JP2001028117A - ディスク媒体 - Google Patents

ディスク媒体

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JP2001028117A
JP2001028117A JP11198060A JP19806099A JP2001028117A JP 2001028117 A JP2001028117 A JP 2001028117A JP 11198060 A JP11198060 A JP 11198060A JP 19806099 A JP19806099 A JP 19806099A JP 2001028117 A JP2001028117 A JP 2001028117A
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nip
substrate
magnetic
thickness
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Tetsuo Hosokawa
哲夫 細川
Kiyoshi Yamaguchi
潔 山口
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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  • Ceramic Engineering (AREA)
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  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス系基板とNiP層との密着性を高め、
高い耐衝撃性と大きいS/Nを有するディスク媒体を提
供することを課題とする。 【解決手段】 非磁性の基板1上に、Crを含む密着層
6、NiP層2、Cr系下地層3、磁性層5を順に積層
し、NiP層2は、基板温度がT(°C)の状態で厚さ
t(nm)にスパッタ成膜され、T+t≦370とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハードディスクドライ
ブや光磁気ディスクドライブに適用されるディスク媒体
とその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】図1には従来の磁気ディスクの断面図であ
る。
【0003】従来の磁気ディスクは、アルミニウム基板
などのような非磁性の基板10の上にコバルトを主成分
とする合金からなる磁性層5が形成されている。また、
基板1と磁性層5の間には、クロムあるいはその合金か
らなる非磁性下地層3が介在されている。この非磁性下
地層3は、磁性層4の磁化容易方向を膜面内とすること
を目的としている。特に、基板1としてアルミニウム基
板が用いられる磁気ディスクは、強度を確保するため
に、基板1の表面にNiP層2がメッキにより成膜され
ている。
【0004】ところで、情報処理技術の発達により、コ
ンピュータの外部記憶装置に用いられる磁気ディスク装
置における磁気ディスクの高記録密度化が進められてい
る。磁気ディスクの高記録密度化に伴い、線記録密度や
トラック密度が高くなり、1ビット記録するのに必要な
面積を小さくなってきている。このような状況におい
て、良好な記録および再生を行うためには、磁気ヘッド
の浮上量を小さくする必要がある。
【0005】ここで、磁気ヘッドの浮上量が小さくなる
と、衝撃や振動により、磁気ヘッドが磁気ディスクに衝
突する可能性が高くなる。磁気ヘッドと媒体との衝突に
よる影響を軽減するには、基板およびNiP層を固くす
る必要がある。
【0006】そこで、図2に示されるように、基板とし
てガラス基板を用いることにより強度の向上が図られて
いる。しかし、NiP層2のガラス基板1に対する密着
性は悪く、ガラス基板1とNiP層2との間にCr膜を
介在することにより、密着性の向上を図っている。
【0007】例えば、特開平5−197941号公報に
は、ガラス基板の上に30〜100nmのCr膜を介し
て、NiP膜が積層された磁気ディスクが開示されてい
る。同公報によると、強度の向上とともに保磁力の向上
が図れる。
【0008】ところが、上記特開平5−197941号
公報に記載の磁気ディスクでは、高密度記録に十分な電
