JP2001045674A - バックアップ用二次電池パックの充電方法及び充電システム並びに充電システムの制御方法 - Google Patents
バックアップ用二次電池パックの充電方法及び充電システム並びに充電システムの制御方法Info
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Abstract
に充電できない限定充電電流のもとで、効率的に充電を
実施するバックアップ用二次電池パックの充電方法及び
充電システム並びに充電システムの制御方法を提供する
ことにある。 【解決手段】本発明は、複数個のバックアップ用二次電
池パック5の必要充電電流の1/2以下の電流を供給す
る充電用電源2と、充電用電源2に接続され、二次電池
パック5に所望の充電電気量をパルス状に順次分配する
機能を有するディストリビュータ6と、ディストリビュ
ータ6によって分配された電流を受諾もしくは拒絶する
ことを判断するマイコン8とを有することを特徴とする
ものである。
Description
プ用各種アルカリ電解液系二次電池等を用いたバックア
ップ用二次電池パックの充電方法及び充電システム並び
に充電システムの制御方法に関するものである。
化、携帯型化によって、電池の需要が高まっている。そ
れに応じて電池の改良、開発はますます活発化してい
る。また、電池の新しい適用領域も拡大してきている。
境や条件も多岐に渡ってきている。特に、通信など産業
分野においては、これまで屋内設置が大半であったのに
対し、屋外のキャビネットや電柱などの厳しい環境条件
に設置される場合が多くなってきている。
の直並列に多数個の二次電池を配置しなければならず、
さらに、設置された二次電池には一度に充電可能な電流
値を確保できず、かつ、停電時などの電池の充電では一
度に電池を放電しなければならない場合が出現してい
る。
に同時に充電すると充電電流値が小さくなり、特に高温
下になると充電不足が深刻となり信頼性が大きく低下す
ることになる。また、複数並列に配置された二次電池に
対して、各並列の電池ごとに順番に充電すると、各並列
ごとの二次電池の充電状態に差が生じ、深刻な場合には
二次電池の逆充電が生じてこれまたバックアップ電源と
しての信頼性を大きく損なうことになった。
上の要求も高くなってきている。特に、従来の鉛電池や
ニッケルカドミウム電池(以下、Ni/Cd電池と称
す)に比べて大幅な高エネルギー密度であるニッケル水
素電池(以下、Ni/MH電池と称す)やリチウムイオ
ン電池では、事故による被害の程度もより深刻となりう
るので、信頼性の確保が重要な課題となっている。
挙げられる。特に停電時のバックアップ用途に使用され
る二次電池、および電池パック(以下、電池とまとめて
称す)は通常電池を使用している感覚が薄れているた
め、電池寿命が短いと、いったん停電が発生した際に電
池の使用ができなくなって重大事態に陥る危険性があ
る。また、電池寿命が短いと頻繁に取り替えが必要とな
り、人件費や維持費が高騰して好ましくない。
化学劣化を起こしたり、充放電サイクルなどにより電気
化学的に劣化することによって容量が減少することに起
因する。
いるとは言いがたいが、セパレータの材質劣化や、電極
を構成する高分子化合物の結着剤に含まれる出発物質の
モノマーの劣化がその主要因と考えられている。また、
充放電サイクルに伴って生じる副反応によって電池反応
に関わる鉛、硫酸鉛、ニッケル化合物、水素吸蔵合金、
あるいはカドミウムなどの活物質や活物質の吸蔵物質が
消耗したり構造変化したりすることも原因として指摘さ
れている。
材料から劣化が容易に起こりうる不純物を除去したり、
充放電に伴って起こりうる副反応の化学反応を抑制する
ことによって対処している。
における充電、放電に伴う電極活物質の構造変化に伴う
密度の変化が電極の膨れと収縮を繰り返し機械的に劣化
したり、放電によって変化した活物質が充電によっても
完全に元の構造や化合物に回復しなかったり、あるい
は、充電の上限、放電の下限電圧の不適切によって過充
電、過放電状態となり、副反応として電解液などの電気
化学分解が生じたりすることが主要因として考えられ
る。
縮に耐えられる強固な結着剤の選定、充放電サイクルに
よる密度変化が小さく、反応可逆性の高い活物質材料の
選定、耐過充電、耐過放電特性を向上させる添加剤の採
用、電極材料や電解液材料の組成最適化、正極・負極の
活物質量バランス最適化などを行うことによって対処し
ている。
時のほとんどを充電状態におくため、主に化学劣化と過
充電による電気化学劣化の程度が電池寿命を左右する。
過充電による電気化学劣化としては、アルカリ水溶液系
電池においては、充電末期における発生酸素の処理反応
による負極活物質(カドミウム、水素)が挙げられる。
過充電による電気化学劣化に対しては、電極構成材料に
添加物を混合したり、適当な金属メッキを施したりして
耐過充電特性を改善する方策が一般的に採用されてい
る。
電末期の過電圧による劣化は電池反応機構上避けられな
い。そのため、特に過電圧による劣化低減を目的の一つ
として種々の充電方法が提案されてきた。
に対する従来の充電方法としては、一定の電流値で充電
を実施する方法が最も一般的に用いられてきた。最も普
及している方法としては、電池を負荷から切り放し0.
1CmA以下の微小電流で充電し続けるトリクル充電と
いう方法が知られている。ここで、CmAは、ある公称
容量の二次電池にたいする電流量を示す。例えば公称容
量が1000mAhの二次電池に対し、電流量0.1C
mAといった場合は、1000×0.1=100mAの
電流を示す。CmAで示した場合、二次電池の種類によ
らない。この方法は充電に関わる装置・部品が単純で安
価であることがその大きな特徴である。しかしながら、
電池の充電電圧は環境温度や劣化の程度で大きく変わ
り、過充電による電池の劣化がきわめて深刻であった。
後、放置し、一定の電圧に降下すると再び充電を行う間
欠充電方式が提案された。この充電方法によると、一度
満充電した後、あらかじめ設定した電圧まで放置し、自
己放電などによって電圧が降下してこの設定値に達する
と再び一定の電流で一定時間充電し、以後、この放置と
再充電を繰り返して容量を維持するものである。あるい
は、再充電を時間ではなく、充電終了の電圧を設定し
て、この2つの設定電圧値の間で放置と再充電を繰り返
す方法も提案されている。また、電圧を設定する代わり
に、単純に放置と再充電の時間を設定してこれを経時的
に繰り返す方法もある。
充電を続ける方法に比較して過充電に晒される機会は若
干改善されるものの、この方法においても環境温度や電
池の劣化状態によって充電電圧が変化していく問題は解
決されず、根本的な電気化学劣化の抑制はできなかっ
た。
はなく、充電電流をある時間的幅を有するパルスとして
供給して行う方法も提案されている。この方法では、一
定の電流値に比べ、電流パルス間は休止となるため、一
定電流での充電に比べて過充電に晒される機会は減少す
るものの、この方法においても同様に、環境温度や電池
の劣化状態によって充電電圧が変化していく問題は解決
されず、根本的な電気化学劣化の抑制はできなかった。
また、充電電流をパルスとして供給するが、二次電池が
満充電状態になっても充電を停止しない。
鑑みてなされたもので、複数並列から構成される多数個
の二次電池、あるいは二次電池パックを、これらを同時
に充電できない限定された供給充電電流値のもとで、各
並列ごとの二次電池の充電状態に大きな差を生じさせな
いで効率的に充電を実施し、かつ、環境温度の変化や電
池の劣化状態に影響されないバックアップ用二次電池パ
ックの充電方法及び充電システム並びに充電システムの
制御方法を提供することを目的とする。
に本発明は、バックアップ電源装置に搭載された、並列
に接続された複数個のバックアップ用二次電池パックの
充電システムにおいて、上記二次電池パックの必要充電
電流の1/2以下の電流を供給する充電用電源と、上記
充電用電源に接続され、かつ上記二次電池パックに所望
の充電電気量をパルス状に順次分配する機能を有するデ
ィストリビュータと、上記ディストリビュータによって
分配された電流を受諾もしくは拒絶することを判断す
る、上記二次電池パック内に搭載されたマイコンとを有
することを特徴とするものである。
池パックの充電システムにおいて、二次電池パックが、
ディストリビュータから発出された充電電流の出力信号
とマイコンから発出された充電電流受諾信号とが合致し
た場合に充電用電源からの充電電流を複数並列に配置さ
れた二次電池セルに供給する充電制御回路を有すること
を特徴とするものである。
池パックの充電システムにおいて、二次電池パックが、
ディストリビュータから発出された充電電流の出力信号
とマイコンから発出された充電電流受諾信号とが合致し
た場合に充電用電源からの充電電流を複数並列に配置さ
れた二次電池セルに供給するスイッチ回路と、前記スイ
ッチ回路により充電電流が供給された時にマイコンによ
り制御され前記各二次電池セルに順次充電電流を所定時
間ごとに供給する充電制御用スイッチとよりなる充電制
御回路を有することを特徴とするものである。
載された、並列に接続された複数個のバックアップ用二
次電池パックの充電方法において、バックアップ電源装
置に接続された充電用電源によって上記二次電池パック
を初期充電した後、上記充電用電源に接続されたディス
トリビュータが、上記二次電池パックに所望の充電電気
量をパルス状に順次分配してパルス充電を行い、上記二
次電池パック内に搭載されたマイコンが上記ディストリ
ビュータによって分配された電流を受諾もしくは拒絶す
ることを判断して補充電を行うことを特徴とする。
池パックの充電方法において、充電電気量は1並列あた
り0.1CmA以上0.35CmA以下であることを特
徴とする。
池パックの充電方法において、パルス充電のパルス時間
幅は1秒以上10分以内であることを特徴とする。
池パックの充電方法において、初期充電は、一定電流で
行われることを特徴とする。
池パックの充電方法において、初期充電は、ディストリ
ビュータが二次電池パックに所望の充電電気量をパルス
状に順次分配してパルス充電を行い、上記二次電池パッ
ク内に搭載されたマイコンが上記ディストリビュータに
よって分配された電流を受諾もしくは拒絶することを判
断して行われることを特徴とする。
池パックの充電方法において、初期充電は、公称容量の
