JP2001032124A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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JP2001032124A
JP2001032124A JP11205312A JP20531299A JP2001032124A JP 2001032124 A JP2001032124 A JP 2001032124A JP 11205312 A JP11205312 A JP 11205312A JP 20531299 A JP20531299 A JP 20531299A JP 2001032124 A JP2001032124 A JP 2001032124A
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data
image
clothing
pattern
body shape
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JP11205312A
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Yoshiyuki Murata
嘉行 村田
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、より様々な使用形態に柔軟
に対応し、かつ、より実用性を向上させるべく、(1)
体形に適合した服装やその型紙を簡単な操作で迅速かつ
簡単に出力することが可能であり、(2)より様々な出
力形態で撮影または入力した画像等を出力することが可
能な電子機器を提供することである。 【解決手段】 プリントシール端末装置1は、被撮影者
100をCCDカメラ22により撮影して、被撮影者1
00の撮影画像の輪郭及び側壁部1Ga〜1Gcに配置
された発光・受光素子群43,43,…において検出さ
れる光の反射時間tの計測データに基づいて前記被撮影
者100の各部位の寸法を自動計測し、計測された寸法
に基づいて、体形に適合した服装やその型紙を、表示、
印刷、または切断して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被撮影者の体形に
適合した服装やその型紙を表示させ、前記服装や型紙を
印刷あるいは切断する電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】本件出願人は、文字、画像等が既に印刷
された被印刷媒体をその輪郭に沿って切断し、シール等
を作成するといった機能を有する電子機器を開発、提案
している(特開平9−267526号公報等)。
【0003】この種の電子機器は、主にワードプロセッ
サに応用されており、被印刷媒体を指示するプラテンロ
ーラとガイド軸に沿って往復移動するキャリッジとを備
え、このキャリッジに印刷ヘッド及びカッターを搭載し
て、プラテンローラの回動による被印刷媒体の送り、戻
し動作(前後移動)とキャリッジの左右移動とを伴わせ
て、文字や図形等の被印刷データを被印刷媒体に対して
印刷し、既に印刷された被印刷データに対応して、カッ
ターの刃先のアップ/ダウン制御とプラテンローラの送
り/戻し動作とキャリッジの左右移動とを伴わせて、被
印刷データの周囲を切断するものである。
【0004】上述の電子機器は、被印刷データに適合し
た切断位置で切断を行うことができるので、被印刷媒体
として例えばシール紙を適用すれば、様々な文字や図形
をかたどったシールを作成することができる。このよう
に文字や図形をかたどったシールが簡単に作成できるこ
とは非常に便利であり、また使用者の興趣を喚起するも
のであるので、その用途や使用形態は多様化しつつあ
る。
【0005】一方、被撮影者の撮影画像と予め装置内の
メモリに格納したフレーム画とを合成して自画像を作成
し、所定のシートにプリント出力する機能を有した、い
わゆる合成自画像作成遊戯装置が、全国各地に設置され
ている。この合成自画像作成遊戯装置は、カメラを用い
て被撮影者を撮影すると、この画像と予め当該装置内に
記憶されているフレーム画を背景画像として合成し、こ
れを表示部に表示させ、またシール紙上にプリントして
出力する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
電子機器において所望の図形等について印刷及び切断を
する際は、使用者がその図形等を入力する必要がある
が、多様な用途や使用形態で使用する場合には、入力し
ようとする図形等が立体的な図形や複雑な図形等の入力
が容易でないものとなることがある。そこで、上述の電
子機器においては、その入力作業の煩雑さを排除して、
使用者の使い勝手を向上させ、上述の電子機器の実用性
を更に向上させることが望まれている。また上述の合成
自画像作成遊戯装置では、カメラによって自己を撮影
し、フレーム画と合成して表示及び印刷するものである
ので、被撮影者自身による画像の入力作業は、一般的に
撮影キーの押下といったごく簡単な操作であるが、その
プリント出力されるシール紙は定型の用紙を使用してお
り、自由な形状には変更できない。更に前記フレーム画
は一般的に背景の画像であり、やはり多様な使用形態に
応用するには至らないものであった。
【0007】そこで本発明の目的は、より様々な使用形
態に柔軟に対応し、かつ、より実用性を向上させるべ
く、(1)体形に適合した服装やその型紙を簡単な操作
で迅速かつ簡単に出力することが可能であり、(2)よ
り様々な出力形態で撮影または入力した画像等を出力す
ることが可能な電子機器を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を達成するために、次のような特徴を備えている。な
お、次に示す手段の説明中、括弧書きにより実施の形態
に対応する構成を1例として例示する。符号等は、後述
する図面参照符号等である。
【0009】請求項1記載の発明は、被撮影者を撮影す
る撮影手段(例えば、図1及び図4に示すCCDカメラ
22;図10のS102)と、この撮影手段により撮影
された被撮影者の体形を計測する計測手段(例えば、図
1に示すCPU30、図1及び図4に示す発光・受光素
子43;図10のS102〜S110)と、この計測手
段により計測された被撮影者の体形に適合した服装(例
えば、図15(A)、(B)に示す服装画像FG)を出
力する出力手段(図1及び図4に示す表示部39、図2
に示す印刷切断機構1E;図11のS210、図14
(D)、図16(B)のA101〜A106)と、を備
えたことを特徴としている。
【0010】この請求項1記載の発明の電子機器によれ
ば、撮影手段によって被撮影者を撮影し、計測手段によ
って、前記撮影された被撮影者の体形を計測し、出力手
段によって、前記計測された被撮影者の体形に適合した
服装を出力する。
【0011】したがって、被撮影者は、自己の体形の各
部位の寸法を知らなくても、自己の体形に適合した服装
を表示したり印刷させたりすることができるので、簡単
かつ迅速に服装を確認し、シール等として出力すること
ができる。
【0012】また、請求項2記載の発明の電子機器のよ
うに、請求項1記載の電子機器において、更に、前記撮
影手段により撮影された被撮影者上に、前記出力手段に
より出力された服装を重ねた状態で合成して出力する合
成出力手段(例えば、図1及び図4に示す表示部39、
図2に示す印刷切断機構1E、図4に示すCPU30;
図15(A)、(B)に示す合成画像GG;図12のス
テップS303、図16(B)のA101〜A106)
を備えたことを特徴とすることが有効である。
【0013】この請求項2記載の発明の電子機器によれ
ば、合成出力手段によって、前記撮影された被撮影者上
に、前記出力された服装を重ねた状態で合成して出力す
る。
【0014】したがって、自己の体形に適合した服装を
自己の撮影画像と合成して確認することができるので、
あたかもその服装を試着したような状態の合成画像を迅
速かつ簡単に確認することができるとともに、様々な服
装による合成画像を短時間で確認することができる。
【0015】請求項3記載の発明は、被撮影者を撮影す
る撮影手段(例えば、図1及び図4に示すCCDカメラ
22;図10のS102)と、この撮影手段により撮影
された被撮影者の体形を計測する計測手段(例えば、図
4に示すCPU30、図1及び図4に示す発光・受光素
子43;図10のS103〜S110)と、この計測手
段により計測された被撮影者の体形に適合した服装の型
紙(例えば、図19に示す型紙画像KG)を出力する型
紙出力手段(図1及び図4に示す表示部39、図2に示
す印刷切断機構1E;図17のA201〜A209)
と、を備えたことを特徴としている。
【0016】この請求項3記載の発明の電子機器によれ
ば、撮影手段によって被撮影者を撮影し、計測手段によ
って、前記撮影された被撮影者の体形を計測し、型紙出
力手段によって、前記計測された被撮影者の体形に適合
した服装の型紙を出力する。
【0017】したがって、被撮影者は、自己の体形の各
部位の寸法を知らなくても、迅速かつ簡単に自己の体形
に適合した服装の型紙を得ることができ、服装の作成に
実用できる。
【0018】また、請求項4記載の発明の電子機器のよ
うに、請求項3記載の電子機器において、更に、前記出
力手段により出力された服装の型紙についての裁ち合わ
せ図(例えば、図19に示す表布裁ち合わせ図TG)を
出力する裁合図出力手段(図1及び図4に示す表示部3
9、図2に示す印刷切断機構1E;図17のA204〜
A209)を備えていることが有効である。
【0019】この請求項4記載の発明の電子機器によれ
ば、裁合図出力手段によって、前記出力された服装の型
紙についての裁ち合わせ図を出力する。
【0020】したがって、服装の型紙についての裁ち合
わせ図が型紙とともに出力されるので、その裁ち合わせ
図を参照することにより、実際の布の裁断等の作業が容
易となり、出力される型紙を用いた服装の作成に大変便
利である。
【0021】また、請求項5記載の発明の電子機器のよ
うに、請求項1または3記載の電子機器において、前記
出力手段または前記型紙出力手段は、前記服装または型
紙を、被印刷媒体の大きさに適当な大きさに縮小して印
刷するとともに、縮小して印刷した服装または型紙を実
物大に拡大するために必要な拡大率を前記服装または型
紙とともに印刷する拡大率印刷手段(例えば、図2に示
す印刷切断機構1E、図4に示すCPU30;図16
(B)のA107、図17のA210;図19のM1
1)を更に備えていることが有効である。
【0022】この請求項5記載の発明の電子機器によれ
ば、前記拡大率印刷手段は、前記服装または型紙を、被
印刷媒体の大きさに適当な大きさに縮小して印刷すると
ともに、縮小して印刷した服装または型紙を実物大に拡
大するために必要な拡大率を前記服装または型紙ととも
に印刷する。
【0023】したがって、縮小印刷された服装やその型
紙の拡大率が印刷されて出力されるので、コピー機等に
よって、その拡大率を参照して簡単に実物大に複写する
ことができるようになり、実物大の服装の画像、合成画
像、または型紙を容易に取得することができる。
【0024】また、請求項6記載の発明の電子機器のよ
うに、請求項1または3記載の電子機器において、前記
計測手段により計測される体形は、前記被撮影者の各部
位における丈寸法または回り寸法であることが有効であ
る。
【0025】この請求項6記載の発明の電子機器によれ
ば、前記被撮影者の各部位における丈寸法または回り寸
法が計測手段によって計測される。
【0026】したがって、被撮影者の体形を計測する際
は、被撮影者の各部位の回り寸法、丈寸法が計測される
ので、体形を詳細に把握でき、各個人毎の体形によく適
合した服装やその型紙を得ることが可能となる。
【0027】また、請求項7記載の発明の電子機器のよ
うに、請求項6記載の電子機器において、前記丈寸法
は、前記撮影手段により撮影された被撮影者の画像の輪
郭上に予め定められた複数の座標位置(例えば、図13
に示すランドマークポイントsp1〜sp3)に基づい
た寸法であることが有効である。
【0028】この請求項7記載の発明の電子機器によれ
ば、丈寸法を、被撮影者の撮影画像を利用して算出する
ことができるので、正確な丈寸法を簡単かつ迅速に得る
ことが可能となるとともに、丈寸法を計測する際に、他
人の手を借りずにすむので、当該電子機器を気軽に利用
して自己の体形に適合した服装等を得ることが可能とな
る。
【0029】更に、請求項8記載の発明の電子機器のよ
うに、請求項6記載の電子機器において、前記回り寸法
は、前記撮影手段により撮影された被撮影者の画像の輪
郭上に予め定められた複数の座標位置(例えば、図13
に示すランドマークポイントWL,BL,HL)におい
て、前記被撮影者の周囲から光が発信された時点から、
その光が当該被撮影者から反射されて受信された時点ま
での間の時間(例えば、計測時間データRAM33hに
記憶される反射時間t)に基づいた寸法であることが有
効である。
【0030】この請求項8記載の発明の電子機器によれ
ば、回り寸法は被撮影者の撮影画像と、周囲から照射さ
れる光の反射時間に基づいて算出されるので、正確な回
り寸法を簡単かつ迅速に得ることが可能となるととも
に、回り寸法を計測する際に、他人の手を借りずにすむ
ので、当該電子機器を気軽に利用して自己の体形に適合
した服装等を得ることができる。
【0031】請求項9記載の発明は、被撮影者を撮影す
る撮影手段(例えば、図1及び図4に示すCCDカメラ
22;図10のS102)と、この撮影手段により撮影
された被撮影者の画像(例えば、図26、図27(B)
に示す顔画像部分100f)を被印刷部材(例えば、図
27(A)に示すフェルト52)に印刷する印刷手段
(例えば、図23に示すサーマルヘッド10、転写用イ
ンクリボン50、被転写紙51、加熱アイロン47;図
25のS407〜S409)と、この印刷手段により前
記画像が印刷された被印刷部材(例えば、図27(C)
に示す画像部分フェルト52g)上に、前記画像の部分
に対応する位置に開口部(例えば、図27(E)、
(F)に示す開口部52a)を有する結合部材(例え
ば、図27(F)に示す服装表面フェルト52o)を重
ね合わせ、両部材同士を接合する接合手段(例えば、図
24に示すミシン装置46;図25のS413、図28
の裁縫処理)と、を備えたことを特徴としている。
【0032】この請求項9記載の発明の電子機器によれ
ば、撮影手段によって、被撮影者を撮影し、印刷手段に
よって、前記撮影された被撮影者の画像を被印刷部材に
印刷し、接合手段によって、前記画像が印刷された被印
刷部材上に、前記画像の部分に対応する位置に開口部を
有する結合部材を重ね合わせ、両部材同士を接合する。
【0033】したがって、結合部材の開口部から、被撮
影者の画像部分を露出させた個性的な合成画像を、簡単
かつ迅速に得ることができ、また各部材を重ね合わせて
接合するので合成画像をより立体的な形状で出力するこ
とができる。
【0034】また、請求項10記載の発明のように、請
求項9記載の電子機器において、前記結合部材は、服装
部分(例えば、図27(F)、(I)に示す服装表面フ
ェルト52o、服装裏面フェルト52u)を備えてお
り、前記接合手段は、前記被印刷部材と前記結合部材と
を接着材または裁縫にて接合する(例えば、図27
(J)、(K))ことが有効である。
【0035】この請求項10記載の発明の電子機器によ
れば、服装部分を備えた前記結合部材を、被撮影者の画
像の部分が印刷された被印刷部材に重ね合わせて、前記
接合手段によって接着剤または裁縫にて接合する。
【0036】したがって、服装部分等を備えた結合部材
を被撮影者の画像部分に重ね合わせて接合するので、被
撮影者が服装を着用したような合成画像を簡単かつ迅速
に得ることができる。画像部分には被撮影者の撮影画像
を利用することから、個性的なマスコット等として提供
することができる。
【0037】請求項11記載の発明は、体形データを入
力する入力手段(例えば、図1及び図4に示すキー入力
部31;図29のS601)と、この入力手段により入
力された体形データに対応する服装及び型紙のうち少な
くとも一方について、表示、印刷及びカッティングのい
ずれかを行うように制御する制御手段(例えば、図4に
示すCPU30;図29のS605、S609)と、を
備えたことを特徴としている。
【0038】この請求項11記載の発明の電子機器によ
れば、入力手段によって体形データを入力すると、制御
手段によって、前記入力された体形データに対応する服
装及び型紙のうち少なくとも一方について、表示、印刷
及びカッティングのいずれかを行うように制御される。
【0039】したがって、入力された体形データに対応
する服装やその型紙を表示し、その服装や型紙を印刷
し、あるいはその形状に沿って切断することができるの
で、体形データを知っていれば、他人の体形に適合した
服装等を出力することが可能となり、自己以外の者の体
形に適合した服装の作成等において役立てることができ
る。
【0040】また請求項12記載の発明のように、請求
項11記載の電子機器において、前記体形データは、服
装のサイズを決定する上で必要な各部位の寸法データで
あることが有効である。
【0041】この請求項12記載の発明の電子機器によ
れば、体形データとして、身長、バスト、ウエスト、ヒ
ップ等の各部位の寸法が入力されるので、服装や型紙を
出力するためのサイズを詳細かつ正確に決定することが
でき、体形によく適合した服装やその型紙を提供するこ
とが可能となる。
【0042】請求項13記載の発明は、体形データを入
力する入力手段(例えば、図1及び図4に示すキー入力
部31)と、この入力手段によって入力された体形デー
タを送信する送信手段(例えば、図4に示す送受信部4
5;図30のS701)と、外部から送信されてきた服
装データ及び型紙データのうち、少なくとも一方の送信
データを受信する受信手段(例えば、図4に示す送受信
部45;図30のS702)と、この受信手段により受
信された服装データ及び型紙データのうち、少なくとも
一方の送信データに対応する服装または型紙について、
表示、印刷及びカッティングのいずれかを行うように制
御する制御手段(例えば、図4に示すCPU30;図3
0のS706〜S710)と、を備えたことを特徴とし
ている。
