JP2001034941A - 光ディスク装置と光ディスクの判別方法 - Google Patents

光ディスク装置と光ディスクの判別方法

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JP2001034941A
JP2001034941A JP11209837A JP20983799A JP2001034941A JP 2001034941 A JP2001034941 A JP 2001034941A JP 11209837 A JP11209837 A JP 11209837A JP 20983799 A JP20983799 A JP 20983799A JP 2001034941 A JP2001034941 A JP 2001034941A
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JP
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disk
laser beam
dvd
electric signal
signal
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JP11209837A
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English (en)
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展久 ▲吉▼田
Nobuhisa Yoshida
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、反射率の差が小さく信号のレベ
ルでは正確なディスク判別が行えない場合に、フォーカ
スをかけるだけでヘッダ部の有無、ヘッダ部の数を観測
し、装着されているディスクの種類を推定することがで
きる。また、トラッキングをかけて実際にデータを読取
る前にディスクの素性を推定できる。 【解決手段】 この発明は、反射率の差が小さく信号の
レベルでは正確なディスク判別が行えない場合に、フォ
ーカスをかけるだけでヘッダ部の有無、ヘッダ部の数を
観測し、装着されているディスクの種別を判別するよう
にしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、種々の光ディス
クに対してデータを記録したり、それらの光ディスクに
記録されているデータを再生する記録、再生用の光ディ
スク装置と、この光ディスク装置に装着される光ディス
クの種別を判別する光ディスクの判別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学ヘッドに搭載された半導体レ
ーザ発振器から出力されるレーザ光により、光ディスク
(メディア)にデータを記録したり、あるいは光ディス
クに記録されているデータを再生する光ディスク装置が
実用化されている。
【0003】上記光ディスクとしては、CD、CD−R
OM、DVD−ROM、DVD−ビデオに代表される再
生専用型、CD−R、DVD−Rに代表される1回追記
型、コンピュータの外付けメモリに代表される書き換え
可能型の3種類に大別される。
【0004】更に書き換え可能型は、光磁気ディスクと
相変化ディスクに大別される。
【0005】この相変化記録膜を利用した光ディスクに
は、コンピュータの記憶装置としてまた将来ビデオ市場
の置き換えが期待されるDVD−RAMディスクがあ
る。
【0006】このDVD−RAMディスク用のDVD−
RAMドライブは1998年から市場に出ているが、ユ
ーザの要求からCD−Rを始め、書き換え型以外の光デ
ィスクの再生が必須となっており、各社独自の互換技術
を採用している。
【0007】例えばヘッド部については、2つの対物レ
ンズの切り替えを行う方式や、光学ユニットの出し入れ
により焦点位置を変える方式など多数の技術がある。
【0008】各種の光ディスクの再生を行う場合に、D
VD−RAMドライブは装着された光ディスクがどの種
類のものかを短時間に判断しなければいけない。
【0009】光ディスクの判別の方法としては、RF信
号の反射率レベルを比較判別する方法(特開平11−7
710号公報等)、フォーカスエラー信号のレベルから
判断する方法(特開平10−340526号公報等)、
トラッキングエラー信号の振幅から判断する方法(特開
平10−334574号公報)がある。
【0010】CD、CD−ROM、DVD−ROM、D
VD−ビデオしての光ディスクは、AI膜が成膜され反
射率が高いため、この反射率からDVD−RAMディス
クと区別できるようになっている。
【0011】しかし、反射率が低く、似通っている場合
には、判別が難しいものとなっている。
【0012】すなわち、既に市場に出ている第1世代
(2.6GB)のDVD−RAMディスク(反射率:1
5〜25%)、現在規格が検討中である第2世代(4.
7GB)のDVD−RAMディスク(反射率:15〜2
5%)、書き換え可能なCD−RW(反射率:20〜4
0%(650nm)、15〜25%(780nm))、
DVD−RW(反射率:18〜30%)、相変化記録膜
を用いた最初の記録メディアであるPD(反射率:19
〜38%(RW)、24〜48%(WORM))、DV
D−R(反射率:18〜30%(LOW型))等の反射
率が重なっている。
【0013】このため、反射率に基づく信号レベル差以
外に正確に光ディスクを判別する方法が求められる。
【0014】また、DVD−RAMの2世代の光ディス
クを容易に判別する方法も必要である。この将来発売さ
れる第2世代用のDVD−RAMドライブは、第1世代
ディスクも読み書きできる下位互換が必須である。通
常、ディスク最内周部に存在するリードインエンボス部
に光ディスクのバージョン情報が記載されており、メデ
ィアはまず内周部に移動しリードイン情報を確認するも
のが想定されている。
【0015】このようなDVD−RAMの第1世代、第
2世代の光ディスクは、再生互換を優先してフォーマッ
トを決定したため、トラックピッチ、ピットピッチが詰
まっただけで、全体のフォーマットに変更はなく、反射
率などの諸特性も同様である。その一方でヘッダ部の再
生方式は、第1世代の差信号検出方式から和信号検出方
式に変更されており、光ディスクの判別を早々に求めら
れる。また、万が一リードインエンボス部が何等かの問
題で読み出せなくなった場合には、別の判別方法が必要
となる。
