JP2001035128A - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JP2001035128A
JP2001035128A JP11209440A JP20944099A JP2001035128A JP 2001035128 A JP2001035128 A JP 2001035128A JP 11209440 A JP11209440 A JP 11209440A JP 20944099 A JP20944099 A JP 20944099A JP 2001035128 A JP2001035128 A JP 2001035128A
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Japan
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light
cassette
emitting element
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JP11209440A
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Hiroyuki Umeda
弘幸 梅田
Shigeru Ishikawa
茂 石川
Kuju Fujiwara
久重 藤原
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カセットケースを透明度の高い材質で形成す
る場合にあって、テープエンド検出の誤動作を防止す
る。 【解決手段】 発光素子12からの光がテープ収容室4
に導かれ、且つ、テープ収容室4テープ走行路を通過し
た光がテープ収容室4を抜けて記録再生装置の受光素子
13a,13bに達するよう発光素子12の位置と受光
素子13a,13bの位置とを結ぶ直線L1,L2上に
当る各壁部10a〜10e,16a〜16dにセンサー
光路用孔14a〜14e,17a〜17dを設けたテー
プカセットにおいて、リール5の上フランジ5aに開口
部8を設け、この開口部8の形状を円形状として形成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録再生装置の発
光素子と受光素子とを用いてテープエンドの検出がなさ
れるテープカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来のテープカセットが図23
〜図26に示されており、図23はかかるテープカセッ
トの一部切欠斜視図、図24はその下ケース部の平面
図、図25はリールの平面図、図26は図25のM−M
線断面図である。
【0003】図23及び図24において、カセットケー
ス1は下ケース部2と上ケース部3とから成り、この双
方のケース部2,3が互いの接合面同士が当接された状
態で組付けられている。このカセットケース1内には一
対のテープ収容室4,4が設けられ、この一対のテープ
収容室4,4にはそれぞれリール5が回転自在に配置さ
れている。この一対のリール5,5にはテープ(図示せ
ず)が巻回されており、一対のリール5,5の回転によ
ってテープの走行が可能に構成されている。又、カセッ
トケース1の一方の前端部には壁部10d,10eに囲
まれた蓋ロック収容室6が設けられ、この蓋ロック収容
室6内に蓋ロック部材7が揺動自在に配置されている。
蓋ロック部材7は蓋(図示せず)を閉位置にロックする
もので、記録再生装置へのカセット挿入過程でロック解
除位置に変位される。
【0004】下ケース部2の中央位置には壁部10aに
囲まれて発光素子挿入孔11が設けられ、テープカセッ
トが記録再生装置に装着された状態では発光素子挿入孔
11に記録再生装置の発光素子12が配置される。又、
記録再生装置には2箇所に受光素子13a,13bが設
けられており、この各受光素子13a,13bはテープ
カセットが記録再生装置に装着された状態ではテープカ
セットの左右側面の外方位置に位置される。そして、テ
ープカセットには、発光素子12の位置と受光素子13
a,13bの位置とを結ぶ直線L1,L2上に当る各壁
部10a〜10e,16a〜16dにセンサー光路用孔
14a〜14e,17a〜17dがそれぞれ設けられて
いる。
【0005】詳しくは、発光素子12から右方向に進む
光は、発光素子挿入孔11を構成する円筒上の壁部10
aのセンサー光路用孔14a、及び、テープ収容室4を
構成する壁部10bのセンサー光路用孔14bを通って
テープ収容室4に導かれる。テープ収容室4に入った光
は、引出されたテープが走行するテープ走行路を通過し
た後に、テープ収容室4を構成する壁部10cのセンサ
ー光路用孔14c、蓋ロック収納室6を構成する壁部1
0dのセンサー光路用孔14d、カセット側面の壁部1
0e(蓋ロック収納室6を構成する壁部と兼用)のセン
サー光路用孔14eを通ってテープカセットの外部に導
かれて受光素子13aに達する。
【0006】発光素子12から左方向に進む光は、発光
素子挿入孔11を構成する円筒上の壁部16aのセンサ
ー光路用孔17a、及び、テープ収容室4を構成する壁
部16bのセンサー光路用孔17bを通ってテープ収容
室4に導かれる。テープ収容室4に入った光は、引出さ
れたテープが走行するテープ走行路を通過した後に、テ
ープ収容室4を構成する壁部16cのセンサー光路用孔
17c、透明部材であるテープパッド18のセンサー光
路用孔18a、カセット側面の壁部16dのセンサー光
路用孔17dを通ってテープカセットの外部に導かれて
受光素子13bに達する。
【0007】上記構成において、発光素子12から右方
向に進む光が各センサー光路用孔14a,14bを通っ
てテープ走行路に達し、テープ走行路上のテープが磁気
記録層テープ部であれば光を透過しないため受光素子1
3aに光が到達せず、又、テープ走行路上のテープが光
透過性の高いリーダテープ部であれば光を透過し、この
光が各センサー光路用孔14c〜14eを通って受光素
子13aに光が到達する。発光素子12から左方向に進
む光は、各センサー光路用孔17a,17bを通ってテ
ープ走行路に達し、テープ走行路上のテープが磁気記録
層テープ部であれば光を透過しないため受光素子13b
に光が到達せず、又、テープ走行路上のテープが光透過
性の高いリーダテープ部であれば光を透過し、この光が
各センサー光路用孔17c,18a,17dを通って受
光素子13bに光が到達する。このようにテープ走行路
上のテープが磁気記録層テープ部の場合とリーダテープ
部の場合とで、受光素子13a,13bの出力電圧に差
が生じることを利用してテープエンドか否かを検出する
ものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、発光素子1
