JP2001042294A - 入力機能付液晶装置及びその製造方法 - Google Patents
入力機能付液晶装置及びその製造方法Info
- Publication number
- JP2001042294A JP2001042294A JP21123399A JP21123399A JP2001042294A JP 2001042294 A JP2001042294 A JP 2001042294A JP 21123399 A JP21123399 A JP 21123399A JP 21123399 A JP21123399 A JP 21123399A JP 2001042294 A JP2001042294 A JP 2001042294A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid crystal
- substrate
- dual
- electrode
- input
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
- Position Input By Displaying (AREA)
Abstract
る構造の入力機能付液晶装置において、入力部の機能が
液晶によって劣化されるのを防止し、さらに液晶が入力
部の構成要素によって汚されるのを防止する。 【解決手段】 入力部4及び液晶パネル部2を有する入
力機能付液晶装置である。入力部4は、兼用基板5の第
1基板8側の表面における互いに対向する2辺に沿って
設けられた一対の低抵抗電極13,13を有する。液晶
パネル部2は、兼用基板5と第2基板10との間に封入
された液晶と、その液晶が注入される液晶注入口23a
とを有する。液晶注入口23aは、低抵抗電極13,1
3に対応する2辺とは異なる辺に設けられる。
Description
止した液晶の配向を制御することによって文字、数字、
図形等といった像を表示する液晶装置であって、特にタ
ッチパネル等といった入力装置を備えた液晶装置に関す
る。また本発明は、そのような液晶装置の製造方法に関
する。
ント(PDA)、パームトップ・コンピュータ等といっ
た小型情報電子機器の普及に伴い、液晶装置に透明な入
力装置を重ね合わせて形成された入力機能付液晶装置が
広く使用されるようになっている。
4(a)に示すように、可撓性を有する第1基板58a
と硬質の第2基板58bとを互いに貼り合わせた構造の
入力部54と、硬質の第2基板62aと硬質の第4基板
62bとを互いに貼り合わせてそれらの間に液晶55を
封入した構造の液晶パネル部52とを重ね合わせて形成
されたものが知られている。
来の入力機能付液晶装置に関しては、入力部54を構成
する一対の基板58a及び58bの一方58bを硬質材
料によって形成するようにしたので、入力部54の寸法
が厚くなり、しかもその重量が重くなることにより、液
晶装置全体の寸法が厚くなり、しかもその重量が重くな
るという問題があった。寸法が厚くなり、重量が重くな
るということは、軽量化が重要な課題である携帯型電子
機器においては大きな問題である。
(b)に示すように、兼用基板60と第1基板59とを
貼り合わせることによって入力部54’を形成し、兼用
基板60と第2基板61とを貼り合わせることによって
液晶パネル部52’を形成し、これにより、液晶パネル
部52’と入力部54’とが一体に形成された構造の入
力機能付液晶装置を提案した。この入力機能付液晶装置
によれば、入力部54’及び液晶パネル部52’を構成
する1つの基板を省略できるので、液晶装置全体の形状
を薄く且つ軽くすることができる。
の表面には、入力位置を検出するための検出要素とし
て、例えば一様な面積抵抗を持った面電極が形成され
る。そしてさらに、その面電極の互いに対向する端辺に
一対の低抵抗電極が、例えばAg(銀)ペーストによっ
て形成される。入力位置を検出する際には、一対の低抵
抗電極間に所定の電圧を印加し、ペン等といった入力器
具によって押圧された入力部位における電圧降下を測定
することにより、その入力部位の位置を検出できる。
基板60と第2基板61との間には液晶55が封入され
る。液晶を封入するにあたっては、通常、兼用基板60
と第2基板61との間に予め液晶注入口(図示せず)を
設けておき、その液晶注入口を液晶溜まりに浸漬させ
て、液晶パネル部52’の内部に液晶を吸引して注入す
る。
一体型の入力機能付液晶装置においては、兼用基板60
の一方の面に低抵抗電極が設けられ、他方の面に液晶注
入口が設けられる構造であるので、液晶注入口を通して
液晶を注入するときに液晶が低抵抗電極と面電極との間
に侵入し、そのため、低抵抗電極の抵抗値が変化してし
まい、その結果、入力位置の判定結果に誤差が生じると
いう問題があった。
