JP2001044861A - 受信装置 - Google Patents

受信装置

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JP2001044861A
JP2001044861A JP11212781A JP21278199A JP2001044861A JP 2001044861 A JP2001044861 A JP 2001044861A JP 11212781 A JP11212781 A JP 11212781A JP 21278199 A JP21278199 A JP 21278199A JP 2001044861 A JP2001044861 A JP 2001044861A
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gain control
control amplifier
signal
value
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JP11212781A
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Heishiro Kawagishi
平士郎 河岸
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】3次歪みを低減し、かつNFおよびC/Nを良
好に保持すること。 【解決手段】復調検波器8の出力の検波電圧信号Vdet
が第一基準電圧信号Vref1値より小さい場合、第一利得
制御増幅器4の利得を上昇させるとともに第二利得制御
増幅器7の利得を第二利得ホールド信号Vh2値に保持す
るように制御し、復調検波器8の検波電圧信号Vdet が
第一基準電圧信号Vref1値より大きい場合、第一利得制
御増幅器4の利得を第一利得ホールド信号Vh1値に保持
するとともに第二利得制御増幅器7の利得を降下させる
ように制御する利得制御回路9を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無線通信等の受信装
置の構成に関し、特にC/N(Carrier to NoiseRatio:
搬送波対雑音比)の劣化を最小限に抑え、3次混変調
ひずみを改善した受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】無線通信等において、受信装置の受信信
号電力がフェージング等により時間に対し変動するよう
な場合、受信信号電力が一定電力となるように制御し復
調回路入力レベルの安定化を図る等の目的で、利得制御
増幅器が用いられている。
【0003】図2は従来の一般的な受信装置の回路構成
を示すブロック回路図である。同図において、21はア
ンテナ、22はバンドパスフィルタ、23は低雑音電力
増幅器、24はミキサー、25はバンドパスフィルタ、
26は利得制御増幅器、27は復調器、28は利得制御
回路である。
【0004】アンテナ21で受信された信号は、バンド
パスフィルタ22で不必要な周波数成分を減衰され、低
雑音増幅器23により雑音指数(NF:noise facto
r)、いわゆる損失を劣化させないように信号が増幅さ
れる。低雑音増幅器23で増幅された信号は、ミキサー
24によりローカル信号Loとの間で中間周波数(I
F:intermediate frequency)帯域にダウンコンバート
され、バンドパスフィルタ25にて、中間周波数帯域で
不必要な周波数成分を減衰し、利得制御増幅器26に入
力される。利得制御増幅器26では、入力信号電力に対
し出力信号電力が一定となるように利得制御回路28を
用いて増幅器の利得が制御されることで、復調器27に
入力される信号の電力の安定化が図れ、安定した受信特
性を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、ミキサー24
用のデバイスとして、ダイオードを用いたパッシブ形の
ミキサー24と、トランジスタやFET(field effect
transistor :電界効果型トランジスタ)を用いたアク
ティブ形のミキサー24があるが、現在、携帯電話等に
代表される民生用通信機には、低価格化の要望により安
価なアクティブ形のミキサー24が使用されている。ア
