JP2001037159A - アクチュエータ及び負荷駆動装置 - Google Patents

アクチュエータ及び負荷駆動装置

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JP2001037159A
JP2001037159A JP11206361A JP20636199A JP2001037159A JP 2001037159 A JP2001037159 A JP 2001037159A JP 11206361 A JP11206361 A JP 11206361A JP 20636199 A JP20636199 A JP 20636199A JP 2001037159 A JP2001037159 A JP 2001037159A
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load
actuator
rotor
output shaft
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JP11206361A
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Keiichi Kamimura
敬一 上村
Nobuyoshi Takagi
信義 高木
Toshio Yamamoto
敏夫 山本
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Asmo Co Ltd
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Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】過負荷保護装置を備えたアクチュエータであっ
て、各構成部品の過剰な強度を必要としないアクチュエ
ータを提供する。 【解決手段】アクチュエータ1の減速部3は、出力軸1
7が駆動する負荷の大きさに応じて回転子7が軸方向に
移動するように構成される。又、アクチュエータ1に
は、その回転子7の軸方向の変位を検出する検出スイッ
チ18が備えられる。制御回路は、その検出スイッチ1
8の検出結果に基づいてモータ2を制御する。このよう
にすれば、検出スイッチ18により、出力軸の負荷が過
負荷か否かが瞬時に検出されるので、その検出に基づい
てモータを抑制すれば、減速部3の構成部品10a,1
6等に大きな荷重が作用することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、過負荷によるモー
タの焼損を防止するようにしたアクチュエータ及びその
アクチュエータを備えた負荷駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両には、ワイパ装置やパワーウインド
装置等、モータを駆動源とした種々のアクチュエータが
搭載されている。このようなアクチュエータは、モータ
の回転を減速部にて減速して出力軸に伝達し、その出力
軸を例えば所定角度で回動させて負荷を駆動するように
構成されている。
【0003】ところで、出力軸が駆動する負荷が過負荷
になると、モータが焼損する虞がある。そのため、従来
では、アクチュエータ(モータ)を駆動する駆動回路に
モータの焼損を防止する過負荷保護回路が備えられる。
【0004】過負荷保護回路にはバイメタル接点を有す
るスイッチが備えられ、該スイッチは、モータと該モー
タを駆動するための駆動電源との間に直列に接続され
る。そして、出力軸が駆動する負荷が過負荷になると、
モータに過電流が流れるので、バイメタル接点の温度が
上昇する。やがて、接点が所定の温度に達すると、該接
点が開放し、モータへの電流供給が遮断される。従っ
て、これ以上、モータに電流が供給されないので、モー
タを焼損から保護することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した構
成では、過負荷になってからスイッチが作動するまでに
比較的長い時間を要する。そのため、スイッチが作動す
るまでの間に、モータは出力軸にその過負荷に応じた回
転力を発生し続けるので、例えば減速部内の各所(ギヤ
の歯、ギヤを支持する部分等)や、アクチュエータの取
付部に大きな荷重が作用したままになる。従って、この
ような荷重が作用しても減速部やアクチュエータの取付
部が破損しないように、各構成部品の寸法を大きくした
り、各構成部品を破損し難い構造にして、各構成部品が
強固に形成される。
【0006】しかしながら、このように各構成部品を強
固に形成することは、各構成部品の重量の増加及び大型
化につながり、アクチュエータの重量の増加及び大型化
を招く。しかも、材料費の増加、構造の複雑化等により
製造コストが上昇するという問題がある。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、過負荷保護装置を備
えたアクチュエータであって、各構成部品の過剰な強度
を必要としないアクチュエータ及びそのアクチュエータ
を備えた負荷駆動装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、モータの回転子の回転を
駆動伝達部を介して出力軸に伝達して、該出力軸で負荷
を駆動するアクチュエータにおいて、前記出力軸が駆動
する負荷の大きさに応じて前記回転子が軸方向に移動す
るように前記駆動伝達部を構成し、その回転子の軸方向
の変位を検出する検出手段を備えた。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のアクチュエータにおいて、前記検出手段は、前記回転
子の軸方向の変位に基づいて作動される可動接点を備え
たスイッチで構成される。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のアクチュエータにおいて、前記駆動伝達部は、前記回
転子の回転軸に設けられるウォームと、前記ウォームに
噛合するウォームホイールとを少なくとも備える。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか1項に記載のアクチュエータと、前記検出手段
の検出に基づいて、前記モータを制御する制御回路とを
備えた。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の負荷駆動装置において、前記制御回路は、前記検出手
段の検出結果に基づいて、前記出力軸が駆動する負荷が
所定値以上のときに前記モータの回転力を抑制する。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の負荷駆動装置において、前記制御回路は、前記モータ
と電源とを接続する第1経路と、前記モータと電源とを
抵抗を介して接続する第2経路とを備え、前記検出手段
の検出結果に基づいて、前記負荷が所定値未満のときに
前記第1経路を使用し、前記負荷が所定値以上のときに
前記第2経路を使用する。
【0014】従って、請求項1に記載の発明によれば、
出力軸が駆動する負荷の大きさに応じて回転子が軸方向
に移動するように駆動伝達部が構成され、その回転子の
軸方向の変位を検出する検出手段が備えられる。このよ
うにすれば、検出手段の検出結果により、出力軸の負荷
が過負荷か否かが瞬時に検出できる。従って、その検出
に基づいて例えばモータの回転力を抑制すれば、モータ
の焼損を防止できる。しかも、過負荷の検出が短時間で
行われてモータの回転力が抑制されるので、駆動伝達部
の構成部品等に大きな荷重が作用することがない。従っ
て、各構成部品の過剰な強度を必要としない。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、検出手段
は、回転子の軸方向の変位に基づいて作動される可動接
点を備えたスイッチで構成される。従って、検出手段を
安価に構成することができる。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、駆動伝達
部は、回転子の回転軸に設けられるウォームと、ウォー
ムに噛合するウォームホイールとが少なくとも備えられ
る。従って、ウォーム、ウォームホイール等の過剰な強
度を必要としない。
【0017】請求項4に記載の発明によれば、アクチュ
エータの駆動伝達部は、出力軸が駆動する負荷の大きさ
に応じて回転子が軸方向に移動するように構成される。
又、アクチュエータには、その回転子の軸方向の変位を
検出する検出手段が備えられる。制御回路は、その検出
手段の検出結果に基づいてモータを制御する。このよう
にすれば、検出手段により、出力軸の負荷が過負荷か否
かが瞬時に検出できる。従って、その検出に基づいてモ
ータを抑制すれば、モータの焼損を防止できる。しか
も、過負荷の検出が短時間で行われてモータが抑制され
るので、駆動伝達部の構成部品等に大きな荷重が作用す
ることがない。従って、各構成部品の過剰な強度を必要
としない。
【0018】請求項5に記載の発明によれば、制御回路
は、検出手段の検出結果に基づいて、出力軸が駆動する
負荷が所定値以上のときにモータの回転力を抑制する。
従って、過負荷状態であっても、所定の回転力を維持す
ることができる。
【0019】請求項6に記載の発明によれば、制御回路
は、モータと電源とを接続する第1経路と、モータと電
源とを抵抗を介して接続する第2経路とが備えられ、検
出手段の検出結果に基づいて、負荷が所定値未満のとき
に第1経路を選択し、負荷が所定値以上のときに第2経
路を選択する。従って、負荷が所定値以上になると、モ
ータと電源とが抵抗を介して接続されるので、モータに
供給される駆動電流が減少し、モータの回転力が抑制さ
れる。従って、モータの回転力を抑制する回路を簡単に
構成することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図4に従って説明する。図1に示すよう
に、アクチュエータ1は、モータ2と減速部3とを備え
ている。アクチュエータ1のハウジング4は、ギヤハウ
ジング5と該ギヤハウジング5に固定されるモータヨー
クハウジング6で構成される。ギヤハウジング5にはア
クチュエータ1を取り付けるための取付部5aが形成さ
れる。
【0021】前記ヨークハウジング6内には、モータ2
を構成する回転子7、マグネット8、ブラシ装置9等が
収容される。回転子7の回転軸10は、その基端部(図
1において右端)がモータヨークハウジング6に固定さ
れるすべり軸受11により回転可能に支持される。尚、
この場合、回転軸10は、すべり軸受11に対して軸方
向に移動可能である。回転軸10の先端は、ギヤハウジ
ング5に形成された軸収容部5b内に挿入されている。
回転軸10は、軸収容部5bに配置されるボール軸受1
2によりその中央部が、ボール軸受13により先端部が
それぞれ回転可能に支持される。
【0022】ボール軸受12,13について詳述する
と、図1及び図2に示すように、ボール軸受12,13
の各内輪12a,13aは回転軸10に圧入される。一
方、ボール軸受12,13の外輪12b,13bは軸収
容部5bに対して軸方向に移動可能に遊嵌される。ボー
ル軸受12の外輪12bは、軸収容部5bに形成した段
差部5cに配設される付勢部材14により回転軸10の
基端部側方向(図1に示す矢印A方向)に付勢される。
因みに、付勢部材14は、断面く字状の環状の部材であ
る。又、その外輪12bは軸収容部5bに組み付けた規
制部材15により、それ以上の矢印A方向への移動が規
制される。
【0023】つまり、回転軸10(回転子7)は、ボー
ル軸受12,13とともにハウジング4に対して所定範
囲内で軸方向に移動可能に支持される。しかも、回転軸
10(回転子7)は、付勢部材14により矢印A方向に
常に付勢されている。
【0024】前記回転軸10の各ボール軸受12,13
間には、ウォーム10aが一体に形成される。ウォーム
10aは、前記ギヤハウジング5に回転可能に支持され
るウォームホイール16と噛合される。ウォームホイー
ル16には、負荷を駆動する出力軸17が固定される。
そして、回転子7の回転とともに回転軸10のウォーム
10aが回転し、ウォームホイール16を介して出力軸
17が時計回り方向に回転する。
【0025】本実施の形態では、前記モータ2(回転子
7)は一方向にのみ回転されるものである。そのため、
出力軸17は時計回り方向にのみ回転される。このと
き、出力軸17には負荷側からの反力が作用するため、
回転軸10にはその先端部側方向(図1に示す矢印B方
向)、即ち前記付勢部材14の付勢方向とは反対方向の
力が作用する。
【0026】前記軸収容部5bには、過負荷検出スイッ
チ18が設けられる。過負荷検出スイッチ18は、固定
接点18aと可動接点18bとからなる。固定接点18
aは、前記回転軸10の先端端面に対向するように軸収
容部5bに移動不能に組み付けられる。一方、可動接点
18bは、その端部がボール軸受13の外輪13b端面
に当接し、中央部が固定接点18a側に湾曲している。
そして、図2に示すように、可動接点18bは、コイル
スプリング19により、ボール軸受13側に付勢されて
いる。従って、可動接点18bは、前記回転軸10の軸
方向の移動に伴って一体的に移動する。このような過負
荷検出スイッチ18は、ケーブル20にて後述するモー
タ2を制御する制御回路21に接続される。
【0027】前記付勢部材14及びコイルスプリング1
9は、以下の動作を満たすような特性を持つ。即ち、回
転子7が回転していないとき、該回転子7(回転軸1
0)は、付勢部材14の付勢力により、ボール軸受12
の外輪12bが規制部材15に当接した位置に配置され
る。この場合、可動接点18bは固定接点18aに接触
しない。又、回転子7が回転している場合であって、出
力軸17に作用する負荷側からの反力が所定値未満のと
き(通常作動中)、回転子7(回転軸10)は、付勢部
材14の付勢力に抗して矢印B方向に僅かに移動する。
この場合も同様に、可動接点18bは固定接点18aに
接触しない。一方、回転子7が回転している場合であっ
て、出力軸17に作用する負荷側からの反力が所定値以
上になると、回転子7(回転軸10)は、付勢部材14
の付勢力に抗して矢印B方向に移動して、可動接点18
bが固定接点18aに接触するようになっている。
【0028】前記ヨークハウジング6内に備えられるブ
ラシ装置9は、コモン用ブラシ9a、低速駆動用ブラシ
9b、及び、高速駆動用ブラシ9cを備えている。低速
駆動用ブラシ9bは、コモン用ブラシ9aと対向する位
置に配置される。高速駆動用ブラシ9cは、低速駆動用
ブラシ9bに対して回転方向に所定角度だけ離れた位置
に配置される。各ブラシ9a〜9cは、回転子7の整流
子7aに摺接して、後述する制御回路21から該回転子
7の励磁コイルに駆動電流を供給するようになってい
る。
【0029】尚、モータ2を低速回転させるとき、低速
駆動用ブラシ9bとコモン用ブラシ9aとによって励磁
コイルに駆動電流が供給され、モータ2を高速回転させ
るとき、高速駆動用ブラシ9cとコモン用ブラシ9aと
によって励磁コイルに駆動電流が供給される。
【0030】図3は、モータ2の制御回路21を示す。
制御回路21は、低速駆動スイッチSWLo、高速駆動ス
イッチSWHi、リレー22、抵抗23、及び、過負荷検
出スイッチ18で構成される。
【0031】低速駆動スイッチSWLoは、前記モータ2
の低速駆動用ブラシ9bと駆動電源Vとの間に接続され
る。高速駆動スイッチSWHiは、高速駆動用ブラシ9c
と駆動電源Vとの間に接続される。リレー22を構成す
るリレー接点22aは、コモン用ブラシ9aとグランド
GNDとの間に接続される。このリレー接点22aに
は、並列に抵抗23が接続される。
【0032】前記過負荷検出スイッチ18の固定接点1
8aはリレー駆動部22bを介して駆動電源Vに接続さ
れ、可動接点18bはグランドGNDに接続される。そ
して、過負荷検出スイッチ18がオンされ(可動接点1
8bが固定接点18aに接触し)、リレー駆動部22b
が通電されると、リレー駆動部22bは前記リレー接点
22aを開放する。この場合、コモン用ブラシ9aは抵
抗23を介してグランドGNDに接続される。
【0033】ここで、モータ2の出力特性(回転力−回
転数特性)を図4に示す。低速駆動用ブラシ9bを駆動
電源Vに接続し、コモン用ブラシ9aをグランドGND
に接続した場合、モータ2の出力特性は特性直線NT1
上で変化する。一方、コモン用ブラシ9aとグランドG
NDとの間に前記抵抗23を介在させた場合、モータ2
の出力特性は特性直線NT2上で変化する。尚、図示し
ないが、高速駆動用ブラシ9cを駆動電源Vに接続して
も、図4と同様に変化する。
【0034】特性直線NT1は、回転数が「N0 」から
「0」まで変化すると、回転力が「0」から「Ts1」ま
で変化する。この回転力「Ts1」は、前記出力軸17の
負荷が過負荷になったときのモータ2の回転力「TOL」
を超える値である。一方、特性直線NT2は、回転数が
「N0 」から「0」まで変化すると、回転力が「0」か
ら「Ts2」まで変化する。この回転力「Ts2」は、前記
回転力「TOL」未満の値である。
【0035】このように構成されたアクチュエータ1で
は、モータ2が駆動される前において、過負荷検出スイ
ッチ18がオフしているので、リレー22が作動せず、
リレー接点22aが閉状態に維持されている。つまり、
コモン用ブラシ9aがリレー接点22aを介してグラン
ドGNDに接続された状態になっている。
【0036】このとき、例えば、低速駆動スイッチSW
Loがオンされると、モータ2の回転子7には低速駆動用
ブラシ9bから駆動電流が供給され、該回転子7は回転
する。この回転子7の回転に伴って、ウォームホイール
16が回転し、出力軸17が時計回り方向に回転する。
【0037】このような出力軸17に作用する負荷側か
らの反力が所定値未満である場合、即ちモータ2が通常
作動している場合には、図1に示す回転子7(回転軸1
0)は付勢部材14の付勢力に抗して矢印B方向に僅か
に移動するが、可動接点18bは固定接点18aに接触
しない。つまり、過負荷検出スイッチ18はオフ状態で
ある。
【0038】ここで、図4に示すように、反力が所定値
となるときのモータ2の回転力は「Tsw」である。従っ
て、反力が所定値未満であるということはモータ2の回
転力が「Tsw」未満ということになり、この「Tsw」未
満においては、モータ2の出力特性は特性直線NT1上
で変化する。
【0039】一方、出力軸17に作用する負荷側からの
反力が所定値以上(モータ2の回転力が「Tsw」以上)
になると、可動接点18bが固定接点18aに接触す
る。つまり、過負荷検出スイッチ18がオンされ、モー
タ2のコモン用ブラシ9aが抵抗23を介してグランド
GNDに接続される。従って、モータ2の出力特性は、
その回転力が「Tsw」以上においては、特性直線NT2
上で変化する。
【0040】上記したように、この特性直線NT2では
回転力が最大でも「Ts2」であって回転力「TOL」を超
えないので、前記出力軸17の負荷が過負荷になると、
モータ2は回転しなくなる。こうして、本実施の形態で
は、出力軸17の負荷が大きくなり過負荷に近づくと
(モータ2の回転力が「Tsw」以上になると)、モータ
2の回転力が抑えられる。しかも、このようなモータ2
