JP2001044942A - 光伝送装置 - Google Patents

光伝送装置

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JP2001044942A
JP2001044942A JP21869999A JP21869999A JP2001044942A JP 2001044942 A JP2001044942 A JP 2001044942A JP 21869999 A JP21869999 A JP 21869999A JP 21869999 A JP21869999 A JP 21869999A JP 2001044942 A JP2001044942 A JP 2001044942A
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signal
optical
intensity modulator
light intensity
transmission device
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JP21869999A
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Koichi Masuda
浩一 増田
Hiroaki Yamamoto
浩明 山本
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Optical Communication System (AREA)
  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミリ波光伝送において、簡単な調整によって
片側波帯変調を施すことが可能となる光伝送装置を提供
する。 【解決手段】 本光伝送装置100は、光源110と、
高周波信号を出力する信号発生器140と、光信号と高
周波信号とが入力される第1の光強度変調器120と、
伝送すべき信号を出力する変調信号発生器150と、変
調信号発生器150からの信号が入力される分配器16
0と、分配器160からの信号が入力される位相調整部
170と、位相調整部170および分配器160からの
信号と第1の光強度変調器120からの光信号とが入力
される第2の光強度変調器130とを備える。このよう
に、光強度変調器を従属接続し、後段の光強度変調器に
おいて、低い周波数の信号を用いて片側波帯変調を施
す。このような構成によって、ミリ波信号で片側波帯変
調を施した場合と同じ効果を実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバによっ
て、信号を光伝送するために用いられる光伝送装置に関
し、より特定的には、高周波帯(特に、ミリ波帯)の信
号を用いて無線通信を行うシステムにおいて、制御局と
アンテナ局との間に敷設された光ファイバによって、信
号を光伝送するために用いられる光伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波、ミリ波信号などの高周波帯
の信号を用いて無線通信を行うシステムにおいて、制御
局とアンテナ局との間における信号伝送には、伝送帯域
が広く、かつ損失が小さい、光ファイバを用いた光伝送
方式を採用することが有望視されている。さらに、無線
通信において使用される波長は、マイクロ波帯からミリ
波帯へ移行することが予想されている。したがって、特
に、ミリ波帯における上述のシステムの必要性が高まり
つつある。
【0003】図7は、上述の高周波帯の信号を用いて無
線通信を行うシステムを表した模式図である。図7にお
いて、当該システムは、光信号を送信する制御局390
と、光信号を伝送する光ファイバ380と、光信号を受
信して無線通信を行うアンテナ局394とによって構成
される。
【0004】制御局390は、マイクロ波、ミリ波信号
等の高周波帯の信号によって変調された光信号を送信す
る。送信された光は、光ファイバ380を経て、アンテ
ナ局394によって光電変換される。光電変換された信
号は、マイクロ波や、ミリ波信号等の高周波帯の無線信
号として送信され、受信端末398で受信される。
【0005】しかしながら、例えば、1.5μm帯の光
は、1.3μm帯用のシングルモードファイバ中を伝送
される場合に、或る伝送距離ごとに周期的に減衰する。
このように、光信号レベルが周期的に減衰する現象は、
光信号が高周波帯の信号によって強度変調される際に生
じる上下側波帯成分が、波長分散の影響を受けることに
よって発生する。
【0006】詳説すれば、光信号を高周波信号によって
強度変調した場合、光搬送波の上下周波数帯に生じる上