クティブ形のミキサー24はパッシブ形に比べ、一般的
に3次混変調歪み(以下、3次歪みともいう)が大きい
という問題点がある。
【0006】受信装置のNF,NFT〔dB〕は、例え
ば増幅器2段の直列接続の場合では、前段の第1利得制
御増幅器の利得G1〔真数〕とNF,NF1〔真数〕、
後段の第2利得制御増幅器のNF,NF2〔真数〕によ
り NFT〔真数〕=NF1〔真数〕+(NF2〔真数〕−
1)/G1〔真数〕 NFT〔dB〕=10log10NFT〔真数〕 となり、初段のNF1〔真数〕と、初段の利得G1〔真
数〕で、ほとんど全体のNF(dB)が決定される。複
数段の構成となっても、上記式の項数が増えるだけで、
初段のNFと利得でほとんど決定されることにかわりな
い。受信装置においてNFおよびC/Nを良くしようと
するならば、RF(radio frequency :高周波)段で低
雑音の増幅器を用い、また利得の大きい増幅器を用いる
ことになる。
【0007】しかしながら、利得の大きい増幅器をRF
段、すなわちミキサー24の前段で用いると、ミキサー
24には大きな電力が供給される可能性が高くなり、上
記のように安価なアクティブ形のミキサー24を用いた
場合には、3次混変調歪みによって受信装置が最悪機能
しなくなる問題点があった。
【0008】従って、本発明は上記事情に鑑みて完成さ
れたものであり、その目的は、受信装置における3次混
変調歪みを低減し、なおかつNFの劣化を最小限に抑
え、C/Nの劣化を抑制することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の受信装置は、受
信用のアンテナと、受信された高周波信号を増幅する第
一利得制御増幅器と、高周波信号を中間周波数帯域に周
波数変換するミキサーと、中間周波信号を増幅する第二
利得制御増幅器と、中間周波信号を復調する復調器とを
具備して成り、復調器の出力が所定値より小さい場合、
第一利得制御増幅器の利得を上昇させるとともに第二利
得制御増幅器の利得を下限側基準値に保持するように制
御し、復調器の出力が前記所定値より大きい場合、第一
利得制御増幅器の利得を上限側基準値に保持するととも
に第二利得制御増幅器の利得を降下させるように制御す
る利得制御回路を設けたことを特徴とする。
【0010】本発明は、上記構成により、復調器の出力
が所定値となるように制御するに際し、復調器の出力が
所定値より小さい場合、第二利得制御増幅器の利得を下
限側基準値に保持する、即ち第二利得制御増幅器側であ
る程度の利得を維持することで、第一利得制御増幅器の
利得が過大になるのを防ぎ、ミキサーで3次歪みが発生
するのを防止するとともに、第一利得制御増幅器の利得
を大きくすることによりNFを抑制しつつC/N値を大
きくすることができる。また、復調器の出力が前記所定
値より大きい場合、第一利得制御増幅器の利得を上限側
基準値に保持する、即ち第一利得制御増幅器の利得を3
次歪みが発生しない範囲内である程度大きな値に維持す
ることで、NFを抑制しつつC/N値を保持して、第二
利得制御増幅器の利得を降下させる。
【0011】つまり、本発明では、ミキサーの前段(R
F部)側に第一利得制御増幅器を、ミキサーの後段(I
F部)側に第二利得制御増幅器をそれぞれ設け、受信さ
れた信号電力が増加するに従い、ミキサーへの過大入力
を防いで3次歪みを抑制する為、利得制御回路により第
一利得制御増幅器を優先的に用いて利得制御を行うもの
である。但し、3次歪みを抑制するためにRF部の利得
が過大にならないように制御するので、RF部の利得が
若干下がることによりNFおよび復調器に入力されるC
/N値が若干劣化するが、各種通信変調方式における通
信品質を確保するための最小C/N値は求めることが可
能であり、この最小C/N値以上を確保できる範囲で利
得制御回路を用いて優先的に第一利得制御増幅器を利得
制御する。
【0012】また、第一利得制御増幅器の制御におい
て、復調器の出力が所定値より大きくなり、その結果第
一利得制御増幅器の利得が低下する場合、最小C/N値
以上をを確保するために、利得制御回路により第一利得
増幅器の利得をミキサーに過大入力されない範囲で一定
に保ち、NFの劣化を最小限に抑えるためIF部の第二
利得制御増幅器の利得制御を行う。
【0013】本発明において、好ましくは、前記利得制
