JP2001038896A - インクジェットヘッド - Google Patents
インクジェットヘッドInfo
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- JP2001038896A JP2001038896A JP21454599A JP21454599A JP2001038896A JP 2001038896 A JP2001038896 A JP 2001038896A JP 21454599 A JP21454599 A JP 21454599A JP 21454599 A JP21454599 A JP 21454599A JP 2001038896 A JP2001038896 A JP 2001038896A
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- JP
- Japan
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- liquid chamber
- ink
- diaphragm
- nozzle
- jet head
- Prior art date
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ノズルピッチが小さく、かつ、振動板の変位
を液滴吐出に有効に利用することができる構造のシリコ
ン液室の形成を可能にしたインクジェットヘッドを提供
する。 【解決手段】 インクを充填するためのインク液室2を
有する液室基板1と、該液室基板1の一方の面に配設さ
れたノズルプレート5と、前記液室基板1の他方の面に
配設されて前記液室の一部を形成している振動板7から
なり、該振動板7を駆動することによって前記液室2内
に充填されたインクに圧力波を発生させて前記ノズルプ
レート5に形成されたノズル6よりインク液滴を吐出さ
せる。前記液室2の広がった側に前記振動板7が形成さ
れ、狭まった側の前記振動板中央に対して法線方向に前
記ノズル6が形成されている。
を液滴吐出に有効に利用することができる構造のシリコ
ン液室の形成を可能にしたインクジェットヘッドを提供
する。 【解決手段】 インクを充填するためのインク液室2を
有する液室基板1と、該液室基板1の一方の面に配設さ
れたノズルプレート5と、前記液室基板1の他方の面に
配設されて前記液室の一部を形成している振動板7から
なり、該振動板7を駆動することによって前記液室2内
に充填されたインクに圧力波を発生させて前記ノズルプ
レート5に形成されたノズル6よりインク液滴を吐出さ
せる。前記液室2の広がった側に前記振動板7が形成さ
れ、狭まった側の前記振動板中央に対して法線方向に前
記ノズル6が形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットヘ
ッド、より詳細には、マイクロマシニング技術を応用し
て液室を形成可能としたインクジェットヘッドに関す
る。
ッド、より詳細には、マイクロマシニング技術を応用し
て液室を形成可能としたインクジェットヘッドに関す
る。
【0002】
【従来の技術】インク液滴をノズルから直接記録媒体上
に噴射し記録するインクジェットプリンタにおいて、必
要な時のみインクを吐出するオンデマンド方式のインク
ジェットプリンタは、インクを回収するための機構が不
要なため、低価格化,小型化が可能であり、カラー化に
も容易に対応できる特徴をもっている。そのなかでも、
パーソナルプリンタとしての主流は、ピエゾ素子の変位
によってインク室に圧力波を発生させ、ノズルよりイン
クを吐出させる電気機械変換方式と、短時間で高温まで
加熱されるヒータによりインク室に気泡を発生させ、該
気泡の体積膨張によりインクを吐出させる電気熱変換式
の2種である。
に噴射し記録するインクジェットプリンタにおいて、必
要な時のみインクを吐出するオンデマンド方式のインク
ジェットプリンタは、インクを回収するための機構が不
要なため、低価格化,小型化が可能であり、カラー化に
も容易に対応できる特徴をもっている。そのなかでも、
パーソナルプリンタとしての主流は、ピエゾ素子の変位
によってインク室に圧力波を発生させ、ノズルよりイン
クを吐出させる電気機械変換方式と、短時間で高温まで
加熱されるヒータによりインク室に気泡を発生させ、該
気泡の体積膨張によりインクを吐出させる電気熱変換式
の2種である。
【0003】一方、静電方式のインクジェットヘッドに
ついては、ウエハプロセスでの作製が可能であることか
ら、高密度化が容易で、かつ、大量に特性の安定した素
子を作製でき、また、平面構造を基本とすることから小
型化が容易である長所を持つことから、特開平2−28
9351号公報,特開平5−050601号公報,特開
平6−071882号公報等で多くの構造が開示されて
いる。これらの静電方式のインクジェットヘッドでは、
液室の一部を構成している振動板に対向し、かつ該液室
の外側の位置に、一定距離のギャップを隔てて電極板が
形成され、これら振動板と電極板との間に電圧を印加
し、該振動板に働く静電引力と、振動板自体の剛性によ
って該振動板を駆動して液室内へインクを吸引し、該液
室内のインクを吐出する。さらに、ノズルの高密度化に
関して、特開平6−23986号公報に(100)シリ
コン基板を異方性エッチングして液室を形成し、液室の
広がった側に別のシリコン基板を接合、薄板化して振動
板を形成する方法が提案されている。
ついては、ウエハプロセスでの作製が可能であることか
ら、高密度化が容易で、かつ、大量に特性の安定した素