【0016】従来はある特定種別の光ディスクと仮定し
て読みにいき、NG(読めなかった場合)になると、別
の種類の光ディスクとして改めて光ディスクを読みにい
くため、光ディスクの挿入後の初期動作にかなり時間を
要していた。
【0017】すなわち、装着された光ディスクの種別を
判別する際に時間がかかっているという欠点があった。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、装着され
た光ディスクの種別を判別する際に時間がかかっている
という欠点を除去するもので、装着された光ディスクの
種別を短時間で確実に判別できる光ディスク装置と光デ
ィスクの判別方法を提供することを目的としている。
【0019】特に、DVD−RAMディスクとそれ以外
の光ディスクの判別とDVD−RAMディスクのバージ
ョン1.0とバージョン2.0の2世代の光ディスクの
判別を正確に行うことができる光ディスク装置と光ディ
スクの判別方法を提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明の光ディスク装
置は、レーザビームを用いてディスクに対するデータの
記録を行ったり、ディスクに記録されているデータを再
生するものにおいて、上記ディスクにレーザビームを照
射する照射手段と、この照射手段によるレーザビームに
対する反射光を電気信号に変換する変換手段と、この変
換手段による電気信号に基づいて、上記照射手段による
レーザビームの焦点位置をそのレーザビームの光軸と平
行する方向へ移動することにより、レーザビームの焦点
位置を上記ディスク上に合わせるフォーカス手段と、上
記フォーカス手段によりフォーカスされている状態で、
上記変換手段による電気信号に基づいて上記ディスクの
最内周位置における1周のヘッダ部の数を判別する第1
の判別手段と、この第1の判別手段により判別した1周
のヘッダ部の数とに基づいて、ディスクの種別を判別す
る第2の判別手段とからなる。
【0021】この発明の光ディスク装置は、レーザビー
ムを用いてディスクに対するデータの記録を行ったり、
ディスクに記録されているデータを再生するものにおい
て、上記ディスクにレーザビームを照射する照射手段
と、この照射手段によるレーザビームに対する反射光を
電気信号に変換する変換手段と、この変換手段による電
気信号に基づいて、上記照射手段によるレーザビームの
焦点位置をそのレーザビームの光軸と平行する方向へ移
動することにより、レーザビームの焦点位置を上記ディ
スク上に合わせるフォーカス手段と、このフォーカス手
段によりフォーカスされている状態で、上記変換手段に
よる電気信号に基づいて上記ディスクの反射率を判別す
る第1の判別手段と、上記フォーカス手段によりフォー
カスされている状態で、上記変換手段による電気信号に
基づいて上記ディスクの最内周位置におけるヘッダ部の
有無を判別する第2の判別手段と、上記フォーカス手段
によりフォーカスされている状態で、上記変換手段によ
る電気信号に基づいて上記ディスクの最内周位置におけ
る1周のヘッダ部の数を判別する第3の判別手段と、上
記第1の判別手段により判別した反射率、上記第2の判
別手段により判別したヘッダ部の有無、上記第3の判別
手段により判別した1周のヘッダ部の数とに基づいて、
ディスクの種別を判別する第4の判別手段とからなる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施形態の光ディスク装置を説明する。
【0023】図1は、光ディスク装置を示すものであ
る。この光ディスク装置は、光ディスク1へデータの記
録したり、この光ディスク1からのデータを再生したり
するものである。
【0024】この光ディスク装置は、DVD−RAMの
みならず他のDVDディスクやCDディスクからもデー
タの読み出しが可能で、書き込みや書換可能なDVDデ
ィスクやCDディスクに対してデータの書き込みや書換
へが可能な装置として構成されている。
【0025】光ディスク1としては、CD、CD−RO
M、DVD−ROM、DVD−ビデオに代表される再生
専用型、CD−R、DVD−Rに代表される1回追記
型、第1世代(Ver.1.0:2.6GB)のDVD
−RAMと第2世代(Ver.2.0:4.7GB)の
DVD−RAMとPDとDVD−RWとCD−RWとに
代表される書き換え可能型などの種々のディスクが装着
(装填)されるようになっている。
【0026】上記光ディスク1はポリカーボネート等の
透明基材からなるディスク基板に、反射膜もしくは情報
の記録再生が可能な記録膜を成膜したもので、例えばC
D系ディスクやDVD系ディスクである。
【0027】上記DVD−RAMとしての光ディスク1
は、図2、図3に示すように、あらかじめトラッキング
用のウォブルされているグルーブとトラックアドレス等
を示すプリピット(エンボスピット)列からなるヘッダ
部51から構成されている。
【0028】すなわち、データ記録時の基準となる信号
を得るため、トラッキング用のグルーブを一定周期でウ
ォブルさせている。この時、ヘッダ部51とトラッキン
グ用のグルーブを一定周期でウォブルさせる信号の位相
は概略合うようにする。
【0029】ヘッダ部51はまず外側にウォブルし、次
に内側にウォブルし、トラッキング用のグルーブのウォ
ブルもまず外側にウォブルし、次に内側にウォブルする
ようになっている。
【0030】上記光ディスク1は、図4に示すように、
内側から順に、リードインエリア42のエンボスデータ
ゾーン(図示しない)と書換え可能なデータゾーン(図
示しない)、データエリア43のゾーン43a、…43
x、およびリードアウトエリア44のデータゾーンから
なり、それぞれのゾーンに対するクロック信号は同一で
あり、各ゾーンに対する光ディスク1の回転数(速度)
と1トラックずつのセクタ数とがそれぞれ異なったもの
となっている。
【0031】リードインエリア42は、複数(189
6)のトラックからなるエンボスデータゾーンと複数の
トラックからなる書換え可能なデータゾーンとからな
る。エンボスデータゾーンは、ブランクゾーン、リファ
レンスシグナルゾーン、ブランクゾーン、コントロール
データゾーン、ブランクゾーンからなる。エンボスデー
タゾーンには、リファレンスシグナルやコントロールデ
ータが製造時に記録されている。書換え可能なデータゾ
ーンは、ガードトラック用のゾーン、ディスクテスト用
のゾーン、ドライブテスト用のゾーン、ディスク識別デ
ータ用のゾーン、および交替管理エリアとしての交替管
理ゾーンにより構成されている。
