JP2001034148A - 立体映像表示方法および装置 - Google Patents

立体映像表示方法および装置

Info

Publication number
JP2001034148A
JP2001034148A JP11210970A JP21097099A JP2001034148A JP 2001034148 A JP2001034148 A JP 2001034148A JP 11210970 A JP11210970 A JP 11210970A JP 21097099 A JP21097099 A JP 21097099A JP 2001034148 A JP2001034148 A JP 2001034148A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hologram
light
image
scattered light
recording medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11210970A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Horikoshi
力 堀越
Haruhiko Kojima
治彦 児島
Masahiro Sasaura
正弘 笹浦
Yoshiyuki Imai
欽之 今井
Ikutake Yagi
生剛 八木
Akiyuki Tate
彰之 館
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP11210970A priority Critical patent/JP2001034148A/ja
Priority to US09/469,850 priority patent/US6281994B1/en
Publication of JP2001034148A publication Critical patent/JP2001034148A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】ちらつきの少ない動画等の立体映像表示するこ
と。コンパクトな構成で視野の広い立体映像を表示する
こと。 【解決手段】 ホログラム記録媒体に対し入射角の異な
る複数の非散乱光を照射し、ホログラムの記録および再
生を時分割で行う。表示デバイスを反射あるいは透過し
た複数視点のホログラム像に対応する散乱光を第1のホ
ログラフィック光素子により光路変換し、その集光位置
に配置された記録媒体に対し、集光された散乱光と共に
非散乱光を照射し、該記録媒体に複数視点のホログラム
像に対応する複数の干渉縞を記録した後、その記録され
た複数の干渉縞により再生される物体光を第2のホログ
ラフィック光素子により当該物体光の本来の進行方向に
光路を変換して複数視点のホログラム像に対応する立体
映像として表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3次元物体を立体
的に表示する立体映像表示方法および装置に関し、特
に、物体光をフォトリフラクティブ効果を有する記録媒
体(フォトリフラクティブ結晶)に照射し、その記録媒
体内部に、光の干渉縞をホログラムとして記録し、再生
することにより、3次元物体を立体的に表示する立体映
像表示方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来において、立体的に物体を表示する
方法として、立体視を応用した方法、ホログラムを用い
た方法がある。前者の立体視の方法では、左右の眼で観
察される映像を別々に眼に投射するステレオ方法であ
り、観察者のみ表示対象物を立体的に観察することがで
きる。人間が物体を立体的に知覚する大きな要因は、両
眼視差とピント調節が上げられる。前者の立体視の方法
は、両眼視差のみを再現したものであり、この場合の眼
のピントは、映像が投射されているスクリーンに常に合
っている。そのため、両眼視差による物体の飛び出し効
果と反して、ピント位置が固定であるため、長時間の観
察による眼精疲労が避けられない。
【0003】一方、ホログラムによる方法は、物体から
反射してくる光の波面をそのまま再現する方法であり、
立体表示の方法としては最も理想的で、両眼視差、ピン
ト調節を実物の観察と変わりなく行うことができる。し
かし、ホログラムを記録するためには、光の回折現象を
再現する必要があるため、1ミリあたり数千本という非
常に細かい干渉縞を記録し、かつ再生表示させる必要が
ある。そのため、これまで、ホログラムは写真としての
利用形態しか考えられなかった。
【0004】近年の電子デバイスの発展により、ホログ
ラムを動画像として表示する方法が報告されている。ホ
ログラムを動画として表示する方法の1つとして、液晶
パネルを用いた方法が提案されているが、液晶パネルの
有する解像度(画素ピッチ)は、ホログラム表示には十
分でない。液晶パネルにあっては、画素ピッチが広く、
表示可能な濃淡値が制約されるため、実際のホログラム
の様な複雑な縞を表示するには未だ十分な解像度をもっ
ていない。そのため、これら液晶パネル等の表示デバイ
スを用いてホログラムを表示しようとすると、小さな、
少数の物体(点光源)しか表示することができない。ま
た、解像度が粗いために、液晶パネルを直接透過する光
と回折光との分離できる角度が僅かであり、観察域が狭
いという問題があった。
【0005】このような液晶パネルの問題を解決する方
法として、フォトリフラクティブ効果を有する記録媒体
(フォトリフラクティブ結晶)を使用し、表示デバイス
によって物体による散乱光を再生し、フォトリフラクテ
ィブ効果を有する記録媒体に照射すると共に、該記録媒
体に異なる角度から参照光を照射し、2つの光の波面の
干渉縞すなわちホログラムを記録する方法が考えられて
いる。
【0006】また、フォトリフラクティブ結晶は、記録
光の強度に応じて、記録される像のコントラストが変わ
るため、より強い光で記録することが望ましい。そこ
で、レンズによる集光作用で、光の強度を強くして、フ
ォトリフラクティブ結晶(ホログラフィック記憶素子)
に記録・再生する方法が考えられている。
【0007】図14は、ホログラフィック記憶素子と集
光レンズを用いた従来の記録・再生方法の説明図であ
り、ホログラフィック記憶素子1401に記録する光の
強度を上げるため、集光レンズ1402を設置してい
る。この集光レンズ1402は、ホログラフィック記憶
素子1401の部分に焦点を有するレンズであり、表示
デバイス1404により生成された散乱光1405は、
1406に示すように、ホログラフィック記憶素子14
01上に集光する。このような集光レンズ1402の作
用によって、散乱光1405の強度が強くなり、ホログ
ラフィック記憶素子1401にホログラムを記録するの
に必要な時間が短くなり、よりコントラストの高い像を
再生することが可能である。ホログラフィック記憶素子
1401に記録された像は、レンズ1403により平行
光1407に変換され、表示デバイス1404を直進し
てきた光として観察者は知覚することができる。ここ
で、再生像は上下反転するが、表示デバイス1404に
表示する際に像を反転させることにより、観察者は正常
な方向で像を観察することが可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法で動画の立体映像を表示しようとすると、動画の1
フレーム毎に、1フレーム分のホログラムを記録する時
間と、記録したホログラムを消去する時間が必要になる
ため、動画のリフレッシュレートが低くなってしまい、
再生される動画は“ちらつき”の多いものになってしま
うという問題がある。
【0009】また、集光レンズ1402およびレンズ1
403の焦点距離、位置は固定であるため、視域の拡大
が必要な場合には、光路を機械的に変化させるなどの方
策を講じる必要がある。しかしながら、光路を機械的に
変化させたとしても、視域が表示デバイスの解像度(画
素ピッチ)に制約を受け、広い視野での高解像度の再生
が困難であるという問題がある。
【0010】本発明の第1の目的は、ちらつきの少ない
動画等の立体映像、あるいは複数フレームの静止画等の
立体映像を高速で切換えながら表示することができる立
体映像表示方法および装置を提供することにある。
【0011】本発明の第2の目的は、コンパクトな構成
