JP2001034664A - 車両修理費見積システム、データ処理方法及びプログラムを記録したコンピュータ可読媒体 - Google Patents

車両修理費見積システム、データ処理方法及びプログラムを記録したコンピュータ可読媒体

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JP2001034664A
JP2001034664A JP20532199A JP20532199A JP2001034664A JP 2001034664 A JP2001034664 A JP 2001034664A JP 20532199 A JP20532199 A JP 20532199A JP 20532199 A JP20532199 A JP 20532199A JP 2001034664 A JP2001034664 A JP 2001034664A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 修理形態・整備内容に応じて、より適正な修
理費用を算出可能な修理・整備見積システムを提供す
る。 【解決手段】 記憶装置28は、各作業に必要となる設
備情報と、各設備の使用料情報とを記憶する。キーボー
ド12によって特定の作業が見積要素として入力される
と、制御部27は、当該作業に対応する設備を記憶装置
28から読み出すとともに、当該設備の使用料を記憶装
置28から読み出して、さらにこの使用料を見積要素に
追加して修理費見積を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の修理費や整
備費等の見積を行うシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車整備・鈑金工場等にて車両の修理
を行うにあたっては、通常修理前に修理費の見積りを行
い、ユーザー側(損害保険会社等を含む)に修理費見積
の提示を行っている。
【0003】そして、車両の修理費の算出においては、
作業工賃と部品代とを加算して修理費の合計を算出して
いるが、この作業工賃は、標準作業指数にレバーレート
を乗じて求めている。標準作業指数とは、各修理作業に
ついてそれぞれ設定されているものであり、各標準作業
指数を決めるには、当該修理作業を行う場合の平均的
な作業時間と、必要な部品や工具の準備及び後かたづ
けに要する時間と、関連する作業に要する時間とを加
算して、まず標準作業時間を求める。次に、この標準作
業時間を、当該修理の難易度や、他の作業との関連性等
を考慮したうえで、1時間を1として指数化する。例え
ば、標準作業時間に難易度等を考慮した値が1時間30
分であれば、標準作業指数は1.5となり、2時間15
分であれば、標準作業指数は2.25となる。この各標
準作業指数は、一般的に全国の自動車整備・鈑金工場に
共通して用いられている値である。
【0004】また、レバーレート(時間当たり工賃)
は、各工場(各自動車整備鈑金会社)毎に設定される値
であって、各工場における一定期間の人件費、材料費、
光熱費、工場減価償却費等を合わせた原価に、必要な
(希望する)利益を加算し、これを当該一定期間の総作
業時間にて除して求める。すなわち、レバーレートは、
標準作業時間とは異なり、各工場毎に異なる値となるも
のである。
【0005】そして、このような作業工賃を含む修理費
の見積作業をコンピュータを用いて行うシステムが知ら
れている。すなわち、車両の部品価格情報、並びに当該
部品の交換または修理に要する工賃情報を記憶する記憶
装置と、この記憶装置内のデータを利用して演算を行う
制御部とを備えたコンピュータを用いて、修理対象車両
の修理に必要となる部品価格や作業工賃を積算して修理
費見積りを行うシステムが考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、複数の工場の
各レバーレートについて考察すると、一の工場では、人
件費や工場設備の減価償却費が高いため、レバーレート
も高めに設定される場合がある。また、他の工場では、
工場設備の減価償却費が安いため、レバーレートが低め
に設定される場合がある。ユーザーにとっては、修理の
質が同等であるのなら、レバーレートが低い方が当然歓
迎されるものであるが、両工場のレバーレートの算出は
合理的になされており、高いレバーレートの算出方法に
