JP2001042414A - 携帯通信装置、画像撮影装置及び場所情報記録システム - Google Patents

携帯通信装置、画像撮影装置及び場所情報記録システム

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JP2001042414A
JP2001042414A JP11220980A JP22098099A JP2001042414A JP 2001042414 A JP2001042414 A JP 2001042414A JP 11220980 A JP11220980 A JP 11220980A JP 22098099 A JP22098099 A JP 22098099A JP 2001042414 A JP2001042414 A JP 2001042414A
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JP11220980A
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Tsutomu Honda
努 本田
Togo Teramoto
東吾 寺本
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像撮影装置の小型化を可能にする。 【解決手段】 自局の場所情報を得るための測位手段
と、得られた場所情報を送信する送信手段とを備えた携
帯通信装置12と、送信された場所情報を受信する受信
手段と、受信した場所情報を撮影動作に応じて銀塩フィ
ルム142に記録する記録手段とを備えた画像撮影装置
14とで構成する。測位手段は、基地局から送信される
基地情報を含む電波を受信する無線受信部と、受信され
た電波に含まれる基地情報から場所情報を得る情報変換
手段とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像撮影装置に対
して場所情報を与える携帯通信装置、この携帯通信装置
から与えられる場所情報を撮影動作に応じて記録媒体に
記録する画像撮影装置及び場所情報記録システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、GPS(Global Positioning Sys
tem)を内蔵した場所情報の記録可能な画像撮影装置が
提案されている(特開平4−70727号公報)。この
GPSは、周知のように少なくとも3機の人工衛星から
の送信データを地球上の受信機で受信し、それらの受信
データから受信機の3次元位置を測定するようにした高
精度の測位システムである。このようなGPSを内蔵し
た画像撮影装置は、撮影画像に対応した場所情報を撮影
時に記録媒体に対して自動的に記録することができるの
で、場所情報の記録が必要な場合にマニュアル操作によ
り場所情報の入力を行うという煩わしさから開放され、
利便性に優れたものとなる。
【0003】また、日本における公衆移動通信サービス
における通信システムの一つであるPHS(Personal H
andy phone System)の基地局から送信されるID情報
(基地情報)を含んだ出力の小さな電波(例えば、20
mW程度の小出力の電波)を受信する無線受信機、ある
いは日本の公衆移動通信サービスにおける通信システム
の他の一つである携帯電話や自動車電話等の基地局から
送信されるID情報(基地情報)を含んだ出力の大きな
電波を受信する無線受信機を用い、これらの無線受信機
で受信した基地局のID情報から場所情報を得るように
した画像撮影装置が提案されている(特開平10−24
3325号公報)。このような無線受信機を内蔵した画
像撮影装置は、GPSを内蔵した画像撮影装置と同様に
撮影画像に対応した場所情報を撮影時に記録媒体に対し
て自動的に記録することができるので、場所情報の記録
が必要な場合にマニュアル操作により場所情報の入力を
行うという煩わしさから開放され、利便性に優れたもの
となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、GPSを内
蔵した画像撮影装置では、高度な演算処理が必要なこと
から消費電力が大きくなり、それに伴い内蔵電池が大き
くなって画像撮影装置が大型化する一方、GPSの電波
は屋内や大きな建物が立ち並ぶ場所では受信が困難にな
る場合があって必要なときに場所情報が得られない事態
が生じるという問題がある。
【0005】また、無線受信機で受信した基地局のID
情報から場所情報を得るようにした画像撮影装置では、
それほど大きな消費電力を必要としないことからGPS
を内蔵した画像撮影装置に比べると小型化が可能になる
が、無線受信機や場所情報を得るための情報変換部等が
必要になるため、いまだ大型化することが避けられない
という問題がある。
【0006】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、場所情報の記録可能な画像撮影装置の小型化を促
進する携帯通信装置、その画像撮影装置及び場所情報記
録システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、場所情報を記録媒体に記録可能
に構成してなる画像撮影装置に対して前記場所情報を与
える携帯通信装置であって、自局の場所情報を得るため
の測位手段と、該測位手段により得られた場所情報を画
像撮影装置に対して送信する送信手段とを備えたことを
特徴としている。
【0008】この構成によれば、携帯通信装置により自
局の現在地である場所情報が得られ、この場所情報が画
像撮影装置に送信される。画像撮影装置では、送信され
た場所情報が銀塩フィルム等の記録媒体に記録される。
このため、画像撮影装置には場所情報を得るための測位
手段を必要としないことになり、画像撮影装置の小型化
が促進される。
【0009】また、請求項2の発明は、請求項1に係る
ものにおいて、前記測位手段は、基地局から送信される
基地情報を含む電波を受信する無線受信部と、受信され
た電波に含まれる基地情報から場所情報を得る情報変換
手段とを備えたことを特徴としている。
【0010】この構成によれば、基地局から送信される
基地情報を含む電波が無線受信部で受信され、この受信
された基地情報に基づいて自局の現在地である場所情報
が得られる。このため、煩雑な演算処理等を行わないで
自局の場所情報を迅速に得ることができる。
【0011】また、請求項3の発明は、請求項2に係る
ものにおいて、前記無線受信部は、第1通信システムに
用いられる情報伝達媒体としての電波を受信可能な第1
無線受信部と、前記第1通信システムとは異なる第2通
信システムに用いられる情報伝達媒体としての電波を受
信可能な第2無線受信部とを備えたものであり、前記測
位手段は、前記第1無線受信部の受信状態を検出する受
信状態検出手段と、前記第1無線受信部が所定の受信レ
ベルに満たないときに測位動作を前記第2無線受信部に
切り換える切換手段とをさらに備えたことを特徴として
いる。
【0012】この構成によれば、第1無線受信部の受信
状態が良好なときには第1無線受信部により受信した基
地情報に基づいて場所情報が得られ、第1無線受信部の
受信状態が良好でないときには第2無線受信部により受
信した基地情報に基づいて場所情報が得られる。このた
め、広いエリアで場所情報を得ることができ、撮影動作
に応じて場所情報を確実に記録することができることに
なる。
【0013】また、請求項4の発明は、請求項2に係る
ものにおいて、前記測位手段は、複数の人工衛星からの
測位情報を含む電波を受信するGPS受信部と、受信さ
れた電波に含まれる測位情報から場所情報を得る情報変
換手段と、前記無線受信部の受信状態を検出する受信状
態検出手段と、前記無線受信部が所定の受信レベルに満
たないときに測位動作を前記GPS受信部に切り換える
切換手段とをさらに備えたものであることを特徴として
いる。
【0014】この構成によれば、無線受信部の受信状態
が良好なときには無線受信部により受信した基地情報に
基づいて場所情報が得られ、無線受信部の受信状態が良
好でないときにはGPS受信部により受信した測位情報
に基づいて場所情報が得られる。このため、広いエリア
で場所情報を得ることができ、撮影動作に応じて場所情
報を確実に記録することができることになる。また、無
線受信部の受信状態が良好なときにはGPS受信部が動
作しないので、内蔵電池を必要以上に大きくする必要が
なくなり、携帯通信装置の大型化が抑制される。
【0015】また、請求項5の発明は、請求項4に係る
ものにおいて、前記無線受信部は、互いに通信システム
の異なる電波を受信可能な第1無線受信部と第2無線受
信部とを備えたものであり、前記受信状態検出手段は、
前記第1無線受信部の受信状態を検出する第1受信状態
検出手段と、前記第2無線受信部の受信状態を検出する
