JP2001050135A - フューエルデリバリパイプ - Google Patents

フューエルデリバリパイプ

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JP2001050135A
JP2001050135A JP11220398A JP22039899A JP2001050135A JP 2001050135 A JP2001050135 A JP 2001050135A JP 11220398 A JP11220398 A JP 11220398A JP 22039899 A JP22039899 A JP 22039899A JP 2001050135 A JP2001050135 A JP 2001050135A
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wire
fuel
power distribution
pipe
terminal
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JP11220398A
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Hikari Kikuta
光 菊田
Shoichi Hagiwara
正一 萩原
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Aisan Industry Co Ltd
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Aisan Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パイプ本体にインサート成形によってワイヤ
を配線する場合における高圧の成形圧力がワイヤに加わ
ることを回避し、その成形圧力によるワイヤの変形に起
因する断線やショート等の配線不良を解消することので
きるフューエルデリバリパイプを提供する。 【解決手段】 燃料を導入して複数のインジェクタ50
に分配する燃料通路11を形成しかつ外部配線とつなが
る受電用コネクタ18を有する樹脂製のパイプ本体10
と、各インジェクタ50と受電用コネクタ18とを接続
するワイヤ60cとを備える。パイプ本体10に各ワイ
ヤ60cを配線する配電部20を形成しかつ配電部20
をカバー体40あるいは樹脂のポッティングにより被覆
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として内燃機関
の各気筒のインジェクタ(燃料噴射弁ともいう)に燃料
を分配するフューエルデリバリパイプに関する。
【0002】
【従来の技術】フューエルデリバリパイプの従来例を図
16および図17を参照して述べる。図16はフューエ
ルデリバリパイプの斜視図、図17は図16のXVII
−XVII線断面図である。図16に示すように、フュ
ーエルデリバリパイプは、筒状をなすパイプ本体110
に複数のインジェクタ取り付け部114を設けている。
図17に示すように、各インジェクタ取り付け部114
にはインジェクタ150が取り付けられている。このよ
うなフューエルデリバリパイプは、パイプ本体110内
に燃料を導入し、前記各インジェクタ150に燃料を分
配する。
【0003】図16に示すように、前記パイプ本体11
0は、合成樹脂ないしその複合材料で一体成形された樹
脂製であり、外部配線とつながりかつ燃料噴射信号が入
力されるターミナル136を有する受電用コネクタ11
8が一体成形されている。図16および図17に示すよ
うに、前記各インジェクタ取り付け部114には、各イ
ンジェクタ150のターミナル157と導通接続するタ
ーミナル181を有するインジェクタ用コネクタ180
が設けられている。
【0004】図16に示すように、前記受電用コネクタ
118のターミナル136と各インジェクタ用コネクタ
180のターミナル181とは、前記パイプ本体110
の樹脂成形時にインサート成形によって配線された真鍮
製のリード線(本明細書でいうワイヤに相当する)16
0によって互いに接続されている。
【0005】なお、パイプ本体にリード線をインサート
成形によって配線したフューエルデリバリパイプは、例
えば特公平3−39194号公報、特開平8−3033
19号公報等に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のフューエルデリ
バリパイプによると、パイプ本体110の樹脂成形時に
おいて、高圧の成形圧力がリード線160に加わること
になるため、リード線160が変形しやすい。このよう
なリード線160の変形は、リード線160の断線やシ
