JP2001046962A - 車輌塗装面の修理方法 - Google Patents

車輌塗装面の修理方法

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JP2001046962A
JP2001046962A JP11191485A JP19148599A JP2001046962A JP 2001046962 A JP2001046962 A JP 2001046962A JP 11191485 A JP11191485 A JP 11191485A JP 19148599 A JP19148599 A JP 19148599A JP 2001046962 A JP2001046962 A JP 2001046962A
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ultraviolet
putty
primer surfacer
spray
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JP11191485A
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Makoto Ueno
信 上野
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DYUUKU PLANNING KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 乾燥性に優れる紫外線硬化樹脂を用いて仕上
がりが良好でかつ作業時間の短縮された車輌塗装面の修
理方法を提供する。 【解決手段】 a)必要に応じて前処理が施された損傷
部に、紫外線透過性材料および/または紫外線吸収性材
料を含む紫外線重合性組成物からなるパテ原料を埋め込
み、原料を紫外線硬化させる工程、b)パテ表出面を含
む塗装面に紫外線透過性材料および/または紫外線吸収
性材料を含んでもよい紫外線重合性組成物からなり、ス
プレー塗布が可能な粘度のプライマサーフェサ原料を均
一にスプレー塗布し、得られた原料塗膜を紫外線硬化さ
せてプライマサーフェサ層6を形成させる工程、c)プ
ライマサーフェサ層6上に上塗り塗装を施す工程を含
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車輌塗装面の修理方
法、並びに、車輌塗装面の修理のためのパテ用樹脂組成
物およびプライマサーフェサ用樹脂組成物に関し、詳し
くは、速乾性に優れる紫外線硬化樹脂を利用した仕上が
りが良好でかつ作業時間の短縮された車輌塗装面の修理
方法、並びに、車輌塗装面の修理のためのパテ用樹脂組
成物およびプライマサーフェサ用樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車等の車輌の塗装面に生
じた傷や凹みを修理する方法としては、金属表面処理
剤、パテ類、下塗り塗料、中塗り塗料等を適当に組み合
わせて損傷部を被覆する下地を形成した後、その上に上
塗り塗料による仕上げ塗装を行う方法が一般的である。
また、この様な修理方法に用いられる上記下地作製のた
めの材料としては、様々な樹脂組成物が用いられてい
る。ここで、下地作製のためには通常少なくとも数種類
の樹脂組成物が使用されるにもかかわらず、これら樹脂
組成物の多くは硬化や乾燥に時間がかかることから、待
ち時間が多く作業効率の点で問題であった。
【0003】一方、硬化時間の短い硬化型の樹脂として
紫外線硬化性樹脂が開発されており、自動車等の車輌の
表面に使用できる紫外線硬化性樹脂についても研究が進
んでいる。例えば、特公昭60−30690号公報に
は、自動車用のパテとして使用可能な紫外線硬化性のエ
ポキシ組成物が記載されている。また、特開平62−1
91075号公報には上塗り塗膜の最外層を構成するト
ップコートとして紫外線硬化性樹脂を用いることが記載
されている。
【0004】この様にして、車輌の塗装面を修理する際
に紫外線硬化樹脂が用いられるようになり、ある程度作
業性が改善されるようになってきた。しかし、下地を構
成するパテ類、下塗り塗料、中塗り塗料等の組合せにお
いて用いる材料の全てを紫外線硬化樹脂にして作業性を
大幅に改善しつつ仕上がりにおいても従来と遜色ないも
のとしたという報告は未だない。つまり、車輌塗装面の
損傷を修理する方法として、下地材料の全てに紫外線硬
化樹脂を用いる修理方法が確立されていないのが現状で
あり、下地材料の全てに紫外線硬化樹脂を用いた仕上が
りが良好でかつ作業性のよい修理方法の開発が望まれて
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記観点か
らなされたものであり、速乾性に優れる紫外線硬化樹脂
を用いて仕上がりが良好でかつ作業時間の短縮された車
輌塗装面の修理方法、並びに、速乾性、反応性に優れ、
使用性のよい紫外線硬化樹脂からなる車輌塗装面の修理
のためのパテ用樹脂組成物およびプライマサーフェサ用
樹脂組成物を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために鋭意研究を行った結果、下地材料にそ
れぞれ速乾性に優れる紫外線硬化樹脂からなるパテとプ
ライマサーフェサを用い、これらの少なくとも一方に紫
外線透過性材料および/または紫外線吸収性材料を含有
させ、パテによる充填部分にプライマサーフェサ層をス
プレー塗布により均一に形成させることにより、車輌塗
装面を仕上がりが良好でかつ作業性よく修理できること
を見出し、本発明を完成するに至った。すなわち本発明
は、以下の通りである。
【0007】(1)車輌塗装面の損傷を修理する方法で
あって、前記損傷が凹みおよび/または塗膜の欠損であ
り、下記工程a)〜c)を含むことを特徴とする修理方
法(以下、「本発明の第1の修理方法」ということがあ
る): a)必要に応じて前処理が施された損傷部に、紫外線透
過性材料および/または紫外線吸収性材料を含有する紫
外線重合性組成物からなるパテ原料を埋め込み前記原料
を紫外線硬化させることにより前記損傷部をパテで充填
する工程、 b)a)工程後の少なくともパテ表出面を含む塗装面
に、紫外線透過性材料および/または紫外線吸収性材料
を含有してもよい紫外線重合性組成物からなりスプレー
塗布が可能な粘度のプライマサーフェサ原料を均一にス
プレー塗布し、得られた原料塗膜を紫外線硬化させてプ
ライマサーフェサ層を形成させる工程、 c)b)で得られたプライマサーフェサ層上に上塗り塗
装を施す工程。
【0008】(2)車輌塗装面の損傷を修理する方法で
あって、前記損傷が凹みおよび/または塗膜の欠損であ
り、下記工程a)'〜c)'を含むことを特徴とする修理
