JP2001047276A - はんだ材料 - Google Patents

はんだ材料

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直子 武田
Kazutaka Haniyu
和隆 羽生
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的強度特性及び濡れ特性に優れたはんだ
材料を提供すること。 【解決手段】 Sn−Ag合金又はSn−Ag−Bi−
Cu系合金に、希土類元素とゲルマニウムとを添加す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、はんだ材料に関
し、特に鉛フリー(無鉛)又は鉛レスのはんだ材料に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】はんだ接合技術は、電子産業の発展に伴
って電子回路素子の高密度実装化技術とその信頼性が求
められ、電子産業を支えているが、依然として鉛を用い
た錫−鉛(Sn−Pb)はんだが使用されている。
【0003】現在、マイクロソルダリング(微細はんだ
接合)技術に最も広く使用されているはんだは、Sn−
Pb系共晶はんだである。Sn−Pb系共晶はんだは、
63重量%の錫と37重量%の鉛の組成(63Sn−3
7Pb)からなり、183℃の共晶温度をもつ共晶合金
であって、温度特性、はんだ付け特性、信頼特性等にお
いて多くの優れた特性を示し、高密度表面実装技術を支
えている。
【0004】しかし、鉛を含有する製品の廃棄物から雨
水などにより流出した鉛は、有害成分であり、地下水の
汚染を引き起こす等、環境保護に対する問題となってい
る。欧米、特に、米国での鉛規制問題がここ数年前から
言われているが、諸事情により、まだ規制されていない
のが現状である。しかしながら、最近の状況では、米国
よりもヨーロッパの方が先に規制されるという情報もあ
る。このような鉛規制は、携帯電話等の小型情報機器を
対象に導入しようとする動きと判断される。一方、日本
でも廃棄物に関して鉛規制が強化されつつある。
【0005】鉛規制によりSn−Pb系はんだが使用で
きなくなると、融点、接合性、その他多くの作業性がS
n−Pb共晶系と同等の特性を持った代替はんだを開発
することが求められる。
【0006】現在、代替はんだ(Pbフリーソルダ)の
候補は種々公表されているが、いずれもSn−Pb共晶
はんだと比較して、コストアップ、濡れ性の劣化、融点
の上昇、疲労強度の低下、ドロスの発生などの欠点を有
している。
【0007】例えば、代替はんだ候補として、Snベー
スのSn−37Pb共晶合金よりも高融点のSn−A
g、低融点のSn−Bi及びSn−Inなどがあるが、
いずれも、融点、濡れ性、コストなどに問題があり、2
元系ではSn−Pb共晶はんだに替わるものは製造でき
ない。
【0008】また、Agを含むSn−Ag系は、共晶温
度が221℃であり、溶融温度特性が高いこととコスト
がかかることが指摘されているが、耐酸化性とはんだ付
け特性等が優れている点で有力視されている。また、9
0Sn−7.5Bi−2Ag−0.5CuからなるAl
loy Hと呼ばれる無鉛はんだ材料(溶融温度特性:
〜210℃)が知られているが、熱サイクルには強いも
のの、Bi量がこの系の組成では多いため、強度的には
脆いことが指摘されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記した理由から、ビ
スマス量を4重量%に減らして機械的な脆さを防ぎ、ま
たそのために低下する作業性、信頼性を補う目的でゲル
マニウムを微量添加した錫、銀、ビスマス、銅、及びゲ
ルマニウムの5元系である鉛フリーはんだ(93.4S
n−2Ag−4Bi−0.5Cu−0.1Ge)が開発
され、特開平10−230384号として本出願人によ
り既に提案されている。
【0010】しかしながら、この5元系合金は硬くて強
度が大きいために、例えば糸はんだに加工することが困
難である。
【0011】したがって、こうした背景から、Sn−B
i系無鉛はんだにおいて、ビスマスの脆さ、硬さを和ら
げ、またリフトオフ(はんだ付け後の剥離現象)を抑制
する効果のある添加元素が必要とされている。
【0012】そこで、本発明の目的は、特に無鉛はんだ
材料において、溶融温度を下げ、また、濡れ特性、機械
的強度特性を向上させ、かつ、作業性、信頼性を向上さ
せることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、希土類
元素とゲルマニウムとが添加されていることを特徴とす
るはんだ材料に係るものである。
【0014】本発明のはんだ材料によれば、希土類元素
とゲルマニウムとを添加することにより、溶融温度特