【0032】データエリア43は、半径方向に複数(V
er.1.0:1888、Ver.2.0:1568)
のトラックからなる複数たとえば24のゾーン43a、
…43xにより構成されている。ただし、ゾーン43a
だけは書換え可能なデータゾーン46を含めて1888
トラック(Ver.1.0)となっている。
【0033】リードアウトエリア44は、複数(Ve
r.1.0:1446、Ver.2.0:983)のト
ラックからなり、上記書換え可能なデータゾーンと同様
に、書換え可能なデータゾーンであり、データゾーンの
記録内容と同じものが記録できるようになっている。
【0034】データエリア43のゾーン43a、…43
xでは、光ディスク1の内周側から外周側に向かうのに
したがって、回転数(速度39.78〜16.91H
z)が遅くなり、1トラックずつのセクタ数(17〜4
0)が増加するようになっている。
【0035】上記データエリア43のゾーン43a、…
43xのトラックには、データの記録の単位としてのE
CC(error correction code )ブロックデータ単位
(たとえば38688バイト)ごとに、データが記録さ
れるようになっている。
【0036】ECCブロックは、2Kバイトのデータが
記録される16個のセクタからなり、各セクタごとにア
ドレスデータとしての4バイト(32ビット)構成のセ
クタID(識別データ)1〜ID16が2バイト構成の
エラー検知コード(IED:IDエラーディテクション
コード)とともにメインデータ(セクタデータ)に付与
され、ECCブロックに記録されるデータを再生するた
めのエラー訂正コードとしての横方向のECC(error
correction code )1と縦方向のECC2が記録される
ようになっている。このECC1、2は、光ディスク1
の欠陥によりデータが再生できなくなることを防止する
ために冗長語としてデータに付与されるエラー訂正コー
ドである。
【0037】各セクタは、172バイトで12行のデー
タにより構成され、各行(ライン)ごとに10バイト構
成の横方向のECC1が付与されているとともに、18
2バイト構成の1行分の縦方向のECC2が付与されて
いる。これにより、後述するエラー訂正回路92は、横
方向のECC1を用いて各ラインごとのエラー訂正処理
を行うとともに、縦方向のECC2を用いて各列ごとの
エラー訂正処理を行うようになっている。
【0038】上記データエリア43のゾーン43a、…
43xのトラックには、図4に示すように、各セクタご
とに、それぞれアドレスとしてのセクタ番号等が記録さ
れているヘッダ部51、…があらかじめプリフォーマッ
ティングされている。
【0039】上記ヘッダ部51は、グルーブの形成時
に、形成されるようになっている。このヘッダ部51
は、複数のピットからなる複数のヘッダ領域により構成
されている。
【0040】この場合、グルーブ用のヘッダ部とランド
用のヘッダ部とが交互(千鳥状)に形成されている。
【0041】1セクタは、2697バイト(bytes)で構
成され、128バイトのヘッダ領域(ヘッダ部51に対
応)51、2バイトのミラー領域、2567バイトの記
録領域から構成されている。
【0042】上記セクタに記録されるチャネルビット
は、8ビットのデータを16ビットのチャネルビットに
8−16コード変調された形式になっている。
【0043】ヘッダ領域51は、光ディスク1を製造す
る際に所定のデータが記録されているエリアである。こ
のヘッダ領域51は、4つのヘッダ領域により構成され
ている。
【0044】次に、上記光ディスク装置の内部構成を図
1を用いて説明する。
【0045】すなわち、光ピックアップ2は、DVD用
の対物レンズ3及びCD用の対物レンズ4を有してい
る。光ピックアップ2内には、DVD用の対物レンズ3
及びCD用の対物レンズ4に対応してDVD用及びCD
用の半導体レーザユニット(図示せず)が設けられ、装
填された光ディスク1がDVDディスク或いはCDディ
スクかに応じてこの半導体レーザユニットの一方が選択
され、レーザ制御ユニット5によって付勢され、それぞ
れ対応する波長のレーザビームを発生する。DVD用及
びCD用の半導体レーザユニットのいずれかが選択され
て付勢されると、光ディスク1に対応するレーザビーム
が対応する対物レンズ3、4に向けられ、この対物レン
ズ3、4によって光ディスク1に収束される。この収束
されたレーザビームで光ディスク1にデータが書き込ま
れ、或いは、再生される。
【0046】また、PD用として、DVD用の対物レン
ズ3や半導体レーザユニット等が用いられて、データが
書き込まれ、或いは、再生される。
【0047】レーザ制御ユニット5は、DVDデータ処
理ユニット6によってその設定がセットされるが、その
設定は、再生信号を得る再生モード、データを記録する
記録モード及びデータを消去する消去モード並びにDV
Dディスクに対するデータ処理を実行するDVDモード
及びCDディスクに対するデータ処理を実行するCDモ
ードで異なっている。即ち、DVDモードでは、DVD
用の半導体レーザユニットが選択されて付勢され、ま
た、CDモードでは、CD用の半導体レーザユニットが
選択されて付勢される。DVD用或いはCD用のレーザ
ビームは、再生モード、記録モード及び消去モードの3
つのモードでそれぞれ異なるレベルのパワーを有し、そ
のモードに対応したパワーのレーザビームが発生される
ように半導体レーザユニットがレーザ制御ユニット5に
よって付勢される。
【0048】DVD用の対物レンズ3及びCD用の対物
レンズ4に対向してDVDディスク或いはCDディスク
が配置されるように、このDVDディスク或いはCDデ
ィスクは、直接或いはディスクカートリッジ1aに収納
されてトレー7によって装置内に搬送される。このトレ
ー7を駆動する為のトレーモータ8が装置内に設けられ
ている。また、装填されたDVDディスク或いはCDデ
ィスクは、スタンパ9によって回転可能にスピンドルモ
ータ10上に保持され、このスピンドルモータ10によ
って回転される。
【0049】スピンドルモータ10の回転軸にエンコー
ダ10aが設けられている。
【0050】このエンコーダ10aは、スリットが設け
られた円盤とこのスリットによりオン、オフする検知器
により構成され、上記スピンドルモータ10の回転に基
づいたパルスが出力されるものである。このエンコーダ
10aからの出力はDVDデータ処理ユニット6内のス
ピンドルモータ制御回路(図示しない)とスピンドルモ
ータ10の(光ディスク1の)1回転に対応する信号を
