JP2001041982A - 測定装置 - Google Patents

測定装置

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JP2001041982A
JP2001041982A JP11214459A JP21445999A JP2001041982A JP 2001041982 A JP2001041982 A JP 2001041982A JP 11214459 A JP11214459 A JP 11214459A JP 21445999 A JP21445999 A JP 21445999A JP 2001041982 A JP2001041982 A JP 2001041982A
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input range
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JP11214459A
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Akira Furuhira
明 古平
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Hioki EE Corp
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  • Measuring Instrument Details And Bridges, And Automatic Balancing Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短時間で入力レンジを切替制御することが可
能な測定装置を提供する。 【解決手段】 切替制御された入力レンジに応じた所定
の変換率で測定対象信号SM を電圧変換する入力レンジ
切替器2と、入力レンジ切替器2に対して測定対象信号
SM の電圧値に応じた入力レンジに切替制御するレンジ
切替制御回路9とを備えている測定装置1において、測
定対象信号SM のピーク電圧VP を検出するピーク電圧
検出回路4を備え、レンジ切替制御回路2は、検出され
たピーク電圧VP の入力が許容可能な入力レンジに決定
する第1の処理を実行し、入力レンジ切替器2に対して
決定した入力レンジに切替制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電流計、電圧計、
電力計、マルチメータおよび波形記録装置などの測定装
置に関し、詳しくは、入力レンジ切替器の入力レンジを
自動切替可能に構成された測定装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の測定装置は、一般的に、測定値
の読取精度を向上すべく、読取りに最適な入力レンジを
複数の入力レンジから自動選択するというオートレンジ
機能を有している。図3に示す電流計21は、このオー
トレンジ機能を実行可能に構成されており、レンジ切替
器2、入力オーバ検出回路22、A/D変換器6および
制御回路23を備えている。
【0003】レンジ切替器2は、制御回路23から出力
される制御信号SC に従って、例えば、100mA以
下、200mA以下、500mA以下、1A以下、2A
以下および5A以下の各入力レンジのいずれか1つに切
替制御可能に構成されており、電圧変換回路と、実効値
変換回路とを備えている。この場合、電圧変換回路は、
制御信号SC によって切替制御可能な複数の抵抗で構成
され、切り替えられた抵抗の抵抗値に応じた変換率で、
入力した測定対象信号SM を電圧変換する。また、実効
値変換回路は、電圧変換された測定対象信号SM を実効
値に変換する。また、このレンジ切替器2では、入力さ
れる測定対象信号SM に対する動作許容ピーク電圧が各
入力レンジのレンジ定格電圧(例えば1A以下の入力レ
ンジであれば1Aに対応する電圧)の例えば6倍までと
規定されており、その電圧以下のときには、測定対象信
号SM の入力波形をクリップすることなく電圧変換す
る。
【0004】入力オーバ検出回路22は、制御回路23
によるレンジ切替器2に対する入力レンジの切替制御に
連動して切替制御され、測定対象信号SM がレンジ切替
器2における入力レンジの動作許容ピーク電圧を超えた
ときに、入力オーバを意味する検出信号SD を制御回路
23に出力する。
【0005】この電流計21では、オートレンジ機能実
