JP2001038098A - 衣類乾燥機 - Google Patents

衣類乾燥機

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JP2001038098A
JP2001038098A JP11216348A JP21634899A JP2001038098A JP 2001038098 A JP2001038098 A JP 2001038098A JP 11216348 A JP11216348 A JP 11216348A JP 21634899 A JP21634899 A JP 21634899A JP 2001038098 A JP2001038098 A JP 2001038098A
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air
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closing lid
drying
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JP11216348A
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Hikari Watanabe
光 渡辺
Tsunetoshi Komatsu
常利 小松
Keijirou Yagi
恵次郎 矢木
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】除湿から排気タイプの切替時の開口部の排気制
御板に結露した水滴を床面に落下することなく結露水の
受け皿に回収する方法。 【解決手段】排気空気の流れを妨げる長手方向に凹又は
凸の段差を排気制御板端部の内側に設け、排気制御板に
結露した水滴をその段差に沿って流し、受け皿に回収す
る。 【効果】排気制御板に結露した水滴の落下による感電,
床面の汚れがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は衣類乾燥機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】回転ドラム式衣類乾燥機は、一時代前は
構造が簡単で乾燥効率が良いなどの理由から、排気タイ
プが主流であった。しかしこの排気タイプの衣類乾燥機
は水分を含んだ空気を部屋に排出する構成であり、衣類
に含まれる水分全部を部屋に湿り空気として排出するこ
とになり、不快感を与えたり、湿気で壁がかびる等が問
題となった。このため、現在は湿った空気から熱交換器
で水分をとり、再び乾燥室へ戻す除湿タイプが主流とな
っている。しかし、除湿タイプによれば、部屋の湿気に
関する課題は解消されるものの、乾燥時間が長くなどの
問題がある。このため循環風路の一部に手で開閉する構
造のものがあるが使い勝手が悪い問題がある。またこれ
らの改善を図る上で外気への開放を行った場合の水滴の
漏れを検討することが必要である。
【0003】尚、関連技術が記載されている刊行物とし
て、例えば特願平7−239640号、および特願平7−272294
号,特願平11−139655号公報等を挙げることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、乾燥
効率が良く、しかも水滴などによる汚れが防止できる衣
類乾燥機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、送風路のヒ
ータの上流側に開閉蓋の開閉動作により外気に連通ある
いは遮断される開口部を設け、開閉蓋の開放により前記
循環する空気の一部が外気に放出され、また外気が循環
する空気に混ざりその混ざった空気がヒータで加熱され
て乾燥室に送られるようにし、前記開閉蓋の外に更にカ
バーが設けられ、前記開閉蓋が開放することにより前記
開閉蓋から外気に向かう空気は前記カバーの内側で方向
を変えて外気に放出される構造を成し、前記カバーの内
側に水滴を下方に導く凹または凸が設けられていること
を特徴とする。
【0006】他の具体的特徴としては、例えば衣類乾燥
