JP2001031849A - シームレスベルト用樹脂組成物、シームレスベルト、画像形成装置用ベルト及び画像形成装置 - Google Patents

シームレスベルト用樹脂組成物、シームレスベルト、画像形成装置用ベルト及び画像形成装置

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JP2001031849A
JP2001031849A JP20945499A JP20945499A JP2001031849A JP 2001031849 A JP2001031849 A JP 2001031849A JP 20945499 A JP20945499 A JP 20945499A JP 20945499 A JP20945499 A JP 20945499A JP 2001031849 A JP2001031849 A JP 2001031849A
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belt
seamless belt
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seamless
resin composition
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Kouichi Sakogawa
佐子川  広一
Masaya Mori
征哉 森
Makoto Morikoshi
誠 森越
Norihiro Otsu
紀宏 大津
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐屈曲性及び寸法精度に優れ、外観も良好な
シームレスベルトと、このシームレスベルトを用いた画
像形成装置用ベルトと、この画像形成装置用ベルトを用
いた画像形成装置を提供する。 【解決手段】 下記成分A,B,C及びDを含んでなる
ことを特徴とするシームレスベルト。成分A:ポリアル
キレンテレフタレート。成分B:ポリカーボネート及び
/又はポリアリレート。成分C:導電性フィラー及び/
又は導電性を付与できる物質。成分D:ラジカルトラッ
プ型の反応防止剤。好ましくは、成分Aと成分Bとの重
量比A/Bが7/3〜3/7であり、成分A,B,C及
びDの合計量を100重量部中において、成分Cの割合
が3〜50重量部であり、成分Dの割合が0.001〜
3重量部である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形性及び耐屈曲
性などの物性に優れたシームレスベルト及び該シームレ
スベルトを用いた、電子写真式複写機、レーザービーム
プリンター、ファクシミリ機等に利用される中間転写ベ
ルト、搬送転写ベルト、感光体ベルト等の画像形成装置
用ベルト並びにこの画像形成装置用ベルトを含む画像形
成装置に関する。また、本発明はこのシームレスベルト
用の樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からOA機器などには導電性シーム
レスベルトが多用されている。導電性シームレスベルト
としては、熱硬化性樹脂或いは熱可塑性樹脂にカーボン
ブラックなどの導電性フィラーを配合して得ることがで
きる。なかでも、熱可塑性樹脂を主成分にしたものは連
続成形が容易であり、広く用いられてきた。
【0003】熱可塑性樹脂としてポリカーボネート(P
C)又はポリアリレート(PAr)などの熱可塑性非晶
性樹脂を主成分にしたシームレスベルトは、寸法精度に
優れる。このようなシームレスベルトとして、例えばポ
リカーボネート樹脂等の熱可塑性樹脂に導電性のカーボ
ンブラックを配合し、円筒ダイを用いて筒状フィルムに
押出成形し、この筒状フィルムを輪切りにしたものが知
られている(特開平3−89357号公報等)。
【0004】しかしながら、一般的に熱可塑性非晶性樹
脂は、耐屈曲性に劣り、例えば中間転写ベルトなどとし
て電子写真に用いた場合、使用中にクラックが発生しや
すい。
【0005】この問題点を解決すべく、熱可塑性結晶性
樹脂であるポリアルキレンテレフタレート(特にポリブ
チレンテレフタレート)からなるシームレスベルトが提
案されている(特開平6−149081号公報)。この
シームレスベルトは、耐屈曲性が向上し割れにくいが、
寸法精度が悪くなり、寸法精度の要求の厳しい用途には
使用できない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】耐屈曲性の向上、寸法
精度の改良を目的とし、熱可塑性非晶性樹脂であるポリ
カーボネートと熱可塑性結晶性樹脂であるポリアルキレ
ンテレフタレートを組み合わせ、カーボンブラックを配
合したシームレスベルト(特開平4−295260号公
報)も提案されているが、一般的にポリカーボネートと
ポリアルキレンテレフタレートの組み合わせは、エステ
ル交換反応が起こりやすいといわれている。
【0007】一般に、シームレスベルトの溶融成形は汎
用のフィルム成形や射出成形などより溶融状態での滞留
