JP2001046857A - 固形物送入装置、固形物排出装置を備えた容器 - Google Patents

固形物送入装置、固形物排出装置を備えた容器

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JP2001046857A
JP2001046857A JP11224816A JP22481699A JP2001046857A JP 2001046857 A JP2001046857 A JP 2001046857A JP 11224816 A JP11224816 A JP 11224816A JP 22481699 A JP22481699 A JP 22481699A JP 2001046857 A JP2001046857 A JP 2001046857A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固形物を粉砕することなく、そのままの形態
で高圧下の圧力容器に固形物を自在に送入できるように
した固形物送入装置を提供する。 【解決手段】 本固形物送入装置50は、固形物を処理
する超臨界水酸化反応装置52の高圧の反応器54に、
固形物を格納したホルダ66を送入する装置である。反
応装置52は、固形物送入開口55から固形物を収容
し、超臨界水酸化処理を施す反応器54を備えている。
固形物送入装置50は、送入室68と、送入室68の上
下にそれぞれ設けられ、ホルダ66が通過できる第1の
開閉弁70及び第2の開閉弁72と、第2の開閉弁72
と反応器54の固形物送入開口との間に設けられ、ホル
ダ66を反応器54内に下降させる下降管74と、送入
室68を反応器54容器と同じ圧力にする均圧管76と
を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧の容器内に固
形物を自在に送入する固形物送入装置、及び高圧の容器
内から固形物を自在に排出する固形物排出装置を備えた
容器に関し、更に詳細には、高圧の水熱反応装置に最適
に適用できる固形物送入装置、及び高圧の水熱反応装置
の反応器として最適な容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】超臨界水、超臨界二酸化炭素、亜臨界水
等の高温高圧状態の媒体の存在下で反応を行わせる、い
わゆる水熱反応、特に超臨界水又は亜臨界水の存在下の
水熱反応は、PCB、ダイオキシン等に代表される有害
廃棄物の処理や、資源リサイクルとして行われるるPE
Tボトル等の資源回収処理等に適用され、有用な環境保
全技術として注目されている。
【0003】ところで、高圧の水熱反応の対象物が、ダ
イオキシン含有飛灰や、PETボトル等の固形物の場
合、固形物は、気体や液体とは異なり、取扱いが厄介
で、反応器に対象物を投入することが技術的に難しい。
従来から、固形物を反応器に投入する方法として、基本
的には、次の3つがある。第1の従来例 第1の従来例は、対象固形物を微粉砕し、水と混合して
スラリー状にして反応器に送入するやり方である。図3
は第1の従来例の構成を示すフローシートである。第1
の従来例では、微粉砕した対象固形物を水と混合して調
製したスラリーを高圧スラリーポンプ12により反応器
14に供給する。反応により生成した反応生成物は、冷
却器16により冷却された後、反応器14内の圧力を制
御する圧力制御弁18を経て排出される。
【0004】第2の従来例 第2の従来例は、対象固形物をそのままの形態で反応器
に投入し、次いで反応器を閉止して運転するバッチ式の
やり方である。図4は第2の従来例の構成を示すフロー
シートである。第2の従来例では、先ず、開閉自在な投
入口を備えた反応器20に対象固形物22を充填する。
充填後、水を高圧ポンプ24により昇圧し、加熱器26
で所定温度に加熱した後、反応器20に供給し、対象固
形物22を反応させる。反応生成物は、冷却器28によ
り冷却された後、反応器20内の圧力を制御する圧力制
御弁30を経て排出される。
【0005】第3の従来例 第3の従来例は、対象固形物を高圧シリンジポンプによ