100%以上160%以下の電気量で行われることを特
徴とする。
池パックの充電方法において、補充電は、二次電池パッ
クの容量が自己放電によって、公称容量の60%以上9
0%以下、好ましくは70%以上85%以下に設定され
た値以下になったら行われることを特徴とする。
池パックの充電方法において、補充電は、二次電池パッ
クの容量が自己放電によってマイコンに設定した下限容
量C1に到達すると、ディストリビュータから発出され
た出力信号を受け、マイコンが充電電流受諾信号を発し
てパルス充電が開始され、二次電池パックの蓄積容量が
マイコン設定の上限容量C2に到達すると、マイコンか
ら充電電流拒絶信号を発出して二次電池パックの充電を
休止して自己放電するように行われることを特徴とす
る。
池パックの充電方法において、補充電は、二次電池パッ
クの電圧が自己放電によってマイコンに設定した下限電
圧V1に到達すると、ディストリビュータから発出され
た出力信号を受け、マイコンが充電電流受諾信号を発し
てパルス充電が開始され、充電電流パルスと所定時間R
1の休止とを1サイクルとした補充電サイクルを繰り返
し、二次電池パックの電圧がマイコン設定の上限電圧V
2に到達すると、マイコンから充電電流拒絶信号を発出
して二次電池パックの充電を休止して自己放電するよう
に行われることを特徴とする。
池パックの充電方法において、補充電の充電電気量は1
並列あたり0.1CmA以上0.35CmA以下である
ことを特徴とする。
池パックの充電方法において、補充電の充電電気量は、
パルス充電にかかわる総時間に対する平均充電電流値が
1並列あたり0.033CmA以上0.15CmA以下
とすることを特徴とする。
池パックの充電方法において、下限電圧V1は1.25
V/セル以上1.3V/セル以下であることを特徴とす
る。
池パックの充電方法において、上限電圧V2は1.3V
/セル以上1.35V/セル以下であることを特徴とす
る。
池パックの充電方法において、下限電圧V1と上限電圧
V2の差は1.5V/セル以上であることを特徴とす
る。
池パックの充電方法において、休止時間R1は、前記休
止時間R1の直前のパルス充電時間以下であることを特
徴とする。
クの充電システムの制御方法は、マイコンが、あらかじ
め測定した必要初期充電容量と自己放電速度に関する基
礎データを基に、温度、電圧、電流をモニタして必要充
電容量を算出して充電電流を制御することを特徴とす
る。
形態例を詳細に説明する。
づくバックアップ電源の構成の一例を示した図であり、
電源部、搭載電池、および充電電流供給をコントロール
するディストリビュータの構成概念を示し、二次電池パ
ックを4並列搭載したバックアップ電源の構成を示して
いる。
源2は、商用電源3からの電力の一部を使用して電力供
給配線4を介して並列に配置された各バックアップ用二
次電池パック5−1,5−2,5−3,5−4に充電電
流を供給するが、この充電電流の供給は充電用電源2と
は別に設けられたディストリビュータ6により、該ディ
ストリビュータ6から各二次電池パック5−1,5−
2,5−3,5−4に配された線路7−1,7−2,7
−3,7−4を介して入力信号P−1,P−2,P−
3,P−4を発することによりそれぞれの二次電池パッ
ク5−1,5−2,5−3,5−4が順次充電用電源2
から供給された充電電流を受諾して充電されることにな
る。ディストリビュータ6は、電源部1内に設置しても
よいし、図1に示したように、電源部1とは独立の装置
内の残余スペースに配置してもよい。
ック5−1,5−2,5−3,5−4に発出される出力
信号P−1,P−2,P−3,P−4は、一定時間tc
の間、充電電流を図1に示したように順次二次電池パッ
ク5−1から5−4へと供給するよう制御する。従っ
て、各二次電池パック5−1,5−2,5−3,5−4
には、充電時間がtcの一定電流が、間隔がtcの残り
電池パック数(n−1)倍の時間、すなわちtc×(n
−1)(図1の場合は3tc)をもって行われるパルス
充電として充電電流が供給されることになる。
3,5−4内では、ディストリビュータ6から発せられ
た入力信号P−1,P−2,P−3,P−4と、該各二
次電池パック5−1,5−2,5−3,5−4内に設置
された充電制御用マイコン8−1,8−2,8−3,8
−4(図1には充電制御用マイコン8−1、ナンド回路
N−1、充電用スイッチ9−1、バックアップ用二次電
池10−1よりなる二次電池パック5−1のみの表示で
あるが、二次電池パック5−2,5−3,5−4にも、
二次電池パック5−1と同様に、それぞれ対応した充電
制御用マイコン8−2,8−3,8−4、ナンド回路N
−2,N−3,N−4、充電用スイッチ9−2,9−
3,9−4、バックアップ用二次電池10−2,10−
3,10−4よりなる回路が構成されている。)から送
出された充電許可信号とがナンド回路N−1,N−2,
N−3,N−4で合致(AND)をみた場合のみ、充電
用スイッチ9−1,9−2,9−3,9−4がONとな
ってバックアップ用二次電池10−1,10−2,10
−3,10−4が充電される。
次電池パック5−1,5−2,5−3,5−4は、停電
時、あるいは劣化確認試験時など必要時には放電用スイ
ッチ11がONとなり放電電力の供給配線12を介して
放電される。
cは、二次電池パック1並列当たり0.10CmA以
上、0.35CmA以下となるよう、充電用電源2内で
制御するか、二次電池パック5−1,5−2,5−3,
5−4内のマイコン8−1,8−2,8−3,8−4で
0.10CmA以上、0.35CmA以下となるよう制
御するのが好ましい。0.10CmA未満であると二次
電池(パック)の充電が不十分になり、また、0.35
CmAより大きくなると電池が過充電され、劣化が促進
されることになり好ましくない。
ック5−1,5−2,5−3,5−4に出力信号P−
1,P−2,P−3,P−4によって供給される充電時
間tcは1秒以上、10分以内であるのが好ましい。充
電時間tcが1秒より短いと充電不足となり、また、充
電時間tcが10分より長くなると逆に充電過剰(過充
電)となって電池の劣化が促進されることになり、とも
に好ましくない。
二次電池(パック)を充電する代わりに、最初に、該二
次電池パック5−1,5−2,5−3,5−4を電源装
置内に搭載した直後、および、搭載されている該二次電
池パック5−1,5−2,5−3,5−4を停電時に放
電した直後は、各並列ごと、すなわち各二次電池パック
5−1,5−2,5−3,5−4ごとに満充電に達する
までの時間tc1で充電電流を供給して初期充電を終え
た後で、図1に示した出力信号P−1,P−2,P−
3,P−4のように、補充電として1秒以上10分以内
の充電時間tcで各並列ごとに電流供給する。
3,5−4は、初期充電とそれに引き続く補充電とで構
成される充電によって停電時に必要な放電容量を常時確
保する。初期充電は、装置に二次電池(パック)を搭載
した直後、あるいは、停電時に放電を行った直後に実施
される充電であり、該二次電池(パック)をできるだけ
すみやかにいったん満充電か、それに近い充電状態に達
することを目的としている。
電、あるいはそれに近い充電状態に達した後、時間経過
とともに自己放電によって減少する容量を補填し、その
充電状態を維持することを目的にしている。
ック5−1,5−2,5−3,5−4のそれぞれには、
充電制御用マイコン8−1,8−2,8−3,8−4が
内蔵され、ディストリビュータ6による出力信号P−
1,P−2,P−3,P−4に基づいて充電用電源2か
ら配線4を介して供給される充電電流をさらに該二次電
池パック5−1,5−2,5−3,5−4内に分配する
制御を行う。
−3,8−4内には、あらかじめ各環境温度下で測定し
た必要初期充電容量と自己放電速度に関する基礎データ
を入力しておく。電池(パック)内の充電制御は、温
度、電圧、電流をモニタし、この基礎データを参照し
て、環境温度における必要充電容量を算出して行う。具
体的には、上述した時間間隔tc×(n−1)(nは電
池パックの並列数)で繰り返される充電時間tcの充電
機会を受諾するか、受諾しないかの判断を行う。
っとも好ましく、定電流で充電対象の二次電池(パッ
ク)の(総)公称容量の100%以上、160%以下の
電気量でこれを実現する。
って、各並列の二次電池パック5−1,5−2,5−
3,5−4ごとに一定時間tcで順次充電電流を供給し
て総計が上記100%以上、160%以下の満充電状態
に到達させるか、あるいは、構成する全二次電池、ある
いは二次電池パックの該初期充電を達成するに必要な時
間のみ、1CmA以上の大電流を充電電流として電源部
から供給することが可能ならば、各並列ごとに順次10
0%以上、160%以下の満充電に到達させるまでの時
間tc1で該初期充電を実施することができる。
いは二次電池パックを(総)公称容量の60%以上、9
0%以下、好ましくは70%以上85%以下の容量に減
少するまで自己放電をさせ、上記設定容量に達したら充
電を行う間欠充電を補充電として実施する。
す。すなわち、図1に示した各二次電池パック5(5−
1,5−2,5−3,5−4)内に搭載された充電制御
用マイコン8(8−1,8−2,8−3,8−4)が補
充電のパルス充電を再開する下限容量C1と補充電のパ
ルスを完了し休止(休止時間R1)を開始する上限容量
C2とを、あらかじめ入力しておいた基礎データとモニ
タした環境温度から決定する。各二次電池(パック)の
(総)容量が自己放電によって設定下限容量C1に到達
すると、ディストリビュータ6から発出された出力信号
P(P−1,P−2,P−3,P−4)を受け、充電制
御用マイコン8が充電電流受諾の信号を発し、パルス充
電が開始される。パルス充電によって該二次電池(パッ
ク)の蓄積容量は上昇し、設定上限容量C2に到達する
と、上記充電制御用マイコン8は充電電流拒絶の信号を
発出し、ディストリビュータ6によって間隔tc×(n
−1)ごとに時間tcの充電機会が与えられてもこの充
電を拒絶して休止となり再び蓄積容量が設定容量C1に
達するまでの休止時間R1に放置、自己放電を続行す
る。
電流の平均値が0.033CmA以上0.15CmA以
下となることを提案しており、これを実施するために該
充電制御用マイコン8が、ディストリビュータ6によっ
て充電電流の出力信号Pを振り向けられても、適宜これ
に対する拒絶信号を発出して、(1並列当たりのピーク