行時に、制御回路23が図4に示すレンジ決定処理を実
行する。なお、電源投入時には、レンジ切替器2は、直
前に切替制御された入力レンジ、または初期設定時の入
力レンジに維持されているものとする。この処理では、
まず、測定対象信号SM がレンジ切替器2に入力される
と、レンジ切替器2が、その入力レンジに応じた変換率
で測定対象信号SM を電圧変換すると共に実効値に変換
する。次いで、A/D変換器6が、実効値に変換された
測定対象信号SM をアナログ−ディジタル変換すること
により測定データDM を生成して制御回路23に出力す
る。同時に、入力オーバ検出回路22が、測定対象信号
SM のピーク値がレンジ切替器2における入力レンジの
動作許容ピーク電圧を超えるか否かを監視する。
【0006】この場合、制御回路23は、測定データD
M が入力されると(ステップ31)、まず、検出信号S
D に基づいて入力レンジを切替制御する(ステップ3
2)。具体的には、制御回路23は、入力オーバ検出回
路22から検出信号SD が出力されたときには、制御信
号SC を出力することにより、レンジ切替器2に対して
入力レンジを1つレンジアップさせ、検出信号SD が出
力されなくなるまで、この処理を実行する。
【0007】一方、検出信号SD が出力されなくなった
ときには、制御回路23は、測定データDM の電圧値
が、その入力レンジの上限値(例えば、レンジ定格電圧
の120%)を超えるか否かを判別する(ステップ3
3)。上限値を超えると判別したときには、制御回路2
3は、レンジ切替器2の現在の入力レンジが最大レンジ
か否かを判別し(ステップ34)、最大レンジでないと
判別したときには、レンジ切替器2に対して制御信号S
C を出力することにより、その入力レンジを1つレンジ
アップさせる(ステップ35)。一方、ステップ34に
おいて最大レンジであると判別したときには、このレン
ジ決定処理を終了する。
【0008】また、ステップ33において、上限値を超
えないと判別したときには、制御回路23は、その入力
レンジの下限値(例えば、レンジ定格電圧の30%)を
下回るか否かを判別する(ステップ36)。下回ると判
別したときには、制御回路23は、レンジ切替器2の現
在の入力レンジが最小レンジか否かを判別し(ステップ
37)、最小レンジでないと判別したときには、レンジ
切替器2に対して制御信号SC を出力することにより、
その入力レンジを1つ下の入力レンジにレンジダウンさ
せる(ステップ38)。一方、ステップ36において下
限値を下回らないと判別したとき、つまり、測定対象信
号SM がレンジ定格電圧の30%から120%までの定
格電圧範囲内であると判別したとき、またはステップ3
7において最小レンジであると判別したときには、この
レンジ決定処理を終了する。
【0009】また、制御回路23は、入力レンジをレン
ジアップしたとき(ステップ35)、または入力レンジ
をレンジダウンしたとき(ステップ38)には、ステッ
プ32〜38を繰り返し実行する。これにより、オペレ
ータが何ら切替操作を行うことなく、電流計21が、測
定対象信号SM の入力電圧に応じて、自動的に最適な入
力レンジに切り替える。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の電流
計21には、以下の問題点がある。すなわち、従来の電
流計21では、制御回路23がレンジ切替器2の入力レ
ンジを1つずつレンジアップ制御またはレンジダウン制
御を行い、その都度、測定対象信号SM が、その入力レ
ンジの動作許容ピーク電圧を超えたか否か、およびその
入力レンジの定格電圧範囲内か否かを判別している。し
たがって、その切替制御および判別処理に時間を要する
ため、レンジ切替器2に入力レンジが数多く設けられて
いる場合、従来の電流計21には、レンジ切替器2の入
力レンジを測定対象信号SM の電圧値に適した入力レン
ジに切替制御するまでに長時間を要しているという問題
点がある。特に、例えば、数多くの測定対象電子機器に
ついて待機電流と通常作動時の消費電流とを繰り返し測
定する場合には、待機電流を測定するための小さめの入
力レンジと、消費電流を測定するためのやや大きめの入
力レンジとを交互に切り替える場合、入力レンジを何度
もレンジアップ制御またはレンジダウン制御を行わなけ
ればならないため、検査コストが高騰している。
【0011】また、例えば、定格電流範囲が0.3A〜
1.2Aの1A以下の入力レンジ、および定格電流範囲
が0.6A〜2.4Aの2A以下の入力レンジのよう