ついては異議を唱えられるわけではない。
【0007】次に視点を変えて、単一の工場におけるレ
バーレートについて考察すると、レバーレートの設定に
あたっては、リフトやフレーム修正機等の大型設備の費
用も含まれている。しかし、修理の規模や形態によって
は、必ずしもこれらの設備が使用されるとは限らない。
ところが、前述したように、レバーレートには、大型設
備の減価償却費も含まれているため、従来の作業工賃算
出手法によると、例えばフレーム修正機が用いられない
修理であっても、その費用が修理費用に含まれることと
なる。このように、修理形態によっては、算出される修
理費用に非合理が生じる場合がある。
【0008】このようなレバーレートの実情は、ユーザ
ーにとっては、作業工賃の算出方法について疑問が生
じ、ひいては修理工場の修理方法、あるいは顧客サービ
ス等の経営姿勢に対しても不信感が生じる土壌となって
しまう虞れがある。
【0009】本発明は前記事項に鑑みなされたものであ
り、修理形態・整備内容に応じて、より適正な修理費用
を算出可能な修理・整備見積システムを提供することを
技術的課題とする。
【0010】また、適正な修理費用を容易に算出できる
修理・整備見積システムを提供することを技術的課題と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、以下の手段を採用した。第1の発明は、車
両の属性情報、車両の部品情報、及び車両の修理に必要
となる作業情報に基づき車両の修理費見積を行うシステ
ムにおいて、各作業に必要となる設備を記憶する使用設
備情報記憶手段と、各設備の使用料を記憶する使用料情
報記憶手段と、見積要素を入力する見積要素入力手段
と、前記見積要素入力手段によって特定の作業が見積要
素として入力された場合に、当該作業に対応する設備を
前記使用設備情報記憶手段から読み出すとともに、当該
設備の使用料を前記使用料情報記憶手段から読み出し
て、さらにこの使用料を見積要素に追加して修理費見積
を行う見積手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】第2の発明は、第1の発明において、売上
情報を記憶する売上情報記憶手段と、前記見積手段によ
る見積結果を参照して前記売上情報を編集し、前記売上
情報記憶手段に登録する売上情報登録手段と、前記売上
情報に基づき所定期間における設備毎の使用料合計を算
出する使用料合計算出手段と、を備えることを特徴とす
る。
【0013】第3の発明は、第1または第2の発明のい
ずれかにおいて、売上情報を記憶する売上情報記憶手段
と、前記見積手段による見積結果を参照して前記売上情
報を編集し、前記売上情報記憶手段に登録する売上情報
登録手段と、各設備の所定期間における固定費を記憶す
る設備費記憶手段と、前記売上情報記憶手段の売上情報
に基づき所定期間における設備毎の総使用時間を算出す
るとともに、当該固定費を当該総使用時間にて除して単
位時間当たりの設備使用料を算出する使用料算出手段
と、を備えることを特徴とする。
【0014】第4の発明は、第3の発明において、各設
備を1回使用するにあたり発生する変動費を記憶する変
動費記憶手段を備え、前記使用料算出手段は、前記各設
備の固定費を当該所定期間における総使用回数にて除し
て求めた設備使用料に、さらに前記各変動費を加算して
設備使用料を算出することを特徴とする。
【0015】第5の発明は、第3の発明において、各設
備を単位時間使用するにあたり発生する変動費を記憶す
る変動費記憶手段を備え、前記使用料算出手段は、前記
各設備の固定費を当該総使用時間にて除して求めた設備
使用料に、さらに前記単位時間あたりの変動費に設備使
用時間を乗じて求めた必要変動費を加算して設備使用料
を算出することを特徴とする。
【0016】第6の発明は、所定期間における少なくと
も人件費を含むとともに少なくとも設備固定費を除いた
原価に予定利益を加算した値を、当該所定期間の総作業
時間にて除して求めたレバーレートを記憶するレバーレ
ート記憶手段と、修理対象車両の修理に必要な各作業に
おける標準作業指数に、前記レバーレート記憶手段から
読み出したレバーレートを乗じて基礎工賃を算出すると
ともに、この基礎工賃に、必要修理作業の設備使用料を
加算して作業工賃を算出する作業工賃算出手段と、を備
えることを特徴とする。
【0017】第7の発明は、車両の修理費データを計算