磁変換特性が得られない問題がある。そこで、特願平1
0−145935号公報では、電磁変換特性を向上すべ
く、ガラス基板の上に、厚さ5〜25nmのCr膜を介
して、厚さ10〜200nmのNiP層が形成された磁
気ディスクを開示している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、その後の研究
により、特願平10−145935号公報に記載される
磁気ディスクは、良好な電磁変換特性が得られるが、ア
ルミ基板にNiPメッキ形成された磁気ディスクより
も、記録および再生エラーが多く発生することが分かっ
た。この問題を解決すべく、検討を進めた結果、エラー
はNiP層の密着性が低いことに起因することが判明し
た。つまり、Cr密着層が機能していないことが判明し
た。
【0010】通常、磁気ディスクにおいては、NiP層
の表面に機械的研磨によってテクスチャ加工が施され
る。テクスチャ加工を施すことにより、磁性層の磁化容
易方向を更に円周方向に向かせることができる。その結
果、高いS/N比が得られ、磁気特性が向上するととも
に、ヘッドスライダがディスクに吸着することも抑制さ
れる。特願平10−145935号公報に記載される磁
気ディスクにおいては、NiPの密着性が低いため、こ
のテクスチャ加工を施す際の研磨によりNiPが剥離し
やすくなり、剥離した領域にエラーが発生する。また、
外部からの衝撃やヘッドとの接触によってもNiP膜の
剥離は生じるため、使用経時の信頼性も低下する。
【0011】更に、特願平10−145935号公報に
記載される磁気ディスクでは、高い保磁力が得られない
ことが分かった。検討の結果、NiP層の成膜後におけ
る表面粗さとテクスチャ加工における研摩量とが保磁力
に影響を及ぼすことが見出され、上記公報における磁気
ディスクは、テクスチャ加工におけるNiP層の研摩量
が不足していることが判明した。
【0012】テクスチャ加工は、ディスク媒体の保磁力
を上げるのに有用である。図1に示される磁気ディスク
のNiPメッキ層に対しても研摩量が約2nmのテクス
チャ加工が施されており、高い保磁力が得られた。そこ
で、特願平10−145935号公報の磁気ディスクに
おいても、スパッタ成膜されたNiP層にその程度(2
nm以下)の研摩量のテクスチャ加工を施したわけであ
るが、保磁力の向上は見られなかった。その原因は、研
摩量が不足していることにある。NiPメッキ層は比較
的表面粗さが小さく、数nm程度のテクスチャ加工で保
磁力の向上に対して効果があるが、スパッタ成膜された
NiP層は表面粗さが大きく、高い保磁力を得るには研
摩量の下限をより大きくする必要がある。
【0013】そこで、本発明の第1の目的は、信頼性の
高いディスク媒体を提供することである。
【0014】本発明の第2の目的は、衝撃に強いディス
ク媒体提供することである。
【0015】本発明の第3の目的は、ガラス基板とNi
P膜との密着性が良好なディスク媒体を提供することで
ある。
【0016】本発明の第4の目的は、高記録密度に適し
たディスク媒体を提供することである。
【0017】本発明の第5の目的は、保磁力の高いディ
スク媒体を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明では、NiP層の
密着性の強化が検討され、NiP層成膜時の基板温度が
低いほど、NiP層の膜厚を厚くすることができ、ま
た、NiP層の膜厚が薄いほど、NiP層成膜時の基板
温度を高くすることができることが見出された。本発明
のディスク媒体は、NiP層を成膜するときの基板温度
T(°C)とNiP層の膜厚t(nm)の和が370以
下である。この構造によると、NiP層の密着性がテク
スチャ加工に耐えられるまでに強化され、NiP層の剥
離をほぼ完全に防止できる。
【0019】また、本発明では、NiP層の膜厚とNi
P層成膜時における基板温度との関係だけでなく、基板
とNiP層との間に介在する密着層の膜厚もNiP層の
密着性に関与することが見出された。本発明のディスク
媒体は、上記Cr密着層の膜厚は3〜12nmである。
密着層の膜厚をこの範囲に収めることにより、NiP層
の密着性が向上する。
【0020】上記非磁性の基板として、ガラス、カーボ
ン、シリコンのいずれかを含む基板が用いられることに
より、耐衝撃性が向上する。また、ガラス基板と上記N
iP層との密着性も良好である。
【0021】また、上記NiP層の膜厚が40〜200
