JP2001043367A - 外観検査シミュレーションシステムおよびその方法 - Google Patents

外観検査シミュレーションシステムおよびその方法

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JP2001043367A
JP2001043367A JP11211905A JP21190599A JP2001043367A JP 2001043367 A JP2001043367 A JP 2001043367A JP 11211905 A JP11211905 A JP 11211905A JP 21190599 A JP21190599 A JP 21190599A JP 2001043367 A JP2001043367 A JP 2001043367A
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computer
cable
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JP11211905A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Shirasawa
満 白澤
Takeshi Masuda
剛 増田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像処理による外観検査をオフラインでシミ
ュレーションし、システムの立上げ時間を短縮する。 【解決手段】 CCDカメラ2と、画像処理ソフトウエ
アに従って、撮像により得られる画像データに対し画像
処理を実行して検査パラメータに対応する検査データを
求め、この検査データをその検査パラメータと比較して
検査対象物の外観検査を行う画像処理装置3aと、ハー
ドディスク装置を有し、ケーブル7で画像処理装置3a
と双方向通信可能に接続されている場合、画像処理装置
3aから画像データを受信してハードディスク装置に記
憶し、上記画像処理ソフトウエアに従って、ハードディ
スク装置に記憶した画像に対し画像処理を実行して検査
パラメータに対応する検査データを求め、この検査デー
タをその検査パラメータと比較して外観検査を行うパソ
コン8aとを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラおよび画像
処理装置を備えて成る外観検査システムによって行われ
る検査対象物の外観検査に対するシミュレーション用の
外観検査シミュレーションシステムおよびその方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像処理を行う画像処理装置につ
いては種々の方式が提案されており、例えば、特開平8
−16774号公報には、画像処理すべき画像の部分画
像に対して画像処理を行い、その結果を表示するととも
に、上記画像全体に対する画像処理に必要なパラメータ
を抽出するパラメータ抽出手段と、そのパラメータを用
いて上記画像全体に対して画像処理を行う画像処理手段
とを備え、画像処理すべき画像の部分画像を事前にシミ
ュレーションしてその状態を確認・修正することによ
り、最適な画像出力のためのパラメータを抽出すること
ができ、また画像処理時間が短く画像データの運用形態
に合わせて最適な画像処理を行うことが可能な画像処理
装置が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の画像処理装置では、画像処理を商品の品質
検査などに応用する場合、画像処理による検査をオフラ
インでシミュレーションすることができない。
【0004】他方、カメラおよび画像処理装置を備えて
成る従来の外観検査システムでは、検査時に必要となる
検査パラメータが例えば図29に示す手順で調整される
ために、外観検査システムの立上げに時間がかかる場合
があった。すなわち、図29では、まず、画像処理ソフ
トウエアを作成するとともに、検査パラメータを作成し
(S1)、これらをそれぞれ画像処理装置にインストー
ルおよび設定し、検査装置としての外観検査システムを
稼働し(S2)、確認を行う(S3)。この段階は外観
検査システムの導入当初あるいは実験などの段階であ
り、このような段階では、種々の見逃しが多く、作成し
た画像処理ソフトウエアが所望の検査仕様を満足しない
場合、あるいは設定した検査パラメータの不具合により
検査対象物が良品にもかかわらず不良品と判定される場
合などが多々あり、結果として不良率が高くなる。
【0005】このような不具合を解消するには、オンラ
インの検査時に良否判定などの検査結果の収集およびそ
の不適切な判定結果などの原因の究明を行う必要があ
る。すなわち、外観検査システムを稼働しながら原因を
追及し(S4)、問題となる検査対象物を発見すると、
外観検査システムを停止して(S5)、問題となる検査
対象物を再度搬送してその画像を取り込み(S6)、続
いて、例えば検査パラメータの調整を行い(S7)、こ
の調整後の検査パラメータを画像処理装置に設定した後
に外観検査システムを稼働し(S8)、確認を行う(S
9)という一連の手順を踏む必要がある。
【0006】このような手順を踏む従来の外観検査シス
テムでは、原因を究明するためにその構成要件である画
像処理装置を使用する必要があり、このことが問題とな
る検査対象物の再搬入などの手間を生じさせ、外観検査
システムの立上げに時間がかかる原因となっていた。な
お、検査対象物の生産状況によっては検査パラメータの
調整および検査性能を評価することもできず、このこと
も外観検査システムの立上げに時間がかかる要因になっ
ていた。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、画像処理による外観検査をオフラインでシミュ
レーションすることができ、システムの立上げ時間の短
縮が可能な外観検査シミュレーションシステムおよびそ
の方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1記載の発明の外観検査シミュレーションシス
テムは、検査対象物の撮像を行うカメラと、画像処理ソ
フトウエアに従って、前記撮像により得られる画像に対
し画像処理を実行して検査パラメータに対応する検査デ
ータを求め、この検査データをその検査パラメータと比
較して前記検査対象物の外観検査を行う画像処理装置
と、画像記憶装置を有し、前記画像処理ソフトウエアの
作成、および前記検査パラメータの設定および調整に使
用されるコンピュータとを備え、前記画像処理装置およ
びコンピュータが所定のケーブルで双方向通信可能に接
続されている場合、前記画像処理装置は、前記画像処理
ソフトウエアに従って、前記外観検査で良品および不良
品となる検査対象物の画像の少なくとも一方を前記ケー
ブルを介して前記コンピュータに送信する一方、前記コ
ンピュータは、前記ケーブルを介して前記画像処理装置
に対して、前記検査パラメータを設定するとともに作成
された前記画像処理ソフトウエアを送信するほか、前記
画像処理装置からの画像を受信して前記画像記憶装置に
記憶し、前記画像処理ソフトウエアに従って、前記画像
記憶装置に記憶した画像に対し画像処理を実行して前記
検査パラメータに対応する検査データを求め、この検査
データをその検査パラメータと比較して外観検査を行う
のである。
【0009】この構成では、画像処理装置とは別のコン
ピュータでその画像処理装置と同様の外観検査が行われ
るようになる。これにより、画像処理による外観検査を
オフラインでシミュレーションすることができる。ま
た、検査対象物を画像処理装置で再度外観検査を行わせ
る必要がないので、システムの立上げ時間の短縮が可能
になる。
【0010】なお、請求項1記載の外観検査シミュレー
ションシステムにおいて、前記画像処理装置およびコン
ピュータが前記ケーブルで双方向通信可能に接続されて
いる場合、前記画像処理装置は、前記画像処理ソフトウ
エアに従って、前記撮像により得られる画像を前記ケー
ブルを介して前記コンピュータに順次送信する一方、前
記コンピュータは、前記画像処理装置からの画像を順次
受信して前記画像記憶装置に記憶し、この画像記憶装置
に記憶した各画像に対して順次、前記外観検査を行う構
成でもよい(請求項2)。この構成では、画像読出しと
外観検査が連続的に行われるので、画像処理ソフトウエ
アの課題抽出と、検査パラメータの調整および検査性能
評価とが可能になる。
【0011】また、請求項1記載の外観検査シミュレー
ションシステムにおいて、表示装置を備え、前記画像処
理装置およびコンピュータが前記ケーブルで双方向通信
可能に接続されている場合、前記画像処理装置は、前記
画像処理ソフトウエアに従って、前記撮像により得られ
る画像を前記ケーブルを介して前記コンピュータに順次
送信する一方、前記コンピュータは、前記画像処理装置
からの画像を順次受信して前記画像記憶装置に記憶し、
この画像記憶装置に記憶した各画像に対して順次、前記
画像処理ソフトウエアに従って画像処理を実行して前記
検査パラメータに対応する検査データを求め、この検査
データをその検査パラメータと比較して良否判定の外観
検査を行うとともに、その外観検査の際に不良判定の検
査結果が得られた場合、その検査結果とともに前記検査
パラメータを前記表示装置に表示する構成でもよい(請
求項3)。この構成では、外観検査の際に不良判定の検
査結果が得られた場合、その検査結果とともに検査パラ
メータが表示装置に表示されるので、どのような理由に
より不良判定の検査結果になったのかを確認することが
できる。
【0012】また、請求項1記載の外観検査シミュレー
ションシステムにおいて、前記画像処理装置およびコン
ピュータが前記ケーブルで双方向通信可能に接続されて
いる場合、前記画像処理装置は、前記画像処理ソフトウ
エアに従って、前記撮像により得られる画像を前記ケー
ブルを介して前記コンピュータに順次送信する一方、前
記コンピュータは、前記画像処理装置からの画像を順次
受信して前記画像記憶装置に記憶し、この画像記憶装置
に記憶した各画像に対して順次、前記画像処理ソフトウ
エアに従って画像処理を実行して前記検査パラメータに
対応する検査データを求め、この検査データをその検査
パラメータと比較して良否判定の外観検査を行い、これ
ら外観検査の結果を集計する構成でもよい(請求項
4)。この構成では、外観検査の結果が集計されるの
で、画像処理ソフトウエアの良否の確認と検査仕様に対
する検査性能評価をオフラインで確認することが可能に
なる。
【0013】また、請求項1記載の外観検査シミュレー
ションシステムにおいて、前記画像処理装置およびコン
ピュータが前記ケーブルで双方向通信可能に接続されて
いる場合、前記画像処理装置は、前記画像処理ソフトウ
エアに従って、前記撮像により得られる画像を前記ケー
