JP2001027304A - ハイドロダイナミックなカップリング装置のためのハウジングコンポーネント及び摩擦面サブアセンブリとそれらの製造のための方法 - Google Patents

ハイドロダイナミックなカップリング装置のためのハウジングコンポーネント及び摩擦面サブアセンブリとそれらの製造のための方法

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JP2001027304A
JP2001027304A JP11280013A JP28001399A JP2001027304A JP 2001027304 A JP2001027304 A JP 2001027304A JP 11280013 A JP11280013 A JP 11280013A JP 28001399 A JP28001399 A JP 28001399A JP 2001027304 A JP2001027304 A JP 2001027304A
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housing component
area
forming
coupling device
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Roland Illig
イリッヒ ローラント
Bernd Schoeder
シェーダー ベルント
Ruthard Schneider
シュナイダー ルトハルト
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Mannesmann Sachs AG
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    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 加工工程の簡単な実施のもとで、与えられる
摩擦面の品質に関して最善の状態にされている、ハイド
ロダイナミックなカップリング装置のロックアップクラ
ッチのための摩擦面サブアセンブリないしハウジングコ
ンポーネントを提供する。 【解決手段】 ハイドロダイナミック・トルクコンバー
タのためのハウジングコンポーネント10が、カップリ
ング装置の内部の方へ向けられてポジショニングされて
いる第一の側部14に、カップリング装置のロックアッ
プクラッチのための摩擦面領域16を有する。このハウ
ジングコンポーネント10が、少なくとも摩擦面領域1
6についてメタルコンポーネントの成形によって形成さ
れている。前記第一の側部14とは逆に位置する第二の
側部20に、摩擦面領域16に対応する領域22に、摩
擦面領域16の形成のためのメタルコンポーネントの成
形によって表面構造形成部24が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハイドロダイナミ
ックなカップリング装置用の、特にハイドロダイナミッ
ク・トルクコンバータ用の、ハウジングコンポーネント
に関するものであり、その際、当該ハウジングコンポー
ネントの、当該カップリング装置の内側に向けられてポ
ジショニングされ得るあるいはポジショニングされてい
る第一の側部に、当該カップリング装置のロックアップ
クラッチのための摩擦面領域が設けられているものに関
する。
【0002】
【従来の技術】ドイツ特許出願公開第4423640号
明細書(DE 44 23 640 A1)により、二つのコンポーネン
トから構成されているハウジングをもつハイドロダイナ
ミック・トルクコンバータが知られている。さらに、こ
のハイドロダイナミック・トルクコンバータは、コンバ
ータ内部にて軸方向に可動なクラッチピストンを有する
ロックアップクラッチをもっている。クラッチピストン
もハウジング蓋体も、互いの方へ向けられてポジショニ
ングされた(位置づけられた)摩擦面を有する。これら
の摩擦面の間に、タービンホイール(Turbinenrad)と回
転固定に(すなわち、相対回転しないように)連結され
たクラッチディスクがはさんで締めつけられ得る。その
際、当該クラッチディスクはそれぞれの対応摩擦面を有
する。このようなハイドロダイナミック・トルクコンバ
ータの場合には、通常、クラッチピストンにおける摩擦
面及びハウジング蓋体における摩擦面が、この摩擦面の
領域における必要な表面品質、すなわち最善の表面粗さ
を達成するために旋盤工程(Drehvorgang)において製造
される。しかしながら、旋盤工程を含んでの、すなわち
切削加工の投入によるこれらの摩擦面の製造は、この作
業工程を実施するために非常に費用がかかるという事実
と並んで、クラッチディスクのライニング消耗(磨耗)
についての問題に、及び全く同様に摩擦面の獲得され得
る平坦(平滑)さについての問題に行きつく。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】それゆえ、本発明の課
題は、加工工程の簡単な実施という条件のもとで、与え
られる摩擦面の品質に関して最善の状態にされている、
ハイドロダイナミックなカップリング装置のロックアッ
プクラッチのための摩擦面サブアセンブリないしハウジ
ングコンポーネントを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の観点で
は、この課題は、ハイドロダイナミックなカップリング
装置用の、特にハイドロダイナミック・トルクコンバー
タ用のハウジングコンポーネントにして、その際、当該
ハウジングコンポーネントの、当該カップリング装置の
内部に向けられてポジショニングされ得るあるいはポジ
