JP2001025988A - 部材の離脱方法 - Google Patents

部材の離脱方法

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JP2001025988A
JP2001025988A JP11199691A JP19969199A JP2001025988A JP 2001025988 A JP2001025988 A JP 2001025988A JP 11199691 A JP11199691 A JP 11199691A JP 19969199 A JP19969199 A JP 19969199A JP 2001025988 A JP2001025988 A JP 2001025988A
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suction head
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Hideo Matsumoto
秀夫 松本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘着性のワークを真空吸着でピックアンドプ
レースを行う時、簡単な吸着ヘッド周辺の構造でもっ
て、ワークをスムーズに載置する。 【解決手段】 ピックアンドプレースユニットのアーム
部1に、吸着ヘッド2に近接してプッシャー20を設け
る。吸着ヘッド2のエアー回路を分岐して、それと並列
にエアー継手4bに接続し、エアー回路が陽圧から負圧
に、また負圧から陽圧に変化するに伴い、プッシャー2
0は上下動する。ワークを載置する際は、吸着回路を真
空破壊すると同時に、プッシャー20の先端の凸部26
が下降することでワークを吸着ヘッド2の吸着面5から
スムーズに引き離す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小さな電子部品等
のワークをピックアンドプレースするもので、中でも真
空吸着にてハンドリングした後真空を破壊することでワ
ークを離脱する方法に係り、特にワークの吸着面に樹脂
もしくははんだのフラックス等の粘着性物質が付着して
いる場合の離脱方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ある位置から他の位置へワークをピック
アンドプレースする場合、そのハンドリングには種々の
方法がある。ワークが金属製で形状が直方体等単純なも
のであれば、エアーシリンダーやモーターを駆動源とし
たグリップ方式がとられるであろうし、時によっては電
磁吸着によるハンドリングが採用されるかもしれない。
それら各種ある方法の中で、一般的に、小さな電子部品
等のワークをハンドリングするものとして、真空吸着が
あげられる。これは、例えば先に述べたグリップ方式が
有する駆動源は一切不要であり、真空発生装置とエアー
配管だけがあれば機能を発揮できるため、ハンドリング
部を大変安価にかつ省スペースで製作することができ
る。
【0003】まず、一般的な真空吸着によるワークのハ
ンドリング方法を説明する。図3は、ピックアンドプレ
ースユニットの先端部分と、それにつながるエアー回路
を表わす。まず、上下動作及び平行もしくは旋回動作が
可能なアーム部1に吸着ヘッド2が取り付けられてい
る。吸着ヘッド2は、その内部に貫通する穴3が設けら
れ、穴3の上端にはエアー継手4が接続されており、吸
着ヘッド2の下端まで延びた穴3は下端で開口して、そ
の開口部がワークの吸着面5となる。また、図示はしな
いが、エアー継手4にはエアーチューブ等エアー配管を
介して真空バルブ6及び真空発生装置7が接続され、ピ
ックアップ時はアーム部1がワーク13の上に下降し、
真空発生装置7を駆動させ真空バルブ6を開いて、エア
ー回路を負圧にすることで吸着ヘッド2でワークを吸着
する。一方載置時は、アーム部1が所定の位置にワーク
13を吸着したまま下降し、所定の位置で真空バルブ6
を閉じて、エアー回路を大気圧に戻すことでワーク13
を離脱する。
【0004】なお、ワーク13を離脱する際は上述した
ように、真空バルブ6を閉じてエアー回路を大気圧に戻
す訳だが、大気圧に戻る前にアーム部1を上昇させる
と、ワーク13は、まだ吸着ヘッド2から完全に離れき
っていないために、吸着ヘッド2に吸着したまま上昇
し、その後まもなく離れて、本来載置する位置の周囲に
落下することになる。図4にこの様子を示す。ワーク1
3はトレー11の載置凹部に載置されずに、飛び出して
しまっている。それを防ぐために、ワーク離脱の際は、
真空バルブ6を閉じた状態で、アーム部1を載置位置で
一定時間停止した後に、移動を開始しなければならな