第2受信状態検出手段とを備え、前記切換手段は、前記
第1無線受信部の受信状態が所定の受信レベルに満たな
いときに測位動作を前記第2無線受信部に切り換え、前
記第2無線受信部の受信状態が所定の受信レベルに満た
ないときに測位動作を前記GPS受信部に切り換えるも
のであることを特徴としている。
【0016】この構成によれば、第1無線受信部の受信
状態が良好なときには第1無線受信部により受信した基
地情報に基づいて場所情報が得られ、第1無線受信部の
受信状態が良好でないときには第2無線受信部により受
信した基地情報に基づいて場所情報が得られる。また、
第2無線受信部の受信状態が良好でないときにはGPS
受信部により受信した測位情報に基づいて場所情報が得
られる。このため、より広いエリアで場所情報を得るこ
とができ、撮影動作に応じて場所情報を確実に記録する
ことができることになる。また、第1無線受信部又は第
2無線受信部の受信状態が良好なときにはGPS受信部
が動作しないので、内蔵電池を必要以上に大きくする必
要がなくなり、携帯通信装置の大型化が抑制される。
【0017】また、請求項6の発明は、光学像を撮像す
る画像撮影装置であって、請求項1乃至5のいずれかに
記載の携帯通信装置から送信される場所情報を受信可能
な受信手段と、受信した場所情報を撮影動作に応じて記
録媒体に記録する記録手段とを備えたことを特徴として
いる。
【0018】この構成によれば、携帯通信装置から送信
された場所情報が受信され、この受信された場所情報が
銀塩フィルム等の記録媒体に記録される。このため、画
像撮影装置には場所情報を得るための測位手段を必要と
しないことになり、画像撮影装置の小型化が促進され
る。
【0019】また、請求項7の発明は、請求項6に係る
ものにおいて、前記携帯通信装置から送信される場所情
報を保持可能な保持手段を備え、前記記録手段は前記保
持手段に保持されている場所情報を撮影動作に応じて前
記記録媒体に記録するようにしたことを特徴としてい
る。
【0020】この構成によれば、携帯通信装置から送信
された場所情報が保持手段に保持される一方、この保持
手段に保持されている場所情報が撮影動作に応じて読み
出され、記録媒体に記録される。このため、同一の場所
で撮影する場合等では撮影の度に携帯通信装置から場所
情報を得る必要がなくなる結果、利便性が高められるこ
とになる。
【0021】また、請求項8の発明は、撮影動作に応じ
て場所情報を記録媒体に記録するようにした場所情報記
録システムであって、請求項1乃至5のいずれかに記載
の携帯通信装置と、請求項6又は7記載の画像撮影装置
とを備えたことを特徴としている。
【0022】この構成によれば、携帯通信装置により自
局の現在地である場所情報が得られ、この場所情報が画
像撮影装置に送信される。一方、画像撮影装置では、転
送された場所情報が受信され、銀塩フィルム等の記録媒
体に記録される。このため、画像撮影装置に場所情報を
得るための測位手段を必要としないことになり、画像撮
影装置の小型化が促進される。
【0023】また、請求項9の発明は、請求項8に係る
ものにおいて、前記携帯通信装置と前記画像撮影装置と
は、トランシーバ機能を利用して直接通信可能に構成さ
れていることを特徴としている。
【0024】この構成によれば、携帯通信装置で得られ
た場所情報は、基地局を介さずに画像撮影装置に直接送
信される。このため、画像撮影装置に基地局との交信手
段を持たせる必要がなくなる結果、画像撮影装置の構成
が簡素化され、小型化が促進される。
【0025】また、請求項10の発明は、請求項8に係
るものにおいて、前記携帯通信装置と前記画像撮影装置
とは、公衆移動通信サービスにおける1の通信システム
を利用して通信可能に構成されていることを特徴として
いる。
【0026】この構成によれば、携帯通信装置で得られ
た場所情報は、公衆移動通信サービスにおける通信シス
テムを利用して画像撮影装置に送信される。このため、
携帯通信装置で得られた場所情報が確実に画像撮影装置
に送信される。
【0027】また、請求項11の発明は、請求項8に係
るものにおいて、前記携帯通信装置と前記画像撮影装置
とは、赤外線通信システムを利用して直接通信可能に構
成されていることを特徴としている。
【0028】この構成によれば、携帯通信装置で得られ
た場所情報は、赤外線通信システムを利用して画像撮影
装置に送信される。このため、携帯通信装置で得られた
場所情報が確実に画像撮影装置に送信される。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態
に係る携帯通信装置と画像撮影装置とからなる場所情報
記録システムの概略構成を示す外観斜視図である。この
図において、場所情報記録システム10は、自局の場所
情報を得ると共に、その場所情報を画像撮影装置に対し
て送信可能に構成してなる携帯通信装置12と、携帯通
信装置12から送信された場所情報を記録媒体に記録可
能に構成してなる画像撮影装置14とから構成されてい
る。これらの携帯通信装置12及び画像撮影装置14
は、例えば同一人が共に所持している場合のように、互
いに近接した位置に存在するものである。
【0030】携帯通信装置12は、日本における公衆移
動通信サービスの通信システムの1つであるPHS(Pe
rsonal Handy phone System)を利用するものであり、
基地局から送信される該基地局のID情報(基地情報)
を含んだ出力の小さな電波(例えば、20mW程度の小
出力の電波)を受信すると共に、通話に必要な所定の制
御信号を送受信しつつ基地局を介して相手方と通話可能
に構成される一方、基地局から送信されるID情報を利
用して自局の現在地である場所情報を検出し、この場所
情報を画像撮影装置14に送信可能に構成されたもので
ある。この画像撮影装置14への送信は、携帯通信装置
12に基地局を介さずに直接通信を行うトランシーバ機
能を持たせ、このトランシーバ機能を利用して行われる
ようになっている。
【0031】また、携帯通信装置12は、長尺形状の筐
体121の上部に電話番号、内蔵電池の消耗状態、受信
状態、自局の現在地等の各種情報を表示するための液晶
パネルからなる表示部122が配設され、その筐体12
1の下部にテンキー及び各種機能キーからなるキー部1
23が配設されてなるものである。また、筐体121の
上部に伸縮自在のアンテナ124と、自局の現在地であ
る場所情報を検出する指示を与える検出指示ボタン12
5と、検出された場所情報をPHSにおけるトランシー
バ機能を利用して画像撮影装置14へ転送する指示を与
える転送指示ボタン126と、相手方の音声を出力する
スピーカ127とを備え、筐体121の下部に音声を入
力するマイク128を備えている。
【0032】画像撮影装置14は、光学像を撮像する銀
塩写真方式を採用したスチルカメラであり、携帯通信装
置12から送信される場所情報を受信し、この受信した
場所情報を記録媒体である銀塩フィルムに設けられてい
る磁気記録領域に記録可能に構成したものである。
【0033】この画像撮影装置14は、箱状の筐体14
1の前面に、内部に装填されている長尺状の銀塩フィル
ム142上に被写体を結像させるレンズ部143を備
え、筐体141の背面に、被写体を視認するためのファ
インダー部144と、撮影場所や撮影日付等の所定の撮
影情報を表示するための液晶パネル等からなる表示部1
45と、撮影場所をマニュアル操作により表示させるた
めの操作ボタン146と、ON/OFF操作により駆動
可能状態と駆動不能状態とに切り換える電源スイッチ1
47とを備えている。また、筐体141の上面に、レリ
ーズボタン148と、アンテナ149とを備えている。
また、銀塩フィルム142の端縁には、その長手方向に
沿って磁性粉が塗布されて構成された磁気記録領域15
0が設けられている。
【0034】図2は、携帯通信装置12の機能を説明す
るためのブロック図である。この図において、携帯通信
装置12は、無線送受信部20と、チャンネルコーデッ
ク部22と、音声コーデック部24と、各部の動作を制
御する制御部26と、各部に電力を供給する電源部(内
蔵電池)28とを備えている。この音声コーデック部2
4には、スピーカ127とマイク128とが接続されて
いる。
【0035】また、制御部26には、表示部122、キ
ー部123、検出指示ボタン125及び転送指示ボタン
126が接続され、さらに第1記憶部32及び第2記憶
部34が接続されている。また、制御部26には、受信
内容をメモリに記録するときに音声データを圧縮し、再
生するときに伸長する圧縮/伸長部、パーソナルコンピ
ュータを接続するためのレベル変換回路/32Kデータ
インターフェース等が接続されているが図示を省略して
いる。
【0036】無線送受信部20は、画像撮影装置14の
後述する無線送受信部40との間で所定の制御信号の交
信を行う一方、検出した場所情報を画像撮影装置14に