で視野の広い立体映像を表示することができる立体映像
表示方法および装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明は、書き換え可能な表示デバイスに物
体像を表示し、前記表示デバイスに非散乱光を照射し、
該表示デバイスを反射あるいは透過した散乱光を物体光
とし、該物体光をフォトリフラクティブ効果を有する記
録媒体に照射するのに同期して、前記記録媒体に非散乱
光を照射し、前記物体光と非散乱光との干渉縞をホログ
ラムとして前記記録媒体に記録し、再生する方法におい
て、前記記録媒体に対し入射角の異なる複数の非散乱光
を照射し、ホログラムの記録および再生を行うことを特
徴とする。
【0013】また、入射角の異なる複数の非散乱光を時
分割で照射し、ホログラムの記録および再生を時分割で
行うことを特徴とする。
【0014】さらに、前記記録媒体にホログラムを記録
する時の非散乱光と再生する時の非散乱光の強度を異な
らせることを特徴とする。
【0015】また、ホログラムによる立体映像を表示す
る装置は、光源から発生された光を第1および第2の光
路に分割する光路分割手段と、表示すべきホログラムの
像を計算によって算出するホログラム計算手段と、算出
されたホログラムの像を表示し、前記第1の光路に分割
された光が照射されることによって前記表示された像の
反射光または透過光を散乱光として出射する表示手段
と、フォトリフラクティブ効果を有し、前記表示手段か
ら出射された散乱光に同期して非散乱光が入射されるこ
とによって、これら入射光の干渉縞がホログラムとして
記録されるホログラム記録手段と、前記第2の光路に分
割された光を複数の光路にさらに分割し、複数の非散乱
光を生成し、これら複数の非散乱光をそれぞれ異なる入
射角で前記ホログラム記録手段に入射する非散乱光生成
手段とを備えることを特徴とする。
【0016】また、ホログラムを記録する時の非散乱光
と再生する時の非散乱光の強度を異ならせる手段をさら
に備えることを特徴とする。
【0017】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明は、書き換え可能な表示デバイスに物体像を表示
し、前記表示デバイスに非散乱光を照射し、該表示デバ
イスを反射あるいは透過した散乱光を物体光とし、該物
体光をフォトリフラクティブ効果を有する記録媒体に照
射するのに同期して、前記記録媒体に非散乱光を照射
し、前記物体光と非散乱光との干渉縞をホログラムとし
て前記記録媒体に記録した後、非散乱光のみを照射して
物体像を立体映像として再生表示する立体映像表示方法
において、複数視点のホログラムの像を算出し、その算
出された像を前記表示デバイスに順次表示し、該表示デ
バイスに非散乱光を照射し、該表示デバイスを反射ある
いは透過した複数視点のホログラム像に対応する散乱光
を第1のホログラフィック光素子により光路変換し、そ
の集光位置に配置された前記記録媒体に対し、集光され
た散乱光と共に非散乱光を照射し、該記録媒体に複数視
点のホログラム像に対応する複数の干渉縞を記録した
後、その記録された複数の干渉縞により再生される物体
光を第2のホログラフィック光素子により当該物体光の
本来の進行方向に光路を変換して複数視点のホログラム
像に対応する立体映像として表示することを特徴とす
る。
【0018】また、前記第1のホログラフィック光素子
を回転ディスクに貼り付け、立体映像の表示切換え速度
に応じて前記回転ディスクを回転させ、立体映像の切換
えを行うことを特徴とする。
【0019】また、前記記録媒体に対し集光された散乱
光と共に照射する前記非散乱光として、入射角の異なる
複数の非散乱光を用いることを特徴とする。
【0020】さらに、ホログラムによる立体映像を表示
する装置は、複数視点のホログラムの像を計算によって
算出するホログラム算出手段と、算出されたホログラム
の像を表示し、その表示された像の反射光または透過光
を散乱光として出射する表示手段と、この表示手段から
出射された複数視点のホログラム像に対応する散乱光を
光路変換する第1のホログラフィック光素子と、この第
1のホログラフィック光素子の集光位置に配置され、集
光された散乱光と共に非散乱光が同期して入射されるこ
とによって、これらの入射光の干渉縞がホログラムとし
て記録されるフォトリフラクティブ効果を有するホログ
ラム記録手段と、記録された干渉縞により再生される物
体光を本来の進行方向に光路を変換して複数視点のホロ
グラム像に対応する立体映像として表示する第2のホロ
グラフィック光素子とを備えることを特徴とする。
【0021】前記のような解決手段において、フォトリ
フラクティブ効果を有する記録媒体は、多重記録が可能
なホログラム記録素子としても利用されている。すなわ
ち、入射角を異ならせることで複数の情報を記録できる
素子である。そこで、本発明では、1つの像を再生する
ためのホログラム記録を順次、参照光の入射角を変えな
がら行うようにしている。再生時は、異なる入射角で参
照光を照射することで、異なる像を再生することができ
る。
【0022】通常、参照光の入射角を同じにして、異な
る像を記録する場合、先に記録された干渉縞によって、
物体光が発生し、この発生した物体光と、新たに記録し
ようとする物体光とが同時に観察され、残像が残ったよ
うな2重の像になってしまうことがある。
【0023】そこで、参照光の角度を変えることによ
り、前の像との重なりの無い像を再生することが可能に
なる。しかも、前に記録された像は、記録時と同じ入射
角の参照光で消去するよりも、異なる入射角度の参照光
を当てた場合の方が、短い時間で消去が可能になり、リ
フレッシュレートを高くし、ちらつきの少ない立体映像
の表示が可能になる。
【0024】また、結晶の特性として、記録時間、消去
時間は、照射する光の強度に比例するため、記録時の光
の強度を再生時より強くすることにより、記録時間を再
生時間より短くすることができ、記録・再生の繰り返し
において、ちらつきの少ない立体映像を再生することが
可能となる。
【0025】また、本発明では、ホログラフィック光素
子(以下、HOE)を用いて、集光位置の制御をHOE
の切換えのみで実現している。そして、記録媒体を透過
した光は再度、もう再生側のHOEを透過し、表示デバ
イスから出てくる波面の進行方向と同じ方向に透過光の
光路を変化させている。これにより、HOE面が立体映
像の表示可能な画面(空間)サイズになり、HOEを組
み合わせることで大画面化が実現できる。
【0026】従来手法で、本発明と同程度の視域を確保
するためには、使用するレンズが大口径で焦点距離の近
いのものを作成することが必要であり、製造上、このよ
うなレンズを製造することが困難であった。これに対
し、HOEは、大画面、近接焦点のものを光学的に容易
に製作することができるため、コンパクトで大画面の立
体表示が可能となる。
【0027】また、HOEを回転ディスクなどに取り付
けることで、高速に素子の入れ替えができ、大画面、動
画表示も可能となり、装置のコンパクト化も実現でき
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施の形
態を用いて詳細に説明する。
【0029】[第1の実施形態]図1は、本発明の立体
映像表示装置の第1の実施形態を示す構成図であり、図
2は立体映像を表示する際の手順を示すフローチャート
である。
【0030】図1に示す立体映像装置は、垂直偏光の出
力を持つレーザ光を利用した光学系を用い、入射角の異
なる2つの参照光を用いた例を示すものである。本発明
は、ホログラム記録媒体にホログラムを記録する際に、
入射角の異なる参照光(非散乱光)を複数用いるもので
あるが、その参照光としては2つに限定されるものでは
なく、3つ以上であってもよいものである。
【0031】図1に示す装置は、大別して、ホログラム
計算手段(あるいはホログラム生成手段)1と、光学系
2とから構成されている。
【0032】光学系2は、レーザ光発生器200、ミラ
ー201、1/2波長板202、スペイシャルフィルタ
203、コリメータレンズ204、偏光ビームスプリッ
タ205、反射型液晶パネル206、1/2波長板20
7、偏光ビームスプリッタ208、1/2波長板20
9、ミラー210および211、フォトリフラクティブ
効果を有するホログラム記録媒体212、シャッタ
(A)213、シャッタ(B)214、シャッタ(C)
215により構成されている。