性、濡れ特性、機械的強度特性、及び作業性、信頼性を
向上させることができる。特に、希土類元素の添加によ
り、機械的物性や接着力を上げ(リフトオフを減少さ
せ)、ガラス、セラミックス、ポリイミドなどのはんだ
付けも容易となり、またゲルマニウムの添加により、濡
れ性と機械的特性を改善することができる。例えば、S
n−Ag−Bi系において、ビスマス添加による合金の
脆さ、硬さを改善し、糸はんだに加工することが容易と
なり、またビスマスの副作用でもある無鉛はんだに起こ
るリフトオフを克服することも可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明のはんだ材料は、鉛フリー
又は鉛レスのSn系の基本組成に前記希土類元素と少量
の前記ゲルマニウムとが添加されていることが望まし
い。
【0016】この基本組成は、Sn−Ag系、Sn−A
g−Bi−Cu系が良いが、Sn−Cu系、Sn−Zn
系、Sn−Bi系、Sn−Ag−Cu系などであっても
良い。
【0017】そして、添加される前記希土類元素は、ラ
ンタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジム(P
r)、ネオジム(Nd)、サマリウム(Sm)及びガド
リニウム(Gd)からなる群より選ばれた少なくとも1
種、又はミッシュメタルであり、添加量はそれぞれ、5
重量%以下(複数の希土類元素を併用するときにも、そ
の合計量が5重量%以下)とするのが良い。この希土類
元素の添加によって、溶融温度特性及び濡れ性が維持さ
れながら機械的強度が向上するが、5重量%を超える
と、耐酸化性の低減や、濡れ特性や機械的強度の効果の
低下がみられるので、その添加量は5重量%以下とする
のが良く、さらには1.0重量%以下が良い。また、そ
の下限は添加効果から、0.05重量%とするのが良
い。なお、上記した希土類元素は単独で添加する以外に
も、複数種を併用することもできる。
【0018】また、添加される前記ゲルマニウムの添加
量は0.005〜0.2重量%とするのが望ましい。こ
の添加量が0.005重量%未満であると、濡れ性及び
機械的特性を向上させる効果が乏しく、また0.2重量
%を超えると、固溶限以上となって均一に混合され難く
なる。このゲルマニウム添加量はさらに、0.01重量
%以上、0.1重量%以下とするのが望ましい。
【0019】本発明のはんだ材料において、母合金がS
n−Ag系である場合は、Agが0.1重量%以上、6
重量%以下(さらには2.0重量%以上、4.5重量%
以下)であること、即ち、共晶組成又はその近傍の組成
であることが望ましい。
【0020】この場合、Agの含有量が0.1重量%未
満であると、濡れ性が低下し、また溶融温度が上昇し易
くなる。Agの含有量が6重量%を超えると、針状結晶
の析出がみられ、機械的強度が低下し、また溶融温度も
上昇し易い。
【0021】また、母合金がSn−Ag−Bi−Cu系
である場合は、Agが6.0重量%以下(さらには、
1.5重量%以上、3.0重量%以下)、Biが8.0
重量%以下(さらには、0.5重量%以上、5.0重量
%以下)、Cuが5.0重量%以下(さらには0.1重
量%以上、3.0重量%以下)であることが望ましい。
【0022】この場合、Agの含有量が上記の望ましい
範囲に満たないと、濡れテストにおいて良好な濡れ性が
得られず、また溶融温度が上昇し易くなる。Agの含有
量が上記の望ましい範囲を超えると、やはり溶融温度が
上昇しすぎ、また針状結晶の析出がみられ、機械的強度
が低下し易い。
【0023】また、Biの含有量が上記の望ましい範囲
に満たないと、溶融温度が高まり、また良好な濡れ性が
得られなくなり易い。Biの含有量が上記の望ましい範
囲を超えると、はんだ合金組成物が脆くなり、衝撃等に
より断線が発生する可能性が生じてくる。
【0024】また、Cuは、その含有量が上記の望まし
い範囲に満たないと、溶融温度が下がらず、また良好な
濡れ性が得られなくなり易い。Cuの含有量が上記の望
ましい範囲を超えると、Cu−Snのη型の金属間化合
物が形成されて遊離し、クラックが発生し易くなり、ま
た溶融温度が上昇し、濡れ性も低下し易い。
【0025】なお、上記したいずれのはんだ材料組成に
おいても、各添加元素を除く残部は実質的にSnからな
っているときには、その「残部」とは、ほぼ純粋なSn
である以外にも、不可避的に混入する他の不純物元素の
存在を妨げるものではない、という意味である。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を参考例及び比較例と
ともに詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施例
に限定されるものではない。
