JP2001034019A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001034019A
JP2001034019A JP11205326A JP20532699A JP2001034019A JP 2001034019 A JP2001034019 A JP 2001034019A JP 11205326 A JP11205326 A JP 11205326A JP 20532699 A JP20532699 A JP 20532699A JP 2001034019 A JP2001034019 A JP 2001034019A
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JP11205326A
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English (en)
Inventor
Shigeru Tsukada
茂 塚田
Kimito Omori
公人 大森
Koji Morofuji
康治 諸藤
Hideki Kimura
秀貴 木村
Toru Tamura
徹 田村
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像濃度の安定性が高くかつ階調再現性の優
れた画像形成装置を提供する。 【解決手段】 表面に静電潜像が形成される感光体ドラ
ム20と、その上に画像情報に基づく静電潜像を形成す
る静電潜像形成手段と、静電潜像をキャリアおよびトナ
ーからなる現像剤で現像して感光体ドラム20上にトナ
ー像を形成するロータリ現像ユニット23と、感光体ド
ラム20上のトナー像を転写ドラムに転写する転写手段
とを有するカラー複写機において、感光体ドラム20上
に形成された基準パッチトナー像のトナー付着量を検出
する光センサ28と、ロータリ現像ユニット23内の各
現像器の現像剤中トナー濃度を検出するトナー濃度セン
サ24と、光センサ28による検出結果およびトナー濃
度センサ24による検出結果に基づいてロータリ現像ユ
ニット23内の各現像器へのトナー補給量を制御するコ
ントローラ74とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の複
写機やプリンタなどに用いられる画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置において、
像担持体上に画像情報に基づく静電潜像を形成しその静
電潜像をキャリアおよびトナーからなる現像剤で現像し
て像担持体上にトナー像を形成しそのトナー像を所定の
被転写体に転写する方式の画像形成装置が広く知られて
いる。この方式の画像形成装置では、現像剤中のトナー
濃度を適正に制御する必要があり、そのための種々の工
夫がなされている。
【0003】例えば、像担持体上にテスト用の基準パッ
チトナー像を形成し、その基準パッチトナー像のトナー
付着量を検出する検出手段を設け、その検出手段により
検出されたトナー付着量に応じて現像装置にトナーを補
給する方式の画像形成装置が知られている。しかし、こ
の方式の画像形成装置は、現像装置内の現像剤中のトナ
ー濃度を直接制御するものではないため、たとえトナー
付着量(画像濃度)は正しく検出されていても何らかの
原因により結果的にトナー濃度が許容範囲を外れてしな
うことがあり、トナー濃度が高くなり過ぎた場合は下地
かぶり、トナー飛散などが発生し、低くなり過ぎた場合
は像がかすれるなどの画像欠陥を発生することがある。
【0004】そこで、特開平7−181765号公報に
は、基準パッチトナー像のトナー付着量に応じて現像装
置にトナーを補給するとともに、現像剤中のトナー濃度
を測定する測定手段を設け、その測定結果に応じて作像
条件、すなわち現像バイアス電圧や帯電電圧などを変更
する作像条件変更手段を設けている。しかし、トナー濃
度が高い時(または低い時)に、現像効率つまり画像濃
度が高くなる(または低くなる)方向に作像条件を変更
するため、ただでさえトナー濃度が高く(または低く)
画像濃度が高い(または低い)可能性があるのに、一時
的ではあれさらに画像濃度を高く(または低く)してし
まう恐れがある。そこで、特開平7−181765号公
報には、上記の影響を減らすために、上記の作像条件変
更手段をさらに改良して、トナー濃度測定結果が第2の
基準濃度よりも高い時(または低い時)、トナー付着量
検出手段の検出結果が第1の基準濃度よりも低いこと
(または高いこと)を条件に、作像条件が高くなる(ま
たは低くなる)方向に変更するようにした画像形成装置
が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように構
成した画像形成装置では、トナー付着量検出手段の検出
結果に応じたトナー補給が正常に働いている限りは、ト
ナー付着量は目標である第1の基準濃度付近を上下する
ので期待されているような効果は発揮されず、トナー付
着量検出手段の検出結果に応じたトナー補給が異常にな
った時にしか効果は発揮されない。
【0006】さらに、この画像形成装置では、現像バイ
アス電圧や帯電電圧などの作像条件を変更して現像効率
を変える方式を採用しているため、画像の階調性が変化
してしまいガンマ補正が必要になるという問題が生じ
る。また、このように現像バイアス電圧や帯電電圧など
で現像効率を変えるとトナー付着量検出手段によるトナ
ー付着量検出感度が変化してしまうという問題もある。
【0007】本発明は、上記事情に鑑み、画像濃度の安
定性が高くかつ階調再現性の優れた画像形成装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の画像形成装置は、表面に静電潜像が形成される像担
持体と、その像担持体上に画像情報に基づく静電潜像を
形成する静電潜像形成手段と、その静電潜像形成手段に
より形成された静電潜像をキャリアおよびトナーからな
る現像剤で現像して上記像担持体上にトナー像を形成す
る現像装置と、上記現像装置により形成された上記像担
持体上のトナー像を所定の被転写体に転写する転写手段
とを有する画像形成装置において、上記像担持体上に形
成された基準パッチトナー像のトナー付着量を検出する
第1の検出手段と、上記現像装置内の現像剤中のトナー
濃度を検出する第2の検出手段と、上記第1の検出手段
による検出結果に基づいて上記現像装置へのトナー補給
量を制御するトナー補給量制御手段とを備え、上記トナ
ー補給量制御手段が、上記第2の検出手段による検出結
果が所定条件を満たす場合に、制御目標値を変更した上
