JP2001033462A - 生化学自動分析装置 - Google Patents

生化学自動分析装置

Info

Publication number
JP2001033462A
JP2001033462A JP11208499A JP20849999A JP2001033462A JP 2001033462 A JP2001033462 A JP 2001033462A JP 11208499 A JP11208499 A JP 11208499A JP 20849999 A JP20849999 A JP 20849999A JP 2001033462 A JP2001033462 A JP 2001033462A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
analyzer
electrolyte
biochemical
sample table
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11208499A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Aota
青田直樹
Tokuo Mizuno
水野悳夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON DENSHI ENG
Jeol Ltd
Jeol Engineering Co Ltd
Original Assignee
NIPPON DENSHI ENG
Jeol Ltd
Jeol Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON DENSHI ENG, Jeol Ltd, Jeol Engineering Co Ltd filed Critical NIPPON DENSHI ENG
Priority to JP11208499A priority Critical patent/JP2001033462A/ja
Publication of JP2001033462A publication Critical patent/JP2001033462A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】検出イオンの選択性を向上するとともに、膜の
劣化とメモリーの問題を解消し、しかも、ランニングコ
ストを低減できる生化学自動分析装置を提供する。 【解決手段】生化学自動分析装置の電解質測定部Bは、
第1試料テーブル1に隣接して第2試料テーブル6が配
設されている。第2試料テーブル6は、所定本数のサン
プル容器61を保持するとともに、矢印方向に回転可能
である。第1および第2試料テーブル1,6の間にはサ
ンプルピペット62が設けられ、このサンプルピペット
62はサンプル容器11からサンプルを吸引してサンプ
ル容器61に注入するようになっている。更に、第2試
料テーブル6の所定位置の下に、EDS分析装置7が配
設されている。サンプル容器61内の試料に対して、E
DS分析装置7からX線が照射され、試料中の元素から
放射される元素固有の特性X線が検出素子によって検出
されて、電解質の分析が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば血液や尿の
ような生体試料について、複数項目についての分析を行
う生化学項目分析部と生体試料中のCl,Na,Kの各イ
オンの同定および各イオン量の定量を行う電解質測定部
とを備えている生化学自動分析装置の技術分野に属する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば血液や尿のような生体試料
を複数項目について分析する生化学項目分析部と、生体
試料中のCl,Na,Kの各イオンを検出して、これらの
イオンの同定およびイオン量の定量を行う電解質測定部
とを備えている生化学自動分析装置が提案されている。
【0003】図3は、従来の、このような生化学項目分
析部と電解質測定部とを備えている生化学自動分析装置
の一例を模式的に示す図である。図3に示す生化学自動
分析装置の生化学項目分析部Aは、特開平8−1940
04号公報において提案されている生化学自動分析装置
と同じものであり、生体試料を入れたサンプル容器がセ
ットされる試料テーブル1、サンプル容器から吸引さ
れ、希釈されたサンプルを入れる希釈容器がセットされ
る希釈テーブル2、試薬を入れた複数の試薬容器がセッ
トされる第1試薬テーブル3、同じく第2試薬テーブル
4、および希釈テーブル2の希釈容器からサンプリング
した希釈試料と第1および第2試薬テーブル3,4の少
なくとも一方の試薬容器からサンプリングした試薬とが
