JP2001047468A - 射出成形用スプールブッシュおよび射出成形金型 - Google Patents

射出成形用スプールブッシュおよび射出成形金型

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JP2001047468A
JP2001047468A JP11220819A JP22081999A JP2001047468A JP 2001047468 A JP2001047468 A JP 2001047468A JP 11220819 A JP11220819 A JP 11220819A JP 22081999 A JP22081999 A JP 22081999A JP 2001047468 A JP2001047468 A JP 2001047468A
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JP
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injection molding
spool bush
cooling
bush
molding
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JP11220819A
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English (en)
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Michiharu Ito
道治 伊藤
Akira Furusawa
昭 古澤
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Canon Inc
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形サイクルの短縮化を図りつつ、成形不良
の発生を抑えて効率のよい射出成形を実施することがで
きる射出成形用スプールブッシュおよび射出成形金型を
提供すること。 【解決手段】 射出成形金型のキャビティー内に樹脂材
料を供給するための樹脂材料流路13が形成された射出
成形用スプールブッシュ1において、樹脂材料流路13
の近傍位置に、冷却水を通すための冷却用水管部14を
設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形時に、ス
プールブッシュの材料流路内に射出成形材料が残留する
ことを防止する射出成形用スプールブッシュ、および射
出成形金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、3プレート金型構造
の射出成形金型においては、射出装置からの樹脂材料が
スプール部とランナー部を介して供給され、その樹脂材
料がゲートを経て金型内のキャビティー内に射出され
る。冷却固化された成形品とスプルランナーは、別々に
取り出される。また、固定側型板およびランナーストリ
ッパプレートには、樹脂材料を冷却するための冷却水用
の回路が設けられている。固定側型板には、スプールブ
ッシュが組み込まれている。また、ホットランナーノズ
ルを用いた樹脂材料の射出成形方法においては、一般
に、金型のゲート(ダイレクトゲート)にホットランナ
ーノズルがドッキングされ、射出装置からの樹脂材料が
ホットランナーブロックを介してホットランナーノズル
に供給され、その樹脂材料がゲートを経て金型のキャビ
ティー内に射出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来技術
において、スプールブッシュを用いて樹脂材料の射出成
形を行った場合、キャビティー内に到達してから冷却固
化する樹脂材料部分と、射出装置側に近い樹脂材料部分
では温度差があるため、スプールブッシュ側の樹脂材料
部分の冷却固化が遅れ、その分、スプールブッシュから
の離型性が悪くなる。仮に、スプールブッシュ側の離型
性を考慮して成形条件を設定した場合には、スプールブ
ッシュ側における樹脂部分の固化時間を確保しなければ
ならない分、成形効率が低下してしまう。
【0004】そこで、従来は、成形サイクルを延ばすこ
となく、離型性をよくするために、離型剤などを利用し
ている。そして、離型剤などを用いて射出成形を行うこ
とにより、スプールブッシュ側に樹脂材料が残る、いわ
ゆる“トラレ”による成形不良を防止している。
【0005】しかし、離型剤を用いるためには、成形作
業を中断しなければならず、それが成形サイクルの短縮
化を阻害するという問題があった。
【0006】本発明の目的は、成形サイクルの短縮化を
