JP2001043832A - 誘電体バリア放電ランプ、およびその光照射装置 - Google Patents

誘電体バリア放電ランプ、およびその光照射装置

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JP2001043832A JP21391699A JP21391699A JP2001043832A JP 2001043832 A JP2001043832 A JP 2001043832A JP 21391699 A JP21391699 A JP 21391699A JP 21391699 A JP21391699 A JP 21391699A JP 2001043832 A JP2001043832 A JP 2001043832A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電容器から放射される紫外光を効率よく取
り出すことができる誘電体バリア放電ランプとその光照
射装置を提供することにある。 【解決手段】 放電容器の中に誘電体バリア放電によっ
てエキシマ分子を形成する放電用ガスを充填し、この放
電容器の中で放電用ガスに直接接触して配置する内部電
極と、放電容器の外部に配置する外部電極よりなる誘電
体バリア放電ランプにおいて、前記内部電極は、前記外
部電極に向って広がるような構成であるとともに、当該
内部電極内部に透光空間を形成していることを特徴とす
る。さらに、放電容器内部の投影面積をSb、前記内部
電極の投影面積をSe、この内部電極に用いられる材料
のエキシマ光の中心発光波長での反射率をRとしたとき
に、(1−R)×Se/Sbの値が10以下であること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光化学反応用の紫外
線光源として使用される放電ランプの一種で、誘電体バ
リア放電によってエキシマ分子を形成し、該エキシマ分
子から放射される光を利用するいわゆる誘電体バリア放
電ランプと、その光照射装置に関する。
【0002】
【従来技術】この発明の誘電体バリア放電ランプについ
ては、例えば、特開平1−144560号、あるいは米
国特許9,837,484号等に記載され、そこには放
電容器にエキシマ分子を作るガスを充填し、誘電体バリ
ア放電によってエキシマ分子から放射される光を取り出
す放射器、すなわち誘電体バリア放電ランプについて記
載されている。また、誘電体バリア放電ランプは、別名
をオゾナイザ放電、あるいは無声放電といい、電気学会
発行改定新版「放電ハンドブック」平成1年6月再版7
刷発行第263ページに説明される。
【0003】これらの文献には、略円筒状の放電容器の
少なくとも一部が誘電体バリア放電の誘電体を兼ねてお
り、また、誘電体は透過性であって、エキシマ分子から
の光が放射されることが記載される。そして、誘電体バ
リア放電ランプは、従来の低圧水銀ランプや高圧アーク
放電ランプにない特徴、例えば、その中心波長は172
nmという短い波長の真空紫外線を放射して、しかも線
スペクトルに近い単一波長の光を選択的に高効率で発生
する、を有している。
【0004】また、特開平7−272692号、特開平
7−220690号には一方の電極を放電容器内に放電
用ガスに直接接触するように配置した構造の誘電体バリ
ア放電ランプが記載される。このように、一方の電極、
すなわち、内部電極を放電用ガスに直接接触させる構造
の場合、放電空間で電力注入が容易であるという利点が
ある。その一方で放電が電極の一点に集中して電極間に
形成される放電プラズマが一条に収斂しないようにする
必要がある。すなわち、電極の一箇所からアーク放電が
生じないようにする必要があるということである。この
ため、上記先行文献では、放電容器の内径と内部電極と
の距離、すなわち、両電極間の距離を規定している。
【0005】ここで、近年は、誘電体バリア放電ランプ
を使った光処理の光反応速度の向上が強く求められ、そ
れに伴いランプからの放射出力をより一層向上する要求
が強く存在する。このような誘電体バリア放電ランプの
高出力化の要求に答えるためには、ランプ入力を増大さ
せる方法ある。しかし、単純にランプ入力を増大させる
と、放電容器の温度が上昇して、特に光を取り出す窓部
材の温度が上昇する。この場合にエキシマ分子から放射
される紫外光の透過率が低下し、結果的にはランプから
の放射効率を低下させることになる。もちろん、ランプ
の周囲に冷却機構を設けることもできるが、必ずしも容
易に冷却機構が設けられない場合があり、また、仮に設
けられたとしても構造の複雑化やコストアップは避けら
れない。
【0006】また別の方法として、ランプ入力は増大さ
せるが、放電容器の径を大きくして放電容器に対する単
位面積当たりの入力を小さくする方法もある。この方法
の場合は放電容器の温度上昇をある程度抑えることがで
きる。しかしながら、放電容器の径を大きくすると、前
述のように安定な放電プラズマを得るためには、両電極
間の距離をある程度維持する必要があり、結果的には内
部電極の外径も大きくする必要が生ずる。このような従
来の誘電体バリア放電ランプを図2に示す。(a)は横
断面図を示し、(b)は(a)図においてA−A’によ
