JP2001049949A - ウインドレギュレータのストッパ構造およびスライダ - Google Patents

ウインドレギュレータのストッパ構造およびスライダ

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JP2001049949A
JP2001049949A JP11225298A JP22529899A JP2001049949A JP 2001049949 A JP2001049949 A JP 2001049949A JP 11225298 A JP11225298 A JP 11225298A JP 22529899 A JP22529899 A JP 22529899A JP 2001049949 A JP2001049949 A JP 2001049949A
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stopper structure
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のストッパ構造と同等ないしそれ以上の
衝撃緩和機能および位置決め機能を有し、しかも製造が
容易なウインドレギュレータのストッパ構造を提供す
る。 【解決手段】 ガイドレール1と、ガイドレールの下端
に溶接された相手部材に取り付けるためのブラケット2
と、窓ガラスを取り付けてガイドレールに沿って移動す
るキャリアプレート3とを有するストッパ構造A。前記
ブラケット2にはガイドレールの端部開口を塞ぐように
突出部15が設けられ、キャリアプレート3にガイドレ
ール内を摺動するスライダ7が取り付けられ、そのスラ
イダ7の下端にブラケット2の突出部15に衝突するク
ッション17が突設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウインドレギュレー
タのストッパ構造に関する。さらに詳しくは、自動車の
ドアの窓ガラスを昇降させるウインドレギュレータ、と
くにサッシュレスタイプのウインドレギュレータにおけ
る、キャリアプレートの下降端を定め、同時に衝撃を緩
和するストッパ構造、およびそのストッパ構造に用いる
スライダに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば図6a〜cに示すストッ
パ構造100が知られている。このストッパ構造100
は、ガイドレール101と、そのガイドレールの端部に
溶接され、ガイドレールを自動車のボディなどに固定す
るためのブラケット102と、ガイドレール101の端
部に挿入固定するクッションラバー103と、ガイドレ
ール101に沿って昇降するキャリアプレート104と
を備えている。ガイドレール101は図6bに示すリッ
プ付きチャンネルに似た断面形状を有する。キャリアプ
レート104には、ガイドレール101内を転動するロ
ーラ105または摺動するスライダが取り付けられてい
る。
【0003】クッションラバー103はガイドレール1
01内に嵌合する挿入部106と、ガイドレール101
の端縁に係止する係止部107とを有し、挿入部106
の先端はローラ105を受けるように凹面108にして
いる。ブラケット102はガイドレール101の端部近
辺に、たとえば符号110で示す部位をスポット溶接す
ることにより、固定される。またブラケット102に
は、クッションラバー103の係止部107をバックア
ップする突出部111が設けられ、クッションラバー1
03が抜けないように支持している。なおキャリアプレ
ート104には窓ガラス112が固定され、さらに窓ガ
ラスおよびキャリアプレートを昇降駆動するケーブル1
13、114の端部が係止されている。
【0004】このものはキャリアプレート104が下降
端に達すると、ローラ105がクッションラバー103
に突き当たって衝撃を緩和し、同時にキャリアプレート
104、ひいては窓ガラス112の下降端を定める。
【0005】他方、図7aおよび図7bに示すストッパ
構造120は、金属板で形成されるキャリアプレート1
04に切り起こし部121を形成し、その周囲にクッシ
ョンラバー103を保護するための合成樹脂製の嵌合枠
122をアウトサート成形し、その嵌合枠122にクッ
ションラバー103を挿入固定している。またガイドレ
ール101のブラケット102には、クッションラバー
103が突き当てられるストッパとなる突起部123が
突設されている。
