JP2001031182A - フィルム基板搬送用プレート及びフィルム基板搬送方法 - Google Patents

フィルム基板搬送用プレート及びフィルム基板搬送方法

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JP2001031182A
JP2001031182A JP11204181A JP20418199A JP2001031182A JP 2001031182 A JP2001031182 A JP 2001031182A JP 11204181 A JP11204181 A JP 11204181A JP 20418199 A JP20418199 A JP 20418199A JP 2001031182 A JP2001031182 A JP 2001031182A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的簡単な構造で、かつ最適な状態でフィ
ルム基板を搬送することができるフィルム基板搬送用プ
レート及びフィルム基板搬送方法を提供する。 【解決手段】 表面にチップ状の電子部品9が実装され
たフィルム基板7を覆ったときに、電子部品9を逃がす
ことができる電子部品逃がし孔15、及びフィルム基板
7を位置決めするための位置決め手段(位置決め孔11
と位置決めピン12)とフィルム基板7の平面部分と対
応する吸引用孔17とを有してなるプレート6でフィル
ム基板7を覆うとともに、プレート6の表面側から吸引
用孔17を通してフィルム基板7をプレート6の裏面に
真空引きして吸引密着させ、プレート6とフィルム基板
7とを一体化した状態で搬送するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面にIC(集積
回路)等のチップ状の電子部品が実装されたフィルム基
板をシート状のまま搬送するためのフィルム基板搬送プ
レート及びフィルム基板搬送方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】厚みが薄くシート状をしたフィルム材の
表面に回路パターンを印刷したフィルム配線板を使用
し、その表面に電子部品を実装してなるフィルム基板は
従来より知られている。このフィルム基板は、その製造
時、いくつもの工程位置に搬送されて、その都度必要な
電子部品が実装されて完成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】厚みが薄くシート状を
したフィルム基板を複数の工程に搬送し、その都度電子
部品を実装する方法では、各工程間を移動させるとき
に、位置決めされている状態を一度解除し、次の工程で
再び位置決めする作業となる。しかしながら、この方法
を用いると、その位置決めに要する時間を多く必要と
し、作業性が悪い。さらに、フィルム基板の曲がりや折
れ等が発生する場合も少なくない。そこで、後工程に搬
送する場合、機械的な保持の規制を解除せずに送る方法
もあるが、工程が直結となり、設備稼働率が悪く、また
後工程が他の工場の場合等には適用できない。
【0004】さらに、電子部品を実装したフィルム基板
を後工程の位置に搬送して一時的にストックをしておく
場合、そのままの状態でフィルム基板を段積みすると、
電子部品に大きな重量が加わり、ワークダメージとな
る。また、間座紙等を介して重ねる方法もあるが、間座
紙等を介して重ねるとワークダメージは解消されてもフ
ィルム基板の位置規制が保てない。
【0005】そこで、フィルム基板を位置決めするピン
を設けた平面収納トレイに、マルチでフィルム基板を収
納ストックする方法もある。この方法では、フィルム基
板の反りに対して不確実で、トレイコストを含めた物流
コストも大きくなる問題があった。
【0006】また、連続したフィルム上に回路パターン
を繰り返し形成し、その上に複数のフィルム基板を作
り、それをロール状に巻いてストックし、ロール状のま
ま後工程に供給する方法もある。しかし、この方法で
は、後工程にフィルム基板を抜き打ちする金型が必要
で、設備が複雑となり、コストが大きくなる問題があっ
た。さらに、前工程での不良品も後工程に供給すること
になる等、各種の問題があった。
【0007】本発明は、上記した問題に鑑みなされたも
ので、その目的は上記の問題を一掃して、比較的簡単な