ョート、パイプ本体110の表面上への露出といった配
線不良を招く。
【0007】本発明は上記した問題点を解決するために
なされたものであって、本発明が解決しようとする課題
は、パイプ本体にインサート成形によってワイヤを配線
する場合における高圧の成形圧力がワイヤに加わること
を回避し、その成形圧力によるワイヤの変形に起因する
断線やショート等の配線不良を解消することのできるフ
ューエルデリバリパイプを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する請求
項1の発明は、燃料を導入して複数のインジェクタに分
配する燃料通路を形成しかつ外部配線とつながる受電用
コネクタを有する樹脂製のパイプ本体と、前記各インジ
ェクタと前記受電用コネクタとを接続するワイヤとを備
え、前記パイプ本体に前記各ワイヤを配線する配電部を
形成しかつ前記配電部をカバー体あるいは樹脂のポッテ
ィングにより被覆したことを特徴とするフューエルデリ
バリパイプである。
【0009】このように構成すると、パイプ本体に形成
した配電部にワイヤが配線され、その配電部がカバー体
あるいは樹脂のポッティングにより被覆されることによ
り、ワイヤが埋設状態で配線される。したがって、パイ
プ本体にインサート成形によってワイヤを配線する場合
と異なり、高圧の成形圧力がワイヤに加わることがなく
なる。このため、高圧の成形圧力によるワイヤの変形を
回避することができ、そのワイヤの変形によるに起因す
る断線やショート、パイプ本体の表面上への露出といっ
た配線不良を解消することができる。
【0010】請求項2の発明は、配電部に各ワイヤを1
本ずつ区画する仕切り壁を備えたことを特徴とする請求
項1記載のフューエルデリバリパイプである。このよう
に構成すると、配電部に備えた仕切り壁により、各ワイ
ヤを1本ずつ区画することにより、各ワイヤの絶縁が確
実になる。
【0011】請求項3の発明は、受電用コネクタにター
ミナルを圧入によって取り付けたことを特徴とする請求
項1または2記載のフューエルデリバリパイプである。
このように構成すると、パイプ本体にインサート成形に
よって受電用コネクタのターミナルを配線する場合と異
なり、高圧の成形圧力が同ターミナルに加わることを回
避することができ、その成形圧力による同ターミナルの
変形を回避することができる。
【0012】請求項4の発明は、配電部内のワイヤをイ
ンジェクタのターミナルと結線したことを特徴とする請
求項1〜3のいずれかに記載のフューエルデリバリパイ
プである。このように構成すると、インジェクタをデリ
バリパイプに脱着可能に設ける場合に必要とされるイン
ジェクタ用コネクタのターミナルを廃止することがで
き、ひいては、部品点数および組み付け工数の削減に有
益である。
【0013】
【発明の実施の形態】一実施の形態を図面に基づいて説
明する。図1にフューエルデリバリパイプの正面図、図
2に同背面図、図3に図1のIII−III線断面図、
図4に図1のIV−IV線断面図、図5に図4のV−V
線断面図が示されている。本実施の形態では、直列3気
筒エンジン用のフューエルデリバリパイプを説明する。
【0014】図1〜図5において、フューエルデリバリ
パイプは、大別すると、外部配線(図示省略)とつなが
る受電用コネクタ18を有するパイプ本体10と、その
パイプ本体10に取り付けられた例えば3個のインジェ
クタ50と、前記各インジェクタ50と前記受電用コネ
クタ18とを導通接続するワイヤ60a,60b,60
c,60d,60e,60f(図8参照)とからなる。
以下、順次詳述する。なお、インジェクタ50の構成に
ついては、周知のものとほとんど同様であるからその説
明は省略する。
【0015】図1および図5に示すように、パイプ本体
10は、ほぼ直円管状に形成されたパイプ主部12と、
前記パイプ主部12の下部に連設されかつ前記各インジ
ェクタ50を取り付ける3個のインジェクタ取り付け部
14と、前記パイプ主部12の下部に連設されかつイン
ジェクタ取り付け部14の相互間に位置する左右一対の
取り付けボス部16と、前記パイプ主部12の上部に連
設されかつ中央のインジェクタ取り付け部14の上方に
位置する1個の受電用コネクタ18と、前記各ワイヤ6
0a,60b,60c,60d,60e,60f(図8
参照)を配線する配電部20と、その配電部20を被覆
するカバー体40とを有している。なお、図6にパイプ
本体10の正面図が示され、図7に図6のVII−VI
I線断面図が示されている。
【0016】図7に示すように、前記各インジェクタ取
り付け部14は、前記パイプ主部12の下部において分
岐されて下方に開口するほぼ段付き円筒形状に形成され
ている。各インジェクタ取り付け部14の下端部は、口
径を大きくする取り付け筒部15となっている。取り付