方法(以下、「本発明の第2の修理方法」ということが
ある): a)'必要に応じて前処理が施された損傷部に、紫外線
透過性材料および/または紫外線吸収性材料を含有して
もよい紫外線重合性組成物からなるパテ原料を埋め込み
前記原料を紫外線硬化させることにより前記損傷部をパ
テで充填する工程、 b)'a)'工程後の少なくともパテ表出面を含む塗装面
に、紫外線透過性材料および/または紫外線吸収性材料
を含有する紫外線重合性組成物からなりスプレー塗布が
可能な粘度のプライマサーフェサ原料を均一にスプレー
塗布し、得られた原料塗膜を紫外線硬化させてプライマ
サーフェサ層を形成させる工程、 c)'b)'で得られたプライマサーフェサ層上に上塗り
塗装を施す工程。
【0009】(3)b)工程またはb)'工程における
スプレー塗布が、プライマサーフェサ原料を連続して
スプレーしながら、塗布しようとする範囲内でスプレー
装置を移動させることで同一箇所に複数回前記原料のス
プレー塗布を施し、スプレー塗布された原料から強制
乾燥により溶剤を除去し、さらに、の操作を交互に
複数回繰り返すことにより行われる(1)または(2)
の修理方法。
【0010】(4)スプレー量が140〜220ml/
minであり、スプレー装置の移動速度が75〜90c
m/秒であり、スプレー装置のスプレー口から塗布面ま
での距離が10〜20cmである(3)の修理方法。
【0011】(5)プライマサーフェサ層の厚さが40
〜120μmである(1)〜(4)の修理方法。
【0012】(6)紫外線重合性プレポリマー、紫外線
重合性モノマー、紫外線重合開始剤、および、紫外線透
過性材料および/または紫外線吸収性材料を含有するこ
とを特徴とする車輌塗装面の修理のためのパテ用樹脂組
成物。
【0013】(7)紫外線重合性プレポリマー、紫外線
重合性モノマー、紫外線重合開始剤、溶剤、および、紫
外線透過性材料および/または紫外線吸収性材料を含有
することを特徴とする車輌塗装面の修理のためのプライ
マサーフェサ用樹脂組成物。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の第1の修理方法は、上記工程a)パテ充填工
程、b)プライマサーフェサ層形成工程、c)上塗り工
程を含むことを特徴とし、本発明の第2の修理方法は、
上記工程a)'パテ充填工程、b)'プライマサーフェサ
層形成工程、c)'上塗り工程を含むことを特徴とす
る。本発明の第2の修理方法のa)'〜c)'工程は、第
1の修理方法のa)〜c)工程にそれぞれ対応するもの
であるので、以下、第1の修理方法のa)〜c)の各工
程について順に詳細に説明しながら、各工程の最後に第
2の修理方法における各工程の第1の修理方法と異なる
部分について説明する。
【0015】a)パテ充填工程 パテ充填工程では、まず、損傷部の状態に応じて前処理
が施される。前処理としては、車輌に元々施されていた
塗膜(以下、「旧塗膜」ということもある)の脱脂、旧
塗膜の除去、フェザーエッジを取る等が挙げられる。
【0016】旧塗膜の脱脂は、紫外線硬化樹脂を用いな
い一般的な修理方法においても殆どの場合に行われる前
処理である。本発明の修理方法においても、損傷部の状
態に拘わらず脱脂は通常行われる。旧塗膜の脱脂は、一
般的に用いられる脱脂剤を用いて一般的に行われる手順
に従って処理することにより行うことができる。
【0017】次に、旧塗膜の除去であるが、これは脱脂
処理とは異なり損傷部の状態に応じて、損傷部およびそ
の周辺における旧塗膜に施される処理である。損傷が凹
みである場合には、凹み部分の旧塗膜は殆どの場合にお
いて除去される。また、損傷が線傷、引っかき傷、釘等
による傷の場合、既に旧塗膜が除去されているので、傷
の状態によって、旧塗膜をさらに除去するかどうかを判
断する。ここで、旧塗膜の除去についても、従来より行
われている前処理であるので、例えば、ディスクサンダ
ー、ダブルサンダー等の装置を用いて従来法により行う
ことができる。
【0018】フェザーエッジを取る作業は、上記旧塗膜
除去作業と同時にあるいは作業後に行われる作業であ
り、旧塗膜から旧塗膜が除去されて表出した鋼板面や樹
脂パーツ面へと塗膜断面に滑らかな傾斜を付ける作業で
ある。傾斜の角度としては、概ね27〜54度とするこ
とが一般的である。フェザーエッジを取る作業も、従来
より行われている作業であり、本発明の修理方法におい
ても従来法に従うことができる。また、ここで用いる装
置としては、ダブルアクションサンダー等が挙げられ
る。
【0019】その後、好ましくは、エアーブロー等によ
り旧塗膜除去面およびその周辺を洗浄し、さらに脱脂を
行う。本工程においては、この様にして必要に応じて前
処理が施された損傷部に、紫外線透過性材料および/ま
たは紫外線吸収性材料を含有する紫外線重合性組成物か
らなるパテ原料を埋め込み、前記原料を紫外線硬化させ
ることにより前記損傷部をパテで充填する。
【0020】本発明の第1の修理方法においてパテ原料
として用いられる上記紫外線重合性組成物としては、自
動車等のパテ用原料として一般に用いられる紫外線重合
性組成物に紫外線透過性材料および/または紫外線吸収
性材料を配合した樹脂組成物が挙げられ、より具体的に
は、紫外線重合性プレポリマー、紫外線重合性モノマ
ー、紫外線重合開始剤、および、紫外線透過性材料およ
び/または紫外線吸収性材料を含有する本発明のパテ用
樹脂組成物が挙げられる。
【0021】本発明の第1の修理方法においては、上記
紫外線透過性材料および/または紫外線吸収性材料を含
有する紫外線重合性組成物からなるパテ原料、特に本発
明のパテ用樹脂組成物を用いることにより、紫外線を照
射した際の樹脂の反応が迅速に行われ、作業性を向上さ
せることが可能となる。
【0022】本発明のパテ用樹脂組成物が含有する紫外
線重合性プレポリマー、紫外線重合性モノマーおよび紫
外線重合開始剤としては、自動車等のパテ用原料として
一般に用いられるものが特に制限なく挙げられる。
【0023】上記紫外線重合性プレポリマーとして、具
体的には、ラジカル重合型プレポリマー、例えば、エス
テルアクリレート、ウレタンアクリレート、エポキシア
クリレート、アミノ樹脂アクリレート、アクリル樹脂ア
クリレート、不飽和ポリエステル等:カチオン重合型プ
レポリマー、例えばエポキシ樹脂、ビニルエーテルを有
する樹脂等:および、分子末端にアリール基やアクリロ
イル基を有するオリゴマーとポリチオールを組み合わせ
たチオール・エン付加型プレポリマー等が挙げられる。
【0024】また、紫外線重合性モノマーとして、具体
的には、2−エチルヘキシルアクリレート、エトキシジ
エチレングリコールアクリレート、フェノキシエチルア
クリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、テ
