JP2001028612A - 情報処理装置及び方法 - Google Patents

情報処理装置及び方法

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JP2001028612A
JP2001028612A JP11199478A JP19947899A JP2001028612A JP 2001028612 A JP2001028612 A JP 2001028612A JP 11199478 A JP11199478 A JP 11199478A JP 19947899 A JP19947899 A JP 19947899A JP 2001028612 A JP2001028612 A JP 2001028612A
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Kenichiro Imai
健一郎 今井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種のストリームの種類を正確且つ迅速に判
定可能とする。 【解決手段】 1394インターフェイスIC1は、ダ
ミーパケット検出及びカウント部20により、IEEE
1394のアイソクロナスパケットを通信する場合に、
ストリーム中に含まれるアイソクロナスパケットのう
ち、1フレーム内のダミーパケットの数をカウントす
る。マイコン3は、ダミーパケットのカウント値に基づ
いて「データストリームあり」か或いは「データストリ
ームなし」かを判別し、「データストリームなし」と判
定したとき、信号処理系IC4に対してミュートONの
ミュート制御信号を送る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置及び
方法に関し、例えばいわゆるIEEE(Institute of E
lectrical and Electronics Engineers)1394規格
のアイソクロナス通信によるパケットを処理する情報処
理装置及び方法に関する。 【0002】 【従来の技術】近年は、例えばディジタルビデオ機器や
家庭用のパーソナルコンピュータなど、IEEE139
4準拠のディジタルシリアルインターフェイスを備えた
機器が増え、それら機器間でのディジタルデータの送受
信が可能となっている。 【0003】ここで、IEEE1394規格について簡
単に説明する。 【0004】IEEE1394規格とは、IEEE(In
stitute of Electrical and Electronics Engineers:
米国電気電子技術者協会)による規格であり、ディジタ
ルビデオレコーダ等の家庭用電子機器同士の接続やこれ
ら電子機器とコンピュータとの間の接続といったマルチ
メディア用途に向くものとして注目されている。 【0005】IEEE1394規格では、基本的に2組
のツイストペア線を用いて伝送が行われる。その伝送方
法は、1方向の伝送にツイストペア線を2組とも使う、
いわゆる半2重の通信である。この通信法には、DSコ
ーディングと呼ばれる通信方法が採用されており、これ
は、ツイストペア線の片側にデータを、他方にストロー
ブと呼ばれる信号を送り、2つの信号の排他的論理和を
とることで、受信側でクロックを再現するというもので
ある。 【0006】IEEE1394規格のデータレートは、
現在、98.304Mbps(S100)、196.6
08Mbps(S200)、393.216Mbps
(S400)の3種類が定義されており、高速のレート
に対応した機器はそれより遅いレートのノード(機器)
をサポートしなければならない、いわゆる上位互換性が
定められている。各ノードは、最大27個までのポート
を持つことが許されており、各ノードのポートをIEE
E1394規格のシリアルバス(以下、IEEE139
4シリアルバスと呼ぶ)を介して接続することで最大6
3台までのノードをネットワーク化することができる。
また、異なる2つのIEEE1394シリアルバスにそ
れぞれ接続された1組のノードを、これら2つの異なる
IEEE1394シリアルバス間の橋渡しを行うブリッ
ジとして使用し、当該ブリッジを使用して複数(2つ以
上)のバスの間でデータの伝送を行うようなネットワー
ク構成も可能となされている。すなわち、1つのIEE
E1394バスに接続できる機器(ノード)の数は、最