ショニングされている第一の側部に当該カップリング装
置のロックアップクラッチのための摩擦面領域が設けら
れているハウジングコンポーネントによって解決され
る。
【0005】本発明では、さらに、当該ハウジングコン
ポーネントが、少なくとも前記摩擦面領域の領域に関し
てメタルコンポーネントの成形(プレス成形)によって
形成されていること、及び、当該ハウジングコンポーネ
ントの、前記第一の側部とは反対側に位置する第二の側
部において前記摩擦面領域に対応する領域に、前記摩擦
面領域の形成のためのメタルコンポーネントの成形によ
って表面構造形成部が形成されていることが考慮にいれ
られている。
【0006】第一の本質的な観点により、本発明では、
前記摩擦面を担持するハウジングコンポーネント全体が
メタルコンポーネントの成形によって形成される。すな
わち、すでにここでは、切削によらない加工工程、従っ
て比較的簡単に実施され得る加工工程が予定されてい
る。しかし、付加的に、前記表面構造形成部がこの成形
工程の際に与えられる。このことは、この領域に前記摩
擦面領域を形成するためのメタルコンポーネントの成形
工程の実施の際に、前記表面構造形成部を生み出すこと
によって前記メタルコンポーネントの材料の可塑的な流
れが発生し、それによって前記メタルコンポーネントの
当該成形工程、すなわち一般にはエンボス工程(型押し
工程、Praegevorgang)、の実施の際に厳密に前記摩擦面
の所定の形態のために供給されるべき形状を与えるとい
う効果を導く。
【0007】例えば、前記表面構造形成部がほぼ周方向
に延在する少なくとも一つの溝状(キー溝状)の沈下部
(へこみ部)をもっていることが考慮にいれられている
とよい。ハイドロダイナミックなカップリング装置がこ
のようなハウジングコンポーネントをもっているなら
ば、駆動軸にハイドロダイナミックなカップリング装置
を、例えば結合エレメントとしてのいわゆるフレックス
プレート(Flexplatte)の使用のもとで、結合する際に、
あとに続く加工工程によって当該ハウジングコンポーネ
ントの変形が発生しないことに注意しなければならな
い。つまり、なんらかの固定ブロック(Befestigungsklo
etze)等の溶接のための溶接工程は非常に不都合であ
る。それゆえ、本発明の別の観点では、当該ハウジング
コンポーネントにそれに統合されて形成された複数の結
合部分が当該ハウジングコンポーネントをディスク状の
結合エレメントと連結するために設けられていることが
提案される。例えば、当該ハウジングコンポーネントに
おける前記結合部分がメタルコンポーネントの成形によ
って形成された結合突出部を含んでおり、当該結合突出
部が前記結合エレメントとの固定した連結のために変形
させられ得るとよい。
【0008】本発明により前記結合突出部が、当該ハウ
ジングコンポーネントの統合された構成要素(当該構成
要素は前記結合エレメントの連結のために単にリベット
のように変形させられさえすればよい、すなわち押しつ
ぶされさえすればよい)であることによって、例えば溶
接工程で当該ハウジングコンポーネントを歪めることを
導く可能性のある過度な熱がもたらされるという問題が
ない。
【0009】さらに、本発明に係るハウジングコンポー
ネントでは、当該ハウジングコンポーネントがそれと別
のハウジングコンポーネントとの結合のために設けられ
た領域に成形によって形成された中心合わせ部分を有す
ることが考慮に入れられているとよい。ここでも、一般
に半径方向外側に位置するこの中心合わせ部分において
高い中心合わせ精度を獲得し得るように、切削加工が行
われる必要がないという利点がある。
【0010】本発明の別の観点では、はじめに言及した
課題が、摩擦面エレメントをもっている、ハイドロダイ
ナミックなカップリング装置、特にハイドロダイナミッ
ク・トルクコンバータのロックアップクラッチのための
摩擦面サブアセンブリにして、前記摩擦面エレメントが
その第一の側部に設けられた摩擦面領域によって対応摩
擦面に接触させられ得る摩擦面サブアセンブリによって
解決される。
【0011】また、そのとき、本発明では、前記摩擦面
エレメントが少なくとも前記摩擦面領域の領域に関して
メタルコンポーネントの成形によって形成されているこ
と、及び、前記第一の側部とは反対の側に位置する前記
摩擦面エレメントの第二の側部において前記摩擦面領域
に相当する領域に、前記摩擦面領域の形成のための前記
メタルコンポーネントの前記成形によって表面構造形成
部が形成されていることが考慮に入れられている。
【0012】ロックアップクラッチのための摩擦面サブ
アセンブリでは、この種の加工の際に、そのように形成
された摩擦面の精度についての同一の利点が生じる。さ
らに、前記成形工程の実施の際に前記表面構造形成部を
もたらすことが与えられることによって、この領域にお
ける前記メタルコンポーネントの可塑的な変形によって
誘導されて、一方では巨視的な表面構造形成部自体によ
ってさまざまなコンポーネントにこの領域において高め
られた剛性が与えられる。他方では、この領域における
メタルコンポーネントの可塑的な成形(プレス成形)が
結果として金属格子(Metallgitter)におけるいわゆる転
位(ずれ、Versetzungen)の導入を伴う。当該転位は、
金属の原子構造(atomare Struktur)においてさまざまな
原子平面(Atomebene)の互いに対しての移動を意味す
る。当該転位は、可塑的な成形によって引き起こされ
て、当該金属において固定され、それによって非常に高
い剛性に寄与する。(より詳しく説明すれば、一般に、
各格子平面がほぼ互いに平行に延在する結晶構造が、冷