nmであることがよい。NiP層の膜厚が40nm以上
であることにより、スパッタ成膜時に基板の導通が確保
され、帯電による基板の破壊が防止される。また、Ni
P層の膜厚が200nm以下であることにより、NiP
層の密着性を確保するための基板温度が選定しやすくな
る。
【0022】更に、本発明における磁気ディスクは、非
磁性の密着層、NiP層、Cr系下地層が順に非磁性基
板上に形成されてなり、NiP層はスパッタ成膜され、
成膜後の表面粗さの最大値以上の研摩量のテクスチャ加
工が施される。本発明では、NiP層の成膜後における
表面粗さとテクスチャ加工における研摩量とが保磁力に
影響を及ぼすことが判明し、NiP層の成膜後おける表
面粗さの最大値よりもテクスチャ加工による研摩量を大
きくすることにより、保磁力が大きくなることが見出さ
れた。例えば、密着層がCrの場合、NiP層の成膜後
における表面粗さは約5nmであり、テクスチャ加工に
よる研摩量を5nm以上にする。この構造によると、デ
ィスク媒体の保磁力が高まるとともに、保磁力の面内バ
ラツキが抑えられる。その結果、ディスク媒体の高記録
密度化が図れる。
【0023】
【発明の実施の形態】図3に本発明の実施の形態におけ
る磁気ディスクの断面図を示す。
【0024】磁気ディスク10は、非磁性の基板1の上
に、下地層4を介して、磁性金属材料からなる磁性層5
を設けて構成される。
【0025】基板1と磁性層3との間に介在する下地層
4は、基板1に隣接するCrを含有する密着層6と、密
着層6の上に形成されるNiP層2、NiP層2の上に
形成されるCr系下地層3とからなる。
【0026】記録層となる磁性層5は、以下において詳
細に説明するように、円周方向を磁化容易方向とし、か
つCoを主成分として含有する任意の磁性金属材料(合
金)から構成することができ、磁性層5を構成する合金
は、好ましくは、コバルトにCr及びPtを添加するこ
とができ、かつ、必要に応じて、Ta、Nb、Bなどを
組み合わせることができる。
【0027】さらに、図示の例では、この技術分野にお
いて一般的に行われているように、最上層に保護層7が
構成されている。保護層7は、好ましくは、カーボンあ
るいはダイヤモンドライクカーボン(DLC)からな
る。
【0028】本発明の磁気ディスクにおいて、その基体
として用いられる非磁性の基板は、ガラスあるいはそれ
に類する非磁性材料から構成することができる。適当な
基板材料としては、以下に列挙するものに限定されない
けれども、ガラス、カーボン、シリコンなどを挙げるこ
とができる。なお、本発明の実施においてはガラス基板
を使用するのが特に有利であり、以下の説明においても
これを中心にして説明することにする。
【0029】ガラス基板は、この技術分野において常用
のガラス基板のなかから、適当なものを選択して使用す
ることができる。適当なガラス基板としては、以下に列
挙するものに限定されるわけではないけれども、例え
ば、ソーダライムガラス、アルミノシリケートガラス、
無アルカリガラス、結晶化ガラスなどを挙げることがで
きる。これらのガラス基板は、必要に応じて、その表面
に無方向性の凹凸を有していてもよい。
【0030】また、このようなガラス基板は、その表面
を清浄に処理した後で有利に使用することができる。ガ
ラス基板表面の清浄化は、常用の技法に従って行うこと
ができ、例えば、超純水、アルカリ洗浄剤、中性洗剤等
を使用した脱脂工程やイオン交換水を使用した洗浄工程
などを組み合わせて使用することができる。また、この
ような清浄化工程に追加して、必要に応じて、基板表面
の活性化処理などを施してもよい。
【0031】下地層4は、前記したように、少なくと
も、Crを含む密着層6、NiP層2、Cr系下地層3
とからなる。本発明の実施に当たっては、密着層6がガ
ラス基板に隣接する形で設けられている。
【0032】密着層6は、基板1とNiP層2との密着
性を強化するため、基板1のNiP層2との間に形成さ
れる。密着層6は、好ましくは、マグネトロンスパッタ
法などのスパッタ法により成膜される。密着性の強化と
いう機能を果たすため、密着層6は、室温〜250℃の
基板温度、1〜10(mTorr)のArガス圧力のス
パッタ条件のもとで、厚さ3〜12nmに成膜される。
【0033】NiP層2は、密着層6と同様に、マグネ
トロンスパッタ法などのスパッタ法により成膜される。