構造で、かつ最適な状態でフィルム基板を搬送すること
ができるフィルム基板搬送プレート及びフィルム基板搬
送方法を提供することにある。更に他の目的は、以下に
説明する内容の中で順次明らかにして行く。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
する次のような構成を開発したものである。すなわち、
フィルム基板搬送用プレートの発明にあっては、表面に
チップ状の電子部品が実装されているフィルム基板をシ
ート状のまま搬送するフィルム基板搬送用プレートにお
いて、前記フィルム基板を覆って配置される大きさをな
しており、前記フィルム基板を位置決めするための位置
決め手段と、前記フィルム基板上の電子部品と対応した
位置に形成されて、前記電子部品を逃がすための凹所
と、前記フィルム基板の平面状の部分に対応して形成さ
れて、該フィルム基板を裏面側に密着させて吸引保持す
るための吸引用孔とを備え、前記吸引用孔を通して前記
フィルム基板を裏面に吸着させて搬送する、構成とした
ものである。
【0009】この構成によれば次のような作用が得られ
る。まず、フィルム基板をストックしておく場合には、
本発明のプレートを使用して、位置決め手段で位置決め
するとともに、電子部品を凹所で逃がし、そのフィルム
基板上を覆って押さえ付けた状態でストックしておくこ
とができるので、フィルム基板の反りやカール等の防止
とフィルム基板の保護を図ることができる。また、重ね
てストックしておく場合でも、電子部品を凹所で逃がし
て、電子部品に加重が直接加わることなく積み重ねてお
くことができるので、高密度で大きなストックを持つこ
とが可能になる。更に、フィルム基板を搬送する場合
は、吸引用孔からフィルム基板を吸引してプレート裏面
に吸着させ、この吸着でフィルム基板をプレート裏面に
固定させた状態で搬送し、所定の位置にセットするの
で、位置ずれを防止と共に折れ等の防止も可能になる。
すなわち、フィルム基板の位置及び形状をくずさずに後
工程へ供給できる。この場合、例えば、高密度でストッ
クして他工場に輸送等することも可能にする。
【0010】また、フィルム基板搬送方法の発明にあっ
ては、表面にチップ状の電子部品が実装されているフィ
ルム基板をシート状のまま搬送するフィルム基板搬送方
法において、前記フィルム基板を覆ったときに、前記電
子部品を逃がすための凹所、及び前記フィルム基板を位
置決めするための位置決め手段、並びに前記フィルム基
板の平面部分と対応する吸引用孔とを有してなるプレー
トを用いて、前記プレートで前記フィルム基板を覆うと
ともに、該プレートの表面側から前記吸引用孔を通して
前記フィルム基板を前記プレートの裏面に吸引密着させ
て、前記プレートと共にフイルム基板を搬送するように
したものである。
【0011】この方法によれば次のような作用が得られ
る。まず、フィルム基板をストックしておく場合には、
位置決め手段で位置決めするとともに、電子部品を凹所
で逃がし、そのフィルム基板上を覆って押さえ付けた状
態でストックしておくことで、フィルム基板の反りやカ
ールの防止とフィルム基板の保護を図ることができる。
また、重ねてストックしておく場合でも、電子部品を凹
所で逃がし、電子部品に加重が直接加わることなく積み
重ねておくことができるので、高密度で大きなストック
を持つことが可能になる。更に、フィルム基板を搬送す
る場合は、吸引用孔からフィルム基板を吸引してプレー
ト裏面に吸着させ、この吸着でフィルム基板をプレート
裏面に固定させた状態で搬送し、所定の位置にセットす
るので、位置ずれを防止することができるとともに折れ
等の防止も確実になる。すなわち、フィルム基板の位置
及び形状をくずさずに後工程へ供給できる。この場合、
例えば、高密度でストックして他工場に輸送等すること
も可能にして、物流コストを大幅に削減することができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる
実施の形態は、本発明の好適な具体例であり技術的に好
ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範
囲を何ら制約するものではない。
【0013】図4はフィルム基板を扱う本発明を適用し
た回路組立製造装置の概略構成を示す図である。図4に
おいて、符号1は回転する移載ハンドである。この移載
ハンド1の周囲にはプレート供給テーブル2、フィルム