け筒部15には、径方向に貫通する前後一対の係合孔1
5aが形成されている。図6に示すように、係合孔15
aの両側には、下端面から上方に向けて切り込まれた割
溝15bが形成されている。割溝15bは、係合孔15
aの周辺部の口径が大きくなる変形を可能にする。
【0017】図5に示すように、パイプ主部12と各イ
ンジェクタ取り付け部14とにより、燃料を導入して複
数のインジェクタ50に分配する燃料通路11が形成さ
れている。
【0018】図1に示される左右一対の取り付けボス部
16は、エンジン(図示省略)の所定部位にボルト等に
よって締着可能に形成されている。
【0019】図7に示すように、受電用コネクタ18
は、パイプ本体10の中央上部に隆起状に形成されてお
り、後端面を開口するほぼ角筒形状のソケット部18a
を有している。
【0020】図6および図7に示すように、配電部20
は、前記パイプ本体10の前側に突出するほぼ横長四角
形枠状の囲い壁21を有している。図6において、囲い
壁21は、前記受電用コネクタ18の前側をほぼ囲うよ
うに上方に膨出する上部膨出壁部22、および、前記各
インジェクタ取り付け部14の前側をほぼ囲うように下
方に膨出する下部膨出壁部23を有している。なお、囲
い壁21内におけるパイプ本体10の前面(配電部20
の底面20aという)は平坦面に形成されている(図7
参照)。
【0021】図7において、前記上部膨出壁部22の内
部空間は、前記受電用コネクタ18のソケット部18a
の中空空間と表裏関係をなしている。この表裏関係をな
す部分には、表裏方向(前後方向)に貫通するターミナ
ル圧入孔19が形成されている。ターミナル圧入孔19
は、図6に示すように、4個が左右方向に列をなして形
成されている。
【0022】図7に示すように、前記配電部20の底面
20aにおける前記上部膨出壁部22内の部分には、前
記ターミナル圧入孔19の列の下方に位置するGND分
電ターミナル板25が圧入によって取り付けられてい
る。なお、GND分電ターミナル板25の上端部には、
後述するワイヤ(図10における60a,60c,60
e参照)の端部を係合可能な3個のU字溝形状のワイヤ
係合溝25aが形成されている。
【0023】図6および図7に示すように、前記下部膨
出壁部23の下壁部23aは、前記インジェクタ取り付
け部14の段付き壁部と重複している。この下壁部23
aには、上下方向に貫通する左右一対のターミナル圧入
孔23b(図7では一方を示す)が形成されている。
【0024】図6に示すように、前記配電部20の底面
20a上には、囲い壁21の内部を6本の条溝に仕切る
計5本の仕切り壁27a,27b,27c,27d,2
7eが形成されている。詳しくは、中央の仕切り壁27
cは、中央の下部膨出壁部23の下壁部23aから前記
受電用コネクタ18におけるGND分電ターミナル板2
5の近くまで垂直状に延びている。
【0025】また、中央の仕切り壁27cの左右側方に
位置する左右中央の仕切り壁27b,27dは、中央の
下部膨出壁部23における左右の側壁部から連続して前
記受電用コネクタ18におけるGND分電ターミナル板
25の近くまでほぼ垂直状に延びている。
【0026】また、左右側部の仕切り壁27a,27e
は、左右の各下部膨出壁部23の下壁部23aから前記
受電用コネクタ18におけるGND分電ターミナル板2
5の近くまでほぼクランク状に延びている。
【0027】前記中央の仕切り壁27cおよび前記左右
中央の仕切り壁27b,27dによって、配電部20の
中央部において左右に縦長状に並行する2本の条溝29
c,29dが形成されている。また、前記左側の仕切り
壁27aおよび前記左中央の仕切り壁27bによって、
配電部20の左部においてクランク状に並行する2本の
条溝29a,29bが形成されている。また、前記右側
中央の仕切り壁27dおよび前記右側の仕切り壁27e
によって、配電部20の右部においてクランク状に並行
する2本の条溝29e,29fが形成されている。
【0028】上記パイプ本体10は、例えば、短繊維か
らなるフィラー状補強材が混入された複合樹脂からなる
樹脂製の一体成形品である。前記複合樹脂には、ポリア
ミド樹脂、例えば66ナイロンが用いられ、また、フィ
ラー状補強材にはガラス繊維が好適に用いられる。
【0029】なお、図5に示すように、パイプ本体10
の成形後、前記パイプ主部12の左端の管口には、封止
用プラグ30がOリング31を介して挿着されさらに封
止用キャップ32が例えば溶着によって取り付けられ
る。また、前記パイプ主部12の右端の管口には、クイ
ックコネクタ用リテーナ34が設けられる。
【0030】前記パイプ本体10において、前記各ター
ミナル圧入孔19(図6参照)には、図8〜図10に示
すように、4本のターミナル36がそれぞれ組み付けら
