JP2000174650A - 受信機の利得制御方式 - Google Patents

受信機の利得制御方式

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JP2000174650A
JP2000174650A JP10349617A JP34961798A JP2000174650A JP 2000174650 A JP2000174650 A JP 2000174650A JP 10349617 A JP10349617 A JP 10349617A JP 34961798 A JP34961798 A JP 34961798A JP 2000174650 A JP2000174650 A JP 2000174650A
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Yasuhide Uematsu
靖英 上松
Mikio Hayashibara
幹雄 林原
Naoto Honda
直人 本田
Hideki Aisaka
英毅 相坂
Satoshi Funayama
敏 船山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 IM(相互変調)規格の全ての範囲に亘って
規格を満足するような受信機の利得制御方式を提供す
る。 【解決手段】 1段目のLNA4及び2段目のLNA7
からなるLNA(低雑音増幅器)の利得を、切り替えス
イッチ2,3、15,16、及びRFの減衰器5,17
を用いて制御信号12,18により3段階に切り替えら
れるように構成し、受信機の信号処理部で検出したIM
の検出結果を用い、受信入力レベルに応じて、LNAの
利得を切り替え、所定の適切な利得に設定する。これに
より、受信入力レベルの全範囲においてIM、感度の両
特性を満足することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDMAセルラ携
帯電話システム等における受信機の利得制御方式に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】受信機に対して、希望信号よりも干渉信
号の電界強度が強く、希望信号と複数の干渉信号との周
波数が一定の関係を有する場合には、相互変調(Int
ermodulation、以下IMと称する)の問題
が発生し、受信感度が劣化する。
【0003】IMが起きる原理を説明するための図を図
9に示す。図9は、希望信号(D波)に対し上側(Up
per側)の周波数での場合の説明図である。同図に示
すように、干渉信号U1,U2のミキシングによって3
次のIMを発生し、希望信号(D波)に干渉を与えるこ
とにより、希望信号(D波)の感度を劣化させることで
ある。
【0004】希望信号(D波)に対して下側(Lowe
r側)においても同じ原理でIMが発生する。IM問題
は、伝送路の非線形性によって生じるので、規格に規定
されている干渉信号の電界強度までは受信機の各素子の
線形性を保たなければならない。
【0005】それと、現行の国内、米国のナロウバンド
のCDMAセルラシステムは既存のアナログセルシステ
ムと共存しているため、既存のアナログセルラシステム
の伝送信号がCDMAセルラシステムの干渉信号とな
り、CDMAセルラシステムに干渉を与えIMの問題が
発生する。
【0006】図10に、米国における規格IS−98A
のIM規格を示す。このIM問題を解決するために、従
来、受信機には飽和を防止する回路が設けられており、
IM問題が発生する回路の非線形領域での動作を防止す
る回路が設けられている。この従来の飽和防止回路は、
受信周波数帯域で増幅するLNA(Low Noise
Amplifier、低雑音増幅器)と、IF(中間
周波数)で増幅する自動利得制御アンプ(AGC AM
P)での利得を制御することによって構成されている。
IM問題を解決するための基本構成としては、受信レベ
ルが大きくなるとLNAの利得を通常の利得よりも小さ
くし、LNAより後段での歪みを防止するようになって
いる。
【0007】図6に従来のLNA利得制御の状態遷移を
示す。図7にそのときの利得変化を示す。図7におい
て、(a)は、LNAの利得変化を示す図、(b)はI
FのAGC AMPの利得変化を示す図、(c)は受信