トラヒドロフルフリルアクリレート、ジシクロペンテニ
ルアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレー
ト、ポリエチレングリコールジアクリレート、ビス(ア
クリロキシエチル)ビスフェノールA、メリメチロール
プロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリ
アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレ
ート等のラジカル系モノマー、ビニルシクロヘキセンモ
ノオキサイド、ヒドロキシブチルビニールエーテル、シ
クロヘキサンジメタノールジビニルエーテル、シクロヘ
キセンジエポキシド、カプロラクトンポリオール等のカ
チオン系モノマー等が挙げられる。
【0025】紫外線重合開始剤として、具体的には、ラ
ジカル重合系の開始剤として各種カルボニル化合物等
が、カチオン重合系の開始剤としてオニューム塩等が挙
げられる。また、チオール・エン付加型プレポリマー用
の開始剤としては、水素引き抜き型の開始剤が挙げられ
る。
【0026】本発明のパテ用樹脂組成物における上記紫
外線重合性プレポリマー、紫外線重合性モノマーおよび
紫外線重合開始剤の配合割合については、これらが自動
車等のパテ用原料として通常用いられる際の配合割合と
同様の割合とすることができる。
【0027】本発明のパテ用樹脂組成物が含有する紫外
線透過性材料、紫外線吸収性材料としては、それぞれ、
紫外線を透過可能な材料、紫外線を吸収可能な材料であ
れば特に制限されないが、本発明において好ましくは、
青紫から紫色の有機顔料、無機顔料が用いられる。この
様な顔料として具体的にはジオキサジン化合物等のアゾ
系顔料等が挙げられる。本発明の第1の修理方法におい
て、パテ用樹脂組成物が含有する紫外線透過性材料、紫
外線吸収性材料として、例えば、前記顔料を用いた場合
には、パテが着色されるため、作業の進行状況が目で確
認でき、作業性の向上につながるものである。また、上
記紫外線透過性材料または紫外線吸収性材料は、用いる
紫外線照射装置の波長に応じて適宜選択可能である。例
えば、波長410nm付近に分光エネルギーのピークを
有する紫外線照射装置を用いる場合には、410nm付
近の波長の紫外線をよく透過または吸収する材料が、上
記紫外線透過性材料または紫外線吸収性材料として、好
ましく用いられる。
【0028】本発明のパテ用樹脂組成物における上記紫
外線透過性材料および/または紫外線吸収性材料の含有
量として、具体的には、組成物全量に対して1〜30重
量%程度の含有量が挙げられる。
【0029】本発明のパテ用樹脂組成物は、これら紫外
線重合性プレポリマー、紫外線重合性モノマー、紫外線
重合開始剤、および、紫外線透過性材料および/または
紫外線吸収性材料の必須成分の他に、任意成分として、
増感剤、顔料、充填剤、消泡剤、表面改質剤、溶剤等を
含有してもよい。また、本発明のパテ用樹脂組成物とし
ては、紫外線重合性プレポリマー、紫外線重合性モノマ
ー、紫外線重合開始剤、および、紫外線透過性材料およ
び/または紫外線吸収性材料の必須成分と前記各成分と
非反応性の樹脂成分から構成されることが好ましい。
【0030】本発明のパテ用樹脂組成物は、例えば、こ
れら必須成分を適当な量比で、さらに、必要に応じて上
記任意成分を適当な量ずつ、配合することで調製され
る。各種成分の配合量に関しては、用いる必須成分の種
類等により適宜選択されるものである。
【0031】本発明のパテ用樹脂組成物の組成として、
具体的には、紫外線重合性プレポリマーを約20〜30
重量%、紫外線重合性モノマーを約15〜30重量%、
紫外線重合開始剤を約1〜10重量%、顔料を約40〜
60重量%含有する組成物を65〜98重量%、紫外線
透過性材料および/または紫外線吸収性材料を約1〜3
0重量%、非反応性樹脂を約1〜5重量%配合した組成
等が挙げられる。なお、上記紫外線重合性プレポリマ
ー、紫外線重合性モノマー、紫外線重合開始剤、顔料、
紫外線透過性材料および/または紫外線吸収性材料、非
反応性樹脂は、それぞれ別々に添加して混合してもよ
い。また、上記パテ用樹脂組成物に用いる顔料の含有量
として示した値は、紫外線透過性材料および/または紫
外線吸収性材料が上記青紫から紫色の有機顔料、無機顔
料である場合には、これらを含まない量である。また、
紫外線透過性材料および/または紫外線吸収性材料とし
て用いる青紫から紫色の有機顔料または無機顔料以外
に、上記パテ用樹脂組成物に用いる顔料として、一般的
には、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、クレー、タル
ク、との粉、ホワイトカーボン、バルーン等の体質顔料
が挙げられる。
【0032】上記本発明のパテ用樹脂組成物は、紫外線
透過性材料および/または紫外線吸収性材料を含有する
ことで、これらを含有しない従来の紫外線硬化型の樹脂
組成物に比べて、紫外線照射によるエネルギーを効率良
く利用することが可能であり、つまり、少ない紫外線照
射量で硬化可能であり、それにより硬化時間を短縮して
車輌塗装面の修理における作業効率を上げることが可能
となる。
【0033】本発明においては、この様なパテ原料、好
ましくは本発明のパテ用樹脂組成物が、上記必要に応じ
て前処理が施された車輌塗装面の損傷部位に埋め込まれ
る。パテ原料の埋め込みも、従来と同様の方法で行うこ
とが可能である。好ましい方法においては、充填される
べき容積よりも少し多めの量をパテ原料の充填量とし
て、これを数回に分けて埋め込む。最初の1回は、充填
量のうちの適当量をプラスチックベラで前記損傷部位に
しごき付ける様にして埋め込む。さらに、この上から充
填量の残りを適当な量ずつに分けて、プラスチックベラ
で空気を巻き込まないようにして塗り重ねる。パテ原料
埋め込み後は、旧塗膜面よりパテ原料埋め込み部がやや
盛り上がった仕上がりとなり、パテ埋め込み部分のパテ
原料厚さは、旧塗膜の厚さよりも0.1〜1mm程度厚
いものとなる。したがって、このパテ原料の埋め込み部
の厚さは、旧塗膜の厚さにもよるが、概ね0.4〜3m
mである。
【0034】パテ原料の埋め込み終了後、埋め込み部分
に紫外線を照射して紫外線重合性組成物であるパテ原料
を硬化させる。紫外線の照射は、紫外線を含む光を発生
する装置、例えば、UVランプ等を用いて行うことがで
きる。紫外線重合性組成物を硬化させるために要する紫
外線照射時間は、例えば、パテ原料として上記本発明に
おいて好ましい組成物を用い、埋め込み厚さを上記範囲
内にして、十分な紫外線量を照射すれば、概ね数十秒と
することができる。
【0035】上記紫外線照射によりパテ原料は硬化し、
上記必要に応じて前処理が施された損傷部はパテで充填