子を作製でき、また、平面構造を基本とすることから小
型化が容易である長所を持つことから、特開平2−28
9351号公報,特開平5−050601号公報,特開
平6−071882号公報等で多くの構造が開示されて
いる。これらの静電方式のインクジェットヘッドでは、
液室の一部を構成している振動板に対向し、かつ該液室
の外側の位置に、一定距離のギャップを隔てて電極板が
形成され、これら振動板と電極板との間に電圧を印加
し、該振動板に働く静電引力と、振動板自体の剛性によ
って該振動板を駆動して液室内へインクを吸引し、該液
室内のインクを吐出する。さらに、ノズルの高密度化に
関して、特開平6−23986号公報に(100)シリ
コン基板を異方性エッチングして液室を形成し、液室の
広がった側に別のシリコン基板を接合、薄板化して振動
板を形成する方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】インクジェットヘッド
で高速,高画質印字するためには、ノズルの高密度化が
必要不可欠である。ピエゾ素子や静電引力により振動板
を駆動するインクジェットヘッドにおいて、高密度化す
なわちノズルピッチを狭くするためには、個々の振動板
におけるノズルピッチ方向の長さ(短辺長)を短くする
必要がある。
で高速,高画質印字するためには、ノズルの高密度化が
必要不可欠である。ピエゾ素子や静電引力により振動板
を駆動するインクジェットヘッドにおいて、高密度化す
なわちノズルピッチを狭くするためには、個々の振動板
におけるノズルピッチ方向の長さ(短辺長)を短くする
必要がある。
【0005】シリコン基板はマイクロマシニング技術に
よる一括した微細加工が容易であることから、液室,ノ
ズル,流路あるいは振動板として広く応用が試みられて
いる。たとえば、(100)シリコン基板を異方性エッ
チングして液室を形成し、その底面を振動板とする構造
では、異方性エッチングの性質上、液室の狭まった側に
振動板を形成せざるを得ない。この場合、ノズルピッチ
は液室の広がった側によって制約され、特に、厚いシリ
コン基板を使用する場合はノズルピッチを狭くすること
が難しかった。
よる一括した微細加工が容易であることから、液室,ノ
ズル,流路あるいは振動板として広く応用が試みられて
いる。たとえば、(100)シリコン基板を異方性エッ
チングして液室を形成し、その底面を振動板とする構造
では、異方性エッチングの性質上、液室の狭まった側に
振動板を形成せざるを得ない。この場合、ノズルピッチ
は液室の広がった側によって制約され、特に、厚いシリ
コン基板を使用する場合はノズルピッチを狭くすること
が難しかった。
【0006】これに対応するため、(100)シリコン
基板を異方性エッチングして液室を形成し、液室の広が
った側に別のシリコン基板を接合,薄板化して振動板を
形成する方法が提案されている(特開平6−23986
号公報)。しかし、この方法ではノズルを液室の広がっ
た側に形成せざるを得なく、しかも、振動板と同一面上
にあることから、圧力波の集中を効率的に利用すること
ができないため、液滴吐出のための振動板の変位に大き
なエネルギーを要していた。
基板を異方性エッチングして液室を形成し、液室の広が
った側に別のシリコン基板を接合,薄板化して振動板を
形成する方法が提案されている(特開平6−23986
号公報)。しかし、この方法ではノズルを液室の広がっ
た側に形成せざるを得なく、しかも、振動板と同一面上
にあることから、圧力波の集中を効率的に利用すること
ができないため、液滴吐出のための振動板の変位に大き
なエネルギーを要していた。
【0007】また、(100)シリコン基板を異方性エ
ッチングして液室を形成し、その底面を振動板とする構
造が提案されている。(110)シリコン基板では隣接
する液室の壁を垂直に形成することが可能であるため、
使用するシリコン基板の厚さによらずノズルピッチを狭
くすることができる。しかし、(110)シリコン基板
は高価でありヘッドの製作コストが上がってしまう。
ッチングして液室を形成し、その底面を振動板とする構
造が提案されている。(110)シリコン基板では隣接
する液室の壁を垂直に形成することが可能であるため、
使用するシリコン基板の厚さによらずノズルピッチを狭
くすることができる。しかし、(110)シリコン基板
は高価でありヘッドの製作コストが上がってしまう。
【0008】本発明は、上述のごとき問題点を解決し、
ノズルピッチが小さく、かつ、振動板の変位を液滴吐出
に有効に利用することができる構造のシリコン液室の形
成を可能にしたインクジェットヘッドを提供するのもで
ある。
ノズルピッチが小さく、かつ、振動板の変位を液滴吐出
に有効に利用することができる構造のシリコン液室の形
成を可能にしたインクジェットヘッドを提供するのもで
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、イン
クを充填するためのインク液室を有する液室基板と、該
液室基板の一方の面に配設されたノズルプレートと、前
記液室基板の他方の面に配設されて前記液室の一部を形
成している振動板からなり、該振動板を駆動することに
よって前記液室内に充填されたインクに圧力波を発生さ
せて前記ノズルプレートに形成されたノズルよりインク
液滴を吐出させるインクジェットヘッドにおいて、前記
液室の広がった側に前記振動板が形成され、狭まった側
の前記振動板の中央に対して法線方向に前記ノズルが形
成されていることを特徴とするものである。
クを充填するためのインク液室を有する液室基板と、該
