JP2001036467A - 光通信装置および光通信装置を備えた電子機器 - Google Patents

光通信装置および光通信装置を備えた電子機器

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JP2001036467A
JP2001036467A JP11203485A JP20348599A JP2001036467A JP 2001036467 A JP2001036467 A JP 2001036467A JP 11203485 A JP11203485 A JP 11203485A JP 20348599 A JP20348599 A JP 20348599A JP 2001036467 A JP2001036467 A JP 2001036467A
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Kazuhisa Kitamura
和久 北村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送速度に応じて放射光強度を適応的に設定
できるようにし、以って無駄な電力消費の発生を防止す
る。 【解決手段】 二次局との間で伝送速度を含むネゴシェ
ーションを行い、該ネゴシェーションによって決定され
た伝送速度を用い、光を媒体として前記二次局との間で
伝送データの転送を行う光通信装置において、前記伝送
速度を検出する検出手段(S47およびCPU40)
と、前記検出手段によって検出された伝送速度に応じて
前記光の強度を変更する変更手段(62〜67)とを備
える。伝送速度に応じて光の放射光強度が変更され、伝
送速度の違いによる放射光強度のバラツキが抑えられる
結果、特に低中速の伝送速度における電力消費を抑制で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光を媒体にして至
近距離のワイヤレス通信を行う光通信装置および光通信
装置を備えた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、モバイルコンピューティングの分
野においては、コンピュータ本体と各種周辺機器との間
をワイヤレスで接続することが求められており、コンピ
ュータ本体および周辺機器の双方に「IrDA(Inf
rared Data Association)」と
呼ばれる赤外線通信規格に準拠した光通信装置(光通信
ユニット)が搭載されるようになってきた。IrDAは
物理層規格IrDA−SIR(IrDA Signal
Infrared Interface)と、その上
位プロトコル層規格IrLAP(Infrared L
ink Access Protocol)およびIr
LMP(Infrared Link Managem
ent Protocol)とに分かれており、ユーザ
(例えば、ユーザアプリケーションソフトウェア)は、
上位プロトコル層を介して物理層に自由にアクセスでき
る。なお、IrDAでは、上位プロトコル層とアプリケ
ーション層の間にIrCOMMやTinyTP(Tin
y Transport Protocol)と呼ばれ
るオプション層の介在を認めているが、以下の説明では
省略する。
【0003】IrDAの現行バージョンは“1.0”と
“1.1”である。バージョンの違いは専らデータの伝
送速度(〔bps〕:ビット/秒)にある。すなわち、
IrDA1.0では、2400bps〜115.2kb
ps(正確には、2400bps、9600bps、1
9.2kbps、38.4kbps、57.6kbps
および115.2kbpsの6種類)の比較的低速度の
伝送速度を規定するが、IrDA1.1では、さらに、
これらに加えて、最大1.152Mbps(0.576
Mbpsおよび1.152Mbps)と4Mbpsの二
つの高速伝送速度を規定する。IrDA1.0の伝送速
度(2400bps〜115.2kbps)は「SIR
(Standard InfraRed)」と呼ばれ
る。また、IrDA1.1の低い方の伝送速度(最大
1.152Mbps)は「MIR(MidiumInf
raRed)」と呼ばれ、高い方の伝送速度(4Mbp
s)は「FIR(First InfraRed)」と
呼ばれる。
【0004】IrDAはコネクション確立型の通信規格
であり、IrDA1.1に準拠した二つの光通信装置
(以下、コネクション要求側の局を「一次局」といい、
コネクション応答側の局を「二次局」という)の間で
は、少なくとも規定の空間距離(1m以内)を満たすと
ともに、規定の放射光角度(±15度以内)を満たし、
且つ、その間に遮蔽物がないという条件の下で、SI
R、MIRまたはFIRのいずれかの伝送速度でコネク
ション確立型のワイヤレス通信を行うことができる。い
ずれの伝送速度を用いるかは、専ら当該光通信装置を利
用する電子機器の仕様に依存する。例えば、伝送速度重
視であれば高速のFIRを用い、ノイズ耐性重視であれ
ば低速のSIRを用い、両者の妥協を図るのであれば中
間のMIRを用いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、IrDA
1.1に準拠した従来の光通信装置にあっては、以下の
理由から、低中速の伝送速度(MIRやSIR)を用い
た場合に無駄な電力消費を生じるという問題点があっ
た。図13は、SIR、MIRおよびFIRの伝送速度
と通信距離の関係を示す模式図である。この図は、伝送
速度で見た場合にSIR<MIR<FIRの関係とな
り、通信距離で見た場合にSIR>MIR>FIRの関
係となることを概念的に表している。但し、図中のSI
R、MIRおよびFIRの位置は、上記関係以上の特段
の意味を持たない。
【0006】ここで、IrDAにおける規定の通信距離
(ビット誤り率10-9を実現する通信距離)は1m以内
とされているので、放射光の強度は、この規定距離(1
m)を満たすように設定されなければならない。すなわ
ち、IrDA1.1における放射光強度の規定値は10
0mW/sr〜500mW/sr(sr:ステラジア
ン)であり、受信する光の強度(受信光強度)の既定値
は上記規定距離の位置で10μW/cm2〜500mW