NiP層2は、室温〜250℃の基板温度のもとで、厚
さ40〜250nmに成膜されるのが好ましい。特に、
NiP層2の密着性を強化するには、基板温度TとNi
P層2の膜厚との間に適切な関係があり、基板温度が低
いほど、NiP層の膜厚を厚くすることができ、NiP
層の膜厚が薄いほど、基板温度を高くすることができ
る。組み合わせの例としては、室温〜100°Cの基板
温度に対して40〜250nmの膜厚、100°C〜1
50°Cの基板温度に対して40〜200nmの膜厚、
150°C〜200°Cの基板温度に対して40〜15
0nmの膜厚、200°C〜250°Cの基板温度に対
して、40〜120nmの膜厚が挙げられる。
【0034】また、NiP層2は、その表面において、
円周方向に沿って機械的なテクスチャ加工が施されてい
ることが好ましい。すなわち、NiP層2は、その表面
に円周方向に形成された浅い筋状の突起部及び凹凸を有
している状態で使用されるのが好ましい。下地層の表面
のテクスチャ加工は、磁気ディスクの製造において一般
的に用いられている技法に従って機械的に行うことがで
きる。適当なテクスチャ加工として、例えば、砥石研磨
テープ、遊離砥粒などの研磨手段でNiP層2の表面を
研磨することが挙げられる。NiP層2の表面に機械的
テクスチャ処理を施して円周方向に凹凸を形成すること
により、S/N比が向上し、かつ媒体に対してデータの
読み出しまたは書き込みを行うヘッドの走行性を改善す
るという効果を得ることができる。
【0035】本発明の磁気ディスクでは、上記したNi
P層2の上に、Crを主成分とするCr系下地層3が設
けられる。Cr系下地層3は、Crのみを主成分とする
金属材料あるいはCr及びMoを主成分とする金属材料
から構成することができる。特に、磁性層5にPtを含
まれる場合、その直下の下地となるCr系下地層3は、
好ましくは、Cr及びMoを主成分とする金属材料から
構成することができる。すなわち、Moの添加によっ
て、格子面間隔を広げることができ、また、磁気記録膜
の組成、特にPtの量によって広がる磁気記録膜の格子
面間隔に対して下地層の格子面間隔を近くすることによ
り、磁性層(CoCr系合金)のC軸の面内への優先配
向を促すことができるからである。Cr系下地層3の適
当な材料の例として、例えば、Cr、CrW、CrV、
CrTi、CrMoなどを挙げることができる。Cr系
下地層3は、好ましくは、例えばマグネトロンスパッタ
法などのスパッタ法により、常用の成膜条件により形成
することができる。適当な成膜条件として、150〜3
00℃の基板温度、約1〜10(mTorr)のArガ
ス圧力、そして約100〜300VのDC負バイアスを
挙げることができる。また、必要に応じて、スパッタ法
に代えて、他の成膜法、例えば蒸着法、イオンビームス
パッタ法等を使用してもよい。
【0036】Cr系下地層3の膜厚は、種々のファクタ
に応じて広い範囲で変更することができるというもの
の、好ましくは、S/N比を高めるために、5〜60n
mの範囲に収められる。このCr系下地層の膜厚が5n
mを下回ると、磁気特性が十分に発現しないおそれがあ
り、また、反対に60nmを上回ると、ノイズが増大す
る傾向がある。
【0037】本発明の磁気ディスクにおいて、磁性層5
は、この技術分野において一般的に行われているよう
に、コバルトを主成分とする合金、例えばCo−Ni系
合金、Co−Cr系合金などから形成することができ、
Co−Cr系合金から構成するのが特に好ましい。ま
た、磁性層5は、このような2成分系合金から形成する
ことに加えて、その他の元素、例えば白金、タンタル、
ニオブ、ボロン、タングステン、カーボンなどを任意に
追加して調製した三元系合金、四元系合金あるいは五元
系合金から形成されてもよく、むしろこのような多元合
金から形成したほうが特性的に有利である。磁性層5
は、Co−Cr系合金からなっていて、17at%以上
の濃度でCrを含有することが好ましい。なお、参考ま
でに記載すると、低ノイズ化のために磁性層のCr濃度
を高めるとして、ガラス基板の上に本発明において必須
のNiP層2が存在しない場合には、磁性層5のCr濃
度が15at%をピークにそれ以上高くなると、垂直方
向に磁化容易軸が向きやすくなり、S/N比が低下す
る。換言すると、NiP層2は、高Cr濃度の磁性層に
おいて特にその効果を発揮することができる。
【0038】さらに、磁性層5は、図3に示されるよう