液室基板の一方の面に配設されたノズルプレートと、前
記液室基板の他方の面に配設されて前記液室の一部を形
成している振動板からなり、該振動板を駆動することに
よって前記液室内に充填されたインクに圧力波を発生さ
せて前記ノズルプレートに形成されたノズルよりインク
液滴を吐出させるインクジェットヘッドにおいて、前記
液室の広がった側に前記振動板が形成され、狭まった側
の前記振動板の中央に対して法線方向に前記ノズルが形
成されていることを特徴とするものである。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記液室の広がった側に振動板が形成され、狭まっ
た側の前記振動板の中央に対して法線方向に前記ノズル
が形成され、かつ、前記液室にインクを導入するための
流路が前記液室の長手方向両側に設けられていることを
特徴とするものである。
て、前記液室の広がった側に振動板が形成され、狭まっ
た側の前記振動板の中央に対して法線方向に前記ノズル
が形成され、かつ、前記液室にインクを導入するための
流路が前記液室の長手方向両側に設けられていることを
特徴とするものである。
【0011】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記液室の一部がシリコンの(111)面で構成さ
れていることを特徴とするものである。
て、前記液室の一部がシリコンの(111)面で構成さ
れていることを特徴とするものである。
【0012】請求項4の発明は、請求項2の発明におい
て、前記液室にインクを導入するための前記流路が、前
記液室の振動板側の長手方向両側に設けられていること
を特徴とするものである。
て、前記液室にインクを導入するための前記流路が、前
記液室の振動板側の長手方向両側に設けられていること
を特徴とするものである。
【0013】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、前記振動板に所定のギャップをもって対向に配設さ
れた電極を有し、該振動板と電極との間に電圧を印加し
て該振動板を静電引力を用いて駆動するようにしたこと
を特徴とするものである。
て、前記振動板に所定のギャップをもって対向に配設さ
れた電極を有し、該振動板と電極との間に電圧を印加し
て該振動板を静電引力を用いて駆動するようにしたこと
を特徴とするものである。
【0014】請求項6の発明は、請求項1の発明におい
て、前記振動板に圧電素子を一体的に有し、該圧電素子
にて前記振動板を駆動するようにしたことを特徴とする
ものである。
て、前記振動板に圧電素子を一体的に有し、該圧電素子
にて前記振動板を駆動するようにしたことを特徴とする
ものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1のインクジェッ
トヘッドは、インクを充填するためのインク液室を有す
る液室基板と、該液室基板の一方の面に配設されたノズ
ルプレートと、前記液室基板の他方の面に配設されて前
記液室の一部を形成している振動板からなり、該振動板
を駆動することによって前記液室内に充填されたインク
に圧力波を発生させて前記ノズルプレートに形成された
ノズルよりインク液滴を吐出させるインクジェットヘッ
ドにおいて、前記液室の広がった側に前記振動板が形成
され、狭まった側に前記ノズルプレートが形成され、該
ノズルプレートの前記液室の中央に対して法線方向に前
記ノズルが形成されていることを特徴とするものであ
る。
トヘッドは、インクを充填するためのインク液室を有す
る液室基板と、該液室基板の一方の面に配設されたノズ
ルプレートと、前記液室基板の他方の面に配設されて前
記液室の一部を形成している振動板からなり、該振動板
を駆動することによって前記液室内に充填されたインク
に圧力波を発生させて前記ノズルプレートに形成された
ノズルよりインク液滴を吐出させるインクジェットヘッ
ドにおいて、前記液室の広がった側に前記振動板が形成
され、狭まった側に前記ノズルプレートが形成され、該
ノズルプレートの前記液室の中央に対して法線方向に前
記ノズルが形成されていることを特徴とするものであ
る。
【0016】図1は、本発明によるインクジェットヘッ
ドを液室正面側から見た断面図(図1(A))と液室側
面側からみた断面図(図1(B))で、図中、1は、液
室2,共通液室3、該共通液室3から液室2へインクを
供給するインク供給流路(流体抵抗)4を有する液室基
板で、該液室2は、図示のように、下側から上側に広が
った形状をしている。この液室2の広がった側に振動板
7が形成され、狭まった側にノズルプレート5が配設さ
れ、液室2の中央に対して法線方向にノズル6が形成さ
れている。振動板7には一定の間隔のギャップGを隔て
て電極板8が平行に設置されており、この電極板8は電
極板基板9に形成されている。
ドを液室正面側から見た断面図(図1(A))と液室側
面側からみた断面図(図1(B))で、図中、1は、液
室2,共通液室3、該共通液室3から液室2へインクを
供給するインク供給流路(流体抵抗)4を有する液室基
板で、該液室2は、図示のように、下側から上側に広が
った形状をしている。この液室2の広がった側に振動板
7が形成され、狭まった側にノズルプレート5が配設さ
れ、液室2の中央に対して法線方向にノズル6が形成さ
れている。振動板7には一定の間隔のギャップGを隔て
て電極板8が平行に設置されており、この電極板8は電
極板基板9に形成されている。
【0017】図2は、図1に示したインクジェットヘッ
ドの製造方法を説明するための工程図で、まず、厚さ5