で上記第1の検出手段による検出結果に基づいて上記現
像装置へのトナー補給量を制御するものであることを特
徴とする。
【0009】ここで、上述の第1の検出手段は、像担持
体上に形成された基準パッチトナー像のトナー付着量
を、その基準パッチトナー像が像担持体上に形成された
状態のまま検出するものであってもよいが、それには限
定されず、像担持体上に一旦形成され他に転写された後
の基準パッチトナー像のトナー付着量を検出するもので
あってもよい。例えば、画像形成装置として、像担持体
上に形成されたトナー像を一旦所定の中間転写体に転写
し、その後その中間転写体上に転写されたトナー像を所
定の記録シート上に転写して定着する方式の画像形成装
置が知られているが、その方式の画像形成装置の場合、
上述の第1の検出手段は、像担持体上に形成された基準
パッチトナー像のトナー付着量を検出するものであって
もよく、像担持体上に一旦形成され中間転写体上に転写
された後の基準パッチトナー像のトナー付着量を検出す
るものであってもよい。
【0010】ここで、上記トナー補給量制御手段が、上
記第1の検出手段による検出結果と所定の目標値との差
分に応じて上記現像装置へのトナー補給量を制御するも
のであって、上記第2の検出手段による検出結果が所定
の上限値を超えた場合には上記目標値を上記基準パッチ
トナー像のトナー付着量が減少する方向に変更するとと
もに、上記第2の検出手段による検出結果が所定の下限
値を超えた場合には上記目標値を、上記基準パッチトナ
ー像のトナー付着量が増加する方向に変更した上で、上
記第1の検出手段による検出結果と変更後の目標値との
差分に応じてトナー補給量の制御を行うものであること
が好ましい。
【0011】また、上記トナー補給量制御手段が、上記
第1の検出手段による検出結果が上記目標値を中心とす
る所定の範囲内にある時にのみ、上記目標値の変更を行
うものであることも好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0013】図1は、本発明の画像形成装置が適用され
るカラー複写機についての実施形態を示す概略構成図で
ある。
【0014】図1に示すように、このカラー複写機1
は、表面に静電潜像が形成される感光体ドラム20と、
感光体ドラム20の表面を予め帯電する帯電コロトロン
21と、原稿222の画像情報を読み取るスキャナ部2
2と、帯電コロトロン21により帯電された感光体ドラ
ム20上に静電潜像を書込むラスタ走査装置228(以
下、ROSと記す)と、静電潜像をキャリアおよび互い
に異なる色のトナーからなる現像剤で現像して感光体ド
ラム20上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)の4色のトナー像を形成する4
つの現像器23Y,23M,23C,23Kからなるロ
ータリ現像ユニット23と、感光体ドラム20上に形成
されたトナー像を転写ドラム31に転写する転写コロト
ロン42とを備えている。ロータリ現像ユニット23
は、Y,M,C,Kそれぞれの色のトナーが収容される
上記の4つの現像器を回転自在に配設したものであり、
上記4つの現像器のうちの所定の現像器を感光体ドラム
20に対向した現像位置にセットすることができるよう
に構成されている。
【0015】なお、本実施形態における感光体ドラム2
0は、本発明にいう像担持体に相当するものであり、ま
た、本実施形態におけるロータリ現像ユニット23は、
本発明にいう現像装置に相当するものである。
【0016】また、このカラー複写機1は、感光体ドラ
ム20上に形成された基準パッチトナー像のトナー付着
量を検出する光センサ28と、ロータリ現像ユニット2
3内の各現像器内の現像剤中のトナー濃度を検出するト
ナー濃度センサ24と、光センサ28による検出結果に
基づいてロータリ現像ユニット23内の各現像器へのト
ナー補給量を制御するコントローラ74(図2参照)と
を備えている。
【0017】なお、本実施形態における光センサ28
は、本発明にいう第1の検出手段に相当するものであ
り、また、本実施形態におけるトナー濃度センサ24
は、本発明にいう第2の検出手段に相当するものであ
り、また、本実施形態におけるコントローラ74は、本
発明にいうトナー補給量制御手段に相当するものであ
る。
【0018】なお、本実施形態における転写ドラム31
は、本発明にいう被転写体に相当するものであり、本実
施形態における転写コロトロン42は、本発明にいう転
写手段に相当するものである。
【0019】また、本実施形態における帯電コロトロン
21、スキャナ部22、およびROS228は、本発明
にいう静電潜像形成手段に相当するものである。
【0020】スキャナ部22は、プラテン221上にセ
ットされた原稿222に光ビームを照射する露光ランプ
223と、この露光ランプ223を原稿222領域に亘
って移動させるキャリッジ224と、露光ランプ223
による原稿222面からのビームを所定の経路に沿って
導く反射ミラー225と、原稿222面からのビームを
各色成分毎のデジタル信号に変換するCCDセンサ22
6と、原稿222面からのビームをCCDセンサ226
部位に結像させる結像レンズ227とから構成されてい
る。
【0021】ROS228は、CCDセンサ226で取
り込んだ各色成分の画像データに基づいてレーザビーム
を照射する半導体レーザ228a、半導体レーザ228
aからのビームを感光体ドラム20の主走査方向に亘っ
て振り分け偏向するポリゴンミラー228b、半導体レ
ーザ228aからのビームを感光体ドラム20の主走査
方向ラインに沿って結像させる結像レンズ228c、お
よびビーム経路を規制する反射ミラー228dにより構
成されている。
【0022】また、感光体ドラム20に対する静電潜像
の書込位置と現像位置との間には感光体ドラム20の帯
電電位を測定する電位計27が配設される一方、現像位
置と転写位置との間には感光体ドラム20上に形成され
た基準パッチトナー像の濃度を測定する光センサ28が
配設されている。この光センサ28は、LEDによって
感光体ドラム20を照射し、その反射光量をフォトダイ
オードで測定する反射型光センサであり、前述のように
感光体ドラム20上に形成された基準パッチトナー像の
トナー付着量を検出する第1の検出手段に相当する。さ
らに、このカラー複写機1には機内の相対湿度を測定す
る湿度計(図示せず)が設けられている。
【0023】さらに、感光体ドラム20の周辺には、感
光体ドラム20上の残留トナーを除去するクリーナ2
5、感光体ドラム20上の残留電荷を除去するイレーズ
ランプ26が備えられている。
【0024】転写ドラム31は、周面に記録シート30
