JP2001047472A - 射出成形用金型 - Google Patents
射出成形用金型Info
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- molded product
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/1703—Introducing an auxiliary fluid into the mould
- B29C45/1704—Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles
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- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ガスアシスト射出成形用金型のガスノズルと
ガスノズル孔の嵌合部は、溶融樹脂流入時にバリが発生
しないように数ミクロンのクリアランスしか設けられな
い場合が多く、ガスが抜け難いという問題があり、さら
に、ガスノズル周辺は、溶融樹脂が覆っており、より一
層ガスが抜け難い状況にある。 【解決手段】 中空樹脂成形品の射出成形用金型におい
て、中空樹脂成形品内部に充填された不活性ガスの排出
に際し、ガスノズル周辺またはガスノズル内部を負圧に
して、不活性ガスの排出を高速に行うことを特徴とす
る。
ガスノズル孔の嵌合部は、溶融樹脂流入時にバリが発生
しないように数ミクロンのクリアランスしか設けられな
い場合が多く、ガスが抜け難いという問題があり、さら
に、ガスノズル周辺は、溶融樹脂が覆っており、より一
層ガスが抜け難い状況にある。 【解決手段】 中空樹脂成形品の射出成形用金型におい
て、中空樹脂成形品内部に充填された不活性ガスの排出
に際し、ガスノズル周辺またはガスノズル内部を負圧に
して、不活性ガスの排出を高速に行うことを特徴とす
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、中空樹脂成形品の
射出成形用金型に関するもので、特に、中空樹脂成形品
内部に充填された不活性ガスの残圧による成形品の変形
や破裂を発生することなく、かつ、不活性ガスの排出を
高速に行うことによって成形サイクルを短縮でき、安定
した成形を行うことができる射出成形用金型に関するも
のである。
射出成形用金型に関するもので、特に、中空樹脂成形品
内部に充填された不活性ガスの残圧による成形品の変形
や破裂を発生することなく、かつ、不活性ガスの排出を
高速に行うことによって成形サイクルを短縮でき、安定
した成形を行うことができる射出成形用金型に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】ガス射出ユニットから金型内に注入され
た不活性ガスは、溶融樹脂内部で一定時間、一定圧力で
維持され、溶融樹脂が冷却固化した後に中空樹脂成形品
の外部へ排出される。この不活性ガスの排出は、通常、
ガスノズル周辺の僅かな空隙からの自然な漏洩によって
行われる。
た不活性ガスは、溶融樹脂内部で一定時間、一定圧力で
維持され、溶融樹脂が冷却固化した後に中空樹脂成形品
の外部へ排出される。この不活性ガスの排出は、通常、
ガスノズル周辺の僅かな空隙からの自然な漏洩によって
行われる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガスノ
ズルとガスノズル孔の嵌合部には、溶融樹脂流入時にバ
リが発生しないように数ミクロンのクリアランスしか設
けられていない場合が多く、不活性ガスが抜け難いとい
う問題がある。さらに、ガスノズル周辺は、溶融樹脂が
覆っており、より一層不活性ガスが抜け難い状況にあ
る。
ズルとガスノズル孔の嵌合部には、溶融樹脂流入時にバ
リが発生しないように数ミクロンのクリアランスしか設
けられていない場合が多く、不活性ガスが抜け難いとい
う問題がある。さらに、ガスノズル周辺は、溶融樹脂が
覆っており、より一層不活性ガスが抜け難い状況にあ
る。
【０００４】一般に、中空樹脂成形品の内部に５〜２０
ＭＰａの圧力で充填された不活性ガスは、一定時間保持
された後、自然に成形品外へ漏洩減圧し、やがて大気圧
に達する。一方、中空樹脂成形品は、固化冷却を経て射
出成形用金型から取出されるが、この時に、中空樹脂成
形品の内部の不活性ガスが十分排出されていないと、こ
の不活性ガスの残圧によって中空樹脂成形品に歪みを生