00μmのステンレス基板1をレジストマスク10でエ
ッチングし、液室及び共通液室となる深さ200μmの
凹部2,3を形成した(図2(A))。凹部2,3の形
状はエッチングの性質上、深さ方向に狭くなった形状と
なる。次に、この液室凹部2,3に、アクチュエータを
接合することによって液室が完成する(図2(B))。
ここでは、アクチュエータとして、シリコン振動板7と
ギャップGを介したPt電極8を備えた静電アクチュエ
ータを用いた。次に、ステンレス基板1の振動板7を接
合した側と反対側の面を板厚が230μmとなるまでエ
ッチングした(図2(C))。次に、厚さ230μmの
ステンレス基板1の裏面をレジストマスクでエッチング
し、図2(B)で作製した液室に連通するようにノズル
6′及び流路となる深さ30μmの凹部4を形成した
(図2(D))。次に、このノズル及び流路にノズルプ
レートとしてNi板5を接合して、ノズル6及びインク
流路4を形成した(図2(E))。このようにして作製
した本インクジェットヘッドにおいて、インクを満たし
た状態で電極板8と振動板7との間に電圧を印加し、振
動板7を一定周波数で駆動することによりノズル6から
のインク吐出を行った。
ドの製造方法を説明するための工程図で、まず、厚さ5
00μmのステンレス基板1をレジストマスク10でエ
ッチングし、液室及び共通液室となる深さ200μmの
凹部2,3を形成した(図2(A))。凹部2,3の形
状はエッチングの性質上、深さ方向に狭くなった形状と
なる。次に、この液室凹部2,3に、アクチュエータを
接合することによって液室が完成する(図2(B))。
ここでは、アクチュエータとして、シリコン振動板7と
ギャップGを介したPt電極8を備えた静電アクチュエ
ータを用いた。次に、ステンレス基板1の振動板7を接
合した側と反対側の面を板厚が230μmとなるまでエ
ッチングした(図2(C))。次に、厚さ230μmの
ステンレス基板1の裏面をレジストマスクでエッチング
し、図2(B)で作製した液室に連通するようにノズル
6′及び流路となる深さ30μmの凹部4を形成した
(図2(D))。次に、このノズル及び流路にノズルプ
レートとしてNi板5を接合して、ノズル6及びインク
流路4を形成した(図2(E))。このようにして作製
した本インクジェットヘッドにおいて、インクを満たし
た状態で電極板8と振動板7との間に電圧を印加し、振
動板7を一定周波数で駆動することによりノズル6から
のインク吐出を行った。
【0018】本発明の請求項2のインクジェットヘッド
は、インク液滴を吐出するためのノズルとインクを充填
するための流路を有する液室の一部が振動板で形成さ
れ、振動板を駆動することによって液室内部に充填され
たインクに圧力波を発生させインク液滴を吐出させるイ
ンクジェットヘッドにおいて、液室の広がった側に振動
板が形成され、狭まった側にノズルプレートが形成さ
れ、該ノズルプレートの振動板中央に対して法線方向に
ノズルが形成され、さらに、液室にインクを導入するた
めの流路が液室の長手方向両側に設けられていることを
特徴とするものである。
は、インク液滴を吐出するためのノズルとインクを充填
するための流路を有する液室の一部が振動板で形成さ
れ、振動板を駆動することによって液室内部に充填され
たインクに圧力波を発生させインク液滴を吐出させるイ
ンクジェットヘッドにおいて、液室の広がった側に振動
板が形成され、狭まった側にノズルプレートが形成さ
れ、該ノズルプレートの振動板中央に対して法線方向に
ノズルが形成され、さらに、液室にインクを導入するた
めの流路が液室の長手方向両側に設けられていることを
特徴とするものである。
【0019】図3は、本インクジェットヘッドの他の構
造を液室側面側からみた断面図で、図中、図1に示した
実施例と同様の作用をする部分には、図1の場合と同一
の参照番号が付してある。図3において、2は液室で、
該液室2は、図1の場合と同様、下側から上側に広がっ
た形状をしている。この液室の広がった側に振動板7が
形成され、狭まった側の振動板7の中央に対して法線方
向にノズル6が形成されている。液室2の長手方向両側
には該液室2にインクを導入するための流路4を経て、
共通液室3が設けられている。なお、振動板7には一定
の間隔のギャップGを隔てて電極板8が平行に設置され
ており、この電極板8は電極板基板9に形成されてい
る。
造を液室側面側からみた断面図で、図中、図1に示した
実施例と同様の作用をする部分には、図1の場合と同一
の参照番号が付してある。図3において、2は液室で、
該液室2は、図1の場合と同様、下側から上側に広がっ
た形状をしている。この液室の広がった側に振動板7が
形成され、狭まった側の振動板7の中央に対して法線方
向にノズル6が形成されている。液室2の長手方向両側
には該液室2にインクを導入するための流路4を経て、
共通液室3が設けられている。なお、振動板7には一定
の間隔のギャップGを隔てて電極板8が平行に設置され
ており、この電極板8は電極板基板9に形成されてい
る。
【0020】本発明の請求項3のインクジェットヘッド
は、インク液滴を吐出するためのノズルとインクを充填
するための流路を有するシリコン液室の一部が振動板で
形成され、該振動板を駆動することによって液室内部に
充填されたインクに圧力波を発生させてインク液滴を吐
出させるインクジェットヘッドにおいて、液室の一部が
シリコンの(111)面で構成されており、この液室の
広がった側に振動板が形成され、狭まった側の振動板中
央に対して法線方向にノズルが形成され、さらに液室に