出力するカウント部30に出力される。
【0051】光ピックアップ2は、図1に示すように、
送りモータ11によって駆動される送り機構(図示せ
ず)上に載置され、この送り機構によって光ディスク1
の半径方向に移動される。
【0052】光ピックアップ2は、その内にレーザビー
ムを検出する例えば4分割の光検出部からなる光検出器
(図示せず)を有している。この光検出器は、光ディス
ク1で反射されて対物レンズ3、4を介して戻されたレ
ーザビームを検出している。光検出器からの検出信号
(電流信号)は、電流/電圧変換器(I/V)12で電
圧信号に変換され、この信号は、リファレンスアンプ
(RFアンプ)13及びサーボアンプ14に供給され
る。リファレンスアンプ13からは、後述するヘッダ部
51のデータの再生用としてのトラッキングエラー信号
と記録領域58のデータの再生用などに用いる加算信号
がDVDデータ処理ユニット6に出力される。また、リ
ファレンスアンプ13からは、光ディスク1からの反射
光量のレベルを示すRF信号としての加算信号がCDサ
ーボシーク制御並びにCDデータ処理ユニット16に出
力される。サーボアンプ14からのサーボ信号(トラッ
クエラー信号、フォーカス信号)は、DVDモードで
は、DVDサーボシーク制御ユニット15に出力され、
CDモードでは、CDサーボシーク制御並びにCDデー
タ処理ユニット16に出力される。
【0053】DVDデータ処理ユニット6には、データ
スライス回路27、ヘッダ部カウント部28、ヘッダ数
比較部29、カウント部30が設けられている。
【0054】データスライス回路27は、RFアンプ1
3からのRF信号としての加算信号をスライスレベルで
2値化するものである。このスライスレベルは、RF信
号11の最大レベルすなわちミラー部反射レベルより何
割か小さい値(例えば最大出力の8割)に設定されてい
る。
【0055】ヘッダ部カウント部28は、カウント部3
0からの信号が供給される間のデータスライス回路27
からの2値化信号により、カウント部30からの信号と
信号とが供給される間(1回転分に相当するゲート信
号)の一定時間LOWレベルを保持する回数をカウント
することにより、ヘッダ数をカウントするものである。
【0056】ヘッダ数比較部29は、ヘッダ部カウント
部28により計数されたヘッダ数と、上記ROM24の
ディスク特性テーブル24aに登録されている第1世代
(2.6GB)のDVD−RAMの最内周領域(最内周
のゾーン(リードインエリア42))のヘッダ部(セク
タ)の数(17±1)、第2世代(4.7GB)のDV
D−RAMの最内周領域のヘッダ部(セクタ)の数(2
5±1)、PDの最内周領域のヘッダ部(セクタ)の数
(30±1)とを比較し、この比較結果をCPU25へ
出力するものである。
【0057】これにより、CPU25はヘッダ数比較部
29からの比較の結果、ヘッダ部カウント部28により
計数されたヘッダ数が「17±1」の際、装着された光
ディスク1を第1世代(2.6GB)のDVD−RAM
と判別し、ヘッダ部カウント部28により計数されたヘ
ッダ数が「25±1」の際、装着された光ディスク1を
第2世代(4.7GB)のDVD−RAMと判別し、ヘ
ッダ部カウント部28により計数されたヘッダ数が「3
0±1」の際、装着された光ディスク1をPDと判別す
るものである。
【0058】カウント部30は、上記エンコーダ10a
からの出力をカウントし、光ディスク1の1周ごとに1
回転に対応する信号を出力するものである。
【0059】DVD−RAM用の光ディスク1は、図5
に示すようにオントラックレベルIotを境界として高
反射率側にヘッダ部信号(プリピットによる反射率変
化)が、低反射率側にユーザが各種情報を記録可能なデ
ータ部(記録領域58)(相変化による反射率変化)が
存在する。そこで上記スライスレベルで2値化を行うと
図6(a)(b)に示すように、データ部(記録領域5
8)はLOWレベルが長時間保持される。
【0060】DVD−RW用の光ディスク1において観
測される波形例を、図7(a)(b)に示す。この際、
常に(全領域で)LOWレベルとなっており、ヘッダ部
カウント部28は、カウントされないようになってい
る。これにより、DVD−RWにはDVD−RAMで見
られるヘッダ部分の信号が存在しないことが分かるよう
になっている。
【0061】これにより、ヘッダ部カウント部28は、
カウント部30からの信号と信号とが供給される間(1
回転分に相当するゲート信号が開いている間)に一定時
間LOWレベルを保持する回数をカウントする。これに
より、1トラック当たりのセクタ数すなわちヘッダ部個
数が測定される。
【0062】このDVD−RAM用の光ディスク1は、
ゾーンCLVフォーマットでありゾーン毎にヘッダ部個
数が異なるが、光ディスク1の装着後、常に特定のゾー
ン(例えば最内周データ部)に光ピックアウップ2の照
射位置が移動するシステムにすれば、測定されるヘッダ
部の個数によりディスク種別を判別できる。
【0063】上記実施例では、トラッキングサーボを施
さないため、Iotが一定でなく、またトラック相互間
のノイズの影響も存在する。しかし、DVD−RAMデ
ィスクでは、ランド/グルーブ記録方式を採用してお
り、各々にトラッキングをかけた場合のIotは仕様上
近い範囲にあり、トラッキングをかけない状態でも、図
8に検出波形例を示すように、解析する際に十分安定な
信号が得られる。
【0064】フォーカスずれ量を光学的に検出する方法
としては、たとえば次のようなものがある。
【0065】[非点収差法] 光ディスク1の光反射膜
または光反射性記録膜で反射されたレーザ光の検出光路
に非点収差を発生させる光学素子(図示せず)を配置
し、光検出器上に照射されるレーザ光の形状変化を検出
する方法である。光検出領域は対角線状に4分割されて
いる。各検出領域から得られる検出信号に対し、DVD
サーボシーク制御ユニット15内で対角和間の差を取っ
てフォーカスエラー検出信号(フォーカス信号)を得
る。
【0066】[ナイフエッジ法] 光ディスク1で反射
されたレーザ光に対して非対称に一部を遮光するナイフ
エッジを配置する方法である。光検出領域は2分割さ
れ、各検出領域から得られる検出信号間の差を取ってフ
ォーカスエラー検出信号を得る。
【0067】通常、上記非点収差法あるいはナイフエッ
ジ法のいずれかが採用される。
【0068】光ディスク1はスパイラル状または同心円
状のトラックを有し、トラック上に情報が記録される。
このトラックに沿って集光スポットをトレースさせて情