る断面図を示す。図において、誘電体バリア放電ランプ
は全体形状が略円筒状の放電容器1で構成され、この放
電容器1の内部に放電用ガスが充填される。さらに放電
容器1の内部には放電用ガスと直接接触するように内部
電極2が配置され、放電容器の外側表面には外部電極3
が配置する。内部電極2と外部電極3は電源4に接続さ
れる。この場合の内部電極2は無空の金属棒、あるいは
パイプ状金属よりなる。つまり、内部電極2は外部電極
3との距離をある程度維持すべく太径のものとなり、前
記先行文献で示したような、いわゆる細長いものではな
い。
【0007】しかしながら、図に示したように内部電極
が太径になると、内部電極周囲において発生した放電プ
ラズマからの紫外光が内部電極自身によって遮光されて
しまい、結果的には光の利用効率が低下することにな
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明が解
決しようとする課題は、放電容器から放射される紫外光
を効率よく取り出すことができる誘電体バリア放電ラン
プとその光照射装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る誘電体バ
リア放電ランプは、放電容器の中に誘電体バリア放電に
よってエキシマ分子を形成する放電用ガスを充填し、こ
の放電容器の中で放電用ガスに直接接触して配置する内
部電極と、放電容器の外部に配置する外部電極よりなる
誘電体バリア放電ランプにおいて、前記内部電極は、前
記外部電極に向って広がるような構成であるとともに、
当該内部電極は放電容器の径方向において放射光が突き
抜けることができる透光空間を形成していることを特徴
とする。さらに、放電容器内部の投影面積をSb、前記
内部電極の投影面積をSe、この内部電極に用いられる
材料のエキシマ光の中心発光波長での反射率をRとした
ときに、(1−R)×Se/Sbの値が10以下である
ことを特徴とする。
【0010】さらに、前記内部電極の表面にアルミニウ
ム薄膜を取り付けたことを特徴とする。さらに、前記内
部電極は誘電体に覆われた部分を一ヶ所以上持つことを
特徴とする。さらに、前記内部電極は当該電極によって
形成される非放電空間内にゲッタを取り付けたことを特
徴とする。さらに、前記内部電極は、誘電体からなる構
成物で放電容器に支持されていることを特徴とする。さ
らに、前記支持体は合成石英ガラスにより構成されるこ
とを特徴とする。さらに、前記内部電極は放電用容器の
外径を狭めた部分によって支持されていることを特徴と
する。
【0011】さらに、この発明に係る光照射装置は、誘
電体バリア放電ランプと、この誘電体バリア放電ランプ
の放電容器と一部において熱的に接触してなる放熱構造
体と、誘電体バリア放電ランプから放熱構造体とは反対
側に向けて放射される紫外光を透過する窓ガラスよりな
る光照射装置において、前記誘電体バリア放電ランプ
は、放電容器の中に誘電体バリア放電によってエキシマ
分子を形成する放電用ガスを充填し、この放電容器の中
に配置された内部電極と放電容器の外部に配置された外
部電極よりなり、前記内部電極が放電用ガスに直接接触
するとともに、この内部電極は外部電極に向って広がる
ように形成され、放電容器の径方向に放射光が突き抜け
る透光空間を有することを特徴とする。また、放電容器
内部の投影面積をSb、金属電極の投影面積をSe、該金
属電極に用いられる材料のエキシマ光の中心発光波長で
の反射率をRとしたときに、(1−R)×Se/Sbの
値が10以下であることを特徴とする。さらに、前記放
電容器が放熱構造体を熱的に接触する部分には、誘電体
バリア放電ランプから放射される紫外線を反射する層を
設けたことを特徴とする。
【0012】
【作用】上記のように、本発明の誘電体バリア放電ラン
プ(以下の単に「放電ランプ」ともいう)は、放電容器
に直接接触する内部電極は細長い棒状とするのではな
く、透光空間を形成するような構造であるので、内部電
極周辺のプラズマから発生した紫外光を内部電極自身で
遮光することなく高い取り出し効率でランプから放射さ
せることができる。図1にこの点を詳しく説明する。放
電容器1により全体形状が形成される放電ランプは内部
電極2と外部電極3からなり外部電極3は放電容器1を
構成する誘電体材料の外面に配置する。5は後述する放
熱構造体である。そして、(a)は従来の放電ランプの
光放射状態を示し、(b)は本発明の放電ランプの光照
射状態を示す。なお、両者は内部電極の構造が異なるだ
けで他の構造は同じである。従来の放電ランプの内部電
極2、無空の金属棒、あるいはパイプ状のものであるた
め、内部電極の周辺(図において×で示す)で発生した
放電プラズマからの紫外光は良好にランプから放射させ
ることができず無駄となる。これに対して本願の放電ラ
ンプは、(b)に示すように、内部電極2は透光空間を
有するので、放電容器の径方向において放射光が突き抜
けることができ、結果として光取り出し効率は大きく向
上する。ここで、本発明における「透光空間」とは内部
電極周辺の任意の1点から内部電極を中心にその反対側
方向に向って光を放射できるような空間を意味する。ま
た、放電容器は後述するように断面形状が円形に限ら
ず、他の形状のものも含むため、「径方向」とは、厳密
な意味で円形に対する径と言う意味ではなく、放電容器