じたり、最悪の場合には、中空樹脂成形品が破裂してし
まう状況等に至ってしまう。このような不活性ガスの残
圧による不具合は、中空樹脂成形品の中空率が高ければ
高い程、顕著に発生する。
ＭＰａの圧力で充填された不活性ガスは、一定時間保持
された後、自然に成形品外へ漏洩減圧し、やがて大気圧
に達する。一方、中空樹脂成形品は、固化冷却を経て射
出成形用金型から取出されるが、この時に、中空樹脂成
形品の内部の不活性ガスが十分排出されていないと、こ
の不活性ガスの残圧によって中空樹脂成形品に歪みを生
じたり、最悪の場合には、中空樹脂成形品が破裂してし
まう状況等に至ってしまう。このような不活性ガスの残
圧による不具合は、中空樹脂成形品の中空率が高ければ
高い程、顕著に発生する。
【０００５】本発明の目的は、このような従来における
問題を解決するために、射出成形された中空樹脂成形品
内部に５〜２０ＭＰａの圧力で充填された不活性ガス
が、一定時間保持された後に、型開動作直前に、吸引ポ
ンプを用いて負圧にされたガスノズル周辺あるいは、ガ
スノズル内部と連通することによって、強制的かつ高速
に型外へ排出され、従って、中空樹脂成形品内部の不活
性ガスの残圧が、ほぼ大気圧まで低減されるために中空
樹脂成形品に歪みを生じたり、中空樹脂成形品が破裂し
てしまう状況を防止することができる射出成形用金型を
提供することにある。
問題を解決するために、射出成形された中空樹脂成形品
内部に５〜２０ＭＰａの圧力で充填された不活性ガス
が、一定時間保持された後に、型開動作直前に、吸引ポ
ンプを用いて負圧にされたガスノズル周辺あるいは、ガ
スノズル内部と連通することによって、強制的かつ高速
に型外へ排出され、従って、中空樹脂成形品内部の不活
性ガスの残圧が、ほぼ大気圧まで低減されるために中空
樹脂成形品に歪みを生じたり、中空樹脂成形品が破裂し
てしまう状況を防止することができる射出成形用金型を
提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の射出成形用金型は、中空樹脂成形品の射
出成形用金型において、中空樹脂成形品内部に充填され
た不活性ガスの排出に際し、ガスノズル周辺を負圧にし
て、不活性ガスの排出を高速に行うことを特徴とする。
めに、本発明の射出成形用金型は、中空樹脂成形品の射
出成形用金型において、中空樹脂成形品内部に充填され
た不活性ガスの排出に際し、ガスノズル周辺を負圧にし
て、不活性ガスの排出を高速に行うことを特徴とする。
【０００７】また、本発明の射出成形用金型は、前記中
空樹脂成形品を形成するキャビティが、固定側型板と可
動側型板の間に形成され、中空樹脂成形品内に不活性ガ
スを注入できるように前記可動側型板側にガスノズルが
前後動可能に設けられると共に、前記可動側型板に不活
性ガスを強制排気するための排気管が設けられているこ
とを特徴とする。
空樹脂成形品を形成するキャビティが、固定側型板と可
動側型板の間に形成され、中空樹脂成形品内に不活性ガ
スを注入できるように前記可動側型板側にガスノズルが
前後動可能に設けられると共に、前記可動側型板に不活
性ガスを強制排気するための排気管が設けられているこ
とを特徴とする。
【０００８】さらに、本発明の射出成形用金型は、中空
樹脂成形品の射出成形用金型において、前記中空樹脂成
形品内部に充填された不活性ガスの排出に際し、ガスノ
ズル内部を負圧にして、不活性ガスの排出を高速に行う
ことができることを特徴とする。
樹脂成形品の射出成形用金型において、前記中空樹脂成
形品内部に充填された不活性ガスの排出に際し、ガスノ
ズル内部を負圧にして、不活性ガスの排出を高速に行う
ことができることを特徴とする。
【０００９】さらにまた、本発明の射出成形用金型は、
前記中空樹脂成形品を形成するキャビティが、固定側型
板と可動側型板の間に形成され、前記中空樹脂成形品内
に不活性ガスを注入できるように前記可動側型板側に前
記ガスノズルが固定して設けられると共に、前記可動側
型板に不活性ガスを強制排気するための排気管が設けら
れていることを特徴とする。
前記中空樹脂成形品を形成するキャビティが、固定側型
板と可動側型板の間に形成され、前記中空樹脂成形品内
に不活性ガスを注入できるように前記可動側型板側に前
記ガスノズルが固定して設けられると共に、前記可動側
型板に不活性ガスを強制排気するための排気管が設けら
れていることを特徴とする。
【００１０】本発明の射出成形用金型は、前記ガスノズ
ルへの経路に注入弁が設けられ、前記排気管が前記経路
