JP2001046770A - ベルトループ縫付けミシン - Google Patents

ベルトループ縫付けミシン

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JP2001046770A
JP2001046770A JP11222737A JP22273799A JP2001046770A JP 2001046770 A JP2001046770 A JP 2001046770A JP 11222737 A JP11222737 A JP 11222737A JP 22273799 A JP22273799 A JP 22273799A JP 2001046770 A JP2001046770 A JP 2001046770A
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sewing machine
sewing
belt loop
shuttle
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JP11222737A
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Yasushi Ono
安志 小野
Masahiko Tanaka
正彦 田中
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Original Assignee
Juki Corp
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B35/00Work-feeding or -handling elements not otherwise provided for
    • D05B35/06Work-feeding or -handling elements not otherwise provided for for attaching bands, ribbons, strips, or tapes or for binding
    • D05B35/066Work-feeding or -handling elements not otherwise provided for for attaching bands, ribbons, strips, or tapes or for binding for attaching small textile pieces, e.g. labels, belt loops
    • D05B35/068Work-feeding or -handling elements not otherwise provided for for attaching bands, ribbons, strips, or tapes or for binding for attaching small textile pieces, e.g. labels, belt loops for attaching belt loops

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボビン交換作業や糸通し作業といった付帯作
業の際に、作業空間を確保することができるベルトルー
プ縫付けミシンを提供する。 【解決手段】 所定の間隔をもって配設された第1釜2
7a、第2釜27bを有するミシン本体11と、第2釜
27bを駆動する釜移動手段30と、フォーク202,
202を有するベルトループ供給装置100と、制御部
71と、制御部71に対して2つの釜の間隔が前記所定
の間隔より広げられるように指示するボビン交換スイッ
チ54とを備えるベルトループ縫付けミシン10におい
て、制御部71は、縫製動作を停止する時には各フォー
ク202をミシン針17,18の手前の所定の位置で待
機させ、ボビン交換スイッチ54から指示を受けると、
釜移動手段30を介して前記2つの釜の間隔を前記所定
の間隔より広げるとともに、各フォーク202を前記所
定の位置よりも後退させるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ベルトループを
縫製物に縫い付けるベルトループ縫付けミシンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、ジーンズ、パンツ、スカート
などの縫製物の腰部に、ベルトを通すための複数のベル
トループを縫い付けるベルトループ縫付けミシンが開発
されている。このようなベルトループ縫付けミシンを図
13に示した。図13に示すベルトループ縫付けミシン
1は、縫製物SにベルトループBを縫い付けるミシン本
体2と、ミシン本体2の側部に設置され、ミシン本体2
の針7、8の直下にベルトループBを供給するベルトル
ープ供給装置3などから構成される。なお、図13で
は、ミシン本体2およびベルトループ供給装置3共に一
部のみ示している。
【0003】ベルトループ供給装置3に備えられるフォ
ーク4,4は、たとえば図13中の矢印で示す方向に往
復移動するように構成されており、所定の長さに切断さ
れたベルトループBを挟持した状態でミシン針7,8の
手前の所定の位置まで移動し、そこで一端停止し、待機
状態となる。そして、図示しないスタートスイッチが押
されるとミシン針7,8の下方に移動し、ミシン押さえ
9,9によってベルトループBが押さえ付けられると、
フォーク4,4は後退するようになっている。上記のよ
うにフォーク4,4をミシン針7,8の手前で一端待機
させることによって、サイクルタイムの短縮、あるいは
オペレータによってベルトループBがきちんとフォーク
4,4に巻かれた状態であるか否か等を確認できるとい
ったことにより、縫製作業の効率を向上させることがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、縫製作
業時以外の必須の付帯作業、たとえば、ミシン本体2の
ベッド5内部に取り付けられているボビンケースを交換
するボビン交換作業や、上糸をミシン針7,8に通す糸
通し作業の際には、上記のようにミシン針7,8の手前
でフォーク4,4が待機していることによって、作業空
間が狭くなってしまい作業しにくい、という問題点があ
った。
【0005】この発明は、上記実状に鑑みてなされたも
ので、ボビン交換作業や糸通し作業といった付帯作業の
際に、作業空間を確保することができるベルトループ縫
付けミシンを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1に記載の発明は、たとえば図1〜