/cm2であるから、SIR、MIRおよびFIRのす
べての伝送速度において、受信光強度が上記規定範囲に
収まるように発光素子の明るさ(放射光強度)を設定し
なければならない。
【0007】しかしながら、上記のとおり、通信距離で
見た場合にSIR>MIR>FIRの関係があるので、
最も通信距離の短い伝送速度(FIR)を基準にして放
射光強度を設定する必要があり、そうすると、MIRや
SIRの場合に過大な放射光強度となってしまい、FI
R以外の低中速の伝送速度を用いる際に無駄な電力消費
を生じるという問題点があった。例えば、FIRの通信
距離をAmとした場合、SIRの通信距離がおよそ2倍
の≒2Amにもなることがあった。通信の世界では通信
距離が延びることは格別悪いことでもないが、IrDA
の規定で1m以内と決められている以上、かかる≒2A
mは明らかにオーバースペックであり、特にバッテリ駆
動の電子機器にあってはバッテリ延命化の観点から好ま
しいものではなく、オーバスペックを回避してすべての
伝送速度で過不足のない放射光強度を得ることが求めら
れる。したがって、本発明が解決しようとする課題は、
伝送速度に応じて放射光強度を適応的に設定できるよう
にし、以って無駄な電力消費の発生を防止することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の光通信装
置は、二次局との間で伝送速度を含むネゴシェーション
を行い、該ネゴシェーションによって決定された伝送速
度を用い、光を媒体として前記二次局との間でデータの
転送を行う光通信装置において、前記伝送速度を検出す
る検出手段と、前記検出手段によって検出された伝送速
度に応じて前記光の強度を変更する変更手段とを備え
る。これによれば、伝送速度に応じて光の放射光強度が
変更され、伝送速度の違いによる放射光強度のバラツキ
が抑えられる。請求項2記載の電子機器は、二次局との
間で伝送速度を含むネゴシェーションを行い、該ネゴシ
ェーションによって決定された伝送速度を用い、光を媒
体として前記二次局との間でデータの転送を行う光通信
装置を備えた電子機器において、前記光通信装置は、伝
送速度を検出する検出手段と、前記検出手段によって検
出された伝送速度に応じて前記光の強度を変更する変更
手段とを備える。これによれば、搭載された光通信装置
の電力消費を抑制でき、電子機器のバッテリ寿命を延ば
すことができる。請求項3記載の光通信装置は、請求項
1記載の光通信装置または請求項2記載の電子機器にお
いて、前記検出手段は、ネゴシェーションの情報から前
記伝送速度を検出する。これによれば、大幅な改良を要
することなく、伝送速度の検出を行うことができる。請
求項4記載の光通信装置は、請求項1記載の光通信装置
または請求項2記載の電子機器において、前記検出手段
は、転送中のデータをモニタして前記伝送速度を検出す
る。これによれば、通信プロトコルに依存することな
く、伝送速度の検出を行うことができる。請求項5記載
の光通信装置は、請求項1記載の光通信装置または請求
項2記載の電子機器において、前記変更手段は、前記光
を発光する発光素子の負荷抵抗の値を変化させて前記光
の強度を変更する。これによれば、簡単な仕組みで光の
強度を変更することができる。請求項6記載の光通信装
置は、請求項1記載の光通信装置または請求項2記載の
電子機器において、前記変更手段は、前記光を発光する
発光素子の数を変化させて前記光の強度を変更する。こ
れによれば、高い自由度で光の強度を変更することがで
きる。請求項7記載の光通信装置は、請求項1記載の光
通信装置または請求項2記載の電子機器において、前記
変更手段は、前記光を発光する発光素子の駆動電流を変
化させて前記光の強度を変更する。これによれば、簡単
な仕組みで光の強度を変更することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、電
子スチルカメラを例にして、図面を参照しながら説明す
る。図1は、電子スチルカメラ1の背面斜視図である。
図示の電子スチルカメラ1は、特に限定しないが、ズー
ム機能とタッチパネルを備えたカメラであり、本体部2
と、この本体部2に回動可能に取り付けられたカメラ部
3とに分かれている。カメラ部3の前面(図面の裏面
側)には電動式のズームレンズ16が装着されており、
ズームレンズ16の後ろにはカメラ部3の内に隠れたイ
メージセンサ(CCD:Charge Coupled
Device)が取り付けられている。このイメージ
センサは、後述の記録モードの際に、ズームレンズ16
から取り込まれた被写体像を映像信号に変換し、画素数
に応じた高解像度の周期的な画像信号(フレーム画像信
号)を出力する。
【0010】本体部2の裏面には、画像(構図調整のた
めのスルー画像や記録済みのキャプチャ画像)を表示す
るためのタッチパネル付平面表示装置4が取り付けられ
ているほか、その上面に、半押しで露出固定、全押しで
画像のキャプチャを行うシャッターキー5を始めとする
各種の操作キー、例えば、プラス(+)方向への選択操
作を行うためのプラスキー6、マイナス(−)方向への
選択操作を行うためのマイナスキー7、各種システム設
定(記録画像の精細度、オートフォーカスのオンオフ、
動画撮影の撮影時間など)や表示画像の転送を行うため
のメニューキー8、電子スチルカメラ1の電源をオンオ
フするための電源スイッチ9、タッチパネル付平面表示
装置4に様々な情報をオーバラップ表示させるためのデ
ィスプレイキー10、通常撮影やパノラマ撮影などの記
録モードを選択するための記録モードキー11、セルフ
タイマー機能をオンオフするためのセルフタイマーキー
12、ストロボ機能のオンオフや強制発光および赤目防
止機能のオンオフを行うためのストロボモードキー13
などが設けられ、さらに、本体部2の裏面に記録モード
と再生モードを切替えるためのREC/PLAYキー1
4が設けられ、且つ、カメラ部3の上面にズームキー1
5が設けられるとともに、本体2の右側面下部(この位
置は一例に過ぎない)に光通信用窓部Wが設けられてい
る。
【0011】図2は、電子スチルカメラ1のブロック図
である。図示の電子スチルカメラ1は、その機能から、