内面の任意の1点から内部電極を結ぶ方向という意味に
なる。
【0013】さらに、本発明の誘電体バリア放電ランプ
は、内部電極2が外部電極3に向って広がる構成であ
り、これにより放電容器1の外径を大きくしても良好な
放電が維持できるだけの電極間距離、すなわち内部電極
2と外部電極3の距離を維持できる。
【0014】さらに、請求項2にかかる発明を説明す
る。本発明者らは、放電容器の外表面(円筒状の放電容
器の場合は円筒軸と直交する方向)から紫外光(以下
「エキシマ光ともいう」)を良好に取り出す場合には、
放電容器の投影面積に対する内部電極の投影面積と、内
部電極材質のエキシマ光の中心発光波長でのエキシマ光
に対する反射を最適化することで、高効率なランプが得
られることを発明した。放電容器内部の投影面積をS
b、内部電極の投影面積をSe、Sbに対するSeの比:S
e/Sbは小さい方が好ましく、放電空間に占める内部電
極の割合が少なくなる。しかしながら、この割合を小さ
くすることは、内部電極の面積を小さくし、放電を安定
させる電極の設計が難しくなる、もしくは内部電極を構
成する部材の素線径、板厚を小さくして電極を構成する
ことになり内部電極の強度が不足する。そこで、内部電
極は製作された構造体の内部の空間を光を透過させるこ
とのみを考えていたが、内部電極表面でのエキシマ光の
反射を利用することで内部電極の設計はさらに最適化さ
れることを確認した。電極の形状が複雑で放電容器内部
の投影面積に対する内部電極の投影面積比Se/Sbが大
きい場合には、内部電極に利用するエキシマ光に対する
反射率の大きな材質を選定し、大きな投影面積比による
エキシマ光取り出し効率の低下を低減できる。逆に、S
e/Sbが小さい電極を設計する場合には、内部電極の反
射率が多少小さな材質でも実用上問題なく、強度を優先
した材質、素線径または肉厚等を選定出来る。そして、
本発明ではこのSe/Sbと、内部電極のエキシマ光の中
心発光波長での反射率Rが、(1−R)×Se/Sb<1
0以下であれば、光の取り出す効率が、従来のランプに
比べ1.2倍以上の高効率なランプが得られることを発
明した。そして、(1−R)×Se/Sbの値が10以上
になると内部電極でのエキシマ光の損出が大きくなり、
従来のランプに比べ1.2倍に満たない光出力しか確保
出来ず、光の取り出し効率が悪い。
【0015】さらに、請求項3の発明は、誘電体バリア
ランプの金属製の内部電極表面にアルミニウム薄膜を取
り付けることによって、内部電極表面でのエキシマ光の
反射率が0.9程度に向上し、内部電極での光の損出が
低下し、光の取り出し効率が向上する。
【0016】さらに、請求項4の発明は、ランプから放
射される光の分布をコントロールする手段として、先の
金属線で構成された内部電極に誘電体からなる部品、部
材を取り付け、金属電極からの放電を抑制させること
で、ランプからの光の放射分布を任意の位置に設計する
ことができ、ランプ中央に比べて出力の弱いランプ端部
に放電を集中させて均一な配光設計をするような設計が
可能になる。
【0017】さらに、請求項5の発明は、放電容器内に
ゲッタを入れることで不純ガスによる紫外線出力低下を
大きく防ぐことが出来る。放電容器内にゲッタを置く
と、ゲッタと内部電極または外部電極間で放電を生じ、
エキシマ光を生成する主放電が大きく不安定になる。し
かしながら、本発明の内部電極の内部には空間が存在
し、光を透過させている。本発明の電極は内部電極の外
周部で放電が起こるために、内部には金属を置いても放
電に影響しない空間を備えていることになり、この空間
内にゲッタを置いても放電が不安定になることはない。
放電容器内部の空間にゲッタが存在することで、放電空
間で発生した不純ガスを直ちに吸着してゲッタなしのラ
ンプに比べ、不純ガスに対して著しい安定性をもつ。
【0018】さらに、請求項6の発明は内部電極を誘電
体物質で支持している。これは、放電容器の直径に比べ
て長さの大きなランプを製作する際には、放電容器の中
心に内部電極を構成することが難しくなってくる。ラン
プ内部の放電は、内部電極と外部電極の距離の短くなる
箇所で発生するため内部電極は、設計された位置に正確
に位置しなければ、例えば電極の一部の偏った位置でし
か放電が起きず、放電容器全体で均一放電を得ることが
出来ない。この場合、内部電極の適度な箇所で放電容器
から内部電極を正確に設計された位置に支持することが
必須である。この支持体は誘電体でなければ、支持体と
外部電極の間で放電が生じ、本来放電すべき内部電極の
外周部から放電が生じない。従って、誘電体からなる支
持体によって内部電極を支持することによって、長さの
大きなランプを高精度に製作することが可能になる。
【0019】さらに、請求項7の発明は支持体として合
成石英ガラスを使う。この支持体に要求される特性とし
て、放電容器内部のエキシマ光に十分耐えうる材質であ
り、放電容器内部で放電に悪影響を与える不純ガスを放
出しない材質が好ましい。この材料として、最も適して
いる材質が合成石英ガラスである。合成石英ガラスは、
放電容器の材料として一部の誘電体バリア放電ランプの
放電容器として用いられている様に、エキシマ光に対す
る耐性があり、十分真空熱処理された合成石英ガラスか