大で63個に制限されているが、複数のバスをブリッジ
を用いて連結し、バスとブリッジからなるネットワーク
を構成することにより、更に多くのノードを接続するこ
とが可能になされている。 【0007】IEEE1394規格では、その接続時に
バスの初期化処理が行われ、複数のノードの接続を行う
とツリー構造が自動的に内部にて構成される。その後、
各ノードのアドレスが自動的に割り振られる。IEEE
1394規格上では、1台のノードが送信した信号を他
のノードが中継することで、ネットワーク内の全てのノ
ードに同じ内容の信号を伝えることが可能である。した
がって、無秩序な送受信を防止するために、各ノードは
送信を開始する前にバスの使用権を調停する必要があ
る。バスの使用権を得るためには、先ずバスが開放され
るのを待ち、ツリー上の親機に対してバス使用権の要求
信号を送る。そして、要求を受けた親機は、さらなる親
機に信号を中継し、要求信号は最終的には最上位の親機
である制御ノードにまで達する。制御ノードは、要求信
号を受けると使用許可信号を返し、許可を受けたノード
(被制御ノード)は通信を行うことが可能となる。但
し、このとき複数のノードから同時に要求信号が出され
た場合には、1台にのみ許可信号が与えられ、他の要求
は拒否される。 【0008】このように、IEEE1394規格上は、
バスの使用権を奪い合いながら、複数のノードが1つの
バスを時分割多重で使用している。 【0009】次に、IEEE1394規格では、アドレ
スとして、IEEE1212 CSR(Control and St
atus Register Architecture)で規定されている64ビ
ットの固定的に割り振られたアドレス空間を利用する。
この64ビットのうち、上位16ビットはノードID
(node_ID)、64kのノードアドレス空間を提供す
る。また、IEEE1394シリアルバスでは、バス同
士を識別するためにノードIDの上位10ビットをバス
ID(bus_ID)とし、下位6ビットをノードを識別する
ためのフィジカルID(physical_ID)とする。 【0010】IEEE1394シリアルバスのレイヤ構
造は、トランザクションレイヤ(Transaction Laye
r)、リンクレイヤ(Link Layer)、物理レイヤ(Physi
cal Layer)からなる。トランザクションレイヤは、ア
プリケーションから指示されたデータや命令を下位のリ
ンクレイヤに伝える。当該トランザクションレイヤで
は、IEEE1212のCSR(Control and Status R
egister)で要求されているリード(Read)/ライト(W
rite)/ロック(Lock)の操作を実行するために、要求
(Request)と応答(Response)サービスのプロトコル
を使用する。リンクレイヤはトランザクションレイヤと
のデータのやり取りを行う。また、リンクレイヤはアド
レス割り当て、データチェック、データのフレーム分け
などを行う。物理レイヤは、リンクレイヤが使っている
論理的な信号を電気信号に変換する。 【0011】より詳細に説明すると、上記トランザクシ
ョンレイヤには、リード、ライト、ロックの3つの種類
のトランザクションがある。リードトランザクションで
は、イニシエータ機器がターゲット機器の特定アドレス
のIEEE1212空間を読み取る。リードトランザク
ションにはクワドレット単位(Quadlet、IEEE13
94における4バイト毎のデータ単位)単位の読み込み
とブロック(IEEE1394における1クワドレット
以上)読み込みとがある。ライトトランザクションは、
イニシエータ機器がターゲット機器の特定IEEE12
12アドレスにデータを書き込む。ライトトランザクシ
ョンには、クワドレット単位の書き込みとブロックの書
き込みがある。ロックトランザクションは、イニシエー
タ機器からターゲット機器にデータ転送し、そのデータ
とターゲット機器の指定されたアドレスのデータを組み
合わせて処理(スワップなど)を行い、ターゲット機器
の指定されたアドレスのデータを更新する。 【0012】また、上記リンクレイヤは、半2重のデー
タパケット配信サービスを提供する。ここで、IEEE
1394規格では、リアルタイム性を保証する同期通
信、すなわちアイソクロナス通信(isochronous data t
ransfer)を定義してある。また、IEEE1394規