り反応器に送入するやり方である。図5は第3の従来例
の構成を示すフローシートである。第3の従来例では、
予め、高圧シリンダポンプ32によって対象固形物33
を反応器34に充填し、次いで高圧ポンプ36で水を昇
圧し、加熱器38で所定温度に昇温しつつ反応器34に
連続的に供給し、反応器34の反応状態が定常状態にな
った段階で、再び、対象固形物を高圧シリンジポンプ3
2によって反応器34に圧入して、反応を進行させる。
反応生成物は、冷却器40により冷却された後、反応器
34内の圧力を制御する圧力制御弁42を経て排出され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した第1
から第3の従来例には、それぞれ、以下に説明するよう
な問題があった。第1の従来例では、対象固形物を数m
m以下の粒径まで微粉砕する必要があって、そのために
は、粉砕に多大なエネルギーが必要になり、経済的に実
用化が難しいという問題である。技術的にも、スラリー
の流動性を維持するためには、スラリー濃度に制限があ
り、さらには、微粉砕したスラリー中の対象固形物が反
応器までの供給配管内に堆積し、供給配管を閉塞させる
という問題があって、供給配管の設計を含めて、様々な
制約が装置設計面にあるという問題である。
【0007】第2の従来例では、予め、対象固形物をそ
のままの形態で反応器内に充填するので、微粉砕の必要
はなく、配管閉塞のトラブルも生じない。しかし、バッ
チ式であるために、所望の反応条件で反応を進行させる
ことが困難である。例えば、通常の水熱反応は、反応器
の温度を200℃以上にすることが多く、その加熱に
は、反応器を外部ヒーターにより加熱する方法や、水を
加熱して反応器に供給する方法などがあるが、いずれの
方法であっても、予め対象固形物を反応器内に充填した
後、対象固形物が目標温度に達するまで数十分以上の時
間を要することが殆どである。このため、対象固形物
は、複雑な温度履歴を受けることになり、目標温度に達
する前に、対象固形物が液状化して反応器から流出した
り、固形物の形態で存在したとしても、物質構造が変化
したりする可能性がある。また、反応終了後、再度、対
象固形物の処理を行う際には、先ず、反応器の圧力を低
下させて反応器を開放し、次いで固形物を充填した後、
再び昇圧する必要があって、処理効率が低いという問題
がある。
【0008】第3の従来例では、反応器の反応状態が定
常状態に到達した後に、対象固形物を反応器に供給する
ので、対象固形物は温度履歴を殆ど受けず、所望の反応
を行わせることができる。しかし、高圧シリンジポンプ
によって対象固形物を、直接、反応器に圧入するので、
高圧シリンジポンプと反応器を結ぶ供給配管に対象固形
物が残留し勝ちであって、高圧シリンジポンプにより対
象固形物の全量を反応器に供給することが困難である。
また、供給配管内に多量の対象固形物が残留すると、供
給配管の閉塞が生じ、更には、供給配管内に残留した対
象固形物が副反応により副生生成物に転化し、完全に対
象固形物を処理できないという問題がある。
【0009】そこで、本発明の目的は、固形物を粉砕す
ることなく、そのままの形態で高圧下の反応器等の容器
に固形物を自在に送入できるようにした固形物送入装
置、高圧下の容器から固形物を自在に排出できる装置を
備えた反応器等の容器を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る固形物送入装置(以下、第1の発明と
言う)は、高圧の容器内に固形物を送入する固形物送入
装置であって、第1の開閉弁及び第2の開閉弁を上下に
有し、第1の開閉弁から固形物を導入して収容し、かつ
第2の開閉弁を介して容器の固形物送入開口に連通する
送入室と、送入室を容器と同じ圧力にする均圧手段とを
備え、均圧手段により送入室と容器とを同じ圧力にし、
第2の開閉弁を開放したとき、固形物が送入室から重力
により固形物送入開口を介して容器内に下降するよう
に、送入室及び第2の開閉弁が反応器に接続されている
ことを特徴としている。
【0011】本発明に係る別の固形物送入装置(以下、