送信する機能を有するもので、基地局からの電波を受信
して増幅や周波数変換等を行う無線部201と、無線部
201で受信した信号を復調して所定の受信データを得
る復調部202と、送信すべき信号を変調して所定の送
信データを得る変調部203とを備えている。
【0037】なお、無線部201と復調部202とで受
信手段である無線受信部が構成され、無線部201と変
調部203とで送信手段である無線送信部が構成され
る。また、無線部201にはアンテナ124が接続され
ている。
【0038】チャンネルコーデック部22は、復調部2
02で復調された受信データの分割処理を行うと共に、
変調部203への送信データの組立処理を行う。音声コ
ーデック部24は、音声処理部241、ADPCM(Ad
aptive differential PCM)トランスコーダ部242及
びPCMコーデック部243を備え、チャンネルコーデ
ック部22から送出された受信データをアナログ音声信
号に複号化してスピーカ127から相手側の音声を出力
する一方、マイク128に入力された送信すべき音声を
ADPCMデータに符号化してチャンネルコーデック部
22に送出する。
【0039】制御部26は、演算制御を行うCPU(Ce
ntral Processing Unit)261、所定の処理プログラ
ムが記憶されたROM(Read-Only Memory)262及び
処理データを一時的に記憶するRAM(Random Access
Memory)263を備えている。また、CPU261に
は、無線送受信部20の受信状態を検出する第1受信状
態検出手段264、受信状態の良否を判別する良否判別
手段265、及び、基地局から送信された各種データの
中から基地局のID情報(基地情報)を抽出するID情
報抽出手段266としての各機能実現手段を備えてい
る。
【0040】第1受信状態検出手段264は、例えば、
復調部202における受信電圧を検出するものであり、
良否判別手段265は、検出した受信電圧と予め設定し
た基準電圧値とを比較し、基準電圧値以上であれば受信
状態が良好であると判定し、基準電圧値に満たないとき
には受信状態が良好でないと判定するものである。
【0041】第1記憶部32は、ROM(Read-Only Me
mory)等のメモリで構成され、各基地局のID情報と、
このID情報の割り当てられた基地局が設置されている
場所情報とをテーブル形式で互いに関連付けて記憶させ
たものである。例えば、あるID情報が神戸市の三宮に
設置されている基地局に割り当てられたものであれば、
第1記憶部32には、そのID情報と対応付けて「兵庫
県」、「神戸」、「三宮」という場所情報が符号化され
て記憶されている。この結果、ID情報抽出手段266
によりID情報が抽出されたことに応じて第1記憶部3
2からそのID情報に対応した場所情報が読み出され、
この場所情報はRAM263に記憶される一方、表示部
122に「神戸」や「三宮」等が漢字で表示される。
【0042】ここで、基地局のID情報を抽出するID
情報抽出手段266と、抽出されたID情報に基づいて
場所情報を得る第1記憶部32とから情報変換手段が構
成され、無線部201及び復調部202で構成される無
線受信部と、上記情報変換手段とから測位手段が構成さ
れる。
【0043】第2記憶部34は、EEPROM(Electr
ically Erasable Programmable Read-Only Memory)等
の電気的に書き換え可能なメモリで構成され、キー部1
23中の所定の機能キーを操作した後、テンキーを操作
して電話番号や氏名等の番号情報を記憶させるものであ
る。
【0044】図3は、第1記憶部32における場所情報
のファイル形式を示す図であり、本実施形態では場所情
報が16ビットのデータで構成されている。すなわち、
上位の1ビットで構成されるテーブルAでは、「国
内」、「外国」の別が示され、次の6ビットで構成され
るテーブルBでは、「近畿」、「中国」、「四国」等の
各地方や都道府県等の場所情報が示されている。また、
次の6ビットで構成されるテーブルCでは、「神戸」、
「芦屋」等の市や群等の場所情報が示され、下位の3ビ
ットで構成されるテーブルDでは、「三宮」、「異人
館」等の町村や名所等の場所情報が示されている。
【0045】なお、本実施形態では、テーブルDに記憶
されている場所情報が読み出されるようになっている
が、キー部123の所定の機能キーを操作することで、
テーブルA乃至Cのいずれかのテーブルから場所情報を
選択することができる。
【0046】図4は、画像撮影装置14の機能を説明す
るためのブロック図である。この図において、画像撮影
装置14は、無線送受信部40と、チャンネルコーデッ
ク部42と、コーデック部44と、場所情報を解析する
LUT(Look Up Table)46と、データラッチ部を構
成するRAM等からなる記憶部48と、磁気記録部50
と、各部の動作を制御する制御部52と、各部に電力を
供給する電源部(内蔵電池)54とを備えている。
【0047】無線送受信部40は、PHSを利用し、制
御部52の制御により携帯通信装置12の無線送受信部
20との間で所定の制御信号の交信を行いつつ携帯通信
装置12から送信される場所情報を受信する機能を有す
るもので、携帯通信装置12から送信されたデータを受
信し、その受信信号を増幅する等の所定の信号処理を行
う無線部401と、この無線部401で受信した信号を
復調して所定の受信データを得る復調部402と、送信
すべき制御信号を変調して所定の送信データを得る変調
部403とを備えている。
【0048】なお、無線部401と復調部402とで受
信手段である無線受信部が構成され、無線部401と変
調部403とで送信手段である無線送信部が構成され
る。また、無線部401にはアンテナ149が接続され
ている。
【0049】チャンネルコーデック部42は、復調部4
02で復調された受信データの分割処理を行うものであ
り、コーデック部44は、ADPCM(Adaptive diffe
rential PCM)トランスコーダ部441及びPCMコー
デック部442を備え、チャンネルコーデック部42か
ら送出された受信データを符号化等するものである。L
UT46は、受信した符号化された場所情報を解析して
「神戸」,「三宮」等の具体的な場所名としての場所情
報を得るものである。記憶部48は、LUT46により
得た場所情報を携帯通信装置12から受信する度にその
場所情報を更新して保持するもので、その場所情報を磁
気記録部50に出力した後もその場所情報を維持するよ
うになっている。
【0050】磁気記録部50は、磁気ヘッド501を有
しており、この磁気ヘッド501により銀塩フィルム1
42の磁気記録領域150に符号化された場所情報等を
記録するものである。なお、磁気記録領域150に記録
された場所情報等は、撮影されたコマの検索に用いられ
たり、被写体の撮影場所名や日付等の撮影情報を銀塩フ
ィルム142に表示させるのに用いられたりする。
【0051】制御部52は、演算制御を行うCPU(Ce
ntral Processing Unit)521、所定の処理プログラ
ムが記憶されたROM(Read-Only Memory)522及び
処理データを一時的に記憶するRAM(Random Access
Memory)523を備えている。また、CPU521に
は、シャッタ速度や絞りを調節する露出制御機構部5
8、銀塩フィルム142の巻き取り及び巻き戻しを行う
給送機構部60、表示部145、操作ボタン146、電
源スイッチ147、及びレリーズボタン148が接続さ
れている。
【0052】図5は、上記のように構成された場所情報
記録システム10の動作を説明するためのフローチャー
トである。まず、携帯通信装置12及び画像撮影装置1
4の各電源スイッチがONされて場所情報記録システム
10が動作可能な状態にされる(ステップ#1)。そし
て、携帯通信装置12の検出指示ボタン125がONさ
れたか否かが判別され(ステップ#3)、判定が肯定さ
れると無線送受信部20の受信状態が良好か否かが判別
される(ステップ#5)。なお、ステップ#3で判定が
否定されたときは、検出指示ボタン125がONされる
まで待機する。
【0053】ステップ#5で判定が肯定されると、無線
送受信部20の復調部202で復調された信号中からI
D情報抽出手段266によりID情報が抽出され、その
抽出されたID情報に対応する場所情報が第1記憶部3
2から検索される(ステップ#7)。この検索は、図3
に示すテーブルDに基づいて行われ、検索された場所情
報はRAM263に記憶され、同時に表示部122に例
えば「三宮」と表示される(ステップ#9)。
【0054】表示部122に表示された場所名が適切で
ない場合等には、キー部123の所定の機能キーを押す
ことによりテーブルDから適切な場所名を選択すること
ができる。また、上述のように所定の機能キーを押すこ
