10aや導通片1
0bを過度に変形させてしまう虞があり、この変形度合
によっては導通ばね10を不良品に変えてしまうといっ
た問題がある。
【0015】しかも、第2の剥離紙11cも極めて薄い
ために、これを手の指先で剥がそうとした時に、第2の
剥離紙11cの角部や縁部が爪の内側に入り込んでしま
い、作業中に痛い思いをすることがあり得る。この対策
としてナイフ等の工具を用いて第2の剥離紙11cを剥
離させることも考えられるが、逆に作業性が悪くなり、
大量生産に不向きとなる。
【0016】加えて、導通ばね10は、互いに間隔を存
して並べられた短冊状の導通片10bを有するので、多
数の導通ばね10を一個所に収容した場合に、多数の導
通ばね10の導通片10bが複雑に絡み合うことがあり
得る。このため、導通ばね10に接着部材11を貼り付
けるに先立って、絡み合った導通ばね10を手作業で個
々に分離させるといった厄介な作業が必要となり、これ
が原因で導通ばね10を製造する際の作業性が悪くなる
といった不具合がある。
【0017】一方、上記従来の導通ばね10の製造方法
によると、半加工品21の打ち抜き加工と接着部材11
の打ち抜き加工とが互いに独立した別工程で行われるた
めに、導通ばね10の製造作業が最低でも二工程に亘
り、製造工数が多くなる。
【0018】しかも、個々の導通ばね10の接着固定部
10aに接着部材11を一つ一つ手作業で貼り付けなく
てはならないので、この貼り付け作業に多大な手間と労
力を要する。このため、導通ばね10の組み立て時の作
業性が悪くなり、上記製造工数が多くなることと合わせ
て製造コストが高くなるといった不具合がある。
【0019】また、導通ばね10の形状や材質によって
は、この導通ばね10に接着部材11を貼り付ける前
に、脱脂処理やメッキ処理のような格別な表面処理を施
す場合があり得る。この際、導通ばね10は、個々に分
離されているので、多数の導通ばね10を脱脂液やメッ
キ液の中に浸漬させると、複数の導通ばね10が重なり
合って簡単に離れないことがあり得る。そのため、導通
ばね10を引き剥がすのに苦労したり、複数の導通ばね
10が重なり合っているのを見逃したりすると、これら
導通ばね10の表面処理が不完全なものとなり、これが
原因で不良品が発生するといった問題が生じてくる。
【0020】特に導通ばね10にメッキ処理を施す場合
には、個々の導通ばね10をメッキ用電極に吊り下げた
状態でメッキ液に浸漬する作業を必要とする。しかしな
がら、従来の導通ばね10は、メッキ電極を引っ掛ける
に足りる手掛かりを有しておらず、それ故、個々の導通
ばね10の接着固定部10aにメッキ電極を引っ掛ける
ための専用の孔を開けなくてはならない。このため、加
工工数が多くなるのは勿論のこと、多数の導通ばね10
を一個づつ手作業でメッキ電極に引っ掛けなくてはなら
ないので、作業に多大な手間と労力を要することにな
り、これがコスト高を招く一つの要因となる。
【0021】本発明の第1の目的は、意図する形状に打
ち抜かれた製品部を剥離材から容易に引き剥がすことが
でき、製品部を所定の場所に貼り付ける際の作業性を改
善できるとともに、複数の製品部が互いに絡み合うこと
もなく、部品管理を容易に行える板金プレス加工部品を
得ることにある。
【0022】本発明の第2の目的は、所望の形状に打ち
抜かれた製品部に個々に接着部材を貼り付ける必要はな
く、製造作業を効率良く行える板金プレス加工部品の製
造方法を得ることにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る板金プレス加工部品は、金属製の薄板
素材に板金プレス加工を施すことにより構成され、所望
の形状に打ち抜かれた状態で互いに間隔を存して配置さ
れるとともに、糊代となる接着固定部を有する複数の製
品部と、これら製品部に連結部を介して連なるスクラッ
プ部とを一体に有する半加工品と;接着剤層と、この接
着剤層を覆う剥離可能な剥離材とを有し、上記接着剤層
を少なくとも上記製品部の接着固定部に接着すること
で、上記複数の製品部に跨るようにして上記半加工品に
貼り付けられた帯状の接着部材と;を具備し、上記半加
工品に上記接着部材を貼り付けた状態で上記連結部を切
断除去してなることを特徴としている。
【0024】このような構成によれば、板金プレス加工
部品は、帯状の接着部材に意図する輪郭形状に打ち抜か
れた複数の製品部があたかも間隔を存して貼り付いてい
るように加工されるので、この接着部材の剥離材が製品
部の周囲に食み出た状態に維持され、製品部と剥離材と
の境界部分に指先を容易に引っ掛けることができる。こ
のため、スクラップ部を押えて製品部を個々に剥離材か
ら引き剥がせば、その接着固定部に接着剤層が付着した
製品部を簡単に取り出すことができ、従来に比べて接着
剤層を有する製品部を容易に得ることができる。
【0025】また、一つの板金プレス加工部品毎に複数
の製品部が並んでいるので、必要な数の製品部の取り出
しが完了した後に残っている製品部を数えれば、この製
品部の員数管理を行うことができ、欠品等の問題にも容
易に対処し得る。それとともに、複数の製品部は、接着
部材に貼り付いた状態で保持されているので、これら製
品部が互いに絡み合ったり、紛失するのを防止でき、従
来に比べて部品管理を容易に行うことができる。
【0026】上記目的を達成するため、本発明に係る板
金プレス加工部品は、金属製の薄板素材に板金プレス加
工を施すことにより構成され、所望の形状に打ち抜かれ
た状態で互いに間隔を存して配置されるとともに、糊代
となる接着固定部を有する複数の製品部と、これら製品
部に連結部を介して連なるスクラップ部とを一体に有す
る半加工品と;接着剤層と、この接着剤層を覆う剥離可
能な剥離材とを有し、上記接着剤層を少なくとも上記製
品部の接着固定部に接着することで、上記複数の製品部
に跨るようにして上記半加工品に貼り付けられた帯状の
接着部材と;を具備し、上記半加工品の連結部に、上記
製品部とスクラップ部とを互いに隔てる方向に延びる切
断予定溝を形成したことを特徴としている。
【0027】このような構成によれば、板金プレス加工