2からの光は、受光素子13a,13bに向かって直進
する成分ばかりではなくそれ以外の成分の光の内にはリ
ール5のフランジ等で反射され、テープ走行路を通るこ
となく受光素子13a,13bまで達することもある。
このような不要光は、カセットケース1自体が黒色等の
不透明な材質で形成されている場合には受光素子13
a,13bまで達する光量が非常に低いため、受光素子
13a,13bが誤動作するおそれがない。ところが、
カセットケース1自体を透明度の高い材質で形成したい
という要請があり、透明度の高い材質で形成した場合に
は上記した不要光が受光素子13a,13bまで達する
光量がレベル全体として高くなると共に、図27の実線
で示すように、光量が周期的に一部高くなる現象が発生
した。
【0009】図25及び図26を用いてその理由を説明
する。従来のリール5の上フランジ5aには、材料コス
ト削減等の理由により開口部8が形成されている。この
開口部8の形状は略直線形状にて形成され、且つ、開口
部8の端面8aが下方を向いている傾斜面として構成さ
れているため、反射方向がフランジ内部空間で、且つ、
全て同一方向となる。又、開口部8の端面8aの位置は
リール5の回転によって移動するため、不要光の反射方
向も順次変化する。つまり、強い光エネルギーを有する
光束がフランジ内部空間内をスキャンし、このスキャン
する光がカセットケース1内で再び反射する等して一定
の反射条件を満たすことによって受光素子13a,13
bまで達し、これにより光量が周期的に一部高くなるた
めである。
【0010】以上より、図27の実線で示すように、カ
セットケース1を透明度の高い材質で形成する場合にあ
ってはリーダテープ部を検出していないにもかかわらず
受光素子13a,13bの受光出力の全体レベルがあが
り、且つ、その上に受光出力の一部が周期的に高くなる
ため、テープエンド検出の誤動作が発生する。
【0011】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、カセットケースを透明度の高
い材質で形成する場合にあって、テープエンド検出の誤
動作を防止できるテープカセットを提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、一対
のテープ収容室に一対のリールを回転自在に設け、この
一対のリールにテープを巻回して収容し、このテープが
磁気記録層テープ部とこの両端側に付加された光透過性
の高いリーダテープ部とから成り、記録再生装置に装着
された状態では、記録再生装置の発光素子からの光が前
記テープ収容室に導かれ、且つ、前記テープ収容室のテ
ープ走行路を通過した光が前記テープ収容室を抜けて記
録再生装置の受光素子に達するように前記発光素子の位
置と受光素子の位置とを結ぶ直線上に当る各壁部にセン
サー光路用孔を設けたテープカセットにおいて、前記リ
ールの上フランジ及び下フランジの少なくともいずれか
一方に開口部を設け、この開口部の形状を直線部が連続
しない形状として形成したことを特徴とする。
【0013】請求項2の発明は、透明度の高いカセット
ケース内に一対のテープ収容室を設け、この一対のテー
プ収容室に一対のリールを回転自在に設け、この一対の
リールにテープを巻回して収容し、このテープが磁気記
録層テープ部とこの両端側に付加された光透過性の高い
リーダテープ部とから成り、記録再生装置に装着された
状態では、記録再生装置の発光素子からの光が前記テー
プ収容室に導かれ、且つ、前記テープ収容室のテープ走
行路を通過した光が前記テープ収容室を抜けて記録再生
装置の受光素子に達するように前記発光素子の位置と受
光素子の位置とを結ぶ直線上に当る各壁部にセンサー光
路用孔を設けたテープカセットにおいて、前記リールの
上フランジ及び下フランジの少なくともいずれか一方に
開口部を設け、この開口部の端面をフランジ外側を向く
傾斜面若しくは垂直面として形成したことを特徴とす
る。
【0014】請求項3の発明は、透明度の高いカセット
ケース内に一対のテープ収容室を設け、この一対のテー
プ収容室に一対のリールを回転自在に設け、この一対の
リールにテープを巻回して収容し、このテープが磁気記
録層テープ部とこの両端側に付加された光透過性の高い
リーダテープ部とから成り、記録再生装置に装着された
状態では、記録再生装置の発光素子からの光が前記テー
プ収容室に導かれ、且つ、前記テープ収容室のテープ走
行路を通過した光が前記テープ収容室を抜けて記録再生
装置の受光素子に達するように前記発光素子の位置と受
光素子の位置とを結ぶ直線上に当る各壁部にセンサー光
路用孔を設けたテープカセットにおいて、前記リールの
上フランジ及び下フランジを開口部を有さないものとし
て形成したことを特徴とする。
【0015】請求項4の発明は、前記請求項1〜請求項
3のいずれかに記載のテープカセットにおいて、前記発
光素子からの光が前記テープ収容室から抜ける直後の前
記センサー光路用孔及びその次の前記センサー光路用孔
の少なくともいずれか一方の周囲に、遮光効果を有する
遮光部を設けたことを特徴とするテープカセット。
【0016】請求項5の発明は、前記請求項1〜請求項
4のいずれかに記載のテープカセットにおいて、前記テ
ープ収容室に隣接して蓋ロック収容室を設け、この蓋ロ
ック収容室に蓋ロック部材を配置し、この蓋ロック部材
に遮光効果を有する筒状突起部を設け、この筒状突起部
には前記蓋ロック部材がロック解除位置に位置する状態
にあって、前記発光素子の位置と受光素子の位置とを結
ぶ直線上に配置されるセンサー光路用孔を設けたことを
特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0018】図1及び図2は本発明の第1実施形態を示
し、図1(A)は下ケース部2の平面図、図1(B)は
リール5の平面図、図2はテープカセットの概略縦断面
図である。図1及び図2において、この第1実施形態と
前記従来例とを比較して同一構成箇所については重複説
明を回避するためその説明を省略し、異なる構成箇所の
みを説明する。
【0019】即ち、この第1実施形態では、カセットケ
ースは透明度の高い材料から形成されている。この明細
書にあって、透明度が高いとは、光透過率が1パーセン
ト以上をいう。又、従来例のように各リール5の上フラ
ンジ5aには3箇所に開口部8が設けられているが、そ
の開口部8の形状が円形にて形成されている。他の構成
は同一であるため、図面に同一符号を付してその説明を
省略する。
【0020】上記構成において、発光素子12からの左
右各光の内で受光素子13a,13bに直進する光22
は、各センサー光路用孔14a,14b,17a,17
bを通ってテープ走行路に達し、テープ走行路上のテー
プTが磁気記録層テープ部であれば光を透過しないため
受光素子13a,13bに光が到達せず、又、テープ走