注入されてこれらを反応させる反応管がセットされる反
応テーブル5からなっている。
【0004】試料テーブル1は、例えば1周50本、4
列のサンプル容器11がセットされて所定速度でステッ
プ送りされている。サンプル容器11内のサンプルは、
希釈ピペット12で所定量吸引され、希釈ピペット自体
から供給される希釈液とともに、希釈テーブル2の所定
位置において希釈容器21に吐出されて希釈される。希
釈サンプルは、サンプルピペット22により、希釈テー
ブル2の所定位置で吸引されて反応テーブル5の反応管
51に入れられる。この希釈テーブル2の周囲には、希
釈ピペット12およびサンプルピペット22の他に、希
釈攪拌装置23および洗浄装置24が配置されてそれぞ
れ希釈試料の攪拌および希釈容器の洗浄を行うようにし
ており、これらの各装置の配置の自由度を確保するため
に、希釈テーブル2は所定の方法でステップ送りされる
ようになっている。希釈試料が入った反応管51には、
各試薬ピペット32,42でそれぞれ各試薬管31,41
からサンプリングした第1および第2試薬が供給され、
別の所定位置で検出器52で吸光度等を測定して反応を
検出し、検出の終了した反応管51は、所定位置で洗浄
装置53で洗浄される。なお、各テーブル、ピペット、
攪拌装置、洗浄装置、および検出器等の各動作の制御
は、いずれも図示しないコンピュータ等からなる制御装
置により行っている。
【0005】一方、電解質測定部Bは、希釈ピペット1
2により試料テーブル1のサンプル容器から吸引された
サンプルが注入されるとともに、後述する緩衝液が注入
されてサンプルを希釈する希釈ポットB1、緩衝液を収
容するバッファボトルB2、このバッファボトルB2中
の緩衝液を吸引して希釈ポットB1に注入するバッファ
ポンプB3、このバッファポンプB3と希釈ポットB1
またはバッファポンプB3とを切換接続する切換バルブ
B4、希釈ポットB1内でサンプルおよび緩衝液を攪拌
するミキサB5、フローセル型の電極部B6、希釈ポッ
トB1内の攪拌後のサンプルおよび緩衝液を電極部B6
に送給するペリスタポンプB7、Cl,Na,Kおよび参
照(Rf)の4個の電極から構成され、各電極内には相
当するイオンを選択吸着する感応膜が設けられているセ
ルB8、参照液(Ref.B)を収容する参照液ボトルB9、
およびこの参照液ボトルB9と参照(Rf)電極とを切
換接続する切換バルブB10からなっている。
【0006】このような構成をした電解質測定部Bにお
いては、参照液ボトルB9内の参照液(Ref.B)が参照
(Rf)電極内に切換バルブB10を介して供給され
る。そして、希釈ポットB1にサンプルおよび緩衝液が
それぞれ注入されてミキサB5で攪拌され、希釈された
試料溶液が形成される。その後、希釈ポットB1の試料
溶液がペリスタポンプB7で吸引されることによりセル
B8内を通過する。試料溶液がセルB8内を通過する
際、試料溶液中のイオンは各々の感応膜に選択吸着され
ことにより、参照(Rf)電極と各電極との間に起電力
が生ずる。起電力の大きさは試料溶液中の含有イオン量
に比例していることから、この起電力を測定することに
より、各イオン量が定量される。このとき、感応膜は、
測定検体毎にバッファボトルB2中の緩衝液で洗浄さ
れ、次の新しい試料の測定に繰り返し使用される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の生化学自動分析装置においては、前述のように電
解質測定部Bの各電極で感応膜が使用されているととも
に、緩衝液が使用されているため、次のような問題があ
る。すなわち、 どの感応膜も、類似イオンの吸着を完全には防げな
く、検出精度の低下を招いているという本質的な問題が
あり、特に、現在使用されているCl膜は、ClO4,
I,SO4等の吸着が大きく、更に検出精度を低下させ
ている。こ のように検出イオンの検出精度、つまり
検出イオンの選択性に問題がある。 感応膜は多くの試料検体に対して洗浄されながら繰り
返し使用されるため、共存イオンによる膜の劣化とメモ
リーの問題が生ずる。 洗浄および希釈を行うために、高純度の高価な緩衝液
が多量に使用され、ランニングコストが高いという問題
が生ずる。
【0008】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、検出イオンの選択性を向
上するとともに、膜の劣化とメモリーの問題を解消し、
しかも、ランニングコストを低減できる生化学自動分析
装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、回転可能な試料テーブルに保
持されたサンプル容器内の試料の少なくとも一部が、回
転可能な反応テーブルに保持された反応管に注入され、
この反応管内で前記試料の反応が行われることで試料の