装置により処理する方法であって、所定期間における少
なくとも人件費を含むとともに少なくとも設備固定費を
除いた原価に予定利益を加算した値を、当該所定期間の
総作業時間にて除してレバーレートを算出するステップ
と、修理対象車両の修理に必要な各作業における標準作
業指数に、前記レバーレートを乗じて基礎工賃を算出す
るステップと、この基礎工賃に、必要修理作業の設備使
用料を加算して作業工賃を算出するステップと、を含む
ことを特徴とするデータ処理方法とした。
【0018】第8の発明は、各作業に必要となる設備を
記憶する使用設備情報記憶手段と、各設備の使用料を記
憶する使用料情報記憶手段と、見積要素を入力する見積
要素入力手段と、を備えたコンピュータに、特定の作業
を見積要素入力手段によって見積要素として入力させ、
当該作業に対応する設備を前記使用設備情報記憶手段か
ら読み出させ、当該設備の使用料を前記使用料情報記憶
手段から読み出させ、この使用料を見積要素に追加させ
るプログラムを記録してコンピュータ可読媒体とした。
【0019】前記設備費記憶手段に記憶される各設備の
所定期間における固定費は、当該設備の減価償却費、あ
るいは当該設備の賃借料(リース料)とすることができ
る。ここで、使用設備情報記憶手段、使用料情報記憶手
段、売上情報記憶手段、設備費記憶手段、変動費記憶手
段、レバーレート記憶手段とはハードディスク等に相応
し、見積要素入力手段とはマウス,キーボード等に相応
し、見積手段、売上情報登録手段、使用料合計算出手
段、使用料算出手段、作業工賃算出手段、とはCPU
(Central Processing Unit)
等に相応する。
【0020】また、本発明の見積システムに、文字や画
像データを表示する表示手段を付加することもできる。
表示手段には、CRT(Cathode Ray Tu
be),液晶ディスプレイ等を例示できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図5の図面に基いて説明する。図1は、本発明の実施
の形態による車両修理・整備費見積システム10を示し
ている。
【0022】図1に示すように、車両修理・整備費見積
システム10は、マウス11と、キーボード12と、表
示装置13と、プリンタ14と、コンピュータ本体20
とから構成されている。
【0023】また、コンピュータ本体20は、バスB1
によって相互に接続されたマウスインタフェース21、
キーボードインタフェース22、表示用メモリ23、表
示装置インタフェース24、記憶装置インタフェース2
5、メインメモリ26、制御部27、及びプリンタイン
タフェース29と、記憶装置インタフェース25を介し
てバスB1に接続された記憶装置28とから構成されて
いる。
【0024】また、マウス11はマウスインタフェース
21を介して、キーボード12はキーボードインタフェ
ース22を介して、表示装置13は表示装置インタフェ
ース24を介して、プリンタ14はプリンタインタフェ
ース29を介して、夫々バスB1と接続されている。
【0025】前記マウス11及びキーボード12は、オ
ペレーターがデータの入力等をするための装置である。
前記表示装置13は、記憶装置28から読み出された文
字や画像、あるいはキーボード12から入力された文字
等を表示するための装置である。
【0026】コンピュータ本体20は、プログラムの実
行等を行うための装置である。マウスインタフェース2
1は、オペレーターから入力されたデータをマウス11
から受け取ってバスB1へ伝達する装置である。
【0027】また、キーボードインタフェース22は、
オペレーターから入力されたデータをキーボード12か
ら受け取ってバスB1へ伝達する装置である。表示用メ
モリ23は、RAM(Random Access M
emory)等で構成され、表示装置13に表示する文
字、画像等のデータを保持するためのメモリである。
【0028】表示装置インタフェース24は、文字、画
像等を表示装置13に表示させるための装置である。記
憶装置28は、制御部27が処理するプログラムや、車
両を特定するための類別番号情報,型式情報,年式情報
等からなる車両特定情報(車両属性情報)に対応させた
車両の構成部位・部品情報(部品価格を含む)を記憶す
るハードディスク装置である。
【0029】また、この記憶装置28は、特定車両を修