ブルを介して前記コンピュータに順次送信する一方、前
記コンピュータは、前記画像処理装置からの画像を順次
受信して前記画像記憶装置に記憶し、この画像記憶装置
に記憶した各画像に対して順次、前記画像処理ソフトウ
エアに従って画像処理を実行して検査項目毎にその検査
項目の検査パラメータに対応する検査データを求め、こ
れらの各検査データを対応する検査パラメータと比較し
て外観検査を行い、これら外観検査の結果集計を前記検
査項目毎に行う構成でもよい(請求項5)。この構成で
は、外観検査の結果集計が検査項目毎に行われるので、
画像処理ソフトウエアの各検査項目に対する不良判定率
の算出が可能になる。これにより、どの検査項目で誤判
定が多いかの確認が可能になる。
【0014】また、請求項1記載の外観検査シミュレー
ションシステムにおいて、前記画像処理装置およびコン
ピュータが前記ケーブルで双方向通信可能に接続されて
いる場合、前記画像処理装置は、前記画像処理ソフトウ
エアに従って、前記撮像により得られる画像を前記ケー
ブルを介して前記コンピュータに順次送信する一方、前
記コンピュータは、前記画像処理装置からの画像を順次
受信して前記画像記憶装置に記憶し、この画像記憶装置
に記憶した各画像に対して順次、前記画像処理ソフトウ
エアに従って画像処理を実行して検査項目毎にその検査
項目の検査パラメータに対応する検査データを求め、こ
れらの各検査データを対応する検査パラメータと比較し
て良否判定の外観検査を行い、これら外観検査の結果を
各画像毎に各検査項目の良否判定結果および検査データ
に分類してまとめる構成でもよい(請求項6)。この構
成では、外観検査の結果が各画像毎に各検査項目の良否
判定結果および検査データに分類してまとめられるの
で、各検査項目の不良判定状況と全画像に対する検査デ
ータの分布をみることができ、これにより、適切な検査
パラメータの設定が容易になる。
【0015】また、請求項1記載の外観検査シミュレー
ションシステムにおいて、表示装置を備え、前記画像処
理装置およびコンピュータが前記ケーブルで双方向通信
可能に接続されている場合、前記画像処理装置は、前記
画像処理ソフトウエアに従って、前記撮像により得られ
る画像を前記ケーブルを介して前記コンピュータに順次
送信する一方、前記コンピュータは、前記画像処理装置
からの画像を順次受信して前記画像記憶装置に記憶し、
この画像記憶装置に記憶した各画像に対して順次、前記
画像処理ソフトウエアに従って画像処理を実行して検査
項目毎にその検査項目の検査パラメータに対応する検査
データを求め、これらの各検査データを対応する検査パ
ラメータと比較して良否判定の外観検査を行い、これら
外観検査の結果を各検査項目毎に各画像に対するその検
査項目の検査データと良否判定結果を示すグラフで前記
表示装置に表示する構成でもよい(請求項7)。この構
成では、外観検査の結果が各検査項目毎に各画像に対す
るその検査項目の検査データと良否判定結果を示すグラ
フで表示装置に表示されるので、全体の良否判定結果を
一瞥することができ、各検査項目の適切な検査パラメー
タを容易に求めることが可能になる。
【0016】また、請求項7記載の外観検査シミュレー
ションシステムにおいて、前記コンピュータは、良判定
となった検査データのばらつき範囲を視認可能に前記グ
ラフを表示する構成でもよい(請求項8)。この構成で
は、グラフが良判定となった検査データのばらつき範囲
を視認可能に表示されるので、良判定のばらつき程度が
わかりやすくなるとともに、適切な検査パラメータの決
定が容易になる。
【0017】また、請求項1記載の外観検査シミュレー
ションシステムにおいて、表示装置を備え、前記画像処
理装置およびコンピュータが前記ケーブルで双方向通信
可能に接続されている場合、前記画像処理装置は、前記
画像処理ソフトウエアに従って、前記撮像により得られ
る画像を前記ケーブルを介して前記コンピュータに順次
送信する一方、前記コンピュータは、前記画像処理装置
からの画像を順次受信して前記画像記憶装置に記憶し、
この画像記憶装置に記憶した各画像に対して順次、前記
画像処理ソフトウエアに従って画像処理を実行して検査
項目毎にその検査項目の検査パラメータに対応する検査
データを求め、これらの各検査データを対応する検査パ
ラメータと比較して良否判定の外観検査を行い、これら
外観検査の結果を各画像毎に各検査項目の良否判定結果
に分類してまとめ、各画像毎の良否総合判定を求めて前
記表示装置に表示する構成でもよい(請求項9)。この
構成では、各画像毎の良否総合判定が表示装置に表示さ
れるので、不良判定結果の画像に対して、その原因の追
求か可能になるとともに、検査パラメータの調整が可能
になる。この結果、コンピュータで画像処理装置の検査
精度を向上させる処理が可能になる。
【0018】さらに、請求項1記載の外観検査シミュレ
ーションシステムにおいて、前記画像処理装置およびコ
ンピュータが前記ケーブルで双方向通信可能に接続され
ている場合、前記画像処理装置は、前記画像処理ソフト
ウエアに従って、前記撮像により得られる画像を前記ケ
ーブルを介して前記コンピュータに順次送信する一方、
前記コンピュータは、前記画像処理装置からの画像を順
次受信して前記画像記憶装置に記憶し、この画像記憶装
置に記憶した各画像に対して順次、前記画像処理ソフト
ウエアに従って画像処理を実行して検査項目毎にその検
査項目の検査パラメータに対応する検査データを求め、
これらの各検査データを対応する検査パラメータと比較
して良否判定の外観検査を行い、各検査項目毎の良否判
定結果および検査データを集計し、検査データの最大
値、最小値および平均値を求める構成でもよい(請求項
10)。この構成では、検査データの最大値、最小値お
よび平均値が求められるので、適切な検査パラメータの
導出(予測)が容易になる。
【0019】請求項11記載の発明の外観検査シミュレ
ーション方法は、検査対象物の撮像を行うカメラと、画
像処理ソフトウエアに従って、前記撮像により得られる
画像に対し画像処理を実行して検査パラメータに対応す
る検査データを求め、この検査データをその検査パラメ
ータと比較して前記検査対象物の外観検査を行う画像処
理装置とにより構成される外観検査システムの外観検査
のシミュレーション方法であって、画像記憶装置を有
し、前記画像処理ソフトウエアの作成、および前記検査
パラメータの設定および調整に使用されるコンピュータ
を所定のケーブルで双方向通信可能に前記画像処理装置
に接続するステップと、前記コンピュータが、前記ケー
ブルを介して前記画像処理装置に対して、前記検査パラ
メータを設定するとともに作成された前記画像処理ソフ
トウエアを送信するステップと、前記画像処理装置が、
前記画像処理ソフトウエアに従って、前記外観検査で良
品および不良品となる検査対象物の画像の少なくとも一
方を前記ケーブルを介して前記コンピュータに送信する
ステップと、前記コンピュータが、前記画像処理装置か
らの画像を受信して前記画像記憶装置に記憶し、前記画
像処理ソフトウエアに従って、前記画像記憶装置に記憶
した画像に対し画像処理を実行して前記検査パラメータ
に対応する検査データを求め、この検査データをその検
査パラメータと比較して外観検査を行うステップとによ
り成るものである。
【0020】この方法では、画像処理装置とは別のコン
ピュータでその画像処理装置と同様の外観検査が行われ
るようになる。これにより、画像処理による外観検査を
オフラインでシミュレーションすることができる。ま
た、検査対象物を画像処理装置で再度外観検査を行わせ
る必要がないので、システムの立上げ時間の短縮が可能
になる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明の外観検査シミュレ
ーションシステムに係る第1実施形態の概略構成図、図
2は図1に示す画像処理装置およびパーソナルコンピュ
ータ(以下単にパソコン)の内部構成を示す図で、これ
らの図を用いて以下に第1実施形態の説明を本発明の外
観検査シミュレーション方法に係る一実施形態の説明と
ともに行う。
【0022】図1に示す外観検査シミュレーションシス
テム1aは、外観検査機により一方向に搬送される検査
対象物ITの撮像を行う複数のCCDカメラ2、および
これらCCDカメラ2と接続される画像処理装置3aに
より構成される外観検査システムと、表示装置4と、キ
ーボード5と、マウス6と、これら表示装置4、キーボ
ード5およびマウス6が接続されるとともにRS232
Cのケーブル7を介して画像処理装置3aと適宜接続さ
れ、画像処理ソフトウエアの作成、および検査パラメー
タの設定および調整などに使用されるパソコン8aとを
備えている。また、図1では4台のCCDカメラ2が設
けられ、例えば、前方(図では下方)、後方および左右
両側の4方向から検査対象物ITの外観が撮像される。
【0023】画像処理装置3aは、図2に示すように、
ケーブル7が接続される通信インターフェース31と、
各CCDカメラ2から撮像で得られた画像信号を入力す
る画像撮像ボード32と、画像4フレーム分の記憶容量
を有し画像撮像ボード32を介して各CCDカメラ2の
撮像により得られた画像データを記憶する画像メモリ3
3と、画像処理ソフトウエアおよび検査パラメータ記憶
用のメモリ34aとを備えているとともに、CPU(中
央処理装置)35aを備えている。
【0024】このCPU35aは、メモリ34aに記憶
の画像処理ソフトウエアに従って種々の処理を行うもの
で、例えば、画像メモリ33における各CCDカメラ2
の撮像により得られた画像データに対し画像処理を実行
してメモリ34aに記憶の検査パラメータに対応する検
査データを求め、この検査データをその検査パラメータ
と比較して検査対象物ITの良否判定の外観検査を行う
処理を実行する。
【0025】また、CPU35aは、外観検査システム
の導入当初あるいは実験などの段階において、ケーブル
7を介してパソコン8aと接続されている場合、上記画
像処理ソフトウエアに追加された画像保存処理手順に従
って、外観検査で良品および不良品となる検査対象物I
Tの画像データの少なくとも一方を通信インターフェー
ス31およびケーブル7を介してパソコン8aに送信す
る処理を行う。
【0026】パソコン8aは、ケーブル7が接続される
通信インターフェース81と、画像記憶装置としての例
えばハードディスク装置82と、画像メモリ83と、画
像処理ソフトウエアおよび検査パラメータ記憶用のメモ
リ84aとを備えているとともに、CPU85aを備え
ている。
【0027】このCPU85aは、メモリ84aに記憶
の画像処理ソフトウエアに従って種々の処理を行うもの
で、例えば、外観検査システムの導入当初あるいは実験
などの段階において、通信インターフェース81および
ケーブル7を介して画像処理装置3aと接続されている
場合、その画像処理装置3aに対して、検査パラメータ
を設定するとともに作成された画像処理ソフトウエアを