機において、前記カバーの内側に凹または凸の段差を設
け、前記外気に放出される空気は前記段差部を超えて流
れる構造を成していること。
【0007】また更に他の具体的特徴としては、衣類乾
燥機において、前記カバーの内側に縦方向あるいは斜め
方向の凹または凸の段差を設けたこと。あるいは衣類乾
燥機において、前記カバーはその周囲の上または左右方
向に外気に開放する開口設けたこと。あるいは、前記カ
バーは乾燥機前面の下側に設けられていることなど、多
くの特徴がある。更に他の特徴は後述の実施の形態で詳
述する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明による衣類乾燥機の
一実施例を図面により説明する。図1は図2の部分拡大
図、図2は衣類乾燥機の全体構成を示す縦断面図、図3
は図2に示す衣類乾燥機の斜視図である。尚図2は図3
の側面断面図である。
【0009】先ず図2と図3で、外枠1内に回転可能に
設けられたドラム4は、その内部に乾燥室42を形成す
る。開閉可能に構成されたドア2が衣類投入口3に設け
られており、この衣類投入口3から衣類が上記乾燥室4
2に入れられる。ドラム4の前側は、外枠1のフロント
内面に設けられたドラム支持体5により支持され、ドラ
ム4の後側は、循環と湿気を除湿させる熱交換器の両方
の機能を兼ね備えたファン6の保持機能を有するファン
ケーシング8に回転自在に支持されている。
【0010】ドラム4は、正面のドア2側から見て右下
である乾燥機の後方下部に配置された電動機10(図中
点線で示す)によりベルト9を介して動力が伝達され
る。すなわちモータ10により回転する。ファン6は同
じ電動機10によりファンベルト13を介して回転す
る。
【0011】衣類を乾燥させる空気の循環風路として、
ドラム4の外側に通風路12が形成される。通風路12
に設けられたヒータ7この実施の形態ではドラム4の前
側にヒータが配置されている。51は温風44のドラム
4への流入ダクトで、流入ダクト51のドラム4側にヒ
ータ7が設けられている。ヒータ7で発生した熱で通風
路の空気が加熱される。加熱された空気はファン6の作
用によりドラム4内の乾燥室42に導かれる。
【0012】被乾燥物である衣類を加熱し、水分を蒸発
させる。衣類から蒸発した水分である湿気は、矢印の循
環風と一緒にフィルター部11(糸屑などが除去され
る)を通過し、ドラム4の排気口4aを通り、ファンケ
ーシング8の循環側へと流入する。湿気を帯びた空気
は、裏板14より吸気した冷却風49を利用して熱交換
ファン6により冷却され、かつ送風経路を構成するファ
ンケーシング8を通り、正面から見て左側下部に設置さ
れた循環ダクト12を経由してヒータ7に戻ることによ
り空気が一巡し、循環風路すなわち通風路が構成され
る。ファン6はファンケーシング8に保持されている。
70は排水のためのドレン管である。
【0013】また、電動機10およびヒータ7は、マイ
クロコンピュータ等のコントローラ15で駆動制御さ
れ、運転制御部15によって運転制御される。16は操
作のための操作パネルである。
【0014】以上のような構成において、循環風路の一
部に開閉可能な開閉蓋17が図3に示すように衣類乾燥
機前面に設けられている。この開閉蓋17は、衣類の乾
燥運転を開始し、定格容量の乾燥では運転後半に衣類の
水分の大半が蒸発して乾燥効率が悪くなるいわゆる減率
乾燥に入った時に図1左の図の矢印Aの方向に開放して
循環風路から湿った空気を外気(乾燥機の外)に排出
し、外の乾いた空気を取り込んで効率的に乾燥運転を行
う構成となっている。
【0015】ここで開閉蓋17の構造の一例を図1
(a)と図1(b)によりに説明する。図2の斜視図で
ある図3のカバー25の部分の拡大図を図1(a)に示
す。図1(a)のカバー25の中央線X−Xで縦に切断
した断面図を図1(b)に示す。開閉蓋17は支点17
aを中心として板バネ18により循環ダクト121の開
口部211に閉状態となる方向に押される構造である。
一方開閉蓋17はモータ19の軸が回転すると偏心カム
20が支点17aの内側の突起117を押し、支点17
aを中心に回転して開閉蓋17を開く構造となってい
る。尚、開口部開口部211の周囲には気密を保つため