【0033】ホログラム記録媒体212は、例えばニオ
ブ酸ストロンチュウムバリウム(SBN)を用いてい
る。また、参照光としては、レーザ光発生器200から
発生させたレーザ光を第1の偏光ビームスプリッタ20
5により第1の光路と第2の光路に分配したレーザ光の
うち、第2の光路に分配したレーザ光を第2の偏光ビー
ムスプリッタ208によってさらに2つに分配した2つ
のレーザ光をホログラム記録媒体212に参照光(A)
1009、(B)1008として照射するようにしてい
る。
【0034】このような構成において、レーザ光発生器
200から発生されたレーザ光1000は、ミラー20
1を経由して1/2波長板202に入射される。1/2
波長板202では、レーザ光1000の偏光面の角度
(傾き)を変化させる。ここでは、参照光(A)100
9、(B)1008と物体光1010の強度が同じにな
るように偏光面を調整する。
【0035】偏光されたレーザ光1001は、スペイシ
ヤルフィルタ203を介して、球面波1002に変換さ
れる。
【0036】球面波1002は、コリメータレンズ20
4により、平面波1003に変換され、偏光ビームスプ
リッタ(以下、PBS)205に入射され、垂直偏光面
を有する成分は、PBS205で反射し、反射光100
4として反射型液晶パネル206に照射される。
【0037】反射型液晶パネル206を反射した光(散
乱光)1006は、液晶の特性により垂直偏光が水平偏
光に変換され、PBS205を透過し、物体光1010
として、ホログラム記録媒体(SBN)212に照射さ
れる。
【0038】また、平面波1003の水平偏光面を有す
る成分は、PBS205をそのまま透過し、透過光10
05として直進する。
【0039】透過光1005は、水平偏光面のみを有す
る光であるが、1/2波長板207で偏光面が再度偏光
され、第2のPBS208に入射される。
【0040】ここで、水平偏光面を有する成分は直進
し、透過光1007として、ミラー211、シャッタ2
13を経由してホログラム記録媒体212に参照光
(A)1009として入射される。
【0041】また、第2のPBS208に入射した光の
垂直成分は、PBS208で反射し、参照光B1008
となり、1/2波長板209によって、水平偏光成分の
みを有する参照光に変換される。
【0042】物体光1010は、参照光(A)100
9、(B)1008のそれぞれと干渉し、ホログラム記
録媒体212の内部に、干渉縞すなわちホログラムとし
て記録される。
【0043】観察者3は、参照光(A)1009または
(B)1008のみを照射した際に、ホログラム記録媒
体212に記録された干渉縞による散乱光1011が眼
に入ることになり、ホログラム像を知覚することができ
る。なお、ホログラム像を観察する場合にのみシャッタ
(D)216が開いた状態に制御される。
【0044】このような光路に対して、参照光(A)1
009、(B)1008、物体光1010の光路中にシ
ャッタ(A)213、(B)214、(C)215が設
置されている。すなわち、参照光(A)1009、
(B)1008の光路にそれぞれ、シャッタ(A)21
3,シャッタ(B)214,物体光1010の光路にシ
ャッタ(C)215が設置されている。
【0045】以下、このような光学系に基づき、シーン
1、シーン2のホログラムを表示する場合の動作を図2
のフローチャート及び図3のタイムスケジュールにした
がって説明する。
【0046】まず、予め個々のシーンに対応した表示対
象のホログラムの像a、bを計算によって算出する(ス
テップ101)。このホログラムの算出方法としては、
点光源を元にフレネル変換する方法や、フーリエ変換し
た結果に位相を付加していく方法などがあるが、例えば
「光工学」(飯塚 啓吾著、共立出版、pp.145−
149)に解説されている方法などを用いることができ
る。
【0047】次に、図3の時刻t0からtlの間、シー
ン1に対応したホログラムaを反射型液晶パネル206
に表示する。このとき、シャッタ(A)213と(C)
215を開状態に制御し、シャッタ(B)214は閉状
態に制御する(ステップ102)。
【0048】これにより、参照光(A)1009とホロ
グラムaによる物体光(散乱光)1010がホログラム
記録媒体212に同時に照射され、ホログラムaによる
干渉縞が記録される。
【0049】次に、図3の時刻tlからt2の間、シャ
ッタ(C)215を閉じ、参照光(A)1009のみが
ホログラム記録媒体212に照射されるようにし(ステ
ップ103)、シーン1を観察可能にする。
【0050】次に、図3の時刻t2からt3の間、シー
ン2に対応したホログラムbを反射型液晶パネル206
に表示する。このとき、シャッタ(B)214、(C)
215を開状態にし、シャッタ(A)213は閉状態に
制御する(ステップ104)。
【0051】これにより、参照光(B)1008とホロ
グラムbによる物体光(散乱光)1010がホログラム
記録媒体212に照射され、ホログラムbによる干渉縞
が記録される。このとき、先に記録したシーン1のホロ
グラムaによる干渉縞は消去される。
【0052】次に、図3の時刻t3からt4の間、さら
にシャッタ(C)215を閉じ、参照光(B)1008
のみが照射されるようにし(ステップ105)、シーン
2を観察可能にする。
【0053】次のシーンがある場合は、再度ステップ1
01に戻り、同様の処理を繰り返す(ステップ10
6)。
【0054】以上の処理を繰り返すことで、異なるシー
ンのホログラムを順次表示でき、動画としてホログラム
を表示できるようになる。
【0055】図4は、縦軸が再生像のコントラスト、横
軸が時間を表している。図3に示した時刻t0からtl
の段階で、徐々にシーン1の像が記録されて、シャッタ
(C)215を閉じた段階で、再生像が一定時間(tl
からt2)再生され、t2の時刻に、別の参照光、別の
シーン2に対応するホログラムの記録が開始される。そ
して、記録開始のt2からt3の間に、記録すべきシー
ン2の像のコントラストは徐々に高くなり、先に記録し
てあったシーン1に対応するホログラムは徐々にコント
ラストが低くなる。すなわち、消去されていくようにな
る。時刻t3からt4の間は、参照光Bのみが照射さ
れ、シーン2のみが再生されるようになる。
【0056】ここで、再生時に、一時的にコントラスト
が上がるのは(図4で符号401で示す部分)、参照光
のみを照射した時、ホログラム記録媒体212に記録し
た干渉縞により発生した物体光と参照光が干渉し、像の
コントラストが高くなるためであり、参照光のみを照射
することで、徐々にコントラストは低下する。そして、
他の入射角度での参照光の照射により、記録されていた
像(干渉縞)は完全に消去される。
【0057】ところで、図3では、記録と再生の時間を
同程度にして示しているが、図5に示すように、記録時
間を短くし、再生時間を長くすることも可能である。こ
れは、図1の1/2波長板202とミラー201の間
に、偏光面の角度を時間制御できる偏光板を設置し、再
生時より、記録時の方が光の強度が強くなるようにする
ことで容易に実現することができる。
【0058】また、シャッタ(D)216をホログラム
記録媒体212と観察者3の間に設置し、記録時のみ、
シャッタ(C)215を閉じるように制御することで、
記録の際にホログラム記録媒体212を直接透過する光
を観察することなく、再生像のみを観察することができ
るようになる。
【0059】また、シャッタ(A)213、(B)21
4、(C)215の開閉時間間隔は、動画表示が可能な
時間間隔、例えば30フレーム/秒といった時間間隔を
選択することにより、動画の表示が可能になる。
【0060】図6は、本発明の立体映像表示装置の機能
構成を示したブロック図であり、ホログラム計算手段6
01、ホログラム格納手段602、ホログラム・参照光
切換制御手段603、参照光照射手段604、ホログラ
ム表示手段605、ホログラム記録媒体607で構成さ
れている。
【0061】ホログラム計算手段601は、図1のホロ
グラム計算手段1に相当するものである。また、ホログ
ラム格納手段602は、算出されたホログラムの像を一
時記憶する記憶装置に相当する。さらに、ホログラム表
示手段605は、図1の反射型液晶パネル206に相当
し、参照光照射手段604は図1の参照光(A)100
9、(B)1008の照射光学系に相当する。ホログラ
ム記録媒体607は、図1のホログラム記録媒体212
に相当する。ホログラム・参照光切換制御手段603