インクを導入するための流路が液室の長手方向両側に設
けられていることを特徴とするものである。
は、インク液滴を吐出するためのノズルとインクを充填
するための流路を有するシリコン液室の一部が振動板で
形成され、該振動板を駆動することによって液室内部に
充填されたインクに圧力波を発生させてインク液滴を吐
出させるインクジェットヘッドにおいて、液室の一部が
シリコンの(111)面で構成されており、この液室の
広がった側に振動板が形成され、狭まった側の振動板中
央に対して法線方向にノズルが形成され、さらに液室に
インクを導入するための流路が液室の長手方向両側に設
けられていることを特徴とするものである。
【0021】図4は、本インクジェットヘッドの更に他
の構造を液室側面側からみた断面図で、図中、図1,図
3に示した実施例と同様の作用をする部分には、図1,
図3の場合と同一の参照番号が付してある。而して、図
4において、11はシリコン基板で、このシリコン基板
11には、加圧液室2及び共通液室3が下側から上側に
広がった形状で形成されている。この液室の広がった側
に振動板7が形成され、狭まった側の振動板中央に対し
て法線方向にノズル6が形成されている。液室2の長手
方向両側には液室2にインクを導入するための流路4を
経て、共通液室3が設けられている。なお、振動板7に
は一定の間隔のギャップGを隔てて電極板8が平行に設
置されており、この電極板8は電極板基板9に形成され
ている。
の構造を液室側面側からみた断面図で、図中、図1,図
3に示した実施例と同様の作用をする部分には、図1,
図3の場合と同一の参照番号が付してある。而して、図
4において、11はシリコン基板で、このシリコン基板
11には、加圧液室2及び共通液室3が下側から上側に
広がった形状で形成されている。この液室の広がった側
に振動板7が形成され、狭まった側の振動板中央に対し
て法線方向にノズル6が形成されている。液室2の長手
方向両側には液室2にインクを導入するための流路4を
経て、共通液室3が設けられている。なお、振動板7に
は一定の間隔のギャップGを隔てて電極板8が平行に設
置されており、この電極板8は電極板基板9に形成され
ている。
【0022】図5は、図4に示したインクジェットヘッ
ドの製造方法を説明するための工程図で、まず、厚さ5
25μmのシリコン基板11を熱酸化膜のパターンを用
いてKOH溶液により異方性エッチングし、液室となる
深さ200μmのV溝2,3を形成した(図5
(A))。このV溝の形状は異方性エッチングの性質
上、(111)面に囲まれた深さ方向に狭くなった形状
となる。次に、この液室V溝に、アクチュエータを接合
することによって液室が完成した(図5(B))。ここ
では、アクチュエータとして、シリコン振動板7とギャ
ップGを介したPt電極8を備えた静電アクチュエータ
を用い、液室シリコン基板11との接合は接着剤等の接
着層を介さない直接接合で行った。次に、シリコン液室
基板11の振動板7を接合した側と反対側の面を板厚が
230μmとなるまで研磨した(図5(C))。次に、
厚さ230μmのシリコン基板11の裏面を熱酸化膜マ
スクでKOH溶液により異方性エッチングし、図5
(B)で作製したV溝液室に連通するようにノズル6′
及び流路4を形成した(図5(D))。次に、このノズ
ル及び流路にノズルプレートとしてNi板5を接合して
ノズル6及び流路4を完成した(図5(E))。このよ
うにして作製した本インクジェットヘッドにおいて、イ
ンクを満たした状態で電極板と振動板の間に電圧を印加
し、振動板を一定周波数で駆動することによりノズルか
らのインク吐出を行った。
ドの製造方法を説明するための工程図で、まず、厚さ5
25μmのシリコン基板11を熱酸化膜のパターンを用
いてKOH溶液により異方性エッチングし、液室となる
深さ200μmのV溝2,3を形成した(図5
(A))。このV溝の形状は異方性エッチングの性質
上、(111)面に囲まれた深さ方向に狭くなった形状
となる。次に、この液室V溝に、アクチュエータを接合
することによって液室が完成した(図5(B))。ここ
では、アクチュエータとして、シリコン振動板7とギャ
ップGを介したPt電極8を備えた静電アクチュエータ
を用い、液室シリコン基板11との接合は接着剤等の接
着層を介さない直接接合で行った。次に、シリコン液室
基板11の振動板7を接合した側と反対側の面を板厚が
230μmとなるまで研磨した(図5(C))。次に、
厚さ230μmのシリコン基板11の裏面を熱酸化膜マ
スクでKOH溶液により異方性エッチングし、図5
(B)で作製したV溝液室に連通するようにノズル6′
及び流路4を形成した(図5(D))。次に、このノズ
ル及び流路にノズルプレートとしてNi板5を接合して
ノズル6及び流路4を完成した(図5(E))。このよ
うにして作製した本インクジェットヘッドにおいて、イ
ンクを満たした状態で電極板と振動板の間に電圧を印加
し、振動板を一定周波数で駆動することによりノズルか
らのインク吐出を行った。
【0023】本発明の請求項4のインクジェットヘッド
は、インク液滴を吐出するためのノズルとインクを充填
するための流路を有するシリコン液室の一部が振動板で
形成され、振動板を駆動することによって液室内部に充
填されたインクに圧力波を発生させインク液滴を吐出さ
せるインクジェットヘッドにおいて、液室の一部がシリ
コンの(111)面で構成されており、この液室の広が
った先側に振動板が形成され、狭まった側の振動板中央
に対して法線方向にノズルが形成され、さらに液室にイ
ンクを導入するための流路が液室の長手方向両側の振動