格には、この同期通信に対して、非同期通信、すなわち
アシンクロナス通信(asynchronous data transfer)も
定義されている。IEEE1394規格では、データを
パケット化して転送することが行われ、このパケットを
転送するプロセスをサブアクション(subaction)と呼
んでいる。 【0013】サブアクションには、上記パケットをアイ
ソクロナス通信にて転送するアイソクロナスサブアクシ
ョン(isochronous subaction)と上記アシンクロナス
通信にて転送する(asynchronous subaction)がある。
アイソクロナスサブアクションは、特定のノードにパケ
ットを転送するのではなく、チャネルアドレスを使用し
てバス全体に送信する。一方、アシンクロナスサブアク
ションでは、指定したノードに対して様々な量のデータ
とトランザクションレイヤの情報を示す数バイトのヘッ
ダ情報をを送り、その応答を受ける。 【0014】さらにサブアクションは、アービトレーシ
ョンシーケンス(Aebitration Sequence)とデータパケ
ット転送(Data Packet Transmission)とアクノリッジ
メント(acknowledgment)の3つの部分に分けられる。
アービトレーションシーケンスでは、パケットを送信し
たいノードが、物理レイヤにバスの制御権を得るように
要求する。アービトレーションは、最終的に一つのノー
ドに制御権を与え、制御権を得たノードは、データパケ
ットを送信することが可能となる。データパケット転送
では、実際にデータパケット転送が行われる。ここで、
アシンクロナス通信の場合、送信ノードは、スピードコ
ード(Speed Code)を含むデータプリフィックス(data
_prefix)、送信側と受信側のアドレス、トランザクシ
ョンコード(Transaction Code:TCODE)、トランザク
ションラベル(Transaction Label)、リトライコード
(Retry Code)、データ、1つか2つのCRC(Cyclic
Redundancy Check)、パケット・ターミネーション(P
acket Termination、data_prefixかdata_endのどちら
か)等を送出する。なお、トランザクションコードは、
主要なパケットのパケットタイプを定義し、IEEE1
394規格では、当該トランザクションコードの値によ
って、アイソクロナスパケットとアシンクロナスパケッ
トを区別する。アクノリッジメントでは、受信側から、
操作が行われたことを送信側に応答する。アシンクロナ
スパケットの場合、受信側のノードはパケットの受信状
況(成功や失敗など)を示すコードを送信側のノードに
返す。なお、アクノリッジメントで転送されるデータも
一種のデータパケットである。 【0015】また、全てのアシンクロナスサブアクショ
ンでは、通常、サブアクションギャップと呼ばれる期間
だけ、バスをアイドル状態にする。IEEE1394シ
リアルバスでは、一定時間以上のアイドル状態が確認さ
れた場合、データ転送を希望するノードがアービトレー
ション(Arbitration)を開始する。なお、アービトレ
ーションとは、各ノードがバスを使用する権利を得るた
めの調停のことである。このサブアクションギャップに
対して、アクノリッジギャップもあり、このアクノリッ
ジギャップは、送信側のノードが送信したデータパケッ
トとそのパケットに対する応答パケット(アクノリッ
ジ)の間のギャップを指す。アクノリッジギャップの長
さはバスの状況により変化する。なお、アクノリッジギ
ャップは、サブアクションギャップの長さよりも十分短
くなるように規定されている。これは、接続された他の
ノードがアクノリッジを受信する前にアービトレーショ
ンを始めないことを確実にするためである。 【0016】ここで、IEEE1394規格のアイソク
ロナス通信では、通常、図5の(A)に示すように、例
えば画像や音声などの実データを含むデータパケットD
Pからなるストリーム(以下、「データストリームあ
り」と呼ぶ。)を送受信するようになされているが、例
えば、実データを含むデータパケットDPを送信しない
場合であっても、同期通信を確保するために、例えば図
5の(B)に示すような、ダミーパケットdpと呼ばれ
る実データを含まないパケットが連続したストリーム
(以下、「データストリームなし」と呼ぶ。)を送信す