基板供給テーブル3、プレート排出テーブル4がそれぞ
れ配置されている。また、移載ハンド1には3つのハン
ド部5が設けられている。各ハンド部5は、移載ハンド
1が回転すると、プレート供給テーブル2,フィルム基
板供給テーブル3,プレート排出テーブル4の順に回転
移動される。そして、プレート供給テーブル2ではハン
ド部5が後述するプレート6を真空吸着によりストッカ
ー8より順次取り出し保持し、フィルム基板供給テーブ
ル3ではハンド部5がプレート6の裏面(下面)に後述
するフィルム基板7を真空吸着させ、プレート排出テー
ブル4ではフィルム基板7を真空吸着させたプレート6
をストッカー8内に順次積み重ねる。一方、プレート供
給テーブル2,フィルム基板供給テーブル3,プレート
排出テーブル4もそれぞれ回転可能になっており、プレ
ート供給テーブル2ではピックアップ位置にある空のプ
レート6(つまり、使用されていないプレート6を意味
する、以下同じ)がハンド部5により取り去られる。そ
して、ストッカー8内の空のプレート6がすべて無くな
ると、次のストッカー8に入った空のプレート6がピッ
クアップ位置に来るまで回転される。フィルム基板供給
テーブル3では、ピックアップ位置にあるフィルム基板
7がハンド部5によりプレート6の裏面に吸着されて取
り去られると、次のフィルム基板7がピックアップ位置
に来るまで回転される。プレート排出テーブル4では、
排出位置にあるストッカー8内にフィルム基板7と重ね
られたプレート6が所定の枚数重ねられると、次の空に
なったストッカー8が排出位置に来るまで回転される。
【0014】図1は図4で取り扱っているフィルム基板
7及びプレート6の一例を示す斜視図である。図1にお
いて、フィルム基板7は、厚みが50μm前後のシート
状をしたフィルム材の一面に回路パターンを印刷したも
ので、その上には例えばICチップ等、チップ状の電子
部品9が実装されている。また、フィルム基板7には回
路パターンを逃げた位置に開口10が形成されていると
ともに、同じく回路パターンを逃げた位置に位置決め孔
11が前後方向に離して一対設けられている。
【0015】プレート6は、樹脂製で、フィルム基板7
の上面全体を覆うことができる大きさを有する板状にし
て形成されている。また、図2及び図3にはプレート6
の単体構造が示されており、図2は上面側から見た斜視
図、図3は下面側から見た斜視図である。そのプレート
6には、位置決めピン12及び逃げ孔(凹所)13の他
に、誤挿入防止カッティング部14、電子部品逃がし孔
15、プレート位置決め孔16、吸引用孔17等が設け
られている。
【0016】更に詳述する。位置決めピン12及び逃げ
孔13は、フィルム基板7に設けられている位置決め孔
11と対応する位置に各々形成されている。このうち、
位置決めピン12は、プレート6の裏面(下面)側に突
出形成されていて、プレート6とフィルム基板7とが重
ね合わされたときに、フィルム基板7側の位置決め孔1
1内に挿入される。そして、この挿入によりフィルム基
板7をプレート6に対してX−Y方向の位置決めができ
る構造になっている。これに対して、逃げ孔13は、プ
レート6の表面(上面)側に、位置決め孔11と同心的
に形成されている(図6参照)。その逃げ孔13の内径
は、位置決めピン12の外径よりも大きく、また深さは
位置決めピン12の長さよりも大きく窪んだ状態に形成
されている。したがって、逃げ孔13は、図5及び図6
に示すように、位置決めピン12に位置決め孔11を係
合させて、フィルム基板7とプレート6を重ね合わせた
状態で下側のプレート6上に積み重ねられたとき、位置
決めピン12が下側のプレート6と干渉し合うことがな
いようになっている。
【0017】誤挿入防止カッティング部14は、プレー
ト6の4つの角のうちの1つをカットすることによって
形成されており、このカットされた部分により、プレー
ト6のセット方向の判断をし易くしている。なお、プレ
ート供給テーブル2及びプレート排出テーブル4上に配
置されるストッカー8にも、図5に示している如く、誤
挿入防止カッティング部14と対応した誤挿入防止壁8
aが設けられており、誤挿入防止壁8aに誤挿入防止カ
ッティング部14を対応させずに、プレート6の向きを
間違えて挿入させるとストッカー8内に収納できないよ
うにし、誤挿入を防止している。
【0018】電子部品逃がし孔15は上下方向に貫通し
