JP2001044673A - 発熱部品の放熱構造 - Google Patents

発熱部品の放熱構造

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JP2001044673A
JP2001044673A JP11216861A JP21686199A JP2001044673A JP 2001044673 A JP2001044673 A JP 2001044673A JP 11216861 A JP11216861 A JP 11216861A JP 21686199 A JP21686199 A JP 21686199A JP 2001044673 A JP2001044673 A JP 2001044673A
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JP
Japan
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heat
cover
generating component
cpu
heat radiating
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JP11216861A
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Inventor
Takashi Matsuda
高志 松田
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数が少なく、熱を伝達するカバーの表
面温度を下げた放熱構造を提供する。 【解決手段】 基板1にはCPU2が実装されており、
CPU2は熱伝導シート3を介してカバー11の接触部
11aに接触している。接触部11aの下方は二重底部
12になっている。二重底部12は接触部11aの下部
11cと中間部11dとからなり、接触部11aの下部
11cと中間部11dとの間には空気層13が形成され
ている。二重底部12の幅Lは、CPU2の幅Mに対し
て充分大きく設定されている。また中間部11dの下部
11eにはフィンが形成される。二重底部12の両側に
は拡張部15a、15bが形成され、拡張部15a、1
5bは、接触部11aから底部(カバー表面)11bに
向かっての放熱ルートに対する断面積が拡大する構造を
有し、その構造の故に熱を拡散する役割を果たしてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発熱部品、特に高
発熱部品の放熱構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にノートパソコン等で使用されるC
PU(中央処理装置)は非常に発熱量の高い部品であ
り、こうした高発熱部品に対しては放熱構造が必要とな
る。従来のノートパソコンにおけるCPUの放熱構造
は、図6に示すように、熱伝導シート、アルミ板、両面
テープおよびカバーから構成されている。
【0003】図6において、基板1にはCPU2が実装
されている。CPU2には熱伝導シート3を介してアル
ミ板4が接触している。熱伝導シート3は物体どうしの
接触熱抵抗を低減させるためのシリコン系材料のシート
である。アルミ板4は凸状に形成されており、その凸部
で熱伝導シート3に接触している。アルミ板4は熱伝導
率が高く、効率よく熱を伝えることができる。アルミ板
4は両面テープ5によりカバー6に接着されている。
【0004】両面テープ5はアルミ板4とカバー6の接
触熱抵抗を低減するために取付けられている。カバー6
は熱伝導率が高いマグネシウム合金ダイキャストででき
ており、効率のよい放熱が可能である。CPU2で発生
した熱は、熱伝導シート3、アルミ板4、両面テープ
5、カバー6の順で伝わっていき、最終的にカバー6に
伝える放熱経路が形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記構成
の従来の放熱構造においては、放熱経路として熱伝導シ
ートとカバーとの間に、アルミ板と両面テープを仲介し
ている。アルミ板の熱伝導率は良好であるが、両面テー
プを介することで熱がカバーに伝わるまでの熱伝導率は
低下する。またアルミ板と両面テープを取付けるために
部品点数が多くなる。
【0006】またアルミ板は凸状にはなっているが、C
PUの実装領域の極近辺でカバーに接触しているので、
CPUからの熱がカバーの狭い範囲に集中的に伝達され
てしまう。図7はカバーの表面温度の分布を示したもの
である。図7から分かるように、CPUの実装領域の近
辺が他の部分に較べとくに高温になっている。即ち、ヒ
ートスポットが発生している。
【0007】このためカバーの表面温度が制限値をクリ
