JP2001041848A - 光ファイバケーブル対照器および光ファイバケーブル対照方法 - Google Patents

光ファイバケーブル対照器および光ファイバケーブル対照方法

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JP2001041848A
JP2001041848A JP11213974A JP21397499A JP2001041848A JP 2001041848 A JP2001041848 A JP 2001041848A JP 11213974 A JP11213974 A JP 11213974A JP 21397499 A JP21397499 A JP 21397499A JP 2001041848 A JP2001041848 A JP 2001041848A
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optical fiber
cable
loop
receiving element
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JP11213974A
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Takayoshi Yamanaka
隆嘉 山中
Yoshiharu Unami
義春 宇波
Toru Takashima
徹 高嶋
Shinichi Niimi
▲慎▼一 新見
Yasushi Nakamura
靖 中村
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバ干渉型センサ技術を応用して、簡
易で安価な装置を用い、精度良くケーブル対照できる光
ファイバケーブル対照技術を提供する。 【解決手段】 対照ケーブル301中の特定の2本の光フ
ァイバ302,303それぞれの一端同士を接続し、それぞれ
の他端が共に開放端となったループ状光ファイバを形成
する。そして、光源361からの光を分岐結合素子362によ
ってループ状光ファイバ中にその開放部の両端それぞれ
から入射させ、また、ループ状光ファイバのそれぞれ反
対側の開放端から戻ってきた光を同じく分岐結合素子に
よって結合させ、この結合光を受光素子によって受光さ
せておく。この状態で、多数本の光ファイバケーブル30
9に順に、軽く打撃して振動を加えていく。そして、受
光素子363の出力する信号からフィルタ365が特定周波数
の信号を出力するか否かにより対照光ファイバケーブル
301であるか否かを判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ干渉型
センサ技術を応用した、光ファイバケーブルの切替工事
や撤去工事の際に、多数の光ファイバケーブル中から目
的とする光ファイバケーブルを対照するための光ファイ
バケーブル対照技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ファイバとレーザを応用した干
渉型のセンサが種々提案されている。例えば、マッハ・
ツェンダ干渉計は、光源からのレーザ光を分岐して二つ
の光路を伝搬させ、この二つの伝搬光を合波して干渉さ
せることによって、各光路間で生じた位相変位を干渉縞
の変化によって検出する。
【0003】このような光ファイバ干渉型センサ技術の
一つとして、レーザとループ状光ファイバを用いた簡易
な構成の装置を用いて、光ファイバに加わる振動等の物
理的変化を検出することができるセンサを構成できるこ
とが分かった。本願発明者らは特願平10−11956
5号出願において、これを提案した。
【0004】また、この光ファイバ干渉型センサ技術を
光ファイバケーブル対照技術に利用することができるこ
とも分かった。本願発明者らは特願平10−13084
6号出願、特願平10−147635号出願において、
これを提案した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の光フ
ァイバ干渉計型センサ技術を応用した、簡易にして安価
な構成の装置を用い、さらに精度良くケーブル対照でき
る光ファイバケーブル対照技術を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の光ファ
イバケーブル対照器は、光源と分岐結合素子と受光素子
とから構成され、前記分岐結合素子は、前記光源と前記
受光素子と一部が開放されているループ状光ファイバの
その開放部の両端に接続されて、前記光源からの光を受
けて前記ループ状光ファイバの両端にそれぞれ分岐して
