JP2001048890A - ヒドリドシルセスキオキサン類のアルコキシ化、アラルキロキシ化、またはアリーロキシ化方法 - Google Patents

ヒドリドシルセスキオキサン類のアルコキシ化、アラルキロキシ化、またはアリーロキシ化方法

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  • Silicon Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性材料や難燃性材料素材として有用な、
ヒドリドシルセスキオキサン類のケイ素上の水素の一部
またはすべてを、アルコキシ基、アラルキロキシ基、ま
たはアリロキシ基に置換した化合物の合成方法を提供す
る。 【解決手段】 下記式(1) 【化1】 で表されるヒドリドシルセスキオキサン類を、遷移金属
含有触媒の存在下、アルコール類またはヒドロキシアレ
ーン類と反応させることにより、ヒドリドシルセスキオ
キサン類のケイ素上の水素の一部ないし全部を、アルコ
キシ基、アラルキロキシ基、またはアリロキシ基に置換
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性材料や難燃性材
料素材として有用な、ヒドリドシルセスキオキサン類の
ケイ素上の水素の一部またはすべてを、アルコキシ基、
アラルキロキシ基、またはアリロキシ基に置換した化合
物の合成方法に関するものである。これらの化合物は、
ゾルゲル法により、被膜や高多孔質セラミックスを製造
する原料としても有用なものである[例えば、J. Inor
g. Organomet. Polym., 1(3), 335-342 (1991).]。
【0002】
【従来の技術】アルコキシ化されたヒドリドシルセスキ
オキサンの代表例である、式(2)
【化3】 で示されるオクタキス(メトキシシルセスキオキサン)
は、このものが加水分解性であるために、Si20
8−のアルキル化によっては、製造することができな
い。そのために、オクタキス(ヒドリドシルセスキオキ
サン)[(HSiO 3/2]を光照射下で塩素によ
ってクロロ化して(ClSiO3/2とし、昇華精
製した後、亜硝酸メチルまたはオルト蟻酸メチルでメチ
ル化するという、危険な塩素を用いる多段階反応によっ
て合成されている[J. Am. Chem. Soc., 107(26), 8262
-8264(1985)]。トリメチルスズメトキシドを用いて、
オクタキス(ヒドリドシルセスキオキサン)[(HSi
3/2]を直接メトキシ化する方法もあるが、有
毒なスズ化合物を用いることと、試薬や副生物が空気と
反応してさらに副生物となる、欠点の多い方法である
[J. Inorg. Organomet. Polym., 1(3), 335-342 (199
1).]。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ヒドリドシ
ルセスキオキサン類のケイ素上の水素をアルコキシ基、
アラルキロキシ基、またはアリロキシ基に置換する安全
で簡便な方法を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題点を解決するために、鋭意検討した結果、ヒドリドシ
ルセスキオキサン類をアルコール類またはヒドロキシア
レーン類と反応させることにより、ヒドリドシルセスキ
オキサン類のケイ素上の水素をアルコキシ基、アラルキ
ロキシ基、またはアリロキシ基に置換する方法を見いだ
し、本発明を完成した。
【0005】即ち本発明は、遷移金属含有触媒の存在
下、アルコール類またはヒドロキシアレーン類を用いる
ことを特徴とする、一般式(1)
【化4】 (式中、nは6以上の正の整数を表す。)で表されるヒ
ドリドシルセスキオキサン類またはそれらの混合物の、
ケイ素上の水素の一部またはすべてをRO基(式中Rは
アルキル基、アラルキル基、またはアリール基を表し、
互いに異なっていても良い。)に変える方法に関するも
のである。