部品は、帯状の接着部材に意図する輪郭形状に打ち抜か
れた複数の製品部があたかも間隔を存して貼り付いてい
るように加工されるので、この接着部材の剥離材が製品
部の周囲に食み出た状態に維持され、製品部と剥離材と
の境界部分に指先を容易に引っ掛けることができる。そ
して、スクラップ部を押えて上記製品部を切断予定溝に
沿って折り曲げれば、この切断予定溝の部分で製品部と
スクラップ部とを分離させつつ、この製品部を剥離材か
ら引き剥がすことができる。よって、接着固定部に接着
剤層が付着した製品部を簡単に取り出すことができ、従
来に比べて接着剤層を有する製品部を容易に得ることが
できる。
【0028】また、一つの板金プレス加工部品毎に複数
の製品部が並んでいるので、必要な数の製品部の取り出
しが完了した後に残っている製品部を数えれば、この製
品部の員数管理を行うことができ、欠品等の問題にも容
易に対処し得る。それとともに、複数の製品部は、接着
部材に貼り付いた状態で保持されているので、これら製
品部が互いに絡み合ったり、紛失するのを防止でき、従
来に比べて部品管理を容易に行うことができる。
【0029】しかも、製品部を切断予定溝に沿って折り
曲げる以前の段階では、この製品部自体が連結部を介し
てスクラップ部に連なっているので、製品部をしっかり
と保持することができる。このため、製品部の変形や剥
離材からの離脱を防止することができ、不良品が発生し
難くなる。
【0030】上記目的を達成するため、本発明に係る製
造方法は、糊代となる接着固定部を有するとともに、互
いに間隔を存して並べられた複数の製品部と、これら製
品部に連結部を介して連なるスクラップ部とを含む半加
工品と;接着剤層と、この接着剤層を挟み込む二枚の剥
離可能な剥離材とを有する帯状の接着部材と;を具備
し、上記半加工品に接着部材を貼り付けることで完成す
る板金プレス加工部品を得るための方法であって、金属
製の薄板素材に板金プレス加工を施すことにより、上記
半加工品を得る第1の工程と、上記接着部材の一方の剥
離材を剥がした後、その接着剤層を少なくとも上記製品
部の接着固定部に接着することにより、この接着部材を
上記複数の製品部に跨るようにして上記半加工品に貼り
付ける第2の工程と;上記半加工品に上記接着部材を貼
り付けた状態で上記連結部を切断除去してなる第3の工
程と;を備えていることを特徴としている。
【0031】このような製造方法によると、板金プレス
加工部品は、帯状の接着部材に意図する輪郭形状に打ち
抜かれた複数の製品部があたかも間隔を存して貼り付い
ているような外観形状に加工されるので、この加工後に
あっては、接着部材の剥離材が製品部の周囲に食み出た
状態に維持され、製品部と剥離材との境界部分に指先を
容易に引っ掛けることができる。そのため、スクラップ
部を押えて製品部を個々に剥離材から引き剥がせば、そ
の接着固定部に接着剤層が付着した製品部を簡単に取り
出すことができる。
【0032】しかも、接着部材は、複数の製品部に跨る
ように半加工品に貼り付けるだけで良いので、接着部材
を製品部の接着固定部の形状に合わせて打ち抜く別工程
や、個々の接着固定部に接着部材を手作業で貼り付ける
といった面倒で手間のかかる作業が不要となる。このた
め、板金プレス加工部品の製造工数を削減できるととも
に、製品部の組み立てに要する手間を省くことができ、
従来に比べて製造コストの低減が可能となる。
【0033】上記目的を達成するため、本発明に係る製
造方法は、糊代となる接着固定部を有するとともに、互
いに間隔を存して並べられた複数の製品部と、これら製
品部に連結部を介して連なるスクラップ部とを含む半加
工品と;接着剤層と、この接着剤層を挟み込む二枚の剥
離可能な剥離材とを有する帯状の接着部材と;を具備
し、上記半加工品に上記接着部材を貼り付けることで完
成する板金プレス加工部品を得るための方法であって、
金属製の薄板素材に板金プレス加工を施すことにより、
上記半加工品を得る第1の工程と;上記半加工品の連結
部に、上記製品部とスクラップ部とを互いに隔てる方向
に延びる切断予定溝を形成する第2の工程と;上記接着
部材の一方の剥離材を剥がした後、その接着剤層を少な
くとも上記製品部の接着固定部に接着することにより、
この接着部材を上記複数の製品部に跨るようにして上記
半加工品に貼り付ける第3の工程と;を備えていること
を特徴としている。
【0034】このような製造方法によれば、板金プレス
加工部品は、帯状の接着部材に意図する輪郭形状に打ち
抜かれた複数の製品部があたかも間隔を存して貼り付い
ているような外観形状に加工されるので、この加工後に
おいては、接着部材の剥離材が製品部の周囲に食み出た
状態に維持され、製品部と剥離材との境界部分に指先を
容易に引っ掛けることができる。そして、スクラップ部
を押えて上記製品部を切断予定溝に沿って折り曲げれ
ば、この切断予定溝の部分で製品部とスクラップ部とを
分離させつつ、この製品部を剥離材から引き剥がすこと
ができ、接着固定部に接着剤層が付着した製品部を簡単
に取り出すことができる。
【0035】しかも、接着部材は、複数の製品部に跨る
ように半加工品に貼り付けるだけで良いので、接着部材
を製品部の接着固定部の形状に合わせて打ち抜く別工程
や、個々の接着固定部に接着部材を手作業で貼り付ける
といった面倒で手間のかかる作業が不要となる。このた
め、板金プレス加工部品の製造工数を削減できるととも
に、製品部の組み立てに要する手間を省くことができ
る。
【0036】その上、製品部は、切断予定溝に沿って折
り曲げることでスクラップ部から分離されるので、半加
工品に接着部材を貼り付けた後に、連結部を切断除去す
るといった格別な後加工が不要となる。よって、板金プ
レス加工部品は、単にプレス加工された半加工品に接着
部材を貼り付けるだけで完成されることになり、その
分、作業工数の削減や作業性の改善が可能となる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下本発明の第1の実施の形態
を、図1ないし図7にもとづいて説明する。
【0038】この第1の実施の形態は、上記従来の導通
ばね10を所謂トランスファー・タイプの順送り型を用