を分岐して形成され、かつ排気弁が設けられていること
を特徴とする。
ルへの経路に注入弁が設けられ、前記排気管が前記経路
を分岐して形成され、かつ排気弁が設けられていること
を特徴とする。
【００１１】
【発明の実施の形態】このように構成された本発明の射
出成形用金型によれば、射出成形された中空樹脂成形品
の内部に５〜２０ＭＰａの圧力で充填された不活性ガス
が、一定時間保持された後に、型開動作直前に、吸引ポ
ンプを用いて負圧にされたガスノズル周辺あるいは、ガ
スノズル内部と連通することにより、強制的かつ高速に
型外へ排出され、従って、中空樹脂成形品内部の不活性
ガスの残圧が、ほぼ大気圧まで低減されるために中空樹
脂成形品に歪みを生じたり、中空樹脂成形品が破裂して
しまう状況を防止することができる。
出成形用金型によれば、射出成形された中空樹脂成形品
の内部に５〜２０ＭＰａの圧力で充填された不活性ガス
が、一定時間保持された後に、型開動作直前に、吸引ポ
ンプを用いて負圧にされたガスノズル周辺あるいは、ガ
スノズル内部と連通することにより、強制的かつ高速に
型外へ排出され、従って、中空樹脂成形品内部の不活性
ガスの残圧が、ほぼ大気圧まで低減されるために中空樹
脂成形品に歪みを生じたり、中空樹脂成形品が破裂して
しまう状況を防止することができる。
【００１２】また、不活性ガスの排出を高速に行うこと
により、不活性ガスが自然に中空樹脂成形品外へ漏洩減
圧するのを待つことなく、次の成形動作へ移行できるた
めに成形サイクルが短縮でき、不活性ガスの排出がショ
ット間でばらつくこと無く安定した成形を行うことがで
きる。
により、不活性ガスが自然に中空樹脂成形品外へ漏洩減
圧するのを待つことなく、次の成形動作へ移行できるた
めに成形サイクルが短縮でき、不活性ガスの排出がショ
ット間でばらつくこと無く安定した成形を行うことがで
きる。
【００１３】以下に、本発明に射出成形用金型の実施形
態を図１ないし図６を参照して詳細に説明する。
態を図１ないし図６を参照して詳細に説明する。
【００１４】（実施例１）図１は、本発明の射出成形用
金型の実施例１におけるガスノズル前進および後退可能
な方式の断面図で、図２、図３は本実施例の作動を説明
するための拡大図であり、図４は動作手順を示すフロー
チャートである。
金型の実施例１におけるガスノズル前進および後退可能
な方式の断面図で、図２、図３は本実施例の作動を説明
するための拡大図であり、図４は動作手順を示すフロー
チャートである。
【００１５】図１に示されるように、本発明の射出成形
用金型は、例えばガスアシスト射出成形用金型に適用で
きるものであるが、このようなガスアシスト射出成形用
金型に何等特別に限定されるものではない。
用金型は、例えばガスアシスト射出成形用金型に適用で
きるものであるが、このようなガスアシスト射出成形用
金型に何等特別に限定されるものではない。
【００１６】図示の本発明の射出成形用金型の実施例１
において、中空樹脂成形品３を形成するためのキャビテ
ィＣは、射出成形用金型を構成する固定側型板１と可動
側型板２との間に形成され、本実施例では中空樹脂成形
品３の内部に、不活性ガス等のガスを注入および排気で
きるように可動側型板２側にガスノズル６が前後動可能
に、すなわち前進および後退可能に設けられている。こ
の他に、可動側型板２には、不活性ガスを射出成形用金
型から強制排気するための排気管４と、排気効率を向上
させるようガスノズル６との間をシールするためのＯリ
ング５とが設けられている。
において、中空樹脂成形品３を形成するためのキャビテ
ィＣは、射出成形用金型を構成する固定側型板１と可動
側型板２との間に形成され、本実施例では中空樹脂成形
品３の内部に、不活性ガス等のガスを注入および排気で
きるように可動側型板２側にガスノズル６が前後動可能
に、すなわち前進および後退可能に設けられている。こ
の他に、可動側型板２には、不活性ガスを射出成形用金
型から強制排気するための排気管４と、排気効率を向上
させるようガスノズル６との間をシールするためのＯリ
ング５とが設けられている。
【００１７】図１に示されるような断面構造を有する本
発明のガスノズル前進および後退方式の射出成形用金型
において、ガスノズル６は、中空樹脂成形品３を形成す
るキャビティＣに連通するノズル孔内に摺動可能なよう
に適当なクリアランスを以ってノズル孔に、一端が嵌合
固定されており、図２に示されるように、ガスノズル６
が所定の位置まで前進した状態で、キャビティＣ内に溶