全体の利得変化を示す図である。 これらの図で示され
ているしきい値の関係は、TH1<TH4である。この
しきい値により、LNAの利得の切り替えはヒステリシ
スを持つ構成になっている。
【0008】また、LNAのオフセット値LNA_OF
FSETは、図7(a)の状態1と状態3との利得の差
のことであり、受信入力レベルが大きくなりLNAの利
得が切り替わったときのIFのAGC AMPに与える
補正値であり、ここでのLNAのオフセット値LNA_
OFFSETの値はlna_offset2とする。
【0009】初期状態の時は、LNAは状態1(図6の
S61)になっており、LNAは通常の利得になってい
る。その後受信入力レベルがTH4より小さいときには
状態1(図6のS61)の状態にありLNAは通常の利
得になっており、LNAのオフセット値LNA_OFF
SETは0になる。
【0010】受信入力レベルが大きくなり、しきい値T
H4より大きくなったときには、LNAは状態3(図6
のS62)に切り替わることにより利得が小さくなりL
NAのオフセット値はlna_offset2を設定す
る。それにより後段での歪みを防止しIMによる影響を
受けないようになっている。
【0011】状態3(図6のS62)の状態から受信入
力レベルが小さくなり、しきい値TH1より小さくなっ
たとき、受信機の信号処理部でIMがあるかどうかの検
出を行い(図6のS63)、妨害波がある時には状態3
(図6のS62)の状態を保ち、妨害波がないときには
状態1(図6のS61)の状態に切り替えLNAの利得
を通常の利得にするように遷移する構成になっている。
【0012】このような制御を行う回路の一例を図8に
示す。同図において、1はアンテナから入力された受信
信号のデュプレクサ出力、2,3はRF(高周波)信号
の切り替えスイッチ、4は1段目のLNA、5はRFの
減衰器、6はRFのBPF(バンドパスフィルタ)、7
は2段目のLNA、8はミキサ、9はミキサ8にローカ
ル信号を与える局部発振器、10はIFのBPF、11
はIFのACG AMP、12は切り替えスイッチ2,
3を切り替える制御信号、13はIFのAGC AMP
11の利得を制御する制御信号、14はIF出力であ
る。
【0013】状態1にするときには制御信号12で切り
替えスイッチ2,3を1段目のLNA4側に接続してL
NAの利得を通常のものにし、状態3のときは制御信号
12で切り替えスイッチ2,3を減衰器5側にし前段の
利得を落としてやり、後段で歪みを小さくしIMの影響
を受けないようにしている。
【0014】この時、IMの問題を考慮して利得制御を
行っているのは前段のLNA4であるが、CDMAセル
ラシステムにおいては、開ループ及び閉ループの送信電
力制御が必要であり、開ループの送信電力制御では、受
信電界強度レベルによって送信電力が制御されるため、
LNAの利得を替えた場合でも、IF出力14のレベル
を受信入力レベルが変化しても一定になるように制御し
なければならない。
【0015】図7で示されるように、受信入力レベルが
大きい時は、LNAの利得を下げることにより干渉を小
さくしIMの影響を有効になくすことができる。しか
し、このようにLNAの利得を2段階で切り替える方式
では、図10に示した米国の規格IS−98AのIM規
格の3,4を満足することが難しい。原因としては、受
信入力レベル−90dBmでは、LNAの利得を通常の
利得にした場合、受信機の感度は満足することができる
が、前段での利得が高すぎるため後段での歪みが大きく
なりIM規格を満足できないこと、逆にLNAの利得を
小さくするとIMは良くなるが感度が取れなくなるとい
うとてもしきい値の設定の難しいポイントとなっている
ためである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、上記の制
御方式では、米国の規格IS−98AのIM規格を全範
囲で満足することができないと言う問題点があった。こ
れを解決するために、受信機の各素子の線形性を向上さ
せるという方法もあるが、消費電力が増加してしまい、
電池の寿命が短くなると言う欠点があった。そこで本発
明は、この問題点を除去し、IM規格の全ての範囲に亘
って規格を満足するような受信機の利得制御方式を提供
することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、受信入力レベ