行路上のテープTが光透過性の高いリーダテープ部であ
れば光を透過し、この光が各センサー光路用孔14c〜
14e,17c,18a,17dを通って受光素子13
a,13bに到達する。
【0021】また、発光素子12の内で受光素子13,
13bに向かって直進しない不要光23の一部は、リー
ル5の上,下フランジ5a,5bの内面等で反射される
が、開口部8の形状が円形であるため、図1(B)に示
すように、開口部8の端面で反射される光は全て異なる
方向に射出される。従って、強い光エネルギーを有する
光束がフランジ内部空間内をスキャンすることがなく、
不要光はテープ走行路を通ることなく受光素子13a,
13bまで達する割合が非常に低くなるため、カセット
ケース1を透明度の高い材質で形成する場合にあって、
テープエンド検出の誤動作を防止できる。この第1実施
形態の場合の受光出力はほぼ図27の一点鎖線に近いフ
ラット又は若干減衰した特性を示す。
【0022】図3は本発明の第2実施形態を示し、リー
ル5の平面図である。図3において、この第2実施形態
と前記第1実施形態とを比較するにリール5の開口部8
の形状が波状の曲線若しくは直線で方形状に形成されて
いる点が異なる。他の構成は同一である。この第2実施
形態にあっても、開口部8の端面で反射される光はほと
んど全て異なる方向に射出されるため、前記第1実施形
態と同様な作用・効果が得られる。この第2実施形態の
場合の受光出力は図27の一点鎖線に近いフラット又は
若干減衰した特性を示す。
【0023】つまり、第1実施形態では開口部8の形状
を円形に、第2実施形態では開口部8の形状を波状の曲
線若しくは直線で方形状に構成したが、本発明では、開
口部8の端面で反射される光が同一方向に反射しないよ
うに、開口部8の形状を直線部が連続しない形状として
形成すれば良い。
【0024】図4(A),(B)は本発明の第3実施形
態を示し、図4(A)はリール5の平面図、図4(B)
は図4(A)のA−A線断面図である。図4(A),
(B)において、この第3実施形態と前記従来例とを比
較するに、カセットケースが透明度の高い材料から構成
され、又、リール5の上フランジ5aに形成された開口
部8の端面8aが上方を向く傾斜面として形成されてい
る点が異なる。他の構成は同一である。この第3実施形
態にあっては、図4(B)に示すように、開口部8の端
面で反射される光はフランジ外部空間に射出される。従
って、受光素子13a,13bが発光素子12と略同一
平面内に配置されるため、受光素子13a,13bまで
達する光(光の割合)が更に低くなり、カセットケース
1を透明度の高い材質で形成する場合にあって、テープ
エンド検出の誤動作を防止できる。この第3実施形態の
場合の受光出力は図27の一点鎖線に近いフラット又は
若干減衰した特性を示す。
【0025】図4(C)は前記第3実施形態の変形例を
示し、リール5の一部断面図である。この変形例では開
口部8の端面が垂直面として構成されている。図4
(C)に示すように、この変形例でも開口部8の端面で
反射される光はフランジ外部空間に射出されるため、第
3実施形態と同様な作用・効果が得られる。
【0026】前記第1〜第3実施形態にあっては、所定
の開口部8がリール5の上フランジ5aに設けた場合を
示したが、下フランジ5bに設けても、又、上フランジ
5a及び下フランジ5bの双方に設けても良い。
【0027】図5は本発明の第4実施形態を示し、図5
(A)はリール5の平面図、図5(B)は図5(A)の
B−B線断面図である。図5(A),(B)において、
この第4実施形態と前記従来例とを比較するに、カセッ
トケースが透明度の高い材料から構成され、又、リール
5の上フランジ5a及び下フランジ5bには開口部が形
成されていない点が異なる。他の構成は同一である。こ
の第4実施形態にあっては、上フランジ5aと下フラン
ジ5bの内面で反射され、その反射方向がリール5の回
転にかかわらず同一であるため、強い光エネルギーを有
する光束がフランジ内部空間内をスキャンすることがな
い。従って、不要光はテープ走行路を通ることなく受光
素子13a,13bまで達する割合が一律となり、受光
出力が周期的に強くなることがないため、カセットケー
ス1を透明度の高い材質で形成する場合にあって、テー
プエンド検出の誤動作を防止できる。この第4実施形態
の場合の受光出力は図27の一点鎖線で示すような特性
を示す。
【0028】尚、前記第1〜第4実施形態にあって、上
フランジ5a及び下フランジ5bを反射光の減衰する材
料や色(例えば黒色)にて構成すれば、より効果的であ
る。
【0029】尚、前記第1〜第4実施形態にあっては、
一対のリール5,5の双方に不要光対策を施したが、い
ずれか一方にのみ不要光対策を施しても良い。つまり、
右側のリール5に不要光対策をすればテークアップ側
(テープ巻取側)のテープエンド検出、左側のリール5
に不要光対策をすればサプライ側(テープ供給側)のテ
ープエンド検出についてそれぞれ効果がある。
【0030】次に、前記第1〜第4実施形態に対して付
加した場合に効果的な実施形態を説明する。第5実施形
態〜第11実施形態は、テークアップ側(テープ巻取
側)のテープエンド検出に係わる構成について、第12
実施形態〜第16実施形態は、サプライ側(テープ供給
側)のテープエンド検出に係わる構成についてそれぞれ
記載されている。
【0031】図6及び図7は本発明の第5実施形態を示
し、図6はテープカセットの概略断面図、図7は図1
(A)のE部分の斜視図である。図6及び図7におい
て、この第5実施形態と前記従来例とを比較して同一構
成箇所については重複説明を回避するためその説明を省
略し、異なる構成箇所のみを説明する。尚、図6及び図
7において、従来例と同一構成箇所には理解容易のため
に同一符号を付してある。以降の図面でも同様である。
【0032】即ち、図6及び図7に示すように、発光素
子12からの光が右側(テープ巻取側)のテープ収容室
4から抜ける直後の前記センサー光路用孔14cの周囲
に遮光部15である遮光部材20が貼着されている。遮
光部材20は遮光効果のある材料や色から形成され、セ
ンサー光路用孔14cに対応する箇所にセンサー光路用
孔21が設けられている。
【0033】遮光部材20は、発光素子12の位置と受
光素子13aの位置とを直線L1で結ぶ光路中心から左
右各々の幅Dが略1mm以上で、且つ、前記壁部10c
の高さ全体に亘って設けられている。左右各々の幅Dを
略1mm以上とする理由については、下記に詳述する。
【0034】尚、図7は下ケース部2しか表示されてい
ないが、上ケース3にも対向位置に壁部(図示せず)を
有し、ここでいう壁部10cの高さ全体とは下ケース部
2と上ケース部3との両方を合わせた高さをいう。以降
の図面においても下ケース部2しか表示されていない
が、上ケース3にも対向位置に壁部(図示せず)を有