融樹脂が射出され、適当な遅延時間を経た後に、キャビ
ティＣ内の溶融樹脂中にガスノズル６の内部通路を経由
して不活性ガス等のガスを注入する。このガスノズル６
の周辺はＯリング５によってシールされており、可動側
型板２に設けられた排気管４を通じて吸引ポンプ（図示
しない）に連通されている。
発明のガスノズル前進および後退方式の射出成形用金型
において、ガスノズル６は、中空樹脂成形品３を形成す
るキャビティＣに連通するノズル孔内に摺動可能なよう
に適当なクリアランスを以ってノズル孔に、一端が嵌合
固定されており、図２に示されるように、ガスノズル６
が所定の位置まで前進した状態で、キャビティＣ内に溶
融樹脂が射出され、適当な遅延時間を経た後に、キャビ
ティＣ内の溶融樹脂中にガスノズル６の内部通路を経由
して不活性ガス等のガスを注入する。このガスノズル６
の周辺はＯリング５によってシールされており、可動側
型板２に設けられた排気管４を通じて吸引ポンプ（図示
しない）に連通されている。
【００１８】射出成形用金型に５〜２０ＭＰａの圧力で
充填された不活性ガスは、溶融樹脂内部に中空部を形成
し、一定時間保持された後に、図３に示されるように、
ガスノズル６が後退し、吸引ポンプ（図示しない）を用
いて負圧にされたガスノズル６の周辺と連通することに
よって強制的かつ高速に射出成形用金型外へ排出され
る。従って、不活性ガスの残圧は、ほぼ大気圧まで低減
され、冷却固化した中空樹脂成形品３に何等歪みを残す
こと無く、射出成形用金型の型開動作を開始することが
でき、成形された中空樹脂成形品３を取出すことができ
る。
充填された不活性ガスは、溶融樹脂内部に中空部を形成
し、一定時間保持された後に、図３に示されるように、
ガスノズル６が後退し、吸引ポンプ（図示しない）を用
いて負圧にされたガスノズル６の周辺と連通することに
よって強制的かつ高速に射出成形用金型外へ排出され
る。従って、不活性ガスの残圧は、ほぼ大気圧まで低減
され、冷却固化した中空樹脂成形品３に何等歪みを残す
こと無く、射出成形用金型の型開動作を開始することが
でき、成形された中空樹脂成形品３を取出すことができ
る。
【００１９】このような本発明の射出成形用金型の実施
例１におけるガスノズル後退方式における動作手順が図
４のフローチャートに示されている。
例１におけるガスノズル後退方式における動作手順が図
４のフローチャートに示されている。
【００２０】図示されるように、本実施例においては、
先ず、動作が開始されると、ステップＳ１において樹脂
を射出成形用金型内に射出した後に、ステップＳ２にお
いて不活性ガス等のガスを注入する。次いで、ステップ
Ｓ３において、冷却固化して中空樹脂成形品３を固化
し、その後に、ステップＳ４でガスノズル６周辺を負圧
に吸引する。この吸引の後に、ステップＳ５でガスノズ
ル６を後退させて、次のステップＳ６において中空樹脂
成形品３の内部の不活性ガスを排気し、ステップＳ７で
射出成形用金型を開いて、ステップＳ８において中空樹
脂成形品３を射出成形用金型から取出す。
先ず、動作が開始されると、ステップＳ１において樹脂
を射出成形用金型内に射出した後に、ステップＳ２にお
いて不活性ガス等のガスを注入する。次いで、ステップ
Ｓ３において、冷却固化して中空樹脂成形品３を固化
し、その後に、ステップＳ４でガスノズル６周辺を負圧
に吸引する。この吸引の後に、ステップＳ５でガスノズ
ル６を後退させて、次のステップＳ６において中空樹脂
成形品３の内部の不活性ガスを排気し、ステップＳ７で
射出成形用金型を開いて、ステップＳ８において中空樹
脂成形品３を射出成形用金型から取出す。
【００２１】次いで、ステップＳ９で射出成形用金型を
閉じて、続いてのステップＳ１０においてガスノズル６
を前進させて、これによって１サイクルを終了し、次の
工程を再び開始する。
閉じて、続いてのステップＳ１０においてガスノズル６
を前進させて、これによって１サイクルを終了し、次の
工程を再び開始する。
【００２２】このようにして、本発明の射出成形用金型
によれば、中空樹脂成形品に歪みを生じたり、中空樹脂
成形品が破裂してしまう状況を防止することができ、不
活性ガスの排出がショット間でばらつくことなく安定し
た成形を行うことができる効果がある。このような効果
は、中空樹脂成形品の中空率が高ければ高い程、また不
活性ガスの圧力が高ければ高いほど顕著に現れる。
によれば、中空樹脂成形品に歪みを生じたり、中空樹脂
成形品が破裂してしまう状況を防止することができ、不
活性ガスの排出がショット間でばらつくことなく安定し