【0006】本発明におけるヒドリドシルセスキオキサ
ン類は、一般式(1)(nは6以上の正の整数)で表さ
れるものであれば良いが、具体的にこれを例示すれば、
nが比較的小さなものとしては、オクタキス(ヒドリド
シルセスキオキサン)(式1において、n=8)、デカ
キス(ヒドリドシルセスキオキサン)(式1において、
n=10)、ドデカキス(ヒドリドシルセスキオキサ
ン)(式1において、n=12)、テトラデカキス(ヒ
ドリドシルセスキオキサン)(式1において、n=1
4)、ヘキサデカキス(ヒドリドシルセスキオキサン)
(式1において、n=16)、またはオクタデカキス
(ヒドリドシルセスキオキサン)(式1において、n=
18)等を挙げることができる。これらは通常かご型の
構造を有するものであるが、nが比較的大きなものとし
ては、種々の構造のものが含まれる。また、これらの複
数の種類のヒドリドシルセスキオキサン類の混合物であ
っても良い。
【0007】本発明のアルコール類またはヒドロキシア
レーン類としては、種々のものが用いられるが、これを
例示すれば、メタノール、エタノール、n−プロパノー
ル、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、
sec−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、t
−ブチルアルコール、シクロヘキシルアルコール、オク
タノール類、2−メトキシエタノール、2−エトキシエ
タノール、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエ
チレングリコールエチルエーテル等のアルコール類、ベ
ンジルアルコール等のアラルコール類、フェノール、ク
レゾール類、メトキシフェノール類、ナフトール等のヒ
ドロキシアレーン類が挙げられる。
【0008】本発明で用いられる遷移金属含有触媒とし
ては、チタン含有触媒、ジルコニウム含有触媒、ルテニ
ウム含有触媒、コバルト含有触媒、イリジウム含有触
媒、白金含有触媒、銅含有触媒等が挙げられる。チタン
含有触媒を具体的に列挙すれば、ビス(シクロペンタジ
エニル)ジクロロチタニウムとアルキルリチウム化合物
との混合物、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニ
ル)ジクロロチタニウムとアルキルリチウム化合物との
混合物、シクロペンタジエニルトリクロロチタニウムと
アルキルリチウム化合物との混合物、ビス(シクロペン
タジエニル)ジメチルチタニウム、ビス(シクロペンタ
ジエニル)チタニウムジカルボニル、ビス(t−ブチル
シクロペンタジエニル)ジメチルチタニウム、チタニウ
ムテトラ(イソプロポキシド)、チタニウムジイソプロ
ポキシドビス(アセチルアセトナト)、ペンタメチルシ
クロペンタジエニルトリメトキシチタン、チタニウムテ
トラーnーブトキシド、トリス(アセチルアセトナト)
チタニウム等が挙げられる。ジルコニウム含有触媒とし
ては、ビス(シクロペンタジエニル)ジメチルジルコニ
ウム、[ジメチルシリレンビス(シクロペンタジエニ
ル)]ジメチルジルコニウム、ビス(シクロペンタジエ
ニル)ヒドリドクロロジルコニウム、ビス(シクロペン
タジエニル)ジクロロジルコニウムとアルキルリチウム
化合物との混合物、ビス(ペンタメチルシクロペンタジ
エニル)ジクロロジルコニウムとアルキルリチウム化合
物との混合物、ジルコニウムテトラキス(t−ブトキシ
ド)、ジルコニウムテトラ−n−ブトキシド、テトラキ
ス(アセチルアセトナト)ジルコニウム等が挙げられ
る。ルテニウム含有触媒としては、トリス(トリフェニ
ルホスフィン)ジクロロルテニウム、トリルテニウムド
デカカルボニル、ルテニウムトリス(アセチルアセトナ
ト)、ジクロロトリカルボニルルテニウム二量体、ジク
ロロ(1,5−シクロオクタジエン)ルテニウム、ビス
(シクロペンタジエニル)ルテニウム等、コバルト含有
触媒としては、ジコバルトオクタカルボニル、ジコバル
トオクタカルボニルとトリフェニルホスフィンとの混合