その光を入射させ、当該開放部のそれぞれの反対端から
戻ってきた光を結合して前記受光素子に入射させ、前記
受光素子は、前記分岐結合素子から入射される光を受け
て光電変換して、前記ループ状光ファイバ中を時計回り
に伝搬した光と反時計回りに伝搬した光との位相差によ
る干渉光の強度変化を示す信号を出力することにより、
前記ループ状光ファイバの少なくとも一部が収納されて
いる光ファイバケーブルに加わる振動を検出するものに
おいて、前記受光素子の出力する信号から特定周波数の
信号を取り出すフィルタ手段とを備えたものである。
【0007】請求項1の発明の光ファイバケーブル対照
器では、次のようにしてケーブル対照を行なう。同じ対
照ケーブル中の特定の2本の光ファイバのそれぞれの一
方の端部同士、あるいは対照ケーブル中の特定の1本の
光ファイバと他の光ファイバケーブル中の特定の1本の
光ファイバとのそれぞれの一方の端部同士を接続してそ
れぞれの他端が共に開放端となったループ状光ファイバ
を形成する。そして、光源からの光を分岐結合素子によ
ってループ状光ファイバ中にその開放部の両端それぞれ
から入射させ、また、ループ状光ファイバのそれぞれ反
対側の開放端から戻ってきた光を同じく分岐結合素子に
よって結合させ、この結合光を受光素子によって受光さ
せておく。
【0008】この状態で、多数本の光ファイバケーブル
に順に、軽く打撃するようにして振動を加えていく。す
ると、受光素子は、分岐結合素子からの光を光電変換
し、ループ状光ファイバ中を伝搬してきた時計回り伝搬
光と反時計回り伝搬光との位相差による干渉光の強度変
化を示す信号を出力する。そこで、受光素子の出力する
信号から特定周波数の信号をフィルタ手段によって取り
出す。そして、このフィルタ手段が特定周波数の信号を
出力するか否かにより振動の加えられた光ファイバケー
ブルであるか否かを判定する。
【0009】これにより、多数のケーブルが輻輳してい
てそのうちの1本に打撃を加えても他のケーブルも同時
に振動するような状況で対照作業をした場合に、直接打
撃を受けたケーブル中の光ファイバだけには固有の高い
周波数の振動が現れるので、その特定の周波数の振動の
有無により、対照ケーブルを正確に判定する。
【0010】請求項2の発明の光ファイバケーブル対照
方法は、2本の光ファイバの一方の端部同士を接続して
それぞれの他端が共に開放端となったループ状光ファイ
バを形成し、このループ状光ファイバの前記開放端それ
ぞれから光を入射し、それぞれの反対の開放端から戻っ
てきた光を干渉させて、その位相変位を検出する光送受
信部をこのループ状光ファイバに接続し、この光送受信
部の光源から光を発し、この光源からの光をこの光送受
信部の分岐結合素子で受けて前記開放端それぞれに分岐
して前記ループ状光ファイバに入射すると共に、当該ル
ープ状光ファイバ中を伝搬してそれぞれの開放端から戻
ってきた光を結合し、前記光送受信部の受光素子にて、
前記分岐結合素子から出力される光を受けて光電変換し
て、前記ループ状光ファイバ中を時計回りに伝搬した光
と反時計回りに伝搬した光との位相差による干渉光の強
度変化を示す信号を出力し、前記2本の光ファイバの少
なくともいずれか一方が収納されている光ファイバケー
ブルに振動を加えたときに、前記受光素子が出力する信
号に基づいてこの振動を検出する方法において、前記受
光素子の出力する信号から特定周波数の信号の有無を検
出するものである。
【0011】これにより、多数のケーブルが輻輳してい
てそのうちの1本に打撃を加えても他のケーブルも同時
に振動するような状況で対照作業をした場合に、直接打
撃を受けたケーブル中の光ファイバだけには固有の高い
周波数の振動が現れるので、その特定の周波数の振動の
有無により、対照ケーブルを正確に判定する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳説する。なお、以下の説明では、説明を簡単
にするため、光源は直流変調されているものとし、分岐
結合素子の分岐結合効率は等しいものとする。
【0013】本発明の第1の実施の形態の光ファイバケ
ーブル対照器を、図1に基づいて説明する。第1の実施
の形態の光ファイバケーブル対照器360は、対照目的
である光ファイバケーブル301内の任意の2本の光フ
ァイバ302,303を選択してその一端部同士を光コ
ネクタ307によって接続してループ状にし、このルー
プ状に接続された光ファイバ302,303の開放部分
の両端それぞれに接続する。
【0014】そして、発光素子361からのレーザ光を
分岐結合素子362に入力する。分岐結合素子362