図3および図9に示すように、所定の間隔をもって配設
された2組のミシン針(17,18)と釜(第1釜27
a、第2釜27b)を有し、ベルトループを縫製物に縫
い付けるミシン本体(11)と、前記2つの釜の間隔を
変更するように2つの釜のうちの少なくとも一方を移動
させる釜移動手段(30)と、前記ミシン本体に載置さ
れた縫製物上にベルトループを供給する供給手段(フォ
ーク202,202)を有し、この供給手段を所定の軌
道に沿って駆動するベルトループ供給装置(100)
と、前記ミシン本体と、前記釜移動手段と、前記ベルト
ループ供給装置の動作を制御する制御手段(制御部7
1)と、前記制御手段に対して、前記釜移動手段によっ
て2つの釜の間隔が前記所定の間隔より広げられるよう
に指示する信号を発生する釜移動信号発生手段(ボビン
交換スイッチ54あるいはカウントセンサ76)とを備
えるベルトループ縫付けミシン(10)において、前記
制御手段は、前記釜移動信号発生手段からの信号によ
り、前記釜移動手段を介して前記2つの釜の間隔を前記
所定の間隔よりも広げるとともに、前記ベルトループ供
給装置を介して前記供給手段をミシン針手前の所定の位
置よりもミシン本体から後退させるように制御すること
を特徴とする。
【0007】請求項1に記載の発明によれば、釜移動信
号発生手段からの信号に応じて、制御手段の制御の下、
釜移動手段により2つの釜の間隔が所定の間隔より広げ
られることに連動して、ベルトループ供給装置により供
給手段がミシン針手前の所定の位置から後退する。した
がって、2つの釜の間隔が広がることに加えて、供給手
段がミシン針の近傍に位置しないことから、ボビン交換
作業のための十分な作業空間を確保することができる。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のベルトループ縫付けミシンにおいて、たとえば図1〜
図3および図9に示すように、前記釜移動信号発生手段
として、下糸の釜の交換時期を検出するボビン交換時期
検出手段(カウントセンサ76)を備えることを特徴と
する。
【0009】請求項2に記載の発明によれば、ボビン交
換時期検出手段によりボビンの交換時期が検出される
と、制御手段の制御の下、縫製動作が停止され、釜移動
手段により2つの釜の間隔が所定の間隔より広げられる
ことに連動して、ベルトループ供給装置により供給手段
がミシン針手前の所定の位置よりもミシン本体から後退
する。したがって、2つの釜の間隔が広がることに加え
て、供給手段がミシン針の近傍に位置しないことから、
ボビン交換作業のための十分な作業空間を確保すること
ができる。
【0010】また、請求項3に記載の発明は、たとえば
図1〜図3および図9に示すように、ミシン針(17,
18)と縫製時に縫製物を押さえるミシン押さえ(1
9,19)とを有し、ベルトループを縫製物に縫い付け
るミシン本体(11)と、前記ミシン押さえが所定の範
囲内で上下動するように動作するミシン押さえ上下動手
段(ミシン押さえ用電磁弁73)と、前記ミシン本体に
載置された縫製物上にベルトループを供給する供給手段
(フォーク202,202)を有し、この供給手段を所
定の軌道に沿って駆動し、かつ、下降させるベルトルー
プ供給装置(100)と、前記ミシン本体と、前記ミシ
ン押さえ上下動手段と、前記ベルトループ供給装置の動
作を制御する制御手段(制御部71)と、前記制御手段
に対して、前記ミシン押さえ上下動手段によってミシン
押さえが下降するように指示する信号を発生するミシン
押さえ下降信号発生手段(糸通しスイッチ62あるいは
糸切れ検出センサ75)とを備えるベルトループ縫付け
ミシン(10)において、前記制御手段は、前記ミシン
押さえ下降信号発生手段からの信号により、前記ミシン
押さえ上下動手段を介して前記ミシン押さえを下降させ
るとともに、前記ベルトループ供給装置を介して前記供
給手段をミシン針手前の所定の位置よりも下降させるよ
う制御することを特徴とする。
【0011】請求項3に記載の発明によれば、ミシン押
さえ下降信号発生手段からの信号により、制御手段の制
御の下、ミシン押さえ上下動手段によりミシン押さえが
下降することに連動して、ベルトループ供給装置により
供給手段がミシン針手前の所定の位置から下降する。
【0012】したがって、ミシン押さえが下がることに
加えて、供給手段がミシン針の手前より下方に位置する
ことから、糸通し作業のための十分な作業空間を確保す
ることができる。
【0013】上記請求項3において、「ミシン押さえが
所定の範囲内で上下動するように動作するミシン押さえ
上下動手段」としては、ミシン押さえを直接駆動するモ
ータ等であってもよいし、エアシリンダ等を介して間接
的に上下動させる電磁弁のようなものであってもよい。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のベルトループ縫付けミシンにおいて、たとえば図1〜
図3および図9に示すように、前記ミシン押さえ下降信
号発生手段として、上糸が切れたことを検出する上糸検
出手段(糸切れ検出センサ75)を備え、前記制御手段
は、縫製動作中に前記上糸検出手段により上糸が切れた
ことが検出されると、縫製動作を停止し、前記ミシン押
さえ上下動手段を介して前記ミシン押さえを下降状態に
維持させるとともに、前記ベルトループ供給装置を介し
て前記供給手段を下降させるように制御することを特徴
とする。
【0015】請求項4に記載の発明によれば、縫製動作
中に上糸検出手段により上糸が切れたことが検出される
と、制御手段の制御の下、ミシン押さえ上下動手段によ
りミシン押さえの下降状態が維持されるとともに、ベル
トループ供給装置により供給手段がミシン針手前の所定
の位置よりも下降する。したがって、ミシン押さえが下
降した状態である上に、供給手段がミシン針の手前より
も下方に位置することから、ミシン針に上糸を通す糸通
し作業のための十分な作業空間を確保することができ
る。
【0016】また、請求項5に記載の発明は、たとえば
図1〜図3および図9に示すように、所定の間隔をもっ
て配設された2組のミシン針(17,18)と釜(第1
釜27a、第2釜27b)を有すると共に縫製時に縫製
物を押さえるミシン押さえ(19,19)とを有し、ベ
ルトループを縫製物に縫い付けるミシン本体(11)
と、前記ミシン押さえが所定の範囲内で上下動するよう
に動作するミシン押さえ上下動手段(ミシン押さえ用電
磁弁73)と、前記2つの釜の間隔を変更するように2
つの釜のうち少なくとも一方を移動させる釜移動手段
(30)と、前記ミシン本体に載置された縫製物上にベ
ルトループを供給する供給手段(フォーク202,20
2)を有し、この供給手段を所定の軌道に沿って駆動す