し、加工する場合には下ケースと同様の加工がなされ
る。又、下記する第6実施形態以降の遮光部15も、発
光素子12の位置と受光素子13aの位置とを直線L1
で結ぶ光路中心から左右それぞれ略1mm以上の幅で、
且つ、前記壁部10cの高さ全体に亘って設けられてい
る。
【0035】上記構成において、発光素子12からの光
の内で受光素子13aに直進する光22は、各センサー
光路用孔14a,14bを通ってテープ走行路に達し、
テープ走行路上のテープが磁気記録層テープ部であれば
光を透過しないため受光素子13aに光が到達せず、
又、テープ走行路上のテープが光透過性の高いリーダテ
ープ部であれば光を透過し、この光が各センサー光路用
孔14c〜14eを通って受光素子13aに到達する。
【0036】また、発光素子12の内で受光素子13a
に向かって直進しない不要光23や、テープカセットの
テープ収容室4の上面窓等からカセットケース1内に入
射した不要光23は、リール5のフランジ5a,5bや
カセットケース1の内面等で反射され、テープ走行路を
通ることなく受光素子13aに向かうものがある。受光
素子13aに達する可能性のある不要光23の大部分
は、遮光部材20に当たりここで遮光されるため、受光
素子13aまで達する割合が非常に低くなる。
【0037】つまり、第1〜第4実施形態と組み合わせ
た場合には、従来例のようにリール5の端面8で反射さ
れた、強い光エネルギーを有する光束が上,下フランジ
5a,5b内をスキャンせず、且つ、受光素子13aに
達する可能性のある不要光23の大部分は、遮光部材2
0で遮光されることになる。
【0038】従って、カセットケース1が透明度の高い
材料で形成されている場合においてもテープエンド検出
の誤動作を防止できる。そして、テープカセットの製造
に際して、壁部10cに単に遮光部材20を貼着すれば
良いため、生産効率の極端な低下にならない。又、1カ
所の壁部10cのみで、且つ、カセットケース1の外面
ではない壁部10cに遮光部材20を貼着すれば良いた
め、カセットケース1自体を透明度の高い材質で形成す
る場合にあって、カセットケース1の色として本来意図
している色を極力保持できる。
【0039】図8は、本発明の第6実施形態に係る下ケ
ース部2の要部斜視図(図7に対応)である。図8にお
いて、この第6実施形態では、発光素子12からの光が
テープ収容室4から抜ける直後ではその次の前記センサ
ー光路用孔14dの周囲に遮光部15である遮光部材2
0が貼着されている。他の構成は、前記第5実施形態と
同様であるため、説明を省略する。
【0040】この第6実施形態でおいても、前記第5実
施形態と同様な作用・効果が期待できる。
【0041】また、第5実施形態と第6実施形態の変形
例として、発光素子12からの光がテープ収容室4から
抜ける直後のセンサー光路用孔14c、及び、その次の
センサー光路用孔14dの周囲に共に遮光部材20を貼
着しても良い。この変形例によれば、不要光の遮光効果
をさらに高めることができるため、テープエンド検出の
誤動作をより確実に防止できる。
【0042】図9は、本発明の第7実施形態に係る下ケ
ース部2の要部斜視図(図7に対応)である。図9にお
いて、この第7実施形態では、発光素子12からの光が
テープ収容室4から抜ける直後のセンサー光路用孔14
cの周囲に遮光部15が設けられているが、この遮光部
15はカセットケース1の成形にあって壁部10c自体
を遮光材料にて2色成形することによって構成されてい
る。図9では遮光材料の箇所がハッチングで示されてい
る。
【0043】この第7実施形態においても、前記第5実
施形態と同様に、カセットケースを透明度の高い材質で
構成した場合にあって、テープエンド検出の誤動作を防
止できると共に、カセットケースの色として本来意図し
ている色を極力保持できる。又、テープカセットの製造
に際して、壁部10cを2色成形すれば良いため、生産
効率の極端な低下にならない。
【0044】図10は、本発明の第8実施形態に係る下
ケース部2の要部斜視図(図7に対応)である。図10
において、この第8実施形態では、前記第7実施形態と
比較して、発光素子12からの光がテープ収容室4から
抜ける直後ではなくその次の壁部10dを2色成形した
点が異なる。他の構成は、前記第7実施形態と同様であ
るため、説明を省略する。
【0045】この第8実施形態においても、前記第7実
施形態と同様な作用・効果が期待できる。
【0046】また、第7実施形態と第8実施形態の変形
例として、発光素子12からの光がテープ収容室4から
抜ける直後の壁部10c、及び、その次の壁部10dを
共に遮光材料にて2色成形しても良い。この変形例によ
れば、不要光の遮光効果をさらに高めることができるた
め、テープエンド検出の誤動作をより確実に防止でき
る。又、2色成形する箇所が2カ所になるが、生産効率
の点では第7及び第8実施形態と同じであり不利になら
ない。
【0047】図11及び図12は、本発明の第9実施形
態を示し、図11は下ケース部2の要部斜視図(図7に
対応)、図12は遮光ホルダーの斜視図である。図11
において、この第9実施形態では、発光素子12からの
光がテープ収容室4から抜ける直後の壁部10cに遮光
部15が設けられ、この遮光部15は図12に示す遮光
ホルダー23が壁部10cに装着されることによって構
成されている。
【0048】つまり、前記した各実施形態の壁部10c
のようなセンサー光路用孔が設けられておらず図11の
縦ハッチングで示すエリアが切り欠かれている。そし
て、低く構成された壁部10cに図12に示す遮光ホル
ダー23がその係止片23bを係止することによって装
着されている。遮光ホルダー23は、図12に示すよう
に、遮光効果のある材料や色から構成され、センサー光
路用孔14cに対応する箇所にセンサー光路用孔23a
が設けられていると共に、上下の壁部10cに係止され
る一対の係止片23b,23bが設けられている。
【0049】この第9実施形態においても、前記第5実
施形態と同様に、カセットケースを透明度の高い材質で
構成した場合にあって、テープエンド検出の誤動作を防
止でき、且つ、カセットケースの色として本来意図して
いる色を極力保持できる。又、テープカセットの製造に
際して、壁部10cに遮光ホルダー23を装着すれば良
いため、生産効率の極端な低下にならない。
【0050】図13は、本発明の第10実施形態を示
し、図13は下ケース部2の要部斜視図(図7に対応)
である。図13において、この第10実施形態では、発
光素子12からの光がテープ収容室4から抜ける直後の
次に壁部10dに遮光部15が設けられ、この遮光部1
5は図12に示す遮光ホルダー23が壁部10cに装着
されることによって構成されている。具体的な構成は、