に、互いに隣り合う2つの入力レンジの間で、定格電流
範囲が重なり合うことがある。このような場合に、測定
対象信号SM が下側の入力レンジの上限値を上下すると
きには、その2つの入力レンジが制御回路23によって
頻繁に切替制御されてしまうという問題点もある。
【0012】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、短時間で入力レンジを切替制御することが
可能な測定装置を提供することを主目的とし、入力レン
ジの頻繁な切替動作を防止し得る測定装置を提供するこ
とを他の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載の測定装置は、切替制御された入力レンジに
応じた所定の変換率で測定対象信号を電圧変換する入力
レンジ切替器と、入力レンジ切替器に対して測定対象信
号の電圧値に応じた入力レンジに切替制御するレンジ切
替制御回路とを備えている測定装置において、測定対象
信号のピーク電圧を検出するピーク電圧検出回路を備
え、レンジ切替制御回路は、検出されたピーク電圧の入
力が許容可能な入力レンジに決定する第1の処理を実行
し、入力レンジ切替器に対して決定した入力レンジに切
替制御することを特徴とする。この場合、ピーク電圧の
入力が許容可能な最大の入力レンジから最小の入力レン
ジまでのいずれか1つに予め規定しておけばよいが、最
小の入力レンジに規定しておくことで、最も読取精度を
高めることが可能となる。
【0014】請求項2記載の測定装置は、請求項1記載
の測定装置において、測定対象信号を実効値電圧に変換
する変換回路を備え、レンジ切替制御回路は、変換され
た実効値電圧の入力がその上限値から下限値までの定格
電圧範囲内に収まる入力レンジに決定する第2の処理を
実行し、入力レンジ切替器に対して決定した入力レンジ
に切替制御することを特徴とする。
【0015】請求項3記載の測定装置は、請求項2記載
の測定装置において、レンジ切替制御回路は、第2の処
理によって決定した入力レンジに優先して、入力レンジ
切替器に対して第1の処理によって決定した入力レンジ
に切替制御することを特徴とする。
【0016】請求項4記載の測定装置は、請求項2また
は3記載の測定装置において、レンジ切替制御回路は、
入力レンジ切替器に対して、変換された実効値電圧がレ
ンジ定格電圧の概ね90%以内となる入力レンジに切替
制御することを特徴とする。なお、本明細書では、入力
レンジ定格電圧とは、その入力レンジの標準電圧をいう
ものとする。例えば上記1Aの入力レンジであれば、入
力レンジ定格電圧は1Aに対応する電圧となる。また、
入力レンジの上限値および下限値とは、その入力レンジ
の入力電圧として適した電圧を意味し、一般的には、上
限値は、入力レンジ定格電圧の120%の電圧に対応
し、下限値は、入力レンジ定格電圧の30%の電圧に対
応する。なお、上限値および下限値は、この例に限ら
ず、レンジ切替器2の内部構成に応じて適宜規定するこ
とができる。
【0017】請求項5記載の測定装置は、請求項4記載
の測定装置において、レンジ切替制御回路は、変換され
た実効値電圧がレンジ定格電圧の概ね90%以内となる
入力レンジが複数存在するときには、最小の入力レンジ
に決定し、入力レンジ切替器に対して決定した入力レン
ジに切替制御することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る測定装置を電流計に適用した実施の形態につい
て説明する。なお、電流計21と同一の構成要素につい
ては同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0019】電流計1は、図1に示すように、レンジ切
替器2、実効値変換回路3、ピークホールド回路4、入
力切替回路5、A/D変換器6、データ入力回路7、メ
モリ8および制御回路9を備えて構成されている。この
場合、メモリ8は、測定データDM を記憶する測定デー
タ記憶領域8a、後述する実効値データを記憶する実効
値データ記憶領域8b、測定対象信号SM の最大瞬時値
(ピーク電圧)を記憶するピーク電圧データ記憶領域8
c、およびレンジ切替器2の各入力レンジにおける下限
値から上限値までの定格電圧範囲などを記憶する記憶領
域を備えて構成されている。なお、電流計としては、実
際には、入力した測定対象信号SM の電圧値に基づいて
電流値を演算する演算回路、および演算した電流値を表
示する表示部を備えているが、その図示および説明を省
略する。