るベルトループ供給装置(100)と、前記ミシン本体
と、前記ミシン押さえ上下動手段と、前記釜移動手段
と、前記ベルトループ供給装置の動作を制御する制御手
段(制御部71)と、前記制御手段に対して前記ミシン
押さえ上下動手段によってミシン押さえが下降するよう
に指示する信号を発生するミシン押さえ下降信号発生手
段(糸通しスイッチ62あるいは糸切れ検出センサ7
5)と、前記制御手段に対して前記釜移動手段によって
2つの釜の間隔が前記所定の間隔より広げられるように
指示する信号を発生する釜移動信号発生手段(ボビン交
換スイッチ54あるいはカウントセンサ76)とを備え
るベルトループ縫付けミシン(10)において、前記制
御手段は、前記ミシン押さえ下降信号発生手段からの信
号により、前記ミシン押さえ上下動手段を介して前記ミ
シン押さえを下降させるとともに、前記ベルトループ供
給装置を介して前記供給手段をミシン針手前の所定の位
置よりも下降させ、前記釜移動信号発生手段からの信号
により、前記釜移動手段を介して前記2つの釜の間隔を
前記所定の間隔よりも広げるとともに、前記ベルトルー
プ供給装置を介して前記供給手段を前記所定の位置より
もミシン本体から後退させるように制御することを特徴
とする。
【0017】請求項5に記載の発明によれば、ボビン交
換時には供給手段を後退させ、糸通し時には供給手段を
下降させる。このようにそれぞれの作業に適した作業空
間のみ確保するように、作業に応じて供給手段の退避位
置を変更していることから、供給手段の退避位置への移
動量を最小限にすることができ、作業効率を向上させる
ことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の
一例としてのベルトループ縫付けミシン10を示すもの
である。ベルトループ縫付けミシン10は、例えばジー
ンズなどの縫製物Sにベルトループを縫い付けるもの
で、図1に示すようにミシン本体11と、該ミシン本体
11の右側方に配設され、ミシン本体11に対してベル
トループを供給するベルトループ供給装置100とから
なる。
【0019】図2は、ミシン本体11の正面図である。
ミシン本体11は、図2に示すように、2本のミシン針
17,18を備えるサイクルミシンであり、ミシン針
7,8は、制御部71(図9参照)の制御の下、ミシン
モータ72により昇降駆動されるように構成されてい
る。ミシン針17,18それぞれの近傍には、ミシン押
さえ19が設けられている(図1では一方のみ示す)。
本実施の形態のミシン押さえ19は、たとえば、図13
のミシン押さえ9と同様にフォーク状に形成され、従来
周知の技術のようにエアシリンダによって上下に昇降駆
動されるようになっており、該エアシリンダは、ミシン
押さえ用電磁弁(ミシン押さえ上下動手段)73により
駆動されるようになっている。
【0020】また、ミシン針17,18とミシン押さえ
19,19は、縫製動作から停止する際には、上下動範
囲中の最上点の位置(図1の状態)で停止するように制
御されている。ただし、縫製中に糸切れが検出されるこ
とによって縫製動作が停止する際には、ミシン針17,
18は最上点の位置で停止するが、ミシン押さえ19,
19は布を押さえた位置(最下点)で維持されるように
制御される。なお、本実施の形態のベルトループ縫付け
ミシン10には2本のミシン針17,18が設けられて
いるが、1つのミシンモータ72により2本のミシン針
17,18は駆動するようになっている。また、2つの
ミシン押さえ19,19はそれぞれ別のエアシリンダに
より駆動されるが、これら2つのエアシリンダは1つの
ミシン押さえ用電磁弁73によりエアの開閉が行われる
ようになっている。
【0021】ミシン本体11のミシンベッド15の内部
には、ミシン針17、18にそれぞれ対向する位置に第
1釜27a、第2釜27bが所定の間隔をもって設けら
れている。第2釜27bはミシンベッド5の端部を構成
する可動ケーシング31に取り付けられており、第1釜
27aと第2釜27bの間隔は、可動ケーシング31が
図2中の左方に移動することによって広がるようになっ
ている。図2では、第1釜27aと第2釜27b間が前
記所定の間隔よりも広がった状態である。
【0022】第2釜27bの移動機構、すなわち本発明
の釜移動手段について説明する。図3は、釜移動手段3
0の概略を示すもので、図4は、釜移動手段30を構成
する可動ケーシング31の下部の断面図である。図3に
示すように、釜移動手段30は、可動ケーシング31、
移動台34、ガイド部材33、被ガイド部材35、パル
スモータ36、ウォーム37、ウォームギア38、回転
軸39、ピニオン40、ラック41等からなる。
【0023】可動ケーシング31の下部には、図2、図
3に示すように、平面視矩形状の台である支持台32が
載置され、この支持台32はミシン本体11に固定され
ている。支持台32のミシン本体11の各下軸(図5参
照)に平行する2つの側部32a,32aには、図4に
示すように、内側に向かう突出部32bが形成されてい
る。各側部32bの内側には、一対の板状のガイド部材
33,33が固定されており、ガイド部材33,33の
側面にはガイド用スリット33a,33aが互いに対向
するように形成されている。
【0024】一方、前記可動ケーシング31は移動台3
4の上面に載置固定されており、この移動台34の下面
には、一対の被ガイド部材35,35が固定されてい
る。これら被ガイド部材35,35の側部35a、35
aは、互いに外側を向くように形成されており、前記ガ
イド用スリット33a,33aに係合している。したが
って、移動台34は、被ガイド部材35,35の側部3
5a,35aがガイド用スリット33a,33aに沿い
ながら、前記各下軸に平行する方向(図2の左右方向)
に移動できるようになっている。
【0025】図3に示すように、支持台32の外側であ
ってミシンベッド5の下方には、パルスモータ36が設
けられている。このパルスモータ36の上端に位置する
出力軸36aには、ウォーム37が嵌着されている。一
方、支持台32には、2つの側部32a,32aを貫通
している回転軸39が回転自在に取り付けられている。
この回転軸39のパルスモータ36側の端部には、前記
ウォーム37と噛み合うウォームギア38が嵌着されて
いる。回転軸39の中央部にはピニオン40が嵌着され
ており、一方、前記移動台34の下面にはラック41
が、その長手方向が前記側部32aに平行するように、
固定されている。したがって、移動台34は、パルスモ
ータ36が回転駆動すると、ウォーム37、ウォームギ
ア38,回転軸39,ピニオン40、ラック41を介し
て、図2の左右方向に、往復移動するようになってい
