JP2002162691A - スクリーン - Google Patents
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- JP2002162691A JP2002162691A JP2000357197A JP2000357197A JP2002162691A JP 2002162691 A JP2002162691 A JP 2002162691A JP 2000357197 A JP2000357197 A JP 2000357197A JP 2000357197 A JP2000357197 A JP 2000357197A JP 2002162691 A JP2002162691 A JP 2002162691A
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- JP
- Japan
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- screen
- light
- colored
- beads
- gray
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- Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)
- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 映像が表示される面を実質的に灰色または黒
色に見えるようにして、映像のコントラストを向上させ
ることができるスクリーンを提供する。 【解決手段】 スクリーン10は、シート11に設けら
れ、光を拡散して反射するためのマット層12と、接着
層14によってマット層12に固着されている3種類の
着色ビーズ15A〜15Cからなるコントラスト調整層
15とを備えている。着色ビーズ15A〜15Cは、3
種類の有彩色(シアン色、マゼンタ色および黄色)のい
ずれかにそれぞれ着色されたものであり、外部光として
白色光が入射した状態で観察者がスクリーン10を遠方
から観察すると、これらの有彩色が混ざり合って灰色に
近い無彩色に見えるような量で、それぞれマット層12
の表面に散在して設けられる。投影機からの投影光は、
着色ビーズ15A〜15Cを透過し、マット層12の表
面で反射される。
色に見えるようにして、映像のコントラストを向上させ
ることができるスクリーンを提供する。 【解決手段】 スクリーン10は、シート11に設けら
れ、光を拡散して反射するためのマット層12と、接着
層14によってマット層12に固着されている3種類の
着色ビーズ15A〜15Cからなるコントラスト調整層
15とを備えている。着色ビーズ15A〜15Cは、3
種類の有彩色(シアン色、マゼンタ色および黄色)のい
ずれかにそれぞれ着色されたものであり、外部光として
白色光が入射した状態で観察者がスクリーン10を遠方
から観察すると、これらの有彩色が混ざり合って灰色に
近い無彩色に見えるような量で、それぞれマット層12
の表面に散在して設けられる。投影機からの投影光は、
着色ビーズ15A〜15Cを透過し、マット層12の表
面で反射される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばオーバーヘ
ッドプロジェクタや液晶プロジェクタのような投影機か
らの投影光を反射して映像を表示するスクリーンに関す
る。
ッドプロジェクタや液晶プロジェクタのような投影機か
らの投影光を反射して映像を表示するスクリーンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、投影機からの投影光を反射して映
像を表示するための便利なスクリーンとして、所謂ビー
ズスクリーンと称されるものがある。このスクリーン
は、巻き畳めることができ、しかも紙に比べて3倍程度
のゲイン(輝度)を有し、サービス範囲(通常、スクリ
ーンを見る範囲)が広いという特徴を有している。図6
は従来のビーズスクリーン100の構成を表したもので
ある。このビーズスクリーン100は、布状のシート1
01を備え、このシート101の表面には白色のマット
層102、その裏面(背面)には背面黒色層103がそ
れぞれ設けられている。マット層102の表面には、透
明な接着層104によって、ガラスからなる多数の微小
透明球体(以下,ガラスビーズという)105が一様に
固着されている。
像を表示するための便利なスクリーンとして、所謂ビー
ズスクリーンと称されるものがある。このスクリーン
は、巻き畳めることができ、しかも紙に比べて3倍程度
のゲイン(輝度)を有し、サービス範囲(通常、スクリ
ーンを見る範囲)が広いという特徴を有している。図6