前記第9実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0051】この第10実施形態においても、前記第9
実施形態と同様な作用・効果が期待できる。
【0052】また、第9実施形態と第10実施形態の変
形例として、発光素子12からの光がテープ収容室4か
ら抜ける直後の壁部10c、及び、その次の壁部10d
に共に遮光ホルダー23を装着しても良い。この変形例
によれば、不要光の遮光効果をさらに高めることができ
るため、テープエンド検出の誤動作をより確実に防止で
きる。
【0053】図14は、本発明の第11実施形態を示
し、図14(A)は蓋ロック部材25の側面図、図14
(B)は蓋ロック部材25の正面図である。図14
(A),(B)において、蓋ロック部材25は、図1
(A)の図面に示すように蓋ロック収容室6(図1に示
す)内に配置される。蓋ロック部材25は、遮光効果の
ある材料や色から構成され、プレート部25aと、この
上端に固定された回転支持部25bと、プレート部25
aの下端部に突出して設けられた被押圧部25cと、蓋
(図示せず)を係止する係止爪部25dと、プレート部
25aの略中央で被押圧部25c及び係止爪部25dの
反対側に突出して設けられた筒状突起部25eとから成
る。
【0054】筒状突起部25eの内部にはセンサー光路
用孔26が設けられており、このセンサー光路用孔26
は壁部10a〜10eのセンサー光路用孔14a〜14
eに比べて十分な長さMを有する。筒状突起部25eは
蓋ロック位置(図14(A),(B)の位置)では、下
方に傾斜した状態に位置する。そして、カセット挿入過
程で被押圧部25cが押圧されると、回転支持部25b
を支点として図14(B)の矢印方向に回転してロック
解除位置に位置する。ロック解除位置では、筒状突起部
25eは水平方向に位置し、筒状突起部25eのセンサ
ー光路用孔26が発光素子12の位置と受光素子13a
の位置とを結ぶ直線L1上に配置される。
【0055】この第7実施形態によれば、発光素子12
からの光の内で受光素子13aに直進する光は、テープ
収容室4(図1(A)に示す)を経て蓋ロック収容室6
(図1(A)に示す)に入り、且つ、筒状突起部25e
のセンサー光路用孔26に入射する。この入射した光は
センサー光路用孔26の内面に当ることなく射出してセ
ンサー光路用孔14eを経て受光素子13に到達する。
しかし、上述した不要光は、一般には受光素子13aに
向かって直進せず筒状突起部25eのセンサー光路用孔
26に入射しても長さMのあるセンサー光路用孔26の
内面に当たりその吸収効果によって遮光される。従っ
て、この第11実施形態では、蓋ロック部材25を加工
するだけなので、カセットケースを透明度の高い材質で
形成する場合にあって、テープエンド検出の誤動作を防
止でき、且つ、生産効率の低下にならず大量生産に対応
可能であり、しかも、カセットケースの色として本来意
図している色を保持できる。
【0056】この第14実施形態は、上記した第1〜第
4実施形態に組み合わせても効果があるが、更に前記第
5〜第10実施形態と組み合わせ可能であり、組み合わ
せることによりさらに誤動作防止の効果が向上する。
【0057】尚、第11実施形態では、蓋ロック部材2
5自体を遮光効果のある材料や色から形成したが、筒状
突起部25eのみを遮光効果のある材料や色から形成し
ても良い。但し、第11実施形態のように蓋ロック部材
25自体を遮光効果のある材料や色から構成した方が不
要光の内で蓋ロック部材25のプレート部25a等に当
るものもその吸収効果によって遮光できるため、不要光
の遮光効果が向上し、好ましい。
【0058】図15(A)は、第5実施形態〜第10実
施形態にあって、カセットケースの色が無色(透明)の
ものを使用し、遮光部の左右の各幅(遮光範囲幅)Dを
可変した際のセンサー出力特性線図、図15(B)は遮
光部の左右の各幅(遮光範囲幅)Dを示す図である。
尚、図15(B)の仮想線は、第5実施形態〜第10実
施形態の遮光部15の領域を示している。ここで、上記
説明の繰り返しになるが、遮光部15の左右の各幅Dと
は、発光素子12の位置と受光素子13aの位置とを直
線L1で結ぶ光路中心から左右それぞれの幅をいい、こ
の幅Dを1mm以上に設定すれば所望の遮光効果が得ら
れることを以下に説明する。
【0059】テープエンド検出では、スレッショホール
ド値が3V近辺であり、磁気記録層テープ部の検出状態
であるにもかかわらずセンサー出力電圧が3V以上であ
れば誤動作し、それ以下であれば正常で誤動作しないも
のとする。
【0060】図15(A)に示すように、遮光範囲幅が
ゼロ、即ち、センサー光路用孔14c(又は14d)の
周囲に全く遮光部15を設けなかった場合にはセンサー
出力電圧が5Vであり誤動作する。センサー光路用孔1
4c(又は14d)の周囲に遮光部15を設け、この幅
Dを徐々に大きくすると、センサー出力電圧が徐々に減
少していく。そして、遮光部15の左右の各幅Dが1m
m程度になると、センサー出力電圧が3V以下になり、
遮光部15の左右各々の幅Dが2mm以上になると、セ
ンサー出力電圧が1V以下にまで落ち込む。これは、不
要光が遮光部15で遮光されることによって受光部13
aに達する不要光量が減少するためであるが、受光部1
3aに達する不要光の量が遮光部15の左右の各幅Dに
大きく依存していることを示している。
【0061】ここで、受光部13aに達する不要光とし
ては、リール5のフランジ5a等で反射する上下反射光
と、カセットケース1の壁部で反射する左右反射光とが
あるが、上下反射光が受光部13aに達する確率が非常
に高く、この上下反射光が遮光部15で遮光されるから
である。つまり、センサー光路用孔14c(又は14
d)の周囲の全部を遮光しなくても有効に遮光できる。
【0062】以上より、図15(A)に示すように、セ
ンサー光路用孔14c(又は14d)の横面側を遮光し
なくても、遮光部15の左右の各幅Dを1mm以上に設
定すれば3V以下のセンサー出力が保持でき誤動作のお
それがないことが分かる。
【0063】図16及び図17は本発明の第12実施形
態を示し、図16はテープカセットの概略縦断面図、図
17は下ケース部の要部(図1(A)のF部分に相当)
の斜視図である。図16及び図17において、この第1
2実施形態と前記従来例とを比較して同一構成箇所につ
いては重複説明を回避するためその説明を省略し、異な
る構成箇所のみを説明する。
【0064】即ち、図17に示すように、発光素子12
からの光が左側(サプライ側)のテープ収容室4から抜
ける直後の壁部16cのセンサー光路用孔17cの周囲
に遮光部15が設けられている。この遮光部15は、前
記第5実施形態のように遮光効果のある材料や色から形
成された遮光部材を壁部16cに貼着すること、又は、
前記第7実施形態のようにカセットケース1の成形にあ
って壁部16c自体を遮光材料にて2色成形すること、