浸漬させたときに、低抵抗電極を形成している素材、例
えばAgが液晶溜まりの中に侵入して液晶が汚染される
という問題もあった。
ける上記の問題点に鑑みて成されたものであって、液晶
パネル部と入力部との間で基板を兼用する構造の入力機
能付液晶装置において、入力部の機能が液晶によって劣
化されるのを防止し、さらに液晶が入力部の構成要素に
よって汚されるのを防止することを目的とする。
成するため、本発明に係る入力機能付液晶装置は、入力
部及び液晶パネル部を有する入力機能付液晶装置におい
て、前記入力部は、入力側に位置する第1基板と、その
第1基板に対向して配置された兼用基板と、該兼用基板
の前記第1基板側の表面における互いに対向する2辺に
沿って設けられた電極とを有し、前記液晶パネル部は、
前記兼用基板と、該兼用基板に対向して前記第1基板の
反対側に配置された第2基板と、前記兼用基板と前記第
2基板との間に封入された液晶と、前記兼用基板と前記
第2基板との間に設けられていて前記液晶が注入される
液晶注入口とを有し、そして該液晶注入口は前記電極に
対応する2辺とは異なる辺に設けられることを特徴とす
る。
板の一方の面に設けられる液晶注入口を該兼用基板の他
方の面に形成される一対の電極に対応する2辺とは異な
る辺に設けるようにしたので、液晶注入口を通して液晶
パネル部の内部へ液晶を注入する際に、液晶が電極に触
れたり、電極と基部との間に液晶が侵入することを防止
でき、よって、入力部の機能が液晶によって劣化される
のを防止できる。
内部へ液晶を注入するために液晶注入口を液晶溜まりに
浸漬する際、電極が液晶溜まりに浸る可能性を最小限に
抑えることができ、よって、入力部を構成する電極の組
成材料によって液晶が汚されることを防止できる。
関しては、前記第1基板に第1低抵抗電極、導通用電
極、そして該第1低抵抗電極及び該導通用電極につなが
る外部接続用端子を設け、前記兼用基板に前記電極とし
て第2低抵抗電極を設け、さらに、前記第2低抵抗電極
は導通材を介して前記導通用電極に導電接続することが
できる。上記第1低抵抗電極及び上記第2低抵抗電極
は、それぞれ、一様な面積抵抗を持った面電極に電圧を
印加するための電極として用いられる。
晶装置の製造方法は、入力部及び液晶パネル部を有する
入力機能付液晶装置を製造する製造方法であって、前記
入力部は、入力側に位置する第1基板と、その第1基板
に対向して配置された兼用基板と、該兼用基板の前記第
1基板側の表面における互いに対向する2辺に沿ってに
設けられた電極とを有し、前記液晶パネル部は、前記兼
用基板と、その兼用基板に対向して前記第1基板の反対
側に配置された第2基板と、前記兼用基板と前記第2基
板との間に封入された液晶と、前記兼用基板と前記第2
基板との間に設けられていて前記液晶が注入される液晶
注入口とを有する入力機能付液晶装置を製造する製造方
法において、前記電極を前記液晶注入口が設けられた辺
とは異なる2辺に沿って形成し、次に該液晶注入口を通
して液晶を注入することを特徴とする。
した入力機能付液晶装置の場合と同じ効果を得ることが
できる。
晶装置及びその製造方法の実施形態を図面を参照しなが
ら説明する。
の一実施形態を分解状態で示している。また、図2は、
その液晶装置の断面構造を示している。ここに示す入力
機能付液晶装置1は、文字、数字等といった可視像を表
示する液晶パネル部2と、入力器具3を接触させること
によってデータを入力する入力部4とを有する。入力部
4は液晶パネル部2の像表示側に設けられる。
面には偏光板6aが設けられ、液晶パネル部2の入力側
と反対側の表面には偏光板6bが設けられ、そしてその
偏光板6bのさらに外側に光反射板7が設けられる。こ
の光反射板7は偏光板6bと一体に形成することもでき
る。偏光板6aの偏光軸と偏光板6bの偏光軸とは、可
視像を表示するのに必要となる偏光透過性を得るために
互いに所定の角度をもって対向する。
偏光板6b、そして偏光板6bと光反射板7は、それぞ
れ、粘着剤によって粘着又は接着剤によって接着され
る。
兼用基板5上に形成した枠状のシール材9によってそれ
らの周囲において互いに貼り合わせることによって形成
される。兼用基板5は兼用基板素材5aを有し、その兼
用基板素材5aの入力部4側の表面(図1及び図2の上
側表面)には位置検出要素としての一様な面積抵抗を持
った面電極12aが矩形状のパターンに形成される。
照)の両端辺には一対の低抵抗電極13が兼用基板5の
互いに対向する2辺に沿って形成される。面電極12a
は、液晶パネル部2の液晶表示領域に対応する範囲(す
なわち、図に斜線で示す範囲)にわたって一様に設けら
れる。
の第1基板素材8aの兼用基板5側の表面には、面電極
12b、一対の低抵抗電極14、一対の導通用電極1
8、そして外部接続用端子16の各電極が形成される。