る。そして、移動台34の移動にともなって、第2釜2
7bが取り付けられている可動ケーシング31も往復移
動するようになっている。なお、パルスモータ36の駆
動は、移動台34の移動時に、光センサからなる原点セ
ンサ51の光を、移動台34から延出する被センサ部5
3が遮ったときを基準(原点)として、制御部71によ
り制御されるようになっている。
【0026】図5には、第1釜27aと第2釜27bの
縫製時の回転駆動機構を示す。ミシンモータ72(図
9)の回転がプーリ42を介して伝達される上軸22に
は、クランク機構43を介して下方に延びるクランクア
ーム43aが取り付けられている。このクランクアーム
43aの下端部は第1下軸44aに対して偏心した状態
で支持されており、上軸22が一定方向に回転し、クラ
ンク機構43を介してクランクアーム43aが上下動す
ると、第1下軸44aは正逆両方向に所定角度ずつ交互
に回動するようになっている。
【0027】前記第1下軸44aには歯車45aが固定
されている。また、第1下軸44aから上下に間隔を隔
てて、相互に平行する第2下軸44bおよび第3下軸4
4cが設けられている。そして、前記歯車45aは、第
2下軸44bに固定されている歯車45b、および第3
下軸44cに固定されている歯車45cと噛合してい
る。よって第1下軸44aの回転により、第2下軸44
bおよび第3下軸44cがそれぞれ回転するようになっ
ている。前記第2下軸44bの先端には第1釜27aが
固定されており、第1釜27aは第2下軸44bの回転
によって回転する。
【0028】一方、前記第3下軸44cの先端にはスプ
ライン46が形成されている。さらに、第3下軸44c
と同一軸線上に第4下軸44dが配設されており、この
第3下軸44dの第3下軸44c側の端部には、前記ス
プライン46に係合するスプライン筒47が形成されて
いる。よって、第4下軸44dは、第3下軸44cに対
してスプライン46とスプライン筒47の係合により軸
線方向に摺動可能であり、かつ、第3下軸44cが回転
すると共に回転するようになっている。また、第4下軸
44dは、自在継手48により連結された構造となって
いる。
【0029】第4下軸44dの上方であって、前記第2
下軸44bと同一軸線上には、第5下軸44eが配設さ
れている。第4下軸44dには歯車45eが、第5下軸
44eには歯車45dが固定され、これら歯車45eと
歯車45dは噛合している。そして、第5下軸44eの
先端には第2釜27aが取り付けられている。したがっ
て、第4下軸44dが回転すると、第5下軸44eを介
して、第2釜27bが回転するようになっている。
【0030】なお、第4下軸44dと第5下軸44eは
前記可動ケーシング31に支持されており、一体に移動
するようになっている。前記パルスモータ36の駆動に
より、可動ケーシング31が移動すると、第4下軸44
dと第5下軸44eは共に軸方向に移動し、第1釜27
aと第2釜27bとの間隔が変更するようになってい
る。
【0031】ベルトループ縫付けミシン10において
は、ベルトループ供給装置100によって自動的にベル
トループが供給されるようになっている。ベルトループ
供給装置100は、主に、ロープ状に縫製されているベ
ルトループを引き込みながら一定の長さに切断していく
切断ユニット30と、該ベルトループ切断装置30によ
って一定の長さに切断されたベルトループを挟持してミ
シン本体11のミシン針17,18の直下に供給する供
給ユニット150から構成される。ベルトループ供給装
置100においては、制御部71の制御の下、切断ユニ
ット30と供給ユニット150がそれぞれ所定のタイミ
ングで動作しながら、連続的にベルトループを供給する
ように構成されている。切断ユニット30については、
従来周知の装置であることから、詳細な説明は省略す
る。
【0032】以下、供給ユニット150について図1、
図6、図7に基づいて説明する。図6、図7は、供給ユ
ニット150の一部の分解斜視図である。図6に示すよ
うに、供給ユニット150は一対の折曲シャフト200
a、200bを備え、各折曲シャフトの先端部には、適
宜な間隔を隔てて平行する2本のピンからなるフォーク
202が形成されている。このフォーク202,202
は、切断ユニット30によって一定の長さに切断された
ベルトループの両端部分を挟持し縫製位置に供給するも
ので、本発明の供給手段である。
【0033】そして、折曲シャフト200a,200b
は、その基端部に設けらたロータリーエアシリンダなど
からなる折曲用駆動手段203a,203bにより、そ
れぞれ独立に所定のタイミングで、回転駆動されるよう
になっている。
【0034】前記折曲用駆動手段203a,203bの
後部は、それぞれ、ブラケット218,218に固定さ
れ、これらブラケット218,218は、シャフト支持
部材205a,205bに、シャフト支軸217,21
7を介して回転可能に支持されている。また、折曲シャ
フト200a,200bの中央部は、シャフト支持部材
205a,205bの先端下部に形成された支持溝20
5aa,205bbにそれぞれ挿通している。さらに、
折曲シャフト200a,200bは、常に付勢バネ21
6、216によりフォーク202,202が上方に向く
ように付勢されている。シャフト支持部材205bの奥
側の側面には、カムコロからなるカムフォロワ206が
回転自在に取り付けられ、カムフォロワ206は、折曲
シャフト200a,200bとともに移動可能である。
【0035】シャフト支持部材205a,205bは、
図7に示すように、移動基体207に取り付けられてい
る連結軸208によって回動可能に支持されており、移
動基体207に対して自在に角度を変えながら移動基体
207と共に移動可能となっている。前記移動基体20
7は、図示しない左右方向(図1における)に設けられ
た軸に挿通孔207aが挿通され、前記軸にスライド可
能に支持されている。一方、図1に示すように、供給ユ
ニット150を構成する取付基台210の上部には回転
自在な主動プーリ211と従動プーリ212と、これら
プーリ211,212に掛け渡された歯付きベルト21
3と、ステッピングモータ214が設けられ、ステッピ
ングモータ214の回転が主動プーリ211に伝達され
るようになっている。前記移動基体固定部材209は、
ベルト取付台207bの溝内に歯付きベルト213を嵌
合した状態でベルト取付台207bへネジ止めされるこ
とで移動基体207を、歯付きベルト213の一カ所に
固着するものであり、歯付きベルト213が回転する
と、移動基体207も図1の左右方向に移動するように
なっている。ステッピングモータ214は、制御部71
の制御の下で、所定のタイミングで駆動されるようにな