は、ホログラム表示手段605に表示させるホログラム
の切換え制御、参照光照射手段604による参照光の切
換え制御を行う部分である。また、シャッタ切換え手段
606は図1のシャッタA,B,Cの切換え制御を行う
部分である。
【0062】この構成における動作は、次の通りであ
る。
【0063】まず、ホログラム計算手段601であらか
じめ計算されたホログラムの像は、ホログラム格納手段
602に、一時的に格納保持される。保持されたホログ
ラムの像は、ホログラム・参照光切換制御手段603の
制御のもと、ホログラム表示手段605に表示され、さ
らに表示された像の切換えに同期して、シャッタ切換え
手段606によるシャッタの開閉が制御され、参照光照
射手段604からの参照光A,Bが交互に切換えられな
がらホログラム記録媒体607に照射される。図6の符
号600で示す部分が図1の光学系2の構成に対応す
る。
【0064】以上のように、本実施形態においては、入
射角の異なる複数の参照光の照射光学系を設け、ホログ
ラムの記録、再生を行う際に、これらの複数の参照光を
時分割で切換え、記録、再生を時分割で行い、かつ次の
表示タイミングの像の記録を行う際に前の表示タイミン
グの像の消去を行うようにしているため、記録した像の
消去時間を独立して確保しておく必要がない。このた
め、表示対象のホログラムのリフレッシュ速度を早くす
ることができるようになり、その結果として、ちらつき
の少ないホログラムによる立体映像を表示することがで
きる。
【0065】また、記録する時の参照光の強度を再生す
る時の強度より上げることにより、記録時間をさらに短
縮することができ、さらにリフレッシュ速度を早くする
ことができる。
【0066】[第2の実施形態]次に、本発明の第2の
実施形態について説明する。
【0067】この第2の実施形態は、ホログラム記録媒
体の片側に、物体光の光路を変更して集光するホログラ
フィック光素子(HOE)を設け、さらにホログラム記
録媒体を挟む反対側の対向位置に、ホログラム記録媒体
から透過した透過光を光路変換し、表示デバイスから出
てくる波面の進行方向と同じ方向に変化させる別のHO
Eを設け、コンパクトな構成で視野の広い立体映像を表
示可能にするものである。
【0068】この第2の実施形態を説明する準備とし
て、最初に光路変換に使用するHOE作成方法の一例を
説明する。
【0069】図7は、HOEの作成方法の一例を示す図
である。図7において、例えば、点光源301による球
面波1101と平面波1102をホログラム乾板300
−1に照射すると、干渉縞311が発生し、その干渉縞
311が乾板300−1に記録される。
【0070】同様に、別のホログラム乾板300−2を
使用して、他の入射位置の点光源302による球面波1
103と平面波1104による干渉縞312は、乾板3
00−2に記録される。
【0071】ここで記録された干渉縞311、312
は、回折格子の機能を有し、光の波面変換に利用するこ
とができる。すなわち、乾板300−1に記録された干
渉縞(回折格子)311の場合、その部分に球面波11
01のみを照射すると、球面波1101は、平面波11
02が乾板300−1を透過した方向に伝搬する平面波
1105に変換することができる。
【0072】同様にして、球面波1103を乾板300
−2に照射すると、平面波1104が300−2を透過
した平面波1106と等価な光波面に変換される。
【0073】ここで、説明を簡単にするために、図7
(a)の乾板300−1の左側をA面、反対側をB面と
し、同様に、図7(b)の乾板300−2の左側をA
面、反対側をB面と定義すると、逆に、乾板300−1
に平面波1105を入射すると、その平面波1105は
干渉縞311による回折作用によって点光源301の位
置に集光する球面波1101に変換することができる。
同様に、乾板300−2に平面波1106を入射する
と、その平面波1106は干渉縞312による回折作用
によって点光源302の位置に集光する球面波1103
に変換することができる。
【0074】すなわち、B面から球面波を入射した場
合、平面波に変換する光学素子として使用でき、A面か
ら平面波を入射した場合、球面波に変換する光学素子と
して使用することができる。この第2の実施形態では、
このような干渉縞を記録した乾板300−1,300−
2をホログラム記録媒体の両側に配置して物体光の光路
変換を行い、コンパクトな構造で大きな視野の立体映像
を表示しようとするものである。
【0075】図8は、上記のHOEを使用して立体映像
を表示する方法を簡単に説明するための図である。図8
において、レーザ光発生器401から発生されたレーザ
光402はミラー403を経由して偏光ビームスプリッ
タ(PBS)404に入射される。そして、水平偏光面
を有する成分は直進し、ミラー405に入射される。ミ
ラー405によって反射された光はフォトリフラクティ
ブ効果を有するホログラム記録媒体406に参照光40
7として照射される。
【0076】また、垂直成分の光はPBS404で反射
し、反射光408として反射型液晶パネル409に照射
される。この反射型液晶パネル409により反射された
光(散乱光)410は液晶の特性により垂直偏光成分が
水平偏光成分に変換され、PBS404を透過して物体
光としてHOE411に入射される。HOE411を透
過した光は、ホログラム記憶媒体406に照射され、先
の参照光407と干渉縞が生成される。この干渉縞が、
表示デバイス409で表示している物体により生成され
るホログラムを記録していることになる。
【0077】本発明では、ホログラム記録媒体406の
透過光路の前後2ヶ所に、HOE411と412を配置
している。
【0078】図9は、2つのHOE411,412によ
る波面変換を説明する図である。
【0079】図において、409はホログラムを表示す
る表示デバイス、406はフォトリフラクティブ効果を
有するホログラム記憶媒体であり、HOE411により
集光した光と参照光407との干渉により生成された干
渉縞を記録する。412は再生側のHOEであり、先に
説明した乾板300−1および300−2の縞が記録さ
れている部分のみを取出し(切出し)、縦方向に並べた
構成であり、412aと412bで構成されている。4
12aが乾板300−1に相当し、412bが乾板30
0−2に相当する。この再生側のHOEは投影スクリー
ンとしての役割を持っている。
【0080】502は、乾板300−2をHOE411
の位置に配置した時に物体光410が集光する位置、5
03は乾板300−1をHOE411の位置に配置した
場合に物体光410が集光する位置を表している。
【0081】ここで、参照光407がホログラム記録媒
体406に照射され続けているものとすると、HOE4
11の位置に乾板300−1を配置した場合、A面に物
体光が入射されるので、その物体光は光路が変更されて
ホログラム記録媒体406の503の位置に集光し、参
照光407との干渉縞として記録される。また、HOE
411の位置に乾板300−2を配置した場合、A面に
物体光が入射されるので、その物体光は光路が変更され
てホログラム記録媒体406の502の位置に集光し、
参照光407との干渉縞として記録される。これらの干
渉縞は参照光407によって球面波1203,1204
として再生側のHOE412a,412bのB面に入射
される。再生側のHOE412a、412bに入射され
た球面波は、ここで平面波1205,1206に変換さ
れ、観察者に立体映像として知覚される。したがって、
記録側のHOE411を乾板300−1から300−2
に、また300−2から300−1に切換える速度を観
察者の眼から残像が消えてしまう時間の長さよりも短い
時間間隔で切換えることにより、平面波1205,12
06が同時に表示されたような大きな立体映像として知
覚させることが可能になる。
【0082】次に、図10に示すフローチャートと図1
1の説明図を参照し、この第2の実施形態における表示
手順を説明する。
【0083】図11は、図9で示した構成のHOEを使
用した場合の像の記録・再生を説明する図である。最初
に、可視空間および表示対象物体を決定する。例えば、
図11の521に示すような3次元物体(立方体と球)
を表示するとき、2001に相当する可視空間に含まれ
る像を再生するホログラム1と、可視空間2002に対
応する像を表示するホログラム2を計算するように指定
する(ステップ1301)。そして、そのホログラム
