JP2001052396A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP2001052396A
JP2001052396A JP11222928A JP22292899A JP2001052396A JP 2001052396 A JP2001052396 A JP 2001052396A JP 11222928 A JP11222928 A JP 11222928A JP 22292899 A JP22292899 A JP 22292899A JP 2001052396 A JP2001052396 A JP 2001052396A
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arm
protector
cam
slider
slider cam
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JP11222928A
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English (en)
Inventor
Naoki Tatsumi
直樹 巽
Kazuya Tamura
和也 田村
Masahiro Harima
正博 播磨
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Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はテープカセットが誤挿入された場合に
テープカセットの装置内への挿入を阻止するプロテクト
機構を有する磁気記録再生装置に関し、組立作業性の向
上及び確実な誤挿入防止を図ることを課題とする。 【解決手段】カセットホルダ24を所定装着位置に移動さ
せるスライダーカム27と、テープカセットの正規の挿入
動作により回動するプロテクターカムアーム30と、プロ
テクターカムアーム30と連動動作してテープカセットの
未装着時はスライダーカム27の摺動を規制すると共にプ
ロテクターカムアーム30の移動により移動付勢されてス
ライダーカム27の摺動規制を解除するプロテクターアー
ム36と、プロテクターアーム36をスライダーカム27の摺
動規制方向に付勢するコイルスプリング57とを具備する
プロテクト機構8A,8B が設けられた磁気記録再生装置に
おいて、プロテクターカムアーム30とプロテクターアー
ム36の係合が解除される係合解除位置に至る前の所定回
動位置で、プロテクターアーム36の回動を規制する回動
規制片62をスライダーカム27に一体的に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気記録再生装置に
係り、特にテープカセットが誤挿入された場合にテープ
カセットの装置内への挿入を阻止するプロテクト機構を
有する磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にデジタルオーディオテープレコー
ダー(DAT)等の磁気記録再生装置には、挿入された
テープカセットを装置内の所定記録再生位置に装着させ
ると共に、記録再生処理が終了した後はテープカセット
を装置内から排出させるカセット装着脱機構が設けられ
ている。
【0003】このカセット装着脱機構は、大略するとテ
ープカセットが装着されるカセットホルダと、このカセ
ットホルダを水平及び垂直方向に移動付勢することによ
りテープカセットを装置内の所定記録再生位置に装着脱
させるスライダーカムと、このスライダーカムを駆動さ
せる駆動アーム等により構成されている。カセットホル
ダの側部に配設されたシャフトは、磁気記録再生装置の
シャーシ側壁に形成されL字溝と係合しており、よって
このL字溝に沿ってカセットホルダは水平及び垂直方向
に移動可能な構成となっている。また、スライダーカム
は磁気記録再生装置のシャーシ上を移動可能な構成とさ
れており、その側壁には傾斜溝(カム)が形成されてい
る。
【0004】この傾斜溝は、カセットホルダの側部に配
設されたシャフトと係合するよう構成されている。従っ
て、スライダーカムがシャーシ上を移動することによ
り、カセットホルダはこのL字溝及び傾斜溝に移動方向
を規制されつつ移動する。これにより、カセットホルダ
は所定のテープカセットの装着脱動作を行う。スライダ
ーカムは、シャーシに配設された駆動アームにより駆動
される。この駆動アームはモードモータにより回動する
構成とされており、また駆動アームの先端部にはスライ
ダーカムに形成されている被係合口と係合する係合ピン
が配設されている。また、スライダーカムが駆動アーム