第2の発明という)は、内外を連通させる連通性の材料
で形成され、内部に固形物を格納したホルダを高圧の容
器内に送入する固形物送入装置であって、第1の開閉弁
及び第2の開閉弁を上下に有し、第1の開閉弁からホル
ダを導入して収容し、かつ第2の開閉弁を介して容器の
固形物送入開口に連通する送入室と、送入室を容器と同
じ圧力にする均圧手段とを備え、均圧手段により送入室
と容器とを同じ圧力にし、第2の開閉弁を開放したと
き、ホルダが送入室から重力により固形物送入開口を介
して容器内に下降するように、送入室及び第2の開閉弁
が反応器に接続されていることを特徴としている。
【0012】第1の発明に係る固形物送入装置は、塊状
又は粒状の固形物で、比較的粘着性が低い固形物の送入
に適していて、例えば固形物を超臨界水酸化処理する超
臨界水酸化反応装置の反応器の固形物送入装置として最
適である。容器が反応器であって、容器内で固形物を反
応させる場合には、固形物を容器内で反応により消失す
るカプセル等に収容して、送入室に投入しても良い。
【0013】第2の発明に係る固形物送入装置は、汚泥
等の粘着性の高い固形物の送入に適している。本固形物
送入装置の用途には制約はないものの、例えば固形物を
超臨界水酸化処理する超臨界水酸化反応装置の反応器の
固形物送入装置として最適である。また、第2の発明で
使用するホルダは、送入する固形物を格納するものであ
って、内外を連通させる連通性の材料、例えば網体、多
孔板等で形成された籠状の箱体である。容器が反応器で
あって、容器内で固形物を反応させる場合には、ホルダ
は反応して消失するものでも、非反応性で反応に与かる
ことなく、そのままの形態で残るものでも良い。
【0014】第1及び第2の発明で使用する送入室は、
送入する固形物又はホルダを収容し、待機させる室であ
って、好ましくは管状体を使用する。第1及び第2の発
明で使用する第1及び第2の開閉弁は、送入室の横幅寸
法と同じ弁開口を有する開閉弁を使用することが好まし
く、例えばボール弁、ゲート弁等を使用する。また、第
1及び第2の発明では、送入室及び第2の開閉弁は、好
ましくは、それらの長手方向中心線が1本の直線上に在
るように反応器に接続されている。但し、それらの長手
方向中心線がなす直線は、容器の横方向中心線に対して
直交する必要はなく、傾斜していても良い。第1及び第
2の発明で設けた均圧手段は、送入室を容器と同じ圧力
にすることができる限り、構成に制約はなく、例えば容
器から一部流体を抜き出して送入室に注入しても良く、
また別の流体を送入室に注入して容器内の圧力と同じ圧
力に昇圧しても良い。
【0015】本発明に係る容器(以下、第3の発明と言
う)は、高圧の容器内から固形物を排出する固形物排出
装置を備えた容器であって、容器の固形物排出開口の開
口縁に下端で接し、上方に向かって延びる筒状体として
形成され、かつ筒状体の筒壁を介して筒壁内外を連通さ
せるようにしたガイドを容器内に備えて、ガイド内に固
形物を収容し、固形物排出装置が、第3及び第4の開閉
弁を上下に有し、第3の開閉弁を介して容器の固形物排
出開口に接続され、ガイドから第3の開閉弁を通って排
出された固形物を収容し、かつ第4の開閉弁を介して固
形物を外部に排出する排出室と、排出室を容器と同じ圧
力にする均圧手段とを備え、均圧手段により排出室と容
器とを同じ圧力にし、第3の開閉弁を開放したとき、固
形物がガイドから重力により排出室に下降するように、
ガイド、第3の開閉弁、及び排出室が接続されているこ
とを特徴としている。
【0016】第3の発明に係る容器は、第1の発明に係
る固形物送入装置に関連して使用できる容器であって、
第1の発明に係る固形物送入装置を備え、固形物送入装
置を容器内のガイドに連続させることにより、固形物の
送入、及び固形物又は固形物の反応残渣の排出を容易に
行うことができる。第3の発明に係る容器は、例えば固
形物を超臨界水酸化処理する超臨界水酸化反応装置の反
応器として最適である。
【0017】本発明に係る別の容器(以下、第4の発明
と言う)は、内外を連通させる連通性の材料で形成さ
れ、内部に固形物を格納したホルダを高圧の容器内から