側波帯成分と下側波帯成分とは、互いに、変調信号の周
波数の2倍の間隔に離れた周波数となる。したがって、
上下それぞれの側波帯成分が、光ファイバ中を伝送され
る際に生じる位相の変化量は、大きく異なる。
【0007】このため、光信号が伝送される距離によっ
て、上下側波帯の位相は、180度異なる場合もあり得
る。このような場合、上下側波帯の位相関係が180度
異なった光信号は、光受信器で光電変換されると、光搬
送波と上下側波帯のそれぞれのビート成分が相殺し合
う。その結果として、光電変換された変調信号が消失し
てしまうことになる。
【0008】図8は、光信号の出力と伝送距離との関係
を表したグラフである。図8に示されるように、光電変
換された変調信号が消失してしまう距離は、或る一定の
間隔である。また、この間隔は、変調信号の周波数が高
くなるほど狭くなる。特に、ミリ波信号を変調信号とす
る場合には、或る伝送距離毎に頻繁に信号が消失してし
まうので、光伝送における大きな障害となる。
【0009】ここで、図7のようなシステムにおいて、
上記の障害を回避するためには、制御局390が送信す
る光信号をマイクロ波信号によって変調して送信し、ア
ンテナ局394によって当該光信号を受信後に、ミリ波
信号へアップコンバートする方法も考えられる。しか
し、このような方法によれば、アンテナ局394におい
て、光信号を受信後に、ミリ波信号へアップコンバート
する装置が必要となる。したがって、アンテナ局394
は、大型化してコストが上昇し、保守が困難となる。
【0010】そこで、特に、ミリ波信号を変調信号とす
る場合に、波長分散の影響を受けることによって、光電
変換された変調信号が消失してしまう現象を回避する必
要がある。例えば、このような現象を回避するために、
片側波帯変調方式(以下、SSB変調と略する)を用い
ることが検討されている。
【0011】この技術については、例えば「Overc
oming Chromatic−Dispersio
n Effects in Fiber−Wirele
ssSystems Incorporating E
xternal Modulator」(Graham
H.Smith et al., IEICETra
nsactions on Microwave Th
eory andTechniques,vol.4
5,No.8,pp1410−1415,Septem
ber,1997)に詳しく記述されている。
【0012】図9は、上記文献に記載されている光送信
器の構成を示した図である。この光送信器は、前述の制
御局390に対応する。図9において、制御局390
は、光信号を送出するDFBレーザ300と、DFBレ
ーザ300からの光信号が入力されるアイソレータ31
0と、アイソレータ310からの光信号が入力される偏
波コントローラ320と、伝送すべき信号を出力する信
号発生器340と、信号発生器340からの信号が入力
される増幅器350と、増幅器350からの信号が入力
される分配器360と、分配器360からの信号が入力
される位相調整部370と、位相調整部370および分
配器360からの信号と偏波コントローラ320からの
光信号とが入力されるマッハツェンダ型光強度変調器3
30とを備える。
【0013】DFBレーザ300から出力された光信号
は、アイソレータ310と、偏波コントローラ320を
介して、マッハツェンダ型光強度変調器330に入力さ
れる。アイソレータ310は、反射光がDFBレーザ3
00に入光することを防ぐためのものである。一般的
に、アイソレータ310は、DFBレーザ300に内蔵
されることが多い。また、偏波コントローラ320は、
入力された光の偏波面を保持するためのものである。一
般的に、偏波コントローラ320は、マッハツェンダ型
光強度変調器330に内蔵されることが多い。
【0014】一方、伝送すべき高周波信号は、信号発生
器340により出力され、増幅器350によって、所定
の信号レベルまで増幅される。増幅された信号は、分配
器360によって、2つの信号に分岐される。
【0015】分岐された一方の信号は、そのままマッハ
ツェンダ型光強度変調器330に入力される。また、分
岐された他方の信号は、位相調整部370によって位相
が90度変化させられて、マッハツェンダ型光強度変調
器330に入力される。
【0016】このように、位相が90度変化させられた
信号を用いて、マッハツェンダ型光強度変調器330に
入力された光信号を強度変調すると、光の搬送波と片側
側波帯だけが生じる。このように、位相が90度変化さ
せられた信号、具体的には、位相が90度進み、あるい
は遅れた信号を用いてSSB変調を行う方法は、移相
(phase shift)法として知られている。
【0017】以上のような光の搬送波と片側側波帯成分
