JP2001033302A - 粒状固体と液体の同時計量方法 - Google Patents

粒状固体と液体の同時計量方法

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JP2001033302A
JP2001033302A JP11209213A JP20921399A JP2001033302A JP 2001033302 A JP2001033302 A JP 2001033302A JP 11209213 A JP11209213 A JP 11209213A JP 20921399 A JP20921399 A JP 20921399A JP 2001033302 A JP2001033302 A JP 2001033302A
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JP
Japan
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granular solid
liquid
container
volume
solid
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JP11209213A
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Ryuichi Chikamatsu
竜一 近松
Shigeyuki Sogo
茂幸 十河
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Obayashi Corp
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Obayashi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 迅速な計量を可能にすること。 【解決手段】 密度が既知の粒状固体と液体とを容器内
に充填して、粒状固体および液体の混合質量と混合容積
との和から個々の質量,容積を求める計量方法におい
て、容器内に収容されている液体中に、粒状固体を団粒
とならないように分散投入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、粒状固体と液体
の同時計量方法に関し、特に、計量の際に、空気の巻き
込みを防止する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】良質なコンクリートを得るためには、セ
メントなどの構成材料の物理的,化学的な安定性を確保
するのは当然のことながら、各構成材料を正確に計量す
ることも重要な要件である。
【0003】一般に、一定量の液体を計量する場合は、
液体の密度が一定であれば、容積,質量のいずれも正確
に計量することができる。これに対して、粒状固体、例
えば、コンクリートの構成材料である細骨材の一定量を
計量する場合には、容器の充填状態により容積が変化す
るので、質量を計量するのが一般的である。
【0004】ところで、固体と液体とが混在する場合、
個々の密度が既知であれば、両者の質量および容積の和
から個々の量を正確に求めることができる。
【0005】しかしながら、このような方法で粒状固体
の容積を求める場合には、以下に説明する問題があっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、粒状固体と
液体の両者が混在する状態でこれらを容器に詰める場合
には、充填方法によっては、空気を巻き込むことがあっ
て、両者の容積を正確に計量することが難しい。
【0007】この場合、巻き込んだ空気の排除方法とし
ては、一般には、容器中の材料を棒でつついたり、かき
回わしたり、容器を外部から叩いたり、振動を加えるな
どの排除処理を行うことが知られている。
【0008】しかし、一旦巻き込んだ空気を排除するに
は、相当のエネルギーを必要とするため、計量に時間が
かかるだけでなく、あまり経済的な方法とは、いえなか
った。
【0009】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的とするところは、空
気の巻き込みを防止することにより迅速な計量が可能に
なる粒状固体と液体の同時計量方法を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、密度が既知の粒状固体の所定量と所定量
の液体とを容器内に充填して、前記粒状固体および液体
の混合質量と混合容積との和から個々の質量,容積を求
める計量方法において、前記容器内に収容されている前
記液体中に、前記粒状固体を団粒とならないように分散
投入するようにした。このように構成した粒状固体と液
体の同時計量方法によれば、後述する実験結果から明ら
かなように、粒状固体の投入に伴なう、空気の巻き込み
が殆どなくなる。前記液体は、前記容器内に堆積する前
記粒状固体の上部に、常時液面が位置するように設定す
ることができる。前記分散投入は、前記容器の上部に、
前記粒状固体の通過可能な網篩または山形分割治具など
の分散手段を設置して行うことができる。前記分散手段
には、振動を加えることができる。前記粒状固体は、コ
ンクリート構成材料の細骨材に適用することができ、細
骨材を水中に、団粒とならないように分散投入し、セメ
ントなどと混練すると、コンクリート中のエントラップ
ドエアを非常に少なくすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、添付図面に基づいて詳細に説明する。本発明
にかかる粒状固体と液体の同時計量方法では、密度が既
知の粒状固体の所定量と所定量の液体とを容器内に充填
して、前記粒状固体および液体の質量と容積との和から
個々の質量,容積を求める計量方法において、前記容器
内に収容されている前記液体中に、前記粒状固体を団粒
とならないように分散投入することを要旨としている。
【0012】そこで、本発明者らは、以下に示す複数の
試験A〜Gを行い、本発明の効果を確認した。この試験
では、粒状固体として、コンクリート構成材料の細骨材
(木更津産陸砂、比重2.60、吸水率2.00%、表
面水率5%)を準備し、液体としては、水を用いた。
【0013】巻き込み空気量の測定方法としては、JIS
A 1118(まだ固まらないコンクリートの空気量の容積に
よる試験方法) に準拠して行った。容器の計量部分の容
積は、6リットルとし、(固体の容積)/(固体容積+液体
の容積)=70%とした。
【0014】試験A,Bでは、容器内に細骨材を投入し
た状態で水を投入し、この操作を5回繰り返すことで、
容器内に所定量の細骨材と、所定量の水とが混在するよ
うにした。
【0015】試験Aでは、その後、容器の外側を叩くこ
とにより、巻き込んだ空気の排除処理を行った後に、エ
ントラップドエアを測定したところ、6.7%であっ
た。
【0016】また、試験Bでは、容器内の細骨材を棒で
突き、回し、さらに、容器の外側を叩くことにより、巻
き込んだ空気の排除処理を行った後に、エントラップド
エアを測定したところ、2.8%,3.1%,3.3%,
5.5%であった。
【0017】試験C,Dでは、6リットルの水を容器内
に入れて、その後に細骨材を投入した。このとき、試験
Cでは、細骨材を5層に分けて、団粒状ではなく、分散
した状態で投入し、巻き込んだ空気の排除処理を行うこ
となく、エントラップドエアを測定したところ、0.9
%,1.0%,1.7%であった。
【0018】また、試験Dでは、直径が10mmφの漏
斗を使用して、細骨材を団粒状ではなく、分散した状態
で投入し、巻き込んだ空気の排除処理を行うことなく、
エントラップドエアを測定したところ、4回とも0%で
あった。
【0019】試験E,F,Gでは、2リットルの水を容器
内に入れて、その後に細骨材を投入した。このとき、試
験Eでは、細骨材を3層に分けて、団粒状ではなく、分
散した状態で投入し、棒突きおよび容器叩きの巻き込ん
だ空気の排除処理を行った後に、エントラップドエアを
測定したところ、0.1%,0.4%,0.8%,1.0
%であった。
【0020】また、試験Fでは、直径が10mmφの漏
斗を使用して、細骨材を団粒状ではなく、分散した状態
で投入し、巻き込んだ空気の排除処理を行うことなく、
エントラップドエアを測定したところ、0.2%であっ
た。
【0021】さらに、試験Gでは、直径5mmφの固体
の通過が可能な網篩を使用して、細骨材を団粒状ではな
く、分散した状態で投入し、巻き込んだ空気の排除処理
を行うことなく、エントラップドエアを測定したとこ
ろ、0%および0.1%であった。
【0022】なお、試験Gで用いた直径5mmφの固体
の通過が可能な網篩に代えて、同じ直径の固体の通過が
可能なスリットを有する山形分割治具を用いて、細骨材
を団粒状ではなく、分散した状態で投入しても、試験G
とほぼ同じ結果が得られる。
【0023】以上の各試験において、試験A,Bが前述
した従来例に相当するものであって、試験C〜Gが本発
明にかかる粒状固体の計量方法に実施に含まれるもので
あり、以下に試験結果をまとめて示した表からも明らか
なように、本発明にかかる計量方法によれば、細骨材、
すなわち、粒状固体の投入に伴なう、空気の巻き込みが
殆どなくなることが判る。
【0024】このため、従来の計量方法のように棒突き
および容器叩きなどの巻き込んだ空気の排除処理を行う
必要がなくなるので、計量を迅速に行うことができ、経
済性も向上する。
【0025】なお、本発明の計量方法では、棒突きおよ
び容器叩きなどの巻き込んだ空気の排除処理を併用して
行うことを排除するものではなく、このような排除処理
を併用すると、試験Eに示した結果からも明らかによう
に、エントラップドエアを低減させることもできる。
【0026】
【表】
【0027】なお、上記試験例には示さなかったが、網
篩などの分散手段に振動を加えると、より一層空気の巻
き込みを防止することができる。
【0028】
【発明の効果】以上、試験例で詳細に説明したように、
本発明にかかる粒状固体と液体の同時計量方法によれ
ば、巻き込んだ空気をその後の処理により排除するので
なく、測定対象材料を容器内に投入する段階で空気を巻
き込まないようにするので、迅速な計量が可能になり、
経済的な面でも有利になる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/38 G01N 33/38