た成形を行うことができる効果がある。このような効果
は、中空樹脂成形品の中空率が高ければ高い程、また不
活性ガスの圧力が高ければ高いほど顕著に現れる。
【００２３】（実施例２）図５は、本発明の射出成形用
金型の実施例２におけるガスノズル固定方式の断面図
で、図６は、この固定方式における動作手順を示すフロ
ーチャートである。
金型の実施例２におけるガスノズル固定方式の断面図
で、図６は、この固定方式における動作手順を示すフロ
ーチャートである。
【００２４】図５に示されるように、本発明の射出成形
用金型の実施例２のガスノズル固定方式においては、キ
ャビティＣに対して可動側型板２にガスノズル７が固定
されており、先の図１に示される実施例１の如く前進お
よび後退するガスノズル６のようにガスノズルの後退に
より不活性ガスを排気する空間を形成することがないた
めに、キャビティＣと中空樹脂成形品３の僅かな隙間か
ら不活性ガスを排気することになり、条件は一層厳しく
なる。
用金型の実施例２のガスノズル固定方式においては、キ
ャビティＣに対して可動側型板２にガスノズル７が固定
されており、先の図１に示される実施例１の如く前進お
よび後退するガスノズル６のようにガスノズルの後退に
より不活性ガスを排気する空間を形成することがないた
めに、キャビティＣと中空樹脂成形品３の僅かな隙間か
ら不活性ガスを排気することになり、条件は一層厳しく
なる。
【００２５】そこで、本実施例では、このような固定の
ガスノズル７に対して、不活性ガスを注入する注入経路
１０に注入弁９を設け、この注入経路１０を途中で分岐
して排気経路１１を形成し、この分岐した排気経路１１
に排気弁８を設けている。従って、溶融樹脂中に不活性
ガスを注入する際には、注入弁９を開いて排気弁８を閉
じ、不活性ガスを排出する際には、注入弁９を閉じて排
気弁８を開くことによって、先の図１の場合と同様な効
果を得ることができる。排気弁８は、吸引ポンプ（図示
しない）に連通されており、排気弁８までの経路は予め
負圧に保たれている。
ガスノズル７に対して、不活性ガスを注入する注入経路
１０に注入弁９を設け、この注入経路１０を途中で分岐
して排気経路１１を形成し、この分岐した排気経路１１
に排気弁８を設けている。従って、溶融樹脂中に不活性
ガスを注入する際には、注入弁９を開いて排気弁８を閉
じ、不活性ガスを排出する際には、注入弁９を閉じて排
気弁８を開くことによって、先の図１の場合と同様な効
果を得ることができる。排気弁８は、吸引ポンプ（図示
しない）に連通されており、排気弁８までの経路は予め
負圧に保たれている。
【００２６】このような本発明の射出成形用金型の実施
例２におけるガスノズル固定方式における動作手順が図
６のフローチャートに示されている。
例２におけるガスノズル固定方式における動作手順が図
６のフローチャートに示されている。
【００２７】図示されるように、本実施例においては、
先ず、動作が開始されると、ステップＳ１において排気
弁８を閉じ、次のステップＳ２において樹脂を射出成形
用金型のキャビティＣ内に射出した後に、ステップＳ３
において射出成形用金型に不活性ガス等のガスを注入す
る。そして、ステップＳ４において、冷却固化して中空
樹脂成形品を固化し、その後に、ステップＳ５で排気経
路１１を、図示しない吸引ポンプで吸引してガスノズル
６の内部を負圧に吸引する。この吸引の後に、ステップ
Ｓ６で注入弁９を閉じて、ステップＳ７で排気弁８を開
き、次のステップＳ８において中空樹脂成形品３の内部
の不活性ガスを排気し、ステップＳ９で射出成形用金型
を開き、ステップＳ１０において中空樹脂成形品３を射
出成形用金型から取出す。
先ず、動作が開始されると、ステップＳ１において排気
弁８を閉じ、次のステップＳ２において樹脂を射出成形
用金型のキャビティＣ内に射出した後に、ステップＳ３
において射出成形用金型に不活性ガス等のガスを注入す
る。そして、ステップＳ４において、冷却固化して中空
樹脂成形品を固化し、その後に、ステップＳ５で排気経
路１１を、図示しない吸引ポンプで吸引してガスノズル
６の内部を負圧に吸引する。この吸引の後に、ステップ
Ｓ６で注入弁９を閉じて、ステップＳ７で排気弁８を開
き、次のステップＳ８において中空樹脂成形品３の内部
の不活性ガスを排気し、ステップＳ９で射出成形用金型
を開き、ステップＳ１０において中空樹脂成形品３を射
出成形用金型から取出す。
【００２８】次いで、ステップＳ１１で射出成形用金型
を閉じて、続いてのステップＳ１２において注入弁９を