送信する処理を行う。
【0028】また、CPU85aは、画像処理装置3a
と接続されている場合、画像処理装置3aからの画像デ
ータを受信してハードディスク装置82に記憶し、メモ
リ84aに記憶の画像処理ソフトウエアに従って、ハー
ドディスク装置82に記憶した画像データに対し画像処
理を実行してメモリ84aに記憶の検査パラメータに対
応する検査データを求め、この検査データをその検査パ
ラメータと比較して外観検査を行う処理を実行する。
【0029】図3〜図5は、それぞれ外観検査で良品、
不良品またはこれら双方に該当する検査対象物ITの画
像データが送信される場合の外観検査シミュレーション
システムによる動作を示すフローチャート、図6はその
送信後のパソコンによる動作を示すフローチャートで、
これらの図を用いて次に外観検査シミュレーションシス
テム1aの動作を説明する。
【0030】ただし、パソコン8aをケーブル7で双方
向通信可能に画像処理装置3aに接続し、続いてパソコ
ン8aが、ケーブル7を介して画像処理装置3aに対し
て、メモリ84aに記憶の検査パラメータと同じ値の検
査パラメータを設定するとともに作成された画像処理ソ
フトウエアを送信した後の状態であるとする。
【0031】まず、外観検査で良品となる検査対象物I
Tの画像データが画像処理装置3aからパソコン8aに
送信される場合、図3に示すように、画像処理装置3a
において、4台のCCDカメラ2により検査対象物IT
の撮像が行われ、これらの各撮像で得られた画像信号が
画像撮像ボード32に入力され(S10)、各画像デー
タが画像メモリ33に記憶される。
【0032】この後、画像メモリ33に記憶された各画
像データに対し画像処理を実行して検査パラメータに対
応する検査データを求め、この検査データをその検査パ
ラメータと比較して、検査対象物ITの良否判定の外観
検査を行う処理が順次実行され(S11〜S14)、そ
れら各検査結果が一時記憶される。ここで、例えば、検
査対象物ITがラベルの添付されていないビール瓶で、
外観検査に使用する各画像データに対して同一の検査パ
ラメータがしきい値として使用され、画像処理で得られ
た検査データがその検査パラメータを例えば越えた場合
に不良品と判定され、その検査パラメータより値が小さ
い場合に良品と判定されるとすれば、それらの判定結果
が記憶されるのである。
【0033】続いて、一時記憶された各検査結果から、
検査対象物ITが良品であるか否かの判定が行われる
(S15)。この場合、各検査結果の全てが良品の判定
結果であれば検査対象物ITが良品であると判定され、
そうでなければ不良品と判定される。
【0034】検査対象物ITが良品であれば(S15で
YES)、画像メモリ33に記憶された各画像データが
通信インターフェース31およびケーブル7を介してパ
ソコン8aに順次送信される。この後、パソコン8aに
おいて、画像処理装置3aからパソコン8aに外観検査
で良品となった検査対象物ITの各画像データが順次送
信されてくると、それらの各画像データをハードディス
ク装置82に順次記憶する処理が実行される(S1
6)。この後、図3に示す本フローチャートによる処理
が終了する。これに対して、検査対象物ITが不良品で
あれば(S15でNO)、図3に示す本フローチャート
による処理が終了する。
【0035】以上により、検査対象物ITが不良品にも
かかわらず良品と判定される場合、後述の図6に示すフ
ローチャートにおいて、その判定結果となる画像データ
を用いてその不具合の原因を別途究明することができ
る。
【0036】次に、外観検査で不良品となる検査対象物
ITの画像データが画像処理装置3aからパソコン8a
に送信される場合、図4に示すように、画像処理装置3
aにおいて、4台のCCDカメラ2により検査対象物I
Tの撮像が行われ、これらの各撮像で得られた画像信号
が画像撮像ボード32に入力され(S20)、各画像デ
ータが画像メモリ33に記憶される。
【0037】この後、画像メモリ33に記憶された各画
像データに対し画像処理を実行して検査パラメータに対
応する検査データを求め、この検査データをその検査パ
ラメータと比較して、検査対象物ITの良否判定の外観
検査を行う処理が順次実行され(S21〜S24)、そ
れらの各検査結果が一時記憶される。
【0038】続いて、これらの各検査結果から、検査対
象物ITが良品であるか否かの判定が行われる(S2
5)。検査対象物ITが良品であれば(S25でYE
S)、図4に示す本フローチャートによる処理が終了す
る。これに対して、検査対象物ITが不良品であれば
(S25でNO)、画像メモリ33に記憶された各画像
データが通信インターフェース31およびケーブル7を
介してパソコン8aに順次送信される。なお、このと
き、不良品の判定結果となる画像データのみが送信され
る構成でもよいのは言うまでもない。この後、パソコン
8aにおいて、画像処理装置3aからパソコン8aに外
観検査で不良品となった検査対象物ITの各画像データ
が順次送信されてくると、それらの各画像データをハー
ドディスク装置82に順次記憶する処理が行われる(S
26)。
【0039】以上により、検査対象物ITが良品にもか
かわらず不良品と判定される場合、後述の図6に示すフ
ローチャートにおいて、その判定結果となる画像データ
を用いてその不具合の原因を別途究明することができ
る。
【0040】次に、外観検査で良品および不良品に該当
する検査対象物ITの画像データが送信される場合、図
4に示すように、画像処理装置3aにおいて、4台のC
CDカメラ2により検査対象物ITの撮像が行われ(S
30)、これらの各撮像で得られた画像信号が画像撮像
ボード32に入力され、各画像データが画像メモリ33
に記憶される。
【0041】この後、画像メモリ33に記憶された各画
像データが通信インターフェース31およびケーブル7
を介してパソコン8aに順次送信される。この後、パソ
コン8aにおいて、画像処理装置3aからパソコン8a
に各画像データが順次送信されてくると、それらの各画
像データをハードディスク装置82に順次記憶する処理
が行われる(S31)。この後、図5に示す本フローチ
ャートによる処理が終了する。
【0042】以上により、画像処理装置3aによる検査
対象物ITの外観の良否判定結果に関わらず、画像処理
装置3aで得られた画像データを用いて、後述の図6に
示すフローチャートにおいて不具合の原因を別途究明す
ることができる。なお、この場合、画像処理装置3a
は、検査対象物ITの外観検査を行う構成でもよく、あ
るいは外観検査は行わずに画像データの送信処理のみを
行う構成でもよい。
【0043】次に、各画像データ送信後のパソコン8a
による動作を説明する。図6に示すように、パソコン8
aにおいて、各画像データがハードディスク装置82に
記憶されると(S40)、ハードディスク装置82に記
憶された各画像データに対し画像処理を実行して検査デ
ータを求め、この検査データをメモリ84aに記憶の検
査パラメータと比較して、検査対象物ITの良否判定の
外観検査を行う処理が順次実行され(S41)、確認が
行われる(S42)。この場合、メモリ84aに記憶さ
れている検査パラメータと画像処理装置3aのメモリ3
4aに記憶されている検査パラメータとが同じ値であ
り、またメモリ84aに記憶されている画像処理ソフト
ウエアによる画像処理と画像処理装置3aのメモリ34
aに記憶されている画像処理ソフトウエアによる画像処
理とが同一であるので、画像処理装置3aと同様の判定
結果になり、画像処理装置3aによる外観検査がパソコ
ン8aでシミュレートされ、その結果がパソコン8aで
確認されることになる。これにより、例えば不具合の画
像を表示装置4で確認しながら、検査パラメータと検査
データとを比較するなどして検査パラメータを調整する
ことが可能になる。
【0044】続いて、調整後の検査パラメータをメモリ
84aに上書きした後、ハードディスク装置82に記憶
された各画像データに対し画像処理を実行して検査デー
タを求め、この検査データをメモリ84aに記憶の検査
パラメータと比較して、検査対象物ITの良否判定の外
観検査を行う処理が順次実行され(S43)、確認が行
われる(S44)。この確認で不具合が解消されなけれ
ば、検査パラメータを再調整した後、再度ステップS4
3に戻り、不具合が解消されれば、調整後の検査パラメ
ータを画像処理装置3aに設定する処理などが行われ
る。
【0045】以上により、画像処理による外観検査をオ
フラインでシミュレーションすることができ、図6およ
び図29から分かるように、不具合を追求するために検
査対象物を再搬入するなどの手間がなくなるので、シス
テムの立上げ時間の短縮が可能になる。また、画像処理
ソフトウエアの検査性能をオフラインで評価することが
可能になる。この結果、外観検査に適切な画像処理ソフ
トウエアを容易に作成することができ、検査精度を保証
できる。
【0046】なお、上記各フローチャートによる処理を
実行して、検査パラメータの設定および画像処理ソフト
ウエアの作成が完了し、それらをそれぞれ画像処理装置
3aに設定およびインストールした後は、パソコン8a
を外観検査システムから切り離してもよいのは言うまで
もない。
【0047】図7は本発明の外観検査シミュレーション
システムに係る第2実施形態の構成図で、この図を用い
て以下に第2実施形態の説明を行う。
【0048】図7に示す外観検査シミュレーションシス
テム1bは、少なくとも1台(図では1台)のCCDカ
メラ2、表示装置4、キーボード5、マウス6およびケ
ーブル7を第1実施形態と同様に備えるほか、第1実施
形態との相違点として、画像処理装置3bおよびパソコ
ン8bを備えている。
【0049】画像処理装置3bは、通信インターフェー
ス31、画像撮像ボード32および画像メモリ33を第
1実施形態の画像処理装置3aと同様に備えているほ
か、画像処理装置3aとの相違点として、第1実施形態
とは異なる画像処理ソフトウエアおよび検査パラメータ
記憶用のメモリ34b、およびCPU35bを備えてい
る。ただし、図7の例ではCCDカメラ2が1台である
ので、この場合、画像メモリ33は少なくとも画像1フ
レーム分の記憶容量を有するものであればよい。
【0050】CPU35bは、メモリ34bに記憶され
た第1実施形態とは異なる画像処理ソフトウエアに従っ
て種々の処理を行う点で、第1実施形態のCPU35a
と相違する。例えば、CPU35bは、画像メモリ33
に記憶の画像データに対し、画像処理を実行して検査項
目毎にその検査項目の検査パラメータに対応する検査デ
ータを求め、これらの各検査データを対応する検査パラ
メータと比較して検査対象物の良否判定の外観検査を行
う処理を実行する。
【0051】また、CPU35bは、外観検査システム
の導入当初あるいは実験などの段階において、ケーブル
7を介してパソコン8bと接続されている場合、上記画