又は、前記第9実施形態のように遮光ホルダーを壁部1
6cに装着することによって構成される。
【0065】尚、サプライ側のテープエンド検出におい
ても、遮光部15は、発光素子12の位置と受光素子1
3bの位置とを直線L2で結ぶ光路中心から左右各々の
幅が略1mm以上で、且つ、前記壁部16cの高さ全体
に亘って設けられている。以降の第13,第14,第1
6実施形態においても同様である。左右各々の幅を略1
mm以上とする理由については、上記した理由による。
【0066】上記構成において、発光素子12からの光
の内で受光素子13bに直進する光22は、各センサー
光路用孔17a,17bを通ってテープ走行路に達し、
テープ走行路上のテープTが磁気記録層テープ部であれ
ば光を透過しないため受光素子13bに光が到達せず、
又、テープ走行路上のテープTが光透過性の高いリーダ
テープ部であれば光を透過し、この光が各センサー光路
用孔17c,18a,17dを通って受光素子13bに
到達する。
【0067】また、発光素子12の内で受光素子13b
に向かって直進しない不要光23や、テープカセットの
テープ収容室4の上面窓等からカセットケース1内に入
射した不要光23は、リール5の上,下フランジ5a,
5bやカセットケース1の内面等で反射され、テープ走
行路を通ることなく受光素子13bに向かうものがあ
る。受光素子13bに達する可能性のある不要光23の
大部分は、遮光部15に当たりここで遮光されるため、
受光素子13bまで達する割合が非常に低くなる。
【0068】つまり、前記第1〜第4実施形態と組み合
わせた場合には、従来例のようにリール5の端面8で反
射された、強い光エネルギーを有する光束が上,下フラ
ンジ5a,5b内をスキャンせず、且つ、受光素子13
bに達する可能性のある不要光23の大部分は、遮光部
材20で遮光されることになる。
【0069】従って、カセットケース1が透明度の高い
材質で形成した場合にあって、テープエンド検出の誤動
作を防止できる。そして、テープカセットの製造に際し
て、壁部16cに単に遮光部材を貼着したり、又は、テ
ープカセットの製造に際して壁部16cを2色成形した
り、又は、壁部16cに遮光ホルダーを装着したりすれ
ば良いため、生産効率の極端な低下にならない。又、1
カ所の壁部16cのみで、且つ、カセットケース1の外
面ではない壁部16cに遮光部材を貼着したり、又は、
テープカセットの製造に際して壁部16cを2色成形し
たり、又は、壁部16cに遮光ホルダーを装着したりす
れば良いため、カセットケース自体を透明度の高い材質
で形成する場合にあって、カセットケースの色として本
来意図している色を極力保持できる。
【0070】図18は本発明の第13実施形態に係るケ
ース部2の要部斜視図である。図18において、この第
13実施形態では、発光素子12からの光が左側(サプ
ライ側)のテープ収容室4から抜ける直後ではなくその
次の壁部16dのセンサー光路用孔17dの周囲に遮光
部15が設けられている。この遮光部15の構成は、前
記第12実施形態のものと同様である。
【0071】この第13実施形態においても、前記第1
2実施形態と同様な作用・効果が期待できる。
【0072】また、第12実施形態と第13実施形態の
変形例として、発光素子12からの光がテープ収容室4
から抜ける直後のセンサー光路用孔17c、及び、その
次のセンサー光路用孔17dの周囲に共に遮光部15を
設けても良い。この変形例によれば、不要光の遮光効果
をさらに高めることができるため、テープエンド検出の
誤動作をより確実に防止できる。但し、遮光部15の設
置箇所が2カ所になるため、生産効率の点で若干不利に
なる。
【0073】図19及び図20は本発明の第14実施形
態を示し、図19は下ケース部2の要部斜視図、図20
はテープパッドの斜視図である。図19及び図20にお
いて、この第14実施形態では、発光素子12からの光
がテープ収容室4から抜ける直後の壁部16cのセンサ
ー光路用孔17cと、その次の壁部16dのセンサー光
路用孔17dとの間に配置されるテープパッド18自体
が遮光部15として構成されている。つまり、従来では
テープパッド18が透明な部材にて構成されていたが、
本実施形態ではこれを遮光効果のある材料や色から形成
することによって遮光部15として構成するものであ
る。尚、図19にあって、30はテープガイドであり、
テープパッド18はテープガイド30と壁部16c間の
間に配置されてテープの弛みを防止するものである。
【0074】この第14実施形態においても、前記第1
2,第13実施形態と略同様な作用、効果が期待でき
る。又、この第14実施形態では当然に必要なテープパ
ッド18の取付け工程を行えば良いため、他の実施形態
よりも生産効率の向上となる。
【0075】図21は本発明の第15実施形態に係るケ
ース部2の要部斜視図である。図21において、この第
15実施形態では、発光素子12からの光が左側(サプ
ライ側)のテープ収容室4から抜ける直後の壁部16c
のセンサー光路用孔17cと、その次の壁部16dのセ
ンサー光路用孔17dとの間で、且つ、テープ走行の支
障にならない位置に遮光部15である筒状遮光部材31
が設けられている。筒状遮光部材31は、遮光効果のあ
る材料や色から構成され、内部に長さNのセンサー光路
用孔31aを有する。
【0076】筒状遮光部材31のセンサー光路用孔31
aは、テープ走行の支障にならない限り長く設定するの
が好ましく、センサー光路用孔31aの中心は発光素子
12の位置と受光素子13bの位置とを結ぶ直線L2上
に配置される。又、センサー光路用孔31aの径は少な
くとも各センサー光路用孔17a〜17dと同径に設定
されている。
【0077】この第15実施形態では、前記第11実施
形態と同様な遮光効果が期待できる。つまり、不要光
は、一般には受光素子13bに向かって直進せず筒状遮
光部材31のセンサー光路用孔31aに入射しても長さ
Nのある内面に当たりその吸収効果によって遮光され
る。従って、この第15実施形態では、筒状遮光部材3
1を付加するだけで、カセットケース1の材質(色、透
明度、反射率)にかかわらずテープエンド検出の誤動作
を防止でき、且つ、生産効率の低下にならず大量生産に
対応可能であり、しかも、カセットケース1自体を透明
度の高い材質で形成する場合にあって、カセットケース
1の色として本来意図している色を保持することができ
る。
【0078】図22は本発明の第16実施形態に係るケ
ース部2の要部斜視図である。図22において、この第
16実施形態では、前記第15実施形態と同様に、発光
素子12からの光が左側(サプライ側)のテープ収容室
4から抜ける直後の壁部16cのセンサー光路用孔17
cと、その次の壁部16dのセンサー光路用孔17dと
の間で、且つ、テープ走行の支障にならない位置に遮光