ら放出される不純ガスは僅かで、先に設置することを述
べたゲッタによって十分吸着出来るレベルの放出ガス量
であり、支持体の材質として好ましい。
【0020】さらに、請求項8の発明は内部電極を放電
容器の外径を狭めた部分で支持させている。この支持体
は必ずしも放電容器と別の部品である必要はなく、例え
ば、放電容器の一部をU字型に成型し、放電容器の内径
を局部的に小さくした部分によって内部電極を支持する
ことが可能であることを発明した。この方法では、内部
電極支持体の取り付けの工程が無くなることで、ランプ
の組立が用意になる。
【0021】さらに、請求項9の発明は、請求項1の誘
電体バリア放電ランプに放熱構造体を使った光照射装置
を提供する。一部の産業界からのランプの紫外線出力へ
の要求は非常に厳しく放電容器の外径を大きくしてラン
プ入力を増大させても、未だ紫外線出力が不十分とされ
る。このため、さらなる高出力化のためランプの冷却機
構として放熱構造体を採用するものである。前記図1
(b)において放熱構造体は5で示すもので、放電容器
の一部を放熱構造体に熱的に位置において接触させる構
造がよい。さらには、放熱構造体の中に冷却水を流すな
どの冷却機構を設けることもできる。そして、誘電体バ
リア放電ランプとしては、前述のように内部電極を外部
電極に向って広がるように形成し、さらに透光空間を形
成するので内部電極と放熱構造体の間で発生した放電プ
ラズマからの紫外光も良好に窓部材から取り出すことが
できる。
【0022】さらに、請求項10の発明は放熱構造体に
紫外線の反射層を設けたので、より一層光取り出し効率
を高めることができる。
【0023】
【実施例】図3は請求項1に係る本発明の第1の実施例
の誘電体バリア放電ランプを示す。(a)は横断面図、
(b)は(a)のA−A’の断面図を示す。放電容器1
は、例えば内径36mm、全長110mmの全体概略円
筒状の合成石英ガラス管から成り、その一端には内部電
極2の一端が気密にとりつけられ、放電容器1の他端は
気密に閉鎖されている。内部電極2は、長尺部21とそ
れをサポートするリング状部22よりなる。長尺部21
はタングステンからなる直径1mmの無空棒よりなり、
リング状部22の外周に、例えば4本取り付けられる。
リング状部22はタングステンからなる直径2mmの無
空棒よりなり長尺部21の長手方向に5つ存在する。そ
して、内部電極2は全体として放電容器1と同軸に存在
する。すなわち、リング状部材22によって、長尺部2
1の部分を外部電極に近づける構造を有し、本実施例で
はこのことが外部電極に向って広がるように形成してい
ることを意味している。そして、長尺部21は直径1m
m程度の細い棒であるため、内部電極2の長手軸と垂直
な方向に自由に透光できるだけの空間を形成している。
【0024】次に、放電容器1の投影面積をSb、内部
電極の投影面積をSeについて検討する。図4はこの投
影面積を説明するためのものであり、(a)は放電容器
1の投影面積をSbを示す。すなわち、放電空間も含む
放電容器1の横断面積と考えてよい。(b)は内部電極
の投影面積をSeを示す。すなわち、放電空間を含まな
い内部電極の面積を考える。また、Rは誘電体バリア放
電ランプから放射される単一スペクトルに対する内部電
極での反射率である。誘電体バリア放電ランプの場合、
このスペクトルは封入物により決定され、クセノンは1
72nm、クリプトンは146nm、アルゴンは126
nmである。また、これらの混合物を封入したときもそ
こから発光する単一スペクトルを意味する。一例をあげ
ると、キセノンを封入した場合の、172nm光に対す
るタングステンの反射率は0.2である。この場合の上
記図3に示す実施例において、(1−R)×Se/Sbの
値は6.6になる。
【0025】さらに、内部電極2放電容器の一端11に
気密に取り付ける方法は、まず直径2mmのタングステ
ン棒部分にタングステンの熱膨張率と同等の熱膨張率の
ガラスを被着させ、その上に石英ガラスとタングステン
の熱膨張率の中間程度の熱膨張率を有するガラスを被着
させる、いわゆるグレーデッドシール法を使用した。内
部電極2の一端11は放電容器1の外側に引き出され電
源に接続される。放電容器1の外面には外部電極3とし
て100mmの長さのシームレスのステンレス円筒金網
を設けられている。放電容器1には他端12に設けた排
気管より、放電用ガスとしてキセノンを20kPa封入
した。12は、排気管の残部でもある。
【0026】この放電ランプを内部電極2と外部電極3
5の間に電源によって30kHz,4kVの高周波電圧
を印加したところ、安定な誘電体バリア放電が発生し、
その結果、波長172nmに最大値を有する真空紫外線
が効率よく放射された。さらには、図1(b)で示すよ
うに放熱構造体5を取り付けても同様に効率良い放射を
した。この実施例の誘電体バリア放電ランプの特長を纏
めると、先ず第一に、放電プラズマが内部電極の構造体
の外周部と外部電極の間で均一に発生し、第二に、内部
電極を通して反対側の放電の様子を確認することができ
る。従って内部電極の反対側の光出力が十分に取り出せ
ていることが分かる。因みに、この放電ランプのランプ
中央の外表面から35mmの位置での172nmの放射
出力を測定すると、38.1mW/cm2であった。ま