【0027】<参考例1〜16>はんだ合金の作製 まず、非酸化雰囲気中で、Snを400℃で溶解し、こ
こにAgを略3.5重量%となるように添加して、Sn
−Agはんだ合金組成物を得た。
【0028】次に、非酸化性雰囲気中でSnを400℃
で溶解し、ここに各種の希土類元素を略2.0重量%と
なるように添加して、Sn−希土類元素母合金を得た。
ここで、希土類元素としては、La、Ce、Nd、S
m、Pr、Gd、及びミッシュメタル(以下、Mと呼
ぶ。)を用いた。そして、この母合金に、さらにSn及
びAgを加え、 希土類元素/(Sn+Ag)=0.5重量% Ag/(Sn+Ag)=3.5重量% となるように組成を調整した。この後、さらに非酸化性
雰囲気中、400℃で2時間溶融して、Sn−Ag−希
土類元素系はんだ合金組成物を得た。
【0029】他方、上記の母合金に、さらに、Sn、A
g、Bi及びCuを下記の組成となるように加えて組成
を調整した。この後、さらに非酸化性雰囲気中、400
℃で2時間溶融して、Sn−Ag−Bi−Cu−希土類
元素系はんだ合金組成物を得た。 希土類元素/(Sn
+Ag+Bi+Cu)=0.5重量% Ag/(Sn+Ag+Bi+Cu)=2重量% Bi/(Sn+Ag+Bi+Cu)=4重量% Cu/(Sn+Ag+Bi+Cu)=0.5重量% 以上に調製した各はんだ合金組成物について、融点、濡
れ性及び機械的強度を以下の要領で測定し、これらの結
果を下記の表1、表2にまとめて示す。
【0030】濡れ性 はんだ合金組成物の濡れ性を調べるため、溶融したはん
だ合金組成物の広がり率を測定した。濡れの測定対象は
酸化処理銅板とした。即ち、0.3mm厚、50mm×
50mmの大きさの銅板の表面の自然酸化膜を研磨によ
り除去し、150℃の恒温槽中で1時間熱処理して新た
に酸化膜を形成し、酸化処理銅板を得た。
【0031】この酸化処理銅板上に、各はんだ合金組成
物のブロックを約0.3g載せ、ここにフラックス(弘
輝社製、JS64MSS)を滴下した。この状態で、2
50℃の静止はんだ槽上に敷いたポリイミドフィルム上
に静かに置き、30秒間溶融させた。室温で放冷後、酸
化処理銅板上に広がって固化したはんだ合金組成物の厚
さをマイクロメータで測定し、広がり率を次の計算式に
より求めた。
【0032】広がり率=(D−H)/D×100(%) ただし、 H:広がって固化したはんだ合金組成物の厚さ(mm) D:はんだ合金組成物を球とみなした時の直径(mm) D=1.24×(W/ρ)/3×10(mm) W=はんだ合金組成物の重量(g) ρ=はんだ合金組成物の比重(ここでは7.3(一定)
とした) 広がり率は、その数値が大きい程、濡れ性が良い。
【0033】機械的強度 加熱溶融した各はんだ合金組成物を、内径4mmの鋳型
に流しこみ、直径4mm、長さ4〜5cmの試験片を作
製した。この試験片を引っ張り試験機のチャックに固定
し、試験片が破断に至るまでの応力及び歪(伸び)を測
定した。測定条件は、チャック間のGap Lengthを10m
mとし、クロスヘッド速度10mm/min、サンプリ
ングレートは10pts/secとした。
【0034】実際の測定においては、最大荷重時の応
力、破断応力、最大荷重時の歪、破断歪の4項目を測定
項目とした。
【0035】最大荷重時の応力は、試験片が均一に、最
も大きく伸びた時の応力である。破断応力は、応力が試
験片のある点に集中して破断した時の応力である。それ
ぞれの応力の大きさは、試験片の強度を示す。また、そ
れぞれの応力の差は、試験片の塑性を表す。
【0036】一方、最大荷重時の歪は、試験片が均一
に、最も大きく伸びた時の歪量である。破断歪は、応力
が試験片のある点に集中して破断した時の歪量である。
それぞれの歪の差は、試験片の弾性変形領域を超え、塑
性変形領域での伸び量を示す。
【0037】したがって、最大荷重時と破断時の応力及
び歪の値、及びその差により、はんだ合金組成物の強
度、脆さ、伸び易さ等を評価することができる。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】以上の結果において、Sn−Ag系ではま
ず融点につき考察すると、Ceを添加した参考例2のは
んだ合金組成物は、参考例8のSn−Ag合金に比較し
て、2.4℃の融点低減効果がみられる。ただし、他の
希土類元素については、顕著な融点の変動はみられな
い。
【0041】濡れ性については、Smを添加した参考例
5のはんだ合金組成物に広がり率の向上がみられる。た
だし、他の希土類元素については、濡れ性の顕著な向上
効果はみられない。
【0042】機械的強度特性のうち、応力については希
土類元素の添加によってSn−Pb共晶系のH63のそ
れ(最大応力45.1MPa、破断応力18.4MP
a)よりは格段に優れた強度を示す。一方、歪について
は、いずれの希土類元素によっても伸びが向上し、良い