だけを有する光が、光ファイバ380を介して長距離伝
送された場合、上下側波帯の位相関係が180度異なる
こともなく、光電変換された変調信号が消失してしまう
こともない。したがって、SSB変調を行う方法によれ
ば、波長分散による信号消失の影響を回避することがで
きる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来例を用いて波長分散の影響を回避する場合には、以
下のような課題がある。すなわち、上述の従来例では、
波長分散の影響を回避するために、高周波帯の信号を2
つに分岐させて、片方の信号の位相が90度進み、ある
いは遅れるように調整する。
【0019】ここで、高周波帯、特にミリ波帯の信号
は、波長が非常に短いために、位相調整が非常に困難で
ある。したがって、上述の従来例によれば、位相調整に
は、精密で高度な調整装置が必要となる。
【0020】そこで、本発明の目的は、精密で高度な位
相調整装置を要求することなく、簡単な位相調整によっ
てSSB変調を可能にし、受信側で容易にミリ波帯の信
号を得ることができる光伝送装置を提供することであ
る。
【0021】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、信号を光伝送するために用いられる光伝送装置
であって、光信号を出力する光源と、高周波信号を出力
する信号発生器と、光源から出力される光信号を、信号
発生器から出力される信号によって、強度変調する第1
の光強度変調器と、伝送すべき信号によって変調された
信号を出力する変調信号発生器と、第1の光強度変調器
から出力された光信号を、変調信号発生器から出力され
た信号によって、片側波帯変調する第2の光強度変調器
とを備える。
【0022】第1の発明のような構成にすることによっ
て、低い周波数の信号を用いてSSB変調を行い、ミリ
波信号を得ることができる。このため、従来のようにミ
リ波周波数信号で位相調整をする必要もなく、位相調整
を簡単にすることが可能となる。
【0023】第2の発明は、第1の発明の光伝送装置で
あって、第2の光強度変調器は、変調信号発生器から出
力された信号と、当該信号とは位相が90度異なる信号
とが入力され、第1の光強度変調器から出力された光信
号を片側波帯変調することを特徴としている。
【0024】第2の発明のような構成とすることによっ
て、低い周波数の信号を用いて、いわゆる移相法による
SSB変調を行い、ミリ波信号を得ることができる。こ
のため、従来のようにミリ波周波数信号で位相調整をす
る必要もなく、位相調整を簡単にすることが可能とな
る。
【0025】第3の発明は、第2の発明の光伝送装置で
あって、第2の光強度変調器は、マッハツェンダ型光強
度変調器であることを特徴としている。第3の発明のよ
うに、一般的に用いられる外部変調器の1つである、マ
ッハツェンダ型光強度変調器を用いることによって、装
置の設計や製作を容易にすることができる。
【0026】第4の発明は、第3の発明の光伝送装置で
あって、第1の光強度変調器は、マッハツェンダ型光強
度変調器であることを特徴としている。第4の発明のよ
うに、一般的に用いられる外部変調器の1つである、マ
ッハツェンダ型光強度変調器を用いることによって、装
置の設計や製作を容易にすることができる。
【0027】第5の発明は、第3の発明の光伝送装置で
あって、第1の光強度変調器は、電界吸収型光強度変調
器であることを特徴としている。第5の発明のように、
一般的に用いられる外部変調器の1つである、電界吸収
型光強度変調器を用いることによって、装置の設計や製
作を容易にすることができる。
【0028】第6の発明は、第1の発明の光伝送装置で
あって、第1の光強度変調器は、当該第1の光強度変調
器が出力する光信号の光搬送波成分を抑圧するように動
作することを特徴としている。
【0029】第6の発明のような構成とすることによっ
て、低い周波数の信号を用いて、光搬送波成分が抑圧さ
れたSSB変調を行い、ミリ波信号を得ることができ
る。このため、従来のように、ミリ波周波数信号に対し
て位相調整をする必要もなく、位相調整を簡単にするこ
とが可能となる。
【0030】第7の発明は、第6の発明の光伝送装置で
あって、第1の光強度変調器は、マッハツェンダ型光強
度変調器であって、光出力パワーが最小となるようなバ
イアス点で動作することを特徴としている。
【0031】第7の発明のような構成とすることによっ
て、低い周波数の信号を用い、かつ、一般的なマッハツ
ェンダ型光強度変調器を用いることによって、容易に、
光搬送波成分が抑圧されたSSB変調を行い、ミリ波信
号を得ることができる。このため、従来のように、ミリ
波周波数信号に対して位相調整をする必要もなく、位相