間成形による空間的な変形の際に、これらの格子平面が
互いに対して相対的に移動させられて最終的にもはやす
べてが互いに対してほぼ平行に配置されているのではな
く、互いに対して傾斜して方向づけられている可能性が
ある状態になり得る。これらの傾斜して互いにぶつかる
格子平面は、冷間成形によって作用する力に基づいて互
いと固定される。その結果これらの箇所で非常にかたい
結晶構造が生まれる。従って、メタルコンポーネントの
可塑的な成形により互いに対して斜めに置かれて互いと
しっかりと固定された格子平面が発生することに基づい
て、メタルコンポーネントがこれらの領域で非常にかた
くなり、導入される力が非常に高い変形抵抗をうける。
このようにして獲得された非常にかたい構造は、メタル
コンポーネントへの力導入の際も引き続き保たれる。つ
まり、例えばコンバータハウジングの蓋体に接触させら
れ得るロックアップクラッチによって導入される力に対
してのコンバータハウジングの蓋体の非常に高い剛性が
発生させられる。)
【0013】ここでも、例えば、前記表面構造形成部が
ほぼ周方向に延在する少なくとも一つの溝状の沈下部を
もっていることが考慮にいれられ得る。本発明に係る摩
擦面サブアセンブリの場合にもこれが可能な限り簡単に
製造され得ることをもたらすために、すなわち本質的
に、付加的な加工工程、特に切削による加工工程が必要
ないことをもたらすために、前記摩擦面エレメントが、
ハイドロダイナミックなカップリング装置の支持部分で
の前記摩擦面エレメントの支持のための、成形によって
形成された支持部分を有することが提案される。
【0014】さらに、前記摩擦面サブアセンブリが連行
エレメントを含んでおり、当該連行エレメントが一方で
は前記摩擦面エレメントと、他方ではハウジングコンポ
ーネントあるいはハイドロダイナミックなカップリング
装置のそれと結合されたコンポーネントと共通の回転の
ために連結されているあるいは連結され得ることが考慮
にいれられているとよい。
【0015】このケースでは、他方また、前記摩擦面エ
レメントあるいは(及び)前記連行エレメントにそれに
統合されて形成された複数の連結突出部が前記摩擦面エ
レメントないし前記連行エレメントとそれぞれの連結エ
レメントとの結合のために設けられていると有利であ
る。このようにしても、前記それぞれの連結エレメント
の結合が溶接工程の導入によってあるいは付加的なエレ
メント、例えばリベットによって行われねばならないこ
とが回避され得る。ここでも、再び、連結突出部が成形
によって形成されており、且つ連結エレメントとの固定
した結合のために変形させられ得るあるいは変形させら
れていることが考慮にいれられ得る。
【0016】本発明は、さらに、本発明に係るハウジン
グコンポーネントあるいは(及び)ロックアップクラッ
チのための本発明に係る摩擦面サブアセンブリをもって
いるハイドロダイナミックなカップリング装置、特にハ
イドロダイナミック・トルクコンバータに関する。
【0017】別の観点では、はじめに言及された課題
は、ハイドロダイナミックなカップリング装置、特にハ
イドロダイナミック・トルクコンバータ用のハウジング
コンポーネントの製造のための方法にして、以下のステ
ップ: a) 当該ハウジングコンポーネント用の金属ブラン
ク、特に板材ブランク(シートメタルブランク)を準備
するステップ、 b) 前記金属ブランクの第一の側部に摩擦面領域を形
成するために前記金属ブランクを成形(プレス成形)す
るステップ、 c) ステップb)の実施の際に、前記第一の側部とは
反対側に位置する前記金属ブランクの第二の側部におい
て前記摩擦面領域に相当する領域に表面構造形成部、好
ましくはほぼ周方向に延在する少なくとも一つの溝状の
沈下部を形成するステップをもっている方法によって解
決される。
【0018】この本発明に係る方法は、さらに、前記金
属ブランクの第二の側部に少なくとも一つの結合突出部
を形成するための成形ステップを、あるいは(及び)別
のハウジングコンポーネントとの結合のために設けられ
ている領域に中心合わせ部分を形成するための成形ステ
ップをもっているとよい。
【0019】さらに、本発明は、ハイドロダイナミック
なカップリング装置、特にハイドロダイナミック・トル
クコンバータのロックアップクラッチ用の摩擦面エレメ
ントの製造のための方法にして、以下のステップ: a) 前記摩擦面エレメント用の金属ブランク、特に板
材ブランクを準備するステップ、 b) 前記金属ブランクの第一の側部に摩擦面領域を形
成するために前記金属ブランクを成形するステップ、 c) ステップb)の実施の際に、前記第一の側部とは
反対側に位置する前記金属ブランクの第二の側部におい
て前記摩擦面領域に相当する領域に、表面構造形成部、
好ましくはほぼ周方向に延在する少なくとも一つの溝状
の沈下部を形成するステップをもっている方法に関す
る。
【0020】この本発明に係る方法は、さらに、前記第
一の側部とは反対側に位置する前記金属ブランクの第二
の側部に少なくとも一つの連結突出部を形成するための
ステップをもっているとよい。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明を、以下に、添付の図面に
関して有利な実施形態をもとにして詳細に説明する。図
1は、結合エレメントと結合している本発明に係るハウ
ジングコンポーネントの部分縦断面図を示す。図2は、
ロックアップクラッチのための本発明に係る摩擦面サブ
アセンブリの図3における線II−IIに沿っての縦断面図
を示す。図3は、図2に示された摩擦面サブアセンブリ
の一部を図2における注視方向IIIにおいて軸方向に見
た図を示す。図4は、図2に示された摩擦面サブアセン