のパッキング122が接着剤により循環ダクトの縦配置
部121に固定されている。
【0016】後で詳述する衣類乾燥機の循環風路内に設
けられた温度センサ,湿度センサ又はドラム4内に設け
られた布の水分を図るセンサである電極センサにより衣
類の乾燥度を検知し、所定の値になるとモータ19が動
作する。モータ19の動作により回転軸に取り付けられ
た偏心カム20が回転し、開閉蓋17を開く方向すなわ
ち矢印Aの方向に押し出す作用をする。モータ19が1
/2回転すると、開閉蓋17が図1(b)の一点鎖線で
示す様に開いた状態となる。開閉蓋17は偏心カム20
と板バネ18により支点17aを支点として開閉動作す
る構造である。ここでモータ19は別に設けられたスイ
ッチ機構により停止する。この状態では循環風路の一部
が開放され循環する空気の一部が機外に排出され、また
外気が循環風路である通風路に入り込み循環する空気と
混合する外気混合運転となる。
【0017】次に乾燥運転が終了するとモータ19が1
/2回転して、開閉蓋17はバネ18により押されて閉
まる。この実施例ではバネ18は板バネ18である。こ
のバネ18は循環ダクトの縦配置部121に固定されて
いる。バネ18は板バネ以外でも良いが、この実施例で
板バネを使用するのは、取り付けが簡単でしかも閉じる
方向に強く押す力が得られるからである。
【0018】開閉蓋17はモータ19の回転、この実施
例ではわずか1/2回転の動作で開閉が行われる。また
この実施例では、開閉に際してパッキン122にせん断
荷重がかからず、圧縮荷重のみがかかるため、材料の劣
化が少なく高い信頼性が得られる。
【0019】また開閉蓋17の外側には、網状の開口部
を有する第1のカバー123が循環ダクトの縦配置部1
21にゴムパッキン124を介して固着されている。更
にその外側にカバー25(第2のカバー)が、開閉蓋1
7と第1のカバー123を外側からカバーするように設
けられている。カバー25(第2のカバー)は排気口を
その周囲に有しており、循環ダクトの縦配置部121に
爪231により固定(この実施例では弾着)されてい
る。カバー25と第1のカバー123はゴムパッキン1
26により密着されている。
【0020】以上のような構成により、開閉蓋17が開
いても、第1のカバー123とカバー25とにより保護
されており、使用者が誤って、開閉蓋17の内側に異物
を落としたり、開閉蓋17を破損する心配がない。
【0021】次に偏心カム20のモータへの取り付け構
成を図4に、また偏心カム20と開閉蓋17の関係を上
部から見た構成を図5に示す。モータ19はケース12
7にネジ128により固定されており、モータ19の回
転軸にネジ129により回転部材130が固定されてい
る。偏心カム20は回転部材130に設けられている。
回転部材130の穴132は蓋134が設けられてい
る。回転部材130は下方が2重円筒形を成し、その外
側にカバー230が設置されている。回転部材130は
このカバー230の内面と摺動する構成となっている。
また上記2重円筒の間の空間に突起232が入り込み、
ケース127の内部への水の浸入を防いでいる。以上の
構成から成るモータのユニットが、ケース127の上部
にモータの回転軸の外側に(この実施例では同心円の円
筒形状)に設けられたリブ227を有し、このリブ22
7が循環ダクト121の下部に設けられた円筒状開口部
と篏合する。これによりケース127が固定される。こ
こでカバー230と循環ダクトとの間には、オーリング
パッキン331が設けられ、密閉される。
【0022】循環風路内には湿気を帯びた温風が循環し
ており、風路の内面は結露した水分がたまりやすい。当
然、偏心カム20や回転部材130にも水分が付着す
る。そこで、回転部材130の内部に水分が進入しない
ように蓋134を取り付けている。回転部材130とカ
バー230との摺動部から万一、水が浸入してもモータ
19の内部には達しない様に、ケース127と回転部材
130との間に軸方向にラビリンス部320を設けた。
これにより回転部材130とカバー230の摺動部から
水が浸入しても、カバー230の下部の排水口330a
とケース127に設けられた排水口330bとから矢印
