JP2001034820A - 自動販売機 - Google Patents

自動販売機

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JP2001034820A
JP2001034820A JP11205946A JP20594699A JP2001034820A JP 2001034820 A JP2001034820 A JP 2001034820A JP 11205946 A JP11205946 A JP 11205946A JP 20594699 A JP20594699 A JP 20594699A JP 2001034820 A JP2001034820 A JP 2001034820A
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Yasunari Nakajima
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動販売機の通常の動作との違いを判別する
ことの困難な不正行為に対し、このような不正行為が行
われたことの情報を特別な検知装置を用いることなく記
録することのできる自動販売機を提供する。 【解決手段】 動作不良検知装置6によって検知された
動作不良の故障コードが予め設定された不正行為対象コ
ードに該当した場合、カメラ7によって自動販売機本体
1の前方所定範囲を撮像し、その画像データを画像メモ
リ8に記録するようにしたので、不正行為の可能性のあ
る動作不良が発生したときの画像データを不正行為を行
った人物を特定するための証拠として利用することがで
きる。即ち、動作不良検知装置6の故障コードを利用し
て不正行為による場合を含む動作不良が発生したときの
画像データを記録するようにしたので、不正行為を検知
するための特別な検知装置を別途必要としない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不正行為が行われ
たことに対する情報を記録する機能を備えた自動販売機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平10−228568
号公報に記載されているように、自動販売機本体近傍の
所定範囲を撮影する撮像手段と、撮像手段によって撮影
した画像を記録する記録手段とを備え、自動販売機に危
害が加えられたことを振動センサによって検知すると、
撮像手段によって撮影した画像データの書き込みを停止
するようにした自動販売機の防盗装置が知られている。
この防盗装置では、自動販売機に危害が加えられた時点
で画像データの書き込みが停止することから、最後に書
き込みのあった画像データに自動販売機に危害を加えた
人物が記録されていることが期待でき、このような行為
を行った人物の特定に貢献することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記防盗装
置では、自動販売機に危害が加えられたことを振動セン
サによって検知しているため、例えば自動販売機の扉を
工具等を用いて強制的に開放するような破壊的行為は検
知することができるが、最近では正規貨幣以外の硬貨等
を加工した偽貨の投入や、一旦投入した紙幣の引き抜
き、或いは偽造カードの使用といった方法で損害を与え
る事例が増加しており、このような不正行為は前記防盗
装置の振動センサでは検知することができないという問
題点があった。また、偽貨投入等の行為は自動販売機の
通常の動作との違いを判別することが極めて困難であ
り、この種の不正行為を検知するためには高価で複雑な
検知装置が必要となり、コストを増大させるという問題
点がある。
【0004】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、自動販売機の通常の
動作との違いを判別することの困難な不正行為に対し、
このような不正行為が行われたことの情報を特別な検知
装置を用いることなく記録することのできる自動販売機
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、請求項1では、自動販売機の少なくとも一
種類の動作に対してその動作不良の発生を検知する動作
不良検知手段を備えた自動販売機において、自動販売機
本体近傍の所定範囲を撮像可能な撮像手段と、前記動作
不良検知手段によって検知された動作不良が所定の動作
不良に該当すると撮像手段の撮像を行う制御手段と、撮
像手段によって撮像された撮像データを記録する記録手
段とを備えている。これにより、動作不良検知手段によ
って動作不良が検知されると、その動作不良が所定の動
作不良に該当した場合、撮像手段によって自動販売機本
体近傍の所定範囲が撮像され、その撮像データが記録手
段に記録される。
【0006】また、請求項2では、請求項1記載の自動
販売機において、前記記録手段に記録された撮像データ
を外部に転送可能な通信手段を備えている。これによ