いて連続的に加工する方法を示しており、この方法で得
られる導通ばね10の基本的な構成は、上記図18や図
20に示すものと同様である。そのため、第1の実施の
形態において、製造すべき導通ばね10については従来
のものと同一の参照符号を付して、その説明を省略す
る。
【0039】図1は、順送り型によって加工された半加
工品21を示している。この半加工品21は、例えばス
テンレス鋼板を用いた短冊状の薄板素材22に打ち抜き
加工を施すことで構成されている。この半加工品21
は、製品部としての四つの導通ばね10と、これら導通
ばね10を打ち抜いた後に残ったスクラップ部23と、
上記各導通ばね10とスクラップ部23とを連結する一
対の連結部24a,24bとを一体に有している。
【0040】導通ばね10は、所望の輪郭形状に打ち抜
かれると同時に、その導通片10bに曲げ加工が施され
ており、これら導通ばね10は、上記薄板素材22の長
手方向に一定の間隔を存して一列に並べて配置されてい
る。スクラップ部23は、導通ばね10を取り囲む外枠
部25と、隣り合う導通ばね10の間に介在された複数
の仕切り部26とを有し、これら導通ばね10と外枠部
25および仕切り部26との間には、隙間27が形成さ
れている。連結部24a,24bは、導通ばね10の両
端の導通片10bの先端と外枠部25とを一体的に連結
している。そのため、薄板素材22に対するプレス抜き
の大半と曲げ加工が終了した段階では、僅かに残った連
結部24a,24bを介して複数の導通ばね10と外枠
部25とが互いに離れないように繋がっている。
【0041】なお、外枠部25には、薄板素材22を順
送り型に沿って送るための複数の送り用ガイド孔28が
間隔を存して形成されている。
【0042】図2や図6の(C)に示すように、半加工
品21の一方の面には、所謂両面接着テープと称する帯
状の接着部材30が貼り付けられている。接着部材30
は、図6の(B)に最も良く示されるように、粘着性の
接着剤層31と、この接着剤層31を挟み込むように積
層された第1および第2の剥離紙32a,32bとを有
する三層構造をなしている。剥離材としての第1および
第2の剥離紙32a,32bは、接着剤層31に剥離可
能に重ね合わされている。
【0043】図6の(B)(C)に示すように、接着部
材30は、第1の剥離紙32aを引き剥がした状態で半
加工品21の一方の面に貼り付けられており、この半加
工品21の長手方向に沿って延びている。接着部材30
は、各導通ばね10の接着固定部10aと、この接着固
定部10aに対し隙間27を隔てて向かい合うスクラッ
プ部23の外枠部25および仕切り部26とを橋渡しす
るように貼り付けられている。このため、接着部材30
は、複数の導通ばね10の接着固定部10aに跨ってい
る。
【0044】図5や図6の(C)に示すように、接着部
材30の接着剤層31の一部31aは、導通ばね10の
周囲の隙間27に臨んでいる。この接着剤層31の一部
31aには、導通ばね10の接着固定部10aを取り囲
むようなカット溝34が形成されており、このカット溝
34の部分では接着剤層31が除去されている。
【0045】半加工品21の連結部24a,24bは、
半加工品21への接着部材30の貼り付けが完了した後
に切断除去されている。これにより、半加工品21は、
帯状の接着部材30に意図する輪郭形状に打ち抜かれた
複数の導通ばね10があたかも間隔を存して貼り付いて
いるような形状の最終製品35として加工される。(図
3参照)次に、製品部としての導通ばね10を順送り型
を用いて加工する手順について説明する。
【0046】まず、第1の工程において、短冊状の薄板
素材22を順送り型にセットする。そして、この薄板素
材22に打ち抜き加工を施し、図1に示すような半加工
品21を形成する。この薄板素材22に対するプレス抜
きの大半と曲げ加工が終了した段階では、僅かに残った
連結部24a,24bを介して複数の導通ばね10とス
クラップ部23とが互いに離れないように繋がってい
る。
【0047】次に、半加工品21に接着部材30を貼り
付ける第2の工程に移行する。この第2の工程では、半
加工品21に対する打ち抜き加工を中断し、この半加工
品21を一旦順送り型から取り外す。そして、図2およ
び図6の(B)(C)に示すように、接着部材30の第
1の剥離紙32aを剥がして接着剤層31を露出させ、
この接着剤層31を一列に並んでいる導通ばね10の接
着固定部10aとその外側に位置するスクラップ部23
の外枠部25および仕切り部26とを橋渡しするような
姿勢で半加工品21の一面に貼り付ける。これにより、
接着部材30は、隣り合う導通ばね10の接着固定部1
0aに跨るようにして半加工品21に貼り付けられ、こ
の半加工品21と一体化される。
【0048】次に、接着部材30が貼り付けられた半加
工品21を再び順送り型にセットする。そして、導通ば
ね10の接着固定部10aとスクラップ部23との隙間
27に刃型36を挿入し、この刃型36を隙間27に露
出されている接着剤層31の一部31aに押し付ける。
これにより、図5や図7に最も良く接着剤層31の一部
31aに接着固定部10aの外周縁に沿うようなカット
溝34を形成し、この接着固定部10aを取り囲むよう
に接着剤層31を除去する。
【0049】最後に第3の工程に移行し、この第3の工
程では、導通ばね10と外枠部25とを繋いでいる全て
の連結部24a,24bを打ち抜き加工によって切断除
去する。これにより、図3に示すように、帯状の接着部
材30に意図する輪郭形状に打ち抜かれた複数の導通ば
ね10があたかも間隔を存して貼り付いているような形
状の最終製品35が得られ、薄板素材22の打ち抜きか
ら始まった一連の工程が終了する。
【0050】このような工程を経て製造された最終製品
35によると、複数の導通ばね10に跨るようにして接
着部材30が貼り付けられているので、この接着部材3
0の第2の剥離紙32bが導通ばね10の接着固定部1
0aの周囲に食み出した状態となり、この接着固定部1
0aと第2の剥離紙32bとの境界部分に指先を容易に
引っ掛けることができる。