で示す様に水が流れ、ケース127の内部に水がはい
り、短絡等の故障を生じる心配がない。
【0023】以上のような構成により、偏心カム20の
摺動部に高価なメカニカルシールなどを使用することな
く簡便な方法で防水性を確保することができる。
【0024】図5において、上の図は循環ダクトの縦配
置部121,開口部211が開いている状態の図、下の
図は開口部211が開閉蓋17により閉じている状態の
図である。回転部材130がモータ19により約半回転
すると偏心カム20の径の長い部分が開閉蓋17の裏に
設けられた(内側に設けられた)突起117を押し、支
点17aを支持位置として支点開閉蓋17が回転して開
口部211が開く。すなわち開口部211の周囲である
循環ダクトの縦配置部121に取り付けられたパッキン
122と開閉蓋17の内側面との間に隙間が大きく形成
される。
【0025】図5の下の図はモータ19の回転軸が回転
し、偏心カム20の径の短い部分が突起117の方を向
いている状態である。板バネ18で開閉蓋17がパッキ
ン122の方に押し付けられ、開閉蓋17の裏面が開口
部211の周囲のパッキン122に強く押しつけられ、
循環ダクト121の開口部211は閉じられる。
【0026】図6はカバー25(第2のカバー)の裏面
を示す図、図7はカバー25(第2のカバー)および開
口部211近傍の部分拡大図である。ここで、231は
爪あるいは支え板、622は受け皿、20はカムであ
る。次に動作原理を説明する。一般に、洗濯機で脱水後
の衣類59は脱水度が60%前後で、かなりの水分を含
んでいる。該水分を含んだ衣類59の初期乾燥(予熱乾
燥という)及び中期乾燥(恒率乾燥という)では、衣類
59からの水分蒸発が多いため、そのまま空気(温風)
44を機外に排気することはできない。そのため除湿式
乾燥を行う。この場合、開口部211の開閉弁(開閉
蓋)17は「閉」状態(実線表示)で、戻りダクト12
を流れてきた温風44はそのまま流入ダクト51へ流れ
込む。図2で示すように加熱ヒータ7により加熱され、
衣類59がある乾燥室42に流れ込む。該温風44は加
熱室42で衣類59から水分を奪い湿気の多い空気とな
って両面ファン6の空間に至り、該両面ファン6の外側
を流れる冷却空気49によって冷却・除湿される。除湿
されて凝縮したドレン(排水)は下部で回収されてドレ
ン管70により機外に流される。一方、該両面ファン6
のある空間を出た温風44は再び戻りダクト12に至
り、上記の循環空気系を構成する。
【0027】これに対し、乾燥運転が進行し、好機乾燥
(減率乾燥という)になると、湿気が少ない温風44と
なり同様に循環するが、この時、制御手段によって開放
弁17を開放する指令が出ると、モータ19の駆動によ
って開放弁17が「開」状態になる。戻りダクト12を
流れてきた温風44の一部はそのまま流入ダクト51へ
流れ込むが、残りの温風44は開放弁17が開いている
開口部211を介して機外に排気空気625として流出
する。
【0028】この場合、利用者が直接温風に当り不快感
を与えないため、該開口部211から排気される空気6
25を該開口部直前の循環空気の主流方向とは約90度
異なる略直角方向(図6及び図7の上あるいは左右方
向)あるいは乾燥機の表面の面方向に曲げて流出させて
いる。具体的には図6及び図7に示すように、開口部2
11から機体前方(正面)に吹き出してきた空気625
を左右両方向625bと上方向625aの三方向に流出
させている。
【0029】622は結露水の受け皿で、若干水分を含
んだ空気625が万が一、開閉機構部分に到達しても、
そのまま機外の前方方向に吹き出せないようカバー25
(第2のカバー)の裏面で衝突させて結露させ、その水
を回収して機内の戻りダクト12側に戻す役目をしてい
る。しかし、カバー25(第2のカバー)に結露した水
滴が、排気する湿り気の風の勢いでカバー25(第2の
カバー)の端部に水滴が付き、その水滴が端部に沿って
垂れると結露水の受け皿22に回収されず、外枠筐体を
伝って床に落下し濡らしてしまう恐れがある。そこで、
図8あるいは図9の実施例では、カバー25(第2のカ
バー)に開口部211から機体前方(正面)方向にに吹