い。しかし、このことは、ピックアンドプレース装置の
サイクルタイムを伸ばしてしまう。そこで、一般的には
次の方法がとられている。
【0005】図3に戻るが、ワーク13を離脱するは、
真空バルブ6を閉じると同時に、吸着ヘッド2に対し
て、負圧であったエアー回路を強制的に陽圧にする
(「真空を破壊する」と同じ意味)ことで、強制的にワ
ーク13を吸着ヘッド2から離している。具体的には、
真空バルブ6を閉じた状態で破壊バルブ9を開けると、
レギュレータ8で大気圧より幾分高目に設定された高圧
エアーが流入して、強制的に真空を破壊する。ただ流入
量が多すぎると、ワーク13を静かに離さずに、吹き飛
ばしてしまうことがあるので、流入量は適切に設定しな
ければならない。
【0006】ここで次に、本発明のピックアンドプレー
スに係り、話の中心に据える微小電子部品に説明を移す
が、図5にその製造過程を示す。これは温度ヒューズ1
4である。構成材料は大きく分けて3種類から成る。セ
ラミック基板15、可溶体16それにリード17であ
る。まずセラミック基板15であるが、中に電極18を
2個有している。長方形で平板状のセラミック板の上に
電極2個を印刷し、その後その上から、窓部及び切り欠
き部を持ったセラミック板をかぶせて焼成されて、図5
(a)に示すごとく部品となる。次に、可溶体16は錫
を主成分とし、その融点によって鉛やビスマス等の材料
が色々な割合で合金化された部品であり、これがヒュー
ズの役目を果たす。また、リード17は銅板やニッケル
板を素材とするプレス成型品であって、温度ヒューズ1
4が各種電気製品の中に組み込まれる際、その電気回路
への接続端子となる。
【0007】図5(a)〜(b)に示すごとく、上述し
た可溶体16とリード17がセラミック基板15の電極
18に接合される。それらは、通常レーザー溶接でスポ
ット接合される(溶接点を図(b)中、「×」印で表
示)。またレーザー溶接する前には、電極18にクリー
ムはんだが塗布される。これは、可溶体16及びリード
17を溶接する両方の場合で実施される。
【0008】ここで、レーザー溶接の際は、部分的に温
度が急激に上昇するために、はんだやフラックスが煮沸
状態となり、多くのはんだの粒やフラックスが飛散し、
それらがセラミック基板15の上面に付着してしまう。
レーザー溶接された後の状態を表わしたものが、図5
(b)である。
【0009】最後に、可溶体16とリード17がセラミ
ック基板15の電極18に接合された温度ヒューズは、
セラミック基板15の上面に樹脂19がモールドされ
て、図5(c)に示すような製品となる。
【0010】ところで、温度ヒューズ14の大きさは、
セラミック基板は長辺が10mmにも満たず、厚さも1
mmにも満たない小さなもので、また重量も1g未満の
軽量部品である。従って、製造の各工程間の搬送におい
て、その形状や大きさの点から、初めに述べた真空吸着
が最適なピックアンドプレースの方法であり、その方法
が従来からしばしば採用されてきた。上に述べた、可溶
体16とリード17をセラミック基板15の電極18に
接合した状態でも、勿論真空吸着によるピックアンドプ
レースが行われてきた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では以下のような問題点があった。これまで述べた
ように、真空吸着によるピックアンドプレースを行う場
合、エアー回路を真空破壊することで、ワークを迅速に
かつスムーズに離脱する訳だが、対象物が上に述べた温
度ヒューズの場合は、それが容易ではない。
【0012】なぜならば、可溶体とリードがセラミック
基板の電極にレーザー溶接された温度ヒューズは、セラ
ミック基板の上面に多くのはんだの粒やフラックスが飛
散し、付着している。また、それら付着物は、俗に言う
ねばねばしており粘着性がある。
【0013】従って、ワークを離脱する時にエアー回路
を単純に真空破壊しても、それだけでは吸着ヘッドから
ワークが容易に離れない。そこで真空破壊時のエアー圧
力を高めたり、エアーの流量を増やすよう調整が行われ
るが、エアーの圧力が高すぎたり流量が多すぎると、ワ
ークはスムーズに載置されることなく、その周囲に吹き
飛んだり飛散したりする。これは丁度、以前図4で説明
したのと同じ状態となり、所定の位置にワークを載置で
きないこととなる。
【0014】また、はんだの粒やフラックスがセラミッ
ク基板の表面に付着している量も一律同量ではなく、ワ
ークによりまちまちである。また、セラミック基板表面
の付着物が次第に吸着ヘッドの吸着面に付着もしてい
く。そのために、真空破壊時のエアー圧力やエアー流量
を或る一定の設定値に止めておいては、全てのワークを