像処理ソフトウエアに追加された画像保存処理手順に従
って、CCDカメラ2の撮像により得られた各検査対象
物の画像データをパソコン8bに順次送信する処理を行
う。つまり、図7の例に示す構成の場合には、複数の検
査対象物の各々について撮像により1の画像データが得
られ、これらの各画像データがパソコン8bに順次送信
されるのである。
【0052】パソコン8bは、通信インターフェース8
1、ハードディスク装置82および画像メモリ83を第
1実施形態のパソコン8aと同様に備えているほか、パ
ソコン8aとの相違点として、第1実施形態とは異なる
画像処理ソフトウエアおよび検査パラメータ記憶用のメ
モリ84b、およびCPU85bを備えている。
【0053】このCPU85bは、メモリ84bに記憶
された第1実施形態とは異なる画像処理ソフトウエアに
従って種々の処理を行う点で、第1実施形態のCPU8
5aと相違する。例えば、CPU85bは、外観検査シ
ステムの導入当初あるいは実験などの段階において、通
信インターフェース81およびケーブル7を介して画像
処理装置3bと接続されている場合、画像処理装置3b
からの画像データを順次受信し、そのファイル名に読み
出し用の番号(例えば0からnまでの番号)を付与して
ハードディスク装置82に順次記憶する処理を行う。こ
れにより、シミュレーションで画像処理を行う場合、画
像処理を行いたい画像データをファイル名で指定するこ
とができる。例えば、ファイル名を「画像ファイルn」
としたとき、画像ファイル10〜画像ファイル100ま
での画像データをキーボード5またはマウス6で指定す
ることができる。
【0054】また、CPU85bは、ハードディスク装
置82に順次記憶した複数の画像データのうち、上記フ
ァイル名で指定された各画像データに対して順次、画像
処理を実行して検査項目毎にその検査項目の検査パラメ
ータに対応する検査データを求め、これらの各検査デー
タを対応する検査パラメータと比較して検査対象物の良
否判定の外観検査を行う処理を実行する。
【0055】図8は図7に示す外観検査シミュレーショ
ンシステムの一動作例を示すフローチャートで、この図
を用いて第2実施形態の特徴となる動作を説明する。
【0056】パソコン8bにおいて、画像データがハー
ドディスク装置82に順次記憶されると(S50)、フ
ァイル名で指定された各画像データに対して順次、画像
処理を実行して検査項目毎にその検査項目の検査パラメ
ータに対応する検査データを求め、これらの各検査デー
タを対応する検査パラメータと比較して検査対象物の良
否判定の外観検査を行う処理が実行される(S51〜S
54)。
【0057】これにより、オフラインで、画像データの
連続的読出しと検査実行によって、その良否判定結果に
より作成された画像処理ソフトウエアの課題抽出と、検
査パラメータの調整および検査性能評価とが可能にな
る。
【0058】なお、図8の例では、4種類の検査項目が
あるが、検査対象物が変わると検査項目の種類の数も変
わり得ることは言うまでもない。
【0059】図9は本発明の外観検査シミュレーション
システムに係る第3実施形態の構成図で、この図を用い
て以下に第3実施形態の説明を行う。
【0060】図9に示す外観検査シミュレーションシス
テム1cは、CCDカメラ2、画像処理装置3b、表示
装置4、キーボード5、マウス6およびケーブル7を第
2実施形態と同様に備えるほか、第2実施形態との相違
点としてパソコン8cを備えている。
【0061】このパソコン8cは、通信インターフェー
ス81、ハードディスク装置82および画像メモリ83
を第2実施形態のパソコン8bと同様に備えているほ
か、パソコン8bとの相違点として、第2実施形態とは
異なる画像処理ソフトウエアおよび検査パラメータ記憶
用のメモリ84c、およびCPU85cを備えている。
【0062】このCPU85cは、メモリ84cに記憶
された第2実施形態とは異なる画像処理ソフトウエアに
従って種々の処理を行う点で、第2実施形態のCPU8
5bと相違する。例えば、CPU85cは、メモリ84
cに記憶の画像処理ソフトウエアに従って、画像処理装
置3bからの画像データを順次受信してハードディスク
装置82に記憶し、このハードディスク装置82に記憶
した各画像データに対して順次、画像処理を実行して検
査項目毎にその検査項目の検査パラメータに対応する検
査データを求め、これらの各検査データを対応する検査
パラメータと比較して検査対象物の良否判定の外観検査
を行う処理を実行する。
【0063】また、CPU85cは、その外観検査の際
に不良判定の検査結果が得られた場合、その検査結果と
ともに検査パラメータを表示装置4の画面に表示する処
理を行う。
【0064】なお、メモリ34b,84cの両画像処理
ソフトウエアは同一の処理手順を有する構成でもよく、
あるいはメモリ84cに記憶の画像処理ソフトウエアに
は、メモリ34bに記憶の画像処理ソフトウエアの処理
手順に加えて、外観検査で不良判定の検査結果が得られ
た場合、その検査結果とともに検査パラメータを表示装
置4の画面に表示する処理手順が分離可能に付記されて
いる構成でもよいのは言うまでもない。
【0065】図10は図9に示す外観検査シミュレーシ
ョンシステムの一動作例を示すフローチャート、図11
は表示装置の画面表示例を示す図で、これらの図を用い
て第3実施形態の特徴となる動作を説明する。ただし、
図10において、ステップS61,S62の画像データ
は判定結果が良品となるデータであり、ステップS63
の画像データは判定結果が不良品となるデータであると
する。
【0066】パソコン8cにおいて、画像データがハー
ドディスク装置82に順次記憶されると(S60)、ハ
ードディスク装置82に記憶された各画像データに対し
て順次、画像処理を実行して検査項目毎にその検査項目
の検査パラメータに対応する検査データを求め、これら
の各検査データを対応する検査パラメータと比較して検
査対象物の良否判定の外観検査を行う処理が実行される
(S61〜S64)。このとき、ステップS61におけ
る検査データと検査パラメータとの比較による良否判定
結果は良であるので、そのままステップS62に進み、
このステップS62における検査データと検査パラメー
タとの比較による良否判定結果も良であるので、そのま
まステップS63に進む。ところが、ステップS63に
おける検査データと検査パラメータとの比較による良否
判定結果は良ではなく不良であるので、このときの検査
結果とともに検査パラメータをそれぞれ図11に示す
「判定結果表」および「検査パラメータ表」のように表
示装置4の画面に表示する処理が行われる。図11の例
では、面積値および微分値総和の検査データ(検査結
果)がともに検査パラメータとしての面積値しきい値お
よび微分値総和しき値をそれぞれ越えており、これによ
り、どのような理由により不良の判定結果になったのか
を容易に確認することができる。この結果、検出データ
と検査パラメータとを比較するなどにより検査パラメー
タの設定を変更するのも容易となる。
【0067】ステップS63の処理後、一定時間が経過
すれば、あるいはキーボード4またはマウス5により所
定の操作が行われれば、ステップS64に進み、上記同
様の処理が実行される。すなわち、良否判定結果が良の
場合、次の画像データがあれば、その画像データに対し
てステップS60〜S64の処理が実行され、そうでな
ければ図10に示すフローチャートによる処理が終了す
る。これに対して、良否判定結果が不良の場合、検査結
果とともに検査パラメータが表示装置4の画面に表示さ
れる。この後、一定時間が経過すれば、あるいはキーボ
ード4またはマウス5により所定の操作が行われると、
次の画像データがあれば、その画像データに対してステ
ップS60〜S64の処理が実行され、そうでなければ
図10に示すフローチャートによる処理が終了する。
【0068】図12は本発明の外観検査シミュレーショ
ンシステムに係る第4実施形態の構成図で、この図を用
いて以下に第4実施形態の説明を行う。
【0069】図12に示す外観検査シミュレーションシ
ステム1dは、CCDカメラ2、画像処理装置3b、表
示装置4、キーボード5、マウス6およびケーブル7を
第2実施形態と同様に備えるほか、第2実施形態との相
違点としてパソコン8dを備えている。
【0070】このパソコン8dは、通信インターフェー
ス81、ハードディスク装置82および画像メモリ83
を第2実施形態のパソコン8bと同様に備えているほ
か、パソコン8bとの相違点として、第2実施形態とは
異なる画像処理ソフトウエアおよび検査パラメータ記憶
用のメモリ84d、およびCPU85dを備えている。
【0071】このCPU85dは、メモリ84dに記憶
された第2実施形態とは異なる画像処理ソフトウエアに
従って種々の処理を行う点で、第2実施形態のCPU8
5bと相違する。例えば、CPU85dは、画像処理装
置3bからの画像を順次受信してハードディスク装置8
2に記憶し、メモリ84dに記憶の画像処理ソフトウエ
アに従って、ハードディスク装置82に記憶した各画像
に対して順次、画像処理を実行して検査パラメータに対
応する検査データを求め、この検査データをその検査パ
ラメータと比較して良否判定の外観検査を行い、これら
外観検査の結果を集計し、不良判定率(=不良判定数/
画像データ数)を求めて表示装置4の画面に表示する処
理を行う。このとき、不良判定率を求めるべく、各画像
データに対する良否判定時に、その判定結果に応じて良
品カウンタおよび不良カウンタのいずれかがインクリメ
ントされる。
【0072】図13は図12に示す外観検査シミュレー
ションシステムの一動作例の説明図で、この図を用いて
第4実施形態の特徴となる動作を説明する。ただし、図
13(a)において、1番目および4番目に処理される
画像データは判定結果が不良品となるデータであり、2
番目および3番目に処理される画像データは判定結果が
良品となるデータであるとする。
【0073】パソコン8dにおいて、ハードディスク装
置82に記憶した各画像に対して順次、画像処理を実行
して検査パラメータに対応する検査データを求め、この
検査データをその検査パラメータと比較して良否判定の
外観検査を行い、これら外観検査の結果を集計し、不良
判定率を求めて表示装置4の画面に表示する処理が実行
される。この場合、画像データ数が4、良判定数(良品
カウンタ数)が2そして不良判定数(不良カウンタ数)
が2であるので、不良判定率が50%になり、図13
(b)に示すように、良品カウンタ数、不良カウンタ数
および不良判定率が表示装置4の画面に表示される。こ
れにより、画像処理ソフトウエアと検査仕様に対する検
査性能評価をオフラインで確認することができる。
【0074】図14は本発明の外観検査シミュレーショ
ンシステムに係る第5実施形態の構成図で、この図を用
いて以下に第5実施形態の説明を行う。
【0075】図14に示す外観検査シミュレーションシ