き出してきた空気625の内特に左右両方向25bに対
して、空気の流れを妨ぐ長手方向に凹又は凸の段差62
6をカバー25(第2のカバー)の内側に設けている。
これにより、排気制御板15に結露した水滴は、長手方
向に凹又は凸の段差626が妨げとなり、排気する湿り
気の風の勢いの影響による結露水がカバー25(第2の
カバー)の端部に付かず、排気制御板15端部の内側に
設けられた長手方向の凹又は凸の段差626に沿って水
滴が垂れ、結露水の受け皿622に回収され、機内の戻
りダクト12側に戻される。
【0030】また、図9の他の実施例では、図8との同
じ番号は同じ作用をする。カバー25(第2のカバー)に
結露した水滴が垂れたのを段差626の代わりに斜めの
長手方向の凹又は凸の段差627で解決するものであ
る。段差627も段差626と同様、結露水がカバー2
5(第2のカバー)の内側で回収され、結露水の受け皿
622に回収される。従って外枠筐体を伝って床に落下
し、感電を生じたり、床面等を汚すのを防ぐことができ
る。
【0031】衣類乾燥機の内外の温度や乾燥機内の湿度
の検知は温度センサ及び湿度センサを用いて行う。本実
施例では、図2に示すように衣類乾燥機の外気温は冷却
風49の取り込口14a近傍のファンケーシング8の補
強板8aに取り付けてある温度センサ1121によって
検知する。乾燥機内すなわち乾燥室42の温度はドラム
排気口4a近傍のファンケーシング8に取り付けた温度
センサ1122によって検知する。また、乾燥機内であ
る乾燥室42の湿度はドラム排気口4a近傍のファンケ
ーシング8に取り付けた湿度センサ1123によって検
知する。
【0032】温度センサ1122はサーミスタ等を利用
したものを用い、湿度センサは図10に示すような構造
のものを用いる。図10に示す湿度センサは、アルミナ
基板301上に有機感湿材302を設けている。この有
機感湿材302が空気中の湿度を吸収してイオン化し、
くし状電極303間に電気を通す度合が変化することを
利用する。すなわち、湿度センサ周囲の湿度が高くなる
に従ってイオンの数が増して抵抗値が低くなり、反対に
湿度が低くなるとイオンの数が減少して抵抗値が高くな
ることを利用したものである。
【0033】このような湿度センサの特性は図11に示
す通りである。図11は湿度センサの電極304,30
5間に5Vの電圧をかけた時の横軸を湿度,縦軸を電極
間の電気抵抗としたグラフである。
【0034】図12は図2の乾燥機の表のドア2および
外枠1の表の枠を取り去った状態を示す。ドラム支持体
5に水分センサ1127が設けられている。図12は水
分センサ1127の裏面が示されている。図13は水分
センサ1127の表側を示す。図12のドラム支持体5
の向こう側がドラム4の乾燥室42になる。図13は乾
燥室42側から水分センサ1127を見た図である。ま
た図14は水分センサ1127の断面図である。矢印1
202はドラム4の回転方向を示す。ドラム4の回転に
基づき乾燥中の布は持ち上げられるが一方自重で下に落
ちようとする。従って水分センサ1127が設けられて
いる真下から30度回転した位置を始点として回転方向
に90度回転した範囲(矢印1204で示す範囲)に布
59が溜まりやすい。従ってこの範囲1204に水分セ
ンサ1127を設けると水分センサ1127に布が接触
しやすく、布59の水分を検出できる。検出制度を高め
るため、水分センサ1127は中心電極1127bに対
し両サイドに一定間隔で電気的に短絡接続したサイド電
極1127aと1127cが設けられている。これら中
心電極1127aと1127cは低抵抗で接続されてい
ても良い。これら3つの電極は2つの接続部1127d
を備えたプラスチックのケースにモールドされている。
【0035】なお図12と図13で、コネクタ1242
は中心電極1127の接続コネクタである。また124
4はヒータ7の接続コネクタである。さらに1246は
モータ19の接続コネクタである。
【0036】図15はコントローラ15のブロック図で
ある。交流電源1215から定電圧を発生する電源回路
1217を介して直流電源電圧がマイクロコンピュータ
1219に供給される。マイクロコンピュータ1219は水
