JP2001033878A - 画像投影用スクリーン - Google Patents

画像投影用スクリーン

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JP2001033878A
JP2001033878A JP11204629A JP20462999A JP2001033878A JP 2001033878 A JP2001033878 A JP 2001033878A JP 11204629 A JP11204629 A JP 11204629A JP 20462999 A JP20462999 A JP 20462999A JP 2001033878 A JP2001033878 A JP 2001033878A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】反射型または透過型の画像投影用スクリーンで
あって、迷光の影響を低減する中灰色スクリーンについ
て、原色に対する反射率または透過率を高く維持させ
て、当該スクリーンに投影された画像を観察する場合、
明るく彩度の高い色が観察者に知覚されるように工夫し
た高色純度中灰色スクリーン(ハイコントラストスクリ
ーン)を提供する。 【解決手段】反射型または透過型の画像投影用スクリー
ンSに於て、スクリーン表面の迷光吸収層3が、スクリ
ーンの面方向に混在分布させた、減法混色の三原色であ
るシアンC、マゼンタM、イエローYの各色ドットの集
合配列により構成されることを特徴とする画像投影用ス
クリーン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像投影用スクリー
ンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラーTVあるいはカラースライ
ドフィルム等の色画像を投影する反射型(フロントタイ
プ)あるいは透過型(リアタイプ)のスクリーンに於い
ては、観察室内の迷光の影響を低減する目的でスクリー
ン面を反射率の低い中灰色に着色することが行なわれて
いる。
【0003】これは、スクリーン面を反射率の低い中灰
色に着色することで迷光をスクリーン面で吸収させて迷
光の反射を抑えるものであり、スクリーン面は通常反射
率50%前後の中灰色面にされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この中灰色面の場合、
色画像を形成する3原色、すなわちカラーTVでは赤
(R)、緑(G)、青(B)の加法の三原色、カラース
ライドフィルムなど減法三原色によるものでは、その減
法三原色の補色に相当する加法の三原色(R)、
(G)、(B)のそれぞれが均等に吸収され、投影画像
の輝度低下に伴う心理的色純度の低下が知覚される。
【0005】そこで本発明は、反射型または透過型の画
像投影用スクリーンであって、迷光の影響を低減する中
灰色スクリーンについて、原色に対する反射率または透
過率を高く維持させて、当該スクリーンに投影された画
像を観察する場合、明るく彩度の高い色が観察者に知覚
されるように工夫した高色純度中灰色スクリーン(ハイ
コントラストスクリーン)を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする画像投影用スクリーンである。
【0007】(1)反射型または透過型の画像投影用ス
クリーンに於て、スクリーン表面の迷光吸収層が、スク
リーンの面方向に混在分布させた、減法混色の三原色で
あるシアン、マゼンタ、イエローの各色ドットの集合配
列により構成されることを特徴とする画像投影用スクリ
ーン。
【0008】(2)迷光吸収層の各色ドットをすき間無
く配列したことを特徴とする(1)に記載の画像投影用
スクリーン。
【0009】(3)迷光吸収層の各色ドットを間隔をあ
けて配列したことを特徴とする(1)に記載の画像投影
用スクリーン。
【0010】(4)迷光吸収層の各色ドットの大きさを
異ならせたことを特徴とする(1)ないし(3)の何れ
かに記載の画像投影用スクリーン。
【0011】(5)迷光吸収層の各色ドットの大きさ
を、イエロー、シアン、マゼンタの順に小さくしたこと
を特徴とする(4)に記載の画像投影用スクリーン。
【0012】(6)反射型の画像投影用スクリーンの場
合に於て、迷光吸収層の各色ドットは不透過型顔料ある
いは透過型染料を用いて構成され、透過型の画像投影用