板側に設けられていることを特徴とするものである。
は、インク液滴を吐出するためのノズルとインクを充填
するための流路を有するシリコン液室の一部が振動板で
形成され、振動板を駆動することによって液室内部に充
填されたインクに圧力波を発生させインク液滴を吐出さ
せるインクジェットヘッドにおいて、液室の一部がシリ
コンの(111)面で構成されており、この液室の広が
った先側に振動板が形成され、狭まった側の振動板中央
に対して法線方向にノズルが形成され、さらに液室にイ
ンクを導入するための流路が液室の長手方向両側の振動
板側に設けられていることを特徴とするものである。
【0024】図6は、本インクジェットヘッドの構造を
液室側面側からみた断面図で、図中、2,3はそれぞれ
シリコン基板11に形成された加圧液室及び共通液室
で、これら液室は下側から上側に広がった形状をしてい
る。この液室の広がった側に振動板7とともにインクを
充填するための流路4が形成され、狭まった側のノズル
プレート5の、振動板中央に対して法線方向にノズル6
が形成されている。該液室2の長手方向両側には液室2
にインクを導入するための流路4を経て、共通液室3が
設けられている。なお、振動板7には一定の間隔のギャ
ップGを隔てて電極板8が平行に設置されており、この
電極板8は電極板基板9に形成されている。
液室側面側からみた断面図で、図中、2,3はそれぞれ
シリコン基板11に形成された加圧液室及び共通液室
で、これら液室は下側から上側に広がった形状をしてい
る。この液室の広がった側に振動板7とともにインクを
充填するための流路4が形成され、狭まった側のノズル
プレート5の、振動板中央に対して法線方向にノズル6
が形成されている。該液室2の長手方向両側には液室2
にインクを導入するための流路4を経て、共通液室3が
設けられている。なお、振動板7には一定の間隔のギャ
ップGを隔てて電極板8が平行に設置されており、この
電極板8は電極板基板9に形成されている。
【0025】図7は、図6に示したインクジェットヘッ
ドの製造方法を説明するための工程図で、まず、厚さ5
25μmのシリコン基板11を熱酸化膜マスクでKOH
溶液により異方性エッチングし、インクを充填するため
の流路となる深さ30μmのV溝4と、液室となる深さ
200μmのV溝2,3を形成した(図7(A))。そ
れぞれのV溝の形状は、異方性エッチングの性質上、
(111)面に囲まれた深さ方向に狭くなった形状とな
る。次に、この液室及び流路V溝に、アクチュエータ基
板を接合することによって液室2,3及び流路4が完成
した(図7(B))。ここでは、アクチュエータとし
て、シリコン振動板7とギャップGを介したPt電極8
を備えた静電アクチュエータを用い、液室シリコン基板
11との接合は接着剤等の接着層を介さない直接接合で
おこなった。次に、シリコン液室基板11の、振動板7
を接合した側と反対側の面を板厚が180μmとなるま
で研磨した(図7(C))。次に、シリコン基板11の
裏面を熱酸化膜マスクでKOH溶液により異方性エッチ
ングし、図7(B)で作製したV溝液室に連通するよう
にノズル6′を形成した(図7(D))。次に、このノ
ズル6′にノズルプレートとしてNi板5を接合してノ
ズル6を形成した(図7(E))。このようにして作製
した本インクジェットヘッドにおいて、インクを満たし
た状態で電極板と振動板の間に電圧を印加し、振動板を
一定周波数で駆動することによりノズルからのインク吐
出を行った。
ドの製造方法を説明するための工程図で、まず、厚さ5
25μmのシリコン基板11を熱酸化膜マスクでKOH
溶液により異方性エッチングし、インクを充填するため
の流路となる深さ30μmのV溝4と、液室となる深さ
200μmのV溝2,3を形成した(図7(A))。そ
れぞれのV溝の形状は、異方性エッチングの性質上、
(111)面に囲まれた深さ方向に狭くなった形状とな
る。次に、この液室及び流路V溝に、アクチュエータ基
板を接合することによって液室2,3及び流路4が完成
した(図7(B))。ここでは、アクチュエータとし
て、シリコン振動板7とギャップGを介したPt電極8
を備えた静電アクチュエータを用い、液室シリコン基板
11との接合は接着剤等の接着層を介さない直接接合で
おこなった。次に、シリコン液室基板11の、振動板7
を接合した側と反対側の面を板厚が180μmとなるま
で研磨した(図7(C))。次に、シリコン基板11の
裏面を熱酸化膜マスクでKOH溶液により異方性エッチ
ングし、図7(B)で作製したV溝液室に連通するよう
にノズル6′を形成した(図7(D))。次に、このノ
ズル6′にノズルプレートとしてNi板5を接合してノ
ズル6を形成した(図7(E))。このようにして作製
した本インクジェットヘッドにおいて、インクを満たし
た状態で電極板と振動板の間に電圧を印加し、振動板を
一定周波数で駆動することによりノズルからのインク吐
出を行った。
【0026】本発明の請求項5のインクジェットヘッド
は、液室の広がった側に振動板が形成され、狭まった側
にノズルが形成されているインクジェットヘッドにおい
て、振動板の駆動に静電引力を用いることを特徴とする
ものであり、その基本構造は図1に示したものと同様で
あり、その基本的な製造方法は図2に示したものと同様
である。このようにして作製した本インクジェットヘッ
ドにおいて、インクを満たした状態で電極板と振動板の
間に電圧を印加し、振動板を一定周波数で駆動すること
によりノズルからのインク吐出を行った。
は、液室の広がった側に振動板が形成され、狭まった側
にノズルが形成されているインクジェットヘッドにおい