分センサ1127,外気の温度を測る温度センサ112
1,乾燥室42の温度を測る温度センサ1122,湿度
センサ1123の出力をそれぞれ受け、また操作パネル
16の信号を受け、電動機10やヒータ7やモータ19
を駆動回路1221を介して制御する。
【0037】次にセンサ等を利用した開閉蓋17の制御
方法の一実施例を説明する。先に説明した図15はセン
サ出力に応じて開閉蓋17を自動的に制御する制御系で
ある。乾燥室42を構成する固定壁5に設けられる水分
センサ(別名:電極センサ)1127は少なくとも二つの
電極(+極と−極)で構成され、その電極に衣類が触れ
た時の電気抵抗の大きさから衣類の乾燥具合を判定する
ものである。この衣類の乾燥具合を「乾燥度」といい、
乾燥度が大きいほど衣類に含まれる水分は少なく、よく
乾燥していることになる。
【0038】図15において、乾燥運転中、電極センサ
1127により逐次検出値を把握し、その出力信号はマ
イクロコンピュータ1219に送られる。マイクロコン
ピュータ1219では図16のステップを実行する。該
検出値をもとに乾燥度を推定,比較し、ある設定値以下
であれば開閉蓋16を「閉」状態のまま運転を続行す
る。しかし、乾燥度がある一定値を越えたことを確認す
ると、モータ19を駆動し、開閉蓋17を「開」状態に
し運転を続ける。つまり、この時点で、衣類乾燥機は除
湿式から排気式(正確には一部排気式)の運転に切り替
わり、効率良い乾燥運転が行われる。除湿式から排気式
の運転に切り替える乾燥度の値としては、衣類に含まれ
る水分が殆どなくなる、例えば95%程度に設定すれば
よい。なお、切り替える乾燥度の設定値は、状況によっ
ては90〜102%程度の値であってもよく、該設定値
はあらかじめ設定されていてもかまわないが、利用者が
その都度、状況に応じて設定する方法であってもかまわ
ない。ここで該コントローラ15は図1の衣類乾燥機本
体において、操作パネル16の裏に配置の回路に内蔵さ
れ、その他の乾燥制御も司るのが好ましい。
【0039】また、開閉蓋17の開閉は、「標準乾燥コ
ース」に相当する前記の如く完全に自動化されるのでは
なく、利用者の乾燥コースの設定に応じて自動的に作動
させるように構成させていても構わない。例えば利用者
が日中天日に干したが乾ききらなかったため、それを乾
かすのに衣類乾燥機を利用する場合、それに相当する乾
燥コース(例えば「仕上げ乾燥コース」)を選べば、運
転スタートとほぼ同時に初めから駆動モータ19が回転
して開閉蓋17を「開」状態、つまり排気式に設定して
もよい。このように開閉蓋17の自動化は、各乾燥コー
ス毎にあらかじめ「開」「閉」状態に固定されていても
構わない。
【0040】図17は電極センサ1127すなわち水分
センサ1127であり、1127aと1127cの両端
を共通極とし、中央1127bとの間で電極対を構成す
る。1127dは絶縁材でできていて、電極間の絶縁と
固定壁5に絶縁固定する電極センサ1127のベースと
しての機能を有している。1127aと1127cの両
端を共通極としているのは、接触抵抗のバラツキを少な
くするためである。加えて両端の共通極をプラス極側に
すると高出力電圧が得られ精度が更に向上する。
【0041】図18は本体アースと電極センサ27を取
り付ける固定壁5を同電位とし、正確に布の乾燥度を検
出するための回路である。同電位を保つために電極セン
サ1127の弱電回路(5v)のグランドと抵抗181
0(抵抗値100KΩ)を介して本体アースにつなぎ、
これによりほぼ同電位としている。この結果本体アース
のグランド設置の有無による電極センサ27の出力電圧
差による精度誤差を最小限に押え込むことを可能として
いる。
【0042】図16,図18,図19,図20,図2
1,図22を使い、電極センサ検知方法と開閉蓋17を
開くタイミングの制御について説明する。電極センサの
検出回路は図18に示すもので、水分を含んだ衣類59
が電極センサ1127に触れると検知電圧は図19に示
すように出力される。検知電圧の確定方法は図20に示
すように、ステップaで検知電圧を50ms間隔で25
6回取り込み、しきい値(0.1V)以上の総和をしき
い値(0.1V)以上の数で割り、しきい値以上の12.