【0051】このため、スクラップ部23を押えて導通
ばね10の接着固定部10aを個々に第2の剥離紙32
bから引き剥がせば、図4や図6の(D)に示すよう
に、接着固定部10aに接着剤層31が付着した導通ば
ね10を最終製品35から取り出すことができる。
【0052】よって、一列に並んでいる導通ばね10を
一つ一つ簡単に取り出すことができ、従来に比べて接着
剤層31を有する導通ばね10を容易に得ることができ
る。それとともに、従来のように第2の剥離紙11cを
剥がし易くするため、導通ばね10を無理に曲げる必要
もなくなり、導通ばね10の不所望な変形を未然に防止
することができる。
【0053】また、導通ばね10を第2の剥離紙32b
から簡単に剥がすことができるので、従来のように第2
の剥離紙32bを剥がす際に、この剥離紙32bの角部
や縁部が爪の内側に入り込んで痛い思いをすることはな
く、安全に作業することができる。それとともに、第2
の剥離紙32bを剥がす際にナイフ等の工具を用いる必
要もなく、その分、作業性が改善されて効率良く導通ば
ね10の取り出し作業を行うことができる。
【0054】さらに、上記構成によると、一つの最終製
品35毎に四つの導通ばね10が並んでいるので、貼り
付けに必要な数の導通ばね10の取り出しが完了した
後、最終製品35に残っている導通ばね10を数えるこ
とで、この導通ばね10の員数管理を行うことができ
る。このため、従来の個々に打ち抜かれた導通ばね10
との比較において部品管理を容易に行うことができる。
【0055】加えて、最終製品35は、スクラップ部2
3の外枠部25に四個の導通ばね10があたかも接着部
材30を介して互いに貼り付いているような形状に加工
されているので、例えば最終製品35を納品するに当っ
て、複数の最終製品35を積み重ねた状態で搬送すれ
ば、個々の導通ばね10が互いに絡み合うことはない。
【0056】このため、絡み合った導通ばね10を手作
業により個々に分離させるといった厄介な作業が不要と
なるとともに、絡み合った導通ばね10を分離させる際
に、誤って導通ばね10を変形させてしまうといった問
題も発生しない。よって、個々の最終製品35から導通
ばね10を即座に取り出すことができ、面倒な分離作業
が不要となることと合わせて作業性がより向上する。
【0057】その上、四つの導通ばね10は、スクラッ
プ部23の外枠部25によって取り囲まれているので、
この外枠部25によって導通ばね10を保護することが
できる。このため、搬送時の振動等による導通ばね10
の変形や脱落を防止できる。
【0058】一方、上記製造方法によれば、打ち抜き加
工された半加工品21に第1の剥離紙32aを剥がした
接着部材30を貼り付けた後、導通ばね10とスクラッ
プ部23との連結部分を切断除去することで、接着部材
30の第2の剥離紙32bに四つの導通ばね10があた
かも間隔を存して貼り付いているような形状の最終製品
35が得られるので、導通ばね10を個々に接着部材3
0の第2の剥離紙32bから引き剥がすだけの簡単な作
業で、接着固定部10aに接着剤層31が付着した導通
ばね10を得ることができる。
【0059】そのため、帯状の接着部材30を接着固定
部10aの形状に合わせて打ち抜く別工程が不要となる
とともに、個々の導通ばね10の接着固定部10aに接
着部材30を手作業で一つ一つ貼り付けるといった面倒
で手間のかかる作業が不要となる。
【0060】したがって、最終製品35の製造工数を削
減できるとともに、導通ばね10の組み立てに要する手
間を省くことができ、その分、導通ばね10の製造コス
トを低減して安価に提供することができる。
【0061】さらに、導通ばね10の形状や材質によっ
ては、半加工品21に接着部材31を貼り付ける以前
に、脱脂処理やメッキ処理のような表面処理工程を追加
することがあり得る。この際、打ち抜かれた四つの導通
ばね10は、スクラップ部23を介して互いに連なって
いるので、四つの導通ばね10に同時に表面処理を施す
ことができ、作業効率が格段に向上する。しかも、導通
ばね10を脱脂液やメッキ液に浸漬させた場合でも、導
通ばね10が液中で重なり合ったり、液中に分散されて
しまうことはなく、重なり合った導通ばね10を分離さ
せるといった厄介な作業から開放される。
【0062】特に導通ばね10にメッキ処理を施す場合
に、スクラップ部23の送り用ガイド孔28を利用して
メッキ電極を引っ掛けることができる。このため、個々
の導通ばね10にメッキ電極を引っ掛ける孔を開ける必
要はないとともに、多数の導通ばね10をメッキ電極に
一つ一つ手作業で引っ掛けるといった面倒で手間の係る
作業が不要となる。
【0063】したがって、導通ばね10に表面処理を施
すにしても、その作業性が格段に向上し、作業時間の短
縮に寄与するといった利点がある。
【0064】なお、上記第1の実施の形態においては、
短冊状の薄板素材22に打ち抜き加工を施して半加工品
21を得た後、この半加工品21を順送り型から取り出
して接着部材30を貼り付けているため、半加工品21
の打ち抜きが完了した時点で作業が一旦中断する。
【0065】そのため、例えば短冊状の薄板素材の代わ
りに、ロール状に巻回されたフープ材を用いるととも
に、接着部材としてロール状に巻回された長尺のものを
用い、この接着部材を自動貼り付け装置を用いてプレス
抜きの大半と曲げ加工が終了した半加工品に自動的に貼
り付けるようにしても良い。
【0066】このようにすれば、接着部材の貼り付けに
引き続いて行われるカット溝の成形工程および連結部の
打ち抜き工程に至る全ての工程をライン状に配置して連
続加工することができ、生産性を飛躍的に高めることが
できる。
【0067】なお、上記第1の実施の形態においては、
所望の形状に打ち抜かれた半加工品21に接着部材30
を貼り付けた後、この接着部材30の接着剤層31にカ
ット溝34を形成し、接着固定部10aの周囲の接着剤
層31を除去するようにしたが、例えば接着部材30を
半加工品21に貼り付ける以前の段階でカット溝34を
形成し、このカット溝34が接着固定部10aの外周縁
に合致するように接着部材30を半加工品21に貼り付
けるようにしても良い。