は従来のビーズスクリーン100の構成を表したもので
ある。このビーズスクリーン100は、布状のシート1
01を備え、このシート101の表面には白色のマット
層102、その裏面(背面)には背面黒色層103がそ
れぞれ設けられている。マット層102の表面には、透
明な接着層104によって、ガラスからなる多数の微小
透明球体(以下,ガラスビーズという)105が一様に
固着されている。
【0003】このビーズスクリーン100では、投影機
からの投影光がガラスビーズ105側から入射し、マッ
ト層102において拡散して反射され、これにより映像
が表示される。
からの投影光がガラスビーズ105側から入射し、マッ
ト層102において拡散して反射され、これにより映像
が表示される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
のスクリーンでは、外乱光の影響により以下のような問
題を生じていた。すなわち、このビーズクリーンを明る
い部屋に設置した場合には、その部屋の照明光やドアか
らの漏れ光などの、投影機からの投影光以外の外部光も
スクリーンに入射してしまう。また、スクリーンからの
反射光が部屋内を散乱し、部屋の壁、天井および床など
から反射した光が再度スクリーンに入射することもあ
る。そのため、スクリーンにおいては投影光とともに外
部光も反射するので、特に白色を基調とした部屋では、
スクリーンに表示される映像のコントラストが低下し、
映像が見にくくなる。
のスクリーンでは、外乱光の影響により以下のような問
題を生じていた。すなわち、このビーズクリーンを明る
い部屋に設置した場合には、その部屋の照明光やドアか
らの漏れ光などの、投影機からの投影光以外の外部光も
スクリーンに入射してしまう。また、スクリーンからの
反射光が部屋内を散乱し、部屋の壁、天井および床など
から反射した光が再度スクリーンに入射することもあ
る。そのため、スクリーンにおいては投影光とともに外
部光も反射するので、特に白色を基調とした部屋では、
スクリーンに表示される映像のコントラストが低下し、
映像が見にくくなる。
【0005】また、投影機によってスクリーン上に投影
された映像のうち黒色部分はスクリーン自体の色に対応
するが、スクリーンからの反射光の強度を向上させるた
めに反射率の高い白色のスクリーンを用いる場合に、そ
の色が白ければ白いほど、外部光に起因する散乱光によ
って、スクリーン上の映像における黒色はスクリーン自
体の色(すなわち白色)に近くなる。そのため、スクリ
ーン自体の色によって映像のコントラストが低下し、映
像が見にくくなるという問題もあった。
された映像のうち黒色部分はスクリーン自体の色に対応
するが、スクリーンからの反射光の強度を向上させるた
めに反射率の高い白色のスクリーンを用いる場合に、そ
の色が白ければ白いほど、外部光に起因する散乱光によ
って、スクリーン上の映像における黒色はスクリーン自
体の色(すなわち白色)に近くなる。そのため、スクリ
ーン自体の色によって映像のコントラストが低下し、映
像が見にくくなるという問題もあった。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、映像の表示面を実質的に灰色または
黒色に見えるようにして、設置環境に影響されることな
く、映像のコントラストを向上させることができるスク
リーンを提供することにある。
ので、その目的は、映像の表示面を実質的に灰色または
黒色に見えるようにして、設置環境に影響されることな
く、映像のコントラストを向上させることができるスク
リーンを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によるスクリーン
は、表示面側に投影光を反射するための光反射面を有す
る基材と、3種類以上の有彩色のうちのいずれかに着色
されると共に各色が前記基材の光反射面に散在するよう
に設けられた複数の微小透明球体を含むコントラスト調
整層とを備えた構成を有している。
は、表示面側に投影光を反射するための光反射面を有す
る基材と、3種類以上の有彩色のうちのいずれかに着色
されると共に各色が前記基材の光反射面に散在するよう
に設けられた複数の微小透明球体を含むコントラスト調
整層とを備えた構成を有している。
【0008】本発明によるスクリーンでは、投影機から
の投影光は、コントラスト調整層を透過した後、基材の
光反射面において拡散して反射される。これにより、投
影光による映像がスクリーンに表示されるが、表示面そ
のものは、コントラスト調整層に含まれる3種類以上の
有彩色に着色された複数の微小透明球体によって、実質
的に灰色または黒色に見えるので、コントラストの向上
した表示がなされる。
の投影光は、コントラスト調整層を透過した後、基材の