【0043】この請求項13記載の発明の電子機器によ
れば、入力手段によって、体形データを入力し、送信手
段によって、前記入力された体形データを送信し、受信
手段によって外部から送信されてきた服装データ及び型
紙データのうち、少なくとも一方の送信データを受信す
ると、制御手段によって、前記受信された服装データ及
び型紙データのうち、少なくとも一方の送信データに対
応する服装または型紙について、表示、印刷及びカッテ
ィングのいずれかを行うように制御する。
【0044】したがって、入力された体形データをイン
ターネット等を介して、ネットワーク接続された処理装
置等へ送信すると、送信先で受信した体形データに適合
した服装及び型紙の各データが作成されて、返信される
ので、送信先から送信されてきた各データに対応した服
装及び型紙の表示、印刷または切断が可能となる。
【0045】また請求項14記載の発明のように、請求
項13記載の電子機器において、前記入力手段は、自動
計測された体形データ及び使用者により手入力された体
形データのいずれかを入力する体形データ入力手段を備
えていることをが有効である。
【0046】この請求項14記載の発明の電子機器によ
れば、予め採寸され手入力によって入力した体形データ
や自動採寸によって得た体形データ等を、送信するため
の体形データとして利用することができるので、使用者
は送信する体形データの入力作業が容易となる。
【0047】また請求項15記載の発明のように、請求
項13記載の電子機器において、前記送信手段は、前記
体形データとともに、自己の機器であることを識別する
識別データ(例えば、IDコード)を送信するデータ送
信手段(例えば、図30のS701)を備えており、前
記受信手段は、外部から送信されてきた服装データ及び
型紙データのうち、少なくとも一方の送信データを受信
した際に、同時に送信されてきた識別データが、自己の
機器に予め記憶されている識別データと一致するか否か
を判別する判別手段(例えば、図4に示すCPU30;
図30に示すS703)と、この判別手段による判別の
結果、両識別データが一致したことを条件に、前記送信
データを正規の送信データとして受信するデータ受信手
段と、を備えており、前記制御手段は、前記正規の送信
データに対応する服装及び型紙のうち、少なくとも一方
について、表示、印刷及びカッティングのいずれかを行
うように制御する実行制御手段を備えていることが有効
である。
【0048】この請求項15記載の発明の電子機器によ
れば、データ送信手段によって、前記送信手段によって
送信する前記体形データとともに、自己の機器であるこ
とを識別する識別データを送信し、データ受信手段によ
って、前記受信手段が外部から送られてきた服装データ
及び型紙データのうちの少なくとも一方の送信データを
受信した際に、同時に送られてきた識別データが、予め
記憶されている識別データと一致するか否かを判別手段
によって判別し、この判別の結果、両識別データが一致
したことを条件に、前記送信データを正規な送信データ
として受信し、前記実行制御手段によって、前記正規な
送信データに対応する服装及び型紙のうちの少なくとも
一方について、表示、印刷及びカッティングのいずれか
を行うように制御する。
【0049】したがって、体形データを送信し、あるい
は服装データや型紙データを受信する際に、自己の機器
と他の機器とを識別する識別データをともに送受信する
ことによって、自己の機器に対する送信データの識別が
可能となり、複数の機器が接続された場合にも、機器間
の識別を実現可能にし、確実に送信データに対応する服
装や型紙を出力することができる。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図30を参照して本
発明に係る電子機器の実施の形態である、プリントシー
ル端末装置1の実施の形態を詳細に説明する。第1の実
施の形態では、体形を自動採寸して体形に適合した服装
や型紙を出力(表示・印刷または切断)する処理(図1
〜図22)、第2の実施の形態では、被撮影者の画像が
印刷された部材と服装部分を有する部材とを接合する処
理(図23〜図28)、第3の実施の形態では、体形デ
ータを手入力してそれに適合した服装や型紙を出力する
処理(図29)、第4の実施の形態では、ネットワーク
接続された処理装置200との間で体形データや服装デ
ータ等の送受信を行う通信処理(図30)について説明
する。
【0051】[第1の実施の形態]本第1の実施の形態
において、プリントシール端末装置1は、被撮影者10
0を撮影手段(CCDカメラ22)により撮影して、撮
影された被撮影者100の体形を自動計測し、計測され
た体形データに適合した服装を表示して印刷する処理、
あるいは前記体形データに適合した服装の型紙を表示し
て、印刷または切断する処理を実行する。この一連の処
理には、後述するモード処理(図9参照)においてキー
入力部31のモードキーの操作により選択可能な次の処
理モードが含まれる。モード処理において選択可能な処
理モードには、体形の自動採寸処理モード(図10参
照)、服装設定処理モード(図11参照)、表示・修正
処理モード(図12参照)、出力モード設定処理モード
(図16(A)参照)がある。
【0052】まず、構成について説明する。図1は、本
実施の形態におけるプリントシール端末装置1を示す外
観及び内部の斜視図であり、図2は図1に示すプリント
シール端末装置1内に搭載される印刷及び切断機構1E
の拡大図であり、図3は本第1の実施の形態において被
印刷媒体として使用するシール紙7の断面形状を示す側
断面図である。
【0053】このプリントシール端末装置1は、図1に
示すように、撮影空間1Aと本体1Bとそれらを囲む側
壁面1Ga,1Gb,1Gcとから構成され、撮影空間
1Aの所定の立ち位置1Jに被撮影者100が直立した
際に、撮影空間1Aに対面して設けられる本体1Bの上
部に備えられたCCDカメラ22によって、被撮影者1
00の全身が撮影可能な程度の大きさを持つ箱体状を呈
している。プリントシール端末装置1の撮影空間1Aを
囲む右方、後方、左方の各側壁面1Ga,1Gb,1G
cには、発光・受光素子群43,43,…が配されてい
る。
【0054】本体1Bには、撮影空間1Aに対面させた
CCDカメラ22及び表示部39が設けられ、その下部
にキー入力部31を突出させ、さらに、本体1Bによっ
て出力されるプリントシール等を取り出すための取り出
し孔1C、料金を投入するための料金投入孔1H、及び
被印刷部材等を挿入する部材挿入孔1Kが設けられてい
る。さらに、本体1Bの内部1Dには、図2に示す印刷
及び切断機構1E、図4に示す電子回路1F、及び第2
の実施の形態において詳述する図24に示す接合機構1
Lが備えられる。
【0055】印刷及び切断機構1Eは、図2に示すよう
に、着脱自在のカセット6が装着されたキャリッジ2
と、シール紙7を搬出すると共にそのシール紙7に対す
る印刷及び切断時の受面となるプラテンローラ12とを
具備した構成である。
【0056】キャリッジ2は、内部1Dにおいて本体1
Bの側壁面1Ga,1Gcに懸架させた一対のガイド軸
1c,1cに軸支され、両側壁面1Ga,1Gc間を往
復移動自在に設けられている。このキャリッジ2の移動
方向は、プラテンローラ12の駆動で送り出されるシー
ル紙7の送り方向にほぼ交差する方向である。このキャ
リッジ2には、シール紙7を切断するためのカッター
(切断刃)41とシール紙7に対して背面より熱でイン
クリボン4を溶融させて印刷画像を転写するためのサー
マルヘッド10とが設けられている。
【0057】プラテンローラ12は、プラテンローラ軸
1bに回動自在に軸支されており、このプラテンローラ
軸1bは一対のガイド軸1c,1cに対して平行となる
ように本体1Bの両側壁面1Ga,1Gcに懸架されて
いる。
【0058】カセット6は、キャリッジ2に装着される
と、その装着されたカセット6の一部に開口した不図示
のヘッド挿入用の開口部を通じて印刷ヘッドであるサー
マルヘッド10がカセット6の外部に設けたプラテンロ
ーラ12にシール紙7とインクリボン4とを介して当接
させるように構成される。
【0059】また、カセット6内には、シール紙7に溶
融されたインクで印刷画像を形成するためのインクリボ
ン4が搭載されており、このカセット6をキャリッジ2
に装着すると、前述のカッター41とサーマルヘッド1
0とが収納されるようになっている。インクリボン4
は、インクリボン軸4aに捲回されてコアを形成してお
り、キャリッジ2の平行移動及びインクリボン巻取軸1
8の駆動に伴ってそのインクリボン巻取軸18に巻取ら
れる(巻き戻しも可能である)。このキャリッジ2の移
動とインクリボン巻取軸18との協動によりインクリボ
ン4の新しい印刷面をシール紙7の表面上に搬送して対
向配置させることができる。印刷時には、プラテンロー
ラ12上のシール紙7に対して平行配置されるインクリ
ボン4が、例えば行単位で、サーマルヘッド10の駆動
で感熱され、これに伴ってインクが溶けることで、シー
ル紙7に対して文字、図形等の画像が熱転写される。
【0060】カッター41は、その刃先をプラテンロー
ラ12の表面に対向配置させ、カセット6上でインクリ
ボン4の搬送路からキャリッジ2の移動方向で離間させ
た位置に着脱可能又は一体的に設けられている。切断時
には、プラテンローラ12上のシール紙7に対して対向
配置されるカッター41の駆動で、印刷画像の輪郭線や
切り取り線に沿った切断が行われる。なお、このカッテ
ィング動作も、印刷動作と同様に例えば行単位で、カッ
ター41の駆動と共に、キャリッジ2の移動とプラテン
ローラ12の回動とを伴わせる。
【0061】次に、シール紙7について詳述する。この
シール紙7は、図3(A)に断面で示すように、表面処
理層によりコーティングされ、着色層により任意の色、
模様に着色されたPETベースフィルムから構成される
シール71Aが、セパレータ71Bに粘着層(接着剤の
層)71Cで貼り付けられた構成を有している。したが
って、シール71Aが存在する部分(印刷可能部分)の
構造は、既存のテープの構成を採用する。
【0062】次に、プリントシール端末装置1の回路構
成について説明する。図4はプリントシール端末装置1
の内部の電子回路1Fを示すブロック図であり、図5
は、後述する画像ROM32bのメモリ構成及び格納さ
れる画像IMG等の例を示す図であり、図6は、服基準
寸法ROM32cに格納される寸法データの例を示す図
であり、図7は後述するRAM33のメモリ構成を示す
図である。
【0063】図4に示すプリントシール端末装置1の電
子回路1Fは、例えば、キャリッジ2、サーマルヘッド
10、ヘッド押圧機構11、シール巻取軸14、モータ
19、CCDカメラ22、画像処理部23、インクリボ
ン位置センサ25a,25b、インクリボン検出回路2
5、CPU30、キー入力部31、ROM32、RAM
33、カウンタ34、サーマルヘッド駆動回路35、モ
ータ駆動回路36、駆動回路37、表示部39、カッタ
ー駆動回路40、カッター41、発光・受光素子43、
計時部44、送受信部45、ミシン装置46、及び加熱
アイロン47を備えている。
【0064】インクリボン位置センサ25a,25bは
図示せぬがキャリッジ2に設けられており、そのキャリ
ッジ2にカセット6が装着された際に、カセット6内で
サーマルヘッド10の先端を配置させる位置よりも手前
の印刷前工程の位置に配置されることになる。このイン
クリボン位置センサ25a,25bはそれぞれ発光素
子、受光素子からなり、カラー印刷の際にインクリボン
4からインク色を検出するためのセンサである。なお、
インクリボン4には、カラー印刷に適用させる場合に、
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)のカラ
ー印刷に必要な3原色の各昇華性カラーインクがベース
上に順次塗布されたものが使用され、それぞれのインク
(Y,M,C)の境界位置には、インク識別マークが付
加されることになる。この識別マークは、インクリボン
位置センサ25a,25bにより検出できるように搬送
される。
【0065】モータ19は、プラテンローラ12とカセ
ット6のインクリボン巻取軸18とキャリッジ2のシー
ル巻取軸14とを所定のタイミングで所定の方向に駆動
制御する。モータ駆動回路36はモータ19の動作をC
PU30の命令に従って制御する。ヘッド押圧機構11
は、ソレノイド等により駆動される機構であり、サーマ
ルヘッド10に接続されてそのサーマルヘッド10を適
度にプラテンローラ12に対し押圧する。駆動回路37
はヘッド押圧機構11の動作をCPU30の命令に従っ
て制御する。
【0066】サーマルヘッド10は発熱駆動でインクリ
ボン4のインクを溶かして、CCDカメラ22から取り
込んだ画像、キー入力部31またはタブレット部39A
から入力された文字、図形等の画像をシール紙7上に印
刷するユニットである。サーマルヘッド駆動回路35
は、サーマルヘッド10の動作をCPU30の命令に従
って制御する。
【0067】CPU30は、プリントシール端末装置1
全体の制御をROM32に格納された制御プログラムに
従って行うユニットであり、図4に示したように各回路
に結合されて動作を制御する。その制御対象には、カッ
ター駆動回路40によるカッター41の駆動、サーマル
ヘッド駆動回路35によるサーマルヘッド10の駆動、
モータ駆動回路36によるモータ19の駆動、駆動回路
37によるヘッド押圧機構11の駆動、カウンタ34の
駆動、表示部39の表示駆動、ROM32に格納された
各種プログラムの実行、文字フォントROM32aを用
いた文字フォント発生、画像ROM32bに格納された
各種画像IMGの出力、及びカッター駆動回路40の駆
動、RAM33を用いたデータのリード/ライト、受光
・発光素子群43,43,…の発光制御及び受光検出制
御、送受信部45を介した他の処理装置200との間の
各種データの送受信、接合機構1Lに含まれるミシン装
置46による縫製動作制御、加熱アイロン47の駆動制
御等が含まれている。
【0068】またCPU30には、ネットワーク接続等
によって複数設けられる各プリントシール端末装置1を
夫々識別するための番号等であるIDコードを、IDコ
ードメモリ30aに記憶している。IDコードは、ネッ
トワーク接続された各プリントシール端末装置1や処理
装置200との間でデータを送受信する際に、ともに送
受信されて、各装置を識別するために利用される。
【0069】キー入力部31は、モード設定を開始する
ためのモードキー、印刷や切断の対象やその態様を選択
指示するためのカーソルキー、選択した内容を確定する
ためのOKキー、印刷処理(印刷モード)を指定するた
めの印刷キー、カッティング処理(切断モード)を指定
するためのカッテイングキー、CCDカメラ22を駆動
させるための撮影キー、服種、デザイン、絵柄、色等を
選択する各種選択スイッチ、文字データを入力するため
のデータ入力キー、及び電源スイッチ等の各種キーを具
備しており、操作されたキーやスイッチに対応する検出
信号をCPU30に出力する。
【0070】ROM32は、CPU30が動作するため
の制御プログラム、及び、キー入力部31の文字入力操
作に対応して文字パターン(ビットマップデータ)を発
生させる文字フォントROM32a、キー入力部31の
服装設定操作により指定された服種(F)、デザイン
(D)、絵柄(E)、色(C)、及びサイズ(Z)に対
応した服装や動物の服装の画像を格納した画像ROM3
2b(図5参照)、婦人服、紳士服、子供服等における
各サイズの基準寸法データを格納した服基準寸法ROM
32c、撮影空間1Aの側壁面1Ga〜1Gbに配置さ
れた各発光・受光素子43の位置データを設定記憶した
素子位置テーブル32d、動物の服装画像DFGに沿っ
たカッティングデータを格納した動物服装カッティング
データROM32eを備えている。
【0071】前記制御プログラムには、例えば図9、図
10、図11、図12、図16、図25、図29、図3
0の各フローチャートに従うプログラムが含まれてい
る。図9のフローチャートに従う制御プログラムはモー
ド処理を行うものである。また、図10、図11、図1
2、図16、図25、図29、図30のフローチャート
に従う制御プログラムは、それぞれ、体形の自動採寸処
理、服装設定処理、表示・修正処理、出力モード設定処
理、合成画像作成処理(第2の実施の形態)、体形の手
入力採寸/印刷・カッティング処理(第3の実施の形
態)、通信処理(第4の実施の形態)を示すものであ
る。
【0072】画像ROM32bには、図5に示すように
各種服装(服装、動物の服装等)の画像として、例えば
服装の場合は、服種データF、デザインデータD、サイ
ズデータZに対応付けられて記憶されている画像データ
IMG(服装画像FG、型紙画像KG、表布裁合図TG
を含む)や縫い方順序データNJ等が記憶されている。
図5(A)に示すように、服装の画像メモリエリアに
は、「ワンピース」、「ブラウス」、「スカート」等の
服種データF、「ノースリーブ」、「袖つき」、「襟付
き」、「タイト」等のデザインデータD、「S」、
「M」、「L」等のサイズデータZ、服装画像FG、型
紙画像KG、表布裁合図TG等の画像データIMG、縫
い方順序データNJが格納されている。また各データや
画像データはそれぞれデータ番号(No.)に対応付け
て記憶されている。動物の服装メモリエリアには、パン
ダをかたどった動物服装画像DFG1やタヌキをかたど
った動物服装画像DFG2等がそれぞれのデータ番号
(No.)と共に記憶されている。
【0073】具体的には例えば図5(A)に示すよう
に、服種No.「1」に対応する服種データF1の「ワ
ンピース」には、デザインNo.「1」に対応するデザ
インデータD1の「ノースリーブ」がある。そして、サ
イズNo.「1」、「2」、「3」にそれぞれ対応する
サイズデータZ1の「S」、サイズデータZ2の
「M」、サイズデータZ3の「L」が記憶されている。
また服種データF、デザインデータD、サイズデータZ
に対応する服装画像FG、型紙画像KG、表布裁合図T
Gの画像データIMGや縫い方順序データNJが記憶さ
れている。
【0074】図5(B)は、画像ROM32bに格納さ
れている型紙画像KGを拡大した図である。この図5
(B)は、服種No.「1」に対応する服種データF1
の「ワンピース」、デザインNo.「1」に対応するデ
ザインデータD1「ノースリーブ」、サイズNo.