ステム1eは、CCDカメラ2、画像処理装置3b、表
示装置4、キーボード5、マウス6およびケーブル7を
第2実施形態と同様に備えるほか、第2実施形態との相
違点としてパソコン8eを備えている。
【0076】このパソコン8eは、通信インターフェー
ス81、ハードディスク装置82および画像メモリ83
を第2実施形態のパソコン8bと同様に備えているほ
か、パソコン8bとの相違点として、第2実施形態とは
異なる画像処理ソフトウエアおよび検査パラメータ記憶
用のメモリ84e、およびCPU85eを備えている。
【0077】このCPU85eは、メモリ84eに記憶
された第2実施形態とは異なる画像処理ソフトウエアに
従って種々の処理を行う点で、第2実施形態のCPU8
5bと相違する。例えば、CPU85eは、メモリ84
eに記憶の画像処理ソフトウエアに従って、画像処理装
置3bからの画像を順次受信してハードディスク装置8
2に記憶し、このハードディスク装置82に記憶した各
画像データに対して順次、画像処理を実行して検査項目
毎にその検査項目の検査パラメータに対応する検査デー
タを求め、これらの各検査データを対応する検査パラメ
ータと比較して検査対象物の良否判定の外観検査を行
い、これら外観検査の結果集計を検査項目毎に行って各
検査項目の不良判定率を表示装置4に表示する処理を行
う。
【0078】図15は図14に示す外観検査シミュレー
ションシステムの一動作例の説明図で、この図を用いて
第5実施形態の特徴となる動作を説明する。ただし、検
査対象の画像データは3つあり、各画像データに対する
検査項目は4つあるとする。また、各画像データの各検
査項目に対する良否判定は図15(a)に示す結果にな
るとする。
【0079】パソコン8eにおいて、ハードディスク装
置82に記憶した各画像に対して順次、画像処理を実行
して検査項目毎にその検査項目の検査パラメータに対応
する検査データを求め、これらの各検査データを対応す
る検査パラメータと比較して検査対象物の良否判定の外
観検査を行い、これら外観検査の結果を検査項目毎に集
計し、各検査項目の不良判定率を求め、図15(b)に
示すように各検査項目毎の不良判定率を表示装置4の画
面に表示する処理が実行される。この場合、1番目の検
査項目では、不良判定数が1であるので、不良判定率は
33.3%になる。また、2番目の検査項目では、不良
判定数が0であるので、不良判定率は0%になる。ま
た、3番目の検査項目では、不良判定数が1であるの
で、不良判定率は33.3%になる。さらに、4番目の
検査項目では、不良判定数が2であるので、不良判定率
は66.6%になる。これにより、画像処理ソフトウエ
アの中でどの検査項目で誤判定が多いかの確認が可能に
なる。つまり、誤判定率の高い検査項目の抽出と検査パ
ラメータの抽出により、外観検査システムの早期立上げ
が可能になる。また、検査仕様に対する検査性能評価を
オフラインで確認することができる。
【0080】図16は本発明の外観検査シミュレーショ
ンシステムに係る第6実施形態の構成図で、この図を用
いて以下に第6実施形態の説明を行う。
【0081】図16に示す外観検査シミュレーションシ
ステム1fは、CCDカメラ2、画像処理装置3b、表
示装置4、キーボード5、マウス6およびケーブル7を
第2実施形態と同様に備えるほか、第2実施形態との相
違点としてパソコン8fを備えている。
【0082】このパソコン8fは、通信インターフェー
ス81、ハードディスク装置82および画像メモリ83
を第2実施形態のパソコン8bと同様に備えているほ
か、パソコン8bとの相違点として、第2実施形態とは
異なる画像処理ソフトウエアおよび検査パラメータ記憶
用のメモリ84f、およびCPU85fを備えている。
【0083】このCPU85fは、メモリ84fに記憶
された第2実施形態とは異なる画像処理ソフトウエアに
従って種々の処理を行う点で、第2実施形態のCPU8
5bと相違する。例えば、CPU85fは、メモリ84
fに記憶の画像処理ソフトウエアに従って、画像処理装
置3bからの画像を順次受信してハードディスク装置8
2に記憶し、このハードディスク装置82に記憶した各
画像データに対して順次、画像処理を実行して検査項目
毎にその検査項目の検査パラメータに対応する検査デー
タを求め、これらの各検査データを対応する検査パラメ
ータと比較して検査対象物の良否判定の外観検査を行
い、これら外観検査の結果を各画像データ毎に各検査項
目の良否判定結果および検査データに分類してまとめて
表示装置4の画面に表示する処理を行う。
【0084】図17は各画像データの各検査項目に対す
る良否判定結果を示す図、図18は各画像データの各検
査項目に対する良否判定結果および検査データの一例を
示す図、図19は表示装置の画面表示例を示す図で、こ
れらの図を用いて第6実施形態の特徴となる動作を説明
する。
【0085】パソコン8fにおいて、ハードディスク装
置82に記憶した各画像に対して順次、画像処理を実行
して検査項目毎にその検査項目の検査パラメータに対応
する検査データを求め、これらの各検査データを対応す
る検査パラメータと比較して検査対象物の良否判定の外
観検査を行い、これら外観検査の結果を各画像毎に各検
査項目の良否判定結果および検査データに分類してまと
めて、図19に示すように表示装置4の画面に表示する
処理が行われる。図19の例では、各検査項目の良否判
定結果は、不良判定の場合に限り、検査データを枠で囲
むことにより表示される。例えば、1番目の画像データ
(図では画像1)の検査1では、面積値の検査データが
そのしきい値の500を越えて1000であるので、面
積値および微分値総和の双方が枠で囲まれている。ま
た、3番目の画像データの検査3では、面積値および微
分値総和の双方がそれらのしきい値をそれぞれ越えてい
るので、双方が枠で囲まれている。このように枠で囲む
ことにより、各良否判定結果を良または不良で記載する
場合に比べてより多くの項目を一度に表示させることが
可能になる。
【0086】また、不良判定率を表示するようにすれ
ば、画像処理ソフトウエアの各検査項目の不良判定率と
全画像データに対する検査データの分布を確認すること
ができるので、適切な検査パラメータの設定が容易とな
る。また、画像処理ソフトウエアの中のどの検査項目で
誤判定が多いかを確認できる。これにより、誤判定率の
高い検査項目の抽出と検査パラメータの抽出が可能にな
り、外観検査システムの早期立上げが可能となる。ま
た、各検査項目毎の各画像データの検査データを収集す
ることで、不良判定の結果になった原因を究明すること
が可能になる。さらに、検査仕様に対する検査性能評価
をオフラインで確認することができる。
【0087】図20は本発明の外観検査シミュレーショ
ンシステムに係る第7実施形態の構成図で、この図を用
いて以下に第7実施形態の説明を行う。
【0088】図20に示す外観検査シミュレーションシ
ステム1gは、CCDカメラ2、画像処理装置3b、表
示装置4、キーボード5、マウス6およびケーブル7を
第2実施形態と同様に備えるほか、第2実施形態との相
違点としてパソコン8gを備えている。
【0089】このパソコン8gは、通信インターフェー
ス81、ハードディスク装置82および画像メモリ83
を第2実施形態のパソコン8bと同様に備えているほ
か、パソコン8bとの相違点として、第2実施形態とは
異なる画像処理ソフトウエアおよび検査パラメータ記憶
用のメモリ84g、およびCPU85gを備えている。
【0090】このCPU85gは、メモリ84gに記憶
された第2実施形態とは異なる画像処理ソフトウエアに
従って種々の処理を行う点で、第2実施形態のCPU8
5bと相違する。例えば、CPU85gは、メモリ84
gに記憶の画像処理ソフトウエアに従って、画像処理装
置3bからの画像を順次受信してハードディスク装置8
2に記憶し、このハードディスク装置82に記憶した各
画像データに対して順次、画像処理を実行して検査項目
毎にその検査項目の検査パラメータに対応する検査デー
タを求め、これらの各検査データを対応する検査パラメ
ータと比較して検査対象物の良否判定の外観検査を行
い、これら外観検査の結果を各検査項目毎に各画像デー
タに対するその検査項目の検査データと良否判定結果を
示すグラフで表示装置4の画面に表示する処理を行う。
【0091】図21は表示装置の画面に表示されるグラ
フの一例を示す図で、この図を用いて第7実施形態の特
徴となる動作を説明する。
【0092】パソコン8gにおいて、ハードディスク装
置82に記憶した各画像に対して順次、画像処理を実行
して検査項目毎にその検査項目の検査パラメータに対応
する検査データを求め、これらの各検査データを対応す
る検査パラメータと比較して検査対象物の良否判定の外
観検査を行い、これら外観検査の結果を各検査項目毎に
各画像データに対するその検査項目の検査データと良否
判定結果を示すグラフで図21に示すように表示装置4
の画面に表示する処理が行われる。図21の例では、1
番目の検査項目に対するグラフが示され、このグラフ
は、1番目、2番目および3番目などの各画像データに
対するその検査項目の検査データの値(図では面積値)
を示すもので、各画像データに対する良否判定結果が対
応するグラフ近傍に付記されている。これにより、全体
の良否判定結果を一瞥することができるので、検査パラ
メータの有効性と良否判定結果のばらつき、および不良
判定結果と良品判定結果との差などの識別が容易とな
り、また各検査項目に対する適切な検査パラメータを設
定しやすくなる。
【0093】図22は本発明の外観検査シミュレーショ
ンシステムに係る第8実施形態の構成図で、この図を用
いて以下に第8実施形態の説明を行う。
【0094】図22に示す外観検査シミュレーションシ
ステム1hは、CCDカメラ2、画像処理装置3b、表
示装置4、キーボード5、マウス6およびケーブル7を
第7実施形態と同様に備えるほか、第7実施形態との相
違点としてパソコン8hを備えている。
【0095】このパソコン8hは、通信インターフェー
ス81、ハードディスク装置82および画像メモリ83
を第7実施形態のパソコン8gと同様に備えているほ
か、パソコン8gとの相違点として、第7実施形態とは
異なる画像処理ソフトウエアおよび検査パラメータ記憶
用のメモリ84h、およびCPU85hを備えている。
【0096】このCPU85hは、メモリ84hに記憶
された第7実施形態とは異なる画像処理ソフトウエアに
従って種々の処理を行う点で、第7実施形態のCPU8
5gと相違する。すなわち、CPU85hは、良判定と
なった検査データのばらつき範囲を視認可能にグラフを
表示する処理を行う以外はCPU85gと同様の処理を
行うのである。
【0097】図23は表示装置の画面に表示されるグラ
フの一例を示す図で、この図を用いて第8実施形態の特
徴となる動作を説明する。
【0098】パソコン8hにおいて、ハードディスク装