ている孔で、フイルム基板7側の位置決め孔11とプレ
ート6側の位置決めピン12を一致させて、フィルム基
板7上にプレート6を重ねた時に、フィルム基板7上の
電子部品9を逃がすことができる位置に形成されてい
る。その電子部品逃がし孔15の内径は電子部品9の外
形よりも大きく、また深さは電子部品9の高さよりも大
きく形成されている。したがって、電子部品逃がし孔1
5は、図5及び図7に示すように、位置決めピン12に
位置決め孔11を係合させて、フィルム基板7とプレー
ト6を重ね合わせたとき、プレート6が電子部品9と干
渉し合うことがないようになっている。なお、電子部品
逃がし孔15は上下方向に貫通せずに、下面側に開口を
持つ凹部であってもよいものであり、本発明では貫通し
た孔と凹部とを含んで凹所という。
【0019】プレート位置決め孔16は上下方向に貫通
している孔で、位置決め孔11と位置決めピン12を一
致させて、フィルム基板7とプレート6とを重ねたとき
に、フィルム基板7の外側(本実施の形態では左右両側
の外)に位置するように離して一対設けられている。
【0020】吸引用孔17は上下方向に貫通している孔
で、位置決め孔11と位置決めピン12を一致させて、
フィルム基板7とプレート6とを重ねたときに、フィル
ム基板7の内側(本実施の形態では前後両側の内)にお
ける平面状の部分に位置するように離して一対設けられ
ている。また、プレート6の内側においては、フィルム
基板7の左右方向に延びる吸引溝18が吸引用孔17と
連通した状態にして形成されている。なお、吸引溝18
の左右方向の幅はフィルム基板7の左右方向の幅よりも
小さく、位置決め孔11と位置決めピン12を一致させ
て、フィルム基板7とプレート6とを重ねたときに、フ
ィルム基板7の平面状の部分に対応していて、左右端の
何れからもはみ出すことがないように設定されている。
そして、その吸引溝18では、フィルム基板7とプレー
ト6とが重ねられた状態で、吸引用孔17を通してエア
が吸引されると、吸引溝18の全体が吸い込み口とな
り、面的により強い力でフィルム基板7をプレート6に
吸着して保持する役目をなす。
【0021】次に、プレート6及びフィルム基板7を搬
送する移載ハンド1のハンド部5の構成について図5を
用いて説明する。図5において、ハンド部5には、ハン
ド部5の下面から下側に向かって突出した状態にして取
り付けられている、位置決めピン19、プレート吸着用
パッド20、フィルム基板吸着用パッド21をそれぞれ
有している。
【0022】更に詳述すると、位置決めピン19は、プ
レート位置決め孔16に対応して一対設けられており、
プレート位置決め孔16に位置決めピン19を挿入させ
て、フィルム基板7をハンド部5に対して位置決めでき
る構造になっている。
【0023】プレート吸着パッド20は、プレート6の
四隅にそれぞれ対応して4つ設けられている。4つのプ
レート吸着パッド20は、それぞれ図示せぬ真空吸引機
に接続されており、真空吸引機が真空吸引動作されると
プレート6の上面を真空引きして吸引保持することがで
きる構造になっている。
【0024】フィルム基板吸着用パッド21は、プレー
ト6の吸引用孔17にそれぞれ対応して2つ設けられて
いる。2つのフィルム基板吸着用パッド21は、図示せ
ぬ真空吸引機に各々接続されており、真空吸引機が吸引
動作されるとプレート6の下面に対して孔17及び吸引
溝18を通してフィルム基板7を吸引して保持すること
ができる構造になっている。
【0025】次に、このように構成されたフィルム基板
7及びプレート6を、移載ハンド1でプレート排出テー
ブル4上のストッカー8に搬送して収納するまでの動作
を図4の回路組立製造装置について説明する。この装置
において、プレート供給テーブル2上には空のプレート
6が供給され、フィルム基板供給テーブル3上には電子
部品9を上に向けてフィルム基板7が供給される。
【0026】そして、ハンド部5は、まずプレート供給
テーブル2において空のプレート6をピックアップす
る。ここでは、位置決めピン19をプレート位置決め孔
16に挿入させて位置決めするとともに、プレート吸着
用パッド20でプレート6の上面を吸着保持する。ま
た、このようにしてプレート6を保持したハンド部5は
フィルム基板供給テーブル3上に移動され、フィルム基
板供給テーブル3上で位置決め孔11に位置決めピン1