とでテーブルBやテーブルCから適宜場所情報を選択す
ることも可能である。この場合、その選択した場所情報
がRAM263に記憶され、同時に表示部122に表示
される。
【0055】ステップ#5で判定が否定されたときは、
キー部123の所定の機能キーを押すことによりテーブ
ルB乃至Dのいずれかのテーブルから適切な場所情報を
マニュアル選択し(ステップ#11)、所定の機能キー
を押して場所情報を確定することによりステップ#9に
移行し、これによりマニュアル選択された場所情報がR
AM263に記憶され、同時に表示部122に表示され
る。
【0056】次いで、携帯通信装置12の転送指示ボタ
ン126がONされたか否かが判別され(ステップ#1
3)、判定が肯定されるとRAM263に記憶されてい
る場所情報が読み出されると共に、この場所情報がチャ
ンネルコーデック部22で符号化され、無線送受信部2
0によりアンテナ124を介して送信される(ステップ
#15)。なお、ステップ#13で判定が否定されたと
きは転送指示ボタン126がONされるまで待機する。
【0057】ステップ#15で送信された場所情報は、
画像撮影装置14の無線送受信部40で受信されて復調
され(ステップ#17)、符号化されている場所情報は
LUT46から対応する場所データに変換され(ステッ
プ#19)、この変換された場所データは記憶部48に
記憶され、同時に表示部145に例えば「三宮」と表示
される(ステップ#21)。
【0058】この状態で、レリーズボタン148がON
されたか否かが判別され(ステップ#23)、判定が肯
定されると露出制御機構部58によりシャッタを開閉す
る等の一連の撮影動作が行われて被写体の光学像が銀塩
フィルム142に記録される(ステップ#25)。そし
て、次のコマへの巻き取りが行われ、同時に銀塩フィル
ム142の磁気記録領域150に符号化された場所情報
が磁気ヘッド501により記録される(ステップ#2
7)。
【0059】ステップ#23で判定が否定されたときは
レリーズボタン148がONされるまで待機する。その
後、電源スイッチがOFFされたか否かが判別され(ス
テップ#29)、判定が肯定されると一連の動作は終了
し、判定が否定されるとステップ#23に戻り、その後
の動作が繰り返し実行される。なお、撮影場所が変更さ
れて新たに場所名の検索が必要となった場合は、ステッ
プ#3以降の動作が繰り返し実行されることになる。
【0060】このように構成された第1の実施形態に係
る携帯通信装置12と画像撮影装置14とからなる場所
情報記録システム10によれば、携帯通信装置12に場
所情報を得るための測位手段を備えているので、画像撮
影装置14に測位手段が不要となって画像撮影装置14
の小型化が促進される。また、携帯電話や自動車電話等
の通信システムに比べて各基地局のサービスエリアが狭
い(すなわち、所定範囲内における基地局の設置数が携
帯電話等の通信システムに比べて多い)PHSを利用し
て場所情報を得るものであるため、詳細な場所情報を得
ることができる。
【0061】なお、近年、PHSを利用した携帯通信装
置の利用人口が増えていることから、この従来のPHS
を利用した携帯通信装置に測位手段等を設けておくだけ
で、画像撮影装置の小型化を促進し得る場所情報記録シ
ステム10が容易に構築できることになる。
【0062】図6は、本発明の第2の実施形態に係る携
帯通信装置と画像撮影装置とからなる場所情報記録シス
テムの概略構成を示す外観斜視図である。この図におい
て、場所情報記録システム70は、自局の場所情報を得
ると共に、その場所情報を画像撮影装置に対して送信可
能に構成してなる携帯通信装置72と、携帯通信装置7
2から送信された場所情報を記録媒体に記録可能に構成
してなる画像撮影装置74とから構成されている。これ
らの携帯通信装置72及び画像撮影装置74は、第1の
実施形態の場合と同様に、互いに近接した位置に存在す
るものである。
【0063】これらの携帯通信装置72及び画像撮影装
置74は、外観構造上は上記第1の実施形態における携
帯通信装置12及び画像撮影装置14と同様の構成にな
るものであるため、同一の構成要素については同一の参
照符号を付すことにより説明を省略する。
【0064】図7は、携帯通信装置72の機能を説明す
るためのブロック図であり、基本部分は第1の実施形態
における携帯通信装置12と同様の構成になるものであ
るため、同一の構成要素については同一の参照符号を付
し、以下には携帯通信装置12との相違点を中心に説明
する。すなわち、携帯通信装置72は、日本における公
衆移動通信サービスの通信システムの1つであるPHS
(第1通信システム)を利用する無線送受信部20に加
え、日本における公衆移動通信サービスの他の通信シス
テムである携帯電話や自動車電話のシステム(第2通信
システム)を利用する無線送受信部20´を備えている
点で相違している。
【0065】この無線送受信部20´は、基地局から送
信される該基地局のID情報(基地情報)を含んだ出力
の大きな電波を受信すると共に、通話に必要な所定の制
御信号を送受信しつつ基地局を介して相手方と通話可能
に構成される一方、基地局から送信されるID情報を利
用して自局の現在地である場所情報を検出し、この検出
した場所情報を画像撮影装置74に送信する機能を有し
ている。この画像撮影装置74への送信は、携帯通信装
置72に基地局を介さずに直接通信を行うトランシーバ
機能を持たせ、このトランシーバ機能を利用して行われ
るようになっている。
【0066】また、無線送受信部20´は、携帯電話や
自動車電話等の基地局からの電波を受信して増幅や周波
数変換等を行う無線部201´と、無線部201´で受
信した信号を復調して所定の受信データを得る復調部2
02´と、送信すべき信号を変調して所定の送信データ
を得る変調部203´とを備えている。なお、無線部2
01´と復調部202´とで受信手段である無線受信部
が構成され、無線部201´と変調部203´とで送信
手段である無線送信部が構成される。また、無線部20
1´にはアンテナ124が接続されている。
【0067】また、無線送受信部20´を備えることに
より、CPU261に、無線送受信部20´の受信状態
を検出する第2受信状態検出手段267としての機能実
現手段を備えると共に、無線送受信部20がスイッチ手
段SW1を介して電源部28に接続され、無線送受信部
20´がスイッチ手段SW2を介して電源部28に接続
されている点で相違している。
【0068】この第2受信状態検出手段267は、例え
ば、復調部202´における受信電圧を検出するもので
ある。スイッチ手段SW1,SW2は、無線送受信部2
0と無線送受信部20´との切換手段を構成するもので
あり、半導体スイッチ等で構成されてCPU261に接
続されている。そして、初期状態においてはスイッチ手
段SW1がONとなり、スイッチ手段SW2がOFFと
なって無線送受信部20が動作するように設定されてお
り、無線送受信部20の受信状態が良好でないときにス
イッチ手段SW1がOFFとなり、スイッチ手段SW2
がONとなって無線送受信部20´が動作するように設
定されている。
【0069】なお、この切換手段は、例えば、無線送受
信部20とチャンネルコーデック部22との間と、無線
送受信部20´とチャンネルコーデック部22との間に
それぞれ半導体スイッチ等のスイッチ手段を設けること
によって構成することも可能である。
【0070】図8は、画像撮影装置74の機能を説明す
るためのブロック図であり、基本部分は第1の実施形態
における画像撮影装置14と同様の構成になるものであ
るため、同一の構成要素については同一の参照符号を付
し、以下には画像撮影装置14との相違点を中心に説明
する。すなわち、画像撮影装置74は、日本における公
衆移動通信サービスの通信システムの1つであるPHS
を利用する無線送受信部40に加え、日本における公衆
移動通信サービスの他の通信システムである携帯電話や
自動車電話等のシステムを利用する無線送受信部40´
を備えている点で相違している。
【0071】この無線送受信部40´は、携帯通信装置
72の無線送受信部20´との間で所定の制御信号の交
信を行いつつ携帯通信装置72から送信される場所情報
を受信する機能を有するもので、無線送受信部20´か
らの電波を受信し、その受信信号を増幅する等の所定の
信号処理を行う無線部401´と、無線部401´で受
信した信号を復調して所定の受信データを得る復調部4
02´と、送信すべき制御信号を変調して所定の送信デ
ータを得る変調部403´とを備えている。
【0072】なお、無線部401´と復調部402´と
で受信手段である無線受信部が構成され、無線部401
´と変調部403´とで送信手段である無線送信部が構
成される。また、無線部401´にはアンテナ149が
接続されている。
【0073】図9は、上記のように構成された場所情報
システム70の動作を説明するためのフローチャートで