っている。
【0036】取付基台210には、図1あるいは図6に
示すように、カム溝220が形成された平板状のカム体
221が取り付けられている。このカム体221は、左
下角近傍のRP点を中心に回動可能となっている。一
方、カム体221の右下角部は、往復動シリンダ225
の出力軸225aに連結され、往復動シリンダ225に
よって、RP点を中心に回動駆動されるようになってい
る。カム体221が回動することによって、カム溝22
0の角度が変わることになる。なお、往復動シリンダ2
25は、カム用電磁弁74によって駆動され、この電磁
弁は制御部71によって、所定のタイミングで制御され
るようになっている。
【0037】前記カム溝220には、前記カムフォロワ
206が挿通しており、これによりシャフト支持部材2
05a、205bはカム溝220の形状に沿って移動す
るようになる。したがって、シャフト支持部材205
a、205bによって支持された折曲シャフト200
a,200bは、カム溝220の形状に移動を規制され
た状態で、ステッピングモータ214の回転によって移
動基体207を介して図1の左右方向に移動する。その
結果、折曲シャフト200a,200b先端のフォーク
202,202は、図1の2点破線GML、BMLに示
す軌跡を描いて移動するようになっている。
【0038】図8は、このミシンに備えられる操作パネ
ル55の正面図である。操作パネル55は、ベルトルー
プ縫付けミシン10の動作に関わる種々の設定操作を行
うもので、糸通しスイッチ(ミシン押さえ下降信号発生
手段)62、ボビン交換スイッチ(釜移動信号発生手
段)54、リセットボタン58、ボビンカウンタ56な
どが配設されている。なお、縫製を行う際のスタートス
イッチ15は、図1に示すように、操作パネル55とは
別に、ミシン本体11の正面下部に設けられている。
【0039】図9には、ベルトループ縫付けミシン10
の動作制御を行う制御システム70の概略ブロック図を
示した。制御システム70は、制御部(制御手段)71
と、該制御部71に接続されている各種モータ、電磁
弁、各種センサから構成されてなるものである。制御部
71は、CPU(central processing unit)、ROM
(read only memory)、RAM(random access memor
y)、およびI/Oインターフェース等を備え、ROM
に格納された制御プログラムや制御データに従い、各種
モータ、電磁弁の動作を制御するものである。
【0040】制御部71は、前述のステッピングモータ
214およびカム用電磁弁74を制御して、供給ユニッ
ト150のフォーク202,202の移動を制御する。
すなわち、制御部71は、フォーク202、202を図
1の2点破線で示す軌道で移動するように制御する。こ
の制御部71の制御により、フォーク202は、GML
線に沿って移動しながら、切断ユニット30によって切
断されたベルトループを切断ユニット30下部の所定の
箇所で挟持しそのベルトループをミシン針7,8の直下
(図1のX点、以下縫製位置とする)に供給する。そし
て、ベルトループ供給後は、BML線に沿いながら縫製
位置から後退するようになっている。なお、このように
後退時のBML線をGML線よりも下方としたのは、供
給ユニットの後退によって、切断ユニット30によるベ
ルトループ切断作業を妨害しないようにするためであ
る。
【0041】図10には、制御部71により制御される
供給時のフォーク202,202の移動について詳細に
示した。図10は、フォーク202,202の位置を上
方より見た平面図である。図10に示すように、退避位
置(X31)から図1のGML線に沿って右方から左方
に移動してきたフォーク202,202はベルトループ
折込位置(X2)で所定の長さに切断されたベルトルー
プBを挟持する。ベルトループBを挟持したまま、さら
に左方に移動し、縫製位置手前の待機位置(所定位置、
X11)で一旦待機する。スタートスイッチ15の操作
により、縫製位置(図1X点)に移動し、ベルトループ
をミシン本体11に供給する。
【0042】また、制御部71は、ミシンの縫製作業停
止時にボビン交換スイッチ54が操作されると、パルス
モータ36を所定量回転駆動し、可動ケーシング31を
移動させる。これによって、第1釜27aと第2釜27
bとの間隔が広がり、それぞれの釜に装着されているボ
ビンケースが取り出しやすくなる。
【0043】そして、制御部71は、前記パルスモータ
36の駆動と同時に、ステッピングモータ214とカム
用電磁弁74に対しても信号を出力して、待機位置(X
11)にあるフォーク202,202がBML線に沿い
ながら、図10の後退位置(X32)まで後退するよう
に制御する。すなわち、カム用電磁弁74を介して往復
動シリンダ225を駆動し、カム体221をPR点を支
点にして図1の反時計回りに回動すると、カム溝22
0、カムフォロワ206を介してシャフト支持部材20
5a,205bを移動基体207の連結軸208を中心
に図1の反時計回りに回動する。これにより、支持溝2
05aa,205bb及び折曲シャフト200a,20
0bを介してフォーク202,202がBML線上の下
降位置(X12)へと下降する。その後、ステッピング
モータ214を駆動し、主軸プーリ211、歯付きベル
ト213、移動基体207、支持部材205a,205
b及び折曲シャフト200a,200bを介してフォー
ク202,202がBML線に沿って後退位置(X3
2)へと後退する。
【0044】ボビンケースの交換後、リセットボタン5
8が操作されると、制御部71によりパルスモータ36
が逆方向に回転駆動され、第1釜27aと第2釜27b
との間隔が予め設定された長さに戻る。制御部71は、
ステッピングモータ214とカム用電磁弁74に対して
も信号を出力して、フォーク202,202を元の待機
位置に戻すよう制御する。
【0045】また、制御部71はボビンカウンター機能
を有している。ボビンカウンター機能においては、ま
ず、ボビンに巻かれる下糸の量と縫製条件に応じて所定
の値がオペレータによって操作パネル55より入力され
る。制御部71は、ミシンの上軸の回転をカウントする
ことにより下糸の使用量を検出するカウントセンサ(ボ
ビン交換時期検出手段)76(図9)の情報から、入力
された設定値に達っすると(カウントアップ)、ミシン
モータ72を停止させ、ボビン交換スイッチ54が操作
されたときと同様に、パルスモータ36を制御して第1
釜27aと第2釜27b間の間隔を広げ、同時に、フォ
ーク202,202を後退位置(X32)に後退させ
る。制御部71は、リセットボタン58が操作される
と、パルスモータ36、ステッピングモータ214とカ