スムーズに離脱することはできない。逆に個々のワーク
に対する最適な設定値が事前に分かるはずもなく、また
よしんば分かったとしても、ピックアンドプレースの度
に逐一設定値を変えることも不可能である。
【0015】そこで、次なる手段として、真空破壊のみ
に頼らず、吸着ヘッドとは別に設けたアクチュエータを
動作させて、外部から強制的にワークを離脱する方法が
考えられる。アクチュエータには、エアーシリンダーや
カムもしくはモーターを駆動源に用いたものが一般的に
あげられる。
【0016】ここで、エアーシリンダーを駆動源とする
ものを例に、その一般的な構成を説明する(図を用いた
詳述はしない)。いま、直進動作のエアーシリンダーを
用い、その動きで吸着ヘッドから離れ難いワークをたた
き落とす方法を採ったとする。構成部品は、エアーシリ
ンダー、エアーシリンダーを駆動させるエアーをON/
OFFする電磁弁、およびエアーシリンダーと電磁弁を
結ぶエアー配管の途中にはエアーシリンダーの動作をス
ムーズに行わせるための絞り弁、並びに動作確認を行う
センサが揚げられ、それらに付随して、センサからの信
号を受けて電磁弁を動作させるための制御部のソウフト
ウェアの変更、及びセンサや電磁弁を制御部と結ぶ電気
配線作業が必要になる。
【0017】またエアーシリンダーは、そのシリンダー
ロッドにたたき落とす板等を付けて、金具等で吸着ヘッ
ドの周囲に取り付けられるであろうし、その場合先に述
べたエアーシリンダーにつながるエアー配管や電気配線
もあいまって、吸着ヘッドは往々にして複雑化また巨大
化して重量も増加してしまい、温度ヒューズ等の微小軽
量物を扱うにはそぐわない形態と化してしまうことが多
かった。吸着ヘッド部が複雑化し巨大化すると、ピック
アンドプレース部全体またひいては装置全体までも、剛
性を上げる必要が生じ、大型化しなくてはならない。同
時に装置の製造コストも上昇することになる。
【0018】一方、カムもしくはモーターを駆動源に用
いた場合は通常、これまで説明したエアーシリンダーの
場合に比して構造、調整がより困難となる。例えばカム
の場合、まず設計に時間を要し、組立て調整にそれ以上
の時間を要するのが常である。また、カムを駆動させる
駆動源が必要で、それが回転の場合はモーターを組み込
まなくてはならない。必然的に吸着ヘッドは、エアーシ
リンダーを利用した時よりも巨大化してしまう。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
するために、本発明は、部材を吸着する真空吸着回路を
利用して、補助離脱ブロックを動作させるものである。
補助離脱ブロックは吸着回路と並列に繋がれたエアー回
路によって動作し、吸着回路が負圧から陽圧に変わって
部材を吸着ヘッドから離脱する時に、同時に補助離脱ブ
ロックが直進動作をすることを特徴とする。
【0020】また、吸着回路が陽圧になり直進動作をし
た停止端では、補助離脱ブロックの先端は吸着ヘッドの
吸着面より吸着された部材側に出ており、逆に吸着回路
が負圧に切り替わって直進動作をした停止端では、補助
離脱ブロックの先端は吸着ヘッドの吸着面より先に出な
い。
【0021】それに加えて、補助離脱ブロックの先端部
分には複数個の凸部が設けられ、それら凸部は頂部が平
坦面であって、それぞれの頂部の平坦面は補助離脱ブロ
ックの直進方向と垂直を成し、かつ同一面上にあること
を特徴とする部材の離脱方法である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下添付図面にしたがって、本発
明に係る挿入方法の好ましい形態について詳説する。な
お、従来の方法で説明したのと同じ構成部品、部材につ
いては、同符号を用いる。図1は本発明のアーム部1を
示し、中で図1(a)は正面図であり、プッシャー20
が組込まれたアーム部1の内部構造、及び吸着ヘッド2
の内部構造を断面図で表示している。また、図1(b)
は側面図であり、図1(c)は底面から見た平面図であ
る。
【0023】まず構成、構造から順に説明する。アーム
部1はピックアンドプレースユニットの一部分であり、
上下動作及び平行もしくは旋回動作をし、それには吸着
ヘッド2とプッシャー20が組み込まれている。
【0024】吸着ヘッド2は、上端から下端にかけて、
内部に穴3が貫通し、先端(下端)が吸着面5となる。
また上端にはエアー継手4aが接続される。またエアー
継手4aにはエアーチューブ等が差し込まれて、その先
のエアー回路が負圧であれば、吸着面5でワークを吸着
し、エアー回路が陽圧になれば吸着したワークを離す訳
である。なお、図では吸着ヘッド2がアーム部1の中に
埋め込まれた形で固定されているが、固定されずに上下