光反射面において拡散して反射される。これにより、投
影光による映像がスクリーンに表示されるが、表示面そ
のものは、コントラスト調整層に含まれる3種類以上の
有彩色に着色された複数の微小透明球体によって、実質
的に灰色または黒色に見えるので、コントラストの向上
した表示がなされる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
て図面を参照して詳細に説明する。
【0010】〔第1の実施の形態〕図1は本発明の第1
の実施の形態に係るスクリーンの断面構成を表すもので
ある。このスクリーン10は、布状のシート11の表面
(投影光の入射側の面)にマット層12、裏面に遮光層
13をそれぞれ設けたものである。マット層12の表面
には、接着層14によって多数の微小透明球体(以下,
着色ビーズという)15A,15B,15Cが固着され
ており、これら着色ビーズ15A〜15Cにより、コン
トラスト調整層15が構成されている。
の実施の形態に係るスクリーンの断面構成を表すもので
ある。このスクリーン10は、布状のシート11の表面
(投影光の入射側の面)にマット層12、裏面に遮光層
13をそれぞれ設けたものである。マット層12の表面
には、接着層14によって多数の微小透明球体(以下,
着色ビーズという)15A,15B,15Cが固着され
ており、これら着色ビーズ15A〜15Cにより、コン
トラスト調整層15が構成されている。
【0011】マット層12は、例えば塩化ビニル樹脂か
らなり、白色または灰色のような無彩色で、入射光を反
射させるものである。遮光層13は、スクリーン10の
裏面(背面)側からの外部光を遮って透過しないように
するものである。接着層14は、白色、灰色もしくは黒
色のような無彩色、または透明の接着剤からなる。ここ
で、マット層12として灰色のもの、接着層14として
灰色または黒色のものをそれぞれ用いた場合には、着色
ビーズ15A〜15Cに接するマット層12の表面(光
反射面)が暗くなり、スクリーン10に対して斜め方向
から入射する外部光が反射しにくくなるので、この外部
光による映像のコントラストの低下を極力抑えることが
できる。
らなり、白色または灰色のような無彩色で、入射光を反
射させるものである。遮光層13は、スクリーン10の
裏面(背面)側からの外部光を遮って透過しないように
するものである。接着層14は、白色、灰色もしくは黒
色のような無彩色、または透明の接着剤からなる。ここ
で、マット層12として灰色のもの、接着層14として
灰色または黒色のものをそれぞれ用いた場合には、着色
ビーズ15A〜15Cに接するマット層12の表面(光
反射面)が暗くなり、スクリーン10に対して斜め方向
から入射する外部光が反射しにくくなるので、この外部
光による映像のコントラストの低下を極力抑えることが
できる。
【0012】コントラスト調整層15を構成する着色ビ
ーズ15A〜15Cは、例えばガラスからなる微小な球
体レンズであり、3種類の有彩色のいずれかにそれぞれ
着色されたものである。例えば、着色ビーズ15Aはシ
アン色、着色ビーズ15Bはマゼンタ色、着色ビーズ1
5Cは黄色に、それぞれ着色される。各着色ビーズの直
径は、例えば約50μm以下である。
ーズ15A〜15Cは、例えばガラスからなる微小な球
体レンズであり、3種類の有彩色のいずれかにそれぞれ
着色されたものである。例えば、着色ビーズ15Aはシ
アン色、着色ビーズ15Bはマゼンタ色、着色ビーズ1
5Cは黄色に、それぞれ着色される。各着色ビーズの直
径は、例えば約50μm以下である。
【0013】また、着色ビーズ15A〜15Cは、斜め
方向からの外部光として白色光が入射した状態で観察者
がスクリーン10を遠方(例えば数m離れた位置)から
観察した場合に、シアン色、マゼンタ色および黄色の3
色が混ざり合って灰色に近い無彩色に見えるような量
(例えばそれぞれほぼ同じ量)で、それぞれマット層1
2の表面に散在して設けられる。このように、着色ビー
ズ15A〜15Cを3種類の有彩色にそれぞれ着色し、
スクリーン10自体を白色ではなく実質的に灰色に見え
るようにしたので、直接光(投影光)が弱い場合には、
スクリーン10は極めて漆黒の色を表現することができ
る。
方向からの外部光として白色光が入射した状態で観察者
がスクリーン10を遠方(例えば数m離れた位置)から
観察した場合に、シアン色、マゼンタ色および黄色の3
色が混ざり合って灰色に近い無彩色に見えるような量
(例えばそれぞれほぼ同じ量)で、それぞれマット層1
2の表面に散在して設けられる。このように、着色ビー
ズ15A〜15Cを3種類の有彩色にそれぞれ着色し、
スクリーン10自体を白色ではなく実質的に灰色に見え
るようにしたので、直接光(投影光)が弱い場合には、