れる。各ターミナル36における配電部側の端部には、
ワイヤ60b,60c,60d,60fの端部を係合可
能なU字溝形状のワイヤ係合溝36aが形成されてい
る。4本のターミナル36のうち、図10における左か
ら2本目に位置するターミナル36がGND用のターミ
ナルに設定され、その他の3本のターミナル36がイン
ジェクタ駆動用のターミナルに設定されている。なお、
図8はパイプ本体10の正面図、図9は図8のIX−I
X線断面図、図10は受電用コネクタ18の周辺部の正
面図である。
【0031】図9に示すように、前記パイプ本体10の
インジェクタ取り付け部14には、インジェクタ50の
燃料供給側の管口51がOリング52を介して管接続さ
れる。そのインジェクタ取り付け部14の取り付け筒部
15には、インジェクタ50のコア54を取り巻く樹脂
製のコネクタ部55が嵌合される。
【0032】コネクタ部55の外側面に形成された前後
一対の係合突起55aは、前記取り付け筒部15におけ
る割溝15b(図6参照)の相互間の部分の弾性変形を
利用して係合孔15aと係着される。これにより、イン
ジェクタ取り付け部14にインジェクタ50が弾性変形
を利用したスナップフィットによって、ワンタッチで容
易に取り付けられる。
【0033】図8および図9に示すように、前記インジ
ェクタ50のコネクタ部55から上方に向けて突出する
2本のターミナル57は、配電部20における下部膨出
壁部23の下壁部23a(図6参照)に設けたターミナ
ル圧入孔23bに圧入されることにより、その先端部
(上端部)が配電部20内に突出されている。図9にお
いて、下部膨出壁部23の下壁部23aとコネクタ部5
5との対向面の間には、ターミナル57を取り巻くパッ
キン58が介在されている。また、2本のターミナル5
7のうち、図8において図示左側に位置するターミナル
57がGND側のターミナルに設定され、、また、図示
右側に位置するターミナル57が駆動信号側のターミナ
ルに設定されている。
【0034】次に、図10にされる前記4本のターミナ
ル36およびGND分電ターミナル板25と、図8に示
される各インジェクタ50の2本ずつのターミナル57
は、次に述べる各ワイヤ60a,60b,60c,60
d,60e,60fを介して導通接続されている。
【0035】すなわち、ワイヤ60a,60b,60
c,60d,60e,60fとしては、図11に正面図
で示すように、図示中央部に示される左右2本の短いマ
グネットワイヤ60c,60dと、図示左部に示される
左右2本ずつの長いマグネットワイヤ60a,60b
と、図示右部に示される左右2本ずつの長いマグネット
ワイヤ60e,60fとの計6本が用意される。なお、
それぞれ対をなす2本のワイヤ60a,60b、60
c,60d、60e,60fのうち、図示左側に位置す
るワイヤ60a,60c,60eはGND用のワイヤに
設定され、また、図示右側に位置するワイヤ60b,6
0d,60fは駆動信号用のワイヤに設定されている。
【0036】図8に示すように、左右2本の短いワイヤ
60c,60dは、配電部20の中央部における左右に
縦長状に並行する2本の条溝29c,29d内にそれぞ
れ配線されている。また、左部の左右2本の長いマグネ
ットワイヤ60a,60bは、配電部20の左部におけ
る2本の条溝29a,29b内にそれぞれ配線されてい
る。また、右部の左右2本の長いマグネットワイヤ60
e,60fは、配電部20の左部における2本の条溝2
9e,29f内にそれぞれ配線されている。
【0037】図10に示すように、GND用のワイヤ6
0a,60c,60eの上端部は、GND分電ターミナ
ル板25にワイヤ係合溝25aと係合した状態で抵抗溶
接あるいはハンダ付けによって結線されている。中央に
位置するGND用のワイヤ60cの上端部は、4本のタ
ーミナル36うちの左から2本目のGND用のターミナ
ル36にもワイヤ係合溝36aと係合した状態で抵抗溶
接あるいはハンダ付けによって結線されている。また、
各駆動信号用のワイヤ60b,60d,60fの上端部
は、4本のターミナル36うちの左から1本目と3本目
と4本目の各ターミナル36にそれぞれワイヤ係合溝3
6aと係合した状態で抵抗溶接あるいはハンダ付けによ
って結線されている。
【0038】図8に示すように、各ワイヤ60a,60
b、60c,60d、60e,60fの下端部は、当該
インジェクタ50の各ターミナル57とそれぞれ重合さ
れかつ抵抗溶接あるいはハンダ付けによって結線されて
いる。
【0039】上記のように、ワイヤ60a,60b,6
0c,60d,60e,60fが配線された配電部20
は、次に述べるカバー体40によって被覆される。カバ
ー体40は、図12および図13に示されている。図1