により駆動される際、被係合口と係合する係合ピンとの
間でガタツキが発生することを防止するため、スライダ
ーカムと係合ピンとの間にはトーションバネが配設され
ており、このトーションバネの弾性力により係合ピンを
被係合口の縁部に常に押圧付勢することにより、上記ガ
タツキの発生を防止している。
【0005】更に、スライダーカムには、プロテクト機
構が配設されている。このプロテクト機構は、テープカ
セットが正規の状態で挿入された時のみスライダーカム
の移動を可能とし、異物等が挿入された時にはスライダ
ーカムの移動を禁止することにより、異物の磁気記録再
生装置内への侵入を防止するものである。プロテクト機
構は、プロテクターカムアームとプロテクターアームと
により構成されている。それぞれのアームは、スライダ
ーカムに回動可能に配設されていると共に、互いに変位
可能に係合されている。よって、一方のアームを回動さ
せると、これに連動して他方のアームも回動する構成と
なっている。
【0006】また、各アームにはシャーシに係合するロ
ック片が形成されており、テープカセット挿入前のアー
ムの非回動状態では、ロック片がシャーシに係合するこ
とによりスライダーカムの移動を規制し、これによりカ
セットホルダの移動をロックしている。更に、プロテク
ト機構にはコイルスプリングが配設されており、このコ
イルスプリングは各アームをロック片がシャーシに係合
する方向に弾性付勢している。
【0007】一方、プロテクターカムアームは、テープ
カセットが正規の状態で挿入された時のみ、テープカセ
ットに押されて回動を行う構成とされている。前記のよ
うに、プロテクターカムアームとプロテクターアームは
連動して回動する構成とされており、かつテープカセッ
トに押されて回動するプロテクターカムアーム及びプロ
テクターアームの回動方向は、前記したロック片がシャ
ーシから離間する方向である。よって、テープカセット
が正規の状態で挿入された場合は、プロテクト機構によ
るスライダーカムの移動規制は解除され、テープカセッ
トの装着動作が可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図8は、従来の磁気記
録再生装置に設けられていたプロテクト機構の構成及び
その問題点を説明するための図である。先に述べたよう
に、プロテクト機構108A.108Bはプロテクター
カムアーム130とプロテクターアーム136とにより
構成されており、それぞれのアーム130,136はス
ライダーカム127に立設された支軸134,139に
回動可能に軸承されている。また、プロテクターカムア
ーム130には凹状のカム部132が形成される共に、
プロテクターアーム136にはこのカム部132と係合
する従動部37が形成されている(説明の便宜上、図8
ではカム部132と従動部37が離間した状態を示して
いる)。このカム部132とカム部132が係合するこ
とにより、各アーム130,136は一体的に回動する
構成となっている。
【0009】また、プロテクターアーム136とスライ
ダーカム127との間にはコイルバネ157が配設され
ており、このコイルバネ157の弾性力によりプロテク
ターアーム136を図中矢印B1方向に弾性付勢する。
尚、このコイルバネ157が弾性力を付勢する方向は、
各アーム130,136に形成されたロック片133,
138がシャーシ(図示せず)に係合する方向である。
【0010】ところで、上記構成とされたプロテクト機
構108A,108Bは、予めスライダーカム127に
配設した上で、磁気記録再生装置に組み込まれる。しか
るに、従来の構成では、各アーム130,136は単に
支軸134,139に回動自在に軸承した構成であり、
その回動を規制するための構成は何ら設けられていなか
った。更に、プロテクターアーム136は、コイルバネ
157の弾性力により常に矢印B1方向に回動付勢され
ている。
【0011】このため、コイルバネ157の弾性力によ
りプロテクターアーム136が過回動すると、図示され
るようにプロテクターアーム136の従動部37がプロ
テクターカムアーム130のカム部132から離脱して
しまい、各アーム130,136の係合が解除されてし
まうという問題点があった。この場合、プロテクターカ
ムアーム130は回動が自由に行われる状態となり、そ
の取扱が不便となる。また、スライダーカム127を磁
気記録再生装置に組み込む際、従動部37をカム部13
2に係合させる処理が必要となり、磁気記録再生装置の
組立作業が面倒となる。
【0012】更に、この組立作業の際に作業者が誤って
プロテクターアーム136を必要以上に大きく回動させ
るおそれもあり、この場合にはコイルバネ157が弾性