ることが行われる。 【0017】したがって、実際のシステム構成では、受
信したストリームのアイソクロナスパケットがダミーパ
ケットdpであるかどうかを判定し、ダミーパケットd
pであると判定したときは、上記図5のような「データ
ストリームなし」のストリームであると判断して、実際
の信号処理にミュートをかける(信号処理を行わない)
ようになされている。 【0018】なお、図6にはIEEE1394規格のア
イソクロナスパケットのうち、実データを含むデータパ
ケットの構造を示し、図7には実データを含まない上記
ダミーパケットの構造を示す。上記データパケットは、
1394ヘッダとヘッダCRC、CIPヘッダ、データ
(実データ)及びデータCRCからなるのに対して、上
記ダミーパケットは、基本的に1394ヘッダとCRC
(場合によってはCIPヘッダも含む)からなり、実デ
ータを含まない。 【0019】図8には、上記IEEE1394規格の通
信を行う従来のシステム構成例を示す。 【0020】この図8において、1394インターフェ
イスIC(1394IF IC)101は、1394シ
リアルバス100からアイソクロナスパケットを取り込
む。当該アイソクロナスパケットは、後段の信号処理系
IC104に送られる。また、当該1394インターフ
ェイスIC101内のヘッダモニタ部102は、アイソ
クロナスパケットの1394ヘッダをモニタする。 【0021】マイコン(マイクロコンピュータ)103
は、1フレーム中で複数回となる所定の読み出しタイミ
ング(例えば125μs周期)により、上記1394イ
ンターフェイスIC101からそのヘッダモニタ値をサ
ンプリングし、且つ、複数フレームに渡ってそのサンプ
リング値の一致を判定し、その判定結果に応じて、ミュ
ートのON/OFF判別を行う。当該マイコン103
は、上記ミュートのON/OFF判別結果に応じて、信
号処理系IC104にて信号処理をミュートさせるため
のミュート制御信号を出力する。 【0022】これにより、信号処理系IC104では、
上記マイコン103からのミュート制御信号に応じて、
信号処理のミュートのON/OFFを行う。当該信号処
理系IC104から出力されたデータは、端子105か
ら後段の構成に送られる。 【0023】図9には、上記図8のシステム構成の13
94インターフェイスIC101の主要部の概略的な内
部構成を示す。 【0024】この図9において、前記1394シリアル
バスから1394規格のケーブル111を介して取り込
まれたアイソクロナスパケットは、端子114から図9
の信号処理系IC104に送られると共に、ヘッダモニ
タ部102に入力される。 【0025】ヘッダモニタ部102では、アイソクロナ
スパケットの1394ヘッダをモニタし、そのヘッダモ
ニタ値をマイコンインターフェイス部112に送る。 【0026】マイコンインターフェイス部112は、端
子113を介して図8のマイコン103と接続されてお
り、マイコン103からの要求に応じて(1フレーム内
で複数回の読み出しタイミングで)上記ヘッダモニタ部
102がモニタしたヘッダモニタ値を上記マイコン10
3に送る。 【0027】図10には、図8のマイコン103におけ
る、ヘッダモニタ値のサンプリングからミュート制御ま
での処理の流れを示す。 【0028】図10において、マイコン103は、ステ
ップS101の処理として、上記1394インターフェ
イスIC101から、ヘッダモニタ値をサンプリングす
る。 【0029】次に、マイコン103は、ステップS10
2の処理として、上記ステップS101にてサンプリン
グしたヘッダモニタ値から、上記データパケットである
か否かを判定する。マイコン103は、当該ステップS
102において、データパケットでない(ダミーヘッダ
である)と判定した場合、ステップS103の処理とし
てカウンタをインクリメントし、データパケットである
(ダミーパケットでない)と判定した場合、ステップS
104の処理としてカウンタを0にリセットする。 【0030】次に、マイコン103は、カウンタの値が
所定値N以上になったか否か判定し、所定値Nになって
いない場合、ステップS107の処理としてミュートを
OFFするためのミュート制御信号を出力し、所定値N
に達した場合、ステップS106の処理としてミュート
をONするためのミュート制御信号を出力する。すなわ
ち、マイコン103は、ダミーパケットが所定回数
(N)だけ検出されたときに、信号処理系IC104で