り、請求項1の作用に加え、通信手段により外部の任意
の場所において画像データを速やかに入手することが可
能となる。
【0007】また、請求項3では、請求項1または2記
載の自動販売機において、前記撮像手段の撮像を行う動
作不良の種類を前記制御手段に任意に設定可能な設定手
段を備えている。これにより、請求項1または2記載の
作用に加え、設定手段により撮像手段の撮像を行う動作
不良の種類の追加、変更または削除等を制御手段に任意
に行うことが可能である。
【0008】また、請求項4では、請求項1、2または
3記載の自動販売機において、外部駆動源との接続が断
たれると少なくとも前記撮像手段、制御手段及び記録手
段を駆動可能な補助駆動源を備えている。これにより、
請求項1、2または3の作用に加え、外部駆動源との接
続が断たれた場合でも、補助駆動源により撮像手段、制
御手段及び記録手段が作動可能な状態に維持される。
【0009】
【発明の実施の形態】図1乃至図3は本発明の一実施形
態を示すもので、図1は自動販売機の全体斜視図、図2
は制御系を示すブロック図、図3は制御部の動作を示す
フローチャートである。
【0010】この自動販売機は、前面を開口した自動販
売機本体1と、自動販売機本体1の前面を開閉する外扉
2とを備え、外扉2には商品サンプル2a、商品選択ボ
タン2b、硬貨投入口2c、紙幣投入口2d、カード投
入口2e、金額表示部2f、硬貨返却口2g及び商品取
出口2hが設けられている。また、図示していないが自
動販売機本体1内には商品収納部及び商品搬出機構等が
設けられている。
【0011】また、前記自動販売機は、硬貨投入口2c
に投入された硬貨を処理する硬貨処理装置3と、紙幣投
入口2dに投入された紙幣を処理する紙幣処理装置4
と、カード投入口2eに投入されたカードを処理するカ
ード処理装置5と、これらの処理装置3,4,5を含む
自動販売機の複数種類の動作に対し、それぞれの動作不
良の発生を検知する動作不良検知装置6と、自動販売機
本体1の前方所定範囲を撮像する撮像手段としてのカメ
ラ7と、カメラ7によって撮像された画像データを記録
する記録手段としての画像メモリ8と、画像メモリ8に
記録された画像データを外部に転送可能な通信手段とし
ての送信装置9と、動作不良検知装置6の検知データに
基づいてカメラ7、画像メモリ8及び送信装置9を制御
する制御部10と、カメラ7、画像メモリ8、送信装置
9及び制御部10を駆動可能な補助電源11とを備えて
いる。
【0012】硬貨処理装置3は周知の構成からなり、投
入硬貨の選別機構、硬貨収納部及び硬貨払い出し機構等
を備えている。
【0013】紙幣処理装置4は周知の構成からなり、投
入紙幣の搬送機構、紙幣選別機構及び紙幣収納部等を備
えている。
【0014】カード処理装置5は周知の構成からなり、
投入カードの搬送機構、カード読み取り機構及びカード
書き込み機構等を備えている。この場合、カード処理装
置5では、プリペイドカードや顧客カード等が使用され
るようになっている。
【0015】動作不良検知装置6は周知の構成からな
り、硬貨処理装置3、紙幣処理装置4、カード処理装置
5、電源回路12及び制御部10に接続されている。動
作不良検知装置6は前記各処理装置3,4,5及び電源
回路12と電気的に通信することによってそれぞれの動
作不良の発生を検知し、それぞれの動作不良の種類ごと
に設定された故障コードを制御部10に出力するように
なっている。例えば、硬貨処理装置3の動作不良として
は、硬貨詰まり、硬貨選別不能、収納硬貨の不足及び硬
貨収納部の空き容量不足等にそれぞれ固有の故障コード
が設定されている。また、紙幣処理装置4の動作不良と
しては、紙幣詰まり、紙幣の搬送異常、紙幣選別不能、
収納紙幣の不足及び紙幣収納部の空き容量不足等にそれ
ぞれ固有の故障コードが設定されている。カード処理装
置5の動作不良としては、カード詰まり、カードの搬送
異常、カード読み取り不能、カード書き込み不能及び残
高不足等にそれぞれ固有の故障コードが設定されてい
る。また、電源回路12の動作不良としては、メインス
イッチがオンになっているにも拘わらず外部電源との接
続が断たれた場合に対して固有の故障コードが設定され
ている。尚、前記動作不良検知装置6は、図示しない商
品搬出機構や商品収納部の各機器にも接続されており、
それらの動作不良についてもそれぞれ固有の故障コード
を設定している。また、動作不良検知装置6によって何
れかの動作不良が検知されると、周知の機能として故障
コードに基づく所定のエラー処理が行われる。例えば、
動作不良として、硬貨処理装置3における収納硬貨の不
足が発生した場合は、釣銭切れの表示灯を点灯する。
【0016】カメラ7は、CCDカメラやデジタルカメ
ラ等の周知の機器からなり、自動販売機本体1の上部に
取付けられている。この場合、カメラ7は画像データを
デジタル信号として出力するように構成されていること
が好ましいが、アナログの画像データをA/D変換する
ようにしてもよい。