排出する固形物排出装置を備えた容器であって、容器の
固形物排出開口の開口縁に下端で接し、上方に向かって
延びる筒状体として形成され、かつ筒状体の筒壁を介し
て筒壁内外を連通させるようにしたガイドを容器内に備
えて、ガイド内にホルダを収容し、固形物排出装置は、
第3及び第4の開閉弁を上下に有し、第3の開閉弁を介
して容器の固形物排出開口に接続され、ガイドから第3
の開閉弁を通って排出されたホルダを収容し、かつ第4
の開閉弁を介してホルダを外部に排出する排出室と、排
出室を容器と同じ圧力にする均圧手段とを備え、均圧手
段により排出室と容器とを同じ圧力にし、第3の開閉弁
を開放したとき、ホルダがガイドから重力により排出室
に下降するように、ガイド、第3の開閉弁、及び排出室
が接続されていることを特徴としている。
【0018】第4の発明に係る容器は、第2の発明に係
る固形物送入装置に関連して使用できる容器であって、
例えば第2の発明に係る固形物送入装置を備え、固形物
送入装置を容器内のガイドに連続させることにより、固
形物の送入、及び固形物又は固形物の反応残渣の排出を
容易に行うことができる。第4の発明に係る容器は、例
えば固形物を超臨界水酸化処理する超臨界水酸化反応装
置の反応器として最適である。
【0019】第3及び第4の発明で使用する排出室は、
排出した固形物又はホルダを収容し、待機させる室であ
って、好ましくは管状体を使用する。第3発明及び第4
の発明で使用する第3及び第4の開閉弁は、排出室と同
じ横幅寸法の弁開口を有する開閉弁を使用することが好
ましく、例えばボール弁、ゲート弁等を使用する。ガイ
ド、第3の開閉弁、及び排出室は、好ましくは、それら
の長手方向中心線が1本の直線上に在るように反応器に
接続されている。但し、それらの長手方向中心線がなす
直線は反応器の横方向中心線に対して直交する必要はな
く、傾斜していても良い。第3及び第4の発明で設けた
均圧手段は、排出室を容器と同じ圧力にすることができ
る限り、構成に制約はなく、例えば容器から一部流体を
抜き出して排出室に注入しても良く、また別の流体を排
出室に注入し、容器内の圧力と同じ圧力に昇圧するよう
にしても良い。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、実施形態例を挙げ、添付
図面を参照して、本発明の実施の形態を具体的かつ詳細
に説明する。実施形態例1 本実施形態例は、固形物の超臨界水酸化反応装置に第2
の発明に係る固形物送入装置を適用した実施形態の例で
あって、図1は本実施形態例の固形物送入装置を備えた
超臨界水酸化反応装置の構成を示すフローシートであ
る。本実施形態例の固形物送入装置50は、図1に示す
ように、固形物の超臨界水酸化反応装置52(以下、簡
単に反応装置52と言う)の反応器54に固形物を送入
するために設けられた装置である。
【0021】反応装置52は、固形物を収容し、超臨界
水酸化処理を施す反応器54と、反応器54を加熱する
加熱器56と、水を昇圧して反応器54に送水する高圧
ポンプ58と、昇圧した水を余熱する余熱器60とを備
えている。反応器54には、固形物を送入する開口55
が設けてある。また、反応装置52は、反応生成物流体
を流出させる流出管61に、反応器54から流出した反
応生成物流体を冷却する冷却器62と、反応器54の圧
力を制御する圧力制御弁64とを備えている。
【0022】固形物送入装置50は、内部に固形物を格
納したホルダ66を高圧の反応器54内に送入する固形
物送入装置であって、送入室68と、送入室68の上下
にそれぞれ設けられ、ホルダ66が通過できる第1の開
閉弁70及び第2の開閉弁72と、第2の開閉弁72と
反応器54の固形物送入開口との間に設けられ、ホルダ
66を反応器54内に下降させる下降管74と、送入室
68を反応器54容器と同じ圧力にする均圧管76とを
備えている。
【0023】送入室68は、固形物を格納したホルダ6
6を収容し、待機させる空間であって、下降管74と同
じ内径の管体で形成されている。第1及び第2の開閉弁
70、72は、下降管74の内径と同じ径の弁開口を有
するボール弁である。下降管74の下端は、反応器54
