JP2001030854A - パワーウィンド装置のモータユニットの防水構造 - Google Patents

パワーウィンド装置のモータユニットの防水構造

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JP2001030854A
JP2001030854A JP11207650A JP20765099A JP2001030854A JP 2001030854 A JP2001030854 A JP 2001030854A JP 11207650 A JP11207650 A JP 11207650A JP 20765099 A JP20765099 A JP 20765099A JP 2001030854 A JP2001030854 A JP 2001030854A
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grommet
inner panel
connector
power window
window device
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JP11207650A
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Toshihiro Saito
年弘 斉藤
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Asmo Co Ltd
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Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストを削減して好適に防水することが
できるパワーウィンド装置のモータユニットの防水構造
を提供する。 【解決手段】 自動車用ドアのインナパネル5の外側に
は、モータユニット(ハウジング21)のコネクタ部2
5が配置されている。このコネクタ部25には、グロメ
ット31が外嵌されている。このグロメット31は、イ
ンナパネル5のグロメット挿入孔5cを貫通し、その先
端側はインナパネル5の内側に配置されている。このグ
ロメット31の先端側には、外方に張り出すフランジ3
1aが形成されている。インナパネル5の内側から伸び
るコネクタCは、このグロメット31によってコネクタ
部25に導入され、同コネクタ部25と接続されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パワーウィンド装
置のモータユニットの防水構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用パワーウィンド装置とし
ては、例えば図16及び図17に示されるものが知られ
ている。
【0003】図17に示されるように、自動車用ドア
は、ドア本体71とパワーウィンド装置72とを備えて
いる。ドア本体71は、ボデーの外表面を形成するアウ
タパネル73と、その内側(室内側)に隙間を有して配
設されるインナパネル74とから構成されている。そし
て、インナパネル74には、上記パワーウィンド装置7
2を上記アウタパネル73とインナパネル74との間に
収容するための孔74a、及び、上記パワーウィンド装
置72への給電等をするためのグロメット挿入孔74b
が形成されている。
【0004】パワーウィンド装置72は、Xアーム式の
レギュレータ75とモータユニット76とから構成され
ている。そして、上記モータユニット76は、上記レギ
ュレータ75に駆動連結された状態で、同レギュレータ
75に固定されている。この状態で、パワーウィンド装
置72は、上記アウタパネル73とインナパネル74と
の間に収容されて、同インナパネル74に固定されてい
る。そして、上記レギュレータ75の上部アーム77に
は、前記アウタパネル73と前記インナパネル74とで
挟まれて形成されたウィンドガラス出入り口71aから
挿入されたウィンドガラス(図示略)の下端が取り付け
られている。従って、このモータユニット76が駆動さ
れると、上記レギュレータ75を介してウィンドガラス
の開閉動作が行われる。
【0005】上記モータユニット76には、パワーウィ
ンド装置72に接続するワイヤハーネスWのコネクタC
を接続するための略円柱状のコネクタ部78が形成され
ている。このコネクタ部78は、パワーウィンド装置7
2がインナパネル74に固定された状態において、上記
グロメット挿入孔74bの位置に対向配置されている
(図16参照)。そしてこのとき、上記コネクタ部78
は、上記インナパネル74の外側(室外側)に配置され