8秒間の平均値を取る・・・ステップb。
【0043】ステップaの処理を50回繰り返し、50
回の10.6 分間の平均値を取る。この処理で電極セン
サ1127の検出値は確定する・・・ステップc。ステ
ップbへの処理移行は、再度ステップaを行い、50回
平均の一番古いデータを削除し、新しいデータを加え5
0回の平均を取る。しきい値0.1V を設けているのは
ノイズ対策である。
【0044】図21に混合実布3kg(木綿50%,混紡
50%)を全自動洗濯機で脱水して乾燥した時の乾燥度
曲線と乾燥機に搭載のマイクロコンピュータ1219で
算出した256回の平均データとセンサ出力の確定デー
タを示したものである。図16と図22とをもとに混合
実布3kg(木綿50%,混紡50%)を標準乾燥する場
合を説明する。脱水70%の衣類を乾燥機に入れ電源を
入れ、乾燥をスタートさせる、スタートでステップS2
とほぼ同時に電極センサ1127の検知電圧をサンプリ
ングし始める・・・ステップS4。10.6 分経過時、
平均検知電圧(V0)=1.6V を求め基準電圧とする
・・・ステップS6。この基準電圧(V0)×50%=
V1とおくと、その値は0.8Vが求まる・・・ステッ
プS8。このV1=0.8Vまで乾燥を続け、0.8V
(乾燥度106%)に達したら駆動モータ19により開
閉蓋16を開く・・・ステップS10。その後も乾燥を
続け湿度センサ26でほぼ完全乾燥(乾燥度106%)
を検知したらヒータ7への通電を停止し・・・ステップ
S12。送風のみとし5分経過したら電動機10への通
電も停止する・・・ステップS14。これとほぼ同時に
駆動モータ19により開閉蓋17閉じ、乾燥運転を終了
する・・・ステップS16。上記したように、電極セン
サ1127の検知方法をV0を求めそのパーセント電圧
Vで制御すると、回路,センサ,ノイズ等々のバラツキ
の影響を受けなくてすみ、精度よく制御が可能となる。
例えばV0の50%の電圧で制御すると衣類,乾燥容量
に関係なくほぼ同じ乾燥度95%が得られる。電極セン
サ1127は開閉蓋17を開ける乾燥度80〜102%
近辺に検知電圧勾配を持ち、湿度センサ1123は完全
に乾く乾燥度100%〜108%近辺に検知電圧勾配を
持っているので乾きを検知する。これら2つのセンサの
いい所を使うことで、精度よく乾燥運転制御ができるよ
うになるため、省エネが図れる。
【0045】上記は完全に乾かす乾燥運転制御について
説明したが、アイロン掛けをする場合などのように適度
な湿気(乾燥度90%〜102%)を残して終了する場
合は電極センサ検知で開閉蓋17の「開」と乾きを検知
すると湿気を残した乾燥運転制御が可能となる。
【0046】以上の様に本実施例によれば、モータの1
/2回転の動作で排気蓋の開閉を行うことができ、また
パッキングにも無理な負荷をかけないため、高い信頼性
を持つ排気蓋の開閉構造を提供することができる。
【0047】また、開閉蓋が排気カバーの内部にあるた
め、使用者が誤って排気蓋の内部に異物を落としたり、
排気蓋を破損する心配がない。
【0048】更に、偏心カムの摺動部に軸方向にラビリ
ンス構造を設けたことで高価なメカニカルシールのよう
な部材を使用する必要がなく、モータから排気蓋に至る
駆動部としてはメカニカルシールを使う構成に比べ、1
/2〜1/3程度のコストで構成することができる。
【0049】上記実施例によれば除湿タイプ,排気タイ
プそれぞれの弱点を抑え、省エネ化等の利点を最大限に
有効活用するため、除湿から排気タイプの切替時の開口
部の排気制御板に結露した水滴の落下による感電,床面
等の汚れがなく、低コストで簡単な排気制御板を備えた
衣類乾燥機を提供することにある。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば乾燥効率が良く、また水
滴の漏れを防ぐことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】衣類乾燥機の部分拡大図。