の固形物送入開口55に接続されている。第2の開閉弁
72を開放したとき、ホルダ66が重力により送入室6
8から反応器54内に下降するように、送入室58、第
2の開閉弁72、及び下降管74は、反応器54の横方
向中心線に直交して、固形物送入開口55上に直線状に
接続されている。均圧管76は、均圧開閉弁78を備
え、冷却器62の下流の流出管61から分岐された分岐
管であって、反応生成物を送入室68に注入することに
より、送入室68を反応器54と均圧することができ
る。
【0024】本実施形態例の固形物送入装置50を使っ
て固形物の送入実験を行い、以下に説明するように、所
定通り、機能することを確認した。孔径1mmの多孔板
で形成された直径10mm、長さ40mmの円筒状ホル
ダをホルダ66として使用し、平均粒径5mmのPET
樹脂をホルダ66に充填し、第2の開閉弁72及び均圧
開閉弁78をそれぞれ閉にし、第1の開閉弁70を開放
して、ホルダ66を送入室58に送入した。反応器54
の内容積は100ccである。第1の開閉弁70を閉止
し、均圧開閉弁78を開放した後、高圧ポンプ58によ
り水を25mL/minの流量で昇圧し、予熱器60に
より水を加熱して水の供給温度を400℃とするととも
に、反応器54を加熱器56で加熱し、反応器54の内
部温度を400℃に昇温した。反応器54の圧力を圧力
制御弁64により25MPaに制御し、均圧管76を介
して、送入室68も25MPaに均圧されている。反応
器54の内部温度が400℃、25MPaの定常状態に
達した段階で、第2の開閉弁72を開放し、PET樹脂
を格納したホルダ66を反応器54に落下させた。反応
器落下したPET樹脂は、瞬時に400℃まで昇温さ
れ、400℃、25MPaで超臨界水酸化反応を行っ
た。
【0025】実施形態例2 本実施形態例は、第2の発明に係る固形物送入装置を備
え、かつ第4の発明に係る容器を、固形物の超臨界水酸
化反応装置の反応器に適用した実施形態の一例であっ
て、図2は本実施形態例の容器を反応器として備えた超
臨界水酸化反応装置の構成を示すフローシートである。
本実施形態例の容器80は、超臨界水酸化反応装置82
(以下、簡単に反応装置82と言う)の反応器として構
成されている。反応装置82は、反応器80の構成が異
なること、実施形態例1のホルダ66とは異なる構成の
ホルダ84を使用すること、及び固形物を排出する固形
物排出装置81を備えていることを除いて、実施形態例
1の反応装置52と同じ構成を備えている。
【0026】反応器80は、図2に示すように、固形物
送入開口55の直下に、固形物送入開口55と同じ寸法
の固形物排出開口86を有し、固形物送入開口55と固
形物排出開口86との間にガイド88を備え、ガイド8
6内にホルダ84を収容するようになっている。ガイド
88は、ホルダ84が反応器80内で移動しないように
保持する手段として設けられており、上端で固形物送入
開口55の開口縁に接し、下端で固形物排出開口86の
開口縁に接し、反応器80を縦方向に延在する円筒体と
して形成されている。ガイド88は、固形物送入装置5
0の下降管74と同じ内径を有し、ガイド88の筒壁を
介して内外を連通させるように、金網で形成されてい
る。金網の材料には、反応器80内での反応により損傷
されないものを使用する。ホルダ84は、実施形態例1
で使用したホルダ66と同じ構成のホルダ本体84a
と、その下部に設けられた脚部84bとから構成されて
いる。
【0027】固形物排出装置81は、排出室90と、排
出室90の上下にそれぞれ設けられ、ホルダ84が通過
できる第3及び第4の開閉弁92、94と、排出室90
を反応器80と同じ圧力にする第2の均圧管95とを備
えている。排出室90は、第3の開閉弁92を介して固
形物排出開口86に接続され、ガイド88から排出され
たホルダ84を収容し、待機させる空間であって、ガイ
ド88と同じ内径の管体で形成されている。第3及び第
4の開閉弁92、94は、排出室90の内径と同じ径の
弁開口を有するボール弁である。第3の開閉弁92は、
反応器80内にホルダ84のホルダ本体84aが位置す
