JP2001026286A - 車両のキャブ構造 - Google Patents
車両のキャブ構造Info
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Abstract
アップを図り、キャブの座屈強度を十分に確保できる車
両のキャブ構造を提供することにある。 【解決手段】 キャブ1の車室後壁がバックパネル13
により形成された車両のキャブ構造において、バックパ
ネル13の車幅方向中央壁部e1と車幅方向側壁部e2
を相対的に車両前後方向Xにオフセットすると共に同車
幅方向中央壁部e1と車幅方向側壁部e2との間を車両
前後方向Xに延在する連結壁部e3で連結して水平断面
鍵型の段部gを設けたことを特徴とする。
Description
特に、キャブの車室後壁がバックパネルにより形成され
た車両のキャブ構造に関する。
方の荷台とを備え、これらは前後方向に長いシャシフレ
ームに載置され、それぞれは互いに一体的に結合されて
いる。このキャブオーバ型車両で用いるキャブは車室の
後壁部を板金製のバックパネルで形成される。例えば、
図4に示すキャブ100は左右シャシフレーム101に
載置された上で一体的に結合されており、その車室後壁
を成すバックパネル102は屈曲板状を成している。こ
のキャブ100は車室内乗員の安全性向上のため、その
形状剛性を十分確保する必要があり、各種の法規制をも
受けている。特に、キャブ100は上下方向の荷重に対
して、乗員安全性向上のために所定の座屈強度を確保す
る必要がある。従来は、この上下方向の座屈強度確保に
あたり、左右リアピラ103やその間に延在するバック
パネル102の板厚を高め、補助柱部材104を付加す
る等の対策を採り、形状剛性を強化することが行われて
いる。なお、従来のキャブの一例が実開平5−2675
8公報に開示されている。
平5−26758公報に開示された従来のキャブ100
は、そのバックパネル102がほぼ平板状を成し、座屈
に対する強度部材としては十分に機能しない。ここで、
補助柱部材104をバックパネル102の内壁面に結合
すると、車室の前後方向幅が狭まり、シートのスライド
量やリクライニング量が規制を受け、さらに補助柱部材
104を外壁面に結合すると、エンジン吸気装置側のシ
ュノーケル105や荷台106と干渉すると共に、いず
れの場合にも、部品数が増える。本発明はこのような課
題を考慮し、部品数を増やすことなくバックパネルの剛
性アップを図り、キャブの座屈強度を十分に確保できる
車両のキャブ構造を提供することを目的としている。
めに、請求項1の発明では、キャブの車室後壁がバック
パネルにより形成された車両のキャブ構造であって、上
記バックパネルの車幅方向中央壁部と車幅方向側壁部を
相対的に車両前後方向にオフセットすると共に同車幅方
向中央壁部と車幅方向側壁部との間を車両前後方向に延
在する連結壁部で連結して水平断面鍵型の段部を設けた
ことを特徴とする車両のキャブ構造。このように、バッ
クパネルに車幅方向中央壁部と車幅方向側壁部とその間
の連結壁部とからなる水平断面鍵型の段部を形成したの
で、この段部がバックパネルの剛性を強化でき、特にキ
ャブの座屈強度を向上できる。好ましくは、上記段部が
上記車両のルーフ結合部とアンダーフレーム間に延在す
ることが良い。この場合、より確実に段部の剛性強化、
特に、バックパネルの座屈強度を向上させることができ
る。
側壁部の車両前後方向におけるオフセット量は30mm
乃至70mmであることが良い。この場合、より確実に
段部の剛性強化、特に、バックパネルの座屈強度を向上
させることができ、成形も容易化される。
のキャブ構造において、上記車幅方向中央壁部が車幅方
向側壁部より後方に突出し、上記連結壁部が上記車室内
のシートバックの外側縁部より車幅方向外側に設けられ
たことを特徴とする。このように連結壁部を形成するこ
とで、車両前後方向にリクライニング移動するシートバ
ックと車幅方向外側縁部の干渉を防止できる。このた
め、段部がキャブの座屈強度を強化できる上に、シート
バックのリクライニング量やスライド幅を拡大でき、居
住性を向上させることができる。
れた車両のキャブ構造を示した。この車両はキャブオー
バ型のトラックであり、左右のシャシフレーム2(図1
には左側のみ示す)に対して前側にキャブ1を後側に荷
台3が載置されている。キャブ1は上方のルーフ4と下
方のフロア5とを対設し、これらの前側左右端が左右フ
ロントピラ6により上下に連結され、後側左右端が左右
リアピラ7により上下に連結される。左右フロントピラ
6は水平断面が閉断面形状を成すように形成され、これ
らの車幅方向Yに沿った空間部には、下部側にフロント
マスク8が上部側にフロントガラス9がそれぞれ張設さ
れる。左右フロントピラ6と左右リアピラ7の各上下端