される。ここで、硬化によりパテ原料の体積が多少減少
すると、旧塗膜面からのパテの盛り上がりも、硬化前に
比べて多少減少したものとなる場合がある。
【0036】その後、旧塗膜面より盛り上がったパテ表
面は、ダブルアクションサンダー、オービタルサンダー
等を用いて、旧塗膜面のレベルまで研磨される。パテ充
填工程はこれで終了するが、上記1回のパテ充填工程
後、十分に平滑な面が出ない場合等には、さらに、1回
目に充填されたパテの上に2回目のパテ充填を上記同様
に行うことができる。
【0037】本発明の第1の修理方法においては、次い
で、a)工程後のパテ表出面を含む塗装面に、プライマ
サーフェサ層を以下の様にして形成する。本発明の第2
の修理方法において、a)'工程は、パテ原料として用
いる紫外線重合性組成物が、上記a)工程においては、
紫外線透過性材料および/または紫外線吸収性材料を含
有する紫外線重合性組成物であるのに対して、必ずしも
紫外線透過性材料および/または紫外線吸収性材料を含
有するものでなくてもよい点で異なる。それ以外は、
a)'工程は、全て上記a)工程と同様とすることがで
きる。
【0038】b)プライマサーフェサ層形成工程 プライマサーフェサ層は、上記a)工程で充填されたパ
テ上に形成される。この際、パテと旧塗膜の境界周辺部
分についてもプライマサーフェサ層が形成されることが
好ましい。プライマサーフェサ層は、より好ましくは、
パテ上およびパテと旧塗膜の境界付近が一定の厚さで最
も厚く、境界付近から遠ざかるに従って層の厚さが徐々
に薄くなるように形成される。
【0039】プライマサーフェサ層は、上記a)工程後
の少なくともパテ表出面を含む塗装面に、紫外線透過性
材料および/または紫外線吸収性材料を含有してもよい
紫外線重合性組成物からなりスプレー塗布が可能な粘度
のプライマサーフェサ原料を均一にスプレー塗布し、得
られた原料塗膜を紫外線硬化させることにより得られ
る。
【0040】プライマサーフェサ層を形成させる前に、
好ましくは、エアーブロー等によりパテ表出面およびそ
の周辺の旧塗膜面を洗浄し、さらに脱脂を行う。本発明
の第1の修理方法においてプライマサーフェサ原料とし
て用いられる紫外線透過性材料および/または紫外線吸
収性材料を含有してもよい紫外線重合性組成物として
は、均一なスプレー塗布が可能な粘度の紫外線重合性組
成物であり、硬化後のプライマサーフェサ層が上記パテ
やプライマサーフェサ層の上に形成される上塗り塗料と
の密着性がよいものであれば、特に制限なく用いられ
る。
【0041】この様な紫外線重合性組成物は、必須成分
として紫外線重合性プレポリマー、紫外線重合性モノマ
ー、紫外線重合開始剤、溶剤を含有し、任意成分とし
て、紫外線透過性材料、紫外線吸収性材料、増感剤、顔
料、充填剤、沈殿防止剤、消泡剤、表面改質剤等を含有
する。本発明において、前記プライマサーフェサ原料と
して好ましくは、紫外線重合性プレポリマー、紫外線重
合性モノマー、紫外線重合開始剤、溶剤、および、紫外
線透過性材料および/または紫外線吸収性材料を含有す
る本発明のプライマサーフェサ用樹脂組成物が用いられ
る。
【0042】本発明のプライマサーフェサ用樹脂組成物
が含有する紫外線重合性プレポリマー、紫外線重合性モ
ノマー、紫外線重合開始剤の具体例としては、上記本発
明のパテ用樹脂組成物が含有するこれら成分の具体例と
同様の化合物が挙げられる。
【0043】本発明のプライマサーフェサ用樹脂組成物
における上記紫外線重合性プレポリマー、紫外線重合性
モノマーおよび紫外線重合開始剤の配合割合について
は、これらが自動車等のプライマサーフェサ用原料とし
て通常用いられる際の配合割合と同様の割合とすること
ができる。
【0044】本発明のプライマサーフェサ用樹脂組成物
が含有する紫外線透過性材料、紫外線吸収性材料の具体
例としては、上記パテ用樹脂組成物が含有するこれら成
分の具体例と同様の化合物が挙げられる。また、本発明
のプライマサーフェサ用樹脂組成物における上記紫外線
透過性材料および/または紫外線吸収性材料の含有量と
して、具体的には、組成物全量に対して1〜30重量%
程度の含有量が挙げられる。
【0045】本発明のプライマサーフェサ用樹脂組成物
は、例えば、これら必須成分を適当な量比で、さらに、
必要に応じて増感剤、顔料、充填剤、沈殿防止剤、消泡
剤、表面改質剤等の任意成分を適当な量ずつ、配合する
ことで調製される。各種成分の配合量に関しては、用い
る必須成分の種類等により適宜選択されるものである。
【0046】さらに、本発明のプライマサーフェサ用樹
脂組成物としては、紫外線重合性プレポリマー、紫外線
重合性モノマー、紫外線重合開始剤、溶剤、および、紫
外線透過性材料および/または紫外線吸収性材料の必須
成分と前記各成分と非反応性の樹脂成分から構成される
ことが好ましい。
【0047】本発明のプライマサーフェサ用樹脂組成物
の組成として、具体的には、紫外線重合性プレポリマー
を約10〜30重量%、紫外線重合性モノマーを約5〜
20重量%、紫外線重合開始剤を約2〜15重量%、顔
料を約40〜60重量%、溶剤を約15〜30重量%含
有する組成物を65〜98重量%、紫外線透過性材料お
よび/または紫外線吸収性材料を約1〜30重量%、非
反応性樹脂を約1〜5重量%配合してなる組成物をプラ
イマサーフェサ用樹脂組成物原料として、この100重
量部に対して溶剤45〜50重量部を配合した組成が挙
げられる。なお、上記紫外線重合性プレポリマー、紫外
線重合性モノマー、紫外線重合開始剤、顔料、溶剤、紫
外線透過性材料および/または紫外線吸収性材料、非反
応性樹脂は、それぞれ別々に添加して混合されてもよ
い。
【0048】また、上記プライマサーフェサ用樹脂組成
物に用いる顔料の含有量として示した値は、紫外線透過
性材料および/または紫外線吸収性材料が上記青紫から
紫色の有機顔料、無機顔料である場合には、これらを含
まない量である。また、紫外線透過性材料および/また
は紫外線吸収性材料として用いる青紫から紫色の有機顔
料または無機顔料以外に、上記プライマサーフェサ用樹
脂組成物に用いる顔料として、一般的には、炭酸カルシ
ウム、硫酸バリウム、クレー、タルク、との粉、ホワイ
トカーボン、バルーン等の体質顔料が挙げられる。
【0049】また、本発明のプライマサーフェサ用樹脂
組成物は、適当な時期、例えば、スプレー塗布を行う際
に溶剤を加えることで使用に適した組成に調製できるよ
うなプライマサーフェサ用樹脂組成物原液と溶剤の組み
合わせから構成されることも可能である。
【0050】例えば、上記紫外線重合性プレポリマーを
約10〜30重量%、紫外線重合性モノマーを約5〜2
0重量%、紫外線重合開始剤を約2〜15重量%、顔料
を約40〜60重量%、溶剤を約15〜30重量%含有
