JP2001044546A - 光カプラ、光増幅器、光増幅装置および光通信システム - Google Patents

光カプラ、光増幅器、光増幅装置および光通信システム

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JP2001044546A
JP2001044546A JP11217332A JP21733299A JP2001044546A JP 2001044546 A JP2001044546 A JP 2001044546A JP 11217332 A JP11217332 A JP 11217332A JP 21733299 A JP21733299 A JP 21733299A JP 2001044546 A JP2001044546 A JP 2001044546A
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band
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広帯域に亘って信号光の光増幅が可能であっ
て雑音特性が良好な光増幅装置等を提供する。 【解決手段】 入力端11より入力した信号光は光分波
部110によりCバンドの信号光とLバンドの信号光と
に分波され、Cバンドの信号光はCバンド用光増幅器2
00により光増幅され、Lバンドの信号光は光フィルタ
120を透過した後にLバンド用光増幅器300により
光増幅される。Cバンド用光増幅器200から出力され
たCバンドの信号光と、Lバンド用光増幅器300から
出力されたLバンドの信号光とは、光合波器400によ
り合波されて出力端12より出力される。Lバンド用光
増幅器300における光増幅の際に生じる逆ASE光は
光フィルタ120により遮断されるので、その逆ASE
光がCバンド用光増幅器200に入力することが防止さ
れ、雑音指数の劣化が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広帯域の多波長の
信号光を一括光増幅することができる光増幅装置、この
光増幅装置において好適に用いられる光カプラ、この光
増幅装置において好適に用いられ所定波長帯域の信号光
を光増幅する光増幅器、および、この光増幅装置を用い
て信号光を増幅中継する光通信システムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】波長多重(WDM: Wavelength Divisio
n Multiplexing)伝送システムは、多波長の信号光を伝
送することにより高速・大容量の光通信を行うことがで
きる。光伝送路として用いられる石英系光ファイバの伝
送損失が波長1.55μm付近で小さく、Cバンド(波
長1.55μm帯、一般には1530nm〜1562n
m)の光を増幅するCバンド用光増幅器が実用化されて
いることから、WDM伝送システムではCバンドの多波
長信号光が用いられている。
【0003】ところが、近年では更なる高速化・大容量
化が要求され、また、Lバンド(波長1.58μm帯、
一般には1574nm〜1605nm)の光を増幅する
Lバンド用光増幅器が開発されつつあることから、Cバ
ンドの信号光に加えてLバンドの信号光をも用いてWD
M伝送を行うことが検討されている(例えば、文献「M.
X. Ma, et al., "765 Gb/s over 2,000 km Transmissi
on Using C- and L-Band Erbium Doped Fiber Amplifie
rs", OFC'99, Postdeadline papers, PD16 (1999)」を
参照)。
【0004】このような光通信システムにおいてCバン
ドおよびLバンドの双方を含む帯域で信号光を光増幅す
る光増幅装置は、光分波部、Cバンド用光増幅器、Lバ
ンド用光増幅器および光合波器を備えている。すなわ
ち、光増幅装置は、入力した信号光を光分波部によりC
バンドとLバンドとに分波して、Cバンドの信号光につ
いてはCバンド用光増幅器により光増幅し、Lバンドの
信号光についてはLバンド用光増幅器により光増幅し、
これら光増幅されたCバンドの信号光とLバンドの信号
光とを光合波器により合波して出力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
光増幅装置は以下のような問題点を有していることを本
願発明者は見出した。すなわち、Lバンド用光増幅器で
生じる逆ASE光はLバンドではなくCバンドにピーク
を有し、また、光分波部におけるバンド間アイソレーシ
ョンは完全ではない。それ故、Lバンド用光増幅器で生
じた逆ASE光は、光分波部の前段に接続された光ファ
イバ線路におけるレイリー散乱に因り、戻り光として光
分波部を経てCバンド用光増幅器に入力して、Cバンド
について見かけ上の雑音指数の劣化の要因となる。ま
た、このような光増幅装置を用いて信号光を増幅中継す
る光通信システムにおいては、良好な光SN比を確保し
ようとすれば増幅中継の段数を少なくせざるを得ず、長
距離通信を行う上で問題となる。
【0006】本発明は、本願発明者の上記知見に基づい
て、上記問題点を解消する為になされたものであり、広
帯域に亘って信号光の光増幅が可能であって雑音特性が
良好な光増幅装置、この光増幅装置において好適に用い