「2」に対応するサイズデータZ2「M」、で指定され
る型紙画像KGの詳細を示しており、この型紙画像KG
は、「後ろ身頃」となるパーツPT1、「前身頃」とな
るパーツPT2、「サッシュベルト」となるパーツPT
3、「前見返し」となるパーツPT4、「後ろ見返し」
となるパーツPT5の各パーツからなる。なおサイズデ
ータZの種類は「S」、「M」、「L」に限ることな
く、「2歳用」、「3歳用」等の年齢別のサイズとして
もよい。
【0075】服基準寸法ROM32cには、婦人服、紳
士服、子供服等についての各サイズの標準的な寸法デー
タが各部位毎に設定されている。図6は一例として、服
基準寸法ROM32cに格納された婦人服の基準寸法デ
ータを示している。部位は、大別して、回り寸法MSと
丈寸法TSとに分けられている。回り寸法MSとなる各
部位としては、例えば「バスト」、「ウェスト」、「ヒ
ップ」、「腕回り」、「手首回り」、「手のひら回
り」、「頭回り」、「首回り」を含み、丈寸法TSとな
る各部位には、例えば「身長」、「背丈」、「ヒップ
丈」、「股上」、「股下」、「袖丈」等を含む。これら
の服装のサイズ決定に必要な各部位について、それぞれ
SサイズZ1、MサイズZ2、LサイズZ3の各寸法デ
ータが記憶されている。
【0076】素子位置テーブル32dは、側壁面1Ga
〜1Gbに配置された各発光・受光素子43の配置位置
についての2次元の座標データが記憶されている。図1
に示すプリントシール端末装置1の側壁面1Gaから側
壁面1Gcへ向かう方向をX方向、上下方向をY方向、
本体1Bから後方の側壁面1Gbへ向かう方向をZ方向
とした場合に、側壁面1Ga,1Gcについての素子位
置テーブル32dには、図8(C)、(D)に示すよう
に各発光・受光素子43の(Y,Z)座標が記憶されて
おり、後方の側壁面1Gbについては、図8(B)に示
すように各発光・受光素子43の(X,Y)座標が記憶
されている。また後方の側壁面1Gbの各発光・受光素
子43の(X,Y)座標には、CCDカメラ22から当
該側壁面1Gbを撮影した際に撮影される撮像平面22
aでの座標である(x,y)座標が対応付けられて記憶
されている。
【0077】動物服装カッティングデータROM32e
には、画像ROM32bに格納されている動物服装を所
定の切り取り線でカッティングするための、カッター4
1、プラテンローラ12、キャリッジ2の駆動制御デー
タを格納している。
【0078】RAM33は、図7に示したように、文字
データRAM33a、画像データRAM33b、文字フ
ォントデータRAM33c、輪郭データRAM33d、
ワークRAM33e、服装データRAM33f、座標位
置データRAM33g、計測時間データRAM33h、
丈寸法データRAM33i及び回り寸法データRAM3
3jを含む体形データRAM33n、拡大率データRA
M33k、顔画像データRAM33l、裁縫データRA
M33m等を具備したメモリである。
【0079】文字データRAM33aには、キー入力部
31の操作で入力された文字に対応する文字コードが格
納される。
【0080】画像データRAM33bには、CCDカメ
ラ22で撮影された被撮影者100の画像データや、設
定された服装に基づいて画像ROM32bから読み出さ
れた服装画像FG、服装画像FGと被撮影者100の画
像とを合成した合成画像GGやその修正後の画像デー
タ、設定された服装や計測されたサイズに基づいて画像
ROM32bから読み出された型紙画像KG、表布裁合
図TG等の各種画像データが格納される。
【0081】文字フォントデータRAM33cには、文
字データRAM33aに格納された各文字コードに対応
する文字フォントデータが関連付けて格納される。
【0082】輪郭データRAM33dには、後述する体
形の自動採寸処理(図10参照)において、CCDカメ
ラ22により撮影された正面の全身画像から取得される
輪郭データや、型紙画像KGから抽出された輪郭データ
等が格納される。なお、この輪郭データには、輪郭線上
の座標データが好適であるが、大きさや方向を示すベク
トルデータであってもよい。
【0083】ワークRAM33eは、ROM32に格納
された各種プログラムを実行する際のワークエリアとし
て使用される他、第4の実施の形態で送受信部45を介
してネットワーク接続された処理装置200から送信さ
れる服装データや型紙データを格納する。
【0084】服装データRAM33fには、服装設定処
理(図11参照)においてキー入力部31の選択操作に
より指定される服種データF、デザインデータD、絵柄
データE、色データCを示す各番号(No.)、及び自
動採寸(図10参照)あるいは手入力(図29参照)に
より入力された体形データに適合するサイズデータZを
示す各番号(No.)と、キー入力部31から入力され
る着用者の氏名、型紙の作成年月日、及びメモなどの入
力データDTが服装データとして格納される。
【0085】座標位置データRAM33gには、後述す
る体形の自動採寸処理(図10参照)において、輪郭デ
ータ及び計測時間データに基づいて求められた被撮影者
100の各ランドマークポイントの3次元の座標位置デ
ータ(X,Y,Z)が格納される。ここで、ランドマー
クポイントとは、衣服の仕立てに必要な37ヵ所のポイ
ントをいい、例えば、「袖丈」であれば、図13中の画
像中sp1,sp2,sp3として示される各ポイント
に対応する実際の被撮影者100上の座標であり、「ウ
エスト」であれば、図13中の画像中WLとして示され
るラインに対応する実際の被撮影者のライン上の各点の
座標である。ランドマークポイントSP1〜SP3の各
点間の距離の和から「袖丈」の丈寸法が求められ、ま
た、ランドマークポイントWLに対応する高さにおける
被撮影者100上の各点間の距離の和から「ウエスト」
の回り寸法が求められる。
【0086】計測時間データRAM33hには、体形の
自動採寸処理(図10参照)において計測される、赤外
線光の発信時点からその反射光を受信するまでの間の反
射時間tが、一対の発光・受光素子43毎に、その発光
・受光素子43の位置データと対応付けて格納される
(図8参照)。
【0087】体形データRAM33nには、丈寸法を格
納する丈寸法データRAM33iと回り寸法を格納する
回り寸法データRAM33jとが含まれる。丈寸法デー
タRAM33iには、後述する体形の自動採寸処理(図
10参照)において、被撮影者100の各ランドマーク
ポイントの座標位置データに基づいて求められた各部位
毎の丈寸法データが格納される。回り寸法データRAM
33jには、後述する体形の自動採寸処理(図10参
照)において、被撮影者100の各ランドマークポイン
トの高さ方向の座標位置に存在する複数の発光・受光素
子43において計測された計測時間に基づいて求められ
た、各部位毎の回り寸法データが格納される。
【0088】拡大率データRAM33kには、印刷され
た服装画像FGや型紙画像KGを実物大に複写する際の
拡大率が記憶される。
【0089】顔画像データRAM33lには、第2の実
施の形態において詳述する合成画像作成処理(図25参
照)において、撮影された全身画像100zのうち、被
撮影者100の顔部分の画像のみを抽出した顔画像部分
100fの画像データが記憶される。
【0090】裁縫データRAM33mには、第2の実施
の形態において詳述する合成画像作成処理(図25参
照)において、顔画像部分の印刷された被印刷部材(例
えば、フェルト素材)と服装の形状にカッティングされ
た結合部材(例えば、フェルト素材)とを縫製して接合
する際の裁縫データが記憶される。裁縫データは、結合
部材の切り取り線CLの所定長内方の縫い取り線NL上
を縫製するための、ミシン装置46の針部46a及び布
送り機構46bを同期動作させるための制御データであ
り、針部46aについては、その上下動や所定範囲での
針振動作のタイミングに関するデータ、布送り機構46
bについては、縫い取り線NLに基づくX方向(横方
向)の移動量データ及びY方向(縦方向)の移動量デー
タと、各部材が搭載されたX−Yテーブル46cを前記
移動量だけ移動するためのX方向駆動モータ、Y方向駆
動モータの動作タイミングデータが記憶されている。
【0091】画像処理部23は、CCDカメラ22より
撮影された外部画像を入力してY、M、C対応の色分解
データ(デジタル信号)を得るユニットである。
【0092】カウンタ34は、キー入力部31の撮影キ
ーの操作に伴ってショット枚数をカウントするバッフ
ァ、及び料金投入孔1Hに投入された料金をカウントす
るバッファを含む。
【0093】表示部39は、メニュー画面を表示した
り、CCDカメラ22の撮影によって撮影された外部画
像、または撮影した画像に適合した服装画像FGや型紙
画像KG、服装画像FGと被撮影者100の画像とを合
成した合成画像GG、表布裁ち合わせ図TG等の画像I
MGを表示するユニットである。さらに表示部39の表
示画面には、電磁誘導式、磁気歪式、感圧式等の座標読
み取り原理で専用の入力ペン66により指示された座標
を感知する板状の装置であるタブレット部39Aが組み
合わされていてもよい。
【0094】発光・受光素子43は、発光素子43aと
受光素子43bとの対からなる。発光素子43aは、例
えば、赤外線光を発光する発光ダイオードであり、受光
素子43bは、対となっている発光素子4aから発光さ
れる光が被撮影者100に照射された際に反射される反
射光を検知する。
【0095】図8は、発光・受光素子43による被撮影
者100上の各点の座標の計測方法を説明するための模
式図である。図8(A)は、後方の側壁面1Gbに配置
された発光・受光素子群43,43,…の各座標と、撮
像平面22aの各座標との対応を示す図である。この図
8(A)に示すように、例えば、側壁面1Gbの座標
(X1,Y1)に設けられた発光・受光素子43は、撮
像平面22a上では座標(x1,y1)上にあることを
示している。
【0096】体形データのうち丈寸法を計測する際は、
CPU30は、CCDカメラ22によって撮影された被
撮影者100の輪郭データから撮像平面22a上のラン
ドマークポイントspの各座標sp(x,y)を抽出
し、抽出された各座標sp(x,y)に対応する後方の
側壁面1Gbの座標位置(X,Y)に設けられた発光・
受光素子43を素子位置テーブル32dを参照して求め
る。そして、求められた位置の発光・受光素子43にお
いて計測した赤外線光の反射時間t(計測時間データ)
に基づいて、実際の被撮影者100上のランドマークポ
イントSPのZ座標を求め、求められた実際のランドマ
ークポイントSPの各座標位置データ(X,Y,Z)か
ら各部位の丈寸法を算出する(図8(B)参照)。
【0097】また、体形データのうち回り寸法を計測す
る際は、CPU30は、輪郭データから撮像平面22a
上のランドマークポイントWL等の高さ方向の座標yを
抽出し、抽出された座標yに対応する各側壁面1Ga〜
1Gcの座標位置Yに設けられた各発光・受光素子43
を素子位置テーブル32dを参照して求める。そして、
求められた位置の発光・受光素子43において計測した
赤外線光の反射時間t(計測時間データ)に基づいて、
実際の被撮影者100上のランドマークポイント上の各
座標におけるX座標、Z座標を求め、求められたランド
マークポイント上の各座標位置データ(X,Y,Z)か
ら各部位の回り寸法を算出する(図8(B)、(C)、
(D)参照)。
【0098】なお、前記撮像平面22a上の各座標
(x,y)と後方の側壁面1Gbに配置された各発光・
受光素子43の位置(X,Y)との関係は、CCDカメ
ラ22の設置位置や撮影範囲に基づいて予め設定される
こととなるので、その撮影範囲内の適正な位置(全身の
撮影が可能な位置)に被撮影者100が入るようにガイ
ドを示すことが望ましい。例えば、撮像平面22aに全
身の画像が適正に入っていることを確認できるように表
示部39に適正な撮影範囲を示す点線枠22bを表示し
たり(図13参照)、撮影空間1Aの床面に適正な立ち
位置1Jのマークを記す(図1参照)ことが好ましい。
【0099】計時部44は、時刻や日付を計時する時計
であり、発光・受光素子43の発光時間や、反射時間t
を計測する。
【0100】送受信部45は、PHS(Personal Handy
Phone System)等の簡易型携帯電話手段等によって構
成されている。図4に示すように、送受信部45は、体
形データを自己のIDコードとともに送信する送信手段
(データ送信手段を含む)と、ネットワーク接続された
処理装置200より送信された服装データ及び型紙デー
タを受信する受信手段(データ受信手段を含む)とを備
えている。また、上記型紙データや服装データを受信す
る際は、前記各データとともにIDコードを受信する
と、その受信したIDコードが自己のIDコードと一致
するか否かを判断する。プリントシール端末装置1は、
この送受信部45を介して、無線通信ネットワークを構
成する基地局50を経て、公衆回線網51及びインター
ネット52にアクセスすることができる。そして、プリ
ントシール端末装置1は、インターネット52に接続さ
れた他のプリントシール端末装置1,1,…や処理装置
200の送信する各種情報を受信する。
【0101】ミシン装置46は、第2の実施の形態にお
いて詳述する接合機構ILであって、針部46aを駆動
する針部駆動回路46c、布送り機構46bを駆動する
布送り機構駆動回路46d等を備える。CPU30によ
って服装の輪郭に基づいて生成される裁縫データに従っ
て、重ね合わされた各部材を所定の縫い取り線NLに沿
って縫製する(図24、図28参照)。
【0102】加熱アイロン47は、第2の実施の形態に
おいて、フェルト52を被印刷媒体として用いる場合
に、当該被印刷媒体に画像を転写印刷する際に用いられ
る、例えば筒状のアイロンである。印刷する画像データ
に対応する転写インク層50bが転写印刷された被転写
紙51の表面(転写インク層50bが印刷された面)と
フェルト52とを重ね合わせた状態で、被転写紙51の
裏面(転写インク層50bのない面)から当該加熱アイ
ロン47を圧接させ、回転させながら加熱することによ
って、被転写紙51の表面の転写インク層50を溶解
し、フェルト52に転写印刷する(図23参照)。
【0103】次に、動作について説明する。図9はモー
ド処理を示すフローチャートであり、図10は体形の自
動採寸処理を説明するフローチャートであり、図11は
服装設定処理を説明するフローチャートであり、図12
は、表示・修正処理を説明するフローチャートである。
また、図13は図10に示す体形の自動採寸処理におい
て表示部39に表示される表示画面例を示す図であり、
図14は、図11に示す服装設定処理の各段階において
表示部39に表示される表示画面例を示す図であり、図
15は、図12に示す表示・修正処理において表示部3
9に表示される表示画面例を示す図である。
【0104】なお、図9〜図12に示した各フローチャ
ートに従う各処理は、CPU30が各フローチャートに
対応するプログラムをROM32より読み出して実行す
るが、個々の動作は各ユニットで行われる。
【0105】まず、モード処理について図9を参照して
説明する。モード処理において、CPU30は、キー入
力部31のモードキー操作を検出すると(ステップS
1)、このモードキー操作により指定された処理プログ
ラムをROM32から読み出し、この読み出した処理プ
ログラムにしたがって、各種処理を実行する。
【0106】このモード処理において指定される処理
は、図10に示す体形の自動採寸処理(ステップS
2)、図11に示す服装設定処理(ステップS3)、図
12に示す表示修正処理(ステップS4)、図16に示
す出力モード設定処理(ステップS5)、図25に示す
合成画像作成処理(ステップS6;第2の実施の形
態)、図29に示す体形の手入力採寸/印刷・カッティ
ング処理(ステップS7;第3の実施の形態)、図30
に示す通信処理(ステップS8;第4の実施の形態)で
ある。まず、次に示す体形の自動採寸処理が指定される
と、CPU30は、ROM32から対応する処理プログ
ラムを読み出して、処理プログラムにしたがった処理を
開始する。
【0107】図10に示す体形の自動採寸処理におい
て、CPU30は、自動採寸前における被撮影者100
への指示表示を表示部39に表示する。この指示表示
は、被撮影者100の撮影位置などに対する指示であ
り、例えば図13に示すように、「全身を撮影します」
というメッセージM1、「点線枠内に入って下さい」と
いうメッセージM2、点線枠22b等である。その後、
CCDカメラ22により撮像される被撮影者100の全
身画像100zが点線枠22b内に有ることを認識する
と、更に「片方のひじを曲げて下さい」といった指示表
示を表示し、さらに「そのままの姿勢でいて下さい」と
いう指示表示を表示する(ステップS101)。
【0108】そして、CPU30は、各側壁面1Ga,
1Gb,1Gcに配置された各発光素子43aを、例え
ば10秒間といった所定時間発光させるとともに、CC
Dカメラ22で全身の画像を撮影する。この際撮影され
る画像は被撮影者100の正面の全身画像100zであ
る。CCDカメラ22によって被撮影者100の全身画
像100zが撮影されると、CPU30はこの撮影した
全身画像100zを画像データRAM33bに記憶する
(ステップS102)。
【0109】この間、各発光素子43aと対となってい
る受光素子43bは、当該発光素子43aから発光され
る光の反射光を検出すると(ステップS103)、CP
U30は、発光素子43aから発光される光の発信時点
から、その反射光を受光素子43bにおいて受信するま
での間の時間である反射時間tを計測する。この反射時
間tの計測は、各対の発光・受光素子43毎に行われ
る。また前述したように前記所定時間(例えば、10秒
間)発光させることにより、各発光・受光素子43にお
いて、反射時間tの計測は数回繰り返すことが可能とな
る。複数回繰り返し計測された各対の発光・受光素子4
3毎の反射時間tはそれぞれ計測時間データとして、そ
の発光・受光素子43の位置する座標位置と対応付けて
計測時間データRAM33hに格納される(ステップS
104;図8参照)。
【0110】その後、CPU30は、画像データRAM
33bに格納されている被撮影者100の全身画像10
0zを読み出し、この全身画像100zから輪郭のみを
抽出する。全身画像100zの輪郭を抽出する際は、読
み出された全身画像100zを微分演算することで画像
の輪郭を抽出する処理が実行される。輪郭においては、
濃度値が急激に変化する部分であるため、関数の変化分
を取り出すための微分演算が採用される。その微分に
は、1次微分(グラディエント)と2次微分(ラプラシ
アン)とがあり、1次微分、2次微分のいずれであって
も輪郭抽出に利用することができる。