報の再生または記録/消去を行う。安定して集光スポッ
トをトラックに沿ってトレースさせるため、トラックと
集光スポットの相対的位置ずれを光学的に検出する必要
がある。
【0069】トラックずれ検出方法としては一般に、次
の方法が用いられている。
【0070】[位相差検出(Differential Phase Detec
tion)法] 光ディスク1の光反射膜または光反射性記
録膜で反射されたレーザ光の光検出器上での強度分布変
化を検出する。光検出領域は対角線上に4分割されてい
る。各検出領域から得られる検出信号に対し、DVDサ
ーボシーク制御ユニット15内で対角和間の差を取って
トラックエラー検出信号(トラッキング信号)を得る。
【0071】[プッシュプル(Push-Pull)法] 光デ
ィスク1で反射されたレーザ光の光検出器上での強度分
布変化を検出する。光検出領域は2分割され、各検出領
域から得られる検出信号間の差を取ってトラックエラー
検出信号を得る。
【0072】[ツインスポット(Twin-Spot)法] 半
導体レーザ素子と光ディスク1間の送光系に回折素子な
どを配置して光を複数に波面分割し、光ディスク1上に
照射する±1次回折光の反射光量変化を検出する。再生
信号検出用の光検出領域とは別に+1次回折光の反射光
量と−1次回折光の反射光量を個々に検出する光検出領
域を配置し、それぞれの検出信号の差を取ってトラック
エラー検出信号を得る。
【0073】DVDモードでは、DVDサーボシーク制
御ユニット15からフォーカス信号、トラッキング信号
及び送り信号がフォーカス及びトラッキングアクチュエ
ータドライバ並びに送りモータドライバ17に送られ、
このドライバ17によって対物レンズ3、4がフォーカ
スサーボ制御され、また、トラッキングサーボ制御され
る。
【0074】また、フォーカス信号を基にフォーカスゲ
イン等の調整を行いフォーカスをかける。
【0075】またフォーカス信号(DVDサーボシーク
制御ユニット15あるいはCDサーボシーク制御並びに
CDデータ処理ユニット16を介してCPU25へ供給
される)のレベルから光ディスク1の反射率が推定され
るため、CPU25にて全加算信号すなわちRF信号の
ゲインを決定する。すなわちI/V12から出力された
RF信号はRFアンプ13を通して、光ディスク1の反
射率に因らず一定のレベルに調整されたRF信号として
生成される。
【0076】更に、アクセス信号に応じてドライバ17
から付勢信号が送りモータ11に供給され光ピックアッ
プ2が搬送制御される。
【0077】このDVDサーボシーク制御ユニット15
は、DVDデータ処理ユニット6によって制御される。
例えば、DVDデータ処理ユニット6からアクセス信号
がDVDサーボシーク制御ユニット15に供給されて送
り信号が生成される。
【0078】また、DVDデータ処理ユニット6からの
制御信号でスピンドルモータドライバ18及びトレーモ
ータドライバ19が制御され、スピンドルモータ10及
びトレーモータ8が付勢され、スピンドルモータ10が
所定回転数で回転され、トレーモータ8がトレーを適切
に制御することとなる。
【0079】DVDデータ処理ユニット6に供給された
ヘッダ部51のデータに対応する再生信号は、後述する
CPU25に供給される。これにより、上記CPU25
は、その再生信号によりヘッダ部51のアドレスとして
のセクタ番号を判断し、アクセスする(データを記録す
るあるいは記録されているデータを再生する)アドレス
としてのセクタ番号との比較を行うようになっている。
【0080】DVDデータ処理ユニット6に供給された
記録領域58のデータに対応する再生信号は、RAM2
0に必要なデータが格納され、再生信号がこのDVDデ
ータ処理ユニット6で処理されてバッファとしてのRA
M21を有するSCSIインタフェース制御部並びにC
D−ROMデコーダ22に供給され、SCSIを介して
他の装置、例えば、パーソナルコンピュータに再生処理
信号が供給される。
【0081】CDモードでは、CDサーボシーク制御並
びにCDデータ処理ユニット16からフォーカス信号、
トラッキング信号及び送り信号がフォーカス及びトラッ
キングアクチュエータドライバ並びに送りモータドライ
バ17に送られ、このドライバ17によって対物レンズ
3、4がフォーカスサーボ制御され、また、トラッキン
グサーボ制御される。
【0082】更に、アクセス信号に応じてドライバ17
から付勢信号が送りモータ11に供給され光ピックアッ
プ2が搬送制御される。このCDサーボシーク制御並び
にCDデータ処理ユニット16からの制御信号でスピン
ドルモータドライバ18及びトレーモータドライバ19
が制御され、スピンドルモータ10が付勢され、スピン
ドルモータ10が所定回転数で回転されることとなる。
CDデータ処理ユニット16に供給された再生信号は、
この処理ユニット16で処理されてCDデータ出力アン
プ23を介して出力される。
【0083】図1に示す各部は、ROM24に格納され
た手順に従って、CPU25によって制御される。RA
M26はCPU25のメモリとして用いられる。
【0084】上記ROM24には、装着されている光デ
ィスク1の種別を判別したりこの判別結果に基づいて制
御するための各種別の光ディスク1ごとの特性を記憶し
ているディスク特性テーブル24aが設けられている。
このディスク特性テーブル24aには、各光ディスク1
ごとの特性として、反射率、ビームの波長、ビームの光
量、ヘッダ部の有無(プリピット)、ヘッダ信号の向き
(Iotに対して)、最内周のゾーン(リードインエリ
ア42)における1トラック(1周)のヘッダ部(セク
タ)の数が登録されるようになっている。
【0085】たとえば、図9に示すように、第1世代
(2.6GB)のDVD−RAMに対して、反射率(1
5〜25%)、ビームの波長(650nm)、再生ビー
ムの光量(1.0mW)、ヘッダ部の有無(有り)、ヘ
ッダ信号の向き(オントラックレベルIotに対して
上)、ヘッダ部(セクタ)の数(17:仕様値)が登録
されている。
【0086】また、第2世代(4.7GB)のDVD−
RAMに対して、反射率(15〜25%)、ビームの波
長(650nm)、再生ビームの光量(1.0mW)、
ヘッダ部の有無(有り)、ヘッダ信号の向き(Iotに
対して上)、ヘッダ部(セクタ)の数(25:仕様値)
が登録されている。
【0087】また、PDに対して、反射率(19〜38
%(RW)、24〜48%(WORM))、ビームの波
長(780nm)、再生ビームの光量(1.0mW)、