面電極12bは兼用基板5側の面電極12aとほぼ同じ
面積及び形状に形成され、一対の低抵抗電極14はその
面電極12bのX方向(図1参照)の両端に形成され、
一対の導通用電極18は兼用基板5に形成された一対の
低抵抗電極13に対応する位置に形成され、そして低抵
抗電極14及び導通用電極18が外部接続用端子16に
つながっている。
上の外部接続用端子16に直接に導かれる。一方、兼用
基板5上の低抵抗電極13は導通材17を介して第1基
板8上の導通用電極18に導電接続され、さらにその導
通用電極18を介して外部接続用端子16に導かれる。
わされた兼用基板5と第1基板8との間隔は、シール材
9を形成した側の基板、本実施形態の場合は兼用基板5
の上に形成された複数のスペーサ19(図1には図示せ
ず)によって一定の間隔に維持される。なお、シール材
9はスペーサ19を形成する際に同時に形成することが
できる。
硬質材料によって形成され、第1基板素材8aは可撓性
材料によって形成される。ここで、「硬質」というの
は、人が入力器具によって押圧する程度の押圧力を部材
に付与したときでもその部材に撓みがほとんど生じない
性質のことである。この硬質は、ガラスによって通常の
厚さの基板を形成することによって得ることができる。
また、プラスチックによって厚さの厚い基板、例えば
0.7mm程度の厚さの基板を形成することによって得
ることもできる。
具によって押圧する程度の押圧力を部材に付与したとき
にその部材に比較的大きな撓みが生じる性質のことであ
る。この可撓性は、例えば、プラスチックによって比較
的薄い厚さの基板を形成することによって得ることがで
きる。また、ガラスによって比較的薄い厚さの基板を形
成することによって得ることもできる。上記のプラスチ
ックとしては、例えばポリカーボネート(PC)、ポリ
アクリレート(PAr)、ポリエーテルサルフォン(P
ES)等を用いることができる。
ば、ITO(Indium Tin Oxide)等といった透明導電材
料によって形成されていてその面内全域で均一な面積抵
抗を有している。また、低抵抗電極13、低抵抗電極1
4、導通用電極18及び外部接続用端子16は、例えば
銀ペースト等によって形成される。
板5とそれに対向する第2基板10とを有する。それら
の基板のいずれか一方、本実施形態では第2基板10に
枠状に形成したシール材23によってそれらの基板をそ
れらの周囲において互いに貼り合わせることによって液
晶パネル部2が形成される。
液晶パネル部2側の表面には、図2に示すように、第1
液晶電極21aが形成され、その上にオーバーコート層
22aが形成され、さらにその上に配向膜24aが形成
される。配向膜24aには、その配向膜に配向性を持た
せるためのラビング処理が行われる。
する第2基板素材10aの液晶側表面、すなわち兼用基
板5に対向する面には、第2液晶電極21bが形成さ
れ、その上にオーバーコート層22bが形成され、さら
にその上に配向膜24bが形成される。配向膜24bに
は、その配向膜に配向性を持たせるためのラビング処理
が行われる。
bは、例えばITO等の透明導電材料によって例えば1
000オングストローム程度の厚さに形成される。ま
た、オーバーコート層22a及び22bは、例えば酸化
珪素、酸化チタン又はそれらの化合物等によって例えば
800オングストローム程度の厚さに形成される。ま
た、配向膜24a及び24bは、例えばポリイミド系樹
脂によって例えば800オングストローム程度の厚さに
形成される。
に、複数の直線パターンを互いに平行に配列することに
よって、いわゆるストライプ状に形成され、他方、第2
液晶電極21bは上記第1液晶電極21aに交差するよ
うに複数の直線パターンを互いに平行に配列することに
よって、やはりストライプ状に形成される。これらの電
極21aと電極21bとがドットマトリクス状に交差す
る複数の点が、可視像を表示するための画素を形成す
る。そして、それら複数の画素の集まりによって区画形
成される領域が、文字等といった可視像を表示するため
の液晶表示領域となる。
び第2基板10のいずれか一方の液晶側表面には、図2
に示すように複数のスペーサ29が分散され、さらにい
ずれか一方の基板の液晶側表面にシール材23が例えば
印刷等によって図1に示すように枠状に設けられる。こ
のシール材23の内部には図2に示すように導通材31
が分散される。また、シール材23の一部には図1に示
すように液晶注入口23aが形成される。
は、兼用基板5の入力部4側の表面に形成する電極、す
なわち低抵抗電極13,13が設けられる2辺とは異な
る辺に設けられる。
との間にはスペーサ29によって保持される均一な寸
法、例えば5μm程度の間隙、いわゆるセルギャップが
形成され、液晶注入口23aを通してそのセルギャップ