1,2をあらかじめ計算しておく(ステップ130
2)。
【0084】ここで、可視空間の決定方法の一例を説明
する。
【0085】図11の1604に相当する位置に電子デ
バイスが配置されているとすると、物体光は1601の
範囲を伝搬する。そのとき、観察者3が観察できる可視
空間は、1601がスクリーンの役目をなすHOE41
2を透過したあと伝搬する領域も含めた、2001で示
した領域とする。ここで、スクリーンからどの程度の距
離までを観察できる可視空間とするかは、表示対象によ
り異なり、2001に示したような、奥行き方向に関し
ては固定された距離までを可視とするとは限らない。無
限速までの視域を設定して計算を行ってもよい。
【0086】また、1605の位置に表示デバイスを配
置した場合は、可視空間は2002で示された領域とな
る。
【0087】ここで、表示デバイスは409の位置に取
り付けられているものであり、1604、1605は観
察者から見た仮想的な位置である。
【0088】計算されたホログラムは表示デバイス40
9に順次表示される(ステップ1303)と同時に、H
OE411が300−1または300−2に同期して切
換えられる(ステップ1304)。
【0089】例えば、ホログラム1は図11の視域20
01に対応したホログラムであり、ホログラム2は視域
2002に対応したホログラムであるとする。
【0090】図11のHOE411には、ホログラム1
を表示している間は、乾板300−2を用い、ホログラ
ム2を表示している間は、乾板300−1を用いるよう
に切換える。
【0091】用意してあるホログラムを全て表示したら
(ステップ1305)、再度最初に戻り、次のシーンに
対応するホログラムを順次表示する(ステップ130
6)。
【0092】HOE411の切換え方法としては、電子
デバイスでHOEの役目をするパターンを表示する場合
や、回転ディスクに複数のHOEを生成し、ディスクの
回転によりパターンを切換える方法などが考えられる。
【0093】図12は、HOE411の切換え方法とし
て、411の設置位置に配置した回転ディスク1701
に集光位置が異なる複数のHOE411を作成し、表示
デバイス409におけるホログラムの書き換え表示速度
に同期させて、回転ディスク1701を時計回り170
2のように回転させることにより、HOE411を切換
える構成の例を示すものである。この構成において、乾
板300−2に相当するHOE411であるとすると、
表示デバイス409により生成された物体光はHOE4
11による集光作用により、ホログラム記憶媒体406
の1703の部分に集光されるようになる。さらに、ホ
ログラム記憶媒体406を透過した光は、スクリーンの
役目も持つHOE412の1704の部分に照射され
る。1704の部分には、先に作成した乾板300−2
が表裏逆(入射側がB面、出射側がA面)に取り付けら
れている。すると、1704の部分を透過した光は再
度、平行光に変換され、表示デバイス409により生成
された物体光の波面が再現されるようになる。
【0094】表示デバイス409に次のホログラムが表
示されると同時に、回転ディスク1701は回転し、次
のHOEの機能を有する部分が411の位置になるよう
に回転する。
【0095】このように焦点位置(集光位置)の異なる
複数のHOEを回転ディスク1701に作成しておくこ
とにより、図11(b)の1705に示すように、集光
位置が1721,1722,1723,1724,17
25といったように、順次移動し、それぞれの部分に異
なる干渉縞が記録されることになる。これらを順次再生
する、あるいは、一度に再生し、複数のフレームのホロ
グラム映像を多重表示させることも可能になる。
【0096】なお、HOEの枚数、サイズはHOEの焦
点距離および表示形態に応じて適宜変更することができ
る。
【0097】図13は、この第2の実施形態における装
置の機能構成を示すブロック図であり、ホログラム計算
パラメータ設定手段1501、ホログラム計算手段15
02、ホログラム一時格納手段1503、ホログラム表
示制御手段1504、HOE素子制御手段1505、ホ
ログラム記録媒体1506、ホログラム表示手段150
7によって構成される。
【0098】ホログラム計算パラメータ設定手段805
によって各可視空間に対応するホログラムを生成するた
めのパラメータ(表示対象物体、再生位置等)が設定さ
れ、その設定されたパラメータにしたがって、ホログラ
ム計算手段1502において表示対象のホログラムの像
が算出される。算出されたホログラムの像は、ホログラ
ム一時格納手段1503(例えばフレームメモリやハー
ドディスクなど)に一時格納保持される。
【0099】ホログラム表示制御手段1504は、ホロ
グラム一時格納手段1503からホログラムのデータを
読み出し、反射型液晶パネル等で構成されるホログラム
表示手段1507に表示すると同時に、HOE素子制御
手段1505に制御信号を送り、HOEの切換えを行
い、ホログラム記録媒体1506に参照光と物体光の干
渉縞をホログラムとして記録する。以上の処理を繰り返
すことで、動画ホログラムを再生することが実現でき
る。
【0100】以上のように、この第2の実施形態におい
ては、ホログラフィック光素子をホログラム記録媒体の
光路の前後に配置し、これらのホログラフィック光素子
によって物体光の集光、平面波への変換を行うように構
成したため、コンパクトな構造で大きな視野のホログラ
ムによる立体映像を表示することができる。
【0101】また、フォトリフラクティブ結晶からなる
ホログラム記録媒体では、光の強度に比例して回折効率
が向上するので、記録に要する時間が短くなり、結果的
に単位時間当りの記録情報量が増加し、記録効率が向上
する。
【0102】また、ホログラフィック光素子による集光
作用によって記録効率が向上する結果、フレーム切換え
を高速に行ったとしても、従来方法に比べてよりコント
ラストの高い画像を得ることが可能になる。
【0103】なお、本実施形態では、HOEを2つの光
の干渉縞として生成しているが、他にフレネルレンズを
利用することも可能であり、本実施形態で使用するHO
Eの作成方法は限定されず、光の進行方向を制御可能な
素子であれば、本発明の方法・装置に適用可能である。
【0104】フレネルレンズの場合は、当該レンズの焦
点の位置を、レンズの中心ではなく、周辺に焦点を結ぶ
ようなレンズを設計すれば本発明を適用できる。
【0105】また、この第2の実施形態において、前述
の第1の実施形態のように入射角の異なる複数の参照光
を用いて時分割で複数のホログラムの記録再生を行うよ
うに構成することができる。
【0106】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ホログ
ラムによる動画等の立体映像をちらつきを少なくして再
生表示することができる。
【0107】また、ホログラムによる大きな視野の立体
映像をコンパクトな構成で再生表示することができる。
【0108】さらに、フォトリフラクティブ結晶を使用
した方法において、ホログラフィック光素子による集光
作用によって、記録効率が向上し、記録に要する時間を
大幅に削減できるようになり、その結果として、フレー
ム切換えを高速に行ったとしても、従来方法に比べてよ
りコントラストの高い画像を得ることが可能になるなど
の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による立体映像表示装置の第1の実施形
態を示す構成図である。
【図2】図1の実施形態における立体映像表示手順を示
すフローチャートである。
【図3】図1の実施形態において立体映像を表示する場
合の複数のホログラムの記録、再生タイムスケジュール
の例を示すタイムチャートである。
【図4】図1の実施形態において立体映像を表示する場
合の再生像のコントラストの変化を示した図である。
【図5】図1の実施形態において立体映像を表示する場
合の複数のホログラムの記録、再生タイムスケジュール
の他の例を示すタイムチャートである。
【図6】本発明における立体映像表示装置の第1の実施
形態の機能構成を示すブロック図である。
【図7】本発明による立体映像表示装置の第2の実施形
態で使用するホログラフィック光素子(HOE)の作成
方法を説明する図である。
【図8】HOEを使用した立体映像表示方法のための簡
単な構成図である。
【図9】HOEによる波面変換を説明する図である。