ヘッダ部の有無(有り)、ヘッダ信号の向き(Iotに
対して上)、ヘッダ部(セクタ)の数(30:仕様値)
が登録されている。
【0088】また、DVD−RWに対して、反射率(1
8〜30%)、ビームの波長(635あるいは650n
m)、再生ビームの光量(0.7mW)、ヘッダ部の有
無(有り)、ヘッダ信号の向き(Iotに対して下(振
幅が小さい))、ヘッダ部(セクタ)の数(無し)が登
録されている。
【0089】DVD−Rに対して、反射率(45〜85
%(HIGH型)、18〜30%(LOW型))、ビー
ムの波長(0.7nm)、再生ビームの光量(0.7m
W)、ヘッダ部の有無(有り)、ヘッダ信号の向き(I
otに対して下(振幅が小さい))、ヘッダ部(セク
タ)の数(無し)が登録されている。
【0090】CD−RWに対して、反射率(20〜40
%、15〜25%)、ビームの波長(650nm、78
0nm)、再生ビームの光量、ヘッダ部の有無(プリピ
ットは無しグルーブウォーブルにて)、ヘッダ信号の向
き(無し)、ヘッダ部(セクタ)の数(無し)が登録さ
れている。
【0091】CD、CD−ROMに対して、反射率(9
0〜100%)、ビームの波長(780mm)、再生ビ
ームの光量(0.3mW)が登録されている。
【0092】DVD−ビデオ、DVD−ROMに対し
て、反射率(90〜100%)、ビームの波長(780
nm)、再生ビームの光量(0.3mW)が登録されて
いる。
【0093】CD−Rに対して、反射率(70%)、ビ
ームの波長(780mm)、再生ビームの光量(0.5
mW)が登録されている。
【0094】次に、上記のような構成において、光ディ
スク1の装着時の種別判別処理について、図10に示す
フローチャートを参照しつつ説明する。
【0095】まず、光ディスク1が装填(装着)された
際に、CPU25はスピンドルモータ10により上記光
ディスク1を所定の回転数で回転する。この回転してい
る状態で、CPU25はドライバ17を制御し、光ピッ
クアップ2からのレーザビームを対物レンズ3を介して
照射し、光ピックアップ2からの照射位置を光ディスク
1の最内周から所定距離の位置に移動し、この反射光に
よりフォーカッシングが行われる(ST1)。
【0096】この際、光ピックアップ2の光検出器から
の検出信号(電流信号)は、電流/電圧変換器(I/
V)12で電圧信号に変換され、この信号は、リファレ
ンスアンプ(RFアンプ)13及びサーボアンプ14に
供給される。サーボアンプ14からのサーボ信号として
のフォーカス信号は、DVDサーボシーク制御ユニット
15に出力される。
【0097】DVDサーボシーク制御ユニット15から
フォーカス信号がフォーカス及びトラッキングアクチュ
エータドライバ並びに送りモータドライバ17に送ら
れ、このドライバ17によって対物レンズ3がフォーカ
スサーボ制御される。
【0098】このフォーカッシングが行われている状態
で、RFアンプ13の出力(全加算信号)が処理ユニッ
ト6で反射率としてデジタル値に変換され、CPU25
へ出力される。
【0099】これにより、CPU25は供給される反射
率が高反射率か否かを判別する(ST2)。
【0100】この判別の結果、高反射率を判別した場
合、CPU25は、装着された光ディスク1が、CD、
CD−ROM、DVD−ROM、DVD−ビデオ、DV
D−RのHIGH型のいずれかであると判別し、その判
別結果に基づいたモード(使用するプログラム、ビーム
の波長、ビームの光量、使用する対物レンズの変更等)
に設定して、データの再生、データの記録を行う(ST
3)。
【0101】たとえば、CDを判断した場合、CPU2
5により、CDモードに設定され、CD用の半導体レー
ザユニットが選択されて付勢される。CD用のレーザビ
ームは、再生モード、記録モード及び消去モードの3つ
のモードでそれぞれ異なるレベルのパワーを有し、その
モードに対応したパワーのレーザビームが発生されるよ
うに半導体レーザユニットがレーザ制御ユニット5によ
って付勢される。
【0102】また、装填されたCDディスクは、スタン
パ9によって回転可能にスピンドルモータ10上に保持
され、このスピンドルモータ10によって回転される。
【0103】CDモードでは、CDサーボシーク制御並
びにCDデータ処理ユニット16からフォーカス信号、
トラッキング信号及び送り信号がフォーカス及びトラッ
キングアクチュエータドライバ並びに送りモータドライ
バ17に送られ、このドライバ17によって対物レンズ
4がフォーカスサーボ制御され、また、トラッキングサ
ーボ制御される。
【0104】更に、アクセス信号に応じてドライバ17
から付勢信号が送りモータ11に供給され光ピックアッ
プ2が搬送制御される。このCDサーボシーク制御並び
にCDデータ処理ユニット16からの制御信号でスピン
ドルモータドライバ18及びトレーモータドライバ19
が制御され、スピンドルモータ10が付勢され、スピン
ドルモータ10が所定回転数で回転されることとなる。
CDデータ処理ユニット16に供給された再生信号は、
この処理ユニット16で処理されてCDデータ出力アン
プ23を介して出力される。
【0105】また、上記ステップ2において、反射率が
低反射率、つまり20%近辺の場合、CPU25はヘッ
ダ部の有無を判別する(ST4)。
【0106】すなわち、CPU25は、ヘッダ部カウン
ト部28によるカウントがなされいない際に、ヘッダ部
の無しを判別し、ヘッダ部カウント部28によるカウン
トがなされている際に、ヘッダ部の有りを判別する。
【0107】上記ステップ4による判別の結果、ヘッダ
部の無しを判別した場合、CPU25は、装着された光
ディスク1が、DVD−RW、DVD−RのLOW型、
CD−RWのいずれかであると判別し、その判別結果に
基づいたモード(使用するプログラム、ビームの波長、
ビームの光量、使用する対物レンズの変更等)に設定し
て、データの再生、データの記録を行う(ST5)。
【0108】たとえば、DVD−RWを判断した場合、
CPU25により、DVDモードに設定され、DVD用
の半導体レーザユニットが選択されて付勢される。DV
D用のレーザビームは、再生モード、記録モード及び消
去モードの3つのモードでそれぞれ異なるレベルのパワ
ーを有し、そのモードに対応したパワーのレーザビーム
が発生されるように半導体レーザユニットがレーザ制御
ユニット5によって付勢される。
【0109】また、装填されたDVDディスクは、スタ
ンパ9によって回転可能にスピンドルモータ10上に保
持され、このスピンドルモータ10によって回転され
る。
