JP2001051517A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001051517A
JP2001051517A JP11228757A JP22875799A JP2001051517A JP 2001051517 A JP2001051517 A JP 2001051517A JP 11228757 A JP11228757 A JP 11228757A JP 22875799 A JP22875799 A JP 22875799A JP 2001051517 A JP2001051517 A JP 2001051517A
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transfer
image forming
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forming apparatus
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JP11228757A
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Katsuhiro Nagayama
勝浩 永山
Toshihiro Ota
敏博 太田
Takashi Kitagawa
高志 北川
Makoto Uehara
誠 上原
Toshiaki Ino
利昭 井野
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラシ状の転写手段を用いた場合は、転写材
に静電吸着された現像剤の飛び散りや感光部材への逆転
写が生じ、画像の乱れ、濃度の低下、かぶりなど、形成
されるべき画像に悪影響を及ぼすものであり、タンデム
方式などで構成されたカラー画像形成装置においては、
その構成上、上記の悪影響も顕著なものになり易く、現
像剤の混色といった、新たな問題点も生じて来るもの
で、転写手段の転写領域を規定するものである。 【解決手段】 転写材4は、搬送ベルト7によって搬送
され、感光ドラム6と接触するものであって、転写装置
4は、搬送ベルト7の背面に接触した帯電ブラシ4B2
であり、画像形成時における、前記ブラシ4B2の先端
が、前記搬送ベルト7及び/または前記転写材4と感光
ドラム6で形成されるニップ部分の範囲を越えないよう
に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式プリ
ンタ、電子複写機、電子写真方式のカラー電子複写機及
びカラープリンタなどに用いられる画像形成装置に関
し、詳しくは転写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真方式の画像形成装置を
構成する転写装置として、従来、コロナチャージャによ
る転写技術が多用されていたが、多少なりとも有害なオ
ゾンの発生を伴うことが判明したので、オゾンレスの転
写技術の開発が進められている。
【0003】そこで、接触方式の転写技術が考えられて
いたが、これは、半導電性の転写ベルトと、この転写ベ
ルトの背面に転写ローラを配置してなり、上記転写ロー
ラに転写バイアスを印加することにより転写を行うもの
であったが、転写装置の構成が大型になり、装置内に大
きなスペースをとり、また、高コストの要因になるとし
て、給電ブラシ、若しくは給電ブレードが知られてい
る。これは、給電ブラシ若しくは給電ブレードなどの給
電部材に対して転写バイアスが印加され、転写電界を形
成するようになっている。
【0004】この際、平状ブラシを感光体ドラムの軸心
に対して垂直に向けて、その先端部を感光ドラムに当接
させると、長期の使用でブラシの先端部が潰れるなど、
耐久性が損なわれたり、転写電界ニップ幅が変動し易
く、且つ当接が不十分になって転写不良を来すとして、
給電部材を使用しない時は感光体ドラムから離間したり
する技術があるが、この場合給電部材端部の当接部分の
位置決めに高い精度が要求されコストアップに繋がると
して、特開平10−232574号公報開示の技術で
は、位置決め精度を不要化して、常に一定の転写電界形
成ニップ幅を保持すると共にタンデム方式の転写方式を
採るという技術が開示されている。
【0005】しかし、転写手段にブラシ状のものを用い
た場合、その弾性から搬送手段の移動に伴い、搬送方向
下流側にブラシが傾斜し、傾斜した先端が、転写材が感
光部材から剥離するポイント、即ち搬送手段と感光部材
で形成されたニップ部の終端を越えて、搬送部材に接触