間は左右ルーフレール15及び左右サイドシル16で結
合される。キャブ1の左右側方開口は左右ドア11、1
2により閉鎖され、各ドアの前端部は左右フロントピラ
6にヒンジ結合され、同ピラに開閉可能に取付けられ
る。
成すように形成され、その剛性を十分に強化して形成さ
れる。これらリアピラ7の車幅方向Yに沿った空間部に
はバックパネル13が張設される。バックパネル13
は、上端部がルーフ4の後端縁のリアルーフレール17
に結合され、下端部がアンダーフレーム14に接合され
る。ここで、リアルーフレール17は閉断面構造を成
し、その左右端が左右リアピラ7の上端部に一体接合さ
れる。アンダーフレーム14は車幅方向Yに延びるハッ
ト型断面のビーム材であり、その左右端はキャブ1の左
右側端下方に配備された各サイドシル16の後端に接合
される。アンダーフレーム14の上向き面にはフロア5
の後端縁が接合され、後向き面にバックパネル13の下
端縁が接合される。
ブ1の左右側端下方に配備された左右のサイドシル16
に接合され、前端縁は図示しないフロントインナパネル
の下部に接合され、車室の床面を形成する。フロア5は
その後方部分に上向きの膨出部501を形成し、その膨
出部の下方に配備された図示しないエンジンルームの上
壁としても機能する。図1に示す膨出部501は、その
上面に車幅方向Y(図1では紙面垂直方向)に沿って一
対のシート18を取付け、運転席と助手席を形成してい
る。各シート18はシートクッション181とこれにリ
クライニング装置19を介して連結されるシートバック
182とを備える。図1に示すように、シートクッショ
ン181はシートアジャスタ20を介して膨出部501
に結合される。このようなシート18は適時に前後方向
Xにスライドでき、適時にリクライニング角度θを調整
できる。
向Yにおいて車幅方向中央壁部e1と、その左右端側の
車幅方向側壁部e2と、これら両者を互いに接続する連
結壁部e3とを備え、車幅方向中央壁部e1の左右端と
左右の車幅方向側壁部e2との間にそれぞれ水平断面鍵
型の段部gを形成している。ここで車幅方向中央壁部e
1とその左右の車幅方向側壁部e2とは図1に示すよう
に、最上端においてほぼ直状フランジf1を形成し、同
部f1をリアルーフレール17の後向き面に重ね一体接
合され,その外面にルーフ4の後端縁を重ね一体接合し
ている。
ランジf1より直下に向けて一様に延出し、下部をアン
ダーフレーム14の後向き面に接合した上で、更に下方
にスカート部f2を所定量延出している。車幅方向中央
壁部e1は最上端直状フランジf1より斜め下側後方に
向けて上オフセット量δ1(ここでは40mm)だけ延
出し、その延出端に直下に屈曲し主板部f3に続く上屈
曲部p1を形成する。更に、車幅方向中央壁部e1はそ
の最下端のアンダーフレーム14の後向き面に接合した
直状フランジf4より斜め上側後方に向けて下オフセッ
ト量δ2(ここでは50mm)だけ延出し、その延出端
に直上方向に屈曲し主板部f3に続く下屈曲部p2を形
成する。
対抗する車幅方向側壁部e2の各端縁との間は前後方向
Xに延在する連結壁部e3により連続形成される。この
ように、バックパネル13には車幅方向中央壁部e1と
車幅方向側壁部e2との間を連結壁部e3で連結して水
平断面鍵型の段部gが形成される。なお、主板部f3の
中央には乗員の後方視界を確保するための後方窓22が
形成されている。ここで、主板部f3は平板上を成して
いるが、場合により縦向きのビード(図示せず)を車幅
方向Yに順次並設してもよく、この場合、特にバックパ
ネル13の上方からの荷重に対する強度、特に、座屈強
度を強化できる。
13の連結壁部e3は車室内のシートクッション181
の外側縁部より車幅方向Yで外側に設けられ,これによ
りシートアジャスタ20に支持されたシート18の後方
へのスライド時や、リクライニング装置19の作動によ
るシートバック182のリクライニングにおいて、シー
トバック182が連結壁部e3や車幅方向側壁部e2と
当接することを防止できる。ここでは、特に、バックパ
ネル13の車幅方向中央壁部e1が後方に膨出し、その
上下オフセット量δ1、δ2が40mm及び50mmに
設定される。このため、シートスライド量や、シートバ
ック182の最大リクライニング角度θ1を比較的大き
く確保できる。ここでは、オフセット量δ1、δの設定
により、リクライニング角度θにおいて、これを4°乃
至5°程度多く確保できた。この点で乗員の居住性をよ
り向上させることができる。
e2及びそれに続く左右リアピラ7とその後方の荷台3
との間は比較的大きな空間を確保でき、このため、この
左側空間にはエンジン吸気装置側のシュノーケル21を
容易に縦向きに立設することができる。このようなバッ
クパネル13は車幅方向Y中央の車幅方向中央壁部e1