の信号処理をミュートする(ON)ように制御する。 【0031】その後、マイコン103は、ステップS1
08の処理として、通信が完了したか否か判定し、完了
したと判定した場合は処理を終了し、一方、完了してい
ないと判定した場合はステップS101に戻り、上述の
処理を行う。 【0032】 【発明が解決しようとする課題】ところで、IEEE1
394規格のアイソクロナス通信では、上述した図5の
(B)のように「データストリームなし」のストリーム
の場合だけでなく、例えば図11に示すように、実デー
タを含むデータパケットDPを送受信する場合(「デー
タストリームあり」のストリーム)であっても、上記ダ
ミーパケットdpが送受信されることがあり得る。な
お、当該図11に示すストリームは、実データを含むデ
ータパケットDPを送受信するストリームであるため、
本来的には「データストリームあり」のストリームと判
断すべきである。 【0033】しかしながら、上述した従来のシステムの
マイコン103は、フレーム内の受信した全てのパケッ
トのヘッダモニタ値を参照しているわけではなく、前述
したように例えば125μs毎の読み出しタイミングで
サンプリングしたヘッダモニタ値を参照するようになさ
れているため、当該マイコン103によるサンプリング
のタイミングによって、上記図11に示したようなデー
タパケットDPとダミーパケットdpが混在したストリ
ームを、図12に示すように「データストリームあり」
であると判定する場合や、図13に示すように「データ
ストリームなし」であると判定してしまう場合がある。 【0034】すなわち、図12の(a)に示すようなデ
ータパケットDPとダミーパケットdpが混在するスト
リームがある場合において、1394インターフェイス
IC101が図12の(b)中の矢印Lに示すようなラ
ッチタイミングでヘッダをモニタし、さらに、マイコン
103が例えば図12の(d)中の矢印Rに示す読み出
しタイミングにより、マイコンインターフェイス部11
2から図12の(c)のデータパケットを示すヘッダモ
ニタ値をサンプリングしたような場合には、図12の
(e)に示すようにマイコン103にて「データストリ
ームあり」と認識することになる。 【0035】一方で、図13の(a)に示すようなダミ
ーパケットdpが含まれるデータストリームがある場合
において、1394インターフェイスIC101が図1
3の(b)中の矢印Lに示すようなラッチタイミングで
ヘッダをモニタし、さらに、マイコン103が例えば図
13の(d)中の矢印Rに示す読み出しタイミングによ
り、マイコンインターフェイス部112から図13の
(c)のようにダミーパケットを示すヘッダモニタ値
(この例ではダミーパケットであることを示すヘッダモ
ニタ値となっている)をサンプリングしたような場合に
は、図13の(e)に示すようにマイコン103にて
「データストリームなし」と認識されてしまうことにな
る。 【0036】そこで、本発明はこのような状況に鑑みて
なされたものであり、データパケットのみからなるスト
リーム、或いはダミーパケットのみからなるストリー
ム、或いはデータパケットとダミーパケットが混在した
ストリームのような、各種のストリームの種類を正確且
つ迅速に判定することが可能な、情報処理装置及び方法
を提供することを目的とする。 【0037】 【課題を解決するための手段】本発明の情報処理装置
は、パケット単位で情報を通信する情報処理装置であ
り、通信ストリーム中に含まれるパケットのうち、少な
くとも1種のパケットの数をカウントするカウント手段
と、上記カウント手段によるカウント値に基づいて上記
通信ストリームの種類を判別する判別手段とを有するこ
とにより、上述した課題を解決する。 【0038】本発明の情報処理方法は、パケット単位で
情報を通信する情報処理方法であり、通信ストリーム中
に含まれるパケットのうち、少なくとも1種のパケット
の数をカウントし、上記カウント数に基づいて上記通信
ストリームの種類を判別することにより、上述した課題
を解決する。 【0039】 【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。 【0040】図1には、本発明の情報処理装置及び方法
が適用される一実施の形態として、上記IEEE139
4規格の通信を行うシステム構成例を示す。 【0041】この図1において、1394インターフェ