物、ビス(トリフェニルホスフィン)ジコバルトヘキサ
カルボニル、ビス(トリエチルホスフィン)ジコバルト
ヘキサカルボニル、コバルトトリス(アセチルアセトナ
ト)、ビス(シクロペンタジエニル)コバルト、シクロ
ペンタジエニルコバルトジカルボニル等、イリジウム含
有触媒としては、ビス(トリフェニルホスフィン)カル
ボニルクロロイリジウム、(1,5−シクロオクタジエ
ン)クロロイリジウム、ヒドリドカルボニルトリス(ト
リフェニルホスフィン)イリジウム、イリジウムカルボ
ニル等、白金含有触媒としては、ビス(シクロオクタジ
エン)白金、トリス(ジビニルテトラメチルジシロキサ
ン)二白金、ビス(トリフェニルホスフィン)ジクロロ
白金、ビス(ベンゾニトリル)ジクロロ白金、(1,5
−シクロオクタジエン)ジクロロ白金、ジアンミンジク
ロロ白金、ジメチル(1,5−シクロオクタジエン)白
金、テトラキス(トリフェニルホスフィン)白金、エチ
レンビス(トリフェニルホスフィン)白金、塩化白金
等、銅含有触媒としては、ヒドリドトリフェニルホスフ
ィン銅六量体、ビス(アセチルアセトナト)銅、酢酸銅
等が挙げられる。
【0009】本発明の反応は、反応に用いるアルコール
類を溶媒として用いることもできるが、ヒドリドシルセ
スキオキサン類を溶解する溶媒を用いても良い。これら
溶媒を例示すれば、ヘキサン、、ベンゼン、トルエン、
THF、ジオキサン、クロロホルム等が挙げられる。反
応温度に特に制限はないが、反応速度等に考慮すれば、
0℃〜120℃が好ましく、室温〜80℃までの温度
で、これを実施することがより好ましい。
【0010】本発明の反応におけるアルコール類とヒド
リドシルセスキオキサン類との比率はには特に制限はな
く、置換率と反応速度に考慮して任意に設定することが
できるが、ヒドリドシルセスキオキサン類のすべてのケ
イ素上の水素を置換するためには、当量以上のアルコー
ルを用いる必要がある。
【0011】本発明において提供されるアルコキシ置換
されたヒドリドシルセスキオキサン類は、昇華、再結晶
等によって容易に精製することができる。混合物が得ら
れる場合には、クロマトグラフィー等によって容易に分
離精製することができる。
【0012】
【実施例】以下に実施例を示して、本発明の態様を明ら
かにするが、本発明は、もとより以下の実施例に限定さ
れるものではない。
【0013】実施例1 オクタキス(ヒドリドシルセスキオキサン)212mg
(0.5mmol)、ビス(シクロベンタジエニル)チ
タニウムジカルボニル11.7mg(0.05mmo
l)をトルエン50mLに溶解し、メタノール0.49
mL(12mmol)を加え、室温で23時間かくはん
した。溶液をガスクロマトグラフで分析すると、オクタ
キス(メトキシシルセスキオキサン)のみが、62%収
率で生成した。昇華によって、オクタキス(メトキシシ
ルセスキオキサン)を49%収率で得た。
【0014】実施例2 触媒としてビス(シクロペンタジエニル)ジクロロチタ
ニウム12.5mg(0.05mmol)用い、トルエ
ン溶解後にn−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.6
M)60μL(0.1mmol)を加え、反応時間を1
0分間としたほかは、実施例1と同様に反応を行い、オ
クタキス(メトキシシルセスキオキサン)のみを、13
%収率で得た。
【0015】実施例3 ビス(シクロペンタジエニル)ジクロロチタニウム6
2.3mg(0.25mmol)、n−ブチルリチウム
のヘキサン溶液(1.6M)を0.31mL(0.5m
mol)とし、反応時間を2時間としたほかは、実施例
2と同様に反応を行い、オクタキス(メトキシシルセス
キオキサン)のみを、22%収率で得た。
【0016】実施例4 オクタキス(ヒドリドシルセスキオキサン)212mg
(0.5mmol)、触媒としてビス(シクロペンタジ
エニル)ジメチルジルコニウム10.4mg(0.05
mmol)をトルエン50mLに溶解し、メタノール1
2mmol添加して室温で5時間かくはんした。さらに