ルと相互変調による干渉レベルに応じて利得を制御する
受信機の利得制御方式において、利得を3段階に切り替
えられるように構成した低雑音増幅器と、相互変調の検
出結果を用い、受信入力レベルに応じて低雑音増幅器の
利得を切り替え、所定の適切な利得に設定するように制
御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0018】このように、利得制御の切り替えを3段階
にし、相互変調の検出結果を用い、受信入力レベルに応
じて適切な利得設定をできるような構成とすることによ
り、受信入力レベルの全範囲において、IM、感度の両
特性を満足することができる。
【0019】ここで、制御手段は、利得を切り替える場
合において、利得が一番小さい第3の状態から、受信入
力レベルが小さくなり、利得が一番大きい第1の状態に
切り替わる第1のしきい値以下になったとき、相互変調
があるか否かを検出し、妨害波があるときには利得が中
間の第2の状態に切り替え、妨害波がないときには第1
の状態に切り替えるものとすることができる。
【0020】また、制御手段は、利得を切り替える場合
において、利得が一番小さい第3の状態から、受信入力
レベルが小さくなり、利得が中間の第2の状態に切り替
わる第3のしきい値以下になったとき、相互変調がある
か否かを検出し、妨害波があるときには第2の状態に切
り替え、妨害波がないときには第1の状態に切り替える
ものとすることもできる。
【0021】更に、制御手段は、利得を切り替える場合
のしきい値として、ナロウバンドのCDMAの相互変調
規格を満足させるために、受信入力レベルが小さくなり
利得が一番大きい第1の状態に切り替わる第1のしきい
値、受信入力レベルが大きくなり利得が中間の第2の状
態に切り替わる第2のしきい値、受信入力レベルが小さ
くなり利得が中間の第2の状態に切り替わる第3のしき
い値、及び受信入力レベルが大きくなり利得が一番小さ
い第3の状態に切り替わる第4のしきい値を、それぞれ
−96〜−93dBm、−92〜−90dBm、−86
〜−82dBm、及び−82〜−79dBmとするとと
もに、第1の状態と第2の状態との利得の差、及び第1
の状態と第3の状態との利得の差を、それぞれ3〜9d
B、及び18dBとして制御するものとすることもでき
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について詳細に説明する。なお、以下の図におい
て、同符号は同一部分または対応部分を示す。まず、本
発明に係る受信機の利得制御方式の第1の実施形態につ
いて説明する。
【0023】図1に、本発明の第1の実施形態における
LNA利得制御の状態遷移を、図2にそのときの利得変
化を示す。図2において、(a)はLNAの利得変化を
示す図、(b)はIFのAGCAMPの利得変化を示す
図、(c)は受信機全体の利得の変化を示す図である。
【0024】この図で示されているしきい値の関係は、
TH1<TH2<TH3<TH4である。このしきい値
により、LNAの利得の切り替えはヒステリシスを持つ
構成になっている。
【0025】また、LNAのオフセット値LNA_OF
FSETは、図2(a)の状態1と状態2との利得の
差、及び状態1と状態3との利得の差のことであり、受
信入力レベルが大きくなりLNAの利得が切り替わった
ときのIFのAGC AMPに与える補正値である。こ
こでのLNAのオフセット値LNA_OFFSETの値
は、状態1と状態2との利得の差の方の値をlna_o
ffset1、状態1と状態3との利得の差の方の値を
lna_offset2とする。
【0026】初期状態の時、LNAは状態1(図1のS
11)になっており、LNAは通常の利得になってお
り、LNAのオフセット値LNA_OFFSETは0に
なっている。
【0027】まず、受信入力レベルが大きくなったとき
の状態の遷移について説明する。初期状態の後、受信入
力レベルがしきい値TH2より小さい場合は状態1(図
1のS11)のままの状態を保ちLNAのオフセットも
そのままの状態を保つ。その後受信入力レベルがTH2
より大きくなったときには、LNAは状態2(図1のS
12)に切り替わりLNAの利得を状態2にし、LNA
のオフセット値はlna−offset1を設定する。
それにより上述した従来の2段階切り替え方式における