ブリを本発明に係るハウジングコンポーネントと組み立
てた状態で示す。図5は、本発明に係るハウジングコン
ポーネントの製造の際の措置の仕方を図式的に示す。
【0022】図1は、全体として符号10を付された本
発明に係るハウジングコンポーネント(ケーシング構成
要素)、すなわちハウジング蓋体10を示す。当該ハウ
ジング蓋体は、ハイドロダイナミック・トルクコンバー
タ(流体動力学的なトルクコンバータ、hydrodynamisch
er Drehmomentwandler)用に予定されている。当該ハウ
ジング蓋体10は、一つの板材部品(Blechteil、例え
ばシートメタル部品)から形成されており、半径方向内
側で中心合わせピン(パイロット、センタリングボル
ト、スピゴットシャフト、Zentrierzapfen)12と例え
ばプロジェクション溶接(Buckelschweissen)によって固
定結合されている。ハウジング蓋体10は、その内側部
14にて、半径方向内側に、後に説明されるロックアッ
プクラッチ(Ueberbrueckungskupplung)のピストンのた
めの同様に独立した部材として形成されたハブ116を
担持する。ハウジング蓋体10は、半径方向外側に、摩
擦面領域16を有する。当該摩擦面領域には、後に説明
されるように、ロックアップクラッチの対応摩擦面が接
触し得る。ハウジング蓋体10は、この摩擦面領域16
の半径方向外側に、中心合わせ領域18を備えるほぼ軸
方向に回転軸心Aに沿って延在する部分を有する。当該
中心合わせ領域において、ハウジング蓋体10がポンプ
ホイールシェル(インペラシェル、ポンプシェル、Pump
enradschale)と組み立てられる、ないしは、ポンプホ
イールシェルが回転軸心Aに関して中心合わせされる。
ハウジング蓋体10は、その外側部20に摩擦面領域1
6に対応する半径方向(放射方向)の領域22に表面構
造形成部(表面構造を与えられた部分、Oberflaechenst
rukturierung)24を有する。ハウジング蓋体10の回
転軸心Aに対してほぼ垂直に延在するリング状の表面領
域である摩擦面領域16を高度の精密さで作り出すため
に、この表面構造形成部24は、同様に後に説明される
ように、ハウジング蓋体10の形成のためのメタルコン
ポーネントの成形(プレス成形、Umformen)のためのエ
ンボス工程(型押し工程、打ち出し工程、Praegevorgan
g)の際に産み出される。表面構造形成部24は、示さ
れた実施形態では、ほぼ周方向に延在する複数の切り込
み部(刻み目、Einkerbungen)あるいは溝26を有す
る。しかし、別の構造形成を含んでいてもよいだろう。
さらに、ハウジング蓋体10の外側部20には、複数の
結合突出部28が設けられている。当該結合突出部は、
同様に、エンボス工程あるいは成形工程でハウジング蓋
体10に統合されて一体成形され、フレキシブルな結合
プレート32におけるそれぞれに対応する貫通開口部3
0を通過して、それから、このプレート32をしっかり
とハウジング蓋体10に結合(接合)するために扁平に
押圧変形させられる。そのときこのプレート32によっ
て、ハウジング蓋体10が、従ってトルクコンバータ全
体が駆動軸(主動軸、ドライブシャフト、Antriebswell
e)に取り付けられる。この目的のために、プレート3
2には、半径方向外側に、あるいは場合によっては半径
方向内側にも、固定ナット(固定雌ねじ)34が設けら
れており、例えばそのときいわゆるフレックスプレート
(Flexplatte)によってトルクコンバータ10ないしハウ
ジング蓋体10を駆動軸に連結するために、当該固定ナ
ットに固定ねじが組み込まれる(ねじ込まれる)。
【0023】ハウジング蓋体10の製造のための工程、
特に摩擦面領域16の形成のための金属ブランク(金属
未加工鋳造品)あるいはシートメタルブランク(板材ブ
ランク)(Metall- oder Blechrohling)の成形のための
工程を、以下に図5に関連して説明する。金属ブランク
あるいはシートメタルブランク36は、摩擦面領域16
の形成のための工程では、さしあたり少なくともこの領
域においてなお平坦であり、変形(成形)されていな
い。次いで、図5に部分的に図示されている二つの押し
型(成形父型、ダイ、モールドスタンプ、Formstempe
l)38、40が矢印によって暗示されているように互
いの方へ向かって動かされる。その際、これらの押し型
38、40の間に金属ブランク36のうちの摩擦面領域
16の形成のために予定された領域が配置される。直接
的に摩擦面領域16を形成する押し型38は、その対応
した領域42において、摩擦面がなるべきように構造を
与えられている。すなわち、ほぼ滑らかに且つ平坦に構
造を与えられている。のちにハウジング蓋体10の外側
部20になる側に接触する他方の押し型40は、金属ブ
ランク36の、摩擦面領域16に対応する領域22に、
ハウジング蓋体10に形成されるべき表面構造形成部2
4のネガティブ像(Negativ-Abbildung、すなわち、反対
の形状)44を有する。両方の押し型38、40を互い
に向かい合って押しつけると、例えば周方向に巡ってい
る(取り巻いている)複数の刃状の突出部の形状を有す
るこの構造形成部(構造を与えられた部分)44が、金
属ブランク36の当該領域22に押しつけられる(刻印
される)。その際、金属ブランク36のこの材料領域に
おいて、金属の可塑的な流れが発生させられる。その結
果、ここで最終的に摩擦面領域16の形成のための金属
ブランク36の固有の成形が必要でないにもかかわら
ず、この領域16、22における金属の当該流れによっ
て、厳密に摩擦面16のための所望の造形が獲得され
