JP2001028867A - 回転電機の軸シール装置 - Google Patents

回転電機の軸シール装置

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JP2001028867A
JP2001028867A JP11199512A JP19951299A JP2001028867A JP 2001028867 A JP2001028867 A JP 2001028867A JP 11199512 A JP11199512 A JP 11199512A JP 19951299 A JP19951299 A JP 19951299A JP 2001028867 A JP2001028867 A JP 2001028867A
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oil
sealing oil
sealing
air
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JP11199512A
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Yosuke Nakao
洋介 中尾
Kazuhiko Torii
和彦 鳥居
Naohiro Nakano
直広 中野
Yoshio Tomita
祥央 富田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転電機の軸シール装置に供給される密封油
量、及び上記軸シール装置内の水素側密封油と空気側密
封油が交換される油量を低減し、さらに従来の密封油装
置の機能を保持したままで装置の改良が行え、あるい
は、従来の密封油装置よりも小型にすることが可能な回
転電機の軸シール装置を提供する。 【解決手段】 水素ガスを封入した回転電機の両側軸封
部に配置され、機内側、及び機外側にそれぞれ別個に密
封油が供給される回転電機の軸シール装置3において、
該軸シール装置3は、水素側密封油供給溝51と、空気
側密封油供給溝52間の中央ランド幅(L)を短く形
成するものとした。さらに、上記中央ランド幅(L
両端の面取りを大きく形成し、あるいは、水素側ランド
幅(L)を空気側ランド幅(L)よりも小さく形成
するものとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転電機の回転部
材を冷却するために水素ガスを封入した、回転電機の軸
シール装置に関するものであり、特に、上記回転電機か
ら水素ガスが漏洩することを防止するために密封油を供
給した回転電機の軸シール装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、例えば特開平8−33280号
に記載された、従来の回転電機の密封油供給装置を示す
系統図である。図において、1は、水素ガスが封入され
た回転電機、2は、該回転電機1の回転軸、3は軸シー
ル装置、4は、該軸シール装置3の水素側(機内側)に
密封油を供給する水素側密封油供給管、5は、軸シール
装置3の空気側(機外側)に密封油を供給する空気側密
封油供給管、6は、軸シール装置3から水素側に排出さ
れる密封油を一時停滞させ、密封油内の気泡を除去する
ために設置された泡取箱、7は水素側密封油排油管、8
は、空気側密封油及び軸受油(図示せず)が一体となり
排出される軸受油排油管、9は、空気側密封油排油及び
軸受排油を一時停滞させ、水素ガス及び空気を排出する
ためのループシールタンク、10は、ループシールタン
ク9内で分離された水素ガス及び空気を安全な外部、例
えば屋外へ導く排出管、11は、ループシールタンク9
内の上方空間部の圧力を軸受部の圧力より低くするとと
もに、ループシールタンク9内の水素ガス及び空気を抽
出して屋外へ強制的に排出するように設置されたベーパ
エクストラクタ、12は空気側密封油戻り管である。
【0003】また、13は、回転電機1内の水素ガスが
外部に流出するのを遮断する水素ガス遮断槽、14は、
水素ガス遮断槽13内の油面を一定に維持するためのフ
ロート弁、15は、水素側密封油回路の油量が不足した
ときに、空気側密封油回路から油量を補給するための密
封油補給管、16は、水素ガス遮断槽13内の密封油を
軸シール装置3の水素側に供給し、さらに、軸シール装
置3からの水素側密封油排油が水素ガス遮断槽13へ戻
るように構成した、水素側密封油回路中に設けた水素側
密封油ポンプ、17及び18は、ループシールタンク9