られる光カプラ、この光増幅装置において好適に用いら
れ所定波長帯域の信号光を光増幅する光増幅器、およ
び、この光増幅装置を用いて増幅中継な段数を多くする
ことができる光通信システムを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光カプラ
は、第1ポート、第2ポートおよび第3ポートを有し、
(1) 第1ポートより入力する光を短波長側帯域の光と長
波長側帯域の光とに分波して、短波長側帯域の光を第2
ポートへ出力し、長波長側帯域の光を第3ポートへ向け
て出力する光分波部と、(2) 光分波部と第3ポートとの
間の長波長側帯域の光の光路上に設けられ、長波長側帯
域の光を透過させるとともに、短波長側帯域の光を遮断
する光フィルタとを備えることを特徴とする。
【0008】この光カプラによれば、第1ポートより入
力した光は光分波部により短波長側帯域の光と長波長側
帯域の光とに分波される。光分波部により分波された短
波長側帯域の光は第2ポートへ出力される。一方、光分
波部により分波された長波長側帯域の光は光フィルタを
透過して第3ポートへ出力される。第3ポートから短波
長側帯域の光が入力したとしても、その光は光フィルタ
により遮断されるので、光分波部の帯域間アイソレーシ
ョンが不完全であっても、第3ポートから入力した短波
長側帯域の光が第2ポートへ出力されることはない。し
たがって、この光カプラは、後述する本発明に係る光増
幅装置において好適に用いられる。
【0009】また、本発明に係る光カプラでは、光フィ
ルタは光ファイバのコアにグレーティングが形成された
光ファイバグレーティングであることを特徴とする。こ
の場合には、この光フィルタが透過させるべき長波長側
帯域の光に対する挿入損が小さく、また、この光フィル
タが光ファイバと融着接続される場合には融着損も小さ
い。殊に、光ファイバグレーティングの形成される光フ
ァイバとその両端につながる光ファイバが同種のもので
ある場合は、融着損は略零となる。
【0010】本発明に係る光増幅器は、(1) 所定波長帯
域の信号光を光増幅する増幅用光導波路と、(2) 増幅用
光導波路の前段に設けられ、上記所定波長帯域の光を透
過させるとともに、増幅用光導波路で発生する逆ASE
光のうち上記所定波長帯域より短波長側帯域の光を遮断
する光フィルタとを備えることを特徴とする。
【0011】この光増幅器によれば、所定波長帯域の信
号光の光増幅の際に、上記所定波長帯域より短波長の逆
ASE光が増幅用光導波路から発生することがあって
も、この逆ASE光は、光フィルタにより遮断されるの
で、この光増幅器から出力されて他の光学部品へ入力す
ることがなく、他の光学部品における雑音指数劣化の要
因となることがない。したがって、この光増幅器は、後
述する本発明に係る光増幅装置における長波長側帯域用
光増幅器および光フィルタを含むものとして好適に用い
られる。
【0012】また、本発明に係る光増幅器では、光フィ
ルタは光ファイバのコアにグレーティングが形成された
光ファイバグレーティングであることを特徴とする。こ
の場合には、この光フィルタが透過させるべき上記所定
波長帯域の光に対する挿入損が小さく、また、この光フ
ィルタが光ファイバと融着接続される場合には融着損も
小さい。
【0013】本発明に係る光増幅装置は、(1) 入力端よ
り入力した信号光を短波長側帯域の信号光と長波長側帯
域の信号光とに分波して、短波長側帯域の信号光および
長波長側帯域の信号光それぞれを互いに異なるポートよ
り出力する光分波部と、(2)光分波部から出力された短
波長側帯域の信号光を、蛍光物質が添加された短波長側
帯域増幅用光導波路で光増幅して出力する短波長側帯域
用光増幅器と、(3) 光分波部から出力された長波長側帯
域の信号光を、上記蛍光物質と同一種類の蛍光物質が添
加された長波長側帯域増幅用光導波路で光増幅して出力
する長波長側帯域用光増幅器と、(4) 短波長側帯域用光
増幅器から出力された短波長側帯域の信号光と、長波長
側帯域用光増幅器から出力された長波長側帯域の信号光
とを入力し、これらを合波して出力端より出力する光合
波器と、(5) 光分波部と長波長側帯域増幅用光導波路と
の間の光路上に設けられ、長波長側帯域の光を透過させ
るとともに、短波長側帯域の光を遮断する光フィルタと
を備えることを特徴とする。
【0014】この光増幅装置によれば、入力端より入力
した信号光は、光分波部により、短波長側帯域の信号光
と長波長側帯域の信号光とに分波され、短波長側帯域の
信号光および長波長側帯域の信号光それぞれが互いに異
なるポートより出力される。光分波部から出力された短
波長側帯域の信号光は、短波長側帯域用光増幅器の短波
長側帯域増幅用光導波路で光増幅されて出力され、一
方、光分波部から出力された長波長側帯域の信号光は、
光フィルタを透過した後に、長波長側帯域用光増幅器の
長波長側帯域増幅用光導波路で光増幅されて出力され
る。短波長側帯域用光増幅器から出力された短波長側帯
域の信号光と、長波長側帯域用光増幅器から出力された
長波長側帯域の信号光とは、光合波器により合波されて
出力端より出力される。
【0015】短波長側帯域増幅用光導波路および長波長
側帯域増幅用光導波路それぞれに添加されている蛍光物
質が互いに同一種類であるので、長波長側帯域増幅用光
導波路における反転分布を低く抑えることで、長波長側