スクリーンの場合に於て、迷光吸収層の各色ドットは透
過型染料を用いて構成されていることを特徴とする
(1)ないし(5)の何れかに記載の画像投影用スクリ
ーン。
【0013】(7)スクリーン表面に、スクリーンの面
方向に混在分布させた、減法混色の三原色であるシア
ン、マゼンタ、イエローの各色ドットの集合配列により
構成された迷光吸収層を設けたスクリーン本体が反射型
または透過型のビーズスクリーンであることを特徴とす
る(1)ないし(6)の何れかに記載の画像投影用スク
リーン。
【0014】〈作 用〉即ち、上記の三原色ドット配列
構成の迷光吸収層(中灰色迷光吸収層)により、従来の
中灰色スクリーンと同様に観察室内の迷光の影響を低減
させることができるとともに、従来の中灰色スクリーン
よりも原色に対する反射率または透過率を高く維持し、
当該スクリーンに投影された画像を観察する場合、明る
く彩度の高い色が観察者に知覚される。
【0015】
【発明の実施の形態】〈第1の実施形態例〉図1は第1
の実施形態例のスクリーンの層構成を示す断面模型図で
ある。このスクリーンSは反射型スクリーンである。1
はスクリーンベース(スクリーン生地)であり、不透明
層である。
【0016】2はこのスクリーンベース1の表面に積層
したスクリーン面としての白色反射層である。
【0017】3はこの白色反射層2の面に具備させた迷
光吸収層である。本例は図2の平面模型図のように、ス
クリーンの面方向にスクリーン全面をすき間なく覆わせ
て混在分布させた、減法混色の三原色であるシアン・マ
ゼンタ・イエローの微小な各色ドットC・M・Yの集合
配列により構成される。この三原色ドット配列構成の迷
光吸収層3の面は全体的には中灰色に認識される。以下
この三原色ドット配列構成の迷光吸収層3の面を中灰色
ドット面と記す。
【0018】各色ドットC・M・Yは不透過型顔料ある
いは透過型染料の色料を用いて印刷等の手段によりスク
リーン面に対して任意のドット形状・大きさ・密度・配
列形態で形成することができる。特にインクジェットプ
リント技術によれば各色ドットC・M・Yの細密な集合
配列パターン模様を容易に形成することが可能である。
各色ドットC・M・Yの大きさは大サイズのスクリーン
の倍には比較的大きい設定にすることも可能であり、小
サイズのスクリーンでは微小な設定とされる。一般的に
は直径1〜10mm程度の大きさに設定される。要は観
察者にはドッドの認識はできない程度の大きさのものに
する。
【0019】図3の(d)は従来型スクリーンの中灰色
迷光吸収面に例えば赤い投影光が入射した場合の説明模
型図であり、この従来型スクリーンに於いては、スクリ
ーン表面の総ての部分から入射光強度が均等に低下した
状態で反射される。例えば、スクリーン表面の中灰色の
白色光に対する反射率を50%に設定すれば、反射光は
一様に50%に減衰する。
【0020】一方、本発明に係るスクリーンの場合は、
図3の(a)・(b)・(c)の模型図のように、スク
リーン表面の迷光吸収層面である中灰色ドット面のシア
ンドット部分Cに入射した赤色光aは吸収され、一部b
が反射される。またシアンドット部分Cに入射した緑色
光gおよび青色光mはその殆どh・nが反射される。同
様に、マゼンタドット部分M・イエロードット部分Yに
入射した赤色光c・eはその殆どd・fが反射される。
【0021】例えば、微小なシアンドット部分Cの白色
光(赤色光、緑色光、青色光の均等混合)に対する反射
率を50%に設定するには、分光的に理想的な吸収を示
すシアン色素を仮定し、赤色光(R)には0%、緑色光
(G)および青色光(B)に対してそれぞれ75%の反
射率に設定すればよい。
【0022】同様に、微小なマゼンタドット部分Mの反
射率を、赤色光に対し75%、緑色光に対し0%、青色
光に対し75%に設定し、イエロードット部分Yの反射
率を赤色光に対し75%、緑色光に対し75%、青色光
に対し0%に設定すれば、スクリーン表面の迷光吸収層
面である中灰色ドット面の総体的反射率は50%である
が、赤色光(R)・緑色光(G)・青色光(B)のそれ
ぞれの色光に対しては75%の反射率が維持される。
【0023】勿論、実用の色素の分光反射あるいは透過
特性は理想型に一致せず不要吸収を持つので、中灰色ド
ット面の総体的反射率を50%とするには、前述の0
%:75%:75%の比率は例えば10%:70%:7
0%となることが現実的である。この場合、スクリーン