する組成物を65〜98重量%、紫外線透過性材料およ
び/または紫外線吸収性材料を約1〜30重量%、非反
応性樹脂を約1〜5重量%配合してなる組成物をプライ
マサーフェサ用樹脂組成物原液として、スプレー塗布を
行う際に前記組成物原液100重量部に対して溶剤45
〜50重量部を添加混合して、本発明のプライマサーフ
ェサ用樹脂組成物を調製することも可能である。なお、
上記紫外線重合性プレポリマー、紫外線重合性モノマ
ー、紫外線重合開始剤、顔料、溶剤、紫外線透過性材料
および/または紫外線吸収性材料、非反応性樹脂は、そ
れぞれ別々に添加して混合されてもよい。
【0051】本発明のプライマサーフェサ用樹脂組成物
が含有する上記溶剤としては、紫外線重合性組成物に通
常用いられる溶剤が特に制限なく用いられる。この様な
溶剤には、水や有機溶剤が含まれる。有機溶剤として具
体的には、ガソリン、灯油、ノーマルヘキサン、トルエ
ン、キシレン、テレビン油等の炭化水素、アセトン、メ
チルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、シクロヘ
キサノン等のケトン、シクロヘキサノール、ブチルアル
コール、イソプロピルアルコール、エチルアルコール、
メチルアルコール等のアルコール、メチレンクロライ
ド、トリクロロエチレン等のハロゲン化炭化水素、酢酸
エチル、酢酸イソブチル、酢酸ブチル等のエステル等が
挙げられる。
【0052】上記本発明のプライマサーフェサ用樹脂組
成物は、紫外線透過性材料および/または紫外線吸収性
材料を含有することで、これらを含有しない従来の紫外
線硬化型の樹脂組成物に比べて、紫外線照射によるエネ
ルギーを効率良く利用することが可能であり、つまり、
少ない紫外線照射量で硬化可能であり、それにより硬化
時間を短縮して車輌塗装面の修理における作業効率を上
げることが可能となる。また、本発明のプライマサーフ
ェサ用樹脂組成物が、紫外線透過性材料、紫外線吸収性
材料として、例えば、上記顔料を含有する場合には、こ
れを用いて車輌塗装面の修理をする際にプライマサーフ
ェサが着色されるため、作業の進行状況が目で確認で
き、作業性の向上につながるものである。
【0053】本発明の第1の修理方法においては、この
様なプライマサーフェサ原料、好ましくは本発明のプラ
イマサーフェサ用樹脂組成物が、上記a)工程後の少な
くともパテ表出面を含む塗装面に、均一にスプレー塗布
される。
【0054】なお、必要に応じてスプレー塗布を行う前
に、スプレー塗布を行おうとする箇所の周辺をマスキン
グする。マスキングは、自動車等の塗装面を修理する際
のスプレー塗装時に通常行われる方法と同様の方法で行
うことができる。
【0055】本発明の第1の修理方法においてプライマ
サーフェサ原料をスプレー塗布する方法は、前記原料を
塗布面に均一にスプレーすることが可能な方法であれば
特に制限されないが、好ましくは、プライマサーフェ
サ原料を連続してスプレーしながら、塗布しようとする
範囲内でスプレー装置を移動させることで同一箇所に複
数回前記原料のスプレー塗布を施し、スプレー塗布さ
れた原料から強制乾燥により溶剤を除去し、さらに、
の操作を交互に複数回繰り返すことにより行われる。
【0056】上記スプレー塗布方法におけるスプレー量
として、具体的には、140〜220ml/min程
度、好ましくは、140〜180ml/min程度のス
プレー量を挙げることができる。また、上記スプレー塗
布方法におけるスプレー装置の移動速度として、具体的
には、75〜90cm/秒程度、好ましくは、80〜8
5cm/秒程度の速度が挙げられる。さらに、スプレー
装置のスプレー口から塗布面までの距離として、具体的
には、10〜20cm程度、好ましくは、10〜15c
m程度が挙げられる。
【0057】また、上記スプレー塗布方法において用い
られるスプレー装置として、具体的には、スプレーガン
等が挙げられる。また、これらスプレー装置におけるス
プレー口の口径は、好ましくは、0.8〜1.5mm程
度であり、より好ましくは、1.2〜1.3mm程度で
ある。
【0058】さらに、上記スプレー塗布方法において1
回のスプレー塗布と溶剤の強制乾燥により得られる
プライマサーフェサ原料塗膜の膜厚は、10〜60μm
程度とすることが好ましく、20〜50μm程度とする
ことがより好ましい。また、プライマサーフェサ原料塗
膜の膜厚を上記範囲にするためには、上記好ましいスプ
レー塗布条件で同一箇所へのスプレー回数を3〜8回程
度にしてスプレー塗布を行えばよい。この様にしてスプ
レー塗布された塗膜の乾燥前の膜厚は、上記乾燥後の膜
厚のおよそ1.1〜1.2倍である。上記の溶剤の強
制乾燥も膜厚によるが、のスプレー塗布後の膜厚が上
記範囲であれば、エアードライヤー等で20〜60秒程
度乾燥することで溶剤の除去は十分に行われる。
【0059】また、スプレーする方向は塗布面に対して
垂直であることが好ましい。したがって、上記スプレー
装置の移動はスプレー口を塗布面に対して垂直になるよ
うに向けた状態で塗布面に対して水平に行われることが
好ましい。ここで、上述のように、パテ上およびパテと
旧塗膜の境界付近が一定の厚さで最も厚く、境界付近か
ら遠ざかるに従って層の厚さが徐々に薄くなるようにプ
ライマサーフェサ層を形成させる場合には、層を一定厚
さに形成させようとする部分については、スプレー装置
を水平に移動させていき、層の厚さを徐々に薄くなるよ
うに形成させようとする部分については、スプレー口が
弧を描くようにして塗布面から徐々に遠ざかるようにス
プレー装置を動かせばよい。
【0060】上記スプレー塗布方法において、のスプ
レー塗布との溶剤の強制乾燥をセットとして、これを
何回行うかは、最終的に得ようとするプライマサーフェ
サ層の厚さによる。ここで、本発明の修理方法における
プライマサーフェサ層の厚さは、40〜120μm程度
であることが実用的であり、60〜80μm程度である
ことがより好ましい。プライマサーフェサ層の厚さをこ
の様な範囲内にするには、上記、のセットを2〜3
回程度行うことが好ましい。
【0061】また、上記、のセットを全く同様に繰
り返すことも可能であるが、各回においてスプレー塗布
の膜厚や乾燥時間等を調整することも可能である。好ま
しい方法として、1回目のスプレー塗布の膜厚を、2回
目以降のスプレー塗布の膜厚の40〜55%程度とし、
2回目以降を同じ膜厚となるようにスプレー塗布する方
法が挙げられる。
【0062】例えば、プライマサーフェサ層の厚さを6
0〜80μmとしようとして2回の塗布と乾燥を繰り返
す場合、スプレー量を140ml/min、スプレー装
置の移動速度85cm/秒として、1回目のスプレー塗
布については同一箇所へのスプレー回数を、例えば、3
/4パターンの塗り重ね等により、3〜4回とし、その
後の溶剤抜きをエアードライヤー等で20〜30秒程度