限度を越えて伸ばされてしまい、所定の弾性力を発生さ
せることができなくなってしまう。このようにコイルバ
ネ157が所定の弾性力を発生できないと、ロック片と
シャーシとの係合が弱くなり、異物の確実な誤挿入防止
ができなくなるおそれがある。
【0013】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、組立作業性の向上及び異物の確実な誤挿入防止を
図りうる磁気記録再生装置を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴と
するものである。請求項1記載の発明は、シャーシ上を
移動することによりテープカセットが装着されたカセッ
トホルダを所定装着位置に移動させるスライダーカム
と、前記スライダーカムに回動可能に配設されており、
前記テープカセットの正規の挿入動作により移動付勢さ
れるプロテクターカムアームと、前記スライダーカムに
回動可能に配設されると共に前記プロテクターカムアー
ムと係合することにより該プロテクターカムアームと連
動動作する構成とされており、前記テープカセットの未
装着時はロック部が前記シャーシと係合することにより
前記スライダーカムの摺動を規制し、前記プロテクター
カムアームの移動により移動付勢されて前記ロック部の
前記シャーシとの係合を解除するプロテクターアーム
と、前記プロテクターカムアーム及び前記プロテクター
アームを前記ロック部が前記シャーシと係合する方向に
付勢する付勢手段とを具備するプロテクト機構が設けら
れた磁気記録再生装置において、前記付勢手段による付
勢力により回動付勢される前記プロテクターカムアーム
と前記プロテクターアームの回動範囲内で、前記プロテ
クターカムアームと前記プロテクターアームの係合が解
除される係合解除位置に至る前の所定回動位置で、少な
くとも前記プロテクターカムアームまたは前記プロテク
ターアームのいずれか一方の回動を規制する規制手段を
設けたことを特徴とするものである。
【0015】上記請求項1記載の発明によれば、プロテ
クターカムアームとプロテクターアームの係合が解除さ
れる係合解除位置に至る前の所定回動位置で、規制手段
はプロテクターカムアームまたはプロテクターアームの
いずれか一方の回動を規制するため、各アームの係合が
解除されることを防止できる。よって、スライダーカム
をシャーシ上に組み込む際、プロテクターカムアームと
プロテクターアームとを係合させる処理は不要となり、
磁気記録再生装置の組立性の向上を図ることができる。
また、組立時において各アームを過回転してしまうこと
を防止することができ、付勢手段がこれにより損傷する
ことを防止することができる。
【0016】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の磁気記録再生装置において、前記規制手段は、前記
スライダーカムに一体的に形成された切り起こし部であ
ることを特徴とするものである。上記請求項2記載の発
明によれば、規制手段をスライダーカムに一体的に形成
された切り起こし部により構成することにより、プロテ
クターカムアームまたはプロテクターアームの回動を規
制する規制手段を容易にかつ低コストに実現することが
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1及び図2は、本発明の一実
施例である磁気記録再生装置1(以下、単に装置1とい
う)を示している。各図では、装置1としてデジタルオ
ーディオテープレコーダ(DAT)を例に挙げて示して
いる。尚、図1は装置1の平面図及び正面図であり、図
2は装置1の分解斜視図である。
【0018】装置1は、上記のようにロータリタイプの
デジタルオーディオテープレコーダ(DAT)であり、
大略するとシャーシ2上にカセット装着脱機構3、リー
ル駆動機構4、回転シリンダ5、テープローディング機
構6、プロテクト機構8A,8B、モード切り換え機構
20等を配設した構成とされている。リール駆動機構4
は、供給側リール9及び巻き取り側リール10を回転駆
動するための機構である。この各リール9,10は、装
置1のモード(例えば記録/再生モード、早送り/巻き
戻しモード、早送りサーチ/巻き戻しサーチモード等)
によりその回転速度,回転方向等が制御される構成とな
っている。
【0019】回転シリンダ5は、ドラムベース7に取り
つけられている。この回転シリンダ5は、テープカセッ
トから引き出された磁気テープ(図示せず)が所定角度
にわたり巻付けられ、テープ走行に伴い磁気テープに対
して磁気記録再生処理を行なう。テープローディング機
構6は、テープカセットから磁気テープを引き出し、上