受信入力レベル−90dBm付近でのIM3,4規格を
満足させる。
【0028】受信入力レベルがさらに大きくなり、しき
い値TH4より大きくなったときには、状態3(図1の
S13)に切り替わりLNAの利得を状態3にし、LN
Aのオフセット値はlna−offset2を設定す
る。この切り替えによりIM5,6の規格を満足させる
ようにする。
【0029】次に、受信入力レベルが小さくなったとき
の状態遷移について説明する。状態3(図1のS13)
の状態にあり、そこから受信入力レベルが下がり、受信
入力レベルがしきい値TH1より大きくTH3以下にな
ったとき、LNAの状態は状態2(図1のS12)に切
り替わりLNAの利得を状態2にし、LNAのオフセッ
ト値はlna−offset1を設定する。
【0030】その後、状態2(図1のS12)の状態か
ら受信入力レベルが下がり、しきい値TH1以下になっ
たとき受信機の信号処理部でIMがあるかどうかの検出
を行い(図1のS14)、妨害波があるときには状態2
(図1のS12)の状態を保ち、妨害波がないときには
状態1(図1のS11)の状態に切り替えLNAの利得
を状態1にし、LNAのオフセット値を0にする。
【0031】また状態3(図1のS13)の状態にあ
り、受信入力レベルがしきい値TH1以下になったと
き、受信機の信号処理部でIMがあるかどうかの検出を
行い(図1のS14)、妨害波があるときには状態2
(図1のS12)の状態に切り替えLNAの利得を状態
2にしLNAのオフセット値はlna−offset1
を設定する。妨害波のないときには、状態1(図1のS
11)の状態に切り替えLNAの利得を状態1にし、L
NAのオフセットを0にする。
【0032】このような利得制御方法になっているた
め、その効果として、受信入力レベルに応じ最適な受信
機の利得制御を行うことができる。次に、本発明に係る
受信機の利得制御方式の第2の実施形態について説明す
る。図3に、本発明の第2の実施形態におけるLNA利
得制御の状態遷移を示す。
【0033】初期状態の時、受信入力レベルが大きくな
るときの状態遷移、及び状態2(図3のS32)から入
力レベルが小さくなりしきい値TH1以下になったとき
の状態遷移は第1の実施形態の状態遷移と同じである。
【0034】状態3(図3のS33)の状態から受信入
力レベルが小さくなりしきい値TH3以下になったと
き、受信機の信号処理部でIMがあるかどうかの検出を
行い(図3のS34)、妨害波があるときには状態2
(図3のS32)の状態に切り替えLNAの利得を状態
2にしLNAのオフセット値はlna−offset1
に設定する。妨害波のないときには状態1(図3のS3
1)の状態に切り替えLNAの利得を状態1にし、LN
Aのオフセットを0にする。
【0035】この第2の実施形態の制御を行う上で必要
となって来ることは、状態を遷移させる際にIMの影響
を受けないよう高速で切り替えられるようなものでなけ
ればならない。理由として、受信入力レベルがしきい値
TH3以下でTH2より大きくIMがない場合は、状態
1(図3のS31)を経由して即座に状態2(図3のS
32)に遷移しなければならないからである。この第2
の実施形態は、第1の実施形態の効果と同様の効果を持
つことに加え、利得制御の方法をより簡単にしたもので
ある。
【0036】図4に、第1、及び第2の実施形態の状態
遷移の制御を実現するための受信機の回路の第1例を示
す。図4において、1〜14は図8の従来例で説明した
ものと同じもの、15,16は2段目のLNA7の信号
の切り替えスイッチ、17はRFの減衰器、18は2段
目のLNA7の利得を制御する切り替えスイッチ15,
16を切り替える制御信号である。
【0037】この図4の構成において、RFの減衰器5
とRFの減衰器17の減衰量は同じではなく、ここでは
RFの減衰器17の減衰量の方がRFの減衰器5の減衰
量よりも小さい場合で説明を行う。
【0038】状態1(図1のS11、または図3のS3
1)にする場合は制御信号12及び制御信号18で、切
り替えスイッチ2,3及び切り替えスイッチ15,16
をそれぞれ1段目のLNA4,2段目のLNA7側にす
ることにより利得を図2(a)の状態1にする。
【0039】状態2(図1のS12、または図3のS3
2)にする場合は、制御信号12により切り替えスイッ