【図10】本発明による立体映像表示装置の第2の実施
形態における立体映像表示手順を示すフローチャートで
ある。
【図11】可視空間の考え方及び波面を説明する図であ
る。
【図12】HOEの切換え方法の一例を示す構成図であ
る。
【図13】本発明における立体映像表示装置の第2の実
施形態の機能構成を示すブロック図である。
【図14】従来のホログラム再生方法の説明図である。
【符号の説明】
1…ホログラム計算手段、2…光学系、3…観察者、2
00…レーザ光発生器、205,208,404…偏光
ビームスプリッタ、206…反射型液晶パネル、212
…ホログラム記録媒体、213〜215…シャッタ、3
00−1,300−2…乾板、406…ホログラム記録
媒体、409…表示デバイス,411,412…ホログ
ラフィック光素子(HOE)、502,503…集光位
置、521…3次元物体、1008…参照光(B)、1
009…参照光(A)、1010…物体光、1101,
1103…球面波、1105,1106…平面波、17
01…回転ディスク、2001,2002…可視空間。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 13/00 H04N 13/00 (72)発明者 笹浦 正弘 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 今井 欽之 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 八木 生剛 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 館 彰之 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2K008 AA00 BB04 CC01 EE04 FF27 HH01 HH13 HH14 HH16 HH18 HH25 HH26 5C052 AA05 AC10 DD10 EE03 5C061 AA29 AB02 AB14 AB21 5G435 AA01 AA02 AA18 BB00 BB11 BB15 BB17 CC11 DD04 DD18 FF03 FF05 FF06 FF07 FF12 FF15 GG00 GG02 GG09 GG11 GG28 HH01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書き換え可能な表示デバイスに物体像を
    表示し、前記表示デバイスに非散乱光を照射し、該表示
    デバイスを反射あるいは透過した散乱光を物体光とし、
    該物体光をフォトリフラクティブ効果を有する記録媒体
    に照射するのに同期して、前記記録媒体に非散乱光を照
    射し、前記物体光と非散乱光との干渉縞をホログラムと
    して前記記録媒体に記録し、再生する方法において、 前記記録媒体に対し入射角の異なる複数の非散乱光を照
    射し、ホログラムの記録および再生を行うことを特徴と
    する立体映像表示方法。
  2. 【請求項2】 前記入射角の異なる複数の非散乱光を時
    分割で照射し、ホログラムの記録および再生を時分割で
    行うこと特徴とする請求項1記載の立体映像表示方法。
  3. 【請求項3】 前記記録媒体にホログラムを記録する時
    の非散乱光と再生する時の非散乱光の強度を異ならせる
    ことを特徴とする請求項1記載の立体映像表示方法。
  4. 【請求項4】 ホログラムによる立体映像を表示する装
    置であって、 光源から発生された光を第1および第2の光路に分割す
    る光路分割手段と、 表示すべきホログラムの像を計算によって算出するホロ
    グラム計算手段と、 算出されたホログラムの像を表示し、前記第1の光路に
    分割された光が照射されることによって前記表示された
    像の反射光または透過光を散乱光として出射する表示手
    段と、 フォトリフラクティブ効果を有し、前記表示手段から出
    射された散乱光に同期して非散乱光が入射されることに
    よって、これら入射光の干渉縞がホログラムとして記録
    されるホログラム記録手段と、 前記第2の光路に分割された光を複数の光路にさらに分
    割し、複数の非散乱光を生成し、これら複数の非散乱光
    をそれぞれ異なる入射角で前記ホログラム記録手段に入
    射する非散乱光生成手段と、を備えることを特徴とする
    立体映像表示装置。
  5. 【請求項5】 ホログラムによる立体映像を表示する装
    置であって、 光源から発生された光を第1および第2の光路に分割す
    る光路分割手段と、 表示すべきホログラムの像を計算によって算出するホロ
    グラム計算手段と、 算出されたホログラムの像を表示し、前記第1の光路に
    分割された光が照射されることによって前記表示された
    像の反射光または透過光を散乱光として出射する表示手
    段と、 前記第2の光路に分割された光を複数の光路にさらに分
    割し、複数の非散乱光を生成する非散乱光生成手段と、 これら複数の非散乱光の光路中にそれぞれ配置された複
    数の非散乱光開閉手段と、 前記散乱光の光路中に配置された散乱光開閉手段と、 フォトリフラクティブ効果を有し、前記表示手段から出
    射された散乱光に同期して前記複数の非散乱光の1つが
    他の非散乱光とそれぞれ異なる入射角で入射されること
    によって、これら入射光の干渉縞がホログラムとして記
    録されるホログラム記憶手段と、 前記散乱光開閉手段および非散乱光開閉手段を前記表示
    手段におけるホログラム像の更新タイミングに同期して
    時分割制御し、前記ホログラム記録手段に対するホログ
    ラムの記録、再生、消去および次に表示すべきホログラ
    ムの記録を時分割で制御する制御手段と、を備えること
    を特徴とする立体映像表示装置。
  6. 【請求項6】 前記ホログラム記録媒体にホログラムを
    記録する時の非散乱光と再生する時の非散乱光の強度を
    異ならせる手段をさらに備えることを特徴とする請求項
    5記載の立体映像表示装置。
  7. 【請求項7】 書き換え可能な表示デバイスに物体像を
    表示し、前記表示デバイスに非散乱光を照射し、該表示
    デバイスを反射あるいは透過した散乱光を物体光とし、
    該物体光をフォトリフラクティブ効果を有する記録媒体
    に照射するのに同期して、前記記録媒体に非散乱光を照
    射し、前記物体光と非散乱光との干渉縞をホログラムと
    して前記記録媒体に記録した後、非散乱光のみを照射し
    て物体像を立体映像として再生表示する立体映像表示方
    法において、 複数視点のホログラムの像を算出し、その算出された像
    を前記表示デバイスに順次表示し、該表示デバイスに非
    散乱光を照射し、該表示デバイスを反射あるいは透過し
    た複数視点のホログラム像に対応する散乱光を第1のホ
    ログラフィック光素子により光路変換し、その集光位置
    に配置された前記記録媒体に対し、集光された散乱光と
    共に非散乱光を照射し、該記録媒体に複数視点のホログ
    ラム像に対応する複数の干渉縞を記録した後、その記録
    された複数の干渉縞により再生される物体光を第2のホ
    ログラフィック光素子により当該物体光の本来の進行方
    向に光路を変換して複数視点のホログラム像に対応する
    立体映像として表示することを特徴とする立体映像再生
    方法。
  8. 【請求項8】 前記第1のホログラフィック光素子を回
    転ディスクに貼り付け、立体映像の表示切換え速度に応
    じて前記回転ディスクを回転させ、立体映像の切換えを
    行うことを特徴とする請求項7記載の立体映像再生方
    法。
  9. 【請求項9】 前記記録媒体に対し集光された散乱光と
    共に照射する前記非散乱光として、入射角の異なる複数
    の非散乱光を用いることを特徴とする請求項7記載の立
    体映像再生方法。
  10. 【請求項10】 ホログラムによる立体映像を表示する
    装置であって、 複数視点のホログラムの像を計算によって算出するホロ
    グラム算出手段と、 算出されたホログラムの像を表示し、その表示された像
    の反射光または透過光を散乱光として出射する表示手段