として20〜30μmの塗膜を形成させ、2回目のスプ
レー塗布については同一箇所へのスプレー回数を、例え
ば、7/8パターンの塗り重ね等により、7〜8回と
し、その後の乾燥をエアードライヤー等で45〜60秒
程度として1回目の塗膜上に40〜50μmの塗膜を形
成させるという具合に操作を行えばよい。
【0063】なお、以下に説明するようにプライマサー
フェサ原料の体積は硬化により多少減少することから、
得られるプライマサーフェサ層の厚さも硬化前のプライ
マサーフェサ原料塗膜の膜厚と比べて多少減少したもの
となる。したがって、この硬化による減少率を考慮して
硬化前のプライマサーフェサ原料塗膜の膜厚を設定する
ことが必要である。
【0064】プライマサーフェサ原料のスプレー塗布終
了後、原料塗布部分に紫外線を照射して紫外線重合性組
成物であるプライマサーフェサ原料を硬化させる。紫外
線の照射は、紫外線を含む光を発生する装置、例えば、
UVランプ等を用いて行うことができる。紫外線重合性
組成物を硬化させるために要する紫外線照射時間は、例
えば、プライマサーフェサ原料として上記本発明におい
て好ましい組成物を用い、塗布厚さを上記範囲内にし
て、十分な紫外線量を照射すれば、概ね数十秒とするこ
とができる。
【0065】上記紫外線照射によりプライマサーフェサ
原料は硬化し、プライマサーフェサ層が形成される。そ
の後、プライマサーフェサ層は、サンダーによるペーパ
ー等で研磨される。プライマサーフェサ層形成工程はこ
れで終了するが、上記1回のプライマサーフェサ層形成
工程後、歪み等が残っている場合等には、1回目に形成
されたプライマサーフェサ層の上にさらに別のプライマ
サーフェサ層を上記同様にして形成させることができ
る。
【0066】本発明の第1の修理方法においては、次い
で、上記で形成されたプライマサーフェサ層上に、以下
の様にして上塗り塗装を施す。本発明の第2の修理方法
において、b)'工程は、プライマサーフェサ原料とし
て用いる紫外線重合性組成物が、上記b)工程において
は、紫外線透過性材料および/または紫外線吸収性材料
を任意で含有するのに対して、紫外線透過性材料および
/または紫外線吸収性材料を必須成分として含有する点
で異なる。それ以外は、b)'工程は、全て上記b)工
程と同様とすることができる。また、上記b)'工程に
用いるプライマサーフェサ原料として、好ましくは、上
記本発明のプライマサーフェサ用樹脂組成物が挙げられ
る。
【0067】c)上塗り工程 上塗り工程の前に、好ましくは、エアーブロー等により
プライマサーフェサ層表面およびその周辺の旧塗膜面を
洗浄し、さらに脱脂を行う。
【0068】本発明の第1の修理方法における上塗り塗
装は、車輌等の塗装面の修理において通常行われている
上塗り塗装の方法と同様にして行うことができる。例え
ば、旧塗膜にあわせて、ソリッド塗装、メタリック塗
装、3コートマイカ塗装等から適当な塗装方法が選択さ
れて塗装が施される。その後、ポリッシング等により仕
上げが行われる。
【0069】また、本発明の第2の修理方法において、
c)'工程は、全て前記c)工程と同様とすることがで
きる。本発明の第1の修理方法および第2の修理方法
(以下、「本発明の修理方法」という。)は車輌塗装面
の損傷を修理する方法であり、この方法が適用される損
傷は、凹みおよび/または塗膜の欠損である。また、本
発明の修理方法は、二輪車、自動車、重機車輌等の各種
車輌に適用可能であり、塗装面については鋼板等に塗装
された塗装面、各種樹脂、例えば、ポリプロピレン、ポ
リウレタン、ABS樹脂、ポリカーボネート等からなる
樹脂パーツに塗装された塗装面の両方に適用可能であ
る。本発明の修理方法の有効な適用について損傷の程度
から言えば、凹みについては4mm以内の深さで面積が
1デシ(10cm×10cm)以内の程度の凹みに本発
明の修理方法がより効果的に適用可能である。また、塗
膜の欠損については、線傷、引っかき傷、釘等による傷
等で30cm以内の長さのものに本発明の修理方法がよ
り効果的に適用可能である。
【0070】本発明のパテ用樹脂組成物およびプライマ
サーフェサ用樹脂組成物は、車両塗装面の修理に好まし
く適用され、本発明の修理方法に用いることでその効果
をより大きく発揮することが期待されるものである。ま
た、本発明のパテ用樹脂組成物およびプライマサーフェ
サ用樹脂組成物は、車両塗装面以外に、家具、建築材等
の塗装面の修理や、その他、通常紫外線重合性組成物が
用いられる分野において、これらを単独であるいは組合
せて使用する等して、広く適用可能である。
【0071】以上の様な本発明の修理方法について、以
下に具体例を挙げて説明する。なお、以下の具体例で
は、パテ原料として車両塗装面の修理に通常用いられる
一般的なパテ原料を、プライマサーフェサ原料として波
長410nm前後の紫外線を透過・吸収する紫外線透過
性材料および/または紫外線吸収性材料を含有する本発
明のプライマサーフェサ用樹脂組成物を用いた。
【0072】まず、鋼板塗装面の凹みを修理する例を図
1および図2に基づいて説明する。図1は修理方法の工
程の流れを示す図であり、図2はプライマサーフェサ原
料のスプレー塗布の方法を示す図である。
【0073】図1−(i)は、鋼板塗装面の凹み部分の断
面図を示す。鋼板1上に、下塗り層2、中塗り層3、上
塗り層4(以下、これら3層を合わせて「旧塗膜」とい
うことがある)が順に施されており、旧塗膜から鋼板1
に亘って凹んでいる様子が示されている。この凹みを修
理するためにまず、図には示されないが旧塗膜の脱脂作
業が行われる。次いで、ディスクサンダー、ダブルサン
ダー等でペーパー#60〜#80程度のものを用いて凹
み部分の旧塗膜が除去された後、図1−(ii)に示される
様にフェザーエッジを取る作業が行われる。フェザーエ
ッジを取る作業は、ダブルアクションサンダー等でペー
パー#120〜#400程度のものを用いて行われる。
この際、フェザーエッジの角度αは27〜54度とする
ことができる。フェザーエッジを取り終えたら、旧塗膜
除去部とその周辺をエアーブローにより洗浄し、シリコ
ンオフ等を染み込ませたウェス等で脱脂する。
【0074】次に、下記表1に組成を示すパテ用樹脂組
成物をパテ原料としてその少量をプラスチックベラを使
って、上記で得られた旧塗膜除去部の底部にしごき付け
る。その後、図1−(iii)に示す様に、上記と同じプラ
スチックベラを使ってパテ原料5aを数回に分けて旧塗
膜除去部に空気が入り込まないようにして埋め込んでい
き、旧塗膜除去部にパテ原料が一杯になり、さらに周囲
の旧塗膜面よりもパテ原料表面がやや飛び出すくらいに
なったところで、パテ原料の埋め込みをやめる。
【0075】
【表1】 なお、表1中に示す紫外線重合性プレポリマーは、エポ