し易く、この場合転写材に静電吸着された現像材の飛び
散りや感光部材への逆転写が生じるものとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、ブラシ状
の転写手段を用いた場合は、転写材に静電吸着された現
像剤の飛び散りや感光部材への逆転写が生じ、画像の乱
れ、濃度の低下、かぶりなど、形成されるべき画像に悪
影響を及ぼすものである。また、タンデム方式などで構
成されたカラー画像形成装置においては、その構成上、
上記の悪影響も顕著なものになり易く、現像剤の混色と
いった、新たな問題点も生じて来るものである。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みて成されたも
ので、その主目的は、転写装置の転写領域を規定するも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために次のような構成をとる。本発明の第1の要旨
は、感光部材上に静電潜像を形成し、該感光部材に対し
て現像剤を供給して静電潜像を可視像化し、該可視像を
転写装置にて転写材に転写し、転写材上の可視像を定着
装置にて定着させる画像形成装置において、前記転写装
置は、前記感光部材に接しながら、転写材を搬送するベ
ルト状の搬送部材の背面に接触して帯電を行なうブラシ
部を有し、画像形成時における該ブラシ部のブラシ先端
が、前記感光部材と前記搬送部材の重なり領域であるニ
ップ部範囲を越えないように設けることを特徴とする画
像形成装置にある。
【0009】本発明の第2の要旨は、前記転写装置は、
弾性部材によって、前記搬送部材との距離D1が、略一
定になるように支持されており、ブラシ根本とニップ部
端部との距離をD2とした場合に、該ブラシの長さL1
が、以下の関係式を満たすことを特徴とする請求項1記
載の画像形成装置にある。 D2 ≧L1≧D1
【0010】本発明の第3の要旨は、前記転写装置は、
前記ブラシ部の搬送部材における搬送方向下流側に、剛
性を有する部材を設け、前記剛性部材のブラシ側上端部
からブラシ上端までの長さをL2と、前記剛性部材のブ
ラシ側上端部から前記ニップ部端部との距離をD3とし
たとき、以下の関係式を満たすことを特徴とする請求項
1記載の画像形成装置にある。 D3≧L2>0
【0011】本発明の第4の要旨は、前記転写装置のブ
ラシ部が搬送部材の法線軸に関して搬送部材の進行方向
へ傾斜して形成されていることを特徴とする請求項1記
載の画像形成装置にある。
【0012】本発明の第5の要旨は、前記ブラシ部が、
ローラ状であることを特徴とする請求項1記載の画像形
成装置にある。
【0013】本発明の第6の要旨は、前記転写装置が、
搬送部材との接触面で搬送部材の進行方向と相対的に逆
の方向に稼働することを特徴とする請求項5又は6に記
載の画像形成装置にある。
【0014】本発明の第7の要旨は、前記搬送部材のニ
ップ部の曲率半径をR1、該ニップ部を見込む中心角を
2θ1 とし、前記転写装置が搬送部材に対向する部分の
曲率半径をR2とし、その対向部分を見込む中心角を2
θ2 としたとき、以下の関係式を満たすことを特徴とす
る請求項5又は6に記載の画像形成装置にある。 sinθ2 ≦(R1sinθ1)/R2
【0015】要旨1の発明によれば、転写装置のブラシ
部が転写材の搬送方向に倒れた場合にも、搬送部材のニ
ップ部以外の部分に接触することがなく、転写材上の現
像剤の飛び散りや逆転写を防止するものである。
【0016】要旨2の発明によれば、転写装置のブラシ
部のブラシの長さを規定することにより、そのブラシが
搬送方向に倒れても、搬送部材のニップ部以外の部分に
接触することがないこととなり、転写材上の現像剤の飛
び散りや逆転写を防止するものである。
【0017】要旨3の発明によれば、転写装置のブラシ
部の搬送方向下流側にガイドを設けることとなり、実際
に搬送部材に接触するブラシ部の密度が向上し、転写材
上の現像剤の飛び散りや逆転写を防止することとなる。
【0018】要旨4の発明によれば、予め、ブラシを傾
斜させて配置することにより、搬送部材への接触面積を
増加させることとなり、転写効率を高め、また、搬送部
材のニップ部以外に接触させないことにより、現像剤の
飛び散りや逆転写をも防止するものである。
【0019】要旨5の発明によれば、単位時間当たりの
延接触面積を増加させ、また、ブラシと特有のバラケに
よる転写ムラを防止することとなり、転写効率を高め、
搬送部材のニップ部以外への接触をさせないことによ
り、現像剤の飛び散りや逆転写を防止することとなる。
【0020】要旨6の発明によれば、搬送部材とローラ