内に液晶32が注入され、その注入の完了後、液晶注入
口23aが樹脂等によって封止される。
の外側へ張り出す基板張出し部5cを有し、兼用基板5
上の第1液晶電極21aはその基板張出し部5cへ直接
に延び出て端子部パターン33となっている。また、第
2基板10上の第2液晶電極21bは、シール材23の
内部に分散した導通材31(図2参照)を介して、基板
張出し部5c上の端子部パターン33に接続している。
端子部パターン33は、液晶パネル部2を電気的に駆動
するための外部の液晶駆動回路(図示せず)との間で電
気的な接続をとるための配線パターンである。
b並びにそれらから延びる端子部パターン33は、実際
には極めて狭い間隔で多数本がそれぞれの基板5及び1
0の表面全域に形成されるが、図1では構造を分かり易
く示すために実際の間隔よりも広い間隔でそれらの電極
等を模式的に図示し、さらに一部の電極等の図示は省略
してある。また、液晶が封入される領域内に形成される
第1液晶電極21a及び第2液晶電極21bは、図1に
示すように直線状に形成されることに限られず、必要に
応じて適宜の図形のパターン状に形成されることもあ
る。
る兼用基板素材5aが硬質の材料によって形成されるこ
とは前記の通りである。第2基板10を形成する第2基
板素材10aは硬質材料又は可撓性材料のいずれを用い
ても良いが、本実施形態では厚さの薄い可撓性材料によ
って形成するものとする。
端子16には制御回路(図示せず)が接続される。この
制御回路の働きにより、ある時点では、第1基板8のX
方向の両縁部に位置する低抵抗電極14,14の間に所
定の電圧が印加され、兼用基板5のY方向の両縁部に位
置する低抵抗電極13,13の間には電圧は印加され
ず、それらは制御回路内の電圧測定素子(図示せず)に
接続された状態となる。
X方向の各位置に対応して直線的に電圧が変化する均一
な電圧降下が発生し、X方向に関する位置が等しい位置
同士は等電位となる電圧分布が形成される。このとき、
液晶パネル部2の液晶表示領域に対応する領域内におい
て第1基板8の1点が入力器具3によって押圧される
と、押圧された第1基板8の面電極12bと兼用基板5
の面電極12aとがその押圧部位において局所的に接触
するため、上記の電圧測定素子に接続されている兼用基
板5の面電極12aを介して、入力器具3によって押圧
された部位に対応する位置の電圧を測定することができ
る。この電圧は、押圧される部位のX方向の位置に対応
しているため、制御回路は入力器具3で押圧された点の
X方向の位置を検出できる。
介して接続される制御回路の働きにより、他のある時点
では、兼用基板5のY方向の両縁部に位置する低抵抗電
極13,13の間に所定の電圧が印加され、第1基板8
のX方向の両縁部に位置する低抵抗電極14,14には
電圧は印加されず、それらは上記の電圧測定素子に接続
された状態となる。
Y方向の位置に対応して均一な電圧降下が発生し、直線
的に電圧が変化する電圧分布が形成される。上記の制御
回路は、入力器具3で押圧された部位に対応する位置に
おける兼用基板5の面電極12aの電圧を、第1基板8
の面電極12bを介して検出することによって、上述し
たX方向に関する位置の場合と同様に、Y方向に関する
位置を検出できる。
によって、上記の制御回路は、入力部4が入力器具3に
よって押圧されている点のX方向位置及びY方向位置を
検出する。
板7で反射した光が液晶パネル部2の液晶層を通過して
外部の観察者によって観察される。また、液晶パネル部
2の端子部パターン33には液晶駆動用の外部制御回路
(図示せず)が接続され、この外部制御回路によって、
第1液晶電極21a又は第2液晶電極21bのいずれか
一方に対して行ごとに走査電圧が印加され、さらにそれ
らの電極の他方に対して表示画像に基づいたデータ電圧
が画素ごとに印加される。光反射板7で反射した光であ
って両電圧の印加によって選択された各画素部分を通過
する光は、その電圧印加によって変調され、これにより
偏光板6aの外側に文字、数字等といった可視像が表示
される。
液晶パネル部2の液晶表示領域に適宜の入力用画面を表
示し、それを見たオペレータがデータの入力を希望する
場合には、入力部4の第1基板8の希望部位を入力器具
3によって押圧する。すると、その押圧部位が入力部4
に接続した制御回路によって例えば座標位置として読み
取られ、これにより、入力用画面に表示された複数の入
力データのうちのいずれがオペレータによって選択され
たかが認識される。
造するための製造方法について、図3に示す工程図を参
照して説明する。
しては、工程A1において、第2基板素材10aの表面
に、例えばITO(Indium Tin Oxide)を材料として、
任意の成膜法、例えばスパッタリングによって透明な導
電層である液晶電極用膜を形成する。