ム用電磁弁74を制御して、第2釜27bとフォーク2
02,202を元の位置に戻す。図8の操作パネル55
に示すボビンカウンタ56を押すことによって、表示部
57に、設定したカウント値と現在のカウント値とが表
示されるようになっている。
【0046】さらに、制御部71は、ミシンの縫製作業
停止時に操作パネル55の糸通しスイッチ62が操作さ
れると、ミシン押さえ用電磁弁73を制御して、ミシン
押さえ19、19を最下点の位置(図1のM位置からN
位置)に下降させる。同時に、制御部71は、カム用電
磁弁74を制御して、フォーク202,202がGML
線上の待機位置(X11)から、BML線上に位置を下
げるよう制御する。すなわち、カム用電磁弁74を介し
て往復動シリンダ225を駆動し、カム体221をPR
点を支点にして図1の反時計回りに回動すると、カム溝
220、カムフォロワ206を介してシャフト支持部材
205a,205bを移動基体207の連結軸208を
中心に図1の反時計回りに回動する。これにより、支持
溝205aa,205bb及び折曲シャフト200a,
200bを介してフォーク202,202がBML線上
の下降位置(X12)へと下降し、フォーク202,2
02はベッド上面と略平行な位置へと達する。リセット
ボタン58が操作されると、制御部71はカム用電磁弁
74を介してフォーク202,202を元の待機位置に
戻す。
【0047】さらに、制御部71は、図9に示すよう
に、上糸が切れたことを検出する糸切れ検出センサ(上
糸検出手段)75を有している。この糸切れ検出センサ
75は、上糸を巻き付けたエンコーダ(図示しない)が
上糸の送りとともに回転するように構成したもので、糸
が切れて回転が止まることによって糸切れを検出し制御
部71に信号を送出するようになっているものである。
制御部71は、糸切れ検出センサ75によって上糸が切
れたことが検出されると、ミシンモータ72を停止さ
せ、ミシン押さえ用電磁弁73を介してミシン押さえ1
9,19の下降状態を維持し、カム用電磁弁74を制御
しフォーク202,202の位置を下げる。リセットボ
タン58が操作されると、制御部71は、前述同様、フ
ォーク202,202を元の位置に戻すようになってい
る。
【0048】なお、図8の操作パネル55において、6
1はベルトループ縫付けミシンの動作停止を指示する停
止スイッチ、64はベルトループ供給のやり直しを指示
するセットバックスイッチである。
【0049】図11には、制御システム70により行わ
れるボビン交換作業における制御処理のフローチャート
を示した。この制御処理が始まると、このステップS1
において、このベルトループ縫付けミシン10のミシン
モータ72が作動中か否か、つまり縫製作業中か否かを
判定し、作動中でなければステップS2に移行する。ス
テップS2では、ボビン交換スイッチ54がON状態か
否か判定され、ON状態でなければステップS1に戻
る。ステップS2でON状態であれば、ステップS5に
移行する。また、ステップS1においてミシンモータ7
2が作動中であれば、ステップS3に移行し、ボビンカ
ウンタがカウントアップしたか否か判定される。ステッ
プS3において、カウントアップであればステップS4
に移行し、ステップS4においてミシンモータ72を停
止し、フォーク202,202を図10の待機位置で停
止させる処理を行った後、ステップS5に移行する。ス
テップS3でカウントアップしていなければ、ステップ
S1に戻る。
【0050】ステップS5では、パルスモータ36を制
御し、可動ケーシング31を第1釜27aと第2釜27
bとの間隔が広がる方向に移動させる処理を行う。次い
で、ステップS6において、ステッピングモータ214
とカム用電磁弁74を制御してフォーク202,202
を前記退避位置に後退させる処理を行う。次に、ステッ
プS7において、リセットボタン58がON状態か否か
判定される。ON状態、つまりオペレータがボビン交換
処理を終えリセットボタン58を操作すると、ステップ
S8に移行し可動ケーシング31を元の位置に戻すよう
移動させる処理が行われ、次にステップS9において、
フォークを元の待機位置に前進させる処理が行われ、こ
の制御処理を終了する。ステップS7において、リセッ
トボタン58がONでなければ、ON状態になるまでス
テップS7の判定処理を繰り返す。
【0051】図12には、制御システム70により行わ
れる糸通し作業における制御処理のフローチャートを示
した。この制御処理が始まると、このステップS11に
おいて、このベルトループ縫付けミシン10のミシンモ
ータ72が作動中か否か、つまり縫製作業中か否かを判
定し、作動中でなければステップS12に移行する。ス
テップS12では、糸通しスイッチ62がON状態か否
か判定され、ON状態でなければステップS11に戻
る。ステップS12でON状態であれば、ステップS1
5に移行する。ステップS15では、ミシン押さえ用電
磁弁73を制御してミシン押さえ19,19を下降させ
る処理が行われ、ステップS16に移行する。また、ス
テップS11においてミシンモータ72が作動中であれ
ば、ステップS13に移行し糸切れ検出センサ75を介
して上糸が切れたか否か判定し、糸切れしていればステ
ップS14に移行する。ステップS14においては、ミ
シンモータ72を停止し、ミシン針17,18を最上点
で停止させ、ミシン押さえ19,19を縫製時の最下点
の位置で維持し、フォーク202,202を待機位置で
停止する処理を行った後、ステップS16に移行する。
ステップS13で糸切れを検出していなければ、ステッ
プS11に戻る。
【0052】次いで、ステップS16において、カム用
電磁弁74を制御してフォーク202,202を下降さ
せる処理が行われる。次に、ステップS17において、
リセットボタン58がON状態か否か判定される。ON
状態、つまりオペレータが糸通し作業を終えリセットボ
タン58を操作すると、ステップS19において、フォ
ーク202,202を元の待機位置に上昇させる処理が
行われ、この制御処理を終了する。ステップS17にお
いて、リセットボタン58がONでなければ、ON状態
になるまでステップS17の判定処理を繰り返す。
【0053】以上のベルトループ縫付けミシン10によ
れば、ボビン交換作業をすべく、縫製動作停止時に、ボ
ビン交換スイッチ54を操作すると、制御部71の制御
の下、釜移動手段30により第1釜27a、第2釜27
bの間隔が所定の間隔より広げられることに連動して、
フォーク202,202がミシン針17,18手前の所
定の待機位置から後退する。また、カウントセンサ76
によりボビンの交換時期が検出されたときにも、制御部
71の制御の下、縫製動作が停止され、釜移動手段30