を巻付け保持し、この記録シート30に感光体ドラム2
0上の各色成分トナー像を順次多重転写する。この転写
ドラム31には、記録シート30保持時に記録シート3
0を帯電させて転写ドラム31に吸着させる吸着コロト
ロン41と、感光体ドラム20上のトナー像を記録シー
ト30に転写する転写コロトロン42と、最終色の転写
工程が終了した記録シート30を除電する転写コロトロ
ン43と、最終色の転写工程が終了した記録シート30
上の電荷を除去するクリーニング除電コロトロン44
と、最終色の転写工程が終了した記録シート30に付着
した紙粉などを清掃するクリーニングブラシ45と、記
録シート30を転写ドラム31から剥離する時に記録シ
ート30を内側から押し上げる内押しロール46と、記
録シート30を転写ドラム31から剥離する剥離フィン
ガ47と、シート供給カセット(図示せず)から供給さ
れた記録シート30を各モードに応じた所定のタイミン
グで吸着コロトロン41部位へ搬送するシート搬送系4
8とが設けられている。
【0025】さらに、このカラー複写機1には、転写工
程の終了した記録シート30を挿通させ、記録シート3
0上に未定着トナー像を定着させる、内部にヒータが内
蔵された加熱ロール51と、この加熱ロール51に圧接
配置される加圧ロール52とからなる定着器50が備え
られており、転写ドラム31からの記録シート30が案
内プレート53を介して定着器50へ搬送されるように
なっている。さらに、定着器50を通過した記録シート
30を搬送するフューザ出口ロール54、定着器50を
通過した記録シート30の後端検出用のフューザ出口ス
イッチ55、定着された記録シート30が収容される排
出トレイ56、排出トレイ56へ記録シート30を送出
するための出口ロール57が備えられている。
【0026】以上のように構成されたカラー複写機1に
おいて、先ず、ユーザがコピースタートスイッチ(図示
せず)を操作すると、原稿222の走査が開始され、感
光体ドラム20上にブラックKに対応する静電潜像の書
き込みが行われる。一方、ロータリ現像ユニット23で
はブラック現像器23Kが感光体ドラム20との対向位
置にセットされ、上記ブラックKに対応する静電潜像は
ブラック現像器23Kによって書込タイミングから少し
遅れて現像される。このようにして感光体ドラム20上
に形成されたブラックKのトナー像は、転写ドラム31
上に保持された記録シート30に転写される。ブラック
現像器23Kによる現像工程が終了すると、転写ドラム
31が1回転サイクルを終了する迄の間に現像器の交換
が行われる。すなわち、ロータリ現像ユニット23を9
0°回転させることによってイエロー現像器23Yが感
光体ドラム20との対向位置にセットされる。
【0027】以降は転写ドラム31の1回転サイクル毎
にこれらの動作が繰り返され、その度毎にイエローY、
マゼンタMおよびシアンCのトナー像が感光体ドラム2
0から転写ドラム31上に保持された記録シート30に
転写され、記録シート30上には4色のトナー像による
重ね合わせトナー像が形成される。そして、最終色のシ
アンCのトナー像の記録シート30への転写が終了した
後、記録シート30は転写ドラム31から剥離され、定
着器50を経て排出トレイ56に排出される。
【0028】以降、コピー設定枚数分だけ上記動作を繰
り返す。
【0029】図2は、本発明の実施形態のカラー複写機
における制御系のブロック図である。
【0030】図2には、図1に示したカラー複写機1の
制御系10を構成するスキャナ部11、画像処理部1
2、光学部13、および画像形成部14のブロック図が
示されている。
【0031】スキャナ部11において、CCDセンサ2
26で読み取られた画像データは増幅器60で適当なレ
ベルまで増幅された後、A/D変換器61で8ビットの
デジタル信号に変換され、シェーディング補正、ギャッ
プ補正の後に濃度変換器62で反射率データから濃度デ
ータに変換されて画像処理部12に送られる。
【0032】画像処理部12に送られた画像データは、
先ず色変換部63でカラー複写機1としての基本的な画
像処理、すなわち色信号変換、墨再生(UCR)、MT
F処理などが行われ、ブラック、イエロー、シアンおよ
びマゼンタの各色の画像データに変換される。次に、各
色の画像データは第1ガンマ補正部64に送られ、各複
写機のROS228および画像形成部14に固有の階調
特性に合わせて色階調の補正が行われる。
【0033】第1ガンマ補正部64による補正が終了し
た画像データは、D/A変換器68でアナログ画像デー
タに変換された後、第2セレクタ73を経て比較器69
に送られ、比較器69で三角波発生器70から送出され
る所定周期の信号と比較されパルス幅変調による二値の
画像データに変換される。
【0034】図3は、本実施形態における比較器による
画像データの二値化処理の説明図である。
【0035】図3に示すように、入力されたアナログ画
像データAを三角波発生器70(図2参照)で発生した
三角波Tと比較し、アナログ画像データAが三角波Tよ
り大きい部分を「0」、小さい部分を「1」として画像
データを二値化する。こうして得られた二値画像データ
Bは光学部13(図2参照)のレーザドライバ71に送
られ、画像データが「0」の時にROS228の半導体
レーザ228aがオフに操作され、画像データが「1」
の時にオンに操作されて感光体ドラム20上に静電潜像
が形成される。
【0036】また、画像処理部12には感光体ドラム2
0上に基準パッチトナー像を形成する際にその画像信号
を発生するパッチ信号発生手段72が設けられており、
画像面積率50%の基準パッチデータを生成する。前述
のアナログ画像データおよび基準パッチデータはコント
ローラ74によって制御される第2セレクタ73に入力
され、いずれか一方のデータのみが上記比較器69で三
角波と比較されて二値化される。
【0037】図2に戻り制御系10の説明を続ける。
【0038】また、画像形成部14には、電位計27、
光センサ28、およびトナー濃度センサ24からの信号
に基づいて感光体ドラム20上に形成されるトナー像の
濃度を一定に制御するためのコントローラ74、このコ
ントローラ74の制御信号に応じて帯電器21のグリッ
ド電圧VGを変更する帯電器制御部75、同様にコント
ローラ74の制御信号に応じてロータリ現像ユニット2
3の各現像器に印加する現像バイアス電圧VBを変更す
る現像バイアス制御部76が設けられている。また、ロ
ータリ現像ユニット23の各現像器にはトナー供給装置
77が接続されており、コントローラ74の制御信号に
応じて各現像器へのトナー補給を行うようになってい
る。さらに、上記コントローラ74は光学部13のレー