た、比較として、従来の放電ランプで同様に測定すると
照度は、30mW/cm2であった。すなわち、本発明の
光の取り出し効率は、従来に比べて1.27倍になって
いる。この場合の従来の放電ランプは、本発明の内部電
極と最大外径を同じとした金属パイプで形成している。
【0027】以下、実施例2〜14として、本発明の他
の実施例、特に内部電極の構造の異なるものをいくつか
紹介する。また、各実施例における(1−R)×Se/
Sbの値、照度値を測定してその結果を図25に示す。
測定は前記と同様の方法で行った。さらには、従来の放
電ランプとの照度値の比率も測定して計算している。図
の結果から、いずれのランプも従来ランプに比べ1.2
倍以上の光取り出し効率が得られることがわかる。ま
た、(1−R)×Se/Sb値をみると、従来ランプが2
1.2であるのに対して、本願発明のランプは9.8よ
り小さい。すなわち、概略値として10より小さいこと
が効果的であることが示される。特に、図の結果からみ
ると(1−R)×Se/Sb値が5より小さい(さらに厳
密には4.4より小さい)場合には、従来ランプに比べ
1.3倍以上の光取り出し効率が得られていることがわ
かる。
【0028】図5は本発明の誘電体バリア放電ランプの
第2の実施例を示す。内部電極を除いた構造は全て図3
に示すランプと同じである。内部電極50は外径10m
m、肉厚0.3mmで直径8mmの穴が開いた長さ10
0mmの金属パイプを用いている。このランプでは金属
パイプ外表面の無数の箇所と外部電極間で安定な放電が
得られ、円筒の放電容器全体ではほぼ均一な放電の状態
になった。
【0029】図6は本発明の誘電体バリア放電ランプの
第3の実施例を示す。内部電極を除いた構造は全て図3
に示すランプと同じである。内部電極60は素線径φ
0.2mmのシームレスのタングステン円筒金網によっ
て構成され、外径10mm、長さ100mmである。こ
のランプでは金属金網外表面の無数の箇所と外部電極間
で安定な放電が得られ、円筒の放電容器全体ではほぼ均
一な放電の状態になった。
【0030】図7は本発明の誘電体バリア放電ランプの
第4の実施例を示す。内部電極を除いた構造は全て図3
に示すランプと同じである。内部電極70は素線径φ
1.0mmのタングステン線によって二重の螺旋で構成
され、最大部の外径10mm、二重螺旋部の長さ100
mmである。このランプでは二重螺旋の最大外径を持つ
無数の箇所と外部電極間で安定な放電が得られ、円筒の
放電容器全体ではほぼ均一な放電の状態になった。
【0031】図8は本発明の誘電体バリア放電ランプの
第5の実施例を示す。内部電極を除いた構造は全て図3
に示すランプと同じである。内部電極80は素線径φ
1.0mmのタングステン棒に10mm間隔で、外径1
0mmのリング状に加工された同じくタングステンがス
ポット溶接によって取り付けてある。リング部の最大部
の外径10mm、リングが付けられている部分の長さは
100mmである。このランプではリング状の金属外表
面の無数の箇所と外部電極間で安定な放電が得られ、円
筒の放電容器全体ではほぼ均一な放電の状態になった。
【0032】図9は本発明の誘電体バリア放電ランプの
第6の実施例を示す。内部電極を除いた構造は全て図3
に示すランプと同じである。内部電極90は素線径φ
1.0mmのタングステン棒に、15mm間隔で、外径
10mm、幅3mmのリング状に加工された肉厚0.1
mmのMo板がスポット溶接によって取り付けてある。
リングが付けられている部分の長さは100mmであ
る。このランプではリング状の金属外表面の無数の箇所
と外部電極間で安定な放電が得られ、円筒の放電容器全
体ではほぼ均一な放電の状態になった。
【0033】図10は本発明の誘電体バリア放電ランプ
の第7の実施例を示す。内部電極を除いた構造は全て図
3に示すランプと同じである。内部電極100は素線径
φ1.0mmのタングステン棒に10mm間隔で、長さ
10mmのタングステンを×状にスポット溶接によって
取り付けてある。×状のタングステンが付けられている
部分の長さは100mmであり、×状タングステンの先
端は電界研磨によって尖った部分を研磨処理してある。
このランプでは×状のタングステン先端と外部電極間で
安定な放電が得られ、円筒の放電容器全体ではほぼ均一
な放電の状態になった。
【0034】図11は本発明の誘電体バリア放電ランプ
の第8の実施例を示す。内部電極を除いた構造は全て図
3に示すランプと同じである。内部電極110は素線径
φ1.0mmのタングステン棒に10mm間隔で、長さ
5mmのタングステン棒の先端に外径3mmの円形の肉
厚0.1mmのMo板が120度の間隔を開けて放射状
にスポット溶接によって取り付けている。さらに、取り
付けたれた放射状の構造体は、隣の構造体に対して放電
容器の円周方向に180度回転させた方向に取り付けて
ある。放射状の構造物が付けられている部分の長さは1
00mmである。このランプではタングステン棒の先の
円盤状のMo板の外表面と外部電極間で安定な放電が得
られ、円筒の放電容器全体ではほぼ均一な放電の状態に
なった。
【0035】図12は本発明の誘電体バリア放電ランプ
の第9の実施例を示す。内部電極を除いた構造は全て図
3に示すランプと同じである。内部電極120は素線径
φ1.0mmのタングステン棒に20mm間隔で、長さ