アしていても、感触温度(人が物に触ったときに感じる
温度)を下げる必要があり、その手段としてカバーの特
殊な塗装を施す等の工夫が必要であった。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、基板に実装された発熱部品から発せられる
熱をカバーに放熱する放熱構造において、熱伝導シート
を介して発熱部品に接触する接触部と、前記接触部に対
向する位置に前記接触部における発熱部品の実装領域よ
りも充分大きい広さを有し中間に空気層を有する二重底
部とを前記カバーに設けたことを特徴とする。また放熱
経路は複数設けるようにし、これら複数の放熱経路にお
いて放熱ルートに対する断面積を大きくした。
【0009】上記構成の本発明によれば、カバーを直接
的に高発熱部品に接触させる構造としたので、部品点数
を削減できる。また高発熱部品からの熱は直接カバーに
伝わり、熱の伝達効率は向上する。熱を伝えられたカバ
ーは、中間に空気層を有する二重底部の構造により、カ
バーの表面に熱が伝達されるまでには低温になり、カバ
ーの表面におけるヒートスポットの発生を防止すること
ができる。さらに断面積の大きい放熱経路を複数設けた
ことにより、カバーの広い領域に渡って熱を拡散でき、
カバー全体の温度をほぼ均一にすることが可能である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にしたがって説明する。図1は本発明の実施の形態の放
熱構造を示す断面図、図2は実施の形態のカバーを示す
切欠き斜視図である。
【0011】図1、図2において、基板1にはCPU2
が実装されており、CPU2は熱伝導シート3を介して
カバー11の接触部11aに接触している。カバー11
はここではノートパソコンのカバーであり、熱伝導率の
高いマグネシウム合金ダイキャストで出来ている。図1
において底部11bがカバーの表面になっている。接触
部11aの下方は二重底部12になっている。二重底部
12は接触部11aの下部11cと中間部11dとから
なり、接触部11aの下部11cと中間部11dとの間
には空気層13が形成されている。
【0012】二重底部12の幅Lは、CPU2の幅Mに
対して充分大きく設定されている。また中間部11dの
下部11eには図3に示すように、フィン14が形成さ
れている。図3はカバーの表面を示す平面図である。二
重底部12の両側には拡張部15a、15bが形成され
ている。拡張部15a、15bは、接触部11aから底
部(カバー表面)11bに向かっての放熱ルートに対す
る断面積が拡大する構造を有し、その構造の故に熱を拡
散する役割を果たしている。
【0013】次に放熱の動作を説明する。CPU2で発
生した熱は、まず熱伝導シート3からカバー11の接触
部11aに伝わる。熱は熱抵抗が小さい、即ち、熱伝導
率が大きい物体の方へより多く伝わる性質がある。マグ
ネシウム合金であるカバー11の熱伝導率と空気の熱伝
導率を比較すると、カバー11の熱伝導率=72W/m
K>空気の熱伝導率=0.026W/mKであるので、
接触部11aに伝わった熱は空気層13の方向へよりも
拡張部15a、15bの方向へより多く伝わっていく。
【0014】ここで熱の伝達経路において断面積の大き
い部材の放熱効果について説明する。図4は拡張部15
a、15bと同形状の物体を示す斜視図である。このよ
うな形状の物体において、上面iの面積(右上がり斜線
部で示す)をTiとし、底面jの面積をTjとし、上面
iから底面jまでの距離をxとし、底面jの面積がAi
であると仮定したときの面積(右下がり斜線部で示す)
をAi´とし、底面jの面積がAiと仮定したときの温
度をTi´とし、物体の熱伝導率をkとし、単位面積当
たりの熱量をqとし、上面iにおける温度をTiとし、
底面jにおける温度をTjとすると、次のような関係が
成り立つ。即ち、 q=−kAi´・(Tj´−Ti)/x =−kAj・(Tj−Ti)/x (1) ここでAi´(=Ai)<Ajであるから、(1)式が
成り立つためには、Tj´>Tjでなければならない。
これにより断面積を大きくとれば、その断面に含まれる
点の温度を低くすることができることがわかる。
【0015】即ち、図4に示す物体と同形状の拡張部1
5a、15bは図1における上面から下面(表面)に向
かって断面積が拡大しているので、例えば拡張部15a
における図1に示すQ点の温度はP点の温度よりも低く
なる。つまりカバー11の表面である底部11bに向か
って徐々に温度が低くなる。
【0016】拡張部15a、15bに伝わった熱はさら
に中間部11dおよびカバー部11fへ伝わる。このと
き、熱は熱抵抗の小さい方に多く伝わるので、カバー部
11fの方へより多く伝わる。カバー部11fへ伝わっ