2を係合させて、フィルム基板7の上側から覆うように
してプレート6を重ねる。このとき、電子部品9は電子
部品逃がし孔15内に逃がされる。続いて、フィルム基
板吸着用パッド21が真空吸着動作され、吸引用孔17
及び吸引溝18を通して真空引きし、フィルム基板7を
プレート6に吸着保持する。これにより、ハンド部5に
は、プレート6とフィルム基板7とが重ねられた状態で
一体的に保持される。
【0027】続いて、ハンド部5はプレート排出テーブ
ル4上に移動され、下面側にフィルム基板7を吸着保持
しているプレート6が、既にストッカー8内に収納され
ているプレート6の上に更に積み重ねられるようにして
ストッカー8内に収納される。この積み重ねによりフィ
ルム基板7の上下面はプレート6で挟まれ、収納時にお
けるフィルム基板7の反りやカールが防げる。また、収
納後はプレート吸着用パッド20による真空吸着及びフ
ィルム基板吸着用パッド21による真空吸着がそれぞれ
解かれ、ハンド部5だけが再びプレート供給テーブル2
へ移動し、一連の動作を繰り返す。図5には、こうして
ストッカー8内に複数のプレート6が積み重ねられてい
る状態を示している。また、ストッカー8内に所定枚数
のプレート6及びフィルム基板7が収納されたら、プレ
ート排出テーブル4が所定量回転されて空のストッカー
8がハンド部5と対応する位置に配置され、新たなスト
ッカー8内に、次に送られて来るプレート6及びフィル
ム基板7が順次収納される。
【0028】したがって、本実施の形態の構成では、ハ
ンド部5に位置決めされて吸着保持されたプレート6及
びフィルム基板7は、一度吸着保持されるとストッカー
8内に収納されるまで解除されることなく搬送されるの
で位置ずれが防止できる。すなわち、フィルム基板7の
位置を確保した状態及び形状をくずさずに後工程(スト
ッカー8内)へ供給できるので、稼動効率を向上させる
ことができる。第1に、フィルム基板7を搬送する時に
は、そのフィルム基板7をプレート6の裏面に真空吸着
させて搬送し、そのままストッカー8に収納されてプレ
ート6上に積み重ねられ、その後で吸着が解除されるよ
うになっているので、収納時にフィルム基板7が折れ曲
がった状態で収納されたりするのを確実に防止すること
ができる。第2に、フィルム基板7は、上下面が上下の
プレート6で挟まれた状態でストッカー8内に収納され
るので、反りやカール等の発生の虞がなく当初の品質が
維持される。第3に、重ねてストックしておく場合で
も、電子部品9を電子部品逃がし孔((凹所)15で逃
がしていて、電子部品9に加重が直接加わることなく積
み重ねておくことができるので、高密度で大きなストッ
クを持つことが可能になる。しかも位置決め孔11と位
置決めピン12とでなる位置決め手段により位置決めし
た状態でストックしておくので、フィルム基板7の保護
も兼ねる。第4に、フィルム基板7を搬送する場合は、
吸引用孔17からフィルム基板7を吸引してプレート6
の裏面に吸着させ、この吸着でフィルム基板7をプレー
ト6の裏面に固定させた状態で搬送してストッカー8内
(所定の位置)にセットするので、位置ずれを防止する
ことができるとともに折れやカール等の防止もできる。
すなわち、フィルム基板7の位置を確保した状態及び形
状をくずさずに後工程へ供給できる。また、このような
構成では、ストッカー8内にフィルム基板7を高密度で
ストックし他工場に輸送等することができるので、物流
コストを大幅に削減することができる。
【0029】なお、上記実施の形態では、プレート6及
びフィルム基板7をストッカー8内に収納する迄の搬送
動作について説明したが、他の装置にフイルム基板7を
供給する場合については、上記説明と逆の手順をふめば
実施することができるものである。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果が期待できる。 ・フィルム基板をストックしておく場合には、位置決め
手段で位置決めするとともに、電子部品を凹所で逃がし
てフィルム基板上を覆って押さえた状態でストックして
おくことができるので、反りやカール等が防止できる。 ・また、重ねてストックしておく場合でも、電子部品を
凹所で逃がしていて、電子部品に加重が直接加わること
なく積み重ねておくことができるので、高密度で大きな
ストックを持つことが可能になる。しかも位置決め手段
により位置決めした状態でストックしておくので、フィ