【0020】レンジ切替器2は、測定対象信号SM を入
力レンジに応じた所定の変換率で電圧変換する回路であ
って、制御回路9から出力される制御信号SC1に従っ
て、複数の入力レンジのうちの1つに切替制御される。
なお、この電流計1における入力レンジは、特に限定さ
れないが、例えば、電流計21と同じように、6つに予
め規定されているものとする。実効値変換回路3は、本
発明における変換回路に相当し、レンジ切替器2の最大
入力レンジにおける変換率、もしくはその変換率よりも
大きな変換率で測定対象信号SM を電圧変換すると共
に、その変換した測定対象信号SM をさらに実効値信号
SPRに変換する。ピークホールド回路4は、本発明にお
けるピーク電圧検出回路に相当し、例えば、測定対象信
号SM を平均値全波整流する平均値全波整流回路と、平
均値全波整流された電圧信号をサンプルホールドするサ
ンプルホールド回路とを備えている。また、ピークホー
ルド回路4は、制御回路9から周期的に出力されるリセ
ット信号SR の各周期時間(例えば10mS)における
測定対象信号SM の最大値をピークホールドすると共
に、その周期毎の各ピーク電圧VP を入力切替回路5に
出力する。
【0021】入力切替回路5は、データ入力回路7から
出力される切替制御信号SC2に従い、電圧変換および実
効値変換された測定対象信号SM 、実効値信号SPR、並
びにピーク電圧VP のいずれか1つを出力する。A/D
変換器6は、入力切替回路5から出力される電圧信号を
アナログ−ディジタル変換し、そのディジタルデータD
D をデータ入力回路7に出力する。データ入力回路7
は、A/D変換器6から出力されたディジタルデータD
D をメモリ8に転送して記憶させる。具体的には、デー
タ入力回路7は、測定対象信号SM 、実効値信号SPRお
よびピーク電圧VP に対応する各ディジタルデータDD
を、測定データ記憶領域8a、実効値データ記憶領域8
bおよびピーク電圧データ記憶領域8cにそれぞれ記憶
させる。制御回路9は、本発明におけるレンジ切替制御
回路に相当し、制御信号SC1を出力してのレンジ切替器
2に対する入力レンジ切替制御、リセット信号SR を出
力してのピークホールド回路4に対するリセット処理、
および後述するレンジ決定処理などを実行する。
【0022】次に、電流計1におけるオートレンジ機能
実行時におけるレンジ決定処理について図2を参照して
説明する。
【0023】このレンジ決定処理では、入力した測定対
象信号SM の電圧値に応じて、制御回路9が、上記した
6つの入力レンジから最適な入力レンジに決定する。ま
ず、測定対象信号SM が入力されると、ピークホールド
回路4が、測定対象信号SMのピーク電圧VP を検出し
(ステップ11)、そのピーク電圧VP をピークホール
ドすると共に入力切替回路5に出力する。次いで、入力
切替回路5が、データ入力回路7から出力される切替制
御信号SC2に従いピーク電圧VP をA/D変換器6に出
力する。次に、A/D変換器6が、ピーク電圧VP をア
ナログ−ディジタル変換したディジタルデータDD をデ
ータ入力回路7に出力し、データ入力回路7が、そのデ
ィジタルデータDD をメモリ8のピーク電圧データ記憶
領域8cに転送してピーク電圧データとして記憶させ
る。
【0024】一方、実効値変換回路3は、入力した測定
対象信号SM を実効値に変換し(ステップ12)、その
実効値信号SPRを入力切替回路5に出力する。次いで、
入力切替回路5が、データ入力回路7から出力される切
替制御信号SC2に従い実効値信号SPRをA/D変換器6
に出力する。次に、A/D変換器6が、実効値信号SPR
をアナログ−ディジタル変換したディジタルデータDD
をデータ入力回路7に出力し、データ入力回路7が、そ
のディジタルデータDD をメモリ8の実効値データ記憶
領域8bに転送して実効値データとして記憶させる。
【0025】さらに、レンジ切替器2が、直前に切替制
御された入力レンジ、または初期設定時の入力レンジに
応じた変換率で測定対象信号SM を電圧変換すると共に
実効値に変換して入力切替回路5に出力する。次いで、
入力切替回路5が、データ入力回路7から出力される切
替制御信号SC2に従い、実効値に変換された測定対象信
号SM をA/D変換器6に出力する。次に、A/D変換
器6が、測定対象信号SM をアナログ−ディジタル変換
したディジタルデータDD をデータ入力回路7に出力
し、データ入力回路7が、そのディジタルデータDD を
メモリ8の測定データ記憶領域8aに転送して記憶させ
る。