5mmのタングステン棒の先端に、同じくφ1.0mm
のタングステン棒を長さ15mmで、放射状に4組スポ
ット溶接によって取り付けてある。放射状の構造物が付
けられている部分の長さは100mmである。このラン
プでは長さ15mmのタングステン棒外周部と外部電極
間で安定な放電が得られ、円筒の放電容器全体ではほぼ
均一な放電の状態になった。
【0036】図13は本発明の誘電体バリア放電ランプ
の第10の実施例を示す。内部電極を除いた構造は全て
図3に示すランプと同じである。内部電極130は素線
径φ1.0mmのタングステン棒に10mm間隔で、十
字の一辺の幅を5mmとして、十字状に加工された肉厚
0.1mmのMo板の先端3mmを90度曲げ、曲げた
部分の先端を電界研磨して角を落とした形状の板をスポ
ット溶接によって取り付けている。さらに、取り付けた
れたMo板は、隣の構造体に対して放電容器の円周方向
に90度回転させた方向に取り付けてある。Mo板が付
けられている部分の長さは100mmで、曲げられたM
oの最大外径は10mmである。このランプでは曲げ加
工したMo板の外表面と外部電極間で安定な放電が得ら
れ、円筒の放電容器全体ではほぼ均一な放電の状態にな
った。
【0037】図14は本発明の誘電体バリア放電ランプ
の第11の実施例を示す。内部電極、外部電極除いた構
造は全て図3に示すランプと同じである。内部電極14
0は素線径φ1.0mmのタングステン線を波型に加工
したもので、波形の電極の最大振幅は10mmである。
外部電極はいままでの実施例に示したシームレスの金網
電極とは違い、導電性塗料を幅1mmで、波形電極の折
り返し面に直交する部分に密に、折り返し面に近い部分
は疎になるようにストライプ状に塗布したものである。
このランプでは波型に加工したタングステン線の無数の
箇所と外部電極間で安定な放電が得られ、円筒の放電容
器全体ではほぼ均一な放電の状態になった。
【0038】図15は本発明の誘電体バリア放電ランプ
の第12の実施例を示す。内部電極を除いた構造は全て
図3に示すランプと同じである。内部電極150は図1
1に示す素線径φ1.0mmのタングステン棒を波型に
加工したものを、波形電極を軸方向から見て内部電極と
放電容器の距離が一定になるように曲げ加工を施した電
極を二つ用いてランプ内部に軸方向から見て左右対称に
設置したものである。組み合わせた二つの電極の外径は
10mm、曲げ加工をしてある部分の長さは100mm
である。このランプでは波型に加工したタングステン線
の無数の箇所と外部電極間で安定な放電が得られ、円筒
の放電容器全体ではほぼ均一な放電の状態になった。
【0039】図16は本発明の誘電体バリア放電ランプ
の第13の実施例を示す。内部電極を除いた構造は全て
図3に示すランプと同じである。内部電極160は図1
1に示す素線径φ1.0mmのタングステン棒を波型に
加工したものを、波形の山の部分と谷の部分を交互に組
み合わせ、電極を軸方向から見て直交する様に交差させ
て設置したものである。組み合わせた波型の最大振幅は
10mm、曲げ加工をしてある部分の長さは100mm
である。このランプでは波型に加工したタングステン線
の山の外側の部分と外部電極間で安定な放電が得られ、
円筒の放電容器全体ではほぼ均一な放電の状態になっ
た。
【0040】図17は本発明の誘電体バリア放電ランプ
の第14の実施例を示す。内部電極を除いた構造は全て
図3に示すランプと同じである。内部電極170は素線
径φ1.0mmのタングステン線によって螺旋に構成さ
れ、螺旋部の外径10mm、螺旋部の長さ100mmで
ある。このランプでは螺旋の外周部分の無数の箇所と外
部電極間で安定な放電が得られ、円筒の放電容器全体で
はほぼ均一な放電の状態になった。
【0041】なお、以上説明した実施例1〜14は内部
電極の構造を一例として示すものであり、寸法、材料等
は記載のものに限定されるものではない。さらには、本
発明の内部電極の構造は上記した実施例1〜14だけに
限定されるものではなく、その他の構造も当然に含まれ
うる。
【0042】請求項3に係る発明は内部電極の表面にア
ルミニウム薄膜を取り付けるものであるが、前記実施例
1〜14の内側金属電極にアルミニウム箔膜を蒸着する
ことができる。アルミニウム薄膜のエキシマ光に対する
反射率は高く、このような構成にすることで、前述の
(1−R)×Se/Sbの値をほぼ1以下にすることがで
きる。一例をあげれば、アルミニウム箔膜の172nm
光に対する反射率は0.92である。また、内部電極に
アルミニウム箔膜を取り付けた場合の、従来の放電ラン
プと比較した結果を図 示す。図において、(1−R)
×Se/Sbの値は各実施例における内部電極をアルミニ
ウム箔膜で蒸着したときの値を示し、そのときの前記測
定方法による照度を照度値Bに示す。また、従来の放電
ランプ、すなわち、図2に示すような透光空間を持たな
い金属パイプであってアルミニウム箔膜を施さないも
の、との照度値の比率を示す。図より、いずれのランプ
も従来ランプに比べ約1.3倍程度の照度値が得られた
ことがわかる。
【0043】図18に本発明の請求項4に示す誘電体バ
リア放電ランプを示す。内部電極以外は図3に示すラン
プと同じ構造となっているが、内部電極2の一部に誘電