ザ光量制御部78に対しても制御信号を送出しており、
レーザドライバ71を介してROSS228の半導体レ
ーザ228aの発光量が調整されるようになっている。
【0039】以上のように構成された本実施形態のカラ
ー複写機1の制御系10において、主電源の投入直後、
あるいは4時間以上コピージョブを行わなかった後にコ
ピージョブを再開する時には以下のようにして画像濃度
制御が行われる。
【0040】カラー複写機1のコピースタートスイッチ
が押されると、先ず、コントローラ74は作像条件設定
モードをスタートさせ、図4に示すフローチャートに従
い、はじめに光センサ28の基準出力Vcleanを求めそ
の後帯電器21(図2参照)のグリッド電位VGS、RO
S228のレーザ光量LDS、現像バイアス電位VBを決
定する。
【0041】図4は、本実施形態における作像条件設定
のフローチャートである。
【0042】コントローラ74には予め目標暗電位
HS、目標露光部電位VLS、目標暗電位VHSから現像バ
イアス電位VB迄のカブリ防止電位差VCが記憶されてい
る。
【0043】図4に示すフローチャートに沿って本実施
形態における作像条件設定の流れを説明する。 はじめ
に光センサ28により感光体ドラム20上の非現像部分
を測定し、光センサ28の基準出力Vcleanを求める
(ステップST1)。コントローラ74は帯電器制御部
75に制御信号を送出し、異なるグリッド電圧VG1、V
G2で感光体ドラム20を帯電させる。そして電位計27
を用いてその時の暗電位VH1、VH2を測定し(ステップ
ST2)、目標暗電位VHSを得るのに必要なグリッド電
位VGSを次式により計算する(ステップST3)。
【0044】
【数1】
【0045】次に、ステップST3で求めたグリッド電
位VGSを用いて感光体ドラム20を帯電させる一方、コ
ントローラ74はパッチ信号発生手段72に対して基準
パッチデータの発生を要求し、第2セレクタ73に対し
ては基準パッチデータの選択を要求する。これにより、
基準パッチデータは二値化されてレーザドライバ71に
供給され、感光体ドラム20上には基準パッチデータに
対応した静電潜像が形成される。このとき、コントロー
ラ74はレーザ光量制御部78に対して制御信号を送出
し、2通りのレーザ光量LD1、LD2を用いてROSS2
28により感光体ドラム20を露光させる。そして、電
位計27(図2参照)を用いて各基準パッチトナー像に
ついて露光部電位VL1、VL2を測定し(ステップST
4)、目標露光部電位VLSを得るのに必要なレーザ光量
DSを次式により計算する(ステップST5)。
【0046】
【数2】
【0047】次に、目標暗電位VHSからカブリ防止電位
差VCを引き算して現像バイアス電位VBを求め(ステッ
プST6)、算出されたグリッド電位VGSを帯電器制御
部75へ、レーザ光量LDSをレーザ光量制御部78へ、
現像バイアス電位VBを現像バイアス制御部76へそれ
ぞれ設定する(ステップST7)。
【0048】次に、コントローラ74は再度パッチ信号
発生手段72に対して基準パッチデータの発生を要求
し、設定されたグリッド電位VGS、レーザ光量LDSを用
いて感光体ドラム上に静電潜像を形成する。そして、こ
の静電潜像を、現像バイアス制御部76に設定された現
像バイアス電位VBを用いて現像し、感光体ドラム20
上に基準パッチトナー像を形成する(ステップST
8)。光センサ28は感光体ドラム20上に形成された
基準パッチトナー像の濃度を検出し、コントローラ74
は光センサ28の検出信号に基づいてトナー供給装置7
7(図2参照)からロータリ現像ユニット23へのトナ
ー補給量を制御する(ステップST9)。
【0049】ステップST8における基準パッチトナー
像形成は、ロータリ現像ユニット23の各色の現像器を
順次交換しながら各色トナーについて行われ、ステップ
ST8における4色全てのトナーについてのトナー補給
量の制御が完了するとこの作像条件設定モードは終了す
る。
【0050】作像条件設定モードが終了して実際にコピ
ージョブがスタートすると、コントローラ74は所定の
コピー枚数N毎にパッチ信号発生手段72に対して基準
パッチデータの発生を要求し、感光ドラム20上に基準
パッチトナー像を形成する。そして、形成された基準パ
ッチトナー像のトナー付着量を光センサ28で検出し、
その検出信号に基づいてトナー供給装置77からロータ
リ現像ユニット23に補給するトナー量を補正する。な
お、本実施形態のカラー複写機では、コピー枚数N=1
0を標準間隔として基準パッチトナー像を形成するよう
に初期設定がなされている。
【0051】図5は、コピージョブスタート後の画像濃
度の制御プログラムを示すフローチャートである。
【0052】コピースタートスイッチがオンされ、実際
のコピージョブスタートに先立つ作像条件設定モード
(図4参照)が終了してコピージョブがスタートすると
(ステップST11)、コントローラ74はコピー枚数
CNTをカウントアップし(ステップST12)、コピ
ー枚数CNTが基準パッチトナー像の作成間隔N(本実
施形態ではN=10)に達したか否かをチェックする
(ステップST13)。チェックの結果、コピー枚数C
NTが基準パッチトナー像作成間隔Nに達していなけれ
ば、全てのコピージョブが終了したか否かをチェックし
(ステップST14)、チェックの結果全てのコピージ
ョブが終了していなければステップST12以降のステ
ップを繰り返す。ステップST14におけるチェックの
結果全てのコピージョブが終了している場合はこの制御
プログラムを終了する。
【0053】一方、ステップST14におけるチェック
の結果コピー枚数CNTが基準パッチトナー像の作成間
隔Nに達している場合は、コントローラ74は感光ドラ
ム20上に基準パッチトナー像を作成させ、その画像濃
度を検出してロータリ現像ユニット23に補給するトナ
ー量の補正を行う(ステップST15)。ステップST
15で画像濃度の制御を行った後、コピー枚数CNTを
0にリセットし(ステップST16)、ステップST1
4に進み全てのコピージョブが終了したか否かがチェッ
クされる。
【0054】図6は、本実施形態に用いられる光センサ
の特性図である。
【0055】図6における縦軸は光センサ出力RAD
C、すなわち基準パッチトナー像からの光センサ出力V
patchと非感光体ドラム20(図2参照)上の非現像部
分からの光センサ出力Vcleanとの比であり、横軸はト
ナー付着量である。
【0056】図6に示すように、トナー付着量が多く濃
度が高くなるに従い光センサ出力は小さくなる。
【0057】図7は、一般的なトナー補給量制御のフロ
ーチャートである。