理あるいは整備する際の各作業に必要となる設備情報
や、各設備の使用料情報を記憶している。さらには、前
記記憶装置28は、制御部27にて算出された過去の見
積情報を、売上情報として記憶している。この売上情報
は、各1回毎(修理・整備1回毎)の売上情報及び所定
期間における累積売上情報として、記憶装置28に記憶
される。また、記憶装置28に記憶される売上情報は、
制御部27にて算出された見積情報をそのまま(全部)
記憶してもよいし、算出された見積情報の一部を記憶す
るようにしてもよい。なお、制御部27では、算出され
た見積情報を基に、各項目の追加や削除等の修正を適宜
行って売上情報としてのデータを作成し、このデータを
記憶装置28に登録する。
【0030】また、前記記憶装置28は、各設備の前記
使用料情報に含まれる情報として、各設備毎の所定期間
(例えば1か年)における固定費情報を記憶している。
この固定費情報は、例えば各設備毎の所定期間における
減価償却費やリース料のことである。減価償却費の算出
にあたっては、例えば、各減価償却資産(各設備)の取
得価額から残存価格を控除した要償却額を耐用年数内の
各事業年度に均等配分して求める(定額法)。なお、減
価償却費の算出は、定率法や、設備の種類によっては生
産高比例法を用いることもできる。
【0031】また、前記記憶装置28は、各設備を1回
使用するにあたり発生する変動費情報を記憶している。
さらに、記憶装置28は、各設備を1回使用するにあた
り発生する変動費情報に代えて、各設備を単位時間使用
するにあたり発生する変動費情報を記憶するようにして
もよい。なお、前記変動費とは、各設備の操業度に応じ
て変動する費用であり、例えば、各設備を使用するにあ
たって発生する電気料等である。また、例えば設備がオ
イルチェンジャーである場合、取り替えオイルの廃棄料
を変動費に加えるようにしてもよい。あるいは、各設備
のメンテナンスが、所定の使用回数毎に必要な場合であ
れば、メンテナンス料を変動費に充当することもでき
る。また、メンテナンス料のうちの一部を変動費とし、
一部を固定費として扱ってもよい。
【0032】さらに、前記記憶装置28は、所定期間
(例えば1か年)における人件費を含むと共に設備固定
費を除いた原価に所定期間の希望利益を加算した値を、
当該所定期間の総作業時間(修理・整備工員の総作業時
間)にて除して求めたレバーレート(単位時間当たりの
工賃)情報を記憶している。
【0033】また、前期記憶装置28は、各修理・整備
作業についてそれぞれ設定された標準作業指数情報を記
憶している。そして、記憶装置28に記憶されるこれら
の情報のうち、各作業項目に対応する作業指数及び設備
と、当該設備の固定費、使用料、変動費の各リストは、
図2に示す関係となるようにリンクして(図2において
横軸上に記載された各項目が関連付けられて)記憶され
ている。なお、図2では、固定費は1か年における各設
備のリース料を示し、使用料は設備1回使用毎の単価を
示し、さらに変動費は設備1回使用する毎の単価を示し
ている。なお、標準作業指数は、各作業項目をさらに細
分化して、細分化した作業項目毎に詳細に設定すること
ができる。また、各設備の使用料は、対応する作業の種
類によって異なる単価に設定することができる。
【0034】ここで、記憶装置28に記憶される前記各
設備の使用料は、前記制御部27によって、所定期間
(1か年)の固定費を基に、例えば前期事業年度(ある
いは過去1年間)における当該設備の使用実績(前記売
上情報を基に算出される当該設備の使用回数又は使用時
間)を演算要素にして予め設定されている。すなわち、
オイルチェンジャーの今期の固定費が50000円であ
り、オイルチェンジャーの前期の使用実績が100回で
あった場合、50000円を100回で除して、今期の
1回当たりの使用料を500円とするものである。ま
た、オイルチェンジャーの今期の固定費が50000円
であり、オイルチェンジャーの前期の総使用時間が10
時間であった場合、50000円を10時間で除して、
1時間当たりの使用料を5000円と設定することもで
きる。さらには、仮にオイルチェンジャーの購入費が2
50000円であり、オイルチェンジャーの耐用使用回
数が500回であるとき、1回当たりの使用料を500
円として設定してもよい。
【0035】前記記憶装置インタフェース25は、記憶
装置28へのデータの書き込みや、記憶装置28からの