【0017】画像メモリ8は周知の構成からなり、磁気
記録媒体等のメモリに画像データ及びその撮像日時を記
録するようになっている。
【0018】送信装置9は周知の機器からなり、画像メ
モリ8の画像データを無線信号として外部に送信するよ
うになっている。この場合、送信装置9から送信された
画像データは所定の場所に設置された管理センタAの受
信装置13によって受信され、受信装置13に接続され
た端末装置14によってモニタやプリンタ等に出力され
る。また、送信装置9及び受信装置13は、電話回線等
を用いた有線の通信手段によって構成することも可能で
ある。
【0019】制御部10はマイクロコンピュータによっ
て構成され、動作不良検知装置6、カメラ7、画像メモ
リ8及び送信装置9に接続されている。この制御部では
後述するプログラムによってカメラ7、画像メモリ8及
び送信装置9を制御するようになっている。また、制御
部10には動作不良検知装置6の故障コードのうち所定
の故障コードが自動販売機に対する不正行為の可能性の
あるものとして設定されており、この故障コード(以
下、不正行為対象コードという)の選択は制御部10に
接続された入力装置10aによって任意に設定可能にな
っている。入力装置10aでは、例えばキーボードによ
って記号や数字の組み合わせからなる故障コードを入力
できるようになっている。尚、所定の不正行為対象コー
ドを予め制御部10に設定しておくことにより、入力装
置10aを省略することも可能である。
【0020】補助電源11は電源回路12の電力によっ
て蓄電される周知のバッテリからなり、カメラ7、画像
メモリ8、送信装置9及び制御部10に接続されてい
る。この場合、カメラ7、画像メモリ8、送信装置9及
び制御部10は、通常では電源回路12の電力によって
駆動され、電源回路12と外部電源との接続が断たれる
と、駆動源が補助電源11に切り換わるようになってい
る。
【0021】ここで、前記制御部10の動作について、
図3に示すフローチャートを参照して説明する。まず、
動作不良検知装置6によって何れかの動作不良が検知さ
れると(S1)、その動作不良の故障コードが不正行為
対象コードに該当するか否かを判別し(S2)、該当し
ない場合は前記ステップS1に戻る。また、前記ステッ
プS2において故障コードが不正行為対象コードに該当
した場合は、カメラ7によって自動販売機本体1の前方
所定範囲を撮像し(S3)、その画像データ及びその撮
像日時を画像メモリ8に記録する(S4)。この場合、
カメラ7による撮像は一回でもよいが、所定時間をおい
て複数回撮像するようにしてもよい。この後、画像メモ
リ8の画像データ及びその撮像日時を送信装置9によっ
て管理センタAに転送し(S5)、ステップS1に戻
る。
【0022】前述の場合、例えば硬貨処理装置3におけ
る硬貨詰まり及び硬貨選別不能等の動作不良は偽貨の投
入によって発生する可能性があり、紙幣処理装置4にお
ける紙幣詰まり及び紙幣搬送異常は紙幣の引き抜きによ
って発生する可能性がある。また、カード処理装置5に
おけるカード読み取り不能及び書き込み不能等の動作不
良は偽造カードの使用によって発生する可能性があり、
電源回路12と外部電源との接続が断たれた場合も、例
えば不正行為を記録する機能を停止させる目的で故意に
電源プラグを外された可能性がある。従って、これらの
故障コードを前記不正行為対象コードに設定しておくこ
とにより、前記不正行為が行われた場合の画像データを
記録することができる。また、不正行為対象コードは入
力装置10aによって任意に設定することができるの
で、その追加、変更及び削除を容易に行うことができ
る。
【0023】このように、本実施形態の自動販売機によ
れば、動作不良検知装置6によって検知された動作不良
の故障コードが予め設定された不正行為対象コードに該
当した場合、カメラ7によって自動販売機本体1の前方
所定範囲を撮像し、その画像データを画像メモリ8に記
録するようにしたので、不正行為の可能性のある動作不
良が発生したときの画像データを不正行為を行った人物
を特定するための証拠として利用することができる。こ
の場合、不正行為対象コードとして設定された動作不良
は必ずしも不正行為によって発生するとは限らないが、
実際に不正行為が行われた可能性のある場合を含む情報
としては有効である。例えば、偽貨の投入が行われた自
動販売機において、偽貨投入の可能性のある動作不良の
発生によって記録された画像データに同一人物が頻繁に
写っていた場合、この人物によって偽貨の投入が行われ
た可能性が高いと判断することができる。即ち、本実施
形態では動作不良検知装置6の故障コードを利用して不
正行為による場合を含む動作不良が発生したときの画像
データを記録するようにしたので、自動販売機の通常の
動作との違いを判別することの困難な不正行為に対し、
このような不正行為が行われたことの情報を特別な検知
装置等を用いることなく記録することができ、コスト的
に極めて有利である。
