JP2001043949A - プローブ及びこれを利用した電線挿入検知治具 - Google Patents

プローブ及びこれを利用した電線挿入検知治具

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JP2001043949A
JP2001043949A JP11213647A JP21364799A JP2001043949A JP 2001043949 A JP2001043949 A JP 2001043949A JP 11213647 A JP11213647 A JP 11213647A JP 21364799 A JP21364799 A JP 21364799A JP 2001043949 A JP2001043949 A JP 2001043949A
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Kenji Chiyoda
賢二 千代田
Hajime Kato
元 加藤
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コネクタへの電線組付けに用いる電線挿入検
知治具について配線効率を上げる。 【解決手段】 自然状態で、プローブ41内で、バネ6
3によりプランジャー61がロッド62から離間し、バ
ネ74によりロッド62が接触子75へ当接し、これに
よりロッド62がバーレル55を通じて基板の共通導体
に接続される一方、電線の端部がプローブ41のプラン
ジャー61の端部に当接してロッド62側に押圧された
ときに、ロッド62が接触子75から離間し、ロッド6
2が基板の共通導体から電気的導通を絶つ。複数のプロ
ーブ41の全てのバーレル55及び接触子75の電位を
1つの共通導体に対する配線のみで保持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の挿入孔が
形成された所望のコネクタに対する各電線の適正な組付
け位置を指示案内するとともに、当該電線の両端部の電
気的導通をも併せて検知する電線挿入検知治具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】{第1従来技術}図12は第1従来技術
に係る電線組付指示検査装置を示す外観図である。この
電線組付指示検査装置は、ワイヤーハーネスのサブアセ
ンブリ(ワイヤーハーネスの一部を構成する部分ワイヤ
ーハーネス)の製造工程において各電線の一端部(以下
「A端」と称す)を一のコネクタに組付ける際に使用す
るもので、組付け時の各電線のコネクタに対する適正な
挿入案内指示及びその検査をほぼ同時に行うものであ
る。
【0003】この電線組付指示検査装置においては、次
の手順で組付けを行う。
【0004】まず、図12中の受けコネクタ6内に、組
付けを行うコネクタ(図示せず)を設置する。また、こ
のコネクタに接続する電線のA端には、予め外部接続用
の端子を圧着しておくとともに、各電線を種類分けして
対応する電線収容部3にそれぞれ収容しておく。
【0005】次に、制御ユニット1内のプログラムに従
って制御ユニット1からの指令により指示LED2のう
ちのひとつを選択して取り出し指示として点滅させ、こ
の指示LED2の点滅に従って作業者が対応する電線収
容部3から電線を取り出す。
【0006】そして、制御ユニット1内に設置された複
数の照明LED(図示せず)のうちの1個を選択的に点
灯させて、この点灯光を光ファイバ5でその他端4側に
導光して受けコネクタ6内のコネクタ(図示せず)の挿
入孔のうちの1個を照明する。作業者は、指示LED2
の点滅に従って電線収容部3から取り出した電線のA端
を、コネクタの照明された1個の挿入孔に挿入してこれ
をコネクタに組付ける。
【0007】電線のA端がコネクタの挿入孔に挿入され
ると、端子のA端での反射光が光ファイバ5を通じて制
御ユニット1内の受光部(図示せず)に導光され、受光
部での受光信号に基づき正しく端子が挿入されたかどう
かを検知する。この際、正しく挿入されていた場合に
は、制御ユニット1に設置された合格ブザー(図示せ
ず)が鳴動するとともに、それまで点滅していた指示L
ED2が消灯する。
【0008】こうして、最初の電線のコネクタへの取り
付け及び検査が終了すれば、次の電線の取り出しを指示
LED2の点滅で指示し、取り出した電線の挿入先とな
るコネクタの挿入孔を光ファイバ5で照明するととも
に、正しく挿入されたかどうかを光ファイバ5を通じた
反射光の有無で検知していく。以下同様にして、そのコ
ネクタに対する全ての電線の取り付け及び検査が順次行
われるようになっている。
【0009】このように、電線の取り出しを指示LED
2で点滅指示し、取り出した電線の挿入先となるコネク
タの挿入孔を光ファイバ5で照明するとともに、正しく
挿入されたかどうかを光ファイバ5を通じた反射光の有
無で検知するようにしているので、端子の挿入作業と挿
入状態の検査とを同時に行うことができ、作業能率の向
上を図ることが可能となる。
【0010】{第2従来技術}図13は、第2従来技術
に係る電線組付指示検査装置を示す外観図である。この
電線組付指示検査装置は、サブアセンブリを構成する複
数の電線11が束ねられて、その複数の電線11のA端
が1個のコネクタ(第一コネクタ)12に組付けられた
状態で、各電線11の他端部(以下「B端」と称す)を
別のコネクタ(第二コネクタ)13の適正な位置に組付
ける際に使用するもので、組付け時の各電線11の第二
コネクタ13に対する適正な挿入案内指示及びその検査
をほぼ同時に行うものである。
【0011】この電線組付指示検査装置においては、次
の手順で組付けを行う。
【0012】まず、既に電線11が組付けられている第
一コネクタ12の全端子(即ち電線11のA端)に対し