【0068】また、本発明に係る製造方法は、上記第1
の実施の形態に特定されるものではなく、図8ないし図
10に本発明の第2の実施の形態を示す。
【0069】この第2の実施の形態は、半加工品21に
貼り付けられる接着部材40が上記第1の実施の形態と
相違している。
【0070】この第2の実施の形態にあっては、接着部
材40を半加工品21に貼り付ける以前に不要な接着剤
層31を除去するカット作業を実行している。すなわ
ち、図9に示すように、接着部材40の接着剤層31
は、上記導通ばね10の接着固定部10aに接着される
接着予定部31bのみに残されている。このことから、
接着部材40は、接着剤層31の接着予定部31bを導
通ばね10の接着固定部10aに位置合わせした状態で
半加工品21に貼り付けられ、この後、導通ばね10の
導通片10bとスクラップ部23とを繋いでいる連結部
24a,24bが切断除去される。
【0071】このような製造方法によれば、半加工品2
1に接着部材40を貼り付ける段階では、接着剤層31
はその接着予定部31bにしか残っていないので、半加
工品21と接着部材40との貼り付け位置が若干ずれた
としても、接着剤層31が導通ばね10の周囲に大きく
食み出すことはない。
【0072】特に接着予定部31bを導通ばね10の接
着固定部10aよりも一回り小さな形状とすれば、上記
のように接着部材40の貼り付け位置に若干のずれが生
じたとしても、接着剤層31が導通ばね10の周囲に食
み出さずに済む。よって、導通ばね10の取り出し作業
時に指先に接着剤層31が付着することはなく、導通ば
ね10を取り出す際の作業性がより向上する。
【0073】また、この第2の実施の形態を実行するに
当っては、導通ばね10の導通片10bとスクラップ部
23とを繋いでいる連結部24a,24bを切断除去し
た後、スクラップ部23を第2の剥離紙32bから取り
除くようにしても良い。これにより得られた最終製品3
5は、図11に示すように、接着部材40の第2の剥離
紙32bの上にあたかも四つの導通ばね10が互いに間
隔を存して配置された形状となる。
【0074】この方法によれば、最終製品35が出荷さ
れる段階では、スクラップ部23が予め除去されている
ので、導通ばね10の取り出しが完了した時点で廃棄す
る部品は、導通ばね10が剥がされた第2の剥離紙32
bのみとなる。このため、導通ばね10の貼り付け作業
時での廃棄物が少なくなり、取り扱いが容易となるとい
った利点がある。
【0075】図12および図13は、本発明の第3の実
施の形態を開示している。
【0076】この第3の実施の形態では、導通ばね10
の接着固定部10bが連結部24a,24bを介してス
クラップ部23に繋がっており、これら連結部24a,
24bが接着部材30の範囲内に位置されている。
【0077】この場合、接着部材30は、連結部24
a,24bに対応する位置に、接着剤層31や第2の剥
離紙32bを貫通する複数の通孔41を備えている。通
孔41は、上記連結部24a,24bよりも大きな開口
形状を有し、これら通孔41に対応する位置では、接着
剤層31や第2の剥離紙32bが除去されている。ま
た、導通ばね10の接着固定部10aの外周縁に沿うカ
ット溝34は、通孔41に連なっている。
【0078】このような構成によると、最終製品35を
得る最後の工程で連結部24a,24bを打ち抜く際
に、この打ち抜き型と接着剤層31とが互いに干渉し合
うことはなく、打ち抜き型への接着剤層31の付着を防
止できる。このため、連結部24a,24bの打ち抜き
作業を確実に実行することができ、作業効率を良好に維
持できる。
【0079】しかも、連結部24a,24bは、導通ば
ね10の接着固定部10aに連なっているので、ばね性
を有する導通片10bをスクラップ部23と同一平面上
に位置させる必要はなく、設計の自由度が増大する。す
なわち、導通ばね10とスクラップ部23との連結箇所
を導通片10bの先端に設置した場合、連結部24a,
24bが連なる二つの導通片10bは、打ち抜き加工と
の兼ね合いからスクラップ部23と同一平面上に設置し
なくてはならず、ばね性を有するように折り曲げること
ができなくなる。
【0080】このため、実際にばね性を有する導通片1
0bの数が減少するので、導通ばね10自体を大きく設
計し、導通片10bの面積を十分に確保する必要が生じ
てくる。
【0081】これに対し、導通ばね10とスクラップ部
23との連結箇所を接着固定部10aの範囲内に設定す
れば、全ての導通片10bをばね性を有するように折り
曲げることができ、これら導通片10bに対する設計的
な制約が少なくて済むことになる。
【0082】図14および図15は、本発明の第4の実
施の形態を開示している。
【0083】この第4の実施の形態に係る最終背品35
は、導通ばね10の接着固定部10aとスクラップ部2
3とを結ぶ連結部24a,24bに、断面V字状をなす
切断予定溝51を有している。切断予定溝51は、薄板
素材22の打ち抜き加工時に一体に切り込まれている。
そして、この切断予定溝51は、接着固定部10aと連
結部24a,24bとの境界部分において、これら接着
固定部10aとスクラップ部23とを隔てる方向に沿っ
て延びている。このため、切断予定溝51の部分では、
連結部24a,24bの肉厚が減じられている。
【0084】また、この第4の実施の形態において、接
着部材40の接着剤層31は、上記第2の実施の形態と
同様に、接着部材40を半加工品21に貼り付ける以前
の段階で不要な部分が除去されており、導通ばね10の
接着固定部10aに接着される接着予定部31bのみに
残されている。このため、接着部材40は、半加工品2
1への打ち抜き加工が完了した後、接着剤層31の接着
予定部31bを導通ばね10の接着固定部10aに位置
合わせした状態で半加工品21に貼り付けられる。
【0085】このような構成によると、導通ばね10の
接着固定部10aと第2の剥離紙32bとの境界部分に
指先を引っ掛けた後、スクラップ部23を押えて接着固
定部10aを切断予定溝51に沿って折り曲げれば、図
15に示すように、切断予定溝51の部分で導通ばね1