帯域用光増幅器の利得帯域を短波長側帯域用光増幅器の
利得帯域より長波長にすることができる。このとき、長
波長側帯域用光増幅器における光増幅の際に生じる逆A
SE光は、短波長側帯域のものである場合があり、もし
短波長側帯域用光増幅器に入力すれば雑音指数劣化の要
因となる。しかし、本発明に係る光増幅装置では、この
逆ASE光は光フィルタにより遮断されるので、光分波
部の帯域間アイソレーションが不完全であっても、この
逆ASE光が短波長側帯域用光増幅器に入力することが
防止され、短波長側帯域用光増幅器の雑音指数の劣化が
抑制される。
【0016】また、本発明に係る光増幅装置では、光フ
ィルタは光ファイバのコアにグレーティングが形成され
た光ファイバグレーティングであることを特徴とする。
この場合には、この光フィルタが透過させるべき長波長
側帯域の信号光に対する挿入損が小さく、この光フィル
タが光ファイバと融着接続される際の融着損も小さい。
【0017】また、本発明に係る光増幅装置では、短波
長側帯域増幅用光導波路および長波長側帯域増幅用光導
波路それぞれに添加される蛍光物質が希土類元素である
のが好適であり、希土類元素の中でも特にEr元素であ
るのが更に好適である。蛍光物質がEr元素である場合
には、光伝送路として用いられる石英系光ファイバの伝
送損失が小さい波長帯域で効率的な光増幅が行われる。
【0018】本発明に係る光通信システムは、上記の光
増幅装置を用いて信号光を増幅中継することを特徴とす
る。この光通信システムによれば、各光増幅装置におい
て光増幅可能な信号光波長帯域が広く、また、各光増幅
装置の雑音特性が良好であることから増幅中継の段数を
従来の場合より多くしても良好な光SN比を確保するこ
とができるので、大容量で長距離の通信を行うことがで
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明にお
いて同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を
省略する。
【0020】図1は、本実施形態に係る光増幅装置1お
よび光カプラ100の構成図である。本実施形態に係る
光増幅装置1は、光カプラ100、Cバンド用光増幅器
(短波長側帯域用光増幅器)200、Lバンド用光増幅
器(長波長側帯域用光増幅器)300および光合波器4
00を備えており、入力端11に入力するCバンドおよ
びLバンドの信号光を一括光増幅して出力端12から出
力する。
【0021】光カプラ100は、第1ポート101、第
2ポート102および第3ポート103を有しており、
光分波部110および光フィルタ120を備えている。
光分波部110は、Cバンド(波長1.55μm帯、一
般には1530nm〜1562nm)およびLバンド
(波長1.58μm帯、一般には1574nm〜160
5nm)の双方を含む波長帯域の信号光を第1ポート1
01より入力し、これをCバンドの信号光とLバンドの
信号光とに分波して、Cバンドの信号光を第2ポート1
02へ出力し、Lバンドの信号光を第3ポート103へ
出力する。光分波部110は、Cバンドの信号光および
Lバンドの信号光のうち一方を反射させ他方を透過させ
るグレーティングや干渉フィルタを含むものであるのが
好適である。特に、誘電体多層膜からなる干渉フィルタ
を含むものである場合には、光分波部110は、反射さ
せるバンドの信号光の位相を変化させることないので、
そのバンドの信号光の伝送速度を大きくすることができ
る点で好適である。
【0022】光フィルタ120は、光分波部110と第
3ポート103との間のLバンド光路上に設けられ、L
バンドの光を透過させるとともに、Cバンドの光を遮断
する。光フィルタ120は、光ファイバのコアにチャー
プトグレーティング(光ファイバ長手方向に間隔が変化
している屈折率変調)が形成されたチャープトファイバ
グレーティングであるのが好適であり、この場合には、
透過させるべきLバンドの信号光に対する挿入損失が小
さい。また、光フィルタ120は、グレーティングが傾
斜して形成されているのが好適であり、この場合には、
遮断すべきCバンドの光を元の光路へ反射させることが
ない。
【0023】Cバンド用光増幅器200は、光カプラ1
00の第2ポート102から出力されたCバンドの信号
光を光増幅して出力する。Lバンド用光増幅器300
は、光カプラ100の第3ポート103から出力された
Lバンドの信号光を光増幅して出力する。光合波器40
0は、Cバンド用光増幅器200により光増幅されて出
力されたCバンドの信号光と、Lバンド用光増幅器30
0により光増幅されて出力されたLバンドの信号光とを
入力し、これらを合波して出力する
【0024】Cバンド用光増幅器200は、入力側から
出力側へ順に接続されたWDMカプラ221、増幅用光
導波路211、光アイソレータ231、WDMカプラ2
22、増幅用光導波路212、利得等化器240および
光アイソレータ232を備える。さらに、Cバンド用光
増幅器200は、WDMカプラ221に接続された励起
光源251、および、WDMカプラ222に接続された
励起光源252を備える。Cバンド用光増幅器200
は、雑音指数の低減を図るべく、2つの増幅用光導波路
211および212を備える2段構成とし、前段の増幅
用光導波路211の前には光アイソレータ(一般に0.