時間が長くなるので、エステル交換反応が特に起こりや
すく、エステル交換反応に起因した発泡などの不具合が
発生しやすい問題点を有してきた。これらの不具合を解
決するために、成形時の樹脂温度を微妙に調整する必要
があるなど、成形条件の自由度が小さかった。
【0008】本発明の目的は、寸法精度に優れ耐屈曲性
が高く、溶融成形してもエステル交換反応が起こりにく
く、成形条件を多少変更しても発泡などの不具合の発生
しにくい成形条件の自由度の高いシームレスベルト用材
料、発泡など不具合のないシームレスベルト及びこのシ
ームレスベルトを有する画像形成装置用ベルト並びに画
像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のシームレスベル
ト用樹脂組成物は、下記成分A,B,C及びDを含んで
なることを特徴とするものである。 成分A:ポリアルキレンテレフタレート 成分B:ポリカーボネート及び/又はポリアリレート 成分C:導電性フィラー及び/又は導電性を付与できる
物質 成分D:ラジカルトラップ型の反応防止剤。
【0010】本発明者らは、上記目的のため、鋭意検討
した結果、ポリアルキレンテレフタレートと、ポリカー
ボネート及び/又はポリアリレートと、導電性フィラー
等とからなる樹脂組成物がラジカルトラップ型反応防止
剤を含むと、エステル交換が大幅に抑制されることを見
出した。
【0011】一般に、エステル交換反応はイオン的な反
応で、抑制するためには一次酸化防止剤が効果的といわ
れ、PEPQなどの亜リン酸エステルが一般的に用いら
れてきた。
【0012】ラジカルトラップ型反応防止剤がエステル
交換反応を大幅に抑制する理由の詳細は明らかではない
が、シームレスベルトの溶融成形のように滞留時間が長
い条件下では、溶融樹脂中に僅かに存在する酸素分子が
熱によりエステル結合或いはカルボン酸と反応して過酸
を生成するためであると考えられる。過酸が更に熱分解
によりラジカル発生が増大するので、エステル交換反応
が連鎖的に進み、樹脂の劣化が促されると考えられる。
しかしながら、例えば化1に示すラジカルトラップ型の
反応防止剤が系中に存在すると、下記の化2に示すよう
に発生したラジカルをトラップし、もとのラジカルだっ
た分子片は安定なカルボン酸又は水酸基に戻るので、以
後連鎖反応に関与することはなくなる。また、反応によ
り生成したフェノールラジカルは、下記の化3に示す通
り共鳴効果が発揮されて安定化を増すので、他の分子類
を攻撃することはなくなり、結果としてエステル交換反
応から起こる樹脂劣化を抑制することができる。
【0013】
【化2】
【0014】
【化3】
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て説明する。次の(1)〜(5)においてまず、本発明
のシームレスベルトを構成する樹脂組成物について説明
し、(6)においてシームレスベルトの成形方法等につ
いて説明し、(7)〜(8)においてシームレスベルト
の物性等について説明する。
【0016】(1) 成分A:ポリアルキレンテレフタ
レート(PAT) 本発明のPATの種類に特に制限はなく、アルキレン成
分を構成するグリコールとしてエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ヘキ
サメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、2,
2,4,4−テトラメチレングリコールなどの脂肪族ジ
オキシ化合物を選択できる。
【0017】具体的にはポリブチレンテレフタレート
(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、
ポリエチレンナフタレート(PEN)が好適に使用で
き、なかでも特に耐屈曲性に優れたPBTが特に好適に
使用できる。これらは、共重合成分としての第三成分を
含有していても構わない。
【0018】本発明に用いるPATの物性に特に制限は
ないが耐折回数の優れたシームレスベルトを得るために
は、260℃−2.16kg荷重条件下で測定したPA
TのMFR(単位:g/10min)はある程度低い方
が好ましく、好ましくは30未満であり、さらに好まし
くは20未満、特に好ましくは9未満である。また、
0.4以上が好ましく、1以上が更に好ましく、2以上
が特に好ましい。
【0019】このPATのMFRが30以上であると押
出成形によりシームレスベルトを成形しようとしたとき
にドローダウンが発生して良好なフィルムが得られない
ことがあり、また、ドローダウンを抑制するために成形
温度を下げようとすると今度はメルトフラクチャーが発
生することがある。
【0020】上記のMFRが0.4未満であると、粘度
が過度に高く、メルトフラクチャーが発生することがあ
る。
【0021】上記MFRが0.4以上30未満(g/1
0min)であるPATを用いることにより、耐屈曲性
に優れ、メルトフラクチャーが発生しない温度まで成形
温度を上げてもドローダウンすること無くシームレスベ
ルトを得ることができる。