データの読み出しを行う装置である。メインメモリ26
は、RAM等で構成され、制御部27の作業用に用いら
れるメモリである。
【0036】制御部27は、CPU等で構成され、表示
用メモリ23に文字、画像等のデータを書き込み、表示
装置インタフェース24に対して画面表示指示を行う。
また、制御部27は、記憶装置インタフェース25に対
して、記憶装置28へのデータ書き込み指示、記憶装置
28からのデータ読み出し指示を行う。さらに、制御部
27は、マウスインタフェース21を介してマウス11
から入力データを受け取り、キーボードインタフェース
22を介してキーボード12から入力データを受け取
る。また、制御部27は、マウス11及びキーボード1
2から入力された文字等のデータの処理、表示装置13
に表示する画面データの処理を行う。さらに、制御部2
7は、プリンタインタフェース29を介してプリンタ1
4に印字指示を行う。
【0037】<実施の形態の動作の説明>次に、制御部
27が記憶装置28に格納されているプログラムを実行
することによって実現される制御の内容を、図3のフロ
ーチャートを中心に説明する。
【0038】見積作業を開始する旨の指示データをマウ
ス11又はキーボード12から受け取ると、制御部27
は、図3に示される制御をスタートする。スタート後、
最初のステップ101では、制御部27は、顧客・車両
情報入力画面を表示装置13に表示する。そして、制御
部27は、マウス11又はキーボード12から車両特定
データが入力されたか否かをチェックする。そして、車
両特定データが入力された後、処理をステップ102に
移行する。
【0039】次のステップ102では、制御部27は、
損傷部位選択画面を表示装置13に表示する。制御部2
7は、マウス11又はキーボード12から車両の損傷部
位が入力されたか否かをチェックする。さらに、制御部
27は、選択した各部位における損傷面積、損傷程度等
の損傷内容が入力されたか否かをチェックする(ステッ
プ103)。
【0040】次に、制御部27は、前記入力された損傷
内容に基づき、必要となる修理作業リストの一覧(修理
作業候補の一覧リスト)を各部位毎に表示装置13に表
示する。そして、必要な作業項目が選択(決定)される
と(ステップ104)、次のステップ105に移行し、
制御部27は、当該作業に必要となる設備と、当該設備
の使用料とを記憶装置28から検索して表示装置13に
表示する(ステップ105、ステップ106)。
【0041】このステップ105及びステップ106に
おける設備や設備使用料のデータは、図5に示すように
表示装置13に表示される。すなわち、作業項目として
オイル交換が選定されたとすると、オイル交換作業の標
準作業指数である0.1が表示されるとともに、この標
準作業指数(0.1)に、記憶装置28から読み出され
たレバーレート(設備固定費を除いて算出されたレバー
レート。ここでは6000円)を乗じた価格(基礎工
賃。600円)が表示される。そして、オイル交換作業
に対応する設備としてオイルチェンジャーが表示される
とともに、オイルチェンジャーの1回使用当たりの価格
(使用料。500円)が表示される。また、オイルチェ
ンジャー1回使用当たりの変動費(100円)が表示さ
れる。さらに、オイル交換作業に必要となる部品(材
料)であるエンジンオイルが表示されるとともに、エン
ジンオイルの数量(4リットル)が表示され、価格(2
000円)が表示される。
【0042】このように、作業項目が選択された際に
は、作業工賃や部品代だけでなく、対応する設備費が明
細に追加される。そして、制御部27は、前記表示装置
13に表示されたリストに基づき、見積費用の算出を行
う(ステップ107)。すなわち、図5の例では、基礎
工賃(600円)に設備費(500円+100円)を加
算した値(1200円)を作業工賃として算出する。そ
して、オイル交換作業に伴い発生する費用を、作業工賃
(1200円)に部品(材料)代(2000円)を加算
した値(3200円)として算出する。
【0043】以上のように作業項目毎の費用を算出する
とともに、各作業項目の費用総合計を算出した後、これ
らの明細を所定用紙に印刷して、一旦処理を終了する
(ステップ108)。なお、前記見積結果は、当該見積
処理を特定する見積番号とともに、記憶装置28に記憶
される。
【0044】次に、印刷された見積明細をユーザー等が