【0026】続いて、制御回路9が、ピーク電圧データ
記憶領域8cに記憶されたピーク電圧データ、および実
効値データ記憶領域8bに記憶された実効値データに基
づいて、レンジ切替器2の入力レンジを決定する(ステ
ップ13)。この際に、制御回路9は、最初に、ピーク
電圧データ、およびメモリ8に記憶されている各入力レ
ンジの上限値に基づいて、ピーク電圧の入力が許容され
る入力レンジを仮決定する。具体的には、制御回路9
は、その上限値がピーク電圧の1/6の電圧よりも大き
い入力レンジに仮決定する(第1の処理)。この際に
は、この要件を満たす入力レンジが複数存在することも
ある。この場合、ピーク電圧の入力が許容可能な最大の
入力レンジから最小の入力レンジまでのいずれか1つに
予め規定しておくこともできる。かかる場合には、最小
の入力レンジに規定しておくことで、最も読取精度を高
めることができる。
【0027】次いで、制御回路9は、実効値データ、お
よびメモリ8に記憶されている各入力レンジの定格電圧
範囲に基づいて、測定対象信号SM の実効値に対して最
適な入力レンジを仮決定する。具体的には、制御回路9
は、その実効値データが定格電圧範囲内に収まる入力レ
ンジに仮決定する(第2の処理)。この際にも、この要
件を満たす入力レンジが複数存在することもある。
【0028】次いで、制御回路9は、第1の処理によっ
て仮決定した入力レンジのうち、第2の処理によって仮
決定した入力レンジにも該当する入力レンジが1つのみ
存在するときには、その入力レンジに決定する。一方、
この処理において複数存在するとき、例えば、実効値デ
ータが、1.2Aのときには、1A以下の入力レンジ
(定格電流範囲が0.3A〜1.2A)と、2A以下の
入力レンジ(定格電流範囲が0.6A〜2.4A)との
2つが存在することがある。かかる場合には、制御回路
9は、入力レンジの概ね90%以内となる入力レンジ
(この例では2Aの入力レンジ)に決定する。これによ
り、測定対象信号SM の実効値が入力レンジの上限値を
上下するような場合、2つの入力レンジの間での頻繁な
切替えを防止することができる。また、上記処理におい
ても、実効値データが0.8Aのときには、1A以下の
入力レンジ(定格電流範囲が0.3A〜1.2A)と、
2A以下の入力レンジ(定格電流範囲が0.6A〜2.
4A)との2つが存在する。かかる場合には、制御回路
9は、最小の入力レンジに決定する。これにより、例え
ばアナログメータによる表示部に測定対象信号SM の測
定値を表示した際には、測定値の読取精度が最も高精度
となる。
【0029】また、測定対象信号SM が、そのピーク電
圧が大きく実効値が小さいパルス波形などのときには、
第1の処理によって仮決定した入力レンジの中に、第2
の処理によって仮決定した入力レンジが存在しないこと
もある。この際には、制御回路9は、第1の処理を優先
し、かつ第1の処理によって仮決定した入力レンジのう
ち最小の入力レンジに決定する。この場合には、実効値
データは、決定した入力レンジの30%未満となるが、
レンジ切替器2内における測定対象信号SM の波形クリ
ップを確実に防止することができる。
【0030】次いで、制御回路9は、ピークホールド回
路4に対してリセット信号SR を出力することにより、
ピークホールドを解除させる(ステップ14)。この
後、制御回路9は、上記した処理を所定周期毎に繰り返
し実行する。この結果、レンジ切替器2の入力レンジが
オートレンジ機能によって自動的に決定され、かつ切替
制御される。
【0031】このように、この電流計1によれば、上記
処理を行うことにより、レンジ切替器2の入力レンジを
1つずつ降順または昇順で切り替える方式と比較して、
入力レンジが測定対象信号SM の電圧に最も適したレン
ジに直接的に切り替えられるため、短時間で最適な入力
レンジに切り替えることができる。
【0032】なお、本発明は、電流計への適用に限ら
ず、電圧計、電力計、マルチメータおよび波形記録計な
どの入力レンジを複数有する各種測定装置に適用するこ
とができるのは勿論である。
【0033】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の測定装置
によれば、レンジ切替制御回路が、検出されたピーク電
圧の入力が許容可能な所定の入力レンジ(例えば最小の
入力レンジ)を決定し、かつ入力レンジ切替器に対し
て、決定した所定の入力レンジに切替制御することによ
り、測定対象信号SM の電圧に適した入力レンジに直接
的かつ短時間で切り替えることができ、これにより、測