た熱は熱伝導によって周囲に拡散される。
【0017】中間部11dへは接触部11aから空気層
13を介して熱が伝わるが、接触部11aから空気層1
3へ伝わる熱量はもともと少なく、かつ中間部11dの
長さLがCPU2の幅Mに対して充分長くなっているの
で、空気層13から中間部11dへ伝わる熱量はさらに
少なくなる。即ち、中間部11dへは拡張部15a、1
5bと空気層13の両方から熱が伝わるが、両方合わせ
ても伝わる熱量は少ない。さらに中間部11dには図3
に示すようにフィン14が形成されているので、中間部
11dの下部(表面側)11eから熱が効率よく放熱さ
れる。したがって、中間部11dの下部11eの表面温
度が低くなる。
【0018】図5は本実施の形態によるカバーの表面温
度の分布を示すグラフである。図5から分かるように、
本実施の形態ではヒートスポットは発生せず、カバー1
1の全体に渡ってほぼ均一な温度になっている。
【0019】上記実施の形態ではノートパソコンのカバ
ーを例に説明したが、高発熱部品を使用する機器であれ
ば他の装置にも本発明を適用可能であることはいうまで
もない。また高発熱部品としてCPUを用いた例を示し
たが、CPUの他にも例えばチップセットを実装する場
合でも本発明の放熱構造を適用できる。
【0020】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、カバーを直接的に高発熱部品に接触させる構造とし
たので、部品点数を削減できる。また高発熱部品からの
熱は直接カバーに伝わり、熱の伝達効率は向上する。熱
を伝えられたカバーは、中間に空気層を有する二重底部
の構造により、カバーの表面に熱が伝達されるまでには
低温になり、カバーの表面におけるヒートスポットの発
生を防止することができる。さらに断面積の大きい放熱
経路を複数設けたことにより、カバーの広い領域に渡っ
て熱を拡散でき、カバー全体の温度をほぼ均一にするこ
とが可能である。このためカバーに特殊な塗装を施す必
要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の放熱構造を示す断面図で
ある。
【図2】実施の形態のカバーを示す切欠き斜視図であ
る。
【図3】カバーの表面を示す平面図である。
【図4】拡張部と同形状の物体を示す斜視図である。
【図5】実施の形態によるカバーの表面温度の分布を示
すグラフである。
【図6】従来の放熱構造を示す断面図である。
【図7】従来のカバーの表面温度の分布を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
2 CPU 3 熱伝導シート 11 カバー 11a 接触部 11b 底部 11d 中間部 12 二重底部 13 空気層 14 フィン 15a、15b 拡張部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に実装された発熱部品から発せられ
    る熱をカバーに放熱する放熱構造において、 熱伝導シートを介して発熱部品に接触する接触部と、 前記接触部に対向する位置に前記接触部における発熱部
    品の実装領域よりも充分大きい広さを有し中間に空気層
    を有する二重底部とを前記カバーに設けたことを特徴と
    する発熱部品の放熱構造。
  2. 【請求項2】 複数の放熱経路を設けた請求項1記載の
    発熱部品の放熱構造。
  3. 【請求項3】 前記複数の放熱経路において放熱ルート
    に対する断面積を大きくした請求項2記載の発熱部品の
    放熱構造。
  4. 【請求項4】 前記二重底部にはフィン構造を施した請
    求項1記載の発熱部品の放熱構造。
JP11216861A 1999-07-30 1999-07-30 発熱部品の放熱構造 Withdrawn JP2001044673A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006203018A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子機器における表面温度分布の調節方法
JPWO2018003356A1 (ja) * 2016-06-28 2019-04-18 日本ゼオン株式会社 放熱装置

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JP2006203018A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子機器における表面温度分布の調節方法
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Effective date: 20061003