【0022】このMFR値を有したPATは具体的には
強く固層重合をかけて分子量を上げることで得ることが
でき、例えば三菱エンジニアリングプラスチックス
(株)製のPBT−ノバドゥール5040ZS(MF
R:4)などとして市場より入手することができる。
【0023】(2) 成分B:ポリカーボネート(P
C)及び/又はポリアリレート(PAr) PCとしては芳香族ポリカーボネートが好ましい。芳香
族ポリカーボネートは、炭酸エステルを構成すべきジヒ
ドロキシ化合物の少なくとも大部分が2個のフェノール
性水酸基を持つものからなる。このような二価フェノー
ルにはビスフェノール類、特にビスフェノールAがあ
る。芳香族ポリカーボネートは、前述の二価フェノール
をカーボネートプリカーサーであるホスゲン、ビスクロ
ロホーメート、炭酸ジエステル等と反応させることで製
造されるが、本発明には市場で入手可能なものを用いる
ことができる。
【0024】本発明に用いるポリアリレートとしては特
に制限はないが、酸成分としてはテレフタル酸又はその
誘導体が好ましく、ジオール成分としてはビスフェノー
ルAタイプの構成単位が特に好ましい。
【0025】PC及び/又はポリアリレートの物性に制
限はないが、MFRが低い方が押出成形に向いているの
で特に好ましい。具体的には、260℃−2.16kg
荷重条件下で測定したMFR(単位:g/10min)
は10以下が好ましく、5以下であれば更に好ましい。
また、あまりMFRが低すぎるとポリアルキレンテレフ
タレートと大きな粘度差が生じるので、ある程度は大き
い方が好ましく、具体的には0.01(g/10mi
n)以上が好ましく、0.1(g/10min)以上で
あると更に好ましい。
【0026】なお、PCとPArの比率には特に制限は
ない。
【0027】ただし、使用用途がより耐熱性を必要とす
る場合はPArの比率が大きい方が好ましい。具体的に
はPAr/PCが重量比で10/0〜7/3が好まし
く、10/0〜9/1であると更に好ましく、10/0
であれば特に好ましい。
【0028】また、PArは適正な成形加工温度がPC
やPATより高いので、使用用途に特に耐熱性が要求さ
れる場合を除いてはPCの比率が大きい方が好ましい。
具体的にはPAr/PCが重量比で3/7〜0/10が
好ましく、1/9〜0/10であると更に好ましく、0
/10であれば特に好ましい。
【0029】(3) 成分C:導電性フィラー及び/又
は導電性を付与できる物質 導電性フィラーとしては用途に要求される性能を満たす
ものであれば特に制限はなく、各種のものを用いること
ができる。
【0030】具体的には、カーボンブラックやカーボン
ファイバー、グラファイトなどのカーボン系フィラー、
金属系導電性フィラー、金属酸化物系導電性フィラーな
どを用いることができるが、なかでもカーボンブラック
が特に好ましい。
【0031】カーボンブラックの種類としては、アセチ
レンブラック、ファーネスブラック、チャンネルブラッ
クなどが好適に使用でき、この中でも不純物としての官
能基が少なくカーボン凝集による外観不良を発生しにく
いアセチレンブラックが特に好適に使用できる。更に、
1次粒子径が10〜100nm、比表面積10〜200
2/g、pH値6〜11のものがより好ましい。
【0032】導電性を付与できる物質としては、イオン
導電性物質、例えば四級アンモニウム塩などが例示され
る。
【0033】(4) 成分D:ラジカルトラップ型の反
応防止剤 この反応防止剤としてはフェノール系のものが好まし
く、次の化4(前記化1と同一。)のものが好ましい。
【0034】
【化4】
【0035】具体的には、次の化5のペンタエリスリチ
ル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート]が好ましい。
【0036】
【化5】
【0037】(5) 成分A,B,C,Dの配合量 シームレスベルトの成形用材料の成分Aと成分Bとの重
量比A/Bは、好ましくは7/3〜3/7特に好ましく
は6/4〜4/6である。
【0038】成分A,B,C及びDの合計量を100重
量部とした場合、成分C(導電性フィラー等)の割合は
3〜50重量部特に5〜40重量部とりわけ10〜30
重量部であることが好ましい。この成分Cの配合量が5
0重量部よりも多いとシームレスベルトの耐屈曲性が不
足するおそれがある。
【0039】なお、導電性の極めて高い導電性フィラー
を用いてわずかな添加量で導電性を発現することも可能
であるが、あまり少ない添加量で導電性を発現すると、
わずかな分散不良で抵抗値の分布にムラが発生すること
があるので、ある程度は高い濃度で目的の導電性を発現
することが好ましく、具体的には3重量部以上が好まし
く、5重量部以上であれば更に好ましく、10重量部以
上であれば安定して導電性を発現できるので特に好まし
い。
【0040】成分D(ラジカルトラップ型の反応防止
剤)の配合量は、A,B,C,Dの合計100重量部に
対し0.001〜3重量部特に0.01〜1重量部とり
わけ0.03〜0.3重量部であることが好ましい。