キシアクリレートおよび不飽和ポリエステルからなるプ
レポリマーであり、体質顔料は、タルク、炭酸カルシウ
ムおよびバルーンからなる顔料である。
【0076】パテ原料の埋め込みが終了したところで、
パテ原料を硬化させるために、図1−(iv)に示すように
して、紫外線照射装置7により紫外線を上記で埋め込ま
れたパテ原料5aに照射する。この際、用いる紫外線照
射装置7としては、UVランプとして、図3に各波長に
おける分光エネルギーが相対的に示される、1.2kW
のメタルハライドランプを備える装置が挙げられる。こ
の様な装置で紫外線を照射すれば、10〜20cm程離
れた位置からでも、上記パテ原料5aを硬化させるため
の時間はわずか数十秒程度である。
【0077】紫外線照射により硬化したパテ5bの旧塗
膜面より盛り上がった部分は、図1−(v)に示されるよ
うにダブルアクションサンダー、オービタルサンダー等
を用いて、さらに手研ぎ等により旧塗膜面のレベルまで
研磨される。次に、パテ表出面およびパテ表出面と旧塗
膜の境界周辺部分についてプライマサーフェサ原料をス
プレー塗布するに先立って、その周囲を図1−(vi)に示
す様にマスキングペーパー8を用いてマスキングする。
【0078】次いで、表2に組成を示すプライマサーフ
ェサ用樹脂組成物の原液を適当な組成のシンナーで、原
液:シンナー=100:45〜50(重量比)となるよ
うに希釈して本発明のプライマサーフェサ用樹脂組成物
を調製し、これを図1−(vii)に示す様にしてパテ表出
面と旧塗膜の境界周辺部分にスプレー塗布する。
【0079】
【表2】
【0080】なお、表2中に示す紫外線重合性プレポリ
マーは、エポキシアクリレートからなるプレポリマーで
あり、体質顔料は、炭酸カルシウム系の顔料である。
【0081】図2は、スプレー塗布の方法をより詳細に
示す図であるので、これに基づいてスプレー塗布の方法
を説明する。口径1.3mmのスプレー口を有するスプ
レーガン9については、吐出量を140ml/min程
度に調整する。スプレーガン9としては、例えば、市販
のパック530ガン−IV(イワタ製)、イワタスプレ
ーガンW−88(イワタ製)等が使用可能である。エア
ー圧を0.8kgf/cm2〜1.0kgf/cm2
し、塗布面との距離を10cm程度に設定してスプレー
塗布を行う。
【0082】図2には、パテ5b上およびパテと旧塗膜
の境界付近が一定の厚さで最も厚く、境界付近から遠ざ
かるに従って塗膜の厚さが徐々に薄くなるようにプライ
マサーフェサ原料塗膜が塗布された状態が示されてい
る。図2において、A23間はパテ上およびパテと旧塗
膜の境界付近のプライマサーフェサ原料塗膜の厚さが一
定である部分であり、A12間、A34間は、前記境界
付近から遠ざかるに従ってプライマサーフェサ原料塗膜
の厚さが徐々に薄くなっている部分である。なお、
1、A4が前記塗膜の端部である。
【0083】上記A23間では、スプレー口が塗布面に
垂直に向けられ、スプレーガンの引き金を引いたまま、
すなわち連続スプレーの状態で、移動速度85cm/秒
でスプレーガンが水平移動される。上記A12間、A3
4間では、それぞれA2、A3点からA1、A4点にかけ
てスプレー口が弧を描くようにして塗布面から徐々に遠
ざかるようにスプレー装置を動かせばよい。この際、ス
プレーガンの引き金は、A1、A4点の直前で放される。
この操作を同一箇所にスプレー塗布が3〜4回繰り返さ
れるように行う。次に、エアードライヤーでプライマサ
ーフェサ原料塗膜を20秒程度、強制乾燥させ溶剤を除
去する。
【0084】さらに、上記スプレーガンによるプライマ
サーフェサ原料のスプレー塗布とエアードライヤーによ
る強制乾燥を、同一箇所へのスプレー塗布を7〜8回と
し、乾燥時間を30秒とする以外は上記同様にして2回
繰り返して、プライマサーフェサ原料のスプレー塗布を
終了させる。
【0085】次に、プライマサーフェサ原料6aによる
塗膜を硬化させるために、図1−(viii)に示すようにし
て、紫外線照射装置7により紫外線を上記プライマサー
フェサ原料塗膜に照射する。この際、用いる紫外線照射
装置7としては、UVランプとして、上記同様の図3に
各波長における分光エネルギーが相対的に示される、
1.2kWのメタルハライドランプを備える装置が挙げ
られる。この様な装置で紫外線を照射すれば、10〜2
0cm程離れた位置からでも、上記プライマサーフェサ
原料塗膜を硬化させるための時間はわずか数十秒程度で
ある。この硬化操作により、60〜80μmの厚さのプ
ライマサーフェサ層が形成される。
【0086】ここで、プライマサーフェサ層の厚さを替
えたい場合には、スプレーガンの口径、吐出量やプライ
マサーフェサ原料用の原液の希釈率、1回のスプレー塗
布操作における繰り返しスプレー回数、スプレー塗布操
作の回数等を適宜調整すればよい。またこれに伴い強制
乾燥時間や紫外線照射時間も適宜変更される。
【0087】その後、プライマサーフェサ層の表面は、
まず#400で研磨され、次いで#600〜800で研
磨される。研磨後、歪み取りスプレーを使用して歪みの
有無を確認する。歪みが発見された場合には、もう一度
上記プライマサーフェサ層形成工程が繰り返される。歪
みが発見されなかった場合には、歪み取りスプレーを拭
き取り、上塗り工程に進む。
【0088】上塗り工程においては、まず洗浄、脱脂が
行われた後、一般的な方法で上塗り塗装、ポリッシング
が行われる。この様にして、本発明の修理方法により鋼
板塗装面の凹みが修理される。
【0089】次に、鋼板塗装面の線傷、引っかき傷、釘
等による傷の修理方法について凹みの修理と異なる点、
すなわち旧塗膜の処理方法、のみを説明する。損傷が線
傷、引っかき傷、釘等による傷の場合、旧塗膜の除去操
作を行う場合と行わない場合がある。旧塗膜の除去操作
を行わない場合は、旧塗膜が新車塗膜かウレタン塗膜の
場合のみであり、それ以外の場合については旧塗膜の除
去操作を行うものとする。なお、旧塗膜の見分け方は、
通常の方法、例えば、ラッカーシンナー等の浸透性、目
視、熱可塑性等で判断する方法に従えばよい。
【0090】旧塗膜の除去操作を行わない場合は、それ
以外は全く上記で説明した通りの修理方法が適用でき
る。また、旧塗膜の除去操作を行う場合は、ディスクサ
ンダー、ダブルサンダー等で旧塗膜を除去することな
く、上記同様にしてフェザーエッジを取る作業が行われ
るが、それ以外は全く上記で説明した通りの修理方法が
適用できる。
【0091】さらに、樹脂パーツ塗装面の凹み、線傷、
引っかき傷、釘等による傷の修理方法について、鋼板塗
装面の凹みの修理と異なる点、すなわち旧塗膜の処理方
法、のみを説明する。
【0092】まず、樹脂パーツ塗装面の凹みの修理は、
上記鋼板塗装面の凹みの修理と全く同様に行うことがで
きる。また、線傷、引っかき傷、釘等による傷の場合に