分析を行う生化学項目分析部と、前記試料の電解質の分
析を行う電解質測定部とを備えている生化学自動分析装
置において、前記電解質測定部がエネルギー分散型蛍光
X線分析装置で構成されており、前記エネルギー分散型
蛍光X線分析装置は試料テーブルの所定位置の下に配設
されており、前記エネルギー分散型蛍光X線分析装置に
よって前記試料テーブルの所定位置にある前記サンプル
容器内の試料にX線が照射可能となっているとともに、
X線照射により前記試料中の元素から放射される前記元
素固有の特性X線を検出して電解質の分析が行われるよ
うになっていることを特徴としている。
【0010】また、請求項2の発明は、回転可能な試料
テーブルに保持されたサンプル容器内の試料の少なくと
も一部が、回転可能な反応テーブルに保持された反応管
に注入され、この反応管内で前記試料の反応が行われる
ことで試料の分析を行う生化学項目分析部と、前記試料
の電解質の分析を行う電解質測定部とを備えている生化
学自動分析装置において、前記電解質測定部が、前記試
料テーブルに隣接して設けられた回転可能な第2の試料
テーブルと、この第2の試料テーブルに保持され、前記
試料テーブルに保持されているサンプル容器内の試料の
少なくとも他の一部が注入される第2のサンプル容器
と、エネルギー分散型蛍光X線分析装置とから構成され
ており、前記エネルギー分散型蛍光X線分析装置は前記
第2の試料テーブルの所定位置の下に配設されており、
前記エネルギー分散型蛍光X線分析装置によって前記第
2の試料テーブルの所定位置にある前記第2のサンプル
容器内の試料にX線が照射可能となっているとともに、
X線照射により前記試料中の元素から放射される前記元
素固有の特性X線を検出して電解質の分析が行われるよ
うになっていることを特徴としている。
【0011】更に、請求項3の発明は、前記電解質測定
部が、更に、試料中のイオンを選択吸着する感応膜が設
けられているイオン選択電極を備えており、このイオン
選択電極中を前記試料を通過させたとき感応膜が試料中
のイオンを選択吸着することで発生する起電力を検出し
て電解質の分析が行われるようになっていることを特徴
としている。
【0012】
【作用】このように構成された本発明の生化学自動分析
装置においては、生化学項目分析部により、従来と同様
に例えば血液や尿のような生体試料を複数項目について
分析が行われる。また、電解質測定部により、生体試料
中のCl,Na,Kの各イオンが検出されて、これらのイ
オンの同定およびイオン量の定量が行われる。その場
合、請求項1の発明においては、生化学項目分析部の試
料テーブルのサンプル容器内の試料に対して、エネルギ
ー分散型蛍光X線分析(以下、EDS分析ともいう)装
置からX線が照射される。そして、このX線照射により
試料中の元素から放射される元素固有の特性X線がED
S分析装置の検出素子によって検出されて、電解質の分
析が行われる。
【0013】また、請求項2の発明においては、生化学
項目分析部の試料テーブルに隣接して設けられた第2の
試料テーブルの第2のサンプル容器内に、生化学項目分
析部の試料テーブルのサンプル容器内の試料の少なくと
も一部が注入される。この第2のサンプル容器内の試料
に対して、EDS分析装置からX線が照射される。そし
て、このX線照射により試料中の元素から放射される元
素固有の特性X線がEDS分析装置の検出素子によって
検出されて、電解質の分析が行われる。更に、請求項3
の発明においては、請求項1または2のEDS分析装置
のEDS分析モードによる試料のイオン分析に加えて、
イオン選択電極モードによる試料のイオン分析が可能と
なる。これにより、EDS分析では測定が難しい濃度の
薄い試料の測定をイオン選択電極による分析で行うこと
ができるようになるので、請求項1および2の発明に対
して、感度が向上するようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は、本発明の生化学自動分析装置の実
施の形態の第1例を模式的に示す図3と同様の図、図2
は、図1におけるIIーII線に沿う断面図である。なお、
図3に示す構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付す
ことにより、その詳細な説明は省略する。
【0015】図1に示すように、この第1例の生化学自
動分析装置の生化学項目分析部Aは、前述の図3に示す
従来例とまったく同じである。また、この第1例の生化
学自動分析装置の電解質測定部Bは、試料テーブル1に
隣接してもう1つの試料テーブル6が配設されている。
以下の説明においては、説明の便宜上、最初の試料テー
ブル1を第1試料テーブル1といい、新しく追加された
試料テーブル6を第2試料テーブル6という。第2試料