【0041】(6) 付加的配合材(任意成分) 本発明のシームレスベルト成形用材料には、各種目的に
応じて任意の配合成分を配合することができる。
【0042】具体的には、酸化防止剤、熱安定剤、各種
可塑剤、光安定剤、紫外線吸収剤、中和剤、滑剤、防曇
剤、アンチブロッキング剤、スリップ剤、架橋剤、架橋
助剤、着色剤、難燃剤、分散剤等の各種添加物を添加す
ることができる。
【0043】更に、本発明の効果を著しく損なわない範
囲内で、上記以外の各種熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、
各種エラストマー、各種フィラー等の配合材を配合する
ことができる。
【0044】付加しうる任意成分としての熱可塑性樹脂
としては、ポリプロピレン、ポリエチレン(高密度,中
密度,低密度,直鎖状低密度)、プロピレンエチレンブ
ロック又はランダム共重合体、ゴム又はラテックス成
分、例えばエチレン・プロピレン共重合体ゴム、スチレ
ン・ブタジエンゴム、スチレン・ブタジエン・スチレン
スチレンブロック共重合体又は、その水素添加誘導体、
ポリブタジエン、ポリイソブチレン、ポリアミド、ポリ
アミドイミド、ポリアセタール、ポリアリレート、ポリ
カーボネート、ポリイミド、液晶性ポリエステル、ポリ
スルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリビスア
ミドトリアゾール、ポリエーテルイミド、ポリエーテル
エーテルケトン、アクリル、ポリフッ素化ビニリデン、
ポリフッ素化ビニル、クロロトリフルオロエチレン、エ
チレンテトラフルオロエチレン共重合体、ヘキサフルオ
ロプロピレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル共
重合体、アクリル酸アルキルエステル共重合体、ポリエ
ステルエステル共重合体、ポリエーテルエステル共重合
体、ポリエーテルアミド共重合体、ポリウレタン共重合
体等の1種又はこれらの混合物からなるものが使用でき
る。
【0045】熱硬化性樹脂としては、例えばエポキシ樹
脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂等が例示される。
【0046】熱可塑性エラストマーとしては、ヤング率
が10000kgf/cm2以下のもの、好ましくは、
100〜5000kgf/cm2の重合体が用いられ、
ポリエステル系、ポリアミド系、ポリエーテル系、ポリ
オレフィン系、ポリウレタン系などの熱可塑性エラスト
マーなど及びその混合物が使用できる。
【0047】フィラーとしては、例えば炭酸カルシウム
(重質、軽質)、タルク、マイカ、シリカ、アルミナ、
水酸化アルミニウム、ゼオライト、ウオラストナイト、
けいそう土、ガラス繊維、ガラスビーズ、ベントナイ
ト、アスベスト、中空ガラス玉、黒鉛、二硫化モリブデ
ン、酸化チタン、炭素繊維、アルミニウム繊維、スチレ
ンスチール繊維、黄銅繊維、アルミニウム粉末、木粉、
もみ殻、グラファイト、金属粉、導電性金属酸化物、有
機金属化合物、有機金属塩等をあげることができる。
【0048】この熱可塑性樹脂の配合量は、上記A,
B,C,D成分の合計量100重量部に対し100重量
部以下特に50重量部以下が好ましく、熱硬化性樹脂の
配合量は上記A,B,C,D成分の合計量100重量部
に対し100重量部以下特に50重量部以下が好まし
く、エラストマーの配合量は、上記A,B,C,D成分
の合計量100重量部に対し100重量部以下特に50
重量部以下が好ましく、フィラーの配合量は、上記A,
B,C,D成分の合計量100重量部に対し100重量
部以下特に50重量部以下が好ましい。
【0049】(7) シームレスベルトの形成方法 上記組成物は、所望により付加的成分と共に、一軸
押出機、二軸押出機、バンバリーミキサー、ロール、ブ
ラベンダー、ブラストグラフ、ニーダー等の通常の混練
機を用いて混練することができる。
【0050】通常は、二軸混練押出機等で各成分を各々
に混練してペレット状のコンパウンドにした後、加工に
供するが、特殊な場合は各成分を直接成形機に供給し、
成形機で本組成物を混練しながら成形することもでき
る。
【0051】 本発明のシームレスベルトは、上記の
組成物を用いてシームレスチューブを成形し、これを輪
切り状に切断することにより得られる。このシームレス
チューブの成形方法については、特に限定されるもので
はなく、連続溶融押出成形法、遠心成形法、ディッピン
グ成形法、射出成形法、ブロー成形法、或いはインフレ
ーション成形法など公知の方法を採用して得ることがで
きるが、特に望ましいのは、連続溶融押出成形法であ
る。特に押し出したチューブの内径を高精度で制御可能
な下方押出方式の内部冷却マンドレル方式或いはバキュ
ームサイジング方式が好ましく、内部冷却マンドレル方
式が最も好ましい。
【0052】連続溶融押出成形においては、成形ダイの
温度が高すぎると樹脂粘度が低くなり、ドローダウンし
て良好なシームレスベルトを得られないことがあるの
で、ある程度は低い方が好ましい。
【0053】また、成形ダイの温度を樹脂融点近くまで