記の回転シリンダ5に所定角度にわたり巻き付けるため
の機構である。このテープローディング機構6は、図1
に示されるモード切り換え機構20により駆動される構
成となっている。
【0020】このテープローディング機構6は、本実施
例では所謂Mローディングを採用している。このテープ
ローディング機構6は、前記のようにモード切り換え機
構20に駆動されて一対のローディングベース12,1
3をドラムベース7に形成されたガイド溝14,15に
沿って移動させ、これに伴い磁気テープをローディング
或いはアンローディングする構成とされている。この一
対のローディングベース12,13上には、磁気テープ
をローディングするためのローディングポスト16,1
7及び傾斜ポール18,19が立設されている。
【0021】モード切り換え機構20は、図示しないモ
ード切り換え用ギヤ,リンク,モード切り換えプレート
等により構成されている。モード切り換え用ギヤはモー
ド切り換えモータ20により回転駆動される構成とされ
ている。また、モード切り換えプレートには、装置1を
構成する各機構(カセット装着脱機構3,テープローデ
ィング機構6等)が接続されており、モード切り換えモ
ータ20によりモード切り換えプレートが所定モード切
り換え位置に移動することにより、装置1のモードが切
り換えられる構成となっている。
【0022】また、ピンチローラアーム39もモード切
り換え機構20により回動する構成とされている。モー
ド切り換え機構20によりピンチローラアーム39が回
動すると、ピンチローラアーム23に配設されているピ
ンチローラ22は磁気テープをキャプスタンモータ11
の回転軸であるキャプスタン軸に圧接する。これによ
り、磁気テープはキャプスタンモータ11の回転速度及
び回転方向に応じてテープ走行速度及びテープ走行方向
が制御される。
【0023】カセット装着脱機構3は、テープカセット
(図示せず)を装置1内の所定記録再生処理位置に装着
するためのものである。このカセット装着脱機構3は、
大略するとテープカセットが挿入装着されるカセットホ
ルダ24,シャーシ2上を図中矢印X1,X2方向に移
動可能とされたスライダーカム27,及びスライダーカ
ム27を移動させる駆動アーム70等により構成されて
いる。
【0024】カセットホルダ24は、一対の側面ガイド
25の下部に底板45が配設されると共に上部に天板4
6が配設された筐体形状とされており、その内部空間内
にテープカセットが挿入装着される。また、天板46の
両側位置には、カセットホルダ24に挿入装着されたテ
ープカセットの上面を押圧するカセット押さえバネ47
が配設されている。このカセット押さえバネ47により
テープカセットは底板45に押圧され、これによりカセ
ットホルダ24内においてテープカセットにガタツキが
発生することを防止している。
【0025】また、天板46の中央位置には、カセット
係止バネ48が配設されている。このカセット係止バネ
48は、テープカセットの上面に形成されている係止溝
部と係合することにより、テープカセットをカセットホ
ルダ24内に係止する機能を奏するものである。また、
各側面ガイド25には、外側に向けそれぞれ延出したシ
ャフト49,50が植設されている。このシャフト4
9,50は、後述するスライダーカム27に形成された
傾斜溝58,59に係合すると共に、シャーシ2の両側
に立設された側壁26に形成されたL字状長孔43,4
4に係合している。尚、シャフト50とL字状長孔44
との間にはブッシュ68が介装され、またこの各ブッシ
ュ68は、ネジ67がシャフト50に螺着することによ
りシャフト50に回転自在に固定されている。
【0026】スライダーカム27は、板状材をプレス成
形することにより一体的に形成されており、上板55と
側板56とを有した構成とされている。上板55には後
述するプロテクト機構8A,8Bが配設されており、ま
た側板56には前記したカセットホルダ24に設けられ
たシャフト49,50が挿通係合する傾斜溝58,59
(カム)が形成されている。また、上板55の略中央位
置には被係合口60が穿設されると共に、この被係合口
60の近傍位置には後述するトーションバネ80が取り
付けられるバネ取付け用ピン61が立設されている。
【0027】前記したカセットホルダ24の移動軌跡
は、スライダーカム27に形成された傾斜溝58,59
と、シャーシ2の側壁26に形成されたL字状長孔4
3,44とにより決められている。よって、駆動アーム
70によりスライダーカム27が図中矢印X1方向に移
動すると、カセットホルダ24に設けられスライダーカ
ム27の傾斜溝58,59に係合しているシャフト4
9,50は、スライダーカム27の移動に伴いL字状長