状ブラシ部或いは無端ベルトとの単位時間当たりの延接
触面積を増加させ、また、ブラシと特有のバラケによる
転写ムラの防止をし、更に転写効率を高め、搬送部材の
ニップ部以外の接触をさせないことにより、現像剤の飛
び散りや逆転写をも防止するものである。
【0021】要旨7の発明によれば、搬送部材のニップ
部の曲率に対する転写装置の曲率を規定することとな
り、前記転写装置を、その表面がブラシ状であるローラ
または無端ベルトにすることにより、単位時間当たりの
延接触面積を増加させ、搬送部材のニップ部以外の接触
をさせないことにより、現像剤の飛び散りや逆転写を防
止することとなる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、画像形成装置としてのカ
ラー画像形成装置を示しており、黒(B)、マゼンタ
(M)、シアン(C)及びイエロー(Y)の各色毎の画
像を形成する画像ステーションB,M,C,及びYと、
前記画像ステーションB,M,C,及びYの下方に密着
し、用紙等の被転写媒体を各画像ステーションに向けて
順次搬送する搬送コンベア7と、用紙等に形成された画
像を加熱定着する定着装置8より概略構成されている。
【0023】この構成により用紙等は、上流側から縦続
配置された画像ステーションB,M,C,及びYでの画
像を、位置制御しながら重畳することで1のカラー画像
を形成し、搬送コンベア7にて更に定着装置8に送るこ
とで用紙等の上に画像を定着することができる。尚、各
画像ステーションB,M,C,及びYはトナーの種類が
異なるが、略同一構成であるので、画像ステーションB
を代表して以下に説明する。
【0024】画像ステーションBの感光体ドラム6Bの
周囲には、回転方向に沿って帯電装置1B、露光装置2
B、現像装置3B、転写装置4B、及びクリーニング装
置5Bを配置し、プロセスユニットを構成している。
【0025】帯電装置1Bは、感光体ドラム6Bの上方
に位置し、感光体ドラム6Bの表面に接触して感光体ド
ラム6Bを一様に、例えば負の電位に帯電する帯電装置
1Bである。
【0026】露光装置2Bは、前記帯電装置1Bから感
光ドラム6Bの回転方向下流側に位置し、図示しない画
像データ入力手段(例えば、複写機におけるスキャナ装
置等の光学系、又は画像信号でもより)からの信号に基
づき帯電した感光体ドラム6Bを露光し、静電潜像を形
成する。
【0027】現像装置3Bは、露光装置1Bからさらに
感光体ドラム回転方向側に位置し、感光体ドラム6Bに
形成される静電潜像に現像剤を供給することで静電潜像
を可視化する。この画像ステーションBの現像装置3B
に収容される現像剤は、例えば黒色トナーである。
【0028】転写装置4Bは、感光体ドラム6Bに転写
材である用紙を搬送するために設けられた搬送ベルト7
の背面側(下面側)の位置に設け、感光体ドラム6Bに
担持された可視像が搬送ベルト7にて搬送されくる用紙
に密着すると同時に、現像剤が用紙側に転写するように
バイアス電圧が印加されている。より詳細については、
後述する。
【0029】クリーニング装置5Bは、転写位置から感
光体ドラム6Bの回転方向下流側に設け、感光体ドラム
6B表面の残留トナーを例えばブレード等により掻き落
とす等して回収している。
【0030】上記搬送ベルト7は、第1の画像ステーシ
ョンBの感光体ドラム6Bから第4の画像ステーション
Yの感光体ドラム6Yに対して順次、転写材である用紙
を搬送するベルトであって、駆動ローラー10と従動ロ
ーラー11との間に掛け渡されて設けられている。搬送
ベルト7の幅(用紙の搬送方向と直交する方向)は、感
光体ドラム6の長手方向の長さとほぼ等しい長さ寸法に
形成されている。また、搬送ベルト7は、ポリイミドか
らなる無端状ベルトであり、その搬送速度は、116
[mm/sec]である。
【0031】前記感光体ドラム6Bと搬送ベルト7の接
触にて形成される接触領域であるニツプ部は、約3[m
m]の弧長を有している。
【0032】定着装置8は、搬送ベルト7の従動ローラ
ー11の下流側に位置し、第1から第4の画像ステーシ
ョンにて重ね合わせて形成された用紙上のトナー像を加
熱して用紙に定着させて画像を得ものである。
【0033】次に、図2を参照しつつ転写装置4Bにつ
いて詳細に説明する。図2は、感光体ドラム6B、搬送
ベルト7、及び転写装置4Bの相互関係を作用的に示す
説明図である。転写装置4Bは、基台4B1とブラシ4
B2とから構成されており、搬送ベルト7の幅方向と略
同一長さの基台4B1にブラシ4B2が所定幅でその長
手方向に一様に形成され、バイアス電圧が印加されてい
る。
【0034】前記ブラシ4B2は、材質はレーヨン・E