チ2,3を1段目のLNA4側にして利得をとり、制御
信号18により切り替えスイッチ15,16をPFの減
衰器17側にして利得を落とし、利得を図2(a)の状
態2にする。
【0040】状態3(図1のS13、または図3のS3
3)にする場合は、制御信号12により切り替えスイッ
チ2,3をRFの減衰器5側にして利得を落とし、制御
信号18により切り替えスイッチ15,16を2段目の
LNA7側にして利得をとり、利得を図2(a)の状態
3にする。
【0041】RFの減衰器5及びRFの減衰器17の減
衰量の関係を逆にした場合(即ち、RFの減衰器5の減
衰量の方がRFの減衰器17の減衰量よりも小さい場
合)は、上述の状態3にする方法が状態2にする方法
に、状態2にする方法が状態3にする方法になる。
【0042】図5に、第1、及び第2の実施形態の状態
遷移の制御を実現するための受信機の回路の第2例を示
す。図において、1、6、7、8、9、10、11、1
3、14は上述の回路と同じである。19は利得を3段
階に切り替えることができる利得可変LNA、20は利
得可変LNA19の利得を切り替える制御信号である。
【0043】この第2の例において、状態1、状態2、
状態3の切り替えについては、制御信号20によりLN
Aの制御電圧を変えることにより状態を切り替えること
ができる。
【0044】また、第1、及び第2の実施形態の状態遷
移の制御を実現するための受信機の回路第3の例として
は、従来例で示した図8に示す回路において、RFの減
衰器5を可変の減衰器にし、それに制御を加えることに
より実現することも可能である。
【0045】また、状態を切り替えるためのしきい値及
びLNAのオフセット値の設定については、受信入力レ
ベルの広い範囲で制御を行う場合は、しきい値の設定範
囲は広がるので状態を切り替えるときの減衰量を大きく
設定することができ、LNAのオフセットも大きく設定
することができる。受信入力レベルの狭い範囲で制御を
行う場合は、しきい値の設定範囲を狭くしなければなら
ないため状態を切り替えるときの減衰量を小さく設定し
なければならずLNAのオフセットも小さい値で設定す
る必要がある。
【0046】米国の規格IS−98Aの場合、しきい値
及びLNAのオフセット値の設定値については、図2で
示されるしきい値TH1、TH2、TH3、TH4を、
それぞれ−96〜−93dBm、−92〜−90dB
m、−86〜−82dBm、−82〜−79dBmに設
定し、LNAのオフセット値LNA_OFFSETはl
na_offset1を3〜9dB、lna_offs
et2を18dBに設定すればよい。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明の受信機の利得制
御方式によれば、利得制御の切り替えを3段階にし、I
M検出を行い適切なLNAの利得設定を行うことができ
るため、受信入力レベルの全範囲においてIM、感度の
両特性を満足することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態におけるLNA利得
制御の状態遷移を示す図。
【図2】 本発明の第1の実施形態における利得変化を
示す図。
【図3】 第2の実施形態におけるLNA利得制御の状
態遷移を示す図。
【図4】 本発明の第1及び第2の実施形態を実現する
ための回路の第1例を示すブロック図。
【図5】 本発明の第1及び第2の実施形態を実現する
ための回路の第2例を示すブロック図。
【図6】 従来例におけるLNA利得制御の状態遷移を
示す図。
【図7】 従来例における利得変化を示す図。
【図8】 従来例を実現するための回路の例を示すブロ
ック図。
【図9】 IMを説明するための図
【図10】 IS−98AのIM規格を示す表図。
【符号の説明】