【0006】さらに特開平9−242416号公報に
は、図8に示すように、ガイドレール101に切り起こ
し部131を直接形成し、その部分にスライダ132が
衝突するクッションラバー103を固定したストッパ構
造130が開示されている。このものはクッションラバ
ー103を切り起こし部131の立ち上がり片131a
および開口部131bに固定するため、開口部131b
の裏面側から挿入固定する枠状のストッパーケース13
3を採用している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記図6に示すストッ
パ構造100は、クッションラバー103が大型にな
り、コスト高になる。またクッションラバー103はガ
イドレール101の端縁とブラケット102の突出部1
11の間に保持されているだけであるので、嵌合状態お
よび材料の選定によっては、長期間の使用でクッション
ラバー103が変形し、脱落するおそれがある。またク
ッションラバー103を嵌合した状態でガイドレール1
01にブラケット102を溶接しなければならず、溶接
時の熱でクッションラバー103が変形するなど、損傷
を受けるおそれがある。
【0008】図7のストッパ構造120は、クッション
ラバー103がキャリアプレート104に取り付けられ
ているので、ガイドレール101にブラケット102を
溶接するとき、クッションラバー103を損傷するおそ
れがない。しかもクッションラバー103を小型にする
ことができる。しかし合成樹脂製の嵌合枠を成形するた
めの樹脂アウトサート型が必要であり、前述の図6のス
トッパ構造100よりもコスト高になる場合が多い。
【0009】図8のストッパ構造130は衝撃吸収性能
は高いが、ストッパーケース133の製造や、ガイドレ
ール101への取り付け部品および取り付け作業が必要
である。そのため部品点数が多くなり、取り付け作業も
繁雑になる。
【0010】本発明は従来のストッパ構造と同等ないし
それ以上の衝撃緩和機能および位置決め機能を有し、し
かも製造が容易で製造コストが低いウインドレギュレー
タのストッパ構造を提供することを技術課題としてい
る。さらに本発明は、そのストッパ構造に好適に用いら
れるスライダを提供することを課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のストッパ構造
は、ガイドレールと、窓ガラスを取り付けてガイドレー
ルに沿って移動するキャリアプレートと、ガイドレール
の端部近辺に設けられ、前記キャリアプレートを停止さ
せるストッパとを有するウインドレギュレータにおける
ストッパ構造であって、前記キャリアプレートにガイド
レール内を摺動するスライダが取り付けられ、そのスラ
イダの移動方向における端部にクッションが設けられ、
ガイドレールの開口端を塞ぐように、クッションと衝突
するストッパが設けられていることを特徴としている。
【0012】このようなストッパ構造においては、前記
ストッパをガイドレールを相手部材に取り付けるための
ブラケットに形成した突出部により構成し、クッション
をスライダの端部から突出する衝突面を有するものとす
ることができる。
【0013】本発明のスライダは、ガイドレール内を摺
動するウインドレギュレータ用のスライダであって、本
体と、その本体の移動方向における端部に、その端部か
ら突出するように固定された高分子弾性材製のクッショ
ンとから構成されていることを特徴としている。
【0014】このようなスライダにおいては、前記クッ
ションを凸レンズ状の断面を有する柱状体とし、本体の
端部に、クッションの凸面と嵌合する凹面が設けられて
いるものが好ましい。その場合、前記クッションの側縁
に係合溝を形成し、本体にその係合溝と係合する一対の
突条を設けてもよい。また、本体の表面に、ガイドレー
ルの内面と摺接する高分子材料製のライナーおよび前記
クッションを一体成形するようにしてもよい。
【0015】
【作用および発明の効果】本発明のストッパ構造は、キ
ャリアプレートがストッパの側に移動したとき、スライ
ダの端部に設けたクッションがストッパに突き当たる。
それによりクッションが衝撃を緩和する。またクッショ
ンがストッパに当接していることにより、キャリアプレ
ートの位置、ひいてはそのキャリアプレートに固定され
ている窓ガラスの位置が定められる。
【0016】このようなストッパ構造においては、クッ
ションがスライダの端部に設けられており、またガイド