メタノール24mmolを加え、室温で1時間かくはん
後、ビス(シクロペンタジエニル)ジメチルジルコニウ
ムを10.4mg(0.05mmol)追加し、室温で
1時間かくはんした。オクタキス(メトキシシルセスキ
オキサン)のみを、86%収率で得た。
【0017】実施例5 触媒としてジコバルトオクタカルボニル8.5mg
(0.025mmol)用い、反応時間を3時間とした
ほかは、実施例1と同様に反応を行い、オクタキス(ヒ
ドリドシルセスキオキサン)のモノメトキシ置換体26
%、ジメトキシ置換体6%を得た。
【0018】実施例6 実施例5の反応液に、さらにトリフェニルホスフィン1
3.1mg(0.05mmol)を追加し、室温でさら
に3時間かくはんしたところ、オクタキス(ヒドリドシ
ルセスキオキサン)のモノメトキシ置換体9%、ジメト
キシ置換体19%、トリメトキシ置換体21%、テトラ
メトキシ置換体14%、ペンタメトキシ置換体5%、ヘ
キサメトキシ置換体3%、ヘプタメトキシ置換体0.4
%の混合物を得た。
【0019】実施例7 触媒としてジコバルトオクタカルボニル8.5mg
(0.025mmol)とトリフェニルホスフィン1
3.1mg(0.05mmol)の混合物を用い、反応
時間を4時間としたほかは、実施例5と同様に反応を行
い、オクタキス(ヒドリドシルセスキオキサン)のモノ
メトキシ置換体のみを22%収率で得た。
【0020】実施例8 触媒としてビス(トリエチルホスフィン)ジコバルトヘ
キサカルボニル13mg(0.025mmol)用い、
反応時間を19時間としたほかは、実施例5と同様に反
応を行い、オクタキス(ヒドリドシルセスキオキサン)
のモノメトキシ置換体4%、ジメトキシ置換体13%、
トリメトキシ置換体22%、テトラメトキシ置換体22
%、ペンタメトキシ置換体13%、ヘキサメトキシ置換
体5%、ヘプタメトキシ置換体1%の混合物を得た。
【0021】実施例9 触媒としてビス(トリフェニルホスフィン)カルボニル
クロロイリジウム39mg(0.05mmol)用い、
反応時間を21時間としたほかは、実施例1と同様に反
応を行った後、80℃で1時間加熱かくはんしたとこ
ろ、オクタキス(ヒドリドシルセスキオキサン)のモノ
メトキシ置換体23%、ジメトキシ置換体3%を得た。
さらに116時間加熱かくはん後に、この反応液にさら
にメタノール25mmolを追加し、48時間加熱かく
はんしたところ、オクタキス(ヒドリドシルセスキオキ
サン)のトリメトキシ置換体1%、テトラメトキシ置換
体8%、ペンタメトキシ置換体13%、ヘキサメトキシ
置換体12%、ヘプタメトキシ置換体4%、オクタメト
キシ置換体0.4%の混合物を得た。
【0022】実施例10 触媒としてトリス(ジビニルテトラメチルジシロキサ
ン)二白金0.025mmol用い、反応時間を2時間
としたほかは、実施例1と同様に反応を行い、オクタキ
ス(ヒドリドシルセスキオキサン)のモノメトキシ置換
体9%、ジメトキシ置換体10%、トリメトキシ置換体
24%、テトラメトキシ置換体12%、ペンタメトキシ
置換体7%、ヘキサメトキシ置換体3%、ヘプタメトキ
シ置換体0.4%、オクタメトキシ置換体0.5%の混
合物を得た。
【0023】実施例11 触媒としてビス(シクロオクタジエン)白金20.6m
g(0.05mmol)用い、反応時間を10時間とし
たほかは、実施例1と同様に反応を行い、オクタキス
(ヒドリドシルセスキオキサン)のモノメトキシ置換体
9%、ジメトキシ置換体10%、トリメトキシ置換体2
4%、テトラメトキシ置換体16%、ペンタメトキシ置
換体6%、ヘキサメトキシ置換体6%の混合物を得た。
【0024】実施例12 触媒としてヒドリドトリフェニルホスフィン銅六量体3
6.2mg(0.017mmol)用い、反応時間を2
時間としたほかは、実施例1と同様に反応を行い、オク
タキス(ヒドリドシルセスキオキサン)のモノメトキシ
置換体のみを16%収率で得た。
【0025】実施例13 メタノールの代わりにm−クレゾールを54mg(0.