表面の迷光吸収層面である中灰色ドット面の総体的反射
率は50%であり、赤色光(R)・緑色光(G)・青色
光(B)の色光それぞれに対しては70%の反射率が維
持される。
【0024】したがって、スクリーン表面の迷光吸収層
3を、スクリーンの面方向に混在分布させた、減法混色
の三原色であるシアン、マゼンタ、イエローの各色ドッ
トC・M・Yの集合配列により構成することで、従来の
中灰色スクリーンと同様に観察室内の迷光の影響を低減
することができるとともに、従来の中灰色スクリーンよ
りも、原色に対する反射率を高く維持し、当該スクリー
ンに投影された画像を観察する場合、明るく彩度の高い
色が観察者に知覚される。
【0025】〈第2〜第6の実施形態例〉 a)図4は第2の実施形態例のスクリーンの層構成を示
す断面模型図である。本例は透過型スクリーンである。
【0026】4はスクリーンベース(スクリーン生地)
であり、透明層である。
【0027】5はこのスクリーンベース4の表面に積層
したスクリーン面としての光拡散層(半透明層)であ
る。
【0028】3はこの光拡散層5の面に具備させた迷光
吸収層であり、本例も図2の平面模型図のように、スク
リーンの面方向にスクリーン全面を隙間なく密に覆わせ
て混在分布させた、減法混色の三原色であるシアン・マ
ゼンタ・イエローの微小な各色ドットC・M・Yの集合
配列により構成される。
【0029】透過型スクリーンにおいては各色ドットC
・M・Yを構成させる色料としては透過型染料が用いら
れる。そしてこの三原色ドット配列構成の迷光吸収層3
の面は全体的には中灰色に認識される。
【0030】この透過型スクリーンの場合も、スクリー
ン表面の迷光吸収層3を、スクリーンの面方向に混在分
布させた、減法混色の三原色であるシアン、マゼンタ、
イエローの各色ドットC・M・Yの集合配列により構成
することで、従来の中灰色スクリーンと同様に観察室内
の迷光の影響を低減することができるとともに、従来の
中灰色スクリーンよりも、原色に対する透過率を高く維
持し、当該スクリーンに投影された画像を観察する場
合、明るく彩度の高い色が観察者に知覚される。
【0031】b)シアン、マゼンタ、イエローの各色ド
ットC・M・Yは、図2の例のようにスクリーン表面を
隙間なく埋めてもよいし、図5〜図7のように、適切な
間隔を持って配列してもよい。図5と図6は第3と第4
の実施形態例のスクリーンの層構成を示す断面模型図で
あり、前者は反射型、後者は透過型のスクリーンであ
る。
【0032】各色ドットC・M・Yの間隔は、スクリー
ンの総体的な明るさを確保するために適切に選択され
る。
【0033】更に、各色ドットC・M・Yの形成に使用
した色素の分光反射特性により、3色の各色ドットC・
M・Yの径(大きさ)は同じにならない場合がある。本
発明においては、3色の各色ドットC・M・Yの径を特
定するものでなく各色ドットのそれぞれが異なる径を有
する場合も含まれる。
【0034】また、3色の各色ドットC・M・Yの径が
異なる場合には、イエローY、シアンC、マゼンタMの
順にドット径を小さくすることが視覚的に円滑感のある
投影画像を得るために望ましい。
【0035】また、3色の各色ドットC・M・Yのドッ
ト形状は四角形や円形に限らず、各種多角形、楕円形な
ど任意であり、各種形状のものを混在させることもでき
る。
【0036】c)本発明のスクリーンにおいて、スクリ
ーン表面層としての迷光吸収層3以外のスクリーン本体
の層構成は、上記例の反射型あるいは透過型のスクリー
ンに限られず、単層構成でも、複数機能層積層の2層以
上多層構成でも任意である。
【0037】図8は第5の実施形態例のスクリーンの層
構成を示す断面模型図である。本例のスクリーンは反射
型のビーズスクリーンの表面に三原色ドット配列構成の
迷光吸収層3を具備させた形態のスクリーンである。
【0038】6はビーズスクリーン生地であり、生地ベ
ースとしての例えば白色の塩化ビニルシート等の白色の
ベースシート7と、そのベースシート7の表面に例えば
数μm程度に薄くコーティングした例えば酢酸ビニル系
等の接着剤層8と、その接着剤層8面に微小ガラスビー
ズbを各部均一に高密度に散布して接着剤層8を介して
ベースシート7の表面に固着させて形成したガラスビー
ズ層9とからなる。
【0039】10・11は上記ビーズスクリーン生地6
の裏面、即ちベースシート7の裏面に順次貼り合わせた