【図2】衣類乾燥機の全体構成を示す縦断面図。
【図3】衣類乾燥機の斜視図。
【図4】モータおよびカムの部分拡大構造図。
【図5】開閉蓋の動作図。
【図6】カバー25の裏面構造図。
【図7】カバー25近傍の部分拡大図。
【図8】カバー25の裏面構造図。
【図9】カバー25の裏面構造図の代案。
【図10】湿度センサ構造図。
【図11】湿度センサの特性図。
【図12】水分センサの裏面構造図。
【図13】水分センサの表側構造図。
【図14】水分センサの断面図。
【図15】制御回路のブロック図。
【図16】マイクロコンピュータ動作フロー図。
【図17】電極センサの構造図。
【図18】測定回路図。
【図19】電極センサの出力波形図。
【図20】センサ出力の処理動作図。
【図21】センサ出力の確定データを示す図。
【図22】開閉蓋17の動作説明図。
【符号の説明】
1…外枠、2…ドア、3…衣類投入口、4…ドラム、5
…ドラム支持体、6…熱交換ファン、7…ヒータ、8…
ファンケーシング、9…ドラムベルト、10…電動機、
13…ベルト、15…コントローラ、16…操作パネ
ル、17…開閉蓋、18…板バネ、19…モータ、20
…偏心カム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢木 恵次郎 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立多賀エレクトロニクス内 Fターム(参考) 4L019 AB03 AG02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】衣類を入れる乾燥室と、前記乾燥室の外側
    に設けられた送風路と、前記送風路の空気を加熱するヒ
    ータと、前記送風路の空気を移動させるための送風ファ
    ンとを有し、前記ヒータで加熱した空気を前記乾燥室に
    送り、前記空気は衣類から水分を奪い、前記空気中の水
    分である湿気を凝縮し、前記水分が奪われた空気を再び
    前記ヒータで加熱して前記乾燥室へ導くように構成され
    た乾燥機であって、 前記送風路の前記ヒータの上流側に開閉蓋の開閉動作に
    より外気に連通あるいは遮断される開口部を設け、 前記開閉蓋は開放される構成をなし、前記開放により前
    記循環する空気の一部が外気に放出され、また外気が前
    記循環する空気に混ざりその混ざった空気がヒータで加
    熱されて前記乾燥室に送られる構造をなし、 前記開閉蓋の外に更にカバーが設けられ、前記開閉蓋が
    開放することにより前記開閉蓋から外気に向かう空気は
    前記カバーの内側で方向を変えて外気に放出される構造
    を成し、前記カバーの内側に水滴を下方に導く凹または
    凸が設けられていることを特徴とする衣類乾燥機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の衣類乾燥機において、前
    記カバーの内側に凹または凸の段差を設け、前記外気に
    放出される空気は前記段差部を超えて流れる構造を成し
    ていることを特徴とする衣類乾燥機。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の衣類乾燥機にお
    いて、前記カバーの内側に縦方向あるいは斜め方向の凹
    または凸の段差を設けたことを特徴とする衣類乾燥機。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の衣類乾燥機において、前
    記カバーはその周囲の上または左右方向に外気に開放す
    る開口設けたことを特徴とする衣類乾燥機。
  5. 【請求項5】請求項1から4の内の1つに記載の衣類乾
    燥機において、前記カバーは乾燥機前面の下側に設けら
    れていることを特徴とする衣類乾燥機。
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