ある。まず、携帯通信装置72及び画像撮影装置74の
各電源スイッチがONされて場所情報記録システム70
が動作可能な状態にされる(ステップ#31)。この初
期状態では、携帯通信装置72の無線送受信部20が作
動可能な状態となっている。そして、携帯通信装置72
の検出指示ボタン125がONされたか否かが判別され
(ステップ#33)、判定が肯定されると無線送受信部
20の受信状態が良好か否かが判別される(ステップ#
35)。なお、ステップ#33で判定が否定されると、
検出指示ボタン125がONされるまで待機する。
【0074】ステップ#35で判定が肯定されると、無
線送受信部20の復調部202で復調された信号中から
ID情報抽出手段266によりID情報が抽出され、そ
の抽出されたID情報に対応する場所情報が第1記憶部
32から検索される(ステップ#37)。この検索は、
第1の実施形態の場合と同様に図3に示すテーブルDに
基づいて行われ、検索された場所名はRAM263に記
憶され、同時に表示部122に例えば「三宮」と表示さ
れる(ステップ#39)。
【0075】表示部122に表示された場所情報が適切
でない場合等には、キー部123の所定の機能キーを押
すことによりテーブルDから適切な場所情報を選択する
ことができる。また、所定の機能キーを押すことでテー
ブルBやテーブルCから適宜場所情報を選択することも
可能である。この場合、その選択した場所情報がRAM
263に記憶され、表示部122に表示される。
【0076】ステップ#35で判定が否定されると、切
換手段であるスイッチ手段SW1,SW2により駆動状
態にあった無線送受信部20が遮断され、遮断状態にあ
った無線送受信部20´が駆動される(ステップ#4
1)。そして、引き続いて無線送受信部20´の受信状
態が良好か否かが判別され(ステップ#43)、判定が
肯定されるとステップ#37に移行する。すなわち、無
線送受信部20´の復調部202´で復調された信号中
からID情報抽出手段283によりID情報(携帯電話
や自動車電話の基地局のID情報)が抽出され、その抽
出されたID情報に対応する場所情報が第1記憶部32
から検索されることになる。この場合の検索は、図3に
示すテーブルCに基づいて行われ、検索された場所情報
がRAM263に記憶されると共に、表示部122に例
えば「神戸」と表示される。
【0077】なお、ステップ#43で判定が否定された
ときは、キー部123の所定の機能キーを押すことによ
りテーブルB乃至Dのいずれかのテーブルから適切な場
所情報をマニュアル選択し(ステップ#45)、所定の
機能キーを押して場所情報を確定することによりステッ
プ#39に移行し、これによりマニュアル選択された場
所情報がRAM263に記憶され、同時に表示部122
に表示される。
【0078】次いで、携帯通信装置72の転送指示ボタ
ン126がONされたか否かが判別され(ステップ#4
7)、判定が肯定されるとRAM263に記憶されてい
る場所情報が読み出されると共に、この場所情報がチャ
ンネルコーデック部22で符号化され、無線送受信部2
0(PHSを利用する場合)又は無線送受信部20´
(携帯電話等のシステムを利用する場合)によりアンテ
ナ124を介して送信される(ステップ#49)。な
お、ステップ#47で判定が否定されたときは転送指示
ボタン126がONされるまで待機する。
【0079】ステップ#49で送信された場所情報は、
画像撮影装置74の無線送受信部40(PHSを利用す
る場合)又は無線送受信部40´(携帯電話等のシステ
ムを利用する場合)で受信されて復調され(ステップ#
51)、符号化されている場所情報はLUT46から対
応する場所データに変換され(ステップ#53)、この
変換された場所データは記憶部48に記憶され、同時に
表示部122と同内容の場所情報(例えば「三宮」又は
「神戸」)が表示部145に表示される(ステップ#5
5)。
【0080】この状態で、レリーズボタン148がON
されたか否かが判別され(ステップ#57)、判定が肯
定されると露出制御機構部58によりシャッタを開閉す
る等の一連の撮影動作が行われて被写体の光学像が銀塩
フィルム142に記録される(ステップ#59)。そし
て、次のコマへの巻き取りが行われ、同時に銀塩フィル
ム142の磁気記録領域150に符号化された場所情報
が磁気ヘッド501により記録される(ステップ#6
1)。ステップ#57で判定が否定されたときはレリー
ズボタン148がONされるまで待機する。
【0081】その後、電源スイッチがOFFされたか否
かが判別され(ステップ#63)、判定が肯定されると
一連の動作は終了し、判定が否定されるとステップ#5
7に戻り、その後の動作が繰り返し実行される。なお、
撮影場所が変更されて新たに場所情報の検索が必要とな
った場合は、ステップ#33以降の動作が繰り返し実行
されることになる。
【0082】このように構成された第2の実施形態に係
る携帯通信装置72と画像撮影装置74とからなる場所
情報記録システム70によれば、携帯通信装置72に場
所情報を得るための測位手段を備えているので、画像撮
影装置74には測位手段が不要となって画像撮影装置7
4の小型化が促進される。また、優先的にPHSを利用
して場所情報を得るものであり、PHSでは携帯電話や
自動車電話等の通信システムに比べて各基地局のサービ
スエリアが狭いため、詳細な場所情報を得ることができ
る。
【0083】また、基地局が設置されていない等の理由
でPHSを利用できないエリアでは、比較的広範囲に基
地局が設置されている携帯電話や自動車電話等の通信シ
ステムを利用することで場所情報を得ることができ、こ
の場所情報を画像撮影装置の記録媒体に確実に記録する
ことが可能になる。なお、近年、PHSを利用した携帯
通信装置の利用人口が増えていることから、このPHS
を利用した従来の携帯通信装置に携帯電話等の通信シス
テムを利用する無線送受信部や測位手段等を設けておく
だけで、場所情報記録システム70が容易に構築できる
ことになる。
【0084】図10は、本発明の第3の実施形態に係る
携帯通信装置と画像撮影装置とからなる場所情報記録シ
ステムの概略構成を示す外観斜視図である。この図にお
いて、場所情報記録システム90は、自局の場所情報を
得ると共に、その場所情報を画像撮影装置に対して送信
可能に構成してなる携帯通信装置92と、携帯通信装置
92から送信された場所情報を記録媒体に記録可能に構
成してなる画像撮影装置94とから構成されている。こ
れらの携帯通信装置92及び画像撮影装置94は、第
1,第2の実施形態の場合と同様に、互いに近接した位
置に存在するものである。
【0085】これらの携帯通信装置92及び画像撮影装
置94は、外観構造上は第1,第2の実施形態における
携帯通信装置12,72及び画像撮影装置14,74と
同様の構成になるものであるため、同一の構成要素につ
いては同一の参照符号を付すことにより説明を省略す
る。なお、携帯通信装置92には、筐体121に伸縮自
在のGPS用のアンテナ961が取り付けられている。
【0086】図11は、携帯通信装置92の機能を説明
するためのブロック図であり、基本部分は第2の実施形
態における携帯通信装置72と同様の構成になるもので
あるため、同一の構成要素については同一の参照符号を
付し、以下には携帯通信装置72との相違点を中心に説
明する。すなわち、携帯通信装置92は、PHSを利用
する無線送受信部20及び携帯電話や自動車電話等の通
信システムを利用する無線送受信部20´に加え、複数
の人工衛星から送信される測位情報(緯度や経度等の位
置情報を算出するための基準情報)を含んだ電波を受信
するGPS(Global Positioning System)受信部96
を備えている点で相違している。
【0087】また、GPS受信部96を備えていること
により、CPU261に、GPS受信部96の受信状態
を検出する第3受信状態検出手段268及び位置算出手
段269としての機能実現手段を備えると共に、GPS
受信部96が切換手段であるスイッチ手段SW3を介し
て電源部28に接続されている点で相違している。
【0088】このGPS受信部96は、GPS用のアン
テナ961で受信した人工衛星からの電波をダウンコン
バートすると共に、増幅及び復調を行うものである。ま
た、第3受信状態検出手段268は、例えば、GPS受
信部96の復調回路における受信電圧を検出するもので
ある。また、位置算出手段269は、GPS受信部96
で復調された少なくとも3機の人工衛星からの測位情報
を用いて所定の演算処理を実行し、緯度・経度で示され
る位置情報を得るようにしたものである。
【0089】なお、第1記憶部32には、基地局のID
情報と同様に、算出された緯度・経度による位置情報に
ついても対応する場所情報が符号化されて記憶されてお
り、例えば、北緯42°、東経135°が算出され、そ
の場所が神戸市の三宮であれば、「神戸」、「三宮」が