内の密封油を軸シール装置3の空気側に供給し、軸シー
ル装置3からの空気側密封油排油とともにループシール
タンク9へ戻るように構成した、空気側密封油回路中に
設けた交流電源で駆動する常用空気側密封油ポンプ、及
び直流電源で駆動する非常用空気側密封油ポンプ、19
は逆止弁、20はポンプ入口弁、21は安全弁、22
は、軸シール装置3部分で機内水素ガス圧より、空気側
密封油圧が一定値だけ高くなるように常用空気側密封油
ポンプ17、または非常用空気側密封油ポンプ18から
の供給量を調整する目的で、ポンプの吐出側と吸込側を
結ぶバイパス回路上に設置された差圧調整弁、23は空
気側密封油冷却器、24は空気側密封油フィルタ、25
は、水素側密封油ポンプ16からの供給油量を水素側密
封油回路に必要な油量に設定するために、水素側密封油
ポンプ吐出量のうち、軸シール装置3へ供給される以外
の流量を水素側密封油ポンプ16の吸引側へ戻す目的で
設置した手動バイパス弁、26は安全弁、27は水素側
密封油冷却器、28は水素側密封油フィルタ、29は、
軸シール装置3部分で空気側密封油圧より水素側密封油
圧を一定値だけ高くなるように、水素側密封油圧を調整
する目的で水素側密封油回路上に設置した均圧弁であ
る。
【0004】さらに、30は、空気側密封油回路から水
素ガス遮断槽13へ供給される密封油の空気を脱気する
真空脱気槽、31は、真空脱気槽30の油面を自動的に
一定に維持するために設けたフロート弁、32は、真空
脱気槽30内の異常油面を検知する油面警報器、33は
補給油ポンプ(ACP)、34は、補給油ポンプ33の
吐出量のうち、水素ガス遮断槽13へ供給する以外の密
封油を真空脱気槽30で噴霧して脱気を促進させるスプ
レイノズル管、35は、スプレイノズル管34から噴霧
した密封油を徐々に脱気させる脱気皿、36は、空気側
密封油回路から補給される空気側密封油を脱気皿35に
導き、脱気効果を上げるための脱気皿導入管、37は真
空計、38は油面計、39は真空脱気槽入口弁、40は
真空ポンプユニット、41は交換油脱気装置、42は補
給油ポンプ入口弁、43は密封油補給管、44はバイパ
ス管、45及び46は逆止弁である。
【0005】また、図5は、従来の回転電機の軸シール
装置の断面図である。図において、2は、回転電機の回
転軸である。3は、軸シール装置である。51は、軸シ
ール装置3の水素側に密封油を供給する水素側密封油供
給溝、52は、軸シール装置3の空気側に密封油を供給
する空気側密封油供給溝である。そして、Lは、軸シ
ール装置3の水素側密封油供給溝51と、空気側密封油
供給溝52間の幅を示す中央ランド幅、Lは、中央ラ
ンド幅(L)より、水素側に位置する水素側ランド
幅、Lは、中央ランド幅(L)より、空気側に位置
する空気側ランド幅である。なお、図5は、図6と同一
符号については、同一の部位であり、また、水素側密封
油供給溝51は、図6の水素側密封油供給管4に対応
し、空気側密封油供給溝52は、図6の空気側密封油供
給管5に対応する。
【0006】次に、従来の回転電機の密封油供給装置の
動作について、図5、及び図6を用いて説明する。ま
ず、図6において、回転電機1内の水素ガスは、水素側
密封油回路、及び空気側密封油回路の両回路中を循環す
る密封油により密封されている。水素側密封油回路にお
いて、該回路内の密封油は、水素側密封油ポンプ16に
より押し出され、軸シール装置3において空気側密封油
が水素側に流れ込まないように、均圧弁29により水素
側密封油圧力を空気側の密封油圧力より一定値だけ高く
して軸シール装置3に供給している。そして、上記密封
油は、回転軸2に沿って水素側に押し出され、泡取箱6
に入った後、上記密封油が泡取箱6から溢れ出ると水素
ガス遮断槽13に入る。ここで、上記密封油は、密封油
中に泡となって含まれた水素ガスを抜き、軸シール装置
3において、空気側の密封油との交換作業により減少し
た密封油の不足分を交換油脱気装置41から補う。この
とき、上記密封油は、水素ガス遮断槽13の底より引き
出され、水素側密封油ポンプ16に送り込まれる。
【0007】また、交換油脱気装置41では、水素ガス
遮断槽13に供給された密封油量の分だけ、空気側回路
から密封油が真空脱気槽30に送り込まれる。真空脱気
槽30内に送り込まれた密封油は、脱気皿35で脱気さ
れ、真空脱気槽30内で上方の油溜まりとなる。そし
て、真空脱気槽30内の下方の油溜まりより引き出され
て脱気された密封油は、補給油ポンプ33に送り込まれ
る。
【0008】それに対して、空気側密封油回路におい