ている。
【0006】上記コネクタ部78には、ワイヤハーネス
WのコネクタCとの接続部を外部に対して遮蔽するため
の合成ゴムからなる略円筒状のグロメット79が嵌合さ
れている。このグロメット79には、弾性変形部81及
び遮蔽部82が一体で形成されている。そして、図16
に示されるように、パワーウィンド装置72(コネクタ
部78)がインナパネル74に固定された状態におい
て、上記グロメット79の開口側は、上記インナパネル
74のグロメット挿入孔74bを貫通して同インナパネ
ル74の内側(室内側)に配置されている。このとき、
上記グロメット79の遮蔽部82は、インナパネル74
の外側から上記グロメット挿入孔74bを封鎖してい
る。そして、上記遮蔽部82は、上記弾性変形部81の
弾性力によって上記インナパネル74に圧接されてい
る。
【0007】上記コネクタ部78の前記コネクタCが接
続される開口側は、上記グロメット79を介して上記イ
ンナパネル74の内側(室内側)に開口している。そし
て、前記コネクタCは、上記インナパネル74の内側
(室内側)から上記グロメット79に挿通されてコネク
タ部78に接続されている。従って、これらコネクタC
及びコネクタ部78の接続部は、このグロメット79に
よって上記インナパネル74の外側(室外側)から遮蔽
されている。このため、上記インナパネル74の外側
(室外側)に浸入した、例えば水滴などが上記コネクタ
C及びコネクタ部78の接続部に至ることはない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
グロメット79によって、コネクタC及びコネクタ部7
8の接続部を上記インナパネル74の外側(室外側)か
ら遮蔽する防水構造においては、同グロメット79の形
状が複雑であることから、高い寸法精度が必要とされて
いた。また、このグロメット79の製造に際して、厳密
な全数検査工程も必要とされていた。さらに、グロメッ
ト79に要求される寸法精度が高いことから、材料単価
の高い合成ゴム材料を採用することが必要であった。
【0009】以上により、グロメット79を含むモータ
ユニット76の製造コストの増大を余儀なくされてい
た。さらに、上記インナパネル74とグロメット79の
遮蔽部82との当接面に異物が付着した場合には、これ
らコネクタC及びコネクタ部78の接続部を上記インナ
パネル74の外側(室外側)から十分に遮蔽することが
できず、同インナパネル74の外側(室外側)に浸入し
た水滴が同当接面を伝って同内側(室内側)に浸入し、
上記接続部を濡らしてしまうことがあった。
【0010】本発明の目的は、製造コストを削減して好
適に防水することができるパワーウィンド装置のモータ
ユニットの防水構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、ドア本体のインナパネ
ルの外側に配置され、該インナパネルの内側から伸びる
コネクタが接続されるコネクタ部を有するパワーウィン
ド装置のモータユニットの防水構造において、前記コネ
クタ部に外嵌されて先端側が前記インナパネルを貫通し
て該インナパネルの内側に配置され、前記コネクタが該
コネクタ部に導入されるグロメットを備え、前記グロメ
ットの前記インナパネルの内側に配置された先端側に
は、外方に張り出す張り出し部が設けられたことを要旨
とする。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のパワーウィンド装置のモータユニットの防水構造にお
いて、前記張り出し部は、フランジであることを要旨と
する。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のパワーウィンド装置のモータユニットの防水構造にお
いて、前記張り出し部は、前記グロメットの先端側に向
かってなだらかに拡開されるテーパー部であることを要
旨とする。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
のパワーウィンド装置のモータユニットの防水構造にお
いて、前記張り出し部は、前記グロメットの先端側から
折り返された折り返し部であることを要旨とする。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか1に記載のパワーウィンド装置のモータユニッ
トの防水構造において、前記グロメットの前記インナパ
ネルの外側に配置された基端側には、外方に張り出す基
端側張り出し部が設けられたことを要旨とする。
【0016】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれか1に記載のパワーウィンド装置のモータユニッ