定時間を短縮することができると共に検査コストを低減
することができる。
【0034】また、請求項2記載の測定装置によれば、
レンジ切替制御回路が、入力レンジ切替器に対して第2
の処理によって決定した入力レンジに切替制御すること
により、測定対象信号の電圧が入力レンジの定格電圧範
囲内に収まるため、読取精度が高く、しかも測定対象信
号の電圧に最適な入力レンジに短時間で切り替えること
ができる。
【0035】また、請求項3記載の測定装置によれば、
第1の処理によって決定した入力レンジに優先して、第
1の処理によって決定した入力レンジに切替制御するこ
とにより、レンジ切替器内での測定対象信号の波形クリ
ップを確実に防止することができる。
【0036】さらに、請求項4記載の測定装置によれ
ば、レンジ切替制御回路が、入力レンジ切替器に対し
て、変換された実効値電圧がレンジ定格電圧の概ね90
%以内となる入力レンジに切替制御することにより、測
定対象信号の実効値が入力レンジの上限値を上下するよ
うな場合であっても、2つの入力レンジの間での頻繁な
切替えを確実に防止することができ、これにより、例え
ば入力レンジが頻繁に切り替わることに起因しての表示
手段の視認性低下を確実に防止することができる。
【0037】また、請求項5記載の測定装置によれば、
レンジ切替制御回路が、入力レンジ切替器に対して決定
した最小の入力レンジに切替制御することにより、例え
ばアナログメータによる表示部に測定対象信号の測定値
を表示する際に、測定値の読取精度を最も高精度にする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電流計1の構成を示
すブロック図である。
【図2】電流計1におけるレンジ決定処理のフローチャ
ートである。
【図3】従来の電流計21のブロック図である。
【図4】従来の電流計21におけるレンジ決定処理のフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 電流計 2 レンジ切替器 3 実効値変換回路 4 ピークホールド回路 8 メモリ 9 制御回路 SM 測定対象信号 SPR 実効値信号 VP ピーク電圧

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切替制御された入力レンジに応じた所定
    の変換率で測定対象信号を電圧変換する入力レンジ切替
    器と、前記入力レンジ切替器に対して前記測定対象信号
    の電圧値に応じた入力レンジに切替制御するレンジ切替
    制御回路とを備えている測定装置において、 前記測定対象信号のピーク電圧を検出するピーク電圧検
    出回路を備え、前記レンジ切替制御回路は、前記検出さ
    れたピーク電圧の入力が許容可能な前記入力レンジに決
    定する第1の処理を実行し、前記入力レンジ切替器に対
    して前記決定した入力レンジに切替制御することを特徴
    とする測定装置。
  2. 【請求項2】 前記測定対象信号を実効値電圧に変換す
    る変換回路を備え、前記レンジ切替制御回路は、前記変
    換された実効値電圧の入力がその上限値から下限値まで
    の定格電圧範囲内に収まる前記入力レンジに決定する第
    2の処理を実行し、前記入力レンジ切替器に対して当該
    決定した入力レンジに切替制御することを特徴とする請
    求項1記載の測定装置。
  3. 【請求項3】 前記レンジ切替制御回路は、前記第2の
    処理によって決定した前記入力レンジに優先して、前記
    入力レンジ切替器に対して前記第1の処理によって決定
    した前記入力レンジに切替制御することを特徴とする請
    求項2記載の測定装置。
  4. 【請求項4】 前記レンジ切替制御回路は、前記入力レ
    ンジ切替器に対して、前記変換された実効値電圧がレン
    ジ定格電圧の概ね90%以内となる前記入力レンジに切
    替制御することを特徴とする請求項2または3記載の測
    定装置。
  5. 【請求項5】 前記レンジ切替制御回路は、前記変換さ
    れた実効値電圧がレンジ定格電圧の概ね90%以内とな
    る前記入力レンジが複数存在するときには、最小の入力
    レンジに決定し、前記入力レンジ切替器に対して当該決
    定した入力レンジに切替制御することを特徴とする請求
    項4記載の測定装置。
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