は、発光素子361から入力される光をA,Bに分岐し
て対照ケーブル301の光ファイバ302,303中に
それぞれの開放端から入射させる。また光分岐結合素子
362は、光ファイバ302,303中を伝搬した時計
回り伝搬光A、反時計回り伝搬光Bを結合して受光素子
363へ出力する。受光素子363は、分岐結合素子3
62から出力される光を受けて光電変換して増幅回路3
64に出力し、増幅回路364はその入力を増幅してフ
ィルタ365に出力する。
【0015】フィルタ365は本発明の特徴をなすもの
で、後述するようにケーブル対照作業中に対照目的であ
る光ファイバケーブル301を叩いたときに検出される
増幅回路364からの出力信号のうち、光ファイバケー
ブル301に特有の周波数帯域の信号のみを通過させる
特性を備えている(これは、実験的に決定されるもので
あるが、例えば5kHz帯域)。すなわち、事前に光フ
ァイバケーブル301と同一もしくは同種の光ファイバ
ケーブルを本光ファイバケーブル対照器に接続して、こ
のケーブルを直接叩いたときに検出される信号の周波数
特性を測定して頻度の高いもしくは信号強度の大きい周
波数帯域を求める。ここで、フィルタの透過周波数帯域
も可変に調整できるようにしておいて、接続ケーブルに
よって周波数帯域を設定できるようにしておいてもよ
い。
【0016】出力回路366には、スピーカまたはイヤ
ホンやオシロスコープを使用し、フィルタ365から出
力があれば音にして、あるいは波形表示により作業者に
知らせる。
【0017】次に、この第1の実施の形態の光ファイバ
ケーブル対照器を用いたケーブル対照作業について説明
する。まず、発光素子361により所定の変調レーザ光
を発光させ、光分岐結合素子362により分岐させて光
ファイバ302,303に時計回り伝搬光Aと反時計回
り伝搬光Bとして入射させる。
【0018】そして対照作業地点において多数本のケー
ブルそれぞれを順に軽く打撃するなどによって振動を加
える。いま、加振している光ファイバケーブルが対照ケ
ーブル301であれば、上述した光ファイバ干渉型セン
サの動作原理により、その振動が受光素子363からの
信号に現れる。そこで、受光素子363が受光し、光電
変換した後の電気信号を増幅回路364で増幅し、フィ
ルタ365に通して出力回路366から出力すれば、オ
シロスコープによる波形を観測することにより、あるい
はスピーカまたはイヤホンで音声を聞くことによって確
認することができる。
【0019】したがって、多数本のケーブルそれぞれの
途中点に順に振動を加えてゆき、光ファイバケーブル対
照器360で干渉現象に変化を示すケーブルがあれば、
それが対照ケーブル301であると判断することができ
るのである。
【0020】しかしながら、輻輳ケーブルである場合、
つまり、多数本のケーブルが1束にして近接してまとめ
られているような状況では、本来の対照ケーブル301
ではないケーブル、図1において目標とする対照ケーブ
ル301に隣接する輻輳光ファイバケーブルの1つ、例
えばケーブル309Aに打撃を加えた場合に対照ケーブ
ル301にもその衝撃が伝わり、上記の作用によってあ
たかも対照ケーブル301が加振された場合と同様に受
光素子362の出力信号に振動波形が現れることにな
り、フィルタ365を通さずに増幅回路364から直接
に出力回路366へ出力すれば、対照ケーブルを誤検出
してしまう恐れがある。
【0021】そこで、本発明では、この輻輳ケーブルに
対する打撃により、対照ケーブル301に間接的に振動
が伝わった場合に受光素子363が出力する信号と、対
照ケーブル301が直接打撃により振動を加えられた場
合に受光素子363が出力する信号とを区別し、後者の
場合だけ、正確に対照ケーブル301を検出することが
できるように、フィルタ365により後者の場合に受光
素子363の出力に現れる特定の周波数の信号だけを通
過させて出力回路366に与えるようにしているのであ
る。
【0022】これにより、隣接する目的としていない輻
輳ケーブル309A,309B,…を打撃した場合に、
対照ケーブル301にその振動が間接的に伝わり、受光
素子363の出力信号には振動信号として現れても、フ
ィルタ365では弁別して出力回路366には出力しな
いようにして誤検出を防止して、正確にケーブル対照で
きるのである。
【0023】次に、本発明の第2の実施の形態の光ファ
イバケーブル対照器を、図2に基づいて説明する。この
実施の形態の光ファイバケーブル対照器370は、図1
に示した第1の実施の形態の特定周波数の振動信号の弁
別機能に加えて、線路損失の自動補償機能を備えたこと
を特徴としている。この第2の実施の形態の光ファイバ