被写体の画像信号を生成する画像生成系15、画像信号
を一時的に保存して再生処理やその他の加工処理などに
便宜を図る一時保存記憶系16、キャプチャ画像を長期
保存する長期保存記憶系17、撮影時の構図確認や再生
画像を表示したりする画像表示系18、一時保存記憶系
16または長期保存記憶系17に記憶した画像信号を外
部に出力したり外部から取り込んだりする通信系19、
長期保存記憶系17に保存する際に画像信号を圧縮処理
したり長期保存記憶系17から読み出された画像信号を
伸張処理したりする圧縮・伸張処理系20、電子スチル
カメラ1の動作全体を制御する制御系21、および、デ
ータ転送系22に分けることができる。以下、それぞれ
の系毎に構成を説明する。
【0012】画像生成系15は、被写体像をイメージセ
ンサで電気信号に変換し、この電気信号から所定周期の
画像信号を生成して出力するもので、本実施の形態では
カラーの画像信号を生成しているが、モノクロの画像信
号であっても構わない。画像生成系15は、ズームレン
ズ16や不図示の絞り機構を含む光学系28、制御信号
に従ってズームレンズ16を駆動してその倍率を変化さ
せる駆動部29、光学系28を通過した被写体からの光
を電気信号に変換して所定周期のフレーム画像信号を出
力するイメージセンサ(以下「CCD」という)30、
CCD30を駆動するためのドライバ31、CCD30
の撮像時間(電子的なシャッタ時間)を制御する信号な
どの各種タイミング信号を発生するタイミング発生器3
2、CCD30から出力されたフレーム画像信号をサン
プリングしてノイズを除去するサンプルホールド回路3
3、ノイズ除去後のフレーム画像信号をディジタル信号
に変換するアナログディジタル変換器34を含み、さら
に、アナログディジタル変換器34からの出力を用いて
輝度・色差合成信号、すなわち、カラーの画像信号を生
成するカラープロセス回路35、カラープロセス回路3
5から出力された画像信号のサイズを必要に応じ拡大処
理する電子ズーム回路Eを含む。
【0013】一時保存記憶系16は、書き換え可能な記
憶媒体(例えば、DRAMやSRAMなどの半導体メモ
リ)で構成された所定記憶容量のバッファメモリ37を
含み、このバッファメモリ37は、少なくとも、データ
転送系22を介して画像生成系15から取り込まれた画
像信号またはデータ転送系22を介して通信系19から
取り込まれた画像信号、若しくは、データ転送系22を
介して長期保存記憶系17から取り込まれた画像信号を
展開できる充分な大きさ(記憶容量)のバッファ領域を
備える。このバッファ領域は、少なくとも1枚の静止画
を一時保存できる程度の大きさを持つが、動画の撮影や
再生が可能な場合は、当然ながらその動画を構成する複
数の画像を一時保存できる程度の大きさを持つ。静止画
用のバッファ領域と動画用のバッファ領域は一部が重複
していても各々が独立していても構わない。さらに、バ
ッファメモリ37は、上記のバッファ領域のほかに、画
像加工用の一つまたは複数の作業エリアを持つこともあ
る。
【0014】長期保存記憶系17は、書き換え可能な不
揮発性記憶媒体、例えば、フラッシュメモリや超小型の
磁気ディスクドライブなど(以下「フラッシュメモリ」
で代表する)39で構成されており、このフラッシュメ
モリ39は、圧縮・伸張処理系20で圧縮処理された所
定形式の画像ファイル(一般に静止画の場合はJPEG
形式の圧縮画像ファイル)を数十ないし数百個記憶でき
る容量を持つ。なお、フラッシュメモリ39は取り外し
可能な形状(例えば、カード型やユニット型)になって
いてもよい。
【0015】画像表示系18は、画像生成系15から所
定周期で出力される画像信号を構図確認のために再生表
示(いわゆるスルー画像表示)したり、フラッシュメモ
リ39に記録済みの画像や、通信系19を介して外部か
ら取り込まれた画像を再生表示したりするもので、再生
画像の大きさを表示サイズに変換したりするディジタル
ビデオエンコーダ42、ディジタルビデオエンコーダ4
2からの出力を画面上に表示するカラーの液晶ディスプ
レイ43、液晶ディスプレイ43の表示画面上のタッチ
座標を検出するタッチパネル44、タッチパネル44の
出力信号を所定の形式に変換して制御系21に出力する
タッチパネルI/F(インターフェース)45を含み、
液晶ディスプレイ42とタッチパネル44は図1のタッ
チパネル付平面表示装置4を構成する。
【0016】通信系19は、外部の電子機器(例えば、
パーソナルコンピュータやプリンタ装置など)との間で
IrDA1.1に準拠した赤外線通信規格のデータ転送
を行うためのIrDA通信部46を含み、このIrDA
通信部46は図1に示す光通信用窓部Wの内側に実装さ
れている。IrDA通信部46の詳細な構成は後述す
る。なお、以下の説明において、IrDA通信部46を
含む電子スチルカメラ1を「一次局」ということがあ
り、また、上記外部の電子機器を「二次局」ということ
もある。因みに、一次局とは赤外線通信におけるコネク
ション要求側の局のことであり、二次局とは同通信にお
けるコネクション応答側の局のことである。
【0017】圧縮・伸張処理系20は、バッファメモリ
37に保存された画像信号を所定のフォーマットで圧縮
処理し、また、フラッシュメモリ39に保存された圧縮
画像ファイルを同フォーマットで伸張処理する。因み
に、静止画の圧縮・伸長フォーマットの標準はJPEG
(joint photographic exper
ts group)であるので、図示の圧縮・伸張処理
系20もJPEGまたはJPEG互換のフォーマットを
使用する。
【0018】制御系21は、所定の制御プログラム(後
述)を実行して電子スチルカメラ1の動作全体を制御す
るCPU40、および、シャッターキー5をはじめとす
る各種キー(図1の符号5〜15参照)の操作に応答し
て所要のキー操作信号を発生し、そのキー操作信号をC
PU40に出力するキー入力部40を含む。データ転送
系22は、各系間のデータの流れを調停するビデオトラ
ンスファー回路36、および、各系間を接続するバス
(データバス、アドレスバスおよびコントロールライン
の総称)47を含む。
【0019】図3は、IrDA通信部46の構成図であ