るように、ホルダ84の脚部84bと同じ長さの排出管
96を介して反応器80の固形物排出開口86に取り付
けてある。
【0028】第3の開閉弁92を開放したとき、ホルダ
84が重力によりガイド88から排出室90内に下降す
るように、ガイド88、第3の開閉弁92、及び排出室
90は、反応器80の横方向中心線に直交して、固形物
排出開口86から直線状に垂下するように接続されてい
る。第2の均圧管95は、均圧開閉弁97を備え、均圧
管76から分岐された分岐管であって、反応生成物を排
出室90に注入することにより、排出室90を反応器8
0と均圧することができる。
【0029】本実施形態例の反応器80は、反応後もホ
ルダ84内に固形物が残留し、その固形物をホルダ84
ごと排出させる場合等に好適に使用することができる。
また、反応装置82の運転中にホルダ84を送入するこ
ともできる。運転中は、第3及び第4の開閉弁92、9
4は閉、均圧開閉弁97は開である。反応装置82の運
転中にホルダ84を排出させる際には、先ず、第3の開
閉弁92を開放して、ホルダ84をガイド88から排出
室90に落下させる。次いで、第3の開閉弁92及び均
圧開閉弁97を閉止し、第4の開閉弁94を開放して、
ホルダ84を外部に排出する。尚、ホルダ84を反応器
80に送入する際には、実施形態例1の固形物送入装置
50と同様にして行う。これにより、反応器80内の温
度及び圧力を変動させないようにして、固形物を供給
し、排出することができる。
【0030】実施形態例1及び2で、必要に応じて、ホ
ルダが接する、開閉弁、下降管等の部品を外部から冷却
することにより、ホルダが反応器に滞在する時間を除い
て、反応器内の温度による固形物への影響を低減するこ
とができる。また、ホルダ84に代えて、実施形態例1
で使用したホルダ66を使用することもできる。その際
には、第3の開閉弁92を反応器80の固形物排出開口
86に直接接続する。
【0031】
【発明の効果】第1及び第2の発明によれば、高圧の容
器内と同じ圧力の送入室を容器上に設け、送入室から固
形物又は固形物を格納したホルダを容器内に自然落下さ
せることにより、固形物を粉砕するためにエネルギーを
消費する必要もなく、連続運転中の容器内に固形物を確
実、かつ容易に送入できる固形物送入装置を実現してい
る。また、第3及び第4の発明によれば、高圧の容器内
と同じ圧力の排出室を容器下に設け、高圧の容器内から
固形物又は固形物を格納したホルダを排出室に自然落下
させて排出することにより、連続運転中の容器内から固
形物を確実、かつ容易に排出する固形物送入装置を備え
た容器を実現している。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1の固形物送入装置を備えた超臨界
水酸化反応装置の構成を示すフローシートである。
【図2】実施形態例2の容器を反応器として備えた超臨
界水酸化反応装置の構成を示すフローシートである。
【図3】第1の従来例の構成を示すフローシートであ
る。
【図4】第2の従来例の構成を示すフローシートであ
る。
【図5】第3の従来例の構成を示すフローシートであ
る。
【符号の説明】
12 高圧スラリーポンプ 14 反応器 16 冷却器 18 圧力制御弁 20 反応器 22 対象固形物 24 高圧ポンプ 26 加熱器 28 冷却器 30 圧力制御弁 32 高圧シリンダポンプ 33 対象固形物 34 反応器 36 高圧ポンプ 38 加熱器 40 冷却器 42 圧力制御弁 50 実施形態例1の固形物送入装置 52 固形物の超臨界水酸化反応装置 54 反応器 55 固形物送入開口 56 加熱器 58 高圧ポンプ 60 余熱器 61 流出管 62 冷却器 64 圧力制御弁 66 ホルダ 68 送入室 70 第1の開閉弁 72 第2の開閉弁 74 下降管 76 均圧管 78 均圧開閉弁 80 実施形態例2の容器、超臨界水酸化反応装置の反
応器 81 固形物排出装置 82 超臨界水酸化反応装置 84 ホルダ 86 固形物排出開口 88 ガイド 90 排出室 92 第3の開閉弁 94 第4の開閉弁 95 第2の均圧管 96 排出管 97 均圧開閉弁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧の容器内に固形物を送入する固形物