御回路は、復調器の出力が所定値より小さい値から大き
い値に変化した際に、第一利得制御増幅器の利得を上昇
から降下に反転させ、第一利得制御増幅器の利得がその
下限側基準値を超えたときに第一利得制御増幅器の利得
をその上限側基準値に設定し直すとともに第二利得制御
増幅器の利得を降下させ、復調器の出力が所定値より大
きい値から小さい値に変化した際に、第二利得制御増幅
器の利得を降下から上昇に反転させ、第二利得制御増幅
器の利得がその上限側基準値を超えたときに第二利得制
御増幅器の利得をその下限側基準値に設定し直すととも
に第一利得制御増幅器の利得を上昇させるように制御す
ることを特徴とする。
【0014】本発明は、上記構成により、最小C/N値
以上を確保しNFを十分に抑制できる範囲でミキサーの
3次歪みを低減させ、3次歪みによるミキサーへの影響
を全く解消するような制御が可能となる。
【0015】本発明において、好ましくは、前記ミキサ
ーはトランジスタ,FET等の能動型半導体素子を具備
するアクティブ形ミキサーである。能動型半導体素子を
用いたアクティブ形ミキサーは安価ではあるが、過大な
電力が入力されると3次歪みが発生し易く、従って本発
明の効果が顕著である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の受信装置について以下に
詳細に説明する。図1は本発明の受信装置の回路図であ
り、1は受信用のアンテナ、2はバンドパスフィルタ、
3は低雑音増幅器、4は受信された高周波信号(RF信
号)を増幅する第一利得制御増幅器、5は高周波信号を
所定の中間周波数帯域に周波数変換するミキサー、6は
バンドパスフィルタ、7は中間周波信号を増幅する第二
利得制御増幅器、8は増幅された中間周波信号を元の信
号に復調する復調器としての復調検波器、9は利得制御
回路である。
【0017】アンテナ1で受信された信号は、バンドパ
スフィルタ2で不必要な周波数成分が減衰され、低雑音
増幅器3によりNFを劣化させないように信号が増幅さ
れる。低雑音増幅器3で増幅された信号は、第一利得制
御増幅器4において、利得制御回路9からの第一利得制
御信号Vc1により利得制御され増幅された後、ミキサー
5によりローカル信号Loとの間で中間周波数帯域にダ
ウンコンバートされる。次に、バンドパスフィルタ6に
て中間周波数帯域で不必要な周波数成分を減衰し、第二
利得制御増幅器7において、利得制御回路9からの第二
利得制御信号Vc2により利得制御され、復調検波器8で
復調できるレベルに充分増幅される。
【0018】第一利得制御増幅器4,第二利得制御増幅
器7は、例えばトランジスタやFET・MMIC(micr
owave monolithic integrated circuit )、またはトラ
ンジスタやFETとPINダイオード等を用いた可変減
衰器との組み合わせが用いられる。本発明では第一利得
増幅器4にトランジスタやFET、またはMMICとP
INダイオード等を用いた可変減衰器の組み合わせ、第
二利得制御増幅器7にトランジスタやFET、またはM
MICを用いた利得制御増幅器を用いる。
【0019】ミキサー5は、FETやトランジスタ等を
用いたアクティブ形のものである。8は第2利得制御増
幅器7の出力信号からそのベースバンド信号を復調し、
またその一部を検出してその電力に応じた検波電圧信号
Vdet を出力する復調検波器、9は検波電圧信号Vdet
により、第一利得制御増幅器4と第二利得制御増幅器7
の利得制御を行うための第一利得制御信号Vc1と第二利
得制御信号Vc2を出力する利得制御回路であり、この動
作については以下に述べる。
【0020】10は第一電圧比較器であり、第一利得制
御増幅器4及び第二利得制御増幅器7の利得を設定する
信号であって、上記所定値としての第1基準電圧信号V
ref1と、検波電圧信号Vdet とが入力され、両信号を比
較して検波電圧信号Vdet が第一基準電圧信号Vref1と
等しくなるように利得制御信号Vc を出力する。
【0021】11は第一スイッチであり、第一電圧比較
器10からの利得制御信号Vc を、制御回路15からの
第一スイッチ切替え信号Vsw1 によって、A端子側に第
二利得制御信号Vc2として出力するか、B端子側に利得
制御信号Vc としてそのまま出力するかを切替えるスイ
ッチである。