テーブル6も、第1試料テーブル1と同様に円形テーブ
ルで形成され、所定本数のサンプル容器61を保持する
とともに、例えば矢印方向に回転されるようになってい
る。後述するように、サンプル容器61内の試料溶液に
サンプル容器61の底面からX線が照射されることか
ら、サンプル容器61は少なくともその底部がX線の透
過率の高い材質で形成されている。
【0016】第1および第2試料テーブル1,6の間に
は、サンプルピペット22とほぼ同様のサンプルピペッ
ト62が設けられている。このサンプルピペット62
は、第1試料テーブル1のサンプル容器11からサンプ
ルを吸引して、第2試料テーブル6のサンプル容器61
に注入するようになっており、このため、第1試料テー
ブル1の所定位置と第2試料テーブル6の所定位置との
間で往復回動可能となっている。更に、図1および図2
に示すように、この第1例の生化学自動分析装置は、第
2試料テーブル6の所定位置の下に、EDS分析装置7
が配設されている。このEDS分析装置7は、例えば特
開平10−221047号公報に開示されているEDS
分析装置を用いることができ、X線管球71、EDS検
出器72、真空チャンバー73、回転シャッター74、
フィルター75、コリメータ76、コリメータ77、フ
ィルター78、検出素子79、排気ポンプ7A、仕切弁
7B、検出素子79の冷却用の液体窒素が収容されてい
るクライオタンク7C、クライオタンク7C内の液体窒
素を検出素子79に送給するためのシャフト7D、およ
び信号線7Eからなっている。
【0017】そして、この第1例のEDS分析装置7に
おいては、サンプルピペット62により、第1試料テー
ブル1のサンプル容器11からサンプルが吸引され、第
2試料テーブル6のサンプル容器61に注入される。そ
の後、第2試料テーブル6が回転することで、このサン
プル容器61はEDS分析装置7の位置に移送される。
次いで、仕切弁7Bが開かれるとともに排気ポンプ7A
が駆動されて、EDS分析装置7の検出器72内が排気
されて真空状態に保持される。同時に真空チャンバー7
3内も別に設置した排気ポンプ(図示せず)により排気
され、真空状態に保持される。このとき、EDS分析装
置7の真空チャンバー73の開口73aと、この開口7
3aを含む周縁領域に対向する第2試料テーブル6の対
向部分との間が気密に保持されていて、開口73aから
の真空漏れが防止されるようになっている。
【0018】次に、X線管球71からX線が真空チャン
バー73内に放射され、このX線は真空チャンバー73
内の回転シャッター74、フィルター75およびコリメ
ータ76を通って、矢印aに示すようにサンプル容器6
1の底面からこの容器61内の試料溶液に照射される。
すると、矢印bで示すように試料溶液のCl、Na、Kイ
オンから、各元素固有の特性X線が放射される。この特
性X線はコリメータ77およびフィルター78を通って
真空チャンバー73外の検出素子77に入射され、この
検出素子77によって検出される。このとき、真空チャ
ンバー73内が真空保持されているので、特性X線の減
衰が防止される。
【0019】検出素子77で検出された特性X線は電気
信号に変えられて、信号線7Eを通して図示しない分析
器に送られ、分析される。このとき、クライオタンク7
C内の液体窒素がシャフト7Dを通して検出素子77に
送られ、検出素子77が冷却されることで、検出素子部
での熱雑音の発生が防止されるとともに、リーク電流が
低減されている。分析器では、特性X線のエネルギ値よ
り試料溶液中のイオンが同定され、また特性X線の強度
よりイオンが定量される。
【0020】このように、この第1例の生化学自動分析
装置によれば、生化学自動分析装置の電解質測定部B
に、EDS分析装置を用いているので、従来のイオン選
択電極における感応膜を用いないで済むようになる。し
たがって、類似イオンの検出を防止でき、検出精度を向
上させることができる。また、電極の感応膜を用いない
ことから、前述の従来のような膜の劣化およびメモリー
の問題がなくなり、耐久性を向上できる。更に、試料溶
液の希釈およびサンプル膜の洗浄をともに不要にできる
ので、ランニングコストを低減することができる。
【0021】次に、本発明の実施の形態の第2例につい
て説明する。前述の第1例の電解質測定部Bに用いられ
ているEDS分析装置7では、生化学項目分析部Aの第
1試料テーブル1に隣接して設けられた第2試料テーブ
ル6の下に設けられているが、この第2例の生化学自動
分析装置では、第1例の第2試料テーブル6、サンプル
容器61およびサンプルピペット62が省略され、ED
S分析装置7が生化学項目分析部Aの第1試料テーブル
1の下の所定位置に、第1例の第2試料テーブル6の下
の所定位置に設けられた場合と同様にして設けられてい