ケーブル対照器370において、発光素子371はレー
ザ光を出力して第1光分岐結合素子372に入力する。
第1光分岐結合素子372は対照ケーブル301内の任
意に選択され、ループ状に接続された光ファイバ30
2,303の開放部分の両端それぞれに接続される。
【0024】第1分岐結合素子372は、発光素子37
1から入力されるレーザ光を分岐して対照ケーブル30
1のループ状に接続された光ファイバ302,303中
にそれらの開放側の端部から入射する。第1光分岐結合
素子372はまた、光ファイバ302,303中を伝搬
してきた伝搬光A,Bを結合しして第1受光素子373
へ出力する。第1受光素子373は、第1分岐結合素子
372から出力される光を受けて光電変換して第1増幅
回路374に出力し、第1増幅回路374はその入力を
増幅してフィルタ375に出力する。フィルタ375は
第1の実施の形態と同様のもので、特定周波数の信号の
みを通過させる特性を備えている。フィルタ375から
出力される信号は、第1の実施の形態と同様に出力回路
376に入力し、前述したスピーカまたはイヤホンやオ
シロスコープを使用して、フィルタ375から出力があ
れば音にして、あるいは波形表示により作業者に知らせ
る。
【0025】この実施の形態の光ファイバケーブル対照
器370では、第2光分岐素子377を備えている。こ
の第2光分岐素子377は、一方の光ファイバ303の
端部と第1光分岐結合素子372との間に挿入されてい
て、光ファイバ302,303の伝搬光Bの一部を他方
の伝搬光Aと結合される前に分岐して取り出す。第2受
光素子378は、この第2光分岐素子377の分岐光C
を受光して受光レベルに応じたレベルの電気信号を出力
し、第2増幅回路379は第2受光素子378の出力す
る電気信号を所定倍率に増幅して感度制御回路380に
入力する。
【0026】感度制御回路380は、第2増幅回路37
9の出力する信号レベルに基づき、第1増幅回路375
の出力信号レベルが所定値以上になるようにその増幅ゲ
インを制御する。
【0027】次に、上記構成の第2の実施の形態の光フ
ァイバケーブル対照器370を用いたケーブル対照作業
について説明する。
【0028】ケーブル対照作業に先立って、まず、第1
受光素子373の受光レベルが適切なものであるかどう
かを検査する。このために、発光素子371により所定
の変調レーザ光を発光させ、第1光分岐結合素子372
により分岐させてループ状に接続された光ファイバ30
2,303に時計回り伝搬光Aと反時計回り伝搬光Bと
して入射させ、第2受光素子378の受光レベルを観測
する。つまり、光ファイバ302,303中を伝搬する
伝搬光A,Bのうち、伝搬光Bは、伝搬光Aと干渉する
前に第2光分岐素子377によってその一部が分岐さ
れ、第2受光素子378によって受光される。そこで、
第2受光素子3728は分岐光Cの受光レベルに応じた
レベルの電気信号に変換して第2増幅回路379に出力
し、第2増幅回路379はこれを所定ゲインで増幅して
感度制御回路380に出力する。
【0029】感度制御回路380では、第2増幅回路3
79からの信号レベルを見て、信号レベルが低ければ第
1受光素子373の受光レベルも低くいものと見なし、
この第2増幅回路379からの信号レベルに見合うよう
に、第1増幅回路374の増幅ゲインを所定分だけ逆に
引き上げる。こうしてループ状光ファイバの線路損失が
大きく、第1受光素子373の受光レベルが低い場合で
も、適切にケーブル対照ができるように自動的に第1増
幅回路374の増幅ゲインを調整した後、ケーブル対照
作業を開始する。
【0030】ケーブル対照作業は、感度制御回路380
を停止させた状態で(あるいは継続動作状態でもよ
い)、発光素子371からのレーザ光を第1分岐結合素
子372を介して光ファイバ302,303に入射させ
る。これ以降の作業手順は、上述した第1の実施の形態
と同様であり、対照作業地点において多数本のケーブル
それぞれを順に軽く打撃するなどによって振動を加えて
いく。これにより、隣接する目的としていない輻輳ケー
ブル309A,309B,…を打撃した場合に、対照ケ
ーブル301にその振動が間接的に伝わり、受光素子3
73の出力信号には振動信号として現れても、フィルタ
375で弁別して出力回路3767には出力しないよう
にして誤検出を防止し、対照ケーブル301が直接に打
撃された場合にだけ正確にそのケーブル対照できること
になる。
【0031】こうして、第2の実施の形態の光ファイバ
ケーブル対照器では、感度の自動調整ができ、線路損失
が大きい場合でも適切にケーブル対照ができるように常
に適切な感度のもとでケーブル対照作業ができ、しか