にスライド可能で、常時はコイルばね等で図の位置に吸
着ヘッド2を押し下げる構造でもよい。この構造であれ
ば、ワークを載置する時にワークの下面が載置面に接触
しても、吸着ヘッド2は上方向へ逃げることができ、ワ
ークの破損を防げる。
【0025】またアーム部1の側面には気密室21に至
る貫通穴が設けられ、その貫通穴にはエアー継手4bが
接続される。またエアー継手4bには、エアーチューブ
等を介して、先に述べた吸着ヘッド2のエアー継手4a
に接続されるエアー回路が分岐されて、並列に接続され
る。
【0026】次にプッシャー20であるが、アーム部1
の中に丸棒部22が挿入され、丸棒部22は上部と下部
で太さが異なり、上部と下部は各々アーム部1内に圧入
されたブッシュ23の内面を摺動して上下動する。この
時、上下動はスムーズにしながらも、気密室21は気密
が保たれている。丸棒部22の下端にはプッシュブロッ
ク24が接合されている。またプッシュブロック24に
はガイド棒25が取り付けられて、そのガイド棒25は
アーム部1に設けられた案内穴に入り込んでいて、プッ
シャー20が上下動作する際、プッシュブロック24が
回転するのを防いでいる。
【0027】また、プッシュブロック24の下面には、
その先端の両側に凸部26が2つあって、それら下端面
どおしは同じ高さで、平らな形状である。
【0028】丸棒部22の上端にはストッパー27が取
り付けられていて、丸棒部22の下降動作に伴い、スト
ッパー27の下面がアーム部1に当たることで、プッシ
ャー20の下降端を決定する。一方上昇端は、プッシュ
ブロック24の上面がアーム部1に当たることで決定さ
れる。図1はプッシャー20が上昇端に近い状態を表わ
している。
【0029】ここで次に、プッシャー20の動作とエア
ー回路の関係を以下に述べる。まず、エアー継手4bに
つながるエアー回路が負圧であると、気密室21も負圧
になり丸棒部22は引き上げられ、プッシュブロック2
4の上面がアーム部1に当たるところで上昇は止まる。
また、陽圧になると、丸棒部22は押し下げられ、スト
ッパー27の下面がアーム部1に当たるところで下降は
止まる。プッシャー20の重量が軽量で、気密室21が
気密であり、なおかつ丸棒部22がスムーズに上下動で
きるために、エアー回路の変化で、上記の動作が可能と
なる。
【0030】
【実施例】引き続き実施例として、図2を用いて、上記
プッシャー20を持った吸着ヘッド2で、はんだやフラ
ックスがセラミック基板の表面に付着した温度ヒューズ
14(以前述べた、図5(b)に示す状態)をトレー1
1に載置する手順を述べる。なおここで、各図におい
て、エアー継手4a,4bに接続されるエアー回路が省
略されているが、接続方法は図1に示すものと同様であ
り、以前に述べたとおりである。従って、以下の説明に
おいては、図2と同時に図1も参照して頂きたい。
【0031】図2(a)では、吸着ヘッド2が温度ヒュ
ーズ14を吸着しながら、トレー11の載置凹部の直ぐ
上まで下降した状態である。この時エアー回路は、真空
バルブ6が開き破壊バルブ9が閉じていて、負圧の状態
であり、プッシャー20は上端に位置する。
【0032】次に、真空バルブ6を閉じ破壊バルブ9を
開いて、エアー回路を陽圧にする。すると、吸着ヘッド
2の吸着回路が陽圧になり温度ヒューズ14を離そうと
する。しかし、表面に粘着性の高いはんだやフラックス
が付着しており、これだけでは容易に離れない。一方同
時に、気密室21も陽圧になるため、プッシャー20が
下降を開始する。その途中でプッシュブロック24の先
端の凸部26が温度ヒューズ14のリード17に当たっ
て、温度ヒューズ14を吸着ヘッド2から引き離す。図
2(b)はこの時の状態を表わしている。なお、陽圧の
度合いであるが、これは余り高すぎることなく、しかし
プッシャー20がスムーズに上下動可能で、かつ温度ヒ
ューズ14を吸着ヘッド2から引き離すレベルになるよ
う、レギュレータ8で設定するのが望ましい。
【0033】引き続いて、真空バルブ6を開き破壊バル
ブ9を閉じて、エアー回路を負圧にして、アーム部1は
上昇する。図2(c)はこの時の状態を表わす。プッシ
ャー20は既に上端近くまで上昇しており、温度ヒュー
ズ14ははみ出ることなく、トレー11の載置凹部の中
に載置されている。
【0034】このように、表面に粘着性の高い異物が付
着し、吸着ヘッド2の吸着回路を真空破壊するだけでは
容易に離脱しないワークに対しても、スムーズに離脱が
可能になる。また、プッシュブロック24の先端は、全
面が平坦部でなく、2個所凸部があり、その凸部26の
先端でワークを引き離す。よって、ワークに接触する部
分が小さく、仮にその先端が異物で汚れても清掃は容易
である。また、図2に示すごとく、凸部26を吸着ヘッ