【0058】図7に示すように、図4のフローチャート
のステップST7において設定したグリッド電位VGS
レーザ光量LDS、現像バイアス電位VBを用いて感光体
ドラム20(図2参照)上に基準パッチトナー像を形成
しそれを現像装置23で現像する(ステップST2
1)。次に光センサ28により基準パッチトナー像のト
ナー付着量を測定し基準パッチトナー像濃度Vpatch
得る(ステップST22)。次に基準パッチトナー像濃
度Vpatchと、図4のフローチャートのステップST1
において測定した非現像部分からの光センサ出力V
cleanとの比を次式により求め、基準パッチ濃度測定値
RADCを得る(ステップST23)。
【0059】 RADC=(Vpatch/Vclean)×1023 なお、ここで、“1023”は、光センサの読み値を正
規化するための係数である。
【0060】次に、次式により上記の基準パッチ濃度測
定値RADCと、基準パッチ濃度目標値RADCSの差
分に所定の係数Kを掛け、トナー補給量DISPを決定
する(ステップST24)。
【0061】DISP=(RADC−RADCS)×K 次に、DISPが負の場合はDISPを0とし、DIS
Pが所定の上限値DISP_MAXを越えていたらDI
SPをDISP_MAXにする(ステップST25)。
【0062】こうして、一般的なトナー補給量制御で
は、光センサの測定結果である基準パッチ濃度測定値R
ADCと基準パッチ濃度目標値RADCSとの差分が正
の場合は基準パッチトナー像濃度が薄いため、所定の係
数Kを掛けてトナー補給量、すなわちトナー補給時間を
求める。この制御の結果、基準パッチトナー像のトナー
付着量は一定になり画像濃度も一定に保たれるが、直接
トナー濃度を制御していないため、前述のように結果的
には現像器内のトナー濃度が許容範囲を外れ、トナー濃
度が高過ぎる方に外れた場合は下地かぶり、トナー飛散
を発生し、低過ぎる方に外れた場合は像かすれなどの画
像欠陥を発生することがある。
【0063】このような現象の主な原因として次のよう
なものが考えられる。
【0064】(1)現像剤の帯電性 一般的に、現像剤の帯電性は、現像剤が劣化するにつれ
て低下する。また、高湿度下では現像剤の帯電性は低下
する。現像剤の帯電性が低下すると所定のトナー量を現
像するのに必要な現像器内のトナー濃度は低下する。
【0065】(2)現像、帯電などの画像形成条件の変
動および機械差 例えば、現像器上の現像剤層と感光体ドラムとの距離が
広いと所定のトナー量を現像するのに必要な現像器内の
トナー濃度は高くなる。また、感光体ドラムの現像電位
が大きければ所定のトナー量を現像するのに必要な現像
器内のトナー濃度は低下する。
【0066】(3)光センサ誤差 基準パッチトナー像の光センサ出力を一定に保ったとし
ても、光センサ感度には誤差があり、例えば同じ光セン
サ出力に対し実際のトナー量が少なければ、結果的に現
像器内のトナー濃度は低下する。この場合は実際の基準
パッチトナー像のトナー付着量も少なくなる。
【0067】そこで、本実施形態のカラー複写機は、第
1の検出手段としての光センサ28(図1、図2参照)
のほかに、第2の検出手段としてロータリ現像ユニット
23、または各現像器23K,23Y,23M,23C
にトナー濃度センサ24(図1、図8参照)を備え、コ
ントローラ74が、光センサ28による検出結果および
トナー濃度センサ24による検出結果に基づいてロータ
リ現像ユニット23の各現像器へのトナー補給量を制御
するように構成されている。
【0068】トナー濃度センサ24としては、従来から
一般的に使用されている磁性タイプまたは光タイプのも
のを用いることができる。このトナー濃度センサ24に
よる現像器内のトナー濃度測定は、定期的に(例えば5
プリントおきなど)に行われる。
【0069】トナー濃度センサ24は、図1に示すよう
に、ロータリ現像ユニット23の外周面に近接した所定
の位置に1個だけ配置してもよく、または、図8に示す
ように、ロータリ現像ユニット23の4つの現像器にそ
れぞれ1個ずつ配置してもよい。
【0070】図8は、図1に示す本実施形態のカラー複
写機についての他の実施形態を示す概略構成図である。
【0071】図8に示すように、このカラー複写機1’
では、トナー濃度センサ24’の配置位置が図1に示す
カラー複写機1の場合とは異なり、ロータリ現像ユニッ
ト23の各現像器23Y,23Y,23M,23Cのハ
ウジングにそれぞれ1個ずつ取り付けられている。
【0072】次に、本実施形態のトナー補給量制御につ
いて詳細に説明する。
【0073】コントローラ74は、光センサ28による
検出結果と所定の目標値との差分に応じて現像装置23
へのトナー補給量を制御するものであって、トナー濃度
センサ24による検出結果が所定の上限値を超えた場合
には上記目標値を基準パッチトナー像のトナー付着量が
減少する方向に変更するとともに、トナー濃度センサ2
4による検出結果が所定の下限値を超えた場合には上記
目標値を基準パッチトナー像のトナー付着量が増加する
方向に変更した上で、光センサ28による検出結果と変
更後の目標値との差分に応じてトナー補給量の制御を行
う。
【0074】図9は、本実施形態におけるトナー補給量
制御の詳細フローチャートの前半部であり、図10は、
本実施形態におけるトナー補給量制御の詳細フローチャ
ートの後半部である。
【0075】図9および図10に示す詳細フローチャー
トには、上限1オーバーカウンタTC_CNT_Hi
1、下限1オーバーカウンタTC_CNT_Lo1、上
限2オーバーカウンタTC_CNT_Hi2、および下
限2オーバーカウンタTC_CNT_Lo2の4つのカ
ウンタが設けられており、図10に示すように、これら
の各カウンタの値が10に達した時に基準パッチ濃度目
標値修正量ΔRADC_TCにそれぞれ所定の値を加え
あるいは差し引いて、最終的には基準パッチ濃度目標値
RADCを変更する制御を行っている。
【0076】また、2つのトナー濃度上限値、すなわち
上限1および上限2、および2つのトナー濃度下限値、
すなわち下限1および下限2があり、これら4つの値
は、次の関係が成立するように設定されている。
【0077】 上限1>上限2 下限1<下限2 先ず、ステップST31において各色毎にトナー濃度測
定値TC_OUTを求める。
【0078】次にトナー濃度測定値TC_OUTを上限
1および下限1と比較し上限1以上であるか、または下
限1以下であるか、または上限1と下限1の間にあるか
のいずれであるかを判定する(ステップST32)。
【0079】(1)ステップST32における判定の結
果、トナー濃度測定値TC_OUTが上限1以上である