    送入装置であって、 第1の開閉弁及び第2の開閉弁を上下に有し、第1の開
    閉弁から固形物を導入して収容し、かつ第2の開閉弁を
    介して容器の固形物送入開口に連通する送入室と、 送入室を容器と同じ圧力にする均圧手段とを備え、均圧
    手段により送入室と容器とを同じ圧力にし、第2の開閉
    弁を開放したとき、固形物が送入室から重力により固形
    物送入開口を介して容器内に下降するように、送入室及
    び第2の開閉弁が反応器に接続されていることを特徴と
    する固形物送入装置。
  2. 【請求項2】 内外を連通させる連通性の材料で形成さ
    れ、内部に固形物を格納したホルダを高圧の容器内に送
    入する固形物送入装置であって、 第1の開閉弁及び第2の開閉弁を上下に有し、第1の開
    閉弁からホルダを導入して収容し、かつ第2の開閉弁を
    介して容器の固形物送入開口に連通する送入室と、 送入室を容器と同じ圧力にする均圧手段とを備え、均圧
    手段により送入室と容器とを同じ圧力にし、第2の開閉
    弁を開放したとき、ホルダが送入室から重力により固形
    物送入開口を介して容器内に下降するように、送入室及
    び第2の開閉弁が反応器に接続されていることを特徴と
    する固形物送入装置。
  3. 【請求項3】 高圧の容器内から固形物を排出する固形
    物排出装置を備えた容器であって、 容器の固形物排出開口の開口縁に下端で接し、上方に向
    かって延びる筒状体として形成され、かつ筒状体の筒壁
    を介して筒壁内外を連通させるようにしたガイドを容器
    内に備えて、ガイド内に固形物を収容し、 固形物排出装置が、 第3及び第4の開閉弁を上下に有し、第3の開閉弁を介
    して容器の固形物排出開口に接続され、ガイドから第3
    の開閉弁を通って排出された固形物を収容し、かつ第4
    の開閉弁を介して固形物を外部に排出する排出室と、 排出室を容器と同じ圧力にする均圧手段とを備え、均圧
    手段により排出室と容器とを同じ圧力にし、第3の開閉
    弁を開放したとき、固形物がガイドから重力により排出
    室に下降するように、ガイド、第3の開閉弁、及び排出
    室が接続されていることを特徴とする固形物排出装置を
    備えた容器。
  4. 【請求項4】 請求項1の固形物送入装置を備え、固形
    物送入装置が容器内のガイドに連続していることを特徴
    とする請求項3に記載の固形物排出装置を備えた容器。
  5. 【請求項5】 内外を連通させる連通性の材料で形成さ
    れ、内部に固形物を格納したホルダを高圧の容器内から
    排出する固形物排出装置を備えた容器であって、 容器の固形物排出開口の開口縁に下端で接し、上方に向
    かって延びる筒状体として形成され、かつ筒状体の筒壁
    を介して筒壁内外を連通させるようにしたガイドを容器
    内に備えて、ガイド内にホルダを収容し、 固形物排出装置は、 第3及び第4の開閉弁を上下に有し、第3の開閉弁を介
    して容器の固形物排出開口に接続され、ガイドから第3
    の開閉弁を通って排出されたホルダを収容し、かつ第4
    の開閉弁を介してホルダを外部に排出する排出室と、 排出室を容器と同じ圧力にする均圧手段とを備え、均圧
    手段により排出室と容器とを同じ圧力にし、第3の開閉
    弁を開放したとき、ホルダがガイドから重力により排出
    室に下降するように、ガイド、第3の開閉弁、及び排出
    室が接続されていることを特徴とする固形物排出装置を
    備えた容器。
  6. 【請求項6】 請求項2の固形物送入装置を備え、固形
    物送入装置が容器内のガイドに連続していることを特徴
    とする請求項5に記載の固形物排出装置を備えた容器。
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