る。そして、この第2例では、サンプル容器11は少な
くともその底部がX線の透過率の高い材質で形成されて
いる。この第2例の生化学自動分析装置の他の構成は、
第1例と同じである。
【0022】このように構成された第2例の生化学自動
分析装置においては、生化学項目の分析と電解質の分析
とが行われる場合には、まず、生化学項目分析部Aにお
ける通常の生化学項目の分析が行われ、その後でこの分
析で使用して残ったサンプル容器11内の試料溶液を用
いて、電解質の分析が行われる。電解質の分析のみが行
われる場合には、最初から、サンプル容器11内の試料
溶液に対して電解質の分析が行われることは言うまでも
ない。このような第2例の生化学自動分析装置によれ
ば、第1例の第2試料テーブル6、サンプル容器61お
よびサンプルピペット62を用いないで済むので、第1
例に比べて、部品点数が削減でき、装置を全体にコンパ
クトにかつ安価に形成できる。この第2例の生化学自動
分析装置の他の作用効果は、第1例と同じである。
【0023】次に、本発明の実施の形態の第3例につい
て説明する。前述の第2例の生化学自動分析装置では、
電解質測定部BとしてEDS分析装置7のみが用いられ
ているが、この第3例の生化学自動分析装置では、電解
質測定部BとしてこのEDS分析装置7に加えて更に前
述の図3に示す従来のイオン選択電極による分析装置も
設けている。換言すれば、図3に示す従来の生化学自動
分析装置に試料テーブル1の下に、第2例の場合と同様
にEDS分析装置7が設けられている。この第2例の生
化学自動分析装置の他の構成は、第1例と同じである。
【0024】このように構成された第3例の生化学自動
分析装置によれば、イオン選択電極による分析モードと
EDS分析モードとの両モードによる電解質の分析が可
能となる。特に、EDS分析では測定が難しい濃度の薄
い試料の測定をイオン選択電極による分析で行うことが
できるようになるので、前述の第1及び第2例に対し
て、感度面でのサポートができるようになる。なお、前
述の第3例では、第2例と図3で示す従来例とを組み合
わせた形となっているが、本発明は、第1例のように第
2試料テーブル6、サンプル容器61およびサンプルピ
ペット62を設けて、第1例と従来例とを組み合わせた
形に形成することもできる。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1及び2の各発明の生化学自動分析装置によれば、その
電解質測定部にEDS分析装置を用いているので、従来
のイオン選択電極における感応膜を用いなくて済み、類
似イオンの検出を防止でき、検出精度を向上させること
ができる。また、電極の感応膜を用いないことから、前
述の従来のような膜の劣化およびメモリーの問題を解消
でき、耐久性を向上できる。更に、試料溶液の希釈およ
びサンプル膜の洗浄をともに不要にできるので、ランニ
ングコストを低減することができる。
【0026】特に、請求項1の発明によれば、請求項2
のような第2試料テーブルおよび第2のサンプル容器を
用いないで済むので、請求項2の発明に比べて、部品点
数を削減でき、装置を全体にコンパクトにかつより安価
に形成できる。また、請求項3の発明によれば、イオン
選択電極による分析モードとEDS分析モードとの両モ
ードによる電解質の分析が可能となる。特に、EDS分
析では測定が難しい濃度の薄い試料の測定をイオン選択
電極による分析で行うことができるようになるので、請
求項1および2の各発明に対して、感度面でのサポート
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の生化学自動分析装置の実施の形態の
第1例を模式的に示す図である。
【図2】 図1におけるIIーII線に沿う断面図である。
【図3】 従来の生化学項目分析部と電解質測定部とを
備えている生化学自動分析装置の一例を模式的に示す図
である。
【符号の説明】
A…生化学自動分析装置の生化学項目分析部、B…生化
学自動分析装置の電解質測定部、1…試料テーブル(第
1試料テーブル)、11…サンプル容器、5…反応テー
ブル、51…反応管、6…第2試料テーブル、61…サ
ンプル容器、62…サンプルピペット、7…エネルギー
分散型蛍光X線分析装置(EDS分析装置)、71…X
線管球、72…EDS検出器、73…真空チャンバー、
74…回転シャッター、75,78…フィルター、76,
77…コリメータ、79…検出素子、7A…排気ポン
プ、7B…仕切弁、7C…クライオタンク、7D…シャ