形成法、例えばフォトリソグラフィー法によって液晶電
極用膜から所定パターンの第2液晶電極21bを形成す
る。具体的には、レジスト液を塗布し、所定パターンの
露光を行い、現像し、エッチングを行い、さらにレジス
トを除去することによって第2液晶電極21bを形成す
る。
れらを含む混合物を材料として、例えばオフセット印刷
によってオーバーコート層22bを形成し(工程A
3)、さらに、例えばポリイミド系樹脂を材料として、
例えばオフセット印刷によって配向膜を形成し(工程A
4)、さらにラビング処理すなわち配向膜を布等で擦っ
てそれに配向性を持たせる(工程A5)。
樹脂や紫外線硬化型樹脂を材料として、例えばスクリー
ン印刷によってシール材23を所定の枠形状に形成し、
同時に液晶注入口23aを形成する。このとき液晶注入
口23aは、図1に示すように、最終的に製造される入
力機能付液晶装置1において兼用基板5の入力部4側の
表面に形成される電極、すなわち一対の低抵抗電極13
に対応する2辺とは異なる辺に位置するように形成され
る。
10aの表面に分散することにより(工程A7)、第2
基板10が完成する。
おいて、兼用基板素材5aの表裏両面に、例えばITO
(Indium Tin Oxide)を材料として、任意の成膜法、例
えばスパッタリングによって透明な導電層を形成する。
これらの導電層のうち、液晶パネル部2側の表面に形成
されたものは液晶電極用膜であり、入力部4側の表面に
形成されたものは面電極用膜である。
晶パネル部2側に形成された液晶電極用膜に対して任意
のパターン形成法、例えばフォトリソグラフィー法に基
づく処理を施して、所定パターンの第1液晶電極21a
を形成する。具体的には、レジスト液を塗布し、所定パ
ターンの露光を行い、現像し、エッチングを行い、さら
にレジストを除去することによって第1液晶電極21a
を形成する。
力部4側に形成された面電極用膜に対して、例えばフォ
トリソグラフィー法に基づく処理を施して、所定パター
ン例えば矩形状パターンの面電極12aを形成する。さ
らに、工程B4において、任意の低抵抗材料、例えばA
g(銀)ペーストを印刷することによって面電極12a
の端辺に重なるように一対の低抵抗電極13を形成す
る。このとき、一対の低抵抗電極13は、図1に示すよ
うに、最終的に製造される入力機能付液晶装置1におい
て液晶パネル部2に設けられる液晶注入口23aが位置
する辺と異なる2辺に沿って位置するように形成され
る。
の表面に、例えば酸化珪素、酸化チタン又はこれらを含
む混合物を材料として、例えばオフセット印刷によって
オーバーコート層22bを形成し(工程B5)、さら
に、例えばポリイミド系樹脂を材料として、例えばオフ
セット印刷によって配向膜を形成し(工程B6)、さら
にラビング処理すなわち配向膜を布等で擦ってそれに配
向性を持たせる(工程B7)。
面にレジスト膜を塗布し、所定パターンの露光を行い、
さらに現像することにより、該表面のうち面電極12a
の周囲にシール材9を枠状に形成し、同時に面電極12
aの上にスペーサ19(図2参照)を分散状態に形成す
る。以上により、兼用基板5が完成する。
しては、工程C1において、第1基板素材8aの表面
に、例えばITO(Indium Tin Oxide)を材料として、
任意の成膜法、例えばスパッタリングによって透明な導
電層である面電極用膜を形成する。
形成法、例えばフォトリソグラフィー法によって上記面
電極用膜から所定パターン例えば矩形状パターンの面電
極12bを形成する。具体的には、レジスト液を塗布
し、所定パターンの露光を行い、現像し、エッチングを
行い、さらにレジストを除去することによって面電極1
2bを形成する。
料、例えばAg(銀)ペーストを印刷することによって
面電極12bの端辺に重なるように一対の低抵抗電極1
4を形成し、さらに導通用電極18及び外部接続用端子
16を形成する。さらに工程C4において、導通用電極
18,18の適所に導通材を例えば印刷によって形成す
る。これにより、第1基板8が完成する。
基板8と、入力部4及び液晶パネル部2の両方に兼用さ
れる兼用基板5と、そして液晶パネル部2のための第2
基板10とが作製されると、その後に工程D1におい
て、兼用基板5と第2基板10とがシール材23を間に
挟んで互いに貼り合わされる。このとき、液晶注入口2
3aは、兼用基板5上の低抵抗電極13,13に対応す
る2辺とは異なる辺に対応して位置する。その後、シー
ル材23を加熱したり、あるいはそれに紫外線を照射す
ることによってシール材23を硬化させることにより、
空の液晶パネル部2を形成する。
部2を液晶注入口23aを下にして、下部に液晶溜まり
がある容器(図示せず)内の液晶から離した位置にその
空の液晶パネル部2を置き、その容器内を真空引きす