スクリーン10は極めて漆黒の色を表現することができ
る。
【0014】なお、スクリーン10自体が灰色に見える
ようにするために、各ビーズを例えば灰色に単に着色し
た場合には、映像における白色を表現するための光もこ
の灰色のビーズによって吸収されるので、映像全体のコ
ントラストが低下する。これに対して、本実施の形態の
ように、シアン色、マゼンタ色および黄色のビーズを用
いた場合には、図2および図3に示した色の重ね合わせ
の原理からわかるように、シアン色のビーズにより青色
および緑色の光、マゼンタ色のビーズにより赤色および
青色の光、黄色のビーズにより緑色および赤色の光がそ
れぞれ反射されるので、映像において明るい白色を表現
することが可能となる。これにより、直接光(投影光)
による映像のコントラストを向上させることができる。
ようにするために、各ビーズを例えば灰色に単に着色し
た場合には、映像における白色を表現するための光もこ
の灰色のビーズによって吸収されるので、映像全体のコ
ントラストが低下する。これに対して、本実施の形態の
ように、シアン色、マゼンタ色および黄色のビーズを用
いた場合には、図2および図3に示した色の重ね合わせ
の原理からわかるように、シアン色のビーズにより青色
および緑色の光、マゼンタ色のビーズにより赤色および
青色の光、黄色のビーズにより緑色および赤色の光がそ
れぞれ反射されるので、映像において明るい白色を表現
することが可能となる。これにより、直接光(投影光)
による映像のコントラストを向上させることができる。
【0015】次に、以上のように構成されたスクリーン
10の作用について説明する。
10の作用について説明する。
【0016】図4に示したように、スクリーン10の表
面(映像が表示される面)側に、所定の距離だけ離して
投影機40を設置した状態で、この投影機40からスク
リーン10に向けて投影光を照射すると、その投影光
は、スクリーン10の着色ビーズ15A〜15Cおよび
接着層14を透過し、マット層12の表面に到達する。
着色ビーズ15A〜15Cにより屈折されながらマット
層12の表面に到達した投影光は、その表面で反射され
て所定の角度範囲(サービス範囲)に広がる。これによ
り、投影光による映像がスクリーン10に表示される。
面(映像が表示される面)側に、所定の距離だけ離して
投影機40を設置した状態で、この投影機40からスク
リーン10に向けて投影光を照射すると、その投影光
は、スクリーン10の着色ビーズ15A〜15Cおよび
接着層14を透過し、マット層12の表面に到達する。
着色ビーズ15A〜15Cにより屈折されながらマット
層12の表面に到達した投影光は、その表面で反射され
て所定の角度範囲(サービス範囲)に広がる。これによ
り、投影光による映像がスクリーン10に表示される。
【0017】ここで、スクリーン10に表示される映像
のコントラストを調べるために、このスクリーン10、
および、比較例としての、白色のみのビーズが設けられ
たスクリーン(ビーズ以外のマット層や接着剤などは同
じものを用いたもの)に対して、投影機40から投影光
をそれぞれ照射した。その結果、目視により、スクリー
ン10の方が映像のコントラストが向上していることが
明らかであった。
のコントラストを調べるために、このスクリーン10、
および、比較例としての、白色のみのビーズが設けられ
たスクリーン(ビーズ以外のマット層や接着剤などは同
じものを用いたもの)に対して、投影機40から投影光
をそれぞれ照射した。その結果、目視により、スクリー
ン10の方が映像のコントラストが向上していることが
明らかであった。
【0018】以上のように、本実施の形態では、3種類
の有彩色(シアン色、マゼンタ色および黄色)のいずれ
かにそれぞれ着色された多数のビーズをスクリーンに設
け、そのスクリーンを観察した場合に、映像が表示され
る面が灰色に近い無彩色に見えるようにしている。従っ
て、スクリーンに表示される映像のコントラストが向上
し、映像が見やすくなる。また、灰色のマット層および
灰色または黒色の接着層を用いることにより、斜め方向
からの外部光に対する映像のコントラストの低下を極力
抑えることができ、鮮明な映像の表示を維持することが
可能となる。
の有彩色(シアン色、マゼンタ色および黄色)のいずれ
かにそれぞれ着色された多数のビーズをスクリーンに設
け、そのスクリーンを観察した場合に、映像が表示され
る面が灰色に近い無彩色に見えるようにしている。従っ
て、スクリーンに表示される映像のコントラストが向上
し、映像が見やすくなる。また、灰色のマット層および
灰色または黒色の接着層を用いることにより、斜め方向
からの外部光に対する映像のコントラストの低下を極力
抑えることができ、鮮明な映像の表示を維持することが
可能となる。