電流値)/[(パルス幅)+(パルス間隔)]の値が、
上述した平均電流値になるよう制御することができる。
平均電流値が1並列当たり0.033CmAより小さい
と、電池セルの自己放電を補填するに十分な充電電気量
が得られず結果的に充電不足となる。また、平均電流値
が1並列当たり0.15CmAより大きいと室温以下の
温度環境下で過充電となり電池の劣化を促進することに
なっていずれも好ましくない。
る充電電流値Icをピーク電流として上記に示した容量
の算定は、実際の二次電池内に蓄積された容量と深刻な
差が生じなければその方法を何ら限定されることはない
が、一例として、パルス電流値Icとパルス幅tcとの
積を積算して算出することができる。
より上限で行うと、極めて浅い充放電を繰り返すことに
なり、メモリー効果が発現して、かえって容量低下を引
き起こすことになり好ましくない。補充電の実施を
(総)公称容量の60%より小さくなる容量で繰り返す
と、負荷に対する容量が不足し、搭載電池をさらに増や
さなければならなくなり、設備投資が過剰となりこれも
好ましくない。最も好ましいのは、自己放電を(総)公
称容量の70%以上、85%以下の値まで続けさせる間
欠的な該充電パルスの充電であり、この場合、メモリー
効果を回避するとともに、最小限の搭載電池(パック)
で負荷に対する必要なバックアップ時間を確保できる。
方法として以下の方法を提案する。
池パックに対し、該電池(パック)を装置に搭載した直
後、および停電時にバックアップ放電した直後、上述し
た初期充電方法と同様な方法で初期充電を実施し、これ
をまず完了する。
る。
す。
圧V1と補充電完了の上限電圧V2とを該二次電池(パ
ック)内に搭載した充電制御用マイコンに入力してお
き、この設定電圧V1からV2に上昇させるまで、充電
電流パルスと所定時間の休止とを1サイクルとした補充
電サイクルを繰り返す。いったん、該二次電池(パッ
ク)の電圧が設定上限電圧V2に達すると、自己放電に
よって設定下限電圧V1に低下するまで放置する。
タ6によって充電電流値Ic、充電時間tcの出力信号
P−1,P−2,P−3,P−4が各二次電池パック5
−1,5−2,5−3,5−4にそれぞれ時間間隔tc
×(n−1)(nは二次電池パックの並列数、図1の場
合はn=4)ごとに発出され、各二次電池パック5−
1,5−2,5−3,5−4に搭載されている充電制御
用マイコン8−1,8−2,8−3,8−4から充電電
流受諾信号が発出されたときに限って、ピーク電流値I
c、パルス幅tc、パルス間隔tc×(n−1)のパル
ス充電電流が、対応する二次電池パック5−1,5−
2,5−3,5−4に供給される。
3,5−4に搭載された充電制御用マイコン8−1,8
−2,8−3,8−4は、対応する二次電池の電池電圧
が設定下限電圧V1に到達するまでは、ディストリビュ
ータ6によって充電電流の出力信号P−1,P−2,P
−3,P−4が振り向けられてもこれを拒絶して放置
し、該設定値電圧V1に到達すると充電電流の受諾信号
を発出して再び上述した方法のパルス充電を行う。
返し、該電流パルスを一定回数q回実施の後には、該充
電制御用マイコン8−1,8−2,8−3,8−4は、
再び充電電流の拒絶信号を発し、時間R1が経過するま
で、拒絶信号を発し続けて充電用電源からの充電電流の
供給を停止し、休止時間R1を設定する。補充電はこの
q回のパルスからなるパルス充電と、時間R1の休止と
を補充電1サイクルとし、これを繰り返すものである。
図3によると二次電池の電池電圧VsからVeまでが補
充電1サイクルに相当する。
充電サイクルを、休止時間R1の終了時点での電圧Ve
eがあらかじめ設定した電圧値V2に達するか、または
上回るまで継続して行うことを提案する。
した後、放置し、あらかじめ設定した電圧V1に電池電
圧が到達すると再び充電を行うが、この充電は、ピーク
電流値Icの電流パルスを一定回数q回繰り返すもので
あり、このパルス充電の後に休止を設け、パルス充電と
休止とを1サイクルとしてこれを繰り返す方法を採用し
ている。パルス充電と休止とのセットにおいて、1サイ
クル当たりの充電開始電圧Vsと休止終端電圧Veとの
差はあらかじめ該電流パルスの回数qを設定することに
よって調整する。こうして繰り返されるパルス充電と休
止のサイクルの最終サイクルにおいて、休止終端電圧V
eeがあらかじめ設定された電圧V2に到達するか、こ
れを上回った場合にこの補充電は終了され、再び電池
は、あらかじめ設定された電圧V1に電圧が降下するま
で放置状態に置かれる。
電流値は、充電用電源2から供給される充電電流値Ic
を直接使用し、あるいは、電池パック内にさらに二次電
池が複数並列になるよう配置されている場合には1並列
当たり0.1CmA以上0.35CmA以下となるよう
充電制御用マイコンに加えてコンバータ等必要な部品を
配置しなければならない。それは、特に高温環境下にお
ける大きな自己放電速度に対し必要充電量を充足するこ
とによって充電不良の可能性を防止し、かつ、過充電を
回避することによって電池の劣化を抑制することができ
るからである。
成する休止時間R1は、各パルス充電時間(パルスOF
F時間も含める)の1倍以下の時間となるよう、該充電
パルス回数qを調整する。休止時間R1がパルス充電時
間の1倍より長いと、特に高温の環境下で充電量を上回
る自己放電量となり充電不良となる可能性が生じて好ま
しくない。
クルにおけるパルス充電時間(パルスONとOFFとの
合計時間)と休止時間R1との総時間でパルス充電電気
量を除した値、すなわち平均充電電流値が0.033C
mA以上0.15CmA以下であることが有効である。
0.033CmAより小さい平均充電電流値の場合に
は、高温環境下での充電不足が深刻となり、一方0.1
5CmAより大きな平均電流値では、低温環境下などで
過充電となりやすく好ましくない。
ルを、あらかじめ設定した下限電圧V1から、別にあら
かじめ設定した上限電圧V2に達するか、または上回る
まで行い、その設定電圧値は、V1が1.25V/セル
以上1.3V/セル以下であり、V2が1.3V/セル
以上1.35V/セル以下であり、かつ、2つの電圧V
1とV2との差が0.5V/セル以上であるのが有効で
ある。V1が1.25V/セルより低い電圧の場合に
は、使用する場合の容量が10%以上も小さくなり、特
に電池の寿命末期において機器の仕様になる使用時間を
満たさない可能性が生じてくる。また、設定下限電圧V
1が1.3V/セルより高い電圧に設定されると、放置
時間がほとんどなくなり、連続充電と大差ない過充電劣
化を来たす恐れがあり好ましくない。一方、設定上限電
圧であるV2の値については、V2が1.3V/セルよ
り低い電圧だと、充電が十分に果たせず容量が低下し、
V2が1.35V/セルより高い電圧だと過充電劣化が
進行して電池寿命を縮めることになっていずれも好まし
くない。
電圧差が0.5V/セルより小さいといわゆるメモリー
効果を起こす恐れがあり、放電電圧が低下して出力低下
となり好ましくない。
補充電サイクルが5回以上繰り返されるよう該補充電サ
イクルにおける充電パルス回数qを調節して充電開始電
圧Vsと休止時間終端電圧Veとの差を調整することが
有効である。5サイクル未満となると最終補充電サイク
ルの休止終端電圧Veeが、あらかじめ設定された電圧
V2を大きく上回って終了し、過充電劣化が深刻になる
恐れがあって好ましくない。
プ用二次電池の充電方法は、これを具体的に実施する場
合、上記に示した機能を充足しうるために、図1に示し
たディストリビュータを電源装置内に設置するととも
に、各二次電池(パック)内に充電制御用マイコン、と
必要な機能を具現する制御回路を搭載しておく。
を満たす、複数並列に配置されたセルで構成される二次
電池パック充電制御回路のブロック概念の一例を示し
た。
ル10が配置された二次電池パックであり、8は本発明
の充電方法を具体的機能として示す充電制御用マイコン
であり、9は充電用電源から充電端子14を介して供給
される充電電流を各二次電池セル10に供給するトラン
ジスタスイッチであり、ディストリビュータから出力信
号端子15を介して発出された充電電流の出力信号と、
充電制御用マイコン8から発出された充電電流受諾信号
とがナンド回路Nで合致した場合のみセル10に充電電
流を供給するものである。
施するうえで充電制御用マイコン8の機能を補完する異
常状態の検出や温度、電圧、電流のモニタと放電制御を
行う制御回路である。この場合、図1に示した放電用の
スイッチ11を電池パック内に収めておき、該制御回路
13は停電時など必要な時期に複数並列に配置されたセ
ル10から放電を行うために該放電用スイッチ11のO
N,OFFを制御するよう構成することもできる。放電
電流は放電端子16を介して負荷へと供給される。17
は各並列に配置されたサーミスタであり、制御回路13
がこれをモニタする。制御回路13はその他の温度、電
流、電圧を必要時、あるいは常時モニタし、異常時には
異常出力検出端子18を介して異常信号を発出して、状
態を告知する。
における充電方法を実施する場合、複数並列に配置され
たセル10を一括して充電する方式である。また、放電
は各並列のセルから一括してこれを行う。
充電として実施するのとは別に各並列のセルを個別に充
電する方式について、その一例を図5に示した。
具現化するための別の制御回路概念を複数並列にセルを
配置した二次電池パックに対して適用したブロック図の
一例を示したものであり、図4における各構成部品の他
に、充電用電源から端子14を介して供給される充電電
流を、トランジスタスイッチ9を通過した後充電制御用
スイッチ19によって各並列のセルごとに順次充電電流
を供給するものである。
トリビュータから出力信号端子15を介して発出された
充電電流の出力信号と、充電制御用マイコン8から発出
された充電電流受諾信号とがナンド回路Nで合致した場
合のみトランジスタスイッチ9はONとなり、セル10
に充電電流を供給する。
タスイッチ9がONとなって充電電流が供給された時
に、制御回路13の充電制御用マイコン8が充電制御用
スイッチ19を制御することによって、複数並列に配置
された各二次電池セル10に順次充電電流を所定時間ご
とに供給する。図5における充電電流を各並列ごとに独
立に一定時間供給する方式は、充電用電源から供給され
る電流値が、図4のような一括して充電を行うのには不