【0022】12は第二スイッチであり、第一利得制御
信号Vc1として、C端子側から利得制御信号Vc を出力
させるか、またはD端子側から第一利得ホールド信号V
h1を出力するかを、制御回路15からの第二スイッチ切
替え信号Vsw2 によって切替えるスイッチである。
【0023】16は第三スイッチであり、第二利得制御
信号Vc2として、F端子側から利得制御信号Vc を出力
するか、またはE端子側から第二利得ホールド信号Vh2
を出力するかを、制御回路15からの第三スイッチ切替
え信号Vsw3 によって切替えるスイッチである。
【0024】13は第二電圧比較器であり、第二利得制
御増幅器7の第二利得制御信号Vc2が、第二基準電圧信
号Vref2と比較して高いか低いかを判定し、その結果を
制御回路15に第二判定信号Vs2として出力するもので
ある。14は第三電圧比較器であり、第一利得制御増幅
器4の第一利得制御信号Vc1が、第三基準電圧信号Vre
f3と比較して高いか低いかを判定し、その結果を制御回
路15に第一判定信号Vs1として出力するものである。
【0025】15は制御回路であり、第二電圧比較器1
3および第三電圧比較器14の出力である第二判定信号
Vs2,第一判定信号Vs1により、スイッチ11,12,
16をそれぞれのスイッチ切替え信号Vsw1,Vsw2,Vsw
3 で切替える制御回路である。
【0026】ここで利得制御について説明する。復調検
波器8においては、例えばその入力電力と検波電圧信号
Vdet との間には、入力電力が増大すると検波電圧信号
Vdet も一定の関係で増大する正の相関関係を有するも
のとする。また、第一利得制御増幅器4及び第二利得制
御増幅器7においても、例えば第一利得制御信号Vc1,
第二利得制御信号Vc2と利得との間には、第一利得制御
信号Vc1及び第二利得制御信号Vc2が増大すると利得も
一定の関係で増大する正の相関関係を有するものとす
る。
【0027】一方、第一電圧比較器10は、検波電圧信
号Vdet が例えばマイナス(−)側に、出力電力設定の
基準となる第一基準電圧信号Vref1がプラス(+)側に
入力される。この第一基準電圧信号Vref1は、例えば図
1に示したように、この受信装置の回路の電源電圧であ
るVccを抵抗で分圧する等の方法により所望の設定値の
電圧とされる。そして、検波電圧信号Vdet と第一基準
電圧信号Vref1との関係がVdet >Vref1の場合、すな
わち受信電力が設定より大きい場合にはその出力である
利得制御信号Vc を下げ、それにより第一利得制御増幅
器4または第二利得制御増幅器7の利得を下げて受信電
力を小さくする。他方、Vdet <Vref1の場合、すなわ
ち受信電力が設定より小さい場合にはその出力である利
得制御信号Vc を上げ、それにより第一利得制御増幅器
4または第二利得制御増幅器7の利得を上げて受信電力
を大きくする。このようにして、常にVdet =Vref1と
なるように利得制御信号Vc を調整することによって、
第一利得制御増幅器4または第二利得制御増幅器7の利
得が一定となるように制御するループを構成している。
【0028】次に、第一利得制御増幅器4と第二利得制
御増幅器7の制御方法について説明する。第一利得制御
増幅器4の特性を図3に、第二利得制御増幅器7の特性
を図4に示す。ここで、図3に示すように第一利得制御
増幅器4において、NF値の基準点、即ち下限側基準値
として第三基準電圧信号Vref3を、また上限側基準値と
して第一利得ホールド信号Vh1を設ける。また、図4に
示すように第二利得制御増幅器7において、利得(Gai
n)の基準点、即ち上限側基準値として第二基準電圧信
号Vref2を、また下限側基準値として第二利得ホールド
信号Vh2をそれぞれ設ける。尚、これら基準電圧信号
は、例えば図1に示したように、この受信装置の回路の
電源電圧であるVccを抵抗で分圧する等の方法により所
望の設定値の電圧とされる。
【0029】本発明において、出力電力設定の基準とな
る所定値としての第一基準電圧信号Vref1は、例えばダ
イオードを用いた復調検波器8の場合、0dBm程度で
ある。第一利得制御増幅器4の上限側基準値(第一利得
ホールド信号Vh1)は、第一利得制御増幅器4の利得が
増加してミキサー5での3次歪みが大きくなるのを防止
するために設定するものであり、例えばVref3より0.