2はカバー体40の裏面図、図13は図12のXIII
−XIII線断面図である。カバー体40は、前記配電
部20の囲い壁21(図6参照)の外径形状とほぼ等し
い外形形状を有する平板形状に形成されている。
【0040】図12に示すように、カバー体40の裏面
には、前記配電部20の中央の仕切り壁27c(図6参
照)と対応する突条42cと、左右中央の仕切り壁27
b,27d(図6参照)とそれぞれ対応する突条42
b,42dと、左右側部の仕切り壁27a,27e(図
6参照)とそれぞれ対応する突条42a,42eとが形
成されている。このカバー体40は、例えば前記パイプ
本体10と同様の樹脂製の一体成形品である。
【0041】前記カバー体40は、各突条42a,42
b,42c,42d,42e(図12参照)を前記配電
部20の各仕切り壁27a,27b,27c,27d,
27e(図6参照)と突き合わせた状態で、図14に断
面図で示すように、その外周縁部が前記囲い壁21の開
口端面に対し接着剤あるいは溶着によって接合されるこ
とによって、前記ワイヤ60が配線された配電部20を
被覆している。
【0042】上記のように、パイプ本体10にカバー体
40が取り付けられることによって、図1〜図5に示さ
れるデリバリパイプが完成する。又、パイプ本体10の
前記配電部20に樹脂をポッティングすることでデリバ
リパイプを完成させても同様の作用・効果が得られる。
なお、図5に示すように、デリバリパイプにおけるパイ
プ主部12の右端の管口には、燃料をパイプ主部12の
内部に供給する燃料供給配管(図5中、二点鎖線70参
照)がクイックコネクタ用リテーナ34を介してワンタ
ッチで接続される。
【0043】また、図1に示される左右一対の取り付け
ボス部16は、エンジン(図示省略)の所定部位にボル
ト等によって締着される。このとき、配電部20は下向
きの位置とされる。また、図2に示される受電用コネク
タ18には、外部配線とつながりかつ燃料噴射信号を入
力する給電用コネクタ(図示省略)が接続される。
【0044】上記したフューエルデリバリパイプによる
と、パイプ本体10に形成した配電部20にワイヤ60
a,60b,60c,60d,60e,60fが配線さ
れ、その配電部20がカバー体40により被覆されるこ
とにより、前記ワイヤ60a,60b,60c,60
d,60e,60fが埋設状態で配線される。したがっ
て、パイプ本体10にインサート成形によってワイヤ6
0a,60b,60c,60d,60e,60fを配線
する場合(従来例参照)と異なり、高圧の成形圧力がワ
イヤ60a,60b,60c,60d,60e,60f
に加わることがなくなる。このため、高圧の成形圧力に
よるワイヤ60a,60b,60c,60d,60e,
60fの変形を回避することができ、そのワイヤの変形
によるに起因する断線やショート、パイプ本体10の表
面上への露出といった配線不良を解消することができ
る。
【0045】また、配電部20に備えた仕切り壁27
a,27b,27c,27d,27eにより、各ワイヤ
60a,60b,60c,60d,60e,60fを1
本ずつ区画することにより、各ワイヤの絶縁が確実にな
る。
【0046】また、受電用コネクタ18にターミナル3
6を圧入によって取り付けたことにより、パイプ本体1
0にインサート成形によって受電用コネクタ18のター
ミナル36を配線する場合と異なり、高圧の成形圧力が
同ターミナル36に加わることを回避することができ、
その成形圧力による同ターミナル36の変形を回避する
ことができる。
【0047】また、配電部20内のワイヤ60a,60
b,60c,60d,60e,60fをインジェクタ5
0のターミナル57と結線したことにより、インジェク
タ50をデリバリパイプに脱着可能に設ける場合に必要
とされるインジェクタ用コネクタのターミナルを廃止す
ることができ、ひいては、部品点数および組み付け工数
の削減に有益である。
【0048】なお、カバー体40は、パイプ本体10の
囲い壁21に対し接着剤あるいは溶着による接合に代
え、弾性変形を利用したスナップフィットによって係着
することができる。すなわち、図15に断面図で示すよ
うに、前記カバー体40の外周縁部に係合爪44aを有
する弾性変形いわゆる撓み変形可能な一対の係合片44
を突出し、また、前記配電部20の囲い壁21の外側面
に前記係合爪44aと対応する係止爪46を形成してお
く。
【0049】そして、カバー体40を配電部20の囲い
壁21に押し付けることによって、係止爪46に対し係
合爪44aが係合片44の撓み変形を利用して乗り越え
た後、係合片44が弾性復元する。これにより、係合爪
44aが係止爪46と係合することによって、カバー体
40が囲い壁21に係着される。
【0050】このように、カバー体40をパイプ本体1