十分である場合に有効である。
法を実施するための充電制御回路の一概念をそれぞれ示
しているが、本発明の充電方法を実現することができれ
ば何らこれに限定されることはない。
バックアップ用二次電池は、電解液にアルカリ水溶液を
用いた電池であり、具体的にはニッケルカドミウム電池
(Ni/Cd電池)、あるいは水素吸蔵合金を負極にも
つニッケル水素電池(Ni/MH電池)が考えられる
が、上述の条件に適合すればこれ以外の電池も制御可能
である。
充電方法は、特に高信頼性を必要とする機器が考えら
れ、かつ機器に搭載すべき二次電池が多数直並列に配置
されており、しかも充電電流が全電池を同時に充電する
には不十分であり、かつ放電の際には一括してこの全電
池を放電することが求められる条件において特に有効な
方法である。
必要な使用時間の確保と電池の長寿命化とを実現するこ
とによって、停電時の動作を確実のものにする。しかし
ながら、アルカリ二次電池をバックアップ電池として搭
載する機器であれば何ら使用上問題なく、しかも従来を
上回る使用時間と長寿命を実現することができるため使
用する利点はきわめて大きい。
電池の充電方法について具体的実施例によって説明する
が、本発明は何らこれに限定されることはない。
ミウム電池(Ni/Cd電池、公称容量600mAh)
について、該Ni/Cd電池を10セル直列に配置して
なる二次電池パックを、図1に記載したように充電制御
用マイコン8−1,8−2,8−3,8−4と充電用ス
イッチ9−1,9−2,9−3,9−4とを搭載して構
成した。該電池パックを4パック用意し、それぞれ5−
1,5−2,5−3,5−4とし、図1に示したよう
に、ディストリビュータ6を信号配線7−1,7−2,
7−3,7−4を介してそれぞれの二次電池パック5−
1,5−2,5−3,5−4に連結し、各電池パック5
−1,5−2,5−3,5−4には、電源部1内に搭載
されている充電用電源2から電力供給配線4で連結し、
放電は全二次電池パック5−1,5−2,5−3,5−
4から一括して行えるよう放電用スイッチ11と配線1
2で負荷に連結するよう構成した装置を、商用電源3に
繋いでバックアップ電源とした。
からは、0.1CmA(60mA)の定充電電流が供給
される。ディストリビュータ6は、充電時間を10秒間
ずつ各二次電池パック5−1,5−2,5−3,5−4
に順次充電出力信号を発生する。すなわち、二次電池パ
ック5−1,5−2,5−3,5−4個々にはピーク電
流値0.1CmA、パルス幅10秒間、パルス間隔30
秒間のパルス充電がディストリビュータ6の制御によっ
て実施され得るようにした。
3,5−4を該バックアップ電源に装着した後、初期充
電と、それに続く補充電とも上記充電条件によって実施
された。
3,5−4内に搭載した充電制御用マイコン8−1,8
−2,8−3,8−4にはあらかじめ各温度で測定した
電池特性のデータを入力してあり、室温における初期充
電での満充電は公称容量の120%、すなわち充電容量
720mAhに設定し、補充電パルスを開始する下限容
量C1は公称容量の80%(480mAh)に設定し、
補充電パルスを完了する上限容量C2は公称容量の10
0%(600mAh)に設定し、該設定下限容量C1よ
り大きい容量を各二次電池パック5−1,5−2,5−
3,5−4が保持する間はディストリビュータ6の出力
信号が発出されてもこれを充電制御用マイコン8−1,
8−2,8−3,8−4が拒絶信号を発出してこれを受
け入れず休止を続ける。該充電制御用マイコン8−1,
8−2,8−3,8−4は、これらにあらかじめ入力さ
れている自己放電データを参照して自己放電による蓄積
容量の減少を演算し、蓄積容量が設定下限容量C1に到
達したら充電受諾信号を発出して再び充電パルスを開始
させる。該充電制御用マイコン8−1,8−2,8−
3,8−4は充電パルスによる電池容量の増大を算出
し、設定上限容量C2にこの電池容量が到達したら、今
度は充電拒絶信号を発出して、ディストリビュータ6に
よって割り当てられた充電を拒絶し、休止を続けるよう
に設定して上記各二次電池パック5−1,5−2,5−
3,5−4の充電を続けた。
3,5−4の容量確認のための放電は、30日ごとに
1.0CmA(600mA)の定電流で1.0V/セル
まで実施し、二次電池パック5−1,5−2,5−3,
5−4の容量を測定した。放電が完了したら、上述した
方法によって再び初期充電と、初期充電が全二次電池パ
ック5−1,5−2,5−3,5−4において完了した
ら同様に上述した方法によって補充電を実施した。な
お、放電は補充電が100%完了した後に実施した。
持された恒温槽内に設置し、上記充電、放電ともにこの
状態で実施した。
プ電源装置の代わりに、図6に示した電池パックを用意
し、図6に示したバックアップ電源装置を用いて実験を
行った。
充電方法を適用した実施例において用いたものと同じ単
三型Ni/Cd電池(公称容量600mAh)を本発明
における充電方法による実施例と同様に10セル直列に
配置するが、充電制御用マイコンも充電用スイッチも用
いず単に10セルを直列しただけで構成する電池パック
5′−1,5′−2,5′−3,5′−4とし、これを
4パック並列に配置して搭載した。
と同じもので、該電源部1には本発明になる実施例で用
いたものと同じ充電用電源2が内蔵されている。充電用
電源2からは本発明における実施例と同様の配線4を用
いて、直接各二次電池パック5′−1,5′−2,5′
−3,5′−4に結線した。放電は、放電用スイッチ1
1と配線12によって全二次電池パック5′−1,5′
−2,5′−3,5′−4から一括して行えるようにし
た。充電用電源2から供給される充電電流値は0.1C
mA(60mA)であり、二次電池パック5′−1,
5′−2,5′−3,5′−4を装着した後、この充電
電流値を4二次電池パック5′−1,5′−2,5′−
3,5′−4に同時に供給して充電を行った。
5′−3,5′−4の容量確認のための放電は、30日
ごとに1.0CmA(600mA)の定電流で1.0V
/セルまで実施し、二次電池パック5′−1,5′−
2,5′−3,5′−4の容量を測定した。放電完了の
後は再び上述した方法によって再充電を行った。
持された恒温槽内に設置し、上記充電、放電ともにこの
状態で実施した。
べるために上記比較例1の他、別の比較として比較例2
を実施した。
プ電源装置の代わりに、図7に示したバックアップ電源
装置を用いて実験を行った。
たのと同じ単三型Ni/Cd電池(公称容量600mA
h)を10セル直列に配置しただけで構成する二次電池
パック5″−1,5″−2,5″−3,5″−4を4パ
ック並列に配置して搭載した。
と同じもので、該電源部1には本発明になる実施例で用
いたものと同じ充電用電源2が内蔵されている。充電用
電源2からは本発明における実施例と同様の配線4を用
いて、各二次電池パック5″−1,5″−2,5″−
3,5″−4に結線するが、途中充電用スイッチ9を設
け、ディストリビュータ6によって各二次電池パック
5″−1,5″−2,5″−3,5″−4に順次充電を
行うようにした。放電は、放電用スイッチ11と配線1
2によって全電池パックから一括して行えるようにし
た。充電用電源から供給される充電電流値は0.1Cm
A(60mA)である。
−3,5″−4を装着した後、各二次電池パック5″−
1,5″−2,5″−3,5″−4を初期充電するた
め、ディストリビュータ6は、公称容量の120%(7
20mAh)分の充電時間、すなわち12時間ごとに充
電用スイッチ9を切り替えて順次二次電池パック5″−
1から二次電池パック5″−4まで充電を行った。
の4二次電池パック全ての初期充電が完了した後、ディ
ストリビュータ6によって、10秒ごとに充電用スイッ
チ9を切り替え、順次二次電池パック5″−1から二次
電池パック5″−4へと充電電流を供給し、二次電池パ
ック5″−1,5″−2,5″−3,5″−4個々にピ
ーク電流値0.1CmA、パルス幅10秒間、パルス間
隔30秒間の電流パルスの補充電を繰り返すようにし
た。
5″−3,5″−4の容量確認のための放電は、30日
ごとに1.0CmA(600mA)の定電流で1.0V
/セルまで実施し、電池パックの容量を測定した。放電
を完了したら上述した方法によって初期充電を実施し、
初期充電完了の後は、上述した方法によって補充電を繰
り返した。
持された恒温槽内に設置し、上記充電、放電ともにこの
状態で実施した。
示した放電容量の変化を示した図である。
方法に従った制御を行ったバックアップ電源搭載の試験
二次電池パックの容量の変化を示す曲線であり、83は
比較例1として従来の方法による充電を行った試験二次
電池パックの容量変化を示す曲線であり、82は他の比
較例2として、従来の方法による充電を行った試験二次
電池パックの容量変化を示した曲線である。
おける充電方法に従って充電を制御した二次電池パック
の放電容量は、従来法によるトリクル充電を行った二次
電池パックの放電容量に比べ、同一サイクルにおける容
量が大きく、また、サイクルごとの容量低下が少なく、
大きな容量と優れた寿命向上が期待できる。
は、各二次電池パック当たりに供給される充電電流値の
値が小さく試験の初期から放電容量が小さく、かつ補充
電量も不十分なため容量は顕著に低下した。
較例2の場合は、初期充電は満足できるレベルに達し、
最初の容量は大きいものの、定期的に行う補充電におい
て起こる過充電が本発明で提案した充電方法より大き
く、その後の容量低下の割合が大きくなった。
/MH電池、公称容量2300mAh)について、該N
i/MH電池を10セル直列で2並列に配置し、図1に
記載したように充電制御用マイコン8と充電制御用スイ
ッチ9とを搭載してNi/MH電池パックを構成した。
該電池パックを4パック用意し、それぞれ5−1,5−
2,5−3,5−4とし、図1に示したように、ディス
トリビュータ6を配線7−1,7−2,7−3,7−4
を介してそれぞれの電池パック5−1,5−2,5−
3,5−4に連結し、各電池パック5−1,5−2,5
−3,5−4には、電源部1内に搭載されている充電用
電源2から配線4で連結し、放電は全電池パック5−
1,5−2,5−3,5−4から一括して行えるよう放
電用スイッチ11と配線12で負荷に連結するよう構成
した装置6台を作製し、商用電源3に繋いでそれぞれバ
ックアップ電源とした。
源2からは、それぞれ0.1CmA(230mA、0.