部15である遮光壁部32が新たに設けられている。遮
光壁部32は、遮光効果のある材料や色から形成されて
いる。この遮光壁部32にはセンサー光路用孔32aが
形成され、このセンサー光路用孔32aの中心は発光素
子12の位置と受光素子13bの位置とを結ぶ直線L2
上に配置される。又、センサー光路用孔32aの大きさ
は少なくとも各センサー光路用孔17a〜17dと同程
度に設定されている。この遮光壁部32はカセットケー
スの製造後に別途装着したり、又は、カセットケースを
製造する際に2色成形により形成される。
【0079】この第16実施形態では、前記第12,第
13実施形態と同様な遮光効果が期待できる。
【0080】又、第15又は第16実施形態は、上記し
た第1〜第4実施形態に組み合わせても効果があるが、
更に前記第12〜第14実施形態と組み合わせ可能であ
り、組み合わせることによりさらに誤動作防止の効果が
向上する。
【0081】尚、前記第5〜第11実施形態のテークア
ップ側のテープエンド検出に係わる構成については、前
記第15及び第16実施形態に開示した遮光手段を示さ
なかったが、テークアップ側についても第15及び第1
6実施形態に開示した遮光手段を適用することができ
る。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、一対のテープ収容室に一対のリールを回転自在
に設け、この一対のリールにテープを巻回して収容し、
このテープが磁気記録層テープ部とこの両端側に付加さ
れた光透過性の高いリーダテープ部とから成り、記録再
生装置に装着された状態では、記録再生装置の発光素子
からの光が前記テープ収容室に導かれ、且つ、前記テー
プ収容室のテープ走行路を通過した光が前記テープ収容
室を抜けて記録再生装置の受光素子に達するように前記
発光素子の位置と受光素子の位置とを結ぶ直線上に当る
各壁部にセンサー光路用孔を設けたテープカセットにお
いて、前記リールの上フランジ及び下フランジの少なく
ともいずれか一方に開口部を設け、この開口部の形状を
直線部が連続しない形状として形成したので、リールの
開口部の端面で反射される不要光が同一方向ではなく異
なる方向に反射されるため、カセットケースを透明度の
高い材質で形成する場合にあって、テープエンド検出の
誤動作を防止できる。
【0083】請求項2の発明によれば、透明度の高いカ
セットケース内に一対のテープ収容室を設け、この一対
のテープ収容室に一対のリールを回転自在に設け、この
一対のリールにテープを巻回して収容し、このテープが
磁気記録層テープ部とこの両端側に付加された光透過性
の高いリーダテープ部とから成り、記録再生装置に装着
された状態では、記録再生装置の発光素子からの光が前
記テープ収容室に導かれ、且つ、前記テープ収容室のテ
ープ走行路を通過した光が前記テープ収容室を抜けて記
録再生装置の受光素子に達するように前記発光素子の位
置と受光素子の位置とを結ぶ直線上に当る各壁部にセン
サー光路用孔を設けたテープカセットにおいて、前記リ
ールの上フランジ及び下フランジの少なくともいずれか
一方に開口部を設け、この開口部の端面をフランジ外側
を向く傾斜面若しくは垂直面として形成したので、リー
ルの開口部の端面で反射される不要光がフランジ外側空
間側に反射されるため、カセットケースを透明度の高い
材質で形成する場合にあって、テープエンド検出の誤動
作を防止できる。
【0084】請求項3の発明によれば、透明度の高いカ
セットケース内に一対のテープ収容室を設け、この一対
のテープ収容室に一対のリールを回転自在に設け、この
一対のリールにテープを巻回して収容し、このテープが
磁気記録層テープ部とこの両端側に付加された光透過性
の高いリーダテープ部とから成り、記録再生装置に装着
された状態では、記録再生装置の発光素子からの光が前
記テープ収容室に導かれ、且つ、前記テープ収容室のテ
ープ走行路を通過した光が前記テープ収容室を抜けて記
録再生装置の受光素子に達するように前記発光素子の位
置と受光素子の位置とを結ぶ直線上に当る各壁部にセン
サー光路用孔を設けたテープカセットにおいて、前記リ
ールの上フランジ及び下フランジを開口部を有さないも
のとして構成したので、リールの上フランジ及び下フラ
ンジの内面で反射され、その反射方向がリールの回転に
かかわらず同一であり、強い光エネルギーを有する光束
がフランジ内部空間内をスキャンすることがなく周期的
に強い不要光が受光素子に達しないため、カセットケー
スを透明度の高い材質で形成する場合にあって、テープ
エンド検出の誤動作を防止できる。
【0085】請求項4の発明によれば、前記請求項1〜
請求項3のいずれかに記載のテープカセットにおいて、
前記発光素子からの光が前記テープ収容室から抜ける直
後の前記センサー光路用孔及びその次の前記センサー光
路用孔の少なくともいずれか一方の周囲に、遮光効果を
有する遮光部を設けたので、この遮光部で不要光が受光
素子に達する可能性を低減できるため、更に確実にテー
プエンド検出の誤動作を防止できる。
【0086】請求項5の発明によれば、前記請求項1〜
請求項4のいずれかに記載のテープカセットにおいて、
前記テープ収容室に隣接して蓋ロック収容室を設け、こ
の蓋ロック収容室に蓋ロック部材を配置し、この記蓋ロ
ック収容室に配置される蓋ロック部材に遮光効果を有す
る筒状突起部を設け、この筒状突起部には前記蓋ロック
部材がロック解除位置に位置する状態にあって、前記発
光素子の位置と受光素子の位置とを結ぶ直線上に配置さ
れるセンサー光路用孔を設けたので、不要光が筒状突起
部のセンサー光路用孔に入射してもセンサー光路用孔の
内面に当たりその吸収効果によって遮光されるため、更
に確実にテープエンド検出の誤動作を防止でき、且つ、
テープカセットの大量生産に対応可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示し、(A)は下ケー
ス部の平面図、(B)はリールの平面図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示し、テープカセット
の概略縦断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示し、リールの平面図
である。
【図4】本発明の第3実施形態を示し、図(A)はリー
ルの平面図、(B)は図4(A)のA−A線断面図、
(C)は第3実施形態の変形例を示し、リールの一部断
面図である。
【図5】本発明の第4実施形態を示し、(A)はリール
の平面図、(B)は図5(A)のB−B線断面図であ
る。
【図6】本発明の第5実施形態を示し、テープカセット
の概略断面図である。
【図7】本発明の第5実施形態を示し、図1(A)のE
部分の斜視図である。
【図8】本発明の第6実施形態に係る下ケース部の要部
斜視図(図7に対応)である。