て、振動板の駆動に静電引力を用いることを特徴とする
ものであり、その基本構造は図1に示したものと同様で
あり、その基本的な製造方法は図2に示したものと同様
である。このようにして作製した本インクジェットヘッ
ドにおいて、インクを満たした状態で電極板と振動板の
間に電圧を印加し、振動板を一定周波数で駆動すること
によりノズルからのインク吐出を行った。
【0027】本発明の請求項6のインクジェットヘッド
は、液室の広がった側に振動板が形成され、狭まった側
にノズルが形成されているインクジェットヘッドにおい
て、振動板の駆動に圧電素子を用いることを特徴とする
ものであり、その基本構造は図1に示したものと同様で
あるが、ただ一つ異なる点は、振動板の裏面にその駆動
用として圧電素子が接着されているところであり、その
基本的な製造方法は図2に示したものと同様である。こ
のようにして作製した本インクジェットヘッドにおい
て、インクを満たした状態で圧電素子に電圧を印加し、
振動板を一定周波数で駆動することによりノズルからの
インク吐出を行った。
は、液室の広がった側に振動板が形成され、狭まった側
にノズルが形成されているインクジェットヘッドにおい
て、振動板の駆動に圧電素子を用いることを特徴とする
ものであり、その基本構造は図1に示したものと同様で
あるが、ただ一つ異なる点は、振動板の裏面にその駆動
用として圧電素子が接着されているところであり、その
基本的な製造方法は図2に示したものと同様である。こ
のようにして作製した本インクジェットヘッドにおい
て、インクを満たした状態で圧電素子に電圧を印加し、
振動板を一定周波数で駆動することによりノズルからの
インク吐出を行った。
【0028】
【発明の効果】請求項1の発明においては、液室の広が
った側に振動板が形成され、狭まった側の振動板中央に
対して法線方向にノズルが形成されているので、振動板
によって発生する圧力波を液の吐出に有効に利用でき、
さらには、ノズルを多数配列したときの位置精度がよ
い。
った側に振動板が形成され、狭まった側の振動板中央に
対して法線方向にノズルが形成されているので、振動板
によって発生する圧力波を液の吐出に有効に利用でき、
さらには、ノズルを多数配列したときの位置精度がよ
い。
【0029】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、液室の広がった側に振動板が形成され、狭まった側
の振動板中央に対して法線方向にノズルが形成され、さ
らに、インクを導入するための流路が液室の長手方向両
側に設けられているので、インクの流れがスムーズで、
滞りがないため気泡の溜まりによる吐出のロスがない。
て、液室の広がった側に振動板が形成され、狭まった側
の振動板中央に対して法線方向にノズルが形成され、さ
らに、インクを導入するための流路が液室の長手方向両
側に設けられているので、インクの流れがスムーズで、
滞りがないため気泡の溜まりによる吐出のロスがない。
【0030】請求項3の発明は、インクを導入するため
の流路が液室の長手方向両側に設けられているインクジ
ェットヘッドにおいて、液室の一部がシリコンの(11
1)面で構成されているので、液室の形状,寸法の精度
がよく、ノズル間のばらつきの少ないインク吐出ができ
る。
の流路が液室の長手方向両側に設けられているインクジ
ェットヘッドにおいて、液室の一部がシリコンの(11
1)面で構成されているので、液室の形状,寸法の精度
がよく、ノズル間のばらつきの少ないインク吐出ができ
る。
【0031】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、インクを導入するための流路が、振動板側の長手方
向両側に設けられているので、インクの流れがスムーズ
で滞りがないため気泡の溜まりによる吐出のロスがな
い。
て、インクを導入するための流路が、振動板側の長手方
向両側に設けられているので、インクの流れがスムーズ
で滞りがないため気泡の溜まりによる吐出のロスがな
い。
【0032】請求項5の発明は、インク液滴を吐出する
ためのノズルとインクを充填するための流路を有する液
室の一部が振動板で形成され、振動板を駆動することに
よって液室内部に充填されたインクに圧力波を発生させ
インク液滴を吐出させるインクジェットヘッドにおい
て、液室の広がった側に振動板が形成され、狭まった側
の振動板中央に対して法線方向にノズルが形成されてい
るインクジェットヘッドにおいて、前記振動板の駆動に
静電引力を用いているので、電圧駆動であり、電流が流
れないため消費電力が小さい。
ためのノズルとインクを充填するための流路を有する液
室の一部が振動板で形成され、振動板を駆動することに
よって液室内部に充填されたインクに圧力波を発生させ
インク液滴を吐出させるインクジェットヘッドにおい
て、液室の広がった側に振動板が形成され、狭まった側
の振動板中央に対して法線方向にノズルが形成されてい
るインクジェットヘッドにおいて、前記振動板の駆動に
静電引力を用いているので、電圧駆動であり、電流が流
れないため消費電力が小さい。
【0033】請求項6の発明は、インク液滴を吐出する
ためのノズルとインクを充填するための流路を有する液
室の一部が振動板で形成され、振動板を駆動することに
よって液室内部に充填されたインクに圧力波を発生させ
インク液滴を吐出させるインクジェットヘッドにおい
て、液室の広がった側に振動板が形成され、狭まった側
の振動板中央に対して法線方向にノズルが形成されてい
るインクジェットヘッドにおいて、前記振動板の駆動に