も、輻輳したケーブル群の中でも正確に目的とする対照
ケーブルの検出ができる。
【0032】なお、上記の第1、第2の実施の形態にお
いては、他の実施の形態の場合と同様に、対照ケーブル
301の端部近く(つまり、ループ状に接続された光フ
ァイバ302,303の中間地点近く)で対照作業を行
う場合、A,Bの光路長がほぼ等しくなって干渉光の強
度変化が現れないことがあり得るので、図3(a),
(b)それぞれに示したように光ファイバ302,30
3を光遅延素子308によって接続する構成にしてもよ
い。さらに、この光遅延素子はこの位置にだけ限定され
るものではなく、光ファイバ302,303と光分岐結
合素子362,372との接続部分やその他、光ファイ
バ302,303の途中点に挿入する構成であってもよ
い。
【0033】次に、本発明の第3の実施の形態の光ファ
イバケーブル対照器を、図4に基づいて説明する。この
第3の実施の形態の光ファイバ心線対照器390は、図
2に示した第2の実施の形態の光ファイバケーブル対照
器370に対して、さらに第1の増幅回路374と特定
周波数のフィルタ375との間に、特定のフィルタをか
ける補助フィルタ391を設け、また、フィルタ375
の出力に基づいてケーブル対照の判別を行う判別回路3
92を設け、これを出力端子393に出力し、またスピ
ーカまたはイヤホン394に音にして出力し、あるいは
表示回路395に表示出力するようにし、さらに、対照
ケーブル301内でループ状光ファイバを形成するよう
に一端同士が接続された光ファイバ302,303それ
ぞれの開放側の他端部それぞれを接続するための光コネ
クタ396A,396Bを備えたことを特徴とする。
【0034】この第3の実施の形態の光ファイバケーブ
ル対照器390では、ケーブル対照作業に先立って、感
度調整のために光ファイバ302,303中を伝搬した
伝搬光Bの一部を分岐して光Cとして取り出し、第2受
光素子378の受光レベルを検査して、感度制御回路3
80によって第1増幅回路374の増幅ゲインを自動的
に適切な倍率に調整することにより、線路損失が大きい
場合でも適切にケーブル対照ができるように第1受光素
子373の感度を調整する。
【0035】そしてこの感度の自動調節の後、実際の光
ファイバケーブル対照作業に移る。ケーブル対照作業は
第2の実施の形態と同様であり、輻輳した光ファイバケ
ーブル群の中からでも、対照の目的とする光ファイバケ
ーブル301が直接打撃を受けた場合にのみ第1受光素
子373の出力に現れる特定周波数の信号を検出してそ
のケーブルが対照ケーブルであると判別するのである。
【0036】そしてこの判別は、判別回路392によっ
て行う。判別回路392はフィルタ375が特定周波数
の信号を出力する場合にだけ対照ケーブル301である
と判別し、出力端子393に出力して、これに接続され
るオシロスコープに波形を表示させ、スピーカまたはイ
ヤホン394によって音にして出力させ、あるいは表示
回路395に対照ケーブルの発見の表示させるのであ
る。
【0037】こうして、第3の実施の形態の光ファイバ
ケーブル対照器390でも、感度の自動調整ができ、線
路損失が大きい場合でも適切に光ファイバケーブル対照
ができるように常に適切な感度のもとで対照作業がで
き、しかも、輻輳したケーブル群の中でも正確に目的と
する光ファイバケーブルが検出できる。
【0038】なお、この第3の実施の形態においても、
他の実施の形態の場合と同様に、必要に応じて光ファイ
バ302,303の適所に光遅延素子を接続する構成に
してもよい。
【0039】
【発明の効果】請求項1の発明の光ファイバケーブル対
照器によれば、多数のケーブルが輻輳していてそのうち
の1本に打撃を加えても他のケーブルも同時に振動する
ような状況で対照作業をした場合に、直接打撃を受けた
ケーブル中の光ファイバだけには固有の高い周波数の振
動が現れるので、その特定の周波数の振動の有無によ
り、対照ケーブルを正確に判定することができる。
【0040】請求項2の発明の光ファイバケーブル対照
方法によれば、多数のケーブルが輻輳していてそのうち
の1本に打撃を加えても他のケーブルも同時に振動する
ような状況で対照作業をした場合に、直接打撃を受けた
ケーブル中の光ファイバだけには固有の高い周波数の振
動が現れるので、その特定の周波数の振動の有無によ
り、対照ケーブルを正確に判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の光ファイバケーブ
ル対照器の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第2の実施の形態の光ファイバケーブ