開いて、これによって１サイクルを終了し、次の工程を
再び開始する。
を閉じて、続いてのステップＳ１２において注入弁９を
開いて、これによって１サイクルを終了し、次の工程を
再び開始する。
【００２９】以上のようにして、本発明の射出成形用金
型によれば、中空樹脂成形品に歪みを生じたり、中空樹
脂成形品が破裂してしまう状況等を防止することがで
き、不活性ガスの排出がショット間でばらつくことなく
安定した成形を行うことができる効果が得られるもの
で、このような効果は、中空樹脂成形品の中空率が高け
れば高い程、また、不活性ガスの圧力が高ければ高いほ
ど顕著に現れる。
型によれば、中空樹脂成形品に歪みを生じたり、中空樹
脂成形品が破裂してしまう状況等を防止することがで
き、不活性ガスの排出がショット間でばらつくことなく
安定した成形を行うことができる効果が得られるもの
で、このような効果は、中空樹脂成形品の中空率が高け
れば高い程、また、不活性ガスの圧力が高ければ高いほ
ど顕著に現れる。
【００３０】
【発明の効果】このように構成された本発明の請求項１
記載の射出成形用金型は、中空樹脂成形品の射出成形用
金型において、中空樹脂成形品内部に充填された不活性
ガスの排出に際し、ガスノズル周辺を負圧にして、不活
性ガスの排出を高速に行うので、中空樹脂成形品に歪み
を生じたり、中空樹脂成形品が破裂してしまう状況等を
防止することができ、不活性ガスの排出がショット間で
ばらつくことなく安定した成形を行うことができる効果
があるもので、中空樹脂成形品の中空率が高ければ高い
程、また、不活性ガスの圧力が高ければ高いほど当該効
果は顕著に現れるものである。
記載の射出成形用金型は、中空樹脂成形品の射出成形用
金型において、中空樹脂成形品内部に充填された不活性
ガスの排出に際し、ガスノズル周辺を負圧にして、不活
性ガスの排出を高速に行うので、中空樹脂成形品に歪み
を生じたり、中空樹脂成形品が破裂してしまう状況等を
防止することができ、不活性ガスの排出がショット間で
ばらつくことなく安定した成形を行うことができる効果
があるもので、中空樹脂成形品の中空率が高ければ高い
程、また、不活性ガスの圧力が高ければ高いほど当該効
果は顕著に現れるものである。
【００３１】本発明の請求項２記載の射出成形用金型
は、前記中空樹脂成形品を形成するキャビティが、固定
側型板と可動側型板の間に形成され、中空樹脂成形品内
に不活性ガスを注入できるように前記可動側型板側にガ
スノズルが前後動可能に設けられると共に、前記可動側
型板に不活性ガスを強制排気するための排気管が設けら
れているので、ガスノズルの前進および後退で不活性ガ
スのようなガスの注入、排気を迅速かつ好適に行うこと
ができ、安定した成形を行うようにできる。
は、前記中空樹脂成形品を形成するキャビティが、固定
側型板と可動側型板の間に形成され、中空樹脂成形品内
に不活性ガスを注入できるように前記可動側型板側にガ
スノズルが前後動可能に設けられると共に、前記可動側
型板に不活性ガスを強制排気するための排気管が設けら
れているので、ガスノズルの前進および後退で不活性ガ
スのようなガスの注入、排気を迅速かつ好適に行うこと
ができ、安定した成形を行うようにできる。
【００３２】本発明の請求項３記載の射出成形用金型
は、前記中空樹脂成形品の射出成形において、前記中空
樹脂成形品内部に充填された不活性ガスの排出に際し、
ガスノズルの内部を負圧にして、不活性ガスの排出を高
速に行うことができるので、中空樹脂成形品に歪みを生
じたり、中空樹脂成形品が破裂してしまう状況等を防止
することができ、不活性ガスの排出がショット間でばら
つくことなく安定した成形を短時間で行うことができ
る。
は、前記中空樹脂成形品の射出成形において、前記中空
樹脂成形品内部に充填された不活性ガスの排出に際し、
ガスノズルの内部を負圧にして、不活性ガスの排出を高
速に行うことができるので、中空樹脂成形品に歪みを生
じたり、中空樹脂成形品が破裂してしまう状況等を防止
することができ、不活性ガスの排出がショット間でばら
つくことなく安定した成形を短時間で行うことができ
る。
【００３３】本発明の請求項４記載の射出成形用金型
は、前記中空樹脂成形品を形成するキャビティが、固定
側型板と可動側型板の間に形成され、前記中空樹脂成形
品内に不活性ガスを注入できるように前記可動側型板側
にガスノズルが固定して設けられると共に、前記可動側
型板に不活性ガスを強制排気するための排気管が設けら
れているので、ガスノズルが固定された簡単な構造に形