TFFを用い、毛足の長さを2〜5[mm]の間で調整
するものである。また、その太さを3〜6D、植毛密度
を8〜24[万/inch]に調整されているものとす
る。また、前記転写装置4Bは、搬送ベルト7に10〜
20[g/cm2]の圧力で付勢されるように図示しな
い付勢手段(例えばバネ、ゴム等の弾性部材)で付勢さ
れている。
【0035】前記転写装置4Bは前記弾性部材によっ
て、前記搬送ベルト7との距離D1が、略一定になるよ
うに支持されており、ブラシ4B2の根本から先端まで
の最大長さL1が、以下の関係式(1)を満足するよう
に構成されている。 D2≧L1≧D1 式(1) D2:ブラシ根本とニップ部後端部との距離である。
【0036】具体的には、ブラシ4B2の根本から搬送
ベルト7までの距離D1を2[mm]、ブラシ4B2の
長さL1を2.3[mm]とした場合、ブラシ4B2の
根本から搬送ベルト7のニップ後端部までの距離D2は
約2.5[mm]とし、ブラシ4B2がニップ部を超え
て下流側に接触することがないように設けている。
【0037】以上の構成、すなわち、ブラシ4B2の長
さL1をブラシ4B2の根本から搬送ベルト7までの距
離D1よりも長くすることにより、ブラシ4B2が用紙
の搬送方向に沿って倒れて接触面積(転写面積)が大き
くなり、転写が確実となる。また、倒れたブラシ4B2
の先端が、搬送ベルト7のニップ部を超えて接触するこ
とがないので、用紙上の現像剤に転写以外のバイアス電
圧を印加することがなくなり、用紙上に転写形成された
現像剤の飛び散りや逆転写を防止することができる。
【0038】(比較例1)尚、上記第1の実施形態との
比較例として、転写装置のブラシの根本から搬送ベルト
7までの距離D1を2[mm]、ブラシの長さL1を3
[mm]とすると、ブラシ根本から搬送部材ニップ後端
部までの距離D2は約2.5[mm]となので、関係式
(1)を満たさず、ブラシがニップ部以外に接触してし
まうこととなる。
【0039】次に、図3を参照しつつ転写装置の第2実
施形態について説明する。図3に示す転写装置4B
2は、前記第1実施形態の転写装置4Bにおいて基台4
B1のブラシ4B2の取り付け位置よりも搬送ベルト7
の搬送方向下流側に、所定高さ(搬送ベルト7との隙間
D3を設ける)の剛性部材9を基台4B1の長手方向に
沿って固定し、第1実施形態の転写装置4Bより長いブ
ラシ4B22にも対応可能とするものである。
【0040】この場合に第1の実施形態と同一の作用効
果を得るためには、剛性部材9のブラシ側端部(上流側
の側面上端辺)からブラシ先端部までの長さ(剛性部材
9とブラシの長さの差)をL2とし、前記剛性部材9の
ブラシ側端部から前記ニップ後端部との距離をD3とし
たとき、下記関係式(2)を満足するように構成する。 D3≧L2>0 式(2)
【0041】具体的には、ブラシ根本から搬送部材ニツ
プ端部までの距離は前記第1実施形態と同様に約2.5
[mm]とし、ブラシ4B22の長さを3[mm]とし
た場合には、剛性部材9の高さを約1.5[mm]、剛
性部材9と搬送ベルト7との距離を1[mm]とする
と、L2=1.5[mm]、D3=1.6[mm]とな
り、上記関係式(2)を満たすこととなる。
【0042】上記関係式(2)を満たすように剛性部材
9を設けることにより、ブラシ4B22が途中で中折れ
する形となるので、ブラシ4B22がニップ部を超えて
ニップ部以外に接触することがない。このように、転写
装置4B2のブラシ4B22の搬送方向下流側にガイド的
作用を発揮する剛性部材(ガイド部材)9を設けること
により、実際に搬送ベルト7に接触するブラシ4B2
の密度が向上し、転写材上の現像剤の飛び散りや逆転写
を防止することとなる。尚、剛性部材9の取り付け位置
や形状は、前記したものに限定するものではなく、ブラ
シのガイド部材としての作用効果を得るものであれば、
その他の部分に取り付けても、又、板状に限らず線状の
ものであってっもよい。
【0043】次に、図4を参照しつつ転写装置の第3実
施形態について説明する。図4に示す転写装置4B
3は、ブラシ4B32を搬送ベルト7の法線軸に対して搬
送ベルト7の進行方向へ傾斜して設け、ブラシブラシ4
32の先端が搬送ベルト7に当接するものである。
【0044】具体的には、転写装置4B3に植設したブ
ラシ4B32の搬送ベルト7の法線軸に対する傾斜角度
を45[°]に設定し、転写装置4B3の基台4B1が
搬送ベルト7に最も接近する搬送ベルト7の移動方向上
流側部と搬送ベルト7の距離を1[mm]、毛足の長さ
を3[mm]とした。この場合も、ブラシ4B32がニ
ップ部以外に接触することがないものである。