5dB程度の挿入損を有する)を設けていない。
【0025】増幅用光導波路211および212それぞ
れは、蛍光物質(好適にはEr元素)が添加されて信号
光を光増幅する光導波路(好適には光ファイバ)であ
る。WDMカプラ221は、Cバンド信号光を順方向に
通過させるとともに、励起光源251から出力された励
起光を増幅用光導波路211へ導入する。同様に、WD
Mカプラ222は、Cバンド信号光を順方向に通過させ
るとともに、励起光源252から出力された励起光を増
幅用光導波路212へ導入する。光アイソレータ231
および232それぞれは、順方向に光を通過させるが、
逆方向には光を通過させない。利得等化器240は、C
バンドにおいて増幅用光導波路211および212の利
得スペクトルと略同形状の損失スペクトルを有してお
り、Cバンド用光増幅器200全体の利得を等化する。
【0026】Lバンド用光増幅器300は、入力側から
出力側へ順に接続されたWDMカプラ321、増幅用光
導波路311、光アイソレータ331、WDMカプラ3
22、増幅用光導波路312、利得等化器340および
光アイソレータ332を備える。さらに、Lバンド用光
増幅器300は、WDMカプラ321に接続された励起
光源351、および、WDMカプラ322に接続された
励起光源352を備える。Lバンド用光増幅器300
も、雑音指数の低減を図るべく、2つの増幅用光導波路
311および312を備える2段構成とし、前段の増幅
用光導波路311の前には光アイソレータを設けていな
い。
【0027】増幅用光導波路311および312それぞ
れは、蛍光物質(好適にはEr元素)が添加されて信号
光を光増幅する光導波路(好適には光ファイバ)であ
る。WDMカプラ321は、Lバンド信号光を順方向に
通過させるとともに、励起光源351から出力された励
起光を増幅用光導波路311へ導入する。同様に、WD
Mカプラ322は、Lバンド信号光を順方向に通過させ
るとともに、励起光源352から出力された励起光を増
幅用光導波路312へ導入する。光アイソレータ331
および332それぞれは、順方向に光を通過させるが、
逆方向には光を通過させない。利得等化器340は、L
バンドにおいて増幅用光導波路311および312の利
得スペクトルと略同形状の損失スペクトルを有してお
り、Lバンド用光増幅器300全体の利得を等化する。
【0028】この光増幅装置1は以下のように動作す
る。Cバンド用光増幅器200では、励起光源251か
ら出力された励起光がWDMカプラ221を経て増幅用
光導波路211に供給され、励起光源252から出力さ
れた励起光がWDMカプラ222を経て増幅用光導波路
212に供給される。Lバンド用光増幅器300では、
励起光源351から出力された励起光がWDMカプラ3
21を経て増幅用光導波路311に供給され、励起光源
352から出力された励起光がWDMカプラ322を経
て増幅用光導波路312に供給される。
【0029】光増幅装置1の入力端11に信号光が入力
すると、その信号光は、光カプラ100の第1ポートに
入力し、光分波部110によりCバンドとLバンドとに
分波される。そして、Cバンドの信号光は第2ポート1
02から出力され、Lバンドの信号光は光フィルタ12
0を経て第3ポート103から出力される。
【0030】光カプラ100の第2ポート102から出
力されたCバンドの信号光は、Cバンド用光増幅器20
0のWDMカプラ221、増幅用光導波路211、光ア
イソレータ231、WDMカプラ222、増幅用光導波
路212、利得等化器240および光アイソレータ23
2を順次に経てCバンド用光増幅器200から出力され
るが、この間に増幅用光導波路211および212によ
り光増幅され、利得等化器240により利得等化され
る。
【0031】光カプラ100の第3ポート103から出
力されたLバンドの信号光は、Lバンド用光増幅器30
0のWDMカプラ321、増幅用光導波路311、光ア
イソレータ331、WDMカプラ322、増幅用光導波
路312、利得等化器340および光アイソレータ33
2を順次に経てLバンド用光増幅器300から出力され
るが、この間に増幅用光導波路311および312によ
り光増幅され、利得等化器340により利得等化され
る。
【0032】Cバンド用光増幅器200から出力された
Cバンドの信号光、および、Lバンド用光増幅器300
から出力されたLバンドの信号光は、光合波器400に
より合波される。そして、その合波された信号光は、光
増幅装置1の出力端12から出力される。
【0033】Lバンド用光増幅器300においてLバン
ドの信号光の光増幅の際にCバンドの逆ASE光が生じ
る。Lバンド用光増幅器300で発生した逆ASE光
は、光フィルタ120が設けられていないとすれば、光
分波部110のバンド間アイソレーションの不完全さ故
にCバンド用光増幅器200に入力し、Cバンド用光増