【0111】例えば、1次微分では、注目画素の座標
(x,y)における濃度の勾配を表す1次微分の値は、 x方向の微分 ・・・ fx=f(x+1,y)−f(x,y) y方向の微分 ・・・ fy=f(x,y+1)−f(x,y) で決定される。実際の演算では、微分オペレータと呼ば
れる係数の組を用いて周囲の画素にその位置に相当する
係数を乗じて和をとる計算が行われる。微分演算による
全画素分の輪郭抽出が終了すると、抽出した輪郭データ
を輪郭データRAM33dに格納する(ステップS10
5)。この輪郭データの抽出についても、被撮影者10
0が完全な静止状態となることが難しいことを考慮し
て、複数回繰り返すこととする。
【0112】そしてCPU30は、前記所定時間内にお
いて、反射時間tの計測、輪郭の抽出を所定の回数行う
と(ステップS106;Yes)、計測時間データ、及
び抽出された輪郭データの各平均値を算出し、算出され
た計測時間データの平均値、輪郭データの平均値をそれ
ぞれ計測時間データRAM33h、輪郭データRAM3
3dに更新記憶する(ステップS107)。
【0113】その後CPU30は、抽出した被撮影者1
00の輪郭データから、撮像平面22aにおける各ラン
ドマークポイントspを抽出し、各ランドマークポイン
トspの撮像平面22a上の座標位置sp(x,y)
と、計測時間データとから、実際のランドマークポイン
トSP(被撮影者100の表面上でのランドマークポイ
ント)の座標(X,Y,Z)を求める。
【0114】すなわち、撮像平面22aの各座標(x,
y)と後方の側壁面1Gb上に配置された各発光・受光
素子43の座標(X,Y)とは、ROM32に記憶され
ている素子位置テーブル32dに対応付けられているの
で(図8(A)、(B)参照)、撮像平面22aでのラ
ンドマークポイントspの座標sp(x,y)に対応す
る位置に配置された発光・受光素子43の座標(X,
Y)を抽出する。さらに、この抽出された座標に配置さ
れた発光・受光素子43において計測された計測時間デ
ータを計測時間データRAM33hから読みだして、こ
の計測時間データに基づいて、第3の座標Zを求める。
求められた座標Zは、実際のランドマークポイントの座
標SP(X,Y,Z)として、X座標,Y座標と対応付
けられ、座標位置データRAM33gに記憶される。
【0115】更にCPU30は、実際のランドマークポ
イントSPの座標位置データ(X,Y,Z)に基づい
て、被撮影者100の各部位の丈寸法を求める。例え
ば、「袖丈」の丈寸法を求める場合は、座標位置データ
RAM33gから、図13に示すランドマークポイント
SP1,SP2,SP3の各座標位置データを読み出し
て、実際のランドマークポイントSP1からSP2まで
の距離及びSP2からSP3までの距離を求め、求めた
各距離の和を「袖丈」の寸法とする。同様にして、「身
長」、「背丈」、「ヒップ丈」、「股上」、「股下」に
ついてもその寸法を算出し、各部位毎の丈寸法を、体形
データRAM33nの丈寸法データRAM33iに格納
する(ステップS109)。
【0116】次にCPU30は、各部位の回り寸法を求
める。回り寸法を算出する際は、CPU30は、輪郭デ
ータから撮像平面22aにおけるランドマークポイント
BL,WL,HL等(図13参照)の撮像平面22aで
の高さ方向の座標yに対応する、実際の高さ方向の座標
Yに配置された各発光・受光素子43を素子位置テーブ
ル32dから抽出する。そして、抽出された各発光・受
光素子43において計算された計測時間データから、各
発光・受光素子位置の第3の座標を求める(図8
(B)、(C),D)。
【0117】例えば、「ウエスト」の回り寸法を求める
際は、輪郭データから「ウエスト」のランドマークポイ
ントWLの高さ方向の座標yを検出し、このランドマー
クポイントWLに対応する実際の高さYを求め、側壁面
1Ga,1Gb,1Gcにおいて、この高さ方向の座標
Yの位置に配置されている複数の発光・受光素子43を
素子位置テーブル32dから読み出す。側壁面1Ga、
1Gcからは、読み出された各発光・受光素子43の
(Y,Z)座標、側壁面1Gbからは、(X,Y)座標
が決定された状態となる。更に、これらの発光・受光素
子43で計測された計測時間データを計測時間データR
AM33hから読み出して、この計測時間データに基づ
いて、第3の座標を求める。側壁面1Ga,1Gcの位
置については、第3の座標としてX座標が求まり、側壁
面1Gbの位置については、第3の座標としてZ座標が
求まる。
【0118】そして求められたランドマークポイントW
L上の各点の座標(X,Y,Z)をそれぞれ座標位置デ
ータRAM33gに記憶し、隣り合う各点間の距離の和
を計算して回り寸法を算出する。
【0119】このようにしてCPU30は、各部位の回
り寸法を算出する。算出された各部位毎の回り寸法は、
体形データRAM33nの回り寸法データRAM33j
に格納される(ステップS110)。
【0120】このように体形の自動採寸が終了し、図9
に示すモード処理において、服装設定処理モードが選択
されると(図9のステップS3)、次に、図11に示す
服装設定処理を開始する。CPU30は、まず画像RO
M32bに記憶されている画像IMGの服種データを読
み出すとともに、表示部39に「服種は?」というメッ
セージM3が表示されている服種選択画面39aを表示
させ、読み出した服種を選択可能に表示させる(ステッ
プS201;図14(A)参照)。服種としては、図1
4(A)に示すように、服種No.「1」の「ワンピー
ス」F1、服種No.「2」の「ブラウス」F2、服種
No.「3」の「スカート」F3等がその服装画像FG
1、FG2、FG3とともに表示され、またキー入力部
31のカーソルキーの操作により移動表示されるポイン
タPが表示されている。
【0121】ここでキー入力部31のカーソルキーの操
作によりポインタPが所望の服種を差し示すように移動
され、服種が選択されると(ステップS202;Ye
s)、CPU30は選択された服種の服種No.を服種
データFとしてRAM33の服装データRAM33fに
格納する(ステップS203)。服種が選択されない状
態では(ステップS202;No)、服種選択画面39
aの表示を維持し、キー入力部31からの服種の選択操
作を待機する。
【0122】服種が選択されると、次にCPU30は、
選択された服種に対応付けられて画像ROM32bに記
憶されているデザインを読み出すとともに、表示部39
に「デザインは?」というメッセージM4が表示されて
いるデザイン選択画面39bを表示させ、読み出したデ
ザインを選択可能に表示させる(ステップS204;図
14(B)参照)。例えば、服種選択画面39aにおい
て服種No.「1」の「ワンピース」F1が選択されて
いる場合は、ワンピースのデザインとして、デザインN
o.「1」の「ノースリーブ」D1、デザインNo.
「2」の「袖付き」D2等がそのデザイン画像DG1、
DG2とともに表示され、またキー入力部31のカーソ
ルキーの操作により移動表示されるポインタPが表示さ
れている。
【0123】ここでキー入力部31のカーソルキーの操
作によりポインタPが所望のデザインを差し示すように
移動され、デザインが選択されると(ステップS20
5;Yes)、CPU30は選択されたデザインのデザ
インNo.をデザインデータDとしてRAM33の服装
データRAM33fに格納する(ステップS206)。
デザインが選択されない状態では、デザイン選択画面3
9bの表示を維持し、キー入力部31からのデザインの
選択操作を待機する。
【0124】デザインが選択されると、次にCPU30
は、表示部39に「絵柄は?色は?」というメッセージ
M5が表示されている絵柄・色選択画面39cを表示さ
せ、各種絵柄、色を選択可能に表示させる(ステップS
207;図14(C)参照)。絵柄の種類には、例え
ば、絵柄No.「1」の「ストライプ」E1、絵柄N
o.「2」の「花柄」E2、…等がその絵柄を示す画像
EG1,EG2,…とともに表示される。また色の種類
には、例えば、色No.「1」の「黒色」C1、色N
o.「2」の「赤色」C2、…等がその色表示CS1,
CS2,…とともに表示される。更にこの絵柄・色選択
画面39cにはキー入力部31のカーソルキーの操作に
より移動表示されるポインタPが表示されている。
【0125】ここでキー入力部31のカーソルキーの操
作によりポインタPが所望の絵柄や色を差し示すように
移動され、絵柄、色が選択されると(ステップS20
8;Yes)、CPU30は選択された絵柄の絵柄N
o.を絵柄データEとしてRAM33の服装データRA
M33fに格納するとともに、選択された色の色No.
を色データCとしてRAM33の服装データRAM33
fに格納する(ステップS209)。絵柄、色が選択さ
れない状態では、絵柄・色選択画面39cの表示を維持
し、キー入力部31からの絵柄及び色の選択操作を待機
する。
【0126】以上の様に、服種、デザイン、絵柄・色の
選択操作が終了すると、CPU30は服装データRAM
33fに格納された服種データF、デザインデータD、
絵柄データE、及び色データCを読み出し、服種No.
に対応した服種、デザインNo.に対応したデザイン、
絵柄No.に対応した絵柄、及び色No.に対応した色
と、対応する服装画像FGとを、「希望の服装はこれで
OKですか?」というメッセージM6が表示された確認
画面39dに表示させる(ステップS210;図14
(D)参照)。そして、この確認画面39dが表示され
ている状態でキー入力部31のOKキーの押下操作を検
出すると(ステップS211;Yes)、着用者の氏名
や作成年月日、メモなどの入力データDTを入力するた
めのデータ入力画面39eを表示部39に表示させる
(ステップS212;図14(E)参照)。
【0127】図14(E)に示すように、データ入力画
面39eには、「同時に印刷したいデータを入力くださ
い」というメッセージM7が表示されており、このデー
タ入力画面39eにおいて各データがキー入力部31の
データ入力キー等の操作により入力されると(ステップ
S213;図14(E)参照)、CPU30は入力され
たデータDTを服装データRAM33fに格納して、一
連の服装設定処理を終了し、次に図9に示すモード処理
におけるモード選択操作によって、図12に示す表示・
修正処理(図9のステップS4)へ移行する。
【0128】図12に示す表示・修正処理において、C
PU30は、体形データRAM33nに記憶されている
各部位の回り寸法、丈寸法を読み出して、ROM32の
服基準寸法ROM32cを参照して、読み出した各部位
の回り寸法、丈寸法毎に、一番近いサイズ(S、M、
L)を検索する(ステップS301)。
【0129】そして、ここで検索されたサイズと、図1
1に示す服装設定処理において選択設定された服種デー
タF、デザインデータD、絵柄データE、色データCと
に対応する服装画像FGを画像ROM32bから読み出
す(ステップS302)。
【0130】その後CPU30は合成・表示処理を行
う。すなわちこの合成・表示処理では、画像データRA
M33bに記憶されている被撮影者100の全身画像1
00zと読み出された服装画像FGとを重ねあわせた合
成画像GGを生成して表示する(ステップS303;図
15参照)。
【0131】図15は、服装画像FGと被撮影者100
の全身画像100zとの合成画像GGが表示された様子
を示している。被撮影者100の全身画像100zに対
して、服装画像FGを前面に重ねることにより、被撮影
者100が実際にその服装を着用した様子を確認するこ
とができる。
【0132】その後、CPU30は、服装のサイズやデ
ザイン、絵柄・色、または縦横の各方向に対するサイズ
等に対する修正の有無を確認するための修正有無確認表
示画面39fを表示部39に表示する(ステップS30
4;図15(A)参照)。
【0133】図15(A)に示すように修正有無確認表
示画面39fには、「この服でOKですか?」というメ
ッセージM8と「修正しますか?」というメッセージM
9とが表示されるとともに、ポインタPによって指示可
能な「Yes」、「No」の各表示M10が表示され
る。
【0134】この修正有無確認画面39fにおいて、キ
ー入力部31を介して「Yes」表示が指示されると、
さらにCPU30は、キー入力部31に設けられた服種
選択スイッチ、デザイン選択スイッチ、絵柄・色選択ス
イッチ、縦方向、横方向のサイズ修正用スイッチの何れ
のスイッチがONにされたかを確認する。
【0135】服種選択スイッチがONにされた場合は
(ステップS305;Yes)、CPU30は再度、図
14(A)に示す服種選択画面39aを表示部39に表
示して、この服種選択画面39aにおいて服種No.が
変更されると(ステップS306)、その変更内容を服
装データRAM33fに更新記憶してステップS302
へ移行し、変更された服種と設定されているデザイン、
絵柄、色とに対応する服装画像FGを画像ROM32b
から読み出し、被撮影者100の全身画像100zとの
合成画像GGを表示させる(図15(B)参照)。
【0136】デザイン選択スイッチがONにされた場合
は(ステップS307;Yes)、CPU30は再度、
図14(B)に示すデザイン選択画面39bを表示部3
9に表示して、このデザイン選択画面39bにおいてデ
ザインNo.が変更されると(ステップS308)、そ
の変更内容を服装データRAM33fに更新記憶してス
テップS302へ移行し、変更されたデザインと設定さ
れている服種、絵柄、色とに対応する服装画像FGを画
像ROM32bから読み出し、被撮影者100の全身画
像100zとの合成画像GGを表示させる。
【0137】絵柄・色選択スイッチがONにされた場合
は(ステップS309;Yes)、CPU30は再度、
図14(C)に示す絵柄・色選択画面39cを表示部3
9に表示して、この絵柄・色選択画面39cにおいて絵
柄No.、色No.が変更されると(ステップS31
0)、その変更内容を服装データRAM33fに更新記
憶してステップS302へ移行し、変更された絵柄、色
と設定されている服種、デザインとに対応する服装画像
FGを画像ROM32bから読み出し、被撮影者100
の全身画像100zとの合成画像GGを表示させる。
【0138】縦方向、横方向のサイズ修正用スイッチが
ONにされ、縦方向または横方向の服装の伸長データが
入力された場合は(ステップS311;Yes)、CP
U30は、合成画像GG上に修正後の服装画像FGを破
線で示し、伸長した服装画像FGを画像データRAM3
3bに記憶する(ステップS312)。
【0139】図15(A)は、縦方向にサイズ修正され
た状態の合成画像GGを示している。また、図15
(B)は、図15(A)に示す服装から更に、デザイン
や絵柄、色が変更された状態の合成画像GGを示してい
る。
【0140】その後、修正後の服装データを登録するた
め、キー入力部31のOKキーがONにされると(ステ
ップS313)、修正内容を服装データRAM33fに
更新記憶して、さらに画像データRAM33bに修正後
の合成画像GGを記憶する。
【0141】次いで、図16〜図22を参照して、服装
の印刷処理や、型紙の印刷及び切断処理の流れを説明す
る。図16(A)は、出力モード設定処理を示すフロー
チャートであり、図16(B)は、服装印刷処理を示す
フローチャートであり、図17は型紙印刷処理を示すフ
ローチャートであり、図18は型紙カッティング処理を
示すフローチャートであり、図19は、図17の型紙印
刷処理における印刷後のシール紙7の一例を示す図であ
り、図20及び図21は図18に示す型紙カッティング
処理においてカッティングされた状態の型紙を示す図で
あり、図22は、印刷、切断した型紙を用いて実際に布
を裁断して完成したワンピースWPの例を示す図であ
る。
【0142】なお、以下の説明では、上述の図10に示
す体形の自動採寸処理において被撮影者100の各部位
の丈寸法、回り寸法等の体形データが計測、採寸され、
図11に示す服装設定処理において、服装の服種、デザ
イン、絵柄、及び色が指定され、着用者の氏名、作成年
月日、メモの入力が終了しており、服装データRAM3
3fには、指定された服種データF、デザインデータ
D、絵柄データE、色データC、氏名、作成年月日、メ
モの入力データDTが格納され、また、その後の実行さ
れる図12に示す表示・修正処理において、計測した体
形データに基づいてサイズが確定され、選択された服
種、デザイン、絵柄、色、サイズの修正が施されて登録
された状態となっている。また画像データRAM33b
には、登録された服装データに対応する服装画像FGの
合成画像GGの画像データが格納されている。
【0143】まず、図16の出力モード設定処理を説明
する。出力モード設定処理では、キー入力部31からの
指示操作により、服装やその型紙をどのように出力する
かを指定する処理である。出力モード設定処理を開始す
る時には、印刷及び切断機構1Eのプラテンローラ12
には被印刷媒体となるシール紙7が装着され、キャリッ
ジ2にはカセット6が装着されており、キャリッジ2が
最左端のホームポジションの位置に移動された状態であ
る。
【0144】出力モード設定処理においてCPU30
は、キー入力部31のモードキー操作により、服装出力
モードまたは型紙出力モードのいずれかのモードの設定
入力を待機する。服装出力モードとは、図10〜図12
の各処理において設定された服装画像FGと被撮影者1
00の全身画像100zとの合成画像GGをシール紙7
に印刷する処理モードであり、型紙出力処理モードと
は、図10〜図12において設定された服装に対応する
型紙をシール紙7に印刷またはカッティングを行う処理
モードである。
【0145】上記いずれかの処理モードが入力されると
(ステップA1)、CPU30はその設定された処理モ
ードが服装出力モードであるか否かを判断する(ステッ
プA2;Yes)。服装出力モードが設定入力された場
合は(ステップA2;Yes)、さらにキー入力部31
の印刷キーの押下操作を待機して(ステップA3)、印
刷キーが押下された場合は(ステップA3;Yes)、
服装印刷処理へ移行する(ステップA4;図16(B)
参照)。
【0146】また、ステップA1において、服装出力モ
ードが設定されず、型紙出力モードが設定入力された場
合には(ステップA2;No)、更にCPU30は、印
刷キーとカッティングキーとの同時操作による、印刷及
び切断の指示を検出すると(ステップA5;Yes)、
ROM32から、型紙を印刷するための制御プログラム
を読み出して、後述する型紙印刷処理(図17参照;ス
テップA6)を実行し、キャリッジ2、サーマルヘッド
10、及びプラテンローラ12の動作を制御してプラテ
ンローラ12に装着されたシール紙7に服装データに対