5mmol)用い、反応時間を室温で1時間としたほか
は、実施例1と同様に反応を行い、オクタキス(ヒドリ
ドシルセスキオキサン)のモノ(m−メチルフェノキ
シ)置換体のみを19%収率で得た。
【0026】
【発明の効果】本発明によって、耐熱性材料や難燃性材
料素材として、また、ゾルゲル法により被膜や高多孔質
セラミックスを製造する原料としても有用な、ヒドリド
シルセスキオキサン類の各種アルコキシ、アラルキロキ
シ、またはアリロキシ置換体を、容易かつ安全な方法
で、提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 正人 茨城県つくば市東1ー1 物質工学工業技 術研究所内 Fターム(参考) 4H039 CA92 CD10 4H049 VN01 VP06 VP07 VP08 VP09 VQ21 VQ78 VR44 VS78 VT04 VT09 VT16 VT17 VT40 VT43 VT46 VV05 VW02

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) 【化1】 (式中、nは6以上の正の整数を表す。)で表されるヒ
    ドリドシルセスキオキサン類を遷移金属含有触媒の存在
    下に、アルコール類またはヒドロキシアレーン類、また
    はそれらの混合物と反応させることにより、ヒドリドシ
    ルセスキオキサン類のケイ素上の水素の一部ないし全部
    をRO基(式中Rはアルキル基、アラルキル基、または
    アリール基を表し、同じものであっても互いに異なって
    いても良い。)に変えるヒドリドシルセスキオキサン類
    のアルコキシ化、アラルキロキシ化、またはアリーロキ
    シ化方法。
  2. 【請求項2】一般式(1) 【化2】 (式中、nは6以上の正の整数を表す。)で表される、
    ヒドリドシルセスキオキサン類がオクタキス(ヒドリド
    シルセスキオキサン)(式1において、n=8)、デカ
    キス(ヒドリドシルセスキオキサン)(式1において、
    n=10)、ドデカキス(ヒドリドシルセスキオキサ
    ン)(式1において、n=12)、テトラデカキス(ヒ
    ドリドシルセスキオキサン)(式1において、n=1
    4)、ヘキサデカキス(ヒドリドシルセスキオキサン)
    (式1において、n=16)、またはオクタデカキス
    (ヒドリドシルセスキオキサン)(式1において、n=
    18)であるか、またはそれらの一部または全部の混合
    物である、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】ヒドロキシアレーン類が、フェノール類で
    ある、請求項1または請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】アルコール類が、ベンジルアルコール類で
    ある、請求項1又は請求項2記載の方法。
  5. 【請求項5】アルコール類が、脂肪族アルコール類であ
    る、請求項1または請求項2記載の方法。
  6. 【請求項6】アルコール類が、メタノールである、請求
    項1または請求項2記載の方法。
  7. 【請求項7】遷移金属含有触媒が、チタン含有触媒であ
    る、請求項1ないし請求項6のいずれかひとつに記載さ
    れた方法。
  8. 【請求項8】遷移金属含有触媒が、ジルコニウム含有触
    媒である、請求項1ないし請求項6のいずれかひとつに
    記載された方法。
  9. 【請求項9】遷移金属含有触媒が、ルテニウム含有触媒
    である、請求項1ないし請求項6のいずれかひとつに記
    載された方法。
  10. 【請求項10】遷移金属含有触媒が、コバルト含有触媒
    である、請求項1ないし請求項6のいずれかひとつに記
    載された方法。
  11. 【請求項11】遷移金属含有触媒が、イリジウム含有触
    媒である、請求項1ないし請求項6のいずれかひとつに
    記載された方法。
  12. 【請求項12】遷移金属含有触媒が、白金含有触媒であ
    る、請求項1ないし請求項6のいずれかひとつに記載さ
    れた方法。
  13. 【請求項13】遷移金属含有触媒が、銅含有触媒であ
    る、請求項1ないし請求項6のいずれかひとつに記載さ
    れた方法。
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