孔43,44に案内されて移動する。
【0028】これにより、先ずカセットホルダ24は図
中矢印X1方向に水平移動しその後に下動し、カセット
ホルダ24に装着されたテープカセットは、装置1内の
所定記録再生位置まで搬送される。また、スライダーカ
ム27が図中矢印X2方向に移動することにより、カセ
ットホルダ24は上記と逆の動作を行い、所定記録再生
位置から所定イジェクト位置(テープカセットをカセッ
トホルダ24に装着脱する位置)へ移動する。
【0029】駆動アーム70は、図6に拡大して示すよ
うに、プッシュ部72,アーム部73,レバー部74,
及び係合部77等により構成されている。ブッシュ部7
2はその中央に軸孔72aを有した筒状形状を有してお
り、シャーシ2に立設されたシャフト71に軸承され
る。これにより、駆動アーム70はシャフト71を中心
として回動自在な構成となっている。
【0030】アーム部73はプッシュ部72の上部より
水平方向に延出しており、その先端部に係合部77が形
成されている。また、レバー部74はプッシュ部72の
上部より下方に延出すると共に、その先端部74aは折
り曲げられてL字形状を有した構成とされている。そし
て、この先端部74aにピン75が下方に向け突出する
よう配設されている。
【0031】このピン75は、図2に示すようにシャー
シ2に形成された長孔81を介してモード切り換え機構
20のモード切り換え用ギヤに接続されている。よっ
て、モード切り換え機構20が駆動することにより、駆
動アーム70はシャフト71を中心として図1に矢印A
1,A2で示す方向に回動する。また、アーム部73の
先端部に形成された係合部77は、被係合口60に挿通
されることによりスライダーカム27と係合している。
よって、駆動アーム70が矢印A1方向に回動すること
によりスライダーカム27は図中矢印X2方向に移動
し、駆動アーム70が矢印A2方向に回動することによ
りスライダーカム27は図中矢印X1方向に移動する構
成とされている。
【0032】また、スライダーカム27が駆動アーム7
0により駆動される際、被係合口60と係合部77との
間でガタツキが発生することを防止するため、スライダ
ーカム27と係合部77との間にはトーションバネ80
が配設されている。このトーションバネ80の一端部8
0aは係合部77に掛止され、他端部80bはスライダ
ーカム27のバネ掛止部69に掛止されている。そし
て、このトーションバネ80の弾性力により係合部77
を被係合口の縁部に常に押圧付勢することにより、上記
ガタツキの発生を防止している。
【0033】図7は、係合部77を拡大して示す図であ
る。同図に示すように、係合部77は、スライダーカム
27に形成された被係合口60の縁部に当接するポスト
部77aと、その上部にトーションバネ80の端部80
aが当接する樹脂製のバネ受け部78とを有した構成と
されている。また、バネ受け部78の下部にはポスト部
77aと一体的に鍔部77bが形成されており、更にバ
ネ受け部78の上部にはトーションバネ80の端部80
aが係合部77から離脱するのを防止する離脱防止板7
9が配設されている。
【0034】ここで、バネ受け部78とトーションバネ
80の端部80aが当接する位置におけるバネ受け部7
8の形状に注目すると、本実施例ではこの当接位置位置
に湾曲凹部78aが形成されている。この湾曲凹部78
aは、トーションバネ80の断面形状に対応した形状を
有するよう形成されている。このように、バネ受け部7
8にトーションバネ80の断面形状に対応した湾曲凹部
78aを形成することにより、トーションバネ80とバ
ネ受け部78(湾曲凹部78a)は面接触となり当接面
積を広くすることができる。また、トーションバネ80
は湾曲凹部78aに係合することにより、その図中矢印
C1,C2方向の移動が規制される。
【0035】よって、バネ受け部材78とトーションバ
ネ80との間において摩耗粉が発生することを抑制する
ことができる。これにより、他の機器に摩耗粉が付着す
ることによる悪影響の発生を防止でき、よって良好な磁
気記録再生処理を確保することができる。また、バネ受
け部材78は樹脂により形成されているため、トーショ
ンバネ80の断面形状に対応した湾曲凹部78aを容易
に成形することができる。更に、バネ受け部材78の材
料として滑り性の良好な樹脂材料を用いることにより、
グリースを不要とすることができる。よって、グリース
が他の機器に付着することを防止でき、これによっても
良好な磁気記録再生処理を確保することができる。
【0036】プロテクト機構8A,8Bは、テープカセ
ットが装着されていない状態において、カセットホルダ
24がシャーシ2上で不要に変位することを防止する機