下げると樹脂の一部が固化したり、メルトフラクチャー
を発生したりしてシームレスベルト表面に微少な粗さが
生じることがあるので、ある程度は高い方が好ましい。
【0054】押出成形にてシームレスチューブを作製す
る場合、内部応力を均一化する方法として、内部冷却マ
ンドレル法やアウトサイジング法が提案されているが、
いずれの場合でも、溶融押出しされてから冷却固化され
るまでの間に、ある特定の方向にテンションが加えられ
引き取られながら成形される。そのため特定方向のテン
ションがベルトに残留応力として残り、見かけ上は真円
であっても、ローラーにてテンションを張ると残留応力
によってベルトにうねりが発生する。このうねりにより
ベルトが蛇行し易くなり、画像ズレやクラックが発生し
易くなる。
【0055】これに対し、溶融押出しされたシームレス
チューブに対し円周方向3〜8箇所で引取り力を加える
か、できるだけ真円に近い状態にて引き取ることにより
上記うねりの発生が防止されるようになる。
【0056】特に、シームレスチューブの引き取り部
に、真円の中子を入れ、その中子と中子の外側にシーム
レスチューブを通過させながら、周方向の4等分位置に
配置された合計4台のベルト式引き取り機にて引き取る
ことにより、うねりを十分に防止することができる。
【0057】なお、ベルトの直径が30mm以上の場合
には、連続溶融押出成形法の中でも、押し出したチュー
ブの内径を高精度で制御可能な重力に影響を受けない下
方押出方式の内部冷却マンドレル方式が好適であり、直
径30mm未満の場合には、内部冷却マンドレル方式に
加えて、バキュームサイジング方式が好適である。
【0058】押し出されたシームレスベルトは必要な導
電性、厚みの均一性、機械的強度を有していなければな
らないため、未延伸状態で引き取られることが望まし
い。これは、延伸操作により、機械的強度の向上は期待
できるが、導電性の均一性が損なわれること、延伸方向
に裂け易くなるため耐久性も損なわれてしまう等の問題
が生じるからである。更に、カーボンブラックとプラス
チックの界面に剥離が生じカーボンが脱落して転写むら
等の原因となる問題もある。
【0059】遠心成形法は、一般に筒状の金型の内部に
溶液を溶かした樹脂を入れ回転させながら温度を加え、
溶媒を半分以上揮発させてから円筒状金型の内部よりシ
ームレスチューブを取り出す工程と、円筒状金型にシー
ムレスチューブをはめ込み、温度による熱硬化反応をさ
せる工程とからなる。
【0060】この遠心成形法は押出し成形よりも残留応
力が残りにくい。なお、熱硬化反応温度と時間が十分で
ないと円筒状の金型形状通りにベルト状樹脂が転写され
にくいため、ローラーにてテンション張架時にベルトを
うねりが発生するようになる。この熱硬化反応温度と時
間を適切に管理することにより、うねりを十分に防止で
きる。
【0061】ディッピング成形法は、円筒状の金型を溶
液に溶かした樹脂中に浸潰塗布させ、溶媒を揮発させた
後、金型よりシームレスチューブを引き抜く方法である
が、温度と時間が十分でない場合、円筒状金型形状通り
にベルト状樹脂が転写されにくいためローラーにてテン
ション張架時にベルトにうねりが発生する。この温度と
時間を適切に管理することにより、うねりを十分に防止
できる。
【0062】 成形されたシームレスチューブを輪切
り状に切断してシームレスベルトを製造するには、所要
幅のシームレスチューブを1対の平行なロール間に張り
渡し、ロールを回転させながらシームレスチューブにカ
ッターの刃を当てシームレスチューブを正確にその周方
向に沿って切断する方法を採用するのが簡便であるが、
他の方法によっても良い。
【0063】(8) このようにして成形されたシーム
レスベルトにあっては、成分A,Bの一方が海となり他
方が島となる海島構造をなしており、導電性フィラー又
は導電性を付与する物質の80%以上が海となる成分に
分散していることが好ましい。
【0064】(9) シームレスベルトの物性 耐折回数 本発明のシームレスベルトを例えば中間転写ベルトとし
て画像形成装置に用いる場合には、耐屈曲性が悪いとク
ラックが発生して画像が得られなくなるので、シームレ
スベルトは耐屈曲性が良好であることが好ましい。
【0065】耐屈曲性の程度は、JIS P−8115
の耐折回数の測定方法に従うことで定量的に評価でき、
耐折回数の大きいシームレスベルトほどクラックが入り
にくく、耐屈曲性に優れていると判断することができ
る。
【0066】具体的な数値としては、480回以上あれ
ば一応シームレスベルトとして機能を発揮して使用する
ことができるが、実用的には1000回以上が好まし
く、3000回以上であれば更に好ましく、9000回
以上であれば、特にクラックが発生しにくくなるので特
に好ましい。
【0067】 表面抵抗率 本発明に用いるシームレスベルトの表面抵抗率は、1〜
1×1016Ω/□であることが好ましい。
【0068】更に好ましい範囲は、用途により異なる
が、例えば感光体ベルトとして用いる場合には必要に応
じて外表面の電荷を内表面に逃がせるように1〜1×1