トの防水構造において、前記グロメットは前記コネクタ
部と一体成形されたことを要旨とする。
【0017】(作用)請求項1〜4に記載の発明の構成
によれば、上記インナパネルの外側に配置されたコネク
タ部に外嵌されるグロメットには、そのインナパネルの
内側に配置された先端側に、外方に張り出す張り出し部
が設けられている。従って、上記インナパネルの外側
(室外側)に浸入した水滴などが、上記グロメットの外
壁面を伝って同インナパネルの内側(室内側)に浸入し
ても、上記コネクタ及びコネクタ部の接続部への浸入
は、上記張り出し部によって好適に防止される。
【0018】また、インナパネルの内側に配置された先
端側に張り出し部が形成されたのみの極めて簡易な形状
のグロメットであるため、このグロメットに要求される
寸法精度は低減される。そして、このグロメットの検査
工程も省略可能とされる。
【0019】さらに、グロメットに要求される寸法精度
が低いことから、材料単価の安い硬質樹脂が採用可能と
される。以上により、グロメットの製造コストも削減さ
れる。
【0020】請求項5に記載の発明の構成によれば、上
記グロメットのインナパネルの外側に配置された基端側
には、外方に張り出す基端側張り出し部が設けられてい
る。従って、上記インナパネルを挟んでその内側(室内
側)及び外側(室外側)にそれぞれ配置される張り出し
部及び基端側張り出し部により、溝状の流路が形成され
る。従って、上記インナパネルの内側(室内側)に浸入
した水滴などは、この流路に沿って円滑に排水される。
【0021】請求項6に記載の発明の構成によれば、上
記グロメットをコネクタ部と一体成形したことで、部品
点数が低減される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を自動車用パワーウ
ィンド装置に具体化した一実施形態について図1〜図4
に従って説明する。
【0023】図2に示されるように、自動車用ドアは、
ドア本体1とパワーウィンド装置2とドアトリム3とを
備えている。ドア本体1は、ボデーの外表面を形成する
アウタパネル4と、その内側(室内側)に隙間を有して
配設されるインナパネル5とから構成されている。そし
て、インナパネル5には、上記パワーウィンド装置2を
上記アウタパネル4とインナパネル5との間に収容する
ための孔5a、及び、この収容されたパワーウィンド装
置2を締結するためのボルト挿通孔5bが複数(4つ)
設けられている。また、上記インナパネル5には、上記
パワーウィンド装置2への給電等をするためのグロメッ
ト挿入孔5cが形成されている。
【0024】パワーウィンド装置2は、Xアーム式のレ
ギュレータ6とモータユニット7とから構成されてい
る。図2及び図4に示されるように、レギュレータ6
は、ベース8と、そのベース8に回動可能に支持される
セクタギヤ9とを備えている。そして、レギュレータ6
は、セクタギヤ9が回動されると、上部アーム10がベ
ース8に対して上下動されるようになっている。
【0025】上記ベース8には、前記ボルト挿通孔5b
に対応して延出形成された複数(4つ)のボルト締結片
8aが設けられている。そして、このボルト締結片8a
には、それぞれボルト挿通孔8bが形成されている。従
って、上記ベース8(レギュレータ6)は、上記各ボル
ト挿通孔5b及び8bを貫通するボルトにナットが螺合
されて上記インナパネル5に固定されている。
【0026】上記レギュレータ6の上部アーム10に
は、前記アウタパネル4と前記インナパネル5とで挟ま
れて形成されたウィンドガラス出入り口11から挿入さ
れたウィンドガラス(図示略)の下端が取り付けられて
いる。従って、上記セクタギヤ9の回動に基づく上部ア
ーム10の上下動により、ウィンドガラスの開閉動作が
行われる。
【0027】上記モータユニット7は、その出力軸(図
示略)が上記セクタギヤ9に駆動連結された状態で、上
記ベース8に固定されている。従って、このモータユニ
ット7が駆動されることで上記セクタギヤ9は回動し、
ウィンドガラスの開閉動作が行われる。
【0028】図3は上記モータユニット7の一部を省略
した分解斜視図である。モータユニット7は合成樹脂で
一体成形されたハウジング21を備えている。このハウ
ジング21には、固定部22と、筒部23と、ホイール
部24と、コネクタ部25とが形成されている。上記固
定部22には、DCモータ26が固定されている。筒部
23には、DCモータ26の図示しない回転軸(アーマ
チャ回転軸)に設けられたウォームが収容されている。
ホイール部24には、モータユニット7の出力軸に駆動
連結されたウォームホイールが収容されている。なお、
このウォームホイールは、上記ウォームとともに減速用