図りつつ、成形不良の発生を抑えて効率のよい射出成形
を実施することができる射出成形用スプールブッシュお
よび射出成形金型を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の射出成形用スプ
ールブッシュは、射出成形金型のキャビティー内に射出
される射出成形材料を供給するための材料流路が形成さ
れた射出成形用スプールブッシュにおいて、前記材料流
路の近傍位置に、冷却液を通すための冷却液流路を設け
たことを特徴とする。
【0008】本発明の射出成形金型は、前記の射出成形
用スプールブッシュと、前記射出成形用スプールブッシ
ュの材料流路から供給される射出成形材料が射出される
キャビティーを形成する型板と、前記射出成形用スプー
ルブッシュにおける前記冷却液流路に冷却液を導くため
の管路とを備えたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0010】図1は、本発明の射出成形金型の正面図で
あり、固定側型板32と可動側型板33との間にキャビ
ティー5が形成される。31はパーティングライン(P
L)である。2は固定側取付板、3はランナーストリッ
パプレート、21は可動側取付板、22はエジェクター
プレート、23は冷却用の水管である。1は、ランナー
ストリッパプレート3に組み込まれたスプールブッシュ
である。水管23は、キャビティー5内の樹脂材料を冷
却するための冷却回路に接続されると共に、後述するよ
うに、スプールブッシュ1内の樹脂材料を冷却するため
の冷却回路にも接続される。
【0011】図2は、ランナーストリッパプレート3へ
の組み込み状態におけるスプールブッシュ1の断面図、
図3は、組み込み前の状態におけるスプールブッシュ1
の断面図、図4は図3のIV矢視図、図5は図4のV−
V線に沿う断面図である。
【0012】スプールブッシュ1において、12は成形
機ノズルタッチ面、13は樹脂材料流路であり、射出装
置から供給された溶融状態の樹脂材料は、樹脂材料流路
13を通ってキャビティー5内に射出される。スプール
ブッシュ1は、その取付用孔15を通るボルト41によ
って、図2のように組み付けられる。スプールブッシュ
1には、図3中の左右方向に延在する冷却用水管部14
が形成されている。その水管部14における図3中左右
方向の中間部分には、図5のように、樹脂材料流路13
を挟む2股状の流路35が形成されている。水管部14
における左右の端部には、図2のようにキャップ42が
ねじ付けられる雌ねじ部が形成されている。このキャッ
プ42によって、水管部14の両端部は閉塞される。1
1A,11Bは、水管部14の両端部近傍に連通する冷
却用孔であり、冷却用流路30,30を通して水管2
3,23に接続される。これにより、水管部14は、冷
却水を通す冷却回路の一部を構成する。
【0013】水管部14の冷却用孔11A,11Bは、
一般に使用される冷却用流路30などの水管形状とされ
て、その流路30との接続が可能となっている。このよ
うに、既存の流路30を利用することにより、金型構造
の複雑化が回避される。流路35は、図5のように水管
部14の断面形状の内部、つまり一般に使用される水管
形状の内部に位置するように形状処理されている。水管
部14の断面は、一般に使用される冷却用流路30など
の水管の断面以下の大きさとしてもよい。
【0014】射出成形に際しては、樹脂材料流路13を
通して、溶融状態の樹脂材料をキャビティー5内に射出
した後、そのキャビティー5内の樹脂材料を冷却回路に
よって冷却して固化させると共に、水管部14によって
形成される冷却回路により、スプールブッシュ1の樹脂
材料流路13内の樹脂材料を冷却させる。そして、前者
の固化部分を成形品として、また後者の固化部分をラン
ナースプールとして取り出す。
【0015】このように、スプールブッシュ1の樹脂材
料流路13内の樹脂材料を、キャビティー5内の樹脂材
料と同等に冷却することにより、離型剤等を用いること
なく、つまり成形サイクルを延ばすことなく、スプール
ランナーの離型性を向上させて、トラレの発生を防止す
ることができる。また、離型剤等を用いることに伴なっ
て増加するメンテナンス回数を減少させて、成形効率を
より向上させることができる。
【0016】
【実施例】本発明のスプールブッシュ1を用い、成形材
料PSF(ポリサルホン)によって、以下の条件下にお
いて、精密部位を有する微細成形品を射出成形した。型
締力50トン、スクリュウ径φ20mmの成形機におい
て、充填位置は1mm〜57mmまでの5段階に調整、
その充填位置に合わせて充填速度も5段階に調整、保圧
時間は一次保圧から三次保圧まで三段階に調整、充填ピ
ーク圧は97.9kg/m2、V→P切換位置は14.