1…デュプレクサ出力 2,3…切り替えスイッチ 4…1段目のLNA 5,17…RFの減衰器 6…RFのBPF 7…2段目のLNA 8…ミキサ 9…局部発振器 10…IFのBPF 11…IFのAGC AMP 12…制御信号 13…制御信号 14…IF出力 15,16…切り替えスイッチ 18…制御信号 19…利得可変LNA 20…制御信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本田 直人 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株 式会社東芝日野工場内 (72)発明者 相坂 英毅 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株 式会社東芝日野工場内 (72)発明者 船山 敏 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株 式会社東芝日野工場内 Fターム(参考) 5K020 DD21 EE18 KK04 LL01 5K061 AA11 BB12 CC45 CC52 CD01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信入力レベルと相互変調による干渉レベ
    ルに応じて利得を制御する受信機の利得制御方式におい
    て、利得を3段階に切り替えられるように構成した低雑
    音増幅器と、相互変調の検出結果を用い、受信入力レベ
    ルに応じて前記低雑音増幅器の利得を切り替え、所定の
    適切な利得に設定するように制御する制御手段とを備え
    たことを特徴とする受信機の利得制御方式。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、利得を切り替える場合に
    おいて、利得が一番小さい第3の状態から、受信入力レ
    ベルが小さくなり、利得が一番大きい第1の状態に切り
    替わる第1のしきい値以下になったとき、相互変調があ
    るか否かを検出し、妨害波があるときには利得が中間の
    第2の状態に切り替え、妨害波がないときには前記第1
    の状態に切り替えるものであることを特徴とする請求項
    1に記載の受信機の利得制御方式。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、利得を切り替える場合に
    おいて、利得が一番小さい第3の状態から、受信入力レ
    ベルが小さくなり、利得が中間の第2の状態に切り替わ
    る第3のしきい値以下になったとき、相互変調があるか
    否かを検出し、妨害波があるときには前記第2の状態に
    切り替え、妨害波がないときには前記第1の状態に切り
    替えるものであることを特徴とする請求項1に記載の受
    信機の利得制御方式。
  4. 【請求項4】前記制御手段は、利得を切り替える場合の
    しきい値として、ナロウバンドのCDMAの相互変調規
    格を満足させるために、受信入力レベルが小さくなり利
    得が一番大きい第1の状態に切り替わる第1のしきい
    値、受信入力レベルが大きくなり利得が中間の第2の状
    態に切り替わる第2のしきい値、受信入力レベルが小さ
    くなり利得が中間の第2の状態に切り替わる第3のしき
    い値、及び受信入力レベルが大きくなり利得が一番小さ
    い第3の状態に切り替わる第4のしきい値を、それぞれ
    −96〜−93dBm、−92〜−90dBm、−86
    〜−82dBm、及び−82〜−79dBmとするとと
    もに、前記第1の状態と前記第2の状態との利得の差、
    及び前記第1の状態と前記第3の状態との利得の差を、
    それぞれ3〜9dB、及び18dBとして制御するもの
    であることを特徴とする請求項1に記載の受信機の利得
    制御方式。
JP10349617A 1998-12-09 1998-12-09 受信機の利得制御方式 Pending JP2000174650A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20030028060A (ko) * 2001-09-27 2003-04-08 삼성전자주식회사 이동통신 시스템의 수신감도 개선 장치 및 방법
US7443243B2 (en) 2005-03-09 2008-10-28 Fujitsu Limited High frequency amplifier having an attenuator
CN111106843A (zh) * 2019-12-31 2020-05-05 西安烽火电子科技有限责任公司 一种基于低oip3低噪声放大器的短波接收机

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