ル対照器の構成を示すブロック図。
【図3】上記の両実施の形態それぞれの光ファイバケー
ブル対照器の変形例の構成を示すブロック図。
【図4】本発明の第3の実施の形態の光ファイバケーブ
ル対照器の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
301 光ファイバケーブル 302 光ファイバ 303 光ファイバ 307 光コネクタ 308 光遅延素子 309A,309B 輻輳光ファイバケーブル 360 光ファイバケーブル対照器 361 発光素子 362 光分岐結合素子 363 受光素子 364 増幅回路 365 フィルタ 366 出力回路 370 光ファイバケーブル対照器 371 発光素子 372 第1光分岐結合素子 373 第1受光素子 374 第1増幅回路 375 フィルタ 376 出力回路 377 第2光分岐素子 378 第2受光素子 379 第2増幅回路 380 感度制御回路 390 光ファイバケーブル対照器 391 補助フィルタ 392 判別回路 393 出力端子 394 スピーカ 395 表示回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高嶋 徹 千葉県佐倉市六崎1440 株式会社フジクラ 佐倉事業所内 (72)発明者 新見 ▲慎▼一 千葉県佐倉市六崎1440 株式会社フジクラ 佐倉事業所内 (72)発明者 中村 靖 千葉県佐倉市六崎1440 株式会社フジクラ 佐倉事業所内 Fターム(参考) 2F064 AA00 BB03 CC01 DD05 DD08 EE04 FF01 GG02 GG24 HH01 HH05 JJ01 2F065 AA11 BB12 BB22 CC23 DD04 EE00 EE09 FF51 GG04 HH04 JJ01 JJ15 LL00 LL02 NN08 QQ00 SS13 SS15 2G086 AA01 2H038 CA39

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と分岐結合素子と受光素子とから構
    成され、前記分岐結合素子は、前記光源と前記受光素子
    と一部が開放されているループ状光ファイバのその開放
    部の両端に接続されて、前記光源からの光を受けて前記
    ループ状光ファイバの両端にそれぞれ分岐してその光を
    入射させ、当該開放部のそれぞれの反対端から戻ってき
    た光を結合して前記受光素子に入射させ、前記受光素子
    は、前記分岐結合素子から入射される光を受けて光電変
    換して、前記ループ状光ファイバ中を時計回りに伝搬し
    た光と反時計回りに伝搬した光との位相差による干渉光
    の強度変化を示す信号を出力することにより、前記ルー
    プ状光ファイバの少なくとも一部が収納されている光フ
    ァイバケーブルに加わる振動を検出する光ファイバケー
    ブル対照器において、 前記受光素子の出力する信号から特定周波数の信号を取
    り出すフィルタ手段とを備えたことを特徴とする光ファ
    イバケーブル対照器。
  2. 【請求項2】 2本の光ファイバの一方の端部同士を接
    続してそれぞれの他端が共に開放端となったループ状光
    ファイバを形成し、 このループ状光ファイバの前記開放端それぞれから光を
    入射し、それぞれの反対の開放端から戻ってきた光を干
    渉させて、その位相変位を検出する光送受信部をこのル
    ープ状光ファイバに接続し、 この光送受信部の光源から光を発し、この光源からの光
    をこの光送受信部の分岐結合素子で受けて前記開放端そ
    れぞれに分岐して前記ループ状光ファイバに入射すると
    共に、当該ループ状光ファイバ中を伝搬してそれぞれの
    開放端から戻ってきた光を結合し、 前記光送受信部の受光素子にて、前記分岐結合素子から
    出力される光を受けて光電変換して、前記ループ状光フ
    ァイバ中を時計回りに伝搬した光と反時計回りに伝搬し
    た光との位相差による干渉光の強度変化を示す信号を出
    力し、 前記2本の光ファイバの少なくともいずれか一方が収納
    されている光ファイバケーブルに振動を加えたときに、
    前記受光素子が出力する信号に基づいてこの振動を検出
    する光ファイバケーブル対照方法において、 前記受光素子の出力する信号から特定周波数の信号の有
    無を検出することを特徴とする光ファイバケーブル対照
    方法。
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