に単層であってもよく、あるいは、2層もしくはそれ以
上の多層構造であってもよく、さらに、多層構造の場
合、磁性層の中間に非磁性の膜が介在せしめられていて
もよい。
【0039】上述の磁性層5は、スパッタ法により、特
定の成膜条件下で有利に形成することができる。スパッ
タ法としては、上記した下地層の成膜と同様、例えばマ
グネトロンスパッタ法などを使用することができる。適
当な成膜条件として、例えば、約100〜350℃の成
膜温度、好ましくは約200〜320℃の温度、特に好
ましくは250℃前後の温度、約1〜10(mTor
r)のArガス圧力、そして約80〜400VのDC負
バイアスを挙げることができる。また、必要に応じて、
スパッタ法に代えて、他の成膜法、例えば蒸着法、イオ
ンビームスパッタ法等を使用してもよい。磁性層5の形
成の好ましい1例を示すと、スパッタ法で、DC負バイ
アスの印加下に、150〜350℃の成膜温度で、上記
の元素群から有利に形成することができる。
【0040】特に、本発明の磁気ディスクでは、上記し
た磁性層5及び前記下地層4のすべてを、それぞれ、ス
パッタ法により成膜するのが好ましい。すなわち、すべ
ての膜をスパッタ法により成膜するとともに、それぞれ
の膜の膜厚を所定厚さ以下に調整することによって、ガ
ラス基板1の耐衝撃性を維持することができるなどの効
果を得ることができる。
【0041】また、本発明の磁気ディスク10は、必要
に応じてかつ、好ましくは、その最上層として、上記し
た磁性層5の上方に、保護層7を有することができる。
保護層7の適当な材料としては、例えば、カーボンの単
独もしくばその化合物からなる層、例えばC層、WC
層、SiC層、B4 C層、水素含有C層など、或いはよ
り高い硬度を有するという点で最近注目されているダイ
ヤモンドライクカーボン(DLC)の層を挙げることが
できるできる。特に、本発明の実施に当たっては、カー
ボンあるいはDLCからなる保護層を有利に使用するこ
とができる。このような保護層は、常法に従って、例え
ば、スパッタ法、蒸着法などによって形成することがで
きる。かかる保護層7の膜厚は、種々のファクタに応じ
て広い範囲で変更することができるというものの、好ま
しくは、約4〜10nmである。
【0042】また、上記したような保護層に代えて、例
えば、特開平5−81660号公報に開示されるような
アモルファス水素化カーボン膜(a−C:H膜)、或い
はそれに類する保護層を使用してもよい。また、特開平
6−349054号公報には、CSS耐久性の改良と薄
膜化のため、スパッタ法による水素含有カーボン保護層
を、水素含有率の低い下層のカーボン膜と水素含有率の
高い上層のカーボン膜との少なくとも2層膜構造とする
ことが開示されている。さらに、最近、スパッタa−
C:H膜に代わるべきものとして、プラズマCVD法に
より形成したアモルファス水素化カーボン膜(PCVD
a−C:H膜)も開示されている。例えば、特開平7−
73454号公報には、プラズマCVD法において、反
応性ガスとしてCH4 ガス、CF4 などを使用すること
を特徴とするカーボン保護層製造方法が開示されてい
る。
【0043】本発明の磁気ディスクは、上記した保護層
7の上に、フロロカーボン樹脂系の潤滑層が形成されて
いてもよい。
【0044】さらに、本発明は、そのもう1つの面にお
いて、以下に詳細に説明する本発明のディスクを使用し
たディスク装置にある。本発明の磁気ディスク装置にお
いて、その構造は特に限定されないというものの、基本
的に、磁気ディスクにおいて情報の記録を行うための記
録ヘッド部及び情報の再生を行うための再生ヘッド部を
備えている装置を包含する。特に、再生ヘッド部は、磁
界の強さに応じて電気抵抗が変化する磁気抵抗素子を使
用した磁気抵抗効果型ヘッド、すなわち、MRヘッドを
備えていることが好ましい。
【0045】図4は磁気ディスク装置の平面図(カバー
を除いた状態)、図5は図4の線分A−Aにそった断面
図である。
【0046】これらの図において、ディスク50は図3
に示される構造を有し、ベースプレート51上に設けら
れたスピンドルモータ52によって回転駆動される。図
示の例ではディスク50は3枚設けられているが、枚数
は1枚であっても、複数枚であってもよい。
【0047】アクチュエータ53はベースプレート51
上に回転可能に設けられる。このアクチュエータ53の
一方の回転端部には、磁気ディスク50の記録面方向に