幅器200の雑音指数の劣化の原因となる。しかし、本
実施形態では、光フィルタ120が設けられているの
で、Lバンド用光増幅器300で発生した逆ASE光
は、光フィルタ120により遮断される。したがって、
Cバンド用光増幅器200に入力することが防止され、
Cバンド用光増幅器200の雑音指数の劣化が抑制され
る。
【0034】次に、より具体的な光増幅装置1の実施例
について説明する。光カプラ100は、光分波部110
が干渉フィルタであって、光フィルタ120がチャープ
トファイバグレーティングであるとする。光分波部11
0の挿入損(すなわち、光フィルタ120が設けられて
いない場合の光カプラ100の挿入損)は、図2に示す
ように、第1ポート101と第2ポート102との間
で、Cバンドについて0.7dBであり、Lバンドにつ
いて20dBであるとし、また、第1ポート101と第
3ポート103との間で、Cバンドについて10dBで
あり、Lバンドについて0.4dBであるとする。光フ
ィルタ120の透過率は、図3に透過スペクトルを模式
的に示すように、Cバンドで−15dB程度であり、L
バンドで略0dBであるとする。
【0035】増幅用光導波路211,212,311お
よび312それぞれは、Er元素に加えてAl元素が共
添加された石英系の光ファイバであって、Er濃度が5
00wt.ppmであり、カットオフ波長が1.1μm
である。Cバンド用の前段の増幅用光導波路211の長
さは5mであり、後段の増幅用光導波路212の長さも
5mである。Lバンド用の前段の増幅用光導波路311
の長さは15mであり、後段の増幅用光導波路312の
長さは60mである。
【0036】Cバンド用の前段の増幅用光導波路211
に励起光源251から順方向に供給される励起光は、波
長が0.98μmであって、パワーが75mWである。
Cバンド用の後段の増幅用光導波路212に励起光源2
52から順方向に供給される励起光は、波長が1.48
μmであって、パワーが15mWである。Lバンド用の
前段の増幅用光導波路311に励起光源351から順方
向に供給される励起光は、波長が0.98μmであっ
て、パワーが75mWである。また、Lバンド用の後段
の増幅用光導波路312に励起光源352から順方向に
供給される励起光は、波長が1.48μmであって、パ
ワーが40mWである。光増幅装置1全体の利得を14
dBとする。また、CバンドおよびLバンドそれぞれに
ついて光増幅装置1の入力端11に入力する信号光を−
15.5dBm/ch×8chとする。
【0037】増幅用光導波路(Er添加光ファイバ)2
11,212,311および312それぞれに添加され
ているErイオンの蛍光スペクトルのピーク波長は15
30nm付近であるが、Lバンド用光増幅器300の増
幅用光導波路311および312それぞれでは、反転分
布を低く抑えることにより、利得が発生する波長域をL
バンドにシフトさせる。ただし、Lバンド用光増幅器3
00で発生する逆ASE光のピーク波長をもLバンドに
シフトさせるとは限らない。
【0038】図4は、本実施例におけるCバンド用光増
幅器200およびLバンド用光増幅器300それぞれの
逆ASEスペクトルを示すグラフである。このグラフに
おける波長の分解能は0.5nmである。Cバンド用光
増幅器200の逆ASEスペクトルはCバンド用光増幅
器200の入力端(図1中のC1点)で測定したもので
あり、Lバンド用光増幅器300の逆ASEスペクトル
はLバンド用光増幅器300の入力端(図1中のL1
点)で測定したものである。このグラフから判るよう
に、Lバンド用光増幅器300の逆ASE光は、Erイ
オン本来の蛍光ピーク波長である1530nmでピーク
を有しており、そのピーク値が−1dBmにも達してい
る。
【0039】もし、光フィルタ120を設けない場合に
は、これらの逆ASE光は、光増幅装置1の入力端11
の前に接続された光ファイバ線路におけるレイリー散乱
に因り、戻り光として入力端11より光増幅装置1に入
力し、光分波部110を経てCバンド用光増幅器200
に入力して、雑音指数の劣化の原因となる。入力端11
の前に接続された光ファイバ線路が標準的なシングルモ
ード光ファイバであるとすれば、レイリー散乱による戻
り光比は35dB程度となる。このことに加えて、図2
で説明した光分波部110の挿入損を考慮すると、Cバ
ンド用光増幅器200およびLバンド用光増幅器300
それぞれの見かけ上の雑音指数の劣化量は、図5および
図6に示す表のとおりとなる。
【0040】図5および図6それぞれは、光フィルタ1
20を設けない場合における各点での逆ASE光パワー
(@1530nm、@1575nm)をまとめた図表で
ある。A点は入力端11と光カプラ100の第1ポート
101との間の点であり、C1点はCバンド用光増幅器