て、該回路内の密封油は、正常運転時には常用空気側密
封油ポンプ17により押し出され、差圧調整弁22によ
り機内の水素ガス圧力により、一定値だけ高い圧力に保
たれて軸シール装置3へ供給される。そして、上記密封
油は、回転軸2に沿って空気側に押し出され、軸受油
(図示せず)とともにループシールタンク9を通り、軸
シール装置3において、水素側の密封油との交換作業に
より増加した密封油を調整する。もし、交流電源が停止
するなどの原因で、常用空気側密封油ポンプ17が停止
した異常時には、直流電源で駆動する非常用空気側密封
油ポンプ18が起動して、常用空気側密封油ポンプ17
と同じ機能を果たす。従って、回転電機1内に封入され
た水素ガスは、空気側密封油回路、及び水素側密封油回
路の両回路中を循環する密封油によって密封されてい
る。
【0009】以上のように、従来の回転電機の軸シール
装置は、図5において、水素側密封油供給溝51と、空
気側密封油供給溝52を別々の回路に分けて、均圧弁2
9(図6参照)により水素側密封油圧力を空気側密封油
圧力よりも一定値だけ高くしている。例えば、軸シール
装置3内で水素側密封油と空気側密封油が交換されるこ
とによって、密封油が不足した場合、交換油脱気装置4
1によって脱気した空気側密封油を供給するように構成
している。従って、軸シール装置3における空気側と水
素側との間の密封油の交換によって、空気側密封油に含
まれる空気が、回転電機1内に侵入し、回転電機1内の
水素ガスの純度が低下することによって生じる回転電機
1の風損上昇を防止することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の回転電機の軸シール装置においては、回転電機の大
容量化により軸シール装置が大口径化した場合、軸シー
ル装置へ供給する密封油量が増加するため、密封油装置
内のポンプ、あるいは冷却器なども大型化する必要があ
る。また、水素ガス遮断槽13に供給する脱気した密封
油量も増加するため、大型の真空脱気槽が必要となる。
【0011】さらに、図5より、従来の軸シール装置3
は、水素側密封油供給溝51と、空気側密封油供給溝5
2間の中央ランド幅(L)が大きいために、空気側と
水素側との間の密封油の交換によって、空気側密封油に
含まれる空気が、水素側の密封油に多量に混入する恐れ
がある。そのために、真空脱気槽30、及び補給油ポン
プ33を大型化にする必要がある。その結果、密封油装
置自体が大型化し、据え付ける場所にも制限を受けると
いう問題があった。
【0012】本発明は、かかる問題点を解消するために
なされたものであり、回転電機の軸シール装置の形状を
変えることで、軸シール装置へ供給する密封油量、及び
軸シール装置で起こる密封油を交換する油量を低減し、
従来の密封油装置の機能を保持した上で、据え付け場所
などに支障がない回転電機の軸シール装置を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の請求項1に記載の回転電機の軸シール装置
は、水素ガスを封入した回転電機の両側軸封部に配置さ
れ、機内側(以下水素側)、及び機外側(以下空気側)
の各々に密封油が供給される回転電機の軸シール装置に
おいて、該軸シール装置は、水素側密封油供給溝と空気
側密封油供給溝間の中央ランド幅を短く形成したことを
特徴とするものである。
【0014】また、本発明の請求項2に記載の回転電機
の軸シール装置は、請求項1に記載の回転電機の軸シー
ル装置において、該軸シール装置は、上記中央ランド幅
両端の面取りを大きく形成したことを特徴とするもので
ある。
【0015】また、本発明の請求項3に記載の回転電機
の軸シール装置は、請求項1に記載の回転電機の軸シー
ル装置において、該軸シール装置は、上記水素側密封油
供給溝と上記空気側密封油供給溝を上記回転電機の水素
側に寄せ、上記中央ランド幅に対して水素側に位置する
水素側ランド幅を、上記中央ランド幅に対して空気側に
位置する空気側ランド幅よりも小さく形成したことを特
徴とするものである。
【0016】また、本発明の請求項4に記載の回転電機
の軸シール装置は、請求項3に記載の回転電機の軸シー
ル装置において、該軸シール装置は、上記中央ランド幅
両端の面取りを大きく形成したことを特徴とするもので
ある。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下に、本発明の
請求項1に対応する発明の実施の形態1について、図1