レールの組み立て時にはスライダをガイドレールに挿入
しておく必要がないので、図6の構造の場合と異なり、
ガイドレールにブラケットを溶接するときにクッション
を溶接の熱で損傷するおそれがない。またクッションは
スライダの製造時に一緒に設けることができるので、図
7の構造のようにキャリアプレート104に嵌合枠12
2をアウトサート成形する必要がない。さらに特開平9
−242416号公報のストッパ構造のようにガイドレ
ールに対して切り起こしなどの追加工を施したり、スト
ッパケースを取り付ける作業も不要である。したがって
従来の構造に比して、部品の製造および組立作業が容易
であり、製造コストを低減することができる。
【0017】ストッパがブラケットに形成した突出部に
より構成され、クッションがスライダの端部から突出す
る衝突面を有するものである場合は、スライダがガイド
レールの端部に達したとき、クッションの衝突面がガイ
ドレールの端部から突出しようとする。したがってスト
ッパはガイドレール内に入り込んでいなくてもよく、ガ
イドレールの開口端に面するように配置すればよい。し
たがってストッパの構成および取り付けが容易になる。
たとえばブラケットに形成した突出部によりストッパを
構成することもでき、その場合はブラケットの一部を突
出させるだけで容易にストッパを構成することができ
る。
【0018】本発明のスライダは、本体がガイドレール
内を摺動することにより、窓ガラスの移動軌跡を定め
る。そしてスライダがガイドレールの開口端に達したと
き、スライダの本体の端部から突出するクッションがガ
イドレールの開口端から突出しようとする。したがって
このクッションが突き当たるべきストッパはガイドレー
ルの開口端の外部に設けることができ、ガイドレールの
内部に切り起こしなどの追加工を施す必要がない。さら
にスライダはガイドレールの組立時にガイドレールに挿
入しておく必要がないので、ブラケットをガイドレール
に溶接するときにクッションを損傷するおそれがない。
【0019】前記クッションを凸レンズ状の断面を有す
る柱状体とし、スライダの本体の端部に、クッションの
凸面と嵌合する凹面を設ける場合は、クッションが相手
のストッパに当接するとき、始めは狭い面積で当接し、
しだいに広い領域で当接するようになる。したがってク
ッションは弾性変形しながら衝撃を緩和し、最終的には
しっかりと突き当て力に対抗することができる。それに
よりすぐれた衝撃緩和作用と確実な位置決め作用を同時
に達成することができる。さらにクッションの凹凸が滑
らかであるので、局部的な応力や変形が生じにくい。し
かもクッションは本体に形成した凹面で支持されるた
め、クッション自体に曲げや引っ張り応力が生じにく
く、耐久性が向上する。
【0020】クッションの側縁に係合溝を形成し、本体
にその係合溝と係合する一対の突条を設ける場合は、本
体とクッションとを別個に製造し、その後に両者を一体
に組み立てることができる。またクッションの側縁は本
体の係合溝に抱えられるので、凸面に圧縮力が加わった
とき、その圧縮力がクッションの全体で支えられる。し
たがって縦弾性変形と横弾性変形の差が少なくなり、内
部に加わる剪断応力が少なくなる。
【0021】本体の表面にガイドレールの内面と摺接す
る高分子材料製のライナーおよび前記クッションが一体
成形されているスライダは、ライナーとクッションを同
時に、あるいは多層成形により成形することができるの
で、製造コストを低減することができる。またスライダ
の本体が合成樹脂の場合は、ライナーおよびスライダを
2層あるいは3層成形により容易に成形することができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】つぎに図面を参照しながら本発明
のストッパ構造およびスライダの実施の形態を説明す
る。図1aは本発明のストッパ構造の一実施形態を示す
一部切り欠き正面図、図1bは図1aのI- I線断面
図、図2aは本発明のスライダの一実施形態を示す一部
切り欠き斜視図、図2bはそのスライダの一部切り欠き
側面図、図2cはそのスライダの一部切り欠き正面図、
図3aはそのスライダの基材の正面図、図3bおよび図
3cはそれぞれ図3aのIIIa−IIIa線断面図およびIIIb
−IIIb線断面図、図3dはそのスライダの一部切り欠き
艇面図、図4a、図4bおよび図4cはそれぞれそのそ
のスライダのクッションの正面図、側面図および縦断面
図、図5aおよび図5bはそれぞれ本発明のスライダの