結果が得られる。
【0043】また、Sn−Ag−Bi−Cu系では、融
点、濡れ性については、希土類元素を添加したことによ
る広がり率向上の効果は特にみられない。しかしなが
ら、融点の上昇や広がり率の低下は生じない。
【0044】機械的強度特性のうち、最大応力について
は、Gdを添加した参考例14を除き、希土類元素添加
の効果がみられる。この参考例14については、希土類
元素を添加しない参考例16と同等程度である。破断応
力はいずれも、Sn−Pb共晶合金のH63の破断応力
よりは大きい。
【0045】機械的強度特性のうち、歪(即ち、伸び)
については、最大歪及び破断歪ともに、希土類元素の添
加効果がみられる。また、Bi添加量が適量であるた
め、歪特性が良好となっており、希土類元素の添加によ
って、強度が十分であり、融点特性及び濡れ性も十分で
ある。
【0046】<実施例1〜実施例20、及び比較例1〜
比較例27>はんだ合金の作製 所定の各種金属を秤量した後、磁性るつぼに入れ、40
0℃、窒素雰囲気の電気炉で2時間、加熱溶融し、下記
の表3〜表5に示す組成のはんだ合金を作製した。これ
らについて、熱溶融特性、機械的強度特性、濡れ特性に
ついてそれぞれ評価を行った。
【0047】メニスコグラフ法による濡れ性評価 作製した試料について、メニスコグラフ法(又はウエッ
ティング・バランス法)を用いて濡れ性評価を行った。
この試験で使用した評価装置は、MULTICORE MUST SYSTE
M IIで、試験片は直径0.6mmの無酸素銅線、フラッ
クスは弘輝社製のJS64MSSであった。この結果を
下記の表3〜表5に併せて示す。
【0048】なお、下記において、濡れ力Fは次式によ
って求められる値である。
【0049】F=γ・L・cosθ−g・ρ・V F:濡れ力 γ:表面張力 L:母材のはんだ融液中に占める周辺廻りの長さ θ:母材とはんだ融液との接触角 ρ:はんだ融液の密度 V:母材がはんだ融液中に占める体積 g:重力加速度 また、濡れ時間については、試験片を所定の速度ではん
だ融液に浸漬させ、試験片がはんだ融液に接してからの
濡れ力Fの経時変化を観測し、得られた曲線について、
試験片がはんだ融液に接してから濡れ力が0になるまで
の時間(ゼロクロスタイム)Tbを濡れ時間とする。こ
のTbと、濡れ力が正の値になった後の立ち上がり、及
びはんだが染み上がって濡れ力が定常になったときの濡
れ力の値F2が濡れ性の指標となり、ゼロクロスタイム
Tbが短い程、また、濡れ力の立ち上がりが急峻であ
り、さらに定常となった濡れ力F2が大きい値である
程、はんだの濡れ広がり速さが速く、濡れ性が良いこと
を意味する。
【0050】
【表3】
【0051】
【表4】
【0052】
【表5】
【0053】この結果から、濡れ性に関しては、希土類
元素については、添加したものが添加しないものよりも
濡れ性が良いが、本発明に基づいて、さらにGeを添加
したものは、濡れ時間が一層短くなり、濡れ性が向上す
ることがわかる。
【0054】以上、本発明を詳細に説明したが、各はん
だ合金組成物の合金組成、及び希土類元素やゲルマニウ
ムの添加量は、上述したものに限定されず、また希土類
元素も複数種を併用することも可能である。
【0055】
【発明の効果】この発明によれば、希土類元素を微量添
加することにより、溶融温度特性や機械的強度特性を維
持若しくは向上させ、さらにGeを添加することによ
り、濡れ特性と作業性、信頼性を向上させることが可能
である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 希土類元素とゲルマニウムとが添加され
    ていることを特徴とするはんだ材料。
  2. 【請求項2】 鉛フリー又は鉛レスのSn系の基本組成
    に前記希土類元素と少量の前記ゲルマニウムとが添加さ
    れている、請求項1に記載したはんだ材料。
  3. 【請求項3】 前記基本組成がSn−Ag系である、請
    求項2に記載したはんだ材料。
  4. 【請求項4】 前記基本組成がSn−Ag−Bi−Cu
    系である、請求項2に記載したはんだ材料。
  5. 【請求項5】 ランタン、セリウム、プラセオジム、ネ
    オジム、サマリウム及びガドリニウムからなる群より選
    ばれた少なくとも1種、又はミッシュメタルが前記希土
    類元素としてそれぞれ、5重量%以下(複数の希土類元
    素を併用するときにも、その合計量が5重量%以下)添
    加されている、請求項1に記載したはんだ材料。
  6. 【請求項6】 前記ゲルマニウムが0.005〜0.2
    重量%添加されている、請求項1に記載したはんだ材
    料。
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