体で覆われた部分を作ることで当該部分における放電を
実質的になくすものである。このようにすることで放電
ランプの配向特性を所望のものとすることができる。具
体的には、内部電極2はタングステンからなる直径1m
mの無空棒4本に内径1.2mm、外径2.2mmの合
成石英ガラス管18を1本に4個ずつ計16個取り付け
る。合成石英の管を付けた部分からは放電が生じず、前
述した照度の測定方法(ランプから35mm離れた箇所で
の測定)により測定する。図20に、放電ランプの長手
方向の配光照度分布を示す。ランプ端部とランプ中央部
の放射照度の差を小さくすることが出来る。
【0044】さらに、図19に他の具体例を紹介する。
同図は、図6に示した放電ランプの内部電極の一部に合
成石英ガラスを取り付けたものである。このように誘電
体の取付箇所を選ぶことで、その取付箇所に応じた配向
特性を得られ、前記実施例1〜14のすべての構造、お
よびその他の構造において適用できる。
【0045】図21は本発明の請求項6の誘電体バリア
放電ランプを示す。図4に示した実施例1のランプの内
部電極の内部の空間に、ジルコニウムとチタンの合金で
ある粉末ゲッタ210が塗布されたニッケル板が設置さ
れている。これによって、点灯時間とともに放電空間に
放出される不純ガスをゲッタに吸着でき長寿命を達成で
きる。一例を挙げると、図21に示すランプは1000
時間点灯後の光出力は92%を維持した。
【0046】図22に本発明の請求項7、8の誘電体バ
リア放電ランプを示す。図4に示した実施例1のランプ
の内部電極を、厚さ2mmで中心部に直径10.2mm
の穴の開いた外径35.8mmの合成石英の板で支持し
ている。これによって、内部電極は設計したランプ中央
の位置に正確に位置させることが出来た。
【0047】図23に本発明の請求項9の誘電体バリア
放電ランプを示す。図23に示すランプは放電容器を加
工する際に、内径36mm、外径40mmの放電容器の
中央を、内径10.2mm、幅は約3mmまで絞りこん
であり、この部分に図4に示した内部電極を挿入して支
持させている。これによって、内部電極は設計したラン
プ中央の位置に正確に位置させることが出来た。
【0048】図24に本発明の請求項10の光照射装置
を示す。光照射装置はケーシング30の一面が光透過窓
31により形成され、ケーシング30内に放熱構造体5
を有する。放熱構造体5は溝部分を有し、この溝に誘電
体バリア放電ランプが嵌まる形で構成される。ここで、
放電ランプの放電容器1は放熱構造体5の一部において
熱的に接触している。このようにすることで放電ランプ
の投入電力を増加させても放電容器1を効果的に冷却す
ることができる。なお、放熱構造体5の中には冷却水な
どが流れるパイプ51を有している。さらには、この接
触する部分において、アルミニウム等の紫外線反射層を
設けることで放電ランプからの放射光をより一層高い効
率で取り出すことができる。このようにアルミニウムの
反射層を設けた構造において、前記実施例1〜14の放
電ランプを使った場合の照度値を図26に照度値Cとし
て示している。この結果からも分かるように従来の放電
ランプに比べて約1.5倍以上の照度値が得られた。な
お、放熱構造体5には放電ランプの放射光をより利用す
るという観点からV字の反射部材32を設けてよい。さ
らにはケーシング30の内部は窒素等の不活性ガスが充
填されている。
【0049】さらに、上記の実施例では、放電容器の形
状が概略円筒状のものを例示したが、図27に示すよう
に断面形状が矩形のものも本発明に含まれる。図27に
おける各図は。図3に示す内部電極を使ったものを示
す。なお、外部電極の構造も(a)に示すように全包囲
に有するもの、(b)に示すように上方と下方に有する
もの、(c)に示すように板状の電極を有していてもよ
い。なお、(b)、(c)の外部電極の構造は、前記放
電容器が概略円筒状のものであっても適用できる。
【0050】さらに、本発明の誘電体バリア放電ランプ
は放電容器内面に蛍光物質を塗布することで可視光を放
射するものとすることができる。
【0051】さらに、本発明の誘電体バリア放電ランプ
は、交流高周波電圧を印加するもの、高周波パルス電圧
を印加するもの、振動波的電圧を印加するもの等種々の
ものが適用でき、そのための回路としてプシュプルイン
バータ回路やフライバック回路など種々の制御回路が適
用できる。
【0052】
【発明の効果】放電容器内部の内部電極が放電用ガスに
接する、本発明の誘電体バリア放電ランプによって、以
下の様な効果が得られた。 1.発光管容器の軸と直交する方向に光りを取り出す場
合、及び放熱構造体を用いてランプの冷却を行う場合の
光の取り出し効率が向上する。 2.内部電極に金属棒や金属パイプを用いる場合に比
べ、放電容器の内部での放電を起こす位置を自由に設定
出来る。 3.内部電極の一部に誘電体を構成することで、放電を
遮断する部分を作り出すことができ、ランプの配光制御
が用意になる。 4.内部電極に金属を用いた場合にも、放電容器内部の
空間にゲッタを設置することが容易になる。 5.金属棒や金属パイプに比べ内部電極の重量が軽いた
め、振動による衝撃に強いランプになる。 6.金属棒や金属パイプが太い場合に比べ、細い棒の組
み合わせで済むので、コストダウンが計れる。 7.ランプの長さが長くなった場合に、金属電極を高精