能を奏するものである。よって、このプロテクト機構8
A,8Bにより、装置1内にテープカセット以外の異物
が挿入されても、カセットホルダ24は移動することは
ない。これにより、装置1内に異物が侵入することを防
止でき、異物挿入による装置1の損傷を防止することが
できる。以下、プロテクト機構8A,8Bの具体的構成
について説明する。
【0037】尚、プロテクト機構8Aとプロテクト機構
8Bは、図1及び図3(A)に図示される状態におい
て、上下略対称に配設されている。よって、各プロテク
ト機構8A,8Bの対応する構成要素については、同一
符号を付して説明するものとする。プロテクト機構8
A,8Bはスライダーカム27の上板55に配設されて
おり、よってスライダーカム27の移動に伴い図中矢印
X1,X2方向に移動する構成とされている。このプロ
テクト機構8A,8Bは、大略するとプロテクターカム
アーム30,プロテクターアーム36,第1及び第2の
係合凹部35,40等により構成されている。
【0038】プロテクターカムアーム30は、図4に拡
大して示すように、カセット係合アーム部31,カム部
32,第1のロック片33等を一体的に形成した構成と
されている。このプロテクターカムアーム30には軸孔
43aが形成されており、この軸孔43aはスライダー
カム27に立設された支軸34に軸承されている。よっ
て、プロテクターカムアーム30は、支軸34に回転可
能に軸承されている。
【0039】また、プロテクターカムアーム30はカム
部32を有しており、その形成位置はカセット係合アー
ム部31の形成位置に対し軸孔43aを中心として反対
側の端部に選定されている。このカム部32は略台形状
を有した凹部であり、このカム部32内に後述するプロ
テクターアーム36の従動部37が係合する構成とされ
ている。この係合の際、従動部37はカム部32内にお
いて変位可能となるよう構成されている。
【0040】第1のロック片33は、シャーシ2に立設
された側壁26に向け突出するよう形成されている。こ
の第1のロック片33は、未装着状態において側壁26
に形成された第1の係合凹部35と係合するよう構成さ
れている(図1参照)。一方、プロテクターアーム36
は、図5に拡大して示すように、大略すると従動部37
及び第2のロック片38を一体的に形成した構成とされ
ている。プロテクターアーム36には軸孔39aが形成
されており、この軸孔39aがスライダーカム27に立
設された支軸39に軸承されている。よって、プロテク
ターアーム36は、支軸39に回転可能に軸承されてい
る。
【0041】従動部37は、前記のようにプロテクター
カムアーム30に形成されたカム部32に係合するよう
突出形成されている。また、第2のロック片38は、シ
ャーシ2に立設された側壁26に向け突出するよう形成
されている。この第1のロック片33は、未装着状態に
おいて側壁26に形成された第2の係合凹部40と係合
するよう構成されている。
【0042】また、プロテクターアーム36はバネ掛止
部36aを有しており、このバネ掛止部36aとスライ
ダーカム27との間にはコイルバネ57が張架されてい
る。このコイルバネ57は、プロテクターアーム36を
図3(A)に矢印B1で示す方向に回動付勢する弾性力
を発生させる。よって、このプロテクターアーム36
は、カム部32がカム部32と係合していることにより
プロテクターカムアーム30に伝達され、プロテクター
カムアーム30はコイルバネ57の弾性力により図3
(A)に矢印D1で示す方向に回動付勢される。しかる
に、各アーム30,36は、前記したように第1及び第
2のロック片33,38がシャーシ2の側壁26と係合
することにより、それ以上の回動が規制される構成とな
っている。
【0043】続いて、上記構成とされたプロテクト機構
8A,8Bの動作について説明する。図1において、右
側に位置する未装着状態のプロテクト機構8Aにおいて
テープカセットがカセットホルダ24に正規の状態で挿
入される(矢印X1方向に挿入される)と、この挿入動
作に伴いテープカセットの先端部はカセット係合アーム
部31に係合しこれを押圧する。よって、プロテクター
カムアーム30はコイルバネ57の弾性力に抗して支軸
34を中心として回動し、これにより第1のロック片3
3も回動し、第1の係合凹部35と第1のロック片33
との係合は解除される。
【0044】また、上記のようにプロテクターカムアー
ム30が回動することにより、カム部32も回動し、よ
ってカム部32と係合している従動部37を介しプロテ
クターアーム36も支軸39を中心として回動付勢され
る。このように、プロテクターアーム36が回動する