延出する複数のヘッドアーム54が形成されている。こ
のヘッドアーム54の回転端部には、スプリングアーム
55が取り付けられ、更に、このスプリングアーム55
のフレクシャー部に前述のスライダ40が図示しない絶
縁膜を介して傾動可能に取り付けられている。一方、ア
クチュエータ53の他方の回転端部には、コイル57が
設けられている。
【0048】ベースプレート51上には、マグネット及
びヨークで構成された磁気回路58が設けられ、この磁
気回路58の磁気ギャップ内に、上記コイル57が配置
されている。そして、磁気回路58とコイル57とでム
ービングコイル型のリニアモータ(VCM:ボイスコイ
ルモータ)が構成されている。そして、これらベースプ
レート51の上部はカバー59で覆われている。
【0049】次に、上記構成の磁気ディスク装置の作動
を説明する。磁気ディスク50が停止している時には、
スライダ40は磁気ディスク50の退避ゾーンに接触し
停止している。
【0050】次に、磁気ディスク50がスピンドルモー
タ52によって、高速で回転駆動されると、この磁気デ
ィスク50の回転による発生する空気流によって、スラ
イダ40は微小間隔をもってディスク面から浮上する。
この状態でコイル57に電流を流すと、コイル57には
推力が発生し、アクチュエータ53が回転する。これに
より、ヘッド(スライダ40)を磁気ディスク50の所
望のトラック上に移動させ、データのリード/ライトを
行なうことができる。
【0051】この磁気ディスク装置では、磁気ヘッドの
導体層として、磁気抵抗効果素子部の近傍部分を薄く形
成し他の部分を厚く形成したものを用いているため、記
録ヘッド部の磁極の湾曲を小さくすると共に導体層の抵
抗を下げ、オフトラックが小さい範囲であれば正確にか
つ高感度に情報を読み出すことができる。
【0052】
【実施例】実施例1(NiP層の密着性の検証) 1.ディスクの作製 スパッタ装置にガラス基板が投入され、ガラス基板上に
密着層としてのCr膜およびNiPが成膜された。以下
に各層の成膜工程を述べる。
【0053】スパッタ装置は基板加熱チャンバー、Cr
成膜チャンバー、NiP成膜チャンバーから構成され
る。ガラス基板は、まず、基板加熱チャンバー内でヒー
タにより加熱される。ヒーターへの投入電力を調整する
ことにより、ガラス基板の温度が制御される。
【0054】加熱されたガラス基板は、Cr成膜チャン
バーへ移され、予めセットされたCrターゲットによ
り、Cr層(密着層)が成膜される。ここで、Crター
ゲットへの投入電力を調整することにより、密着層の膜
厚が制御される。
【0055】密着層が形成されたガラス基板は、NiP
成膜チャンバーへ移され、Ni81 19が成膜された。こ
こで、NiPターゲットへの投入電力を調整することに
より、NiPの膜厚が制御される。
【0056】以上のような工程を経て、断面が図6に示
されるディスクが作製された。本実施例では、Crター
ゲットおよびNiPターゲットへの投入電力の調整によ
り、密着層6およびNiP層2の膜厚がさまざまな複数
のサンプルが作製された。更に、さまざまな基板温度の
もとで密着層6およびNiP層2が成膜された複数のサ
ンプルも作製された。なお、これらのサンプルのNiP
層の表面粗さの最大値Rmax は、いずれも7nmであ
る。 2.ディスクの評価 作製されたサンプルのNiP膜の密着性を以下の方法で
評価した。 評価方法1 JIS K 5400に記載されているテープ剥がし法
により、サンプルのNiP層2の密着性を評価した。N
iP層2の表面に、一辺が2mmの5×5の碁盤目状の
切り傷をカッターで付け、その上にセロハン粘着テープ
を貼りつける。2分後にセロハンテープを剥がし、25
個の碁盤目のうち、NiP層2が剥がれた目の個数を測
定する。 評価方法2 NiP層2にテクスチャ加工を施し、膜の剥がれの有無
を顕微鏡で観測する。ここで、テクスチャ加工によるN
iP層2の研摩量は15nmである。
【0057】図7は、密着層6の膜厚に対するNiP層
2の密着性を示す図である。なお、この評価に用いられ
たサンプルのNiP層2の膜厚は90nm、NiP層2
の成膜時における基板温度は150°C、である。
【0058】図7より、評価方法1に基づくテープ剥が
しの結果、密着層6が15nm以上のサンプルにおいて
は、NiP膜2が剥離することが分かる。また、評価方
法2に基づくテクスチャ加工の結果、密着層6が12.