る。その後、液晶注入口23aを液晶溜まりに入れた状
態で容器内を大気に戻す。すると、圧力差と毛細管現象
とによって液晶が液晶パネル部2の内部に充填される。
その充填が完了した後、液晶注入口23aが樹脂等によ
って封止される。
れた状態の液晶パネル部2を構成する兼用基板5の入力
部4側の表面に、工程C1〜工程C4を経て形成された
第1基板8を面電極12a及び面電極12bが互いに対
向するようにしてシール材9を間に挟んで貼り合わせ、
さらにシール材9を硬化させ、これにより、入力部4を
形成する。これにより、液晶パネル部2の像表示面上に
入力部4が一体に重ねられた構造が完成する。
入力部4側の外側表面に偏光板6aを貼着し、さらに上
記の構造体の液晶パネル部2側の外側表面に偏光板6b
を貼着し、さらに必要に応じて、液晶パネル部2側の外
側表面に光反射板7を貼着する。なお、この光反射板7
に代えて照明装置であるバックライトを配置することも
できる。以上により、本実施形態に係る入力機能付液晶
装置1が完成する。
能付液晶装置及びその製造方法では、兼用基板5の液晶
パネル部2側の面に設けられる液晶注入口23aを兼用
基板5の他方の面、すなわち入力部4側の面に形成され
る低抵抗電極13,13に対応する2辺とは異なる辺に
設けるようにした。このため、液晶注入口23aを通し
て液晶パネル部2の内部へ液晶を注入する際に、液晶が
低抵抗電極13,13に触れたり、低抵抗電極13,1
3と面電極12aとの間に液晶が侵入することを防止で
き、よって、入力部4の機能が液晶によって劣化される
のを防止できる。
ル部2の内部へ液晶を注入するために液晶注入口23a
を液晶溜まりに浸漬する際、低抵抗電極13,13が液
晶溜まりに浸る可能性を最小限に抑えることができ、よ
って、液晶溜まり内の液晶が低抵抗電極13の組成材
料、本実施形態の場合はAgによって汚染されることを
防止でき、よって、液晶パネル部2へ供給する液晶を常
に純粋な液晶成分に維持できる。
形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形
態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明
の範囲内で種々に改変できる。
入力部4側の表面に電圧印加用の低抵抗電極13だけを
形成する場合を例示したが、当該表面には低抵抗電極以
外の電極が形成される場合も考えられる。そのような場
合には、液晶注入口23aが設けられる辺とは異なる辺
にそれら全ての電極を形成することが望ましい。
極13及び14につながる外部接続用端子16が1つの
個所に集められる構造の抵抗膜方式の入力装置を例示し
たが、入力部4としてはその他の構造の抵抗膜方式の入
力装置を用いることができる。
ための駆動回路を、FPC(Flexible Printed Circui
t)等といった導電接続部材を介してその液晶パネル部
2に接続する方式の液晶パネル構造、いわゆるCOB
( Chip On Board)方式やCOF( Chip On FPC(Flex
ible Printed Circuit))方式等といった液晶パネル構
造を例示したが、これに替えて、駆動用の回路を液晶駆
動用IC等といったICチップの形で液晶パネル部2の
基板上に直接に実装する構造の、いわゆるCOG(Chip
On Glass)方式の液晶パネル構造に対して本発明を適
用できることはもちろんである。
において重要な点は、工程A6において形成する液晶注
入口23aと、工程B4において形成される低抵抗電極
13,13とが、工程D1において兼用基板5と第2基
板10とを互いに貼り合わせたときに、互いに所定の位
置関係、すなわち低抵抗電極13,13に対応する2辺
とは異なる辺に液晶注入口23aが位置するという位置
関係になるということである。図3に示した各工程のう
ち上記重要な点に関わりのない工程は、単なる一例とし
て示したものであり、よって、これらの付随的な工程は
必要に応じて種々に変更することができる。
第2基板10とを貼り合わせる工程D1に先立って、兼
用基板5に低抵抗電極13を形成する工程B4を実施し
たが、この工程B4を基板貼り合わせ工程D1の後であ
って液晶注入工程D2の前に実施することも可能であ
る。
の製造方法によれば、兼用基板の一方の面に設けられる
液晶注入口を該兼用基板の他方の面に形成される電極に
対応する2辺とは異なる辺に設けるようにしたので、液
晶注入口を通して液晶パネル部の内部へ液晶を注入する
際に、液晶が電極に触れたり、電極と基部との間に液晶
が侵入することを防止でき、よって、入力部の機能が液
晶によって劣化されるのを防止できる。
内部へ液晶を注入するために液晶注入口を液晶溜まりに
浸漬する際、電極が液晶溜まりに浸る可能性を最小限に