により2つの釜の間隔が所定の間隔より広げられること
に連動して、フォーク202,202はミシン針17,
18手前の所定の待機位置から後退する。
【0054】したがって、ボビン交換スイッチ54を操
作したときもカウントセンサ75でボビンの交換時期を
検出したときも、釜移動手段30により2つの釜の間隔
が広げられるとともに、フォーク202,202がミシ
ン針の近傍に位置しないことから、ボビン交換作業のた
めの十分な作業空間を確保することができる。
【0055】また、上記ベルトループ縫付けミシン10
によれば、ミシン針17,18に上糸を通す糸通し作業
をすべく、縫製動作停止時に、糸通しスイッチ62を操
作すると、制御部71の制御の下、ミシン押さえ用電磁
弁73によりミシン押さえ19,19が前記所定の範囲
の最下点に下降することに連動して、フォーク202,
202がミシン針手前の所定の待機位置から下降する。
さらに、縫製動作中に糸切れ検出センサ75により上糸
が切れたことが検出されると、制御部71の制御の下、
ミシン押さえ用電磁弁73によりミシン押さえ19,1
9が前記所定の範囲の最下点の位置で下降した状態が維
持されるとともに、フォーク202,202がミシン針
17,18手前の所定の待機位置から下降する。
【0056】したがって、糸通しスイッチ62を操作し
たときも糸切れ検出センサ75により糸切れが検出され
たときも、ミシン押さえ19,19が前記所定の範囲の
最下点に位置するとともに、フォーク202,202が
ミシン針17,18の手前より下方に位置することか
ら、糸通し作業のための十分な作業空間を確保すること
ができる。
【0057】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
ることはなく、具体的な構造等は適宜変更可能である。
たとえば、糸通し時において、フォークの位置を下げる
構成としてが、ボビン交換時のように後退させるように
してもよい。また、ボビン交換時のフォークの後退位置
も図10に示す位置に限らず、さらに後方であってもよ
い。上記実施の形態の釜移動手段は、可動ケーシングを
駆動することによって第2釜のみ移動させる構成とした
が、2つの釜を両方駆動可能に構成してもよい。加え
て、ボビン交換時期検出手段は、上軸の回転を利用して
下糸の消費量をカウントするものであったが、たとえば
光学センサ等により下糸そのものを検出する等の他の手
段であってもよい。さらに、図11のステップS4、図
12のステップS14において、メインモータの停止と
ともに、フォークを一旦待機位置に停止させたが、停止
させずに所定の後退位置、下降位置に移動させてもよ
い。
【0058】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、釜移動
信号発生手段からの信号に応じて、制御手段の制御の
下、釜移動手段により2つの釜の間隔が所定の間隔より
広げられることに連動して、ベルトループ供給装置によ
り供給手段がミシン針手前の所定の位置から後退する。
したがって、2つの釜の間隔が広がることに加えて、供
給手段がミシン針の近傍に位置しないことから、ボビン
交換作業のための十分な作業空間を確保することができ
る。
【0059】請求項2に記載の発明によれば、ボビン交
換時期検出手段によりボビンの交換時期が検出される
と、制御手段の制御の下、縫製動作が停止され、釜移動
手段により2つの釜の間隔が所定の間隔より広げられる
ことに連動して、ベルトループ供給装置により供給手段
がミシン針手前の所定の位置よりもミシン本体から後退
する。したがって、2つの釜の間隔が広がることに加え
て、供給手段がミシン針の近傍に位置しないことから、
ボビン交換作業のための十分な作業空間を確保すること
ができる。
【0060】請求項3に記載の発明によれば、ミシン押
さえ下降信号発生手段からの信号により、制御手段の制
御の下、ミシン押さえ上下動手段によりミシン押さえが
下降することに連動して、ベルトループ供給装置により
供給手段がミシン針手前の所定の位置から下降する。し
たがって、ミシン押さえが下がることに加えて、供給手
段がミシン針の手前より下方に位置することから、糸通
し作業のための十分な作業空間を確保することができ
る。
【0061】請求項4に記載の発明によれば、縫製動作
中に上糸検出手段により上糸が切れたことが検出される
と、制御手段の制御の下、ミシン押さえ上下動手段によ
りミシン押さえの下降状態が維持されるとともに、ベル
トループ供給装置により供給手段がミシン針手前の所定
の位置よりも下降する。したがって、ミシン押さえが下
降した状態である上に、供給手段がミシン針の手前より
も下方に位置することから、ミシン針に上糸を通す糸通
し作業のための十分な作業空間を確保することができ
る。
【0062】請求項5に記載の発明によれば、ボビン交
換時には供給手段を後退させ、糸通し時には供給手段を
下降させる。このようにそれぞれの作業に適した作業空
間のみ確保するように、作業に応じて供給手段の退避位
置を変更していることから、供給手段の退避位置への移
動量を最小限にすることができ、作業効率を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例としてのベルトループ縫付けミシ
ンの概略を示す側面図である。
【図2】図1のベルトループ縫付けミシンのミシン本体
の正面図である。
【図3】釜移動手段の平面図である。
【図4】可動ケーシングの下部の斜視図である。
【図5】第1釜および第2釜の回転駆動機構を示す斜視
図である。
【図6】図1のベルトループ供給装置の供給ユニットの
一部を示す分解斜視図である。
【図7】図1のベルトループ供給装置の供給ユニットの
一部を示す分解斜視図である。
【図8】図1のベルトループ縫付けミシンの操作パネル
を示す平面図である。
【図9】図1のベルトループ縫付けミシンの制御システ
ムの概略を示すブロック図である。
【図10】ベルトループ供給装置のフォークの移動位置
を説明するための図である。
【図11】図1のベルトループ縫付けミシンの制御シス
テムにより行われるボビン交換作業の制御処理のフロー
チャートである。
【図12】図1のベルトループ縫付けミシンの制御シス
テムにより行われる糸通し作業の制御処理のフローチャ
ートである。
【図13】一般的なベルトループ縫付けミシンの一部を
示す斜視図である。
【符号の説明】
10 ベルトループ縫付けミシン 11 ミシン本体 17,18 ミシン針 19、19 ミシン押さえ 27a 第1釜 27b 第2釜 30 釜移動手段 31 可動ケーシング 33 ガイド部材 34 移動台 35 被ガイド部材 36 パルスモータ 37 ウォーム 38 ウォームギア 39 回転軸 40 ピニオン 41 ラック 55 操作パネル 54 ボビン交換スイッチ(釜移動信号発生手段) 62 糸通しスイッチ(ミシン押さえ下降信号発生