る。表面構造形成部24が強制的にもたらされることに
よって、ハウジング蓋体10のこの領域で付加的に金属
格子の構造に転位が発生させられる。当該転位は、互い
に対して固定され且つそれによってこの領域でハウジン
グ蓋体の高められた安定性に寄与する。
【0024】本発明に係るハウジング蓋体10ではこの
表面構造形成部が、ハウジング蓋体10の、摩擦面領域
16とは逆の側に、すなわち外側部20につくられるの
で、ロックアップクラッチの予定された運転(作動)の
ために最善の状態にされている所望の表面性質(表面性
状、Oberflaechenbeschaffenheit)を有する摩擦面領域
16が与えられ得る。
【0025】ハウジング蓋体10の形成のための金属ブ
ランク36の成形のための工程では、摩擦面領域16な
いし表面構造形成部24と、中心合わせ部分18と、結
合突出部28と、ハブ116ないし中心合わせピン12
に適合して形づくられている半径方向内側の領域とを形
成するためのすべての成形ステップが同時に実行される
とよい。そのために必要な力を調達できないエンボス加
工型(エンボス加工ツール、Praegewerkzeug)の場合に
は、各部分が順に形づくられてもよい。しかしながら、
その際、図5に関連して先に述べたように、摩擦面領域
16の形成のための金属ブランク36の外形形成ないし
成形の際に同時に外側部20における表面構造形成部2
4もつくられる。
【0026】本発明に係るこの措置の仕方によって、摩
擦面を与えるためのハウジング蓋体10の続いてのどん
な加工(例えば旋盤加工(Drehbearbeitung)等)も行わ
れなくてよい。中心合わせ部分18が位置する半径方向
外側の領域においても旋盤加工が行われなくてよい。な
ぜならば、ハウジング蓋体10のその他の領域と全く同
様に、この中心合わせ部分18も材料成形によって作り
出されるのであり、切削加工によって作り出されるので
はないからである。
【0027】図2及び図3は、本発明の別の観点、すな
わちロックアップクラッチのためのピストンサブアセン
ブリ(ピストンユニット、ピストン組立体、Kolbenbaug
ruppe)50を示す。当該ピストンサブアセンブリ50
が、摩擦面サブアセンブリ(摩擦面ユニット、摩擦面組
立体、Reibflaechenbaugruppe)であるか、あるいは摩擦
面サブアセンブリを形成する。ピストンサブアセンブリ
50は、以下ではピストンエレメントと呼ばれる摩擦面
エレメント52、連行エレメント54、並びに当該ピス
トンエレメント52と当該連行エレメント54とを互い
に連結するリーフスプリング(プレートスプリング)状
の複数の連結エレメント56をもっている。連行エレメ
ント54は、ほぼディスク状(円板状)に構成されてお
り、且つ周方向に分散して複数の半径方向外側に向かっ
て突き出ている突出部58を有する。当該突出部は、補
強のために部分的に軸方向に形づくられている(外形を
形づくられている)。他方また、これらの突出部58の
それぞれには、先にハウジング蓋体10での結合突出部
28に関連して述べたように、それぞれ少なくとも一つ
の連結突出部60が成形によって形成されている。当該
連結突出部60は、それぞれの連結エレメント56を連
行エレメント54に固定するために、それぞれの連結エ
レメント56の端部領域における開口部を通過し、それ
から偏平に押圧変形させられている(押しつぶされてい
る)。連行エレメント54は、半径方向内側で、それが
ハウジング蓋体10のハブ116の図1で認識できるリ
ング状の軸方向突出部62上にポジショニングされてそ
こで例えば溶接によって固定され得るように構成されて
いる。そのことは、ハウジング蓋体10がピストンサブ
アセンブリ50と組み立てられた状態で示されている図
4でもわかる。
【0028】ピストンエレメント52は、それが半径方
向外側に回転軸心Aに対してほぼ垂直に延在する摩擦面
領域64を有するように構成されている。当該摩擦面領
域は、ハウジング蓋体10の摩擦面領域16に対して相
補的に形づくられており、これに向き合っているように
ポジショニングされている、あるいはポジショニングさ
れ得る。リング状の軸方向の突起部66がピストンエレ
メント52においてこの摩擦面領域64の半径方向外側
に設けられている。当該突起部は、特に半径方向外側の
領域にてそれの補強のために用いられる。ピストンエレ
メント52は、半径方向内側の領域に、リング状あるい
はスリーブ状の支持部分(軸受構造部分)68を有す
る。ピストンエレメント52は、当該支持部分によっ
て、ハウジング蓋体10に設けられているハブ116の
対応する支持面(軸受構造面)70に、Oリング状のシ
ールエレメント(パッキングエレメント)72を介装
(間に装着)して回転軸心Aの方向において運動可能に
ポジショニングされ得る。
【0029】ピストンエレメント52は、その半径方向
中央の領域に、周方向に相次いで連続して膨らみ状の領
域74を有する。それらの膨らみ状の領域の間には、そ
れぞれほとんど半径方向に延在する連結領域76が位置
する。他方また、これらの連結領域76においてピスト
ンエレメント52に、ピストンエレメント52を形成す
るメタルコンポーネントの成形によって連結突出部78
が形成されている。これらの連結突出部は、前記連結エ
レメントの別の端部領域における対応する開口部を通過
し、ピストンエレメント52への前記連結エレメントの
固定のために扁平に押圧変形させられる、あるいは押圧
変形させられている。このようにして、連結エレメント
56によって、ピストンエレメント52と連行エレメン
ト54との間の回転固定な(すなわち相対回転不能な)
連結が形成されている。しかしながらその際、ピストン