5nm以上および2.5nm以下のサンプルにおいて
は、NiP膜2が剥がれることが分かる。図5に示され
るデータより、NiP層2の密着性を高めるには、密着
層6の膜厚は3〜12nmに収めるのが適切といえる。
【0059】図8は、NiP2層の膜厚とNiP層2成
膜時における基板温度との組み合わせに対するNiP層
2の密着性を示す図である。なお、ここでは、上述の評
価方法1に基づいてNiP層2の密着性が評価された。
この評価に用いられたサンプルの密着層2の膜厚は8n
mである。
【0060】図8より、NiP層2の膜厚が厚いほど、
低い基板温度で剥離が起きることが分かる。また、基板
の温度が高いほど、薄いNiP層2の膜厚で剥離がおき
ることが分かる。図8に示される結果に基づいて、基板
温度に応じてNiP層2の膜厚を決める必要があり、基
板温度が室温(20°C)〜100°CではNiP層の
膜厚は250nm以下が適切である。基板温度が100
°C〜150°CではNiP層の膜厚は200nm以下
が適切である。基板温度が150°C〜200°Cの範
囲ではNiP層の膜厚は150nm、基板温度が200
°C〜250°Cの範囲ではNiP層の膜厚は120n
m以下が適切である。
【0061】なお、NiP層の上の磁性層を成膜すると
き、基板へ安定したバイアス電圧を投入するため、Ni
P層の膜厚は40nm以上であることが望ましい。ガラ
ス基板は導電性がなく、バイアス電圧の投入により帯電
しやすい。ガラス基板が帯電すると、最悪の場合では割
れてしまう。ガラス基板の帯電を防止するには、基板を
装着するホルダーとの導通性を十分確保する必要があ
る。そのために、NiP層を40nm以上とすることが
望ましい。また、テクスチャ加工による研摩量以上の厚
さが必要であるという観点からも、NiP層の膜厚は4
0nm以上であることが望ましい。また、NiP層の膜
厚の上限値は、基板温度が室温でも剥離が生じる260
nm未満にする必要があり、できれば、200nm程度
がよい。
【0062】図9は、図8に示される結果に基づいて作
成された密着性の分布図である。基板温度とNiP層の
膜厚との各組み合わせについて、密着性の高低がグラフ
上にプロットされている。
【0063】図9において、密着性が高い組み合わせと
低い組み合わせの境界線は、基板温度をT(°C),N
iP層の膜厚をt(nm)とすると、NiP層の膜厚が
40〜200nmにおいては、T=−t+370で近似
できる。高い密着性が得られる領域は境界線よりも下の
領域であり、T≦−t+370を満たす領域である。つ
まりT+t≦370の関係が成り立つ。 実施例2(磁気ディスクの保磁力の検証) 1.ディスクの作製 ガラス基板1の上に、基板温度150°Cのもとで、厚
さ8nmの密着層6、厚さ90nmのNiP層2がスパ
ッタにより成膜された後、研摩量を変えてNiP層2の
表面にテクスチャ加工が施された。テクスチャ加工が施
されたガラス基板1の上は、NiP層2の上に、Cr系
下地層3、Co系磁性層5、DLCからなる保護層7が
順次成膜された。その結果、図5に断面が示されるディ
スク媒体が作製された。テクスチャ加工における研摩量
は研摩時間を調整することにより制御される。研摩時間
が長いほど、研摩量は多くなる。研摩量は、テクスチャ
加工が施される前のNiP層2の膜厚とテクスチャ中の
NiP層2の膜厚をX線膜厚測定器により計測し、テク
スチャ加工前の膜厚とテクスチャ加工中の膜厚との差よ
り認識された。
【0064】図10は、テクスチャ加工によるNiP層
の研摩量と磁気ディスク保磁力の関係を示すグラフであ
る。
【0065】図10より、研摩量の増加に伴って保磁力
Hcが増加し、5nm以上研摩されたサンプルでは、H
cは同じ値を示すことが分かる。
【0066】図11は、テクスチャによるNiP層の研
摩量と保磁力の面内におけるバラツキの関係を示すグラ
フである。
【0067】図11より、研摩量の増加に伴って、Hc
の面内バラツキが減少し、5nm以上研摩することによ
り、Hcのバラツキは十分に小さな量に抑えられること
が分かる。但し、研摩量が大き過ぎると、ディスク表面
の表面粗さが大きくなり、ヘッドクラッシュが起きやす
くなるため、研摩量は15nm以下にすることが望まし
い。
【0068】実施例2において用いられたサンプルで
は、テクスチャ加工前におけるNiP層2の表面粗さの
最大値Rmax は5nm〜6nmであった。図10および
図11に示される結果より、テクスチャ加工による研摩
量がテクスチャ前におけるNiP層のRmax 以上である
ことにより、面内で均一で、且つ、高いHcが得られる
といえる。
【0069】なお、本発明のCr密着層は磁気ディスク
のみに採用されるものではなく、浮上ヘッドにより記録
面側から記録再生される媒体に対して採用可能である。
例えば、磁性層としてTbFeCo、DyFeCoの材
料が用いられる光磁気ディスク、或いは相変化材料が利
用される光記録媒体にも採用できる。
【0070】また、基板は、ガラス基板のみならずプラ
スチック基板であってもよい。基板がプラスチックであ