て、制御ユニット14内のプログラムに従って制御ユニ
ット14内の所定の回路からフレキシブルプリント配線
15及び第一受けコネクタ16内の所定の電極(図示せ
ず)を通じて所定の電圧を印加する。
【0013】次に、作業者は、第一コネクタ12に組付
けられた複数の電線11のうちの1個(図13中の符号
11A)を任意に選択して、その選択した1個の電線1
1AのB端の端子17Aをアース板18に接触させる。
このアース板18は、フレキシブルプリント配線15及
び制御ユニット14内の所定の回路を通じて接地されて
おり、したがって、電線11AのB端の端子17Aをア
ース板18に接触させることで、この電線11AのA端
に接続された第一受けコネクタ16内の端子の電圧レベ
ルがローに変化する。このときの変化により、制御ユニ
ット14内の所定の回路は、作業者が選択した電線11
Aを特定する。そして、制御ユニット14内の所定の回
路は、複数の照明LED19のうちの1個を選択し、こ
の照明LED19にフレキシブルプリント配線15を通
じて駆動電流を供給してこれを点灯させる。
【0014】ここで、この複数の照明LED19の近傍
には、第二コネクタ13が設置される第二受けコネクタ
20が備え付けられており、この第二受けコネクタ20
に第二コネクタ13が設置された場合に、第二コネクタ
13に対する各電線11の各組付け挿入位置と各照明L
ED19とが隣り合って対応するように配置されてい
る。したがって、制御ユニット14内の所定の回路が複
数の照明LED19のうちの1個を選択して点灯させた
ときには、作業者は、先に選択した電線11AのB端の
端子17Aを、点灯された照明LED19に隣り合う第
二コネクタ13の挿入位置に挿入して組付ける。この
際、第二受けコネクタ20に接続された第二コネクタ1
3内の所定のコネクタ端子(図示せず)に、電線11A
のB端の端子17Aを接続するようにする。
【0015】この時点で、第二受けコネクタ20の図示
しない各電極は、第二コネクタ13内の所定のコネクタ
端子を通じて電線11AのB端の端子17Aに接続され
た状態になる。また、第二受けコネクタ20の各電極に
電圧が加わった際には、当該電圧が、フレキシブルプリ
ント配線15を通じて制御ユニット14内の所定の回路
に出力されるようになっている。したがって、制御ユニ
ット14からフレキシブルプリント配線15及び第一受
けコネクタ16内の電極を通じて電線11AのA端に電
圧を印加し、当該電線11AのB端の端子17Aからの
電圧を、第二コネクタ13内のコネクタ端子、第二受け
コネクタ20の電極及びフレキシブルプリント配線15
を通じて制御ユニット14に入力することで、第一受け
コネクタ16側の各電極と第二受けコネクタ20側の各
電極との間の導通検査を行うことができ、これにより、
電線11Aが適正なコネクタ組付け位置に組付けられた
か否かを検知できる。
【0016】第一コネクタ12に組み付けられた他の電
線11に対しても、同様にして第二コネクタ13への組
み付け指示と適正な組付け位置への組付けがなされたか
の検査がなされる。
【0017】尚、図12及び図13中の符号7及び符号
23は、挿入案内に係る実作業や電線の品番登録等の進
行を作業者が手動で入力できるように指示操作するため
のペダルスイッチ(自動手動切替指示手段)を示してい
る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記した第1従来技術
及び第2従来技術では、いずれも、受けコネクタ6,1
6,20内にコネクタ(図13中の符号12,13等)
を接続した後に、このコネクタの各キャビティ(挿入
孔)内に電線の端部を挿入し、その電気的導通を検知す
ることで、適正な組付け位置への組付けの検査を行って
いた。しかし、サブアセンブリに実際に使用される各コ
ネクタに適合した受けコネクタ6,16,20をいちい
ち使用することとすると、サブアセンブリの品種番号
(以下「品番」と略称する)を変更する場合に、受けコ
ネクタ6,16,20自体を変更しなければならず、汎
用性に乏しい。このことを考慮すると、全てのサブアセ
ンブリの品番に対応できる汎用性に富んだ電線挿入検知
治具を使用することが望ましい。
【0019】ところで、このような汎用性を有する電線
挿入検知治具を使用する場合、数多くの電線の組付けに
対応する必要があるため、電線挿入検知治具と制御ユニ
ット1,14との間の接続配線が、組付け得る電線の最
大本数に比例的に増大してしまう。その結果、接続配線
の配策に多大なスペースを必要とし、配策レイアウト上
の困難が伴う。特に、B端の組付けに関する第2従来技
術の場合、電線の組付けの検知だけでなくアース板18
に対する配線をも考慮する必要があり、配線効率の向上
が望まれることは言うまでもない。
【0020】そこで、この発明の課題は、制御ユニット
との間の接続配線効率に優れた電線挿入検知治具を提供
することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
請求項1に記載の発明は、所定の基板に形成された複数
のスルーホール内にそれぞれ嵌入されて所定の電線の端
部の当接を検知するためのプローブであって、当該プロ
ーブの外周をなし、前記スルーホール内で前記基板に形
成された所定の共通導体に接続される導電性の筒状のバ
ーレルと、前記バーレル内で内側に張り出されて形成さ
れ、前記バーレルに電気的に接続される接触子と、前記
接触子に対して離接自在とされて前記バーレル内に所定
の電気的絶縁体を介して遊挿され、前記電線の端部が当
接されることにより前記接触子から離間する方向へ遊動
する導電性の棒体と、前記棒体を前記接触子への当接方
向へ付勢する付勢手段とを備えるものである。
【0022】請求項2に記載の発明は、前記プローブを