イスIC(1394IF IC)1とする)は、139
4シリアルバス10からアイソクロナスパケットを取り
込む。当該アイソクロナスパケットは、後段の信号処理
系IC4に送られる。また、当該1394インターフェ
イスIC1内のヘッダモニタ部2は、アイソクロナスパ
ケットの1394ヘッダをモニタする。 【0042】さらに、本実施の形態では、1394イン
ターフェイスIC1内のダミーパケット検出及びカウン
ト部20では、1フレーム内の各ダミーパケットの検出
とその個数をカウントする。 【0043】マイコン(マイクロコンピュータ)3は、
1フレーム中で複数回となる所定の読み出しタイミング
(例えば125μs周期)により、上記1394インタ
ーフェイスIC1からそのヘッダモニタ値をサンプリン
グし、且つ、複数フレームに渡ってそのサンプリング値
の一致を判定すると共に、上記1394インターフェイ
スIC1が1フレーム中に受信したダミーパケットのカ
ウント値を受け取り、上記サンプリングしたヘッダモニ
タ値と上記1フレーム内のダミーパケットのカウント値
とに基づいて、ミュートのON/OFF判別を行う。す
なわち、1フレーム中に送受信されるパケット数は一定
であるため、マイコン3は、この1フレーム中のパケッ
ト数に対してダミーパケットがどの程度含まれるかを求
める。なお、データパケットとダミーパケットが混在す
るストリームの場合、1フレーム中に含まれるダミーパ
ケットの数は一定ではないが、本実施の形態によれば、
ダミーパケットのみのストリーム(「データパケットな
し」)のように定常的にダミーパケットが送信されてい
る状態とは確実に識別できる。当該マイコン3は、上記
ミュートのON/OFF判別結果に応じて、信号処理系
IC4にて信号処理をミュートさせるためのミュート制
御信号を出力する。これにより、信号処理系IC4で
は、上記マイコン3からのミュート制御信号に応じて、
信号処理のミュートのON/OFFを行う。当該信号処
理系IC4から出力されたデータは、端子5から後段の
構成に送られる。 【0044】図2には、上記図1の本実施の形態のシス
テム構成の1394インターフェイスIC1の主要部の
概略的な内部構成を示す。 【0045】この図2において、前記1394シリアル
バスから1394規格のケーブル11を介して取り込ま
れたアイソクロナスパケットは、端子14から図1の信
号処理系IC4に送られると共に、ヘッダモニタ部2
と、ダミーパケット検出及びカウント部20のフレーム
パルス生成部21及びダミーパケット検出部22に入力
される。 【0046】ヘッダモニタ部2では、アイソクロナスパ
ケットの1394ヘッダをモニタし、そのヘッダモニタ
値をマイコンインターフェイス部2に送る。 【0047】ダミーパケット検出部22では、例えばア
イソクロナスパケットの1394ヘッダからダミーパケ
ットを検出する。なお、当該ダミーパケット検出部22
は、ヘッダモニタ部2がモニタしたヘッダモニタ値から
ダミーパケットを検出するようにしてもよい。当該ダミ
ーパケット検出部22は、ダミーパケットの検出に応じ
た信号(例えばパルス信号)をダミーパケットカウント
部23に送る。 【0048】また、フレームパルス生成部21では、フ
レームの区切りに対応したフレームパルスを生成し、そ
のフレームパルスをリセットパルスとしてダミーパケッ
トカウント部23に送る。 【0049】ダミーパケットカウント部23は、ダミー
パケット検出部22からのダミーパケット検出パルスの
数を、フレーム毎にカウントし、そのフレーム毎のカウ
ント値をマイコンインターフェイス部12に送る。 【0050】マイコンインターフェイス部12は、端子
13を介して図1のマイコン3と接続されており、マイ
コン3からの要求に応じて、上記ヘッダモニタ部2によ
るヘッダモニタ値と、上記ダミーパケット検出及びカウ
ント部20によるフレーム毎のダミーパケットのカウン
ト値とを、上記マイコン3に送る。 【0051】図3には、図1のマイコン3における、ダ
ミーパケットのカウント値を用いたミュート制御の処理
の流れを示す。 【0052】図3において、マイコン3は、ステップS
1の処理として、上記1394インターフェイスIC1
が求めた、1フレーム内の各ダミーパケットのカウント
値をヘッダモニタ値を参照する。 【0053】次に、マイコン3は、ステップS2の処理
として、上記ステップS1にて参照した1フレーム内の