調整を簡単にすることが可能となる。
【0032】第8の発明は、第1の発明の光伝送装置で
あって、第1の光強度変調器から出力される光スペクト
ラムの側波帯成分だけを取り出す光フィルタをさらに備
える。
【0033】第8の発明のように、光フィルタを用いる
構成にすることによって、低い周波数の信号を用いて、
容易に光搬送波成分が抑圧されたSSB変調を行い、ミ
リ波信号を得ることができる。このため、従来のよう
に、ミリ波周波数信号に対して位相調整をする必要もな
く、位相調整を簡単にすることが可能となる。
【0034】第9の発明は、第8の発明の光伝送装置で
あって、第2の光強度変調器は、変調信号発生器から出
力された信号と、当該信号とは位相が90度異なる信号
とが入力され、光フィルタから出力された光信号を片側
波帯変調することを特徴としている。
【0035】第9の発明のような構成にすることによっ
て、低い周波数の信号を用いて、いわゆる移相法による
SSB変調を行い、ミリ波信号を得ることができる。こ
のため、従来のように、ミリ波周波数信号に対して位相
調整をする必要もなく、位相調整を簡単にすることが可
能となる。
【0036】第10の発明は、第9の発明の光伝送装置
であって、第2の光強度変調器は、マッハツェンダ型光
強度変調器であることを特徴としている。第10の発明
のように、一般的に用いられる外部変調器の1つであ
る、マッハツェンダ型強度変調器を用いることによっ
て、装置の設計や製作を容易にすることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は、本発
明の第1の実施形態に係る光伝送装置の構成を示す模式
図である。図1において、光伝送装置100は、無変調
の光信号を送出する光源110と、高周波信号を出力す
る信号発生器140と、光源110からの光信号と信号
発生器140からの信号とが入力される第1の光強度変
調器120と、伝送すべき信号を出力する変調信号発生
器150と、変調信号発生器150からの信号が入力さ
れる分配器160と、分配器160からの信号が入力さ
れる位相調整部170と、位相調整部170および分配
器160からの信号と第1の光強度変調器120からの
光信号とが入力される第2の光強度変調器130とを備
える。
【0038】ここで、第1および第2の光強度変調器1
20および130には、例えば、マッハツェンダ型光強
度変調器が用いられる。また、第1の光強度変調器12
0には、例えば、電界吸収型光強度変調器が用いられ
る。もちろん、その他の変調器を用いてもよいことは言
うまでもない。
【0039】次に、本発明の第1の実施形態に係る光伝
送装置の動作を説明する。光伝送装置100において、
第1の光強度変調器120は、光源110から出力され
る光信号、例えば、周波数ν0の光信号を、信号発生器
140から出力された電気信号、例えば、周波数f0/
2の電気信号によって強度変調する。この電気信号は、
例えば、無変調波であり、典型的には、無変調のサイン
波であるが、特に限定されない。
【0040】ここで、図2は、光伝送装置100の各点
における光スペクトラムを表した模式図である。図2
(a)は、光源110から出力される光信号のスペクト
ラムを表した模式図である。また、図2(b)は、第1
の光強度変調器120によって強度変調された信号の光
スペクトラムを表した模式図である。
【0041】図2(b)に示されるように、強度変調さ
れた光信号は、周波数ν0の光搬送波と、ν0から上下
にf0/2だけ離れた周波数に側波帯成分を有する。こ
の光信号は、第2の光強度変調器に入力される。
【0042】また、伝送すべき情報によって変調され、
ミリ波帯よりも非常に低い、例えばマイクロ波帯の周波
数fmの変調信号は、変調信号発生器150から出力さ
れる。この変調信号は、分配器160によって、2つに
分岐される。
【0043】分岐された一方の信号は、第2の光強度変
調器130に入力される。また、分岐された他方の信号
は、位相調整部170によって、位相を90度変化させ
られて、第2の光強度変調器130に入力される。ここ
で、位相を変化させられている信号は、ミリ波帯よりも
非常に低い、例えばマイクロ波帯の周波数fmの変調信
号である。したがって、その位相調整は容易である。
【0044】図2(c)は、第2の光強度変調器130
から出力された光信号のスペクトラムを表した模式図で
ある。このように、図2(c)に示されるようなスペク
トラムを有する、変調された光信号は、受光器において
光電変換されることによって、ミリ波信号となる。
【0045】以上のように、2台の光強度変調器を従属
接続し、まず、前段の光強度変調器では、周波数f0/
2の信号によって変調を行う。次に、後段の光強度変調
器では、ミリ波帯よりも非常に低い、例えばマイクロ波