利用して、所望のコネクタを設置した状態で当該コネク
タの挿入孔内に電線の端部が組付挿入されたか否かを検
知する電線挿入検知治具であって、前記コネクタを設置
するための収容部が形成された治具本体と、前記治具本
体の収容部の底部に配されて複数のスルーホールが形成
された前記基板と、前記プローブと、前記基板の少なく
とも片面及び前記スルーホールに形成されて全ての前記
プローブの外周に共通に接続される共通導体とを備える
ものである。
【0023】請求項3に記載の発明は、前記治具本体に
取り付けられ、作業者が任意の電線を接触させることで
当該電線の電位を前記共通導体と同じ電位に切り替える
よう前記共通導体に接続されたタッチ板をさらに備える
ものである。
【0024】
【発明の実施の形態】<構成>図1はこの発明の一の実
施の形態に係る電線挿入検知治具が使用された電線組付
指示検査装置を示す外観斜視図、図2は同じくその概要
を示すブロック図である。
【0025】この電線組付指示検査装置は、ワイヤーハ
ーネスのサブアセンブリの製造工程等において、単一の
装置構成で、サブアセンブリを構成する電線の両端部の
それぞれに対するコネクタの適正な組付け位置を指示案
内及び検査を実施するとともに、各電線の両端部の電気
的導通をも併せて検知するものであって、図1の如く、
同図中の奥側から手前側に種類の異なる複数の電線をそ
れぞれ種類毎に分類して横設し準備するための複数の樋
状の電線供給部(電線供給手段)31と、この複数の電
線供給部31に1対1に対応づけられて配置された指示
LED(指示ランプ)32と、電線が組付けられるコネ
クタ(図4中の符号Cn参照)を設置し当該コネクタC
nの各挿入孔(キャビティ)(図4中の符号Cab参
照)に各電線が挿入されたか否かを検知するための複数
の電線挿入検知治具33と、これらの電気的制御を司る
制御ユニット(制御手段)34と、サブアセンブリの品
番を押しボタン操作で切り替え選択するための品番切替
板(組合せ選択指示手段)36とを備えており、これら
が所定の設置台35上に設置されて一体的に構成された
ものである。
【0026】ここで、電線供給部31は、複数の供給樋
31aが奥側から手前側にかけて下り傾斜状に設置さ
れ、奥側の複数の供給樋31aのそれぞれに電線を載置
したときに、この電線が手前側に滑り落ちて端壁31c
に当接し、この端壁31cに当接した電線の先端を、供
給樋31aの上面開口31bから取り出しできるように
なっている。各上面開口31bの近傍には、この各上面
開口31bに1対1で対応づけられた指示LED32が
配置されている。
【0027】そして、電線組付指示検査装置は、図2の
如く、電線挿入検知治具33に設置された後述のプロー
ブ41の電圧レベルを制御ユニット34に入力し、かか
る電圧レベルの変化を当該制御ユニット34内の検知信
号入出力回路42を介してCPU43に与えることで、
電線挿入検知治具33に設置されたコネクタCnの各キ
ャビティ(図4中の符号Cab)に電線が設置されてい
るか否かを検知できるようになっており、また、制御ユ
ニット34内のCPU43は、各種駆動回路44,4
5,46を駆動制御することで、電線挿入検知治具33
に設置された後述の案内(ポイントガイド)LED48
と、各電線供給部31に対応づけられた指示LED32
と、制御ユニット34に設置されたブザー(音声出力手
段)49とを駆動するようになっている。
【0028】ここで、電線挿入検知治具33の一例の斜
視図を図3に、その断面図を図4にそれぞれ示す。尚、
図3では、案内LED48がコネクタCu(図4参照)
を収容可能な収容部52の開口52aの周囲に一列ずつ
配置されているのに対し、図4では、開口52aの図中
左隣側に二列に配列されているという違いがあるが、後
述のように案内LED48が開口52a内のプローブ4
1に分かりやすく対応づけられるものであれば、いずれ
のレイアウト構成を採用してもよい。
【0029】この電線挿入検知治具33は、作業台35
からフレーム35aを用いて電線供給部31の上方に配
置された固定板35b(図1参照)の上に複数個設置さ
れている。複数個の電線挿入検知治具33が設置されて
いるのは、電線の一端部(「A端」と称す)を1個の電
線挿入検知治具33内に装着したコネクタCn(図4参
照)に組付けた後、そのままの状態で電線の他端部
(「B端」と称す)を他の電線挿入検知治具33内に装
着したコネクタCn(図4参照)に組付けるためであ
る。尚、サブアセンブリの品番によっては、電線の一方
の端部が上記コネクタと異なる他のコネクタに接続され
て3個のコネクタを有する場合があるため、これを考慮
して3個の電線挿入検知治具33を固定板35b上に設
置しておくことが望ましい。
【0030】各電線挿入検知治具33は、図3及び図4
の如く、治具本体51の上面にコネクタCnを設置する
ための収容部52が形成されている。この収容部52の
底部には、図4の如く、スルーホール53が形成された
基板54が固着され、この基板54のスルーホール53
に複数のプローブ41が嵌入されている。この複数のプ
ローブ41は、コネクタCnに対する電線の組付け位置
(各キャビティCab)に対応して配置され、これによ
り、この電線挿入検知治具33にコネクタCnを設置
し、このコネクタCnのいずれかのキャビティCabに
電線を組付けたときに、電線の先端部が当該キャビティ
Cab内のプローブ41の上端部(先端ヘッド66)に
当接するようになっている。そして、このプローブ41
を嵌入する基板54において、スルーホール53のプロ
ーブ41に対する接触面から基板54の上下の全面にか
けては、導電性に優れた錫等の金属メッキ(共通導体)
56が塗布されており、この金属メッキ56がプローブ
41の外周部をなす導電性のバーレル55に密着するよ