2V程度高い値とするのが好ましい。
【0030】第一利得制御増幅器4の下限側基準値(第
三基準電圧信号Vref3)は、検波電圧信号Vdet が第一
基準電圧信号Vref1よりも大きくなり、第一利得制御増
幅器4の利得が低下し前記下限側基準値を超えたとき
に、第一利得制御増幅器4の利得を上限側基準値(第一
利得ホールド信号Vh1)に設定し直すことにより、NF
(損失)が増加しC/Nが劣化するのを防止するために
設けるものであり、1.8V〜3.0V程度の値とする
のが好ましい。1.8V未満では、NFが急激に劣化
し、その結果C/Nも急激に劣化し易く、3.0Vを超
えると、利得制御できる範囲が小さくなりダイナミック
レンジが低下する。
【0031】第二利得制御増幅器7の上限側基準値(第
二基準電圧信号Vref2)は、検波電圧信号Vdet が第一
基準電圧信号Vref1よりも小さくなり、第二利得制御増
幅器7の利得が上昇し前記上限側基準値を超えたとき
に、第二利得制御増幅器7の利得を下限側基準値(第二
利得ホールド信号Vh2)に設定し直すことにより、第一
利得制御増幅器4の利得制御を優先的に行わせるために
設けるものであり、3〜4V程度の値とするのが好まし
い。3V未満では、利得制御できる範囲が小さくなりダ
イナミックレンジが低下し、4Vを超えると、第二利得
制御増幅器7の直線性(リニアリティ)が失われ、歪み
が発生し易くなる。
【0032】第二利得制御増幅器7の下限側基準値(第
二利得ホールド信号Vh2)は、第二利得制御増幅器7の
利得が低下して、第一利得制御増幅器4の利得を過大に
上昇させるのを防止するために設定するものであり、例
えばVref2より0.2V程度低い値とするのが好まし
い。
【0033】アンテナ1からの受信信号レベルが低い時
には、制御回路15により、第一スイッチ11をB端子
側に第一スイッチ切替え信号Vsw1 を用いて切替え、同
様に第二スイッチ12をC端子側に第二スイッチ切替え
信号Vsw2 を用いて切替え、第三スイッチ16をE端子
側に第三スイッチ切替え信号Vsw3 を用いて切替える。
すなわち、第一利得制御増幅器4には、第一電圧比較器
10からの利得制御信号Vc が第一利得制御信号Vc1と
して供給され、第二利得制御増幅器7には、第二利得ホ
ールド信号Vh2が第二利得制御信号Vc2として供給され
る。つまり、第一利得制御増幅器4のみが利得制御さ
れ、第二利得制御増幅器7は図4に示すように利得がホ
ールドされる。
【0034】受信信号レベルが上がり、復調検波器8の
出力が所定値より小さい値から大きい値に変化した場
合、第一利得制御増幅器4の利得を上昇から降下に反転
させる。そして、図3に示すように、第一利得制御信号
Vc1が第三基準電圧信号Vref3より小さくなると、第三
電圧比較器14の第一判定信号Vs1がH(high) とな
り、制御回路15に入力される。この信号を受け、制御
回路15では、第一スイッチ11をA端子側に第一スイ
ッチ切替え信号Vsw1 を用いて切替え、同様に第二スイ
ッチ12をD端子側に第二スイッチ切替え信号Vsw2 を
用いて切替え、第三スイッチ16をF端子側に第三スイ
ッチ切替え信号Vsw3 を用いて切替える。すなわち、第
一利得制御増幅器4には、第一利得ホールド信号Vh1が
第一利得制御信号Vc1として供給され、第二利得制御増
幅器7には、第一電圧比較器10からの利得制御信号V
c が第二利得制御信号Vc2として供給される。つまり、
第二利得制御増幅器7のみで利得制御され、第一利得制
御増幅器4は図3に示すように、第一利得ホールド信号
Vh1で示されるGain及びNF値にホールドされる。尚、
この第一利得ホールド信号Vh1のホールド電圧は、各種
通信変調方式における通信品質、すなわち復調検波器8
の入力C/N値が確保できるように、予めシステム設計
上決定された値である。
【0035】この状態から受信信号レベルが下がり始
め、復調検波器8の出力が所定値より大きい値から小さ