のウォームギヤを構成している。
【0029】上記コネクタ部25は、DCモータ26に
接続するワイヤハーネスWのコネクタCを接続するため
のものである(図1参照)。図3に示すように、コネク
タ部25は外形が略円柱状に形成されており、筒部23
を挟んでホイール部24と反対側に設けられている。コ
ネクタ部25は、その中心軸がホイール部24の中心軸
に平行になるように形成されている。このコネクタ部2
5は、その中心軸方向の長さよりも同方向において小さ
い厚さの連結部27を介して上記固定部22に連続して
いる。
【0030】図1にコネクタ部25の断面図が示される
ように、コネクタ部25は、その内側に、DCモータ2
6への給電線、あるいは、ハウジング21内に設けられ
た回転センサ(例えばホール素子)からの信号線が接続
されたターミナル23等を備えている。各ターミナル3
0は、コネクタ部25の肉部に直接内蔵されている。こ
れは、ハウジング21の金型に各ターミナル30を組み
込んだ状態で成形するインサート成形による。
【0031】上記コネクタ部25は、上記パワーウィン
ド装置2(レギュレータ6)が前記インナパネル5に固
定された状態において、同インナパネル5の外側(室外
側)に配置されている(図1参照)。
【0032】コネクタ部25には、その外径と同等の内
径を有する略円筒状のグロメット31が圧入されてい
る。このグロメット31は、例えば硬質樹脂にて形成さ
れており、その先端側には外方に張り出す、張り出し部
としてのフランジ31aが形成されている。そして、上
記コネクタ部25の前記コネクタCが接続される開口側
(図1の左側)は、上記グロメット31によって包囲さ
れている。このグロメット31は、パワーウィンド装置
2(レギュレータ6)を前記インナパネル5に固定する
際に、同インナパネル5の前記グロメット挿入孔5cを
貫通する(図1参照)。そして、上記フランジ31aが
形成されたグロメット31の先端側は、上記インナパネ
ル5の内側(室内側)に配置されている。換言すると、
上記コネクタ部25の前記コネクタCが接続される開口
側は、上記グロメット31を介して上記インナパネル5
の内側(室内側)に開口している。そして、前記コネク
タCは、上記インナパネル5の内側(室内側)から上記
グロメット31に挿通されてコネクタ部25に接続され
ている。従って、これらコネクタC及びコネクタ部25
の接続部は、このグロメット31によって上記インナパ
ネル5の外側(室外側)から遮蔽されている。そして、
上記グロメット31のフランジ31aにより、上記イン
ナパネル5の外側(室外側)に浸入した、例えば水滴な
どが、上記グロメット31の外周面を伝ってグロメット
挿入孔5cから上記インナパネル5の内側(室内側)に
浸入しても、上記コネクタC及びコネクタ部25の接続
部への浸入は、上記フランジ31aによって好適に防止
される。
【0033】このようにパワーウィンド装置2が固定さ
れたインナパネル5は、ビニールシート(図示略)によ
ってその孔5a及びグロメット挿入孔5cが内側(室内
側)から覆われている。従って、上記孔5a及びグロメ
ット挿入孔5cから上記インナパネル5の内側(室内
側)に浸入した水滴により、前記ドアトリム3が濡れた
りすることもない。
【0034】上記ドアトリム3は、車室内を構成するも
のであり、前記パワーウィンド装置2が固定されたイン
ナパネル5の内側(室内側)に固定されている。以上詳
述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が
得られるようになる。
【0035】(1)本実施形態では、グロメット31の
上記インナパネル5の内側(室内側)に配置された先端
側にフランジ31aが形成されている。従って、インナ
パネル5の外側(室外側)に浸入した水滴などが、上記
グロメット31の外周面を伝って同インナパネル5の内
側(室内側)に浸入しても、上記フランジ31aによっ
て上記コネクタC及びコネクタ部25の接続部への浸入
を好適に防止することができる。
【0036】(2)本実施形態では、先端側にフランジ
31aが形成されたのみの極めて簡易な形状のグロメッ
ト31であるため、このグロメット31に要求される寸
法精度を低減することができる。そして、このグロメッ
ト31の検査工程も省略することができる。
【0037】また、グロメット31に要求される寸法精
度が低いことから、材料単価の安い硬質樹脂を採用する
ことができる。以上により、グロメット31の製造コス
トを削減することができる。
【0038】(3)本実施形態では、グロメット31を
コネクタ部25に圧入によって固定するため、同グロメ
ット31の形状を簡易なものとすることができる。な