うになっている。この金属メッキ56は、全てのプロー
ブ41に対して共通に接続されるとともに、1本の接地
用リード線57を通じて接地され、これにより全てのプ
ローブ41のバーレル55が1本の接地用リード線57
を用いるだけでグランド電位に保持されるようになって
いる。
【0031】各プローブ41の構成を図5に示す。図5
のように、このプローブ41は、金属材料が使用された
筒状のバーレル55内の貫通孔60の上部側に略桿状の
プランジャー61が上方にはみ出して遊挿され、また、
貫通孔60の下部側に略桿状のロッド(棒体)62が遊
挿されて構成されている。
【0032】プランジャー61の上半の上部桿67は、
バーレル55内の貫通孔60の内周上端部に固着された
樹脂等の電気的絶縁材料からなる筒状のストッパ64内
に遊嵌されており、またプランジャー61の下半の下部
桿68は、バーレル55内の貫通孔60の内周中部に固
着された樹脂製等の電気的絶縁性の略筒状の案内筒69
内に遊嵌されており、これにより、プランジャー61
は、バーレル55に電気的に導通することなく、その内
部の貫通孔60の上半で上下方向に遊動自在とされてい
る。そして、プランジャー61の中腹部には、バネ受け
部65が径外方向へ張り出し形成されており、このバネ
受け部65が、バーレル55内に固着された案内筒69
のフランジ69aに支持された巻きバネ等の付勢部材6
3によって上方へ付勢されている。この付勢部材63の
付勢力により、プランジャー61のバネ受け部65は、
その自然状態において、バーレル55の上端に固定され
た電気的絶縁性の筒状のストッパ64の下端に当接され
るようになっており、これにより、プランジャー61の
上部に形成された先端ヘッド66が電線の端部により下
側へ押し込まれない限り、プランジャー61の上部桿6
7はバーレル55の上端にはみ出した状態に保持され
る。
【0033】ロッド62は、バーレル55内の貫通孔6
0の内周下部に固着された樹脂等の電気的絶縁材料から
なる環状の絶縁カラー71,72内に遊嵌されており、
これにより、ロッド62は、バーレル55に電気的に導
通することなく、その内部の貫通孔60の下半で上下方
向に遊動自在とされている。そして、ロッド62の上端
には、バネ受け部73が径外方向へ張り出し形成されて
おり、このバネ受け部73が、上側の絶縁カラー71に
支持された巻きバネ等の付勢部材74によって上方へ付
勢されている。この付勢部材74の付勢力により、ロッ
ド62のバネ受け部73は、図6の如く、その自然状態
において、バーレル55の内周に電気的に導通されて固
着された導電性の環状の接触子(ストッパ)75の下端
に接離自在に当接されるようになっており、これによ
り、ロッド62のバネ受け部73がプランジャー61の
下端61aによって下側へ押し込まれない限り(図7参
照)、ロッド62は、図6のように、接触子(ストッ
パ)75を通じてのバーレル55に対する電気的導通が
保持されることになる。尚、図5中の符号77は、ロッ
ド62の下端部を外部接続用のリード線(図4中の符号
78参照)に半田付け等により接続するための接続筒を
示しており、この接続筒77はバーレル55より下方に
はみ出された絶縁カラー72の下端にのみ固定されるこ
とで、バーレル55との電気的導通が絶たれているもの
である。
【0034】かかる構成により、このプローブ41は、
自然状態において、プランジャー61のバネ受け部65
が付勢部材63により上方へ付勢され、従ってその下方
のロッド62も図6のように自然状態に保たれ、よって
ロッド62のバネ受け部73が付勢部材74により上方
へ付勢されて、ロッド62が導電性の接触子75に接触
してバーレル55の接地電位(第1の電位)に保持され
るようになっている。一方、電線挿入検知治具33の上
面の開口52aにおいて、電線(A端またはB端:図7
中の符号WH)の端部がコネクタCnのキャビティCa
bに組付けられてプローブ41のプランジャー61の先
端ヘッド66を下側へ押圧したときには、図7の如く、
プランジャー61の下端61aによってロッド62のバ
ネ受け部73が下側へ押し込まれ、これによりロッド6
2と接触子75とは離間し、よってロッド62とバーレ
ル55との電気的導通が解除されるようになっている。
尚、このプローブ41のロッド62の下端部は、図2の
如く、外部接続用のリード線78にて引き出されて、プ
ルアップ抵抗79に接続されるとともに、このプルアッ
プ抵抗79との接続点が、検知信号入出力回路42を通
じてCPU43側に接続されている。この構成により、
電線が各プローブ41の先端ヘッド66に当接しない限
り、プローブ41が自然状態に保持されてバーレル55
の接地電圧に保持されて、検知信号入出力回路42を介
して入力されるCPU43への信号はロー信号となる。
一方、電線が各プローブ41の先端ヘッド66に当接し
たときには、接地状態のバーレル55に対するプローブ
41の電気的導通状態が解除され、よって検知信号入出
力回路42を介して入力されるCPU43への信号はハ
イ信号となる。
【0035】また、電線挿入検知治具33の一側面に
は、図3及び図4の如く、接続片80を介して基板54
の金属メッキ56及び接地用リード線57に接続される
タッチ板81が備え付けられており、作業者は、このタ
ッチ板81に電線の端部を接触させることで、いつでも
電線を接地(ロー)電位(第1の電位)に降圧できるよ
うになっている。したがって、電線のA端が一の電線挿
入検知治具33内のプローブ41に当接してハイ状態
(第2の電位)になっているときに、反対側のB端をタ
ッチ板81へ接触させることで、いつでも電線全体をハ
イ状態からロー状態(第1の電位)に立ち下げることが
でき、この動作により、作業者が任意に選択した電線を
CPU43に容易に認識させることができる。
【0036】尚、電線の当接を検知するだけの目的であ