バッキング材層としてのグラスファイバークロス層と、
塩化ビニル等の樹脂シート層である。このバッキング材
層10・11はスクリーン全体の強度や寸法安定性等を
確保する役目をする。また黒色にして光遮蔽性にしてあ
る。
【0040】ガラスビーズ層9を構成する個々のガラス
ビーズbは、例えば直径数10μm〜数100μmの実
質的に球形の透明ガラス製微小球体であり、ホワイトベ
ース7の表面に対する均一散布の固着ガラスビーズ層9
は該ガラスビーズbの実質的に一層の高密度分布集合層
である。そしてスクリーンの表面側であるガラスビーズ
層9側の面に対して光像を結像投影して反射映像を観賞
する。
【0041】このような反射型のビーズスクリーンは非
ビーズ形スクリーンである、例えば、表面に微細な凹凸
シワを付与した光沢のない白色スクリーンと比較して、
投影光の反射効率が高くて高輝度映像を実現し、また、
忠実度の高い色再現性・階調性を有する映像を実現で
き、例えば大画面のビデオ・プロジェクタのスクリーン
などに適している。
【0042】本例はこのような反射型のビーズスクリー
ンのガラスビーズ層9の表面に、スクリーンの面方向に
混在分布させた、減法混色の三原色であるシアン、マゼ
ンタ、イエローの各色ドットの集合配列により構成した
迷光吸収層3を具備させたものである。より具体的には
透明フィルムの表面に各色ドットC・M・Yの集合配列
パターン模様を印刷法等で形成し、この透明フィルムを
ガラスビーズ層9の表面にラミネートすることにより迷
光吸収層3を具備させたものである。
【0043】図9は第6の実施形態例のスクリーンの層
構成を示す断面模型図である。本例のスクリーンは透過
型のビーズスクリーンの表面に三原色ドット配列構成の
迷光吸収層3を具備させた形態のスクリーンである。
【0044】12は透明ベース材層であり、この層12
はスクリーン全体の強度・寸法安定性等を確保するもの
で、軟質又は硬質の塩化ビニル樹脂・アクリル樹脂等の
適当厚さの透明樹脂のシート材もしくは板材を用いるこ
とができる。
【0045】13は該透明ベース材層12の表面に薄く
コーティングした透明な接着剤層、9はその接着剤層面
に前述と同様の微小ガラスビーズbを各部均一に高密度
に散布して接着剤層を介して透明ベース材12面に固着
させて形成したガラスビーズ層である。このガラスビー
ズ層9はガラスビーズbの実質的に一層の高密度分布集
合層である。 −
. 14は該ガラスビーズ層9の個々のガラスビーズb相互
の隙間空間を、個々のガラスビーズbの透明接着剤層1
3に接した底面側とは反対側の頂面側は露呈させて埋め
ている遮光性材料層である。例えば電子写真複写機の現
像剤として用いられている黒色トナーを利用して、該ト
ナーを透明ベース材層12の表面に透明接着剤層13を
介して固着されているガラスビーズ届9の面にすり込ん
で個々のガラスビーズb相互の隙間空間に埋め込ませ、
余分なトナーをはき取って個々のガラスビーズbの透明
接着剤層13に接した底面とは反対側の頂面側は露呈さ
せた状態になす。個々のガラスビーズb相互の隙間空間
を埋めた遮光性材料層14としてのすり込みトナーは必
要に応じて熱処理等で固結化させる。
【0046】上記のスクリーンは原則的には透明ベース
材層12側をスクリーン裏面側として映像を投影し、そ
の反対面であるガラスビーズ層9側(スクリーン表面
側)で映像を観賞する。透明ベース材層13の面に対す
る映像光は透明ベース材層12→透明接着剤層13→透
明接着剤層に接した個々のガラスビーズbの底面→個々
のガラスビーズb→個々のガラスビーズbの外部露呈頂
面、の経路でスクリーン表面側へ出る。そして個々のガ
ラスビーズbが光拡散剤の作用をして透過型スクリーン
として機能する。
【0047】このような透過型のビーズスクリーンは非
ビーズ系スクリーンである、一般的な半透明性の光拡散
性透過型スクリーン、即ちアクリル樹脂・塩化ビニル樹
脂等の透明樹脂を母材(バインダ材)にしてその中に雲
母粉末・ケイ素化合物粉末等の光拡散剤を配合分散して
なる全体半透明性肉質のスクリーンと比較して、スクリ
ーン透過光量が大幅に増大してスクリーンゲイン(スク
リーン(映像)の明るさ)が向上し、また画像コントラ
スト、改造力、色再現性、階調性等も向上する。
【0048】本例はこのような透過型のビーズスクリー
ンのガラスビーズ層9の表面に、上記の反射型のビーズ
スクリーンの場合と同様に、スクリーンの面方向に混在