と、これに伴い第2のロック片38も回動し、よって第
2の係合凹部40と第2のロック片38との係合は解除
される。これにより、スライダーカム27はシャーシ2
に対し移動可能な状態となる。
【0045】これに対し、テープカセットがカセットホ
ルダ24に異常な状態で挿入された場合(例えば、傾い
て挿入され他場合等)は、プロテクターカムアーム30
は正常に回動せず、よって第1及び第2のロック片3
3,38は第1及び第2の係合凹部35,40と係合し
た状態を維持する。従って、スライダーカム27は、シ
ャーシ2にロックされた状態を維持する。
【0046】このように、プロテクト機構8A,8Bを
設けることにより、テープカセットが正規の状態で挿入
された時以外は、スライダーカム27(即ち、カセット
ホルダ24)のシャーシ2に対する移動が規制され、よ
って異物の装置1内への侵入を防止することができる。
ところで、上記構成とされたプロテクト機構8A,8B
は、装置1の組立時において予めスライダーカム27に
配設した上で組み込まれる。よって、従来のように単に
各アーム130,136が支軸134,139に回動自
在に軸承された構成であると、コイルバネ157の弾性
力によりプロテクターアーム136が過回動すると、プ
ロテクターアーム136の従動部37がプロテクターカ
ムアーム130のカム部132から離脱して各アーム1
30,136の係合が解除されてしまい組立作業性の低
下等の種々の問題が発生してしまうことは前述した通り
である(図8参照)。
【0047】これに対して本実施例では、プロテクター
アーム36の回動を所定位置で規制する回動規制片62
を設けている(図2及び図3(A)に詳しい)。この回
動規制片62は、コイルバネ57の弾性力により回動付
勢されるプロテクターアーム36の回動範囲(この範囲
は、コイルバネ57に永久変形が生じない範囲でもあ
る)内で、かつ、プロテクターカムアーム30とプロテ
クターアーム36との係合が解除される係合解除位置に
至る前の所定回動位置に設けられている。
【0048】この構成とすることにより、プロテクター
アーム36がプロテクターカムアーム30との係合を解
除する方向に回動しても、各アーム30,36の係合が
解除させる前に、プロテクターアーム36は回動規制片
62と係合してその回動が規制される。よって、回動規
制片62を設けることにより、各アーム30,36の係
合が解除されることを確実に防止することができる。
【0049】これにより、スライダーカム27をシャー
シ2上に組み込む際、従来必要とされたプロテクターカ
ムアーム30とプロテクターアーム36とを係合させる
処理は不要となり、装置1の組立性の向上を図ることが
できる。また、組立時において組立作業者により、各ア
ーム30,36を過回転してしまうことを防止すること
ができ、コイルバネ57に永久変形が発生する(損傷す
る)ことを防止することができる。
【0050】更に、本実施例では回動規制片62をスラ
イダーカム27に一体的に形成された切り起こし部によ
り構成している。よって、回動規制片62を別部品とし
てスライダーカム27に配設する構成に比べ、部品点数
の削減及び組立工数の低減を図ることができ、よって装
置1のコスト低減を図ることができる。尚、上記した実
施例では、回動規制片62が上記所定位置においてプロ
テクターアーム36と係合しその回動を規制する構成と
したが、回動規制片62がプロテクターカムアーム30
と上記所定位置で係合しその回動を規制する構成とする
ことも可能である。
【0051】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、次に述べる
種々の効果を実現することができる。請求項1記載の発
明によれば、スライダーカムをシャーシ上に組み込む
際、プロテクターカムアームとプロテクターアームとを
係合させる処理は不要となり、磁気記録再生装置の組立
性の向上を図ることができる。また、組立時において各
アームを過回転してしまうことを防止することができ、
付勢手段がこれにより損傷することを防止することがで
きる。
【0052】また、請求項2記載の発明によれば、規制
手段をスライダーカムに一体的に形成された切り起こし
部により構成することにより、プロテクターカムアーム
またはプロテクターアームの回動を規制する規制手段を
容易にかつ低コストに実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である磁気記録再生装置を示
しており、(A)はその平面図、(B)はその正面図で
ある。
【図2】本発明の一実施例である磁気記録再生装置の分
解斜視図である。
【図3】本発明の一実施例である磁気記録再生装置に設