9Ω/□と低い表面抵抗率が好ましく、中間転写ベル
トとして用いる場合には帯電−転写の容易にできる1×
106〜1×1011Ω/□が好ましく、搬送転写ベルト
として用いる場合には帯電しやすく高電圧でも破損しに
くい1×1010〜1×1013Ω/□と高い領域が好まし
い。
【0069】また、シームレスベルト1本中の表面抵抗
率の分布は狭い方が好ましく、それぞれの好ましい表面
抵抗率領域において、1本中の最大値と最小値の差が1
桁以内であることが好ましい。
【0070】フィルムの表面抵抗率は例えばダイヤイン
スツルメント(株)製ハイレスタ,ロレスタなどにより
容易に測定することができる。
【0071】 外観 シームレスベルトを中間転写ベルトなどとして画像形成
装置に用いる場合は表面が平滑でないと画像不良が発生
することがあるので平滑な方が好ましく、フィッシュア
イなどのブツや成形時のメルトフラクチャーなどによる
外観不良は無い方が好ましい。
【0072】 シームレスベルトの厚み シームレスベルトの厚みは1〜1000μmが好まし
く、50〜700μmが更に好ましい。1μm未満にな
るとシームレスベルトが伸び易くなるため、画像の色む
ら等の問題が生じる。また、耐電圧が不足し、転写に必
要な電荷を付与するのに十分な電圧を印加することがで
きなくなる。
【0073】シームレスベルトの厚みが1000μmを
超えると柔軟な変形が困難になるため、小径ロールによ
る均一な速度の駆動ができず、画像の転写ズレか生じ
る。更に、静電容量が小さくなるため、高電圧を印加し
ないと転写に必要な電荷を付与することができず、電源
装置の高コスト化、大型化のみならず、周辺機器部品間
での放電等の問題が生じる。
【0074】シームレスベルトはそのままベルトとして
使用しても良いし、ドラム或いはロール等に巻き付けて
使用しても良い。
【0075】更に蛇行防止や端面補強等の目的のため
に、所定の寸法のシームレスベルトの内側及び/又は外
側端部近傍に耐熱テープを貼り付けたり、或いはウレタ
ンゴムやシリコンゴム等のテープをベルト内側の端部近
傍に貼り合わせても良い。
【0076】
【実施例】実施例1〜8、比較例1〜4を用いて、本発
明についてより具体的に説明する。
【0077】以下の実施例及び比較例におけるシームレ
スベルト用材料の製造条件は次の通りである。なお、M
FRはJIS K−7210に準拠した。測定温度は2
60℃、測定荷重は2.16kgである。
【0078】 材料 表1に記載した配合量で各成分を二軸混練機を用いて溶
融混練してペレット状の樹脂組成物とした。
【0079】原料には下記のグレードを用いた。
【0080】<成分A:PAT>PATとしては、PB
T;ノパドゥール5020;MFR:12(g/10m
in)(三菱エンジニアリングプラスチックス(株)
製)を用いた。
【0081】<成分B:PC又はPAr>成分Bとして
は、PC;ユーピロンE2000;MFR:2(g/1
0min)(三菱エンジニアリングプラスチックス
(株)製)用いた。
【0082】<成分C:導電性フィラー>成分Cとして
は、カーボンブラック;デンカブラック(電気化学工業
(株)製)を用いた。
【0083】<成分D:ラジカルトラップ型の反応防止
剤>成分Dとしては、前記のペンタエリスリチル−テト
ラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート]を用いた。
【0084】 混練条件 混練機 :池貝機販(株)製 PCM45 混練温度:250℃ シームレスベルトの成形 上記材料をφ180mm環状ダイつき40mmφの押出
機により、環状ダイ下方に溶融チューブ状態で押し出
し、340mm長の長さで輪切りにして各表に記載の厚
みの樹脂製導電性シームレスベルトとした。成形温度は
230℃とした。
【0085】 評価 評価は必要に応じ、シームレスベルトを必要な大きさに
切り開いて実施した。
【0086】<耐折回数> JIS P−8115準拠 <表面抵抗率(Ω/□)>表面抵抗率は市販の測定機を
用いることで測定できるが、商品により測定できる抵抗
領域が異なるので以下のように使い分けた。表面抵抗が
100×106Ω/□となるサンプルはロレスタを用いて
測定した。表面抵抗が106×1013Ω/□となるサン
プルはハイレスタを用いて測定した。表面抵抗が1013
×1017Ω/□となるサンプルはR8340Aを用いて
測定した。ロレスタはダイヤインスツルメント(株)製
であり、電極はASP端子とした。ハイレスタもダイヤ
インスツルメント(株)製であり、電極はHA端子と
し、印加電圧は500Vとした。R8340Aはアドバ
ンテスト(株)製であり、電極はJIS電極とし、印加
電圧は500Vとした。測定時間はいずれも10秒とし
た。
【0087】<外観>成形したシームレスベルト表面
(メルトフラクチャーの有無、その他外観)不良を目視
により評価した。
【0088】<シームレスベルトの周方向及びこれと直
交方向Aの長さの偏差DC,DA>製造されたシームレス
ベルトの中から任意に1個のシームレスベルト1(図1
参照)を選び出し、それぞれ図2のように周方向と直交