フト、7E…信号線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 27/46 351B 351K 386G (72)発明者 水野悳夫 東京都昭島市武蔵野三丁目1番2号 日本 電子株式会社内 Fターム(参考) 2G001 AA01 BA04 DA02 EA03 EA06 EA09 FA01 FA19 GA17 JA04 KA01 LA01 MA02 NA04 NA05 NA09 PA02 PA07 PA13 SA01 SA02 2G045 AA13 AA16 CA25 CB03 DB09 DB10 DB16 FA40 JA07 2G058 AA05 CB04 CD04 CE08 ED03 GA11 GA20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能な試料テーブルに保持されたサ
    ンプル容器内の試料の少なくとも一部が、回転可能な反
    応テーブルに保持された反応管に注入され、この反応管
    内で前記試料の反応が行われることで試料の分析を行う
    生化学項目分析部と、前記試料の電解質の分析を行う電
    解質測定部とを備えている生化学自動分析装置におい
    て、 前記電解質測定部がエネルギー分散型蛍光X線分析装置
    で構成されており、前記エネルギー分散型蛍光X線分析
    装置は試料テーブルの所定位置の下に配設されており、
    前記エネルギー分散型蛍光X線分析装置によって前記試
    料テーブルの所定位置にある前記サンプル容器内の試料
    にX線が照射可能となっているとともに、X線照射によ
    り前記試料中の元素から放射される前記元素固有の特性
    X線を検出して電解質の分析が行われるようになってい
    ることを特徴とする生化学自動分析装置。
  2. 【請求項2】 回転可能な試料テーブルに保持されたサ
    ンプル容器内の試料の少なくとも一部が、回転可能な反
    応テーブルに保持された反応管に注入され、この反応管
    内で前記試料の反応が行われることで試料の分析を行う
    生化学項目分析部と、前記試料の電解質の分析を行う電
    解質測定部とを備えている生化学自動分析装置におい
    て、 前記電解質測定部が、前記試料テーブルに隣接して設け
    られた回転可能な第2の試料テーブルと、この第2の試
    料テーブルに保持され、前記試料テーブルに保持されて
    いるサンプル容器内の試料の少なくとも他の一部が注入
    される第2のサンプル容器と、エネルギー分散型蛍光X
    線分析装置とから構成されており、前記エネルギー分散
    型蛍光X線分析装置は前記第2の試料テーブルの所定位
    置の下に配設されており、前記エネルギー分散型蛍光X
    線分析装置によって前記第2の試料テーブルの所定位置
    にある前記第2のサンプル容器内の試料にX線が照射可
    能となっているとともに、X線照射により前記試料中の
    元素から放射される前記元素固有の特性X線を検出して
    電解質の分析が行われるようになっていることを特徴と
    する生化学自動分析装置。
  3. 【請求項3】 前記電解質測定部が、更に、試料中のイ
    オンを選択吸着する感応膜が設けられているイオン選択
    電極を備えており、このイオン選択電極中を前記試料を
    通過させたとき感応膜が試料中のイオンを選択吸着する
    ことで発生する起電力を検出して電解質の分析が行われ
    るようになっていることを特徴とする請求項1または2
    記載の生化学自動分析装置。
JP11208499A 1999-07-23 1999-07-23 生化学自動分析装置 Withdrawn JP2001033462A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11208499A JP2001033462A (ja) 1999-07-23 1999-07-23 生化学自動分析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11208499A JP2001033462A (ja) 1999-07-23 1999-07-23 生化学自動分析装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001033462A true JP2001033462A (ja) 2001-02-09

Family

ID=16557178

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11208499A Withdrawn JP2001033462A (ja) 1999-07-23 1999-07-23 生化学自動分析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001033462A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009524044A (ja) * 2006-01-25 2009-06-25 ヘモク アクチボラゲット サンプルキャリヤの品質を保証する方法