確認し、ユーザー側からの要望をオペレーター(修理工
場側)が受けると、オペレーターは、制御部27に売上
情報作成(見積修正)の指示を出し、制御部27は、図
4に示す処理を実行する。
【0045】すなわち、制御部27は、表示装置13の
画面上に売上入力画面を表示し、当該見積処理の見積番
号が入力されると(ステップ201)、各作業項目や作
業工賃、部品代等の明細を表示する(ステップ20
2)。
【0046】次に、制御部27は、見積明細上にて、入
力された指示に従い、適宜項目の追加や削除を行い、売
上情報の作成(見積結果の修正)を行う(ステップ20
3)。そして、制御部27は、作成された売上情報を記
憶装置28に登録し、処理を終了する。
【0047】なお、ステップ102〜ステップ107の
処理は、各損傷部位毎に個別に作業項目の選定処理から
見積処理までを行い、これを繰り返して全体の処理を進
めるようにしてもよい。
【0048】また、見積対象車両が損傷車両ではなく、
点検・整備車両である場合は、ステップ102及びステ
ップ103の処理に代えて、希望する点検・整備内容を
入力させ、ステップ104にて、前記入力した点検・整
備内容に対応する作業項目の一覧を表示装置13に表示
させるようにすることもできる。
【0049】さらに、ステップ201〜ステップ204
の売上情報の処理は、ユーザー側が修理費見積結果を確
認了承した時点(修理・整備契約締結時)で行ってもよ
いし、あるいは、車両の修理・整備作業が終了した後
(請求書発行時)に行ってもよい。
【0050】また、設備の使用料は、各事業年度毎では
なく、所定期間毎(例えば1か月、あるいは見積1回毎
でもよい)に制御部27にて演算するようにしてもよ
い。例えば、各設備の使用実績を、見積処理の度に、前
1か月の売上情報にて集計したうえで、使用料を演算す
れば、より整備工場の実態に合わせた修理・整備費の見
積を行うこともできる。すなわち、ある設備の操業率が
月毎に上昇しているならば、リアルタイムの使用実績を
使用料計算に反映させることにより、修理・整備費をよ
り安価に提示することができる。
【0051】以上のように本実施形態の車両修理・整備
見積システムによれば、各作業毎に、使用する設備費を
別途計算して追加するようにした。したがって、種々の
修理・整備形態(高額な設備を使用する修理、あるいは
高額な設備を全く使用しない修理)に応じて、合理的な
修理・整備費の提示を容易に行えるようになる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、修理形態・整備内容に
応じて、より適正な修理費用を算出可能な修理・整備見
積システムを提供することができる。
【0053】また、適正な修理費用を容易に算出できる
修理・整備見積システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における車両修理費見積
システムのブロック図
【図2】図1の記憶装置に格納されるデータを示す図
【図3】図1の制御部において実行される制御処理を示
すフローチャート
【図4】図1の制御部において実行される制御処理を示
すフローチャート
【図5】図1の表示装置に表示されるデータの例
【符号の説明】
10 見積システム 11 マウス(見積要素入力手段) 12 キーボード(見積要素入力手段) 13 表示装置 14 プリンタ 20 コンピュータ本体 21 マウスインタフェース 22 キーボードインタフェース 23 表示用メモリ 24 表示装置インタフェース 25 記憶装置インタフェース 26 メインメモリ 27 制御部(見積手段、売上情報登録手段、使用料合
計算出手段、使用料算出手段、作業工賃算出手段) 28 記憶装置(使用設備情報記憶手段、使用料情報記
憶手段、売上情報記憶手段、設備費記憶手段、変動費記
憶手段、レバーレート記憶手段) 29 プリンタインタフェース

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の属性情報、車両の部品情報、及び車
    両の修理に必要となる作業情報に基づき車両の修理費見
    積を行うシステムにおいて、 各作業に必要となる設備を記憶する使用設備情報記憶手
    段と、 各設備の使用料を記憶する使用料情報記憶手段と、 見積要素を入力する見積要素入力手段と、 前記見積要素入力手段によって特定の作業が見積要素と