場所情報として出力される。
【0090】また、スイッチ手段SW3は、スイッチ手
段SW1,SW2と同様に、半導体スイッチ等で構成さ
れてCPU261に接続されている。そして、初期状態
においてはスイッチ手段SW1がONとなり、スイッチ
手段SW2,SW3がOFFとなって無線送受信部20
が動作するように設定されると共に、無線送受信部20
の受信状態が良好でないときにスイッチ手段SW1,S
W3がOFFとなり、スイッチ手段SW2がONとなっ
て無線送受信部20´が動作するように設定され、無線
送受信部20´の受信状態が良好でないときにスイッチ
手段SW1,SW2がOFFとなり、スイッチ手段SW
3がONとなってGPS受信部96が動作するように設
定されるようになっている。
【0091】このGPS受信部96が動作することによ
り得られた場所情報は、トランシーバ機能を利用して無
線送受信部20により画像撮影装置94に送信される。
従って、画像撮影装置94は、図8に示す画像撮影装置
74と同様の無線送受信部20,20´を備えた構成と
なっている。このため、画像撮影装置94の説明を省略
する。
【0092】図12は、上記のように構成された場所情
報システム90の動作を説明するためのフローチャート
である。まず、携帯通信装置92及び画像撮影装置94
の各電源スイッチがONされて場所情報記録システム9
0が動作可能な状態にされる(ステップ#71)。この
初期状態では、携帯通信装置92の無線送受信部20が
動作可能な状態となっている。そして、携帯通信装置9
2の検出指示ボタン125がONされたか否かが判別さ
れ(ステップ#73)、判定が肯定されると無線送受信
部20の受信状態が良好か否かが判別される(ステップ
#75)。なお、ステップ#73で判定が否定される
と、検出指示ボタン125がONされるまで待機する。
【0093】ステップ#75で判定が肯定されると、無
線送受信部20の復調部202で復調された信号中から
ID情報抽出手段266によりID情報が抽出され、そ
の抽出されたID情報に対応する場所情報が第1記憶部
32から検索される(ステップ#77)。この検索は、
第1の実施形態の場合と同様に図3に示すテーブルDに
基づいて行われ、検索された場所情報はRAM263に
記憶され、同時に表示部122に例えば「三宮」と表示
される(ステップ#79)。
【0094】表示部122に表示された場所情報が適切
でない場合等には、キー部123の所定の機能キーを押
すことによりテーブルDから適切な場所情報を選択する
ことができる。また、上述のように所定の機能キーを押
すことでテーブルBやテーブルCから適宜場所情報を選
択することも可能である。この場合、そのマニュアル選
択した場所情報がRAM263に記憶され、同時に表示
部122に表示される。
【0095】ステップ#75で判定が否定されると、切
換手段であるスイッチ手段SW1,SW2により駆動状
態にあった無線送受信部20が遮断され、遮断状態にあ
った無線送受信部20´が駆動される(ステップ#8
1)。そして、引き続いて無線送受信部20´の受信状
態が良好か否かが判別され(ステップ#83)、判定が
肯定されるとステップ#77に移行する。
【0096】すなわち、無線送受信部20´の復調部2
02´で復調された信号中からID情報抽出手段266
によりID情報(携帯電話や自動車電話等の基地局のI
D情報)が抽出され、その抽出されたID情報に対応す
る場所情報が第1記憶部32から検索されることにな
る。この場合の検索は、図3に示すテーブルCに基づい
て行われ、検索された場所情報がRAM263に記憶さ
れると共に、表示部122に例えば「神戸」と表示され
る。
【0097】ステップ#83で判定が否定されると、切
換手段であるスイッチ手段SW2,SW3により駆動状
態にあった無線送受信部20´が遮断され、遮断状態に
あったGPS受信部96が駆動される(ステップ#8
5)。そして、引き続いてGPS受信部96の受信状態
が良好か否かが判別され(ステップ#87)、判定が肯
定されるとステップ#77に移行する。
【0098】すなわち、GPS受信部96で復調された
信号に基づいて位置算出手段269により緯度・経度が
算出され、その算出された緯度・経度に対応する場所情
報が第1記憶部32から読み出されてRAM263に記
憶され、同時に場所名が表示部122に表示される。
【0099】ステップ#87で判定が否定されたとき
は、キー部123の所定の機能キーを押すことによりテ
ーブルB乃至Dのいずれかのテーブルから適切な場所情
報をマニュアル選択し(ステップ#89)、所定の機能
キーを押して場所情報を確定することによりステップ#
79に移行し、これにより選択された場所情報がRAM
263に記憶され、同時に表示部122に表示される。
【0100】次いで、携帯通信装置92の転送指示ボタ
ン126がONされたか否かが判別され(ステップ#9
1)、判定が肯定されるとRAM263に記憶されてい
る場所情報が読み出されると共に、この場所情報がチャ
ンネルコーデック部22で符号化され、無線送受信部2
0によりアンテナ124を介して送信される(ステップ
#93)。なお、ステップ#91で判定が否定されたと
きは転送指示ボタン126がONされるまで待機する。
【0101】ステップ#93で送信された場所情報は、
画像撮影装置94の無線送受信部40(PHSを利用す
る場合)又は無線送受信部40´(携帯電話等の通信シ
ステムを利用する場合)で受信されて復調され(ステッ
プ#95)、符号化されている場所情報はLUT46か
ら対応する場所データに変換され(ステップ#97)、
この変換された場所データは記憶部48に記憶され、同
時に表示部122と同内容の場所情報(例えば「三宮」
又は「神戸」)が表示部145に表示される(ステップ
#99)。
【0102】この状態で、レリーズボタン148がON
されたか否かが判別され(ステップ#101)、判定が
肯定されると露出制御機構部58によりシャッタを開閉
する等の一連の撮影動作が行われて被写体の光学像が銀
塩フィルム142に記録される(ステップ#103)。
そして、次のコマへの巻き取りが行われ、同時に銀塩フ
ィルム142の磁気記録領域150に符号化された場所
情報が磁気ヘッド501により記録される(ステップ#
105)。
【0103】ステップ#101で判定が否定されたとき
はレリーズボタン148がONされるまで待機する。そ
の後、電源スイッチがOFFされたか否かが判別され
(ステップ#107)、判定が肯定されると一連の動作
は終了し、判定が否定されるとステップ#101に戻
り、その後の動作が繰り返し実行される。なお、撮影場
所が変更されて新たに場所情報の検索が必要となった場
合は、ステップ#73以降の動作が繰り返し実行される
ことになる。
【0104】このように構成された第3の実施形態に係
る携帯通信装置92と画像撮影装置94とからなる場所
情報記録システム90によれば、携帯通信装置92に場
所情報を得るための測位手段を備えているので、画像撮
影装置94には測位手段が不要となって画像撮影装置9
4の小型化が促進される。また、優先的にPHSを利用
して場所情報を得るものであり、PHSでは携帯電話や
自動車電話の通信システムに比べて各基地局のサービス
エリアが狭いため、詳細な場所情報を得ることができ
る。
【0105】また、基地局が設置されていない等の理由
でPHSを利用できないエリアでは、比較的広範囲に基
地局が設置されている携帯電話や自動車電話等の通信シ
ステムを利用することで場所情報を得ることができ、こ
の場所情報を画像撮影装置の記録媒体に記録することが
可能になる。
【0106】さらに、PHSも携帯電話等の通信システ
ムも利用できないエリアでは、GPSを利用することで
場所情報を得ることができ、この場所情報を画像撮影装
置の記録媒体に記録することが可能になる。また、GP
Sは、PHSも携帯電話等の通信システムも利用できな
い場合にのみ使用するものであるので、GPSのみを利
用する場合に比べて省電力化を図ることができ、内蔵電
池を必要以上に大きくする必要がなくなる結果、携帯通
信装置92の小型化が促進される。
【0107】なお、近年、PHSを利用した携帯通信装
置の利用人口が増えていることから、この従来のPHS
を利用した携帯通信装置に携帯電話等の通信システムを
利用する無線送受信部、GPS受信部、測位手段等を設
けておくだけで、場所情報記録システム90が容易に構
築できることになる。
【0108】本発明の携帯通信装置と画像撮影装置とか
らなる場所情報記録システムは上記実施形態に係る構成
のものに限定されるものではなく、以下に述べるような
種々の変形態様を採用することが可能である。
【0109】(1)上記実施形態では、画像撮影装置1
4,74,94は、携帯通信装置12,72,92との
間で制御信号の交信を行いながら場所情報を受信するよ
うに構成されているが、携帯通信装置12,72,92