他の実施形態を示す一部切り欠き正面図である。
【0023】図1のストッパ構造Aは、ガイドレール1
と、そのガイドレールを自動車の車体などに取り付ける
ためのブラケット2と、ガイドレール1に沿って昇降す
るキャリアプレート3とを備えている。キャリアプレー
ト3には窓ガラスを支持するための取り付け孔5が形成
され、さらに裏面側にはガイドレール内を摺動自在に昇
降する上下のスライダ6、7がピン8により回動自在に
取り付けられている。キャリアプレート3はたとえば金
属板製であり、その裏面側には合成樹脂製の索端係止部
9がアウトサート成形により設けられている。その索端
係止部9には、窓ガラスの上昇用のケーブル10の端部
と下降用のケーブル11の端部がそれぞれ係止されてい
る。なお下降用のケーブル11は、ブラケット2に回転
自在に取り付けた方向転換用のプーリ12に係合した上
で、導管13によってモータ駆動の駆動機構(図示して
いない)の側まで案内される。
【0024】前記ガイドレール1は図1bに示すよう
に、中央に浅い溝1aを備えた背面部1bと、その両端
から立ち上がる側壁部1cと、その側壁部の上端から互
いに向き合うように延びるリップ部1dとを有し、全体
としてリップ付き軽量溝型鋼の断面形状を有する従来公
知のものと同じものである。なお図示していないが、ガ
イドレール1は通常は窓ガラスの湾曲の程度に合わせて
自動車の外側に向かって凸になるように緩く湾曲してい
る。このガイドレール1は1枚の金属板をプレス成形な
いしロールフォーミングすることにより製造しうる。
【0025】ガイドレール1にはその上下に、ガイドレ
ールを自動車などに取り付けらるためのブラケットが溶
接などで固着されている。図1aでは下側のブラケット
2のみを示している。ブラケット2は従来のものと同じ
く、金属板をプレス成形したものである。ボルトやネジ
で自動車のパネルなどを取り付けるための取り付け孔1
4が形成され、前述のプーリ12が取り付けられてい
る。さらにガイドレール1の下端開口部に対向する部位
に、開口部を塞ぐように、スライダ7が突き当たるため
の突出部15が設けられている。突出部15のスライダ
と突き当たる面は、ガイドレール1と直角である。なお
ブラケット2には前述の導管13の端部を取り付ける導
管係止部16が設けられている。前記スライダのうち下
側のスライダ7の下端には、ゴムないし合成樹脂などの
高分子材料製のクッション17が設けられている。クッ
ション17の下面は衝突面である。
【0026】スライダ7は図2aに詳細に示すように、
本体18と、その本体の下部に取り付けられるクッショ
ン17とからなる。本体18は硬質合成樹脂製の基材1
9と、その基材19に2層成形した軟質合成樹脂やゴム
製のライナー25、27(および図2bの符号28)と
から構成されている。ライナーは弾力性ないし可撓性を
有するものが好ましいが、滑り性が高いものであれば硬
質のものであってもよい。
【0027】スライダ7の基材19は、ガイドレール1
の内部に嵌合される扁平な直方体状のベース部19a
と、その前面に突設され、ガイドレール1のリップ部1
dの隙間から突出する突出部19bとからなる(図1b
参照)。基材19の中央部には、キャリアプレートと連
結するピン(図1bの符号8)を通すための貫通孔20
が形成されている(図3b参照)。貫通孔20の裏面側
にはピン8の頭部が係合する段部20aが形成されてい
る。またベース部19aおよび突出部19bの下端に
は、クッション17の上側の凸面と嵌合する円柱面状の
凹面21が設けられている。突出部19bの上端の前面
はキャリアプレートの裏面と当接する面であり、その上
部に、キャリアプレートと係合する位置決め用の突起2
2が設けられている。
【0028】ベース部19aの下端には、上記凹面21
を囲むように、クッション17を係止保持するための左
右一対の突条23が設けられている。さらにベース部1
7aの左右の側面には、図3cに示すような溝24が形
成され、その溝24内にガイドレール1の側壁部1cの
内面と摺接するライナー25が側面からいくらか突出す
るように一体に設けられている。さらにベース部19a
の前面および後面にはそれぞれ浅い溝26が形成され、
それらの浅い溝26内にガイドレール1のリップ部1d
および背面部1bの内面とそれぞれ摺接するライナー2
7、28がいくらか突出するように2層成形により一体
に設けられている。ベース部19aの側面の溝24と前
面および後面の浅い溝26、26とは、図3cに示すよ