【0019】〔第2の実施の形態〕図5は本発明の第2
の実施の形態に係るスクリーンの概略構成を表したもの
である。なお、ここでは、第1の実施の形態と同一の構
成要素には同一の符号を付して、異なる部分についての
み説明する。
の実施の形態に係るスクリーンの概略構成を表したもの
である。なお、ここでは、第1の実施の形態と同一の構
成要素には同一の符号を付して、異なる部分についての
み説明する。
【0020】本実施の形態のスクリーン30は、コント
ラスト調整層15として、上記のスクリーン10におけ
る着色ビーズ15A〜15Cの代わりに、赤色、緑色お
よび青色のいずれかにそれぞれ着色された着色ビーズ1
8A,18B,18Cにより構成したものである。これ
らの着色ビーズ18A〜18Cは、外部光として白色光
が入射した状態で観察者がスクリーン30を遠方(例え
ば数m離れた位置)から観察した場合に、赤色、緑色お
よび青色の3色が混ざり合って黒色に近い無彩色に見え
るような量で、それぞれマット層12の表面に散在して
設けられる。このように着色ビーズ18A〜18Cを着
色してスクリーン30自体を実質的に黒色に見えるよう
にしたので、スクリーン30は、ある程度の外部光があ
る状態においても直接光が弱く黒を表現している点を観
察すると、上記のスクリーン10の場合よりもさらに黒
色に近い色を表現することができる。また、マット層1
2として灰色のもの、接着層14として灰色または黒色
のものをそれぞれ用いて、斜め方向から入射する外部光
による映像のコントラストの低下を抑えることにより、
ある程度明るい部屋においても、スクリーン30のサー
ビス範囲では、白色の部分は白く、黒色の部分は黒く見
えるような、コントラストが非常に良い映像を表示する
ことができる。
ラスト調整層15として、上記のスクリーン10におけ
る着色ビーズ15A〜15Cの代わりに、赤色、緑色お
よび青色のいずれかにそれぞれ着色された着色ビーズ1
8A,18B,18Cにより構成したものである。これ
らの着色ビーズ18A〜18Cは、外部光として白色光
が入射した状態で観察者がスクリーン30を遠方(例え
ば数m離れた位置)から観察した場合に、赤色、緑色お
よび青色の3色が混ざり合って黒色に近い無彩色に見え
るような量で、それぞれマット層12の表面に散在して
設けられる。このように着色ビーズ18A〜18Cを着
色してスクリーン30自体を実質的に黒色に見えるよう
にしたので、スクリーン30は、ある程度の外部光があ
る状態においても直接光が弱く黒を表現している点を観
察すると、上記のスクリーン10の場合よりもさらに黒
色に近い色を表現することができる。また、マット層1
2として灰色のもの、接着層14として灰色または黒色
のものをそれぞれ用いて、斜め方向から入射する外部光
による映像のコントラストの低下を抑えることにより、
ある程度明るい部屋においても、スクリーン30のサー
ビス範囲では、白色の部分は白く、黒色の部分は黒く見
えるような、コントラストが非常に良い映像を表示する
ことができる。
【0021】ここで、上記のスクリーン30に関しても
映像のコントラストを調べるために、このスクリーン3
0、および白色のみのビーズが設けられたスクリーン
(ビーズ以外のマット層や接着剤などは同じものを用い
たもの)に対して、投影機40から投影光をそれぞれ照
射した。その結果、目視により、スクリーン30の方が
映像のコントラストが向上していることが明らかであっ
た。
映像のコントラストを調べるために、このスクリーン3
0、および白色のみのビーズが設けられたスクリーン
(ビーズ以外のマット層や接着剤などは同じものを用い
たもの)に対して、投影機40から投影光をそれぞれ照
射した。その結果、目視により、スクリーン30の方が
映像のコントラストが向上していることが明らかであっ
た。
【0022】以上のように、本実施の形態では、3種類
の有彩色(赤色、緑色および青色)のいずれかにそれぞ
れ着色されたビーズをスクリーンに設け、そのスクリー
ンを観察した場合に、映像が表示される面が黒色に近い
無彩色に見えるようにしている。従って、このようなス
クリーンにおいても、表示される映像のコントラストを
向上させることができ、映像を見やすくすることが可能
となる。
の有彩色(赤色、緑色および青色)のいずれかにそれぞ
れ着色されたビーズをスクリーンに設け、そのスクリー
ンを観察した場合に、映像が表示される面が黒色に近い
無彩色に見えるようにしている。従って、このようなス
クリーンにおいても、表示される映像のコントラストを
向上させることができ、映像を見やすくすることが可能
となる。
【0023】上記の実施の形態のスクリーンは、3種類
の有彩色のいずれかにそれぞれ着色されたビーズを備え
ているものであるが、例えば6種類の有彩色、すなわち