帯の周波数fmの信号によって、前述の移相法を用いた
SSB変調を行う。このような構成によって、光受光器
で光電変換後には、ビート信号として出力される周波数
f0+fmまたは周波数f0−fmのミリ波信号を得る
ことができる。
【0046】例えば、42GHzのミリ波信号を得たい
ときには、前段の光強度変調器において、周波数f0/
2=20(GHz)の信号を用い、後段の光強度変調器
において、周波数fm=2(GHz)の信号によってS
SB変調を行う。そうすれば、ビート信号として得られ
る周波数f0+fm=42(GHz)または周波数f0
−fm=38(GHz)のミリ波信号を得ることができ
る。なお、不要な信号はフィルタを用いて除去すればよ
い。
【0047】このような構成とすることによって、低い
周波数の信号を用いてSSB変調を行い、ミリ波信号を
得ることができる。したがって、従来のように、ミリ波
周波数信号に対して位相調整をする必要もなく、位相調
整を簡単にすることができる。
【0048】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態に係る光伝送装置について説明する。当該光伝
送装置における構成品の機能は、第1の光強度変調器1
20の動作点を除いては、図1に示された第1の実施形
態に係る光伝送装置と同一である。したがって、図1の
構成を用いて、説明を省略し、異なる点についてのみ説
明する。以下、本発明の第2の実施形態における動作、
特に、第1の光強度変調器120の動作について説明す
る。
【0049】光伝送装置100において、第1の光強度
変調器120は、光源110から出力される光信号を、
信号発生器140から出力される電気信号によって、強
度変調する。
【0050】ここで、図3は、本発明の第2の実施形態
に係る光伝送装置の各点における光スペクトラムを示し
た模式図である。図3(a)は、光源110から出力さ
れる信号の光スペクトラムを示した模式図である。
【0051】次に、第1の光強度変調器120は、光搬
送波が抑圧される搬送波抑圧変調を行う。この動作が、
第1の実施形態に係る光伝送装置おける動作とは大きく
異なる点である。以下、光搬送波が抑圧される搬送波抑
圧変調を行うための、第1の光強度変調器120の動作
点について説明する。
【0052】図4は、この第1の光強度変調器120の
動作点を示すグラフである。図4は、光出力パワーを縦
軸に、バイアス電圧を横軸にとる。なお、横軸の下に付
記された信号波形は、信号発生器140から入力される
信号の振幅変化を表している。図4に示されるように、
第1の光強度変調器120から出力される光信号の光出
力パワーは、バイアス電圧に従って変化する。
【0053】ここで、第1の光強度変調器120の動作
点は、第1の光強度変調器120からの光出力パワーが
最小となるバイアス電圧Vb(V)に設定される。すな
わち、信号発生器140から入力される信号の振幅がゼ
ロのとき、第1の光強度変調器120は、Vb(V)の
バイアス電圧が与えられるように設定される。そうすれ
ば、図4に示されるように、信号発生器140から入力
される信号の振幅がゼロの点では、光出力パワーが最小
となる。
【0054】したがって、このような動作点において強
度変調された光信号は、搬送波が抑圧され、両側波帯だ
けの光スペクトラムとなる。図3(b)は、周波数ν0
の光搬送波が抑圧された光スペクトラムを表す模式図で
ある。次に、図3(b)に示されるような信号は、第2
の光強度変調器130に入力される。
【0055】一方、伝送すべき情報によって変調された
周波数fmの変調信号は、変調信号発生器150から出
力される。この変調信号は、分配器160によって2つ
に分岐される。分岐された一方の信号は、第2の光強度
変調器130に入力される。また、分岐された他方の信
号は、位相調整部170によって、位相を90度変化さ
せられた後、第2の光強度変調器130に入力される。
【0056】図3(c)は、これらの信号が入力された
第2の光強度変調器130によって変調された、光信号
のスペクトラムを表した模式図である。このような光信
号を受光器において光電変換することにより、受信側に
おいて、ミリ波信号を得ることができる。
【0057】以上のように、光搬送波成分が抑圧された
光信号に対して、ミリ波帯よりも非常に低い、例えばマ
イクロ波帯の周波数fmの信号(例えば、周波数2GH
zの信号など)によって、前述のような移相法を用いた
SSB変調を行う。このことによって、前述の第1の実
施形態に係る光伝送装置と同様に、光受光器によって光
電変換した後、周波数f0+fmまたは周波数f0−f
mのミリ波信号を得ることができる。
【0058】このような構成とすることによって、ミリ