れば、プランジャー61を省略し、その代わりにロッド
62をバーレル55の上端から外み出すように構成して
もよいが、作業者の端子の挿入の強さは人によってまた
は時によってまちまちであることを考慮し、自然状態で
プランジャー61とロッド62とを分離させた上で、プ
ランジャー61の当接によりロッド62を接触子75か
ら離間するだけで電位が容易に且つ確実に切り替わるよ
うにしている。
【0037】さらに、電線挿入検知治具33の上面の開
口52aの隣接部分には、収容部52内の複数のプロー
ブ41に対応づけられた複数の案内LED48が配置さ
れており、各案内LED48は、外部引き出しリード線
87及び図2に示した制御ユニット34内の駆動回路4
4に接続され、CPU43での駆動制御に従って点消灯
又点滅駆動を行うようになっている。
【0038】尚、図3及び図4中の符号84は、収容部
52内にコネクタCnを収納した際にコネクタCnの上
方への抜けを防止するロックを示しており、一定の弾性
を有する基部84aの中腹部が電線挿入検知治具33に
よって回転軸85周りに回動自在に支持され、基部84
aの下部が巻きバネ等の付勢部材86により矢示方向X
1に付勢されることで、ロック84の上端に形成された
略楔形の爪部84bの先端が開口52aの一部に被さる
ようになっている。また、爪部84bの少なくとも開口
52aに被さる部分の上面は、開口52aに向かって下
向きに傾斜したテーパ面84cが形成されており、上方
からコネクタCnをテーパ面84cに当接させてさらに
下側へ押圧したときに、爪部84bが開口52aから離
脱するように基部84aが湾曲されるとともに付勢部材
86が圧縮され、これによりコネクタCnの収容部52
への装着を許すようになっており、また、コネクタCn
の収容部52への装着が完了し、爪部84b先端部の下
側にコネクタCnが回り込んだ時点で、基部84aの弾
性復元力及び付勢部材86の付勢力により再び爪部84
bの先端が開口52a内のコネクタCnの上面の一部に
被さり、これによりコネクタCnの上方への抜けが防止
されるようになっている。
【0039】次に、制御ユニット34について説明す
る。
【0040】この制御ユニット34は、各種サブアセン
ブリの品番毎に、電線の両端部(A端及びB端)のコネ
クタ中での組付け位置(即ち前述の電線のプローブ41
との対応関係)についての情報が予め不揮発性メモリ
(図2中の符号Mr:記憶手段)内に記憶登録されてお
り、実作業としてのA端及びB端の組付け工程及び導通
検査工程を、この制御ユニット34内で記憶登録された
情報に基づいて、効率的に実行するようにしたものであ
る。
【0041】ここで、当該制御ユニット34は、その前
面部の下端に連結片34a(図1)が固定され、この連
結片34aが電線挿入検知治具33を設置している固定
板35bの上端に固定されて片持ち支持されている。ま
た、制御ユニット34の背面部の下端は、電線供給部3
1の供給樋31aの上端に載置される。
【0042】図8は、制御ユニット34内のCPU43
の機能構成を示す機能ブロック図である。このCPU4
3は、メモリMr(図2参照)内に予め格納された所定
のソフトウェアプログラムに従って動作するもので、図
8の如く、検知信号入出力回路42から入力された信号
に基づいて各プローブ41のロッド62の電圧状態(ハ
イ状態またはロー状態)を検知するプローブ検知部11
1と、駆動回路45を用いて指示LED32の点消灯及
び点滅の制御を司る指示LED点灯制御部112と、駆
動回路44を用いて案内LED48の点消灯及び点滅の
制御を司る案内LED点灯制御部113と、検知信号入
出力回路42に信号を出力して各プローブ41のロッド
62の電圧状態(ハイ状態またはロー状態)を切り替え
るプローブ電圧切替部114と、作業者の指定した品番
のサブアセンブリについて、A端の組付けとB端の組付
けについてのそれぞれの指示・案内を実行し、且つサブ
アセンブリの完成後の導通検査を実行する組付案内検査
部116とを備える。
【0043】ここで、組付案内検査部116は、プロー
ブ検知部111での各プローブ41の電圧の状態の検
知、指示LED点灯制御部112及び案内LED点灯制
御部113での各LED32,48の点消灯及び点滅制
御等を実行しながら、それぞれの機能を発揮するように
なっている。また、組付案内検査部116は、A端の組
付けについての指示・案内を実行するA端指示案内部
(第1の指示案内部)121と、B端の組付けについて
の指示・案内を実行するB端指示案内部(第2の指示案
内部)122と、サブアセンブリ完成後の導通検査を実
行する導通検査部123とを備えており、例えば、1個
の品番に係るサブアセンブリの各コネクタに全ての必要
な電線を組付けるまで、例えば、A端指示案内部121
での処理とB端指示案内部122での処理を電線毎に繰
り返して実行し、あるいは、複数の電線について先にA
端指示案内部121での処理を行った後にまとめてB端
指示案内部122での処理を行い、これらの手順により
サブアセンブリが完成した時点で、最終確認としての導
通検査部123での処理を行うようになっている。
【0044】尚、これらのCPU43内の各機能要素1
11〜123は、全てソフトウェアプログラム内のサブ
プログラム、サブルーチンまたは所定のプログラム中の
各部分として定義されるものである。
【0045】品番切替板36は、複数の品種(例えば1
6種類の品種)を切り替えることが可能となっており、
具体的には、図9の如く、品番を記した紙製の番号片を
切替板本体131の上面に設置された複数のホルダ13
2のそれぞれに差し替え可能に差し込んで品番リストを
構成しておき、この品番リストをなしたホルダ132内
の番号片に記された品番を見て、その左隣にそれぞれ配