る。IrDA通信部46は、電子スチルカメラ1のバス
47との間の信号インターフェースをとるバスインター
フェース(I/F)50を備えるほか、SIR回路5
1、MIR回路52、FIR回路53、セレクタ回路5
4、発光回路55、受光回路56、エッジ検出回路5
7、ノイズ除去回路58および復調回路59を備える。
SIR回路51は、UART(Universal A
synchronous Receiver/Tran
smitter)モードによって送信データのパルス幅
を3/16にし、IrDAのSIRにおける伝送速度
(2400bps〜115.2kbps)を実現する。
MIR回路52は、HDLC(High−Level
Data Link Control)モードによって
送信データのパルス幅を1/4にするとともに、チェッ
クビット/チェックコードを発生し、IrDAのMIR
における伝送速度(0.576Mbps〜1.152M
bps)を実現する。FIR回路53は、4PPM(4
値パルス位置変調:Pulse Position M
odulation)のデータストリームによって送信
データのシンボルを2ビット構成から4ビット構成に変
換するとともに、チェックビット/チェックコードを発
生し、IrDAのFIRにおける伝送速度(4Mbp
s)を実現する。
【0020】セレクタ回路54は、バス47およびバス
I/F50を介してCPU40から入力された伝送速度
指定信号Smに従ってSIR回路51、MIR回路52
およびFIR回路53のいずれか一つの出力データを選
択し、発光回路55はセレクタ回路54の出力データ
(以下「転送データSd」)を光信号に変換して出力す
るとともに、その光信号の強度(放射光強度)を伝送速
度指定信号Smに従って適応的に切替える。発光回路5
5の詳細な構成は後述する。受光回路56は不図示の受
光素子(例えば、PD素子)を含み、この受光素子で二
次局からの光信号を電気信号に変換する。エッジ検出回
路57は受光回路56からの電気信号のエッジを検出し
て二次局から到来した赤外線信号を取り出し、ノイズ除
去回路58は赤外線信号中のノイズ成分を取り除く。復
調回路59は上記のSIR回路51、MIR回路52お
よびFIR回路53の逆処理(パルス幅拡大等のエンコ
ード処理)を行って二次局からの転送データを再現す
る。
【0021】図4は、発光回路55の構成図であり、発
光回路55は、発光素子(例えば、LED素子)60、
トランジスタ61、第1の負荷抵抗62、第2の負荷抵
抗63、第3の負荷抵抗64、第1のスイッチ要素6
5、第2のスイッチ要素66、スイッチ駆動回路67お
よび増幅器68を備える。発光素子60のカソードはト
ランジスタ61のコレクタ−ベースを介してグランド
(GND)に接続され、アノードは第1の負荷抵抗62
を介して電源Vccに接続されている。また、第1の負
荷抵抗62の一端は第2および第3の負荷抵抗62、6
3の一端に接続されており、第2および第3の負荷抵抗
63、64の他端はそれぞれ第1のスイッチ要素65と
第2のスイッチ要素66を介して第1の負荷抵抗62の
他端に接続されている。さらに、トランジスタ61のベ
ースは増幅器68の出力に接続され、増幅器68の入力
は図3のセレクタ回路54の出力に接続されている。
【0022】第1および第2のスイッチ要素65、66
は、スイッチ駆動回路67から出力される二つの信号S
a、Sbに従って個別にオンオフするようになってお
り、そのオンオフ条件は、次のとおりである。すなわ
ち、信号Sa、Sbが共にインアクティブのときは第1
および第2のスイッチ要素65、66の両方がオフし、
信号Saがアクティブで信号Sbがインアクティブのと
きは第1のスイッチ要素65のみがオンし、信号Sa、
Sbが共にアクティブのときは第1および第2のスイッ
チ要素65、66の両方がオンするようになっている。
スイッチ駆動回路67は、伝送速度指定信号Smに従っ
て二つの信号Sa、Sbの論理(アクティブ/インアク
ティブ)を制御するもので、その制御態様は、次のとお
りである。すなわち、伝送速度指定信号Smが低速の伝
送速度(SIR)を示しているときは二つの信号Sa、
Sbを共にインアクティブにし、伝送速度指定信号Sm
が中速の伝送速度(MIR)を示しているときは一方の
信号Saのみをアクティブにし、伝送速度指定信号Sm
が高速の伝送速度(FIR)を示しているときは両方の
信号Sa、Sbをアクティブにするようになっている。
【0023】今、信号Sa、Sbを共にインアクティブ
にすると、第1および第2のスイッチ要素65、66は
両方ともオフになり、発光素子60のアノードは第1の
負荷抵抗62のみを介して電源Vccに接続する。ま
た、一方の信号Saのみをアクティブにすると、第1の
スイッチ要素65だけがオンになり、発光素子60のア
ノードは第1の負荷抵抗62と第2の負荷抵抗63の両
方を介して電源Vccに接続する。さらに、信号Sa、
Sbを共にアクティブにすると、第1および第2のスイ
ッチ要素65、66が両方ともオンになり、発光素子6
0のアノードは第1〜第3の負荷抵抗62、63、64
のすべてを介して電源Vccに接続する。ここに、第1
〜第3の負荷抵抗65〜66は、第1および第2のスイ
ッチ要素65、66をオンにすると、並列接続の形にな
るので、第1の負荷抵抗62の抵抗値をR62、第2の負
荷抵抗63の抵抗値をR63、第3の負荷抵抗64の抵抗
値をR64とすると、発光素子60のアノードと電源Vc
cの間の抵抗値Rzは、信号Sa、Sbを共にインアク
ティブにしたときにRz=R62となり、一方の信号Sa
だけをアクティブにしたときにRz=(1/R62)+
(1/R63)となり、両方の信号Sa、Sbを共にアク
ティブにしたときにRz=(1/R62)+(1/R63
+(1/R64)となる。
【0024】したがって、R62>(1/R62)+(1/
63)>(1/R62)+(1/R63)+(1/R64)の
大小関係にあるから、結局、伝送速度指定信号Smが低
速の伝送速度(SIR)を示しているときは、Rz=R
62となって発光素子60の放射光強度が最小になり、ま
た、伝送速度指定信号Smが中速の伝送速度(MIR)
を示しているときは、Rz=(1/R62)+(1/