    と、 この表示手段から出射された複数視点のホログラム像に
    対応する散乱光を光路変換する第1のホログラフィック
    光素子と、 この第1のホログラフィック光素子の集光位置に配置さ
    れ、集光された散乱光と共に非散乱光が同期して入射さ
    れることによって、これらの入射光の干渉縞がホログラ
    ムとして記録されるフォトリフラクティブ効果を有する
    ホログラム記録手段と、 記録された干渉縞により再生される物体光を本来の進行
    方向に光路を変換して複数視点のホログラム像に対応す
    る立体映像として表示する第2のホログラフィック光素
    子と、 を備えることを特徴とする立体映像表示装置。
JP11210970A 1998-12-22 1999-07-26 立体映像表示方法および装置 Pending JP2001034148A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11210970A JP2001034148A (ja) 1999-07-26 1999-07-26 立体映像表示方法および装置
US09/469,850 US6281994B1 (en) 1998-12-22 1999-12-21 Method and apparatus for three-dimensional holographic display suitable for video image display

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11210970A JP2001034148A (ja) 1999-07-26 1999-07-26 立体映像表示方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001034148A true JP2001034148A (ja) 2001-02-09

Family

ID=16598153

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11210970A Pending JP2001034148A (ja) 1998-12-22 1999-07-26 立体映像表示方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001034148A (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005010593A1 (en) * 2003-07-25 2005-02-03 Maxsoft Co., Ltd Optical module for multiple view 3-dimensional image display, display apparatus and mthod using the same
WO2009059008A1 (en) * 2007-10-30 2009-05-07 New York University Tracking and characterizing particles with holographic video microscopy
US7630110B2 (en) 2003-08-25 2009-12-08 Ntt Docomo, Inc. Three-dimensional hologram image display apparatus and three-dimensional hologram image display system
WO2010101671A1 (en) * 2009-01-16 2010-09-10 New York University Automated real-time particle characterization and three-dimensional velocimetry with holographic video microscopy
JP2013114205A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Dainippon Printing Co Ltd 表示装置
KR101392021B1 (ko) 2012-02-29 2014-05-07 건양대학교산학협력단 시역 다중화에 의한 홀로그래픽 디스플레이 장치
KR101759252B1 (ko) * 2011-01-21 2017-07-19 삼성전자주식회사 액티브 셔터를 이용한 3차원 홀로그래피 영상 표시 장치
JP2019066752A (ja) * 2017-10-04 2019-04-25 株式会社アーティエンス・ラボ 画像表示装置および画像表示方法
US10641696B2 (en) 2015-09-18 2020-05-05 New York University Holographic detection and characterization of large impurity particles in precision slurries
US10670677B2 (en) 2016-04-22 2020-06-02 New York University Multi-slice acceleration for magnetic resonance fingerprinting
US10983041B2 (en) 2014-02-12 2021-04-20 New York University Fast feature identification for holographic tracking and characterization of colloidal particles
US11085864B2 (en) 2014-11-12 2021-08-10 New York University Colloidal fingerprints for soft materials using total holographic characterization
US11385157B2 (en) 2016-02-08 2022-07-12 New York University Holographic characterization of protein aggregates
US11543338B2 (en) 2019-10-25 2023-01-03 New York University Holographic characterization of irregular particles
US11948302B2 (en) 2020-03-09 2024-04-02 New York University Automated holographic video microscopy assay

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005010593A1 (en) * 2003-07-25 2005-02-03 Maxsoft Co., Ltd Optical module for multiple view 3-dimensional image display, display apparatus and mthod using the same
US7630110B2 (en) 2003-08-25 2009-12-08 Ntt Docomo, Inc. Three-dimensional hologram image display apparatus and three-dimensional hologram image display system
WO2009059008A1 (en) * 2007-10-30 2009-05-07 New York University Tracking and characterizing particles with holographic video microscopy
CN104237081B (zh) * 2007-10-30 2018-10-19 纽约大学 用全息视频显微术来跟踪和表征颗粒
US9810894B2 (en) 2007-10-30 2017-11-07 New York University Tracking and characterizing particles with holographic video microscopy