シアン色、マゼンタ色、黄色、赤色、緑色および青色の
いずれかにそれぞれ着色された多数のビーズを備えたス
クリーンを用いるようにしてもよい。ここで、これらの
着色ビーズは、外部光として白色光が入射した状態で、
観察者がこのスクリーンを観察した場合に、シアン色、
マゼンタ色、黄色、赤色、緑色および青色の6色が混ざ
り合って灰色に近い無彩色に見えるような量で、それぞ
れマット層の表面に散在して設けられる。これにより、
このようなスクリーンによっても、表示される映像のコ
ントラストを向上させることができ、映像を見やすくす
ることが可能となる。
の有彩色のいずれかにそれぞれ着色されたビーズを備え
ているものであるが、例えば6種類の有彩色、すなわち
シアン色、マゼンタ色、黄色、赤色、緑色および青色の
いずれかにそれぞれ着色された多数のビーズを備えたス
クリーンを用いるようにしてもよい。ここで、これらの
着色ビーズは、外部光として白色光が入射した状態で、
観察者がこのスクリーンを観察した場合に、シアン色、
マゼンタ色、黄色、赤色、緑色および青色の6色が混ざ
り合って灰色に近い無彩色に見えるような量で、それぞ
れマット層の表面に散在して設けられる。これにより、
このようなスクリーンによっても、表示される映像のコ
ントラストを向上させることができ、映像を見やすくす
ることが可能となる。
【0024】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、
種々の変形が可能である。例えば、ガラスからなるビー
ズを用いる代わりに、樹脂からなるビーズをマット層に
散在して設けるようにしてもよい。また、マット層全体
にわたって上記の有彩色に着色されたビーズのみを散在
して設ける場合の他に、例えば、スクリーンが灰色また
は黒色に近い無彩色に見えるような所定の割合で、着色
されたビーズおよび着色されていないビーズ(無彩色ま
たは透明のビーズ)をそれぞれマット層に散在して設け
るようにしてもよい。
たが、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、
種々の変形が可能である。例えば、ガラスからなるビー
ズを用いる代わりに、樹脂からなるビーズをマット層に
散在して設けるようにしてもよい。また、マット層全体
にわたって上記の有彩色に着色されたビーズのみを散在
して設ける場合の他に、例えば、スクリーンが灰色また
は黒色に近い無彩色に見えるような所定の割合で、着色
されたビーズおよび着色されていないビーズ(無彩色ま
たは透明のビーズ)をそれぞれマット層に散在して設け
るようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明のスクリーン
によれば、3種類以上の有彩色のいずれかにそれぞれ着
色された3種類以上の微小透明球状体からなるコントラ
スト調整層を、基材の光反射面に設け、表示面が実質的
に灰色または黒色に見えるようにしたので、映像のコン
トラストを向上させることができる。
によれば、3種類以上の有彩色のいずれかにそれぞれ着
色された3種類以上の微小透明球状体からなるコントラ
スト調整層を、基材の光反射面に設け、表示面が実質的
に灰色または黒色に見えるようにしたので、映像のコン
トラストを向上させることができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るスクリーンの
概略構成を表す断面図である。
概略構成を表す断面図である。
【図2】図1に示したスクリーンの各ビーズからの反射
光の色の重ね合わせについて説明するための図である。
光の色の重ね合わせについて説明するための図である。
【図3】図1に示したスクリーンの各ビーズの色の重ね
合わせについて説明するための図である。
合わせについて説明するための図である。
【図4】図1に示したスクリーンおよびこれに投影光を
照射するための投影機を設置した状態を表す図である。
照射するための投影機を設置した状態を表す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るスクリーンの
概略構成を表す断面図である。
概略構成を表す断面図である。
【図6】従来のビーズスクリーンの概略構成を表す断面
図である。
図である。
10,30…スクリーン、11…シート、12…マット
層、13…遮光層、14…接着層、15…コントラスト
調整層、15A〜15C,18A〜18C…微小透明球
状体(着色ビーズ)、40…投影機。
層、13…遮光層、14…接着層、15…コントラスト
調整層、15A〜15C,18A〜18C…微小透明球