を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態1に
よる回転電機の軸シール部の構成図である。図におい
て、2は、回転電機の回転軸である。3は、軸シール装
置である。51は、軸シール装置3の水素側に密封油を
供給する水素側密封油供給溝、52は、軸シール装置3
の空気側に密封油を供給する空気側密封油供給溝であ
る。なお、図1は、図6と同一符号については、同一の
部位であり、また、水素側密封油供給溝51は、図6の
水素側密封油供給管4に対応し、空気側密封油供給溝5
2は、図6の空気側密封油供給管5に対応する。
【0018】以上のように構成された回転電機の軸シー
ル装置について、その動作を図1を用いて説明する。ま
ず、回転電機内の水素ガスは、水素側密封油回路、及び
空気側密封油回路の両回路中を循環する密封油供給装置
により密封されている。上記密封油は、水素側の密封
油、及び空気側の密封油と別々の回路に分けることによ
り、両者の圧力が等しくなるように構成されている。ま
た、軸シール装置3の水素側密封油供給溝51と空気側
密封油供給溝52間の中央ランド幅(L)は、水素側
ランド幅(L)、及び空気側ランド幅(L)より短
い構成になっている。
【0019】以上のように、本実施の形態1による回転
電機の軸シール装置によれば、水素側密封油供給溝51
と空気側密封油供給溝52間の中央ランド幅(L
は、水素側ランド幅(L)及び空気側ランド幅
(L)より短く形成したので、中央ランド幅(L
内で生じる空気側と水素側の密封油の交換を小さくする
ことができ、空気側の密封油が水素側の密封油に混入す
るのを低減させることができる。従って、回転電機1内
の水素ガスの純度の低下を防止することが可能となっ
た。さらに、真空脱気槽30(図6参照)を備えた密封
油装置の場合、空気側から水素側への油量の交換が少な
くなるため、真空脱気槽30、及び補給油ポンプ33
(図6参照)を小型化でき、密封油装置自体を小型化に
することができる。
【0020】実施の形態2.以下に、本発明の請求項2
に対応する発明の実施の形態2について、図2を参照し
て説明する。図2は、本発明の実施の形態2による回転
電機の軸シール部の構成図である。なお、上述の実施の
形態1と同じ構成、及び動作については、同じ符号を用
いて説明を省略する。
【0021】まず、軸シール装置3の水素側密封油供給
溝51と空気側密封油供給溝52間の中央ランド幅(L
)を、実施の形態1よりさらに短く形成するために、
ランド幅両端の面取りを大きく形成した。
【0022】以上のように、本実施の形態2による回転
電機の軸シール装置によれば、水素側密封油供給溝51
と、空気側密封油供給溝52間の中央ランド幅(L
を短く形成し、さらに中央ランド幅(L)の両端の面
取りを大きく形成したので、中央ランド幅(L)をさ
らに短く形成できるため、該中央ランド幅(L)内で
生じる空気側と水素側の密封油の交換を小さくすること
ができ、空気の混入した空気側の密封油が水素側に混入
する量を低減することができる。従って、回転電機1内
の水素ガスの純度の低下を防止することが可能となっ
た。さらに、真空脱気槽30(図6参照)を備えた密封
油装置の場合、空気側から水素側への油量の交換が少な
くなるため、真空脱気槽30、及び補給油ポンプ33
(図6参照)を小型化でき、密封油装置自体も小型化に
することができる。なお、上記構成によれば、軸シール
装置3の断面を変更する必要がないため、同一断面の軸
シール装置を備えた既設の回転電機であれば、同様に中
央ランド幅(L)の両端の面取りを大きく形成するこ
とによって、同様の効果を得ることができる。
【0023】実施の形態3.以下に、本発明の請求項3
に対応する発明の実施の形態3について、図3を参照し
て説明する。図3は、本発明の実施の形態3による回転
電機の軸シール部の構成図である。なお、上述の実施の
形態1と同じ構成、及び動作については、同じ符号を用
いて説明を省略する。
【0024】まず、軸シール装置3の水素側密封油供給
溝51と空気側密封油供給溝52を回転電機1の機内側
(水素側)に寄せて、空気側ランド幅(L)を水素側
ランド幅(L)より大きく形成した。
【0025】以上のように、本実施の形態3による回転
電機の軸シール装置によれば、空気側ランド幅(L
を水素側ランド幅(L)より大きく形成したので、空
気側密封油量が低減でき、軸シール装置3への密封油供
給量を低減することができる。従って、軸シール装置3
内において水素ガスの発生ロスを小さくできるため、密
封油装置内の補給油ポンプ33(以下、図6参照)、空