方向Aに切り開き、周方向の長さを測定し、偏差DC
計算した。この測定は、ベルト幅方向に100mm毎に
行った。また、製造されたシームレスベルト1の中から
任意に1個を選び出し、図3のようにA方向に50mm
幅に短冊状に切断して12個の片2を切り出し、各片の
A方向の長さを測定し、A方向の長さの偏差DAを計算
した。
【0089】実施例1〜8及び比較例1〜4の測定結果
を表1,2に示す。また、この実施例1〜8及び比較例
1〜4についての考察を表1,2の後に記載する。
【0090】
【表1】
【0091】
【表2】
【0092】<考察>実施例1によると、耐折回数が高
く、真円度(寸法精度)も優れ外観も良好なシームレス
ベルトが得られた。このシームレスベルトは、表面抵抗
率が4.2E+08であり、中間転写ベルトなどに好適
に使用できる。ラジカルトップ型反応防止剤の効果によ
りエステル交換反応が抑制され、発泡はない。
【0093】実施例2は、実施例1よりもPBT比率を
高くしたものである。PBT配合率を高めたことによ
り、耐折回数が実施例1よりも大幅に増大している。こ
の実施例2は、シームレスベルト材料としての結晶性は
高くなっているが、真円度は中間転写ベルトなどに使用
しても特に問題のないレベルである。
【0094】実施例3は、実施例1よりも更にPBT比
率を高くしたシームレスベルトである。
【0095】耐折回数は実施例2と比較して更に増大し
ている。
【0096】実施例4〜6は、実施例2と同じく成分A
/成分B(PBT/PC)比を5/5とし、且つ反応防
止剤濃度を実施例2と同一とし、カーボン濃度を増減さ
せたものである。実施例7,8は実施例2と同じく成分
A/成分B(PBT/PC)比を5/5とし、且つカー
ボン濃度を実施例2と同一とし、反応防止剤濃度を増減
させたものである。
【0097】実施例4は、実施例2よりもカーボン濃度
を下げることで表面抵抗率を高くしたシームレスベルト
である。このシームレスベルトは、中間転写ベルト,搬
送転写ベルトなどに好適に使用することができる。
【0098】実施例5は、実施例4よりも更にカーボン
濃度を下げることで表面抵抗率を高くしたシームレスベ
ルトである。このシームレスベルトは、搬送転写ベルト
などに好適に使用することができる。
【0099】実施例6は、実施例2よりもカーボン濃度
を上げることで表面抵抗率を低くしたシームレスベルト
である。このシームレスベルトは、感光体ベルトなどに
好適に使用することができる。
【0100】実施例7は、反応防止剤を実施例2よりも
減少させたものであるが、発泡することなく良好に成形
できた。
【0101】実施例8は実施例2よりも反応防止剤を増
加させたものであるが、特に不具合を生じさせることな
く良好なシームレスベルトを成形することができた。
【0102】比較例1〜5はいずれも反応防止剤を添加
していない。
【0103】比較例1は、PCに対しPBTを添加しな
かったシームレスベルトである。このシームレスベルト
は、成形性,真円度は良好であるが、耐折回数が低い。
【0104】比較例2は、PCにPBTを添加したシー
ムレスベルトである。このシームレスベルトは、比較例
1のようには結晶化度が高くないので寸法精度も良好で
あり、耐折回数も比較例1よりは高いが、シームレスベ
ルト成形時にエステル交換反応が生じ、シームレスベル
ト表面に発泡痕が認められたので外観の観点から好まし
くない。
【0105】比較例3は、比較例2よりもPBTの配合
比率を高め、PBT/PCを5/5としたシームレスベ
ルトである。このシームレスベルトは、比較例2のよう
には結晶化度が高くないので寸法精度も良好であり、比
較例2よりも耐折回数が多いが、シームレスベルト表面
に発泡痕が認められた。
【0106】比較例4は、PBT/PC比を7/3まで
高めたシームレスベルトであり、比較例3よりも耐折回
数が多いが、シームレスベルト表面に発泡痕が認められ
た。
【0107】比較例5はPCを配合しないPBTからな
るシームレスベルトである。このシームレスベルトは、
結晶性が高いので真円度(寸法精度)が十分ではなく、
高い寸法精度が要求される画像形成装置には使えない場
合がある。
【0108】
【発明の効果】本発明によれば、耐屈曲性及び寸法精度
に優れ、外観が良好で画像形成装置等に良好に使用する
ことができるシームレスベルト及びそのための樹脂組成
物が提供される。また、本発明によれば、かかるシーム
レスベルトを用いた画像形成装置用ベルト及びこの画像
形成装置用ベルトを用いた画像形成装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】シームレスベルトの斜視図である。
【図2】シームレスベルトの特性測定のための説明図で
ある。
【図3】シームレスベルトの特性測定のための説明図で
ある。
【符号の説明】