200の入力端であり、C2点はCバンド用光増幅器2
00の出力端であり、L1点はLバンド用光増幅器30
0の入力端であり、L2点はLバンド用光増幅器300
の出力端である。図5は、Lバンド用光増幅器300か
ら出力される逆ASE光について、L1点での出力パワ
ー、A点での戻り光の入力パワー、C1点での入力パワ
ー、C2点での出力パワー、L1点での入力パワー、お
よび、L2点での出力パワーそれぞれを示し、また、本
来のASE光のパワーおよび実効的な雑音指数の劣化量
を示す。図6は、Cバンド用光増幅器200から出力さ
れる逆ASE光について、C1点での出力パワー、A点
での戻り光の入力パワー、C1点での入力パワー、C2
点での出力パワー、L1点での入力パワー、および、L
2点での出力パワーそれぞれを示し、また、本来のAS
E光のパワーおよび実効的な雑音指数の劣化量を示す。
【0041】これらの図から判るように、光フィルタ1
20を設けない場合には、Lバンド用光増幅器300に
おいては、逆ASE光のレイリー散乱成分があったとし
ても、見かけ上の雑音指数の劣化量は0.177dB程
度であり、前段の増幅用光導波路311の前に光アイソ
レータ(挿入損0.5dB)を設けなかったことに因る
雑音指数の改善効果が得られている。一方、Cバンド用
光増幅器200においては、自ら放出した逆ASE光の
レイリー散乱成分が再入力したときの見かけ上の雑音指
数の劣化量は0.166dB程度であるが、Lバンド用
光増幅器300から発生した逆ASE光のレイリー散乱
成分が入力したときの見かけ上の雑音指数の劣化量は
3.3dB以上となっている。これは、Lバンド用光増
幅器300から発生した逆ASE光が、光分波部110
のバンド間アイソレーションの不完全さに因り、Cバン
ド用光増幅器200に混入するからである。
【0042】そこで、本実施形態に係る光増幅装置1で
は、図1に示すように光フィルタ120を設けること
で、Cバンド用光増幅器200の雑音指数の劣化を抑制
している。すなわち、Lバンド用光増幅器300から発
生した逆ASE光は、光フィルタ120により遮断され
るので、この逆ASE光のレイリー散乱成分がCバンド
用光増幅器200に入力するのが防止され、これに因り
Cバンド用光増幅器200の雑音指数の劣化が抑制され
る。
【0043】なお、Lバンド用光増幅器300から発生
した逆ASE光が光フィルタ120により反射されてL
バンド用光増幅器300に入力することも回避すべきで
あることから、光フィルタ120がグレーティングで構
成される場合には、そのグレーティングを斜めに形成す
るのが好適である。
【0044】また、Lバンド用光増幅器300の雑音指
数の劣化を抑制する為に、Lバンドでの光フィルタ12
0の挿入損が小さいことが重要もあるから、光フィルタ
120は、ファイバグレーティングであるのが好適であ
る。また、光合波器110とWDMカプラ321との間
を接続する光ファイバと同種の光ファイバに形成された
ものであれば融着損も殆ど無いので好適である。
【0045】また、図1に示した本実施形態に係る光増
幅装置1では、光フィルタ120は、光カプラ100の
1要素であるとしたが、これに限られるものではない。
光フィルタ120は、光分波部110とLバンド用光増
幅器300の増幅用光導波路311との間のLバンド信
号光の光路上に設けられればよい。光フィルタ120
は、光カプラ100およびLバンド用光増幅器300の
何れにも属さない独立の要素であってもよいし、Lバン
ド用光増幅器300の1要素であってもよい。後者の場
合には、図7に示すように、光フィルタ120はLバン
ド用光増幅器300の入力端と前段の増幅用光導波路3
11との間に設けられる。増幅用光導波路311で発生
した逆ASE光は、光フィルタ120により遮断され
て、Lバンド用光増幅器300の入力端より外部に出力
されることがない。
【0046】図8は、本実施形態に係る光通信システム
の概略構成図である。この光通信システムは、送信局2
と受信局3との間にN段の光増幅装置11〜1Nが順に設
けられている。光増幅装置11〜1Nそれぞれは、図1に
示した光増幅装置1と同様の構成である。送信局2と光
増幅装置11との間は光ファイバ線路41により接続され
ている。光増幅装置1n-1と光増幅装置1nとの間は光フ
ァイバ線路4nにより接続されている(n=2〜N)。
また、光増幅装置1Nと受信局3との間は光ファイバ線
路4N+1により接続されている。この光通信システムに
おいて、CバンドおよびLバンドの双方に亘る波長帯域
の多波長信号光は、送信局2から送出され、光増幅装置
1〜1Nにより順次に増幅中継されて伝送され、受信局
3に到達して受信される。
【0047】光増幅装置1すなわち光増幅装置11〜1N
それぞれは、図1中のB点(出力端12と光合波器40
0との間の点)において37.8dB(波長分解能0.