ド2から極力離して設けることで、凸部26の先端への
異物の付着も防ぐことができる。
【0035】これまで実施例は温度ヒューズを例に説明
したが、勿論本発明はこれに止まらず、吸着面に粘着性
物質が付着してピックアンドプレースが困難な種々雑多
な微少部品への適用が可能であり、その適用範囲は大変
広いものとなる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明の離脱方法に
よれば、表面に粘着性の高い異物が付着し、吸着ヘッド
の吸着回路を真空破壊するだけでは容易に離脱せず、真
空破壊時のエアー圧力を高めたり、エアーの流量を増や
して離脱しようとすると、周囲に飛散してしまう、離脱
が困難なワークに対しても、スムーズに離脱が可能にな
る。また、その処理時間も増加することは一切なく、逆
に短縮できる。
【0037】しかも、プッシャーを補助離脱手段とし、
それは構造が小型かつシンプルであり、また上下動作も
吸着ヘッドのエアー回路を分岐して並列に引き込むだけ
でよいため、ピックアンドプレースユニットが何ら大型
化することなく、安価に製造することが可能である。
【0038】及び、上述したごとく離脱が困難なワーク
でさえも、所定の場所にスムーズに載置することができ
るため、ワークの破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のアーム部を表わす図。 (a)アーム部を一部断面で表わした正面図と、エアー
回路図。 (b)アーム部の正面図。 (c)アーム部を底面から見た平面図。
【図2】 本発明のアーム部の動作を表わす側面図と平
面図。
【図3】 従来の吸着ヘッドを一部断面で表わした正面
図と、その側面図。及びエアー回路図。
【図4】 トレーの所定の位置に載置されないワークの
イメージ図。
【図5】 温度ヒューズの製造過程を示す斜視図。 1 アーム部 2 吸着ヘッド 3 穴 4,4a,4b エアー継手 5 吸着面 6 真空バルブ 7 真空発生装置 8 レギュレータ 9 破壊バルブ 11 トレー 13 ワーク 14 温度ヒューズ 17 リード 20 プッシャー 21 気密室 22 丸棒部 23 ブッシュ 24 プッシュブロック 25 ガイド棒 26 凸部 27 ストッパー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空吸着された部材を離脱する方法であっ
    て、吸着ヘッドの吸着回路を負圧から陽圧に変えること
    で前記部材を前記吸着ヘッドから離脱するに際し、前記
    吸着回路と並列に繋がれたエアー回路を有し、前記吸着
    回路が負圧から陽圧にまた陽圧から負圧に変化するに伴
    い、前記吸着ヘッドの吸着面の鉛直方向に直進運動をす
    る補助離脱ブロックを、前記吸着ヘッドに近接して配置
    したことを特徴とする部材の離脱方法。
  2. 【請求項2】前記吸着回路が陽圧になり前記補助離脱ブ
    ロックが直進移動した停止端において、前記補助離脱ブ
    ロックの先端は前記吸着ヘッドの吸着面より前記吸着さ
    れた部材側に出て、また前記吸着回路が負圧になり前記
    補助離脱ブロックが直進移動した停止端において、前記
    補助離脱ブロックの先端は前記吸着ヘッドの吸着面より
    前記吸着された部材側に出ないことを特徴とする請求項
    1に記載の部材の離脱方法。
  3. 【請求項3】前記補助離脱ブロックの先端部分には複数
    個の凸部が設けられ、前記複数個の凸部は頂部に平坦面
    を有し、前記それぞれの頂部の平坦面は前記補助離脱ブ
    ロックの直進方向と垂直を成す同一面上にあることを特
    徴とする請求項2に記載の部材の離脱方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5803034B1 (ja) * 2014-11-05 2015-11-04 アキム株式会社 搬送装置、搬送方法
JP5804465B1 (ja) * 2014-11-05 2015-11-04 アキム株式会社 部品保持機構、搬送装置、搬送方法
US10040205B2 (en) 2014-10-10 2018-08-07 Fuji Machine Mfg. Co., Ltd. Suction nozzle
WO2022209666A1 (ja) * 2021-03-31 2022-10-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 吸着装置

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