各ダミーパケットのカウント値が所定値M以上になった
か否か判定し、所定値Mになっていない場合、ステップ
S4の処理としてミュートをOFFするためのミュート
制御信号を出力し、所定値Mに達した場合、ステップS
3の処理としてミュートをONするためのミュート制御
信号を出力する。すなわち、本実施の形態の場合のマイ
コン1は、1フレーム内に存在する全パケット数に対応
する所定回数Mだけダミーパケットが検出されたとき
に、信号処理系IC4での信号処理をミュートする(O
N)ように制御する。 【0054】その後、マイコン3は、ステップS5の処
理として、通信が完了したか否か判定し、完了したと判
定した場合は処理を終了し、一方、完了していないと判
定した場合はステップS1に戻り、上述の処理を行う。 【0055】なお、図4には、本実施の形態の場合のコ
ンフィグレーションレジスタのアドレスマップを示す。
この図4のアドレスマップのダミーパケットカウンタ領
域C1,C2は、読み出し専用であり、初期値は0、ア
イソクロナスパケットが50ms経過しても受信されな
いとき、又は、SYT(≠0xFFFF)を持ったアイ
ソクロナスパケットが受信されたときにクリアされ、ま
た、ダミーパケットが受信されたときインクリメントさ
れる。図3のダミーパケットカウンタチャネル領域CH
1,CH2は、書き込みと読み出しが可能であり、初期
値は0で、ダミーパケットをカウントするチャネルを示
している。 【0056】以上説明したように、本発明実施の形態の
システムでは、1フレーム内で受信したダミーパケット
の数をマイコン3が参照するようになされているため、
マイコン3が1フレームに1回のみの読み出しタイミン
グで1394インターフェイスIC1にアクセスしたと
しても、正確にストリームの種類(「データストリーム
あり」/「データストリームなし」)を判別することが
可能である。 【0057】したがって、本実施の形態のにシステムに
よれば、従来のシステムにおいて問題点であったダミー
パケットの誤検出が発生しなくなる。また、従来のシス
テムでは、ダミーパケットの誤検出を防止するために、
マイコンにて1フレーム中で複数回にわたってダミーパ
ケットの検出を行い、且つ、複数フレームの検出結果の
一致を見てミュートのON/OFF判別を行っていた
が、本発明実施の形態では、マイコンからのアクセスは
フレームに1回だけでよくなり、且つ、フレームに跨っ
て判別する必要がなくなるため、ミュートが1フレーム
のみの遅れで判別可能となる。さらに、本実施の形態に
よれば、ダミーパケットの数を参照できるようになるた
め、ストリームの種類に関係なくダミーパケットの検出
を行うことができる。 【0058】その他に、本実施の形態によれば、フレー
ム中のパケットをカウントできるため、当該パケットの
カウント数に基づいて、例えば、送信側或いは受信側の
パラメータを変化させて送受信時にどれくらいのエラー
が発生するかといった評価を行うことも可能となる。 【0059】なお、本実施の形態では、IEEE139
4のアイソクロナス通信を例に挙げているが、本発明は
これに限定されるものでないことは言うまでもない。 【0060】 【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
情報処理装置及び方法においては、通信ストリーム中に
含まれるパケットのうち少なくとも1種のパケットの数
をカウントし、そのカウント数に基づいて通信ストリー
ムの種類を判別することにより、例えば、データパケッ
トのみからなるストリーム、或いはダミーパケットのみ
からなるストリーム、或いはデータパケットとダミーパ
ケットが混在したストリームのような、各種のストリー
ムの種類を正確且つ迅速に判定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明実施の形態のシステム構成例を示すブロ
ック回路図である。 【図2】実施の形態のシステムの1394インターフェ
イスICの具体的構成例を示すブロック回路図である。 【図3】実施の形態のシステムのマイコンにおけるダミ
ーパケットのカウント値を用いたミュート制御の処理の
流れを示すフローチャートである。 【図4】本実施の形態の場合のコンフィグレーションレ
ジスタのアドレスマップを示す図である。 【図5】データパケットのみからなるストリーム(デー
タストリームあり)と、ダミーパケットのみからなるス