れば、スパッタ成膜における基板温度は100°C以下
が望ましく、記録層として、TbFeCo、DyFeC
o等の光磁気記録材料、或いは相変化材料を採用するの
が適切である。TbFeCo、DyFeCoは基板温度
が室温の状態で成膜されても十分な特性が得られる。但
し、TbFeCo、DyFeCo等の希土類金属と遷移
金属の合金は垂直磁化膜なので、面内周方向への異方性
を付与するテクスチャ加工は必要なく、むしろノイズを
引き起こす。また、相変化材料に対するテクスチャ加工
もノイズを引き起こす。
【0071】
【発明の効果】本発明のディスク媒体は、非磁性の基板
上に、Crを含む密着層、NiP層、Cr系下地層が順
に形成されてなり、NiP層の膜厚t(nm)とNiP
層成膜時の基板温度T(°C)の和が370以下の関係
があり、NiP層と基板との密着性が高められる。その
結果、媒体のS/N比の向上に有効なテクスチャ加工を
NiP層に施すことができ、ディスク媒体の高記録密度
化が図れる。また、ディスク媒体の耐衝撃性が強化さ
れ、信頼性の向上が図れる。
【0072】また、上記ディスク媒体において、密着層
の膜厚が3〜12nmの範囲に収められており、NiP
層の密着性を一層向上することができる。
【0073】更に、本発明のディスク媒体は、非磁性の
基板上に、非磁性を示す密着層、NiP層、Cr系下地
層が順に形成されてなり、NiP層の表面に、NiP層
の表面粗さの最大値よりも大きい溝が円周方向に形成さ
れているため、面内で均一で且つ高い保磁力が得られ
る。その結果、ディスク媒体の高記録密度化が達成され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の磁気ディスクの一例を示す断面図であ
る。
【図2】従来の磁気ディスクの他の例を示す断面図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態における磁気ディスクの断
面図である。
【図4】本発明の磁気ディスク装置の平面図である。
【図5】図4に示される磁気ディスク装置の線分A−A
にそった断面図である。
【図6】本発明の実施例1における磁気ディスクの断面
図である。
【図7】Cr密着層の膜厚に対するNiP層の密着性を
示す表である。
【図8】NiP層の膜厚およびと基板温度とNiP層の
密着性を示す表である。
【図9】密着性を確保する膜厚と基板温度の関係を示す
グラフである。
【図10】テクスチャにおける研摩量とディスクの保磁
力の関係を示すグラフである。
【図11】テクスチャにおける研摩量とディスクの保磁
力の面内バラツキの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1・・・非磁性基板 2・・・第1の下地層 3・・・第2の下地層 4・・・下地層 5・・・磁性層 6・・・密着層 7…保護層 10…磁気ディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D006 CA01 CA05 CA06 CB01 CB04 DA03 EA03 FA02 FA07 5D075 EE03 FG05 FG13 GG03 GG16 5D112 AA03 AA24 BD04 BD06 FA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性の基板上に形成されるCrを含む
    密着層と、該密着層の上に形成されるNiP層と、該N
    iP層の上に形成されるCr系下地層と、該Cr系下地
    層の上に形成される磁性層とを含んでなることを特徴と
    するディスク媒体において、 前記NiP層は、前記基板温度がT(°C)の状態で厚
    さtが40〜200(nm)にスパッタ成膜され、T+
    t≦370であることを特徴とするディスク媒体。
  2. 【請求項2】 前記非磁性基板は、ガラス、カーボン、
    シリコンのいずれかを含んでなることを特徴とする請求
    項1に記載のディスク媒体。
  3. 【請求項3】 非磁性の基板上に形成される非磁性の密
    着層と、該密着層の上に形成されるNiP層と、該Ni
    P層の上に形成されるCr系下地層と、該Cr系下地層
    の上に形成される磁性層とを含んでなることを特徴とす
    るディスク媒体において、 前記NiP層はスパッタにより成膜され、成膜後におけ
    る該NiP層の表面粗さの最大値以上の深さの溝が円周
    方向に沿って形成されていることを特徴とするディスク
    媒体。
  4. 【請求項4】 前記密着層はCrを主成分とし、前記溝
    の深さは5〜15nmであることを特徴とする請求項3
    に記載のディスク媒体。
  5. 【請求項5】 前記密着層は厚さが3〜12nmである
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の
    ディスク媒体。
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