抑えることができ、よって、液晶が入力部の構成要素で
ある電極の組成材料によって汚されるのを防止できる。
を分解して示す斜視図である。
面図である。
一実施形態を示す工程図である。
ており、特に(a)は液晶パネル部と入力部とが別体で
ある例を示し、(b)は液晶パネル部と入力部とが一体
である例を示している。
Claims (3)
- 【請求項1】 入力部及び液晶パネル部を有する入力機
能付液晶装置において、 前記入力部は、入力側に位置する第1基板と、その第1
基板に対向して配置された兼用基板と、該兼用基板の前
記第1基板側の表面における互いに対向する2辺に沿っ
て設けられた電極とを有し、 前記液晶パネル部は、前記兼用基板と、該兼用基板に対
向して前記第1基板の反対側に配置された第2基板と、
前記兼用基板と前記第2基板との間に封入された液晶
と、前記兼用基板と前記第2基板との間に設けられてい
て前記液晶が注入される液晶注入口とを有し、 該液晶注入口は前記電極に対応する2辺とは異なる辺に
設けられることを特徴とする入力機能付液晶装置。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記第1基板には第1低抵抗電極、導通用電極、そして
該第1低抵抗電極及び該導通用電極につながる外部接続
用端子が形成され、 前記兼用基板に設けられる前記電極は第2低抵抗電極で
あり、 該第2低抵抗電極は導通材を介して前記導通用電極に導
電接続されることを特徴とする入力機能付液晶装置。 - 【請求項3】 入力部及び液晶パネル部を有する入力機
能付液晶装置を製造する製造方法であって、 前記入力部は、入力側に位置する第1基板と、その第1
基板に対向して配置された兼用基板と、該兼用基板の前
記第1基板側の表面における互いに対向する2辺に沿っ
て設けられた電極とを有し、 前記液晶パネル部は、前記兼用基板と、該兼用基板に対
向して前記第1基板の反対側に配置された第2基板と、
前記兼用基板と前記第2基板との間に封入された液晶
と、前記兼用基板と前記第2基板との間に設けられてい
て前記液晶が注入される液晶注入口とを有する入力機能
付液晶装置を製造する製造方法において、 前記電極を前記液晶注入口が設けられた辺とは異なる2
辺に沿って形成し、次に該液晶注入口を通して液晶を注
入することを特徴とする入力機能付液晶装置の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21123399A JP3760683B2 (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | 入力機能付液晶装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21123399A JP3760683B2 (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | 入力機能付液晶装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001042294A true JP2001042294A (ja) | 2001-02-16 |
JP3760683B2 JP3760683B2 (ja) | 2006-03-29 |
Family
ID=16602502
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21123399A Expired - Fee Related JP3760683B2 (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | 入力機能付液晶装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3760683B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007010870A (ja) * | 2005-06-29 | 2007-01-18 | Casio Comput Co Ltd | 液晶表示素子 |
JP2008176191A (ja) * | 2007-01-22 | 2008-07-31 | Nec Lcd Technologies Ltd | 液晶表示装置及びその製造方法 |
-
1999
- 1999-07-26 JP JP21123399A patent/JP3760683B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007010870A (ja) * | 2005-06-29 | 2007-01-18 | Casio Comput Co Ltd | 液晶表示素子 |