置82に記憶した各画像に対して順次、画像処理を実行
して検査項目毎にその検査項目の検査パラメータに対応
する検査データを求め、これらの各検査データを対応す
る検査パラメータと比較して検査対象物の良否判定の外
観検査を行い、これら外観検査の結果を各検査項目毎に
各画像データに対するその検査項目の検査データと良否
判定結果を示すグラフを図23に示すように表示装置4
の画面に表示する処理が行われる。また、このとき、良
判定となった検査データのばらつき範囲を視認可能に上
記グラフを表示する処理が行われる。図23の例では、
1番目の検査項目に対するグラフが示され、このグラフ
は、1番目、2番目、3番目および4番目などの各画像
データに対するその検査項目の検査データの値(図では
面積値)を示すもので、各画像データに対する良否判定
結果が対応するグラフ近傍に付記されている。また、良
判定となった検査データのばらつき範囲(図では良品ば
らつき範囲)の上端に太い直線が引かれ、そのばらつき
範囲が視認可能に表示されている。これにより、良判定
のばらつき程度がわかりやすくなるとともに、適切な検
査パラメータの決定が容易になる。図23の例では、検
査パラメータを500程度に設定すればよいのが分か
る。また、オンラインで上記処理を容易に実行すること
ができるので、検査システムを早期に立ち上げつつ検査
パラメータの精度を平行して向上させることが可能にな
る。
【0099】図24は本発明の外観検査シミュレーショ
ンシステムに係る第9実施形態の構成図で、この図を用
いて以下に第9実施形態の説明を行う。
【0100】図24に示す外観検査シミュレーションシ
ステム1iは、CCDカメラ2、画像処理装置3b、表
示装置4、キーボード5、マウス6およびケーブル7を
第2実施形態と同様に備えるほか、第2実施形態との相
違点としてパソコン8iを備えている。
【0101】このパソコン8iは、通信インターフェー
ス81、ハードディスク装置82および画像メモリ83
を第2実施形態のパソコン8bと同様に備えているほ
か、パソコン8bとの相違点として、第2実施形態とは
異なる画像処理ソフトウエアおよび検査パラメータ記憶
用のメモリ84i、およびCPU85iを備えている。
【0102】このCPU85iは、メモリ84iに記憶
された第2実施形態とは異なる画像処理ソフトウエアに
従って種々の処理を行う点で、第2実施形態のCPU8
5bと相違する。例えば、CPU85iは、メモリ84
iに記憶の画像処理ソフトウエアに従って、画像処理装
置3bからの画像を順次受信してハードディスク装置8
2に記憶し、このハードディスク装置82に記憶した各
画像データに対して順次、画像処理を実行して検査項目
毎にその検査項目の検査パラメータに対応する検査デー
タを求め、これらの各検査データを対応する検査パラメ
ータと比較して検査対象物の良否判定の外観検査を行
い、これら外観検査の結果を各画像データ毎に各検査項
目の良否判定結果に分類してまとめ、各画像データ毎の
良否総合判定を求めて表示装置4の画面に表示する処理
を行う。
【0103】ここで、図25の例では、良否総合判定
は、1番目の画像データが不良、2番目の画像データが
良、そして3番目の画像データが不良になっているの
で、図26に示すように、各画像データ毎の良否総合判
定(図では総合判定結果)が表示される。これにより、
最終的に不良判定の結果になった画像データに対して原
因の究明と検査パラメータの調整が可能になり、パソコ
ン8i上で検査精度を向上させることができる。また、
各画像データ毎の総合判定結果および各検査項目の判定
結果を収集すれば、判定結果の正当性の確認も容易にな
る。
【0104】図27は本発明の外観検査シミュレーショ
ンシステムに係る第10実施形態の構成図で、この図を
用いて以下に第10実施形態の説明を行う。
【0105】図27に示す外観検査シミュレーションシ
ステム1jは、CCDカメラ2、画像処理装置3b、表
示装置4、キーボード5、マウス6およびケーブル7を
第2実施形態と同様に備えるほか、第2実施形態との相
違点としてパソコン8jを備えている。
【0106】このパソコン8jは、通信インターフェー
ス81、ハードディスク装置82および画像メモリ83
を第2実施形態のパソコン8bと同様に備えているほ
か、パソコン8bとの相違点として、第2実施形態とは
異なる画像処理ソフトウエアおよび検査パラメータ記憶
用のメモリ84j、およびCPU85jを備えている。
【0107】このCPU85jは、メモリ84jに記憶
された第2実施形態とは異なる画像処理ソフトウエアに
従って種々の処理を行う点で、第2実施形態のCPU8
5bと相違する。例えば、CPU85jは、メモリ84
jに記憶の画像処理ソフトウエアに従って、画像処理装
置3bからの画像を順次受信してハードディスク装置8
2に記憶し、このハードディスク装置82に記憶した各
画像データに対して順次、画像処理を実行して検査項目
毎にその検査項目の検査パラメータに対応する検査デー
タを求め、これらの各検査データを対応する検査パラメ
ータと比較して検査対象物の良否判定の外観検査を行
い、各検査項目毎の良否判定結果および検査データを集
計し、検査データの最大値、最小値および平均値を求め
る処理を行う。
【0108】図28は図27に示す外観検査シミュレー
ションシステムの動作説明図で、この図を用いて第10
実施形態の特徴となる動作を説明する。
【0109】パソコン8jにおいて、ハードディスク装
置82に記憶した各画像に対して順次、画像処理を実行
して検査項目毎にその検査項目の検査パラメータに対応
する検査データを求め、これらの各検査データを対応す
る検査パラメータと比較して検査対象物の良否判定の外
観検査を行い、各検査項目毎の良否判定結果および検査
データを集計し、検査データの最大値、最小値および平
均値を求める処理が行われる。このとき、1番目の検査
項目に対する良否判定結果および検査データが図28に
示すものであったとすれば、検査データの最大値として
1000、最小値として100そして平均値として38
7.5(=(100+200+250+1000)/
4)が導出される。あるいは、良判定の画像データに対
して上記処理が行われるようにすれば、検査データの最
大値として250、最小値として100そして平均値と
して183が導出されることになる。これにより、例え
ば図28に示すグラフとともに上記検査データの最大
値、最小値および平均値を表示すれば、適切な検査パラ
メータの推定(予測)が容易になる。
【0110】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、検査対象物の撮像を行うカメラ
と、画像処理ソフトウエアに従って、前記撮像により得
られる画像に対し画像処理を実行して検査パラメータに
対応する検査データを求め、この検査データをその検査
パラメータと比較して前記検査対象物の外観検査を行う
画像処理装置と、画像記憶装置を有し、前記画像処理ソ
フトウエアの作成、および前記検査パラメータの設定お
よび調整に使用されるコンピュータとを備え、前記画像
処理装置およびコンピュータが所定のケーブルで双方向
通信可能に接続されている場合、前記画像処理装置は、
前記画像処理ソフトウエアに従って、前記外観検査で良
品および不良品となる検査対象物の画像の少なくとも一
方を前記ケーブルを介して前記コンピュータに送信する
一方、前記コンピュータは、前記ケーブルを介して前記
画像処理装置に対して、前記検査パラメータを設定する
とともに作成された前記画像処理ソフトウエアを送信す
るほか、前記画像処理装置からの画像を受信して前記画
像記憶装置に記憶し、前記画像処理ソフトウエアに従っ
て、前記画像記憶装置に記憶した画像に対し画像処理を
実行して前記検査パラメータに対応する検査データを求
め、この検査データをその検査パラメータと比較して外
観検査を行うので、画像処理による外観検査をオフライ
ンでシミュレーションすることができ、システムの立上
げ時間の短縮が可能になる。
【0111】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の外観検査シミュレーションシステムにおいて、前記
画像処理装置およびコンピュータが前記ケーブルで双方
向通信可能に接続されている場合、前記画像処理装置
は、前記画像処理ソフトウエアに従って、前記撮像によ
り得られる画像を前記ケーブルを介して前記コンピュー
タに順次送信する一方、前記コンピュータは、前記画像
処理装置からの画像を順次受信して前記画像記憶装置に
記憶し、この画像記憶装置に記憶した各画像に対して順
次、前記外観検査を行うので、画像処理ソフトウエアの
課題抽出と、検査パラメータの調整および検査性能評価
とが可能になる。
【0112】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の外観検査シミュレーションシステムにおいて、表示
装置を備え、前記画像処理装置およびコンピュータが前
記ケーブルで双方向通信可能に接続されている場合、前
記画像処理装置は、前記画像処理ソフトウエアに従っ
て、前記撮像により得られる画像を前記ケーブルを介し
て前記コンピュータに順次送信する一方、前記コンピュ
ータは、前記画像処理装置からの画像を順次受信して前
記画像記憶装置に記憶し、この画像記憶装置に記憶した
各画像に対して順次、前記画像処理ソフトウエアに従っ
て画像処理を実行して前記検査パラメータに対応する検
査データを求め、この検査データをその検査パラメータ
と比較して良否判定の外観検査を行うとともに、その外
観検査の際に不良判定の検査結果が得られた場合、その
検査結果とともに前記検査パラメータを前記表示装置に
表示するので、どのような理由により不良判定の検査結
果になったのかを確認することができる。
【0113】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の外観検査シミュレーションシステムにおいて、前記
画像処理装置およびコンピュータが前記ケーブルで双方
向通信可能に接続されている場合、前記画像処理装置
は、前記画像処理ソフトウエアに従って、前記撮像によ
り得られる画像を前記ケーブルを介して前記コンピュー
タに順次送信する一方、前記コンピュータは、前記画像
処理装置からの画像を順次受信して前記画像記憶装置に
記憶し、この画像記憶装置に記憶した各画像に対して順
次、前記画像処理ソフトウエアに従って画像処理を実行
して前記検査パラメータに対応する検査データを求め、
この検査データをその検査パラメータと比較して良否判
定の外観検査を行い、これら外観検査の結果を集計する
ので、画像処理ソフトウエアの良否の確認と検査仕様に
対する検査性能評価をオフラインで確認することが可能
になる。
【0114】請求項5記載の発明によれば、請求項1記
載の外観検査シミュレーションシステムにおいて、前記
画像処理装置およびコンピュータが前記ケーブルで双方
向通信可能に接続されている場合、前記画像処理装置
は、前記画像処理ソフトウエアに従って、前記撮像によ
り得られる画像を前記ケーブルを介して前記コンピュー
タに順次送信する一方、前記コンピュータは、前記画像
処理装置からの画像を順次受信して前記画像記憶装置に
記憶し、この画像記憶装置に記憶した各画像に対して順
次、前記画像処理ソフトウエアに従って画像処理を実行
して検査項目毎にその検査項目の検査パラメータに対応
する検査データを求め、これらの各検査データを対応す
る検査パラメータと比較して外観検査を行い、これら外
観検査の結果集計を前記検査項目毎に行うので、画像処
理ソフトウエアの各検査項目に対する不良判定率の算出
が可能になる。これにより、どの検査項目で誤判定が多
いかの確認が可能になる。
【0115】請求項6記載の発明によれば、請求項1記
載の外観検査シミュレーションシステムにおいて、前記
画像処理装置およびコンピュータが前記ケーブルで双方
向通信可能に接続されている場合、前記画像処理装置
は、前記画像処理ソフトウエアに従って、前記撮像によ
り得られる画像を前記ケーブルを介して前記コンピュー
タに順次送信する一方、前記コンピュータは、前記画像
処理装置からの画像を順次受信して前記画像記憶装置に
記憶し、この画像記憶装置に記憶した各画像に対して順
次、前記画像処理ソフトウエアに従って画像処理を実行
して検査項目毎にその検査項目の検査パラメータに対応
する検査データを求め、これらの各検査データを対応す
る検査パラメータと比較して良否判定の外観検査を行
い、これら外観検査の結果を各画像毎に各検査項目の良
否判定結果および検査データに分類してまとめるので、
各検査項目の不良判定状況と全画像に対する検査データ
の分布をみることができ、これにより、適切な検査パラ
メータの設定が容易になる。
【0116】請求項7記載の発明によれば、請求項1記
載の外観検査シミュレーションシステムにおいて、表示
装置を備え、前記画像処理装置およびコンピュータが前
記ケーブルで双方向通信可能に接続されている場合、前
記画像処理装置は、前記画像処理ソフトウエアに従っ
て、前記撮像により得られる画像を前記ケーブルを介し
て前記コンピュータに順次送信する一方、前記コンピュ
ータは、前記画像処理装置からの画像を順次受信して前
記画像記憶装置に記憶し、この画像記憶装置に記憶した
各画像に対して順次、前記画像処理ソフトウエアに従っ
て画像処理を実行して検査項目毎にその検査項目の検査
パラメータに対応する検査データを求め、これらの各検
査データを対応する検査パラメータと比較して良否判定
の外観検査を行い、これら外観検査の結果を各検査項目
毎に各画像に対するその検査項目の検査データと良否判
定結果を示すグラフで前記表示装置に表示するので、全
体の良否判定結果を一瞥することができ、各検査項目の
適切な検査パラメータを容易に求めることが可能にな
る。
【0117】請求項8記載の発明によれば、請求項7記
載の外観検査シミュレーションシステムにおいて、前記
コンピュータは、良判定となった検査データのばらつき
範囲を視認可能に前記グラフを表示するので、良判定の
ばらつき程度がわかりやすくなるとともに、適切な検査
パラメータの決定が容易になる。
【0118】請求項9記載の発明によれば、請求項1記
載の外観検査シミュレーションシステムにおいて、表示
装置を備え、前記画像処理装置およびコンピュータが前
記ケーブルで双方向通信可能に接続されている場合、前
記画像処理装置は、前記画像処理ソフトウエアに従っ
て、前記撮像により得られる画像を前記ケーブルを介し
て前記コンピュータに順次送信する一方、前記コンピュ
ータは、前記画像処理装置からの画像を順次受信して前
記画像記憶装置に記憶し、この画像記憶装置に記憶した
各画像に対して順次、前記画像処理ソフトウエアに従っ
て画像処理を実行して検査項目毎にその検査項目の検査
パラメータに対応する検査データを求め、これらの各検
査データを対応する検査パラメータと比較して良否判定
の外観検査を行い、これら外観検査の結果を各画像毎に
各検査項目の良否判定結果に分類してまとめ、各画像毎
の良否総合判定を求めて前記表示装置に表示するので、
不良判定結果の画像に対して、その原因の追求か可能に
なるとともに、検査パラメータの調整が可能になる。こ
の結果、コンピュータで画像処理装置の検査精度を向上
させる処理が可能になる。
【0119】請求項10記載の発明によれば、請求項1
記載の外観検査シミュレーションシステムにおいて、前
記画像処理装置およびコンピュータが前記ケーブルで双
方向通信可能に接続されている場合、前記画像処理装置
は、前記画像処理ソフトウエアに従って、前記撮像によ
り得られる画像を前記ケーブルを介して前記コンピュー
タに順次送信する一方、前記コンピュータは、前記画像
処理装置からの画像を順次受信して前記画像記憶装置に
記憶し、この画像記憶装置に記憶した各画像に対して順
次、前記画像処理ソフトウエアに従って画像処理を実行
して検査項目毎にその検査項目の検査パラメータに対応
する検査データを求め、これらの各検査データを対応す
る検査パラメータと比較して良否判定の外観検査を行
い、各検査項目毎の良否判定結果および検査データを集
計し、検査データの最大値、最小値および平均値を求め
るので、適切な検査パラメータの導出が容易になる。
【0120】請求項11記載の発明によれば、検査対象
物の撮像を行うカメラと、画像処理ソフトウエアに従っ
て、前記撮像により得られる画像に対し画像処理を実行
して検査パラメータに対応する検査データを求め、この
検査データをその検査パラメータと比較して前記検査対
象物の外観検査を行う画像処理装置とにより構成される
外観検査システムの外観検査のシミュレーション方法で
あって、画像記憶装置を有し、前記画像処理ソフトウエ
アの作成、および前記検査パラメータの設定および調整
に使用されるコンピュータを所定のケーブルで双方向通
信可能に前記画像処理装置に接続するステップと、前記
コンピュータが、前記ケーブルを介して前記画像処理装
置に対して、前記検査パラメータを設定するとともに作
成された前記画像処理ソフトウエアを送信するステップ
と、前記画像処理装置が、前記画像処理ソフトウエアに
従って、前記外観検査で良品および不良品となる検査対
象物の画像の少なくとも一方を前記ケーブルを介して前
記コンピュータに送信するステップと、前記コンピュー
タが、前記画像処理装置からの画像を受信して前記画像
記憶装置に記憶し、前記画像処理ソフトウエアに従っ
て、前記画像記憶装置に記憶した画像に対し画像処理を
実行して前記検査パラメータに対応する検査データを求
め、この検査データをその検査パラメータと比較して外
観検査を行うステップとにより成るので、画像処理によ
る外観検査をオフラインでシミュレーションすることが
でき、システムの立上げ時間の短縮が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の外観検査シミュレーションシステムに
係る第1実施形態の概略構成図である。
【図2】図1に示す画像処理装置およびパソコンの内部
構成を示す図である。
【図3】外観検査で良品に該当する検査対象物の画像デ
ータが送信される場合の外観検査シミュレーションシス
テムによる動作を示すフローチャートである。
【図4】外観検査で不良品に該当する検査対象物の画像
データが送信される場合の外観検査シミュレーションシ
ステムによる動作を示すフローチャートである。
【図5】外観検査で良品、不良品に該当する検査対象物
の画像データが送信される場合の外観検査シミュレーシ
ョンシステムによる動作を示すフローチャートである。
【図6】画像データ送信後のパソコンによる動作を示す
フローチャートである。
【図7】本発明の外観検査シミュレーションシステムに
係る第2実施形態の構成図である。
【図8】図7に示す外観検査シミュレーションシステム
の一動作例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の外観検査シミュレーションシステムに
係る第3実施形態の構成図である。
【図10】図9に示す外観検査シミュレーションシステ
ムの一動作例を示すフローチャートである。
【図11】表示装置の画面表示例を示す図である。
【図12】本発明の外観検査シミュレーションシステム
に係る第4実施形態の構成図である。
【図13】図12に示す外観検査シミュレーションシス
テムの一動作例の説明図である。
【図14】本発明の外観検査シミュレーションシステム
に係る第5実施形態の構成図である。
【図15】図14に示す外観検査シミュレーションシス
テムの一動作例の説明図である。
【図16】本発明の外観検査シミュレーションシステム
に係る第6実施形態の構成図である。
【図17】各画像データの各検査項目に対する良否判定
結果を示す図である。
【図18】各画像データの各検査項目に対する良否判定
結果および検査データの一例を示す図である。
【図19】表示装置の画面表示例を示す図である。
【図20】本発明の外観検査シミュレーションシステム
に係る第7実施形態の構成図である。
【図21】表示装置の画面に表示されるグラフの一例を
示す図である。
【図22】本発明の外観検査シミュレーションシステム
に係る第8実施形態の構成図である。
【図23】表示装置の画面に表示されるグラフの一例を
示す図である。
【図24】本発明の外観検査シミュレーションシステム
に係る第9実施形態の構成図である。
【図25】良否総合判定の例を示す図である。
【図26】各画像データ毎の良否総合判定の表示例を示
す図である。
【図27】本発明の外観検査シミュレーションシステム
に係る第10実施形態の構成図である。
【図28】図27に示す外観検査シミュレーションシス
テムの動作説明図である。
【図29】従来の外観検査システムにおける検査パラメ
ータの調整手順を示す図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g,1h,1
i,1j 外観検査シミュレーションシステム 2 CCDカメラ 3a,3b 画像処理装置 4 表示装置 5 キーボード 6 マウス 7 ケーブル 8a,8b,8c,8d,8e,8f,8g,8h,8
i,8j パソコン
フロントページの続き Fターム(参考) 2G051 AA00 AB20 CA03 CA04 CA07 DA01 DA06 EA08 EA14 EB01 EB02 EC03 FA10 5B057 BA02 BA11 CH01 CH11 DA03 DA16 DB02 5C054 AA02 AA05 CA04 CC03 EA01 EA05 EA07 FC15 FC16 GA01 GA04 GB01 HA05

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象物の撮像を行うカメラと、 画像処理ソフトウエアに従って、前記撮像により得られ
    る画像に対し画像処理を実行して検査パラメータに対応
    する検査データを求め、この検査データをその検査パラ
    メータと比較して前記検査対象物の外観検査を行う画像
    処理装置と、 画像記憶装置を有し、前記画像処理ソフトウエアの作
    成、および前記検査パラメータの設定および調整に使用
    されるコンピュータとを備え、 前記画像処理装置およびコンピュータが所定のケーブル
    で双方向通信可能に接続されている場合、前記画像処理
    装置は、前記画像処理ソフトウエアに従って、前記外観
    検査で良品および不良品となる検査対象物の画像の少な
    くとも一方を前記ケーブルを介して前記コンピュータに
    送信する一方、前記コンピュータは、前記ケーブルを介
    して前記画像処理装置に対して、前記検査パラメータを
    設定するとともに作成された前記画像処理ソフトウエア
    を送信するほか、前記画像処理装置からの画像を受信し
    て前記画像記憶装置に記憶し、前記画像処理ソフトウエ
    アに従って、前記画像記憶装置に記憶した画像に対し画
    像処理を実行して前記検査パラメータに対応する検査デ
    ータを求め、この検査データをその検査パラメータと比
    較して外観検査を行う外観検査シミュレーションシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記画像処理装置およびコンピュータが
    前記ケーブルで双方向通信可能に接続されている場合、
    前記画像処理装置は、前記画像処理ソフトウエアに従っ
    て、前記撮像により得られる画像を前記ケーブルを介し
    て前記コンピュータに順次送信する一方、前記コンピュ
    ータは、前記画像処理装置からの画像を順次受信して前
    記画像記憶装置に記憶し、この画像記憶装置に記憶した
    各画像に対して順次、前記外観検査を行う請求項1記載
    の外観検査シミュレーションシステム。
  3. 【請求項3】 表示装置を備え、 前記画像処理装置およびコンピュータが前記ケーブルで
    双方向通信可能に接続されている場合、前記画像処理装
    置は、前記画像処理ソフトウエアに従って、前記撮像に
    より得られる画像を前記ケーブルを介して前記コンピュ
    ータに順次送信する一方、前記コンピュータは、前記画
    像処理装置からの画像を順次受信して前記画像記憶装置
    に記憶し、この画像記憶装置に記憶した各画像に対して
    順次、前記画像処理ソフトウエアに従って画像処理を実
    行して前記検査パラメータに対応する検査データを求
    め、この検査データをその検査パラメータと比較して良
    否判定の外観検査を行うとともに、その外観検査の際に
    不良判定の検査結果が得られた場合、その検査結果とと
    もに前記検査パラメータを前記表示装置に表示する請求
    項1記載の外観検査シミュレーションシステム。
  4. 【請求項4】 前記画像処理装置およびコンピュータが
    前記ケーブルで双方向通信可能に接続されている場合、
    前記画像処理装置は、前記画像処理ソフトウエアに従っ
    て、前記撮像により得られる画像を前記ケーブルを介し
    て前記コンピュータに順次送信する一方、前記コンピュ
    ータは、前記画像処理装置からの画像を順次受信して前
    記画像記憶装置に記憶し、この画像記憶装置に記憶した
    各画像に対して順次、前記画像処理ソフトウエアに従っ
    て画像処理を実行して前記検査パラメータに対応する検
    査データを求め、この検査データをその検査パラメータ
    と比較して良否判定の外観検査を行い、これら外観検査
    の結果を集計する請求項1記載の外観検査シミュレーシ
    ョンシステム。
  5. 【請求項5】 前記画像処理装置およびコンピュータが
    前記ケーブルで双方向通信可能に接続されている場合、
    前記画像処理装置は、前記画像処理ソフトウエアに従っ
    て、前記撮像により得られる画像を前記ケーブルを介し
    て前記コンピュータに順次送信する一方、前記コンピュ
    ータは、前記画像処理装置からの画像を順次受信して前
    記画像記憶装置に記憶し、この画像記憶装置に記憶した
    各画像に対して順次、前記画像処理ソフトウエアに従っ
    て画像処理を実行して検査項目毎にその検査項目の検査
    パラメータに対応する検査データを求め、これらの各検
    査データを対応する検査パラメータと比較して外観検査
    を行い、これら外観検査の結果集計を前記検査項目毎に
    行う請求項1記載の外観検査シミュレーションシステ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記画像処理装置およびコンピュータが
    前記ケーブルで双方向通信可能に接続されている場合、
    前記画像処理装置は、前記画像処理ソフトウエアに従っ
    て、前記撮像により得られる画像を前記ケーブルを介し
    て前記コンピュータに順次送信する一方、前記コンピュ
    ータは、前記画像処理装置からの画像を順次受信して前
    記画像記憶装置に記憶し、この画像記憶装置に記憶した
    各画像に対して順次、前記画像処理ソフトウエアに従っ
    て画像処理を実行して検査項目毎にその検査項目の検査
    パラメータに対応する検査データを求め、これらの各検
    査データを対応する検査パラメータと比較して良否判定
    の外観検査を行い、これら外観検査の結果を各画像毎に
    各検査項目の良否判定結果および検査データに分類して
    まとめる請求項1記載の外観検査シミュレーションシス
    テム。
  7. 【請求項7】 表示装置を備え、前記画像処理装置およ
    びコンピュータが前記ケーブルで双方向通信可能に接続
    されている場合、前記画像処理装置は、前記画像処理ソ
    フトウエアに従って、前記撮像により得られる画像を前
    記ケーブルを介して前記コンピュータに順次送信する一
    方、前記コンピュータは、前記画像処理装置からの画像
    を順次受信して前記画像記憶装置に記憶し、この画像記
    憶装置に記憶した各画像に対して順次、前記画像処理ソ
    フトウエアに従って画像処理を実行して検査項目毎にそ
    の検査項目の検査パラメータに対応する検査データを求
    め、これらの各検査データを対応する検査パラメータと
    比較して良否判定の外観検査を行い、これら外観検査の
    結果を各検査項目毎に各画像に対するその検査項目の検
    査データと良否判定結果を示すグラフで前記表示装置に
    表示する請求項1記載の外観検査シミュレーションシス
    テム。
  8. 【請求項8】 前記コンピュータは、良判定となった検
    査データのばらつき範囲を視認可能に前記グラフを表示
    する請求項7記載の外観検査シミュレーションシステ
    ム。
  9. 【請求項9】 表示装置を備え、 前記画像処理装置およびコンピュータが前記ケーブルで
    双方向通信可能に接続されている場合、前記画像処理装
    置は、前記画像処理ソフトウエアに従って、前記撮像に
    より得られる画像を前記ケーブルを介して前記コンピュ
    ータに順次送信する一方、前記コンピュータは、前記画
    像処理装置からの画像を順次受信して前記画像記憶装置
    に記憶し、この画像記憶装置に記憶した各画像に対して
    順次、前記画像処理ソフトウエアに従って画像処理を実
    行して検査項目毎にその検査項目の検査パラメータに対
    応する検査データを求め、これらの各検査データを対応
    する検査パラメータと比較して良否判定の外観検査を行
    い、これら外観検査の結果を各画像毎に各検査項目の良
    否判定結果に分類してまとめ、各画像毎の良否総合判定
    を求めて前記表示装置に表示する請求項1記載の外観検
    査シミュレーションシステム。
  10. 【請求項10】 前記画像処理装置およびコンピュータ
    が前記ケーブルで双方向通信可能に接続されている場
    合、前記画像処理装置は、前記画像処理ソフトウエアに
    従って、前記撮像により得られる画像を前記ケーブルを
    介して前記コンピュータに順次送信する一方、前記コン
    ピュータは、前記画像処理装置からの画像を順次受信し
    て前記画像記憶装置に記憶し、この画像記憶装置に記憶
    した各画像に対して順次、前記画像処理ソフトウエアに
    従って画像処理を実行して検査項目毎にその検査項目の
    検査パラメータに対応する検査データを求め、これらの
    各検査データを対応する検査パラメータと比較して良否
    判定の外観検査を行い、各検査項目毎の良否判定結果お
    よび検査データを集計し、検査データの最大値、最小値
    および平均値を求める請求項1記載の外観検査シミュレ
    ーションシステム。
  11. 【請求項11】 検査対象物の撮像を行うカメラと、画
    像処理ソフトウエアに従って、前記撮像により得られる
    画像に対し画像処理を実行して検査パラメータに対応す
    る検査データを求め、この検査データをその検査パラメ
    ータと比較して前記検査対象物の外観検査を行う画像処
    理装置とにより構成される外観検査システムの外観検査
    のシミュレーション方法であって、 画像記憶装置を有し、前記画像処理ソフトウエアの作
    成、および前記検査パラメータの設定および調整に使用
    されるコンピュータを所定のケーブルで双方向通信可能
    に前記画像処理装置に接続するステップと、 前記コンピュータが、前記ケーブルを介して前記画像処
    理装置に対して、前記検査パラメータを設定するととも
    に作成された前記画像処理ソフトウエアを送信するステ
    ップと、 前記画像処理装置が、前記画像処理ソフトウエアに従っ
    て、前記外観検査で良品および不良品となる検査対象物
    の画像の少なくとも一方を前記ケーブルを介して前記コ
    ンピュータに送信するステップと、 前記コンピュータが、前記画像処理装置からの画像を受
    信して前記画像記憶装置に記憶し、前記画像処理ソフト
    ウエアに従って、前記画像記憶装置に記憶した画像に対
    し画像処理を実行して前記検査パラメータに対応する検
    査データを求め、この検査データをその検査パラメータ
    と比較して外観検査を行うステップとにより成る外観検
    査シミュレーション方法。
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