分布させた、減法混色の三原色であるシアン、マゼン
タ、イエローの各色ドットの集合配列により構成した迷
光吸収層3を具備させたものである。より具体的には透
明フィルムの表面に各色ドットC・M・Yの集合配列パ
ターン模様を印刷法等で形成し、この透明フィルムをガ
ラスビーズ層9の表面にラミネートすることにより迷光
吸収層3を具備させたものである。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、反射型ま
たは透過型の画像投影用スクリーンに於て、スクリーン
表面の迷光吸収層を、スクリーンの面方向に混在分布さ
せた、減法混色の三原色であるシアン、マゼンタ、イエ
ローの各色ドットの集合配列により構成したことで、従
来の中灰色スクリーンと同様に観察室内の迷光の影響を
低減することができるとともに、従来の中灰色スクリー
ンよりも、原色に対する反射率または透過率を高く維持
し、当該スクリーンに投影された画像を観察する場合、
明るく彩度の高い色が観察者に知覚される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態例のスクリーンの層構成を示
す断面模型図
【図2】 第1の実施形態例のスクリーンにおける三原
色ドット配列構成の迷光吸収層の平面模型図
【図3】 (a)ないし(d)は三原色ドット配列構成
の迷光吸収層および従来の中間灰色迷光吸収面の光吸収
・反射の説明模型図
【図4】 第2の実施形態例のスクリーンの層構成を示
す断面模型図
【図5】 第3の実施形態例のスクリーンの層構成を示
す断面模型図
【図6】 第4の実施形態例のスクリーンの層構成を示
す断面模型図
【図7】 第3と第4の実施形態例のスクリーンにおけ
る三原色ドット配列構成の迷光吸収層の平面模型図
【図8】 第5の実施形態例のスクリーンの層構成を示
す断面模型図
【図9】 第6の実施形態例のスクリーンの層構成を示
す断面模型図
【符号の説明】
S 反射型または透過型の画像投影用スクリーン 1 スクリーンベース(不透明層) 2 白色反射層 3 三原色ドット配列構成の迷光吸収層 C・M・Y シアン、マゼンタ、イエローの各色ドッ
ト 4 スクリーンベース(透明層) 5 光拡散層(半透明) 9 ガラスビーズ層 b ガラスビーズ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射型または透過型の画像投影用スクリ
    ーンに於て、スクリーン表面の迷光吸収層が、スクリー
    ンの面方向に混在分布させた、減法混色の三原色である
    シアン、マゼンタ、イエローの各色ドットの集合配列に
    より構成されることを特徴とする画像投影用スクリー
    ン。
  2. 【請求項2】 迷光吸収層の各色ドットをすき間無く配
    列したことを特徴とする請求項1に記載の画像投影用ス
    クリーン。
  3. 【請求項3】 迷光吸収層の各色ドットを間隔をあけて
    配列したことを特徴とする請求項1に記載の画像投影用
    スクリーン。
  4. 【請求項4】 迷光吸収層の各色ドットの大きさを異な
    らせたことを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記
    載の画像投影用スクリーン。
  5. 【請求項5】 迷光吸収層の各色ドットの大きさを、イ
    エロー、シアン、マゼンタの順に小さくしたことを特徴
    とする請求項4に記載の画像投影用スクリーン。
  6. 【請求項6】 反射型の画像投影用スクリーンの場合に
    於て、迷光吸収層の各色ドットは不透過型顔料あるいは
    透過型染料を用いて構成され、透過型の画像投影用スク
    リーンの場合に於て、迷光吸収層の各色ドットは透過型
    染料を用いて構成されていることを特徴とする請求項1
    ないし5の何れかに記載の画像投影用スクリーン。
  7. 【請求項7】 スクリーン表面に、スクリーンの面方向
    に混在分布させた、減法混色の三原色であるシアン、マ
    ゼンタ、イエローの各色ドットの集合配列にょり構成さ
    れた迷光吸収層を設けたスクリーン本体が反射型または
    透過型のビーズスクリーンであることを特徴とする請求
    項1ないし6の何れかに記載の画像投影用スクリーン。
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