JP2008176191A (ja) * | 2007-01-22 | 2008-07-31 | Nec Lcd Technologies Ltd | 液晶表示装置及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3760683B2 (ja) | 2006-03-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9383850B2 (en) | Touch screen and manufacturing method | |
US6768533B2 (en) | Liquid crystal device, manufacturing method therefor, and electronic apparatus | |
TWI400519B (zh) | 觸控面板及具備觸控面板之電子機器 | |
TWI428796B (zh) | Touch panel and manufacturing method thereof | |
TWI484400B (zh) | 觸控面板 | |
JP2003288164A (ja) | フィルムタイプタッチパネルとの一体型液晶表示装置の製造方法 | |
EP2209039A1 (en) | Touch screen panel | |
JP4802778B2 (ja) | 入力装置、電気光学装置並びに電子機器 | |
KR101901253B1 (ko) | 터치 스크린 일체형 표시 장치 및 이의 제조 방법 | |
JP2000284913A (ja) | タッチパネル入力装置 | |
KR20100100617A (ko) | 터치패널 | |
JP3879454B2 (ja) | 液晶装置 | |
JP2006201575A (ja) | 液晶表示装置 | |
KR101658149B1 (ko) | 터치 패널 일체형 표시 장치 | |
JP3982283B2 (ja) | 表示装置とその製造方法 | |
JP2001075075A (ja) | 液晶装置、および電子機器 | |
WO2020133707A1 (zh) | 光学指纹识别装置 | |
JP4048664B2 (ja) | 電気光学装置及びその製造方法 | |
JP3760683B2 (ja) | 入力機能付液晶装置の製造方法 | |
JP4518681B2 (ja) | 液体封入タッチパネル | |
KR20070067960A (ko) | 액정 표시 장치 | |
JP2001056747A (ja) | 入力装置及び入力装置付表示装置 | |
JP3760698B2 (ja) | 電気光学装置及びその製造方法 | |
JP2001056480A (ja) | 電気光学装置及びその製造方法 | |
JP2004227192A (ja) | タッチパネル及びそれを備えた画面入力型表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050719 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050913 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051110 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20051220 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060102 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100120 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110120 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110120 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120120 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120120 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130120 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130120 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140120 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |