JP2001037111A - 積層コア及びその製造方法 - Google Patents

積層コア及びその製造方法

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JP2001037111A
JP2001037111A JP11202336A JP20233699A JP2001037111A JP 2001037111 A JP2001037111 A JP 2001037111A JP 11202336 A JP11202336 A JP 11202336A JP 20233699 A JP20233699 A JP 20233699A JP 2001037111 A JP2001037111 A JP 2001037111A
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core piece
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JP11202336A
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Inventor
Shinichi Sakanishi
伸一 坂西
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Kuroda Precision Industries Ltd
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Kuroda Precision Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で高精度な積層コアを比較的安価に製造
する。 【解決手段】 軸孔12を有する上層のコア片11と計
量孔12’を有する最下層のコア片11’とは、同様な
スロット、環状部14及び極部15を有する。上層のコ
ア片11の環状部14には、上面側の凹部16aと下面
側の凸部16bを有する環状の半抜き部16を形成す
る。下層のコア片11の凹部16aに上層のコア片11
の凸部16bを圧入し、最下層のコア片11’の計量孔
12’には隣接するコア片11の凸部16bを圧入す
る。コア片11、11’を積層し、内周面側を半抜き部
16により一次的に固着すると共に、コア片11、の外
周面側を溶接部17により二次的に固着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電気モータ
に使用される積層コア及びその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の積層コアは例えば実開昭
57−180444号公報、実開昭59−37837号
公報等に開示されており、複数枚のコア片はかしめ手段
により積層固着されている。
【0003】近年、ハードディスク駆動装置等のスピン
ドルモータの小型化に伴って、その積層コアのコア片も
小型化・薄型化している。小型の積層コアは図6に示す
ような平面形状となっており、コア片1は軸孔2、スロ
ット3、環状部4、複数の極部5を有し、コア片1の外
径は15mm程度と小さく、極部5の幅は1mm程度と
狭い場合がある。このため、コア片1に十分なかしめ手
段を形成するためのスペースが不足し、コア片1を小さ
い形状のかしめ手段により積層固着するか、或いは溶接
部6又は溶接部6’により積層固着している。このよう
な溶接部6又は溶接部6’により積層する積層コアは、
例えば特開平5−30690号公報、特開平5−122
875公報等に開示されている。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながら、コア片1を小
さい形状のかしめ手段により積層固着する場合には、金
型は小さい形状のかしめ手段を形成するための小さな形
状部分を有している。このため、金型のこの小さな形状
部分を補修することは容易ではなく、また補修のために
多くの時間が必要になるという問題点がある。
【0005】また、コア片1を溶接部6又は溶接部6’
により積層固着する場合には、作業性等の関係からこれ
らをコア片1の外周面に設け、設備等の関係から3〜6
個所に制限されている。従って、コア片1の内周側を固
着していないため、コア片1同士の固着力が不足する上
に、特に図7に示すように最上層及び最下層のコア片1
aに反りが発生し、積層コアの機械的精度が低下すると
いう問題点がある。
【0006】本発明の目的は、上述の問題点を解消し、
小型で高精度かつ比較的安価な積層コア及びその製造方
法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る積層コアは、コア片の内周部の片面側に
凸部、反対面側に凹部となるかしめ部を有し、複数枚の
前記コア片を前記かしめ部を嵌合することにより積層
し、前記コア片の外周部同士を溶接により固着したこと
を特徴とする。
【0008】本発明に係る積層コアの製造方法は、コア
片の内周部の片面側に凸部、反対面側に凹部となるかし
め部を形成する工程と、該かしめ部同士を嵌合して前記
内周部側を積層する工程と、前記コア片の外周部同士を
溶接により一体化する工程とを備えたことを特徴とす
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明を図1〜図5に示す実施例
に基づいて詳細に説明する。図1は積層コアの第1の実
施例の平面図、図2は図1のA−A線に沿った断面図で
あり、複数枚の上層のコア片11と、最下層のコア片1
1’とが積層固着されている。コア片11とコア片1
1’は薄い鋼板から後述する金型により打ち抜かれ、こ
れらのコア片11とコア片11’の中心には、例えばス
ピンドルモータのベアリングホルダが装着される軸孔1
2と計量孔12’がそれぞれ形成されている。計量孔1
2’はかしめ計量孔とも称され、軸孔12よりも大径と
されている。コア片11、11’の外周縁には、例えば
9つのスロット13が等間隔で形成されており、軸孔1
2とスロット13の間、そして計量孔12’とスロット
13の間は環状部14とされ、隣接するスロット13同
士の間は極部15とされている。
【0010】上層のコア片11には、軸孔12の内周面
を含む環状部14が金型により環状に半抜きされ、上面
側の凹部16aと下面側の凸部16bとを有する半抜き
部16から成るかしめ手段が形成されている。これによ
り、最下層のコア片11’の計量孔12’には隣接する
コア片11の凸部16bが圧入され、下層のコア片11
の凹部16aには上層のコア片11の凸部16bが圧入
され、積層されたコア片11、11’の内周面側は半抜
き部16により積層固着されている。そして、積層され
たコア片11、11’の極部15の外周面は、後述する
溶接手段により溶接され、全てのコア片11、11’は
軸方向に沿って延在する例えば3個所の溶接部17によ
り相互に積層固着されている。
【0011】図3は上述の積層コアを製造するための順
送り式金型の一部を切欠した側面図であり、金型は上型
21と下型22の間にパーマロイ等の鋼板Pが移送可能
に配置されている。上型21には積層コア片の製造工程
S1〜S6を実施するためのパンチ23〜28が設けら
れ、下型22にはパンチ23〜27に対応する図示しな
いダイと、パンチ28に対応する回転可能なダイ29が
設けられている。パンチ26は駆動手段30に連結さ
れ、パンチ26のストロークの設定が可能とされてい
る。そして、ダイ29の近傍にはレーザー光による溶接
手段31が配置され、レーザー光がダイ29の側面の孔
部29aからダイ29の内部に照射可能とされている。
【0012】図4は積層コアの製造工程S1〜S6を鋼
板Pの平面図とその縦断面図によって示す工程図であ
り、工程S1〜S4では鋼板Pから打ち抜いた切片41
〜44を併示し、工程S6では鋼板Pから打ち抜いたコ
ア片11’、11を併示している。第1の工程S1では
2つのパイロット孔P1を形成し、鋼板Pを上型21の
上下動に合わせて間欠的に所定間隔(各工程間)だけ移
送するために利用する。第2の工程S2では軸孔12を
形成し、第3の工程S3ではスロット13を形成し、第
4の工程S4では計量孔12’を形成する。計量孔1
2’を形成した後に、駆動手段30はパンチ26を後退
させ、上型21の所定の上下動の後に初期位置に戻す。
第5の工程S5ではかしめ手段としての半抜き部16を
形成し、第6の工程S6では外形P2を打ち抜き、コア
片11’、11を形成する。
【0013】ダイ29は最初に打ち抜いたコア片11’
を摩擦抵抗により保持しており、コア片11’の上部に
打ち抜いたコア片11の凸部16bはコア片11’の計
量孔12’に圧入し、コア片11の上部に打ち抜いた上
位のコア片11の凸部16は下位のコア片11の凹部1
6に圧入する。これにより、コア片11’、11の内周
面側が半抜き部16により固着すると共に、コア片1
1’、11が順次に所定位置に下降する。コア片1
1’、11が所定位置に下降したとき、溶接手段31か
らレーザー光がダイ29の孔部29aを通ってコア片1
1’、11の外周面に入射し、ダイ29の回転によりコ
ア片11’、11の外周面の3個所を溶着する。そし
て、所定枚数のコア片11’、11を打ち抜いた後に次
のコア片11’を打ち抜くと、このコア片11’と最上
層のコア片11の積層固着が途切れ、既に積層固着した
積層コアをダイ29から製品として取り出すことが可能
となる。
【0014】このように第1の実施例では、コア片1
1、11’が小型の場合でも、コア片11、11’の内
周面側を半抜き部16により一次的に固着した上に、コ
ア片11、11’の外周面側を溶接部17により二次的
に固着したので、コア片11、11’の外周面を溶接部
17だけにより固着した従来の積層コアよりも固着力が
向上する。また、コア片11、11’の内周面を環状の
半抜き部16により固着したので、コア片11、11’
が反ることもなく積層厚みが一定し、機械的精度が向上
する。
【0015】そして、半抜き部16の凹部16a又は凸
部16bを軸孔12の内周面に沿って環状に形成するの
で、金型には単純丸パンチ23〜28を採用でき、パン
チ23〜28の剛性を確保でき、金型の構造を簡素化で
きる。また、半抜き部16は軸孔12の直径に関係する
だけで、位置を製品の形状やサイズに合わせて調整する
必要がないので、金型の標準化や共有化が可能となり、
製造コストを削減できる。
【0016】図5は積層コアの第2の実施例の平面図で
あり、上層のコア片51には第1の実施例と同様な軸孔
52、スロット53、環状部54及び極部55が設けら
れている。そして、第1の実施例の環状の半抜き部16
の代りに、コア片51の環状部54には部分的な半抜き
部56から成るかしめ手段が形成されている。半抜き部
56は上面側の凹部56aと下面側の図示しない凸部と
を有し、軸孔52の同心円上の例えば3個所に等間隔で
形成されている。なお、コア片51の下方には図示しな
い計量孔を有するコア片が配置されている。
【0017】この第2の実施例では、コア片51の内周
面側を部分的な半抜き部56により一次的に固着する上
に、外周面側を溶接部57により二次的に固着したの
で、第1の実施例と同様な効果を達成できる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る積層コ
ア及びその製造方法は、複数枚のコア片が小型である場
合でも、それらを内周部のかしめ手段と外周部の溶接部
とにより積層固着したので、コア片同士の固着力を向上
でき、コア片の反りを防止して積層精度を向上できる。
また、かしめ手段は簡素な構造の金型により形成できる
ので、比較的安価に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】積層コアの第1の実施例の平面図である。
【図2】図1のA−A線に沿った断面図である。
【図3】金型の一部を切欠した側面図である。
【図4】積層コアの製造工程図である。
【図5】積層コアの第2の実施例の平面図である。
【図6】従来例の平面図である。
【図7】従来例の断面図である。
【符号の説明】
11、11’、51 コア片 12、52 軸孔 12’ 計量孔 13、53 スロット 16、56 半抜き部 16a、56a 凹部 16b 凸部 17、57 溶接部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年7月16日(1999.7.1
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コア片の内周部の片面側に凸部、反対面
    側に凹部となるかしめ部を有し、複数枚の前記コア片を
    前記かしめ部を嵌合することにより積層し、前記コア片
    の外周部同士を溶接により固着したことを特徴とする積
    層コア。
  2. 【請求項2】 前記かしめ部を前記コア片の中心に形成
    した孔部の内周面側に設けた請求項1に記載の積層コ
    ア。
  3. 【請求項3】 前記かしめ部を前記内周面に沿って環状
    に設けた請求項2に記載の積層コア。
  4. 【請求項4】 前記かしめ部は部分的に離隔して複数個
    設けた請求項1に記載の積層コア。
  5. 【請求項5】 コア片の内周部の片面側に凸部、反対面
    側に凹部となるかしめ部を形成する工程と、該かしめ部
    同士を嵌合して前記内周部側を積層する工程と、前記コ
    ア片の外周部同士を溶接により一体化する工程とを備え
    たことを特徴とする積層コアの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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