ついては、上記鋼板塗装面の凹みの修理における旧塗膜
をディスクサンダー等で除去しフェザーエッジを取る作
業の替わりに旧塗膜をナイフでV字形にカットする作業
を行う以外は、全く上記で説明した通りの修理方法が適
用できる。
【0093】この様な本発明の修理方法は、従来の車輌
塗装面の修理方法において、仕上がり、密着性等に劣る
ため、下地を構成するいくつかの層の全てを速乾性に優
れる紫外線硬化樹脂組成物で構成することができなかっ
た点を改善したものである。すなわち、本発明の車輌塗
装面の修理方法は、下地をパテとプライマサーフェサの
みで構成させ、そのそれぞれに速乾性に優れる紫外線硬
化樹脂組成物を用いて、独自の方法でそれぞれの層を形
成させることを特徴とするものであり、これにより、作
業時間が大きく短縮されるばかりでなく仕上がりも良好
な車輌塗装面の修理方法が提供できる。
【0094】また、本発明の方法により得られる修理塗
装面の下地部分において、パテとプライマサーフェサ層
の層間の密着性は十分であり、またパテと鋼板等の金属
面、各種樹脂パーツ面との密着性も良く、プライマサー
フェサ層と上塗り塗料の密着性にも問題はなく、その他
の性能についても従来の修理塗装面の下地部分と比べて
全く遜色ないものである。また、従来のパテでは専用プ
ライマーが必要とされていた樹脂パーツ、特にポリプロ
ピレンパーツと本発明に用いるパテとの密着性はノープ
ライマーでも問題がないほど良く改善されており、本発
明の方法により得られる修理塗装面の下地部分の大きな
特徴といえる。
【0095】
【発明の効果】本発明によれば、仕上がりが良好でかつ
作業時間の短縮された車輌塗装面の修理方法が提供でき
る。また、本発明のパテ用樹脂組成物およびプライマサ
ーフェサ用樹脂組成物は、ともに紫外線透過性材料およ
び/または紫外線吸収性材料を含有することで、少ない
紫外線照射量で硬化可能であり、それにより硬化時間を
短縮して車輌塗装面の修理における作業効率を上げるこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の修理方法により鋼板塗装面の凹みを
修理する場合の一具体例における工程の流れを示す図で
ある。
【図2】 図1の(vii)に示すプライマサーフェサ原料
のスプレー塗布の工程を詳細に示す図である。
【図3】 本発明の修理方法に用いる紫外線照射装置の
一例の照射光についての分光エネルギー分布を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 鋼板 2 下塗り層 3 中塗り層 4 上塗り層 5 パテ(5a:パテ原料、5b:硬化後のパテ) 6 プライマサーフェサ層(6a:プライマサーフェサ
原料、6b:硬化後のプライマサーフェサ層) 7 紫外線照射装置 8 マスキングペーパー 9 スプレーガン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輌塗装面の損傷を修理する方法であっ
    て、前記損傷が凹みおよび/または塗膜の欠損であり、
    下記工程a)〜c)を含むことを特徴とする修理方法: a)必要に応じて前処理が施された損傷部に、紫外線透
    過性材料および/または紫外線吸収性材料を含有する紫
    外線重合性組成物からなるパテ原料を埋め込み前記原料
    を紫外線硬化させることにより前記損傷部をパテで充填
    する工程、 b)a)工程後の少なくともパテ表出面を含む塗装面
    に、紫外線透過性材料および/または紫外線吸収性材料
    を含有してもよい紫外線重合性組成物からなりスプレー
    塗布が可能な粘度のプライマサーフェサ原料を均一にス
    プレー塗布し、得られた原料塗膜を紫外線硬化させてプ
    ライマサーフェサ層を形成させる工程、 c)b)で得られたプライマサーフェサ層上に上塗り塗
    装を施す工程。
  2. 【請求項2】 車輌塗装面の損傷を修理する方法であっ
    て、前記損傷が凹みおよび/または塗膜の欠損であり、
    下記工程a)'〜c)'を含むことを特徴とする修理方
    法: a)'必要に応じて前処理が施された損傷部に、紫外線
    透過性材料および/または紫外線吸収性材料を含有して
    もよい紫外線重合性組成物からなるパテ原料を埋め込み
    前記原料を紫外線硬化させることにより前記損傷部をパ
    テで充填する工程、 b)'a)'工程後の少なくともパテ表出面を含む塗装面
    に、紫外線透過性材料および/または紫外線吸収性材料
    を含有する紫外線重合性組成物からなりスプレー塗布が
    可能な粘度のプライマサーフェサ原料を均一にスプレー
    塗布し、得られた原料塗膜を紫外線硬化させてプライマ
    サーフェサ層を形成させる工程、 c)'b)'で得られたプライマサーフェサ層上に上塗り
    塗装を施す工程。
  3. 【請求項3】 b)工程またはb)'工程におけるスプ
    レー塗布が、プライマサーフェサ原料を連続してスプ
    レーしながら、塗布しようとする範囲内でスプレー装置
    を移動させることで同一箇所に複数回前記原料のスプレ
    ー塗布を施し、スプレー塗布された原料から強制乾燥
    により溶剤を除去し、さらに、の操作を交互に複数
    回繰り返すことにより行われる請求項1または2記載の
    修理方法。
  4. 【請求項4】 スプレー量が140〜220ml/mi
    nであり、スプレー装置の移動速度が75〜90cm/
    秒であり、スプレー装置のスプレー口から塗布面までの
    距離が10〜20cmである請求項3記載の修理方法。
  5. 【請求項5】 プライマサーフェサ層の厚さが40〜1
    20μmである請求項1〜4の何れか一項に記載の修理
    方法。
  6. 【請求項6】 紫外線重合性プレポリマー、紫外線重合
    性モノマー、紫外線重合開始剤、および、紫外線透過性
    材料および/または紫外線吸収性材料を含有することを
    特徴とする車輌塗装面の修理のためのパテ用樹脂組成
    物。
  7. 【請求項7】 紫外線重合性プレポリマー、紫外線重合
    性モノマー、紫外線重合開始剤、溶剤、および、紫外線
    透過性材料および/または紫外線吸収性材料を含有する
    ことを特徴とする車輌塗装面の修理のためのプライマサ
    ーフェサ用樹脂組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102215975B1 (ko) * 2020-08-04 2021-02-16 정재욱 Uv를 이용한 자동차 보수도장 방법

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