成することができ、不活性ガスの排出時間を短縮するこ
とができ、ハイサイクル成形が可能になる。
は、前記中空樹脂成形品を形成するキャビティが、固定
側型板と可動側型板の間に形成され、前記中空樹脂成形
品内に不活性ガスを注入できるように前記可動側型板側
にガスノズルが固定して設けられると共に、前記可動側
型板に不活性ガスを強制排気するための排気管が設けら
れているので、ガスノズルが固定された簡単な構造に形
成することができ、不活性ガスの排出時間を短縮するこ
とができ、ハイサイクル成形が可能になる。
【００３４】本発明の請求項５記載の射出成形用金型
は、前記ガスノズルへの経路に注入弁が設けられ、前記
排気管が前記経路を分岐して形成され、かつ排気弁が設
けられるので、簡単な構成に製作でき、不活性ガスの注
入、排出を好適に制御して行うことができる。
は、前記ガスノズルへの経路に注入弁が設けられ、前記
排気管が前記経路を分岐して形成され、かつ排気弁が設
けられるので、簡単な構成に製作でき、不活性ガスの注
入、排出を好適に制御して行うことができる。
【図１】ガスノズルが前進、後退する構造を有する本発
明の射出成形用金型の実施例１における断面図である。
明の射出成形用金型の実施例１における断面図である。
【図２】図１のガスノズルが前進した状態を示す拡大断
面図である。
面図である。
【図３】図１のガスノズルが後退した状態を示す図２と
同様な拡大断面図である。
同様な拡大断面図である。
【図４】図１に示される本発明の射出成形用金型の実施
例１における作動手順を示すフローチャートである。
例１における作動手順を示すフローチャートである。
【図５】ガスノズルが固定された構造を有する本発明の
射出成形用金型の実施例２における断面図である。
射出成形用金型の実施例２における断面図である。
【図６】図５に示される本発明の射出成形用金型の実施
例２における作動手順を示すフローチャートである。
例２における作動手順を示すフローチャートである。
１ 固定側型板 ２ 可動側型板 ３ 中空樹脂成形品 ４ 排気管 ５ Ｏリング ６ ガスノズル（前進、後退可能タイプ） ７ ガスノズル（固定タイプ） ８ 排気弁 ９ 注入弁 １０ 注入経路 １１ 排気経路
Claims (5)
- 【請求項１】 中空樹脂成形品の射出成形用金型におい
て、前記中空樹脂成形品内部に充填された不活性ガスの
排出に際し、ガスノズル周辺を負圧にして、不活性ガス
の排出を高速に行うことを特徴とする射出成形用金型。 - 【請求項２】 前記中空樹脂成形品を形成するキャビテ
ィが、固定側型板と可動側型板の間に形成され、中空樹
脂成形品内に不活性ガスを注入できるように前記可動側
型板側にガスノズルが前後動可能に設けられると共に、
前記可動側型板に不活性ガスを強制排気するための排気
管が設けられていることを特徴とする請求項１記載の射
出成形用金型。 - 【請求項３】 中空樹脂成形品の射出成形用金型におい
て、前記中空樹脂成形品内部に充填された不活性ガスの
排出に際し、ガスノズルの内部を負圧にして、不活性ガ
スの排出を高速に行うことができることを特徴とする射
出成形用金型。 - 【請求項４】 前記中空樹脂成形品を形成するキャビテ
ィが、固定側型板と可動側型板の間に形成され、前記中
空樹脂成形品内に不活性ガスを注入できるように前記可
動側型板側に前記ガスノズルが固定して設けられると共
に、前記可動側型板に不活性ガスを強制排気するための
排気管が設けられていることを特徴とする請求項３記載
の射出成形用金型。 - 【請求項５】 前記ガスノズルへの経路に注入弁が設け
られ、前記排気管が前記経路を分岐して形成され、かつ
排気弁が設けられていることを特徴とする請求項４記載
の射出成形用金型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11228924A JP2001047472A (ja) | 1999-08-12 | 1999-08-12 | 射出成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11228924A JP2001047472A (ja) | 1999-08-12 | 1999-08-12 | 射出成形用金型 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001047472A true JP2001047472A (ja) | 2001-02-20 |
Family
ID=16884000