トリーム(データストリームなし)の説明に用いる図で
ある。 【図6】データパケットの構造説明に用いる図である。 【図7】ダミーパケットの構造説明に用いる図である。 【図8】従来のシステム構成例を示すブロック回路図で
ある。 【図9】従来のシステムの1394インターフェイスI
Cの具体的構成例を示すブロック回路図である。 【図10】従来のシステムのマイコン103におけるヘ
ッダモニタ値のサンプリングからミュート制御までの処
理の流れを示すフローチャートである。 【図11】データパケットとダミーパケットが混在した
ストリームの説明に用いる図である。 【図12】データパケットとダミーパケットが混在した
ストリームにおいて、従来のシステムのマイコンが「デ
ータストリームあり」と判定する例の説明に用いる図で
ある。 【図13】データパケットとダミーパケットが混在した
ストリームにおいて、従来のシステムのマイコンが「デ
ータストリームなし」と誤って判定する例の説明に用い
る図である。 【符号の説明】 1 1394インターフェイスIC、 2 ヘッダモニ
タ部、 3 マイコン、 4 信号処理系IC、 11
ケーブル、 12 マイコンインターフェイス部、
20 ダミーパケット検出及びカウント部、 21 フ
レームパルス生成部、 22 ダミーパケット検出部、
23 ダミーパケットカウント部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 パケット単位で情報を通信する情報処理
    装置において、 通信ストリーム中に含まれるパケットのうち、少なくと
    も1種のパケットの数をカウントするカウント手段と、 上記カウント手段によるカウント値に基づいて上記通信
    ストリームの種類を判別する判別手段とを有することを
    特徴とする情報処理装置。 【請求項2】 上記カウント手段は、1フレーム内で上
    記少なくとも1種のパケットの数をカウントし、 上記判別手段は、上記1フレーム内の上記カウント数に
    基づいて上記通信ストリームの種類を判別することを特
    徴とする請求項1記載の情報処理装置。 【請求項3】 上記カウント手段は、上記少なくとも1
    種のパケットとして実データを含まないパケットの数を
    カウントし、 上記判別手段は、上記カウント手段によるカウント値に
    基づいて、上記実データを含まないパケットのみからな
    る通信ストリームとその他の通信ストリームとを判別す
    ることを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。 【請求項5】 上記判別手段による判別結果に基づい
    て、上記通信ストリームに対して所定の処理を施す処理
    手段を設けることを特徴とする請求項1記載の情報処理
    装置。 【請求項6】 上記パケットは、IEEE1394規格
    のアイソクロナスパケットであることを特徴とする請求
    項1記載の情報処理装置。 【請求項7】 パケット単位で情報を通信する情報処理
    方法において、 通信ストリーム中に含まれるパケットのうち、少なくと
    も1種のパケットの数をカウントし、 上記カウント数に基づいて上記通信ストリームの種類を
    判別することを特徴とする情報処理方法。 【請求項8】 1フレーム内で上記少なくとも1種のパ
    ケットの数をカウントし、 上記1フレーム内の上記カウント数に基づいて上記通信
    ストリームの種類を判別することを特徴とする請求項7
    記載の情報処理方法。 【請求項9】 上記少なくとも1種のパケットとして実
    データを含まないパケットの数をカウントし、 上記カウント数に基づいて、上記実データを含まないパ
    ケットのみからなる通信ストリームとその他の通信スト
    リームとを判別することを特徴とする請求項8記載の情
    報処理方法。 【請求項10】 上記判別結果に基づいて、上記通信ス
    トリームに対して所定の処理を施すことを特徴とする請
    求項7記載の情報処理方法。 【請求項11】 上記パケットは、IEEE1394規
    格のアイソクロナスパケットであることを特徴とする請
    求項7記載の情報処理方法。
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