場合は、下限1オーバーカウンタTC_CNT_Lo
1、下限2オーバーカウンタTC_CNT_Lo2、お
よび上限2オーバーカウンタTC_CNT_Hi2に0
を代入し(ステップST33)、次に基準パッチ濃度測
定値RADCが、基準パッチ濃度目標値RADCSから
30を引いた値より大きいか否かを判定し(ステップS
T34)、判定の結果大きいと判定された場合はステッ
プST35に進み上限1オーバーカウンタTC_CNT
_Hi1を1カウントアップしてからステップST51
(図10参照)に進む。ステップST34における判定
の結果大きくないと判定された場合はステップST35
をスキップしてステップST51(図10参照)に進
む。
【0080】(2)ステップST32における判定の結
果、トナー濃度測定値TC_OUTが下限1以下である
場合は、上限1オーバーカウンタTC_CNT_Hi
1、上限2オーバーカウンタTC_CNT_Hi2、お
よび下限2オーバーカウンタTC_CNT_Lo2に0
を代入し(ステップST36)、次に基準パッチ濃度測
定値RADCが、基準パッチ濃度目標値RADCSに3
0を加えた値より小さいか否かを判定し(ステップST
37)、判定の結果小さいと判定された場合はステップ
ST38に進み下限1オーバーカウンタTC_CNT_
Lo1を1カウントアップしてからステップST51
(図10参照)に進む。ステップST37における判定
の結果小さくないと判定された場合はステップST38
をスキップしてステップST51(図10参照)に進
む。
【0081】(3)ステップST32における判定の結
果、トナー濃度測定値TC_OUTが上限1と下限1の
間にある場合は、下限1オーバーカウンタTC_CNT
_Lo1、上限1オーバーカウンタTC_CNT_Hi
1に0を代入し(ステップST39)、次に基準パッチ
濃度目標値RADCSが512よりも大きくかつトナー
濃度測定値TC_OUTが上限2以下でありかつ基準パ
ッチ濃度測定値RADCが基準パッチ濃度目標値RAD
CSから30を引いた値より大きくかつ基準パッチ濃度
目標値RADCSに30を加えた値より小さいか否かを
判定する(ステップST40)。判定の結果上記判定条
件を満たす場合はステップST41に進み上限2オーバ
ーカウンタTC_CNT_Hi2を1カウントアップす
るとともに下限2オーバーカウンタTC_CNT_Lo
2に0を代入してからステップST43に進む。ステッ
プST40における判定の結果上記判定条件を満たして
いない場合はステップST41’に進み上限2オーバー
カウンタTC_CNT_Hi2に0を代入してからステ
ップST42に進む。
【0082】ステップST42では、基準パッチ濃度目
標値RADCSが512よりも小さくかつトナー濃度測
定値TC_OUTが下限2以上でありかつ基準パッチ濃
度測定値RADCが基準パッチ濃度目標値RADCSか
ら30を引いた値より大きくかつ基準パッチ濃度目標値
RADCSに30を加えた値より小さいか否かを判定す
る(ステップST42)。判定の結果上記判定条件を満
たす場合はステップST43に進み下限2オーバーカウ
ンタTC_CNT_Lo2を1カウントアップするとと
もに上限2オーバーカウンタTC_CNT_Hi2に0
を代入してからステップST51(図10参照)に進
む。ステップST42における判定の結果上記判定条件
を満たしていない場合はステップST43’に進み下限
2オーバーカウンタTC_CNT_Lo2に0を代入し
てからステップST51(図10参照)に進む。
【0083】(4)ステップST51では、上限1オー
バーカウンタTC_CNT_Hi1が10に達している
か否かを判定し、判定の結果上限1オーバーカウンタT
C_CNT_Hi1が10に達している場合は基準パッ
チ濃度目標修正量ΔRADC_TCに60を加え(ステ
ップST52)、次にその基準パッチ濃度目標修正量Δ
RADC_TCが632以上であるか否かを判定し(ス
テップST53)、判定の結果基準パッチ濃度目標修正
量ΔRADC_TCが632以上である場合は基準パッ
チ濃度目標修正量ΔRADC_TCに632を代入し
(ステップST54)、ステップST55に進む。ステ
ップST53における判定の結果基準パッチ濃度目標修
正量ΔRADC_TCが632未満である場合はステッ
プST54をスキップしてステップST55に進む。ス
テップST55では、上限1オーバーカウンタTC_C
NT_Hi1に0を代入してから、ステップST71に
進む。
【0084】(5)ステップST51における判定の結
果上限1オーバーカウンタTC_CNT_Hi1が10
未満である場合はステップST56に進み下限1オーバ
ーカウンタTC_CNT_Lo1が10に達しているか
否かを判定する。ステップST56における判定の結果
下限1オーバーカウンタTC_CNT_Lo1が10に
達している場合はステップST57に進み基準パッチ濃
度目標修正量ΔRADC_TCから60を差し引き(ス
テップST58)、次にその基準パッチ濃度目標修正量
ΔRADC_TCが392以下であるか否かを判定し
(ステップST58)、判定の結果基準パッチ濃度目標
修正量ΔRADC_TCが392以下である場合は基準
パッチ濃度目標修正量ΔRADC_TCに392を代入
し(ステップST59)、ステップST60に進む。ス
テップST58における判定の結果基準パッチ濃度目標
修正量ΔRADC_TCが392以下ではない場合はス
テップST59をスキップしてステップST60に進
む。ステップST60では、下限1オーバーカウンタT
C_CNT_Lo1に0を代入してから、ステップST
71に進む。
【0085】(6)ステップST56における判定の結
果下限1オーバーカウンタTC_CNT_Lo1が10
に達していない場合はステップST61に進み上限2オ
ーバーカウンタTC_CNT_Hi2が10に達してい
るか否かを判定し、ステップST61における判定の結
果上限2オーバーカウンタTC_CNT_Hi2が10
に達している場合はステップST62に進み基準パッチ
濃度目標修正量ΔRADC_TCから20を差し引き
(ステップST62)、次にその基準パッチ濃度目標修
正量ΔRADC_TCが512以下であるか否かを判定
し(ステップST63)、判定の結果基準パッチ濃度目
標修正量ΔRADC_TCが512以下である場合は基
準パッチ濃度目標修正量ΔRADC_TCに512を代
入し(ステップST64)、ステップST65に進む。
ステップST63における判定の結果基準パッチ濃度目
標修正量ΔRADC_TCが512以下ではない場合は
ステップST64をスキップしてステップST65に進
む。ステップST65では上限2オーバーカウンタTC
_CNT_Hi2に0を代入してからステップST71