1nm)程度の光SN比を確保することができる。した
がって、例えば、1波あたり2.5Gb/sの信号を伝
送する光通信システムでは、波形歪み等を考慮してマー
ジンを見込むと20dB程度の光SN比が必要である
が、この光増幅装置1を用いれば増幅中継可能な段数N
は60程度まで可能である。なお、光フィルタ120を
設けない場合には、本実施形態の場合と比べると、増幅
中継可能な段数は半分程度にまで減少する。また、光フ
ィルタ120を設けることなく、Cバンド用光増幅器2
00の増幅用光導波路211およびLバンド用光増幅器
300の増幅用光導波路311それぞれの前段に光アイ
ソレータを設ける場合には、本実施形態の場合と比べる
と、増幅中継可能な段数は90%程度にまで減少する。
【0048】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではなく種々の変形が可能である。例えば、増幅用光導
波路211,212,311および312それぞれは、
光ファイバでなくてもよく、平面光導波路であってもよ
い。また、増幅用光導波路211,212,311およ
び312それぞれは、Er元素が添加されたものでなく
てもよく、他の蛍光物質(例えばTm元素等の希土類元
素)が添加されたものであってもよい。
【0049】増幅用光導波路にTm元素が添加される場
合には、1.47μm帯および1.50μm帯の双方に
亘る広い帯域で光増幅を行うことができる。すなわち、
Tm元素本来の蛍光スペクトルのピーク波長は1.47
μm付近であるが、反転分布を低く抑えることにより、
利得が発生する波長域を波長1.50μm帯にシフトさ
せることができる。そこで、光分波部により波長1.4
7μm帯の信号光と波長1.50μm帯の信号光とに分
波し、波長1.47μm帯用光増幅器により波長1.4
7μm帯の信号光を光増幅し、波長1.50μm帯用光
増幅器により波長1.50μm帯の信号光を光増幅する
ことで、これら波長1.47μm帯および波長1.50
μm帯の双方に亘る広い帯域で光増幅を行うことができ
る。
【0050】この波長1.50μm帯用光増幅器でも、
波長1.47μm付近にピーク波長を有する逆ASE光
が発生する。このASE光が波長1.47μm帯用光増
幅器に入力すると、波長1.47μm帯光増幅器の雑音
指数が劣化する。そこで、この場合にも、上記実施形態
と同様に、光分波部と波長1.50μm帯用光増幅器の
増幅用光導波路との間の波長1.50μm帯の信号光の
光路上に光フィルタを設ける。そして、この光フィルタ
により、波長1.50μm帯の光を透過させるととも
に、波長1.47μm帯の光を遮断することで、波長
1.50μm帯用光増幅器で発生したASE光が波長
1.47μm帯用光増幅器に入力するのを防止して、波
長1.47μm帯光増幅器の雑音指数の劣化を抑制する
ことができる。
【0051】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明に
係る光カプラによれば、第1ポートより入力した光は光
分波部により短波長側帯域の光と長波長側帯域の光とに
分波され、短波長側帯域の光が第2ポートへ出力され、
長波長側帯域の光が光フィルタを透過して第3ポートへ
出力される。第3ポートから短波長側帯域の光が入力し
たとしても、その光は光フィルタにより遮断されるの
で、光分波部の帯域間アイソレーションが不完全であっ
ても、第3ポートから入力した短波長側帯域の光が第2
ポートへ出力されることはない。したがって、この光カ
プラは、本発明に係る光増幅装置において好適に用いら
れる。
【0052】本発明に係る光増幅器によれば、所定波長
帯域の信号光の光増幅の際に、上記所定波長帯域より短
波長の逆ASE光が増幅用光導波路から発生することが
あっても、この逆ASE光は、光フィルタにより遮断さ
れるので、この光増幅器から出力されて他の光学部品へ
入力することがなく、他の光学部品における雑音指数劣
化の要因となることがない。したがって、この光増幅器
は、本発明に係る光増幅装置における長波長側帯域用光
増幅器および光フィルタを含むものとして好適に用いら
れる。
【0053】本発明に係る光増幅装置によれば、入力端
より入力した信号光は光分波部により短波長側帯域の信
号光と長波長側帯域の信号光とに分波され、短波長側帯
域の信号光は短波長側帯域用光増幅器の短波長側帯域増
幅用光導波路で光増幅され、一方、長波長側帯域の信号
光は光フィルタを透過した後に長波長側帯域用光増幅器
の長波長側帯域増幅用光導波路で光増幅される。そし
て、短波長側帯域用光増幅器から出力された短波長側帯
域の信号光と、長波長側帯域用光増幅器から出力された
長波長側帯域の信号光とは、光合波器により合波されて
出力端より出力される。長波長側帯域用光増幅器におけ
る光増幅の際に生じる逆ASE光は光フィルタにより遮
断される。したがって、光分波部の帯域間アイソレーシ
ョンが不完全であっても、その逆ASE光が短波長側帯
域用光増幅器に入力することが防止され、短波長側帯域
用光増幅器の雑音指数の劣化が抑制される。
【0054】また、本発明に係る光カプラ、光増幅器お
よび光増幅装置それぞれでは、光フィルタは光ファイバ
のコアにグレーティングが形成された光ファイバグレー
ティングであるのが好適であり、この場合には、この光
フィルタが透過させるべき波長帯域の光に対する挿入損
が小さく、この光フィルタが光ファイバと融着接続され
る際の融着損も小さい。また、増幅用光導波路に添加さ
れる蛍光物質がEr元素である場合には、光伝送路とし
て用いられる石英系光ファイバの伝送損失が小さい波長