0とスクラップ部23とを分離させつつ、この導通ばね
10を第2の剥離紙32bから引き剥がすことができ
る。
【0086】しかも、導通ばね10を切断予定溝51に
沿って折り曲げる以前の段階では、各導通ばね10の接
着固定部10aが僅かに残った連結部24a,24bを
介してスクラップ部23に連なっているので、これら導
通ばね10をしっかりと保持することができる。このた
め、接着予定部31bにのみ接着剤層31が残っている
ような剥がし易い接着部材40を用いることができ、導
通ばね10の取り出し作業をより容易に行うことができ
る。
【0087】また、半加工品21に接着部材40を貼り
付ける段階では、接着剤層31はその接着予定部31b
にしか残っていないので、半加工品21と接着部材40
との貼り付け位置が若干ずれたとしても、接着剤層31
が導通ばね10の周囲に大きく食み出すことはない。
【0088】特に接着予定部31bを導通ばね10の接
着固定部10aよりも一回り小さな形状とすれば、上記
のように接着部材40の貼り付け位置に若干のずれが生
じたとしても、接着剤層31が導通ばね10の周囲に食
み出さずに済む。よって、導通ばね10の取り出し作業
時に、指先に接着剤層31が付着することはなく、導通
ばね10を取り出す際の作業性が向上する。
【0089】加えて、導通ばね10は、手作業によって
折り曲げることで取り出されるので、接着部材40を半
加工品21に貼り付けた後に、連結部24a,24bを
打ち抜き加工により切断除去するといった格別な後加工
が不要となる。
【0090】そのため、最終製品35は、単にプレス加
工された半加工品21に接着部材40を貼り付けるだけ
の作業で完成されることになり、その分、作業工数の削
減が可能となるとともに、作業の流れが単純なものとな
る。よって、作業性を改善することができ、最終製品3
5ひいては導通ばね10の製造コストを低減して安価に
提供することができる。
【0091】なお、上記第4の実施の形態においては、
接着固定部10aに接着される接着予定部31bのみに
接着剤層31が残されている接着部材40を用いたが、
これに代って、上記図7に示すように、予め接着剤層3
1に導通ばね10の接着固定部10aの外周縁に沿うカ
ット溝34を形成した接着部材30を用いても良い。
【0092】この接着部材30を半加工品21に貼り付
けると、接着剤層31が導通ばね10の接着固定部10
aとスクラップ部23との双方に接着されるので、半加
工品21と接着部材30との接着強度が増大し、例えば
運搬時の振動が最終製品35に加わったとしても、半加
工品21が第2の剥離紙32bから剥がれ難くなる。
【0093】図16および図17は、本発明の第5の実
施の形態を開示している。
【0094】この第6の実施の形態は、一列に並べられ
た複数多面取りの金型を用いて形状が類似した第1ない
し第3の導通ばね61〜63を一度に加工する例を示し
ている。これら第1ないし第3の導通ばね61〜63
は、半加工品21の長手方向に互いに間隔を存して一列
に並べて配置されている。
【0095】第1の導通ばね61は、接着固定部61a
と、この接着固定部61aに連なる四つの導通片61b
とを有している。これら導通片61bは、互いに間隔を
存して一列に並べられているとともに、折り曲げること
により弾性が付与されている。第2の導通ばね62は、
接着固定部62aと、この接着固定部62aに連なる六
つの導通片62bとを有している。これら導通片62b
は、互いに間隔を存して一列に並べられているととも
に、折り曲げることにより弾性が付与されている。これ
ら第1の導通ばね61と第2の導通ばね62とは、導通
片61b,62bの数が異なるだけで、略同じ輪郭形状
を有している。
【0096】第3の導通ばね63は、接着固定部63a
と、この接着固定部63aに連なる四つの導通片63b
とを有している。導通片63bは、互いに間隔を存して
一列に並べられているとともに、その基端と先端とを逆
向きに折り曲げることで弾性が付与されている。そし
て、第3の導通ばね63は、第1および第2の導通ばね
61,62よりも一回り大きな輪郭形状を有している。
【0097】このような第1ないし第3の導通ばね61
〜63は、薄板素材22に打ち抜き加工を施すことで構
成され、このプレス抜き加工と曲げ加工を終えた状態で
は、各ばね61〜63の接着固定部61a〜63aが僅
かに残った連結部24a,24bを介してスクラップ部
23の外枠部23aに連なっている。
【0098】そして、半加工品21の一方の面には、第
1ないし第3の導通ばね61〜63の接着固定部61a
〜63aとスクラップ部23の外枠部23aとを橋渡し
するようにして接着部材40が貼り付けられている。接
着部材40は、接着固定部10aに接着される接着予定
部31bのみに接着剤層31が残されており、この接着
部材40の貼り付けが完了した後、連結部24a,24
bが打ち抜き加工により切断除去される。これにより、
一つの接着部材40に似通った形状の第1ないし第3の
導通ばね61〜63があたかも間隔を存して貼り付いて
いるように加工された最終製品65が得られる。
【0099】このような第5の実施の形態においても、
接着部材40の第2の剥離紙32bが第1ないし第3の
導通ばね61〜63の接着固定部61a〜63aの周囲
に食み出ているので、この接着固定部61a〜63aと
第2の剥離紙32bとの境界部分に指先を引っ掛けるこ
とができ、所望の第1ないし第3の導通ばね61〜63
を第2の剥離紙32bから容易に引き剥がすことができ
る。
【0100】また、似通った形状の第1ないし第3の導
通ばね61〜63を一組として所定の場所に貼り付ける
ような場合に、これら三種類の導通ばね61〜63を一
度に加工することができるので、これら導通ばね61〜
63の欠品や混入を防ぐことができる。そのため、第2
の剥離紙32bからの取り出し作業を容易に行えること
と合わせて、作業性を改善することができる。
【0101】なお、本発明において、打ち抜き加工され
る製品部は、パーソナルコンピュータに用いられる導通
ばねに特定されるものではなく、例えば電子機器の筐体