    して入力された場合に、当該作業に対応する設備を前記
    使用設備情報記憶手段から読み出すとともに、当該設備
    の使用料を前記使用料情報記憶手段から読み出して、さ
    らにこの使用料を見積要素に追加して修理費見積を行う
    見積手段と、を備えることを特徴とする車両修理費見積
    システム。
  2. 【請求項2】売上情報を記憶する売上情報記憶手段と、 前記見積手段による見積結果を参照して前記売上情報を
    編集し、前記売上情報記憶手段に登録する売上情報登録
    手段と、 前記売上情報に基づき所定期間における設備毎の使用料
    合計を算出する使用料合計算出手段と、を備えることを
    特徴とする請求項1記載の車両修理費見積システム。
  3. 【請求項3】売上情報を記憶する売上情報記憶手段と、 前記見積手段による見積結果を参照して前記売上情報を
    編集し、前記売上情報記憶手段に登録する売上情報登録
    手段と、 各設備の所定期間における固定費を記憶する設備費記憶
    手段と、 前記売上情報記憶手段の売上情報に基づき所定期間にお
    ける設備毎の総使用時間を算出するとともに、当該固定
    費を当該総使用時間にて除して単位時間当たりの設備使
    用料を算出する使用料算出手段と、を備えることを特徴
    とする請求項1または2のいずれかに記載の車両修理費
    見積システム。
  4. 【請求項4】各設備を1回使用するにあたり発生する変
    動費を記憶する変動費記憶手段を備え、 前記使用料算出手段は、前記各設備の固定費を当該所定
    期間における総使用回数にて除して求めた設備使用料
    に、さらに前記各変動費を加算して設備使用料を算出す
    ることを特徴とする請求項3記載の車両修理費見積シス
    テム。
  5. 【請求項5】各設備を単位時間使用するにあたり発生す
    る変動費を記憶する変動費記憶手段を備え、 前記使用料算出手段は、前記各設備の固定費を当該総使
    用時間にて除して求めた設備使用料に、さらに前記単位
    時間あたりの変動費に設備使用時間を乗じて求めた必要
    変動費を加算して設備使用料を算出することを特徴とす
    る請求項3記載の車両修理費見積システム。
  6. 【請求項6】所定期間における少なくとも人件費を含む
    とともに少なくとも設備固定費を除いた原価に予定利益
    を加算した値を、当該所定期間の総作業時間にて除して
    求めたレバーレートを記憶するレバーレート記憶手段
    と、 修理対象車両の修理に必要な各作業における標準作業指
    数に、前記レバーレート記憶手段から読み出したレバー
    レートを乗じて基礎工賃を算出するとともに、この基礎
    工賃に、必要修理作業の設備使用料を加算して作業工賃
    を算出する作業工賃算出手段と、を備えることを特徴と
    する車両修理費見積システム。
  7. 【請求項7】車両の修理費データを計算装置により処理
    する方法であって、 所定期間における少なくとも人件費を含むとともに少な
    くとも設備固定費を除いた原価に予定利益を加算した値
    を、当該所定期間の総作業時間にて除してレバーレート
    を算出するステップと、 修理対象車両の修理に必要な各作業における標準作業指
    数に、前記レバーレートを乗じて基礎工賃を算出するス
    テップと、 この基礎工賃に、必要修理作業の設備使用料を加算して
    作業工賃を算出するステップと、を含むことを特徴とす
    るデータ処理方法。
  8. 【請求項8】各作業に必要となる設備を記憶する使用設
    備情報記憶手段と、 各設備の使用料を記憶する使用料情報記憶手段と、 見積要素を入力する見積要素入力手段と、を備えたコン
    ピュータに、 特定の作業を見積要素入力手段によって見積要素として
    入力させ、当該作業に対応する設備を前記使用設備情報
    記憶手段から読み出させ、当該設備の使用料を前記使用
    料情報記憶手段から読み出させ、この使用料を見積要素
    に追加させるプログラムを記録したコンピュータ可読媒
    体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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