うに上下に配列した複数個の連通孔29で連通してい
る。それにより側面のライナー25と前面および背面の
ライナー27、28は、同時に2層成形され、図2bお
よび図3dに示すように、本体28の基材に対し、一体
化している。
【0029】前記クッション17は図2aに示すよう
に、断面が凸レンズ状ないし扁平な分銅状の柱状体であ
る。クッション17の側縁には、図4aに示すように、
基材19の突条23と係合する断面円弧状の凹溝(係合
溝)30が形成され、その中心に沿って断面矩形状の浅
溝31が設けられている。さらに浅溝31の長手方向の
中央部には、平面視が矩形状の凹所32が設けられ(図
4b参照)、その凹所の底面から扁平な三角形状の突起
33が突出している(図4c参照)。したがって凹所3
2内には断面(直角)三角形状の係止凹部34が形成さ
れる。他方、基材19の突条23の長手方向の中央部に
は、図3bおよび図3dに示すように、上記の係止凹部
34と係合する断面(直角)三角形状の係止突起36が
設けられている。
【0030】上記のクッション17はポリウレタンある
いはクロロプレンゴムなどの合成ゴムなど、弾力性を有
する高分子材料により製造される。なお図2aでは見や
すいようにクッション17を本体18の前側に示してい
るが、上記の係合突起36の傾斜面が後側であることか
ら分かるように、クッション17は本体18の背面側か
ら突条23の間に挿入する。それにより突条23の係止
突起36の傾斜面とクッションの突起33の傾斜面がた
がいに当接し、クッション17の浅溝31の前半分の底
面部が弾性変形して乗り越え、係止突起36の前側の係
止凹部34に係合することにより、クッション17が本
体18に組み付けられる。そして一旦嵌合すると、係止
突起36の直角面が係止凹部34の直角面に係合するの
で、抜けにくくなる。なお係止凹部34を前後の2ヶ所
に設けているのは、クッション17をいずれの側から挿
入してもよいようにするためである。
【0031】クッション17を一旦本体18に組み付け
ると、クッション17は左右の凹溝30が本体18の突
条23と嵌合し、円柱上の上側の凸面が凹面21に嵌合
するので、周囲が囲まれる状態となる。そのためクッシ
ョン17の下面側に強い押圧力が加わった場合でも、変
形量が少なく、剪断による破壊が生じにくい。なおクッ
ション17の前後方向の位置は、係止凹部34と係止突
起36の係合により確保されている。また前側の端面は
キャリアプレート(図1bの符号3参照)に当接し、後
側の端面は隙間をあけてガイドレールの浅い溝(図1b
の符号1a参照)の内面に面している。そのためクッシ
ョン17の脱落が防止され、上下に圧縮されたとき、前
後方向の伸びが規制される。
【0032】上記のように組み立てられるスライダ7
は、図1に示すようにピン8によりキャリアプレート3
に組み付けられてストッパ構造Aが得られる。なお図1
の上側のスライダ6は、クッションを有しない以外は下
側のスライダ7と同じものを使用しうる。
【0033】このようなストッパ構造Aにおいては、下
降用のケーブル11が引かれてキャリアプレート3が下
降したとき、スライダ7のクッション17の湾曲して突
出している下面がブラケット2の突出部15に突き当た
る。そのため下降端における衝撃が緩和され、ケーブル
11およびそのケーブルを駆動するモータなどが保護さ
れる。またクッション17はスライダ7に設けられてい
るので、ブラケット2をガイドレール1に溶接するとき
に熱の影響が及ばない。
【0034】また上記のようにキャリアプレート3が下
降するとき、あるいは上昇用のケーブル10が引かれて
キャリアプレート3が上昇するとき、スライダ7のライ
ナー25、27、28がガイドレール1の内面と摺接す
るので、摺動抵抗が少なく、スムーズなガイド作用が得
られる。
【0035】上記の実施形態ではクッション17をスラ
イダの基材19とは別個に成形しているが、図5aおよ
び図5bに示すように一体に成形するようにしてもよ
い。図5aのスライダ37は図3a〜cに示す基材19
と同様な基材38に対し、ライナー25、27、28お
よびクッション17を同じ素材で一体に2層成形したも
のである。この場合の材質はたとえばポリウレタンなど
の弾力性および摺動に対する耐久性を有する合成樹脂な
いしゴムが用いられる。
【0036】図5bに示すスライダ39は、基材38に
対し、基材19よりも成形温度が低いポリウレタンなど
の合成樹脂でライナー25、27、28を2層成形した