置された押しボタン式の品番スイッチ133のひとつを
押し操作することで、作業者が意図する品番を指定でき
るようになっている。ここで、品番スイッチ133は赤
色または黄色等の透光性樹脂で構成され、裏面側にLE
D等の発光素子(図示せず)が設置されている。そし
て、品番スイッチ133を押し操作したときには、即座
に裏面の発光素子が発光し、品番スイッチ133自身が
裏面照明を受けて発光することで、作業者に指定されて
いる品番を発光表示するようになっている。
【0046】尚、図1中の符号139は作業予定等を記
載したメモ等をマグネットやクリップ等で掲示しておく
掲示板を示している。
【0047】<動作>上記の電線組付指示検査装置にあ
っては、電線挿入検知治具を使用して、複数のコネクタ
に対し各電線を一括して組み付けて同時に検査を実施可
能とするもので、作業者に取り出すべき電線を指示LE
D32で順次指示する一方、電線の各端子の挿入すべき
コネクタ内の位置を案内(ポイントガイド)LED48
でそれぞれ指示することにより配列違いによる不良を未
然に防ぐとともに、正しく挿入されたかどうかを電気的
導通により検査するようにする。これにより、工数が増
えることなく工程内品質保証を達成する。
【0048】以下に、この電線組付指示検査装置の使用
方法を説明する。ここでは、理解を容易にするために、
ワイヤーハーネスのサブアセンブリとして、図10に示
すような簡単なサブアセンブリを製造する場合を考え
る。このサブアセンブリでは、A端側コネクタ141の
一のキャビティとB端側コネクタ142の一のキャビ
ティとが1本の電線143で接続される。また、A端
側コネクタ141の他のキャビティには他の電線14
4のA端が接続されるが、この電線144はB端側コネ
クタ142には接続されない。尚、この動作の前提とし
て、電線組付指示検査装置の制御ユニット34のメモリ
Mrには、各電線143,144のコネクタ141,1
42に対する導通関係及び各電線143,144が準備
される供給樋31aといった諸情報が、図10に示した
サブアセンブリと同様の構成のモデルハーネスを用いて
予め登録されているものとする。
【0049】図11はこの電線組付指示検査装置の動作
手順を示したタイミングチャートである。まず、未だ全
てのプローブ41に対して電線の当接が全くない状態で
作業を開始した場合に、まず始めに、図10に示すよう
なサブアセンブリの電線143のA端をA端側コネクタ
141の一のキャビティに挿入する。
【0050】ここでは、まずCPU43が駆動回路44
に所定の信号を送信することで、図11中の符号T1の
如く、このサブアセンブリで最初に取り出されるべき電
線が準備された供給樋31aの指示LED32(図11
中のLED−A)が点滅するとともに、このサブアセン
ブリで使用される他の全ての指示LED32(図11中
のLED−B)が点灯する。これと同時に、A端側コネ
クタ141が装着されたA端側電線挿入検知治具33の
一のキャビティに対応した案内LED48(図11中
のLED)が点灯する。
【0051】この時点では、電線挿入検知治具33内の
プローブ41に対して電線が全く当接していないため、
図5の如く、プローブ41のプランジャー61のバネ受
け部65は、自然状態(電線が当接していない状態)で
は、付勢部材63により上方へ付勢され、従ってプラン
ジャー61の下端は、図6の如く、その下方のロッド6
2のバネ受け部73から上方に離間している。これによ
り、ロッド62も自然状態に保たれ、よってロッド62
のバネ受け部73が付勢部材74により上方へ付勢され
て、全てのプローブ41のロッド62(図11中のI/
O〜I/O)が導電性の接触子75に接触してバー
レル55と同じ接地電位(第1の電位:ロー状態)に保
持される。
【0052】ここで、作業者が、時刻t1において、点
灯された案内LED48(図11中のLED)に従
い、図10中の1本の電線143のA端をコネクタ14
1のキャビティに組付ける。そうすると、当該電線1
43のA端が、図7中の符号WHのようにプローブ41
の先端ヘッド66に当接し、これを下側に押圧する。こ
のとき、プランジャー61は、図7の如く、バーレル5
5内で付勢部材63の付勢力に抗して下側に移動し、そ
の下端61aがロッド62のバネ受け部73に当接し、
これを下側に押圧する。ロッド62は、バーレル55内
で付勢部材74の付勢力に抗して下側に移動し、これに
よりロッド62と接触子75とは離間し、よってロッド
62とバーレル55との電気的導通が解除される。とこ
ろで、このプローブ41のロッド62の下端部は、図2
の如く、外部接続用のリード線78にて引き出されて、
プルアップ抵抗79を通じて例えば5ボルトの電源側に
接続されているため、ロッド62は、接地電位のバーレ
ル55からの電気的導通が解除されたことから、ロー状
態からハイ状態に切り替わる。かかる電圧の変化は、検
知信号入出力回路42を通じてCPU43に伝達され、
CPU43は、ハイ状態(第2の電位)に立ち上がった
プローブ41の位置に相当するコネクタCnのキャビテ
ィCabに電線のA端が挿入されて組付けられた旨を検
知する。
【0053】これに応じて、CPU43は駆動回路45
に所定の信号を送信して、それまで点灯していた案内L
ED48(図11中のLED)を消灯させるととも
に、次に挿入すべきA端側電線挿入検知治具33内のコ
ネクタ141の一のキャビティ(図10参照)に対応
した案内LED48(図11中のLED)を点灯させ
る。また、CPU43が駆動回路44に所定の信号を送
信することで、既に点滅していた指示LED32(図1
1中のLED−A)を消灯させるとともに、次に取り出
されるべき電線が準備された供給樋31aの指示LED
32(図11中のLED−B)を点滅させる。
【0054】この時点で、作業者は、キャビティ(図