に進む。
【0086】(7)ステップST61における判定の結
果上限2オーバーカウンタTC_CNT_Hi2が10
に達していない場合はステップST66に進み下限2オ
ーバーカウンタTC_CNT_Lo2が10に達してい
るか否かを判定する。ステップST66における判定の
結果下限2オーバーカウンタTC_CNT_Lo2が1
0に達している場合は、ステップST67に進み基準パ
ッチ濃度目標修正量ΔRADC_TCに20を加え(ス
テップST67)、次にその基準パッチ濃度目標修正量
ΔRADC_TCが512以上であるか否かを判定し
(ステップST68)、判定の結果基準パッチ濃度目標
修正量ΔRADC_TCが512以上である場合は基準
パッチ濃度目標修正量ΔRADC_TCに512を代入
し(ステップST69)、ステップST70に進む。ス
テップST68における判定の結果基準パッチ濃度目標
修正量ΔRADC_TCが512以上ではない場合はス
テップST69をスキップしてステップST70に進
む。ステップST70では下限2オーバーカウンタTC
_CNT_Lo2に0を代入してからステップST71
に進む。
【0087】(8)ステップST71では、予め設定済
みの基準パッチ濃度目標初期値RADC_INITに、
基準パッチ濃度目標修正量ΔRADC_TCから512
を差し引いた値を加えたものを新たな基準パッチ濃度目
標値RADCSとして求めることにより、このフローチ
ャートの処理を終了する。
【0088】以降、本実施形態では、図7のフローチャ
ートにおけるステップST24において、この基準パッ
チ濃度目標値RADCSを用いてトナー補給量DISP
を決定する。
【0089】なお、図9、図10に示すフローチャート
におけるステップST34、ステップST37は省略す
ることが可能であるが、これらのステップを省略せずに
図示のままの制御を行う場合には、本発明にいうトナー
補給量制御手段、すなわち本実施形態のコントローラ7
4(図2参照)が、本発明にいう第1の検出手段、すな
わち本実施形態の光センサ28による検出結果が目標値
を中心とする所定の範囲内、すなわち本実施形態におい
て、 RADC+30>RADC>RADC−30 なる条件が成り立つ時にのみ、上限1オーバーカウンタ
TC_CNT_Hi1または下限1オーバーカウンタT
C_CNT_Lo1をカウントアップして目標値の変更
を行う制御を行うことができる。
【0090】このように、上記条件が成り立たない時は
上限1オーバーカウンタTC_CNT_Hi1または下
限1オーバーカウンタTC_CNT_Lo1のカウント
アップをスキップさせることにより、基準パッチトナー
像濃度が目標に近い状態にあること、つまり基準パッチ
トナー像濃度によるトナー濃度制御が正しく働いている
ことを条件に目標値の変更を行う制御を行うようにする
ことができる。これにより、下記のような場合に基準パ
ッチ濃度目標値が変更されてしまうのを防止することが
できる。
【0091】(1)トナー供給装置の故障の場合:この
場合は基準パッチ濃度目標値を変更してもトナー濃度を
回復させる効果はなく、逆に基準パッチ濃度目標値が異
常に設定されてしまう恐れがある。
【0092】(2)一時的な環境変動や原稿像密度変化
などによる場合:この場合は基準パッチ濃度目標値を変
更しなくとも、トナー濃度制御により基準パッチトナー
像濃度が現在の濃度目標値に近づけばトナー濃度も回復
する。
【0093】本実施形態の制御方式では、トナー濃度が
高過ぎる場合は基準パッチ濃度目標が下がる(数値は大
きくなる)ため、トナー補給量制御により自然にトナー
濃度は低下する。逆にトナー濃度が低過ぎる場合は基準
パッチ濃度目標が上がる(数値は小さくなる)ため、ト
ナー補給量制御により自然にトナー濃度は上昇する。従
って、現像器内のトナー濃度が高過ぎる場合は下地かぶ
りやトナー飛散が発生し、低過ぎる場合は像かすれなど
の画像欠陥を発生するというトラブルを防止することが
できる。また、前述の従来の技術についての説明で触れ
た、一時的な濃度のさらなる悪化、階調性の変化、光セ
ンサの感度変化などの発生もない。
【0094】また、本実施形態の制御方式では、トナー
濃度が上下限を越えた時に基準パッチトナー像のトナー
付着量の目標値を変更するため、その後、トナー付着量
が変化し基準パッチトナー像濃度付近の画像濃度が変化
するが、下記(1)のように、その変化は小さく、逆に
光センサの感度の低い高濃度部分が安定化され、さらに
(2)のように、トナー付着量検出誤差を結果的に補正
するという効果も期待できる。
【0095】(1)図6に示したように、光センサの感
度は、トナー付着量の増加につれて低下するため、一般
的に基準パッチトナー像としては、中間濃度部(この例
ではカバレッジCin50%)のトナー像が使われてい
る。
【0096】図11は、異なるカバレッジの基準パッチ
トナー像における光センサ出力と基準パッチトナー像濃
度との関係を示す図である。
【0097】図11に示すように、カバレッジCin1
00%の基準パッチトナー像における感度曲線の勾配は
カバレッジCin50%の基準パッチトナー像における
それに比べて極めて緩やかである。すなわち、高濃度側
であるカバレッジCin100%の基準パッチトナー像
における光センサの感度は低濃度側であるカバレッジC
in50%の基準パッチトナー像における光センサの感
度よりも低い。
【0098】図12は、異なるカバレッジの基準パッチ
トナー像におけるトナー濃度と基準パッチトナー像濃度
の関係を示す図である。
【0099】図12に示すように、高濃度側であるほど
トナー濃度による画像濃度の増加率が大きい。従って、
基準パッチトナー像の目標値を変更してトナー濃度を回
復させても基準パッチトナー像濃度付近の画像濃度が変
化してしまう恐れは少ない。逆に、光センサでは検出で
きない高濃度側での画像濃度変化がトナー濃度を回復さ
せることにより安定な制御が期待できる。 (2)トナ
ー濃度が許容範囲外になる原因は、現像剤劣化などによ
り実際には基準パッチトナー像トナー付着量は正しいに
も拘わらず許容範囲外という状態が発生する場合以外
に、トナー付着量センサの誤差により光センサ出力上は
トナー付着量が正しいように見えるが実際のトナー付着
量は正しくないという場合もある。この場合は、本実施
形態では、トナー付着量の目標値を変更することにより
トナー濃度が許容範囲内に戻り、それに加え、実際のト
ナー付着量すなわち画像濃度も正しくなる。
【0100】なお、上述の実施形態は、像担持体上にト
ナー像を形成しそのトナー像を記録シート上に直接転写
する方式の画像形成装置に関する実施形態であるが、本