との間で制御信号の交信を行わずに場所情報の受信だけ
を行うようにすることもできる。この場合、画像撮影装
置14,74,94には変調部403,403´を必要
としないことになり、これにより無線部401,401
´の構成を簡略化することができる。
【0110】(2)上記実施形態では、画像撮影装置1
4,74,94は、トランシーバ機能を利用することで
基地局を介さずに携帯通信装置12,72,92から送
信される電波を直接受信できるように構成されている
が、携帯通信装置12,72,92から送信される電波
を基地局を介して受信できるように構成することも可能
である。この場合は、画像撮影装置14,74,94の
無線送受信部40(あるいは、画像撮影装置74,94
にあっては無線送受信部40´)を基地局と交信可能な
構成としておけばよい。
【0111】(3)上記実施形態では、携帯通信装置1
2,72,92は、基地局のID情報に基づいて自局の
場所情報を得るようにしているが、例えば、基地局を介
して情報センターに自局の現在地の問合信号を送信し、
情報センターから自局の現在地の返信を受け、その返信
による場所情報を利用することも可能である。この場
合、携帯通信装置12,72,92に、問合信号生成手
段と、返信による符号化された場所情報から場所データ
に変換する場所変換手段とを設けておけばよい。この場
合は、問合信号生成手段と、場所変換手段とで測位手段
が構成されることになる。
【0112】(4)上記実施形態では、GPS受信部9
6の動作により得られた場所情報は、トランシーバ機能
を利用して無線送受信部20により画像撮影装置94に
送信されるようになっているが、無線送受信部20´に
より画像撮影装置94に送信されるようにしてもよい。
この場合、画像撮影装置94では、送信された場所情報
を無線送受信部40´で受信することになる。
【0113】(5)上記実施形態では、日本の公衆移動
通信サービスにおけるPHSと携帯電話(又は自動車電
話)の通話可能な通信システムを例に説明したが、本発
明はこれらの通信システムに限らず、現行若しくは将来
の他の通信システム、或いは他の国の通信システムを利
用することが可能である。また、基地局から該基地局の
ID情報(基地情報)を含む電波を送信するものであれ
ば、通話不能な他の通信システムでも利用が可能であ
る。また、上記第2の実施形態では、PHSと携帯電話
(又は自動車電話)の2つの異なる通信システムを利用
するようにしているが、3つ以上の異なる通信システム
を利用することも可能である。
【0114】(6)上記第2の実施形態では、携帯通信
装置72は無線送受信部20と無線送受信部20´とを
備える一方、画像撮影装置74は無線送受信部40と無
線送受信部40´とを備えたものであるが、画像撮影装
置74は無線送受信部40のみを備えた構成(すなわ
ち、第1の実施形態における図4の構成)とすることも
可能である。この場合、携帯通信装置72は、無線送受
信部20´により携帯電話や自動車電話のシステムを利
用して場所情報を得た場合であっても、画像撮影装置7
4に場所情報を送信するときには無線送受信部20によ
りPHSを利用して行うようにすればよい。
【0115】(7)上記第3の実施形態では、GPSに
加えてPHSと携帯電話(又は自動車電話)の2つの異
なる通信システムを利用するようにしているが、GPS
に加え、PHSと携帯電話(又は自動車電話)のいずれ
か一方のみを利用することも可能である。また、GPS
に加えて3つ以上の異なる通信システムを利用するよう
にしてもよい。この場合、3つ以上の通信システムをG
PSよりも優先して利用するようにすればよい。
【0116】(8)上記実施形態では、携帯通信装置1
2,72,92は、電波を利用して画像撮影装置14,
74,94に場所情報を送信するようにしているが、赤
外線通信システムを利用して場所情報を送信することも
できる。この場合、携帯通信装置12,72,92に、
変調部、増幅部、駆動部、発光素子等から構成され、制
御部26により制御される赤外線送信部を設けておき、
画像撮影装置14,74,94に、受光素子、増幅部、
復調部等から構成され、制御部52により制御される赤
外線受信部を設けておけばよい。
【0117】すなわち、例示的に説明すれば、図2の携
帯通信装置12に2点鎖線で示す赤外線送信部98を設
ける一方、図4に示す画像撮影装置14に、無線送受信
部40、チャンネルコーデック部42及びコーデック部
44に代えて、2点鎖線で示す赤外線受信部100を設
けておけばよい。このように、赤外線通信システムを利
用した場合には、比較的構造を簡素化することができ
る。
【0118】また、携帯通信装置12,72,92と画
像撮影装置14,74,94間を通信線で接続してお
き、この通信線を介して携帯通信装置12,72,92
で得た場所情報を画像撮影装置14,74,94に送信
することも可能である。
【0119】(9)上記実施形態では、第2,第3の実
施形態における携帯通信装置72,92は、PHSを利
用する無線受信部を優先的に動作させて場所情報を求め
るようにしているが、PHSを利用する無線受信部と携
帯電話等の通信システムを利用する無線受信部のうちの
受信状態の良好な方を優先的に選択し、その選択した無
線受信部を用いて場所情報を求めるようにすることも可
能である。
【0120】(10)上記実施形態では、画像撮影装置
14,74,94は、銀塩写真方式を採用したスチルカ
メラ(銀塩カメラ)からなるものであるが、電子記録方
式を採用したデジタルカメラやビデオカメラ等からなる
ものであってもよい。この場合、撮像部は、被写体の光
学像を画像信号に光電変換するエリアセンサとしてのC
CD(Charge Coupled Device)、被写体の光学像をC
CDに結像させるレンズ、光電変換により得られた画像
信号にA/D変換、γ処理、圧縮処理等の周知の信号処
理を施す画像処理部、磁気テープ、磁気ディスク、光磁
気ディスク等の磁気記録媒体やRAMディスク、RAM
カード等の半導体記憶デバイス等の記録媒体としての記
録部、この記録部にデータを書き込むための書込手段等
を備えることになる。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、携帯通信装置に自局の場所情報を得るための測
位手段と、測位手段により得られた場所情報を画像撮影
装置に対して送信する送信手段とを備えているので、画
像撮影装置の小型化を促進することができる。
【0122】また、請求項2の発明によれば、測位手段
が基地局から送信される基地情報を含む電波を受信する
無線受信部と、受信された電波に含まれる基地情報から
場所情報を得る情報変換手段とを備えているので、自局
の場所情報を迅速に得ることができる。
【0123】また、請求項3の発明によれば、無線受信
部は互いに通信システムの異なる電波を受信可能な第1
無線受信部及び第2無線受信部を備えたものであり、測
位手段は第1無線受信部と第2無線受信部の測位動作の
切り換えを行う切換手段と、第1無線受信部の受信状態
を検出する受信状態検出手段とをさらに備え、切換手段
は第1無線受信部が所定の受信レベルに満たないときに
測位動作を第2無線受信部に切り換えるものであるの
で、広いエリアで場所情報を得ることができ、撮影動作
に応じて場所情報を確実に記録することができる。
【0124】また、請求項4の発明によれば、測位手段
は複数の人工衛星からの測位情報を含む電波を受信する
GPS受信部と、受信された電波に含まれる測位情報か
ら場所情報を得る情報変換手段と、無線受信部とGPS
受信部の測位動作の切り換えを行う切換手段と、無線受
信部の受信状態を検出する受信状態検出手段とをさらに
備え、切換手段は無線受信部が所定の受信レベルに満た
ないときに測位動作を前記GPS受信部に切り換えるも
のであるので、広いエリアで場所情報を得ることがで
き、撮影動作に応じて場所情報を確実に記録することが
できる。
【0125】また、請求項5の発明によれば、無線受信
部は互いに通信システムの異なる電波を受信可能な第1
無線受信部と第2無線受信部とを備えたものであり、受
信状態検出手段は第1無線受信部の受信状態を検出する
第1受信状態検出手段と、第2無線受信部の受信状態を
検出する第2受信状態検出手段とを備え、切換手段は第
1無線受信部の受信状態が所定の受信レベルに満たない
ときに測位動作を第2無線受信部に切り換え、第2無線
受信部の受信状態が所定の受信レベルに満たないときに
測位動作を前記GPS受信部に切り換えるものであるの
で、より広いエリアで場所情報を得ることができ、撮影
動作に応じて場所情報を確実に記録することができる。
【0126】また、請求項6の発明によれば、画像撮影
装置は請求項1乃至5のいずれかに記載の携帯通信装置
から送信される場所情報を受信可能な受信手段と、受信
した場所情報を撮影動作に応じて記録媒体に記録する記