10参照)に対応した案内LED48の点灯に対応し
て、図10中のキャビティに別の電線144のA端を
組付けても良いが、作業として既に進行している先の電
線143を先ず完成させる方が便利な場合が多い。この
ような場合には、作業者は、図10中のキャビティよ
り先に、キャビティに対して1番目の電線143のB
端の組付けを希望する。
【0055】この場合、時刻t1より時間T2後の時刻
t2において、先の電線143のB端をタッチ板81に
接触させ、B端の組付けを行う意思を電線組付指示検査
装置に伝達する。
【0056】ここで、タッチ板81は接地されているた
め、先の電線143は時刻t2においてロー状態に立ち
下がる。このとき、A端側電線挿入検知治具33内のコ
ネクタ141の一のキャビティにおけるプローブ41
は、図7のように、プランジャー61の下端61aがロ
ッド62のバネ受け部73に当接して下側に押圧されて
いるため、ロッド62と接触子75とが離間し、よって
ロッド62とバーレル55との電気的導通が解除されて
いるが、時刻t2においては、先の電線143自体がロ
ー状態に立ち下がるため、プランジャー61及びロッド
62もロー状態に立ち下がる。即ち、A端側電線挿入検
知治具33内のプローブ41についての図11中のI/
Oの時刻t2のロー状態が制御ユニット34のCPU
43に伝達され、CPU43は、B端側の案内を開始す
る。
【0057】ここでは、CPU43が駆動回路44に所
定の信号を送信することで、先の電線143のB端側電
線挿入検知治具33内のコネクタ142の一のキャビテ
ィ(図10参照)に対応した案内LED48(図11
中のLED)を点滅させる。作業者は、かかる案内L
ED48(図11中のLED)の点滅を見て、例えば
時刻t3において、B端側電線挿入検知治具33内のコ
ネクタ142の一のキャビティ(図10参照)に先の
電線143のB端を挿入する。当該キャビティ内で
は、プローブ41が押し込まれることで、図11中のI
/Oがハイ状態に立ち上がり、これに応じて、CPU
43が駆動回路44に所定の信号を送信することで、そ
れまで点滅していた案内LED48(図11中のLED
)を消灯させる。
【0058】この間、図11中のLED(案内LED
48)及びLED−B(指示LED32)は点灯状態及
び点滅状態をそれぞれ維持しており、これを見て、作業
者は、時刻t4において他方の電線144のA端の挿入
を実施する。即ち、作業者は、点滅状態にある指示LE
D32(図11中のLED−B)に対応する供給樋31
aから次の電線144を取り出して、例えば時刻t4に
おいて、別の電線144のA端を、点灯状態にあるLE
D(案内LED48)を見ながら図10中のキャビテ
ィに挿入する。このとき、当該電線144のA端が、
図7中の符号WHのようにプローブ41の先端ヘッド6
6に当接し、これを下側に押圧する。そうすると、プラ
ンジャー61は、図7の如く、バーレル55内で付勢部
材63の付勢力に抗して下側に移動し、その下端61a
がロッド62のバネ受け部73に当接し、これを下側に
押圧する。ロッド62は、バーレル55内で付勢部材7
4の付勢力に抗して下側に移動し、これによりロッド6
2と接触子75とは離間し、よってロッド62とバーレ
ル55との電気的導通が解除される。このプローブ41
のロッド62の下端部は、図2の如く、外部接続用のリ
ード線78にて引き出されて、プルアップ抵抗79を通
じて例えば5ボルトの電源側に接続されているため、ロ
ッド62は、設置電位のバーレル55からの電気的導通
が解除されたことから、図11中のI/Oに示したよ
うにロー状態からハイ状態に切り替わる。これに応じ
て、CPU43が駆動回路45に所定の信号を送信する
ことで、それまで点灯していた案内LED48(図11
中のLED)を消灯させるとともに、点滅していた指
示LED32(図11中のLED−B)が消灯する。そ
して、メモリMr内に予め格納された情報に基づいて、
このA端とB端の各電線143,144の導通状態が正
しいがどうかを最終的に検査し、合格した場合には、作
業者に所定のブザー49や所定の合格ランプ等(図示し
ない)を通じて合格を報知する。しかる後、例えば時刻
t5において、完成した電線143,144及びコネク
タ141,142からなるサブアセンブリ(図10)を
各電線挿入検知治具33から取り外す。
【0059】尚、ここでは、先の電線143のA端とB
端の両方の組付けを終えた後に、後の電線144の組付
けを行っていたが、全ての電線143,144のA端だ
けを先にA端側コネクタ141に組付けておき、後から
B端の組付けを行っても良い。
【0060】以上の動作に当たって、電線挿入検知治具
では、全てのプローブ41の外周部のバーレル55を、
基板54の複数のスルーホール53の金属メッキ56に
密接させ、これを1本の接地用リード線57を通じて共
通に接地しているので、即ち、コネクタのキャビティの
個数に対応して設置されるプローブ41の個数が多数と
なっても、その接地側の接続配線を、全てのプローブ4
1について1本の接地用リード線57を用いるだけで接
地でき、接続配線の配策に多大なスペースを必要とせ
ず、配策レイアウトが容易となって、電線挿入検知治具
33と制御ユニット34との間の接続配線効率に優れた
電線挿入検知治具を提供することができる。
【0061】尚、上記実施の形態では、基板54の上下
の両全面にスルーホール53から延設された金属メッキ
56を形成していたが、上下のいずれか片面であっても
よく、また、全てのスルーホール53が共通接続される
のであれば、基板54の両面または片面の全面に形成さ
れる必要はない。
【0062】
【発明の効果】請求項1及び請求項2に記載の発明によ
れば、自然状態では、全てのプローブにおいて、付勢手
段の付勢力により棒体が接触子へ当接し、これにより全