に取り付けられるシールド板であっても良い。
【0102】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、複数の製
品部を個々に指先で簡単に引き剥がすことができ、接着
剤層を有する製品部を容易に得ることができる。しか
も、必要な数の製品部の取り出しが完了した後、残って
いる製品部を数えることで製品部の員数管理を行え、欠
品等の問題に対しても容易に対処できるとともに、製品
部が個々に分散されずに済むので、製品部の絡み付きや
紛失を防止でき、部品管理の面からも好都合となる。
【0103】加えて、製品部を切断予定溝に沿って折り
曲げることで板金プレス加工部品から分離する場合に、
この折り曲げ以前の状態では各製品部をスクラップ部に
よってしっかりと保持することができる。このため、製
品部の変形や脱落を未然に防止することができ、製品部
に不良品が発生し難くなる。
【0104】一方、本発明に係る製造方法によれば、接
着部材を製品部の接着固定部の形状に合わせて打ち抜く
工程が不要となるとともに、個々の接着固定部に接着部
材を手作業で一つ一つ貼り付けるといった面倒で手間の
かかる作業が不要となる。よって、板金プレス加工部品
の製造工数を削減できるとともに、製品部の組み立てに
要する手間を省くことができ、従来に比べて板金プレス
加工部品ひいては製品部の製造コストを低減して安価に
提供することができる。
【0105】さらに、製品部を切断予定溝に沿って指先
で折り曲げることで分離すれば、半加工品に接着部材を
貼り付けた後に、連結部を切断除去するといった格別な
後加工が不要となる。このため、板金プレス加工部品
は、単に半加工品に接着部材を貼り付けるだけで完成さ
れることになり、その分、作業工数の削減や作業性の改
善が可能となるといった利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態において、薄板素材
に打ち抜き加工を施すことにより得られた半加工品の平
面図。
【図2】半加工品に接着部材を貼り付けた状態を示す平
面図。
【図3】製品部とスクラップ部との連結部を打ち抜くこ
とで得られた最終製品の平面図。
【図4】最終製品から一つの導通ばねを取り出した状態
を示す平面図。
【図5】製品部と、この製品部を取り囲むカット溝との
位置関係を示す最終製品の平面図。
【図6】(A)は、図1のA−A線に沿う断面図。
(B)は、半加工品に接着部材を貼り付ける以前の状態
を示す断面図。(C)は、接着部材の接着材層にカット
溝を形成した状態を示す最終製品の断面図。(D)は、
導通ばねの断面図。
【図7】接着剤層にカット溝を形成した状態を示す接着
部材の平面図。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る最終製品の平
面図。
【図9】接着予定部を残して接着剤層を除去した状態を
示す接着部材の平面図。
【図10】図8のB−B線に沿う断面図。
【図11】スクラップ部を第2の剥離紙から引き剥がし
た状態を示す最終製品の平面図。
【図12】本発明の第3の実施の形態に係る最終製品の
平面図。
【図13】通孔およびカット溝を形成した接着部材の平
面図。
【図14】(A)は、本発明の第4の実施の形態に係る
最終製品の平面図。(B)は、図14の(A)のC−C
線に沿う断面図。
【図15】最終製品から一つの導通ばねを取り出した状
態を示す平面図。
【図16】本発明の第5の実施の形態に係る最終製品の
平面図。
【図17】図16のD−D線に沿う断面図。
【図18】従来の製造方法によって製造した導通ばねを
キーボード装着部に貼り付けたパーソナルコンピュータ
の斜視図。
【図19】キーボードと導通ばねとの位置関係を示すパ
ーソナルコンピュータの筐体の断面図。
【図20】(A)は、導通ばねの接着固定部に接着部材
を貼り付ける以前の状態を示す断面図。(B)は、接着
固定部に接着部材が貼り付けられた導通ばねの断面図。
【符号の説明】
10…製品部(導通ばね) 10a…接着固定部 21…半加工品 22…薄板素材 23…スクラップ部 24a,24b…連結部 30,40…接着部材 31…接着剤層 32a,32b…剥離材(第1および第2の剥離紙) 35,65…板金プレス加工部品(最終製品)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の薄板素材に板金プレス加工を施
    すことにより構成され、所望の形状に打ち抜かれた状態
    で互いに間隔を存して配置されるとともに、糊代となる
    接着固定部を有する複数の製品部と、これら製品部に連
    結部を介して連なるスクラップ部とを一体に有する半加
    工品と;接着剤層と、この接着剤層を覆う剥離可能な剥
    離材とを有し、上記接着剤層を少なくとも上記製品部の
    接着固定部に接着することで、上記複数の製品部に跨る
    ようにして上記半加工品に貼り付けられた帯状の接着部
    材と;を具備し、 上記半加工品に上記接着部材を貼り付けた状態で上記連
    結部を切断除去してなることを特徴とする板金プレス加
    工部品。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、上記製品部
    は、接着固定部に連なる弾性変形が可能な導通片を有す
    るとともに、上記接着固定部の位置で上記連結部を介し
    て上記スクラップ部に連なっており、また、上記接着部
    材は、上記連結部に対応する位置に接着剤層および剥離
    材を貫通する通孔を有し、この通孔は上記連結部よりも
    大きな開口形状を有していることを特徴とする板金プレ
    ス加工部品。
  3. 【請求項3】 金属製の薄板素材に板金プレス加工を施
    すことにより構成され、所望の形状に打ち抜かれた状態
    で互いに間隔を存して配置されるとともに、糊代となる
    接着固定部を有する複数の製品部と、これら製品部に連
    結部を介して連なるスクラップ部とを一体に有する半加
    工品と;接着剤層と、この接着剤層を覆う剥離可能な剥