ルム基板の保護も兼ねる。 ・更に、フィルム基板を搬送する場合は、吸引用孔から
フィルム基板を真空引きしてプレート裏面に吸着させ、
この吸着でフィルム基板をプレート裏面に固定させた状
態で搬送して所定の位置にセットするので、位置ずれを
防止することができるとともに折れやカール等の防止も
できる。すなわち、フィルム基板の位置を確保した状態
及び形状をくずさずに後工程へ供給できる。同時に、高
密度でストックして他工場に輸送等することができるの
で、物流コストを大幅に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示すプレートとフィル
ム基板の構造を示す分解斜視図である。
【図2】 図1のプレートを上面側より見て示す斜視図
である。
【図3】 図1のプレートを下面側より見て示す斜視図
である。
【図4】 本発明を適用した回路組立製造装置の概略構
成を示す図である。
【図5】 同上回路組立製造装置の要部拡大斜視図であ
る。
【図6】 図5のA−A線拡大断面図である。
【図7】 図5のB−B線拡大断面図である。
【符号の説明】
1…移載ハンド、2…プレート供給テーブル、3…フィ
ルム基板供給テーブル、4…プレート排出テーブル、5
…ハンド部、6…プレート、7…フィルム基板、8…ス
トッカー、9…電子部品、11…位置決め孔(位置決め
手段)、12…位置決めピン(位置決め手段)、13…
逃げ孔(凹所)、15…電子部品逃がし孔(電子部品を
逃がすための凹所)、16…プレート位置決め孔、17
…吸引用孔、18…吸引溝、19…位置決めピン、20
…プレート吸着用パッド、21…フィルム基板吸着用パ
ッド。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にチップ状の電子部品が実装されて
    いるフィルム基板をシート状のまま搬送するフィルム基
    板搬送用プレートにおいて、 前記フィルム基板を覆って配置される大きさをなしてお
    り、 前記フィルム基板を位置決めするための位置決め手段
    と、 前記フィルム基板上の電子部品と対応した位置に形成さ
    れて、前記電子部品を逃がすための凹所と、 前記フィルム基板の平面状の部分に対応して形成され
    て、該フィルム基板を裏面側に密着させて吸引保持する
    ための吸引用孔とを備え、 前記吸引用孔を通して前記フィルム基板を裏面に吸着さ
    せて搬送することを特徴とするフィルム基板搬送用プレ
    ート。
  2. 【請求項2】 前記凹所が貫通孔で形成され、かつ該貫
    通孔の深さを前記電子部品の高さ寸法よりも大きく設定
    してなる請求項1に記載のフィルム基板搬送用プレー
    ト。
  3. 【請求項3】 前記位置決め手段は、前記フィルム基板
    に形成されている位置決め孔と対応してプレートの裏面
    より突設させた位置決めピンと、前記位置決めピンと対
    応してプレートの表面側に形成した凹所とでなり、該凹
    所が前記位置決めピンの長さよりも深く、かつ位置決め
    ピンの太さよりも大きく形成されている請求項1に記載
    のフィルム基板搬送用プレート。
  4. 【請求項4】 前記プレートは、前記吸引用孔を各々対
    向する側に離して一対有するとともに、裏面側に前記フ
    ィルム基板の一側に沿って延びる状態にして前記吸引用
    孔と連接して吸引溝を形成している請求項1に記載のフ
    ィルム基板搬送用プレート。
  5. 【請求項5】 表面にチップ状の電子部品が実装されて
    いるフィルム基板をシート状のまま搬送するフィルム基
    板搬送方法において、 前記フィルム基板を覆ったときに、前記電子部品を逃が
    すための凹所、及び前記フィルム基板を位置決めするた
    めの位置決め手段、並びに前記フィルム基板の平面部分
    と対応する吸引用孔とを有してなるプレートを用いて、 前記プレートで前記フィルム基板を覆うとともに、該プ
    レートの表面側から前記吸引用孔を通して前記フィルム
    基板を前記プレートの裏面に吸引密着させて、前記プレ
    ートと共にフイルム基板を搬送するようにしたことを特
    徴とするフィルム基板搬送方法。
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