お、本発明の実施の形態は上記実施形態に限定されるも
のではなく、次のように変更してもよい。
【0039】・前記実施形態においては、グロメット3
1を硬質樹脂にて形成したが、これは例えば、鉄などの
金属材料にて形成してもよい。 ・前記実施形態においては、グロメット31を予めコネ
クタ部25に圧入しておき、パワーウィンド装置2(ハ
ウジング21)をインナパネル5に固定する際に、同グ
ロメット31(フランジ31a)がグロメット挿入孔5
cを貫通するようにした。これに対して、図5に示され
るように、パワーウィンド装置2(ハウジング21)を
インナパネル5に予め固定しておき、この状態でインナ
パネル5の内側(室内側)から上記グロメット31を上
記コネクタ部25に圧入してもよい。この場合、上記グ
ロメット31のフランジ31aとグロメット挿入孔5c
との間で干渉することがないため、同グロメット挿入孔
5cの大きさを低減することができる。このため、グロ
メット挿入孔5cを介したインナパネル5の外側から内
側への水滴などの浸入も低減することができる。
【0040】・前記実施形態においては、グロメット3
1をコネクタ部25(ハウジング21)と別体で形成し
たが、これらは一体で形成してもよい。この場合、部品
点数を低減することができる。
【0041】・前記実施形態においては、インナパネル
5の内側(室内側)に配置されるグロメット31の先端
側にフランジ31aを形成した。これに対して、図6に
示されるように、インナパネル5の内側(室内側)に配
置されるグロメット31の先端部に、開口側に向かって
なだらかに拡開される張り出し部としてのテーパー部4
1を形成してもよい。
【0042】また、図7に示されるように、インナパネ
ル5の内側(室内側)に配置されるグロメット31の先
端部に、開口側から折り返された張り出し部としての折
り返し部42を形成してもよい。
【0043】さらに、図8に示されるように、上記フラ
ンジ31aに加えて、インナパネル5の外側(室外側)
に別途、同様の基端側張り出し部としてのフランジ43
を形成してもよい。この場合、上記インナパネル5を挟
んでその内側(室内側)及び外側(室外側)にそれぞれ
配置されるフランジ31a及びフランジ43により、溝
状の流路が形成される。従って、上記インナパネル5の
内側(室内側)に浸入した水滴などをこの流路に沿って
円滑に排水することができる。
【0044】なお、これら図6〜図8に示される各場合
においても、グロメット31をコネクタ部25(ハウジ
ング21)と一体で形成してもよい。 ・前記実施形態においては、略円柱状のコネクタ部25
を採用した。これに対して、図9に示されるように、こ
のコネクタ部25の外周側に上記グロメット31の外径
と同等の内径を有する略円筒状の外周部46を形成し、
その先端側にフランジ46aを形成してもよい。このフ
ランジ46aは、上記パワーウィンド装置2(ハウジン
グ21)が前記インナパネル5に固定された状態におい
て、同インナパネル5の外側(室外側)に配置されてい
る。そして、上記コネクタ部25の外周面と外周部46
の内周面との間には上記グロメット31が圧入されてお
り、そのフランジ31aは上記インナパネル5の内側
(室内側)に配置されている。すなわち、上記インナパ
ネル5を挟んでその内側(室内側)及び外側(室外側)
にそれぞれ配置される各フランジ31a,46aによ
り、溝状の流路が形成される。従って、上記インナパネ
ル5の内側(室内側)に浸入した水滴などをこの流路に
沿って円滑に排水することができる。
【0045】なお、この場合においても、グロメット3
1を予めコネクタ部25に圧入した状態でパワーウィン
ド装置2(ハウジング21)をインナパネル5に固定し
てもよいし、パワーウィンド装置2(ハウジング21)
をインナパネル5に予め固定した状態でインナパネル5
の内側(室内側)から上記グロメット31を上記コネク
タ部25に圧入してもよい。
【0046】・前記実施形態においては、グロメット3
1をコネクタ部25に圧入して固定した。これに対し
て、これらグロメット31及びコネクタ部25の当接面
に、例えば接着剤を塗布するなどして固定してもよい。
【0047】また、図10及び図11に示される態様で
グロメット31をコネクタ部25に固定してもよい。す
なわち、グロメット31に、前記連結部27の位置を避
けてコネクタ部25の下面近くまで伸びる延出部51を
形成し、その延出部51に複数の係止孔52を設ける。
一方、上記コネクタ部25の上記係止孔52の位置に対
応する外周部に、外側に向かって斜めに広がる係止爪5
3を設ける。そして、これら係止孔52及び係止爪53
を係合することで、グロメット31をコネクタ部25に
堅固に固定する。
【0048】また、図12及び図13に示される態様で