波帯よりも非常に低い、例えばマイクロ波帯の周波数の
信号を用いてSSB変調を行い、ミリ波信号を得ること
ができる。そのため、従来のように、ミリ波周波数信号
に対して位相調整をする必要がなく、位相調整を簡単に
することができる。
【0059】(第3の実施形態)図5は、本発明の第3
の実施形態に係る光伝送装置の構成を示した模式図であ
る。図5において、光伝送装置200は、無変調の光信
号を送出する光源210と、高周波信号を出力する信号
発生器250と、光源210からの光信号と信号発生器
250からの信号とが入力される第1の光強度変調器2
20と、第1の光強度変調器220からの光信号が入力
される光フィルタ240と、伝送すべき信号を出力する
変調信号発生器260と、変調信号発生器260からの
信号が入力される分配器270と、分配器270からの
信号が入力される位相調整部280と、位相調整部28
0および分配器270からの信号と光フィルタ240か
らの光信号とが入力される第2の光強度変調器230と
を備える。光伝送装置200は、図1における光伝送装
置100と比べて、新たに、光フィルタ240が設けら
れている点が異なる。
【0060】そこで、第1の実施形態に係る光伝送装置
と同様に、第1および第2の光強度変調器220および
230には、例えば、マッハツェンダ型光強度変調器が
用いられる。また、第1の光強度変調器120には、例
えば、電界吸収型光強度変調器が用いられる。もちろ
ん、その他の変調器を用いてもよいことは言うまでもな
い。
【0061】以下、本発明の第3の実施形態に係る光伝
送装置の動作を説明する。光伝送装置200において、
第1の光強度変調器220は、光源210から出力され
る光信号を、信号発生器250から出力される電気信号
によって、強度変調する。
【0062】図6は、本発明の第3の実施形態に係る光
伝送装置の各点における光スペクトラムを表した模式図
である。図6(a)は、光源210から出力される信号
の光スペクトラムを表した模式図である。また、図6
(b)は、第1の光強度変調器220から出力される信
号の光スペクトラムを表した模式図である。
【0063】図6(b)に示されるように、第1の実施
形態に係る光伝送装置と同様、本実施形態に係る光伝送
装置における第1の光強度変調器220は、周波数ν0
の光搬送波と、信号発生器250から出力された周波数
f0の信号の1/2だけ離れた上下の周波数に側波帯を
発生させる。
【0064】この第1の光強度変調器220から出力さ
れた光信号は、光フィルタ240に入力され、光搬送波
成分以外の信号成分が抽出される。図6(c)は、光フ
ィルタ240から出力される信号の光スペクトラムを表
した模式図である。図6(c)に示されるように、出力
される信号には、上述の側波帯成分のみが含まれる。こ
の信号は、第2の光強度変調器230に入力される。
【0065】一方、伝送すべき情報によって変調された
周波数fmの変調信号は、変調信号発生器260から出
力される。この変調信号は、分配器270によって、2
つに分岐される。分岐された一方の信号は、第2の光強
度変調器230に入力される。また、分岐された他方の
信号は、位相調整部280によって、位相を90度変化
させられた後、第2の光強度変調器230に入力され
る。
【0066】図6(d)は、第2の光強度変調器230
から出力された光信号のスペクトラムを表した模式図で
ある。この光信号を光受光器において光電変換すること
により、ミリ波信号を得ることができる。
【0067】すなわち、第2の実施形態に係る光伝送装
置と同様、光搬送波成分が抑圧された光信号に対して、
ミリ波帯よりも非常に低い、例えばマイクロ波帯の周波
数fmの信号(例えば、周波数2GHzの信号など)に
よってSSB変調を行う。このことによって、光受光器
によって光電変換した後、周波数f0+fmまたは周波
数f0−fmのミリ波信号を得ることができる。
【0068】このような構成とすることによって、ミリ
波帯よりも非常に低い、例えばマイクロ波帯の周波数の
信号を用いて、前述のような移相法によるSSB変調を
行い、ミリ波信号を得ることができる。そのため、従来
のように、ミリ波周波数信号に対して位相調整をする必
要がなく、位相調整を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1および第2の実施形態における光
伝送装置の構成を表した模式図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における光伝送装置の
各点における光スペクトラムを表した模式図である。
【図3】本発明の第2の実施形態における光伝送装置の
各点における光スペクトラムを表した模式図である。