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密度が既知の粒状固体の所定量と所定量
    の液体とを容器内に充填して、前記粒状固体および液体
    の混合質量と混合容積との和から個々の質量,容積を求
    める計量方法において、 前記容器内に収容されている前記液体中に、前記粒状固
    体を団粒とならないように分散投入することを特徴とす
    る粒状固体と液体の同時計量方法。
  2. 【請求項2】 前記液体は、前記容器内に堆積する前記
    粒状固体の上部に、常時液面が位置するように設定する
    ことを特徴とする請求項1記載の粒状固体と液体の同時
    計量方法。
  3. 【請求項3】 前記分散投入は、前記容器の上部に、前
    記粒状固体の通過可能な網篩または山形分割治具などの
    分散手段を設置して行うことを特徴とする請求項1また
    は2記載の粒状固体と液体の同時計量方法。
  4. 【請求項4】 前記分散手段に振動を加えることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれか1項記載の粒状固体と液
    体の同時計量方法。
  5. 【請求項5】 前記粒状固体がコンクリート構成材料の
    細骨材であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    1項記載の粒状固体と液体の同時計量方法。
JP11209213A 1999-07-23 1999-07-23 粒状固体と液体の同時計量方法 Pending JP2001033302A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102410865A (zh) * 2011-12-03 2012-04-11 栾川龙宇钼业有限公司 固液不相容流体中固体成分质量连续累积测量装置及方法
CN103329827A (zh) * 2013-07-03 2013-10-02 青岛大学 一种养殖固着性贝类的装置与方法

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