が後方に膨出するような形状にプレス成形され、ここで
は、その上下オフセット量δ1、δ2が40mm及び5
0mmに設定され、これにより、バックパネル13のプ
レス成形を容易化できる。なお、この後方へのオフセッ
ト量はプレス成形容易化及び荷台3との相対位置の観点
から30mm乃至70mmに設定されることが望まし
い。
いた場合、バックパネル13に車幅方向中央壁部e1と
車幅方向側壁部e2とその間の連結壁部e3とからなる
水平断面鍵型の段部gを形成したので、この段部gがバ
ックパネル13の剛性、特に、キャブ1が上下荷重を受
けた際の座屈強度を向上できる。上述のところにおい
て、バックパネル13の車幅方向中央壁部e1は車幅方
向側壁部e2より後方に突き出ていたが、場合により車
幅方向中央壁部e1は車幅方向側壁部e2より後方に突
き出ていたが、場合により車幅方向中央壁部を左右の車
幅方向側壁部より凹ませて段部を形成してもよく、これ
により、キャブ1の上下方向の荷重に対する座屈強度を
強化しても良い。更に、図1の車両のキャブ構造ではバ
ックパネル13の左右に一対の段部gを形成していた
が、場合により図2に2点鎖線で示すように、右側の段
部を排除しても良く、この場合も左の段部gがキャブ1
の上下方向の荷重に対する座屈強度を強化できる。
幅方向中央壁部と車幅方向側壁部とその間の連結壁部と
からなる水平断面鍵型の段部を形成したので、この段部
がバックパネルの剛性を強化でき、特にキャブの座屈強
度を向上できる。
車幅方向側壁部より後方に突出し,車室内のシートバッ
クの外側縁部より車幅方向外側に連結壁部を形成するこ
とで、車両前後方向にリクライニング移動するシートバ
ックと車幅方向外側縁部の干渉を防止でき、段部がキャ
ブの座屈強度を強化できる上に、シートバックのリクラ
イニング量やスライド幅を拡大でき、居住性を向上させ
ることができる。
造の適用された車両の要部側面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】キャブの車室後壁がバックパネルにより形
成された車両のキャブ構造において、 上記バックパネルの車幅方向中央壁部と車幅方向側壁部
を相対的に車両前後方向にオフセットすると共に同車幅
方向中央壁部と車幅方向側壁部との間を車両前後方向に
延在する連結壁部で連結して水平断面鍵型の段部を設け
たことを特徴とする車両のキャブ構造。 - 【請求項2】請求項1記載の車両のキャブ構造におい
て、上記車幅方向中央壁部が車幅方向側壁部より後方に
突出し、上記連結壁部が上記車室内のシートバックの外
側縁部より車幅方向外側に設けられたことを特徴とする
車両のキャブ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19882399A JP3864626B2 (ja) | 1999-07-13 | 1999-07-13 | 車両のキャブ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19882399A JP3864626B2 (ja) | 1999-07-13 | 1999-07-13 | 車両のキャブ構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001026286A true JP2001026286A (ja) | 2001-01-30 |
JP3864626B2 JP3864626B2 (ja) | 2007-01-10 |
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JP (1) | JP3864626B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019194049A (ja) * | 2018-05-02 | 2019-11-07 | いすゞ自動車株式会社 | ルーフパネル及びキャブ構造 |
-
1999
- 1999-07-13 JP JP19882399A patent/JP3864626B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
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JP2019194049A (ja) * | 2018-05-02 | 2019-11-07 | いすゞ自動車株式会社 | ルーフパネル及びキャブ構造 |
JP7141594B2 (ja) | 2018-05-02 | 2022-09-26 | いすゞ自動車株式会社 | キャブ構造 |
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