1 シームレスベルト 2 片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16G 1/00 F16G 1/00 A 4J002 1/14 1/14 F16H 7/02 F16H 7/02 Z G03G 5/10 G03G 5/10 Z 15/16 15/16 21/00 350 21/00 350 (72)発明者 森越 誠 三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学株 式会社四日市事業所内 (72)発明者 大津 紀宏 三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学株 式会社四日市事業所内 Fターム(参考) 2H032 BA09 BA18 BA23 2H035 CA05 CB06 2H068 AA52 AA55 BA12 BB23 BB25 BB27 CA02 EA07 3J049 AA01 BF07 CA10 4F071 AA45 AA48 AA50 AB03 AB18 AC11 AC12 AE15 AE22 AF37 AH17 BA01 BB05 BB06 BB09 BC07 4J002 CF05W CF06W CF07W CF08W CF16X CG00X CG01X DA026 DA036 DA066 DE016 EJ017 EJ027 EN136 FD010 FD116 FD207 GM01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記成分A,B,C及びDを含んでなる
    ことを特徴とするシームレスベルト用樹脂組成物。 成分A:ポリアルキレンテレフタレート 成分B:ポリカーボネート及び/又はポリアリレート 成分C:導電性フィラー及び/又は導電性を付与できる
    物質 成分D:ラジカルトラップ型の反応防止剤。
  2. 【請求項2】 請求項1において、成分Aと成分Bとの
    重量比A/Bが7/3〜3/7であり、成分A,B,C
    及びDの合計量100重量部中において成分Cの割合が
    3〜50重量部であり、成分Dの割合が0.001〜3
    重量部であることを特徴とするシームレスベルト用樹脂
    組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、ポリアルキレ
    ンテレフタレートがポリブチレンテレフタレートである
    ことを特徴とするシームレスベルト用樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、成分Bがポリカーボネートであることを特徴とする
    シームレスベルト用樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項におい
    て、導電性フィラー又は導電性を付与できる物質がカー
    ボンブラックであることを特徴とするシームレスベルト
    用樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項におい
    て、反応防止剤がフェノール系反応防止剤であることを
    特徴とするシームレスベルト用樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 請求項6において、反応防止剤が次式の
    ものであることを特徴とするシームレスベルト用樹脂組
    成物。 【化1】
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか1項の樹脂
    組成物製のシームレスベルト。
  9. 【請求項9】 請求項8において、表面抵抗率が1×1
    0〜1×1016Ω/□であることを特徴とするシーム
    レスベルト。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9において、押出成形、
    又は射出成形によって成形されることを特徴とするシー
    ムレスベルト。
  11. 【請求項11】 請求項8ないし10のいずれか1項に
    記載のシームレスベルトからなる画像形成装置用中間転
    写ベルト、搬送転写ベルト、又は感光体ベルトである画
    像形成装置用ベルト。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の画像形成装置用ベ
    ルトを含むことを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003041128A (ja) * 2001-05-24 2003-02-13 Toray Ind Inc 錠剤型樹脂組成物、その製造方法およびそれから得られる成形品
US7215912B2 (en) 2004-03-19 2007-05-08 Ricoh Company Limited Intermediate transfer medium and image forming apparatus using the intermediate transfer medium

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