0の囲い壁21に弾性変形を利用したスナップフィット
によって係着すると、パイプ本体10にカバー体40を
接着剤あるいは溶着により接合する場合と比べ、パイプ
本体10にカバー体40をワンタッチで容易に取り付け
ることができる。
【0051】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
が可能である。例えば、上記実施の形態においては、直
列3気筒のエンジン用のフューエルデリバリパイプを示
しているが、この気筒数に何等限定されない。また、導
体を絶縁物で被覆したワイヤ60a,60b,60c,
60d,60e,60fを採用すれば、仕切り壁27
a,27b,27c,27d,27eを排除することが
できる。また、仕切り壁27a,27b,27c,27
d,27eは、連続する壁に限らず、断続的な壁あるい
は突起等に代えることができる。
【0052】
【発明の効果】本発明のフューエルデリバリパイプによ
れば、パイプ本体に形成した配電部にワイヤが配線さ
れ、その配電部がカバー体あるいは樹脂のポッティング
により被覆されることにより、ワイヤが埋設状態で配線
される。これにより、パイプ本体にインサート成形によ
ってワイヤを配線する場合と異なり、高圧の成形圧力が
ワイヤに加わることを回避することができ、その成形圧
力によるワイヤの変形に起因する断線やショート等の配
線不良を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フューエルデリバリパイプの正面図である。
【図2】フューエルデリバリパイプの背面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】パイプ本体の正面図である。
【図7】図6のVII−VII線断面図である。
【図8】ワイヤを配線したパイプ本体の正面図である。
【図9】図8のIX−IX線断面図である。
【図10】受電用コネクタの周辺部の正面図である。
【図11】ワイヤの正面図である。
【図12】カバー体の裏面図である。
【図13】図12のXIII−XIII線断面図であ
る。
【図14】カバー体の接合部を示す部分断面図である。
【図15】カバー体の接合部の別例を示す部分断面図で
ある。
【図16】従来例を示すフューエルデリバリパイプの斜
視図である。
【図17】図16のXVII−XVII線断面図であ
る。
【符号の説明】
10 パイプ本体 11 燃料通路 18 受電用コネクタ 20 配電部 27a,27b,27c,27d,27e 仕切り壁 36 受電用コネクタのターミナル 40 カバー体 50 インジェクタ 57 インジェクタのターミナル 60a,60b,60c,60d,60e,60f ワ
イヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G066 AA01 AB02 BA54 BA61 CB01 CB05 CB12 CC06U CC14 CC15 CD04 CD16 CD17 CE22 CE30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料を導入して複数のインジェクタに分
    配する燃料通路を形成しかつ外部配線とつながる受電用
    コネクタを有する樹脂製のパイプ本体と、前記各インジ
    ェクタと前記受電用コネクタとを接続するワイヤとを備
    え、前記パイプ本体に前記各ワイヤを配線する配電部を
    形成しかつ前記配電部をカバー体あるいは樹脂のポッテ
    ィングにより被覆したことを特徴とするフューエルデリ
    バリパイプ。
  2. 【請求項2】 配電部に各ワイヤを1本ずつ区画する仕
    切り壁を備えたことを特徴とする請求項1記載のフュー
    エルデリバリパイプ。
  3. 【請求項3】 受電用コネクタにターミナルを圧入によ
    って取り付けたことを特徴とする請求項1または2記載
    のフューエルデリバリパイプ。
  4. 【請求項4】 配電部内のワイヤをインジェクタのター
    ミナルと結線したことを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載のフューエルデリバリパイプ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014009680A (ja) * 2012-07-03 2014-01-20 Aisan Ind Co Ltd 燃料デリバリパイプ
JP2014015890A (ja) * 2012-07-09 2014-01-30 Isuzu Motors Ltd コモンレール式燃料噴射装置

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