発明は、その方式の画像形成装置にのみ適用されるもの
ではなく、像担持体上に形成されたトナー像を一旦所定
の中間転写体に転写し、その中間転写体上に転写された
トナー像を所定の記録シート上に転写して定着する方式
の画像形成装置にも適用することができる。この方式の
画像形成装置の場合、第1の検出手段は、像担持体上に
形成された基準パッチトナー像のトナー付着量を検出す
るものであってもよく、あるいは像担持体上に一旦形成
され中間転写体に転写された後の基準パッチトナー像の
トナー付着量を検出するものであってもよい。
【0101】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の画像形
成装置によれば、画像濃度の安定性が高くかつ階調再現
性の優れた画像形成装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置が適用されるカラー複写
機についての実施形態を示す概略構成図である。
【図2】本発明の実施形態のカラー複写機における制御
系のブロック図である。
【図3】本実施形態における比較器による画像データの
二値化処理の説明図である。
【図4】本実施形態における作像条件設定のフローチャ
ートである。
【図5】コピージョブスタート後の画像濃度の制御プロ
グラムを示すフローチャートである。
【図6】本実施形態に用いられる光センサの特性図であ
る。
【図7】一般的なトナー補給量制御のフローチャートで
ある。
【図8】図1に示す本実施形態のカラー複写機について
の他の実施形態を示す概略構成図である。
【図9】本実施形態におけるトナー補給量制御の詳細フ
ローチャートの前半部である。
【図10】本実施形態におけるトナー補給量制御の詳細
フローチャートの後半部である。
【図11】異なるカバレッジの基準パッチトナー像にお
ける光センサ出力と基準パッチトナー像濃度との関係を
示す図である。
【図12】異なるカバレッジの基準パッチトナー像にお
けるトナー濃度と基準パッチトナー像濃度の関係を示す
図である。
【符号の説明】
1,1’ カラー複写機 10 制御系 11 スキャナ部 12 画像処理部 13 光学部 14 画像形成部 20 感光体ドラム 21 帯電コロトロン 22 スキャナ部 23 ロータリ現像ユニット 23Y,23M,23C,23K 現像器 24,24’ トナー濃度センサ 25 クリーナ 26 イレーズランプ 27 電位計 28 光センサ 30 記録シート 31 転写ドラム 41,42,43 転写コロトロン 44 クリーニング除電コロトロン 45 クリーニングブラシ 46 内押しロール 47 剥離フィンガ 48 シート搬送系 50 定着器 51 加熱ロール 52 加圧ロール 54 フューザ出口ロール 55 フューザ出口スイッチ 56 排出トレイ 57 出口ロール 60 増幅器 61 A/D変換器 62 濃度変換器 63 色変換部 64 第1ガンマ補正部 68 D/A変換器 69 比較器 70 三角波発生器 73 第2セレクタ 74 コントローラ 221 プラテン 222 原稿 223 露光ランプ 224 キャリッジ 225 反射ミラー 226 CCDセンサ 227 結像レンズ 228 ROS(ラスタ走査装置) 228a 半導体レーザ 228b ポリゴンミラー 228c 結像レンズ 228d 反射ミラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 諸藤 康治 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 木村 秀貴 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 田村 徹 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 Fターム(参考) 2H027 DA10 DD07 EA06 EC03 EC06 EC07 EC09 EC10 2H077 DA04 DA10 DA42 DA47 DB02 DB22 EA03 GA12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に静電潜像が形成される像担持体
    と、該像担持体上に画像情報に基づく静電潜像を形成す
    る静電潜像形成手段と、該静電潜像形成手段により形成
    された静電潜像をキャリアおよびトナーからなる現像剤
    で現像して前記像担持体上にトナー像を形成する現像装
    置と、前記現像装置により形成された前記像担持体上の
    トナー像を所定の被転写体に転写する転写手段とを有す
    る画像形成装置において、 前記像担持体上に形成された基準パッチトナー像のトナ
    ー付着量を検出する第1の検出手段と、 前記現像装置内の現像剤中のトナー濃度を検出する第2
    の検出手段と、 前記第1の検出手段による検出結果に基づいて前記現像
    装置へのトナー補給量を制御するトナー補給量制御手段
    とを備え前記トナー補給量制御手段が、前記第2の検出
    手段による検出結果が所定条件を満たす場合に、制御目
    標値を変更した上で前記第1の検出手段による検出結果
    に基づいて前記現像装置へのトナー補給量を制御するも
    のであることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記トナー補給量制御手段が、前記第1
    の検出手段による検出結果と所定の目標値との差分に応
    じて前記現像装置へのトナー補給量を制御するものであ
    って、前記第2の検出手段による検出結果が所定の上限
    値を超えた場合には前記目標値を前記基準パッチトナー
    像のトナー付着量が減少する方向に変更するとともに、
    前記第2の検出手段による検出結果が所定の下限値を超
    えた場合には前記目標値を前記基準パッチトナー像のト
    ナー付着量が増加する方向に変更した上で、前記第1の
    検出手段による検出結果と変更後の目標値との差分に応
    じてトナー補給量の制御を行うものであることを特徴と
    する画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記トナー補給量制御手段が、前記第1
    の検出手段による検出結果が前記目標値を中心とする所
    定の範囲内にある時にのみ、前記目標値の変更を行うも
    のであることを特徴とする請求項2記載の画像形成装
    置。
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