応する型紙を印刷する。型紙印刷処理が終了するとCP
U30はROM32から、印刷された型紙を切断するた
めの制御プログラムを読み出して後述する型紙カッティ
ング処理(図18参照;ステップA7)を実行し、キャ
リッジ2、カッター41、及びプラテンローラ12の動
作を制御してシール紙7に印刷された型紙を所定の切り
取り線CLで切断する。
【0147】また、ステップA5において、キー入力部
31のカッティングキーのみが操作された場合は(ステ
ップA5;No)、型紙印刷処理を経ずに型紙カッティ
ング処理(図18参照;ステップA8)を実行して、シ
ール紙7を型紙の形状に切断する。なお、服装印刷処理
(図16(B)参照)や型紙印刷処理(図17参照)に
移行する場合は、それに先だって、カッター41は、シ
ール紙7をカッティングできない位置(アップ位置)に
退避させておく。
【0148】次に、図16(B)を参照して、服装印刷
処理を詳細に説明する。服装印刷処理において、CPU
30は、画像データRAM33bから画像データを読み
出す。画像データRAM33bには、図12に示す表示
・修正処理において、登録された服装データに対応する
服装画像FGと被撮影者100の画像との合成画像GG
が格納されているので、この合成画像GGを読み出す
(ステップA101)。
【0149】また、CPU30は、シール紙7の用紙サ
イズから、この合成画像GGを実物大にするための拡大
率を算出する。すなわち、シール紙7はA4、B5とい
ったサイズの用紙を使用するので、合成画像GGは、シ
ール紙7内に適当な大きさで印刷されるような所定の縮
尺率で縮小したものが印刷されるが、シール紙7の用紙
サイズと前記縮尺率とに基づいて、実物大に複写するた
めの拡大率を算出し、算出された拡大率を拡大率データ
RAM33kに格納する(ステップA102)。
【0150】そして、読み出した合成画像GGを被印刷
データとしてサーマルヘッド駆動回路35に送出し、サ
ーマルヘッド10を駆動するとともに、モータ駆動回路
36を制御してホームポジションからキャリッジ2を移
動する。この駆動でプラテンローラ12に送り出される
シール紙7に対する1行目の第1文字の印刷位置の制御
及び印刷処理が実行される(ステップA103)。
【0151】サーマルヘッド10の駆動、キャリッジ2
の駆動により1行目の被印刷データの印刷を繰り返し、
1行目の印刷が終了すると(ステップA104;Ye
s)、CPU30はモータ駆動回路36を制御して次行
にプラテンローラ12を回動させる(ステップA10
5)とともにキャリッジ2をホームポジションに戻し、
全ての行の印刷、即ち、合成画像GGの印刷を終了した
か否かを判断する。
【0152】全ての行の印刷が終了していない場合は
(ステップA106;No)、サーマルヘッド10の駆
動、キャリッジ2の駆動により対応する行の被印刷デー
タの印刷を行う。その後、合成画像GGの全ての行の印
刷が終了した場合は(ステップA106;Yes)、更
に、拡大率データRAM33kから拡大率データを読み
出し、拡大率をシール紙7に印刷する(ステップA10
7)。キャリッジ2を印刷が終了した行のホームポジシ
ョンに戻すとともに、プラテンローラ12を回動して合
成画像GG、拡大率等が印刷されたシール紙7を、プリ
ントシール端末装置1の本体1Bに設けられている取り
出し孔1Cへ排出して、服装印刷処理を終了する。
【0153】次に、図17を参照して、型紙印刷処理を
詳細に説明する。型紙印刷処理において、CPU30
は、服装データRAM33fから服装データを読み出
す。即ち、図11に示す服装設定処理、及び図12に示
す表示・修正処理において、設定された、または修正後
に登録された服種データF、デザインデータD、絵柄デ
ータE、色データC、サイズデータZ、入力データDT
を読み出す。また、そして、読み出した服装データに対
応した画像データIMGのうち型紙画像KGを画像RO
M32bの型紙メモリエリアから読み出し、読み出され
た型紙画像KGを表示部39に表示する(ステップA2
01)。
【0154】この際、CPU30は、読み出された型紙
画像KGを、表示・修正処理において縦横に伸長された
データに基づいて修正する。すなわち、例えば表示・修
正処理において服装画像FGの丈寸法に相当する部位
(縦)が伸長された場合はその伸長された寸法にあわせ
て型紙画像KGの対応するパーツPTを伸長する。ま
た、合成表示された服装画像FGの回り寸法に相当する
部位(横)が伸長された場合はその伸長された寸法を2
または4で除算した寸法を元の型紙画像KGの対応部位
の寸法に加減して型紙画像KGの対応するパーツPTの
寸法を修正する(ステップS202)。
【0155】また、CPU30は、シール紙7の用紙サ
イズから、この型紙画像KGを実物大にするための拡大
率を算出する。この拡大率の算出については、上述の服
装印刷処理と同様に、型紙画像KGを実物大にするため
の拡大率を算出し、算出された拡大率を拡大率データR
AM33kに格納する(ステップA203)。
【0156】その後、CPU30は、読み出した服装デ
ータに対応する表布裁合図TGが画像ROM32bに記
憶されているか否かを判断し(ステップA204)、表
布裁合図TGが記憶されている場合は(ステップA20
4;Yes)、更に表布裁合図TGを画像ROM32b
の表布裁合図メモリエリアから読み出し(ステップA2
05)、読み出した型紙画像KG及び表布裁合図TGを
被印刷データとしてサーマルヘッド駆動回路35に送出
し、サーマルヘッド10を駆動するとともに、モータ駆
動回路36を制御してホームポジションからキャリッジ
2を移動する。この駆動でプラテンローラ12に送り出
されるシール紙7に対する1行目の第1文字の印刷位置
の制御及び印刷処理が実行される(ステップA20
6)。なお、ステップA204の判断で服装データRA
M33fから読み出した服装データに対応する表布裁合
図TGが画像ROM32bに記憶されていない場合は
(ステップA204;No)、ステップA205の処理
を経ず、ステップA206へ移行する。
【0157】型紙画像KGまたは型紙画像KGと表布裁
合図TGとを印刷する際は、CPU30は、サーマルヘ
ッド10の駆動、キャリッジ2の駆動により1行目の被
印刷データの印刷を繰り返し(ステップA206)、1
行目の印刷が終了すると(ステップA207;Ye
s)、CPU30はモータ駆動回路36を制御して次行
にプラテンローラ12を回動させる(ステップA20
8)とともにキャリッジ2をホームポジションに戻し、
全ての行の印刷、即ち、型紙画像KGの印刷、または表
布裁合図TGが記憶されている場合は型紙画像KGと表
布裁合図TGとの印刷を終了したか否かを判断する。
【0158】全ての行の印刷が終了していない場合は
(ステップA209;No)、サーマルヘッド10の駆
動、キャリッジ2の駆動により対応する行の被印刷デー
タの印刷を行う(ステップA206)。
【0159】その後、全ての行の印刷が終了した場合は
(ステップA209;Yes)、キャリッジ2を印刷が
終了した行のホームポジションに戻し、更に、拡大率デ
ータRAM33kから拡大率データを読み出し、拡大率
をシール紙7に印刷する(ステップS210;図19の
M11参照)。その後、キャリッジ2を印刷が終了した
行のホームポジションに戻し、型紙印刷処理を終了す
る。
【0160】なお、前記服装印刷処理や前記型紙印刷処
理では、被印刷データを合成画像GG、型紙画像KG、
表布裁合図TG及びその拡大率を被印刷データとしてシ
ール紙7に印刷する処理を説明したが、被印刷データに
は、服装設定処理において入力した氏名、作成年月日、
メモなどの入力データDTや画像ROM32bに記憶さ
れている縫い方順序NJなどを含め、服装データ、画像
データおよび型紙画像KGとともに読み出して、これら
入力データDT、縫い方順序NJなどをシール紙7に印
刷してもよい。また、被印刷データには、図19に示す
ように、型紙画像KG、表布裁合図TGのほかに、型紙
画像KG、表布裁合図TGの内外の各部にそれらの寸法
を示す「数字」SZ、「前見返し」、「縫い止まり」と
いった各種の「縫製用語」MZを併せて印刷してもよ
い。
【0161】なお、図19に示す例では、便宜上、同じ
シール紙7上にサイズの異なる型紙画像KGとそれらの
寸法を示す「数字」SZを混在させて印刷しているが、
例えば、Mサイズの型紙画像KGを印刷する際は、その
画像KGに対応したMサイズの「数字」SZのみを印刷
し、他のS、Lのサイズの「数字」SZは印刷しないこ
ととする(後述の図19参照)。
【0162】次に図18を参照して、型紙カッティング
処理について、詳細に説明する。型紙カッティング処理
において、CPU30は、服装データRAM33fから
服装データを読み出す。即ち、図11に示す服装設定処
理において指定され、または図12に示す表示・修正処
理において修正された服種データF、デザインデータ
D、絵柄データE、色データC、サイズデータZ、メモ
などの入力データDTを読み出す。そして、読み出した
服装データに対応した型紙画像KGを画像ROM32b
の型紙メモリエリアから読み出す(ステップA30
1)。
【0163】この際、CPU30は、読み出された型紙
画像KGを、表示・修正処理において縦横に伸長された
データに基づいて修正する(ステップA302)。この
修正については、図17のステップA202と同様であ
る。
【0164】その後、CPU30は、モータ駆動回路3
6を制御して、プラテンローラ12を上述の型紙印刷処
理において型紙が印刷される前の位置までプラテンロー
ラ12を逆転させる(ステップA303)。そして、プ
ラテンローラ12が印刷前の位置に到達すると(ステッ
プA304;Yes)、読み出した型紙画像KGを解析
し、型紙画像KGの輪郭のみを抽出する(ステップS3
05)。
【0165】即ち、型紙画像KGの輪郭の抽出の際は、
読み出された型紙画像KGを微分演算することで画像の
輪郭を抽出する処理が実行される。微分演算による全画
素分の輪郭抽出が終了すると、抽出した輪郭データをR
AM33の輪郭データRAM33dに格納する。
【0166】その後、抽出した輪郭データにしたがっ
て、CPU30はモータ駆動回路36を制御してプラテ
ンローラ12、キャリッジ2を駆動してカッティング開
始位置まで移動させ、また、カッター駆動回路40を駆
動してカッター41の刃先をシール紙7に当接する位置
(ダウン位置)まで下動させる。その後、輪郭データに
そってプラテンローラ12、キャリッジ2を協動させ、
型紙の輪郭をカッティングする(ステップA306;図
20、図21参照)。
【0167】型紙のカッティングを終了すると、CPU
30は、プラテンローラ12を回動して、カッティング
された型紙画像KG、表布裁合図TG、拡大率等が印刷
されたシール紙7を、プリントシール端末装置1の本体
1Bに設けられている取り出し孔1Cへ排出して、型紙
カッティング処理を終了する。
【0168】なお、この例の場合、読み出した型紙画像
KGを解析し、型紙画像KGの輪郭のみを抽出し、この
抽出した輪郭データにしたがって、型紙の輪郭をカッテ
ィングするようにしているが、読み出した型紙画像KG
自体を、輪郭を示す線図で構成しておき、この線図から
なる輪郭データにしたがって、型紙の輪郭をカッティン
グするようにしてもよい。
【0169】次に具体例として、図11に示す服装設定
処理において、服種「ワンピース」、デザイン「ノース
リーブ」、絵柄「ストライプ」、色「赤色」が指定さ
れ、さらに図10に示す体形の自動採寸処理において採
寸された各部位の寸法から決定されたサイズが「M」サ
イズと決定され、これらの服装データに基づいて印刷、
カッティングされた型紙画像KG等のシール紙7に対す
る印刷と、カッティングされた型紙の例を図19〜図2
1を参照して説明する。
【0170】まず、図12に示す出力モード設定処理に
おいて、型紙出力モードに設定され、キー入力部31か
ら印刷キーとカッティングキーとが同時に操作され、型
紙の印刷及びカッティングをともに行う指示が入力され
ると、CPU30はまず図17に示す型紙印刷処理を実
行する。CPU30は、画像ROM32bの型紙メモリ
エリアから、服種「ワンピース」、デザイン「ノースリ
ーブ」、サイズ「M」の型紙画像KGを読み出し、また
サイズの伸長に合わせて読み出した型紙画像KGの各パ
ーツの大きさを調整し、使用するシール紙7の用紙サイ
ズに基づいて実物大に複写するための拡大率を求め、更
に対応する服種、デザイン、サイズの表布裁合図TGを
画像ROM32bの表布裁合図メモリエリアから読み出
し、この型紙画像KG及び表布裁合図TGにしたがっ
て、行毎の印刷処理を実行する。
【0171】図19に示す例では、シール紙7の上側に
型紙の各パーツPT1〜PT5と入力データDT「石村
なつみ」、「2019.3.26」、「28歳の誕生
日」が並べて印刷され、シール紙7の下側には表布裁合
図TGと縫い方順序データNJが印刷されている。更
に、その下部に「10倍に拡大して複写してください」
という拡大率を指定するメッセージM11が印刷されて
いる。
【0172】この図19の型紙の各パーツPT1〜PT
5に示す各数値は寸法を示しており、上段はSサイズ、
中段はMサイズ、下段はLサイズである。この図19で
は、前述したように、各サイズ別の型紙を同一の図面上
で表現しているが、実際の印刷の大きさは各サイズ別に
異なり、指定されたサイズのみの寸法が印刷されるもの
としてもよく、また、上記3つのサイズの実際の寸法に
合わせて各型紙を重ねて印刷するものとしてもよい。ま
た、型紙の縮尺率によっては、型紙の各パーツPT1〜
PT5が並べて印刷されない状況が考えられるが、この
ような場合には、破線HSで示す位置から互いに分離さ
れた分割シール7A…上に、各パーツPT1〜PT5を
縦に並べて印刷してもよい。
【0173】なお、コピー機等を用いて型紙画像KGを
拡大率にしたがって実物大に複写して型紙を作成した際
に、型紙の各パーツを布に貼りつける位置をより分かり
やすくするために、布の「わ」の位置に貼付するパーツ
の「わ」側となる辺に「わ」と印刷させたり、各部の縫
いしろの寸法を各パーツ内に印刷するようにしてもよ
い。
【0174】型紙画像KG、入力データDT、表布裁合
図TG、及び縫い方順序データNJが印刷されると、次
に型紙カッティング処理が行われ、型紙画像KGの輪郭
RLが抽出されて、この抽出された輪郭線RLに沿って
カッティングがなされる。図20はワンピースの型紙画
像KGがシール紙7に印刷され、各パーツPT1〜PT
5の輪郭線RLにそってカッティングされた後、各パー
ツPT1〜PT5をシール紙7から剥離した状態を示し
ている。
【0175】また図16(A)に示す出力モード設定処
理のステップA5において、カッティングキーのみが操
作され、型紙画像KGの印刷を行わずに、カッティング
だけを行う指示が入力された場合は、型紙画像KGから
抽出された輪郭線RLがカッティングされる。図21
は、ワンピースの型紙画像KGから抽出された輪郭線R
Lにそってシール紙7がカッティングされた後、各パー
ツPT1〜PT5をシール紙7から剥離した状態を示し
ている。
【0176】図20、図21に示す型紙の各パーツPT
1〜PT5を拡大率にしたがって複写し、実物大の型紙
の各パーツを表布裁合図TGに表されるように裁断する
布に貼付し、表布裁合図TGに示す縫いしろをとって布
を裁断して、縫い方順序データNJに従って、各パーツ
を縫いあわせることにより、図22に示すような、所望
の服種、デザイン、被撮影者100の体形に適合したサ
イズのワンピースWPが完成する。
【0177】以上説明したように、第1の実施の形態に
おいて、プリントシール端末装置1は、図10に示す体
形の自動採寸処理を実行する。すなわち、被撮影者10
0をCCDカメラ22によって撮影するとCPU30
は、その撮影した被撮影者100の全身画像100zの
輪郭を抽出する。また、発光素子43aから発光される
赤外線光の発信時点からそれと対となる受光素子43b
がその反射光を受信する時点までの反射時間tを計測
し、この計測された反射時間tと、前記抽出した輪郭上
に予め定められた座標位置であるランドマークポイント
に基づいて、被撮影者100の各部位の丈寸法や回り寸
法を算出する。
【0178】そして、プリントシール端末装置1は、図
11に示す服装設定処理を実行する。即ち、服種、デザ
イン、絵柄、色等を指定するための服種選択画面39a
やデザイン選択画面39b、絵柄、色選択画面39cを
表示し、各選択画面において、服装の服種、デザイン、
絵柄、色が指定され、またデータ入力画面39eにおい
て日付やメモなどが入力されると、指定された服種デー
タF、デザインデータD、絵柄データE、色データC、
入力データDTを服装データとして服装データRAM3
3fに格納する。
【0179】さらにプリントシール端末装置1は、図1
2に示す表示・修正処理を実行する。すなわち、体形の
自動採寸処理において求められた被撮影者100の各部
位の丈寸法と回り寸法に最も近いサイズを、服基準寸法
ROM32cから検索して決定し、決定されたサイズ及
び服装設定処理において設定されている服装データ(服
種、デザイン、絵柄、色)に対応する服装画像FGを画
像ROM32bから読み出して、被撮影者100の全身
画像100zと合成した合成画像GGを生成し、当該合
成画像GGを表示部39に表示する。
【0180】また、合成画像GGが表示部39に表示さ
れた状態で、服種、デザイン、絵柄、色の変更や、縦
(丈寸法)、横(回り寸法)の各寸法を伸長などの修正
を行うことができ、CPU30は、これらの服装データ
の修正が行われると、修正後の服装画像FGを被撮影者
100の画像に合成した合成画像GGを生成して、表示
部39に表示し、キー入力部31のOKキーの操作によ
って、その修正内容をRAMの服装データRAM33f
や画像データRAM33bに登録する。
【0181】更に、プリントシール端末装置1は、図1
6(A)に示す出力モード設定処理を実行して、設定さ
れた服装の合成画像GGの印刷を行う服装出力モード、
あるいは設定された服装に対応する型紙を印刷またはカ
ッティングする型紙出力モードのいずれかが選択される
と、選択されたモードに応じた印刷処理や印刷及びカッ
ティング処理を実行する。
【0182】服装出力モードでは、自動採寸された体形
データ、設定された服装データに基づいて、被撮影者1
00の体形に適合した服装画像FGを被撮影者100の
全身画像100zに合成した合成画像GGをシール紙7
に印刷する。型紙出力モードでは、自動採寸された体形
データ、設定された服装データに基づいて、被撮影者1
00の体形に適合した服装の型紙画像KGやその表布裁
合図TG等をシール紙7に印刷、あるいは印刷及びカッ
ティングする。
【0183】前記合成画像GGや前記型紙画像KG等