5mm、充填時間は0.14sec、冷却時間は34s
ec、休止時間は7sec、計量時間は19sec、サ
イクル時間は56.9sec、シリンダー設定温度38
5〜320℃、可動型温度は実測167℃の成形条件と
した。射出成形後にランナースプールの状態を確認し
た。その結果、成形開始から110ショット後にトラレ
が発生した。
【0017】比較例として、図6および図7の従来のス
プールブッシュ6、つまり水管部が形成されていないス
プールブッシュを用い、同一条件下において射出成形を
実施してみた。その結果、成形開始から50ショット後
にランナースプールのトラレが発生した。図6および図
7において、本発明に係るスプールブッシュ1と同様の
部分には同一符号を付した。
【0018】このように、本発明のスプールブッシュ1
を用いることにより、同一成形条件、同一成形サイクル
において、スプールランナーのトラレの発生が半分以下
に減少した。この結果、離型剤の使用とメンテナンス回
数が減少して、成形効率が向上した。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、スプー
ルブッシュにおける材料流路の近傍位置に、冷却液を通
すための冷却液流路を設けたことにより、そのスプール
ブッシュ内の射出成形材料をキャビティー内の射出成形
材料と同様に冷却して、スプールブッシュ内におけるス
プールランナーの残留を防止することができる。この結
果、成形サイクルの短縮化を図りつつ、成形不良の発生
を抑えて効率のよい射出成形を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の射出成形金型の正面図である。
【図2】図1におけるスプールブッシュの組み込み状態
の断面図である。
【図3】図1におけるスプールブッシュの組み込み前の
状態の断面図である。
【図4】図3のIV矢視図である。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図である。
【図6】従来のスプールブッシュの断面図である。
【図7】図6のVII矢視図である。
【符号の説明】
1 スプールブッシュ 2 固定側取付板 3 ランナーストリッパプレート 5 キャビティー 11A,11B 冷却用孔 12 成形機ノズルタッチ面 13 樹脂材料流路 14 冷却用水管部 15 取付用孔 21 可動側取付板 22 エジェクタープレート 23 水管 30 冷却用流路 31 パーティングライン 32 固定側型板 33 可動側型板 35 流路 41 ボルト 42 キャップ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形金型のキャビティー内に射出さ
    れる射出成形材料を供給するための材料流路が形成され
    た射出成形用スプールブッシュにおいて、 前記材料流路の近傍位置に、冷却液を通すための冷却液
    流路を設けたことを特徴とする射出成形用スプールブッ
    シュ。
  2. 【請求項2】 前記冷却液流路は、前記材料流路を挟ん
    で位置する流路部分を有することを特徴とする請求項1
    に記載の射出成形用スプールブッシュ。
  3. 【請求項3】 前記冷却液流路の端部は、前記射出成形
    金型に配される冷却用水管に接続可能であることを特徴
    とする請求項1または2に記載の射出成形用スプールブ
    ッシュ。
  4. 【請求項4】 前記冷却液流路の断面は、前記冷却用配
    管の断面以下の大きさであることを特徴とする請求項1
    から3のいずれかに記載の射出成形用スプールブッシ
    ュ。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の射出
    成形用スプールブッシュと、 前記射出成形用スプールブッシュの材料流路から供給さ
    れる射出成形材料が射出されるキャビティーを形成する
    型板と、 前記射出成形用スプールブッシュにおける前記冷却液流
    路に冷却液を導くための管路とを備えたことを特徴とす
    る射出成形金型。
  6. 【請求項6】 前記キャビティー内の射出成形材料を冷
    却するための冷却用水管を備えたことを特徴とする請求
    項5に記載の射出成形金型。
  7. 【請求項7】 前記冷却用水管は、前記射出成形用スプ
    ールブッシュにおける前記冷却液流路に冷却水を導くこ
    とを特徴とする請求項6に記載の射出成形金型。
JP11220819A 1999-08-04 1999-08-04 射出成形用スプールブッシュおよび射出成形金型 Pending JP2001047468A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101448403B1 (ko) 2013-09-13 2014-10-08 엘에스엠트론 주식회사 사출형성기의 형체장치와 이를 이용한 사출성형방법

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KR101448403B1 (ko) 2013-09-13 2014-10-08 엘에스엠트론 주식회사 사출형성기의 형체장치와 이를 이용한 사출성형방법

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