05CmA/各電池パック内の並列数、以下同様)、
0.174CmA(400mA、0.087CmA/並
列)、0.2CmA(460mA、0.1CmA/並
列)、0.4CmA(920mA、0.2CmA/並
列)、0.7CmA(1610mA、0.35CmA/
並列)、および0.8CmA(1840mA、0.4C
mA/並列)の定充電電流が供給されるようにした。
ビュータ6からは、充電時間を5分間ずつ各電池パック
5−1,5−2,5−3,5−4に順次充電出力信号を
発出する。すなわち、電池パック5−1,5−2,5−
3,5−4個々にはピーク電流値がそれぞれ上記に示し
た充電電流値で、パルス幅15分間、パルス間隔15分
間のパルス充電がディストリビュータ6の制御によって
実施され得るようにした。
5−4を各バックアップ電源に装着した後、初期充電
と、それに続く補充電とも上記充電条件によって実施さ
れた。
4内に搭載した充電制御用マイコン8−1,8−2,8
−3,8−4にはあらかじめ各温度で測定した電池特性
のデータを入力してあり、室温における初期充電での満
充電は公称容量の120%、すなわち充電容量2760
mAhに設定し、補充電パルスを開始する下限容量C1
は公称容量の80%(1840mAh)に設定し、補充
電パルスを完了する上限容量C2は公称容量の100%
(2300mAh)に設定し、該設定下限容量C1より
大きい容量を各電池パック5−1,5−2,5−3,5
−4が保持する間はディストリビュータ6の出力信号が
発出されてもこれを充電制御用マイコン8−1,8−
2,8−3,8−4が拒絶信号を発出してこれを受け入
れず休止を続ける。該充電制御用マイコン8−1,8−
2,8−3,8−4は、これらにあらかじめ入力されて
いる自己放電データを参照して自己放電による蓄積容量
の減少を演算し、蓄積容量が設定下限容量C1に到達し
たら充電受諾信号を発出して再び充電パルスを開始させ
る。該充電制御用マイコン8−1,8−2,8−3,8
−4は充電パルスによる電池容量の増大を算出し、設定
上限容量C2にこの電池容量が到達したら、今度は充電
拒絶信号を発出して、ディストリビュータ6によって割
り当てられた充電を拒絶し、休止を続けるように設定し
て上記各電池パック5−1,5−2,5−3,5−4の
充電を続けた。
−4の容量確認のための放電は、30日ごとに1.0C
mA(2300mA)の定電流で1.0V/セルまで実
施し、電池パック5−1,5−2,5−3,5−4の容
量を測定した。放電は補充電が100%で完了した後に
実施した。放電が完了したら、上述した方法によって再
び初期充電と、初期充電が全電池パック5−1,5−
2,5−3,5−4において完了したら同様に上述した
方法によって補充電を実施した。
持された恒温槽内に設置し、上記充電、放電ともにこの
状態で実施した。
容量の変化を示した図である。
mA(230mA、0.05CmA/各電池パック内の
並列数、以下同様)の場合、92は充電電流が0.17
4CmA(400mA、0.087CmA/並列)の場
合、93は充電電流が0.2CmA(460mA、0.
1CmA/並列)の場合、94は充電電流が0.4Cm
A(920mA、0.2CmA/並列)の場合、95は
充電電流が0.7CmA(1610mA、0.35Cm
A/並列)の場合、そして96は充電電流が0.8Cm
A(1840mA、0.4CmA/並列)の場合の放電
容量の変化を示した曲線である。
0.10CmA/並列以上、0.35CmA/並列以
下、好ましくは0.2CmA/並列以上、0.35Cm
A/並列以下の場合、他の場合に比べて放電容量が大き
く、かつ、容量の減衰も小さく優れたバックアップ電源
を提供できることがわかった。
量2300mAh)について、該Ni/MH電池を10
セル直列で2並列に配置した実施例2と同様のNi/M
H電池パックを構成した。該電池パックを4パック用意
し、実施例2と同様に、電源部1、充電用電源2、放電
用スイッチ11を配置し、配線した装置6台を作製し、
商用電源3に繋いでそれぞれバックアップ電源とした。
源2からは、それぞれ0.2CmA(460mA、0.
10CmA/各電池パック内の並列)の定充電電流が供
給されるようにした。
ビュータ6からは、充電を一定時間ずつ各電池パック5
−1,5−2,5−3,5−4に順次充電出力信号を発
出し、電池パック5−1,5−2,5−3,5−4個々
にはピーク電流値が0.2CmA(0.10CmA/並
列)で、一定時間のパルス幅、パルス間隔がパルス幅の
3倍となるパルス充電がディストリビュータ6の制御に
よって実施され得るようにした。各バックアップ電源の
ディストリビュータ6によって各電池パック5−1,5
−2,5−3,5−4に割り当てられる充電時間を、そ
れぞれ、0.5秒、1秒、1分、5分、10分、12分
に設定した。
5−4を各バックアップ電源に装着した後、初期充電
と、それに続く補充電とも上記充電条件によって実施さ
れた。初期充電の満充電、補充電の下限容量C1、上限
容量C2とも実施例2で採用したのと同じ条件で充電を
実施し、かつ、30日ごとの放電についても実施例2と
同様にして行った。
に維持された恒温槽内に設置し、上記充電、放電ともに
この状態で実施した。
電容量の変化を示した図である。
電源において第1回目の放電を実施したときの放電容量
を示した曲線であり、102は第5回目の放電容量を示
した曲線であり、103は第10回目の放電容量を示し
た曲線である。
ュータ6から各二次電池パックに供給される充電時間は
1秒以上、10分以内、好ましくは5分以上、10分以
内の場合は、他の場合に比べて放電容量が大きく、かつ
放電回数による容量の減少も小さいことがわかった。
量2300mAh)について、該Ni/MH電池を10
セル直列で2並列に配置した実施例2と同様のNi/M
H電池パックを構成した。該電池パックを4パック用意
し、実施例2と同様に、電源部1、充電用電源2、放電
用スイッチ11を配置し、配線した装置5台を作製し、
商用電源3に繋いでそれぞれバックアップ電源とした。
源2からは、それぞれ0.2CmA(460mA、0.
10CmA/各電池パック内の並列)の定充電電流が供
給されるようにした。
ビュータ6からは、充電を1分ずつ各電池パック5−
1,5−2,5−3,5−4に順次充電出力信号を発出
し、電池パック5−1,5−2,5−3,5−4個々に
はピーク電流値が0.2CmA(0.10CmA/並
列)で、パルス幅1分、パルス間隔がパルス幅の3倍と
なる3分のパルス充電がディストリビュータ6の制御に
よって実施され得るようにした。
5−4を各バックアップ電源に装着した後、初期充電と
それに続く補充電を上記充電条件によって実施した。
0%(2070mAh)、100%(2300mA
h)、130%(2990mAh)、160%(368
0mAh)、170%(3910mAh)となるようそ
れぞれバックアップ電源の電池パック内充電制御用マイ
コン8−1,8−2,8−3,8−4に設定した他は、
補充電の下限容量C1、上限容量C2とも実施例2で採
用したのと同じ条件で充電を実施し、かつ、30日ごと
の放電についても実施例2と同様にして行った。
に維持された恒温槽内に設置し、上記充電、放電ともに
この状態で実施した。
電容量の変化を示した図である。
電源において第1回目の放電を実施したときの放電容量
を示した曲線であり、112は第5回目の放電容量を示
した曲線であり、113は第10回目の放電容量を示し
た曲線である。
ックに充電される初期充電の満充電量が公称容量の10
0%以上160%以下、好ましくは130%以上160
%以下の場合、その他の場合に比べて放電容量の値が大
きく、かつ放電回数を重ねても容量低下の割合は小さい
ことがわかった。
量2300mAh)について、該Ni/MH電池を10
セル直列で2並列に配置した実施例2と同様のNi/M
H電池パックを構成した。該電池パックを4パック用意
し、実施例2と同様に、電源部1、充電用電源2、放電
用スイッチ11を配置し、配線した装置6台を作製し、
商用電源3に繋いでそれぞれバックアップ電源とした。
源2からは、それぞれ0.2CmA(460mA、0.