63)となって同強度が中程度になり、さらに、伝送速
度指定信号Smが高速の伝送速度(FIR)を示してい
るときは、Rz=(1/R62)+(1/R63)+(1/
64)となって同強度が最大になる結果、伝送速度に応
じて適応的に変化する放射光強度が得られる。「R62
(第1の負荷抵抗62の抵抗値)は、伝送速度がSIR
のときに、規定の通信距離の地点で受信光強度がIrD
Aの規定範囲(10μW/cm2〜500mW/cm2
に収まるような発光素子の明るさ(放射光強度)を得ら
れる値である。また、「(1/R62)+(1/R63)」
(第1の負荷抵抗62と第2の負荷抵抗63の並列抵抗
値)は、伝送速度がMIRのときの同様の値であり、さ
らに、「(1/R62)+(1/R63)+(1/R64)」
(第1〜第3の負荷抵抗62〜64の並列抵抗値)は、
伝送速度がFIRのときの同様の値である。
【0025】次に、作用を説明する。図5は、本実施の
形態の電子スチルカメラ1を用いてデータ転送を行う場
合の一例を示す図であり、図示の電子スチルカメラ1は
IrDA規格の赤外線通信における一次局、図示のパー
ソナルコンピュータ70は同赤外線通信における二次局
に相当する。データ転送を行う場合、既述のとおり、電
子スチルカメラ1およびパーソナルコンピュータ70
は、IrDA規格の通信距離以内に位置するとともに、
互いの光通信用窓部W(パーソナルコンピュータ70の
それは陰に隠れて見えない)は規定の放射光角度(±1
5度)以内で対向(望ましくは正対)し、且つ、その間
に固定的な遮蔽物があってはならない。また、一次局、
二次局は電子スチルカメラとパソコンに限らず、パソコ
ンとパソコンや電子スチルカメラと電子スチルカメラ、
パソコンとプリンターなど光通信装置を持つすべての電
子機器でデータ転送が可能である。
【0026】図6は、電子スチルカメラ1の制御系21
で実行される制御プログラムの全体的な概略を示すフロ
ーチャートである。このプログラムは、電源を投入した
とき(図1の電源スイッチ9をオンにしたとき)に実行
を開始し、まず、ステップS1で動作チェックなどの初
期設定を行った後、ステップS2でREC/PLAYキ
ー14の設定動作モード(記録モードか再生モードか)
を判定し、その判定結果に応じた分岐処理(ステップS
3の記録モード処理やステップS4の再生モード処理)
を実行するという動作を繰り返す。なお、システム設定
モードなど他の動作モードもあるが、説明の簡単化のた
めに、ここでは省略する。
【0027】・記録モード処理 図7は、記録モード処理プログラムのフローチャートを
示す図である。記録モード処理は被写体を撮影する際に
実行されるものであり、データ転送の際には実行されな
い、したがって、本発明と直接の関連はないが、電子ス
チルカメラ1の基本的な動作を理解するために、その処
理内容を説明する。このフローチャートを開始すると、
まず、ステップS11でCCD画像、すなわち、画像生
成系15からの画像信号を読み込み、ステップS12で
その画像信号を画像表示系18に表示するという動作を
シャッターキー5が半押しされるまで繰り返し実行す
る。これにより、画像表示系18の液晶ディスプレイ4
3に構図調整のためのスルー画像が所定周期で更新され
つつ表示される。但し、スルー画像の表示中にステップ
S13でズーム操作を検出すると、すなわち、図1のズ
ームキー15の操作を検出すると、ステップS14で所
要のズーム処理を実行する。
【0028】しかる後、ステップS15でシャッターキ
ー5の半押しを検出すると、ステップS16でそのとき
の被写体の明るさに応じた露出で光学系28の絞り開度
を固定し、ステップS17でシャッターキー5の全押し
を検出すると、ステップS18でそのときのCCD画像
を圧縮処理してフラッシュメモリ39に記録する。この
記録動作を画像のキャプチャといい、記録された画像を
キャプチャ画像という。キャプチャ画像は圧縮・伸張処
理系20によってJPEG圧縮された画像であり、後述
の再生モード処理でこのキャプチャ画像をフラッシュメ
モリ39から選択的に読み出し、圧縮・伸張処理系20
で伸張処理した後、液晶ディスプレイ43に表示する。
【0029】・再生モード処理 図8は、再生モード処理プログラムのフローチャートを
示す図である。このフローチャートを開始すると、ま
ず、ステップS21で液晶ディスプレイ43にすでにキ
ャプチャ画像が再生されているか否かを判定し、再生さ
れていなければ、ステップS22で変数iにフラッシュ
メモリ39に記録されている最新のキャプチャ画像の番
号imaxをセットし、再生されていれば、ステップS2
3で変数iにその再生画像の番号をセットする。次に、
ステップS24でプラスキー6やマイナスキー7の操作
を検出し、検出されなければ、ステップS26で変数i
の番号を持つキャプチャ画像をフラッシュメモリ39か
ら読み出し、そのキャプチャ画像を伸張処理して液晶デ
ィスプレイ43に表示する。なお、変数iの値と表示中
の画像番号が同一の場合は同じ画像をフラッシュメモリ
39から読み出すことになり、無駄であるので、この場
合はステップS26の処理をパスする。
【0030】一方、ステップS24でプラスキー6やマ
イナスキー7の操作を検出した場合、すなわち、再生画
像の変更操作を検出した場合は、ステップS25のi更
新処理(図9参照)を実行する。図9において、i更新
処理では、まず、ステップS31でプラスキー6とマイ
ナスキー7のどちらが操作されたかを判定する。プラス
キー6が操作された場合は再生画像を前に進めるために
変数iをアップし(ステップS32〜ステップS3
4)、マイナスキー7が操作された場合は再生画像を後
ろに戻すために変数iをダウンする(ステップS35〜
ステップS37)。なお、キャプチャ画像の記録順の新
しい方を前、古い方を後ろという。ステップS34のi
=imaxは、変数iをアップした結果、imaxを越えてし
まった場合に変数iをimaxでリミットするためのもの
である。また、同様に、ステップS37のi=imin
は、変数iをアップした結果、imin(フラッシュメモ
リ39に記録されている最古のキャプチャ画像の番号)
を下回ってしまった場合に変数iをiminでリミットす
るためのものである。