い値に変化した場合、第二利得制御増幅器7の利得を降
下から上昇に反転させる。そして、第二利得制御増幅器
7の利得が上がり始め、やがて図4に示す第二基準電圧
信号Vref2に達し、このとき第二電圧比較器13の第二
判定信号Vs2がHとなり、この信号を受け、制御回路1
5では、第一スイッチ11をB端子側に第一スイッチ切
替え信号Vsw1 を用いて切替え、同様に第二スイッチ1
2をC端子側に第二スイッチ切替え信号Vsw2 を用いて
切替え、第三スイッチ16をE端子側に第三スイッチ切
替え信号Vsw3 を用いて切替える。すなわち、第一利得
制御増幅器4には、第一電圧比較器10からの利得制御
信号Vc が第一利得制御信号Vc1として供給され、第二
利得制御増幅器7には、第二利得ホールド信号Vh2が第
二利得制御信号Vc2として供給される。つまり、第一利
得制御増幅器4のみで利得制御され、第二利得制御増幅
器7は図4に示すように利得がホールドされ、初期値に
戻される。
【0036】このようにして、本発明の受信装置によれ
ば、各種通信変調方式における通信品質、すなわちC/
N値が確保できる範囲において、ミキサー5への過大入
力を防ぎ、3次混変調歪みを抑制するために、入力信号
電力の増加に伴い、利得制御回路9を用いRF部に設け
た第一利得制御増幅器4を優先的に用いて利得制御を行
う。また、通信品質(C/N値)が確保できなくなった
場合は、利得制御回路9により第一利得制御増幅器4の
利得をミキサー5に過大入力されない範囲で一定に保
ち、NFの劣化に影響の少ないIF部に設けた第二利得
制御増幅器7を用いて利得制御を行うことを特徴とする
ものである。上記通信品質である最小C/N値は、例え
ば16kb/sGMSK(gaussian filtered minimum
shift keying)変調方式の場合、BER(bit error ra
te)が10-6以下のとき15〜16dB以上とする。
【0037】また本発明の受信装置は、ASK(amplit
ude shift keying)変調方式,FSK(frequency shif
t keying)変調方式,PSK(phase shift keying)変
調方式等による各種通信方式に適用できる。
【0038】かくして、本発明は、ミキサーへの過大入
力による3次混変調歪みを低減するとともに、NFの劣
化を最小限に抑え、またC/Nの劣化を抑制するという
作用効果を有する。
【0039】尚、本発明は上記実施形態に限定されず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を
行うことは何等差し支えない。
【0040】
【発明の効果】本発明は、復調器の出力が所定値より小
さい場合、第一利得制御増幅器の利得を上昇させるとと
もに第二利得制御増幅器の利得を下限側基準値に保持す
るように制御し、復調器の出力が前記所定値より大きい
場合、第一利得制御増幅器の利得を上限側基準値に保持
するとともに第二利得制御増幅器の利得を降下させるよ
うに制御する利得制御回路を設けたことにより、復調器
の出力が所定値より小さい場合、第二利得制御増幅器側
である程度の利得を維持することで、第一利得制御増幅
器の利得が過大になるのを防ぎ、ミキサーで3次歪みが
発生するのを防止するとともに、第一利得制御増幅器の
利得を大きくすることによりNFを抑制しつつC/N値
を大きくすることができ、また復調器の出力が所定値よ
り大きい場合、第一利得制御増幅器の利得を3次歪みが
発生しない範囲内である程度大きな値に維持すること
で、NFを抑制しつつC/N値を保持することができ
る。即ち、受信装置において3次歪みを影響のない程度
に低減し、かつNFおよびC/Nを良好に保持すること
が可能となる。
【0041】また本発明は、利得制御回路は、復調器の
出力が所定値より小さい値から大きい値に変化した際
に、第一利得制御増幅器の利得を上昇から降下に反転さ
せ、第一利得制御増幅器の利得がその下限側基準値を超