【0110】DVDモードでは、DVDサーボシーク制
御ユニット15からフォーカス信号、トラッキング信号
及び送り信号がフォーカス及びトラッキングアクチュエ
ータドライバ並びに送りモータドライバ17に送られ、
このドライバ17によって対物レンズ3がフォーカスサ
ーボ制御され、また、トラッキングサーボ制御される。
【0111】更に、アクセス信号に応じてドライバ17
から付勢信号が送りモータ11に供給され光ピックアッ
プ2が搬送制御される。このDVDデータ処理ユニット
6からの制御信号でスピンドルモータドライバ18及び
トレーモータドライバ19が制御され、スピンドルモー
タ10が付勢され、スピンドルモータ10が所定回転数
で回転されることとなる。DVDデータ処理ユニット6
に供給された再生信号は、このDVDデータ処理ユニッ
ト6で処理されてSCSIインタフェース制御部並びに
CD−ROMデコーダ22を介して出力される。
【0112】また、上記ステップ4において、ヘッダ部
の有りを判別した場合、CPU25は、ヘッダ数比較部
29からの比較の結果、ヘッダ部カウント部28により
計数されたヘッダ数が「17±1」の際、装着された光
ディスク1を第1世代(2.6GB)のDVD−RAM
と判別し、ヘッダ部カウント部28により計数されたヘ
ッダ数が「25±1」の際、装着された光ディスク1を
第2世代(4.7GB)のDVD−RAMと判別し、ヘ
ッダ部カウント部28により計数されたヘッダ数が「3
0±1」の際、装着された光ディスク1をPDと判別す
る(ST6)。
【0113】この判別によりCPU25は、その判別結
果に基づいたモード(使用するプログラム、ビームの波
長、ビームの光量、使用する対物レンズの変更等)に設
定して、データの再生、データの記録を行う(ST7、
8、9)。
【0114】たとえば、ステップ7の場合、ヘッダ部5
1のデータの再生用としてトラッキングエラー信号を用
い、記録領域58のデータの再生用として加算信号を用
い、ステップ8の場合、ヘッダ部のデータの再生用とし
て加算信号を用い、ステップ9の場合、異なった検出方
法を用いる。
【0115】また、第1世代と第2世代のDVD−RA
Mでは、ディスクの記録再生時の線速が異なっている。
これにより、ステップ7の場合は、スピンドルモータ制
御回路によりスピンドルモータ10の回転を制御するこ
とにより、線速6.0m/secとなり(調整され
る)、ステップ8の場合は、スピンドルモータ制御回路
によりスピンドルモータ10の回転を制御することによ
り、線速8.2m/secとなる(調整される)。
【0116】上記例では、ステップ6において、光ディ
スクを判別する際のヘッダ数に余裕を持たせることによ
り、たとえばゾーンの境界部分にレーザビームの照射位
置が位置しており、偏心により隣のゾーンに乗り込んだ
場合(1セクタ分しか異ならない)でも、確実に判別す
ることができる。
【0117】なお、隣のゾーンへの乗り込みがない場合
には、比較するトラック数に余裕を持たせなくとも良
い。たとえば、1つのゾーンの幅がmm単位で、偏心の
幅がμm単位の場合、ゾーンの中心近傍にレーザビーム
の照射位置が位置するものであれば、比較するトラック
数に余裕を持たせなくとも良い。
【0118】また、ディスク特性テーブルの内容の更新
あるいは書き換えで、新規ディスクの追加等のバージョ
ンアップが可能である。
【0119】上記したように、反射率の差が小さく信号
のレベルでは正確なディスク判別が行えない場合に、フ
ォーカスをかけるだけでヘッダ部の有無、ヘッダ部の数
を観測し、装着されているディスクの種類を推定するこ
とができる。また、トラッキングをかけて実際にデータ
を読取る前にディスクの素性を推定できる。
【0120】また、ディスク情報が記録されているリー
ドインエンボス部は、ピットが連続するROMディスク
と同様の形状になっており、トラッキングはDPD(デ
ィファレンシャル フェーズ ディテクション)信号が
用いられる。一方、DVD−RAMディスクはプッシュ
プル信号が用いられるため、ディスク情報を読み出すに
はトラッキング方式を切り替える必要がある。これに対
して、この発明によれば、切り替え前にディスクを推定
できる。
【0121】すなわち、リードインエンボス部に記録さ
れている内容によりディスクを判別することができる
が、通常の相変化の記録ピットの再生に対してエンボス
ピットの再生にトラッキングを切換る必要が有り、1回
で読めない場合には何回も切り換えて読みに行かなけれ
ばならず、時間が掛かり複雑な制御が必要となってい
る。
【0122】DVD−RAMディスクの第1世代と第2
世代の判別をする上で、コントロールトラックのデータ
が読めない場合、または誤読された時でも、判別が行え
る。
【0123】また、DVD−RAMドライブは、ユーザ
の要求からCD−R、DVD−Rなど書き換え型以外も
含め他種類のメディアの再生が必須なため、装着された
メディアがどの種類のものかを短時間に判断しなければ
いけない。そこで、上記実施例では、DVD−RAMメ
デイアとそれ以外のメデイアの判別と、DVD−RAM
メディアのVersion1.0と2.0の2世代のメ
ディアの判別を正確に行うことができる。
【0124】すなわち、CD、DVD−ROM(MOV
IE)ディスクは、反射率が高いためDVD−RAMデ
ィスクとの判別は各種信号のレベル差から容易である
が、CD−RW、DVD−RWなど反射率が似通ったデ
ィスクの場合に判別が難しくなる。そこでディスクにフ
ォーカスをかけた状態でRF信号を観測し、ヘッダの有
無、1トラックの個数を比較することで装着ディスクの
判別を行うようにしたものである。
【0125】なお、上記実施例では、1トラックにおけ
るヘッダ数を計数する際に、フォーカスだけをかけた場
合について説明したが、同時にトラッキングサーボをか
けて計数するようにしても良い。このトラッキングがか
かることで、RF信号がさらに正確に測定されるため、
ヘッダ部の個数を誤ることがなく、光ディスクの世代や
PDの判別を正確に行うことができる。
【0126】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、装着された光ディスクの種別を短時間で確実に判別
できる光ディスク装置と光ディスクの判別方法を提供で
きる。
【0127】特に、DVD−RAMディスクとそれ以外
の光ディスクの判別とDVD−RAMディスクのバージ
ョン1.0とバージョン2.0の2世代の光ディスクの
判別を正確に行うことができる光ディスク装置と光ディ