【0031】再び、図8において、i更新処理を実行す
ると、変数iに新たな番号がセットされるので、ステッ
プS26で変数iの番号を持つキャプチャ画像をフラッ
シュメモリ39から読み出し、そのキャプチャ画像を伸
張処理して液晶ディスプレイ43に表示する。次に、ス
テップS27で外部転送を行うか否かを判定する。この
判定は、例えば、メニューキー8の操作を検出すること
によって行う。外部転送を行わない場合は通常の再生処
理、すなわち、所望のキャプチャ画像を液晶ディスプレ
イ43に表示して確認するだけなので、再生モード処理
プログラムを終了し、図6の制御プログラムに復帰する
が、外部転送を行う場合はステップS28に進み、以下
の転送処理を実行する。なお、外部転送を行う際は、事
前に図5の転送準備を整えておくことはもちろんであ
る。
【0032】図10は、転送処理プログラムのフローチ
ャートである。このフローチャートを実行すると、ま
ず、ステップS41で、IrDAで定められた「基本ボ
ーレート(SIRの9600bps)」(なお、“ボー
レート”とは1秒間に伝送される情報シンボル数をい
い、一つの情報シンボルがnビットで構成されている場
合、ボーレートmは、n×m〔bps〕に相当する)を
選択した後、ステップS42で二次局(図5のパーソナ
ルコンピュータ70)に対するコネクション設定要求を
発行する。因みに、コネクション確立要求を含むIrD
Aのプロトコル・タイムランは図11に示されている。
以下、適宜に図11を参照するものとする。なお、Ir
DAではコネクション設定要求後、500msのトラフ
ィックビジー検出が義務づけられている。ステップS4
3のトラフィック検出とステップS43の500ms経
過判定は、そのためのルーチンである。もし、500m
sの間にトラフィックを検出した場合は他の局でコネク
ションが使用中であり、コネクションを確立できないた
め、所要のエラー処理を行った後、フローチャートを終
了する。
【0033】一方、500msを経過してもトラフィッ
クを検出しない場合、ステップS46に進み、二次局か
らのコネクション設定応答を待つ。図11に示すよう
に、コネクション設定要求から500msを経過する
と、一次局から二次局にSNRMコマンドを発行し、二
次局は、自局の上位プロトコル層にコネクション設定通
知を発行するとともに、上位プロトコル層からのコネク
ション設定応答に対応してUAレスポンスを一次局に返
送する。これらSNRMコマンドやUAレスポンスのや
り取りを通じて一次局と二次局の間で通信条件のネゴシ
エーション(折衝)が行われ、データ転送に使用する伝
送速度等の条件が決められる。以下、かかる折衝によっ
て決められた伝送速度のことを「設定ボーレート」と呼
ぶことにし、設定ボーレートを便宜的にFIRとするこ
とにする。
【0034】コネクション設定応答(UAレスポンス)
を検出すると、次に、ステップS47でボーレートを設
定ボーレート(FIR)に変更(すなわち、9600b
psから4Mbpsに変更)し、且つ、伝送速度指定信
号Smでその変更先の設定ボーレート(FIR)を指定
する。そして、ステップS48で液晶ディスプレイ43
に表示中のi番目のキャプチャ画像をフラッシュメモリ
39から読み出し、IrDA通信部46を介して二次局
に4Mbpsのボーレートで転送した後、ステップS4
9で転送終了(DISCコマンドに応答して二次局から
返送されるUAレスポンス)を検出すると、転送処理プ
ログラムおよび再生処理プログラムを終了して図6の制
御プログラムに復帰する。
【0035】・まとめ 以上、説明したとおり、本実施の形態の電子スチルカメ
ラ1は、再生モードのときに、液晶ディスプレイ43に
表示中のキャプチャ画像のデータをIrDA通信部46
から二次局(図5のパーソナルコンピュータ70参照)
へとワイヤレス転送できることに加え、さらに、その転
送速度に応じた適切な放射光強度で発光回路55の発光
素子60を光らせることができ、冒頭で説明した従来技
術の課題(FIR以外の低中速の伝送速度を用いる際に
無駄な電力消費を生じる)を解決できるという格別の効
果が得られる。
【0036】すなわち、二次局との間のネゴシエーショ
ンで「設定ボーレート」が決められると、二次局との間
の伝送速度を「基本ボーレート」(SIRの9600b
ps)から「設定ボーレート」へと変更するとともに、
伝送速度指定信号Smでその変更先の「設定ボーレー
ト」を指定する。発光回路55のスイッチ駆動回路67
は、その伝送速度指定信号Smに従って二つの信号S
a、Sbの論理(アクティブ/インアクティブ)を制御
し、設定ボーレートがSIRであれば二つの信号Sa、
Sbを共にインアクティブにし、又は、設定ボーレート
がMIRであれば一方の信号Saをアクティブにし、又
は、設定ボーレートがFIRであれば二つの信号Sa、
Sbを共にアクティブにする。
【0037】発光回路55の第1および第2のスイッチ
要素65、66は、これら二つの信号Sa、Sbに従っ
てオンオフし、発光素子60のアノードと電源Vccの
間の抵抗値Rzが、信号Sa、Sbを共にインアクティ
ブにしたときにRz=R62となり、一方の信号Saだけ
をアクティブにしたときにRz=(1/R62)+(1/
63)となり、両方の信号Sa、Sbを共にアクティブ
にしたときにRz=(1/R62)+(1/R63)+(1
/R64)となる。したがって、伝送速度指定信号Smが
低速の伝送速度(SIR)を示しているときは、Rz=
62となって発光素子60の放射光強度が最小になり、
また、伝送速度指定信号Smが中速の伝送速度(MI
R)を示しているときは、Rz=(1/R62)+(1/
63)となって同強度が中程度になり、さらに、伝送速
度指定信号Smが高速の伝送速度(FIR)を示してい
るときは、Rz=(1/R62)+(1/R63)+(1/
64)となって同強度が最大になり、その結果、伝送速
度に応じて適応的に変化する放射光強度が得られ、冒頭
で説明した従来技術の課題(FIR以外の低中速の伝送
速度を用いる際に無駄な電力消費を生じる)を解決でき
るのである。
【0038】以上の説明からも明らかなとおり、本発明
の究極の思想は、二次局との間の伝送速度に応じて放射
光強度を適応的に切り換えることにあり、その必須の事