10CmA/各電池パック内の並列)の定充電電流が供
給されるようにした。
ビュータ6からは、充電を1分ずつ各電池パック5−
1,5−2,5−3,5−4に順次充電出力信号を発出
し、電池パック5−1,5−2,5−3,5−4個々に
はピーク電流値が0.2CmA(0.10CmA/並
列)で、パルス幅1分、パルス間隔がパルス幅の3倍と
なる3分のパルス充電がディストリビュータ6の制御に
よって実施され得るようにした。
5−4を各バックアップ電源に装着した後、初期充電と
それに続く補充電を上記充電条件によって実施した。
(2760mAh)となるようそれぞれのバックアップ
電源の電池パック内充電制御用マイコン8−1,8−
2,8−3,8−4に設定した。
1、上限容量C2を表1に示す値に設定した。
に設定した補充電の下限容量C1、上限容量C2につい
て実施例2で採用したのと同じ条件で補充電を実施し、
かつ、30日ごとの放電についても実施例2と同様にし
て行った。
に維持された恒温槽内に設置し、上記充電、放電ともに
この状態で実施した。
電容量の値を示した。
クに対する補充電の下限設定容量C1が公称容量に対し
て60%以上90%以下のとき、放電容量が大きく、か
つ、放電回数が経過してもその低下は小さかった。その
傾向は、特に70%以上85%以下で優れていることが
わかる。
量2300mAh)について、該Ni/MH電池を10
セル直列で3並列に配置した図5に示す構造のNi/M
H電池パックを作製した。該電池パックを2パック用意
し、実施例2と同様に、電源部1、充電用電源2、放電
用スイッチ11を配置し、配線した装置5台を作製し、
商用電源3に繋いでそれぞれバックアップ電源とした。
装着した後、ディストリビュータ6から、表2に示した
値の定電流を1分ずつ各電池パックごとに交互に出力信
号を発出して電池パックに供給するようにし、電池パッ
ク内のそれぞれの充電制御用マイコンは充電制御用スイ
ッチ19をすべて閉じて1並列当たり表2の電流が1
分、休止1分の条件で公称容量の120%(2760m
Ah)となるよう初期充電を行った。
充電用電源から表2に示した値の電流値を供給し、ディ
ストリビュータ6の出力信号の発出のパターンと、電池
パック個々には充電制御用マイコン8によって、充電電
流をスイッチ19によって、表2に示すような充電条件
となるよう、スイッチ19を全部閉じて3並列を同時に
充電するか、あるいは一部のみ閉じて各並列を順次充電
し、かつ、ある時間間隔で充電されるよう適宜受諾信号
と拒絶信号を発してこれを制御した。補充電の下限容量
は公称容量の80%(1840mAh)、上限容量は1
00%(2300mAh)に設定した。
放電を行い、確認した放電終了後は、初期充電からこれ
を繰り返し再充電を行った。バックアップ電源は、30
℃±1℃に維持された恒温槽内に設置し、上記充電、放
電ともこの状態で実施した。
電容量は公称容量に対する比で示している。
電方法において、充電パルスの平均電流値が0.033
CmA以上0.15CmA以下、好ましくは0.05C
mA以上0.15CmA以下の場合、これ以外の場合に
比べて放電容量が大きく、かつ放電回数を重ねてもその
減少量は小さく、優れたバックアップ電源を提供できる
ことが明らかになった。
池(公称容量600mAh)について、該Ni/Cd電
池を15セル直列に配置し、充電制御用マイコン、充電
用スイッチを搭載したNi/Cd電池パックを作製し
た。該電池パックを4パック用意し、実施例1と同様
に、電源部1、充電用電源2、放電用スイッチ11を配
置し、配線した装置を作製し、商用電源3に繋いでバッ
クアップ電源とした。
からは、0.2CmA(120mA)の定充電電流が供
給されるようにした。
各電池パック5−1,5−2,5−3,5−4に1時間
ずつ充電電流を供給するように設定し、各電池パック5
−1,5−2,5−3,5−4当たり充電時間の総計が
16時間で満充電とした。
からの充電の出力信号を各電池パック当たり1秒間と
し、各電池パック5−1,5−2,5−3,5−4内の
充電制御用マイコン8−1,8−2,8−3,8−4
は、以下の制御を行うよう作製した。
トリビュータ6よりの出力信号を60回受け入れる毎
に、拒絶信号を2分間発出し、充電パルス60回の後の
休止時間R1となるようにした。また、再充電開始のた
めの下限電圧V1を18.75V(1.25V/セ
ル)、補充電終了の判断となる上限電圧V2を20.2
5V(1.35V/セル)にそれぞれ設定し、15直列
セルの電圧が該下限電圧1.25V/セルに達するまで
は拒絶信号を発出してディストリビュータ6からの出力
信号を拒絶し、該下限電圧に達すると受諾信号を発出し
て充電電流を受け入れるよう制御し、これを設定上限電
圧1.35V/セルに達するか上回るまで同様の信号を
発出し続けるようにした。
ク電流0.2CmA、パルス幅1秒間、パルス間隔3秒
間、充電パルス後の休止時間R1が2分間となり、この
パルス充電/休止の比が2/1となる補充電サイクル
(平均充電電流値は0.033mA)を繰り返し、該補
充電サイクルは1.25V/セルの電圧から開始し、
1.35V/セルに到達すると該サイクルを停止し、再
び電池パックの電圧が1.25V/セルへと低下するま
で放置し、この補充電サイクルと放置とを繰り返して実
施された。
該バックアップ電源内の電池パックについて、30日ご
とに、電流値1.0CmAで1.1V/セルまで定電流
放電を行い容量確認を実施した。
槽内に設置し、充電、放電ともこの環境下で実施した。
る充電方法を具現化したバックアップ電源装置の代わり
に、実施例1に記載した比較例1に用いた、図6に示す
電池パックとバックアップ電源装置を用いて本発明の効
果の比較に用いた。
充電方法を適用した実施例に用いた同じ単三型トリクル
Ni/Cd電池(公称容量600mAh)を同様に15
セル直列に配置するが、充電制御用マイコンも充電用ス
イッチも用いず単に15セルを直列しただけで構成する
電池パック5′−1,5′−2,5′−3,5′−4と
し、これを4パック並列に配置して搭載した。
ものと同じ充電用電源2が内蔵され、該電源2からは本
発明における実施例と同様の配線4を用いて、直接各電
池パック5′−1,5′−2,5′−3,5′−4に結
線した。
は、該電池パック5′−1,5′−2,5′−3,5′
−4を装着した直後の初期充電には0.8CmA(48
0mA)を4電池パックに同時に15時間供給し、各電
池パック5′−1,5′−2,5′−3,5′−4には
0.2CmAで実施例と相当の満充電になるようにした
(16時間より1時間短いのは、実施例が各電池パック
に1時間毎に充電するために、3時間の待機中に起こる
自己放電による容量低下を考慮したため。)。
とし、実施例における平均電流値0.033CmAと同
一の電流値となるよう、充電用電源から0.132Cm
A(79.2mA)の電流値を電池パック5′−1,
5′−2,5′−3,5′−4に同時に供給した。
3,5′−4は、30日ごとに1.0CmA(600m
A)の定電流で1.0V/セルまで放電し、電池パック
5′−1,5′−2,5′−3,5′−4の容量を測定
した。
℃±1℃に維持された恒温槽内に設置し、上記充電、放
電ともにこの状態で実施した。
電容量の変化を示した図である。
電方法によって充電を実施された電池パックの容量変化
を示す曲線であり、122は比較として実施した比較例
3による充電を実施した電池パックの容量変化を示した
曲線である。
充電方法では、大きな放電容量を示し、かつ放電回数に
よる容量の減少も小さくなることがわかった。
池(公称容量600mAh)15セル直列の電池パック
4個並列に搭載した、本発明の充電方法による図1記載
の構造になるバックアップ電源4台を作製した。
電源2からは0.2CmA(120mA)の充電電流が
供給され、該二次電池パック5−1,5−2,5−3,
5−4を装置に搭載した後、ディストリビュータ6によ
り、各電池パック5−1,5−2,5−3,5−4に1
秒間ずつ順次充電電流を供給するよう制御し、公称容量
当たり120%(720mAh)分の充電を行って満充
電とした。
における再補充電開始の下限電圧V1を18.75V
(1.25V/セル)に、補充電終了の上限電圧V2を
20.25V(1.35V/セル)にそれぞれ設定し、
15直列セルの電圧が該下限電圧1.25V/セルに達
するまでは拒絶信号を発出してディストリビュータ6か
らの出力信号を拒絶し、該下限電圧に達すると受諾信号
を発出して充電電流を受け入れるよう制御し、これを設
定上限電圧1.35V/セルに達するか上回るまで同様
の信号を発出し続けるようにした。
号を各電池パック当たり1秒間とし、各電池パック5−
1,5−2,5−3,5−4内の充電制御用マイコン8
−1,8−2,8−3,8−4は、以下の制御を行うよ
う作製した。
トリビュータ6よりの出力信号を60回受け入れる毎
に、拒絶信号を2分間発出し、充電パルス60回の後の
休止時間R1となるようにし、各電池パック5−1,5
−2,5−3,5−4にはパルス幅1秒、パルス間隔3
秒、パルス充電時間(パルスON,OFF総計の時間)
4分間、休止時間2分間、パルス充電時間と休止時間と
の比が2/1となる補充電サイクルを繰り返すようにし
た。
補充電の定電流値は、それぞれ、0.05CmA、0.