度にランプの設計位置に保持することが難しくなるが、
その場合にも誘電体の支持体を付けることで高精度なラ
ンプを製作することが可能になる。 8.放電容器に加工を加え内径を小さくすることで、内
部電極の支持体とすることができ、高精度なランプの製
作が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の誘電体バリア放電ランプの説明用の図
を示す。
【図2】従来の誘電体バリア放電ランプを示す。
【図3】本発明の誘電体バリア放電ランプの一実施例を
示す。
【図4】本発明の誘電体バリア放電ランプの他の実施例
を示す。
【図5】本発明の誘電体バリア放電ランプの他の実施例
を示す。
【図6】本発明の誘電体バリア放電ランプの他の実施例
を示す。
【図7】本発明の誘電体バリア放電ランプの他の実施例
を示す。
【図8】本発明の誘電体バリア放電ランプの他の実施例
を示す。
【図9】本発明の誘電体バリア放電ランプの他の実施例
を示す。
【図10】本発明の誘電体バリア放電ランプの他の実施
例を示す。
【図11】本発明の誘電体バリア放電ランプの他の実施
例を示す。
【図12】本発明の誘電体バリア放電ランプの他の実施
例を示す。
【図13】本発明の誘電体バリア放電ランプの他の実施
例を示す。
【図14】本発明の誘電体バリア放電ランプの他の実施
例を示す。
【図15】本発明の誘電体バリア放電ランプの他の実施
例を示す。
【図16】本発明の誘電体バリア放電ランプの他の実施
例を示す。
【図17】本発明の誘電体バリア放電ランプの他の実施
例を示す。
【図18】本発明の誘電体バリア放電ランプの他の実施
例を示す。
【図19】本発明の誘電体バリア放電ランプの他の実施
例を示す。
【図20】本発明の誘電体バリア放電ランプの説明用の
図を示す。
【図21】本発明の誘電体バリア放電ランプの他の実施
例を示す。
【図22】本発明の誘電体バリア放電ランプの他の実施
例を示す。
【図23】本発明の誘電体バリア放電ランプの他の実施
例を示す。
【図24】本発明の誘電体バリア放電ランプのを使った
光照射装置を示す。
【図25】本発明の誘電体バリア放電ランプの効果を示
す。
【図26】本発明の誘電体バリア放電ランプの効果を示
す。
【図27】本発明の誘電体バリア放電ランプの他の実施
例を示す。
【符号の説明】
1 放電容器 2 内部電極 3 外部電極 4 電源 5 放熱構造体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放電容器の中に誘電体バリア放電によって
    エキシマ分子を形成する放電用ガスを充填し、この放電
    容器の中で放電用ガスに直接接触して配置する内部電極
    と、放電容器の外部に配置する外部電極よりなる誘電体
    バリア放電ランプにおいて、 前記内部電極は、前記外部電極に向って広がるように形
    成されるとともに、当該内部電極は放電容器の径方向に
    放射光が突き抜けることができる透光空間を形成してい
    ることを特徴とする誘電体バリア放電ランプ。
  2. 【請求項2】前記放電容器内部の投影面積をSb、前記
    内部電極の投影面積をSe、この内部電極に用いられる
    材料のエキシマ光の中心発光波長での反射率をRとした
    ときに、(1−R)×Se/Sbの値が10以下である
    ことを特徴とする請求項1の誘電体バリア放電ランプ。
  3. 【請求項3】前記内部電極の表面にアルミニウム薄膜を
    取り付けたことを特徴とする請求項1の誘電体バリア放
    電ランプ。
  4. 【請求項4】前記内部電極は誘電体に覆われた部分を一
    ヶ所以上持つことを特徴とする請求項1の誘電体バリア
    放電ランプ。
  5. 【請求項5】前記内部電極は当該電極によって形成され
    る非放電空間内にゲッタを取り付けたことを特徴とする
    請求項1の誘電体バリア放電ランプ。
  6. 【請求項6】前記内部電極は、誘電体からなる構成物で
    放電容器に支持されていることを特徴とする請求項1の
    誘電体バリア放電ランプ。
  7. 【請求項7】前記支持体は合成石英ガラスにより構成さ
    れることを特徴とする請求項7に記載の誘電体バリア放
    電ランプ。
  8. 【請求項8】前記内部電極は放電用容器の外径を狭めた
    部分によって支持されていることを特徴とする請求項1
    に誘電体バリア放電ランプ。
  9. 【請求項9】誘電体バリア放電ランプと、この誘電体バ
    リア放電ランプの放電容器と一部において熱的に接触し
    てなる放熱構造体と、誘電体バリア放電ランプから放熱
    構造体とは反対側に向けて放射される紫外光を透過する
    窓ガラスよりなる光照射装置において、 前記誘電体バリア放電ランプは、請求項1に記載のもの
    であることを特徴とする光照射装置。
  10. 【請求項10】前記放電容器が放熱構造体を熱的に接触
    する部分には、誘電体バリア放電ランプから放射される
    紫外線を反射する層を設けたことを特徴とする請求項9
    の光照射装置。
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