録手段とを備えているので、画像撮影装置に場所情報を
得るための測位手段を必要としないことになる結果、画
像撮影装置の小型化を促進することができる。
【0127】また、請求項7の発明によれば、画像撮影
装置は携帯通信装置から送信される場所情報を保持可能
な保持手段を備え、記録手段は保持手段に保持されてい
る場所情報を撮影動作に応じて記録媒体に記録するよう
にしているので、同一の場所で撮影する場合等では撮影
の度に携帯通信装置から場所情報を得る必要がなくなる
結果、利便性を高めることができる。
【0128】また、請求項8の発明によれば、場所情報
記録システムは請求項1乃至5のいずれかに記載の携帯
通信装置と、請求項6又は7記載の画像撮影装置とを備
えているので、画像撮影装置に場所情報を得るための測
位手段を必要としないことになる結果、画像撮影装置の
小型化を促進することができる。
【0129】また、請求項9の発明によれば、携帯通信
装置と画像撮影装置とは、トランシーバ機能を利用して
直接通信可能に構成されているので、画像撮影装置を簡
素化することができる。
【0130】また、請求項10の発明によれば、携帯通
信装置と画像撮影装置とは、公衆移動通信サービスにお
ける1の通信システムを利用して通信可能に構成されて
いるので、携帯通信装置で得られた場所情報を確実に画
像撮影装置に送信することができる。
【0131】また、請求項11の発明によれば、携帯通
信装置と前記画像撮影装置とは、赤外線通信システムを
利用して直接通信可能に構成されているので、画像撮影
装置を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る携帯通信装置と
画像撮影装置とからなる場所情報記録システムの外観斜
視図である。
【図2】図1に示す携帯通信装置の機能を説明するため
のブロック図である。
【図3】図1に示す携帯通信装置に用いられる第1記憶
部における場所情報のファイル形式を示す図である。
【図4】図1に示す画像撮影装置の機能を説明するため
のブロック図である。
【図5】図1に示す場所情報記録システムの動作の一例
を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る携帯通信装置と
画像撮影装置とからなる場所情報記録システムの外観斜
視図である。
【図7】図6に示す携帯通信装置の機能を説明するため
のブロック図である。
【図8】図6に示す画像撮影装置の機能を説明するため
のブロック図である。
【図9】図6に示す場所情報記録システムの動作の一例
を説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る携帯通信装置
と画像撮影装置とからなる場所情報記録システムの外観
斜視図である。
【図11】図10に示す携帯通信装置の機能を説明する
ためのブロック図である。
【図12】図10に示す場所情報記録システムの動作の
一例を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
10,70,90 場所情報記録システム 12,72,92 携帯通信装置 14,74,94 画像撮影装置 20,20´ 携帯通信装置の無線送受信部 32 第1記憶部 40,40´ 画像撮影装置の無線送受信部 48 記憶部(保持手段) 96 GPS受信部 142 銀塩フィルム(記録媒体) 201,201´ 無線部 202,202´ 復調部 203,203´ 変調部 264 第1受信状態検出部 265 良否判別手段 266 ID情報抽出手段 267 第2受信状態検出部 268 第3受信状態検出部 269 位置算出手段 401,401´ 無線部 402,402´ 復調部 403,403´ 変調部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H103 AA43 AA46 BA44 5C022 AB40 AC16 AC32 AC72 5K067 AA42 BB21 DD19 DD52 EE02 EE10 FF03 JJ52 JJ56 5K101 KK02 LL12 NN06 NN18 NN21 UU19

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 場所情報を記録媒体に記録可能に構成し
    てなる画像撮影装置に対して前記場所情報を与える携帯
    通信装置であって、自局の場所情報を得るための測位手
    段と、該測位手段により得られた場所情報を前記画像撮
    影装置に対して送信する送信手段とを備えたことを特徴
    とする携帯通信装置。
  2. 【請求項2】 前記測位手段は、基地局から送信される
    基地情報を含む電波を受信する無線受信部と、受信され
    た電波に含まれる基地情報から場所情報を得る情報変換
    手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の携帯通
    信装置。
  3. 【請求項3】 前記無線受信部は、第1通信システムに
    用いられる情報伝達媒体としての電波を受信可能な第1
    無線受信部と、前記第1通信システムとは異なる第2通
    信システムに用いられる情報伝達媒体としての電波を受
    信可能な第2無線受信部とを備えたものであり、前記測
    位手段は、前記第1無線受信部の受信状態を検出する受
    信状態検出手段と、前記第1無線受信部が所定の受信レ
    ベルに満たないときに測位動作を前記第2無線受信部に
    切り換える切換手段とをさらに備えたことを特徴とする
    請求項2記載の携帯通信装置。
  4. 【請求項4】 前記測位手段は、複数の人工衛星からの
    測位情報を含む電波を受信するGPS受信部と、受信さ
    れた電波に含まれる測位情報から場所情報を得る情報変
    換手段と、前記無線受信部の受信状態を検出する受信状
    態検出手段と、前記無線受信部が所定の受信レベルに満
    たないときに測位動作を前記GPS受信部に切り換える
    切換手段とをさらに備えたものであることを特徴とする
    請求項2記載の携帯通信装置。
  5. 【請求項5】 前記無線受信部は、第1通信システムに
    用いられる情報伝達媒体としての電波を受信可能な第1
    無線受信部と、前記第1通信システムとは異なる第2通
    信システムに用いられる情報伝達媒体としての電波を受
    信可能な第2無線受信部とを備えたものであり、前記受
    信状態検出手段は、前記第1無線受信部の受信状態を検
    出する第1受信状態検出手段と、前記第2無線受信部の
    受信状態を検出する第2受信状態検出手段とを備え、前
    記切換手段は、前記第1無線受信部の受信状態が所定の
    受信レベルに満たないときに測位動作を前記第2無線受
    信部に切り換え、前記第2無線受信部の受信状態が所定
    の受信レベルに満たないときに測位動作を前記GPS受
    信部に切り換えるものであることを特徴とする請求項4
    記載の携帯通信装置。
  6. 【請求項6】 光学像を撮像する画像撮影装置であっ
    て、請求項1乃至5のいずれかに記載の携帯通信装置か
    ら送信される場所情報を受信可能な受信手段と、受信し
    た場所情報を撮影動作に応じて記録媒体に記録する記録
    手段とを備えたことを特徴とする画像撮影装置。
  7. 【請求項7】 前記携帯通信装置から送信される場所情
    報を保持可能な保持手段を備え、前記記録手段は前記保
    持手段に保持されている場所情報を撮影動作に応じて前
    記記録媒体に記録するようにしたことを特徴とする請求
    項6記載の画像撮影装置。
  8. 【請求項8】 撮影動作に応じて場所情報を記録媒体に
    記録するようにした場所情報記録システムであって、請
    求項1乃至5のいずれかに記載の携帯通信装置と、請求
    項6又は7記載の画像撮影装置とを備えたことを特徴と
    する場所情報記録システム。
  9. 【請求項9】 前記携帯通信装置と前記画像撮影装置と
    は、トランシーバ機能を利用して直接通信可能に構成さ
    れていることを特徴とする請求項8記載の場所情報記録
    システム。
  10. 【請求項10】 前記携帯通信装置と前記画像撮影装置
    とは、公衆移動通信サービスにおける1の通信システム
    を利用して通信可能に構成されていることを特徴とする
    請求項8記載の場所情報記録システム。
  11. 【請求項11】 前記携帯通信装置と前記画像撮影装置
    とは、赤外線通信システムを利用して直接通信可能に構
    成されていることを特徴とする請求項8記載の場所情報
    記録システム。
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