1CmA、0.35CmA、0.40CmAに設定し
た。
4の容量は30日ごとに、補充電サイクルが上限設定値
V2に到達した直後に1.0CmA(600mA)の定
電流で1.1V/セルまで放電して確認を行った。放電
終了の後は、再び上述した初期充電を行い、初期充電を
完了した後には上述した条件で補充電サイクルを繰り返
した。
設定された恒温槽に設置し、充電、放電ともこの状態で
実施した。
イクルを行った各装置の搭載電池パックのサイクルに伴
う容量変化を示した図である。
0.05CmAに、132は0.1CmAに、133は
0.35CmAに、134はピーク電流値を0.40C
mAに、それぞれ設定した場合の放電容量の変化を示し
た曲線である。
以上0.35CmA以下に設定した場合、他の条件の場
合と比較すると放電容量が大きく、かつ放電回数に伴う
容量減少が小さく優れた特性を示すことが明らかとなっ
た。
池(公称容量600mAh)15セル直列、3並列の電
池パック2個を図1の配置になるよう搭載した、実施例
8と同様の構造になるバックアップ電源5台を作製し
た。
3CmA(180mA)の定電流が供給され、これをデ
ィストリビュータ6によって、各電池パックに1秒間ず
つ交互に供給され、各電池パック内の3並列には同時に
0.1CmA/並列の電流値が1秒、休止1秒で供給さ
れて公称容量当たり120%(720mAh)分の充電
を行うよう制御して満充電とした。
8において実施したように、補充電における再補充電開
始の下限電圧V1を18.75V(1.25V/セル)
に、補充電終了の上限電圧V2を20.25V(1.3
5V/セル)にそれぞれ設定し、15直列セルの電圧が
該下限電圧1.25V/セルに達するまでは拒絶信号を
発出してディストリビュータからの出力信号を拒絶し、
該下限電圧に達すると受諾信号を発出して充電電流を受
け入れるよう制御し、これを設定上限電圧1.35V/
セルに達するか上回るまで同様の信号を発出し続けるよ
うにした。
充電の出力信号を各電池パック当たり1秒間とし、各電
池パック5−1,5−2内の充電制御用マイコン8−
1,8−2は、以下の制御を行うよう作製した。
ータ6よりの出力信号60回分(2分間)の時間とし、
この信号60回毎に、拒絶信号を2分間発出し、充電パ
ルス60回分の後の休止時間R1としパルス充電時間と
休止時間との時間比率が1/1となる補充電サイクルを
繰り返すようにした。
れる補充電の電流値と、パルス充電の平均充電電流値を
コントロールするため、パルス充電中の電池パック内充
電制御用マイコン8−1,8−2から発出される充電受
諾/拒絶信号の頻度を変え調節したパルス間隔とを表3
に示すように設定し実施した。
サイクルが上限設定値V2に到達した直後に1.0Cm
A(600mA)の定電流で1.1V/セルまで放電し
て確認を行った。放電終了の後は、再び上述した初期充
電を行い、初期充電を完了した後には上述した条件で補
充電サイクルを繰り返した。
設定された恒温槽に設置し、充電、放電ともこの状態で
実施した。
イクルを行った各装置の搭載電池パックのサイクルに伴
う容量変化を示した。
均電流値が0.033CmA/並列以上0.15CmA
/並列以下、好ましくは0.033CmA/並列以上
0.05CmA/並列以下に設定した場合、他の条件の
場合と比較すると放電容量が大きく、かつ放電回数に伴
う容量減少が小さく優れた特性を示すことが明らかとな
った。
電池(公称容量600mAh)15セル直列1並列の電
池パック4個並列に搭載した、実施例8と同様の構造に
なるバックアップ電源4台を作製した。
電源部1内の充電用電源2からは0.2CmA(120
mA)の充電電流が供給され、該二次電池パック5−
1,5−2,5−3,5−4を装置に搭載した後、ディ
ストリビュータ6により、各電池パック5−1,5−
2,5−3,5−4に1秒間ずつ順次充電電流を供給す
るよう制御し、公称容量当たり120%(720mA
h)分の充電を行って満充電とした。
における再補充電開始の下限電圧V1を18.75V
(1.25V/セル)に、補充電終了の上限電圧V2を
20.25V(1.35V/セル)にそれぞれ設定し、
15直列セルの電圧が該下限電圧1.25V/セルに達
するまでは拒絶信号を発出してディストリビュータ6か
らの出力信号を拒絶し、該下限電圧に達すると受諾信号
を発出して充電電流を受け入れるよう制御し、これを設
定上限電圧1.35V/セルに達するか上回るまで同様
の信号を発出し続けるようにした。
(120mA)の定電流を供給し、ディストリビュータ
6からの充電の出力信号を各電池パック5−1,5−
2,5−3,5−4当たり1秒間とし、各電池パック5
−1,5−2,5−3,5−4内の充電制御用マイコン
8−1,8−2,8−3,8−4は、以下の制御を行う
よう作製した。
トリビュータ6よりの出力信号を一定回数m回受け入れ
る毎に、拒絶信号を2分間発出し、充電パルス一定回数
の後の休止時間R1となるようにし、パルス充電時間と
休止時間との時間比率を調整した。すなわち、各電池パ
ック5−1,5−2,5−3,5−4にはパルス幅1
秒、パルス間隔3秒、パルス充電平均電流が0.05C
mA、パルス充電時間(パルスON,OFF総計の時
間)4m/60分間、休止時間2分間、パルス充電時間
と休止時間との比がm/30となる補充電サイクルを繰
り返すようにした。
4の容量は30日ごとに、補充電サイクルが上限設定値
V2に到達した直後に1.0CmA(600mA)の定
電流で1.1V/セルまで放電して確認を行った。放電
終了の後は、再び上述した初期充電、補充電を行ってこ
れを繰り返した。
設定された恒温槽に設置し、充電、放電ともこの状態で
実施した。
(休止時間)比率での補充電サイクルを行った各装置の
搭載電池パックの放電5回目の容量を示した図である。
時間)比率を1倍以上、すなわち休止時間R1=2分間
がパルス充電時間4m/60分間と同じか、それより小
さく設定すると良好な容量維持が達成されることがわか
った。
電池(公称容量600mAh)15セル直列1並列の電
池パック4個並列に搭載した、図1に示す、実施例8と
同様の構造になるバックアップ電源4台を作製した。
電源部1内の充電用電源2からは0.2CmA(120
mA)の充電電流が供給され、該二次電池パック5−
1,5−2,5−3,5−4を装置に搭載した後、ディ
ストリビュータ6により、各電池パック5−1,5−
2,5−3,5−4に1秒間ずつ順次充電電流を供給す
るよう制御し、公称容量当たり120%(720mA
h)分の充電を行って満充電とした。
CmA(120mA)を供給し、ディストリビュータ6
によって、各電池パック5−1,5−2,5−3,5−
4に1秒ずつ、順次充電するよう電池パック5−1,5
−2,5−3,5−4内の充電制御用マイコン8−1,
8−2,8−3,8−4から受諾信号を発し、該1秒間
/パックの充電パルスが60回終了すると、充電制御用
マイコン8−1,8−2,8−3,8−4からは一転し
て拒絶信号を発して休止を開始し、該休止を2分間継続
するようにして、ピーク電流0.2CmA、パルス幅1
秒、パルス間隔3秒を示す平均充電電流値が0.05C
mAとなるパルス充電を4分と休止2分の補充電サイク
ルを繰り返して実施した。
V1を、それぞれ1.20V/セル、1.25V/セ
ル、1.30V/セル、および1.32V/セルに設定
し、該補充電サイクルを終了して放置を始める上限電圧
V2を1.3V/セルに設定した。上記補充電サイクル
は、満充電から放置を行い、設定下限電圧V1に達した
ら補充電サイクルを開始し、電圧が設定上限電圧V2に
達するかこれより高くなったら補充電サイクルを終了し
再び放置に入り、これら補充電サイクルと放置とを繰り
返して電池電圧を維持した。
補充電サイクルが設定上下電圧範囲内の任意の電圧にあ
る状態で、1.0CmA(600mA)の定電流で電池
電圧が1.1V/セルに達するまで放電して行った。放
電が終了すると再び初期充電を行い、初期充電が完了す
ると、補充電サイクルと放置を繰り返した。
設定された恒温槽に設置し、充電、放電ともこの状態で
実施した。
サイクルを行った各装置の搭載電池パックの放電容量の
変化を示した図であり、151はV1が1.20V/セ
ル、152はV1が1.25V/セル、153は1.3
0V/セル、そして154はV1が1.32V/セルに
設定された各装置搭載の電池パックの容量変化を示した
曲線である。
1.25V/セル以上1.3V/セル以下に設定した場
合、これを1.25V/セルより低くしたり、あるいは
1.3V/セルより高い値にした場合と比較すると容量
減少も小さく優れた特性を示すことが明らかとなった。
1.25V/セルより低い値に設定すると、放電開始電
圧が極端に低い電圧となり、容量が小さい場合がしばし
ば生じ、1.3V/セルより高い値の場合には、0.5
Vより小さい電圧範囲で頻繁に充電、休止(自己放電)
が繰り返されることになり、メモリー効果と見られる電
圧低下が起こり容量低下が大きくなっている。
同様の、単三型トリクルNi/Cd電池(公称容量60
0mAh)15セル直列1並列の電池パック4個並列に
搭載したバックアップ電源4台を作製した。
方法、条件で公称容量当たり120%(720mAh)
分の充電を行って満充電とした。
mA(120mA)を供給し、ディストリビュータ6に
よって、各電池パック5−1,5−2,5−3,5−4
に1秒ずつ、順次充電するよう電池パック5−1,5−
2,5−3,5−4内の充電制御用マイコン8−1,8
−2,8−3,8−4から受諾信号を発し、該1秒間/
パックの充電パルスが60回終了すると、充電制御用マ
イコン8−1,8−2,8−3,8−4からは一転して
拒絶信号を発して休止を開始し、該休止を2分間継続す
るようにして、ピーク電流0.2CmA、パルス幅1
秒、パルス間隔3秒を示す平均充電電流値が0.05C
mAとなるパルス充電を4分と休止2分の補充電サイク
ルを繰り返して実施した。
V1を、1.25V/セルに設定し、該補充電サイクル
を終了して放置を始める上限電圧V2をそれぞれ、1.