US8791985B2 (en) 2007-10-30 2014-07-29 New York University Tracking and characterizing particles with holographic video microscopy
CN101842751B (zh) * 2007-10-30 2014-10-22 纽约大学 用全息视频显微术来跟踪和表征颗粒
US9316578B2 (en) 2008-10-30 2016-04-19 New York University Automated real-time particle characterization and three-dimensional velocimetry with holographic video microscopy
US11892390B2 (en) 2009-01-16 2024-02-06 New York University Automated real-time particle characterization and three-dimensional velocimetry with holographic video microscopy
US10634604B2 (en) 2009-01-16 2020-04-28 New York University Automated real-time particle characterization and three-dimensional velocimetry with holographic video microscopy
WO2010101671A1 (en) * 2009-01-16 2010-09-10 New York University Automated real-time particle characterization and three-dimensional velocimetry with holographic video microscopy
KR101759252B1 (ko) * 2011-01-21 2017-07-19 삼성전자주식회사 액티브 셔터를 이용한 3차원 홀로그래피 영상 표시 장치
JP2013114205A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Dainippon Printing Co Ltd 表示装置
KR101392021B1 (ko) 2012-02-29 2014-05-07 건양대학교산학협력단 시역 다중화에 의한 홀로그래픽 디스플레이 장치
US10983041B2 (en) 2014-02-12 2021-04-20 New York University Fast feature identification for holographic tracking and characterization of colloidal particles
US11085864B2 (en) 2014-11-12 2021-08-10 New York University Colloidal fingerprints for soft materials using total holographic characterization
US10641696B2 (en) 2015-09-18 2020-05-05 New York University Holographic detection and characterization of large impurity particles in precision slurries
US11385157B2 (en) 2016-02-08 2022-07-12 New York University Holographic characterization of protein aggregates
US11747258B2 (en) 2016-02-08 2023-09-05 New York University Holographic characterization of protein aggregates
US10670677B2 (en) 2016-04-22 2020-06-02 New York University Multi-slice acceleration for magnetic resonance fingerprinting
JP2019066752A (ja) * 2017-10-04 2019-04-25 株式会社アーティエンス・ラボ 画像表示装置および画像表示方法
US11543338B2 (en) 2019-10-25 2023-01-03 New York University Holographic characterization of irregular particles
US11921023B2 (en) 2019-10-25 2024-03-05 New York University Holographic characterization of irregular particles
US11948302B2 (en) 2020-03-09 2024-04-02 New York University Automated holographic video microscopy assay

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6281994B1 (en) Method and apparatus for three-dimensional holographic display suitable for video image display
JP3238755B2 (ja) ホログラムの作成および立体表示方法並びに立体表示装置
JP2001034148A (ja) 立体映像表示方法および装置
KR101894017B1 (ko) 홀로그래픽 광학 소자의 제조 장치 및 홀로그램 재생 장치
JP2003501689A (ja) ホログラフィックディスプレイ
JP3394149B2 (ja) 立体像再生装置
JP3338479B2 (ja) ホログラムの作成および立体表示方法並びに立体表示装置
JPH09113846A (ja) 立体画像表示装置及びその方法
US10365607B2 (en) Hologram display device
JPH09138631A (ja) 動画ホログラフィ再生装置
JP2001056450A (ja) 光フィルターを用いた立体像再生装置
JP5811570B2 (ja) 立体画像表示装置および立体画像表示方法
JP2000259069A (ja) 三次元ホログラム表示装置
JP3583634B2 (ja) 立体映像表示方法並びに装置及びその制御方法を記録した記録媒体
KR100424280B1 (ko) 체적형 광 기록매질 광학판을 이용한 다시점 스테레오입체영상 디스플레이 장치
JP2008193480A (ja) 多視差画像再生装置および多視差画像再生方法、ならびに3次元画像表示システム
JP6168116B2 (ja) 立体画像表示装置および立体画像表示方法
WO2003096104A1 (en) Multiview stereoscopic 3d display device using volume holographic optical element
JP3445516B2 (ja) ホログラフィックステレオグラム作成方法及び装置
KR20170069874A (ko) 홀로그램을 이용한 스크린
JPH10312147A (ja) ホログラフィックステレオグラム作製装置
Chatterjee et al. Autostereoscopic, partial pixel, spatially multiplexed, and other 3D display technologies
JPH1078742A (ja) 視差画像列の生成方法
Koo et al. Implementation of VHOE-based multiview stereoscopic 3D display system
CN111338195A (zh) 一种矢量全息成像显示系统

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040108

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040309