は、A4、B5といった、プリントシール端末装置10
0にて印刷、カッティング可能な用紙サイズのシール紙
7に対して適当な大きさに縮小して印刷されており、実
物大に複写する際の拡大率を同時に印刷する。
【0184】したがって、被撮影者100の体形データ
が自動的に計測されて、それに適合した様々な服種、デ
ザイン、絵柄、色等に対応した服装画像や合成画像が表
示、印刷されるので、被撮影者100は、簡単かつ迅速
にその服装を着用した自己の姿を合成画像GGで確認す
ることが可能となり、実際に服装を着替えることなく、
その服装を試着したように楽しむことができる。また、
体形データの採寸は、他人の手を借りずにできるので、
気軽に利用することができるようになる。
【0185】また、被撮影者100の体形データが自動
的に計測されて、それに適合した様々な服種、デザイ
ン、絵柄、色等に対応した型紙画像KGや表布裁合図T
Gが表示、印刷されるので、被撮影者100は、自己の
体形に適合した服装の型紙についても、迅速かつ簡単に
得ることができる。さらに、前記合成画像GG、前記型
紙画像KGは、その印刷の際に実物大に拡大するための
拡大率とともに印刷されるので、複写機を用いて複写す
る際に、簡単に実物大の型紙や服装画像を得ることが可
能となる。
【0186】なお、本実施の形態では、体形の自動採寸
処理において、各部位の採寸に関しては、撮影された被
撮影者100の画像から抽出された輪郭データのランド
マークポイントに配置された発光・受光素子43によっ
て検出する光の反射時間tの計測を利用して採寸する例
を示したが、これに限ることなく、プリントシール端末
装置1の撮影空間1Aの各側壁面1Ga,1Gb,1G
cにそれぞれCCDカメラ22を設置し、被撮影者10
0を正面から以外にも、後方、側方から撮影することに
より、被撮影者100のランドマークポイントの3次元
座標を算出して、各部位の丈寸法、回り寸法を求めるよ
うにしてもよい。
【0187】また、図16(A)において服装出力モー
ドに設定された際、服装画像FGと全身画像100zと
の合成画像GGを印刷することとして説明したが、これ
に限ることなく、服装画像FGのみを印刷するようにし
てもよい。さらに、服装出力モードでは、印刷を行う場
合を例示したが、印刷された画像について、さらにカッ
ティング処理を行うようにしてもよい。すなわち、この
服装画像FGや合成画像GGのカッティング処理につい
ては、図18に示す型紙カッティング処理と同様に、C
PU30は、カッティングする画像(服装画像FGまた
は合成画像GG)の輪郭を抽出し、カッター41を下動
させてシール紙7に当接させ、この状態で抽出した輪郭
データに従ってプラテンローラ12、キャリッジ2をそ
れぞれ所定の方向に移動して、服装画像FGや合成画像
GGの形状にカッティングすることとしてもよい。この
場合は、服装を着用したような状態の画像を、その形状
でシールとして出力することができる。
【0188】また、本実施の形態に示す構成の細部は適
宜変更可能であり、例えば、印刷機構を例えばインクジ
ェット式の印刷機構としてもよい。
【0189】[第2の実施の形態]次に、図23〜図2
8を参照して、本発明のプリントシール端末装置1の第
2の実施の形態を説明する。この第2の実施の形態にお
いて、プリントシール端末装置1は、CCDカメラ22
によって撮影された被撮影者100の画像を被印刷部材
(例えば、フェルト52)に印刷し、また前記画像の顔
部分に対応する位置に開口部52aを有する結合部材
(例えば、フェルト52)を作成し、前記被印刷部材
(画像部分フェルト52g)と前記結合部材(服装表面
フェルト52o、服装裏面フェルト52u)とを重ね合
わせて、接合機構1Lによって、接着により接合、ある
いは裁縫により接合して、合成画像GGを作成する。
【0190】図23は、合成画像作成処理において使用
される被印刷部材(以下、フェルト52と呼ぶ。)に対
する画像の転写印刷の様子を模式的に示す図であり、図
24は、各部材を裁縫によって接合する際に使用される
接合機構1Lのミシン装置46を示す図であり、図25
は合成画像作成処理の流れを示すフローチャートであ
り、図26は、合成画像作成処理の各段階における表示
部39の表示例を示す図であり、図27は、合成画像作
成処理における画像の印刷、各部材のカッティング、及
び各部材の接合の様子を示す図であり、図28は裁縫処
理の流れを示すフローチャートである。
【0191】なお、本第2の実施の形態におけるプリン
トシール端末装置1の各部の構成のうち、図1〜図7に
示す第1の実施の形態におけるプリントシール端末装置
1の構成と同一の各部は同一の符号で表し、その各部の
説明を省略する。
【0192】また、第2の実施の形態にあっては、上述
の図9に示すモード処理において、キー入力部31のモ
ードキー操作により合成画像作成処理(図9のステップ
S6)が指定されており、CPU30は合成画像作成処
理の制御プログラムをROM32から読み出し、この読
み出した制御プログラムにしたがって、後述する合成画
像作成処理(図25参照)を実行する。
【0193】この合成画像作成処理を開始する際は、プ
リントシール端末装置1の撮影空間1Aの適切な立ち位
置1Jに立っている被撮影者100の全身画像100z
がCCDカメラ22によって撮影されて、その画像デー
タが画像データRAM33bに格納された状態となって
いる。
【0194】また、第1の実施の形態において、被印刷
媒体には図3に示すシール紙7を用いたが、本第2の実
施の形態では、被印刷媒体には被転写紙51及びフェル
ト52を利用する。また、本第2の実施の形態ではカセ
ット6に搭載するインクリボンには、後述する転写用イ
ンクリボン50を利用する。つまり、後述する合成画像
作成処理を開始する際は、カセット6には転写用インク
リボン50が搭載され、プラテンローラ12には、被転
写紙51が搭載されている。転写用インクリボン50
は、ベースフィルム50a、転写インク層50bによっ
て構成され、サーマルヘッド10の発熱によって転写イ
ンク層50bが溶解されて、被転写紙51に画像が印刷
されるものである。
【0195】図23を参照して、第2の実施の形態にお
ける印刷機構及び実行される転写印刷処理を説明する。
第2の実施の形態における印刷機構は、図2に示すキャ
リッジ2、プラテンローラ12の他、被転写紙51から
フェルト52への転写印刷を行う際に使用する加熱アイ
ロン47、フェルト52を加熱アイロン47の位置に搬
送する搬送手段等を備えている。加熱アイロン47は、
例えば、被転写紙51に圧接した状態で回転可能な筒状
を呈しており、顔画像部分100fの転写印刷された被
転写紙51をさらにプラテンローラ12の回動によって
送出した位置に設置される。
【0196】顔画像部分100fをフェルト52に転写
印刷する際は、まず被転写紙51へ顔画像部分100f
を印刷したのち、その転写された顔画像部分100fを
フェルト52に転写する。被転写紙51へ顔画像部分1
00fを印刷する際は、図23(A)に示すように、プ
ラテンローラ12に搭載された被転写紙51に、転写用
インクリボン50の転写インク層50b側の面を対向さ
せ、ヘッド押圧機構11の駆動によってサーマルヘッド
10を被転写紙51に当接させた際にサーマルヘッド1
0の発熱によって転写用インクリボン50の転写インク
層50bを溶かして、顔画像部分100fを被転写紙5
1に転写印刷する。
【0197】図23(B)は顔画像部分100fの転写
インク層50bが被転写紙51に転写された状態におけ
る被転写紙51及びインクリボン50の側断面図であ
る。プラテンローラ12とキャリッジ2の協動によって
被印刷データである顔画像部分100fは、被印刷デー
タの各行毎に転写印刷される。全行の被印刷データの転
写印刷が終了すると、CPU30は更にプラテンローラ
12を回動させ、被転写紙51を加熱アイロン47の位
置へ送出する。加熱アイロン47の位置には、被転写紙
51の被転写面側にフェルト52が搬送手段によって搬
送されている。
【0198】次に被転写紙51からフェルト52への顔
画像部分100fの転写印刷を行う。図23(C)に示
すように、加熱アイロン47の位置には、フェルト52
が搬送されており、このフェルト52と加熱アイロン4
7との間に前記被転写紙51が送出されてくる。被転写
紙51のフェルト52側に対向する面には転写インク層
50bが転写印刷された面が向けられており、その逆方
の面に加熱アイロン47が配置されている。
【0199】この状態で、加熱アイロン47が上動され
て被転写紙51とフェルト52とを圧接させ、さらにそ
の位置で加熱アイロン47が回転されて、回転時に接す
る被転写紙51の転写インク層50bを加熱して溶解
し、フェルト52に被転写紙51上の顔画像部分100
fを転写印刷する。図23(D)は、顔画像部分100
fが転写印刷されたフェルト52の側断面図である。図
23(D)に示すように、フェルト52に対して転写印
刷が終了すると、加熱アイロン47は元の位置に戻さ
れ、被転写紙51は排出され、顔画像部分100fが転
写印刷されたフェルト52はプラテンローラ12の逆方
向の回動によって、切断位置まで戻される。
【0200】第2の実施の形態の接合機構1Lは、各部
材を重ね合わせるための重ね合わせ機構(図示略)、ミ
シン装置46(図28参照)または接着剤の塗布手段に
よって構成される。フェルト52のカッティングの後、
フェルト52から分離された画像部分フェルト52g、
服装表面フェルト52o、服装裏面フェルト52uの各
部材は、切断機構からフェルト保持搬送手段によって、
重ね合わせ機構の所定位置に移動される。
【0201】重ね合わせ機構は、服装裏面フェルト52
uを支持台上に置くアームと服装表面フェルト52oを
前記服装裏面フェルト52u上に置くアームとを備え、
所定位置に移動された各部材(服装表面フェルト52
o、服装裏面フェルト52u、画像部分フェルト52
g)を前記アームを用いて重ね合わせる。重ね合わされ
た各部材は、ミシン装置46を用いた裁縫を行う場合
は、ミシン位置46へ搬送手段を用いてさらに搬送され
る。
【0202】ミシン装置46について図24を参照して
説明する。ミシン装置46は、従来のミシン装置と同様
の構成であり、縫製される各部材(服装表面フェルト5
2o、服装裏面フェルト52u、画像部分フェルト52
g)を支持するX−Yテーブル46cをX−Y方向に駆
動する布送り機構46b、X−Yテーブル46c内の1
点で昇降運動して釜との協動により縫い目を形成する針
部46a、縫製終了時に上糸下糸を自動的に切断する糸
切断装置等を備えており、各部の駆動はCPU30によ
って制御される。
【0203】重ね合わせ機構によって重ね合わされた、
服装表面フェルト52o、服装裏面フェルト52u、及
び画像部分フェルト52gが、搬送手段によって、ミシ
ン装置46のX−Yテーブル46c設置されると、ミシ
ン装置46は、後述する裁縫処理(図24参照)におい
て生成される裁縫データにしたがって、当該X−Yテー
ブル46cをX−Y方向に駆動し、それに伴って針部4
6aの上下動によって、縫い取り線NLを縫製する。
【0204】接着剤の塗布手段は接着剤を持っており、
重ね合わせ機構を用いた各部材の重ね合わせの直前に、
各部材の合わせ面に接着剤を供給、塗布する。
【0205】次に、第2の実施の形態におけるプリント
シール端末装置1によって実行される合成画像作成処理
について図25〜図28を参照して説明する。まず、図
25に示す合成画像作成処理において、CPU30は、
まず画像データRAM33bから被撮影者100の全身
画像100zを読み出して、表示部39に表示する(ス
テップS401)。そして、その画像データから顔画像
部分100fを選択して抽出し、抽出された顔画像部分
100fの画像データを顔画像データRAM33lに格
納する(ステップS402;図26(A)参照)。図2
6(A)は、表示部39に表示されている被撮影者10
0の全身画像100zを示す図である。この全身画像1
00zのうち図中破線で示す顔画像部分100fが抽出
され、顔画像データとして顔画像データRAM33lに
記憶される。
【0206】次に、CPU30は、画像ROM32bの
動物の服装メモリエリアに格納されている動物の服装に
関する動物服装画像DFGを読み出し、表示部39に表
示する。図26(B)は、パンダの動物服装画像DFG
1が表示されている服装選択画面であり、図26(C)
はたぬきの動物服装画像DFG2が表示されている服装
選択画面である。服装選択画面には、「パンダの服装」
F1、「たぬきの服装」F2のように選択可能な動物の
服装の種類F1,F2が表示され、さらに表示された動
物の服装の種類F1,F2を選択するためのポインタP
が表示される。キー入力部31によってポインタPの位
置が切り替えられると、ポインタPによって指定される
服装Fに対応する動物服装画像DFGも切り替えられて
表示される。
【0207】服装選択画面において、被撮影者100の
顔画像部分100fと合成したい服装(服種、デザイ
ン)の種類F1またはF2のいずれかにポインタPが移
動され、服装が選択された状態で、キー入力部31のO
KキーがONにされると(ステップS404)、CPU
30は、選択された服種データやデザインデータに対応
する番号(No.)を服装データとして、服装データR
AM33fに格納する(ステップS405)。
【0208】その後、キー入力部31の印刷キーがON
にされると(ステップS406)、CPU30は、顔画
像データRAM33lに格納された顔画像部分100f
の画像データを読み出す(ステップS407)。CPU
30は、読み出された顔画像部分100fの画像データ
を被印刷データとして、印刷機構のプラテンローラ12
に搭載された被転写紙51に対して転写用インクリボン
50を用いて、被転写紙51へ顔画像部分100fの印
刷を行う(ステップS408)。
【0209】ステップS408の被転写紙51への転写
印刷を行う際は、CPU30は、サーマルヘッド10の
駆動、プラテンローラ12の駆動、及びキャリッジ2の
駆動を制御して、被転写紙51へ顔画像部分100fの
印刷を開始する。すなわち、サーマルヘッド10を発熱
させ、ヘッド押圧機構11によってサーマルヘッド12
をベースフィルム50aに当接させ、発熱によって転写
インク層50bを溶かして、顔画像部分100fを被転
写紙51に転写印刷する(図23(A)、(B)参
照)。全行の被印刷データの転写印刷が終了すると、C
PU30は更にプラテンローラ12を回動させ、被転写
紙51を加熱アイロン47の位置へ送出する。加熱アイ
ロン47の位置には、被転写紙51の被転写面側にフェ
ルト52が用意されている(図27(A)参照)。
【0210】次にCPU30は、加熱アイロン47を駆
動制御して被転写紙51からフェルト52への顔画像部
分100fの転写印刷処理を行う(ステップS40
9)。
【0211】加熱アイロン47の位置には、フェルト5
2が搬送されており、このフェルト52と加熱アイロン
47との間に前記被転写紙51が送出されてくる。被転
写紙51のフェルト52側に対向する面には転写インク
層50bが転写された面を向け、その逆方の面に加熱ア
イロン47が配置されている。
【0212】この状態で、CPU30は、加熱アイロン
47を駆動制御して、被転写紙51からフェルト52へ
の顔画像部分100fの転写印刷を開始する。すなわち
CPU30は、加熱アイロン47を被転写紙51に当接
させる位置まで上動させ、回転時に当接した被転写紙5
1の転写インク層50bを加熱して溶解し、被転写紙5
1をフェルト52に圧接させて、顔画像部分100fを
転写印刷する(図23(C)、(D)参照)。1行の転
写印刷が終了すると、さらに次行の転写印刷を行って全
行の転写印刷を行う。転写印刷処理が終了すると、図2
7(B)に示すようにフェルト52に顔画像部分100
fが印刷された状態となる。
【0213】その後、CPU30は加熱アイロン47を
元の位置に戻し、また、被転写紙51を排出し、顔画像
部分100fが転写印刷されたフェルト52をプラテン
ローラ12に搭載した状態で、プラテンローラ12を逆
方向に回動させる。フェルト52がステップS408、
ステップS409の転写印刷処理を開始する前の位置、
すなわち切断位置まで戻されると、キャリッジ2に搭載
されたカッター41がフェルト52に当接させた位置
(ダウン位置)まで下動されて、フェルト52に転写印
刷された顔画像部分100fの周囲の切り取り線CLに
そって、フェルト52がカッティングされる(ステップ
S410;図27(C)参照)。
【0214】図27(C)に示すように、顔画像部分1
00fが印刷されたフェルト52はカッティングによっ
て切り取り線CLが形成される。この切り取り線CLに
沿って分離される画像の印刷された部分を画像部分フェ
ルト52gと呼ぶ。画像部分フェルト52gが作成され
ると、この画像部分フェルト52gはフェルト52から
分離されて所定の位置まで搬送される。
【0215】この状態で、キー入力部31のカッティン
グキーが操作されると(ステップS411)、CPU3
0は、ステップS403〜ステップS405の服装選択
操作によって選択された服装の服装データを服装データ
RAM33fから読み出し、この服装データ(服種N
o.,デザインNo,)に対応する動物服装画像DFG
を画像ROM32bから読み出して、更にそれに対応す
るカッティングデータを動物服装カッティングデータR
OM32eから読み出し、このカッティングデータにし
たがって、動物服装画像DFGのカッティング処理を開
始する(ステップS412)。以下、図27(D)〜
(F)を参照して、服装表面フェルト52oのカッティ
ング工程、図27(G)〜(I)を参照して、服装裏面
フェルト52uのカッティング工程を説明する。
【0216】動物服装画像の服装表面フェルト52oの
カッティングデータは、顔画像部分100fに対応した
部分に開口部52aができるようにフェルト52を切り
取るための切り取り線CLなどのデータとカッター41
の上下動タイミングが記憶されている。また、プラテン
ローラ12には、図27(D)に示すようなフェルト5
2の未使用部分が搬送手段によって搬送されて搭載され
た状態となっている。CPU30は、カッター41、キ
ャリッジ2、及びプラテンローラ12を駆動して、前記
表面のカッティングデータにしたがったカッティングを
開始する。図27(E)に示す切り取り線CL1と切り
取り線CL2とのカッティングが終了すると、顔画像部
分100fに開口部52aを設けた服装表面フェルト5
2oが完成する。完成された動物の形状の服装表面フェ
ルト52oは、フェルト52から分離され、所定の位置
に待避される。なお、カッティングされた動物の服装表
面フェルト52oの腹部52bに、動物の絵柄等を前述