スクの判別方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の光ディスク装置の概略構
成を示すブロック図。
【図2】光ディスクの概略構成を示す平面図。
【図3】光ディスクのヘッダ部とグルーブ部のウォブル
状況を示す図。
【図4】光ディスクの概略構成を示す平面図。
【図5】DVD−RAMディスクのRF信号波形例を示
す図。
【図6】DVD−RAMディスクのRF信号波形と2値
化信号波形を示す図。
【図7】DVD−RWディスクのRF信号波形と2値化
信号波形を示す図。
【図8】DVD−RAMディスクのRF信号波形例を示
す図。
【図9】各種光ディスクの反射率、ビームの波長、ヘッ
ダ部仕様を示す図。
【図10】光ディスクの装着時の種別判別処理を説明す
るためのフローチャート。
【符号の説明】
1…光ディスク 2…光ピックアップ 3、4…対物レンズ 6…DVDデータ処理ユニット 10…スピンドルモータ 10a…エンコーダ 14…サーボアンプ 15…DVDサーボシーク制御ユニット 17…ドライバ 24…ROM 24a…ディスク特性テーブル 25…CPU 27…データスライス回路 28…ヘッダ部カウント部 29…ヘッダ数比較部 30…カウント部 51…ヘッダ部 58…記録領域

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザビームを用いてディスクに対する
    データの記録を行ったり、ディスクに記録されているデ
    ータを再生する光ディスク装置において、 上記ディスクにレーザビームを照射する照射手段と、 この照射手段によるレーザビームに対する反射光を電気
    信号に変換する変換手段と、 この変換手段による電気信号に基づいて、上記照射手段
    によるレーザビームの焦点位置をそのレーザビームの光
    軸と平行する方向へ移動することにより、レーザビーム
    の焦点位置を上記ディスク上に合わせるフォーカス手段
    と、 上記フォーカス手段によりフォーカスされている状態
    で、上記変換手段による電気信号に基づいて上記ディス
    クの最内周位置における1周のヘッダ部の数を判別する
    第1の判別手段と、 この第1の判別手段により判別した1周のヘッダ部の数
    とに基づいて、ディスクの種別を判別する第2の判別手
    段と、 を具備したことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 レーザビームを用いてディスクに対する
    データの記録を行ったり、ディスクに記録されているデ
    ータを再生するものにおいて、 上記ディスクにレーザビームを照射し、 この照射されるレーザビームに対する反射光を電気信号
    に変換し、 この変換される電気信号に基づいて、上記レーザビーム
    の焦点位置をそのレーザビームの光軸と平行する方向へ
    移動することにより、レーザビームの焦点位置を上記デ
    ィスク上に合わせている状態で、上記電気信号に基づい
    て上記ディスクの最内周位置における1周のヘッダ部の
    数を判別し、 この判別した1周のヘッダ部の数とに基づいて、ディス
    クの種別を判別することを特徴とする光ディスクの判別
    方法。
  3. 【請求項3】 レーザビームを用いてディスクに対する
    データの記録を行ったり、ディスクに記録されているデ
    ータを再生する光ディスク装置において、 上記ディスクにレーザビームを照射する照射手段と、 この照射手段によるレーザビームに対する反射光を電気
    信号に変換する変換手段と、 この変換手段による電気信号に基づいて、上記照射手段
    によるレーザビームの焦点位置をそのレーザビームの光
    軸と平行する方向へ移動することにより、レーザビーム
    の焦点位置を上記ディスク上に合わせるフォーカス手段
    と、 このフォーカス手段によりフォーカスされている状態
    で、上記変換手段による電気信号に基づいて上記ディス
    クの反射率を判別する第1の判別手段と、 上記フォーカス手段によりフォーカスされている状態
    で、上記変換手段による電気信号に基づいて上記ディス
    クの最内周位置におけるヘッダ部の有無を判別する第2
    の判別手段と、 上記フォーカス手段によりフォーカスされている状態
    で、上記変換手段による電気信号に基づいて上記ディス
    クの最内周位置における1周のヘッダ部の数を判別する
    第3の判別手段と、 上記第1の判別手段により判別した反射率、上記第2の
    判別手段により判別したヘッダ部の有無、上記第3の判
    別手段により判別した1周のヘッダ部の数とに基づい
    て、ディスクの種別を判別する第4の判別手段と、 を具備したことを特徴とする光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 レーザビームを用いてディスクに対する
    データの記録を行ったり、ディスクに記録されているデ
    ータを再生するものにおいて、 上記ディスクにレーザビームを照射し、 この照射されるレーザビームに対する反射光を電気信号
    に変換し、 この変換される電気信号に基づいて、上記レーザビーム
    の焦点位置をそのレーザビームの光軸と平行する方向へ
    移動することにより、レーザビームの焦点位置を上記デ
    ィスク上に合わせている状態で、上記変換手段による電
    気信号に基づいて上記ディスクの反射率を判別し、 上記変換されるる電気信号に基づいて上記ディスクの最
    内周位置におけるヘッダ部の有無を判別し、 上記変換される電気信号に基づいて上記ディスクの最内
    周位置における1周のヘッダ部の数を判別し、 上記判別した反射率、ヘッダ部の有無、ヘッダ部の数に
    基づいて、ディスクの種別を判別することを特徴とする
    光ディスクの判別方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7164628B2 (en) 2001-09-28 2007-01-16 Teac Corporation Optical disk device
US7564754B2 (en) 2005-08-22 2009-07-21 Funai Electric Co., Ltd. Disk apparatus

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