グロメット31をコネクタ部25に固定してもよい。す
なわち、グロメット31の下端に、前記連結部27の位
置を避けて複数の弾性係止片54を形成する。この弾性
係止片54はその基端側において回動可能に設けられて
いる。一方、上記コネクタ部25の上記弾性係止片54
の位置に対応する外周部に、それぞれ径方向に伸びる一
対の係止爪55を設ける。そして、グロメット31をコ
ネクタ部25に装着した状態において上記弾性係止片5
4を係止爪55側に回動し、これら弾性係止片54及び
係止爪55を係合することで、グロメット31をコネク
タ部25に堅固に固定する。
【0049】さらに、図14及び図15に示される態様
でグロメット31をコネクタ部25に固定してもよい。
すなわち、グロメット31の下端に、前記連結部27の
位置を避けて複数の突出係止片56を形成する。この突
出係止片56はグロメット31をコネクタ部25に装着
した状態において同コネクタ部25の下面まで伸びてお
り、その先端には、同コネクタ部25の中心側に湾曲す
る係止部56aが形成されている。そして、この突出係
止片56の係止部56aによって上記コネクタ部25の
下面を係止することで、グロメット31をコネクタ部2
5に堅固に固定する。次に、以上の実施形態から把握す
ることができる請求項以外の技術的思想を、その効果と
ともに以下に記載する。
【0050】(イ)請求項1〜4のいずれか1に記載の
パワーウィンド装置のモータユニットの防水構造におい
て、前記コネクタ部(25)は、前記グロメット(3
1)を外嵌する外周部(46)を備え、該外周部(4
6)の前記インナパネル(5)の外側に配置された先端
側には、外方に張り出すコネクタ側張り出し部(46
a)が設けられたことを特徴とするパワーウィンド装置
のモータユニットの防水構造。
【0051】同構成によれば、上記コネクタ部は、グロ
メットを外嵌する外周部を備えており、同外周部の上記
インナパネルの外側に配置された先端側には、外方に張
り出すコネクタ側張り出し部が設けられている。従っ
て、上記インナパネルを挟んでその内側(室内側)及び
外側(室外側)にそれぞれ配置される張り出し部及びコ
ネクタ側張り出し部により、溝状の流路が形成される。
従って、上記インナパネルの内側(室内側)に浸入した
水滴などは、この流路に沿って円滑に排水される。
【0052】(ロ)請求項1〜4及び上記(イ)のいず
れか1に記載のパワーウィンド装置のモータユニットの
防水構造において、前記グロメット(31)は前記コネ
クタ部(25)に圧入されて固定されたことを特徴とす
るパワーウィンド装置のモータユニットの防水構造。
【0053】同構成によれば、上記グロメットは上記コ
ネクタ部に圧入によって固定することができ、同グロメ
ットの形状は簡易なものとされる。 (ハ)請求項1〜4及び上記(イ)、(ロ)のいずれか
1に記載のパワーウィンド装置のモータユニットの防水
構造において、前記コネクタ部(25)はコネクタ部側
係止手段(53,55)を備え、前記グロメット(3
1)はグロメット側係止手段(52,54)を備え、前
記グロメット(31)は前記コネクタ部側係止手段(5
3,55)と前記グロメット側係止手段(52,54)
とが係合されて前記コネクタ部(25)に固定されたこ
とを特徴とするパワーウィンド装置のモータユニットの
防水構造。
【0054】(ニ)請求項1〜4及び上記(イ)、
(ロ)のいずれか1に記載のパワーウィンド装置のモー
タユニットの防水構造において、前記グロメット(3
1)は係止手段(56)を備え、前記グロメット(3
1)は前記係止手段(56)が前記コネクタ部(25)
に係合されて該コネクタ部(25)に固定されたことを
特徴とするパワーウィンド装置のモータユニットの防水
構造。
【0055】上記(ハ)及び(ニ)に記載の発明の構成
によれば、上記グロメットは上記コネクタ部により堅固
に固定される。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜4に記
載の発明によれば、製造コストを削減して好適に防水す
ることができる。
【0057】請求項5に記載の発明によれば、インナパ
ネルを挟んでその内側(室内側)及び外側(室外側)に
それぞれ配置される張り出し部及び基端側張り出し部に
より形成される溝状の流路に沿って、インナパネルの内
側(室内側)に浸入した水滴などを円滑に排水すること
ができる。
【0058】請求項6に記載の発明によれば、部品点数
を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパワーウィンド装置のモータユニ
ットの防水構造の一実施形態を示す断面図。
【図2】同実施形態が適用される自動車用ドアを示す分