項は、伝送速度の“検出手段”およびこの検出手段の判
定結果に従って発光素子の放射光強度を変更する“変更
手段”の二つに集約することができる。
【0039】上記実施の形態における検出手段は、二次
局との間のネゴシエーションで決められた「設定ボーレ
ート」を認識(または検出)するための“部分”であ
る。この部分はIrDAの物理層や上位プロトコル層の
ネゴシェーション機能の一部を含むとともに、上位プロ
トコル層を介してIrDAの物理層をアクセスするユー
ザアプリケーションソフトに相当する前述の制御プログ
ラム(特にその中の転送処理プログラム;図10参照)
の一部(ステップS47)を含むが、本発明の技術思想
に従えば、これらの具体的手段に限定されない。要は、
二次局との間の伝送速度を検出できればよく、例えば、
転送データのパルス幅やフォーマット構成などに基づい
て伝送速度を判定(または推定)する手段を設けてもよ
い。但し、このようにすると、伝送速度が切り換えられ
た後に放射光強度の変更が行われるため、一瞬にせよ、
放射光強度の過不足を生じるおそれを否めず、最善の策
とはいえない。
【0040】また、変更手段についても、上記実施の形
態では、発光素子の負荷抵抗の値を切り換えているが、
これに限定されない。要は、発光素子の放射光強度を変
更できればよく、例えば、増幅器68の増幅度を変更し
たり、トランジスタ61のバイアスを変更したりしても
よい。これらは、いずれも発光素子の駆動電流を変化さ
せることに相当する。若しくは、複数の発光素子を備
え、その発光素子の点灯数を変更するようにしてもよ
い。図12は、そのように工夫した発光回路55の構成
図である。この図において、発光回路55は、3個の発
光部、すなわち、第1〜第3の発光部80〜82を備え
る。各発光部80〜82は、各々発光素子80b(81
b、82b)のアノードを負荷抵抗80a(81a、8
2a)を介して電源Vccに接続し、カソードをトラン
ジスタ80c(81c、82c)のコレクタ−エミッタ
を介してグランド(GND)に接続して構成する。
【0041】第1の発光部80のトランジスタ80cの
ベースはアンドゲート83の出力に接続され、アンドゲ
ート83の一方入力には信号Sa′が、また、他方入力
には増幅器86を介して転送データSdが入力されてい
る。同様に、第2の発光部81のトランジスタ81cの
ベースはアンドゲート84の出力に接続され、アンドゲ
ート84の一方入力には信号Sb′が、また、他方入力
には増幅器86を介して転送データSdが入力されてい
る。そして、第3の発光部82のトランジスタ82cの
ベースに増幅器86を介して転送データSdが入力され
ている。二つの信号Sa′、Sb′は、信号発生回路8
5によって生成され、この信号発生回路85は、伝送速
度指定信号Smに従って、以下の制御態様で二つの信号
Sa′、Sb′の論理レベル(ハイレベル/ローレベ
ル)を制御する。すなわち、伝送速度指定信号Smが低
速の伝送速度(SIR)を示しているときは二つの信号
Sa′、Sb′を共にローレベルにし、伝送速度指定信
号Smが中速の伝送速度(MIR)を示しているときは
一方の信号Sb′のみをハイレベルにし、伝送速度指定
信号Smが高速の伝送速度(FIR)を示しているとき
は両方の信号Sa′、Sb′をハイレベルにするように
なっている。
【0042】今、信号Sa′、Sb′を共にローレベル
にすると、二つのアンドゲート83、84はオフ状態と
なり、第1および第2の発光部80、81のトランジス
タ80c、81cはカットオフする。したがって、この
場合は第3の発光部82の発光素子82bだけ(すなわ
ち、1個の発光素子)が発光し、SIRに適合した最小
の放射光強度となる。また、一方の信号Sb′のみをハ
イレベルにすると、下側のアンドゲート84だけがオン
状態となり、第2の発光部81のトランジスタ81cは
導通する。したがって、この場合は第2および第3の発
光部81、82の2個の発光素子81b、82bが発光
し、MIRに適合した中間の放射光強度となる。また、
二つの信号Sa′、Sb′を共にハイレベルにすると、
2個のアンドゲート83、84がオン状態となり、第1
および第2の発光部80、81のトランジスタ80c、
81cは導通する。したがって、この場合は第1〜第3
の発光部80〜82のすべての発光素子80b、81
b、82b(すなわち、3個の発光素子)が発光し、F
IRに適合した最大の放射光強度となる。以上の結果、
図12の構成によっても、上記実施の形態と同等の放射
光強度の変更作用が得られるうえ、さらに、発光部の数
を3個以上に増やしたり、各発光部の負荷抵抗の値や発
光素子の能力等を適切に設定することにより、自由度の
高い変更作用を得ることができるという特有のメリット
を得られる。
【0043】なお、以上の説明は、電子スチルカメラを
例にしたが、これに限定されないことはもちろんであ
る。IrDA規格に則った光通信装置、光通信ユニット
又は光通信トランシーバそれ自体若しくはこれらを搭載
した各種電子機器に適用できることはいうまでもない。
【0044】
【発明の効果】請求項1記載の光通信装置によれば、二
次局との間で伝送速度を含むネゴシェーションを行い、
該ネゴシェーションによって決定された伝送速度を用
い、光を媒体として前記二次局との間でデータの転送を
行う光通信装置において、前記伝送速度を検出する検出
手段と、前記検出手段によって検出された伝送速度に応
じて前記光の強度を変更する変更手段とを備えるので、
伝送速度に応じて光の放射光強度が変更され、伝送速度
の違いによる放射光強度のバラツキが抑えられる結果、
特に低中速の伝送速度における電力消費を抑制できる。
請求項2記載の電子機器によれば、二次局との間で伝送
速度を含むネゴシェーションを行い、該ネゴシェーショ
ンによって決定された伝送速度を用い、光を媒体として
前記二次局との間でデータの転送を行う光通信装置を備
えた電子機器において、前記光通信装置は、伝送速度を
検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された
伝送速度に応じて前記光の強度を変更する変更手段とを
備えたので、搭載された光通信装置の電力消費を抑制で