エレメント52がクラッチ接続過程及びクラッチ切断過
程(すなわちクラッチをつなぐ過程及びきる過程)の実
行のために軸方向に連行エレメント54に関してリーフ
スプリング状の連結エレメント56の変形のもとに運動
可能である。ピストンエレメント52は、連結エレメン
ト56及び連行エレメント54を介してトルクコンバー
タのハウジングに回転固定にも、すなわちハブ116及
びハウジング蓋体10を介して、結合させられている。
膨らみ領域74は、ピストンエレメント52を補強する
機能をもつ。
【0030】さらに特に図2において、他方また、ピス
トンエレメントの摩擦面領域64が設けられている側部
82とは反対側に位置するピストンエレメント52の側
部80に、摩擦面領域64に対応する半径方向の領域8
4に表面構造形成部86が設けられていることがわか
る。これは、先にハウジング蓋体10に関連して述べた
ものと同一の機能、すなわち、一方ではピストンエレメ
ント52の形成のための、特に摩擦面領域64の形成の
ための、金属ブランクの成形工程の際にこの領域84に
おける金属ブランクの可塑的な変形によって非常に高い
精密さと高い剛性を有する摩擦面領域64を作り出すこ
とができる機能をもつ。ここでは、先に図5をもとにし
てハウジング蓋体10の製造に関連して述べたのと全く
同様に措置がとられ得る。ピストンエレメント52がそ
れのすべての機能部分について、つまり、リング状の突
起部66、摩擦面領域64ないし表面構造形成部86、
膨らみ領域74及び連結領域76、並びに支持部分ある
いは支持領域68について、唯一の成形工程において金
属ブランクあるいはシートメタルブランクから形成され
得ることを指摘しておく。ここでも、他方また、各部分
あるいは領域を段階に分けられた成形工程において製造
してもよい。そのとき、他方また、すでに先に言及した
ように、摩擦面領域64の形成のための金属ブランクの
成形の際に表面構造形成部86がもたらされる。
【0031】ここでもどんな切削による加工も行わなく
てよいように、それによって、製造コストを低く保つこ
とができるように、連行エレメント54も好ましくは金
属ブランクから形成される。
【0032】ハウジング蓋体10の場合もピストンサブ
アセンブリ50の場合も、摩擦面領域16ないし64を
有するコンポーネントそれ自体に、なんらかの付加的な
コンポーネントの結合(固定)のための溶接工程等が必
要ないことがわかる。むしろ結合はこれらのサブアセン
ブリに統合されて形成された結合突出部ないし連結突出
部によって行われる。このことは、大きな意味をもつ。
なぜならば、それによって、例えば摩擦面領域16、6
4の形を整えた後の溶接工程の実行の際に付加的にさら
に熱がもたらされることが防止され得るからである。こ
の熱は、さまざまなコンポーネントの形をゆがめる結果
を導く可能性があり、そのときそれにもかかわらず、旋
盤で仕上げること等による後加工を必要にするだろう。
別のコンポーネントの統合された要素として結合突出部
ないし連結突出部を設けることは、付加的なリベット等
を組み込むことが放棄されてよい(すなわち必要ない)
という利点をもつ。その結果、全体の製造工程が簡単化
され得る。
【0033】図4は、本発明に係るハウジング蓋体10
とピストンサブアセンブリ50との組み立てた状態を示
す。連行エレメント54は、半径方向内側でハブ116
ないしはその軸方向の突出部62に回転固定に取り付け
られており、且つピストンエレメント52が支持部分6
8によってハブ116の面70に軸方向に可動に支持さ
れている。ハブ116には、ダクト設備(Kanalanordnun
g)90が設けられている。当該ダクト設備を通って作業
流体がハウジング蓋体10とピストンエレメント52と
の間に形成された空間92に導入され得る、ないしは、
選択によってピストンエレメント52を図4の図示にお
いて左に向かってハウジング蓋体10の方へ動かし、そ
れによってクラッチディスク94をその摩擦ライニング
96、98によってハウジング蓋体10の摩擦面領域1
6とピストンエレメント52の摩擦面領域64との間に
はさんで締めつけるために、この空間92から流出させ
られ得る。そのとき、クラッチプレート94は、それ自
体周知なように、不図示のタービンホイールと、場合に
よってはねじり振動ダンパ(Torsionsschwingungsdaempf
er)を介して、回転のために連結されている。その結
果、ピストンエレメント52の軸方向の移動によって選
択によりタービンホイールがハウジング蓋体10に、従
ってハウジング全体に回転固定に連結され得る、ないし
はこの連結が解放され得る。図4においてわかるよう
に、ピストンサブアセンブリ50と摩擦面96、98を
有するプレート94とはトルクコンバータの全体として
符号100を付されたロックアップクラッチの主要な構
成要素を形成する。
【0034】図4では、さらに、図1とは対照的にここ
では中心合わせピン12がハブ116と統合されて構成
されており、且つハウジング蓋体10がその半径方向内
側の領域に開口部を有し、当該開口部にこのサブアセン
ブリがはめ込まれており、そこで例えば溶接によって固
定されていることがわかる。ここでは、レーザー溶接工
程が使用されるとよい。その結果、この溶接されるべき
領域が半径方向に摩擦面領域16から比較的遠く離れて
いるという事実とはいえ、ハウジング蓋体10にもたら
される熱が最低限に抑えられ得る。
【0035】さらに、なお、トルクコンバータの組み立
ての際にまず第一にハウジング蓋体10がプレート32
と、結合突出部28の先に述べた成形によって固定結合
されることを指摘しておく。なぜならば、この段階では
なお内側部14によってここでアバットメント(支え、