した転写印刷によって印刷しておいてもよい。
【0217】動物服装画像の服装裏面フェルト52uの
カッティングデータは、服装表面フェルト52oの切り
取り線CL1に対応する切り取り線CL1を切り取るた
めのデータが記憶されている。また、プラテンローラ1
2には、図27(G)に示すようなフェルト52の未使
用部分が搬送手段によって搬送されて搭載された状態と
なっている。CPU30は、カッター41、キャリッジ
2、及びプラテンローラ12を駆動して、前記服装裏面
フェルト52uのカッティングデータにしたがったカッ
ティングを開始する。図27(H)に示す切り取り線C
L1のカッティングが終了すると、服装裏面フェルト5
2uが完成する。完成された動物の形状の服装裏面フェ
ルト52uは、フェルト52から分離され、所定の位置
に待避される。
【0218】以上示したようなカッティング処理(ステ
ップS410、ステップS412)が終了すると、CP
U30は顔画像部分100fの印刷されたフェルトであ
る画像部分フェルト52gと服装表面フェルト52oと
服装裏面フェルト52uとの各部材を重ね合わせて、接
合する(ステップS413)。この接合処理を図24、
図27(J)、(K)及び図28を参照して説明する。
接合処理は、接着剤による接合処理と裁縫による接合処
理のいずれかを行う。
【0219】接着剤による接合処理においては、所定の
位置に置かれた各部材の接合面に対して、塗布手段によ
って接着剤が塗布され、その後、重ね合わせ機構によっ
て、カッティングされた服装表面フェルト52oと画像
部分フェルト52gと服装裏面フェルト52uとが重ね
合わされて、各部材が接合される。図27(J)は、接
着によって各部材が接合された状態を示す図である。こ
の図27(J)に示すように、顔画像部分100fが服
装表面フェルト52oに設けられた開口部52aから露
出して、動物の服装と被撮影者の顔画像とが合成された
状態となる。
【0220】裁縫による接合処理においては、図27
(K)に示すように、重ね合わせ機構によって、カッテ
ィングされた服装表面フェルト52oと服装裏面フェル
ト52uとの間に画像部分フェルト52gを挿入し、ミ
シン装置46によって、各部材を所定の縫い取り位置N
Lで縫製して接合する。
【0221】図28は、裁縫による接合処理の流れを示
すフローチャートである。前記転写印刷処理において、
まず、CPU30は、接合機構1Lに設けられているフ
ェルト保持搬送手段を駆動制御し、所定の位置に待避さ
れている各部材を所定の順番で、ミシン装置46の布送
り機構46bに設けられているX−Yテーブル46c上
に移動する。X−Yテーブル46cに移動され重ね合わ
される順番は、例えば、上述の画像部分フェルト52
g、服装表面フェルト52o、及び服装裏面フェルト5
2uの3つの部材からなる場合は、服装裏面フェルト5
2u、画像部分フェルト52g、服装表面フェルト52
oという順番である(ステップS501)。
【0222】X−Yテーブル46cに各部材が重ね合わ
されてセットされると、CPU30は、合成画像作成処
理において設定された服種、デザイン等の服装データ
(図25のステップS403〜ステップS405)を服
装データRAM33fから読み出し、読み出した服装デ
ータに対応する裁縫データを生成する。
【0223】裁縫データを生成する際、CPU30は、
読み出した服装データに対応する動物服装画像DFGを
画像ROM32bから読み出す。そして読み出された動
物服装画像DFGの輪郭を抽出し、この輪郭から所定長
内方(例えば、2ミリメートル)の位置の縫い取り線デ
ータを生成する。この縫い取り線データにしたがった、
ミシン装置46の布送り機構46bのX方向移動量、及
びY方向移動量を算出してX−Yテーブル46cの移動
量データを生成するとともに、X方向移動量、及びY方
向移動量に応じた針部46aの上下動あるいは左右針振
動作のタイミングデータを生成して、上記移動量データ
及びタイミングデータを裁縫データとする。生成された
裁縫データは裁縫データRAM33mに記憶される(ス
テップS502)。
【0224】その後、CPU30は前記裁縫データに従
って裁縫処理を行う。すなわち、ミシン装置46の針部
46a及び布送り機構46bを駆動制御して、裁縫デー
タに従った針部46bの上下動または左右針振動作を制
御し、さらに、布送り機構46bの制御してX−Yテー
ブル46cを裁縫データにしたがったてX方向あるいは
Y方向に移動させ、上糸及び下糸を絡ませて、縫い取り
線NL上を縫製する。
【0225】裁縫データに従って各部材の縫い取り線N
L上の縫製が終了すると、裁縫処理を終了し、糸切断装
置によって上糸及び下糸を切断して、接合された各部材
を本体1Bに設けられている取り出し孔1Cへ排出す
る。図27(K)は、裁縫によって各部材が接合された
状態を示す図である。この図27(K)に示すように、
顔画像部分100fが服装表面フェルト52oに設けら
れた開口部52aから露出して、動物の服装と顔画像と
が合成された状態となる。
【0226】以上説明したように、本発明に係るプリン
トシール端末装置1の第2の実施の形態において、CP
U30は図25に示す合成画像作成処理を実行して、C
CDカメラ22によって撮影された被撮影者100の全
身画像100zから顔画像部分100fを抽出し画像デ
ータRAM33bに記憶する。また合成する服装の服
種、デザイン等の服装データが指定されると、この服装
データを服装データRAM33fに格納する。CPU3
0は、前記顔画像部分100fの画像データを読み出し
て、被印刷部材であるフェルト52上に顔画像部分10
0fの画像を印刷する転写印刷処理を実行する。転写印
刷処理においてCPU30は、転写インクリボン50を
搭載したキャリッジ2、プラテンローラ12、サーマル
ヘッド10を駆動制御して、プラテンローラ12に搭載
された被転写紙51に前記顔画像部分100fを転写し
た後、さらに加熱アイロン47を駆動制御して被転写紙
51に転写印刷された顔画像部分100fをフェルト5
2に転写印刷する。また、CPU30は、顔画像部分1
00fが転写印刷されたフェルト52の顔画像部分10
0fの周囲をカッティングして顔画像部分100fの印
刷された部材を分離し、画像部分フェルト52gを作成
する。
【0227】そしてCPU30は服装データを読み出し
て、この服装データにしたがった服装画像(動物服装画
像DFG)を画像ROM32bから読み出して、この服
装画像に対応する切り取り線CLでフェルト52を切断
する。この際、前記顔画像部分100fに対応する領域
に開口部52aを形成するように切断し、前記顔画像部
分100fの印刷された部材に対する結合部材とする服
装表面フェルト52oを作成する。このように作成され
た各部材を重ね合わせた状態で、両部材同士を接着剤に
よって、またはミシン装置46を用いて裁縫によって接
合し、服装の形状の部材(服装表面フェルト52o、服
装裏面フェルト52u)と顔画像部分100fが印刷さ
れた部材(画像部分フェルト52g)とが接合された合
成画像を作成する。
【0228】したがって、被撮影者100は自己の画像
部分を様々な服装などをかたどった部材に当てはめた立
体的な合成画像を簡単かつ迅速に得ることができる。ま
た、服装などをかたどった部材に実際の服装に近い材質
の布等を使用すれば、その合成画像は、より立体的かつ
現実的なイメージとして把握できる。また服装をかたど
った部材と顔等の画像部分を印刷した部材とが、接着、
または裁縫によって接合されるので、被撮影者100の
撮影画像を利用した個性的なマスコット等を簡単に作成
することができる。
【0229】なお、本実施の形態の形態では、転写印刷
される画像の部分は顔であり、設定される服装は動物服
装画像DFGとしたが、これらは一例に過ぎず、画像部
分を顔以外の被撮影者100の画像から抽出される他の
画像部分に変更したり、設定される服装を日常着、正
装、和服、宇宙服、古代の服、民族衣装等に変更しても
よい。また、転写印刷される各部材に用いられる素材に
はフェルト素材を例示したが、画像の転写印刷やカッテ
ィングが可能な範囲であれば、その素材は適宜変更可能
である。
【0230】また、本実施の形態では、動物服装データ
に従った裁縫データをCPU30によって生成すること
としたが、これに限ることなく、例えば、画像ROM3
2bに記憶されている服装画像FGや動物服装画像DF
Gに対応する裁縫データを予め記憶している裁縫データ
ROMを設け、服装画像や動物服装画像に応じた裁縫デ
ータを当該裁縫データROMから読み出して、縫製する
こととしてもよい。また、縫製する縫い取り線NLのス
テッチパターンも、本実施の形態に図示したもの以外の
ステッチパターンに変更してもよい。
【0231】更に本実施の形態に示す印刷機構、接合機
構等の構成は一例であり、例えば、転写印刷を行う際に
サーマルヘッドによる転写印刷に代えて、インクジェッ
トによる印刷としてもよい。また、ミシン装置46、搬
送手段、フェルト保持搬送手段、塗布手段、加熱アイロ
ン47の形状、構造等の、この実施の形態に示した細部
についても、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可
能である。
【0232】[第3の実施の形態]次に、図29を参照
して、本発明のプリントシール端末装置1の第3の実施
の形態を説明する。上述の第1の実施の形態では、体形
データの自動採寸による服装や型紙の印刷、カッティン
グを説明したが、本第3の実施の形態では、キー入力部
31を介して操作者によって入力された体形データに基
づく服装及び型紙の印刷、カッティングを行うものであ
る。
【0233】第3の実施の形態にあっては、上述の図9
に示すモード処理において、キー入力部31のモードキ
ー操作により体形の手入力採寸/印刷・カッティング処
理(図9のステップS7)が指定されており、CPU3
0は体形の手入力採寸/印刷・カッティング処理の制御
プログラムをROM32から読み出し、この読み出した
制御プログラムにしたがって、後述する体形の手入力採
寸/印刷・カッティング処理(図29参照)を実行す
る。
【0234】なお、本第3の実施の形態におけるプリン
トシール端末装置1の各部の構成は、図1〜図7に示す
第1の実施の形態におけるプリントシール端末装置1の
構成と同様であるので、同一の各部は同一の符号で表
し、その各部の説明を省略する。
【0235】図29は、体形の手入力採寸/印刷・カッ
ティング処理を示すフローチャートである。プリントシ
ール端末装置1のキー入力部31の数値入力キー等を介
して、操作者によって体形データが入力されると(ステ
ップS601)、CPU30は、入力された体形データ
を体形データRAM33nに格納する(ステップS60
2)。ここで入力される体形データは、身長、背丈、ヒ
ップ丈、股上、股下、袖下等の各部位の丈寸法データ
と、バスト、ウエスト、ヒップ、腕回り、手首回り、手
のひら回り、頭回り、首回り等の各部位の回り寸法デー
タとを含む。
【0236】体形データの入力及び記憶が終了すると、
CPU30は、体形データRAM33nに記憶された各
部位の丈寸法データ及び回り寸法データを、服基準寸法
ROM32cに格納されている各寸法データとを照合し
(ステップS603)、その照合の結果、入力された体
形データに一番近いサイズ(S、M、L)を決定する。
また、決定されたサイズデータを服装データRAM33
fに格納する。
【0237】さらに、CPU30は前記決定されたサイ
ズに対応する服装画像FGと型紙画像KGとを画像RO
M32bから読み出して、画像データRAM33bに格
納する(ステップS604)。この際、予め服種やデザ
イン、絵柄、色などの服装データが、上述の図11及び
図14に示す服装設定処理において設定されていてもよ
い。
【0238】CPU30は、読み出した服装画像FG及
び型紙画像KGを表示部39に表示する(ステップS6
05)。さらにCPU30は、表示されている服装に対
する修正有無確認表示画面(図15(A),(B)の3
9f参照)を表示部39に表示させる(ステップS60
6)。
【0239】その後、服種、デザイン、絵柄、色、等に
対して設定されている服装データの修正を行うための各
選択スイッチがONにされると、その押下されたスイッ
チによって服装データの修正を行う(ステップS60
7)。服装データの修正処理は、第1の実施の形態にお
いて詳述した図12に示す表示・修正処理のステップS
303〜ステップS313と同様であるので、その詳細
な説明を省略する。服装の修正処理が終了すると、修正
された内容を服装データRAM33fに更新記憶すると
ともに、修正後の服装及びその型紙の画像データを画像
データRAM33bに格納する。
【0240】CPU30は、服装及びその型紙につい
て、印刷またはカッティングのいずれを行うかを指定す
るための要否確認表示を表示部39に表示する(ステッ
プS608)。ここで、キー入力部31を介して印刷キ
ーが押下された場合は、図16(B)に示す服装印刷処
理及び図17に示す型紙印刷処理を実行し、カッティン
グキーが押下された場合は、図18に示す型紙カッティ
ング処理や印刷された服装画像の周囲をカッティングす
る処理を実行し、印刷キーとカッティングキーとが同時
に操作された場合は印刷とカッティングとを実行する
(ステップS609)。
【0241】以上説明したように、第3の実施の形態で
は、キー入力部31を介して体形データが入力される
と、CPU30は体形データに適合するサイズデータを
決定し、さらにサイズデータに対応する服装及びその型
紙の各画像を画像ROM32bから読み出して表示部3
9に表示する。また、印刷キーまたはカッティングキー
のいずれかの操作によって、前記服装やその型紙をシー
ル紙7に印刷し、服装や型紙の形状にカッティングす
る。
【0242】したがって、操作者によって丈寸法や回り
寸法などの体形データを入力して、その体形データに適
合した服装やその型紙を表示し、印刷し、またはカッテ
ィングができるので、入力される体形データが操作者以
外の人の体形データである場合にも、その体形データに
適合した服装の画像やその型紙を迅速に得ることがで
き、服装の作成において非常に便利である。
【0243】なお、本実施の形態では、服装及び型紙を
いずれも表示し、印刷、カッティングする例を示した
が、服装のみについて表示、印刷、カッティングしても
よく、また型紙のみについて表示、印刷、カッティング
するようにしてもよい。
【0244】[第4の実施の形態]次に、図30を参照
して、本発明のプリントシール端末装置1の第4の実施
の形態を説明する。第4の実施の形態では、プリントシ
ール端末装置1が基地局50、公衆回線網51、インタ
ーネット52等を介して他のプリントシール端末装置1
や洋服店、和服店、仕立て屋または服装センターに設置
されたコンピュータなどの処理装置200とネットワー
ク接続されている(図4参照)。
【0245】第4の実施の形態にあっては、プリントシ
ール端末装置1は、上述の図9に示すモード処理におい
て、キー入力部31のモードキー操作により通信処理
(図9のステップS8)が指定されており、CPU30
は通信処理の制御プログラムをROM32から読み出
し、この読み出した制御プログラムにしたがって、後述
する通信処理(図30参照)を実行する。
【0246】なお、本第4の実施の形態におけるプリン
トシール端末装置1の各部の構成は、図1〜図7に示す
第1の実施の形態におけるプリントシール端末装置1の
構成と同様であるので、同一の各部は同一の符号で表
し、その各部の説明を省略する。
【0247】また、プリントシール端末装置1と通信接
続されている各処理装置200は、CPU、記憶装置、
送受信部を備えており、当該記憶装置には、体形データ
(各部位の回り寸法、丈寸法)に基づいて、適合するサ
イズを決定し、サイズに対応する服装データ(服装画像
を指定するためのNo.)や型紙データ(型紙画像を指
定するためのNo.)を生成する処理を実行するための
処理プログラムを記憶している。また、前記記憶装置に
は通信接続されたプリントシール端末装置1と同一の画
像ROM32b(図5参照)を有しており、処理装置2
00において、体形データに適合した服装データ(服
種、デザイン、絵柄、色、サイズなどの各番号(N
o.))や型紙データ(型紙画像KGの番号(N
o.))を指定して送信すれば、プリントシール端末装
置1側で指定した服装データや型紙データに対応する画
像を表示、印刷、切断することができる。処理装置20
0のCPUは、前記処理プログラムにしたがって体形デ
ータに基づく服装データや型紙データを生成し、生成し
た服装データや型紙データを前記送受信部を介してプリ
ントシール端末装置に送信する。
【0248】以下、プリントシール端末装置1において
実行される通信処理を説明する。図30は、通信処理を
説明するためのフローチャートである。通信処理におい
て、まず、プリントシール端末装置1のCPU30は、
自動採寸された体形データ(図10参照)あるいは操作
者により手入力された体形データ(図29参照)を送受
信部45を介して、処理装置200へ送信する。この際
体形データとともに、プリントシール端末装置1のCP
U30のIDコードメモリ30aに記憶されているID
コードが送信される(ステップS701)。
【0249】その後、CPU30は、送受信部45にお
いて、外部の処理装置200等から送信されるデータの
受信を待機する(ステップS702)。そして、外部の
処理装置200において、前記送信した体形データに基
づく服装データまたは型紙データが作成されて、当該服
装データや型紙データがプリントシール端末装置1に対
してIDコードとともに送信される。プリントシール端
末装置1では、前記服装データや型紙データを受信し、
また、それらと同時にIDコードを受信すると(ステッ
プS702;Yes)、受信したIDコードが自装置の
IDコードと一致するか否かを判断する(ステップS7
03)。
【0250】IDコードが自装置のものと一致しない場
合は(ステップS703;No)、そのまま処理を終了
する。IDコードが自装置のものと一致する場合は(ス
テップS703;Yes)、受信した服装データまたは
型紙データをそれぞれRAM33のワークRAM33e
に格納する(ステップS704)。そしてプリントシー
ル端末装置1では、前記服装データに対応する服装画像
FGと型紙データに対応する型紙画像KGを画像ROM
32bから読み出して、表示部39に表示するととも
に、画像データRAM33bに格納する(ステップS7
06)。
【0251】その後、キー入力部31の印刷キーが操作
されて、印刷指示が入力されると、表示されている服装
画像FGや型紙画像KGの印刷処理を行う(図16
(A)の服装印刷処理、図17の型紙印刷処理)。さら