けられるスライダーカムを示しており、(A)はその平
面図、(B)はその正面図、(C)はその左側面図であ
る。
【図4】本発明の一実施例である磁気記録再生装置に設
けられるプロテクターカムアームの平面図である。
【図5】本発明の一実施例である磁気記録再生装置に設
けられるプロテクターアームの平面図である。
【図6】本発明の一実施例である磁気記録再生装置に設
けられる駆動アームを示しており、(A)はその平面
図、(B)はその正面図である。
【図7】駆動アームの係合ピンを拡大して示す図であ
る。
【図8】従来の磁気記録再生装置に設けられていたプロ
テクト機構を説明するための図である。
【符号の説明】
2 シャーシ 3 カセット装着脱機構 4 リール駆動機構 5 回転シリンダ 6 テープローディング機構 8A,8B プロテクト機構 11 キャプスタン 20 モード切り換え機構 21 モード切り換えギヤ 24 カセットホルダ 27 スライダーカム 30 プロテクターカムアーム 31 カセット係合アーム部 32 カム部 33 第1のロック片 35 第1の係合凹部 36 プロテクターアーム 37 従動部 38 第2のロック片 40 第2の係合凹部 47 カセット押さえバネ 57 コイルバネ 60 被係合口 61 バネ取付け用ピン 62 回動規制片 70 駆動アーム 71 シャフト 72 ブッシュ部 73 アーム部 74 レバー部 75 ピン 77 係合部 78 バネ受け部材 78a 湾曲凹部 80 トーションバネ 80a,80b 端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 播磨 正博 神奈川県厚木市酒井1601 ミツミ電機株式 会社厚木事業所内 Fターム(参考) 5D094 AA07 AB07 BD09 BD10 BD11 BD30 EB07 EC12

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャーシ上を移動することによりテープ
    カセットが装着されたカセットホルダを所定装着位置に
    移動させるスライダーカムと、 前記スライダーカムに回動可能に配設されており、前記
    テープカセットの正規の挿入動作により回動付勢される
    プロテクターカムアームと、 前記スライダーカムに回動可能に配設されると共に前記
    プロテクターカムアームと係合することにより該プロテ
    クターカムアームと連動動作する構成とされており、前
    記テープカセットの未装着時はロック部が前記シャーシ
    と係合することにより前記スライダーカムの摺動を規制
    し、前記プロテクターカムアームの移動により移動付勢
    されて前記ロック部の前記シャーシとの係合を解除する
    プロテクターアームと、 前記プロテクターカムアーム及び前記プロテクターアー
    ムを前記ロック部が前記シャーシと係合する方向に付勢
    する付勢手段とを具備するプロテクト機構が設けられた
    磁気記録再生装置において、 前記付勢手段による付勢力により回動付勢される前記プ
    ロテクターカムアームと前記プロテクターアームの回動
    範囲内で、前記プロテクターカムアームと前記プロテク
    ターアームの係合が解除される係合解除位置に至る前の
    所定回動位置で、少なくとも前記プロテクターカムアー
    ムまたは前記プロテクターアームのいずれか一方の回動
    を規制する規制手段を設けたことを特徴とする磁気記録
    再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の磁気記録再生装置におい
    て、 前記規制手段は、前記スライダーカムに一体的に形成さ
    れた切り起こし部であることを特徴とする磁気記録再生
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7522374B2 (en) 2005-03-04 2009-04-21 Mitsumi Electric Co., Ltd. Tape cassette recording/reproducing apparatus

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US7522374B2 (en) 2005-03-04 2009-04-21 Mitsumi Electric Co., Ltd. Tape cassette recording/reproducing apparatus

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