【0045】以上の構成により、予めブラシ4B32を
傾斜させて配置することにより、ブラシ4B32と搬送
ベルト7の接触面積が増加し、転写効率を高め、また、
搬送ベルト7のニップ部以外に接触させないことによ
り、現像剤の飛び散りや逆転写をも防止するものであ
る。
【0046】(比較例2)尚、上記第3の実施形態との
比較例として、転写装置4B3の傾斜角度を45[°]
に設定し、基台4B1が搬送ベルト7に最も接近してい
る搬送ベルト7の移動方向上流側のベースと搬送ベルト
7の距離を1[mm]、毛足の長さを4[mm]とした
場合には、ブラシがニップ部以外と接触してしまう。
【0047】次に、図5を参照しつつ転写装置の第4実
施形態について説明する。図5に示す転写装置4B
4は、回転可能とした軸Sに円周方向に向かって一様に
ブラシ4B42を植設してブラシローラBRを形成して
おり、搬送ベルト7のニップ部分全範囲以内において内
にてブラシローラBRが接触し、かつ、その接触部分に
おいては搬送ベルト7と反対方向に接触するように回転
している(感光体ドラム6Bと同一回転方向)。尚、前
記実施形態と同様にブラシ4B42には、感光体ドラム
6Bに担持された可視像が搬送ベルト7にて搬送されく
る用紙に密着すると同時に、現像剤が用紙側に転写する
ようにバイアス電圧が印加されている。
【0048】上記のようにブラシローラBRが、搬送ベ
ルト7との接触面で搬送進行方向と相対的に逆の方向に
稼働接触することにより、ブラシローラBRと搬送ベル
ト7の単位時間当たりの延接触面積を増加させ、また、
ブラシ特有のバラケによる転写ムラの防止をし、更に転
写効率を高めている。
【0049】また、ブラシローラBRは、前記搬送ベル
ト7のニップ部の曲率半径をR1、該ニップ部を見込む
中心角を2θ1とし、前記ブラシローラBRが搬送ベル
ト7に対向する部分の曲率半径をR2とし、その対向部
分を見込む中心角を2θ2としたとき、以下の関係式
(3)を満足するようにブラシ4B42等を設ける。 sinθ2≦(R1sinθ1)/R2 式(3)
【0050】具体的には、ブラシローラBRの曲率半径
を5.00[mm]とし、また、軸Sと感光体ドラム6
Bの軸間距離を24.73[mm]とし、また、感光体
ドラム6Bにおけるニップ部を見込む中心角2θ1
8.59[°]、ブラシローラBRにおける搬送部材と
の対向部分を見込む中心角2θ2を33.68[°]と
した。この時も、ブラシローラBRがニップ部以外に接
触することがないものである。
【0051】上記の構成とすることで、単位時間当たり
の延接触面積を増加させ、また、ブラシ特有のバラケに
よる転写ムラを防止することとなり、転写効率を高め、
搬送部材のニップ部以外への接触を回避することによ
り、現像剤の飛び散りや逆転写を防止することとなる。
【0052】また、ブラシローラBRが関係式(3)を
満足することにより、搬送ベルト7のニップ部の曲率に
対するブラシローラBRの曲率を規定することとなる。
転写装置のバイアス電圧印加手段として回転ローラ状の
ブラシローラBRにすることにより、単位時間当たりの
延接触面積を増加させ、搬送部材のニップ部以外の接触
を回避することにより、現像剤の飛び散りや逆転写を防
止するものである。
【0053】(比較例3)尚、上記第4の実施形態との
比較例として、転写装置4B4にブラシローラを用い、
その曲率半径を5.00[mm]とし、感光体ドラム6
Bの半径を20.00[mm]、また、両軸間距離を2
4.70[mm]とし、感光体ドラム6Bにおけるニッ
プ部を見込む中心角2θ1を8.59[°]、転写装置
4B4における搬送ベルト7との対向部分を見込む中心
角2θ2を36.08[°]とした場合には、ブラシが
ニップ部以外と接触するものとなってしまう。
【0054】以上説明したように比較例1乃至3におい
ては、バイアス電圧印加手段としてのブラシがニップ部
以外に接触してしまい、作成された複写サンプルは、現
像剤の飛び散り、かぶりが生じ、更なる使用で、現像剤
の混色もみられるようになった。しかし、実施形態1乃
至4での複写サンプルには、現像剤の飛び散りやかぶり
の発生は見られず、画像の乱れは生じなかったものであ
る。尚、今回はカラー画像形成装置についての実施形態
例を上げてきたが、勿論、通常のモノカラー画像形成装
置にも適用されるものであることはいうまでもない。
【0055】
【発明の効果】上記説明した本発明によれば、転写装置
のブラシ部が転写材の搬送方向に倒れた場合、又は、ベ
ルト部が予め所定形状の軌道を回転する場合に、搬送部
材のニップ部以外の部分に接触させず、転写材上の現像