にキー入力部31のカッティングキーが操作されて、カ
ッティング指示が入力されると、表示されている服装の
型紙をカッティングする(図18の型紙カッティング処
理)。
【0252】以上説明したように、第4の実施の形態に
おいて、プリントシール端末装置1は、他のプリントシ
ール端末装置や洋服店、和服店、仕立て屋、服装センタ
ー等に設置された処理装置200とネットワーク接続さ
れており、プリントシール端末装置1において、自動採
寸された体形データまたは手入力により入力された体形
データを自己のIDコードとともに、通信接続された処
理装置200に対して送受信部45を介して送信し、さ
らに処理装置200において前記体形データに基づいて
生成された服装データや型紙データをIDコードととも
に受信すると、そのIDコードが自装置のものと一致す
るか否かを判断し、一致する場合は、服装データや型紙
データをRAM33に保存する。その後、この服装デー
タに対応する服装画像FGや型紙データに対応する型紙
画像KGを画像ROM32bから読み出して表示部39
に表示し、印刷処理またカッティング処理を実行制御す
る。
【0253】したがって、体形データをインターネット
等を介して、処理装置200へ送信すると、その送信先
で受信した体形データに適合した服装及び型紙の各デー
タを作成して、返信するので、各データに対応した服装
及び型紙の表示、印刷または切断が可能となる。また、
体形データを送信、あるいは服装データや型紙データを
受信する際に、自己の端末と他の端末とを識別する識別
データをともに送受信することによって、自己の端末に
対する送信データの識別が可能となり、複数の端末が接
続された場合にも、端末間の識別を容易に実現して、確
実に送信データに対応する服装や型紙を出力することが
できる。
【0254】なお、本第4の実施の形態では、処理装置
200側に備えられる記憶装置には、プリントシール端
末装置1のROM32に記憶されている画像ROM32
bと同一の画像ROM32bを記憶していることとし、
また、送信される体形データに従って生成される服装デ
ータや型紙データは、前記画像ROM32bに記憶され
ている画像に対応するデータであったが、これに限るこ
となく、例えば、和服屋に設置された処理装置200で
は、独自の画像ROMを用いて、送信された体形データ
に基づいて体形データに適合した和服を決定し、その服
装画像FGやその型紙画像KGを前記処理装置の画像R
OMから読み出して、服装画像の画像データ、及び型紙
画像の画像データをプリントシール端末装置1に送信す
るようにしてもよい。
【0255】この場合は、プリントシール端末装置1の
画像ROM32bに記憶されていない服装の画像や型紙
の画像を表示、印刷し、カッティングすることができる
ので、利用できる服装の種類を大幅に増加させることが
可能となるとともに、各プリントシール端末装置1の画
像ROM32bの画像データの更新などに要するコスト
や時間を削減することができる。
【0256】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、撮影され
た被撮影者の画像から被撮影者の体形データが計測さ
れ、この計測された体形データに適合した服装が表示さ
れ、あるいは印刷されるので、被撮影者は、自己の体形
の各部位の寸法を知らなくても、自己の体形に適合した
服装を表示したり印刷させたりすることができるので、
簡単かつ迅速に服装を確認し、シール等として出力する
ことができる。
【0257】請求項2記載の発明によれば、自己の体形
に適合した服装を自己の撮影画像と合成して確認するこ
とができるので、あたかもその服装を試着したような状
態の合成画像を迅速かつ簡単に確認することができると
ともに、様々な服装による合成画像を短時間で確認する
ことができる。
【0258】請求項3記載の発明によれば、撮影された
被撮影者の画像から被撮影者の体形データが計測され、
この計測された体形データに適合した服装の型紙が表示
され、あるいは印刷されるので、被撮影者は、自己の体
形の各部位の寸法を知らなくても、迅速かつ簡単に自己
の体形に適合した服装の型紙を得ることができ、服装の
作成に実用できる。
【0259】請求項4記載の発明によれば、服装の型紙
についての裁ち合わせ図が型紙とともに出力されるの
で、その裁ち合わせ図を参照することにより、実際の布
の裁断等の作業が容易となり、出力される型紙を用いた
服装の作成に大変便利である。
【0260】請求項5記載の発明によれば、縮小印刷さ
れた服装やその型紙の拡大率が印刷されて出力されるの
で、コピー機等によって、その拡大率を参照して簡単に
実物大に複写することができるようになり、実物大の服
装の画像、合成画像、または型紙を容易に取得すること
ができる。
【0261】請求項6記載の発明によれば、被撮影者の
体形を計測する際は、被撮影者の各部位の回り寸法、丈
寸法が計測されるので、体形を詳細に把握でき、各個人
毎の体形によく適合した服装やその型紙を得ることが可
能となる。
【0262】請求項7記載の発明によれば、丈寸法を、
被撮影者の撮影画像を利用して算出することができるの
で、正確な丈寸法を簡単かつ迅速に得ることが可能とな
るとともに、丈寸法を計測する際に、他人の手を借りず
にすむので、当該電子機器を気軽に利用して自己の体形
に適合した服装等を得ることが可能となる。
【0263】請求項8記載の発明によれば、回り寸法は
被撮影者の撮影画像と、周囲から照射される光の反射時
間に基づいて算出されるので、正確な回り寸法を簡単か
つ迅速に得ることが可能となるとともに、回り寸法を計
測する際に、他人の手を借りずにすむので、当該電子機
器を気軽に利用して自己の体形に適合した服装等を得る
ことができる。
【0264】請求項9記載の発明によれば、結合部材の
開口部から、被撮影者の画像部分を露出させた個性的な
合成画像を、簡単かつ迅速に得ることができ、また各部
材を重ね合わせて接合するので合成画像をより立体的な
形状で出力することができる。
【0265】請求項10記載の発明によれば、服装部分
等を備えた結合部材を被撮影者の画像部分に重ね合わせ
て接合するので、被撮影者が服装を着用したような合成
画像を簡単かつ迅速に得ることができる。画像部分には
被撮影者の撮影画像を利用することから、個性的なマス
コット等として提供することができる。
【0266】請求項11記載の発明によれば、入力され
た体形データに対応する服装やその型紙を表示し、その
服装や型紙を印刷し、あるいはその形状に沿って切断す
ることができるので、体形データを知っていれば、他人
の体形に適合した服装等を出力することが可能となり、
自己以外の者の体形に適合した服装の作成等において役
立てることができる。
【0267】請求項12記載の発明によれば、体形デー
タとして各部位の寸法が入力されるので、服装や型紙を
出力するためのサイズを詳細かつ正確に決定することが
でき、体形によく適合した服装やその型紙を提供するこ
とが可能となる。
【0268】請求項13記載の発明によれば、入力され
た体形データをインターネット等を介して、ネットワー
ク接続された処理装置等へ送信すると、送信先で受信し
た体形データに適合した服装及び型紙の各データが作成
されて、返信されるので、送信先から送信されてきた各
データに対応した服装及び型紙の表示、印刷または切断
が可能となる。
【0269】請求項14記載の発明によれば、予め採寸
され手入力によって入力した体形データや自動採寸によ
って得た体形データ等を、送信するための体形データと
して利用することができるので、使用者は送信する体形
データの入力作業が容易となる。
【0270】請求項15記載の発明によれば、体形デー
タを送信し、あるいは服装データや型紙データを受信す
る際に、自己の機器と他の機器とを識別する識別データ
をともに送受信することによって、自己の機器に対する
送信データの識別が可能となり、複数の機器が接続され
た場合にも、機器間の識別を実現可能にし、確実に送信
データに対応する服装や型紙を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるプリントシール端末装置
1を示す外観及び内部の斜視図である。
【図2】図1に示すプリントシール端末装置1内に搭載
される印刷及び切断機構1Eの拡大図である。
【図3】本実施の形態において被印刷媒体として使用す
るシール紙7の断面形状を示す側断面図である。
【図4】プリントシール端末装置1の内部の電子回路1
Fを示すブロック図である。
【図5】画像ROM32bのメモリ構成及び格納される
画像IMG等の例を示す図である。
【図6】服基準寸法ROM32cに格納される寸法デー
タの例を示す図である。
【図7】RAM33のメモリ構成を示す図である。
【図8】発光・受光素子43による座標位置の計測方法
を説明するための模式図である。
【図9】モード処理を示すフローチャートである。
【図10】体形の自動採寸処理を説明するフローチャー
トである。
【図11】服装設定処理を説明するフローチャートであ
る。
【図12】表示・修正処理を説明するフローチャートで
ある。
【図13】図10に示す体形の自動採寸処理において表
示部39に表示される表示画面例を示す図である。
【図14】図11に示す服装設定処理の各段階において
表示部39に表示される表示画面例を示す図である。
【図15】図12に示す表示・修正処理において表示部
39に表示される表示画面例を示す図である。
【図16】(A)は、出力モード設定処理を示すフロー
チャートであり、(B)は、服装印刷処理を示すフロー
チャートである。
【図17】型紙印刷処理を示すフローチャートである。
【図18】型紙カッティング処理を示すフローチャート
である。
【図19】図17の型紙印刷処理における印刷後のシー
ル紙7の一例を示す図である。
【図20】図18に示す型紙カッティング処理において
カッティングされた状態の型紙を示す図である。
【図21】図18に示す型紙カッティング処理において
カッティングされた状態の型紙を示す図である。
【図22】印刷、切断した型紙を用いて布を裁断して完
成したワンピースWPの例を示す図である。
【図23】合成画像作成処理において使用される被印刷
部材(フェルト52)に対する被印刷画像の転写印刷の
処理を模式的に示す図である。
【図24】各部材を裁縫によって接合する際に使用され
る接合機構1Lであるミシン装置46を示す図である。
【図25】合成画像作成の流れを示すフローチャートで
ある。
【図26】合成画像作成処理の各段階における表示部3
9の表示例を示す図である。
【図27】合成画像作成処理における印刷、カッティン
グ、及び各部材の接合の処理を示す図である。
【図28】裁縫処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図29】体形の手入力採寸/印刷・カッティング処理
を示すフローチャートである。
【図30】通信処理を説明するためのフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 プリントシール端末装置 2 キャリッジ 10 サーマルヘッド 11 ヘッド押圧機構 12 プラテンローラ 14 シール紙巻取軸 18 インクリボン巻取軸 19 モータ 22 CCDカメラ 23 画像処理部 30 CPU 31 キー入力部 32 ROM 32a 文字フォントROM 32b 画像ROM 32c 服基準寸法ROM 32d 素子位置テーブル 32e 動物服装カッティングデータROM 33 RAM 33a 文字データRAM 33b 画像データRAM 33c 文字フォントデータRAM 33d 輪郭データRAM 33e ワークRAM 33f 服装データRAM 33g 座標位置データRAM 33h 計測時間データRAM 33i 丈寸法データRAM 33j 回り寸法データRAM 33k 拡大率データRAM 33l 顔画像データRAM 33m 裁縫データRAM 33n 体形データRAM 34 カウンタ 35 サーマルヘッド駆動回路 36 モータ駆動回路 37 駆動回路 39 表示部 39A タブレット部 40 カッター駆動回路 41 カッター 42 スキャナ 43 発光・受光素子 45 送受信部 46 ミシン装置 47 加熱アイロン 100 被撮影者 200 処理装置

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被撮影者を撮影する撮影手段と、 この撮影手段により撮影された被撮影者の体形を計測す
    る計測手段と、 この計測手段により計測された被撮影者の体形に適合し
    た服装を出力する出力手段と、 を備えたことを特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】請求項1記載の電子機器において、更に、 前記撮影手段により撮影された被撮影者上に、前記出力
    手段により出力された服装を重ねた状態で合成して出力
    する合成出力手段を備えたことを特徴とする電子機器。
  3. 【請求項3】被撮影者を撮影する撮影手段と、 この撮影手段により撮影された被撮影者の体形を計測す
    る計測手段と、 この計測手段により計測された被撮影者の体形に適合し
    た服装の型紙を出力する型紙出力手段と、 を備えたことを特徴とする電子機器。
  4. 【請求項4】請求項3記載の電子機器において、更に、 前記出力手段により出力された服装の型紙についての裁
    ち合わせ図を出力する裁合図出力手段を備えたことを特
    徴とする電子機器。
  5. 【請求項5】請求項1または3記載の電子機器におい
    て、 前記出力手段または前記型紙出力手段は、前記服装また
    は型紙を、被印刷媒体の大きさに適当な大きさに縮小し
    て印刷するとともに、縮小して印刷した服装または型紙
    を実物大に拡大するために必要な拡大率を前記服装また
    は型紙とともに印刷する拡大率印刷手段を更に備えたこ
    とを特徴とする電子機器。
  6. 【請求項6】請求項1または3記載の電子機器におい
    て、 前記計測手段により計測される体形は、前記被撮影者の
    各部位における丈寸法または回り寸法であることを特徴
    とする電子機器。
  7. 【請求項7】請求項6記載の電子機器において、 前記丈寸法は、前記撮影手段により撮影された被撮影者
    の画像の輪郭上に予め定められた複数の座標位置に基づ
    いた寸法であることを特徴とする電子機器。
  8. 【請求項8】請求項6記載の電子機器において、 前記回り寸法は、前記撮影手段により撮影された被撮影
    者の画像の輪郭上に予め定められた複数の座標位置にお
    いて、前記被撮影者の周囲から光が発信された時点か
    ら、その光が当該被撮影者から反射されて受信された時
    点までの間の時間に基づいた寸法であることを特徴とす
    る電子機器。
  9. 【請求項9】被撮影者を撮影する撮影手段と、 この撮影手段により撮影された被撮影者の画像を被印刷
    部材に印刷する印刷手段と、 この印刷手段により前記画像が印刷された被印刷部材上
    に、前記画像の部分に対応する位置に開口部を有する結
    合部材を重ね合わせ、両部材同士を接合する接合手段
    と、 を備えたことを特徴とする電子機器。
  10. 【請求項10】請求項9記載の電子機器において、 前記結合部材は、服装部分を備えており、 前記接合手段は、前記被印刷部材と前記結合部材とを接
    着材または裁縫にて接合することを特徴とする電子機
    器。
  11. 【請求項11】体形データを入力する入力手段と、 この入力手段により入力された体形データに対応する服
    装及び型紙のうち少なくとも一方について、表示、印刷
    及びカッティングのいずれかを行うように制御する制御
    手段と、 を備えたことを特徴とする電子機器。
  12. 【請求項12】請求項11記載の電子機器において、 前記体形データは、服装のサイズを決定する上で必要な
    各部位の寸法データであることを特徴とする電子機器。
  13. 【請求項13】体形データを入力する入力手段と、 この入力手段によって入力された体形データを送信する
    送信手段と、 外部から送信されてきた服装データ及び型紙データのう
    ち、少なくとも一方の送信データを受信する受信手段
    と、 この受信手段により受信された服装データ及び型紙デー
    タのうち、少なくとも一方の送信データに対応する服装
    または型紙について、表示、印刷及びカッティングのい
    ずれかを行うように制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする電子機器。
  14. 【請求項14】請求項13記載の電子機器において、 前記入力手段は、自動計測された体形データ及び使用者
    により手入力された体形データのいずれかを入力する体
    形データ入力手段を備えていることを特徴とする電子機
    器。
  15. 【請求項15】請求項13記載の電子機器において、 前記送信手段は、前記体形データとともに、自己の機器
    であることを識別する識別データを送信するデータ送信
    手段を備えており、 前記受信手段は、 外部から送信されてきた服装データ及び型紙データのう
    ち、少なくとも一方の送信データを受信した際に、同時
    に送信されてきた識別データが、自己の機器に予め記憶
    されている識別データと一致するか否かを判別する判別
    手段と、 この判別手段による判別の結果、両識別データが一致し
    たことを条件に、前記送信データを正規の送信データと
    して受信するデータ受信手段と、を備えており、 前記制御手段は、前記正規の送信データに対応する服装
    及び型紙のうち、少なくとも一方について、表示、印刷
    及びカッティングのいずれかを行うように制御する実行
    制御手段を備えていることを特徴とする電子機器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012205067A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Sharp Corp 画像処理装置及び画像処理システム
CN109115261A (zh) * 2017-06-26 2019-01-01 深圳回收宝科技有限公司 终端检测装置及终端回收设备
CN112919189A (zh) * 2021-02-26 2021-06-08 曲阜市玉樵夫科技有限公司 一种新型卷幅机控制系统

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