【0024】また、画像メモリ8に記録した画像データ
を送信装置9及び受信装置13によって管理センタAに
転送するようにしたので、管理センタAにおいて画像デ
ータを速やかに入手することが可能となり、不正行為の
早期発見に貢献することができる。
【0025】更に、前記実施形態によれば、電源回路1
2と外部電源との接続が断たれると、カメラ7、画像メ
モリ8、送信装置9及び制御部10を補助電源11によ
って駆動するようにしたので、例えば停電時、または故
意に電源プラグが外された場合でも、カメラ7、画像メ
モリ8、送信装置9及び制御部10を作動可能な状態に
維持することができ、外部電源との接続が断たれた状態
においても不正行為の記録を行うことが可能である。
【0026】また、前記実施形態では、自動販売機本体
1の上部に取付けられたカメラ7の存在により、不正行
為の実行を心理的に抑制する効果もある。
【0027】尚、前記実施形態では、記録した画像デー
タを送信装置9及び受信装置13によって管理センタA
に転送するようにしたものを示したが、このような通信
手段を備えず、例えば携帯可能な端末装置を画像メモリ
8に接続し、画像メモリ8のデータを直接取出すように
してもよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の自動販
売機によれば、偽貨投入、投入紙幣の引き抜き、または
偽造カードの使用等のように自動販売機の通常の動作と
の違いを判別することの困難な不正行為に対し、このよ
うな不正行為が行われたことの情報を記録することがで
きるので、記録した画像データを不正行為を行った可能
性のある人物を特定するための証拠として利用すること
ができる。この場合、前記不正行為を検知するための特
別な検知装置を別途必要としないので、コスト的にも極
めて有利である。
【0029】また、請求項2の自動販売機によれば、請
求項1の効果に加え、通信手段により外部の任意の場所
において画像データを速やかに入手することができるの
で、不正行為の早期発見に貢献することができる。
【0030】また、請求項3の自動販売機によれば、請
求項1または2記載の効果に加え、撮像手段の撮像を行
う動作不良の種類の追加、変更または削除等を任意に行
うことができるので、例えば既に設定されている動作不
良に対応した不正行為以外の新手の不正行為に対しても
的確に対応することができる。
【0031】また、請求項4の自動販売機によれば、請
求項1、2または3の効果に加え、外部駆動源との接続
が断たれた場合でも、撮像手段、制御手段及び記録手段
を作動可能な状態に維持することができるので、外部電
源との接続が断たれた状態においても不正行為の記録を
行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す自動販売機の全体斜
視図
【図2】制御系を示すブロック図
【図3】制御部の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1…自動販売機本体、6…動作不良検知装置、7…カメ
ラ、8…画像メモリ、9…送信装置、10…制御部、1
0a…入力装置、11…補助電源、13…受信装置。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動販売機の少なくとも一種類の動作に
    対してその動作不良の発生を検知する動作不良検知手段
    を備えた自動販売機において、 自動販売機本体近傍の所定範囲を撮像可能な撮像手段
    と、 前記動作不良検知手段によって検知された動作不良が所
    定の動作不良に該当すると撮像手段の撮像を行う制御手
    段と、 撮像手段によって撮像された撮像データを記録する記録
    手段とを備えたことを特徴とする自動販売機。
  2. 【請求項2】 前記記録手段に記録された撮像データを
    外部に転送可能な通信手段を備えたことを特徴とする請
    求項1記載の自動販売機。
  3. 【請求項3】 前記撮像手段の撮像を行う動作不良の種
    類を前記制御手段に任意に設定可能な設定手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1または2記載の自動販売機。
  4. 【請求項4】 外部駆動源との接続が断たれると少なく
    とも前記撮像手段、制御手段及び記録手段を駆動可能な
    補助駆動源を備えたことを特徴とする請求項1、2また
    は3記載の自動販売機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008036263A (ja) * 2006-08-09 2008-02-21 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機のランプ検査装置及びランプ検査方法

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