プローブの棒体がバーレルを通じて基板の共通導体に接
続される一方、電線の端部がコネクタに組付けられてい
ずれか1個のプローブに当接したときに、付勢手段の付
勢力に抗して棒体が接触子から離間し、これにより当該
プローブの棒体が共通導体との電気的導通を絶つように
構成しているので、プローブの棒体の電位を検出するだ
けで、電線のコネクタへの組付けの有無を容易に検出で
きる。この場合に、全てのプローブの外周部のバーレル
を、基板の複数のスルーホールの共通導体に密接させて
いるので、この共通導体から1本のリード線を使用する
だけで、全てのコネクタのバーレル及び接触子を所定の
電位に保持できる。したがって、コネクタの挿入孔の個
数に対応して設置されるプローブの個数が多数となって
も、全プローブの接触子側の電位について1本のリード
線を用いるだけで済み、各プローブの接触子毎に配線す
る場合に比べて、接続配線効率を大幅に向上できる。し
たがって、電線挿入検知治具内のプローブの設置密度を
向上させることができる。
【0063】請求項3に記載の発明によれば、作業者が
任意の電線を接触させてその電線を所定の制御ユニット
等に特定認識させる場合に使用されるタッチ板につい
て、全プローブの接触子側の電位を保持するための共通
導体に接続するだけでよく、専用の配線を配策する場合
に比べて、配線数を増大させずに済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態に係る電線挿入検知
治具が使用された電線組付指示検査装置を示す外観斜視
図である。
【図2】この発明の一の実施の形態に係る電線挿入検知
治具が使用された電線組付指示検査装置の全体的な概要
を示す模式回路図である。
【図3】この発明の一の実施の形態に係る電線挿入検知
治具を示す斜視図である。
【図4】この発明の一の実施の形態に係る電線挿入検知
治具を示す断面図である。
【図5】この発明の一の実施の形態に係る電線挿入検知
治具内で使用されるプローブを示す断面図である。
【図6】この発明の一の実施の形態に係る電線挿入検知
治具内で使用されるプローブの自然状態を示す拡大断面
図である。
【図7】この発明の一の実施の形態に係る電線挿入検知
治具内で使用されるプローブの電線挿入状態を示す拡大
断面図である。
【図8】一の実施の形態における制御ユニット内のCP
Uの機能を示すブロック図である。
【図9】一の実施の形態における品番切替板を示す斜視
図である。
【図10】一の実施の形態において使用されるサブアセ
ンブリを示す図である。
【図11】この発明の一の実施の形態に係る電線挿入検
知治具が使用された電線組付指示検査装置の動作を示す
タイミングチャートである。
【図12】第1従来技術の電線組付指示検査装置を示す
図である。
【図13】第2従来技術の電線組付指示検査装置を示す
図である。
【符号の説明】
33 電線挿入検知治具 34 制御ユニット 41 プローブ 42 検知信号入出力回路 43 CPU 44 駆動回路 45 駆動回路 48 案内LED 51 治具本体 52 収容部 52a 開口 53 スルーホール 54 基板 55 バーレル 56 金属メッキ 57 接地用リード線 60 貫通孔 61 プランジャー 61a 下端 62 ロッド 63 付勢部材 64 ストッパ 65 バネ受け部 66 先端ヘッド 67 上部桿 68 下部桿 69 案内筒 69a フランジ 71 絶縁カラー 72 絶縁カラー 73 バネ受け部 74 付勢部材 75 接触子 77 接続筒 78 リード線 79 プルアップ抵抗 80 接続片 81 タッチ板 84 ロック 84a 基部 84b 爪部 84c テーパ面 86 付勢部材 Cab キャビティ Cn コネクタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の基板に形成された複数のスルーホ
    ール内にそれぞれ嵌入されて所定の電線の端部の当接を
    検知するためのプローブであって、 当該プローブの外周をなし、前記スルーホール内で前記
    基板に形成された所定の共通導体に接続される導電性の
    筒状のバーレルと、 前記バーレル内で内側に張り出されて形成され、前記バ
    ーレルに電気的に接続される接触子と、 前記接触子に対して離接自在とされて前記バーレル内に
    所定の電気的絶縁体を介して遊挿され、前記電線の端部
    が当接されることにより前記接触子から離間する方向へ
    遊動する導電性の棒体と、 前記棒体を前記接触子への当接方向へ付勢する付勢手段
    とを備えるプローブ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプローブを利用して、
    所望のコネクタを設置した状態で当該コネクタの挿入孔
    内に電線の端部が組付挿入されたか否かを検知する電線
    挿入検知治具であって、 前記コネクタを設置するための収容部が形成された治具
    本体と、 前記治具本体の収容部の底部に配されて複数のスルーホ
    ールが形成された前記基板と、 前記プローブと、 前記基板の少なくとも片面及び前記スルーホールに形成
    されて全ての前記プローブの外周に共通に接続される共
    通導体とを備える電線挿入検知治具。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の電線挿入検知治具であ
    って、前記治具本体に取り付けられ、作業者が任意の電
    線を接触させることで当該電線の電位を前記共通導体と
    同じ電位に切り替えるよう前記共通導体に接続されたタ
    ッチ板をさらに備える電線挿入検知治具。
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