気側密封油冷却器23、水素側密封油冷却器27などの
装置を小型化にすることが可能である。
【0026】実施の形態4.以下に、本発明の請求項4
に対応する発明の実施の形態4について、図4を参照し
て説明する。図4は、本発明の実施の形態4による回転
電機の軸シール部の構成図である。なお、上述の実施の
形態1と同じ構成、及び動作については、同じ符号を用
いて説明を省略する。
【0027】まず、軸シール装置3の水素側密封油供給
溝51と空気側密封油供給溝52を回転電機1の機内側
(水素側)に寄せて、空気側ランド幅(L)を水素側
ランド幅(L)より大きく形成した。さらに、上記水
素側密封油供給溝51と上記空気側密封油供給溝52間
の中央ランド幅(L)を短く形成するために、ランド
幅両端の面取りを大きくした。
【0028】以上のように、本実施の形態4による回転
電機の軸シール装置によれば、空気側ランド幅(L
を水素側ランド幅(L)より大きく形成し、さらに、
中央ランド幅(L)の両端を大きく面取りをした構成
としたので、空気側から水素側への油量の交換が低減で
き、さらに、軸シール装置3への密封油供給量を低減で
きる。従って、回転電機1内の水素ガスの純度の低下を
防止することが可能となった。さらに、密封油装置内の
補給油ポンプ33(以下、図6参照)、空気側密封油冷
却器23、水素側密封油冷却器27などを小型化するこ
とが可能である。
【0029】また、真空脱気槽30を備えた密封油装置
の場合、真空脱気槽30、及び補給油ポンプ33を小型
化でき、密封油装置自体を小型化にすることができる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に記載
の回転電機の軸シール装置によれば、水素ガスを封入し
た回転電機の両側軸封部に配置され、機内側(以下水素
側)、及び機外側(以下空気側)の各々に密封油が供給
される回転電機の軸シール装置において、該軸シール装
置は、水素側密封油供給溝と、空気側密封油供給溝間の
中央ランド幅を短く形成したことを特徴としたので、回
転電機1内の水素ガスの純度の低下を防止することが可
能となった。さらに、真空脱気槽を備えた密封油装置の
場合、空気側から水素側への油量の交換が少なくなるた
め、真空脱気槽、及び補給油ポンプを小型化でき、密封
油装置自体も小型化にすることができる。
【0031】以上のように、本発明の請求項2に記載の
回転電機の軸シール装置によれば、請求項1に記載の回
転電機の軸シール装置において、該軸シール装置は、上
記中央ランド幅両端の面取りを大きく形成したことを特
徴としたので、中央ランド幅内で生じる空気側と水素側
の密封油の交換を小さくでき、空気の混入した空気側の
密封油が水素側に混入する量を低減することができる。
従って、回転電機1内の水素ガスの純度の低下を防止す
ることが可能となった。さらに、真空脱気槽を備えた密
封油装置の場合、空気側から水素側への油量の交換が少
なくなるため、真空脱気槽、及び補給油ポンプを小型化
でき、密封油装置自体も小型化にすることができる。
【0032】以上のように、本発明の請求項3に記載の
回転電機の軸シール装置によれば、請求項1に記載の回
転電機の軸シール装置において、該軸シール装置は、上
記水素側密封油供給溝と、上記空気側密封油供給溝を上
記回転電機の水素側に寄せ、上記中央ランド幅に対して
水素側の水素側ランド幅を、上記中央ランド幅に対して
空気側の空気側ランド幅よりも小さく形成したことを特
徴としたので、空気側密封油量が低減でき、軸シール装
置への密封油供給量を低減できる。従って、軸シール装
置内でも水素ガスの発生ロスを小さくできるため、密封
油装置内の補給油ポンプ、空気側密封油冷却器、水素側
密封油冷却器などを小型化にすることが可能である。
【0033】以上のように、本発明の請求項4に記載の
回転電機の軸シール装置によれば、請求項3に記載の回
転電機の軸シール装置において、該軸シール装置は、上
記中央ランド幅両端の面取りを大きく形成したことを特
徴としたので、空気側から水素側への油量の交換が低減
でき、さらに、軸シール装置への密封油供給量を低減で
きる。従って、回転電機内の水素ガスの純度の低下を防
止することが可能となった。さらに、密封油装置内の補
給油ポンプ、空気側密封油冷却器、水素側密封油冷却器
などを小型化することが可能である。また、真空脱気槽
を備えた密封油装置の場合、真空脱気槽および補給油ポ
ンプを小型化でき、密封油装置全体を小型化にすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による中央ランド幅を