帯域で効率的な光増幅が行われる。
【0055】本発明に係る光通信システムは、上記の光
増幅装置を用いて信号光を増幅中継するものであり、各
光増幅装置において光増幅可能な信号光波長帯域が広
く、また、各光増幅装置の雑音特性が良好であることか
ら増幅中継の段数を従来の場合より多くしても良好な光
SN比を確保することができるので、大容量で長距離の
通信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る光増幅装置および光カプラの
構成図である。
【図2】本実例に係る光合波器の特性を説明する図であ
る。
【図3】本実施例における光フィルタの透過スペクトル
を模式的に示す図である。
【図4】本実施例におけるCバンド用光増幅器およびL
バンド用光増幅器それぞれの逆ASEスペクトルを示す
グラフである。
【図5】光フィルタを設けない場合における各点での逆
ASE光パワーをまとめた図表である。
【図6】光フィルタを設けない場合における各点での逆
ASE光パワーをまとめた図表である。
【図7】本実施形態に係る光増幅器の概略構成図であ
る。
【図8】本実施形態に係る光通信システムの概略構成図
である。
【符号の説明】
1…光増幅装置、11…入力端、12…出力端、100
…光カプラ、101…第1ポート、102…第2ポー
ト、103…第3ポート、110…光分波部、120…
光フィルタ、200…Cバンド用光増幅器(短波長側帯
域用光増幅器)、211,212…増幅用光導波路(短
波長側帯域増幅用光導波路)、221,222…WDM
カプラ、231,232…光アイソレータ、240…利
得等化器、251,252…励起光源、300…Lバン
ド用光増幅器(長波長側帯域用光増幅器)、311,3
12…増幅用光導波路(長波長側帯域増幅用光導波
路)、321,322…WDMカプラ、331,332
…光アイソレータ、340…利得等化器、351,35
2…励起光源、400…光合波器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04J 14/00 14/02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ポート、第2ポートおよび第3ポー
    トを有し、 前記第1ポートより入力する光を短波長側帯域の光と長
    波長側帯域の光とに分波して、前記短波長側帯域の光を
    前記第2ポートへ出力し、前記長波長側帯域の光を前記
    第3ポートへ向けて出力する光分波部と、 前記光分波部と前記第3ポートとの間の前記長波長側帯
    域の光の光路上に設けられ、前記長波長側帯域の光を透
    過させるとともに、前記短波長側帯域の光を遮断する光
    フィルタとを備えることを特徴とする光カプラ。
  2. 【請求項2】 前記光フィルタは光ファイバのコアにグ
    レーティングが形成された光ファイバグレーティングで
    あることを特徴とする請求項1記載の光カプラ。
  3. 【請求項3】 所定波長帯域の信号光を光増幅する増幅
    用光導波路と、 前記増幅用光導波路の前段に設けられ、前記所定波長帯
    域の光を透過させるとともに、前記増幅用光導波路で発
    生する逆ASE光のうち前記所定波長帯域より短波長側
    帯域の光を遮断する光フィルタとを備えることを特徴と
    する光増幅器。
  4. 【請求項4】 前記光フィルタは光ファイバのコアにグ
    レーティングが形成された光ファイバグレーティングで
    あることを特徴とする請求項3記載の光増幅器。
  5. 【請求項5】 入力端より入力した信号光を短波長側帯
    域の信号光と長波長側帯域の信号光とに分波して、前記
    短波長側帯域の信号光および前記長波長側帯域の信号光
    それぞれを互いに異なるポートより出力する光分波部
    と、 前記光分波部から出力された前記短波長側帯域の信号光
    を、蛍光物質が添加された短波長側帯域増幅用光導波路
    で光増幅して出力する短波長側帯域用光増幅器と、 前記光分波部から出力された前記長波長側帯域の信号光
    を、前記蛍光物質と同一種類の蛍光物質が添加された長
    波長側帯域増幅用光導波路で光増幅して出力する長波長
    側帯域用光増幅器と、 前記短波長側帯域用光増幅器から出力された前記短波長
    側帯域の信号光と、前記長波長側帯域用光増幅器から出
    力された前記長波長側帯域の信号光とを入力し、これら
    を合波して出力端より出力する光合波器と、 前記光分波部と前記長波長側帯域増幅用光導波路との間
    の光路上に設けられ、前記長波長側帯域の光を透過させ
    るとともに、前記短波長側帯域の光を遮断する光フィル
    タとを備えることを特徴とする光増幅装置。
  6. 【請求項6】 前記光フィルタは光ファイバのコアにグ
    レーティングが形成された光ファイバグレーティングで
    あることを特徴とする請求項5記載の光増幅装置。
  7. 【請求項7】 前記短波長側帯域増幅用光導波路および
    前記長波長側帯域増幅用光導波路それぞれに添加される
    前記蛍光物質はEr元素であることを特徴とする請求項
    5記載の光増幅装置。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の光増幅装置を用いて信号
    光を増幅中継することを特徴とする光通信システム。
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