【図9】本発明の第7実施形態に係る下ケース部の要部
斜視図(図7に対応)である。
【図10】本発明の第8実施形態に係る下ケース部の要
部斜視図(図7に対応)である。
【図11】本発明の第9実施形態を示し、下ケース部の
要部斜視図(図7に対応)である。
【図12】本発明の第9実施形態を示し、遮光ホルダー
の斜視図である。
【図13】本発明の第10実施形態を示し、下ケース部
の要部斜視図(図7に対応)である。
【図14】本発明の第11実施形態を示し、(A)は蓋
ロック部材の側面図、(B)は蓋ロック部材の正面図で
ある。
【図15】(A)は、第5実施形態〜第10実施形態に
あって、カセットケースの色が無色(透明)のものを使
用し、遮光部の左右の各幅(遮光範囲幅)Dを可変した
際のセンサー出力特性線図、(B)は遮光部の左右の各
幅(遮光範囲幅)Dを示す図である。
【図16】本発明の第12実施形態を示し、テープカセ
ットの概略断面図である。
【図17】本発明の第12実施形態を示し、下ケース部
の要部(図1(A)のF部分に相当)の斜視図である。
【図18】本発明の第13実施形態を示し、下ケース部
の要部斜視図である。
【図19】本発明の第14実施形態を示し、下ケース部
の要部斜視図である。
【図20】本発明の第14実施形態に係るテープパッド
の斜視図である。
【図21】本発明の第15実施形態を示し、下ケース部
の要部斜視図である。
【図22】本発明の第16実施形態を示し、下ケース部
の要部斜視図である。
【図23】従来例のテープカセットの一部切欠斜視図で
ある。
【図24】従来例のテープカセットの概略断面図であ
る。
【図25】従来例のテープカセットのリールの平面図で
ある。
【図26】図25のM−M線断面図である。
【図27】従来例と第1〜第4実施形態のリール回転角
とセンサ出力の関係を比較して示す説明図である。
【符号の説明】
1 カセットケース 4 テープ収容室 5 リール 5a 上フランジ 5b 下フランジ 8 開口部 8a 開口部の端面 10a〜10e,16a〜16d 壁部 12 発光素子 13a,13b 受光素子 14a〜14e,17a〜17d センサー光路用孔 15 遮光部 25 蓋ロック部材 26 センサー光路用孔 L1,L2 発光素子と受光素子とを結ぶ直線 T テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 久重 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明度の高いカセットケース内に一対の
    テープ収容室を設け、この一対のテープ収容室に一対の
    リールを回転自在に設け、この一対のリールにテープを
    巻回して収容し、このテープが磁気記録層テープ部とこ
    の両端側に付加された光透過性の高いリーダテープ部と
    から成り、記録再生装置に装着された状態では、記録再
    生装置の発光素子からの光が前記テープ収容室に導か
    れ、且つ、前記テープ収容室のテープ走行路を通過した
    光が前記テープ収容室を抜けて記録再生装置の受光素子
    に達するように前記発光素子の位置と受光素子の位置と
    を結ぶ直線上に当る各壁部にセンサー光路用孔を設けた
    テープカセットにおいて、前記リールの上フランジ及び
    下フランジの少なくともいずれか一方に開口部を設け、
    この開口部の形状を直線部が連続しない形状として形成
    したことを特徴とするテープカセット。
  2. 【請求項2】 透明度の高いカセットケース内に一対の
    テープ収容室を設け、この一対のテープ収容室に一対の
    リールを回転自在に設け、この一対のリールにテープを
    巻回して収容し、このテープが磁気記録層テープ部とこ
    の両端側に付加された光透過性の高いリーダテープ部と
    から成り、記録再生装置に装着された状態では、記録再
    生装置の発光素子からの光が前記テープ収容室に導か
    れ、且つ、前記テープ収容室のテープ走行路を通過した
    光が前記テープ収容室を抜けて記録再生装置の受光素子
    に達するように前記発光素子の位置と受光素子の位置と
    を結ぶ直線上に当る各壁部にセンサー光路用孔を設けた
    テープカセットにおいて、前記リールの上フランジ及び
    下フランジの少なくともいずれか一方に開口部を設け、
    この開口部の端面をフランジ外側を向く傾斜面若しくは
    垂直面として形成したことを特徴とするテープカセッ
    ト。
  3. 【請求項3】 透明度の高いカセットケース内に一対の
    テープ収容室を設け、この一対のテープ収容室に一対の
    リールを回転自在に設け、この一対のリールにテープを
    巻回して収容し、このテープが磁気記録層テープ部とこ
    の両端側に付加された光透過性の高いリーダテープ部と
    から成り、記録再生装置に装着された状態では、記録再
    生装置の発光素子からの光が前記テープ収容室に導か
    れ、且つ、前記テープ収容室のテープ走行路を通過した
    光が前記テープ収容室を抜けて記録再生装置の受光素子
    に達するように前記発光素子の位置と受光素子の位置と
    を結ぶ直線上に当る各壁部にセンサー光路用孔を設けた
    テープカセットにおいて、前記リールの上フランジ及び
    下フランジを開口部を有さないものとして形成したこと
    を特徴とするテープカセット。
  4. 【請求項4】 前記請求項1〜請求項3のいずれかに記
    載のテープカセットにおいて、 前記発光素子からの光が前記テープ収容室から抜ける直
    後の前記センサー光路用孔及びその次の前記センサー光
    路用孔の少なくともいずれか一方の周囲に、遮光効果を
    有する遮光部を設けたことを特徴とするテープカセッ
    ト。
  5. 【請求項5】 前記請求項1〜請求項4のいずれかに記
    載のテープカセットにおいて、 前記テープ収容室に隣接して蓋ロック収容室を設け、こ
    の蓋ロック収容室に蓋ロック部材を配置し、この蓋ロッ
    ク部材に遮光効果を有する筒状突起部を設け、この筒状
    突起部には前記蓋ロック部材がロック解除位置に位置す
    る状態にあって、前記発光素子の位置と受光素子の位置
    とを結ぶ直線上に配置されるセンサー光路用孔を設けた
    ことを特徴とするテープカセット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6742334B2 (en) 2002-08-29 2004-06-01 Qun Fan Speed regulation jack and method of operation

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