後、さらにライナーよりも成形温度が低いクロロプレン
ゴムなどの弾力性を有する材料でクッション17を3層
成形したものである。
【0037】図5aおよび図5bのスライダ37、38
についても、図1の用にキャリアプレート3に取り付け
ることにより本発明のストッパ構造を得ることができ、
同じ作用効果が奏される。さらにクッション17が基材
38に対して2層成形あるいは3層成形で一体にされて
いるので、組み立てる手間が容易で、しかも脱落するお
それが少ない。また図5aのスライダ37では、クッシ
ョン17とライナー27、28が一体であるので、基材
38から脱落するおそれが一層少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1aは本発明のストッパ構造の一実施形態
を示す一部切り欠き正面図、図1bは図1aのI- I線
断面図である。
【図2】 図2aは本発明のスライダの一実施形態を示
す一部切り欠き斜視図、図2bはそのスライダの一部切
り欠き側面図、図2cはそのスライダの一部切り欠き正
面図である。
【図3】 図3aはそのスライダの基材の正面図、図3
bおよび図3cはそれぞれ図3aのIIIa−IIIa線断面図
およびIIIb−IIIb線断面図、図3dはそのクッションの
一部切り欠き底面図である。
【図4】 図4a、図4bおよび図4cはそれぞれその
そのスライダのクッションの正面図、側面図および縦断
面図である。
【図5】 図5aおよび図5bはそれぞれ本発明のスラ
イダの他の実施形態を示す一部切り欠き正面図である。
【図6】 図6aは従来のストッパ構造の一例を示す正
面図、図6bはそのVI-VI 線断面図、図6cはそのスト
ッパ構造の側面図である。
【図7】 図7aは従来のストッパ構造の他の例を示す
正面図、図7bはそのVII-VII 線断面図である。
【図8】 従来のストッパ構造のさらに他の例を示す一
部切り欠き斜視図である。
【符号の説明】
A ストッパ構造 1 ガイドレール 2 ブラケット 3 キャリアプレート 7 スライダ 17 クッション 18 本体 19 基材 21 凹面 23 突条 25、27、28 ライナー 30 凹溝 37 スライダ 38 基材 39 スライダ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月31日(1999.8.3
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイドレールと、窓ガラスを取り付けて
    ガイドレールに沿って移動するキャリアプレートと、ガ
    イドレールの端部近辺に設けられ、前記キャリアプレー
    トを停止させるストッパとを有するウインドレギュレー
    タにおけるストッパ構造であって、前記キャリアプレー
    トにガイドレール内を摺動するスライダが取り付けら
    れ、そのスライダの移動方向における端部にクッション
    が設けられ、ガイドレールの開口端を塞ぐように、クッ
    ションが衝突するストッパが設けられているウインドレ
    ギュレータのストッパ構造。
  2. 【請求項2】 前記ストッパが、ガイドレールを相手部
    材に取り付けるためのブラケットに形成した突出部であ
    り、前記クッションがスライダの端部から突出する衝突
    面を有する請求項1記載のストッパ構造。
  3. 【請求項3】 ガイドレール内を摺動するウインドレギ
    ュレータ用のスライダであって、本体と、その本体の移
    動方向における端部に、その端部から突出するように固
    定された高分子弾性材製のクッションとからなる、ウイ
    ンドレギュレータ用のスライダ。
  4. 【請求項4】 前記クッションが凸レンズ状の断面を有
    する柱状体であり、前記本体の端部に、クッションの凸
    面と嵌合する凹面が設けられている請求項3記載のスラ
    イダ。
  5. 【請求項5】 前記クッションの側縁に係合溝が形成さ
    れており、本体にその係合溝と係合する一対の突条が設
    けられている請求項3または4記載のスライダ。
  6. 【請求項6】 前記本体の表面に、ガイドレールの内面
    と摺接する高分子材料製のライナーおよび前記クッショ
    ンが一体成形されている請求項3または4記載のスライ
    ダ。
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