の出力特性の切替は、機械的なスイッチである過負荷検
出スイッチ18により行われる。そのため、切替動作を
瞬時に行うことができる。
【0041】上記したように、本実施の形態によれば、
以下の効果を奏する。 (1)出力軸17が駆動する負荷の大きさに応じて回転
子7が軸方向に移動するように減速部3が構成され、そ
の回転子7の軸方向の変位に基づいて、その負荷が過負
荷になるとオンする過負荷検出スイッチ18が備えられ
る。そして、該スイッチ18のオンに基づいて、制御回
路21は、モータ2に供給する駆動電流を減少させ、該
モータ2の回転力を抑制する。このようにすれば、過負
荷検出スイッチ18により、出力軸17の負荷が過負荷
か否かが瞬時に検出でき、モータ2の焼損を防止でき
る。しかも、過負荷の検出が短時間で行われてモータ2
の回転力が抑制されるので、減速部3の構成部品(ウォ
ーム10a及びウォームホイール16)や、ギヤハウジ
ング5に設けた取付部5a等に大きな荷重が作用するこ
とがない。従って、各構成部品の過剰な強度を必要とし
ない。
【0042】(2)過負荷検出スイッチ18は、回転子
7の軸方向の変位に基づいて作動される可動接点18b
を備えたオンオフスイッチで構成される。従って、過負
荷検出スイッチ18を安価に構成することができる。
【0043】(3)出力軸17の負荷が所定値になる
と、制御回路21は、モータ2に供給する駆動電流を減
少させ、該モータ2の回転力を抑制する。そのため、過
負荷状態になっても、所定の回転力を維持することがで
きる。従って、出力軸17の空転を防止できる。
【0044】(4)制御回路21は、モータ2とグラン
ドGNDとを接続する第1経路と、モータ2とグランド
GNDとを抵抗23を介して接続する第2経路とが備え
られる。そして、過負荷検出スイッチ18により、第
1,第2経路のいずれかが選択される。従って、モータ
2の回転力を制御する回路を簡単に構成することができ
る。
【0045】尚、本発明の実施の形態は、以下のように
変更してもよい。 ○上記実施の形態では、回転子7(回転軸10)の軸方
向の変位を過負荷検出スイッチ18で検出し、該スイッ
チ18の作動によりリレー22を介してコモン用ブラシ
9aの接続を切り替えて、モータ2の回転力を制御する
ようにしたが、回転子7(回転軸10)の軸方向の変位
を検出し、その変位に基づいてモータ2の制御ができれ
ば、これに限定されるものではない。
【0046】例えば、図5及び図6に示すように構成し
てもよい。詳述すると、図5に示すように、回転軸10
の先端側の軸収容部5bには、過負荷切替スイッチ24
が設けられる。過負荷切替スイッチ24は、可動部材2
4a、可動接点24b、及び、固定接点24c,24d
を備えている。この可動接点24bは、図6に示すよう
に、コモン用ブラシ9aに接続される。固定接点24c
はグランドGNDに接続され、固定接点24dはグラン
ドGNDに抵抗23を介して接続される。
【0047】そして、可動部材24aは軸方向に移動可
能に支持されるとともに、可動接点24bと連結され
る。可動部材24aは、図示しない付勢部材により矢印
A方向に付勢され、可動接点24bを固定接点24cに
接続する。
【0048】出力軸17に作用する負荷側からの反力が
所定値以上(モータ2の回転力が「Tsw」以上)になる
と、回転軸10の矢印B方向への移動により、可動部材
24aも上記実施の形態で用いた可動接点18bにより
同方向に移動する。尚、この場合の可動接点18bは、
可動部材24aを押圧するために使用される。このよう
な可動部材24aの移動により、可動接点24bが固定
接点24dに接続される。
【0049】このようにしても、コモン用ブラシ9aの
接続の切り替えを、上記実施の形態と同様に行うことが
できる。しかも、この場合の制御回路21aはリレー2
2を省略できるので、制御回路21aを安価に構成する
ことができる。
【0050】又、モータ2の制御は上記したような回転
力の制御に限らず、出力軸17の負荷が過負荷状態にな
ったらモータ2をオフさせるといったオンオフ制御や、
モータ2をPWM制御を用いて駆動し、負荷の大きさに
応じて回転力を制御するようにしてもよい。
【0051】○上記実施の形態では、モータ2の回転を
ウォーム10aとウォームホイール16とによって減速
させたが、回転子7(回転軸10)が出力軸17が駆動
する負荷の大きさに応じて軸方向に移動できれば、減速
部3の構成はこれに限定されない。
【0052】○上記実施の形態では、過負荷検出スイッ
チ18を回転軸10の先端部側に設けたが、回転子7
(回転軸10)の軸方向の移動が検出できれば、取付位
置はこれに限定されるものではない。例えば、回転軸1
0の基端部側に設けてもよい。又、回転軸10の先端部
側及び基端部側の両方に設けてもよい。
【0053】○上記実施の形態では、出力軸17を時計