解斜視図。
【図3】モータユニットの分解斜視図。
【図4】パワーウィンド装置の斜視図。
【図5】同実施形態の組み付け態様の別例を示す断面
図。
【図6】同実施形態の別例を示す断面図。
【図7】同実施形態の別例を示す断面図。
【図8】同実施形態の別例を示す断面図。
【図9】同実施形態の別例を示す断面図。
【図10】同実施形態の別例を示す分解斜視図。
【図11】同実施形態の別例を示す側面図。
【図12】同実施形態の別例を示す分解斜視図。
【図13】同実施形態の別例を示す側面図。
【図14】同実施形態の別例を示す分解斜視図。
【図15】同実施形態の別例を示す側面図。
【図16】従来のパワーウィンド装置のモータユニット
の防水構造を示す断面図。
【図17】同防水構造が適用される自動車用ドアを示す
分解斜視図。
【符号の説明】
C…コネクタ、5…インナパネル、25…コネクタ部、
31…グロメット、31a…張り出し部としてのフラン
ジ、41…張り出し部としてのテーパー部、42…張り
出し部としての折り返し部、43…基端側張り出し部と
してのフランジ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E052 AA09 CA06 DA06 DA07 DA08 DB06 DB07 DB08 EA14 EB01 EC01 GA10 GB15 KA14 KA15 LA08 3D127 AA11 CB05 DF04 5H605 AA02 BB05 BB09 CC10 DD09 DD18 EA02 EC01 EC02 EC04 EC05 EC08 EC15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドア本体(1)のインナパネル(5)の
    外側に配置され、該インナパネル(5)の内側から伸び
    るコネクタ(C)が接続されるコネクタ部(25)を有
    するパワーウィンド装置のモータユニットの防水構造に
    おいて、 前記コネクタ部(25)に外嵌されて先端側が前記イン
    ナパネル(5)を貫通して該インナパネル(5)の内側
    に配置され、前記コネクタ(C)が該コネクタ部(2
    5)に導入されるグロメット(31)を備え、 前記グロメット(31)の前記インナパネル(5)の内
    側に配置された先端側には、外方に張り出す張り出し部
    (31a,41,42)が設けられたことを特徴とする
    パワーウィンド装置のモータユニットの防水構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のパワーウィンド装置
    のモータユニットの防水構造において、 前記張り出し部(31a,41,42)は、フランジ
    (31a)であることを特徴とするパワーウィンド装置
    のモータユニットの防水構造。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のパワーウィンド装置
    のモータユニットの防水構造において、 前記張り出し部(31a,41,42)は、前記グロメ
    ット(31)の先端側に向かってなだらかに拡開される
    テーパー部(41)であることを特徴とするパワーウィ
    ンド装置のモータユニットの防水構造。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のパワーウィンド装置
    のモータユニットの防水構造において、 前記張り出し部(31a,41,42)は、前記グロメ
    ット(31)の先端側から折り返された折り返し部(4
    2)であることを特徴とするパワーウィンド装置のモー
    タユニットの防水構造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1に記載のパ
    ワーウィンド装置のモータユニットの防水構造におい
    て、 前記グロメット(31)の前記インナパネル(5)の外
    側に配置された基端側には、外方に張り出す基端側張り
    出し部(43)が設けられたことを特徴とするパワーウ
    ィンド装置のモータユニットの防水構造。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1に記載のパ
    ワーウィンド装置のモータユニットの防水構造におい
    て、 前記グロメット(31)は前記コネクタ部(25)と一
    体成形されたことを特徴とするパワーウィンド装置のモ
    ータユニットの防水構造。
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