手段) 70 制御システム 71 制御部(制御手段) 72 ミシンモータ 73 布押さえ用電磁弁(ミシン押さえ上下動手
段) 72 カム用電磁弁 75 糸切れ検出センサ(上糸検出手段) 76 カウントセンサ(ボビン交換時期検出手段) 100 ベルトループ供給装置 150 供給ユニット 202 フォーク(供給手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B150 AA11 AA16 AA20 AA22 BA03 BA12 BB04 CA05 CD05 CE01 CE05 CE23 DC05 EH01 EH12 GA04 GA26 GD14 GD25 JA07 JA13 JA31 JA32 LA52 LA55 LA56 LB01 NA51 NA52 NA71 NA76 NB06 NB07 NB12 NB13 NC06 NC18 QA06 QA07 QA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔をもって配設された2組のミ
    シン針と釜を有し、ベルトループを縫製物に縫い付ける
    ミシン本体と、 前記2つの釜の間隔を変更するように2つの釜のうちの
    少なくとも一方を移動させる釜移動手段と、 前記ミシン本体に載置された縫製物上にベルトループを
    供給する供給手段を有し、この供給手段を所定の軌道に
    沿って駆動するベルトループ供給装置と、 前記ミシン本体と、前記釜移動手段と、前記ベルトルー
    プ供給装置の動作を制御する制御手段と、 前記制御手段に対して、前記釜移動手段によって2つの
    釜の間隔が前記所定の間隔より広げられるように指示す
    る信号を発生する釜移動信号発生手段とを備えるベルト
    ループ縫付けミシンにおいて、 前記制御手段は、前記釜移動信号発生手段からの信号に
    より、前記釜移動手段を介して前記2つの釜の間隔を前
    記所定の間隔よりも広げるとともに、前記ベルトループ
    供給装置を介して前記供給手段をミシン針手前の所定の
    位置よりもミシン本体から後退させるように制御するこ
    とを特徴とするベルトループ縫付けミシン。
  2. 【請求項2】 前記釜移動信号発生手段として、下糸の
    釜の交換時期を検出するボビン交換時期検出手段を備え
    ることを特徴とする請求項1に記載のベルトループ縫付
    けミシン。
  3. 【請求項3】 ミシン針と縫製時に縫製物を押さえるミ
    シン押さえとを有し、ベルトループを縫製物に縫い付け
    るミシン本体と、 前記ミシン押さえが所定の範囲内で上下動するように動
    作するミシン押さえ上下動手段と、 前記ミシン本体に載置された縫製物上にベルトループを
    供給する供給手段を有し、この供給手段を所定の軌道に
    沿って駆動し、かつ、下降させるベルトループ供給装置
    と、 前記ミシン本体と、前記ミシン押さえ上下動手段と、前
    記ベルトループ供給装置の動作を制御する制御手段と、 前記制御手段に対して、前記ミシン押さえ上下動手段に
    よってミシン押さえが下降するように指示する信号を発
    生するミシン押さえ下降信号発生手段とを備えるベルト
    ループ縫付けミシンにおいて、 前記制御手段は、前記ミシン押さえ下降信号発生手段か
    らの信号により、前記ミシン押さえ上下動手段を介して
    前記ミシン押さえを下降させるとともに、前記ベルトル
    ープ供給装置を介して前記供給手段をミシン針手前の所
    定の位置よりも下降させるよう制御することを特徴とす
    るベルトループ縫付けミシン。
  4. 【請求項4】 前記ミシン押さえ下降信号発生手段とし
    て、上糸が切れたことを検出する上糸検出手段を備え、 前記制御手段は、縫製動作中に前記上糸検出手段により
    上糸が切れたことが検出されると、縫製動作を停止し、
    前記ミシン押さえ上下動手段を介して前記ミシン押さえ
    を下降状態に維持させるとともに、前記ベルトループ供
    給装置を介して前記供給手段を下降させるように制御す
    ることを特徴とする請求項3に記載のベルトループ縫付
    けミシン。
  5. 【請求項5】 所定の間隔をもって配設された2組のミ
    シン針と釜を有すると共に縫製時に縫製物を押さえるミ
    シン押さえとを有し、ベルトループを縫製物に縫い付け
    るミシン本体と、 前記ミシン押さえが所定の範囲内で上下動するように動
    作するミシン押さえ上下動手段と、 前記2つの釜の間隔を変更するように2つの釜のうち少
    なくとも一方を移動させる釜移動手段と、 前記ミシン本体に載置された縫製物上にベルトループを
    供給する供給手段を有し、この供給手段を所定の軌道に
    沿って駆動するベルトループ供給装置と、 前記ミシン本体と、前記ミシン押さえ上下動手段と、前
    記釜移動手段と、前記ベルトループ供給装置の動作を制
    御する制御手段と、 前記制御手段に対して前記ミシン押さえ上下動手段によ
    ってミシン押さえが下降するように指示する信号を発生
    するミシン押さえ下降信号発生手段と、 前記制御手段に対して前記釜移動手段によって2つの釜
    の間隔が前記所定の間隔より広げられるように指示する
    信号を発生する釜移動信号発生手段とを備えるベルトル
    ープ縫付けミシンにおいて、 前記制御手段は、前記ミシン押さえ下降信号発生手段か
    らの信号により、前記ミシン押さえ上下動手段を介して
    前記ミシン押さえを下降させるとともに、前記ベルトル
    ープ供給装置を介して前記供給手段をミシン針手前の所
    定の位置よりも下降させ、前記釜移動信号発生手段から
    の信号により、前記釜移動手段を介して前記2つの釜の
    間隔を前記所定の間隔よりも広げるとともに、前記ベル
    トループ供給装置を介して前記供給手段を前記所定の位
    置よりもミシン本体から後退させるように制御すること
    を特徴とするベルトループ縫付けミシン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100983691B1 (ko) 2002-02-20 2010-09-24 쥬키 가부시키가이샤 재봉틀

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