【図4】本発明の第2の実施形態における第1の光強度
変調器の動作点を示したグラフである。
【図5】本発明の第3の実施形態における光伝送装置の
構成を表した模式図である。
【図6】本発明の第3の実施形態における光伝送装置の
各点における光スペクトラムを表した模式図である。
【図7】従来の光伝送システムの構成を表した模式図で
ある。
【図8】波長分散の影響について、光信号の出力と伝送
距離との関係を表したグラフである。
【図9】従来の光伝送装置の構成を表した模式図であ
る。
【符号の説明】
100 光伝送装置 110 光源 120 第1の光強度変調器 130 第2の光強度変調器 140 信号発生器 150 変調信号発生器 160 分配器 170 位相調整部 200 光伝送装置 210 光源 220 第1の光強度変調器 230 第2の光強度変調器 240 光フィルタ 250 信号発生器 260 変調信号発生器 270 分配器 280 位相調整部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/01 1/025 Fターム(参考) 2H079 AA02 AA12 AA13 BA01 BA03 CA04 DA16 EA03 EA05 KA07 KA18 5K002 AA02 BA02 CA16 FA01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号を光伝送するために用いられる光伝
    送装置であって、 光信号を出力する光源と、 高周波信号を出力する信号発生器と、 前記光源から出力される光信号を、前記信号発生器から
    出力される信号によって、強度変調する第1の光強度変
    調器と、 伝送すべき信号によって変調された信号を出力する変調
    信号発生器と、 前記第1の光強度変調器から出力された光信号を、前記
    変調信号発生器から出力された信号によって、片側波帯
    変調する第2の光強度変調器とを備える、光伝送装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の光強度変調器は、前記変調信
    号発生器から出力された信号と、当該信号とは位相が9
    0度異なる信号とが入力され、前記第1の光強度変調器
    から出力された光信号を片側波帯変調することを特徴と
    する、請求項1に記載の光伝送装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の光強度変調器は、マッハツェ
    ンダ型光強度変調器であることを特徴とする、請求項2
    に記載の光伝送装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の光強度変調器は、マッハツェ
    ンダ型光強度変調器であることを特徴とする、請求項3
    に記載の光伝送装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の光強度変調器は、電界吸収型
    光強度変調器であることを特徴とする、請求項3に記載
    の光伝送装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の光強度変調器は、当該第1の
    光強度変調器が出力する光信号の光搬送波成分を抑圧す
    るように動作することを特徴とする、請求項1に記載の
    光伝送装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の光強度変調器は、マッハツェ
    ンダ型光強度変調器であって、光出力パワーが最小とな
    るようなバイアス点で動作することを特徴とする、請求
    項6に記載の光伝送装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の光強度変調器から出力される
    光スペクトラムの側波帯成分だけを取り出す光フィルタ
    をさらに備える、請求項1に記載の光伝送装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の光強度変調器は、前記変調信
    号発生器から出力された信号と、当該信号とは位相が9
    0度異なる信号とが入力され、前記第1の光強度変調器
    から出力された光信号を片側波帯変調することを特徴と
    する、請求項8に記載の光伝送装置。
  10. 【請求項10】 前記第2の光強度変調器は、マッハツ
    ェンダ型光強度変調器であることを特徴とする、請求項
    9に記載の光伝送装置。
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