状体(着色ビーズ)、40…投影機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 天野 俊二 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 武笠 智治 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 竹内 幸一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2H021 BA02 BA04 2H042 BA02 BA03 BA12 BA19
Claims (7)
- 【請求項1】 投影機から入射した投影光を反射して映
像を表示するスクリーンであって、 表示面側に投影光を反射するための光反射面を有する基
材と、 3種類以上の有彩色のうちのいずれかに着色されると共
に各色が前記基材の光反射面に散在するように設けられ
た複数の微小透明球体を含むコントラスト調整層とを備
えたことを特徴とするスクリーン。 - 【請求項2】 前記基材は、白色または灰色のものであ
ることを特徴とする請求項1記載のスクリーン。 - 【請求項3】 前記微小透明球体は、無彩色または透明
の接着層により前記基材の光反射面に固着されているこ
とを特徴とする請求項1記載のスクリーン。 - 【請求項4】 前記微小透明球体は、シアン色、マゼン
タ色および黄色を含む有彩色により着色されており、前
記コントラスト調整層は、白色光を受けて前記表示面を
実質的に灰色とすることを特徴とする請求項1記載のス
クリーン。 - 【請求項5】 前記微小透明球体は、赤色、緑色および
青色を含む有彩色により着色されており、前記コントラ
スト調整層は、白色光を受けて前記表示面を実質的に黒
色とすることを特徴とする請求項1記載のスクリーン。 - 【請求項6】 前記微小透明球体は、シアン色、マゼン
タ色、黄色、赤色、緑色および青色を含む有彩色により
着色されており、前記コントラスト調整層は、白色光を
受けて前記表示面を実質的に灰色とすることを特徴とす
る請求項1記載のスクリーン。 - 【請求項7】 前記コントラスト調整層は、さらに、無
彩色または透明の微小透明球体を含むことを特徴とする
請求項1記載のスクリーン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000357197A JP2002162691A (ja) | 2000-11-24 | 2000-11-24 | スクリーン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000357197A JP2002162691A (ja) | 2000-11-24 | 2000-11-24 | スクリーン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002162691A true JP2002162691A (ja) | 2002-06-07 |
Family
ID=18829302
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000357197A Pending JP2002162691A (ja) | 2000-11-24 | 2000-11-24 | スクリーン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002162691A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006039289A (ja) * | 2004-07-28 | 2006-02-09 | Sony Corp | 光反射型光学媒体及びスクリーン |
US7193776B2 (en) | 2003-12-18 | 2007-03-20 | Seiko Epson Corporation | Screen |
JP2014071282A (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-21 | Dainippon Printing Co Ltd | 反射スクリーン、映像表示システム |
CN104090459A (zh) * | 2014-06-20 | 2014-10-08 | 江苏红叶视听器材股份有限公司 | 灰微珠投影屏幕及其制作方法 |
CN105446067A (zh) * | 2015-12-18 | 2016-03-30 | 深圳市帅映科技有限公司 | 一种高对比度、抗环境光干扰的屏幕 |
-
2000
- 2000-11-24 JP JP2000357197A patent/JP2002162691A/ja active Pending
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