短く形成した回転電機の軸シール装置の断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態2による中央ランド幅を
短く形成し、かつその両端の面取りを大きく形成した回
転電機の軸シール装置の断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態3による空気側ランド幅
を水素側ランド幅より大きく形成した回転電機の軸シー
ル装置の断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態4による空気側ランド幅
を水素側ランド幅より大きく形成し、かつ中央ランド幅
の両端の面取りを大きく形成した回転電機の軸シール装
置の断面図である。
【図5】 従来の回転電機の軸シール装置の断面図であ
る。
【図6】 従来の密封油供給装置を示す系統図である。
【符号の説明】
1 回転電機、2 回転軸、3 軸シール装置、4 水
素側密封油供給管、5空気側密封油供給管、6 泡取
箱、7 水素側密封油排油管、8 軸受油排油管、9
ループシールタンク、10 排出管、11 ベーパエク
ストラクタ、12 空気側密封油戻り管、13 水素ガ
ス遮断槽、14,31 フロート弁、15 密封油補給
管、16 水素側密封油ポンプ、17 常用空気側密封
油ポンプ、18 非常用空気側密封油ポンプ、19,4
5,46 逆止弁、20 ポンプ入口弁、21,26
安全弁、22 差圧調整弁、23 空気側密封油冷却
器、24 空気側密封油フィルタ、25 手動バイパス
弁、27 水素側密封油冷却器、28 水素側密封油フ
ィルタ、29 均圧弁、30 真空脱気槽、32 油面
警報器、33 補給油ポンプ、34 スプレイノズル
管、35 脱気皿、36脱気皿導入管、37 真空計、
38 油面計、39 真空脱気槽入口弁、40真空ポン
プユニット、41 交換油脱気装置、42 補給油ポン
プ入口弁、43 密封油補給管、44 バイパス管、5
1 水素側密封油供給溝、52 空気側密封油供給溝、
水素側ランド幅、L中央ランド幅、L
気側ランド幅。
フロントページの続き (72)発明者 中野 直広 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 富田 祥央 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5H605 AA01 AA03 BB17 CC05 EB12 EB21 EB25 EB28 5H609 BB19 PP02 QQ03 QQ05 QQ12 QQ13 QQ14 RR12 RR26 RR36 RR37 RR43 RR46 RR68 RR69 RR73 SS04 SS09 SS10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水素ガスを封入した回転電機の両側軸封
    部に配置され、機内側(以下水素側)、及び機外側(以
    下空気側)の各々に密封油が供給される回転電機の軸シ
    ール装置において、 該軸シール装置は、 水素側密封油供給溝と空気側密封油供給溝間の中央ラン
    ド幅を短く形成したことを特徴とする回転電機の軸シー
    ル装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の回転電機の軸シール装
    置において、 該軸シール装置は、 上記中央ランド幅両端の面取りを大きく形成したことを
    特徴とする回転電機の軸シール装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の回転電機の軸シール装
    置において、 該軸シール装置は、 上記水素側密封油供給溝と上記空気側密封油供給溝とを
    上記回転電機の水素側に寄せ、上記中央ランド幅に対し
    て水素側に位置する水素側ランド幅を、上記中央ランド
    幅に対して空気側に位置する空気側ランド幅よりも小さ
    く形成したことを特徴とする回転電機の軸シール装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の回転電機の軸シール装
    置において、 該軸シール装置は、 上記中央ランド幅両端の面取りを大きく形成したことを
    特徴とする回転電機の軸シール装置。
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