圧電素子を用いているので、前記振動板の変位を電圧に
よって正確に制御できるため、インク液滴の体積,速度
を正確に制御できる。
ためのノズルとインクを充填するための流路を有する液
室の一部が振動板で形成され、振動板を駆動することに
よって液室内部に充填されたインクに圧力波を発生させ
インク液滴を吐出させるインクジェットヘッドにおい
て、液室の広がった側に振動板が形成され、狭まった側
の振動板中央に対して法線方向にノズルが形成されてい
るインクジェットヘッドにおいて、前記振動板の駆動に
圧電素子を用いているので、前記振動板の変位を電圧に
よって正確に制御できるため、インク液滴の体積,速度
を正確に制御できる。
【図1】 本発明によるインクジェットヘッドを液室正
面側から見た断面図及び液室側面側から見た断面図であ
る。
面側から見た断面図及び液室側面側から見た断面図であ
る。
【図2】 図1に示したインクジェットヘッドの製造方
法を説明するための工程図である。
法を説明するための工程図である。
【図3】 本インクジェットヘッドの他の構造を液室側
面側からみた断面図である。
面側からみた断面図である。
【図4】 本インクジェットヘッドの他の構造を液室側
面側からみた断面図である。
面側からみた断面図である。
【図5】 図4に示したインクジェットヘッドの製造方
法を説明するための工程図である。
法を説明するための工程図である。
【図6】 本インクジェットヘッドの構造を液室側面側
からみた断面図である。
からみた断面図である。
【図7】 図6に示したインクジェットヘッドの製造方
法を説明するための工程図である。
法を説明するための工程図である。
1…ステンレスの液室基板、2…インク加圧室、3…共
通液室、4…インク供給路(流体抵抗路)、5…ノズル
プレート、6,6′…ノズル、7…振動板、8…電極、
9…電極基板、11…シリコンの液室基板。
通液室、4…インク供給路(流体抵抗路)、5…ノズル
プレート、6,6′…ノズル、7…振動板、8…電極、
9…電極基板、11…シリコンの液室基板。
Claims (6)
- 【請求項1】 インクを充填するためのインク液室を有
する液室基板と、該液室基板の一方の面に配設されたノ
ズルプレートと、前記液室基板の他方の面に配設されて
前記液室の一部を形成している振動板とからなり、該振
動板を駆動することによって前記液室内に充填されたイ
ンクに圧力波を発生させて前記ノズルプレートに形成さ
れたノズルよりインク液滴を吐出させるインクジェット
ヘッドにおいて、前記液室は一方の側において広がり他
方の側において狭まった形状に形成され、該液室の広が
った側に前記振動板が形成され、狭まった側に前記ノズ
ルプレートが形成され、前記液室の中央に対して法線方
向に前記ノズルが形成されていることを特徴とするイン
クジェットヘッド。 - 【請求項2】 請求項1のインクジェットヘッドにおい
て、前記液室の広がった側に振動板が形成され、狭まっ
た側に前記ノズルプレートが形成され、前記液室の中央
に対して法線方向に前記ノズルが形成され、かつ、前記
液室にインクを導入するための流路が前記液室の長手方
向両側に設けられていることを特徴とするインクジェッ
トヘッド。 - 【請求項3】 請求項2のインクジェットヘッドにおい
て、前記液室の一部がシリコンの(111)面で構成さ
れていることを特徴とするインクジェットヘッド。 - 【請求項4】 請求項2のインクジェットヘッドにおい
て、前記液室にインクを導入するための前記流路が、前
記液室の振動板側の長手方向両側に設けられていること
を特徴とするインクジェットヘッド。 - 【請求項5】 前記振動板に所定のギャップをもって対
向して配設された電極を有し、該振動板と電極との間に
電圧を印加して該振動板を静電引力を用いて駆動するよ
うにしたことを特徴とする請求項1のインクジェットヘ
ッド。 - 【請求項6】 前記振動板に圧電素子を一体的に有し、
該圧電素子にて前記振動板を駆動するようにしたことを
特徴とする請求項1のインクジェットヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21454599A JP2001038896A (ja) | 1999-07-29 | 1999-07-29 | インクジェットヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21454599A JP2001038896A (ja) | 1999-07-29 | 1999-07-29 | インクジェットヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001038896A true JP2001038896A (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=16657525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21454599A Pending JP2001038896A (ja) | 1999-07-29 | 1999-07-29 | インクジェットヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001038896A (ja) |
-
1999
- 1999-07-29 JP JP21454599A patent/JP2001038896A/ja active Pending
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