えたときに第一利得制御増幅器の利得をその上限側基準
値に設定し直すとともに第二利得制御増幅器の利得を降
下させ、復調器の出力が所定値より大きい値から小さい
値に変化した際に、第二利得制御増幅器の利得を降下か
ら上昇に反転させ、第二利得制御増幅器の利得がその上
限側基準値を超えたときに第二利得制御増幅器の利得を
その下限側基準値に設定し直すとともに第一利得制御増
幅器の利得を上昇させるように制御することにより、最
小C/N値以上を確保しNFを十分に抑制できる範囲で
ミキサーの3次歪みを低減させ、3次歪みによるミキサ
ーへの影響を全く解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の受信装置の回路図である。
【図2】従来の一般的な受信装置の基本構成を示すブロ
ック回路図である。
【図3】本発明の第一利得制御増幅器の利得(Gain) 特
性およびNF特性を示すグラフである。
【図4】本発明の第二利得制御増幅器の利得(Gain) 特
性を示すグラフである。
【符号の説明】
1:アンテナ 2:バンドパスフィルタ 3:低雑音電力増幅器 4:第一利得制御増幅器 5:ミキサー 6:バンドパスフィルタ 7:第二利得制御増幅器 8:復調検波器 9:利得制御回路 10:第一電圧比較器 11:第一スイッチ 12:第二スイッチ 13:第二電圧比較器 14:第三電圧比較器 15:制御回路 16:第三スイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信用のアンテナと、受信された高周波信
    号を増幅する第一利得制御増幅器と、高周波信号を中間
    周波数帯域に周波数変換するミキサーと、中間周波信号
    を増幅する第二利得制御増幅器と、中間周波信号を復調
    する復調器とを具備して成り、復調器の出力が所定値よ
    り小さい場合、第一利得制御増幅器の利得を上昇させる
    とともに第二利得制御増幅器の利得をその下限側基準値
    に保持するように制御し、復調器の出力が前記所定値よ
    り大きい場合、第一利得制御増幅器の利得をその上限側
    基準値に保持するとともに第二利得制御増幅器の利得を
    降下させるように制御する利得制御回路を設けたことを
    特徴とする受信装置。
  2. 【請求項2】前記利得制御回路は、復調器の出力が所定
    値より小さい値から大きい値に変化した際に、第一利得
    制御増幅器の利得を上昇から降下に反転させ、第一利得
    制御増幅器の利得がその下限側基準値を超えたときに第
    一利得制御増幅器の利得をその上限側基準値に設定し直
    すとともに第二利得制御増幅器の利得を降下させ、復調
    器の出力が所定値より大きい値から小さい値に変化した
    際に、第二利得制御増幅器の利得を降下から上昇に反転
    させ、第二利得制御増幅器の利得がその上限側基準値を
    超えたときに第二利得制御増幅器の利得をその下限側基
    準値に設定し直すとともに第一利得制御増幅器の利得を
    上昇させるように制御することを特徴とする請求項1記
    載の受信装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100630626B1 (ko) 2005-04-29 2006-10-02 삼성전자주식회사 출력신호의 왜곡을 방지할 수 있는 믹서 및 주파수변환방법
EP3142254A3 (en) * 2015-09-08 2017-06-21 MediaTek Inc. Radio frequency receiver front-end with gain control capability as well as improved impedance matching control capability

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