Widerlager)がハウジング蓋体10に支持され得るから
である。それから初めてピストンサブアセンブリ50が
ハウジング蓋体10内に挿入され、ハブ116への連行
エレメント54の溶接によってこれに固定される。
【0036】さらになお、先に本発明に係るサブアセン
ブリについてトルクコンバータの有利な使用目的が述べ
られたが、全く同様に、これをハイドロクラッチ(Hydro
kupplung)あるいはその他のハイドロダイナミック(流
体動力学的)なカップリング装置(継ぎ手装置)の場合
に使用することが考えられることを指摘しておく。
【図面の簡単な説明】
【図1】結合エレメントと結合している本発明に係るハ
ウジングコンポーネントの部分縦断面図である。
【図2】ロックアップクラッチのための本発明に係る摩
擦面サブアセンブリの図3の線II−IIに沿っての縦断面
図である。
【図3】図2に示された摩擦面サブアセンブリの一部を
図2の注視方向IIIにおいて軸方向に見た図である。
【図4】図2に示された摩擦面サブアセンブリを本発明
に係るハウジングコンポーネントと組み立てた状態の図
である。
【図5】本発明に係るハウジングコンポーネントの製造
の際の措置の仕方を図式的に示した図である。
【符号の説明】
10 ハウジングコンポーネント 14 第一の側部 16 摩擦面領域 18 中心合わせ部分 20 第二の側部 22 摩擦面領域に対応する領域 24 表面構造形成部 26 溝(溝状の沈下部) 28 結合突出部(結合部分) 32 結合プレート(結合エレメント) 36 金属ブランク(メタルコンポーネント) 50 ピストンサブアセンブリ(摩擦面サブアセンブ
リ) 52 摩擦面エレメント 54 連行エレメント 56 連結エレメント 60 連結突出部 62 支持部分 64 摩擦面領域 68 支持部分 78 連結突出部 80 第二の側部 82 第一の側部 84 摩擦面領域に対応する領域 86 表面構造形成部 100 ロックアップクラッチ 116 ハブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベルント シェーダー ドイツ連邦共和国 デー・97702 ミュナ ーシュタット シュンターシュトラーセ 14 (72)発明者 ルトハルト シュナイダー ドイツ連邦共和国 デー・97631 バート ケーニッヒスホーフェン ライフアイゼ ンシュトラーセ 55

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハイドロダイナミックなカップリング装
    置のための、例えばハイドロダイナミック・トルクコン
    バータのための、ハウジングコンポーネント(10)に
    して、当該ハウジングコンポーネント(10)の、当該
    カップリング装置の内部の方へ向けられてポジショニン
    グされ得るあるいはポジショニングされている第一の側
    部(14)に、当該カップリング装置のロックアップク
    ラッチ(100)のための摩擦面領域(16)が設けら
    れているハウジングコンポーネントにおいて、 当該ハウジングコンポーネント(10)が、少なくとも
    前記摩擦面領域(16)の領域について、メタルコンポ
    ーネント(36)の成形によって形成されていること、
    及び、当該ハウジングコンポーネント(10)の、前記
    第一の側部(14)とは逆に位置する第二の側部(2
    0)にて前記摩擦面領域(16)に対応する領域(2
    2)に、前記摩擦面領域(16)の形成のための前記メ
    タルコンポーネント(36)の成形によって表面構造形
    成部(24)が形成されていることを特徴とするハウジ
    ングコンポーネント。
  2. 【請求項2】 前記表面構造形成部(24)が、本質的
    に周方向に延在する少なくとも一つの溝状の沈下部(2
    6)をもっていることを特徴とする、請求項1に記載の
    ハウジングコンポーネント。
  3. 【請求項3】 当該ハウジングコンポーネント(10)
    に、それに統合されて形成された複数の結合部分(2
    8)が、当該ハウジングコンポーネント(10)とディ
    スク状の結合エレメント(32)との連結のために設け
    られていることを特徴とする、請求項1または請求項2
    に記載のハウジングコンポーネント。
  4. 【請求項4】 当該ハウジングコンポーネント(10)
    における前記結合部分(28)が、前記メタルコンポー
    ネント(36)の成形によって形成された結合突出部
    (28)を含んでおり、当該結合突出部が前記結合エレ
    メント(32)との固定した連結のために変形させられ
    得ることを特徴とする、請求項3に記載のハウジングコ
    ンポーネント。
  5. 【請求項5】 当該ハウジングコンポーネント(10)
    が、当該ハウジングコンポーネントと別のハウジングコ
    ンポーネントとの結合のために設けられた領域に、成形
    によって形成された中心合わせ部分(18)を有するこ
    とを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の
    ハウジングコンポーネント。
  6. 【請求項6】 摩擦面エレメント(52)であって、そ
    れの第一の側部(82)に設けられた摩擦面領域(6
    4)によって対応摩擦面に接触させられ得る摩擦面エレ
    メントをもっている、ハイドロダイナミックなカップリ
    ング装置、例えばハイドロダイナミック・トルクコンバ
    ータ、のロックアップクラッチ(100)のための摩擦