WO2010117044A1 (ja) * 2009-04-09 2010-10-14 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置および分注装置
WO2013155966A1 (zh) * 2012-04-17 2013-10-24 深圳迈瑞生物医疗电子股份有限公司 一种高速生化分析仪
CN112230005A (zh) * 2020-01-17 2021-01-15 深圳市活水床旁诊断仪器有限公司 一种生理样本检测方法及设备

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009524044A (ja) * 2006-01-25 2009-06-25 ヘモク アクチボラゲット サンプルキャリヤの品質を保証する方法
US8150114B2 (en) 2006-01-25 2012-04-03 Hemocue Ab Method for ensuring quality of a sample carrier
WO2010117044A1 (ja) * 2009-04-09 2010-10-14 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置および分注装置
JPWO2010117044A1 (ja) * 2009-04-09 2012-10-18 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置および分注装置
JP5564037B2 (ja) * 2009-04-09 2014-07-30 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置
WO2013155966A1 (zh) * 2012-04-17 2013-10-24 深圳迈瑞生物医疗电子股份有限公司 一种高速生化分析仪
CN112230005A (zh) * 2020-01-17 2021-01-15 深圳市活水床旁诊断仪器有限公司 一种生理样本检测方法及设备
CN112230005B (zh) * 2020-01-17 2022-06-07 深圳市活水床旁诊断仪器有限公司 一种生理样本检测方法及设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7381370B2 (en) Automated multi-detector analyzer
JP5452507B2 (ja) 自動分析装置
JP4969060B2 (ja) 自動分析装置
EP0410645A2 (en) Automated analytical apparatus and method
US8431079B2 (en) Analyzer for performing medical diagnostic analysis
KR20010020145A (ko) 분석 시스템
JP4528814B2 (ja) 自動分析装置、および自動分析装置の稼動方法
US11125738B2 (en) Blood sample analysis systems and methods
JP6636047B2 (ja) 自動分析装置及びその制御方法
JP2015524566A (ja) 操作性が改良された生化学分析カートリッジ
JP2010054198A (ja) 試薬調製装置、検体処理装置および試薬調製方法
CN110869769B (zh) 试验套件、试验方法、分注装置
US20050220669A1 (en) Rotary luminometer
WO2011001647A1 (ja) 自動分析装置および測定方法
JP2001033462A (ja) 生化学自動分析装置
JP2783449B2 (ja) 分析機のライン制御方式
EP4134678A1 (en) Automatic analysis device
CN113711054A (zh) 自动分析装置及自动分析装置的设计方法
JP5054751B2 (ja) 自動分析装置、および自動分析装置の稼動方法
JP7280417B2 (ja) 分析装置
JP7106376B2 (ja) 自動分析装置
JP2008298755A (ja) 医用光度計
JP2022030274A (ja) 自動分析装置
JPH05240871A (ja) 自動分析装置
CN115176164A (zh) 自动分析装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20061003