28V/セル、1.3V/セル、1.35V/セル、お
よび1.40V/セルに設定した。上記補充電サイクル
は、満充電から放置を行い、設定下限電圧V1に達した
ら補充電サイクルを開始し、電圧が設定上限電圧V2に
達するかこれより高くなったら補充電サイクルを終了し
再び放置に入り、これら補充電サイクルと放置とを繰り
返して電池電圧を維持した。
施例11と同様にして行った。放電が終了すると再び初
期充電を行い、初期充電が完了すると、補充電サイクル
と放置を繰り返した。
設定された恒温槽に設置し、充電、放電ともこの状態で
実施した。
V2を異なる値に設定した充電制御回路に接続した各試
験電池のサイクルに伴う容量変化を示した図である。
1.28V/セルに、162はV2を1.3V/セル
に、163はV2を1.35V/セルに、164はV2
を1.40V/セルに設定した電源の電池容量変化を示
した曲線である。
V2を1.3V以上1.35V以下に設定した場合、こ
れを1.3Vより低くしたり、あるいは1.35Vより
高い値にした場合と比較すると容量減少も小さく優れた
特性を示すことが明らかとなった。
に動作することを目的とするバックアップ電源装置に搭
載されるn並列(n>2、nは整数)で構成される複数
個のアルカリ水溶液二次電池、または二次電池パックに
ついて、該搭載二次電池、あるいは二次電池パックの全
数を一度に充電できる十分な電流値が供給されない条件
下においても、電源部と二次電池(パック)との間に充
電をコントロールするディストリビュータを配置して、
一並列、または可能な並列数を順次一定時間充電機会を
振り分け、これによって、各並列ごとの充電状態にほと
んど差を生じさせず、かつ、一定時間の電流供給を利用
した間欠的なパルス充電を実施可能な二次電池(パッ
ク)の充電方法を提供するものである。
充電方法は、限定された充電電流値でも搭載電池ごとの
充電状態に劣化や故障・事故を誘発させうるような深刻
なアンバランスを生じさせることなく、かつ、充電に放
置期間を挟むことにより充電に伴う副反応や過電圧の電
気化学劣化を抑制することができ、過充電に晒される期
間を根絶し、常時使用に必要な容量を確保できる。さら
に、該ディストリビュータから割り当てられる充電期間
を利用したパルスで充電することによって、充電不足も
解消できうるという大きな利点がある。
可能な充電電流が限定され、大きな負荷へのバックアッ
プ容量が求められるバックアップ電源に搭載するバック
アップ用二次電池を充電し、容量を維持しておく場合、
環境温度の影響を最小限におさえ、電池劣化を少なくし
て効果的に充電することができ、バックアップ用二次電
池の使用においてきわめて大きな貢献を果たすことがで
きる。
た構成ブロック概念図である。
形図である。
形図である。
制御回路の一概念を示すブロック構成図である。
制御回路の別の一概念を示すブロック構成図である。
電方法を具体化した電池パック充電制御回路を示すブロ
ック構成図である。
電方法を具体化した電池パック充電制御回路を示すブロ
ック構成図である。
性図である。
性図である。
特性図である。
特性図である。
特性図である。
特性図である。
た特性図である。
た特性図である。
た特性図である。
二次電池パック 6 ディストリビュータ 7−1,7−2,7−3,7−4 ディストリビュータ
から電池パックへの信号配線 8,8−1,8−2,8−3,8−4 充電制御用マイ
コン 9−1,9−2,9−3,9−4 充電用スイッチ 10,10−1,10−2,10−3,10−4 バッ
クアップ用二次電池 11 放電用スイッチ 12 放電電力の供給配線 13 電池パック内制御回路 14 充電端子 15 出力信号端子 16 放電端子 17 サーミスタ 18 異常出力検出端子 19 充電制御用スイッチ
Claims (19)
- 【請求項1】 バックアップ電源装置に搭載された、並
列に接続された複数個のバックアップ用二次電池パック
の充電システムにおいて、 上記二次電池パックの必要充電電流の1/2以下の電流
を供給する充電用電源と、 上記充電用電源に接続され、かつ上記二次電池パックに
所望の充電電気量をパルス状に順次分配する機能を有す
るディストリビュータと、 上記ディストリビュータによって分配された電流を受諾
もしくは拒絶することを判断する、上記二次電池パック
内に搭載されたマイコンとを有することを特徴とするバ
ックアップ用二次電池パックの充電システム。 - 【請求項2】 二次電池パックが、ディストリビュータ
から発出された充電電流の出力信号とマイコンから発出
された充電電流受諾信号とが合致した場合に充電用電源
からの充電電流を複数並列に配置された二次電池セルに
供給する充電制御回路を有することを特徴とする請求項
1記載のバックアップ用二次電池パックの充電システ
ム。 - 【請求項3】 二次電池パックが、ディストリビュータ
から発出された充電電流の出力信号とマイコンから発出
された充電電流受諾信号とが合致した場合に充電用電源
からの充電電流を複数並列に配置された二次電池セルに
供給するスイッチ回路と、前記スイッチ回路により充電
電流が供給された時にマイコンにより制御され前記各二
次電池セルに順次充電電流を所定時間ごとに供給する充
電制御用スイッチとよりなる充電制御回路を有すること
を特徴とする請求項1記載のバックアップ用二次電池パ
ックの充電システム。 - 【請求項4】 バックアップ電源装置に搭載された、並
列に接続された複数個のバックアップ用二次電池パック
の充電方法において、 バックアップ電源装置に接続された充電用電源によって
上記二次電池パックを初期充電した後、 上記充電用電源に接続されたディストリビュータが、上
記二次電池パックに所望の充電電気量をパルス状に順次
分配してパルス充電を行い、 上記二次電池パック内に搭載されたマイコンが上記ディ
ストリビュータによって分配された電流を受諾もしくは
拒絶することを判断して補充電を行うことを特徴とする
バックアップ用二次電池パックの充電方法。 - 【請求項5】 充電電気量は1並列あたり0.1CmA
以上0.35CmA以下であることを特徴とする請求項
4記載のバックアップ用二次電池パックの充電方法。 - 【請求項6】 パルス充電のパルス時間幅は1秒以上1
0分以内であることを特徴とする請求項4又は5記載の
バックアップ用二次電池パックの充電方法。 - 【請求項7】 初期充電は、一定電流で行われることを
特徴とする請求項4、5又は6記載のバックアップ用二
次電池パックの充電方法。 - 【請求項8】 初期充電は、ディストリビュータが二次
電池パックに所望の充電電気量をパルス状に順次分配し
てパルス充電を行い、 上記二次電池パック内に搭載されたマイコンが上記ディ
ストリビュータによって分配された電流を受諾もしくは
拒絶することを判断して行われることを特徴とする請求
項4、5又は6記載のバックアップ用二次電池パックの
充電方法。 - 【請求項9】 初期充電は、公称容量の100%以上1
60%以下の電気量で行われることを特徴とする請求項
4、5、6又は7記載のバックアップ用二次電池パック
の充電方法。 - 【請求項10】 補充電は、二次電池パックの容量が自
己放電によって、公称容量の60%以上90%以下、好
ましくは70%以上85%以下に設定された値以下にな
ったら行われることを特徴とする請求項4、5、6、
7、8又は9記載のバックアップ用二次電池パックの充
電方法。 - 【請求項11】 補充電は、二次電池パックの容量が自
己放電によってマイコンに設定した下限容量C1に到達
すると、ディストリビュータから発出された出力信号を
受け、マイコンが充電電流受諾信号を発してパルス充電
が開始され、二次電池パックの蓄積容量がマイコン設定
の上限容量C2に到達すると、マイコンから充電電流拒
絶信号を発出して二次電池パックの充電を休止して自己
放電するように行われることを特徴とする請求項4、
5、6、7、8、9又は10記載のバックアップ用二次
電池パックの充電方法。 - 【請求項12】 補充電は、二次電池パックの電圧が自
己放電によってマイコンに設定した下限電圧V1に到達
すると、ディストリビュータから発出された出力信号を
受け、マイコンが充電電流受諾信号を発してパルス充電
が開始され、充電電流パルスと所定時間R1の休止とを
1サイクルとした補充電サイクルを繰り返し、二次電池
パックの電圧がマイコン設定の上限電圧V2に到達する
と、マイコンから充電電流拒絶信号を発出して二次電池
パックの充電を休止して自己放電するように行われるこ
とを特徴とする請求項4、5、6、7、8、9又は10
記載のバックアップ用二次電池パックの充電方法。 - 【請求項13】 補充電の充電電気量は1並列あたり
0.1CmA以上0.35CmA以下であることを特徴
とする請求項4ないし12のいずれかに記載のバックア
ップ用二次電池パックの充電方法。 - 【請求項14】 補充電の充電電気量は、パルス充電に
かかわる総時間に対する平均充電電流値が1並列あたり
0.033CmA以上0.15CmA以下とすることを
特徴とする請求項4ないし12のいずれかに記載のバッ
クアップ用二次電池パックの充電方法。 - 【請求項15】 下限電圧V1は1.25V/セル以上
1.3V/セル以下であることを特徴とする請求項12
記載のバックアップ用二次電池パックの充電方法。 - 【請求項16】 上限電圧V2は1.3V/セル以上
1.35V/セル以下であることを特徴とする請求項1
2記載のバックアップ用二次電池パックの充電方法。 - 【請求項17】 下限電圧V1と上限電圧V2の差は
1.5V/セル以上であることを特徴とする請求項12
記載のバックアップ用二次電池パックの充電方法。 - 【請求項18】 休止時間R1は、前記休止時間R1の
直前のパルス充電時間以下であることを特徴とする請求
項12記載のバックアップ用二次電池パックの充電方
法。 - 【請求項19】 マイコンは、 あらかじめ測定した必要初期充電容量と自己放電速度に
関する基礎データを基に、温度、電圧、電流をモニタし
て必要充電容量を算出して充電電流を制御することを特
徴とするバックアップ用二次電池パックの充電システム
の制御方法。
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