き、電子機器のバッテリ寿命を延ばすことができる。請
求項3記載の光通信装置によれば、請求項1記載の光通
信装置または請求項2記載の電子機器において、前記検
出手段は、ネゴシェーションの情報から前記伝送速度を
検出するので、大幅な改良を要することなく、伝送速度
の検出を行うことができる。請求項4記載の光通信装置
によれば、請求項1記載の光通信装置または請求項2記
載の電子機器において、前記検出手段は、転送中のデー
タをモニタして前記伝送速度を検出するので、通信プロ
トコルに依存することなく、伝送速度の検出を行うこと
ができる。請求項5記載の光通信装置によれば、請求項
1記載の光通信装置または請求項2記載の電子機器にお
いて、前記変更手段は、前記光を発光する発光素子の負
荷抵抗の値を変化させて前記光の強度を変更するので、
簡単な仕組みで光の強度を変更することができる。請求
項6記載の光通信装置によれば、請求項1記載の光通信
装置または請求項2記載の電子機器において、前記変更
手段は、前記光を発光する発光素子の数を変化させて前
記光の強度を変更するので、高い自由度で光の強度を変
更することができる。請求項7記載の光通信装置によれ
ば、請求項1記載の光通信装置または請求項2記載の電
子機器において、前記変更手段は、前記光を発光する発
光素子の駆動電流を変化させて前記光の強度を変更する
ので、簡単な仕組みで光の強度を変更することができ
る。したがって、できるという格別の効果が得られる。
【0045】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の電子スチルカメラの背面斜視図
である。
【図2】本実施の形態の電子スチルカメラのブロック図
である。
【図3】IrDA通信部の構成図である。
【図4】発光回路の構成図である。
【図5】本実施の形態の電子スチルカメラを用いてデー
タ転送を行う場合の一例を示す図である。
【図6】電子スチルカメラの制御系で実行される制御プ
ログラムの全体的な概略を示すフローチャートである。
【図7】記録モード処理プログラムのフローチャートで
ある。
【図8】再生モード処理プログラムのフローチャートで
ある。
【図9】i更新処理プログラムのフローチャートであ
る。
【図10】転送処理プログラムのフローチャートであ
る。
【図11】コネクション確立要求を含むIrDAのプロ
トコル・タイムランを示す図である。
【図12】発光回路の他の例の構成図である。
【図13】SIR、MIRおよびFIRの伝送速度と通
信距離の関係を示す模式図である。
【符号の説明】 S47 ステップ(検出手段) 1 電子スチルカメラ(電子機器) 40 CPU(検出手段) 46 IrDA通信部(光通信装置) 60 発光素子 62 第1の負荷抵抗(変更手段) 63 第2の負荷抵抗(変更手段) 64 第3の負荷抵抗(変更手段) 65 第1のスイッチ要素(変更手段) 66 第2のスイッチ要素(変更手段) 67 スイッチ駆動回路(変更手段) 70 パーソナルコンピュータ(二次局) 80b 発光素子 81b 発光素子 82b 発光素子 83 アンドゲート(変更手段) 84 アンドゲート(変更手段) 85 信号発生回路(変更手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次局との間で伝送速度を含むネゴシェ
    ーションを行い、 該ネゴシェーションによって決定された伝送速度を用
    い、 光を媒体として前記二次局との間でデータの転送を行う
    光通信装置において、 前記伝送速度を検出する検出手段と、 前記検出手段によって検出された伝送速度に応じて前記
    光の強度を変更する変更手段とを備えたことを特徴とす
    る光通信装置。
  2. 【請求項2】 二次局との間で伝送速度を含むネゴシェ
    ーションを行い、 該ネゴシェーションによって決定された伝送速度を用
    い、 光を媒体として前記二次局との間でデータの転送を行う
    光通信装置を備えた電子機器において、 前記光通信装置は、 前記伝送速度を検出する検出手段と、 前記検出手段によって検出された伝送速度に応じて前記
    光の強度を変更する変更手段とを備えることを特徴とす
    る電子機器。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、ネゴシェーションの情
    報から前記伝送速度を検出することを特徴とする請求項
    1記載の光通信装置または請求項2記載の電子機器。
  4. 【請求項4】 前記検出手段は、転送中のデータをモニ
    タして前記伝送速度を検出することを特徴とする請求項
    1記載の光通信装置または請求項2記載の電子機器。
  5. 【請求項5】 前記変更手段は、前記光を発光する発光
    素子の負荷抵抗の値を変化させて前記光の強度を変更す
    ることを特徴とする請求項1記載の光通信装置または請
    求項2記載の電子機器。
  6. 【請求項6】 前記変更手段は、前記光を発光する発光
    素子の数を変化させて前記光の強度を変更することを特
    徴とする請求項1記載の光通信装置または請求項2記載
    の電子機器。
  7. 【請求項7】 前記変更手段は、前記光を発光する発光
    素子の駆動電流を変化させて前記光の強度を変更するこ
    とを特徴とする請求項1記載の光通信装置または請求項
    2記載の電子機器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014020658A1 (ja) * 2012-07-30 2014-02-06 富士機械製造株式会社 電装装置

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014020658A1 (ja) * 2012-07-30 2014-02-06 富士機械製造株式会社 電装装置
JPWO2014020658A1 (ja) * 2012-07-30 2016-07-11 富士機械製造株式会社 電装装置

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