回り方向の一方向のみ回転させるアクチュエータ1であ
ったが、出力軸が時計回り方向と反時計回り方向の双方
向に回転させるアクチュエータであってもよい。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
過負荷保護装置を備えたアクチュエータであって、各構
成部品の過剰な強度を必要としないアクチュエータ及び
そのアクチュエータを備えた負荷駆動装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態のアクチュエータの断面図であ
る。
【図2】 アクチュエータの要部拡大断面図である。
【図3】 モータの制御回路を示す回路図である。
【図4】 モータの出力特性図である。
【図5】 別例のアクチュエータの要部拡大断面図であ
る。
【図6】 モータの制御回路を示す回路図である。
【符号の説明】
1…アクチュエータ、2…モータ、3…駆動伝達部とし
ての減速部、7…回転子、10…回転軸、10a…ウォ
ーム、16…ウォームホイール、17…出力軸、18…
検出手段としての過負荷検出スイッチ、18b…可動接
点、21,21a…制御回路、23…抵抗、24…検出
手段としての過負荷切替スイッチ、24b…可動接点、
V…電源としての駆動電源、GND…電源としてのグラ
ンド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 敏夫 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ 株式 会社内 Fターム(参考) 2E052 AA09 CA06 DA08 DB08 EA01 EA11 EB01 GA03 GA08 GB00 GD09 KA12 KA13 KA14 5H607 AA01 BB01 BB04 BB14 CC01 CC03 CC05 DD02 EE32 FF24 5H611 AA01 AA03 BB01 BB03 PP07 QQ03 UA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ(2)の回転子(7)の回転を駆
    動伝達部(3)を介して出力軸(17)に伝達して、該
    出力軸(17)で負荷を駆動するアクチュエータにおい
    て、 前記出力軸(17)が駆動する負荷の大きさに応じて前
    記回転子(7)が軸方向に移動するように前記駆動伝達
    部(3)を構成し、その回転子(7)の軸方向の変位を
    検出する検出手段(18,24)を備えたことを特徴と
    するアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のアクチュエータにおい
    て、 前記検出手段(18,24)は、前記回転子(7)の軸
    方向の変位に基づいて作動される可動接点(18b,2
    4b)を備えたスイッチで構成されることを特徴とする
    アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のアクチュエータにおい
    て、 前記駆動伝達部(3)は、 前記回転子(7)の回転軸(10)に設けられるウォー
    ム(10a)と、 前記ウォーム(10a)に噛合するウォームホイール
    (16)とを少なくとも備えることを特徴とするアクチ
    ュエータ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のア
    クチュエータ(1)と、 前記検出手段(18,24)の検出に基づいて、前記モ
    ータ(2)を制御する制御回路(21,21a)とを備
    えたことを特徴とする負荷駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の負荷駆動装置におい
    て、 前記制御回路(21,21a)は、前記検出手段(1
    8,24)の検出結果に基づいて、前記出力軸(17)
    が駆動する負荷が所定値以上のときに前記モータ(2)
    の回転力を抑制することを特徴とする負荷駆動装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の負荷駆動装置におい
    て、 前記制御回路(21,21a)は、前記モータ(2)と
    電源(V,GND)とを接続する第1経路と、前記モー
    タ(2)と電源(V,GND)とを抵抗(23)を介し
    て接続する第2経路とを備え、前記検出手段(18,2
    4)の検出結果に基づいて、前記負荷が所定値未満のと
    きに前記第1経路を使用し、前記負荷が所定値以上のと
    きに前記第2経路を使用することを特徴とする負荷駆動
    装置。
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