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11228924A Pending JP2001047472A (ja) | 1999-08-12 | 1999-08-12 | 射出成形用金型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001047472A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1243396A1 (de) * | 2001-03-23 | 2002-09-25 | Battenfeld GmbH | Verfahren zur Herstellung von Kunststoffformteilen mit einem Hohlraum nach dem Spritzgiessverfahren |
| US6709625B2 (en) | 2001-03-23 | 2004-03-23 | Battenfeld Gmbh | Process and apparatus for injection molding of molded parts having at least one cavity |
| US6713014B2 (en) | 2000-02-22 | 2004-03-30 | Battenfeld Gmbh | Method and apparatus for injection molding parts which have at least one cavity |
| KR20040033731A (ko) * | 2002-10-15 | 2004-04-28 | 주식회사 팬택앤큐리텔 | 가스 사출 금형에 의한 단말기 커버 및 그의 제조방법 |
| US6913719B2 (en) | 2001-03-23 | 2005-07-05 | Battenford Gmbh | Device and process for injection molding of hollow plastic parts |
| US7045161B2 (en) | 2001-02-23 | 2006-05-16 | Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo | Method of producing processed food |
| CN111962860A (zh) * | 2020-08-19 | 2020-11-20 | 山东金驰建设有限公司 | 空腹夹层板剪力键装配式模板设计与施工方法 |
-
1999
- 1999-08-12 JP JP11228924A patent/JP2001047472A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6713014B2 (en) | 2000-02-22 | 2004-03-30 | Battenfeld Gmbh | Method and apparatus for injection molding parts which have at least one cavity |
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| US6709626B2 (en) | 2001-03-23 | 2004-03-23 | Battenfeld Gmbh | Process and apparatus for injection molding of molded parts having at least one cavity |
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| KR20040033731A (ko) * | 2002-10-15 | 2004-04-28 | 주식회사 팬택앤큐리텔 | 가스 사출 금형에 의한 단말기 커버 및 그의 제조방법 |
| CN111962860A (zh) * | 2020-08-19 | 2020-11-20 | 山东金驰建设有限公司 | 空腹夹层板剪力键装配式模板设计与施工方法 |
| CN111962860B (zh) * | 2020-08-19 | 2022-02-15 | 山东金驰建设有限公司 | 空腹夹层板剪力键装配式模板设计与施工方法 |
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