剤の飛び散りや逆転写を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の
全体概略正面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る転写装置の作用
的説明図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る転写装置の作用
的説明図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る転写装置の作用
的説明図である。
【図5】本発明の第4の実施形態に係る転写装置の作用
的説明図である。
【符号の説明】
1B 帯電装置 3B 現像装置 4B、4B2、4B3、4B4、4B5 転写装置 6B 感光体ドラム 7 搬送ベルト 8 定着装置 4B2、4B22、4B32 ブラシ BR ブラシローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北川 高志 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 上原 誠 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 井野 利昭 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H032 AA05 BA01 BA05 BA11 BA18 BA23 BA26

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光部材上に静電潜像を形成し、該感光
    部材に対して現像剤を供給して静電潜像を可視像化し、
    該可視像を転写装置にて転写材に転写し、転写材上の可
    視像を定着装置にて定着させる画像形成装置において、 前記転写装置は、前記感光部材に接しながら、転写材を
    搬送するベルト状の搬送部材の背面に接触して帯電を行
    なうブラシ部を有し、画像形成時における該ブラシ部の
    ブラシ先端が、前記感光部材と前記搬送部材の重なり領
    域であるニップ部範囲を越えないように設けることを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記転写装置は、弾性部材によって、前
    記搬送部材との距離D1が、略一定になるように支持さ
    れており、ブラシ根本とニップ部端部との距離をD2と
    した場合に、該ブラシの長さL1が、以下の関係式を満
    たすことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 D2 ≧L1≧D1
  3. 【請求項3】 前記転写装置は、前記ブラシ部の搬送部
    材における搬送方向下流側に、剛性を有する部材を設
    け、前記剛性部材のブラシ側上端部からブラシ上端まで
    の長さをL2と、前記剛性部材のブラシ側上端部から前
    記ニップ部端部との距離をD3としたとき、以下の関係
    式を満たすことを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。 D3≧L2>0
  4. 【請求項4】 前記転写装置のブラシ部が搬送部材の法
    線軸に関して搬送部材の進行方向へ傾斜して形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記ブラシ部が、ローラ状であることを
    特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記転写装置が、搬送部材との接触面で
    搬送部材の進行方向と相対的に逆の方向に稼働すること
    を特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記搬送部材のニップ部の曲率半径をR
    1、該ニップ部を見込む中心角を2θ1 とし、前記転写
    装置が搬送部材に対向する部分の曲率半径をR2とし、
    その対向部分を見込む中心角を2θ2 としたとき、以下
    の関係式を満たすことを特徴とする請求項5に記載の画
    像形成装置。 sinθ2 ≦(R1sinθ1)/R2
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015087532A (ja) * 2013-10-30 2015-05-07 キヤノン株式会社 画像形成装置

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