    面サブアセンブリにおいて、 前記摩擦面エレメント(52)が、少なくとも前記摩擦
    面領域(64)の領域に関して、メタルコンポーネント
    の成形によって形成されていること、及び、前記摩擦面
    エレメント(52)の、前記第一の側部(82)とは反
    対に位置する第二の側部(80)にて前記摩擦面領域
    (64)に対応する領域(84)に、前記摩擦面領域
    (64)を形成するための前記メタルコンポーネントの
    成形によって表面構造形成部(86)が形成されている
    ことを特徴とする摩擦面サブアセンブリ。
  7. 【請求項7】 前記表面構造形成部(86)が、本質的
    に周方向に延在する少なくとも一つの溝状の沈下部をも
    っていることを特徴とする、請求項6に記載の摩擦面サ
    ブアセンブリ。
  8. 【請求項8】 前記摩擦面エレメント(52)が、成形
    によって形成された支持部分(68)を、ハイドロダイ
    ナミックなカップリング装置のハウジングコンポーネン
    トの支持部分(62)で前記摩擦面エレメントを支持す
    るために有することを特徴とする、請求項6または請求
    項7に記載の摩擦面サブアセンブリ。
  9. 【請求項9】 当該摩擦面サブアセンブリ(50)が連
    行エレメント(54)を含んでおり、当該連行エレメン
    トが一方では前記摩擦面エレメント(52)と、他方で
    はハイドロダイナミックなカップリング装置のハウジン
    グコンポーネント(10)あるいはそれに結合したコン
    ポーネント(116)と共同の回転のために連結されて
    いる、あるいは連結され得ることを特徴とする、請求項
    6〜8のいずれか一項に記載の摩擦面サブアセンブリ。
  10. 【請求項10】 前記摩擦面エレメント(52)あるい
    は(及び)前記連行エレメント(54)に、それに統合
    されて形成された複数の連結突出部(60、78)が、
    前記摩擦面エレメント(52)ないし前記連行エレメン
    ト(54)とそれぞれの連結エレメント(56)との結
    合のために設けられていることを特徴とする、請求項9
    に記載の摩擦面サブアセンブリ。
  11. 【請求項11】 前記連結突出部(60、78)が成形
    によって形成されており、且つ連結エレメント(56)
    と固定して結合するために変形させられ得る、あるいは
    変形させられていることを特徴とする、請求項10に記
    載の摩擦面サブアセンブリ。
  12. 【請求項12】 請求項1〜5のいずれか一項に記載の
    ハウジングコンポーネント(10)あるいは(及び)請
    求項6〜11のいずれか一項に記載のロックアップクラ
    ッチ(100)のための摩擦面サブアセンブリ(50)
    をもっているハイドロダイナミックなカップリング装
    置、例えばハイドロダイナミック・トルクコンバータ。
  13. 【請求項13】 ハイドロダイナミックなカップリング
    装置、例えばハイドロダイナミック・トルクコンバータ
    のためのハウジングコンポーネント(10)の製造のた
    めの方法にして、以下のステップ: a) 当該ハウジングコンポーネント(10)のための
    金属ブランク(36)、例えば板材ブランクの準備のス
    テップ、 b) 前記金属ブランク(36)の第一の側部(14)
    に摩擦面領域(16)を形成するための前記金属ブラン
    ク(36)の成形のステップ、 c) 前記ステップb)の実施の際に、前記金属ブラン
    ク(36)の、前記第一の側部(14)とは逆に位置す
    る第二の側部(20)にて前記摩擦面領域(16)に対
    応する領域(22)に表面構造形成部(24)、好まし
    くは本質的に周方向に延在する少なくとも一つの溝状の
    沈下部(26)を形成するステップをもっている方法。
  14. 【請求項14】 さらに、前記金属ブランク(36)の
    前記第二の側部(20)に少なくとも一つの結合突出部
    (28)を形成するための成形ステップ、あるいは(及
    び)別のハウジングコンポーネントとの結合のために設
    けられている領域に中心合わせ部分(18)を形成する
    ための成形ステップをもっている、請求項13に記載の
    方法。
  15. 【請求項15】 ハイドロダイナミックなカップリング
    装置、例えばハイドロダイナミック・トルクコンバータ
    のロックアップクラッチ(100)のための摩擦面エレ
    メント(52)の製造のための方法にして、以下のステ
    ップ: a) 前記摩擦面エレメント(52)のための金属ブラ
    ンク、例えば板材ブランクの準備のステップ、 b) 前記金属ブランクの第一の側部(82)に摩擦面
    領域(64)を形成するための前記金属ブランクの成形
    のステップ、 c) 前記ステップb)の実施の際に、前記金属ブラン
    クの、前記第一の側部(82)とは逆に位置する第二の
    側部(80)にて前記摩擦面領域(64)に対応する領
    域(84)に表面構造形成部(86)、好ましくは本質
    的に周方向に延在する少なくとも一つの溝状の沈下部を
    形成するステップをもっている方法。
  16. 【請求項16】 さらに、前記金属ブランクの、前記第
    一の側部(82)とは逆に位置する第二の側部(84)
    に少なくとも一つの連結突出部(78)を形成するため
    のステップをもっている、請求項15に記載の方法。
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