    離材とを有し、上記接着剤層を少なくとも上記製品部の
    接着固定部に接着することで、上記複数の製品部に跨る
    ようにして上記半加工品に貼り付けられた帯状の接着部
    材と;を具備し、 上記半加工品の連結部に、上記製品部とスクラップ部と
    を互いに隔てる方向に延びる切断予定溝を形成したこと
    を特徴とする板金プレス加工部品。
  4. 【請求項4】 請求項1又は3の記載において、上記ス
    クラップ部は、複数の製品部を取り囲む外枠部を有して
    いることを特徴とする板金プレス加工部品。
  5. 【請求項5】 請求項1又は3の記載において、上記接
    着部材の接着剤層は、製品部の接着固定部に貼り付けら
    れる部分を残して予め除去されていることを特徴とする
    板金プレス加工部品。
  6. 【請求項6】 請求項1又は3の記載において、上記接
    着部材は、製品部の接着固定部を取り囲むようなカット
    溝を有し、このカット溝に対応した部分では上記接着剤
    層が除去されていることを特徴とする板金プレス加工部
    品。
  7. 【請求項7】 請求項1又は3の記載において、上記製
    品部は、互いに異なる形状を有していることを特徴とす
    る板金プレス加工部品。
  8. 【請求項8】 糊代となる接着固定部を有するととも
    に、互いに間隔を存して並べられた複数の製品部と、こ
    れら製品部に連結部を介して連なるスクラップ部とを含
    む半加工品と;接着剤層と、この接着剤層を挟み込む二
    枚の剥離可能な剥離材とを有する帯状の接着部材と;を
    具備し、 上記半加工品に接着部材を貼り付けることで完成する板
    金プレス加工部品を製造するための方法であって、 金属製の薄板素材に板金プレス加工を施すことにより、
    上記半加工品を得る第1の工程と、 上記接着部材の一方の剥離材を剥がした後、その接着剤
    層を少なくとも上記製品部の接着固定部に接着すること
    により、この接着部材を上記複数の製品部に跨るように
    して上記半加工品に貼り付ける第2の工程と;上記半加
    工品に上記接着部材を貼り付けた状態で上記連結部を切
    断除去してなる第3の工程と;を備えていることを特徴
    とする板金プレス加工部品の製造方法。
  9. 【請求項9】 糊代となる接着固定部を有するととも
    に、互いに間隔を存して並べられた複数の製品部と、こ
    れら製品部に連結部を介して連なるスクラップ部とを含
    む半加工品と;接着剤層と、この接着剤層を挟み込む二
    枚の剥離可能な剥離材とを有する帯状の接着部材と;を
    具備し、 上記半加工品に上記接着部材を貼り付けることで完成す
    る板金プレス加工部品を製造するための方法であって、 金属製の薄板素材に板金プレス加工を施すことにより、
    上記半加工品を得る第1の工程と;上記半加工品の連結
    部に、上記製品部とスクラップ部とを互いに隔てる方向
    に延びる切断予定溝を形成する第2の工程と;上記接着
    部材の一方の剥離材を剥がした後、その接着剤層を少な
    くとも上記製品部の接着固定部に接着することにより、
    この接着部材を上記複数の製品部に跨るようにして上記
    半加工品に貼り付ける第3の工程と;を備えていること
    を特徴とする板金プレス加工部品の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9の記載において、上記
    接着部材の接着剤層は、この接着部材を半加工品に貼り
    付ける以前に、上記製品部の接着固定部に接着される部
    分を残して予め除去されていることを特徴とする板金プ
    レス加工部品の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項8又は9の記載において、上記
    接着部材を半加工品に貼り付けた後に、上記製品部の接
    着固定部を取り囲むように上記接着部材の接着剤層を溝
    状に除去することを特徴とする板金プレス加工部品の製
    造方法。
  12. 【請求項12】 請求項8又は9の記載において、上記
    接着部材の接着剤層は、この接着部材を半加工品に貼り
    付ける以前に、上記製品部の接着固定部を取り囲むよう
    に溝状に除去されていることを特徴とする板金プレス加
    工部品の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項8の記載において、上記第1の
    工程が終了した後に、上記半加工品に表面処理を施すこ
    とを特徴とする板金プレス加工部品の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項9の記載において、上記第1の
    工程と第2の工程とは同時に実行されることを特徴とす
    る板金プレス加工部品の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009245606A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Furukawa Electric Co Ltd:The 接続端子
JP2009245823A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Furukawa Electric Co Ltd:The 接続端子
EP2333405B1 (en) * 2009-12-09 2017-08-23 TE Connectivity Corporation Socket assembly with a thermal management structure
CN113853109A (zh) * 2021-09-08 2021-12-28 深圳市腾鑫精密电子芯材科技有限公司 一种fpc芯片元器件粘贴辅料高利用率冲贴工艺

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